JP5583452B2 - 電磁波情報検出装置および電磁波情報検出方法 - Google Patents

電磁波情報検出装置および電磁波情報検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、電磁波情報検出装置および電磁波情報検出方法に関し、特に、放射線を可視光に変換して画像を得る間接変換型放射線撮像装置および方法ならびに放射線量検出装置および方法に関する。
非特許文献1には、放射線を可視光に変換するシンチレータ(GOS:ガドリニウムオキシサルファイド)と、可視光を電気信号に変換する光電変換膜としての、電荷発生層(ベンゾイミダゾール)と正孔輸送層(ポリカーボネートおよびTPD(N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン))の積層体である有機光電変換膜(OPC)と、を使用した間接変換型放射線撮像素子が開示されている。しかしながら、このような撮像素子を使用した場合の残像の発生の有無やその消去方法については何ら開示されていない。
特許文献1には、シンチレータを使わずアモルファスセレンを含む多層構造体を用いた直接変換型放射線撮像素子と、その駆動方法が開示されている。この多層構造体は、p層(AsSe層)、i層(アモルファスセレンの厚膜)およびn層(アルカリ金属がドーピングされたアモルファスセレン層)からなっている。下部電極と上部電極を短時間短絡することにより、X線爆射後の検出器内空間電荷を中和し、感度を安定化できることが示されている。この効果は、電荷発生と電荷輸送を担うアモルファスセレン層より抵抗の低い層(AsSe層)によって達成されている。このように、AsSe層が必須であり、AsSe層はアモルファスセレン層より多くの自由正孔を有し、抵抗が低いからであるとされている。さらに、AsSe層と基板電極との接合は、「電荷注入」の役割を果たし、負の空間電荷の中和を促すとしている。しかしながら、AsSe層には、耐熱性がない、蒸着コストが高い、毒性が大きい等の問題がある。また、この特許文献1は、アモルファスセレンを用い、シンチレータを使わない直接変換型放射線撮像素子に関するものであり、電荷発生層と電荷輸送層とを有する光電変換膜を備える撮像素子の残像の発生の有無やその消去方法については何ら示唆していない。
米国特許第6,171,643号
J.Non-Cry. Sol.299-302(2002)1240-1244
本発明者は、電荷発生層と電荷輸送層とを有する光電変換膜を備える撮像素子では、連続して複数回撮像したり、大線量で撮像すると、感度が変動することを見出した。
本発明の主な目的は、感度変動を抑制できる電磁波情報検出装置および電磁波情報検出方法を提供することにある。
本発明によれば、
第1の電極層と、情報を担持する電磁波の照射を受けることにより正と負の電荷を発生する電荷発生層であって前記第1の電極層に電気的に接続されて設けられた前記電荷発生層と、前記電荷発生層で発生した前記正と負の電荷のうちの一方の電荷のみを輸送する電荷輸送層と、前記電荷輸送層に電気的に接続されて設けられた第2の電極層とを有する光電変換器と、前記第1の電極層と前記第2の電極層にそれぞれ所定の電位を供与する電位供与手段と、前記第1の電極層または前記第2の電極層のいずれか一方に接続された電荷蓄積用キャパシタと、薄膜トランジスタと、前記電荷蓄積用キャパシタに蓄積された電荷量を読み取る読取手段とを備え、前記薄膜トランジスタの一方の端子が前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方および前記電荷蓄積用キャパシタに接続され、前記薄膜トランジスタの他方の端子が前記読取手段に接続され、前記光電変換器により光電変換された前記電磁波の情報を検出する検出手段と、前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与し、前記検出手段によって電磁波の前回照射時の前記電磁波の情報を検出する工程と、前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与し、前記検出手段によって電磁波の次回照射時の前記電磁波の情報を検出する工程との間で、前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層とを1秒以上の所定期間同電位に設定すると共に、前記所定期間の途中に前記薄膜トランジスタのゲートがオフになる期間があるよう前記電位供与手段と前記検出手段とを制御する制御手段と、を備え電磁波情報検出装置が提供される。
好ましくは、前記所定期間は10秒以上である。
また、好ましくは、前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層とを前記所定期間同電位に設定する間は、前記光電変換器には、消去光が照射されない。
また、好ましくは、前記電荷発生層の電荷発生剤には有機化合物が使用され、前記電荷輸送層の電荷輸送剤には有機化合物が使用されている。
また、好ましくは、前記電荷輸送層は、前記電荷発生層に電荷を発生させる電磁波に対して透明な層である。
また、好ましくは、前記電荷輸送層は、ホールのみを輸送する層である。
また、好ましくは、前記電磁波情報検出装置は、放射線を前記放射線よりも波長の長い前記電磁波に変換する放射線変換層をさらに供える。
