JP5583760B2 - 列車速度制御装置および列車速度制御方法 - Google Patents

列車速度制御装置および列車速度制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5583760B2
JP5583760B2 JP2012512537A JP2012512537A JP5583760B2 JP 5583760 B2 JP5583760 B2 JP 5583760B2 JP 2012512537 A JP2012512537 A JP 2012512537A JP 2012512537 A JP2012512537 A JP 2012512537A JP 5583760 B2 JP5583760 B2 JP 5583760B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
train
acceleration
speed
current
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012512537A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011135626A1 (ja
Inventor
雅通 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2011135626A1 publication Critical patent/JPWO2011135626A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5583760B2 publication Critical patent/JP5583760B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L15/00Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles
    • B60L15/40Adaptation of control equipment on vehicle for remote actuation from a stationary place
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L15/00Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles
    • B60L15/20Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles for control of the vehicle or its driving motor to achieve a desired performance, e.g. speed, torque, programmed variation of speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L9/00Electric propulsion with power supply external to the vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2200/00Type of vehicles
    • B60L2200/26Rail vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、列車速度制御装置および列車速度制御方法に関し、特に、列車の走行位置に基づき列車の制御パターンを生成し速度制御を行う列車速度制御装置および列車速度制御方法に関するものである。
鉄道保安システムで利用される一段ATC(Automatic Train Control)やATS−P(Automatic Train Stop−Pattern)は、信号機等の目標停止位置の手前において列車性能に応じたブレーキ指令パターンを作成し、そのパターンを超える速度になると、自動的にブレーキを動作させ、目標停止位置までに停止させるためのパターン付き列車速度制御装置を備えている。
目標停止位置の情報は、軌道回路や地上子、無線装置などを経由して車上制御装置に伝えられる。車上制御装置では、その情報と、列車性能や勾配情報を基にブレーキ指令パターンを作成している。
列車においては、ブレーキ指令が出力されてから実際に減速が始まるまで数秒の空走時間があるため、ブレーキ指令パターンの作成には空走時間を考慮する必要がある。空走の考慮がなされていなければ、目標停止位置を超過するおそれがある。
特許文献1に記載されている列車速度制御装置では、勾配と列車のブレーキ性能を基に列車減速パターンを作成し、その減速パターンから空走時間に列車が線路条件、および力行指令により列車が加速するものとして空走時間中に走行する距離の分だけ手前にずらした曲線を、ブレーキ指令パターンとして用いている。
なお、力行とは列車の駆動装置に対して動力を伝えることを示し、力行の指示を行うと列車が加速する。
特開2009−55694号公報(0024〜0028段、図3)
しかしながら、上記のような従来の列車速度制御装置では、ブレーキ指令までの空走中に力行指令により列車が加速しているような場合においても、演算に用いる加速度に一定の数値が用いられるため、車両にブレーキが効き始めるまでに車両が一定の数値を超える加速度で加速することで車両の停止位置が停止目標を超過するという問題があった。
