JP5581883B2 - シート折り装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
大判サイズのシートは出力後、そのサイズのままで保管するには保管スペースが大きくなったり、その取り扱いが不便であることが多い。このため、大判サイズのシートは出力後、折り畳まれて保管スペースの省スペース化や取り扱い性を簡便化することが望まれる。
そこで、画像出力後に排出される大判サイズのシートをジャバラ状に折り畳んで小サイズのシートサイズで保管できるようにするためのシート折り装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
垂直方向の搬送路Aの両側には、先端にローラE1,F2を備えて垂直方向の搬送路Aに対して進退可能な一対の偏向手段E,Fが配置されている。
そこで、シートの綴じられる端部の隅部(角部)を折り込んでその部分が綴じられるのを防止する作業が必要となる。
そこで、ジャバラ状に折り畳む前に、搬送過程にあるシートの端面隅部を折り込むようにした装置の構成が提案されている(例えば、特許文献2)。
このように折り込まれた部分が鋭角であると、ジャバラ状に折り畳む際に捲れてしまうことや皺になる虞がある。
そこで、このような不具合の発生を防止するために、折り込み部の折り角を鋭角ではなく、図5(B)に示すように、45°とし、折りローラ対の挟持搬送位置での接線方向と平行となるように折り込むことも考えられる。
(1)搬送されるシートを挟持搬送することで折り目を付ける折りローラによりジャバラ状に折り畳む前の構成として、シートの搬送方向先端側隅部を三角形状に折り込む機構を備えたシート折り装置であって、上記シートが進入してくるシートの搬送路に対して直角な方向に延長された折り畳み用搬送路と、上記折り畳み用搬送路における上記シート搬送路との交点を境にして両側に配置されてシートを挟持搬送しながら折り畳むことが可能な折ローラ対と、上記シートの搬送方向において上記折りローラ対の前方に配置されて上記各折りローラ対のいずれかに向けて上記シートの搬送路を進行してくるシートを誘導可能な偏向部材とを備え、上記偏向部材は、上記折り込み機構において搬送方向先端側隅部を折り込まれたシートが上記折りローラ対に用いられるローラのうちで、折り込まれて折り返された側に位置するシートの片部と対向する側に位置するローラに対して、該シートの挟持位置の前で、該ローラと対向して該折り返された側に位置するシートに当接する面を上記シートのサイズに応じて上記ローラの法線方向に移動可能な対向間隔調整部を備え、該対向間隔調整部の位置を前記シートの片部が該ローラに接触しない状態で上記記挟持位置に向け誘導することを特徴とするシート折り装置。
この結果、大判サイズのシートの搬送方向先端隅部が鋭角状に折り込まれている場合であっても、シートの折り込み部分と折りローラ対とを接触させないようにするという簡単な構成を用いるだけで、折り込み部分の角度を規定することなく折り込み部分の捲れ上がりや皺の発生を防止することが可能となる。
図1は、本発明によるシート折り装置が適用される画像形成装置の一部を示す模式図である。
図1において符号200は、複写機を例とする画像形成装置の本体(以下、便宜上、複写機本体と称する)を示し、符号1は、シート折り装置を示している。
複写装置本体200には、画像読取装置205が配置されていると共に、その下部に手差し給紙台208が配置されている。
手差し給紙台208にシートがセットされると、シートはレジストローラ207により一時停止され、タイミングをとって作像ユニット206に搬送される。
定着装置210でトナーが定着された記録済シートは、記録済シート排出ローラ211により、シート折りを行う場合はシート折り装置1へ排出される。また、シート折りを行わない場合は、図示されていない切換爪により上排紙ローラ209へ搬送され本体胴内へ排出される。
端面折りブレード14は、図示しない一回転クラッチと連結されているので、押し込んだ後すぐにプレ端面折りローラ対15から抜け、さらにプレ端面折りローラ対15は常にシート吐き出し方向に回転しているため、形成された端面折り部は端面折りブレード14が抜けると同時に吐き出される。
本発明の特徴は、大判サイズのシートをジャバラ状に折り畳む際に、折り畳みに先立ち、搬送方向先端隅部を折り込まれたシートの折り込み部分が折りローラ対に装備されているローラのうちで、折り込み部分に対向する側のローラに対して接触しない状態で折りローラ対の挟持搬送位置に向け誘導される構成を備えている点にある。