また、好ましくは、前記制御手段は、前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層とを前記所定期間同電位に設定する間は、前記電位供与手段と前記薄膜トランジスタの前記他方の端子とが接続され、前記薄膜トランジスタによって前記電位供与手段と前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方が接続されて、前記電位供与手段によって、前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方と、前記第1の電極層または前記第2の電極層の他方とを前記所定期間同電位に設定するよう、前記電位供与手段と前記検出手段と前記薄膜トランジスタと前記読取手段とを制御する。
また、本発明によれば、
第1の電極層と、情報を担持する電磁波の照射を受けることにより正と負の電荷を発生する電荷発生層であって前記第1の電極層に電気的に接続されて設けられた前記電荷発生層と、前記電荷発生層で発生した前記正と負の電荷のうちの一方の電荷のみを輸送する電荷輸送層と、前記電荷輸送層に電気的に接続されて設けられた第2の電極層とを有する光電変換器の前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与して、前記光電変換器により光電変換された前記電磁波の情報を検出する電磁波情報検出方法であって、前記第1の電極層または前記第2の電極層のいずれか一方に接続された電荷蓄積用キャパシタと、薄膜トランジスタと、前記電荷蓄積用キャパシタに蓄積された電荷量を読み取る読取手段とを備え、前記薄膜トランジスタの一方の端子が前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方および前記電荷蓄積用キャパシタに接続され、前記薄膜トランジスタの他方の端子が前記読取手段と接続された検出手段によって、前記電磁波の情報の検出が行われ、前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与し、電磁波の前回照射時の前記電磁波の情報を検出する工程と、前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与し、電磁波の次回照射時の前記電磁波の情報を検出する工程との間に、前記第1の電極層と前記第2の電極層とを1秒以上の所定期間同電位に設定する工程と共に、前記所定期間の途中に前記薄膜トランジスタのゲートがオフになる期間があるよう制御する工程を備える電磁波情報検出方法が提供される。
好ましくは、前記所定期間は10秒以上である。
また、好ましくは、前記第1の電極層と前記第2の電極層とを前記所定期間同電位に設定する間は、前記光電変換器には、消去光が照射されない。
また、好ましくは、前記電荷発生層の電荷発生剤には有機化合物が使用され、前記電荷輸送層の電荷輸送剤には有機化合物が使用されている。
また、好ましくは、前記電荷輸送層は、電荷発生層に電荷を発生させる電磁波に対して透明な層である。
また、好ましくは、前記電荷輸送層は、ホールのみを輸送する層である。
また、好ましくは、前記電磁波は、放射線を前記放射線よりも波長の長い電磁波に変換する放射線変換層によって変換された電磁波である。
また、好ましくは、前記電磁波の情報を検出する工程は、電磁波の照射を受けている間は、前記光電変換器により光電変換された電荷に対応する電荷を前記電荷蓄積用キャパシタに蓄積し、電磁波の照射終了後に前記電荷蓄積用キャパシタに蓄積した電荷量を薄膜トランジスタを介して検出する工程であり
記第1の電極層と前記第2の電極層とを前記所定期間同電位に設定する工程は、前記第1の電極層または前記第2の電極層の他方に供与する電位と、前記薄膜トランジスタを介して前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方に供与する電位とを、前記所定期間同電位に設定する工程である。
また、好ましくは、前記電磁波の情報を検出する工程は、前記第1の電極層と前記第2の電極層の間の電流量を検出して前記電磁波の線量を検出する検出工程であり、前記電磁波情報検出方法は線量検出方法である
本発明によれば、感度変動を抑制できる電磁波情報検出装置および電磁波情報検出方法が提供される。
本発明の好ましい第1の実施の形態の放射線量モニターおよび放射線量モニター方法を説明するための概略縦断面図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態の放射線量モニターにおけるX線照射時間と光電流密度との関係を示す図である。 比較例1の放射線量モニターにおけるX線照射時間と光電流密度との関係を示す図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態の間接変換型放射線撮像装置およびそれを使用した撮像方法を説明するための概略縦断面図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態の間接変換型放射線撮像装置の画素部を説明するための概略縦断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1を参照すれば、本発明の好ましい第1の実施の形態の放射線量モニター100は、センサー部110と、制御装置140とを有している。センサー部110は、可撓性基板112と、可撓性基板112上に設けられた電極層114と、電極層114上に設けられた高分子下引き層116と、高分子下引き層116上に設けられた電荷発生層118と、電荷発生層118上に設けられた電荷輸送層120と、電荷輸送層120上に設けられたバイアス電極層122と、バイアス電極層122上に、接着層124を介して貼り付られた蛍光体層126とを有している。
