JP5582775B2 - 離型シートの使用方法 - Google Patents
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溶融させたゴム成分を離型シートの表面上にカレンダーあるいは押出機で所定の厚さに成形して、硬化させる工程を第2の製造工程として、
ゴムシートについての前記第1または第2の製造工程のための、および/または、
前記第1または第2の製造工程で製造されたゴムシートの保護のための離型シートの使用方法であって、
この離型シートは基材の少なくとも片面に離型層が積層され、前記離型層が、酸変性成分が1〜10質量%の酸変性ポリオレフィン樹脂と、前記酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1〜50質量部の架橋剤とを含む樹脂組成物にて形成されていることを特徴とする離型シートの使用方法。
離型層に含まれる酸変性ポリオレフィン樹脂は、その酸変性成分が、酸変性ポリオレフィン樹脂の1〜10質量%であることが必要である。1〜7質量%が好ましく、2〜5質量%がより好ましく、2〜3質量%が特に好ましい。酸変性成分の質量比すなわち変性量が1質量%未満の場合は、基材との十分な密着性が得られないことがあるだけでなく、被着体であるゴムシートを汚染する可能性がある。さらに、この樹脂を水性分散化して基材上に積層することが困難になる傾向がある。一方、10質量%を超える場合は、離型性が低下する場合がある。
酸変性ポリオレフィンを構成する各成分は、酸変性ポリオレフィン樹脂中に共重合されていればよく、その形態は限定されない。共重合の状態としては、例えば、ランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合(グラフト変性)などが挙げられる。
基材に用いることのできる樹脂材料としては、例えば熱可塑性樹脂として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ乳酸(PLA)などのポリエステル樹脂;ポリスチレン樹脂;ナイロン6、ポリ−m−キシリレンアジパミド(MXD6ナイロン)等のポリアミド樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリアクリルニトリル樹脂;ポリイミド樹脂;これらの樹脂の複層体(例えば、ナイロン6/MXD/ナイロン6、ナイロン6/エチレン−ビニルアルコール共重合体/ナイロン6)や混合体等が挙げられる。基材は、その融点がゴムシートの架橋温度より高いものであることが好ましい。中でも、ポリエステル樹脂が好ましく、さらに、比較的安価で、耐熱性、寸法安定性に優れるポリエチレンテレフタレート樹脂がより好ましい。樹脂材料は延伸処理されていてもよい。
基材に用いることができる合成紙は、その構造は特に限定されず、例えば単層構造であっても多層構造であってもよい。多層構造としては、例えば基材層と表面層の2層構造、基材層の表裏面に表面層が存在する3層構造、基材層と表面層の間に他の樹脂フィルム層が存在する多層構造を例示することができる。また、各層は無機や有機のフィラーを含有していてもよいし、含有していなくてもよい。また、微細なボイドを多数有する微多孔性合成紙も使用することができる。
本発明において、離型シートは、同離型シートとゴムシートとの積層体をロール状にした際に、離型シートの逆側の面とゴムシートとの間のブロッキングの防止を目的として、離型シートの離型層とは逆側の面にも、同様の離型層を形成する処理を行ってもよい。すなわち一対の離型層で基材を挟み込んだ構成としてもよい。
上記(A)の方法の場合は、分散液または溶液を適宜混合すればよい。ポリビニルアルコールの分散液または溶液の溶質濃度は、特に制限されるものではないが、取り扱いやすさの点から、5〜10質量%であることが好ましい。上記(B)の手法の場合は、酸変性ポリオレフィン樹脂を液状化する際に、架橋剤と必要に応じて求められるポリビニルアルコールとを添加すればよい。
下記の実施例・比較例における各種の特性は、以下の方法によって測定または評価した。
高分解能核磁気共鳴装置(バリアン社製、商品名「GEMINI2000/300」)を用いて、1H−NMR分析することにより、酸変性ポリオレフィン樹脂の構成を求めた。
周波数:300MHz
溶媒:オルトジクロロベンゼン(d4)
温度:120℃
FID検出器(島津製作所社製、商品名「ガスクロマトグラフGC−8A」)を用い、酸変性ポリオレフィン樹脂分散体または酸変性ポリオレフィン樹脂分散体を水で希釈したものを直接装置内に投入して、有機溶剤の含有率を求めた。検出限界は0.01質量%であった。
キャリアーガス:窒素
カラム充填剤:ジーエルサイエンス社製、商品名「PEG−HT(5%)−Uniport HP(60/80メッシュ)」
カラムサイズ:直径3mm×3m
試料投入温度(インジェクション温度):150℃
カラム温度:60℃
内部標準物質:n−ブタノール
酸変性ポリオレフィン樹脂分散体を適量(例えば、5g)秤量し、これを残存物(固形分)の質量が恒量(すなわち、残存物がそれ以上減少しない量)になるまで150℃で加熱した。そして、以下の式に従って固形分濃度を算出した。
接触式膜厚計(HEIDENNHAIN社製、商品名「MT12B」)により基材の厚みを測定した。続いて基材に離型層形成用液状物を塗工し、乾燥させて離型層を積層した。得られた積層体の厚みを接触式膜厚計により測定し、積層体の厚みから離型層を塗工する前の厚みを減じて離型層の厚みを求めた。
後述する方法により、離型シートの上にゴムをシート状に形成した後に架橋を行って、離型シートとゴムシートとからなる積層体を得た。この積層体を幅15mm、長さ10cmの大きさに裁断したものをサンプルとした。
プロピレン−ブテン−エチレン三元共重合体(ヒュルスジャパン社製、商品名「ベストプラスト708」、プロピレン/ブテン/エチレン=64.8/23.9/11.3(質量比))280gを4つ口フラスコに投入し、窒素雰囲気下において加熱溶融させた。次いで、系内温度を170℃に保持し攪拌しながら、不飽和カルボン酸として無水マレイン酸32.0g、ラジカル発生剤としてジクミルパーオキサイド6.0gをそれぞれ1時間かけて加え、その後攪拌しながら1時間反応させた。反応終了後、得られた反応物を多量のアセトン中に投入し、酸変性ポリオレフィン樹脂を析出させた。この酸変性ポリオレフィン樹脂をさらにアセトンで数回洗浄し、未反応の無水マレイン酸を除去した後、減圧乾燥機中で減圧乾燥して、酸変性ポリオレフィン樹脂P−1を得た。
プロピレン−ブテン−エチレン三元共重合体(ヒュルスジャパン社製、商品名「ベストプラスト408」、プロピレン/ブテン/エチレン=12.3/82.2/5.5質量%)を用いた。それ以外は調製例1と同様の方法で、ポリオレフィン樹脂P−2を得た。
