JP5579039B2 - スピーカ診断装置及びそれを有する車載機器 - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカの断線故障、短絡故障の有無を診断するスピーカ診断装置及び当該スピーカ診断装置を有する車載機器に関するものである。
近年、車載機器などにおいては、利便性向上のために音声メッセージによる操作ガイドや道案内などの音声出力機能が実装されている。このような音声メッセージは各機器に搭載されたスピーカを通じて出力されるが、例えば、経年劣化や車両走行時の振動などにより、スピーカの断線故障や短絡故障が生じて音声メッセージが出力されなくなった場合、故障によるものなのか又は機器設定によるものなのかなど、その原因の特定作業が煩雑であった。また、警告などの注意喚起を行う警告音や音声メッセージなどを出力する機器などにおいては、スピーカの故障によりこれら警告音などが出力されないと重大な事態に陥る恐れがあり、そのような事態を未然に防ぐために、スピーカに故障がないことを診断する技術が求められていた。そして、そのような技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された警報装置910は、図8に示すように、スピーカ912と、スピーカ912の一方の端子に接続され、当該スピーカ912を駆動する駆動信号を出力する駆動回路916と、スピーカ912の他方の端子とグランドGNDとの間に直列に設けられた抵抗器918と、スピーカ912の他方の端子に接続された検出回路920と、駆動回路916と検出回路920とに接続された制御回路914と、を備えている。抵抗器918における他方の端子、即ち、スピーカ912側の端子には、当該スピーカ912に流れる電流に応じた電圧(即ち、電流量信号)が生じ、検出回路920は、この電圧に基づいて、当該スピーカ912に流れる電流に応じたチェック信号を出力する。
このような警報装置910によれば、制御回路914が、Hレベル及びLレベルに変化する照査信号を駆動回路916に供給すると、駆動回路916が、スピーカ912への電流供給とその停止とをそれぞれ少なくとも1回ずつ行い、そして、検出回路920が、スピーカ912に流れた電流に応じたチェック信号を制御回路914に出力する。そして、制御回路914が、照査信号とチェック信号とを対比して、これら信号が一致しているか否かによって、故障の有無を判定していた。
特開平5−135292号公報
しかしながら、上述した警報装置910では、スピーカ912に流れる電流を検出するために、抵抗器918がスピーカ912とグランドGNDとの間に直列に設けられているので、この抵抗器に918によって、通常使用時においても、駆動回路916から出力される電圧が分圧されてスピーカ912の両端子間に印加される電圧が低下して、つまり、電圧ロスが生じて、そのため、スピーカ912に流れる電流が小さくなり、スピーカ912の音圧が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、通常使用時でのスピーカの音圧低下を招くことなく当該スピーカを診断できるスピーカ診断装置、及び、それを有する車載装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、スピーカを流れる電流に応じた電流量信号を出力する電流量信号出力回路と、前記電流量信号出力回路によって出力された前記電流量信号に基づいて、前記スピーカが故障しているか否かを判定する故障判定手段と、を有するスピーカ診断装置において、電源と前記スピーカとの間に設けられた第1スイッチ回路と、前記電源と前記スピーカとの間に前記第1スイッチ回路と並列に設けられた第2スイッチ回路と、前記スピーカの駆動時には前記第1スイッチ回路を閉路するとともに前記第2スイッチ回路を開路し、前記スピーカの診断時には前記第1スイッチ回路を開路するとともに前記第2スイッチ回路を閉路する電源切替手段と、を有し、そして、前記電流量信号出力回路が、前記電源と前記スピーカとの間に前記第2スイッチ回路と直列で且つ前記第1スイッチ回路と並列に設けられていることを特徴とするスピーカ診断装置である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記スピーカを流れる電流を制御する電流制御回路と、前記電源切替手段によって前記第1スイッチ回路が開路されるとともに前記第2スイッチ回路が閉路されたあとに、前記スピーカを流れる電流の波形が、可聴域を超える周波数で且つパルス幅が徐々に大きくなるパルス波形から直流波形へと変化するように前記電流制御回路を制御する電流波形制御手段と、を更に有していることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された発明において、前記電流波形制御手段が、前記電流の波形が直流波形へと変化したあとに、前記電流の波形が、直流波形から可聴域を超える周波数で且つパルス幅が徐々に小さくなるパルス波形へと変化するように前記電流制御回路を制御する手段であることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、上記目的を達成するために、スピーカと、前記スピーカを診断するスピーカ診断装置と、を有する車載機器において、前記スピーカ診断装置が、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスピーカ診断装置で構成されていることを特徴とする車載機器である。