可撓性基板112は、ポリエチレンナフタレート(PEN)からなる。電極層114は、ITO(Indium Tin Oxide)からなる。高分子下引き層116は、アルコール可溶性ポリアミドを塗布乾燥したものからなり、電極層114と電荷発生層118とを強固に接合する機能を有している。電荷発生層118は、電磁波の照射を受けることによって、正の電荷を持つホールと負の電荷を持つ電子とを発生する電荷発生剤とポリマーバインダーとから構成されている。電荷発生剤としてジブロモアントアントロン顔料を使用し、ポリマーバインダーとしてポリビニルブチラール樹脂を使用している。電荷輸送層120は、ホールのみを輸送する電荷輸送剤とポリマーバインダーとから構成されている。電荷輸送剤としてN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミンを使用し、ポリマーバインダーとしてポリカーボネートを使用している。バイアス電極層122はIZO(インジウム−亜鉛酸化物)からなっている。接着層124は、アクリル系両面接着テープからなっている。蛍光体層126は、KODAK社蛍光体シートである、KODAK Lanex Regular(GaS:Tb)からなっている。
センサー部110は、以下のようにして製造される。まず、例えば、厚さ0.1mmのポリエチレンナフタレート(PEN)上に、電極層114となるITO膜が、例えば、厚さ100nmにスパッタ蒸着されて形成された可撓性基板112を準備する。
次に、アルコール可溶性ポリアミドを、ITOからなる電極層114上に、厚さが0.1μmになるようにスピンコート塗布し、乾燥して高分子下引き層116を形成した。
次に、ジブロモアントアントロン顔料とポリビニルブチラール樹脂を前者:後者の質量比が50:50でシクロヘキサノンに添加、分散させたものを、高分子下引き層116上にスピンコーティングにより塗布し、厚さ0.5μmの電荷発生層118を形成した。
次に、電荷輸送剤としてのN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン3.5gとポリカーボネート(分子量:約35000〜40000)6.5gをメチレンクロリド35gに溶解して、電荷発生層118上にバーコートによって塗布し電荷輸送層120を形成した。135℃で1時間乾燥後、電荷輸送層120の膜厚を測定すると2μmであった。
次に、電荷輸送層120上にIZOを100nmの厚さに成膜して、バイアス電極層122を形成した。
次に、KODAK社蛍光体シートである、KODAK Lanex Regular(GaS:Tb 380μm)を準備し、この蛍光体シートとバイアス電極層122とをアクリル系両面接着テープの接着層124(厚さは20μm)介して貼り付けて、X線シンチレータとなる蛍光体シート116を形成して、放射線量モニター100のセンサー部110を作製した。
制御装置140は、バイアス電圧印加回路142と、検出回路144と、制御部146とを有している。バイアス電圧印加回路142の一端はバイアス電極層122に接続され、バイアス電圧印加回路142の他端は検出回路144の一端に接続され、検出回路144の他端は電極層114と接地電位130に接続されている。バイアス電圧印加回路142と検出回路144は制御部146に接続され、制御部146によって制御される。
次に、上記放射線量モニター100を使用して、放射線の線量を測定する方法について説明する。
制御部146によって、バイアス電圧印加回路142と検出回路144を制御して、バイアス電極層122に−20Vのバイアス電圧を印加して、30秒間隔でX線量400mR(80kVp)を10ショット(shot)照射し、ショット毎に検出回路144で検出する光電流密度を比較した。各ショットのバイアス電圧印加時間は20秒であった。各ショットの前に、バイアス電極層122に印加する電圧を接地電位として、バイアス電極層122と電極層114とを同電位として(短絡して)、感度安定化処理を行った。各ショットにおける放射線量検出前のバイアス電圧短絡時間を10秒とした。その結果、図2に示すように、X線照射による光電流の感度変動は±1%以内であった。なお、本実施の形態では、バイアス電圧短絡時間を10秒としたが、1秒以上あれば、感度変動を充分抑制でき、10秒以上であれば確実に抑制できる。
次に、比較例1として、制御部146によって、バイアス電圧印加回路142と検出回路144を制御して、バイアス電極層122に−20Vのバイアス電圧を印加して、30秒間隔でX線量400mR(80kVp)を10ショット照射し、ショット毎に検出回路144で検出する光電流密度を比較した。各ショットのバイアス電圧印加時間は30秒であった。比較例1においては、10ショットの間、バイアス電極層122に−20Vのバイアス電圧を印加したままであり、上述のような、感度安定化処理は行わなかった。その結果、図3に示すように、X線照射による光電流の感度変動は±10%以上であった。
(第2の実施の形態)
図4を参照すれば、本発明の好ましい第2の実施の形態の間接変換型放射線撮像装置200は、撮影部210と、制御装置260と、放射線発生装置270とを有している。
撮影部210は、放射線検出部220と、ゲート線ドライバー242と、信号処理部244と、バイアス電圧印加回路246と、基準電位供与回路248とを備えている。
制御装置260は、ゲート線ドライバー242、信号処理部244、バイアス電圧印加回路246および基準電位供与回路248に接続されており、ゲート線ドライバー242、信号処理部244、バイアス電圧印加回路246および基準電位供与回路248の制御を行う。
