JP5578419B2 - 映像投写装置用光学系および映像投写装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像表示素子の映像等を拡大して投写する映像投写装置に関する。
映像投写装置において、映像表示素子に表示された映像等を歪み無くスクリーン(投写面)に投写するために、投写光学系の光軸はスクリーンに対して垂直になっているのが一般的である。しかし、映像投写装置の小型化、使い勝手、コストダウン等のために、投写光学系の光軸がスクリーンに対して垂直にならない条件で映像投写装置を構成する場合がある。所謂、斜め投写である。この場合、矩形の画像表示エリアが台形に投写されてしまうという問題が発生する。このような台形歪みを補正する方法として、画像処理で補正する方法と、中心軸に対して非回転対称な光学面を有する光学エレメントで補正する方法の2つが良く知られている。
画像処理で補正する方法は、光学系で発生する台形歪みと逆の台形歪みを画像処理で表示画像に予め与えてキャンセルさせるというものである。この方法による補正は、光学系に新たな負担を求めないという利点があるが、投写画像の画質が劣化するという大きな欠点を有する。そのために、スクリーンへの入射角が大きい、すなわち、台形歪みの補正量が大きい投写装置には採用できない。一方、光学的に非回転対称な台形歪みを補正する方法(例えば、特許文献1を参照)では、中心軸に対して非回転対称な光学面が必要になる。この方法による補正は、台形歪みを補正しても投写画像の画質が劣化しないという利点がある。
特開2007−334052号公報
しかしながら、このような従来の映像投写装置では、スクリーン(投写面)への入射角が最大でも50°程度であり、斜め投写による装置の小型化が最大限に利用されているとは言い難かった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成でありながら、投写した像の台形歪みを良好に補正可能な映像投写装置用光学系および、これを備えた映像投写装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明を例示する態様に従えば、映像表示素子に表示された映像を拡大して所定の投写面に斜め方向から投写する映像投写装置用光学系であって、光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された回転対称レンズからなる回転対称レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーとを有し、前記自由曲面レンズ群の中で前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方において、前記映像表示素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸および前記自由曲面ミラーと前記投写面との間の光軸を通る前記自由曲面レンズの断面に沿って前記z軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸と垂直な座標軸をx軸として、前記自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,y,z)を定義し、前記レンズ面の形状を表わす式をz=f(x,y)としたとき、前記映像表示素子からの光が通過する領域内において、後述の(1)式を満足するf(0,α)が存在し、前記レンズ面の形状を表わす式に対しy´=y−αとする変数変換を行った式をz=f´(x,y´)としたとき、x=0において、前記映像表示素子からの光が通過するyの範囲内で、後述の(2)式を満足することを特徴とする映像投写装置用光学系が提供される。
また、本発明を例示する態様に従えば、映像表示素子に表示された映像を拡大して所定の投写面に斜め方向から投写する映像投写装置用光学系であって、光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された回転対称レンズからなる回転対称レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーとを有し、前記自由曲面レンズ群で前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方において、前記映像表示素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸および前記自由曲面ミラーと前記投写面との間の光軸を通る前記自由曲面レンズの断面に沿って前記z軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸と垂直な座標軸をx軸として、前記自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,y,z)を定義し、0を含む自然数をmおよびnとし、xy多項式の係数をC(m,n)として、前記レンズ面のサグ量を表わす式を次式