請求項1に記載された発明によれば、電源とスピーカとの間に設けられた第1スイッチ回路と、電源とスピーカとの間に第1スイッチと並列に設けられた第2スイッチ回路と、を有し、電源切替手段によって、スピーカの駆動時には第1スイッチ回路を閉路するとともに第2スイッチ回路を開路して電源をスピーカに接続し、スピーカの診断時には第1スイッチ回路を開路するとともに第2スイッチ回路を閉路して電源をスピーカに接続し、そして、スピーカを流れる電流に応じた電流量信号を出力する電流量信号出力回路が、電源とスピーカとの間に第2スイッチ回路と直列で且つ第1スイッチ回路と並列に設けられているので、スピーカの駆動時は、電源が電流量信号出力回路を介さずにスピーカに接続され、スピーカの診断時は、電源が電流量信号出力回路を介してスピーカに接続される。
請求項2に記載された発明によれば、スピーカを流れる電流を制御する電流制御回路を更に有し、第1スイッチ回路が開路されるとともに第2スイッチ回路が閉路されたあとに、スピーカを流れる電流の波形が、可聴域を超える周波数で且つパルス幅が徐々に大きくなるパルス波形から直流波形へと変化するように、電流波形制御手段によって電流制御回路を制御するので、スピーカを流れる電流の波形が、可聴域を超える周波数のパルス波形でその1周期におけるパルス幅の割合が、例えば、0%(即ち、電流なし)から徐々に増加していき100%(即ち、直流波形)へと変化して直流波形となる。つまり、スピーカを流れる電流の波形が、電流なしの状態から可聴域を超える周波数のパルス波形となって徐々に電流量が増加して直流波形となる。
請求項3に記載された発明によれば、電流波形制御手段によって、スピーカを流れる電流の波形が直流波形へと変化したあとに、当該電流の波形が、直流波形から可聴域を超える周波数で且つパルス幅が徐々に小さくなるパルス波形へと変化するように電流制御回路を制御するので、スピーカを流れる電流の波形が、直流波形から、可聴域を超える周波数でその1周期におけるパルス幅の割合が、例えば、100%(即ち、直流波形)から徐々に減少していき0%(即ち、電流なし)へと変化するパルス波形となる。つまり、スピーカを流れる電流の波形が、直流波形から可聴域を超える周波数のパルス波形となって徐々に電流量が減少して電流なしの状態となる。
請求項4に記載された発明によれば、スピーカ診断装置が、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスピーカ診断装置で構成されているので、スピーカの駆動時は、電源が電流量信号出力回路を介さずにスピーカに接続され、スピーカの診断時は、電源が電流量信号出力回路を介してスピーカに接続される。
請求項1に記載された発明によれば、スピーカの駆動時(即ち、通常使用時)は、電源が電流量信号出力回路を介さずにスピーカに接続され、スピーカの診断時は、電源が電流量信号出力回路を介してスピーカに接続されるので、診断時のみ、例えば、スピーカに直列に設けられた抵抗器などからなる電流量信号出力回路を介して電源とスピーカが接続され、そのため、通常使用時における電流量信号出力回路での電圧低下などに起因するスピーカの音圧の低下を回避することができる。
請求項2に記載された発明によれば、スピーカを流れる電流の波形が、電流なしの状態から可聴域を超える周波数のパルス波形となって徐々に電流量が増加して直流波形となるので、スピーカに流れ込む電流が急激に増加することがなく、また、当該電流が直流波形に至るまでは可聴域を超える周波数で流れ、そのため、スピーカの診断開始時にスピーカが鳴動してしまうことを防止できる。
請求項3に記載された発明によれば、スピーカを流れる電流の波形が、直流波形から可聴域を超える周波数のパルス波形となって徐々に電流量が減少して電流なしの状態となるので、スピーカを流れる電流が急激に減少することがなく、また、当該電流の停止に至るまでは可聴域を超える周波数で流れ、そのため、スピーカの診断終了時にスピーカが鳴動してしまうことを防止できる。
請求項4に記載された発明によれば、スピーカ診断装置において、スピーカの駆動時(即ち、通常使用時)は、電源が電流量信号出力回路を介さずにスピーカに接続され、スピーカの診断時は、電源が電流量信号出力回路を介してスピーカに接続されるので、診断時のみ、例えば、スピーカに直列に設けられた抵抗器などからなる電流量信号出力回路を介して電源とスピーカが接続され、そのため、通常使用時における電流量信号出力回路での電圧低下などに起因するスピーカの音圧の低下を回避することができる。
