JP5581631B2 - 内燃機関の残留ガス率算出装置 - Google Patents

内燃機関の残留ガス率算出装置 Download PDF

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Description

本発明は、EGRガス等の燃焼に寄与しない不燃ガスの筒内に占める割合である残留ガス率を推定する装置に関する。
残留ガス率を高精度に算出し、ひいては残留ガスを含まない空気のシリンダへの吸入量を高精度に算出して燃料噴射量の制御精度等を高めるために、特許文献1では、エンジン回転速度、負荷、バルブタイミングに基づいてマップ検索をして残留ガス率を算出している。
そして、バルブオーバーラップ期間があるバルブタイミングの場合には、バルブオーバーラップ期間の長さに応じた排気の吹き返し量についてもマップ化したものを準備しておき、これに基づいて残留ガス率を算出している。
特開2007−240310号公報
しかし、例えばデコンプやミラーサイクルを実施するために、吸気側及び排気側に変換角の大きな可変動弁機構を備えるような内燃機関では、バルブオーバーラップ量が同じでも、過渡的にはバルブオーバーラップ中心位置が異なる運転点を通過する場合がある。そして、バルブオーバーラップ中心位置が異なると、バルブオーバーラップ量が同じでも残留ガス率は異なるため、特許文献1のようにバルブオーバーラップ期間毎に作成したマップでは、高精度で残留ガス率を算出することはできない。仮に特許文献1の方法で残留ガス率の算出精度を高めるには、バルブオーバーラップ期間毎のマップを、バルブオーバーラップ中心位置毎に作成しなければならず、適合に要する工数が増大してしまう。また、マップの数が多くなるため、これを格納するために必要なROM容量も増加してしまう。
そこで、本発明では、バルブオーバーラップ中心位置の変化にも対応して高精度で残留ガス率を算出可能で、かつ適合のための工数及びマップ格納のためのROM容量の増加を抑制できる装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の残留ガス率算出装置は、吸気弁の位相を内燃機関の運転状態に応じて変更する可変吸気バルブタイミング機構と、排気弁の位相を内燃機関の運転状態に応じて変更する可変排気バルブタイミング機構と、吸気弁及び前記排気弁のバルブタイミングに応じたシリンダ内の残留ガス率を算出する残留ガス率算出手段とを備える。そして、残留ガス率算出手段は、気弁開タイミングでのシリンダ内排ガス量と、バルブタイミング及び機関負荷に基づいてパラメータである吸気弁開タイミングに吸気弁と排気弁が共に開いているオーバーラップ期間が長くなるほど大きくなる係数を乗算し、さらに機関負荷が大きくなるほど大きくなる係数を加算して推定するオーバーラップ期間に排気通路からシリンダまたは吸気通路の少なくとも一方に吹き返される排ガス量と、に基づいてシリンダ内の残留ガス率を算出する。
吸気通路へ吹き返した排ガスが吸気弁閉弁タイミング時に全体のガス量に占める割合(吹き返し分残留ガス率VRES_b)は、バルブオーバーラップ中心位置に対する感度が小さいため、マップ化する際にはこれを無視することができる。
また、吸気弁開弁タイミングにおける筒内の排ガスが吸気弁閉弁タイミング時に全体のガス量に占める割合(残留ガス率VRES_a)は、バルブオーバーラップ中心位置の違いに対する感度が大きいのだが、吸気弁開タイミング直前のシリンダ容積に基づいて演算により求めることができるので、ここでもバルブオーバーラップ中心位置を考慮した適合を行う必要も無い。
従って、本発明によれば、実質的にバルブオーバーラップ中心を適合パラメータとする必要が無いため、マップ数を削減できると共に適合工数も削減できる。
本発明を適用する内燃機関のシステム構成図である。 (a)〜(f)は、バルブオーバーラップ期間がある場合の残留ガスの動きについて示した図である。 第1実施形態の残留ガス率演算のための制御ブロック図である。 バルブオーバーラップ中心位置の違いによる筒内全体の残留ガス率を機関負荷別に示した図である。 図4のグラフからIVOにおける筒内残留ガス率を差し引いた吹き返し分残留ガス率を示す図である。 図3の制御を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態の残留ガス率演算のための制御ブロック図である。 第3実施形態の残留ガス率演算のための制御ブロック図である。 図8の制御を説明するためのフローチャートである。 IVOまでの残留ガス率を求めるためのサブルーチンである。 吹き返し分残留ガス率を求めるためのサブルーチンである。 EVCまでの残留ガス率を求めるためのサブルーチンである。 バルブオーバーラップ中心位置の違いによる残留ガス率のバラツキが大きい場合の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関1の構成を示している。