のように表したとき、次式
の条件を満足するとともに、次式
の条件を満足することを特徴とする映像投写装置用光学系が提供される。
また、本発明を例示する態様に従えば、所定の設置面に設置された状態で使用され、前記設置面と同じ面上または前記設置面と略平行な面上に映像を斜め方向から投写する映像投写装置であって、前記映像投写装置を構成する光学系が本発明に係る映像投写装置用光学系であることを特徴とする映像投写装置が提供される。
本発明によれば、コンパクトな構成でありながら、投写した像の台形歪みを良好に補正することができる。
第1実施例に係る映像投写装置用光学系の側断面図である。 第1実施例に係る映像投写装置用光学系の平断面図である。 第1実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図である。 第1実施例に係る映像投写装置用光学系のスポットダイヤグラムである。 第1実施例に係る映像投写装置用光学系のディストーションを示す図である。 第2実施例に係る映像投写装置用光学系の側断面図である。 第2実施例に係る映像投写装置用光学系の平断面図である。 第2実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図である。 第2実施例に係る映像投写装置用光学系のスポットダイヤグラムである。 第2実施例に係る映像投写装置用光学系のディストーションを示す図である。 映像投写装置の斜視図である。 映像投写装置の内部を示す断面図である。 ローカル座標系の一例を示す説明図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本実施形態の映像投写装置PRJが図11および図12に示されている。なお、図11は映像投写装置PRJの斜視図であり、図12は映像投写装置PRJの内部を示す断面図である。
図11および図12に示す映像投写装置PRJは、正面に窓部Wを有する筒状箱形の筐体BDと、この筐体BDの内部にそれぞれ収容された、映像表示素子DSと、映像投写装置用光学系PLとを備えて構成される。このような映像投写装置PRJは、例えば、テーブル(もしくは机)の上面や、ホワイトボード近傍の壁面等、所定の設置面Qに設置された状態で使用され、光源(図示せず)からの光を映像表示素子DSに透過させた後、当該映像表示素子DSを透過して得られた映像(光)を、詳細は後述する映像投写装置用光学系PLおよび窓部Wを介して、映像投写装置PRJ(筐体BD)の設置面Qと同じ面上に設定された投写面R(スクリーン)に斜め方向から拡大して投写するように構成される。
なお、光源(図示せず)として、例えば、水銀ランプやハロゲンランプ等、高輝度の白色光を発生させるランプが用いられる。また、映像表示素子DSとして、例えば、外部の入力装置(パーソナルコンピュータや記憶装置等)から入力される映像(または画像)を表示する液晶表示素子が用いられる。
映像投写装置用光学系PLは、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された複数の回転対称レンズからなる回転対称レンズ群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーMとを有して構成される。このような映像投写装置用光学系PLにおいて、映像表示素子DSから出射された光は、回転対称レンズ群G1および自由曲面レンズ群G2を透過し、自由曲面ミラーMで斜め方向に反射して投写面R(スクリーン)に投写される。なお、映像表示素子DSの中心から出射されて映像投写装置用光学系PLの絞り中心を通過した光線が投写面Rに斜めに投写されるようになっている。
本実施形態では、自由曲面レンズ群G2において自由曲面ミラーMに最も近い自由曲面レンズ(例えば、実施例における第3自由曲面レンズL23)における両側のレンズ面のうち少なくとも一方が、自由曲面レンズ群G2と自由曲面ミラーMとの間の光軸および自由曲面ミラーMと投写面R(像面I)との間の光軸を通る当該自由曲面レンズの断面(後述するy−z断面)において、自由曲面ミラーM側に凸面を向けた形状を有している。
ここで、自由曲面レンズ等におけるローカル座標系について説明する。本実施形態において、自由曲面レンズのローカル座標系を、例えば図13に示すように、自由曲面レンズの各レンズ面と光軸との交点を原点とした(x,y,z)座標系(右手系)とする。このとき、映像表示素子DSから自由曲面ミラーMへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、上述の断面においてz軸と垂直な座標軸をy軸とし、z軸およびy軸と垂直な座標軸をx軸とする。
