JP5581777B2 - Iii族窒化物半導体の成長方法 - Google Patents

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Description

本発明は、気相成長法によりIII族窒化物半導体を成長させる方法に関するものである。
近年、III族窒化物半導体を用いた発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)素子は、一般照明や自動車のヘッドライト、液晶テレビのバックライト等の照明用光源として注目されている。また、III族窒化物半導体を用いた半導体レーザ(LD:LASER Diode)素子は、ブルーレイディスク等の高密度記録光ディスク装置の書き込み・読み取り用光源として利用されており、これらのIII族窒化物半導体素子の更なる素子特性の向上や低価格化が求められている。
III族窒化物半導体のLED素子では、主として、サファイアなどIII族窒化物半導体と異なる材料からなる異種基板上に、バッファ層などの下地層を介して素子構造が形成される。一方、大電流、高出力駆動が必要なLD素子、高効率型のLED素子などにおいては、結晶欠陥、特に貫通転位などの転位密度が素子特性を決定する大きな要因となるため、III族窒化物半導体の自立基板上に素子構造が形成される。このようなIII族窒化物半導体の自立基板は、異種基板上に、横方向成長法(ELO:Epitaxial Lateral Overgrowth)などを用いて結晶性の良好な厚膜のIII族窒化物半導体を成長させた後、異種基板を除去することで作製される。
例えば特許文献1には、GaN層上に、シランガスとアンモニアガスを供給して、SiNバッファ体を離散的あるいは複数の孔を有するように形成した後、再びGaN層を成長させることにより、GaN層の転位密度が減少し結晶性が向上すること、並びにそのGaN層の成長を複数回中断して、その都度SiNバッファ体を挿入してもよいことが記載されている。また特許文献2にも同様に、シランとアンモニアとの反応により形成される非常に薄いSiN層上に島状のGaNを成長させ、次いでその島状のGaNを横方向に成長させて平坦な層を形成する、本プロセスを数回繰り返すことにより、貫通転位密度が減少することが記載されている。
また特許文献3には、サファイア基板上に、互いに間隔をおいて基板表面側に隆起してなる窒化ガリウム含有の突起を複数形成し、さらにシランガスとアンモニアガスを供給して窒化ケイ素バリア層で該複数の突起を覆った後、キャビティを画成するように複数の突起の先端部に跨るベース層を横成長させることにより、ベース層に結晶欠陥が成長することを抑制できることが記載されている。
特開2002−043233号公報 特表2009−519198号公報 特開2009−084136号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載されたIII族窒化物半導体の成長方法では、SiNの薄膜上にIII族窒化物半導体を平坦な層状に成長させ、これを複数回繰り返しているため、転位密度を充分に低減するには比較的大きい膜厚が必要になる。また、特許文献3に記載されたIII族窒化物半導体の成長方法においても、成長基板との間にキャビティを画成しながら突起の先端部から層状のベース層を成長させているため、同様の問題がある。一般的に、III族窒化物半導体の転位密度は、成長膜厚の増大に伴って減少する傾向があるが、小さい膜厚で転位密度を低減できれば、III族窒化物半導体基板・素子の製造において、製造費用の低減や素子特性の向上の面で非常に優位である。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、比較的小さい膜厚で結晶性の良いIII族窒化物半導体の結晶を成長させることができるIII族窒化物半導体の成長方法を提供することを目的とする。
本発明は、下記(1)〜(4)の手段により上記課題を解決することができる。