プロピレン−エチレン共重合体(プロピレン/エチレン=81.8/18.2質量%、重量平均分子量85,000)280gを、4つ口フラスコ中において、窒素雰囲気下で加熱溶融させた。次いで、系内温度を180℃に保って攪拌しながら、不飽和カルボン酸として無水マレイン酸35.0gとラジカル発生剤としてジ−t−ブチルパーオキサイド6.0gとをそれぞれ2時間かけて加え、その後1時間反応させた。反応終了後、得られた反応物を多量のアセトン中に投入し、樹脂を析出させた。この樹脂をさらにアセトンで数回洗浄し、未反応の無水マレイン酸を除去した後、減圧乾燥機中で減圧乾燥して、ポリオレフィン樹脂P−3を得た。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器に、60.0gの酸変性ポリオレフィン樹脂(P−1)、45.0gのエチレングリコール−n−ブチルエーテル(和光純薬社製、特級、沸点171℃、以下「Bu−EG」と称する場合がある)、6.9gのN,N−ジメチルエタノールアミン(和光純薬社製、特級、沸点134℃、樹脂中の無水マレイン酸単位のカルボキシル基に対して1.0倍当量、以下、「DMEA」と称する場合がある)、188.1gの蒸留水を注入し、該容器に備えられた攪拌翼の回転速度を300rpmとして攪拌した。攪拌中において、容器底部には樹脂の沈殿は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこで、この状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を140℃に保ってさらに60分間攪拌した。その後、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ、空冷にて室温(25℃)まで冷却し、300メッシュのステンレス製フィルター(線径:0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白黄色の均一な酸変性ポリオレフィン樹脂分散体E−1を得た。なお、フィルター上には残存樹脂は殆ど無かった。
調製例4における酸変性ポリオレフィン樹脂(P−1)に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂(P−2)を用いた。それ以外は調製例4と同様の操作を行って、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2を得た。
調製例4における酸変性ポリオレフィン樹脂(P−1)に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂(P−3)を用いた。それ以外は調製例4と同様の操作を行って、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−3を得た。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を用意した。該容器に、60.0gの無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(アルケマ社製、商品名「ボンダイン LX−4110」)、90.0gのイソプロパノール(和光純薬社製、以下「IPA」と称する場合がある)、3.0gのトリエチルアミン(和光純薬社製、以下「TEA」と称する場合がある)、147.0gの蒸留水を注入し、該容器に備えられた攪拌翼の回転速度を300rpmとして攪拌した。攪拌中においては、容器底部には樹脂の沈殿は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこで、この状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を140〜145℃に保ってさらに30分間攪拌した。その後、水浴につけて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ、室温(約25℃)まで冷却した。さらに、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白色の均一な酸変性ポリオレフィン樹脂分散体E−4を得た。なお、フィルター上には残存樹脂は殆ど無かった。
調製例7における酸変性ポリオレフィン樹脂「ボンダイン LX−4110」に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂「ボンダイン HX−8210」(アルケマ社製)を用いた。それ以外は調製例7と同様の操作を行って、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を得た。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、60.0gの「プリマコール5980I」(ダウケミカル社製、アクリル酸変性ポリオレフィン樹脂)、16.8gのTEA、および223.2gの蒸留水をガラス容器内に仕込んだ。そして、撹拌翼の回転速度を300rpmとし、系内温度を140〜145℃に保って、30分間撹拌した。その後、水浴につけて、回転速度300rpmのまま撹拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した。さらに、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧ろ過(空気圧0.2MPa)して、微白濁の水性分散体E−6を得た。この際、フィルター上に樹脂は殆ど残っていなかった。
ミラブルウレタンゴム(デュポン社製アジプレンCM)100質量部に対して、ケッチェンブラック(ライオン社製 EC300J)8質量部、有機過酸化物(日本油脂社製 パークミルD)2質量部、ステアリン酸(花王社製 ルナックS30)0.5質量部を添加し、バンバリーミキサーで十分に混練して、ウレタンゴム成分を調製した。
ビニリデンフロライド/ヘキサフルオロプロピレン共重合体の二元系フッ素ゴム(ダイキン社製 ダイエルG801)をメチルエチルケトンに溶解させ、フッ素ゴム100質量部に対して、カーボンブラック(旭カーボン社製 旭#50H)1質量部、ステアリン酸(花王社製 ルナックS30)0.5質量部、有機過酸化物(日本油脂社製 パーヘキサ25B−40)2質量部、トリアリルイソシアヌレート(日本化成社製 タイクM−60)2質量部を添加し、フッ素ゴム溶液を調製した。このフッ素ゴム溶液を、ロールコータを用いて、乾燥後の厚みが0.5mmとなるように離型シート上に塗工して、80℃で乾燥を行い、ゴム層を形成した。そして、160℃、10分間の条件でプレスした後、二次架橋を行った。二次架橋の条件は、180℃、4時間とした。
ポリオルガノシロキサンポリマー(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製 TSE2527U)100質量部に対して、有機過酸化物(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製 TC−8)0.4質量部、酸化鉄(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製 ME−41F)4質量部、カーボンブラック(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製 ME−41B)5質量部を添加し、バンバリーミキサーを用いて十分に混練することで、シリコーンゴム成分を調製した。
基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製 エンブレット S−75 厚み75μm)のコロナ処理面に、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1とオキサゾリン化合物の水性溶液(日本触媒社製 エポクロスWS−500 固形分濃度40質量%、以下「OX」と称する場合がある)とを酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対してオキサゾリン化合物固形分が10質量部となるように添加した液状物をマイヤーバーを用いてコートし、120℃で30秒間乾燥させて、厚さ0.3μmの離型層を形成させた。その後、50℃で二日間エージングを行うことで、離型シートを得た。