内燃機関1の吸気通路101には、スロットル弁102が設置されている。また、吸気通路101には、燃料供給用のインジェクタ103が設置されている。このインジェクタ103は、所定の当量比を達成するべく吸入空気量に応じて必要な量の燃料を噴射する。吸気通路101のポート部101aには、ポペット型の吸気弁104が設置され、図示しないカム軸により開閉駆動される。そして、カム軸には吸気側可変動弁機構105が接続し、この吸気弁104のリフト量を変更できる。これにより、吸気弁104が開弁している期間に筒内に導入される吸入空気を調整することもできる。なお、吸気側可変動弁機構105は、リフト量を一定にしたまま吸気弁104のバルブタイミングを連続的に変更する可変バルブタイミング機構も備えている。
内燃機関本体において、シリンダヘッドHには、燃焼室の上部略中央に点火プラグ106が設置され、筒内に導入された混合気に対し点火が行われる。
燃焼後、発生した排気は、排気通路107に送り出される。排気通路107のポート部107aにはポペット型の排気弁108が設置され、図示しないカム軸により開閉駆動される。そして、カム軸には、排気側可変動弁機構109が接続し、この排気弁4のリフト量を変更できる。そして、この排気弁108が開いている期間に、排気の送出が行われる。
排気側可変動弁機構109は、吸気側可変動弁機構105と同様に、可変バルブタイミング機構を備えており、排気弁108のバルブタイミングを連続的に変更することができる。
ここで説明した吸気側可変動弁機構105、排気側可変動弁機構109及びスロットル弁102等の動作は、電子制御ユニットとして構成されるエンジンコントローラ(以下「ECU」という。)201により制御される。
ECU201は、CPU、ROM、RAM及びI/Oインタフェースを有する。そして、アクセルペダルの踏込量(アクセル開度APOを示す。)を検出するアクセルセンサ211の検出信号、及びクランクシャフトの回転位置を検出するクランク角センサ212の検出信号が入力されるとともに、吸気通路101内の圧力(以下「吸気圧力」という。)Pmを検出する吸気圧力センサ213の検出信号、吸気通路101内の温度Tmを検出する吸気温度センサ214の検出信号、排気通路107内の圧力(以下「排気圧力」という。)Peを検出する排気圧力センサ215の検出信号、及び排気通路107内の温度Teを検出する排気温度センサ216の検出信号、吸入空気量を検出するエアフローメータ217の検出信号等が入力される。
ECU201は、入力した各種検出信号に基づいて、吸気動弁装置105と、排気動弁装置109と、スロットル弁102の動作の制御を行い、この他に筒内の残留ガス率を算出する。
図2は、本実施形態の残留ガス率算出方法の考え方について説明するための図である。図2の(a)〜(f)は、バルブオーバーラップ期間がある場合の、吸気弁開弁タイミング(以下、IVOという)直前から、吸気弁閉弁タイミング(以下、IVCという)までの筒内の様子を模式的に示したものである。図中の細かいドットを付した部分はIVOにおいて筒内にある排ガス、粗いドットを付した部分はIVOにおいて排気通路107にある排ガスを示している。
IVO直前では、図2(a)に示すように排気弁108が開弁、吸気弁104が閉弁している。その後IVOとなり、吸気弁104が開弁し始めると、吸気弁104も排気弁108も開いたオーバーラップ状態となるので、図2(b)に示すようにシリンダ内にあった排ガスは、シリンダ内と吸気通路との差圧により筒内若しくは吸気通路101へ吹き返される。この現象とほぼ同時に、図2(c)に示すように、排気通路107にあった排ガスが排気通路107と吸気通路の差圧により吸気側へ吹き返す。そして、図2(d)に示すように排気弁の閉タイミング(以下、EVCという)で排気通路107から吹き返した排ガスは筒内に閉じ込められ、このとき、ピストンが下降しているので図2(e)に示すように吸気通路101へ吹き返した排ガスは新気とともに筒内に再度吸入される。その結果、図2(f)に示すように、IVCにおける筒内には、新気と、上記した排ガスが残留ガスとして筒内に残ることになる。この残留ガスは、図2(a)〜(f)から分かるように吸気通路101に吹き返された排ガスは再度筒内に吸入されるため、結局、IVO直前に筒内に存在する排ガスと、バルブオーバーラップ期間中に排気通路107から筒内若しくは吸気通路101に吹き返した残留ガスを考慮すれば求まることになる。