(1)基板上に、III族窒化物半導体の結晶核を島状に形成する第1の工程と、窒素源ガスを供給しながら珪素源ガスとIII族源ガスを交互に供給することにより、前記結晶核を島状に成長させる第2の工程と、該第2の工程後、窒素源ガスとIII族源ガスを供給し、前記島状の結晶核からIII族窒化物半導体を各々成長させ、層状のIII族窒化物半導体を形成する第3の工程と、を具備するIII族窒化物半導体の成長方法。
(2)前記第1の工程において、前記基板上に、窒素源ガスと珪素源ガスを供給した後、珪素源ガスの供給を止めて窒素源ガスとIII族源ガスを供給することにより、前記結晶核を島状に形成し、引き続き、同一の気相成長装置内で前記第2の工程を行う上記(1)に記載のIII族窒化物半導体の成長方法。
(3)前記第1の工程において、前記結晶核は、前記基板上に形成された非晶質又は多結晶の緩衝層上に形成される上記(1)又は(2)に記載のIII族窒化物半導体の成長方法。
(4)前記結晶核は、c軸に対して傾斜するファセット面を有する上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のIII族窒化物半導体の成長方法。
本発明によれば、III族窒化物半導体の成長初期の段階において、結晶核内で転位を低減させることで、比較的小さい膜厚で結晶性の良いIII族窒化物半導体の結晶を成長させることができる。
本発明の一実施の形態に係るIII族窒化物半導体の成長方法の各工程におけるIII族窒化物半導体の成長を示す概略断面図(a)〜(e)である。 本発明の一実施の形態に係るIII族窒化物半導体の成長方法の成長条件の一例を示すグラフである。 本発明の一実施の形態に係るIII族窒化物半導体の成長方法の要部を説明する概略断面図(a)及び(b)である。 本発明の一実施の形態に係るIII族窒化物半導体素子の概略断面図である。 本発明の一実施例に係る層状のIII族窒化物半導体の一断面における蛍光顕微鏡による観察画像である。
以下、発明の実施の形態について適宜図面を参照して説明する。但し、以下に説明するIII族窒化物半導体の成長方法は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を以下のものに特定しない。なお、各図面が示す構成要素の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、以下に記載されている実施の形態は、特に排除する記載が無い限り、各構成等を適宜組み合わせて適用できる。さらに、本明細書において、層上などでいう「上」とは、特に排除する記載が無い限り、必ずしもその下の層の上面に接して形成される場合に限られず、離間して上方に形成される場合も含んでおり、層と層の間に介在層が存在する場合も包含する意味で使用する。
また、本明細書において、「単結晶」や「多結晶」は、実質的な意味で用い、実際には結晶欠陥や結晶軸の乱れを含むものである。さらに、本明細書における「選択的」とは、その選択される特定の部位のみから結晶を成長させるという意味ではなく、特定の部位から優先的に結晶を成長させる、すなわち特定の部位からの成長速度が、他の部位からの成長速度に比して高い場合も含む意味で用いる。また、「島状」とは、結晶や膜が、離散的に複数形成されている状態を指すものとする。
<実施の形態1>
図1(a)〜(e)は、実施の形態1に係るIII族窒化物半導体の成長方法の各工程におけるIII族窒化物半導体の成長を示す概略断面図であり、図2は、その成長条件の一例を示すグラフである。図1,2に示すように、本発明のIII族窒化物半導体の成長方法は、主として、基板10上にIII族窒化物半導体の結晶核40を島状に形成する第1の工程(a)〜(b)と、この結晶核40を島状に成長させる第2の工程(c)と、その島状の結晶核40からIII族窒化物半導体を各々成長させ、層状のIII族窒化物半導体45を形成する第3の工程(d)と、を具備する。また特に、実施の形態1に係るIII族窒化物半導体の成長方法では、第3の工程後、層状のIII族窒化物半導体45上に基板層50を成長させる第4の工程(e)を更に具備する。なお、図1では、工程(b)について、(b−1)と(b−2)に分けて図示してある。また、図2中に記載の(a)〜(d)の各区間は、図1の工程(a)〜(d)に各々対応している。以下に、その各工程について説明する。
