JP5064729B2 - 内燃機関の空気量算出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気量算出装置に関し、特に、吸気管圧力に基づいて空気量を算出する技術に関する。
従来より、特にガソリンを燃料とした内燃機関においては、内燃機関に吸入される空気量に応じた量の燃料が噴射される。この燃料を過不足無く噴射するためには、内燃機関に吸い込まれる空気量のみならず、実際に筒内に充填される空気量を考慮することが望ましい。そこで、筒内に充填される空気量を算出する技術が提案されている。
特開2002−201998号公報(特許文献1)は、スロットルバルブをスロットルアクチュエータで駆動してスロットル開度を制御する電子スロットルシステムを備えた内燃機関の制御装置を開示する。この制御装置は、アクセル操作量等に基づいて開度指令値を演算する開度指令値演算部と、開度指令値演算部で演算した開度指令値をスロットルアクチュエータに出力するタイミングを遅延させるディレイ部と、ディレイ部で遅延させる前の開度指令値と電子スロットルシステムの応答遅れ特性とに基づいて開度指令値の遅延出力前にその後のスロットル開度を予測するスロットル開度予測部と、スロットル開度予測部で予測したスロットル開度に基づいて筒内充填空気量を予測する筒内充填空気量予測部と、筒内充填空気量予測部で予測した筒内充填空気量に基づいて燃料噴射量を演算する燃料噴射量演算部とを含む。スロットル開度等からスロットル通過空気量が演算される。このスロットル通過空気量から予測吸気圧が演算される。さらに、予測吸気圧から筒内充填空気量が演算される。スロットル通過空気量は、吸気圧をPm、大気圧をPaとおくと、Pm/Paをパラメータとするテーブルから算出されるf(Pm/Pa)を用いて算出される。f(Pm/Pa)のテーブルは、Pm/Pa=1を境にして±が反転する対称な変化特性となっている。
この公報によれば、開度指令値をスロットルアクチュエータに出力するタイミングがディレイ部で適度に遅延される。これにより、吸気バルブ閉タイミング(筒内充填空気量の確定タイミング)のスロットル開度を予測することが可能となる。これにより、予測スロットル開度から筒内充填空気量を精度良く予測することが可能となる。また、Pm/Pa=1を境にして±が反転する対称な変化特性を有するテーブルを用いてスロットル通過空気量を演算し、このスロットル通過空気量に基づいて筒内充填空気量を演算することにより、高負荷運転時における筒内充填空気量のハンチングを抑制することができる。
特開2002−201998号公報
しかしながら、特開2002−201998号公報に記載の制御装置においては、高負荷運転時でなければ、空気量のハンチング(発振)が抑制されない。そのため、空気量の発振が発生した場合であっても、高負荷運転時でなければ空気量の発振を抑制することができないという問題点があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、空気量の発振を抑制することができる内燃機関の空気量算出装置を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の空気量算出装置は、吸気管圧力に基づいて空気量を算出するための算出手段と、吸気管圧力が発振しているか否かを判定するための判定手段とを含む。算出手段は、吸気管圧力が発振していると判定された場合、吸気管圧力が発振していないと判定された場合に比べて、吸気管圧力の変化量に対する空気量の変化量が小さくなるように、空気量を算出するための手段を含む。
第1の発明によると、吸気管圧力(吸気管内の圧力)に基づいて空気量が算出される。したがって、吸気管圧力が発振すると、算出される空気量が発振し得る。そこで、吸気管圧力が発振しているか否かが判定される。吸気管圧力が発振していると判定された場合、吸気管圧力が発振していないと判定された場合に比べて、吸気管圧力の変化量に対する空気量の変化量が小さくなるように、空気量が算出される。これにより、算出される空気量の変動幅を小さくすることができる。そのため、空気量の発振を抑制することができる内燃機関の空気量算出装置を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の空気量算出装置においては、第1の発明の構成に加え、算出手段は、吸気管圧力が発振していると判定された場合、吸気管圧力が発振していないと判定された場合に比べて、吸気管圧力の変化量に対する空気量の変化量が小さくなるように空気量を算出する際に従う規則を変更して、空気量を算出するための手段を含む。
第2の発明によると、吸気管圧力が発振していると判定された場合、吸気管圧力が発振していないと判定された場合に比べて、吸気管圧力の変化量に対する空気量の変化量が小さくなるように空気量を算出する際に従う規則を変更して、空気量が算出される。これにより、算出される空気量の変動幅を小さくすることができる。そのため、空気量の発振を抑制することができる。