このようなローカル座標系において、本実施形態では、レンズ面の形状を表わす式をz=f(x,y)としたとき、映像表示素子DSからの光が通過する領域内において、次式(1)の条件を満足するf(0,α)が存在する。
そして、上述したレンズ面の形状を表わす式に対しy´=y−αとする変数変換を行った式をz=f´(x,y´)としたとき、x=0において、次の条件式(2)で表される条件を満足している。
斜め投写によって発生する台形歪みを補正するのは、自由曲面レンズ群G2の光束出射側(自由曲面ミラーM側)に配置された回転対称でないレンズ面と、自由曲面ミラーMの回転対称でない反射面である。自由曲面ミラーMの反射面では、主にx軸方向の台形歪み補正を行っているが、自由曲面レンズ群G2のレンズ面では、自由曲面ミラーMの反射面で発生する非回転対称な収差の補正と、y軸方向の台形歪み補正の両方を行っている。
映像投写装置PRJは拡大投影であるので、映像表示素子DSから出射した主光線は回転対称レンズ群G1から発散光束として出射してくる。自由曲面レンズ群G2の回転対称でないレンズ面によって、自由曲面ミラーMの反射面で発生する収差の補正と台形歪み補正を良好に行うために、光束の入射角を適度に小さくして極端な収差の発生を抑えるとともに、各物点からの主光線の入射角変動を少なくして収差バランスを保たなければならない。そのためには、自由曲面レンズ群G2の出射側に配置された回転対称でないレンズ面のy−z平面内での形状を自由曲面ミラーMに対して凸形状にする必要がある。式(1)はその凸形状を保証するための条件式である。
自由曲面レンズ群G2の回転対称でないレンズ面のy−z平面内での形状が自由曲面ミラーMに対して凹形状になった場合、レンズの周辺を通過する光束の入射角が大きくなり、この面で発生する収差を補正することが困難になる。さらに、各物体からの主光線の入射角が大きく変動するために、全画面での良好な収差補正も困難になる。
また、y−z平面内での形状を自由曲面ミラーMの反射面に対して凸形状にすることによって、自由曲面ミラーMの反射面からの反射光束が自由曲面レンズ群G2の光束出射側に配置された回転対称でないレンズ面と干渉し難くなる。自由曲面レンズ群G2の光束出射側に配置された回転対称でないレンズ面を自由曲面ミラーMの反射面に対して凹形状にした場合、自由曲面ミラーMの反射面からの反射光束が自由曲面レンズ群G2の光束出射側に配置された回転対称でないレンズ面と干渉し易くなるために、自由曲面レンズ群G2と自由曲面ミラーMの間隔を大きくする必要が生じ、自由曲面ミラーMの反射面の大型化、すなわち映像投写装置PRJの大型化を招く。
さらに、自由曲面レンズ群G2の光束出射側に配置された回転対称でないレンズ(第3自由曲面レンズL23)におけるレンズ面では、y=0のとき、映像表示素子DSからの光が通過する領域内において、次の条件式(3)で表される条件を満足することが好ましい。
x軸方向の台形歪み補正は、主に回転対称でない反射面を持つ自由曲面ミラーMで行っているが、一部は自由曲面レンズ群G2の光束出射側に配置された回転対称でないレンズ面でも補正を行っている。さらに、自由曲面ミラーMの反射面で発生する非回転対称な収差の補正も行っているので、y−z断面形状と同じ理由で、x−z断面形状についても同様に条件式(3)が成立することが望ましい。
また、自由曲面レンズ群G2の光束出射側に配置されたレンズ(第3自由曲面レンズL23)における両側のレンズ面が同じ条件式(2)と(3)を満足することが望ましい。このように、自由曲面レンズ群G2の光束出射側に配置された回転対称でないレンズにおけるもう一方のレンズ面も、光束の入射角を適度に小さくして極端な収差の発生を抑えるとともに、各物体からの主光線の入射角変動を少なくして収差バランス崩さないために、レンズ面形状を自由曲面ミラーMの反射面に対して凸面を向けることが望ましい。また、レンズの入射面と出射面で同じような形状を持つメニスカスレンズにすることによって、入射面で発生する収差を出射面で発生する収差でキャンセルすることが可能になり、出射面の台形歪みの補正効果と、自由曲面ミラーMの反射面で発生する非回転対称な収差の補正効果を高めることができる。
また、自由曲面レンズ群G2が、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、収束作用を有する第1自由曲面レンズと、発散作用を有する第2自由曲面レンズと、収束作用を有する第3自由曲面レンズとから構成されることが好ましい。このように、収束、発散、収束を繰り返しながら回転対称でないレンズ面形状を持つレンズを3枚使うことで、スクリーン入射角を大きくして映像投写装置PRJを小型化しても、良好な台形歪み補正と良好な結像性能を得ることができる。