本発明の車載機器の一実施形態であるメータECUの正面図である。 図1のメータECUの概略構成図である。 図2の音声出力部の回路図である。 図1のメータECUが備えるCPUの本発明に係る処理概要の一例を示すフローチャートである。 図1のメータECUの音声出力部が備えるスピーカを流れる電流の波形を模式的に示す図であって、(a)は、電流が流れていない(電流なし)状態を示し、(b)は、パルス波形においてパルス幅が狭い状態を示し、(c)は、パルス波形においてパルス幅が1周期の半分程度の状態を示し、(d)は、パルス波形においてパルス幅が広い状態を示し、(e)は、直流波形となった状態を示す。 図1のメータECUの音声出力部が備えるスピーカを流れる電流量の変化を模式的に示す図である。 図1のメータECUのLCDに表示されるスピーカ故障を示すウォーニングマークであって、(a)は、断線故障時に表示されるウォーニングマークであり、(b)は、短絡故障時に表示されるウォーニングマークである。 従来の警報装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明の車載機器の一実施形態であるメータ電子制御装置(メータECU)を、図1〜図7を参照して説明する。
メータECU1は、複数の計器を備えた公知のコンビネーションメータであり、図1に示すように、車両の走行速度及びエンジン回転数を表示する表示部としての複数の指針計器30と、液晶ディスプレイ(LCD)40と、を備えている。そして、メータECU1は、複数の指針計器30とLCD40との間に見返し板8が配置されており、それらを図示しない表ガラスで覆った状態で車両の運転席の前方に配置されている。
複数の指針計器30の各々は、周知であるように、表面に目盛及び数字、文字または記号等の指標が設けられた文字板と、該文字板の前面に配置される指針と、状態情報の計測量に応じて指針を駆動する内機(図示なし)と、を有して構成している。本実施形態の複数の指針計器30は、各図に示すように、速度計(SPEED)30aと回転計(REV)30bとを有している。
また、メータECU1は、図2に示すように、中央演算処理装置(Central Processing Unit;CPU)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、EEPROM14(Electrically Erasable ROM)と、通信部15と、モータドライバ16と、LCDドライバ17と、LED部18と、電源回路19と、音声出力部20と、を有している。
CPU11は、例えば、周知の組込機器用途のマイクロコンピュータ等で構成され、メータECU1における各種制御を司り、ROM12に記憶されている各種制御プログラムにしたがって本実施形態に係る制御を含む各種の処理を実行する。CPU11は、電源回路19を介して車両のバッテリから供給される電力によって動作する。また、CPU11は、インタフェース(I/F)11iを介して車両のイグニッションスイッチ信号(IGN+)が入力されており、このIGN+のLレベルからHレベルへの変化(即ち、スイッチオン)に応じて通常動作状態に移行し、IGN+のHレベルからLレベルへの変化(即ち、スイッチオフ)に応じて、一部機能のみ動作する低消費電力動作状態に移行する。
CPU11は、I/F11iを介して、車両が単位距離走行する毎に走行パルスを出力する走行センサ(不図示)からの走行パルス信号(速度信号)と、エンジン点火系の一構成要素として構成されるイグニッションコイル(不図示)からのエンジン回転数に比例したパルス信号(エンジン回転数信号)と、が入力される。CPU11は、速度信号が入力されると、その信号が示す走行速度を走行速度情報として取得する。また、CPU11は、エンジン回転数信号が入力されると、その信号が示すエンジン回転数をエンジン回転数情報として取得する。CPU11は、これら走行速度情報及びエンジン回転数情報に応じた駆動信号を、後述するモータドライバ16を介して、速度計30a及び回転計30bに送出する。
また、CPU11は、図示しないA/D(アナログ−デジタル)変換器及びそれに接続されたA/D入力ポートを備えている。このA/D変換器は、当該A/D入力ポートに入力された信号(電圧)をCPU11で処理可能なように量子化する。また、CPU11は、出力ポートを備えており、例えば、後述する音声出力部20を制御する信号を出力している。
ROM12は、上記各種制御プログラムや速度計、回転計などの制御に必要な各種情報などが格納されている。RAM13は、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ、プログラム等が適宜記憶される。EEPROM14は、電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリであり、例えば、メータECU1が搭載される車種や車両グレード毎に設定される各種情報などが格納されている。
通信部15は、車両に構築されているCAN(Controller Area Network)等の図示しない車載ネットワークにI/F11iを介して通信可能に接続され、CAN等の通信プロトコルで車載ネットワークに接続された他の電子機器と通信を行う。通信部15は、CPU11からの情報を送信先に送信すると共に、他の電子機器から受信した各種情報、例えば、燃料残量情報、瞬間燃費情報、シートベルト着用情報、シフト情報、などをCPU11に入力する。CPU11は、通信部15から入力された各種情報のうちLCD40への表示が必要な情報について、当該情報に応じた表示要求信号を、後述するLCDドライバ17を介して、LCD40に送出する。
モータドライバ16は、CPU11の制御により各指針計器30の内機(モータ)を駆動させるための駆動回路であり、CPU11に電気的に接続されている。また、このモータドライバ16には、速度計30a、回転計30bの2つの指針計器30が電気的に接続されている。これら各指針計器30は、モータドライバ16を介してCPU11から受信した駆動信号により、それら指針を駆動信号に応じた指示位置まで回動させ、文字板の指標と協働して車両速度情報及びエンジン回転数情報を表示することが可能な構成となっている。