実施例1における酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2を用いた。それ以外は実施例1と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例1における酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−3を用いた。それ以外は実施例1と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例1における酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−4を用いた。また、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対してオキサゾリン化合物固形分が5質量部となるように変えた。それ以外は実施例1と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例4における酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−4に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を用いた。それ以外は実施例4と同様の操作を行って、離型シートを得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に対して、オキサゾリン化合物の水性溶液(日本触媒社製 エポクロスWS−500 固形分濃度40質量%)と、ポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール社製 VC−10 重合度1000、以下「PVA」と称する場合がある)の8質量%水溶液とを、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してオキサゾリン化合物固形分が10質量部となり、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリビニルアルコールが50質量部となるようにそれぞれ添加した液状物を得た。この液状物を、基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製 エンブレット S−75 厚み75μm)のコロナ処理面にマイヤーバーを用いてコートし、120℃で30秒間乾燥させて、厚さ0.3μmの離型層をフィルム上に形成させた。その後、50℃で二日間エージングを行うことで、離型シートを得た。
実施例6における酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2を用いた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6における酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−3を用いた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6における酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−4を用いた。かつ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してオキサゾリン化合物固形分が5質量部となるようにした。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例9における酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−4に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を用いた。それ以外は実施例9と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6に比べ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリビニルアルコールが1質量部となるように変えた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6に比べ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリビニルアルコールが100質量部となるように変えた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6に比べ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリビニルアルコールが300質量部となるように変えた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6に比べ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリビニルアルコールが500質量部となるように変えた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6に比べ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリビニルアルコールが1000質量部となるように変えた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例9に比べ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリビニルアルコールが300質量部となるように変えた。それ以外は実施例9と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例9に比べ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリビニルアルコールが1000質量部となるように変えた。それ以外は実施例9と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6に比べ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してオキサゾリン化合物が50質量部となるように変えた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例16に比べ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してオキサゾリン化合物が1質量部となるように変えた。それ以外は実施例16と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6におけるオキサゾリン化合物の水性溶液「WS−500」に代えて、ポリカルボジイミド化合物の水性溶液(日清紡社製 「V−02」、固形分濃度40質量%、以下「CI」と称する場合がある)を用いた。かつ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、ポリカルボジイミド化合物が30質量部になるように変えた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例9におけるオキサゾリン化合物の水性溶液「WS−500」に代えて、ポリカルボジイミド化合物の水性溶液CIを用いた。