また、回転対称レンズ群G1の中心軸が光軸に対して傾いている(ティルトしている)ことが好ましい。本実施形態では斜め投写を行うので、画面上部の点と画面下部の点では投写距離が異なる。自由曲面レンズ群G2の回転対称でないレンズ面形状を持つレンズにより、投写距離が異なってもスクリーン上で同時に結像するように補正可能であるが、回転対称レンズ群G1にティルト成分を持たせることで、回転対称でないレンズ面形状を持つレンズの負担を軽減し、良好な結像性能を達成することができる。
また、レンズ面のサグ量を式(4)のように表したとき、次の条件式(5)と(6)で表される条件をそれぞれ満足するようにしてもよい。なお、mおよびnは0を含む自然数であり、C(m,n)はxy多項式の係数である。
高次項の寄与が比較的小さくなる光軸近傍のx−z断面とy−z断面においては、C(2,0)とC(0,2)の数値が各レンズ断面のサグ量zを決定する。したがって、条件式(5)と(6)を満足することにより、レンズ面における光軸近傍のx−z断面とy−z断面が自由曲面ミラーMの反射面に対して凸面を向けることが保証される。凸面を向けたときのメリットと凹面を向けたときのデメリットは前述したとおりである。
光軸から離れてくると、高次項の寄与が無視できなくなってくるので、レンズ面が自由曲面ミラーMの反射面に対して凸面を向けるか凹面を向けるかは高次項の係数次第である。光軸近傍の光束については、光束入射角と入射角変動を小さくして良好な収差補正を目指し、この方法では収差が補正できない光軸から離れた光束については、高次項の係数をコントロールして、光束入射角と入射角変動を適切に許すことで良好な収差補正を達成するということも考えられる。その場合、レンズ面の大部分は自由曲面ミラーMの反射面に対して凸面を向けているが、レンズ面の周辺部において、自由曲面ミラーMの反射面に対して凹面を向けることも考えられよう。
さらにここで、自由曲面ミラーMに最も近い自由曲面レンズ(第3自由曲面レンズL23)における自由曲面ミラーM側のレンズ面と開口絞りとの間の空気換算距離をLとして、次式(7)と(8)を定義する。
式(7)および式(8)で定義される曲率半径ra,rbは、自由曲面レンズのレンズ面のサグ量の範囲を決めるために設定する仮想の球面の(面頂点での)曲率半径である。そして、上述した自由曲面レンズの自由曲面ミラーM側のレンズ面のサグ量をzとしたとき、y=0のときの自由曲面レンズの断面(x−z断面)および、x=0のときの自由曲面レンズの断面(y−z断面)においてそれぞれ、次の条件式(9)と(10)で表される条件をそれぞれ満足することが好ましい。
但し、x>raの場合は次の条件式(11)で表される条件を満足することが好ましく、y>raの場合は次の条件式(12)で表される条件を満足することが好ましい。
この条件式は、自由曲面レンズ群G2の回転対称でないレンズ面形状を有するレンズの光束出射面に対して、各物点における台形歪み補正とコマ収差補正を高レベルでバランスさせて、かつ、像面の平坦性を確保するために要請される。条件式(9),(10)の下限を超えてレンズ面のサグ量がマイナスに大きくなると、各物点から射出した主光線の入射角度変化が大きくなり、像面の平坦性を確保することが困難になる。また、レンズ周辺を通過する光線の出射角が大きくなり、画面周辺部のコマ収差補正が困難になる。さらに、レンズ周辺部での接線角が大きくなり、レンズ面加工や測定に支障をきたす。一方、条件式(9),(10)の上限を超えてレンズ面のサグ量が0に近づくと、非回転対称面による屈折作用が不足して台形歪み補正が困難になる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、コンパクトな構成でありながら、投写した像の台形歪みを良好に補正可能な映像投写装置用光学系PLおよび、これを備えた映像投写装置PRJを得ることができる。
以下、本願の各実施例を添付図面に基づいて説明する。各実施例では、光軸(中心軸)に対して回転対称な非球面と、中心軸に対して非回転対称な自由曲面が用いられている。そこでまず、各実施例の説明を行う前に、これらの定義式について述べておく。
まず、光軸(中心軸)に対し回転対称な非球面に関しては、次の式(13)で定義される。なお、次の式(13)において、zはレンズ面頂点からの光軸方向のサグ量であり、cは曲率であり、kはコーニック定数であり、hは光軸からの距離であり、A〜Eはhの各冪級数項に係る係数である。
次に、中心軸に対し非回転対称な自由曲面に関しては、次の式(14)で定義される。なお、次の式(14)において、zはレンズ面頂点からの光軸方向のサグ量であり、cは曲率であり、kはコーニック定数であり、hは光軸からの距離であり、C(m,n)は非球面項xmnの係数である。
(第1実施例)