LCDドライバ17は、CPU11の制御によりLCD40を駆動させるための駆動回路であり、CPU11に電気的に接続されている。また、このLCDドライバ17には、LCD40が電気的に接続されている。LCD40は、LCDドライバを介してCPU11から受信した表示要求信号に示される各種情報を表示することが可能な構成となっている。そして、本実施形態において、LCD40は、CPU11からの表示要求信号に基づいて、例えば、燃料計41、瞬間燃費計42、ウォーニングマーク43、44、総走行距離(ODD)及び区間走行距離(TRIP)を示す走行距離計45、シフトインジケータ46、などを表示する。
LED部18は、複数の発光ダイオード(LED)と、CPU11に接続されてこれらLEDを駆動する駆動回路と、で構成されている。LED部18は、CPU11からの制御信号に基づき各LEDを点灯、消灯する。LED部18の一部のLEDは、例えば、上述した速度計30a、回転計30b、LCD40の背面などに配置されており、それらを背面から照らす照明として用いられる。また、他の一部のLEDは、見返し板8や指針計器の文字板などに設けられたターンランプや警告灯などを発光させるランプとして用いられる。
電源回路19は、バッテリ電圧(+B)から、直流電圧である第1電源電圧(例えば、12V)を生成して第1電源Vcc1を構成するとともに、直流電圧である第2電源電圧(例えば、5V)を生成して第2電源Vcc2を構成している。CPU11は、この第2電源Vcc2によって動作する。なお、第1電源Vcc1及び第2電源Vcc2が、請求項中の電源に相当する。
音声出力部20は、図3に示すように、スピーカ21と、第1スイッチ回路22と、第2スイッチ回路23と、電流量信号出力回路24と、駆動回路25と、を備えている。
スピーカ21は、例えば、周知のダイナミック型スピーカなどが用いられ、メータECU1の見返し板8を貫通して設けられたスリット部8aの内側に取り付けられて、該スリット部8aを通じて車内に向けて各種音声メッセージ等を出力する。本実施形態において、スピーカ21の直流抵抗値は100Ωとしている。
第1スイッチ回路22は、第1電源Vcc1とスピーカ21との間に設けられており、P型MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transisitor)である第1スイッチ素子221と、N型MOSFETである第2スイッチ素子222と、第1抵抗器223と、で構成されている。
第1スイッチ素子221は、ソース端子Sが第1電源Vcc1に接続され、ドレイン端子Dがスピーカ21の一方の端子21aに接続され、ゲート端子Gが第2スイッチ素子222のドレイン端子Dに接続されているとともに、第1抵抗器223を介して第1電源Vcc1に接続されている。第2スイッチ素子222は、ドレイン端子Dが上述の第1スイッチ素子221のゲート端子Gに接続され、ソース端子SがグランドGNDに接続され、ゲート端子GがCPU11の出力ポートP1に接続されている。
上述した第1スイッチ回路22は、CPU11の出力ポートP1がL出力(0V)のとき、第2スイッチ素子222のドレイン端子D−ソース端子S間が遮断される。これにより、このドレイン端子Dに接続された第1スイッチ素子221のゲート端子Gの電圧が第1電源電圧レベル(12V)となって、第1スイッチ素子221のドレイン端子D−ソース端子S間が遮断される。
また、第1スイッチ回路22は、CPU11の出力ポートP1がH出力(5V)のとき、第2スイッチ素子222のドレイン端子D−ソース端子S間が通電される。これにより、このドレイン端子Dに接続された第1スイッチ素子221のゲート端子Gの電圧がグランドGNDレベル(0V)となって、第1スイッチ素子221のドレイン端子D−ソース端子S間が通電される。
つまり、CPU11の出力ポートP1がL出力のとき、第1スイッチ回路22が開路されて、第1電源Vcc1とスピーカ21の一方の端子21aとが非接続となり、CPU11の出力ポートP1がH出力のとき、第1スイッチ回路22が閉路されて、第1電源Vcc1とスピーカ21の一方の端子21aとが接続される。
第2スイッチ回路23は、第2電源Vcc2とスピーカ21との間に第1スイッチ回路22に並列に設けられており、P型MOSFETである第3スイッチ素子231と、ダイオード232と、で構成されている。
第3スイッチ素子231は、ソース端子Sが後述の電流量信号出力回路24に接続され、ドレイン端子Dがダイオード232のアノード端子Aに接続され、ゲート端子GがCPU11の出力ポートP3に接続されている。ダイオード232は、アノード端子Aが第3スイッチ素子231のドレイン端子Dに接続され、カソード端子Kがスピーカ21の一方の端子21aに接続されている。
上述した第2スイッチ回路23は、CPU11の出力ポートP3がH出力(5V)のとき、第3スイッチ素子231のドレイン端子D−ソース端子S間が遮断される。また、第2スイッチ回路23は、CPU11の出力ポートP3がL出力(0V)のとき、第3スイッチ素子231のドレイン端子D−ソース端子S間が通電される。
