JP5579330B2 - 音響装置および音響信号制御方法 - Google Patents

音響装置および音響信号制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、出力音声の歪みを防止する音響装置および音響信号制御方法に関するものである。
携帯機器や車載機器などの移動体に内蔵される音響装置は、電源となるバッテリの電圧が電力消耗などによって低下すると、音響信号を出力可能な電圧の上限も下がり、出力音声に歪みが生じやすくなる。
この対策として、従来、音響装置の出力波形の飽和を検出し、増幅器の利得を制限する方法が用いられている。例えば、特許文献1に開示されたパワーアンプ装置では、第1の利得および第2の利得の2つの利得を適用可能な電圧制御増幅器と、電力増幅器でクリッピングが起きたことを示すクリップ信号を発生するクリップ検出器と、電圧制御増幅器とクリップ検出器との間に利得を制御する音量ループ手段とを設け、入力されるクリップ信号に基づいて第1の利得あるいは第2の利得を下げて音響信号の電圧を制御し、出力音声の歪みを防止している。
特開平3−30506号公報
特許文献1に代表される従来の技術では、1つの電力増幅器に対して、出力波形が飽和したことを検出するクリップ検出器、さらに電力増幅器の利得を制御する音量ループ手段および電圧制御増幅器を設けるように構成している。このため、電力増幅器の出力数の増加に伴い、クリップ検出器、音声ループ手段および電圧制御増幅器もそれぞれ増設する必要があり、コストが増加してしまうという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、増幅器の出力数が増加した場合にも、電圧制御を行う回路数を増加させることなく、出力音声の歪みを防止する音響装置および音響信号制御方法を提供することを目的とする。
この発明に係る音響装置は、ボリューム値を設定する操作部と、音源から入力される音響信号の電圧レベルを操作部で設定されたボリューム値に応じた電圧レベルに制御する信号出力制御部と、信号出力制御部で電圧レベルが制御された音響信号をアナログ変換するD/A変換回路と、D/A変換回路でアナログ変換された音響信号の電圧レベルを所定の利得で増幅し、バッテリから供給される電源電圧以下の電圧レベルの音響信号を音声出力装置へ出力する増幅器とを備えた音響装置において、バッテリの電源電圧をデジタル変換して取得するA/D変換回路を備え、信号出力制御部は、音源から入力される音響信号を所定のフレーム数ごとに記憶する第1の記憶部と、第1の記憶部から読み出した所定のフレーム数ごとの音響信号の中から、電圧レベルが最も大きい音響信号を検出するピーク検出部と、ピーク検出部で検出された音響信号の電圧レベルに対し、操作部で設定されたボリューム値に応じた定数を乗算した第1の演算値を算出する第1の演算部と、第1の演算部が算出した第1の演算値と、A/D変換回路で取得された電源電圧を所定の利得で除算した第2の演算値とを比較し、第1の演算値が第2の演算値以下である場合、ボリューム値に応じた定数を出力データとし、第1の演算値が第2の演算値より大きい場合は、ボリューム値に応じた定数に第1の演算値に対する第2の演算値の比率を乗算した値を出力データとする比較部と、第1の記憶部から読み出した所定のフレーム数ごとの音響信号の電圧レベルに比較部の出力データを乗算する第2の演算部と、第2の演算部で演算された所定のフレーム数ごとの音響信号を記憶する第2の記憶部とを備え、D/A変換回路は、第2の記憶部から読み出した所定のフレーム数ごとの音響信号をアナログ変換するものである。
この発明によれば、バッテリの電源電圧に応じて、増幅器に入力する前の音響信号の信号強度を制御することができる。これにより、増幅器の数に応じて制御を行う回路数を増加させることなく出力音声の歪みを防止することができる。