また、力行の加速度を考慮した場合であっても、力行中以外にブレーキが出力されたときは、必要な停止目標よりも手前で停止するようにブレーキを出力するという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、列車の走行状態に応じて適切なブレーキ指令を出力することで必要以上にブレーキを出力させることなく列車を所望される停止目標に停止させる列車速度制御装置および列車速度制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る列車速度制御装置は、走行する列車の現在位置および目標位置を含む列車位置情報を受信する受信部と、列車の現在速度を取得する速度取得部と、列車の現在加速度を推定する加速度推定部と、ブレーキ指令により列車のブレーキを制御するブレーキ装置と、列車の速度に応じた停止距離を含む車両情報を記憶する記憶部と、列車位置情報から得られる目標位置までの残走区間の距離と車両情報から取得する現在速度に応じた停止距離とに基づいて目標減速パターンを作成し、目標減速パターンに基づき、ブレーキ指令が出力される際に加速度推定部により取得する現在加速度に応じてブレーキの空走時間における列車の移動距離および速度変化を演算してブレーキ指令パターンを作成する演算部と、現在速度がブレーキ指令パターンにおける現在位置での速度を超える場合にブレーキ装置にブレーキ指令を出力する速度照査部とを備え、記憶部は、力行ノッチの入力位置における列車の現在速度に応じた加速度を車両情報としてさらに記憶し、加速度推定部は、力行指令に応じて、ブレーキ指令が出力される際の列車が加速状態であるか惰行状態であるかを判断し、加速状態であると判断する場合には、加速が最大となる力行ノッチの入力位置における最大加速度を車両情報から取得し、最大加速度をブレーキ指令が出力される際の列車の現在加速度推定し、惰行状態であると判断する場合には現在加速度を零と推定するものである。
本発明に係る列車速度制御装置は、走行する列車の現在位置および目標位置を含む列車位置情報を受信する受信部と、列車の現在速度を取得する速度取得部と、列車の現在加速度を推定する加速度推定部と、ブレーキ指令により列車のブレーキを制御するブレーキ装置と、列車の速度に応じた停止距離を含む車両情報を記憶する記憶部と、列車位置情報から得られる目標位置までの残走区間の距離と車両情報から取得する現在速度に応じた停止距離とに基づいて目標減速パターンを作成し、目標減速パターンに基づき、ブレーキ指令が出力される際に加速度推定部により取得する現在加速度に応じてブレーキの空走時間における列車の移動距離および速度変化を演算してブレーキ指令パターンを作成する演算部と、現在速度がブレーキ指令パターンにおける現在位置での速度を超える場合にブレーキ装置にブレーキ指令を出力する速度照査部とを備え、記憶部は、力行ノッチの入力位置における列車の現在速度に応じた加速度を車両情報としてさらに記憶し、加速度推定部は、力行指令に応じて、ブレーキ指令が出力される際の列車が加速状態であるか惰行状態であるかを判断し、加速状態であると判断する場合には、加速が最大となる力行ノッチの入力位置における、ブレーキ指令が出力される際の列車の現在速度に応じた加速度を車両情報から取得し、加速度をブレーキ指令が出力される際の列車の現在加速度と推定し、惰行状態であると判断する場合には現在加速度を零と推定するものである。
また、本発明に係る列車速度制御方法は、走行する列車の現在位置および目標位置を含む列車位置情報を取得するステップと、列車位置情報から得られる目標位置までの残走距離と列車の車両情報から取得する現在速度に応じた停止距離とに基づいて目標減速パターンを作成するステップと、目標減速パターンに基づき、ブレーキ指令が出力される際に取得する現在加速度に応じてブレーキの空走時間における列車の移動距離および速度変化を演算してブレーキ指令パターンを作成するステップと、現在速度がブレーキ指令パターンにおける現在位置での速度を超える場合にブレーキ指令を出力するステップとを備え、力行指令に応じて、ブレーキ指令が出力される際の列車が加速状態であるか惰行状態であるかを判断し、加速状態であると判断する場合には、加速が最大となる力行ノッチの入力位置における最大加速度を車両情報から取得し、最大加速度をブレーキ指令が出力される際の列車の現在加速度推定し、惰行状態であると判断する場合には現在加速度を零と推定するものである。
本発明に係る列車速度制御方法は、走行する列車の現在位置および目標位置を含む列車位置情報を取得するステップと、列車位置情報から得られる目標位置までの残走距離と列車の車両情報から取得する現在速度に応じた停止距離とに基づいて目標減速パターンを作成するステップと、目標減速パターンに基づき、ブレーキ指令が出力される際に取得する現在加速度に応じてブレーキの空走時間における列車の移動距離および速度変化を演算してブレーキ指令パターンを作成するステップと、現在速度がブレーキ指令パターンにおける現在位置での速度を超える場合にブレーキ指令を出力するステップとを備え、力行指令に応じて、ブレーキ指令が出力される際の列車が加速状態であるか惰行状態であるかを判断し、加速状態であると判断する場合には、加速が最大となる力行ノッチの入力位置における、ブレーキ指令が出力される際の列車の現在速度に応じた加速度を車両情報から取得し、加速度をブレーキ指令が出力される際の列車の現在加速度と推定し、惰行状態であると判断する場合には現在加速度を零と推定するものである。
本発明によれば、ブレーキ指令が出力される際に取得する現在加速度に応じてブレーキの空走時間における列車の移動距離および速度変化を演算してブレーキ指令パターンを作成することにより、列車が空走中に加速している場合であっても、また加速していない場合であっても、列車の走行状態に対応したブレーキ指令を出力でき、目標停止位置を行き過ぎることなく停止できる。