本実施の形態1における第1の工程は、基板10上に緩衝層20を成長させる工程(a)と、その緩衝層20上にIII族窒化物半導体の結晶核40を島状に形成する工程(b)と、を含む。まず、緩衝層20は、図1(a)及び図2に示すように、450℃以上550℃以下の温度(以降、「温度」は基板温度にて規定する)で、基板10上に窒素源ガスとIII族源ガスとを供給して成長させる。なお、本明細書において、「緩衝層」とは、上記のような比較的低い温度で成長される低温成長層を意味するものである。この緩衝層20は、成長当初において、非晶質又は多結晶の層として形成される。また、緩衝層20の膜厚は、例えば0.01μm以上5μm以下で形成でき、0.1μm以上1.5μm以下であることが好ましい。緩衝層20は、III族窒化物半導体で形成でき、AlGa1−xN(0≦x≦1)により形成されることが好ましい。
次に、図1(b−1)及び図2に示すように、基板10上に、珪素源ガスと窒素源ガスを供給して、緩衝層20上に珪素含有膜30を形成する。この珪素含有膜30は、多数の孔を有して、及び/又は島状に、形成されるように、極めて薄く形成する。なお、この珪素含有膜30は、窒化珪素であると考えられる。このような珪素含有膜30は、III族窒化物半導体の表面に付着すると、その表面領域を化学的に不活性にする作用がある。したがって、III族窒化物半導体の表面において、珪素含有膜30が付着した領域はIII族窒化物半導体の成長が抑制され、結晶成長の選択性が生じる。
珪素源ガスは、珪素の水素化物(シラン:SiH)のほか、珪素の有機化合物、例えばテトラエチルシラン(Si(C)、トリエチルシラン((CSiH)、ジエチルシラン((CSiH)、エチルシラン((C)SiH)、テトラメチルシラン(Si(CH)、トリメチルシラン((CHSiH)、ジメチルシラン((CHSiH)、メチルシラン((CH)SiH)等、のガスを用いることができる。なお、この珪素源ガスは通常、窒素等の不活性ガスにより希釈された状態で供給される。珪素含有膜30の形成量は、珪素源ガスの濃度、ガスの流量及び供給時間により調整される。例えば、9.5〜10.5ppm程度の濃度のシランガスの場合、ガス流量を50sccm以上100sccm以下、供給時間を20秒以上15分以下とすることが好ましい。珪素含有膜30の成長温度は、400℃以上1100℃以下であることが好ましく、結晶核40を構成するIII族窒化物半導体の成長温度と同じでもよい。
次に、図1(b−2)及び図2に示すように、珪素源ガスの供給を止め、基板10上に窒素源ガスとIII族源ガスとを供給して、島状のIII族窒化物半導体の結晶核40を形成する。緩衝層20の成長温度から昇温して、基板10上に窒素源ガスとIII族源ガスとを供給すると、緩衝層20は一部に分解を伴って結晶性を高めながら、その上にIII族窒化物半導体の結晶核40が島状に成長する。このように、緩衝層20に接してIII族窒化物半導体を成長させることにより、結晶核40が島状に形成されやすい。なお、このとき、結晶核40は、緩衝層20上の珪素含有膜30から露出された領域に選択的に成長する。緩衝層20上には、珪素含有膜30を形成せずとも、島状の結晶核40を形成することができるが、珪素含有膜30を形成することで、隣り合う結晶核40同士の間隔を大きくする、言い換えれば結晶核40の形成密度を低くする、ことができる。
結晶核40の成長温度は、800℃以上1000℃以下であることが好ましく、成長速度は20nm/min以下(原料ガスの流量では、窒素源ガス:5slm以上8slm以下、III族源ガス:20sccm以上50sccm以下)であることが好ましい。このとき、窒素源ガスのみ(キャリアガスは流す)供給して、緩衝層20自体の変化によって島状の結晶核40を形成できるが、窒素源ガスとIII族源ガスの両方を供給することで、結晶性の高い結晶核40が得られる。