つまり、CPU11の出力ポートP3がH出力のとき、第2スイッチ回路23が開路されて、第2電源Vcc2とスピーカ21の一方の端子21aとが非接続となり、CPU11の出力ポートP3がL出力のとき、第2スイッチ回路23が閉路されて、第2電源Vcc2とスピーカ21の一方の端子21aとが接続される。また、第2スイッチ回路23においては、ダイオード232によって、第1スイッチ回路22が閉路されたときに第1電源Vcc1の第1電源電圧が第3スイッチ素子231を経由してCPU11に回り込まないように防止している。
電流量信号出力回路24は、第2電源Vcc2とスピーカ21との間に第2スイッチ回路23と直列で且つ第1スイッチ回路と並列に設けられており、電流量信号出力抵抗器241で構成されている。
この電流量信号出力抵抗器241は、一方の端子241aが第2電源Vcc2に接続され、他方の端子241bが、上述した第2スイッチ回路23の第3スイッチ素子231のソース端子Sに接続されている。つまり、電流量信号出力回路24は、第2電源Vcc2とスピーカ21との間に、上述した第2スイッチ回路23と直列に設けられている。また、電流量信号出力抵抗器241の他方の端子241bは、CPU11のA/D入力ポートP4にも接続されている。この他方の端子241bにおける電圧は、スピーカ21を流れる電流に応じた電流量信号としてCPU11によって検出される。本実施形態において、電流量信号出力抵抗器241の抵抗値は100Ωである。
この電流量信号出力回路24は、第2スイッチ回路23が閉路されることにより電流量信号出力抵抗器241の他方の端子241bが、第3スイッチ素子231及びダイオード232を介して、スピーカ21の一方の端子21aに接続される。つまり、第2電源Vcc2から電流量信号出力抵抗器241を介して、スピーカ21に電流が流れ、このとき、電流量信号出力抵抗器241の他方の端子241bには、スピーカ21を流れる電流に応じた電圧(即ち、電流量信号)が生じる。そして、この電流量信号がCPU11のA/D入力ポートP4に入力される。なお、本実施形態では、電流量信号出力回路24を、第2電源Vcc2と第2スイッチ回路23との間に直列に設けるものであったが、これに限定されるものではなく、電流量信号出力回路24を、第2スイッチ回路23とスピーカ21との間に設けるものであってもよい。
駆動回路25は、NPN型トランジスタである駆動トランジスタ251と、第2抵抗器252と、で構成されている。駆動トランジスタ251は、コレクタ端子Cがスピーカ21の他方の端子21bに接続され、エミッタ端子EがグランドGNDに接続され、ベース端子Bが電流制限用として設けられた第2抵抗器252を介してCPU11の出力ポートP2に接続されている。なお、この出力ポートP2は、スピーカの診断時には、H出力(5V)及びL出力(0V)を出力するとともに、通常使用時には、CPU11が備えるD/A(デジタル−アナログ)変換器に接続されて、各種音声メッセージに応じた電圧を出力可能としている。
この駆動回路25は、CPU11の出力ポートP2がL出力(0V)のとき、駆動トランジスタ251のコレクタ端子C−エミッタ端子E間が遮断される。また、CPU11の出力ポートP2がH出力(5V)のとき、駆動トランジスタ251のコレクタ端子C−エミッタ端子E間が通電される。
つまり、CPU11の出力ポートP2がL出力のとき、スピーカ21の他方の端子21bとグランドGNDとが非接続となり、スピーカ21の電流が遮断され、CPU11の出力ポートP2がH出力のとき、スピーカ21の他方の端子21bとグランドGNDとが接続されて、スピーカ21に電流が流れる。駆動回路25は、請求項中の電流制御回路に相当する。
また、メータECU1には、区間走行距離(TRIP)をリセットするための押しボタンスイッチからなるトリップノブ51が見返し板8に設けられている。このトリップノブ51は、CPU11に接続されており、CPU11は、トリップノブ51の押下を検出すると、区間走行距離をリセットする。
上述したメータECU1の動作の概略を説明する。CPU11は、車両に設けられた走行センサからの速度信号に基づいて走行速度情報を取得するとともに、イグニッションコイルからのエンジン回転数信号に基づいてエンジン回転数情報を取得する。そして、CPU11は、これら走行速度情報及びエンジン回転数情報に応じた駆動信号を、モータドライバ16を介して、速度計30a及び回転計30bに送出する。これにより、各指針計器30は、指針を駆動信号に応じた指示位置まで回動させ、文字板の指標と協働して走行速度及びエンジン回転数を表示する。また、CPU11は、通信部15を通じて各種情報(例えば、燃料残量情報、瞬間燃費情報、シートベルト着用情報など)を受信すると、これら各種情報に応じた表示要求信号を、LCDドライバ17を介して、LCD40に送出する。これにより、LCD40は、表示要求信号に示される各種情報(例えば、燃料計41、瞬間燃費計44、ウォーニングマーク42、43など)を表示する。
また、メータECU1において、LCD40へのウォーニングマークの表示と合わせて、ウォーニングに応じた音声メッセージ(例えば、「シートベルトを着用してください」など)を生成して音声出力部20に出力することで、音声出力部20のスピーカ21から、当該音声メッセージが出力される。