本発明に係る列車速度制御装置の実施の形態1の構成を示す構成図である。 本発明に係る列車速度制御装置の実施の形態1の車上演算装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る列車速度制御装置の実施の形態1の車上演算装置による制御動作を示すグラフである。 本発明に係る列車速度制御装置の実施の形態1の動作手順を示すフローチャート図である。 本発明に係る列車速度制御装置の実施の形態1の列車の力行ノッチと加速度の関係を示すグラフである。 本発明に係る列車速度制御装置の実施の形態1の列車性能データの一例を示す。 本発明に係る列車速度制御装置の実施の形態2の車上演算装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る列車速度制御装置の実施の形態3の構成を示す構成図である。 本発明に係る列車速度制御装置の実施の形態3の車上演算装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る列車速度制御装置の各種実施の形態について、図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1における列車速度制御装置の全体構成を示す構成図である。
図1において、列車速度制御装置200は、列車1の車上に搭載され、運転台ハンドル5と、車上演算装置6と、トランスポンダ式の車上子7と、ブレーキ装置8と、速度発電機9とから構成される。
列車1は、軌道2上をA方向に走行し、軌道2上には、列車位置情報としての目標停止位置(目標位置)と位置補正用地上子位置(現在位置)とをそれぞれ送信するトランスポンダ式の停止位置通知用地上子3及びトランスポンダ式の位置補正用地上子4がそれぞれ複数設置されている。
列車速度制御装置200は、列車1が停止位置通知用地上子3の上を通過する際に、車上子7により目標停止位置を停止位置通知用地上子3から取得する。また、列車速度制御装置200は、列車1が位置補正用地上子4の上を通過する際に、車上子7により位置補正用地上子位置を位置補正用地上子4から取得する。
受信機としての車上子7は、取得した目標停止位置と位置補正用地上子位置とを、車上演算装置6へ通知する。力行ノッチ入力手段としての運転台ハンドル5は、力行ノッチ入力の有無をノッチ入力情報として車上演算装置6へ通知する。速度取得部としての速度発電機9は、車輪の回転数に対応する車輪回転数の信号を生成し、車上演算装置6へ出力する。
車上演算装置6は、車上子7からの位置補正用地上子位置及び速度発電機9からの車輪回転数から列車現在位置を求め、この列車現在位置に応じた列車現在位置の地理情報と、運転台ハンドル5からのノッチ入力情報に応じた車両情報とに基づいてブレーキ指令パターンを作成し、ブレーキ指令をブレーキ装置8に出力する。ブレーキ装置8は、入力されたブレーキ指令に応じて、列車1を所定の減速度で減速させる。
地理情報は、路線上の各位置と当該各位置に対応する勾配データ等を含む地理条件データからなる。また、車両情報は、列車1に係る減速性能、全長、および空走時間等を含む列車性能データからなる。
図2は、本発明に係る実施の形態1における列車速度制御装置200の車上演算装置6の構成を示すブロック図である。図2において、車上演算装置6は、速度情報作成部10と、位置情報作成部12と、路線データ管理部13と、車両性能管理部14と、加速度推定部18と、パターン演算部15と、速度照査部16とから構成される。
速度情報作成部10は、速度発電機9から出力された、車輪の回転数に応じた信号(車輪回転数信号)をカウントすることにより、列車1の現在の速度である列車現在速度105を算出し、列車速度情報として速度照査部16に送信する。
位置情報作成部12は、位置補正用地上子4より車上子7を経由して通知された位置補正用地上子位置102に、位置補正用地上子位置102の通知後に速度発電機9からの車輪回転数信号をカウントすることにより求められる移動距離(積算距離)を加算することにより、列車1の現在の位置である列車現在位置104を算出し、路線データ管理部13に送信する。
路線データ管理部13は、位置情報作成部12から通知される列車現在位置104と、車上子7から通知される目標停止位置101とから、列車現在位置104から目標停止位置101までの距離すなわち残走距離103および目標停止位置101手前区間における勾配データ等を含む地理情報106をパターン演算部15に出力する。
ここで、路線データ管理部13は、記憶部として、路線上の各位置と当該各位置における勾配データ等を含む地理情報を走行前に予め取得し保持している。
加速度推定部18は、運転台ハンドル5から出力されるノッチ入力情報115に応じた列車性能データを含む車両情報107を、車両性能管理部14から取得する。
また、加速度推定部18は、取得した車両情報107に基づき、現在より一定時間の間に列車1の車両が車両自身の推進制御装置(図示せず)により付加される列車1の現在加速度113を推定し、パターン演算部15に出力する。
車両性能管理部14は、記憶部として、列車1に係る減速性能、全長、空走時間、および力行ノッチ位置における速度に対応した加速度データ等を含む車両情報を走行前に予め取得し保持している。
パターン演算部15は、路線データ管理部13から出力された残走距離103と、車両性能管理部14から出力された列車性能データ等を含む車両情報107とから、列車の速度と残走距離とで表される目標減速パターン109を生成する。
また、パターン演算部15は、車両情報107から取得する列車1のブレーキの空走時間と加速度推定部18から取得する列車1の現在加速度113と路線データ管理部13から取得する勾配データ等を含む地理情報106とから速度変化111を演算し、速度情報作成部10から取得する列車1の現在速度105と速度変化111と空走時間とから移動距離110を演算する。
また、パターン演算部15は、目標減速パターン109に基づき、演算し求められた空走時間における速度変化111と移動距離110に応じてブレーキ指令パターン108を作成し、速度照査部16に出力する。
速度照査部16は、列車1の現在速度105とパターン演算部15で生成されたブレーキ指令パターン108とを比較する。より詳しくは、ブレーキ指令パターン108に基づき、列車現在位置104に対応する速度を求め、当該求められた速度を列車1の現在速度105と比較する。
列車1の現在速度105が、当該ブレーキ指令パターン108に基づいて求められた速度を超えていれば、ブレーキ装置8に対して、ブレーキ指令112を伝える。