本願の第1実施例について、図1〜図5および表1〜表10を用いて説明する。図1は第1実施例に係る映像投写装置用光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図2は第1実施例に係る映像投写装置用光学系の平断面図(x−z断面図)であり、図3は第1実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図である。第1実施例に係る映像投写装置用光学系PLは、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された複数の回転対称レンズL11〜L14からなる回転対称レンズ群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズL21〜L23からなる自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーMとを有して構成される。各実施例に係る映像投写装置用光学系PLは、スクリーン入射角を大きく取れることによる投写能力と小型化を生かして、例えば、机の上に設置されて当該机をスクリーン(像面I)とし、視野の邪魔にならない位置から台形歪みのない映像(画像)を投写する卓上プロジェクターに用いられる。
なお、映像表示素子DSの表示面(物体面)と回転対称レンズ群G1との間に2枚の平行平面板P1,P2が配置されているが、この平行平面板P1,P2は、表示素子のフェイスプレート、色合成プリズム、PBS(偏光ビームスプリッター)等に相当するものである。また、回転対称レンズ群G1と自由曲面レンズ群G2との間に開口絞りSが配置されている。
回転対称レンズ群G1は、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、両凸形状の第1回転対称レンズL11と、映像表示素子DS側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2回転対称レンズL12と、映像表示素子DS側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第3回転対称レンズL13と、映像表示素子DS側に凹面を向けた正メニスカスレンズである第4回転対称レンズL14とから構成される。なお、第2回転対称レンズL12における映像表示素子DS側のレンズ面と、第3回転対称レンズL13における像側のレンズ面と、第4回転対称レンズL14における像側のレンズ面が非球面となっている。また、第2回転対称レンズL12と第3回転対称レンズL13が貼り合わせレンズとなっている。
自由曲面レンズ群G2は、映像表示素子DS側から順に並んだ、概ね正の屈折力を有する(収束作用を有する)第1自由曲面レンズL21と、概ね負の屈折力を有する(発散作用を有する)第2自由曲面レンズL22と、概ね正の屈折力を有する(収束作用を有する)第3自由曲面レンズL23とから構成される。第3自由曲面レンズL23における両側のレンズ面は、y−z断面およびx−z断面において、自由曲面ミラーM側に凸面を向けた形状を有している。映像表示素子DSから回転対称レンズ群G1および自由曲面レンズ群G2を透過して自由曲面ミラーMの反射面で反射された光束は、スクリーン(像面I)上に結像する。なお、以下の各実施例において、各レンズおよびミラーのローカル座標系は右手系(xyz座標系)とし、z軸を光軸とする。また、各レンズおよびミラー等の傾きに関しては、y−z平面内での傾きを示し、その符号は、x軸の正の方向を見て反時計回りを正と定義する。
なお、斜め投写による画面上部と下部のフォーカスずれを緩和するために、回転対称レンズ群G1の入射面に仮想面(第4面)を設け、この仮想面をx軸(ローカル座標系)の回りに回転させて回転対称レンズ群G1をティルト(傾斜)させている。さらに、開口絞りSの前後に仮想面(第13面と第15面)を設け、第13面をy方向にシフトさせるとともに、第15面をx軸の回りに回転させることで、画像表示エリアの中心を光軸に沿って出射した光線が、概ね、絞りの中心を通過し、通過後に光軸に沿って進むようにしてある。また、第3回転対称レンズL13と第4回転対称レンズL14との間にも仮想面(第10面)を設けてある。
下の表1に、第1実施例に係る映像投写装置用光学系PLの諸データを示す。なお、以下の各実施例で示す表(光学系の数値データ)において、この中で表記されている「*a」はその面が回転対称な非球面であることを表し、「*f」はその面が非回転対称な自由曲面であることを表している。
(表1)
(全体諸元)
Fナンバー 2.8
画像表示エリア 7.68mm×5.76mm
スクリーン 284.48mm×213.36mm

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率(d線) アッベ数
物体面 平面 1.00000
1 平面 0.70000 1.51680 64.2
2 平面 11.00000 1.80400 46.6
3 平面 10.93453
4 平面 0.00000
5 21.75000 7.00000 1.49700 81.6