そこで、残留ガス率を算出するにあたって、IVO直前に筒内にあった排ガスと、バルブオーバーラップ期間中に筒内に吹き返した排ガスとに分けて、以下に説明するように演算する。
図3は、IVO直前に筒内にあった排ガスと、バルブオーバーラップ期間中に筒内に吹き返した排ガスとに分けて残留ガス率を算出するルーチンを説明するためのブロック図である。なお、この図に示す各ブロックはECU201の機能を仮想なユニットとして示したものであり、物理的な存在を意味しない。
まず、IVO直前に筒内にあった排ガス量を求めるのだが、本実施の形態ではIVO直前の排ガス量をIVC時に筒内に占める割合(容積比率)として演算する。このため、IVO直前の排ガスがIVC時の温度・圧力下でどの程度の容積を占めるのかを演算し(下記数式(1)参照)、IVC時のシリンダ容積値で除して、最終的な容積比率を残留ガス率として求めている。
IVOシリンダ状態量演算部B30では、IVO直前の筒内の排ガス量を求めるのに必要な、IVOにおける筒内圧Pcyl_ivoと、IVOにおける筒内容積Vcyl_ivoと、IVOにおける筒内温度Tcyl_ivoを演算する。
筒内圧Pcyl_ivoは、IVO直前では排気弁108が開弁しているので、排気通路107内の圧力と同等とみなすことができ、例えば、エンジンの回転速度と吸入空気量に基づいて演算することができる。
また、筒内容積Vcyl_ivoは、IVO時のピストン位置とシリンダ径、その他筒内容積を求めるために必要な設計値に基づいて演算できる。
筒内温度Tcyl_ivoは、筒内温度センサを設けて検出してもよいし、排気温度から推定するようにしてもよい。
なお、IVO直前の筒内にあるのは排ガスだけなので、筒内容積Vcyl_ivoは、IVO直前に筒内にある残留ガスの容積である。
次に、IVCシリンダ状態量演算部B31では、IVCにおける筒内圧Pcyl_ivcと、IVCにおける筒内温度Tcyl_ivcを演算する。
筒内圧Pcyl_ivcは、直前まで吸気弁104が開弁していたので、吸気通路101内の圧力と同等とみなすことができ、例えば、吸気圧力センサ213の値に基づいて演算することができる。筒内温度Tcyl_ivcについては、前述の筒内温度Tcyl_ivoと同様の方法で演算することができる。
そして、IVO残留ガス容積演算部B32では、IVOシリンダ状態量演算部B30とIVCシリンダ状態量演算部B31の演算した各パラメータに基づいて、IVO時に筒内に残留する排ガスをIVC時の温度・圧力下に換算したときの容積値Vres_ivcを演算する。具体的には、式(1)により求める。
Vres_ivc=[(Pcyl_ivo×Tcyl_ivc)/(Pcyl_ivc×Tcyl_ivo)]×Vcyl_ivo ・・・(1)
また、IVCシリンダ容積演算部B33では、IVCにおける筒内容積Vcyl_ivcを、筒内容積Vcyl_ivoと同様の方法で演算する。
そして、IVO直前に筒内にあった残留ガスのIVC時における容積値Vres_ivcを、IVCにおける筒内容積Vcyl_ivcで除して、IVO直前の排ガスがIVC時に筒内に占める容積比率を求め、これがスイッチB35のゼロ側に入力される。
スイッチB35は、オーバーラップ判定部B34でバルブオーバーラップ期間があると判定された場合にはゼロ側に、ないと判定された場合には1側に切換えられる。
つまり、スイッチB35がゼロ側の場合には、IVO直前に筒内にあった排ガスのIVC時の残留ガス率がVRES_aとして用いられ、1側の場合には、残留ガス率VRES_aはゼロとなる。バルブオーバーラップ期間が無い場合に、VRES_aをゼロとする理由については後述する。
なお、オーバーラップ判定部B34では、現在の吸気側及び排気側のバルブタイミングから、オーバーラップ期間の有無を判定する。
一方、吹き返し分残留ガス率演算部B36では、バルブオーバーラップ期間中に排気通路107から筒内若しくは吸気通路へ吹き返される排ガス分が、IVC時の温度・圧力下でどのような容積比率となるのかを演算する。具体的には、機関回転速度と、バルブオーバーラップ期間と、機関負荷とに基づいて上記容積比率(吹き返し分残留ガス率VRES_b)をマップ検索する。ここでは、バルブオーバーラップ期間の長さごとのマップを、各機関負荷領域について予め作成しておき、これを検索する。
ここで、吹き返し分残留ガス率演算部B36においてバルブオーバーラップ期間を考慮するものの、バルブオーバーラップの中心位置を考慮しない理由について説明する。