次に、上述したCPU11が実行する本発明に係るスピーカ診断処理概要の一例を、図4に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
メータECU1にバッテリが接続されると、バッテリ電圧(+B)が電源回路19に供給されて、第1電源Vcc1から第1電源電圧が出力され、第2電源Vcc2から第2電源電圧が出力される。そして、第2電源電圧が安定するまでの所定の待ち時間を経過したのち、電源回路19によってCPU11のリセットが解除(リセット端子RSTがL→Hに変化)され、CPU11が動作を開始する。そして、CPU11は、例えば、出力ポートP1、P2をL出力、出力ポートP3をH出力にするなどの所定の初期化処理を実行したのち、低消費電力動作状態に移行する。そして、車両のイグニッションスイッチがオンされると通常動作状態に移行し、スピーカ診断処理を実行するために、ステップS110に処理を進める。なお、スピーカ診断処理は、このイグニッションスイッチがオンされた直後以外にも、例えば、メータECU1の動作中に所定の時間(例えば、1時間)経過する毎に実行したり、音声メッセージを出力する直前に毎回実行したりしてもよく、スピーカ診断処理の実行タイミングは任意である。
ステップS110では、第2電源Vcc2をスピーカ21に接続する。具体的には、CPU11は、出力ポートP1をL出力として第1スイッチ回路22を開路し、出力ポートP3をL出力として第2スイッチ回路23を閉路する。そして、ステップS120に進む。
ステップS120では、スピーカ21への通電を開始する。ステップS110の終了時点では、出力ポートP2がL出力であるため駆動回路25が遮断されており、スピーカ21は第2電源Vcc2に接続されているものの電流が流れていない。そして、CPU11は、スピーカ21を流れる電流の波形が、図5(a)に示す電流なしの状態から、図5(b)〜図5(d)に示す可聴域(約20Hz〜20kHz)を超える周波数で且つパルス幅(即ち、1周期における電流が流れている時間)が徐々に大きくなるパルス波形とし、最終的に図5(e)に示す直流波形となるように、出力ポートP2からH出力及びL出力を出力して駆動回路25を制御する。本実施形態において、パルス波形の周波数は40kHz(1周期が25μ秒)としているが、これに限定されるものではなく、上記可聴域を超える周波数であればよい。また、本実施形態において、スピーカ21を流れる電流の波形が、パルス波形の1周期におけるパルス幅の割合(デューティ(Duty)比ともいう)が、0%(即ち、電流なし)から徐々に増加していき100%(即ち、直流波形)へと変化するようにしている。なお、ステップS120において、最初から直流波形の電流が流れるように駆動回路25を制御してもよいが、電流の流れ始めたときにスピーカ21が鳴動してしまう恐れがあるので、本実施形態の制御が好ましい。そして、ステップS130に進む。
ステップS130では、スピーカを流れる電流を検出する。具体的には、電流量信号出力回路24からA/D入力ポートP4に入力されている電流量信号を検出する。そして、ステップS140に進む。
ステップS140では、ステップS140で検出した電流量信号が異常範囲か否か、即ち、スピーカ21が故障しているか否かを判定する。スピーカ21が、断線故障している場合、スピーカ21には電流が流れないので、電流量信号出力抵抗器241による電圧降下が生じず、そのため、電流量信号は第2電源電圧(5V)とほぼ同じ電圧になる。また、スピーカ21が、短絡故障している場合、スピーカ21には電流が流れるものの当該スピーカ21における電圧降下がないので、電流量信号出力抵抗器241の他方の端子241bは、第2スイッチ回路23のダイオード232を介してグランドGNDに接続された状態と等しくなり、そのため、電流量信号はダイオード232における順方向電圧降下Vf(約0.6V)となる。なお、第3スイッチ素子231及び駆動トランジスタ251での電圧降下は小さいので無視している。
換言すると、電流量信号が第2電源電圧(5V)のとき、スピーカ21には電流が流れておらず、そのため、断線故障と判定でき、また、電流量信号がダイオード232における順方向電圧降下Vf(約0.6V)のとき、スピーカ21には電流が流れているものの当該スピーカ21における電圧降下がなく、そのため、短絡故障と判定できる。本実施形態では、これら判定のための電圧しきい値にマージンを設けており、CPU11は、電流量信号が4V超(断線故障)又は1V未満(短絡故障)のとき、スピーカ21が故障していると判定してステップS150に進み(S140でY)、電流量信号が1V以上かつ4V以下のとき、スピーカ21が正常であると判定してステップS160に進む(S140でN)。上述した電流量信号の故障の判定に用いる電圧しきい値は、車載機器などの構成に応じて適宜定められる。
ステップS150では、スピーカ21の故障表示を行う。具体的には、CPU11は、LCD40に対して、電流量信号が4V超であると、図7(a)に示す断線故障時のウォーニングマーク43aを表示させるための表示要求信号を出力し、電流量信号が1V未満であると、図7(b)に示す短絡故障時のウォーニングマーク43bを表示させるための表示要求信号を出力する。これにより、故障内容に応じたウォーニングマーク43a、43bが、図1に示すLCD40のウォーニングマーク43の位置に表示される。なお、これらウォーニングマーク43a、43b以外にも、LCD40に故障の旨のメッセージを表示するようにしてもよく、スピーカ21の故障が判るものであれば、その表示内容は任意である。そして、ステップS160に進む。