第3の発明に係る内燃機関の空気量算出装置においては、第1または2の発明の構成に加え、判定手段は、予め定められた値および吸気管圧力の差に基づいて、吸気管圧力が発振しているか否かを判定するための手段を含む。
第3の発明によると、判定手段は、予め定められた値および吸気管圧力の差に基づいて、吸気管圧力が発振しているか否かが判定される。これにより、吸気管圧力の振幅を考慮して吸気管圧力が発振しているか否かを判定することができる。そのため、吸気管圧力が発振しているか否かを精度よく判定することができる。
第4の発明に係る内燃機関の空気量算出装置においては、第3の発明の構成に加え、判定手段は、予め定められた値および吸気管圧力の差と予め定められた判定値とを比較して、吸気管圧力が発振しているか否かを判定するための手段を含む。算出装置は、吸気管圧力が発振していると判定された場合、判定値の大きさを変更するための変更手段を含む。
第4の発明によると、予め定められた値および吸気管圧力の差と予め定められた判定値とを比較して、吸気管圧力が発振しているか否かが判定される。吸気管圧力が発振していると判定された場合、判定値の大きさが変更される。これにより、吸気管が発振していると判定されたり、発振していると判定されなかったりすることが頻繁に繰り返されることを抑制することができる。そのため、吸気管圧力の変化量に対する空気量の変化量が小さくなるように空気量が算出された後、すぐにそのような空気量の算出が停止されるということを抑制することができる。その結果、空気量の発振をより抑制することができる。
第5の発明に係る内燃機関の空気量算出装置においては、第4の発明の構成に加え、判定手段は、予め定められた値および吸気管圧力の差が判定値よりも大きい場合、吸気管圧力が発振していると判定するための手段を含む。変更手段は、判定値が小さくなるように変更するための手段を含む。
第5の発明によると、予め定められた値および吸気管圧力の差が判定値よりも大きい場合、吸気管圧力が発振していると判定される。吸気管圧力が発振していると判定された場合、判定値が小さくされる。これにより、吸気管が発振していると判定された後は、予め定められた値および吸気管圧力の差が小さくなるまでは、吸気管が発振していると判定されなくなることを抑制することができる。そのため、吸気管圧力の変化量に対する空気量の変化量が小さくなるように空気量が算出される状態を継続することができる。その結果、空気量の発振をより抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1に、本発明の空気量算出装置により空気量が算出されるエンジンを示す。エンジン本体10は、シリンダブロック100の上方にシリンダヘッド110が覆着されてなり、シリンダブロック100に形成されたシリンダ100A内にピストン120が摺動自在に保持されている。シリンダ100A内におけるピストン120の上下往復動がクランク軸130の回転運動に変換され、トランスミッション300等へと伝達されるようになっている。クランク軸130は、エンジン始動時にはフライホイール140を介してスタータ30と接続される。フライホイール140とトランスミッション300との間には、クラッチ310が設けられる。
本実施の形態において、トランスミッション300は、運転者の手動操作により変速されるマニュアルトランスミッションである。クラッチ310は、運転者の操作により係合されたり解放されたりする。なお、マニュアルトランスミッションの代わりに、オートマチックトランスミッションを搭載するようにしてもよい。
ピストン120の上方にはシリンダブロック100、シリンダヘッド110を室壁として燃焼室1000が形成され、燃焼室1000において燃料と空気との混合気の燃焼が行なわれ、その爆発力によりピストン120を上下往復動せしめる。混合気への点火はシリンダヘッド110を貫通し燃焼室1000内に突出して設けられた点火プラグ150により行なわれる。
混合気を構成する空気の供給は、シリンダヘッド110およびこれと接続された吸気管内部に形成された吸気通路1010により行なわれる。また、燃焼室1000からの排気は排気通路1020により行なわれる。シリンダヘッド110には、吸気通路1010と燃焼室1000との間の連通と遮断とを切り換える吸気バルブ160、排気通路1020と燃焼室1000との間の連通と遮断とを切り換える排気バルブ170が取り付けられている。
吸気管内にはフラップ状のスロットルバルブ190が設けられ、その開度に応じて吸気通路1010内の空気流を調整する。すなわち、スロットルバルブ190により、エンジンの吸入空気量が調整される。スロットルバルブ190は、電子スロットルバルブであり、アクチュエータにより作動される。
排気通路1020の下流側には、触媒200が設けられる。触媒200は三元触媒である。触媒200により、燃焼後の混合気、すなわち排気ガスが浄化される。触媒200により浄化された排気ガスが、車外に排出される。