図3は、パターン演算部15により作成される目標減速パターン109とブレーキ指令パターン108との関係を示すグラフである。図3において、目標減速パターン109は、空走時間の経過後において、列車1が減速して停止するまでの走行軌跡を示す。
例えば、停止位置通知用地上子3から目標停止位置101までの区間において、勾配がなく、列車ブレーキ性能が列車速度によらず減速度β[km/h/s]が一定であり、空気抵抗および曲線(カーブ)抵抗の影響を無視できるものとする。このとき、残走距離d[m]とこれに対応する速度V(d)[km/h]との関係は、例えば下記の式(1)で表される。
Figure 0005583760
上述したように、実際にブレーキ装置8がブレーキを出力してから所定の減速度βが発生するまでには、空走時間分だけ時間がかかる。従って、本実施の形態1においては、列車1の力行指令中にブレーキが出力される場合、ブレーキ指令パターン108は、空走時間中は列車1が加速度推定部18によって推定される列車現在加速度113で加速しているものとして演算される。
ブレーキ指令パターン108は、目標減速パターン109上の各点から、その点での列車1の現在加速度113を考慮した空走時間中の移動距離110分だけ前(図3中では左方向)へ移動し、さらに、空走時間中の速度変化111分だけ差し引いた(図3中では、下方向へ移動)点を結んだ曲線、すなわち、目標減速パターン109を、空走時間中の移動距離110分および速度変化111分だけ内側へ逆引きし、移動した曲線となる。
例えば、図3において、目標減速パターン109上にN個の点をプロットした場合には
、それぞれの点において、残走距離d1,d2,・・・,dN、速度V1,V2,・・・,VNが定められる。任意の点における残走距離dnおよび速度Vnに対して、列車1が列車現在加速度α[km/h/s]で加速したものとして、空走時間T[s]における走行軌跡(移動距離110および速度変化111)を逆引きした場合の残走距離d’nおよび速度V’nは、下記の式(2)〜(3)でそれぞれ表される。
Figure 0005583760
Figure 0005583760
列車1が力行指令中でない場合には、空走時間中は列車1が惰行状態であり、ブレーキ指令パターン108は、空走時間中は列車1が加速せずに等速度で走行しているものとして演算される。
この場合、上記の式(2)〜(3)において、列車現在加速度α=0として、下記の式(4)〜(5)を用いる。
Figure 0005583760
Figure 0005583760
ただし、列車1が力行指令を終了してから列車特性によって決定される一定時間内は列車の推進制御装置は加速を続けるので、加速度推定部18は力行指令終了から一定時間は列車が力行するものとして列車1の現在加速度113を推定する。
ブレーキ装置8がブレーキを出力する時点で加速している場合には、ブレーキ指令パターン108は、上記の式(2)〜(3)を用いて列車1の現在加速度113で加速しているものとして演算される。
したがって、車上演算装置6は、加速度推定部18によりノッチ入力情報115に応じて車両性能管理部14から取得した車両情報107に基づいて推定する列車1の現在加速度113により、列車1が加速状態と判断した場合には、ブレーキ空走時間中に一定の加速で走行しているものとしてブレーキ指令パターン108を作成し、惰行状態と判断した場合には、等速度で走行しているものとしてブレーキ指令パターン108を作成する。
これにより、本発明に係る実施の形態1における列車速度制御装置200において、車上演算装置6は、加速度推定部18により列車1の現在加速度113の有無を判断することで、列車の走行状態に対応したブレーキ指令を出力でき、目標停止位置を過ぎることなく停止できる。
なお、上述の実施の形態においては、勾配、空気抵抗及び曲線(カーブ)抵抗がない場合について説明したが、目標減速パターン109およびブレーキ指令パターン108の算出時に、必要に応じて、勾配による減速度の変化、カーブやトンネルによる走行抵抗、または列車の空気抵抗などを考慮し、勾配、カーブ、空気抵抗等に対応した定数を演算にも用いることで、より正確なブレーキ指令パターン108が作成できる。
この場合、勾配、カーブやトンネルの位置は路線データ管理部13が保持し、加速度の演算に用いる勾配、カーブ、空気抵抗に対応した定数は車両性能管理部14が保持する。
次に、図4のフローチャートに従い本実施の形態1の列車速度制御装置200の動作について説明する。まず、列車1が停止位置通知用地上子3の上を通過すると、車上演算装置6は、車上子7により目標停止位置101を停止位置通知用地上子3から取得する(S401)。
続いて、列車1が位置補正用地上子4の上を通過すると、車上演算装置6は、車上子7により位置補正用地上子位置102を位置補正用地上子4から取得し、位置情報作成部12により位置補正用地上子位置102に速度発電機9から取得する移動距離を加算することにより、列車1の列車現在位置104を算出する(S402)。
次いで、車上演算装置6は、路線データ管理部13により列車現在位置104と目標停止位置101とに基づき、列車現在位置104から目標停止位置101までの距離すなわち残走距離103および目標停止位置101手前区間における勾配データ等の地理情報106を出力し、パターン演算部15により残走距離103、地理情報106、および車両性能管理部14から出力された列車性能データ等を含む車両情報107から、列車の速度と残走距離とで表される目標減速パターン109を作成する(S403)。
また、車上演算装置6は、加速度推定部18により運転台ハンドル5からのノッチ入力情報115に応じた列車性能データの車両情報107を車両性能管理部14から取得し、取得した車両情報107に基づき、現在より一定時間の間に列車1の車両が車両自身の推進制御装置により付加される列車1の現在加速度113を推定する(S404)。
図5は、列車1の力行ノッチ入力の各ノッチ位置での速度と加速度の関係を示すグラフである。図5において、列車1の力行ノッチ位置Nは1Nから3Nの3段階の強度で切替えられる場合を示す。