放射線検出部220では、基板222上に、放射線を電荷に変換する放射線電荷変換部304と、放射線電荷変換部304で変換された電荷を蓄積する蓄積容量330と、蓄積容量330に蓄積された電荷を読み出すための薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)320を備えた画素部300がマトリクス状に多数個配置されている。
基板222には、一定方向(行方向)に配設され、各画素部222の薄膜トランジスタ320をオン・オフさせるための複数本のゲート配線226と、ゲート配線226と直交する方向(列方向)に配設され、オンされた薄膜トランジスタ320を介して蓄積容量330から蓄積電荷を読み出すための複数本の信号配線228が設けられている。
各ゲート配線226はゲート線ドライバー242に接続されており、各信号配線228は信号処理部244に接続されている。放射線の照射を受けている間は、各画素部300の薄膜トランジスタ320は、制御装置260の制御によりゲート線ドライバー242からゲート配線226を介して供給される信号により全てオフ状態にされ、放射線電荷変換部304で放射線から光電変換された電荷に対応する電荷を各画素部300の蓄積容量330に蓄積する。放射線の照射後に、各画素部300の薄膜トランジスタ320は、制御装置260の制御によりゲート線ドライバー242からゲート配線226を介して供給される信号により行単位で順にオンされる。薄膜トランジスタ320がオンされた画素部300の蓄積容量330に蓄積されている電荷は、アナログの電気信号として信号配線228を伝送されて信号処理部244に入力される。このように、各画素部300の蓄積容量330に蓄積されている電荷は行単位で順に読み出される。
各信号配線228は、基準電位供与回路248にも接続されている。信号処理部244と基準電位供与回路248内には、各信号配線228に対して信号処理部244と基準電位供与回路248とを切り替える切り替えスイッチ(図示せず)がそれぞれ設けられている。制御装置260の制御により切り替えスイッチを切り替えて、各信号配線228を信号処理部244と基準電位供与回路248のいずれか一方に接続するように切り替える。
基板222上には、後述するバイアス電極346(図5参照)が全面に設けられ、バイアス電極346(図5参照)はバイアス電圧印加回路246に接続されている。制御装置260の制御により、バイアス電圧印加回路246によって、バイアス電極346(図5参照)に所定のバイアス電圧または接地電位等の基準電位が印加される。なお、蓄積容量の放射線電荷変換部304とは反対側の電極332(蓄積容量下部電極332、図5参照)は接地電位302に接続されている。
次に、図5を参照して、放射線検出部220の各画素部300について説明する。
可撓性基板310の一方の表面上には、蓄積容量330および薄膜トランジスタ320が設けられている。蓄積容量330は、蓄積容量上部電極334と、蓄積容量下部電極332と、これらの電極間にある誘電体層314(この誘電体層314は、絶縁膜としても機能する)によって構成されている。薄膜トランジスタ320は、ドレイン電極324と、蓄積容量上部電極334に接続するソース電極326と、ソース電極326とドレイン電極324の間にある活性層(チャネル層)328と、活性層328を覆うように形成された保護層329と、絶縁膜として機能する誘電体層314を介して活性層328に対向する位置にあるゲート電極322とを有している。
蓄積容量330および薄膜トランジスタ320上に、層間絶縁膜338が設けられている。蓄積容量上部電極334上の層間絶縁膜338にはコンタクトホール339が設けられている。層間絶縁膜338上に、電荷収集電極(下部電極)336が設けられている。電荷収集電極336は画素電極となる。電荷収集電極336は、コンタクトホール339を介して、蓄積容量上部電極334と接続されている。
電荷収集電極336上には、高分子下引き層312が設けられている。高分子下引き層312上に、電荷発生層344と、電荷輸送層342と、バイアス電極346がこの順で設けられている。電荷発生層344と電荷輸送層342とにより有機光電変換層340を構成している。バイアス電極346上には層間絶縁膜316を介して蛍光体層350が設けられている。
可撓性基板310は、薄ガラスとポリエチレンナフタレート(PEN)とを張り合わせたものからなる。ゲート電極322および蓄積容量下部電極332は、Moからなる。誘電体層314は、二酸化ケイ素からなる。ソース電極326、ドレイン電極324および蓄積容量上部電極334は、IZOからなる。活性層328は、IGZO(In-Ga-Zn-Oxide)からなる。保護層329はアモルファスGaからなる。層間絶縁膜338は、アクリル樹脂からなる。電荷収集電極336は、IZOからなる。高分子下引き層116は、アルコール可溶性ポリアミド塗布乾燥したものからなり、電荷収集電極336と電荷発生層344とを強固に接合する機能を有している。
電荷発生層344は、電磁波の照射を受けることによって、正の電荷を持つホールと負の電荷を持つ電子とを発生する電荷発生剤とポリマーバインダーとから構成されている。電荷発生剤としてジブロモアントアントロン顔料を使用し、ポリマーバインダーとしてポリビニルブチラール樹脂を使用している。電荷輸送層342は、ホールのみを輸送する電荷輸送剤とポリマーバインダーとから構成されている。電荷輸送剤としてN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミンを使用し、ポリマーバインダーとしてポリカーボネートを使用している。バイアス電極346は、IZOからなる。