混合気を構成する燃料の供給は、電磁式のインジェクタ210により行なわれる。インジェクタ210はシリンダヘッド110を貫通して設けられ、先端ノズル部から燃焼室1000内(筒内)に燃料を噴射するようになっている。
本実施の形態においては、通常時には、吸気行程において燃料が噴射され、均質燃料が行なわれる。なお、インジェクタ210の代わりにあるいは加えて、吸気ポート内もしくは吸気通路1010内に燃料を噴射するインジェクタを設けるようにしてもよい。
インジェクタ210への燃料供給は、燃料タンク250から吸い上げた燃料を低圧ポンプ240および高圧ポンプ230により2段階に昇圧して供給される。高圧ポンプ230はエンジン本体10のクランク軸130からベルト等を介して伝達される動力で駆動される。一方、低圧ポンプ240は電動駆動のもので、始動時には、インジェクタ210も低圧ポンプ240から燃料が供給される。
また、点火プラグ150、スロットルバルブ190、インジェクタ210等のエンジン各部を制御するエンジンコントロールコンピュータ(以下、エンジンECU(Electronic Control Unit)と記載する)60が設けられている。エンジンECU60は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等からなる一般的な構成のもので、各種センサからの検出信号等に基づいて、点火プラグ150を作動せしめ、スロットルバルブ190に制御信号を出力してスロットルバルブ190の開度(スロットル開度)を調整し、インジェクタ210に、制御信号により通電し所定のタイミングで所定時間、インジェクタ210のノズルを開く。
エンジンECU60に入力するセンサには、エアフローメータ510、クランク角センサ520、A/Fセンサ530、スロットル開度センサ540、アクセル開度センサ550、車速センサ560、大気温センサ580、大気圧センサ590等がある。
エアフローメータ510は、吸気通路1010内を流通する空気量を測定する。クランク角センサ520は、エンジン回転数NEを検出するためのパルス信号を出力する。A/Fセンサ530は、排気通路1020内の空燃比を測定する。スロットル開度センサ540は、スロットル開度を検出する。アクセル開度センサ550は、アクセルペダル420の開度(踏込み量)を検出する。車速センサ560は、車速(車輪の回転)を検出するためのパルス信号を出力する。大気温センサ580は、大気温を検出する。大気圧センサ590は、車外の大気圧を検出する。
また、エンジンECU60には、始動時に運転者がキーを操作すると、そのイグニッション(IG)オン信号およびスタータオン信号が入力される。クラッチペダル430のストローク量が最大になった場合は、ニュートラルスタートスイッチ570がオンになり、エンジンECU60にオン信号が入力される。
エンジンECU60は、各センサからの信号に基づいて、最適な燃焼状態になるように、エンジン回転数およびエンジン負荷に応じた噴射量と噴射時期とを制御する。このエンジン本体10においては、燃料を筒内に直接噴射するため、噴射時期制御と噴射量制御とを同時に行なう。また、エンジンECU60は、クランク角センサ520やカムポジションセンサ等によって検出された信号(ノッキングセンサ等も含む)に基づいて、最適な点火時期になるように点火時期制御が行なわれる。このような制御により、エンジン本体10の高出力化および低エミッション化の両立を実現している。
本実施の形態においては、図2に示すエアモデルを用いて筒内に充填される空気量を算出し、この空気量に応じた量の燃料が噴射されるようにインジェクタ210が制御される。
以下、エアモデルについて説明する。エアモデルは、スロットルモデル、吸気管モデル、吸気バルブモデルから構成される。スロットルモデルには、スロットル開度センサ540によって検出されたスロットル開度θtと、大気温センサ580によって検出された内燃機関周囲の大気温Taと、大気圧センサ590によって検出された大気圧Paと、クランク角センサ520によって検出されたエンジン回転数NEが入力される。
さらにスロットルモデルには、吸気管モデルにおいて算出されたスロットルバルブ190から吸気バルブ160に至るまでの吸気管内の圧力(吸気管圧力)Pmが入力される。これら入力された各パラメータの値をスロットルモデルのモデル式(スロットル通過空気量算出式)に代入することで、単位時間当たりにスロットルバルブ190を通過する空気の流量(スロットル通過空気量)mtが算出される。スロットルモデルにおいて算出されたスロットル通過空気量mtは、吸気管モデルへ入力される。
吸気管モデルには、スロットルモデルにおいて算出されたスロットル通過空気量mtと、単位時間当たりに筒内(燃焼室1000内)に流入する空気の流量(以下、筒内吸入空気量mcと記載する)とが入力される。