ステップS160では、スピーカ21への通電を停止する。ステップS140の終了時点では、出力ポートP2がH出力であるため、スピーカ21には、直流波形の電流が流れている。そして、CPU11は、上記ステップS120とは逆に、スピーカ21を流れる電流の波形が、図5(e)に示す直流波形から、図5(d)〜図5(b)に示す可聴域(約20Hz〜20kHz)を超える周波数で且つパルス幅が徐々に小さくなるパルス波形とし、最終的に図5(a)に示す電流なし状態となるように、出力ポートP2からH出力及びL出力を出力して、駆動回路25を制御している。本実施形態において、パルス波形の周波数は40kHz(1周期が25μ秒)としているが、これに限定されるものではなく、上記可聴域を超える周波数であればよい。また、本実施形態において、スピーカ21を流れる電流の波形が、パルス波形の1周期におけるパルス幅の割合が、100%(即ち、直流波形)から徐々に減少していき0%(即ち、電流なし)へと変化するようにしている。なお、ステップS160において、直流波形の電流をいきなり停止するように駆動回路25を制御してもよいが、電流が停止されたときにスピーカ21が鳴動してしまう恐れがあるので、上述した本実施形態の制御が好ましい。図6に、スピーカへの通電開始(S120)からスピーカへの通電停止(S160)までのスピーカを流れる電流量の変化を模式的に示す。図6に示すように、通電が開始されると徐々に電流量が増加して一定量となり(A区間)、その状態で診断を行い(B区間)、その後、徐々に電流量が減少して通電が停止される(C区間)。そして、ステップS170に進む。
ステップS170では、第1電源Vcc1をスピーカ21に接続する。具体的には、CPU11は、出力ポートP1をH出力として第1スイッチ回路22を閉路し、出力ポートP3をH出力として第2スイッチ回路23を開路する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
上述したステップS140が、請求項中の故障判定手段に相当し、ステップS110、S170が、請求項中の電源切替手段に相当し、ステップS120、S160が、請求項中の電流波形制御手段に相当する。また、上述した第1スイッチ回路22、第2スイッチ回路23、電流量信号出力回路24、駆動回路25、及び、CPU11(故障判定手段、電源切替手段、電流波形制御手段)で、スピーカ診断装置を構成している。
次に、上述したメータECU1の本発明に係る動作の一例について説明する。
メータECU1は、イグニッションスイッチがオンされると通常動作状態に移行し、スピーカ21の診断処理を開始する。この診断処理では、まず、スピーカ21に、診断時に用いられる第2電源Vcc2を接続し(S110)、スピーカ21を流れる電流量を徐々に増加させる(S120)。このとき、電流量の増加は、可聴域を超える周波数のパルス波形でそのパルス幅を徐々に大きくすることで行う。そして、スピーカ21を流れる電流(電流量信号)を検出して(S140)、当該電流に基づいて、スピーカ21が故障しているか否かを判定し、スピーカ21が故障していると判定したときは(S140でY)、LCD40に故障内容に応じたウォーニングマークを表示する(S150)。そして、スピーカ21を流れる電流量を徐々に減少させる(S160)。このとき、電流量の減少は、可聴域を超える周波数のパルス波形でそのパルス波形を徐々に小さくすることで行う。そして、スピーカ21に通常使用時に用いられる第1電源Vcc1を接続して(S170)、以降は、メータECU1における走行速度やエンジン回転数などの計測量表示動作を実行するとともに、スピーカ21に故障がなければ、ウォーニングマークの表示などに合わせて音声メッセージを出力する。
以上より、本実施形態によれば、電源としての第1電源Vcc1とスピーカ21との間に設けられた第1スイッチ回路22と、電源としての第2電源Vcc2とスピーカ21との間に第1スイッチ回路22と並列に設けられた第2スイッチ回路23と、を有し、CPU11によって、スピーカ21の駆動時(通常使用時)には第1スイッチ回路22を閉路するとともに第2スイッチ回路23を開路して第1電源Vcc1をスピーカ21に接続し、スピーカ21の診断時には第1スイッチ回路22を開路するとともに第2スイッチ回路23を閉路して第2電源Vcc2をスピーカ21に接続し、そして、スピーカ21を流れる電流に応じた電流量信号を出力する電流量信号出力回路24が、第2電源Vcc2とスピーカ21との間に第2スイッチ回路23と直列で且つ第1スイッチ回路と並列に設けられているので、スピーカ21の駆動時は、第1電源Vcc1が電流量信号出力回路24を介さずにスピーカ21に接続され、スピーカ21の診断時は、第2電源Vcc2が電流量信号出力回路24を介してスピーカに接続される。
そのため、診断時のみ、スピーカ21に直列に設けられた電流量信号出力抵抗器241からなる電流量信号出力回路24を介して電源とスピーカ21とが接続され、通常使用時における電流量信号出力回路24での電圧低下などに起因するスピーカ21の音圧の低下を回避することができる。