層間絶縁膜316は、アクリル系両面接着テープからなる。蛍光体層350は、KODAK社蛍光体シートである、KODAK Lanex Regular(GaS:Tb)からなっている。蛍光体層350によって、撮影対象の被検体に放射線を照射する際に当該被検体を透過した放射線を可視光に変換する。
放射線検出部220は、以下のようにして製造される。まず、厚さ0.15mmの薄ガラスと厚さ0.1mmのPENを貼り合わせた可撓性基板310上に、Moを40nmの厚さにスパッタ成膜し、フォトリソグラフィおよびウェットエッチングでパターニングして、ゲート電極322および蓄積容量下部電極332を形成した。
この上に、二酸化ケイ素を200nmの厚さにスパッタ成膜し、絶縁膜を兼ねた誘電体層314を形成した。
次に、IZOを酸素導入なしで200nmの厚さにスパッタ成膜し、フォトリソグラフィおよびウェットエッチングでパターンニングし、ソース電極326およびドレイン電極324および蓄積容量上部電極334を形成した。ソース電極326およびドレイン電極324が互いに対向するエッジは、25°のテーパ角となるようにした。
次に、IGZOを10nmの厚さにスパッタ成膜し、フォトリソグラフィおよびウェットエッチングでパターンニングし、活性層328を形成した。
次に、アモルファスGaを10nmの厚さにスパッタ成膜し、活性層328を覆う領域のみ残して保護層329とした。
次に、アクリル樹脂からなる層間絶縁膜338を塗布し、蓄積容量上部電極334の上の層間絶縁膜338にコンタクトホール339を形成した。
次に、IZOを40nmの厚さに成膜、パターンニングし、電荷収集電極(下部電極)336を形成した。電荷収集電極336はコンタクトホール339を介して蓄積容量上部電極334に接続される。
次に、アルコール可溶性ポリアミドを、電荷収集電極336上に、厚さが0.1μmになるようにスピンコート塗布し、乾燥して高分子下引き層312を形成した。
次に、ジブロモアントアントロン顔料とポリビニルブチラール樹脂を前者:後者の質量比が50:50でシクロヘキサノンに添加、分散させたものを、高分子下引き層312上にスピンコーティングにより塗布し、厚さ0.5μmの電荷発生層344を形成した。
次に、電荷輸送剤としてのN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン3.5gとポリカーボネート(分子量:約35000〜40000)6.5gをメチレンクロリド35gに溶解して、電荷発生層344上にバーコートによって塗布し電荷輸送層342を形成した。135℃で1時間乾燥後、電荷輸送層342の膜厚を測定すると2μmであった。
次に、電荷輸送層342上にIZOを100nmの厚さに成膜して、バイアス電極層346を形成した。
次に、KODAK社蛍光体シートである、KODAK Lanex Regular(GaS:Tb 380μm)を準備し、この蛍光体シートとバイアス電極層346とをアクリル系両面接着テープの接着層316(厚さは20μm)介して貼り付けて、間接変換型放射線撮像装置200の撮影部210の放射線検出部220を作製した。
本実施の形態による間接変換型放射線撮像装置200では、被写体を透過した放射線が蛍光体層350に入射され、この蛍光体層350で放射線よりも波長の長い電磁波である可視光に変換される。この変換された可視光は、有機光電変換層340で正の電荷を持つホールと負の電荷を持つ電子とに変換される。有機光電変換層340で変換されたホールは、バイアス電極346と電荷収集電極336との間で与えられた電位差によって電荷輸送層342を移動し、バイアス電極346に集められる。有機光電変換層340で変換された電子は、電荷収集電極336と接続している蓄積容量上部電極334と、蓄積容量下部電極332と、これらの電極間にある誘電体層314によって構成される蓄積容量330に蓄えられる。蓄積容量上部電極334とドレイン電極324は接続されているので、ゲート電極322にオン電圧を印加して薄膜トランジスタ320をオン状態とすることによって、蓄積容量30に蓄積された電荷は、ドレイン電極324から信号配線228(図4参照)を伝送されて信号処理部244(図4参照)に入力される。信号処理部244(図4参照)に入力された後、適宜A/D変換されて画像メモリ(図示せず)等に記憶される。画像メモリ(図示せず)等に記憶された放射線画像情報は、表示装置の表示部(図示せず)に可視画像として表示される。
次に、上記間接変換型放射線撮像装置200を使用して、撮像する方法について説明する。
制御装置260によって、放射線発生装置270、ゲート線ドライバー242、信号処理部244、バイアス電圧印加回路246および基準電位供与回路248を制御して、バイアス電極346に−20Vのバイアス電圧を、バイアス印加時間を20秒として印加して、放射線発生装置270によって30秒間隔でX線量400mR(80kVp)を10ショット照射し、ショット毎のX線感度を撮像画像から読み取り、比較した。