実施の形態1による音響装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1による音響装置のDSPの構成を示すブロック図である。 実施の形態1による音響装置の比較器の処理を示す説明図である。 実施の形態1による音響装置の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による音響装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1の音響装置10は、記憶部1、DSP(Digital Signal Processor、信号出力制御部)2、A/D変換回路(電源電圧取得部)3、複数のD/A変換回路4a,4b,・・・,4n(以下、総称する場合、D/A変換回路4と称する)および複数の増幅器5a,5b,・・・,5n(以下、総称する場合、増幅器5と称する)で構成されている。また、音響装置10は、音響信号を入力する音声出力装置20、ユーザの操作入力を受け付ける操作入力装置30、当該音響装置10で増幅した音響信号を音声として出力する複数のスピーカ40a,40b,・・・,40n(以下、総称する場合、スピーカ40と称する)、および当該音響装置10および当該音響装置10を内蔵している機器に駆動電力を供給するバッテリ50が接続されている。
記憶部1は、音響信号出力のためのプログラムを格納する。DSP2は、記憶部1に格納されたプログラムに従って、音声出力装置20から入力されるPCM(Pulse-Code Modulation)データを、操作入力装置30によって指定されたボリューム値に相当する大きさの音響信号となるように演算する。DSP2の詳細な演算処理については後述するが、音声出力装置20から入力されるPCMデータについて、所定のフレーム数毎に最大となるピーク値を検出し、検出した最大となるピーク値の増幅電圧が、バッテリ50のバッテリ電圧の上限(以下、電源電圧と称する)を越えるか否か監視する。最大となるピーク値の増幅電圧が電源電圧を越えると想定される場合には、最大となるピーク値の増幅電圧が電源電圧未満となる圧縮率を算出し、算出した圧縮率を乗じたPCMデータを出力する。
A/D変換回路3は、バッテリ50の電源電圧の値を取得し、DSP2に出力する。バッテリ50の電源電圧の値は、所定間隔で取得してもよいし、電源電圧に変化が生じた場合に取得するように構成してもよく、適宜変更可能である。D/A変換回路4は、DSP2から入力された音響信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する。増幅器5は、各D/A変換回路4から入力されたアナログ音響信号を所定の利得で増幅し、対応するスピーカ40に出力する。D/A変換回路4a,4b,・・・,4n、および増幅器5a,5b,・・・,5nは、スピーカ40a,40b,・・・,40nに相当する数配置される。
図2は、実施の形態1による音響装置のDSPの構成を示すブロック図である。
DSP2は、第1の記憶領域11、ピーク検出器(信号強度検出部)12、第1の演算器(第1の演算部)13、比較器(比較部)14、第2の演算器(第2の演算部)15および第2の記憶領域16で構成されている。なお、図2では、1つの第1の記憶領域11および第2の記憶領域16を設ける構成を示しているが、スピーカ40a,40b,・・・,40nに対応させてそれぞれ複数の第1の記憶領域11a,11b,・・・,11nおよび第2の記憶領域12a,12b,・・・,12nを設け、対応する各スピーカ40a,40b,・・・,40nに出力すべきデータを各記憶領域に蓄積するように構成可能である。
音声出力装置20は、サンプリング周波数に同期して順次PCMデータを第1の記憶領域11に出力する。第1の記憶領域11は、入力されたPCMデータを所定フレーム数蓄積する。PCMデータが所定フレーム数蓄積され、ピーク検出器12によるピーク検出処理が実施され、ピーク検出処理が終了した旨を示す通知を受けると、新たなPCMデータが上書き蓄積される、あるいは蓄積されたPCMデータがリセットされ新たな蓄積が開始される。第1の記憶領域11への蓄積フレーム数は、入力されるPCMデータに応じて適宜変更可能であり、また固定値としてもよい。例えば、音声出力装置20から、PCMデータが48kHzのサンプリング周波数で入力される場合、20フレーム程度蓄積する設定が好ましい。なお、蓄積フレーム数は電源電圧の変動周期などを考慮して設定してもよい。
ピーク検出器12は、第1の記憶領域11を参照し、第1の記憶領域11にPCMデータが所定量蓄積されると、蓄積されたPCMデータのピーク値を検出し、検出したピーク値の最大値をピーク値Dmに設定して第1の演算器13に出力する。第1の演算器13は、ピーク検出器12から入力されるピーク値Dmと、操作入力装置30を介して指定されたボリューム値Vmとを用いて以下の式(1)に基づいて演算結果Xm(第1の演算結果)を算出する。