また、結晶核40は、単結晶であることが好ましく、その表面はファセット面(結晶面)を有していることが好ましい。結晶核40の成長に伴って、転位が主たる結晶成長軸に対して傾斜するファセット面に向かって曲げられる傾向があり、結晶核40がこのようなファセット面を有することにより、その転位密度の低減を促進することができる。特に、結晶核40は、例えば{11−22}面やR面{1−102}等、c軸に対して傾斜するファセット面を有していることが好ましく、なかでも{11−22}面を有していることが好ましい。
次に、図1(c)及び図2に示すように、第2の工程では、結晶核40を島状に成長(拡大)させる。このとき、基板10上に、窒素源ガスを供給しながら、III族源ガスと珪素源ガスを交互に供給する。この「交互」とは、珪素源ガスからIII族源ガスへの切り替えを少なくとも2回含むことを意味する。この原料ガスの切り替えの繰り返し回数は、例えば2回以上10回以下とし、好ましくは3回以上5回以下程度とする。また、最初の珪素源ガスの供給は、結晶核40の厚さ(高さ)が、好ましくは0.1μm以上1μm以下、より好ましくは0.3μm以上0.5μm以下のときに行うのが良い。なお、III族窒化物半導体及び珪素含有膜30を各々成長させる各区間において、成長時間、成長温度、及びガス流量を変えてもよいが、好ましくは一定とする。その他、この結晶核40を成長させる際のIII族窒化物半導体及び珪素含有膜30の好ましい成長条件及び態様は、上記第1の工程のものと同じである。
第2の工程後の結晶核40の厚さは、0.5μm以上5μm以下であることが好ましく、1μm以上3μm以下であることがより好ましい。結晶核40を膜厚方向に大きく成長させることにより、結晶核40内で転位を曲げやすくなるが、大きく成長させ過ぎると、成長膜厚が大きくなり、またピットを生じやすくなるためである。また、第2の工程後の隣り合う結晶核40同士の間隔は、1μm以上30μm以下であることが好ましい。隣り合う結晶核40同士の間隔が大きいほど、第3の工程における転位の低減効果も大きくなるが、結晶核40同士が離れ過ぎると、層状のIII族窒化物半導体の表面を平坦にしにくくなるためである。なお、この第2の工程内で、基板10上に形成された結晶核40の一部において、隣り合う結晶核40同士の接合が生じてもよいし、また既存の結晶核40の成長と同時に、新たに別の結晶核40が生成されてもよい。
図3は、実施の形態1に係るIII族窒化物半導体の成長方法の要部を説明する概略断面図であり、図3(a)は結晶核40の成長時における転位の低減の様子を概念的に示すものである。図3(a)に示すように、基板上10に、窒素源ガスを供給しながら、III族源ガスと珪素源ガスを交互に供給することにより、結晶核40は、III族窒化物半導体の成長と、その表面上への珪素含有膜30の部分的形成と、を繰り返して徐々に拡大していく。このとき、結晶核40の表面の珪素含有膜30により被覆された領域(被覆領域)は、III族窒化物半導体の成長が抑制されて、その上に成長される結晶への転位42の引き継ぎが抑制される。また、結晶核40の表面の珪素含有膜30から露出された領域(露出領域)から被覆領域を覆うようにIII族窒化物半導体の結晶が成長され、その成長の方向に転位42が曲げられる。このため、結晶核40内で転位密度を低減できる。
次に、図1(d)及び図2に示すように、第3の工程では、結晶核40からIII族窒化物半導体を各々成長させ、層状のIII族窒化物半導体45(以降、この層状の窒化物半導体を「下地層」と記載する場合がある)を形成する。第2の工程の結晶核40の成長温度より高い温度で、基板上にIII族源ガスと窒素源ガスを供給することにより、離散していた結晶核40が各々横方向に成長して互いに接合し、さらに成長を続けると、表面が略平坦な層45が形成される。このとき、第2の工程の結晶核40の成長条件から、温度を40℃以上120℃以下の範囲で上昇させ、成長速度を10nm/min以上500nm/min以下(原料ガスの流量では、窒素源ガス:5slm以上8slm以下、III族源ガス:60sccm以上600ml/min以下)の範囲で上げることが好ましい。なお、この第3の工程において、成長条件により、隣り合う結晶核40同士の間に空洞が形成されることがある。