各ショットの前に、制御装置260の制御により、ゲート線ドライバー242により、各薄膜トランジスタ320のゲートにオン電圧を印加して各薄膜トランジスタ320のソース電極326(画素電極である電荷収集電極336に接続)とドレイン電極324とを導通化する。その状態で、制御装置260の制御により、信号処理部244と基準電位供与回路248内の切り替えスイッチ(図示せず)を切り替えて、各信号配線228の接続を信号処理部244から基準電位供与回路248に切り替えて、各信号配線228に基準電位供与回路248によって接地電位を与えると共に、バイアス電圧印加回路246により、バイアス電極346に接地電位を与えて、バイアス電極346と電荷収集電極336とを同電位として(短絡して)、感度安定化処理を行った。各ショット前のバイアス電圧短絡時間を10秒とした。その結果、X線電流の感度変動は±1%以内であり、残像が発生しなかった。なお、本実施の形態では、バイアス電圧短絡時間を10秒としたが、1秒以上あれば、感度変動を充分抑制でき、10秒以上であれば確実に抑制できる。
次に、比較例2として、放射線発生装置270、ゲート線ドライバー242、信号処理部244、バイアス電圧印加回路246および基準電位供与回路248を制御して、バイアス電極346に−20Vのバイアス電圧を印加して、30秒間隔でX線量400mR(80kVp)を10ショット照射し、ショット毎のX線感度を撮像画像から読み取り、比較した。感度安定化処理を行わず、バイアス電極346に一定のバイアス電圧−20Vを印加した。その結果、X線電流の感度変動は5%以上であり、残像が発生した。
上記本実施の形態では、バイアス電極346と電荷収集電極336とを同電位とする期間中、すべての薄膜トランジスタ320のゲートをオン状態に保ったが、ゲートのオン状態とオフ状態とを繰り返すことが、薄膜トランジスタ320の閾値変動を発生させない点で好ましい。なお、一旦、バイアス電極346と電荷収集電極336とを同電位とすれば、その後、薄膜トランジスタ320のゲートをオフ状態にする期間があっても、電荷収集電極336は、同電位の状態からフローティング状態となるだけなので、感度変動の抑制効果には殆ど影響を与えない。従って、バイアス電圧短絡時間は、途中にゲートをオフ状態にする期間も含めて1秒以上あれば、感度変動を充分抑制でき、10秒以上であれば確実に抑制できる。
また、1秒間に通常は数フレーム走査できるので、すべての薄膜トランジスタ320のゲートを同時にオン状態にしなくても、行単位で順にオンしていっても、最初のフレームで、一旦、バイアス電極346とすべての電荷収集電極336とが同電位となるので、その後、薄膜トランジスタ320のゲートをオフ状態にする期間があっても、電荷収集電極336は、同電位の状態からフローティング状態となるだけなので、感度変動の抑制効果には殆ど影響を与えない。
上記第1の実施の形態の蛍光体シート126や第2の実施の形態の蛍光体層350には、ガドリニウム硫酸化物(GOS:Tb)を使用したが、ヨウ化セシウム(CsI:Tl)を好ましく使用される。
上記第1の実施の形態では、放射線を可視光に変換するシンチレータとして、蛍光体シート126を使用し、第2の実施の形態では、蛍光体層350を使用したが、これらのシンチレータを使用しなければ、第1の実施の形態の放射線量モニター100は、可視光の線量モニターとして使用でき、第2の実施の形態の間接変換型放射線撮像装置200は、可視光の撮像装置として使用できる。
上記第1および第2の実施の形態では、30秒間隔でX線量400mR(80kVp)を10ショット照射した場合に、感度を安定することができたが、X線を、例えば腰椎撮影に使用するような、このような大線量で照射する場合だけでなく、低線量(例えば、胸部撮影に使用するような30mR以下)で長時間の連続撮影(例えば、30秒間隔で100ショット)の場合に適用しても、感度を安定することができた。
上記第1の実施の形態の電荷発生層118の厚さは0.5μmであり、第2の実施の形態の電荷発生層344の厚さは0.5μmであったが、電荷発生層の厚さは好ましくは0.5〜3μmである。
上記第1の実施の形態の電荷輸送層120の厚さは2μmであり、第2の実施の形態の電荷輸送層342の厚さは2μmであったが、電荷輸送層の厚さは好ましくは0.5〜7μmである。電荷輸送層が0.5〜7μmと薄いと、感度安定化処理の短絡時間を短くできるので、好ましい。なお、電荷輸送層は、電荷発生層に電荷を発生させる電磁波に対して透明な層であり、電荷発生層に電荷を発生させる電磁波によっては、電荷輸送層には、電荷は発生しない。
上記第1および第2の実施の形態では、感度安定化処理の短絡時間には、電荷発生層118、電荷発生層344、電荷輸送層120、電荷輸送層342には消去光を照射しない。このように、上記第1および第2の実施の形態では、消去光を照射しなくても、感度を安定化させることができる。
なお、上記第1および第2の実施の形態の電荷発生層118、電荷発生層344は、電荷発生剤とポリマーバインダとを構成成分として含有するが、電荷発生剤としては、例えば金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン染料またはフタロシアニン顔料、ナフタロシアニン染料またはナフタロシアニン顔料、インジゴ染料、キナクリドン染料、アントラキノン染料、例えばジブロモアントアントロンのようなアントアントロン染料、ペリレン染料、例えばモノアゾ染料、ビスアゾ染料、トリスアゾ染料などのアゾ染料、シアニン染料等が好ましく用いられる。
電荷発生層118、電荷発生層344に使用されるポリマーバインダとしては、ポリビニルブチラール等が挙げられる。
電荷発生剤とポリマーバインダの比率は、前者:後者の質量比で80:20〜20:80の範囲から選ばれることが感度安定性と経時安定性の両立という理由から好ましい。より好ましくは、45:55〜25:75の範囲から選ばれる。