図5に示すように、モーターはその物理的な特性上、印加電圧一定の状態で速度が上昇するとトルクが下がる。そこで電車のモーター制御では一般に、一定速度までは車両加速度が一定となるよう電圧を速度に応じて上昇させ、モーター印加電圧が最高値に達してからはモーターに最高電圧を印加し続ける。モーターは、その状態で一定速度を超えると速度に応じてトルクが低下する。
列車1では、運転台ハンドル5からの力行ノッチ入力が1Nに設定され、列車1の速度がV1に達すると2Nに切り替えられ、速度がV2に達すると3Nに切り替えられる。力行ノッチ入力が3Nの状態で、速度V3に達するとトルクが低下し、惰行状態(0N)となる。
車両性能管理部14は、上記の列車1の各ノッチ位置に対応する速度と加速度の関係を列車性能データの車両情報107として、予め記憶しておく。図6は、車両性能管理部14に記憶させる列車性能データの構成例を示す。
例えば、図6(a)に示す力行ノッチ入力が3Nの状態での速度と加速度の関係を、図6(b)のように力行ノッチ入力が3Nでの列車1の時速61に対応する加速度62の列車性能データとして予め車両性能管理部14に記憶させておく。
S404において力行ノッチがいずれかの段に入力されているとのノッチ入力情報115である場合に、車上演算装置6は、加速度推定部18により列車1の加速度が「有」と判断し、目標停止位置101を越えることがないように列車1のノッチ入力の最大強度での最大加速度を車両性能管理部14の車両情報107から取得して列車1の現在加速度113として出力する(S405)。
例えば、車両情報107として図5に示す列車1の力行ノッチNが1Nから3Nの3段階の強度の場合には、加速度推定部18は、ノッチ入力が最大強度となる3Nの列車性能データ(図6(b))から、列車1の最大加速度として、α3=3.50[km/h/s]を車両性能管理部14から取得して列車1の現在加速度113として出力する。
車上演算装置6は、パターン演算部15により空走時間中は列車1の現在加速度113(α3=3.50[km/h/s])での加速状態として速度情報作成部10からの現在速度105に基づき移動距離110および速度変化111を演算し(S406)、目標減速パターン109に基づきブレーキ指令パターン108を作成する(S408)。
S404において力行ノッチがいずれの段も入力されていないとのノッチ入力情報115である場合には、車上演算装置6は、加速度推定部18により列車1の加速度が「無」と判断し、列車1の列車現在加速度113がα=0[km/h/s]として出力する(S405)。
車上演算装置6は、パターン演算部15により空走時間中は列車1の現在加速度113(α=0[km/h/s])での惰行状態として速度情報作成部10からの現在速度105に基づき移動距離110および速度変化111を演算し(S407)、目標減速パターン109に基づきブレーキ指令パターン108を作成する(S408)。
次いで、車上演算装置6は、速度照査部16によりブレーキ指令パターン108に基づき列車現在位置104に対応する速度を求め、当該求められた速度を現在速度105と比較する(S409)。
S409において、列車1の現在速度105が当該ブレーキ指令パターン108に基づいて求められた速度を超えていれば、車上演算装置6は、速度照査部16によりブレーキ指令112をブレーキ装置8に出力する(S410)。
S409において、列車1の現在速度105が当該ブレーキ指令パターン108に基づいて求められた速度を超えていなければ、車上演算装置6は、S402乃至S409の行程を繰り返し行う。
以上のように、本実施の形態1では、車上演算装置6は、加速度推定部18により、列車1の現在加速度113の有無を判断し、車両性能管理部14から取得した車両情報107に基づいて現在加速度113を推定し、パターン演算部15により、列車1が加速状態の場合には、ブレーキ空走時間中に現在加速度113で走行しているものとしてブレーキ指令パターン108を作成し、惰行状態の場合には、列車1の車両が車両自身の推進制御による加速がないものとしてブレーキ指令パターン108を作成するようにしたので、列車が空走中に加速している場合であっても、また加速していない場合であっても、列車の走行状態に対応したブレーキ指令を出力でき、目標停止位置を行き過ぎることなく停止できる。
また、加速度推定部18により、列車現在位置104の勾配、カーブやトンネルなどの地理情報に応じて目標減速パターン109およびブレーキ指令パターン108の算出時に、勾配、カーブ、空気抵抗に対応した定数を演算に用いるようにしたので、正確にブレーキを制御できる。
なお、本実施の形態1では、トランスポンダ式の地上子としては、停止位置通知用地上
子3および位置補正用地上子4の2種類を利用するものとしたが、停止位置通知および位
置補正の両方の機能を兼ね備えた1種類のトランスポンダ式の地上子を用いてもよい。
また、本実施の形態1では、加速度推定部18に入力する情報として運転台ハンドル5からのノッチ入力情報115を用いたが、これに限るものではない。別途加速度センサーを備えて、加速度センサーで検出された加速度を列車1の現在加速度113として直接入力してもよい。また、速度情報作成部10からの列車速度情報により現在加速度113を算出して用いてもよい。この場合、更にブレーキ制御の向上を図ることができる。
また、本実施の形態1では、加速度推定部18は、運転台ハンドル5から入力されるノッチ入力の有無のみを通知するノッチ入力情報115を取得するものとしたが、ノッチ入力の強度(例えば、1N〜3N)を通知するノッチ入力情報を取得するようにしてもよい。
この場合、加速度推定部18は、ノッチ入力の強度に応じて車両性能管理部14の車両情報107から最大加速度(図5より、1N、2N,3Nでそれぞれα1、α2、α3)を取得することで、パターン演算部15ではノッチ入力の強度に応じた現在加速度113を用いてブレーキ指令パターン108を作成することができるので、より正確にブレーキを制御できる。
実施の形態2.