図2において、図4中、符号E,Fで示した部材に相当する偏向部材108(便宜上、図2には、図4において右側に位置する偏向部材Eに相当する部材が示されている)には、折り込まれて折り返されたシートSの片部に対向する側の折ローラ(便宜上、符号18Aで示す)との対向間隔(L)を変更可能な高さ調整機構200が設けられている。
対向間隔調整部材200A側の長穴200A1は、その長手方向が折りローラ18Aとの間の間隔を、図2(C)において、実線および二点鎖線で示す位置に変更できるように対向間隔調整部材200Aを動かすことができる方向に設定されている。
本形態においては、符号L1で示す位置が小サイズのシートを対象とする場合の対向位置を示し、符号L2で示す位置が大サイズのシートを対象とする場合の対向位置に相当している。
このため、大判サイズのシートをジャバラ状に折り畳むと共に綴じ処理を行う場合には、固定ネジMを緩めて対向間隔調整部材200Aの位置を、図2(C)において符号L2で示すように、小サイズのシートを対象とする対向間隔(L1)よりも広い間隔に位置調整される。
これにより、シートの折り込み部分P1の先端P2は、折りローラ18Aに接触することなく、折りローラ対108の挟持搬送位置に向かう進入角度が変更されて誘導されることになるので、折りローラ108Aの回転時に生じる引き摺りが生じないようになる。
この結果、上述した対向間隔を調整するだけの簡単な構成を用いるだけで、折り込まれて折り返されている折り込み先端部P2での引き摺りによる捲れ上がりや二重折り込みによる皺の発生が未然に防止されることになる。
図3は、シートの表面側から見た偏向部材108とシートSとの関係を示す模式図である。同図に示すシートSは、A2版のシート長手方向を搬送方向に平行させる縦送りの状態を示している。
偏向部材108におけるシートSと接触する誘導面の一部には、折り込まれて折り返された折り込み部分先端P2と対向する側の折ローラ18Aとの間の対向間隔を広くする凹部108Aが形成されている。
本形態においては、図2に示した駆動部分が不要であり、既存の偏向部材108の一部を加工するだけで済むので、より簡単な構成によりシート先端の折り込み部分での捲れ上がりや皺の発生を防止することが可能となる。
14 シート折り込み機構に用いられる端面折りブレードプレ端面
15 シート折り込み機構に用いられるプレ折りローラ対15
18 折りローラ対
18A シートの折り込み部分に対向する折ローラ
108 偏向部材
108A 凹部
200 高さ調整機構
200A 対向間隔調整部材
L 対向間隔
Claims (3)
- 搬送されるシートを挟持搬送することで折り目を付ける折りローラによりジャバラ状に折り畳む前の構成として、シートの搬送方向先端側隅部を三角形状に折り込む機構を備えたシート折り装置であって、
上記シートが進入してくるシートの搬送路に対して直角な方向に延長された折り畳み用搬送路と、
上記折り畳み用搬送路における上記シート搬送路との交点を境にして両側に配置されてシートを挟持搬送しながら折り畳むことが可能な折ローラ対と、
上記シートの搬送方向において上記折りローラ対の前方に配置されて上記各折りローラ対のいずれかに向けて上記シートの搬送路を進行してくるシートを誘導可能な偏向部材とを備え、
上記偏向部材は、上記折り込み機構において搬送方向先端側隅部を折り込まれたシートが上記折りローラ対に用いられるローラのうちで、折り込まれて折り返された側に位置するシートの片部と対向する側に位置するローラに対して、該シートの挟持位置の前で、該ローラと対向して該折り返された側に位置するシートに当接する面を上記シートのサイズに応じて上記ローラの法線方向に移動可能な対向間隔調整部を備え、該対向間隔調整部の位置を前記シートの片部が該ローラに接触しない状態で上記記挟持位置に向け誘導することを特徴とするシート折り装置。 - 上記偏向部材の対向間隔調整部には、上記折り込まれて折り返された側に位置するシートの片部が当接する位置に、上記折りローラ対のうちで、折り込まれて折り返された側に位置するシートの片部と対向する側のローラとの間の対向間隔が大きくなる形態の凹部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート折り装置。
- 請求項1または2に記載のシート折り装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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