また、スピーカ21を流れる電流を制御する駆動回路25を更に有し、第1スイッチ回路22が開路されるとともに第2スイッチ回路23が閉路されたあとに、スピーカ21を流れる電流の波形が、可聴域を超える周波数で且つパルス幅が徐々に大きくなるパルス波形から直流波形へと変化するように、CPU11によって駆動回路25を制御するので、スピーカ21を流れる電流の波形が、可聴域を超える周波数のパルス波形でその1周期におけるパルス幅の割合が、0%(即ち、電流なし)から徐々に増加していき100%(即ち、直流波形)へと変化して直流波形となる。つまり、スピーカ21を流れる電流の波形が、電流なしの状態から可聴域を超える周波数のパルス波形となって徐々に電流量が増加して直流波形となる。そのため、スピーカ21に流れ込む電流が急激に増加することがなく、また、当該電流が直流波形に至るまでは可聴域を超える周波数で流れて、スピーカ21の診断開始時にスピーカ21が鳴動してしまうことを防止できる。
また、CPU11によって、スピーカ21を流れる電流の波形が直流波形へと変化したあとに、当該電流の波形が、直流波形から可聴域を超える周波数で且つパルス幅が徐々に小さくなるパルス波形へと変化するように駆動回路25を制御するので、スピーカ21を流れる電流の波形が、直流波形から、可聴域を超える周波数でその1周期におけるパルス幅の割合が、100%(即ち、直流波形)から徐々に減少していき0%(即ち、電流なし)へと変化するパルス波形となる。つまり、スピーカ21を流れる電流の波形が、直流波形から可聴域を超える周波数のパルス波形となって徐々に電流量が減少して電流なしの状態となる。そのため、スピーカ21に流れる電流が急激に減少することがなく、また、当該電流の停止に至るまでは可聴域を超える周波数で流れて、スピーカ21の診断終了時にスピーカ21が鳴動してしまうことを防止できる。
本実施形態において、スピーカ21の通常使用時に用いる第1電源Vcc1と、スピーカ21の診断時に用いる第2電源Vcc2と、を分けた構成としていたが、これに限定されるものではなく、例えば、スピーカの21の通常使用時にも第2電源Vcc2を用いる(つまり、図3において第1電源Vcc1を全て第2電源Vcc2に置き換える)など、1つの共通の電源を用いた構成としてもよい。
また、本実施形態では、コンビネーションメータとしてのメータECUについて説明するものであったが、これに限定されるものではなく、例えば、タクシーメータやカーナビゲーション装置など、スピーカを備える車載機器であれば、その種類は任意である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 メータECU(スピーカ診断装置、車載機器)
11 CPU(故障判定手段、電源切替手段、電流波形制御手段)
19 電源回路(電源)
20 音声出力部
21 スピーカ
22 第1スイッチ回路
23 第2スイッチ回路
24 電流量信号出力回路
241 電流量信号出力抵抗器
25 駆動回路(電流制御回路)
Vcc1 第1電源(電源)
Vcc2 第2電源(電源)

Claims (4)

  1. スピーカを流れる電流に応じた電流量信号を出力する電流量信号出力回路と、前記電流量信号出力回路によって出力された前記電流量信号に基づいて、前記スピーカが故障しているか否かを判定する故障判定手段と、を有するスピーカ診断装置において、
    電源と前記スピーカとの間に設けられた第1スイッチ回路と、
    前記電源と前記スピーカとの間に前記第1スイッチ回路と並列に設けられた第2スイッチ回路と、
    前記スピーカの駆動時には前記第1スイッチ回路を閉路するとともに前記第2スイッチ回路を開路し、前記スピーカの診断時には前記第1スイッチ回路を開路するとともに前記第2スイッチ回路を閉路する電源切替手段と、を有し、そして、
    前記電流量信号出力回路が、前記電源と前記スピーカとの間に前記第2スイッチ回路と直列で且つ前記第1スイッチ回路と並列に設けられている
    ことを特徴とするスピーカ診断装置。
  2. 前記スピーカを流れる電流を制御する電流制御回路と、
    前記電源切替手段によって前記第1スイッチ回路が開路されるとともに前記第2スイッチ回路が閉路されたあとに、前記スピーカを流れる電流の波形が、可聴域を超える周波数で且つパルス幅が徐々に大きくなるパルス波形から直流波形へと変化するように前記電流制御回路を制御する電流波形制御手段と、を更に有していることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ診断装置。
  3. 前記電流波形制御手段が、前記電流の波形が直流波形へと変化したあとに、前記電流の波形が、直流波形から可聴域を超える周波数で且つパルス幅が徐々に小さくなるパルス波形へと変化するように前記電流制御回路を制御する手段であることを特徴とする請求項2に記載のスピーカ診断装置。
  4. スピーカと、前記スピーカを診断するスピーカ診断装置と、を有する車載機器において、
    前記スピーカ診断装置が、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスピーカ診断装置で構成されていることを特徴とする車載機器。
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