かつ、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリカルボジイミド化合物が10質量部になるように変えた。それ以外は実施例9と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6における基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製 エンブレット S−75 厚み75μm)に代えて、二軸延伸ポリエステル練りこみマットフィルム(ユニチカ社製 PTH−50 厚み50μm)を用いた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例16における二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製 エンブレット S−75 厚み75μm)に代えて、二軸延伸ポリエステル練りこみマットフィルム(ユニチカ社製 PTH−50 厚み50μm)を用いた。それ以外は実施例16と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6における基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製 エンブレット S−75 厚み75μm)に代えて、ポリエステルサンドマットフィルム(ユニチカ社製 SM−75 厚み75μm)を用いた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例9における基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製 エンブレット S−75 厚み75μm)に代えて、ポリエステルサンドマットフィルム(ユニチカ社製 SM−75 厚み75μm)を用いた。それ以外は実施例9と同様の操作を行って、離型シートを得た。
二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(ユニチカ社製 エンブレット S−75 厚み75μm)に離型層を形成せずに、同フィルムのコロナ未処理面について、評価を行った。
二軸延伸ポリプロピレンフィルム(フタムラ化学社製 FOK−P 厚み30μm)について、評価を行った。
実施例1に比べ、基材として用いた二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製、商品名「エンブレット S−75」)のコロナ処理面に、シリコーン離型剤(東芝シリコーン社製、商品名「TSM6341」、固形分濃度:40質量%)を0.3μmの厚みになるようにコートして、離型シートを得た。
実施例1における酸変性ポリオレフィン樹脂分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−6を用いた。それ以外は実施例1と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例6における酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−6を用いた。それ以外は実施例6と同様の操作を行って、離型シートを得た。
実施例1に比べ、オキサゾリン化合物の添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して60質量部となるように変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って、離型シートを得た。
二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製、商品名「エンブレット S−75」)のコロナ処理面に、酸変性ポリオレフィンE−1をを0.3μmの厚みになるようにコートして、離型シートを得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に、ポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール社製 VC−10 重合度1000)の水溶液を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対してポリビニルアルコールが50質量部となるように添加して、液状物を得た。この液状物を、基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製、商品名「エンブレット S−75」)のコロナ処理面に、マイヤーバーを用いてコートし、120℃で30秒間乾燥させて、厚さ0.3μmの離型層をフィルム上に形成させた。その後、50℃で二日間エージングを行うことで、離型シートを得た。
比較例2は、離型層を設けていないポリオレフィン樹脂フィルムを用いたものであったため、同様に、架橋処理後にゴムシートを剥離することが出来なかった。
比較例6は、架橋剤の添加量が本発明の範囲外のものであったため、剥離することは出来るが、ゴムシートと強くくっ付いてしまい好適に使用できるものとは言い難いものであった。
比較例8は、ポリビニルアルコールを含むが架橋剤を含まないものであったため、離型シートをゴムシートから剥離することは出来るものの、剥離強度が非常に大きく、好適に使用できるとは言い難いものであった。
Claims (5)
- ゴム成分を有機溶媒に溶解した溶液を離型シート表面に塗工し、乾燥することで、ゴム層を形成して硬化させる工程を第1の製造工程とし、
溶融させたゴム成分を離型シートの表面上にカレンダーあるいは押出機で所定の厚さに成形して、硬化させる工程を第2の製造工程として、
ゴムシートについての前記第1または第2の製造工程のための、および/または、
前記第1または第2の製造工程で製造されたゴムシートの保護のための離型シートの使用方法であって、
この離型シートは基材の少なくとも片面に離型層が積層され、前記離型層が、酸変性成分が1〜10質量%の酸変性ポリオレフィン樹脂と、前記酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1〜50質量部の架橋剤とを含む樹脂組成物にて形成されていることを特徴とする離型シートの使用方法。 - 離型層を形成する樹脂組成物が、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1〜1000質量部のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする請求項1記載の離型シートの使用方法。
- 離型シートと、この離型シートの上に形成された架橋後のゴムシートとの剥離強度が、0.05〜1.0N/cmであることを特徴とする請求項1または2記載の離型シートの使用方法。
- 基材がポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の離型シートの使用方法。
- 成分として、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴムから選ばれる少なくとも一つを含むゴムシートに用いられるものであることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の離型シートの使用方法。
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