図4は、バルブオーバーラップ期間が同一で機関負荷が異なる3つのパターンのそれぞれについて、バルブオーバーラップ中心位置を振った場合の筒内全体の残留ガス率の違いを示した図である。例えば、バルブオーバーラップ期間は10°で、機関負荷の大きさを吸気管内の圧力で表わし、上から相対圧で−70kPa、−60kPa、−50kPaとする。
いずれの機関負荷でも、バルブオーバーラップ期間は同じにもかかわらず、バルブオーバーラップ中心位置の違いによって、残留ガス率(VRES_a+VRES_bに相当する)にはバラツキが生じている。
図5は、図4の残留ガス率(VRES_a+VRES_bに相当する)から、上述した方法で算出した残留ガス率VRES_aを除いたもの、つまり吹き返し分残留ガス率VRES_bである。図から明らかなように、いずいれの機関負荷でも、バルブオーバーラップ中心位置の違いによるバラツキが小さくなっている。すなわち、吹き返す残留ガス量はバルブオーバーラップ中心位置の違いによるバラツキが小さいので、バルブオーバーラップ中心位置ごとのマップは不要で、機関負荷とバルブオーバーラップ期間についてのマップを用意しておけば足りる。
そこで、吹き返し分残留ガス率演算部B36では、各機関負荷についてバルブオーバーラップ期間毎の吹き返し分残留ガス率VRES_bのマップを予め作成し、これを格納しておく。
上記のようにして吹き返し分残留ガス率VRES_bをマップ検索したら、これと、演算によって得られたIVO直前に筒内にあった排ガスによる残留ガス率VRES_aとを加算して、筒内全体の残留ガス率VRESを算出する。
図6は、図3の制御ルーチンを説明するためのフローチャートである。本制御ルーチンは、例えば1ミリ秒程度の間隔で繰り返し実行する。
ステップS100では、バルブオーバーラップ期間の有無を判定する。バルブオーバーラップ期間がない場合はステップS170へ進み、残留ガス率VRES_aをゼロとして、ステップS150へ進む。一方、バルブオーバーラップ期間がある場合は、ステップS110へ進む。これにより、バルブオーバーラップ期間がない場合には無用な演算をすることを回避して、演算負荷を軽減できる。
ステップS110からステップS130では、それぞれ上述した図3のIVOシリンダ状態量演算部B30、IVCシリンダ状態量演算部B31、IVO残留ガス容積演算部B32に相当する。
ステップS140では、IVO残留ガス容積演算部B32で算出したIVO直前に筒内にあった残留ガスのIVCにおける容積Vres_ivcを、IVCシリンダ容積演算部B33で算出したIVCにおける筒内容積Vcyl_ivcで除して、残留ガス率VRES_aを算出する。
ステップS150は、上述した吹き返し分残留ガス率演算部B36での演算であり、吹き返し分残留ガス率VRES_bをマップ検索し、ステップS160では、残留ガス率VRES_aと吹き返し分残留ガス率VRES_bを加算して残留ガス率VRESを算出する。
なお、上記制御では、バルブオーバーラップ期間がない場合に残留ガス率VRES_aをゼロとして、吹き返し分残留ガス率演算部B36で筒内全体の残留ガス率VRESを算出している。この理由は以下の通りである。
バルブオーバーラップ期間がない場合には、EVCまで吸気弁104が閉弁したままであり、排気通路107からの吹き返しはない。また、IVOによって吸気通路101へ吹き返した残留ガスは新気とともに再度吸入される。したがって、残留ガス量はもっぱらEVCにより決まる。しかしながら、IVO残留ガス容積演算部B32に基づいて算出されるVRES_aは、IVO時の筒内容積に基づいて残ガス率を演算するため、EVC時の筒内容積に基づいて最終的な残ガス量が決まるバルブオーバーラップ期間が無い場合の残留ガス率を演算することはできない。そこで、演算の都合上、バルブオーバーラップ期間が無い場合の残留ガス率の演算を、便宜的に、吹き返し分残留ガス率演算部B36のマップに持たせることで、EVC時の筒内容積に基づいて最終的な残ガス量が決まるバルブオーバーラップ期間が無い場合の残留ガス率を求めることとした。なお、バルブオーバーラップ期間が無い場合の残留ガス率はEVCが遅くなるほど残留ガス率が高くなる。
そして、バルブオーバーラップ期間がない場合には、残留ガス率を吹き返し分残留ガス率演算部B36でマップ検索することとして、図6のステップS110からS140の演算(IVO残留ガス容積演算部B32に基づくVRES_aの演算)を省略し、演算負荷を軽減できる。
すなわち、バルブオーバーラップ期間がない場合に、吹き返し分残留ガス率演算部B36で算出されるのは、バルブオーバーラップ期間に排気通路107から吹き返した残留ガス率ではなく、EVCにおいて筒内にある残留ガス率である。