Xm=Vm×Dm ・・・(1)
比較器14は、複数の増幅器5のそれぞれの利得Gの値を保有すると共に、A/D変換回路3からバッテリ50の電源電圧Rmを取得する。比較器14は、電源電圧Rmと、利得Gとを用いて以下の式(2)に基づいて演算結果Ym(第2の演算結果)を算出する。
Ym=Rm/G ・・・(2)
さらに、第1の演算器13の演算結果Xmと演算結果Ymとを用いて以下の式(3)に基づいて演算結果Zmを算出する。
Zm=Ym/Xm ・・・(3)
さらに比較器14は上記式(3)に基づいて算出した演算結果Zmが「1」以上であるか否か判定を行う。
演算結果Zmに基づいた比較器14の比較処理について図3を参照しながら説明を行う。図3は、実施の形態1による音響装置の比較器の処理を示す説明図である。
演算結果Zmが「1」以上である場合、すなわち演算結果Xmが演算結果Ym以下である場合、演算結果Xmを増幅した電圧G・Xmは電源電圧Rmを越えず(図3(a)参照)、増幅器5から出力される音響信号は歪まない。この場合、比較器14はピークデータの圧縮率Zmin=1と設定し、ボリューム値Vmに圧縮率Zminを乗じた値Vmを第2の演算器15に出力する。
一方、演算結果Zmが「1」未満である場合、すなわち演算結果Xmが演算結果Ymより大きい場合、演算結果Xmを増幅した電圧G・Xmは電源電圧Rmを越え、増幅器5から出力される音響信号は切り取られた形となって歪む(図3(b)参照)。この場合、比較器14は演算結果Zmをピークデータの圧縮率Zminに設定し、ボリューム値Vmに圧縮率Zminを乗じた値Vm・Zminを第2の演算器15に出力する。演算結果Zmをピークデータの圧縮率Zminに設定してボリューム値Vmに乗じることにより、図3(c)に示すように電源電圧Rm以下となるように圧縮され、音響信号が切り取られるのを防止し、音声の歪みを抑制する。
第2の演算器15は、第1の記憶領域11から取得したPCMデータにVm・Zminを乗じ、第2の記憶装置16に出力する。PCMデータにVm・Zminを乗じることにより、増幅器5の出力結果であるG・Xmを電源電圧Rm以下となるように圧縮することができ、出力音声が歪むのを防止することができる。
図4は、この発明の実施の形態1による音響装置の動作を示すフローチャートである。図4のフローチャートを参照しながら、DSP2の処理動作についてより詳細な説明を行う。以下の説明では、1つの記憶領域11に蓄積されたPCMデータに対して出力音声の歪みを防止する処理を行い、対応するD/A変換回路4、増幅器5およびスピーカ40に出力する場合を例に説明する。
まず、DSP2は初期値の設定を行う(ステップST1)。DSP2は第1の演算器13に対して第1の記憶領域11への蓄積番号m=1およびボリューム初期値V0=0を設定し、比較器14に蓄積番号m=1および圧縮率Zmin=1を設定する。次に、ピーク検出器12は、第1の記憶領域11を参照し、PCMデータが所定フレーム数蓄積されると、蓄積されたPCMデータのピーク値を検出し、検出したピーク値の最大値をピーク値Dmに設定する(ステップST2)。
第1の演算器13は、操作入力装置30を介して指定されたボリューム値Vmを取得し(ステップST3)、取得したボリューム値Vmが前回の演算処理で用いたボリューム値Vm−1と同一であるいか否か判定を行う(ステップST4)。ステップST3で取得したボリューム値Vmと前回ボリューム値Vm−1が同一であると判定された場合(ステップST4;YES)、ステップST6の処理に進む。一方、取得したボリューム値Vmと前回ボリューム値Vm−1が同一でないと判定された場合(ステップST4;NO)、第1の演算器13は、クリップ検出フラグを「0」に設定する(ステップST5)。
次に、第1の演算器13は、ステップST2で設定されたピーク値DmとステップST3で取得したボリューム値Vmを用いて、上述した式(1)に基づいて演算結果Xmを算出する(ステップST6)。比較器14は、あらかじめ保有している増幅器5の利得Gと、A/D変換回路3から取得した電源電圧Rmを用いて上述した式(2)に基づいて演算結果Ymを算出する(ステップST7)。さらに比較器14は、ステップST6で算出された演算結果XmおよびステップST7で算出された演算結果Ymを用いて、上述した式(3)に基づいて演算結果Zmを算出する(ステップST8)。さらに比較器14は、ステップST7で算出した演算結果Zmが「1」以上であるか否か判定を行う(ステップST9)。