これら入力された各パラメータの値を吸気管モデルのモデル式(吸気管圧力算出式および吸気管温度算出式)に代入することで、吸気管圧力Pmとスロットルバルブ190から吸気バルブ160に至るまでの吸気管内の温度(吸気管温度)Tmとが算出される。吸気管モデルにおいて算出された吸気管圧力Pmと吸気管温度Tmは吸気バルブモデルに入力される。さらに、吸気管圧力Pmはスロットルモデルに入力される。
吸気バルブモデルには、吸気管モデルにおいて算出された吸気管圧力Pm及び吸気管温度Tmに加えて、大気温Taおよびエンジン回転数NEが入力される。それらの値を吸気バルブモデルのモデル式(吸入空気量算出式)に代入することで、筒内吸入空気量mcが算出される。
算出された筒内吸入空気量mcは、筒内充填空気量Mcに変換される。この筒内充填空気量Mcに基づいてインジェクタ210からの燃料噴射量が決定される。吸気バルブモデルにおいて算出された筒内吸入空気量mcは吸気管モデルに入力される。
図2に示すように、エアモデルにおいては、あるモデルにおいて算出されたパラメータの値が別のモデルへの入力値として利用される。エアモデル全体では、スロットル開度θt、大気圧Pa、大気温Taおよびエンジン回転数NEの四つのパラメータが入力される。これら四つのパラメータを用いて筒内充填空気量Mcが算出される。
以下、スロットルモデルについてさらに説明する。スロットルモデルでは、大気圧Pa、大気温Ta、吸気管圧力Pm、スロットル開度θtから、下記式(1)に基づいて(スロットル通過空気量算出式に基づいて)、スロットル通過空気量mtが算出される。
式(1)におけるμはスロットルバルブ190における流量係数である。μは、スロットル開度θtの関数であり、図3に示したようなマップから定まる。Atはスロットルバルブ190の開口断面積(スロットル開口面積)である。Atは、スロットル開度θtの関数である。なお、これら流量係数μ及びスロットル開口面積Atをまとめたμ・Atをスロットル開度θtから一つのマップで求めるようにしてもよい。Rは気体定数である。
Figure 0005064729
Φ(Pm/Pa)は下記式(2)に示した関数である。
Figure 0005064729
式(2)におけるκaは空気の比熱比(κa=Cp(等圧比熱)/Cv(等容比熱))に対応する定数である。これらスロットルモデルの式(1)及び式(2)は、スロットルバルブ190上流の気体の圧力を大気圧Pa、スロットルバルブ190上流の気体の温度を大気温Ta、スロットルバルブ190を通過する気体の圧力を吸気管圧力Pmとして、図4に示したようなスロットルバルブ190のモデルに対して、質量保存則、エネルギ保存則及び運動量保存則を適用し、さらに気体の状態方程式、比熱比の定義式、及びマイヤーの関係式を利用することによって得られる。
式(2)における関数Φ(Pm/Pa)は図5において実線で示す値をとり得る。そのため、本実施の形態においては、式(2)を用いて実際に計算せずに、図5において実線で示すように、Φ(Pm/Pa)をマップとしてエンジンECU60のROMに保存し、保存したマップからΦ(Pm/Pa)を求める。
また、本実施の形態においては、図5において実線で示すマップの他、図5において破線で示すマップがエンジンECU60のROMに保存される。以下、図5において実線で示すマップを定常時マップと記載する。図5において破線で示すマップを発振時マップと記載する。
発振時マップは、吸気管圧力Pm/大気圧Pa(以下、Pm/Paとも記載する)が定数A以上の領域において、定常時マップに比べて、Pm/Paの変化量に対するΦ(Pm/Pa)の変化量が小さい。すなわち、発振時マップは、Pm/Paが定数A以上の領域において、定常時マップに比べて、吸気管圧力Pmの変化量に対するスロットル通過空気量mtの変化量が小さい。
本実施の形態においては、定常時マップと発振時マップとを運転状態に応じて切り換えて、Φ(Pm/Pa)が算出される。エンジンの始動時、すなわち初期状態において用いられるマップは、定常時マップである。
これらの定常時マップおよび発振時マップは、吸気管圧力Pmからスロットル通過空気量mtを算出する際に従う規則を規定する。これらの定常時マップおよび発振時マップを切り換えることにより、吸気管圧力Pmからスロットル通過空気量mtを算出する際に従う規則が切り換えられる。
以下、吸気管モデルについてさらに説明する。吸気管モデルでは、スロットル通過空気量mt、筒内吸入空気量mc、及び大気温Taから、下記式(3)及び式(4)に基づいて(吸気管圧力算出式及び吸気管温度算出式に基づいて)吸気管圧力Pm及び吸気管温度Tmが算出される。
なお、式(3)及び式(4)におけるVmは、スロットルバルブ190から吸気バルブ160までの吸気管の容積に等しい定数である。また、式(4)におけるκは空気の比熱比を表す係数である。
Figure 0005064729
Figure 0005064729