この層状のIII族窒化物半導体45の膜厚は、30μm以下であることが好ましく、20μm以下がより好ましい。本発明のIII族窒化物半導体の成長方法によれば、異種基板上に成長されたIII族窒化物半導体の転位密度を、このような比較的小さい膜厚で、1×10/cm以上1×10/cm以下程度にすることができる。最も好ましくは、15μm以下の膜厚で、1×10/cm以上5×10/cm以下の転位密度とする。また、このように、層状のIII族窒化物半導体45の転位密度を低減することで、基板10を除去したときの層状のIII族窒化物半導体45及び基板層50の反りを低減することができる。
図3(b)は、層状のIII族窒化物半導体45の成長時における転位の低減の様子を概念的に示すものである。図3(b)に示すように、III族源ガスと珪素源ガスとの交互供給により結晶核40が成長する際、珪素含有膜30は基板10上に不規則に形成されるため、結晶成長の進行に伴い、各結晶核40の大きさの差が大きくなってくる。拡大した各結晶核40からIII族窒化物半導体を横方向に成長させる際に、転位42はその成長の方向に曲げられ、隣り合う結晶核40から各々成長した結晶が接合する接合部44(図中点線包囲部)に転位42が集中する。また、隣り合う結晶核40から各々成長するIII族窒化物半導体の結晶が接合した後、その隣り合う2つの結晶核40のうち厚さの大きいほうの結晶核40が接合部44を覆うように更に横方向に成長する。この大きいほうの結晶核40から横方向に成長する結晶により、接合部44に集中する転位42が閉じ込められて、その上に成長される結晶へ引き継がれることが抑制され、層状のIII族窒化物半導体45の転位密度を更に低減できる。このような作用により効果的に転位密度を低減するには、第2の工程後の拡大した結晶核40の厚さの偏差及び厚さの差の偏差が大きいことが好ましく、隣り合う結晶核40の厚さの差(平均値)は0.2μm以上であることが好ましい。
最後に、第4の工程では、図1(e)に示すように、950℃以上1100℃以下の温度で、層状のIII族窒化物半導体45上に基板層50を成長させる。「基板層」とは、単結晶の自立基板を形成可能な厚膜のIII族窒化物半導体層である。基板層50は、ノンドープ又はSiドープのGaNとすることが、良好な結晶性を得る上で好ましい。基板層50の膜厚は、ハンドリングのしやすさ、及び割れやクラックの防止のため、500μm以上1500μm以下が好ましい。
そして、気相成長装置の反応炉内を降温する。この「降温」とは、少なくとも最後に成長されるIII族窒化物半導体の成長温度より低い温度に下げることを意味し、好ましくは上記緩衝層20の成長温度より低い温度、より好ましくは室温まで下げる。この過程で、基板10と緩衝層20の界面近傍に空洞が形成されている場合、III族窒化物半導体に働く応力によって、成長した下地層45及び基板層50を基板10から剥離させることができる(以降、自然剥離と呼称する)。なお多くの場合、この剥離は、III族窒化物半導体(ここでは緩衝層20)と基板10との界面において起こる。基板10の除去は、研磨やレーザリフトオフ(LLO)等でも実施できるが、気相成長装置内での自然剥離により実施すれば、工程を簡略化でき、製造費用を大幅に低減できる。
なお、第4の工程は、必ずしも第1〜3の工程と同一の気相成長装置内で行う必要はなく、第3の工程終了後に降温して、下地層45が形成された基板10を気相成長装置から取り出して別の気相成長装置で行ってもよい。またその際、下地層45を基板10からLLO等で剥離させ、下地層45の自立基板を作製する工程を介してもよい。この場合には、下地層45を、少なくとも自立基板とすることが可能な程度の膜厚、例えば30μm以上150μm以下、に成長させておく必要がある。