演算結果Zmが「1」以上であると判定された場合(ステップST9;YES)、クリップ検出フラグが「0」であるか否か判定を行う(ステップST10)。クリップ検出フラグが「0」であると判定された場合(ステップST10;YES)、圧縮率Zminを「1」に設定し(ステップST11)、ボリューム値Vmに圧縮率Zminを乗じた値Vm・Zminを第2の演算器15に出力する(ステップST12)。
一方、演算結果Zmが「1」未満であると判定された場合(ステップST9;NO)、クリップ検出フラグを「1」に設定し(ステップST13)、演算結果Zmが現在設定されている圧縮率Zmin以上であるか否か判定を行う(ステップST14)。演算結果Zmが圧縮率Zmin以上であると判定された場合(ステップST14;YES)、圧縮率Zmは前回の圧縮率を維持してステップST11の処理に進む。一方、演算結果Zmが圧縮率Zmin未満であると判定された場合(ステップST14;NO)、圧縮率Zminに演算結果Zmの値を設定し(ステップST15)、ステップST12の処理に進む。また、ステップST10においてクリップ検出フラグが「0」でないと判定された場合(NO)においても、上述したステップST14の処理、およびステップST15の処理を行い、ステップST12の処理に進む。
ステップST12において、Vm・Zminを出力すると、第2の演算器15は第1の記憶領域11から取得したPCMデータのピーク値にVm・Zminを乗算し、第2の記憶領域16に出力する(ステップST16)。その後、DSP2は音声出力装置20から入力された音響信号の再生が終了したか否か判定を行い(ステップST17)。再生が終了したと判定された場合には(ステップST17;YES)、処理を終了する。一方、再生が終了していないと判定された場合には(ステップST17;NO)、蓄積番号mに「1」加算してデータ番号を更新し(ステップST18)、ステップST2の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
次に、上述した図4のフローチャートのステップST5、ST10、ST13で示したクリップ検出フラグの詳細について説明する。
クリップ検出フラグは、出力音声が歪む状態を検出した場合に設定するフラグであり、フラグを設定する、すなわちフラグを「1」に設定することにより圧縮率Zminを固定し、フラグをリセットする、すなわちフラグを「0」に設定することにより圧縮率Zminの設定を解除する。
図4に示したフローチャートのステップST13では、比較器14が演算結果Zmが「1」未満であると判定とした場合に、圧縮率の固定を示す検出フラグ「1」を設定する。これにより、PCMデータのピーク値が電源電圧Rmより大きく出力音声に歪みが生じるレベルである場合には、今回設定した圧縮率Zminが継続して適用されるように設定する。このように設定することにより、継続するPCMデータのピーク値Dmが電源電圧Rm未満であって出力音声に歪みが生じないレベルであった場合にも、検出フラグ「1」を認識することにより(ステップST9;NO)、圧縮率Zminが常に継続して働き、ボリューム値が変更されていないのに出力音声のレベルがPCMデータのピーク値につられて変化してしまうのを抑制することができる。
また、クリップ検出フラグが「1」に設定されている場合には、ステップST14において常に圧縮率Zminと演算結果Zmとを比較するため、継続するPCMデータのピーク値Dmが増加、またはボリューム値Vmが増加した場合、もしくは電源電圧Rmが低下した場合に、更なるPCMデータのピーク値の圧縮が必要か否か判定し、圧縮率Zminの維持あるいは更新を行うように構成している。これにより、ピーク値Dm、ボリューム値Vmあるいは電源電圧Rmの変動に応じて、適切な圧縮率Zminを速やかに適用することができる。