以上により本実施形態では、次のような効果が得られる。
(1)バルブオーバーラップ期間がある場合には、吸気弁開弁タイミングにおける筒内の排ガスが吸気弁閉弁タイミング時に全体のガス量に占める割合(残留ガス率VRES_a)と、オーバーラップ期間に排気通路からシリンダ内または吸気通路の少なくとも一方へ吹き返した排ガスが吸気弁閉弁タイミング時に全体のガス量に占める割合(吹き返し分残留ガス率VRES_b)とに基づいて算出する。このため、精度よく残留ガス率を演算できる。
吸気通路へ吹き返した排ガスが吸気弁閉弁タイミング時に全体のガス量に占める割合(吹き返し分残留ガス率VRES_b)は、バルブオーバーラップ中心位置に対する感度が小さいため、マップ化する際にはこれを無視することができる。
また、吸気弁開弁タイミングにおける筒内の排ガスが吸気弁閉弁タイミング時に全体のガス量に占める割合(残留ガス率VRES_a)は、バルブオーバーラップ中心位置の違いに対する感度が大きいのだが、吸気弁開タイミング直前のシリンダ容積に基づいて演算により求めることができるので、ここでもバルブオーバーラップ中心位置を考慮した適合を行う必要も無い。
従って、本実施形態では、実質的にバルブオーバーラップ中心を適合パラメータとする必要が無いため、マップ数を削減できると共に適合工数も削減できる。
(2)吸気弁開弁タイミングにおける筒内の残留ガス率VRES_aを、吸気弁開弁タイミングにおけるシリンダ状態量と吸気弁閉弁タイミングにおけるシリンダ状態量とに基づいて算出するので、簡便な方法で演算することができる。
(3)吹き返し分残留ガス率VRES_bは、機関運転状態から定まる筒内全体の残留ガス率から残留ガス率VRES_aを引いた残留ガス率を、機関回転速度、機関負荷及びバルブオーバーラップ期間により検索する。吹き返し分残留ガス率VRES_bは、残留ガス率VRES_aに比べて、バルブオーバーラップ中心位置の違いによるバラツキが小さい。このため、上記方法で作成したマップでは、吹き返し分残留ガス率VRES_bのバルブオーバーラップ中心位置の違いによるバラツキは、無視できる程度まで小さくなる。すなわち、吹き返し分残留ガス率VRES_b検索用のマップについては、バルブオーバーラップ中心位置ごとに作成する必要はなくなるので、演算に必要なマップ数を低減でき、ECU201のROM容量を低減できる。
(4)バルブオーバーラップ期間がない場合には、機関負荷及び機関回転速度に基づいて上記マップ検索により吸気弁閉弁タイミングにおける残留ガス率を算出するので、演算負荷を軽減できる。
第2実施形態について説明する。
本実施形態は、システムの構成は第1実施形態の図1と同様であるが、残留ガス率の算出方法が異なる。具体的には、第1実施形態では、便宜的に吹き返し分残留ガス率演算部B36のマップに持たせていたバルブオーバーラップ期間が無い場合の残留ガス率を、EVC及びIVCのタイミングにおける筒内圧や筒内温度等に基づいて演算により求める。これは、バルブオーバーラップ期間がない場合の残留ガス率を簡便な方法で算出することで、第1実施形態ではバルブオーバーラップ期間がない場合用に設けていたマップを不要としてROM容量の低減を図り、かつマップ作成のための適合工数を削減するためである。
図7は、本実施形態の残留ガス率の算出ルーチンを説明するためのブロック図である。なお、この図に示す各ブロックはECU201の機能を仮想なユニットとして示したものであり、物理的な存在を意味しない。
EVCシリンダ状態量演算部B70では、EVCにおける筒内圧Pcyl_evcと、EVCにおける筒内容積Vcyl_evcと、EVCにおける筒内温度Tcyl_evcを演算する。
EVCのタイミングにおける筒内圧Pcyl_evcは、EVC直前まで排気弁108が開弁していたので、排気通路107内の圧力と同等とみなすことができ、例えば、エンジンの回転速度と吸入空気量に基づいて演算することができる。
筒内容積Vcyl_evcは、IVO時のピストン位置とシリンダ径、その他筒内容積を求めるために必要な設計値に基づいて演算できる。
なお、EVCのタイミングにおいて筒内にあるのは残留ガスだけなので、筒内容積Vcyl_evcは、EVCのタイミングにおいて筒内にある残留ガスの容積である。
筒内温度Tcyl_evcは、筒内温度センサを設けて検出してもよいし、排気温度から推定するようにしてもよい。
IVCシリンダ状態量演算部B71では、図3のIVCシリンダ状態量演算部B31と同様の方法で、IVCにおける筒内圧Pcyl_ivcと、IVCにおける筒内温度Tcyl_ivcを演算する。