図1,2に示すように、本発明のIII族窒化物半導体の成長方法は、1つの気相成長装置内における一連の工程として行われることが好ましい。このように、気相成長装置外におけるマスク形成や人工的な結晶のパターニングを伴わず、全ての結晶成長プロセスを同一の装置内で一貫して遂行することで、III族窒化物半導体の結晶を安価に成長させることができる。他方、結晶核40は、基板10上にIII族窒化物半導体を層状に成長させ、気相成長装置から一度取り出し、成長されたIII族窒化物半導体をエッチングやリフトオフ等によりパターニングして形成してもよい。この場合には、結晶核40を等間隔に形成したり、所望のファセット面を有する結晶核40を形成したり、結晶核40の形状や大きさ、配置等を任意に調整することができる。また、ここでは、緩衝層20上に珪素含有膜30を形成して島状の結晶核40を形成する例を示したが、単結晶のIII族窒化物半導体層上に珪素含有膜30を形成した後、III族窒化物半導体を成長させてよい。その場合には、珪素含有膜30上にピット(凹部)を有する層状のIII族窒化物半導体が成長しやすい。
以下、本発明のIII族窒化物半導体の成長方法における各構成要素について説明する。
(III族窒化物半導体)
III族窒化物半導体は、例えばGaN、AlGaN、InGaNなど、一般式AlInGa1−x−yN(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)で表されるものである。またIII族元素としてBを用いてもよく、V族元素のNの一部をAs、Pで置換した混晶とすることもできる。また適宜、III族窒化物半導体に不純物をドープすることができ、n型不純物としてはSiやO、p型不純物としてはMgを用いることが好ましい。
(基板)
基板10は、III族窒化物半導体のエピタキシャル成長が可能なものであればよい。III族窒化物半導体の割れやクラックを防止するためには、基板10の大きさは直径2インチ以上4インチ以下が好ましく、厚さは0.5mm以上2mm以下が好ましい。III族窒化物半導体の成長基板10の具体的な材料としては、C面、R面、及びA面のいずれかを主面とするサファイアやスピネル(MgAl)のほか、SiC(6H、4H、3C)、Si、GaAs、ZnS、ZnO、ダイヤモンドなどが挙げられる。このようなIII族窒化物半導体と異なる材料からなる異種基板においては、C面(0001)を主面とするサファイア基板を使用することが好ましい。このほか、GaNやAlN、AlGaN等のIII族窒化物半導体基板を用いてもよい。また、基板10は、III族窒化物半導体の成長面となる主面がオフアングルしたものでもよい(例えば、サファイアC面で0.01°以上3.0°以下)。
(気相成長法・装置)
III族窒化物半導体の成長方法(装置)としては、例えば、有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、ハイドライド気相成長法(HVPE:Hydride Vapor Phase Epitaxy)などの方法(装置)が利用できる。MOCVD法は、成長速度や膜厚の制御がしやすい。MOCVD装置では、原料ガスに、窒素源ガスとしてアンモニア(NH)と、III族源ガスとしてトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMI)などを用いる。HVPE法は、MOCVD法に比べ高速成長が可能である。HVPE装置では、原料ガスに、NHと、III族元素のハロゲン化物(例えばGaCl)と、を用いる。また上述のような不純物をドープする場合には、これらの原料ガスと共にドーパントガス、例えばシラン(SiH)やシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)等のガスを供給する。なお、本発明のIII族窒化物半導体の成長方法は、複数の気相成長法を組み合わせて実施できる。例えば、比較的厚さの小さい結晶を成長させるまでの工程(a)〜(d)をMOCVD装置で行い、比較的厚さの大きい結晶を成長させる工程(e)をHVPE装置で行うと良い。他方、結晶成長の全工程を1つの方法、装置で一貫して行えば、より安価にIII族窒化物半導体を成長させることができる。