実施の形態1の列車速度制御装置200においては、列車1がブレーキ空走時間中に加速状態の場合に、現在加速度113を一定の値として移動距離および速度変化111を演算する場合について示したが、実施の形態2では、列車の速度に応じた加速度の値を用いて演算する場合について示す。
図7は、本発明に係る実施の形態2における列車速度制御装置201の車上演算装置66の構成を示すブロック図である。図7において、車上演算装置66は、加速度推定部18に速度情報作成部10から列車1の現在速度105を直接入力する構成とする。
この構成により、車上演算装置66は、加速度推定部18により列車1の加速度が「有」と判断した場合に、車両性能管理部14の車両情報107から、ノッチ入力の最大強度での列車1の現在速度105に応じた現在加速度113を取得して出力する。
例えば、車両情報107として図5に示す列車1の力行ノッチ位置Nが1Nから3Nの3段階の強度の場合には、ノッチ入力が3Nの列車性能データ(図6(b))から、加速度推定部18は、列車1の現在速度105が30[km/h]であれば、車両情報107から列車現在加速度113としてα=3.50[km/h/s]を取得して出力する。
また、加速度推定部18は、列車1の現在速度105が65[km/h]であれば、車両情報107から列車現在加速度113としてα=1.33[km/h/s]を取得して出力する。
パターン演算部15は、列車1の現在速度105と現在速度105に応じて取得された現在加速度113の値に基づいて移動距離110および速度変化111を演算し、ブレーキ指令パターン108を作成する。
一般に、列車の加速度はある速度までは一定となるよう制御され、これを超えると速度の二乗に反比例する。このため、加速度推定部は列車の特性、および速度に応じた加速度を用いてブレーキ指令パターンの超過判定を行うことでより正確な列車制御を実現することができる。
その他の構成及び動作に関しては、実施の形態1と同様であり、相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2では、車上演算装置66は、加速度推定部18により、車両情報107からノッチ入力の最大強度での列車1の現在速度105に応じた現在加速度113を取得し、現在加速度113基づきブレーキ指令パターン108を作成するようにしたので、より正確にブレーキを制御できる。
なお、本実施の形態2においては、加速度推定部18は、運転台ハンドル5から入力されるノッチ入力の有無のみを通知するノッチ入力情報115を出力するものとしたが、ノッチ入力の強度(例えば、1N〜3N)を通知するノッチ入力情報としてもよい。
この場合、加速度推定部18は、ノッチ入力の強度に応じて車両性能管理部14の車両情報107から最大加速度(図5より、1N、2N,3Nでそれぞれα1、α2、α3)を取得することで、パターン演算部15ではノッチ入力の強度に応じた列車現在加速度113を用いてブレーキ指令パターン108を作成することができるので、より正確にブレーキを制御できる。
実施の形態3.
実施の形態1の列車速度制御装置200においては、列車1が停止位置通知用地上子3の上を通過する際に、車上子7により目標停止位置を停止位置通知用地上子3から取得する場合について示したが、実施の形態では、目標停止位置を無線により取得する場合について示す。
図8は、本発明に係る実施の形態3における列車速度制御装置の全体構成を示す構成図である。
図8において、列車速度制御装置202は、実施の形態1の列車速度制御装置200にさらに車上側無線伝送装置11を備えた構成とする。車上側無線伝送装置11は、鉄道沿線などに設けられる地上側無線基地局33から目標停止位置101が常時通知される。
図9は、本発明に係る実施の形態3における列車速度制御装置202の車上演算装置6の構成を示すブロック図である。図9において、車上演算装置6は、路線データ管理部13により車上側無線伝送装置11から通知される目標停止位置101を取得する。
この構成により、列車速度制御装置202は、車上側無線伝送装置11により地上側無線基地局33から目標停止位置101を常時取得することができ、より正確にブレーキを制御できる。
また、前方の先行列車の位置を目標停止位置101として取得することで、前方の先行列車が移動している場合でも、前方の先行列車の位置を常時取得することができ、前方の先行列車と衝突することなく、列車の走行を制御できる。
その他の構成及び動作に関しては、実施の形態1と同様であり、相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
以上のように、本実施の形態3では、車上演算装置6は、車上側無線伝送装置11により地上側無線基地局33から目標停止位置101を常時取得するようにしたので、より正確にブレーキを制御できる。
また、前方の先行列車の位置を目標停止位置101として取得することで、前方の先行列車が移動している場合でも、前方の先行列車の位置を常時取得することができ、前方の先行列車衝突することなく、列車の走行を制御できる。
なお、本実施の形態3では、地上側無線基地局33から目標停止位置101を取得する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、目標停止位置101の通知手段として、地上側無線基地局33の代わりに、列車1が在線している軌道2を介して目標停止位置101の位置情報を送信し、列車1の側では、列車1の先頭で軌道2の直上に車上側無線伝送装置11のアンテナを配置することで磁場結合により軌道2に送信された列車位置情報を受信するような伝送手段を用いてもよい。
1 列車
2 軌道
5 運転台ハンドル
6、66 車上演算装置
7 車上子
8 ブレーキ装置
10 速度情報作成部
12 位置情報作成部
11 車上側無線伝送装置
13 路線データ管理部
14 車両性能管理部
15 パターン演算部
16 速度照査部
18 加速度推定部
33 地上側無線基地局
101 目標停止位置
103 残走距離
104 列車現在位置
105 現在速度
106 地理情報
107 車両情報
108 ブレーキ指令パターン
109 目標減速パターン
110 移動距離
111 速度変化
112 ブレーキ指令
113 現在加速度
115 ノッチ入力情報
200、201、202 列車速度制御装置

Claims (8)

  1. 走行する列車の現在位置および目標位置を含む列車位置情報を受信する受信部と、
    前記列車の現在速度を取得する速度取得部と、
    前記列車の現在加速度を推定する加速度推定部と、
    ブレーキ指令により前記列車のブレーキを制御するブレーキ装置と、
    前記列車の速度に応じた停止距離を含む車両情報を記憶する記憶部と、
    前記列車位置情報から得られる目標位置までの残走距離と前記車両情報から取得する前記現在速度に応じた前記停止距離とに基づいて目標減速パターンを作成し、前記目標減速パターンに基づき、前記ブレーキ指令が出力される際に前記加速度推定部により取得する前記現在加速度に応じて前記ブレーキの空走時間における前記列車の移動距離および速度変化を演算してブレーキ指令パターンを作成する演算部と、
    前記現在速度が前記ブレーキ指令パターンにおける現在位置での速度を超える場合に前記ブレーキ装置に前記ブレーキ指令を出力する速度照査部とを備え、
    前記記憶部は、力行ノッチの入力位置における列車の現在速度に応じた加速度を車両情報としてさらに記憶し、
    前記加速度推定部は、力行指令に応じて、ブレーキ指令が出力される際の列車が加速状態であるか惰行状態であるかを判断し、加速状態であると判断する場合には、加速が最大となる力行ノッチの入力位置における最大加速度を車両情報から取得し、前記最大加速度をブレーキ指令が出力される際の列車の現在加速度推定し、惰行状態であると判断する場合には現在加速度を零と推定する列車速度制御装置。