6 -21.75000 0.20000
7*a 8.03615 6.00000 1.63246 63.8
8 32.74862 2.00000 1.83917 23.9
9*a 6.67968 4.00000
10 平面 0.00000
11 -7.54487 2.00000 2.14352 17.8
12*a -8.23554 0.00000
13 平面 0.00000
14(絞り) 平面 0.00000
15 平面 1.00000
16*f 平面 3.00000 1.53113 55.7
17*f 平面 5.30000
18*f 平面 4.00000 1.53113 55.7
19*f 平面 7.00000
20*f 平面 5.00000 1.53113 55.7
21*f 平面 21.00000
22*f 平面 -200.07442 反射面
像面 平面 0.00000
表1のレンズデータにおいて、第4面〜第12面は回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第7面、第9面、および第12面は回転対称な非球面である。下の表2に、第7面、第9面、および第12面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表2)
(非球面データ)
非球面係数 第7面 第9面 第12面
k -1.195473 0.000000 0.000000
A(4次) 1.953563E-04 1.910416E-05 6.095099E-05
B(6次) 9.098926E-07 -3.139558E-06 2.018588E-06
C(8次) -1.977389E-08 4.651421E-07 -3.278683E-07
D(10次) 8.381565E-10 -4.066356E-08 1.521157E-08
E(12次) -1.270383E-11 0.000000E+00 0.000000E+00
また、表1のレンズデータにおいて、第16面〜第22面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第22面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表3に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表3)
(自由曲面データ1)
各係数 第16面 第17面 第18面 第19面
c 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
k 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) -1.567962E-01 -2.457840E-01 1.616796E-01 3.081376E-01
C(2,0) 2.132274E-02 5.005458E-03 -3.248073E-03 6.426431E-03
C(0,2) 6.224986E-02 4.866577E-02 4.474540E-02 9.802921E-02
C(2,1) -4.571307E-03 -5.020287E-03 -1.159815E-03 -8.511039E-04
C(0,3) -2.098598E-03 -1.558400E-03 5.399342E-04 -5.129257E-03
C(4,0) -1.108585E-03 -1.894398E-03 -1.433109E-03 -7.188119E-04
C(2,2) 1.314332E-05 -7.869534E-05 -1.924032E-04 7.124602E-04
C(0,4) 3.401814E-04 2.204472E-04 -1.262537E-03 -1.237803E-03
C(4,1) -2.607490E-05 8.047989E-05 2.573759E-05 -9.962238E-05
C(2,3) -3.848639E-05 -5.617170E-05 1.791493E-04 1.691819E-04
C(0,5) -3.836939E-05 -6.468243E-05 1.068128E-04 7.278462E-05
C(6,0) 2.311395E-06 1.744310E-05 -9.783184E-06 8.036028E-06
C(4,2) -2.035855E-06 -5.239384E-07 -3.741368E-06 -7.608447E-06
C(2,4) 2.450300E-05 5.658049E-05 -6.195836E-06 -3.409504E-05
C(0,6) 1.406875E-05 3.307105E-05 -1.295991E-05 1.538408E-06