ポリマーバインダの溶剤に溶解した溶液中に電荷発生剤を分散させた分散液を準備し、これをスピンコートし、乾燥(ベークとも言う。)して溶剤を蒸発させて電荷発生層118、電荷発生層344が形成される。
上記第1および第2の実施の形態の電荷輸送層120、電荷輸送層342は、電荷輸送剤およびポリマーバインダを構成成分として含有する。
電荷輸送剤としては、正孔輸送物質として知られているものが好ましく使用される。例えば、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物、ピラゾリン化合物、スチリルアミン化合物、ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、カルバゾール化合物、ポリシラン化合物、チオフェン化合物、フタロシアニン化合物、シアニン化合物、メロシアニン化合物、オキソノール化合物、ポリアミン化合物、インドール化合物、ピロール化合物、ピラゾール化合物、ポリアリーレン化合物、縮合芳香族炭素環化合物(ナフタレン誘導体、アントラセン誘導体、フェナントレン誘導体、テトラセン誘導体、ピレン誘導体、ペリレン誘導体、フルオランテン誘導体)、含窒素ヘテロ環化合物を配位子として有する金属錯体等を用いることができる。なお、これらに限らず、電荷発生剤として用いた有機化合物よりもイオン化ポテンシャルの小さい有機化合物であれば、電荷輸送剤として用いることができる。
電荷輸送層42に使用されるポリマーバインダとしては、例えばポリカーボネート、ポリビニルブチラール、アクリル酸エステルのホモポリマーまたは他の共重合性モノマーとのコポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーまたは他の共重合性モノマーとのコポリマー、スチレンのホモポリマーまたは他の共重合性モノマー、例えばアクリロニトリルなど、とのコポリマー、ポリスルホン等が挙げられる。
電荷輸送層は、電荷輸送剤とポリマーバインダを溶剤に溶解した溶液を準備し、これを電荷発生層上に、例えばディップコート、スピンコート等により塗布し、ベークして溶剤を蒸発させることにより形成される。
以上、本発明の種々の典型的な実施の形態を説明してきたが、本発明はそれらの実施の形態に限定されない。従って、本発明の範囲は、次の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
100 放射線量モニター
110 センサー部
112 可撓性基板
114 電極層
116 高分子下引き層
118 電荷発生層
120 電荷輸送層
122 バイアス電極層
124 接着層
126 蛍光体シート
130 接地電位
140 制御装置
142 バイアス電圧印加回路
144 検出回路
146 制御部
200 間接変換型放射線撮像装置
210 撮像部
220 放射線検出部
222 基板
226 ゲート配線
228 信号配線
242 ゲート線ドライバー
244 信号処理部
246 バイアス電圧印加回路
248 基準電位供与回路
260 制御装置
270 放射線発生装置
300 画素部
302 接地電位
304 放射線電荷変換部
310 可撓性基板
312 高分子下引き層
314 誘電体層
316 層間絶縁膜
318 可撓性基板
320 薄膜トランジスタ
322 ゲート電極
324 ドレイン電極
326 ソース電極
328 酸化物半導体活性層
329 保護層
330 蓄積容量
332 蓄積容量下部電極
334 蓄積容量上部電極
336 電荷収集電極(下部電極)
338 層間絶縁膜
339 コンタクトホール
340 有機光電変換層
342 電荷輸送層
344 電荷発生層
346 バイアス電極
350 蛍光体層

Claims (17)

  1. 第1の電極層と、情報を担持する電磁波の照射を受けることにより正と負の電荷を発生する電荷発生層であって前記第1の電極層に電気的に接続されて設けられた前記電荷発生層と、前記電荷発生層で発生した前記正と負の電荷のうちの一方の電荷のみを輸送する電荷輸送層と、前記電荷輸送層に電気的に接続されて設けられた第2の電極層とを有する光電変換器と、
    前記第1の電極層と前記第2の電極層にそれぞれ所定の電位を供与する電位供与手段と、
    前記第1の電極層または前記第2の電極層のいずれか一方に接続された電荷蓄積用キャパシタと、薄膜トランジスタと、前記電荷蓄積用キャパシタに蓄積された電荷量を読み取る読取手段とを備え、前記薄膜トランジスタの一方の端子が前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方および前記電荷蓄積用キャパシタに接続され、前記薄膜トランジスタの他方の端子が前記読取手段に接続され、前記光電変換器により光電変換された前記電磁波の情報を検出する検出手段と、
    前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与し、前記検出手段によって電磁波の前回照射時の前記電磁波の情報を検出する工程と、前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与し、前記検出手段によって電磁波の次回照射時の前記電磁波の情報を検出する工程との間で、前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層とを1秒以上の所定期間同電位に設定すると共に、前記所定期間の途中に前記薄膜トランジスタのゲートがオフになる期間があるよう前記電位供与手段と前記検出手段とを制御する制御手段と、を備え電磁波情報検出装置
  2. 前記所定期間は10秒以上である請求項記載の電磁波情報検出装置。