そして、EVC残留ガス容積演算部B72では、EVCシリンダ状態量演算部B70とIVCシリンダ状態量演算部B71で演算した各パラメータに基づいて、IVO時に筒内に残留する排ガスをIVC時の温度・圧力下に換算したときの容積値Vres_ivcを演算する。具体的には、式(2)により求める。
Vres_ivc=[(Pcyl_evc×Tcyl_ivc)/(Pcyl_ivc×Tcyl_evc)]×Vcyl_evc ・・・(2)
オーバーラップ用演算部B77は、図3のIVOシリンダ状態量演算部B30と、IVCシリンダ状態量演算部B31と、IVO残留ガス容積演算部B32と同様の演算部からなる。
EVC残留ガス容積演算部B72の演算結果はスイッチB75の1側に入力され、オーバーラップ用演算部B77の演算結果はスイッチB75のゼロ側に入力される。
スイッチB75は、オーバーラップ判定部B74でバルブオーバーラップ期間があると判定された場合にはゼロ側に、ないと判定された場合には1側に切換えられる。
また、IVCシリンダ容積演算部B73では、図3のIVCシリンダ容積演算部B33と同様の方法で、IVCにおける筒内容積Vcyl_ivcを演算する。
そして、スイッチB75で選択されたIVO残留ガスのIVC時における容積値Vres_ivcを、筒内容積Vcyl_ivcで除算してIVOにおける残留ガス率VRES_acが得られる。
これに、吹き返し分残留ガス率演算部B76で図3の吹き返し分残留ガス率演算部B36と同様の方法でマップ検索された吹き返し分残留ガス率VRES_bを加算することで、筒内全体の残留ガス率VRESが得られる。
つまり、バルブオーバーラップ期間がない場合に、吹き返し分残留ガス率演算部B76で全体の残留ガス率をマップ検索するのではなく、EVC時に筒内にある残留ガス率を、EVC時及びIVC時における筒内圧や筒内温度等に基づいて演算により求める。このため、バルブオーバーラップ期間がない場合には、吹き返し分残留ガス率演算部B76の出力はゼロになる。
以上により本実施形態では、第1実施形態と同様の効果に加え、さらに次のような効果が得られる。
(5)バルブオーバーラップ期間がない場合には、排気弁閉弁タイミングと吸気弁閉弁タイミングのそれぞれのシリンダ状態量を用い、気体の状態方程式に基づいて吸気弁閉弁タイミングにおける残留ガスの体積を算出し、これに基づいて残留ガス率を算出する。したがって、簡便な方法で算出することができる。
第3実施形態について説明する。
本実施形態は、第1実施形態、第2実施形態とシステムの構成は同様であるが、残留ガス率の算出方法が異なる。特に、吹き返し分残留ガス率VRES_bの演算方法が異なる。具体的には、バルブオーバーラップ中心位置の違いによる吹き返し分残留ガス率VRES_bのバラツキが無視できない程度に大きくなった場合にも、精度良く残留ガス率を算出できるように、バルブタイミングと機関負荷の多項式により残留ガス率VRES_acと吹き返し分残留ガス率VRES_bを算出する。
図8は、本実施形態の残留ガス率の算出ルーチンを説明するためのブロック図である。なお、この図に示す各ブロックはECU201の機能を仮想なユニットとして示したものであり、物理的な存在を意味しない。
EVCシリンダ状態量演算部B80、IVCシリンダ状態量演算部B81、EVC残留ガス容積演算部B82は、それぞれ図7のEVCシリンダ状態量演算部B70、IVCシリンダ状態量演算部B71、EVC残留ガス容積演算部B72と同様なので、説明を省略する。
IVOシリンダ状態量演算部B87と、IVCシリンダ状態量演算部B88と、IVO残留ガス容積演算部B89は、オーバーラップ用演算部B77と同様なので説明を省略する。
IVCシリンダ容積演算部B83、オーバーラップ判定部B84、スイッチB85についても、図7のIVCシリンダ容積演算部B73、オーバーラップ判定部B74、スイッチB75と同様なので説明を省略する。
本実施形態ではスイッチB90を備えており、オーバーラップ判定部B84の判定結果はこのスイッチB90にも入力される。スイッチB90は、バルブオーバーラップがある場合にはゼロ側に、ない場合には1側に切り換えられる。
吹き返し分残留ガス率演算部B86には、IVO位置と、バルブオーバーラップ期間と、機関負荷とが読み込まれ、式(3)のようにIVO位置xをパラメータとする一次式を用いて吹き返し分残留ガス率VRES_bを演算する。
VRES_b=B’x+C’ ・・・(3)
ここで、B’はバルブオーバーラップ期間が長くなるほど大きくなる係数であり、C’は機関負荷が大きくなるほど大きくなる係数である。吹き返し分残留ガス率演算部B86には、B’とバルブオーバーラップ期間との関係を示すテーブルと、C’と機関負荷の関係を示すテーブルが格納されている。