C(6,1) -1.116054E-06 -5.017147E-07 -2.995123E-07 -6.504887E-07
C(4,3) 9.912833E-09 3.308466E-06 9.760699E-06 4.672481E-06
C(2,5) -2.326843E-06 -5.454745E-06 -6.454124E-07 -3.956738E-06
C(0,7) -1.039334E-06 -5.667988E-06 1.313199E-06 4.334808E-07
C(8,0) -8.904988E-07 -5.060006E-07 7.499047E-07 6.333999E-08
C(6,2) -2.239440E-07 -8.925180E-08 -3.512252E-07 -1.373069E-07
C(4,4) 6.635739E-07 1.033265E-06 6.743246E-07 1.075093E-06
C(2,6) -6.162301E-07 9.976092E-08 -2.171643E-07 4.633665E-07
C(0,8) 5.031397E-08 9.788178E-07 3.587070E-07 4.122323E-07

(自由曲面データ2)
各係数 第20面 第21面 第22面
c 0.000000 0.000000 0.000000
k 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) 0.000000E+00 0.000000E+00 0.000000E+00
C(2,0) -1.615309E-02 -1.997842E-02 1.326329E-02
C(0,2) -7.888400E-02 -6.205453E-02 -7.423672E-04
C(2,1) 6.410613E-03 2.497686E-03 7.228826E-04
C(0,3) 9.937305E-04 -2.096800E-05 9.443521E-05
C(4,0) -1.373149E-04 -7.996917E-05 -9.484162E-06
C(2,2) 8.833831E-04 2.744390E-04 2.359283E-05
C(0,4) -1.624010E-04 -1.961680E-04 4.945480E-06
C(4,1) -7.503175E-05 -2.030671E-05 -1.131580E-06
C(2,3) 1.154977E-04 4.473709E-05 4.574192E-07
C(0,5) 4.654733E-05 1.184978E-05 1.579495E-07
C(6,0) 3.123822E-06 1.123163E-06 3.347617E-09
C(4,2) 3.123822E-06 -4.992876E-06 -5.574593E-08
C(2,4) 1.866613E-06 1.260558E-06 2.734966E-09
C(0,6) -1.130452E-05 -1.643010E-06 2.406174E-09
C(6,1) 5.573793E-07 2.560077E-07 4.588737E-10
C(4,3) -2.396968E-06 -4.398116E-07 -1.424451E-09
C(2,5) -4.644493E-07 -1.435047E-08 -6.377426E-11
C(0,7) -2.359643E-06 -2.152912E-07 1.428782E-11
C(8,0) -1.047083E-08 -1.021811E-09 -1.036992E-13
C(6,2) 1.489830E-07 3.938895E-08 1.195793E-11
C(4,4) -1.291983E-07 -3.672003E-08 -1.626743E-11
C(2,6) 2.098903E-07 -9.929257E-09 -7.778851E-13
C(0,8) 1.002817E-07 -1.958496E-08 5.886983E-14
さらに、本実施例における第4面、第13面、第15面、および第22面のローカル座標系での偏心を下の表4に示す。偏心の種類は、x軸回りの回転(α回転と称する)と、y軸方向の移動(Yシフトと称する)である。なお、第4面、第13面、および第15面では、面の偏心とともに座標軸も偏心させる。したがって、偏心操作後の光軸も偏心量分だけ移動する。また、第22面は反射面であるので、光軸に沿って入射する光線が、面を表現する数式の1次項が0とした場合に反射される方向を、偏心操作後の光軸としている。また、像面の偏心は像面のみ偏心させるもので、光軸は変化しない。
(表4)
(偏心データ)
面番号 Yシフト(単位mm) α回転(単位°)
第4面 − 0.500
第13面 -0.138 −
第15面 − -0.550
第22面 − 35.000