  2. 走行する列車の現在位置および目標位置を含む列車位置情報を受信する受信部と、
    前記列車の現在速度を取得する速度取得部と、
    前記列車の現在加速度を推定する加速度推定部と、
    ブレーキ指令により前記列車のブレーキを制御するブレーキ装置と、
    前記列車の速度に応じた停止距離を含む車両情報を記憶する記憶部と、
    前記列車位置情報から得られる目標位置までの残走距離と前記車両情報から取得する前記現在速度に応じた前記停止距離とに基づいて目標減速パターンを作成し、前記目標減速パターンに基づき、前記ブレーキ指令が出力される際に前記加速度推定部により取得する前記現在加速度に応じて前記ブレーキの空走時間における前記列車の移動距離および速度変化を演算してブレーキ指令パターンを作成する演算部と、
    前記現在速度が前記ブレーキ指令パターンにおける現在位置での速度を超える場合に前記ブレーキ装置に前記ブレーキ指令を出力する速度照査部とを備え、
    前記記憶部は、力行ノッチの入力位置における列車の現在速度に応じた加速度を車両情報としてさらに記憶し、
    前記加速度推定部は、力行指令に応じて、ブレーキ指令が出力される際の列車が加速状態であるか惰行状態であるかを判断し、加速状態であると判断する場合には、加速が最大となる力行ノッチの入力位置における、ブレーキ指令が出力される際の列車の現在速度に応じた加速度を車両情報から取得し、前記加速度をブレーキ指令が出力される際の列車の現在加速度推定し、惰行状態であると判断する場合には現在加速度を零と推定する列車速度制御装置。
  3. 前記記憶部は、列車が走行する路線における勾配、カーブ、トンネルの位置を地理情報としてさらに記憶し、前記地理情報に応じた列車の加速度定数を車両情報としてさらに記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の列車速度制御装置。
  4. 前記演算部は、列車の現在位置に応じて記憶部から取得する残走区間の地理情報に基づく加速度定数により目標減速パターンを補正することを特徴とする請求項に記載の列車速度制御装置。
  5. 前記演算部は、列車の現在位置に応じて記憶部から取得する残走区間の地理情報に基づく加速度定数により列車の移動距離および速度変化を補正してブレーキ指令パターンを作成することを特徴とする請求項に記載の列車速度制御装置。
  6. 前記受信部は、列車の前方を走行する先行列車の位置を目標位置として、地上側伝送装置または前記先行列車の伝送装置から前記目標位置を無線により常時受信することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の列車速度制御装置。
  7. 走行する列車の現在位置および目標位置を含む列車位置情報を取得するステップと、
    前記列車位置情報から得られる目標位置までの残走距離と前記列車の車両情報から取得する現在速度に応じた停止距離とに基づいて目標減速パターンを作成するステップと、
    前記目標減速パターンに基づき、ブレーキ指令が出力される際に取得する現在加速度に応じて前記ブレーキの空走時間における前記列車の移動距離および速度変化を演算してブレーキ指令パターンを作成するステップと、
    前記現在速度が前記ブレーキ指令パターンにおける前記現在位置での速度を超える場合にブレーキ指令を出力するステップとを備え、
    力行指令に応じて、ブレーキ指令が出力される際の列車が加速状態であるか惰行状態であるかを判断し、加速状態であると判断する場合には、加速が最大となる力行ノッチの入力位置における最大加速度を車両情報から取得し、前記最大加速度をブレーキ指令が出力される際の列車の現在加速度推定し、惰行状態であると判断する場合には現在加速度を零と推定する列車速度制御方法。
  8. 走行する列車の現在位置および目標位置を含む列車位置情報を取得するステップと、
    前記列車位置情報から得られる目標位置までの残走距離と前記列車の車両情報から取得する現在速度に応じた停止距離とに基づいて目標減速パターンを作成するステップと、
    前記目標減速パターンに基づき、ブレーキ指令が出力される際に取得する現在加速度に応じて前記ブレーキの空走時間における前記列車の移動距離および速度変化を演算してブレーキ指令パターンを作成するステップと、
    前記現在速度が前記ブレーキ指令パターンにおける前記現在位置での速度を超える場合にブレーキ指令を出力するステップとを備え、
    力行指令に応じて、ブレーキ指令が出力される際の列車が加速状態であるか惰行状態であるかを判断し、加速状態であると判断する場合には、加速が最大となる力行ノッチの入力位置における、ブレーキ指令が出力される際の列車の現在速度に応じた加速度を車両情報から取得し、前記加速度をブレーキ指令が出力される際の列車の現在加速度推定し、惰行状態であると判断する場合には現在加速度を零と推定する列車速度制御方法。

JP2012512537A 2010-04-28 2010-04-28 列車速度制御装置および列車速度制御方法 Active JP5583760B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/003055 WO2011135626A1 (ja) 2010-04-28 2010-04-28 列車速度制御装置および列車速度制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011135626A1 JPWO2011135626A1 (ja) 2013-07-18
JP5583760B2 true JP5583760B2 (ja) 2014-09-03

Family

ID=44860976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012512537A Active JP5583760B2 (ja) 2010-04-28 2010-04-28 列車速度制御装置および列車速度制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8670883B2 (ja)
JP (1) JP5583760B2 (ja)
WO (1) WO2011135626A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170080168A (ko) * 2015-12-31 2017-07-10 엘에스산전 주식회사 제동 특성을 고려한 철도 차량의 속도 제어 시스템
KR20180131595A (ko) * 2016-07-05 2018-12-10 가부시끼가이샤 도시바 열차 제어 장치, 방법 및 프로그램

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014002753A1 (ja) * 2012-06-29 2014-01-03 三菱電機株式会社 列車制御装置
JP6075839B2 (ja) * 2012-09-20 2017-02-08 株式会社日立国際電気 列車無線通信システムの受信電文選択方法
US11198458B2 (en) 2016-02-22 2021-12-14 Mitsubishi Electric Corporation Speed control device, wireless train control system, and speed control method