図6に示すように、スロットルバルブ190から吸気バルブ160までの吸気管の総気体量Mの時間的変化は、流入する気体の流量、すなわちスロットル通過空気量mtと、流出する気体の流量、すなわち筒内吸入空気量mcとの差に等しい。そのため、質量保存則により下記式(5)が得られる。
Figure 0005064729
式(5)及び気体の状態方程式(Pm・Vm=M・R・Tm)より、式(3)が得られる。
気体のエネルギM・Cv・Tmの時間的変化量は、流入する気体のエネルギと流出する気体のエネルギとの差に等しい。このため、流入する気体の温度を大気温Ta、流出する気体の温度を吸気管温度Tmとすると、エネルギ保存則により下記式(6)が得られる。
Figure 0005064729
式(6)及び前述した気体の状態方程式より、式(4)が得られる。
以下、吸気バルブモデルについてさらに説明する。吸気バルブモデルでは、吸気管圧力Pm、吸気管温度Tm、及び大気温Taから、下記式(7)に基づいて(吸入空気量算出式に基づいて)、筒内吸入空気量mcが算出される。なお、式(7)におけるa、bは、少なくともエンジン回転数NEに基づいて定められる適合パラメータである。式(7)におけるa、bは、予めマップを作成しておき、必要に応じてマップを検索して求められる。
Figure 0005064729
図7に示すように、吸気バルブ160が閉じた時に筒内に充填されている空気の量である筒内充填空気量Mcは、吸気バルブ160が閉じるときに確定する。また、筒内充填空気量Mcは、吸気バルブ160が閉じるときの筒内の圧力に比例する。
吸気バルブ160が閉じるときの筒内の圧力は吸気バルブ160上流の気体の圧力、すなわち吸気管圧力Pmと等しいとみなすことができる。したがって、筒内充填空気量Mcは、吸気管圧力Pmに比例すると近似することができる。
ここで、スロットルバルブ190から吸気バルブ160までの吸気管から単位時間当たりに流出する全空気の量を平均化したもの、またはスロットルバルブ190から吸気バルブ160までの吸気管から全ての気筒に単位時間当たりに吸入される空気の量を一つの気筒の吸気行程に亘って平均化したものを筒内吸入空気量mcとする。筒内充填空気量Mcが吸気管圧力Pmに比例することから、筒内吸入空気量mcも吸気管圧力Pmに比例すると考えられる。
このことから、理論及び経験則に基づいて、上記式(7)が得られる。なお、式(7)における適合パラメータaは比例係数である。適合パラメータbは排気バルブ170が閉じるときにおいて筒内に残存している既燃ガス量に関連する値である。実際の運転では過渡時に吸気管温度Tmが大きく変化する場合があるため、これに対する補正として理論及び経験則に基づいて導かれたTa/Tmが乗算されている。
以下、図8を参照して、エンジンが4気筒である場合に筒内吸入空気量mcを筒内充填空気量Mcに変換する方法について説明する。なお、図8は横軸がクランク角、縦軸が単位時間当たりに筒内に実際に流入する空気の量である。
図8に示すように4気筒エンジンでは、吸気バルブ160がたとえば1番気筒、3番気筒、4番気筒、2番気筒の順に開閉する。各気筒に対応する吸気バルブ160の開弁量に応じて筒内へ空気が流入する。
各気筒に流入する空気の流量は図8に破線で示すように変化する。これらを総合した空気の流量(全気筒に流入する空気の流量)は図8に実線で示すように変化する。例えば1番気筒への筒内充填空気量Mcは図8に斜線で示した部分に相当する。
図8において一点鎖線で示すように、全気筒に流入する空気の量を平均化したものが筒内吸入空気量mcである。この筒内吸入空気量mcに、4気筒の場合にはクランクシャフトが180°(4ストローク式内燃機関において1サイクル中にクランクシャフトが回転する角度720°を気筒数で割った角度)回転するのにかかる時間ΔTを乗算したものが筒内充填空気量Mcとなる。したがって、吸気バルブモデルで算出された筒内吸入空気量mcにΔTを乗算することで、筒内充填空気量Mcが算出される。すなわち、Mc=mc・ΔTである。
以下、エアモデルを用いて、実際に筒内充填空気量Mcを算出する場合について説明する。筒内充填空気量Mcはエアモデルを用いて、前述した式(1)、式(3)、式(4)、及び式(7)を解くことにより求められる。
この場合、エンジンECU60で処理するために、これらの式を離散化する必要がある。時刻t、計算間隔(離散時間)Δtを用いて式(1)、式(3)、式(4)、及び式(7)を離散化すると、それぞれ下記式(8)、式(9)、式(10)、及び式(11)が得られる。なお、吸気管温度Tm(t+Δt)は、式(9)及び式(10)によってそれぞれ算出されたPm/Tm(t+Δt)及びPm(t+Δt)から、式(12)によって算出される。
Figure 0005064729
Figure 0005064729
Figure 0005064729
Figure 0005064729
Figure 0005064729