さらに、ステップST4においてボリューム値Vmが前回のボリューム値Vmから変化したと判定された場合に、ステップST5においてクリップ検出フラグを「0」に設定し、圧縮率Zminを解除するので、ボリューム値Vmの変化を常に監視し、変化を検出した場合には当該変化に対応した圧縮率Zminを算出することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、PCMデータを指定されたボリューム値に見合うように増幅器5の利得Gで増幅した増幅信号が、バッテリ50の電源電圧を越えるか否か判定を行い、増幅信号が電源電圧を越えると判定した場合に、PCMデータを算出した圧縮率で圧縮して出力するDSP2を備えるように構成したので、増幅器に入力させる前の音響信号の信号強度を制御することができ、増幅器の数に応じて回路数を増加させることなく出力音声の歪みを防止することができる。
また、この実施の形態1によれば、DSP2の比較器14は、第1の演算器13の演算結果Xmと、バッテリ50の電源電圧Rmと増幅器5の利得Gとから算出される演算結果Ymとを比較して演算結果Zmを算出し、算出した演算結果Zmを用いて、増幅信号が電源電圧Rmが越えるか否か判定を行い、増幅信号が電源電圧Rmが越えると判定した場合に、演算結果Zmを圧縮率Zminに設定し、増幅信号が電源電圧Rm以下であると判定した場合に、圧縮率Zminを「1」に設定するように構成したので、ユーザのボリューム操作および電源電圧Rmの変化に追従しながら圧縮率Zminを設定し、出力音声が歪むのを防止することができる。
また、この実施の形態1によれば、演算結果Zmが「1」未満であると判定されると、クリップ検出フラグが「1」に設定され、算出された圧縮率Zminが継続して適用されるように構成したので、継続するPCMデータのピーク値Dmが減少した場合であっても、圧縮率Zminが適用され、出力音声がPCMデータのピーク値につられて頻繁に変化するのを抑制することができる。
また、この実施の形態1によれば、継続するPCMデータのピーク値Dmが増加、またはボリューム値Vmが増加した場合、もしくは電源電圧Rmが低下した場合であって、且つ更なるPCMデータのピーク値Dmの圧縮が必要と判定された場合に圧縮率Zminを更新するように構成したので、適切な圧縮率を速やかに適用することができる。
また、この実施の形態1によれば、ボリューム値の変化を監視してクリップ検出フラグの設定を行うように構成したので、ユーザのボリューム操作に追従して出力音声の歪みを防止する制御を行うことができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 記憶部、2 DSP、3 A/D変換回路、4 D/A変換回路、5 増幅器、10 音響装置、11 第1の記憶領域、12 ピーク検出器、13 第1の演算器、14 比較器、15 第2の演算器、16 第2の記憶領域、20 音声出力装置、30 操作入力装置、40 スピーカ、50 バッテリ。

Claims (6)

  1. ボリューム値を設定する操作部と、音源から入力される音響信号の電圧レベルを前記操作部で設定されたボリューム値に応じた電圧レベルに制御する信号出力制御部と、前記信号出力制御部で電圧レベルが制御された音響信号をアナログ変換するD/A変換回路と、前記D/A変換回路でアナログ変換された音響信号の電圧レベルを所定の利得で増幅し、バッテリから供給される電源電圧以下の電圧レベルの音響信号を音声出力装置へ出力する増幅器とを備えた音響装置において、
    前記バッテリの電源電圧をデジタル変換して取得するA/D変換回路を備え、
    前記信号出力制御部は、
    前記音源から入力される音響信号を所定のフレーム数ごとに記憶する第1の記憶部と、
    前記第1の記憶部から読み出した所定のフレーム数ごとの音響信号の中から、電圧レベルが最も大きい音響信号を検出するピーク検出部と、
    前記ピーク検出部で検出された音響信号の電圧レベルに対し、前記操作部で設定されたボリューム値に応じた定数を乗算した第1の演算値を算出する第1の演算部と、
    前記第1の演算部が算出した第1の演算値と、前記A/D変換回路で取得された電源電圧を前記所定の利得で除算した第2の演算値とを比較し、前記第1の演算値が前記第2の演算値以下である場合、前記ボリューム値に応じた定数を出力データとし、前記第1の演算値が前記第2の演算値より大きい場合は、前記ボリューム値に応じた定数に前記第1の演算値に対する前記第2の演算値の比率を乗算した値を出力データとする比較部と、