以下、本実施形態の残留ガス率算出方法について具体的に説明する。
図9は、本実施形態の残留ガス率算出ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、例えば1ミリ秒程度の間隔で繰り返し実行する。
ステップS901では、現在のバルブタイミングからバルブオーバーラップ期間があるか否かを判定する。ある場合にはステップS902へ進み、ない場合にはステップS905へ進む。
ステップS902では、IVOまでの残留ガス率VRES_acを演算する。具体的には、図10に示すサブルーチンを実行する。以下、サブルーチンにしたがって説明する。
ステップS1001は、図8のIVOシリンダ状態量演算部B87に相当しており、IVO時における筒内圧Pcyl_ivoと、IVO時における筒内容積Vcyl_ivoと、IVOにおける筒内温度Tcyl_ivoを演算する。
ステップS1002は、図8のIVCシリンダ状態量演算部B88に相当しており、IVC時における筒内圧Pcyl_ivcと、IVC時における筒内温度Tcyl_ivcを演算する。
ステップS1003は、図8のB89に相当しており、IVO残留ガスのIVC時における容積Vres_ivcを演算する。
ステップS1004では、ステップS1003で演算したIVO残留ガスのIVCにおける容積Vres_ivcを、図8のIVCシリンダ容積演算部B83で演算したIVCシリンダ容積Vcy_ivcで除してIVO時における残留ガス率VRES_acを演算する。そして、図9のフローチャートに戻る。
図9のステップS903では、吹き返し分残留ガス率VRES_bを演算する。具体的には、図11のサブルーチンを実行する。
図11のステップS1101では、式(3)のB’及びC’を、上述したようにそれぞれバルブオーバーラップ期間及び機関負荷に基づいてテーブル検索によって求める。
ステップS1102では、IVO位置xを読み込む。
ステップS1103では、式(3)のB’、C’、xにステップS1101、S1102で読み込んだ値を入れることで、吹き返し分残留ガス率VRES_bを演算する。そして、図9のフローチャートに戻る。
図9のステップS904では、IVOにおける残留ガス率VRES_acと吹き返し分残留ガス率VRES_b加算して筒内全体の残留ガス率VRESを演算する。
一方、バルブオーバーラップ期間がない場合には、ステップS905でEVC時における残留ガス率VRES_ac’を演算する。具体的には図12のサブルーチンを実行する。
図12のステップS1201は、図8のEVCシリンダ状態量演算部B80に相当し、EVC時における筒内圧Pcyl_evcと、EVC時における筒内容積Vcyl_evcと、EVCにおける筒内温度Tcyl_evcを演算する。
ステップS1202は、図8のIVCシリンダ状態量演算部B81に相当し、IVC時における筒内圧Pcyl_ivcと、IVC時における筒内温度Tcyl_ivcを演算する。
ステップS1203は、図8のEVC残留ガス容積演算部B82に相当し、IVO残留ガスのIVC時における容積Vres_ivcを演算する。
ステップS1204では、ステップS1203で演算したIVO残留ガスのIVC時における容積Vres_ivcを、図8のIVCシリンダ容積演算部B83で演算したIVCシリンダ容積Vcyl_ivcで除してIVO時における残留ガス率VRES_ac’を演算する。そして、図9のフローチャートに戻る。
図9のステップS906では、ステップS905で求めた残留ガス率VRES_ac’を筒内全体の残留ガス率VRESとする。
上記のように、吹き返し分残留ガス率VRES_bを一次式による近似によって求めることで、オーバーラップ中心位置の変動範囲がより広くなった場合にも、残留ガス率の演算精度を高く維持することができる。
すなわち、図4に示した場合のように、吹き返し分残留ガス率VRES_bのバルブオーバーラップ中心位置の違いによるバラツキが小さい場合であれば、第1実施形態及び第2実施形態の方法でも、高精度で残留ガス率を求めることができる。しかし、バルブオーバーラップ中心位置の変動範囲が図4よりも広いと、例えば図13のように、バルブオーバーラップ中心位置の違いによる残留ガス率のバラツキが大きくなる場合がある。この場合には、全体の残留ガス要求値からIVO時における残留ガス率を差し引いたもののバラツキは無視できるほど小さくならず、図3や図7の制御ルーチンでは残留ガス率の算出精度が低下するおそれがある。これに対して、機関運転状態に応じて一次式で近似する方法によれば、バルブオーバーラップ中心位置の変動範囲がより広くなっても、算出精度を維持できる。