このようにして実装されたエアモデルでは、スロットルモデルの式(8)で算出された時刻tにおけるスロットル通過空気量mt(t)と、吸気バルブモデルの式(11)で算出された時刻tにおける筒内吸入空気量mc(t)とが、吸気管モデルの式(9)及び式(10)に代入される。これにより時刻t+Δtにおける吸気管圧力Pm(t+Δt)及び吸気管温度Tm(t+Δt)が算出される。
算出されたPm(t+Δt)及びTm(t+Δt)は、スロットルモデル及び吸気バルブモデルの式(8)及び式(11)に代入される。これにより時刻t+Δtにおけるスロットル通過空気量mt(t+Δt)及び筒内吸入空気量mc(t+Δt)が算出される。
このような計算を繰り返すことによって、スロットル開度θt、大気圧Pa、及び大気温Taから、任意の時刻tにおける筒内吸入空気量mcが算出される。算出された筒内吸入空気量mcに前述の時間ΔTを乗算することで、任意の時刻tにおける筒内充填空気量Mcが算出される。
エンジンの始動時、すなわち時刻t=0においては、吸気管圧力Pmは大気圧と等しい(Pm(0)=Pa)とされ、吸気管温度Tmは大気温と等しい(Tm(0)=Ta)とされて、各モデルにおける計算が開始される。
さらに、定常運転時(エンジンをある状態で定常運転した場合)には、定常運転時にはスロットル通過空気量mtと筒内吸入空気量mcとが一致することを利用することにより、定常運転時における吸気管圧力Pmta(以下、収束吸気管圧力Pmta)を算出することができる。収束吸気管圧力Pmtaとは、エンジンをある状態で定常運転した場合に吸気管圧力Pmが最終的にとる値、すなわち吸気管圧力Pmの収束値と考えられる値のことである。
なお、収束吸気管圧力Pmtaを求めるためマップを予め作成してROMに記憶させておき、その時の運転状態に基づいてマップを検索して収束吸気管圧力Pmtaを求めるようにしてもよい。また、エアモデルでは、大気温Ta及び大気圧Paに一定の値を用いるようにしてもよい。
図9を参照して、本実施の形態に係る空気量算出装置であるエンジンECU60が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、エンジンECU60は、エアモデルを用いて筒内充填空気量Mcを算出する。筒内充填空気量Mcを算出する過程において、吸気管圧力Pmが算出される。S102にて、エンジンECU60は、スロットル通過空気量mt=筒内吸入空気量mcであるとして、収束吸気管圧力Pmtaを算出する。
S200にて、エンジンECU60は、エアモデルにおいて、定常時マップ(図4において実線で示すマップ)を用いてΦ(Pm/Pa)を算出しているか、発振時マップ(図4において破線で示すマップ)を用いてΦ(Pm/Pa)を算出しているかを判定する。
定常時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出していると(S200にて定常)、処理はS300に移される。発振時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出していると(S102にて発振)、処理はS400に移される。
S300にて、エンジンECU60は、予め定められた値K(1)を判定値に設定する。
S302にて、エンジンECU60は、発振判定条件を満たしているか否かを判定する。ここで、発振判定条件とは、今回算出された収束吸気管圧力Pmta(i)および今回算出された吸気管圧力Pm(i)の差と前回算出された収束吸気管圧力Pmta(i−1)および前回算出された吸気管圧力Pm(i−1)の差との積が0より小さく、かつ今回算出された収束吸気管圧力Pmta(i)および今回算出された吸気管圧力Pm(i)の差の絶対値が判定値以上であるという条件である。なお、「i」は自然数である。
発振判定条件を満たしていると(S302にてYES)、処理はS304に移される。もしそうでないと(S302にてNO)、この処理は終了する。
S304にて、エンジンECU60は、予め定められた回数以上連続して発振判定条件が満たされたか否かを判定する。予め定められた回数以上連続して発振判定条件が満たされると(S304にてYES)、処理はS306に移される。もしそうでないと(S304にてNO)、この処理は終了する。
S306にて、エンジンECU60は、吸気管圧力Pmが発振していると判定する。S308にて、エンジンECU60は、Φ(Pm/Pa)を算出するために用いるマップを発振時マップに切り換える。その後、この処理は終了する。
S400にて、エンジンECU60は、予め定められた値K(2)を判定値に設定する。ここで、K(2)は、K(1)よりも小さい値である。
S402にて、エンジンECU60は、発振判定条件を満たしているか否かを判定する。発振判定条件を満たしていると(S402にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S402にてNO)、処理はS404に移される。S404にて、エンジンECU60は、Φ(Pm/Pa)を算出するために用いるマップを定常時マップに切り換える。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECU60の動作について説明する。