  3. 前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層とを前記所定期間同電位に設定する間は、前記光電変換器には、消去光が照射されない請求項1又は2に記載の電磁波情報検出装置。
  4. 前記電荷発生層の電荷発生剤には有機化合物が使用され、前記電荷輸送層の電荷輸送剤には有機化合物が使用されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁波情報検出装置。
  5. 前記電荷輸送層は、前記電荷発生層に電荷を発生させる電磁波に対して透明な層である請求項1〜4のいずれか一項に記載の電磁波情報検出装置。
  6. 前記電荷輸送層は、ホールのみを輸送する層である請求項1〜5のいずれか一項に記載の電磁波情報検出装置。
  7. 放射線を前記放射線よりも波長の長い前記電磁波に変換する放射線変換層をさらに供える請求項1〜6のいずれか一項に記載の電磁波情報検出装置。
  8. 前記制御手段は、前記電位供与手段によって前記第1の電極層と前記第2の電極層とを前記所定期間同電位に設定する間は、前記電位供与手段と前記薄膜トランジスタの前記他方の端子とが接続され、前記薄膜トランジスタによって前記電位供与手段と前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方が接続されて、前記電位供与手段によって、前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方と、前記第1の電極層または前記第2の電極層の他方とを前記所定期間同電位に設定するよう、前記電位供与手段と前記検出手段と前記薄膜トランジスタと前記読取手段とを制御する請求項記載の電磁波情報検出装置。
  9. 第1の電極層と、情報を担持する電磁波の照射を受けることにより正と負の電荷を発生する電荷発生層であって前記第1の電極層に電気的に接続されて設けられた前記電荷発生層と、前記電荷発生層で発生した前記正と負の電荷のうちの一方の電荷のみを輸送する電荷輸送層と、前記電荷輸送層に電気的に接続されて設けられた第2の電極層とを有する光電変換器の前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与して、前記光電変換器により光電変換された前記電磁波の情報を検出する電磁波情報検出方法であって、
    前記第1の電極層または前記第2の電極層のいずれか一方に接続された電荷蓄積用キャパシタと、薄膜トランジスタと、前記電荷蓄積用キャパシタに蓄積された電荷量を読み取る読取手段とを備え、前記薄膜トランジスタの一方の端子が前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方および前記電荷蓄積用キャパシタに接続され、前記薄膜トランジスタの他方の端子が前記読取手段と接続された検出手段によって、前記電磁波の情報の検出が行われ、
    前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与し、電磁波の前回照射時の前記電磁波の情報を検出する工程と、前記第1の電極層と前記第2の電極層に検出用の電位をそれぞれ供与し、電磁波の次回照射時の前記電磁波の情報を検出する工程との間に、前記第1の電極層と前記第2の電極層とを1秒以上の所定期間同電位に設定する工程と共に、前記所定期間の途中に前記薄膜トランジスタのゲートがオフになる期間があるよう制御する工程を備える電磁波情報検出方法。
  10. 前記所定期間は10秒以上である請求項記載の電磁波情報検出方法。
  11. 前記第1の電極層と前記第2の電極層とを前記所定期間同電位に設定する間は、前記光電変換器には、消去光が照射されない請求項9又は10に記載の電磁波情報検出方法。
  12. 前記電荷発生層の電荷発生剤には有機化合物が使用され、前記電荷輸送層の電荷輸送剤には有機化合物が使用されている請求項〜1のいずれか一項に記載の電磁波情報検出方法。
  13. 前記電荷輸送層は、電荷発生層に電荷を発生させる電磁波に対して透明な層である請求項〜1のいずれか一項に記載の電磁波情報検出方法。
  14. 前記電荷輸送層は、ホールのみを輸送する層である請求項〜1のいずれか一項に記載の電磁波情報検出方法。
  15. 前記電磁波は、放射線を前記放射線よりも波長の長い電磁波に変換する放射線変換層によって変換された電磁波である請求項〜1のいずれか一項に記載の電磁波情報検出方法。
  16. 記電磁波の情報を検出する工程は、電磁波の照射を受けている間は、前記光電変換器により光電変換された電荷に対応する電荷を前記電荷蓄積用キャパシタに蓄積し、電磁波の照射終了後に前記電荷蓄積用キャパシタに蓄積した電荷量を薄膜トランジスタを介して検出する工程であり
    記第1の電極層と前記第2の電極層とを前記所定期間同電位に設定する工程は、前記第1の電極層または前記第2の電極層の他方に供与する電位と、前記薄膜トランジスタを介して前記第1の電極層または前記第2の電極層の前記いずれか一方に供与する電位とを、前記所定期間同電位に設定する工程である請求項〜1のいずれか一項に記載の電磁波情報検出方法。
  17. 記電磁波の情報を検出する工程は、前記第1の電極層と前記第2の電極層の間の電流量を検出して前記電磁波の線量を検出する検出工程であり、前記電磁波情報検出方法は線量検出方法である請求項〜1のいずれか一項に記載の電磁波情報検出方法。
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