なお、現在の一般的な可変動弁機構付き内燃機関における、バルブオーバーラップ中心位置の変動範囲内では、吹き返し分残留ガス率VRES_bのバルブオーバーラップ中心位置の違いによるバラツキは無視できる程度に小さいので、図3及び図7の制御ルーチンでも十分な算出精度を維持できる。
以上により本実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。
(6)バルブタイミングと機関負荷の多項式により残留ガス率VRES_acと吹き返し分残留ガス率VRES_bを算出するので、バルブオーバーラップ中心位置の違いによる吹き返し分残留ガス率VRES_bのバラツキを考慮した残留ガス率を算出することができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 内燃機関
101 吸気通路
102 スロットル弁
103 インジェクタ
104 吸気弁
105 吸気動弁装置
106 点火プラグ
107 排気通路
108 排気弁
109 排気動弁装置
151 駆動軸
152 揺動カム
153 偏心駆動カム
154 リング状リンク
155 制御軸
156 偏心制御カム
157 ロッカーアーム
158 ロッド状リンク
161 電磁アクチュエータ
162 ギア列
201 エンジンコントローラ(ECU)
211 アクセルセンサ
212 クランク角センサ
213 吸気圧力センサ
214 吸気温度センサ
215 排気圧力センサ
216 排気温度センサ

Claims (6)

  1. 吸気弁の位相を内燃機関の運転状態に応じて変更する可変吸気バルブタイミング機構と、
    排気弁の位相を内燃機関の運転状態に応じて変更する可変排気バルブタイミング機構と、
    前記吸気弁及び前記排気弁のバルブタイミングに応じたシリンダ内の残留ガス率を算出する残留ガス率算出手段と、
    を備える内燃機関の残留ガス率算出装置において、
    前記残留ガス率算出手段は、吸気弁開タイミングでのシリンダ内排ガス量と、バルブタイミング及び機関負荷に基づいてパラメータである吸気弁開タイミングに前記吸気弁と前記排気弁が共に開いているオーバーラップ期間が長くなるほど大きくなる係数を乗算し、さらに機関負荷が大きくなるほど大きくなる係数を加算して推定する、前記オーバーラップ期間に排気通路からシリンダまたは吸気通路の少なくとも一方に吹き返される排ガス量と、に基づいてシリンダ内の残留ガス率を算出することを特徴とする内燃機関の残留ガス率算出装置。
  2. 前記残留ガス率算出手段は、吸気弁開弁タイミングにおけるシリンダ容積に基づいて前記吸気弁開タイミングでのシリンダ内排ガス量を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の残留ガス率算出装置。
  3. 前記残留ガス率算出手段は、機関回転速度、機関負荷及びバルブオーバーラップ期間をパラメータとして予め設定した残留ガス率マップを検索することにより前記吸気弁と排気弁が共に開いているバルブオーバーラップ期間に排気通路からシリンダまたは吸気通路の少なくとも一方に吹き返される排ガス量を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の残留ガス率算出装置。
  4. 前記残留ガス率算出手段は、バルブオーバーラップ期間がない場合には、機関負荷及び機関回転速度に基づいて吸気弁閉弁タイミングにおける残留ガス率を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の内燃機関の残留ガス率算出装置。
  5. バルブオーバーラップ期間がない場合には、前記残留ガス率算出手段は、排気弁閉弁タイミングにおけるシリンダ状態量及び吸気弁閉弁タイミングにおけるシリンダ状態量に基づいて吸気弁閉弁タイミングにおける残留ガスの体積を算出し、これに基づいて前記吸気弁開タイミングでのシリンダ内排ガス量を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の内燃機関の残留ガス率算出装置。
  6. 前記残留ガス率算出手段は、前記吸気弁開タイミングでのシリンダ内排ガス量を吸気弁開弁タイミングについての二次の近似式で推定することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の残留ガス算出装置。
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