エンジンの運転中、燃料噴射量を決定するために、エアモデルを用いて筒内充填空気量Mcが算出される(S100)。筒内充填空気量Mcを算出する過程において、吸気管圧力Pmが算出される。さらに、収束吸気管圧力Pmtaが算出される(S102)。
上述した図4に示すように、本実施の形態においては、エアモデルにおいて定常時マップおよび発振時マップを切り換えてΦ(Pm/Pa)を算出している。そこで、定常時マップ(図4において実線で示すマップ)を用いてΦ(Pm/Pa)を算出しているか、発振時マップ(図4において破線で示すマップ)を用いてΦ(Pm/Pa)を算出しているかが判定される(S200)。
ここでは、定常時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出している(S200にて定常)と想定する。図4に示すように、定常時マップにおいては、Pm/Paが大きくなるほど、Pm/Paの変化量に対するΦ(Pm/Pa)の変化量が大きくなる。
そのため、吸気管圧力Pmがわずかに変化してもΦ(Pm/Pa)が大きく変化する。そのため、スロットル通過空気量mtが大きく変化する。その結果、スロットル通過空気量mtを用いて算出される吸気管圧力Pmが大きく変化する。このようなことが繰り返されることにより、図10に示すように、吸気管圧力Pmが発振する。この場合、スロットル通過空気量mtや、筒内吸入空気量mcおよび最終的に算出される筒内充填空気量Mcが発振し、燃料噴射量の制御性が悪化し得る。
そこで、本実施の形態においては、定常時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出している状態において、吸気管圧力Pmが発振したと判定されると、発振時マップに切り換えられる。
吸気管圧力Pmが発振したか否かを判定するため、定常時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出していると(S200にて定常)、予め定められた値K(1)が判定値に設定される(S300)。
今回算出された収束吸気管圧力Pmta(i)および今回算出された吸気管圧力Pm(i)の差と前回算出された収束吸気管圧力Pmta(i−1)および前回算出された吸気管圧力Pm(i−1)の差との積が0より小さいと、吸気管圧力Pmが上下動を繰り返しているといえる。今回算出された収束吸気管圧力Pmta(i)および今回算出された吸気管圧力Pm(i)の差の絶対値が判定値以上であると、吸気管圧力Pmの振幅が大きいといえる。
したがって、今回算出された収束吸気管圧力Pmta(i)および今回算出された吸気管圧力Pm(i)の差と前回算出された収束吸気管圧力Pmta(i−1)および前回算出された吸気管圧力Pm(i−1)の差との積が0より小さく、かつ今回算出された収束吸気管圧力Pmta(i)および今回算出された吸気管圧力Pm(i)の差の絶対値が判定値以上であるという発振判定条件が満たされた場合(S302にてYES)、吸気管圧力Pmが発振している可能性が高い。発振判定条件が予め定められた回数以上連続して満たされると(S304にてYES)、吸気管圧力Pmが発振していると判定される(S306)。
吸気管圧力Pmが発振していると判定されると、Φ(Pm/Pa)を算出するために用いるマップが発振時マップに切り換えられる(S308)。上述したように、発振時マップは、Pm/Paが定数A以上の領域において、定常時マップに比べて、Pm/Paの変化量に対するΦ(Pm/Pa)の変化量が小さい。すなわち、発振時マップは、Pm/Paが定数A以上の領域において、定常時マップに比べて、吸気管圧力Pmの変化量に対するスロットル通過空気量mtの変化量が小さい。
そのため、図11に示すように、時刻t(0)においてΦ(Pm/Pa)を算出するマップを定常時マップから発振時マップに切り換えると、吸気管圧力Pmの発振が抑制される。これは、スロットル通過空気量mtの変化量が小さくされる結果、スロットル通過空気量mtを用いて算出される吸気管圧力Pmの変化量が小さくされるからである。
吸気管圧力Pmの発振が抑制されることにより、吸気管圧力Pmから算出されるスロットル通過空気量mtおよび筒内吸入空気量mcの発振を抑制することができる。そのため、最終的に算出される筒内充填空気量Mcの発振を抑制することができる。
発振時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出していると(S200にて発振)、K(1)よりも小さいK(2)が判定値に設定される(S400)。定常時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出する場合と同様に、発振判定条件が満たしているか否かが判定される(S402)。