(III族窒化物半導体素子)
図4は、実施の形態1に係るIII族窒化物半導体素子の概略断面図である。本発明のIII族窒化物半導体の成長方法は、III族窒化物半導体の自立基板だけでなく、III族窒化物半導体素子の製造にも適用できる。III族窒化物半導体素子を製造する場合には、基板110上に下地層145を同様に成長させた後、上述の基板層50の代わりに半導体素子の素子構造150を形成すればよい。III族窒化物半導体素子100の一例として、図4に示す例の発光素子では、基板110の上面に、下地層145を介して、第1導電型(n型)半導体層151、活性層152である発光層、第2導電型(p型)半導体層153がこの順にエピタキシャル成長される。n型及びp型半導体層は、単層、多層を特に限定されず、活性層は単一(SQW)又は多重量子井戸構造(MQW)が好ましい。そして、n型半導体層151の一部が露出されて第1の電極156であるn型パッド電極が形成され、p型半導体層153の略全面にITO等の透光性導電層154、及び第2の電極155であるp型パッド電極が形成される。さらに、SiO等の保護膜157が、各電極156,155の表面を露出し、半導体層を被覆して設けられる。青色発光の発光素子の具体例としては、サファイア基板上に、例えばGaNの緩衝層とGaNの下地層を介して、n型半導体層として、例えばSiドープGaNのn型コンタクト層とGaN/InGaNのn型多層膜層が積層され、続いてInGaN/GaNのMQWの活性層、更にp型半導体層として、例えばMgドープのInGaN/AlGaNのp型多層膜層とMgドープGaNのp型コンタクト層が積層された構造がある。本発明のIII族窒化物半導体の成長方法によれば、小さい膜厚で転位密度の低い下地層145を成長させることができるため、この下地層145を介して素子構造150を構成する半導体層を成長させることで、素子構造内の転位密度を低減することができ、優れた素子特性を有するIII族窒化物半導体素子が得られる。
以下、本発明に係る実施例について詳述する。なお、本発明は以下に示す実施例のみに限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
まず、MOCVD装置の反応炉内に、直径3インチ、厚さ0.5mmのC面サファイア基板10を設置し、基板表面に付着した不純物を除去するため、950℃にて10分間サーマルクリーニングを行う。次に、500℃に降温し、キャリアガスにHを用い(以下同様)、NHガスを流量7.0slm、TMGガスを流量40sccmにて10分間供給し、基板上に膜厚約0.07〜0.16μmの緩衝層20を形成する。次に、900℃に昇温し、NHガスを流量6.5slm、濃度10ppmのSiHガスを流量70sccmにて3分間供給した後、NHガスの供給を維持したまま、SiHガスの供給を止め、TMGガスを流量30sccmにて4分30秒間供給して、緩衝層20上にGaNの島状の結晶核40を形成する。続いて、900℃で、NHガスを流量6.5slmで供給しながら、SiHガスを流量70sccmにて3分間供給した後、SiHガスをTMGガスに切り替え流量30sccmにて4分30秒間供給する、この操作を4回繰り返すことで、GaNの結晶核40を成長させる。この成長した結晶核40は、大きさ(幅)5〜20μm程度、厚さ1〜4μm程度であり、隣り合う結晶核同士の間隔は1〜20μm程度となっている。なお、Siの検出限界が1000ppmのエネルギー分散型X線分光分析(EDS)において、緩衝層20及び結晶核40からSiはほぼ検出されず、それ以下の濃度でSiを含有する膜が形成されていると推測される。
次に、1020℃に昇温し、NHガスを流量6.0slm、TMGガスを流量150sccmにて100分間供給し、GaNの結晶核40を埋め込み、略平坦な表面を有する膜厚約18μmのGaNの下地層45を形成する。最後に、TMGガスの供給を止め、NHガスを流量6.0slmにて供給しながら300℃まで降温し、更にNHガスの供給を止め室温まで降温する。この下地層45のカソードルミネッセンス法による転位密度は、5×10/cm程度である。