US10279823B2 (en) * 2016-08-08 2019-05-07 General Electric Company System for controlling or monitoring a vehicle system along a route
JP6981544B2 (ja) * 2018-04-09 2021-12-15 日本製鉄株式会社 鉄道車両の現在位置情報補正方法
US10889276B2 (en) * 2018-08-29 2021-01-12 Westinghouse Air Brake Technologies Corporation Method and apparatus for learning and validating brake deceleration rates
CN114095852A (zh) * 2020-07-08 2022-02-25 中国移动通信集团设计院有限公司 地铁场景下位置信息回填方法及装置
CN116001848B (zh) * 2023-03-27 2023-06-30 北京全路通信信号研究设计院集团有限公司 一种磁悬浮列车的车轮控制方法和系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005014785A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Hitachi Ltd 車両制御システム並びに鉄道車両
JP2006136041A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 列車停止制御装置
JP2009055694A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Mitsubishi Electric Corp 列車速度制御装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7236859B2 (en) * 2000-09-01 2007-06-26 Cattron Intellectual Property Corporation Remote control system for a locomotive
US8180544B2 (en) * 2007-04-25 2012-05-15 General Electric Company System and method for optimizing a braking schedule of a powered system traveling along a route
AU2010213757B2 (en) * 2009-02-12 2015-07-02 Ansaldo Sts Usa, Inc. System and method for controlling braking of a train

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005014785A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Hitachi Ltd 車両制御システム並びに鉄道車両
JP2006136041A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 列車停止制御装置
JP2009055694A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Mitsubishi Electric Corp 列車速度制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170080168A (ko) * 2015-12-31 2017-07-10 엘에스산전 주식회사 제동 특성을 고려한 철도 차량의 속도 제어 시스템
KR20180131595A (ko) * 2016-07-05 2018-12-10 가부시끼가이샤 도시바 열차 제어 장치, 방법 및 프로그램
KR102269924B1 (ko) * 2016-07-05 2021-06-29 가부시끼가이샤 도시바 열차 제어 장치, 방법 및 기록 매체

Also Published As

Publication number Publication date
US20130006452A1 (en) 2013-01-03
WO2011135626A1 (ja) 2011-11-03
JPWO2011135626A1 (ja) 2013-07-18
US8670883B2 (en) 2014-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5583760B2 (ja) 列車速度制御装置および列車速度制御方法
US10310508B2 (en) Vehicle control apparatus
JP4781331B2 (ja) 列車速度制御装置
US9207091B2 (en) Drive assistance device
US20170015329A1 (en) Road surface submergence estimation device
EP3480074B1 (en) Method and system for controlling a vehicle tire-to-road friction estimation
RU2524410C2 (ru) Способ функционирования рельсового транспортного средства
JP4793886B2 (ja) 車両走行制御方法
EP3098130A2 (en) Vehicle speed control apparatus and vehicle speed limiting apparatus
US20110137535A1 (en) Driving support system, method, and program
US11217045B2 (en) Information processing system and server
CN103918018A (zh) 驾驶支援装置
JP2017022911A (ja) 車両の制御装置
KR20130042949A (ko) 열차 속도 측정 장치 및 방법
JP2007109001A (ja) 道路環境推定システム
US10683002B2 (en) Efficient acceleration from surrounding vehicles
JP2016070805A (ja) 車両用情報処理装置
CN104417558A (zh) 减速度设定系统、方法以及程序
JP6448347B2 (ja) 減速制御システム、方法およびプログラム
JP2010098849A (ja) 車両運転装置
CN112461251B (zh) 自动驾驶车队的路点信息传输方法、装置及系统
KR20150137902A (ko) 속도 제어 장치, 중앙 관리 서버, 및 이를 이용한 차량 속도 제어 시스템과 방법
JPWO2020123143A5 (ja)
CN111114594B (zh) 轨道列车辅助驾驶控制方法、装置和列车
JP2018034610A (ja) 走行制御システム、及び走行制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140619

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5583760

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250