発振判定条件が満たされていると(S402にてYES)、発振時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出する状態が継続される。
発振判定条件が満たされていないと(S402にてNO)、吸気管圧力Pmが発振していないと考えられる。この場合、Φ(Pm/Pa)を算出するために用いるマップが定常時マップに切り換えられる(S404)。
ところで、発振時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出する場合に判定値に用いられるK(2)は、定常時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出する場合に判定値に用いられるK(1)よりも小さい値である。
そのため、発振時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出する場合においては、定常時マップを用いてΦ(Pm/Pa)を算出する場合に比べて、収束吸気管圧力Pmtaおよび吸気管圧力Pmの差の絶対値が小さくならなければ、定常時マップに戻されない。これにより、Φ(Pm/Pa)の発振をより抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係る空気量算出装置であるエンジンECUによれば、定常時マップおよび定常時マップよりもPm/Paの変化量に対するΦ(Pm/Pa)の変化量が小さい発振時マップのうちのいずれかを用いてΦ(Pm/Pa)が算出される。算出されたΦ(Pm/Pa)を用いて、スロットル通過空気量mtが算出される。このスロットル通過空気量mtを用いて、吸気管圧力Pmが算出される。吸気管圧力Pmが発振していると判定されると、定常時マップから発振時マップに切り換えられて、Φ(Pm/Pa)が算出される。これにより、Φ(Pm/Pa)の変化量を小さくすることができる。そのため、Φ(Pm/Pa)を用いて算出されるスロットル通過空気量mtの変化量を小さくすることができる。その結果、スロットル通過空気量mtから算出される吸気管圧力Pmの変化量を小さくして発振を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る空気量算出装置であるエンジンECUを搭載したエンジンを示す概略構成図である。 エアモデルを示す図である。 スロットル開度と流量係数との関係を示す図である。 スロットルモデルの基本概念を示す図である。 Φ(Pm/Pa)を示す図である。 吸気管モデルの基本概念を示す図である。 吸気バルブモデルの基本概念を示す図である。 筒内充填空気量及び筒内吸入空気流量を示す図である。 図1のエンジンECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 吸気管圧力の推移を示すタイミングチャート(その1)である。 吸気管圧力の推移を示すタイミングチャート(その2)である。
符号の説明
10 エンジン本体、60 エンジンECU、100A シリンダ、100 シリンダブロック、110 シリンダヘッド、120 ピストン、130 クランク軸、140 フライホイール、150 点火プラグ、160 吸気バルブ、170 排気バルブ、190 スロットルバルブ、200 触媒、210 インジェクタ、300 トランスミッション、540 スロットル開度センサ、580 大気温センサ、590 大気圧センサ、1000 燃焼室、1010 吸気通路、1020 排気通路。

Claims (3)

  1. 内燃機関の空気量算出装置であって、
    吸気管圧力に基づいて空気量を算出するための算出手段と、
    予め定められた値吸気管圧力の差が予め定められた判定値よりも大きい場合、吸気管圧力が発振していると判定するための判定手段とを含み、
    前記算出手段は、吸気管圧力が発振していると判定された場合、吸気管圧力が発振していないと判定された場合に比べて、吸気管圧力の変化量に対する空気量の変化量が小さくなるように、空気量を算出するための手段を含む、内燃機関の空気量算出装置。
  2. 前記算出手段は、吸気管圧力が発振していると判定された場合、吸気管圧力が発振していないと判定された場合に比べて、吸気管圧力の変化量に対する空気量の変化量が小さくなるように空気量を算出する際に従うマップを変更して、空気量を算出するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の空気量算出装置。
  3. 前記算出装置は、
    吸気管圧力が発振していると判定された場合、前記判定値が小さくなるように変更するための変更手段を含む、請求項1または2に記載の内燃機関の空気量算出装置。
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