    前記第1の記憶部から読み出した所定のフレーム数ごとの音響信号の電圧レベルに前記比較部の出力データを乗算する第2の演算部と、
    前記第2の演算部で演算された前記所定のフレーム数ごとの音響信号を記憶する第2の記憶部とを備え、
    前記D/A変換回路は、前記第2の記憶部から読み出した前記所定のフレーム数ごとの音響信号をアナログ変換する
    ことを特徴とする音響装置。
  2. 前記比較部は、前記第1の演算値に対する前記第2の演算値の比率の固定または解除を示す検出フラグの設定を行い、前記第1の演算値が前記第2の演算値より大きい場合に、前記比率の固定を示す検出フラグの設定を行い、前回の比較処理で設定した比率、または新たに算出した比率を、前記ボリューム値に応じた定数に乗算した値を出力データとすることを特徴とする請求項記載の音響装置。
  3. 前記比較部は、前記第1の演算値が前記第2の演算値以下である場合に、前記検出フラグの設定状態を判定し、前記第1の演算値に対する前記第2の演算値の比率の固定を示す検出フラグが設定されている場合には、固定された前回の比較処理で設定した比率、または新たに算出した比率を前記ボリューム値に応じた定数に乗算して出力データとし、前記第1の演算値に対する前記第2の演算値の比率の解除を示す検出フラグが設定されている場合には、前記ボリューム値に応じた定数を出力データとすることを特徴とする請求項記載の音響装置。
  4. 前記比較部は、前記新たに算出した比率が、前記固定された前回の比較処理で設定した比率以下である場合には、前記固定された比率を前記ボリューム値に応じた定数に乗算した値を出力データとし、前記新たに算出した比率が、前記固定された前回の比較処理で設定した比率より大きい場合には、前記新たに算出した比率を前記ボリューム値に応じた定数に乗算した値を出力データとすることを特徴とする請求項記載の音響装置。
  5. 前記第1の演算部は、新たに設定されたボリューム値が、前回設定されたボリューム値と異なる場合に、前記第1の演算値に対する前記第2の演算値の比率の解除を示す検出フラグを設定することを特徴とする請求項記載の音響装置。
  6. 操作部がボリューム値を設定する設定ステップと、信号出力制御部が音源から入力される音響信号の電圧レベルを前記設定されたボリューム値に応じた電圧レベルに制御する制御ステップと、D/A変換回路が電圧レベルが制御された音響信号をアナログ変換する変換ステップと、増幅器がアナログ変換された音響信号の電圧レベルを所定の利得で増幅し、バッテリから供給される電源電圧以下の電圧レベルの音響信号を出力する出力ステップとを備えた音響信号制御方法において、
    A/D変換回路が、前記バッテリの電源電圧をデジタル変換して取得する取得ステップを備え
    前記制御ステップは、
    第1の記憶部が、前記音源から入力される音響信号を所定のフレーム数ごとに記憶するステップと、
    ピーク検出部が、前記記憶された所定のフレーム数ごとの音響信号の中から、電圧レベルが最も大きい音響信号を検出するステップと、
    第1の演算部が、前記検出された音響信号の電圧レベルに対し、前記設定されたボリューム値に応じた定数を乗算した第1の演算値を算出するステップと、
    比較部が、前記第1の演算値と、前記電源電圧を前記所定の利得で除算した第2の演算値とを比較し、前記第1の演算値が前記第2の演算値以下である場合、前記ボリューム値に応じた定数を出力データとし、前記第1の演算値が前記第2の演算値より大きい場合は、前記ボリューム値に応じた定数に前記第1の演算値に対する前記第2の演算値の比率を乗算した値を出力データとするステップと、
    第2の演算部が、前記記憶された所定のフレーム数ごとの音響信号の電圧レベルに前記出力データを乗算するステップとを備え、
    前記変換ステップは、前記記憶された所定のフレーム数ごとの音響信号をアナログ変換する
    ことを特徴とする音響信号制御方法。
JP2013543991A 2011-11-18 2011-11-18 音響装置および音響信号制御方法 Active JP5579330B2 (ja)

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