図5は、実施例1における下地層45の断面の蛍光顕微鏡による観察画像である。図5に示すように、下地層45内の下部には島状の強発光領域が観測される。これは、結晶核40がファセット成長する際、酸素等の不純物が結晶内に取り込まれやすく、そのファセット成長領域にイエロールミネッセンスと呼ばれる深い準位からの強い発光(蛍光)が観測されるためであると考えられる。つまり、この島状の強発光領域は、基板10上に島状の結晶核40が存在したことを示すものである。なお、本実施例の下地層45の強発光領域の厚さは、6μm程度である。
<実施例2>
実施例1と同様にして、C面サファイア基板10上に膜厚約60μmのGaNの下地層45を形成した後、その基板(ウエハ)をMOCVD装置から取り出して、エキシマレーザを基板下面側から基板10と緩衝層20との界面近傍に照射して、下地層45をサファイア基板10から剥離させる。その後、剥離した下地層45をHVPE装置の反応炉内に設置し、Gaボートに金属ガリウムを500g程度置き、温度1020℃で、NHガスを流量2.0slm、HClガスを流量200sccmにて200分間供給し、膜厚約800μmのGaNの基板層50を形成し、GaNの自立基板を得る。このGaNの自立基板の反りは、200μm程度であり、島状の結晶核を形成しない場合に比べて、10分の1程度に低減されている。
なおこの後、この自立基板内の下地層45は、研磨やエッチング等で除去することができる。本例では、下地層45の下面は窒素極性面(N面)であり、TMAH(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide)等でウエットエッチングすることにより、自立基板の下面(裏面)を凹凸面としてもよい。
本発明のIII族窒化物半導体の成長方法は、III族窒化物半導体を用いるLEDやLD等の発光デバイス、電子デバイスなどの半導体素子、及びこれらの半導体素子に使用される基板の製造に適用することができる。
10,110…基板
20…緩衝層
30…珪素含有膜
40…結晶核
42…転位
44…接合部
45,145…層状のIII族窒化物半導体(下地層)
50…基板層
100…III族窒化物半導体素子、150…素子構造(151…第1導電型(n型)半導体層、152…活性層、153…第2導電型(p型)半導体層)、154…透光性導電層、155…第2の電極(p側パッド電極)、156…第1の電極(n側パッド電極)、157…保護膜

Claims (3)

  1. 基板上に、珪素源ガスと窒素源ガスをIII族源ガスが存在しない状態で供給して、下記(1)及び(2)を満たす珪素含有膜を形成した後、窒素源ガスとIII族源ガスを供給することによりIII族窒化物半導体の結晶核を島状に形成する第1の工程と、
    前記結晶核の上に珪素源ガスと窒素源ガスをIII族源ガスが存在しない状態で供給して、下記(1)及び(2)を満たす珪素含有膜を形成した後、窒素源ガスとIII族源ガスを供給することを繰り返すことにより、前記結晶核を島状に成長させる第2の工程と、
    該第2の工程後、窒素源ガスとIII族源ガスを供給し、前記島状の結晶核からIII族窒化物半導体を各々成長させ、層状のIII族窒化物半導体を形成する第3の工程と、
    を具備するIII族窒化物半導体の成長方法。
    (1)多数の孔を有する、及び/又は島状である
    (2)III族元素が存在しない
  2. 前記第1の工程において、前記結晶核は、前記基板上に形成された非晶質又は多結晶の緩衝層上に形成される請求項1に記載のIII族窒化物半導体の成長方法。
  3. 前記結晶核は、c軸に対して傾斜するファセット面を有する請求項1又は2に記載のIII族窒化物半導体の成長方法。
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