像面 − -60.000
以下に、各条件式に対する対応値を示す。まず、自由曲面レンズ群G2の光束射出側に配置された第3自由曲面レンズL23のレンズ面である第21面についての条件式対応値を示す。表5に、y−z断面における条件式(2)の対応値を示す。なお、y項の係数が0であるので、f(0,α)においてα=0になる。
(表5)
y座標 -7.941 -5.000 -2.500 0.000 2.000 4.000 6.364
対応値 -1.856 -0.774 -0.325 0.000 -0.254 -0.551 -1.167
表5からわかるように、光束が通過する有効径のy−z断面にわたって条件式(2)を満足しており、第21面は自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状になっている。
表6に、x−z断面における条件式(3)の対応値を示す。
(表6)
x座標 -7.707 -5.000 -2.500 0.000 2.500 5.000 7.707
対応値 -0.284 -0.219 -0.104 0.000 -0.104 -0.219 -0.284
表6からわかるように、光束が通過する有効径のx−z断面にわたって条件式(3)を満足しており、第21面は自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状になっている。
条件式(5)および条件式(6)に関しては、C(2,0)=-1.997842E-02であり、C(0,2)=-6.205453E-02であるため、各条件式を満足している。
表7に、y−z断面における、第21面のサグ量と、曲率半径をra,rbとする球面のサグ量を示す。
(表7)
y座標 -7.941 -7.046 -3.500 0.000 2.000 4.000 6.364
aのサグ量 − -7.046 -0.931 0.000 -0.290 -1.245 -4.022
第21面サグ量 -5.350 -3.897 -0.797 0.000 -0.251 -1.044 -2.970
bのサグ量 -0.499 -0.393 -0.097 0.000 -0.032 -0.126 -0.320
表8に、x−z断面における、第21面のサグ量と、曲率半径をra,rbとする球面のサグ量を示す。なお、L=21.137であるため、ra=−L/3=−7.046であり、rb=−3L=−63.412である。
(表8)
x座標 -7.707 -7.046 -3.500 0.000 3.500 7.046 7.707
aのサグ量 − -7.046 -0.931 0.000 -0.931 -7.046 −
第21面サグ量 -1.246 -1.058 -0.255 0.000 -0.255 -1.058 -1.246
bのサグ量 -0.470 -0.393 -0.097 0.000 -0.097 -0.393 -0.470
表7および表8からわかるように、第21面のサグ量は、条件式(9)〜(12)を満足している。
次に、第3自由曲面レンズL23におけるもう一つのレンズ面である第20面についての条件式対応値を示す。表9に、y−z断面における条件式(2)の対応値を示す。なお、y項の係数が0であるので、α=0になる。
(表9)
y座標 -5.938 -4.000 -2.000 0.000 1.500 3.000 4.557
対応値 -1.035 -0.769 -0.337 0.000 -0.232 -0.472 -0.867
表10に、x−z断面における条件式(3)の対応値を示す。
(表10)
x座標 -6.632 -4.000 -2.000 0.000 2.000 4.000 6.632
対応値 -0.181 -0.147 -0.068 0.000 -0.068 -0.147 -0.181
表9および表10からわかるように、光束が通過する有効径のy−z断面およびx−z断面にわたって条件式(2)および(3)を満足している。このように、第20面も自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状とすることにより、第21面の作用をより効果的なものにしている。
映像投写装置用光学系PRJのy−z平面における光路図を図3に示す。図3からわかるように、映像表示素子DSにおける表示エリア上の各物点から出射した発散光束は、回転対称レンズ群G1および自由曲面レンズ群G2を透過して自由曲面ミラーMで反射され、収束光束となってスクリーン(像面I)上に結像している。
図4は、第1実施例に係る映像投写装置用光学系PLのe線単色のスポットダイヤグラムである。スポットダイヤグラムの下部に表示してある直線の長さは、スクリーン上の1mmに相当する。対応する物点位置は、スポットダイヤグラムの下から順に、(0.00,0.00)、(0.00,1.44)、(1.92,1.44)、(1.92,0.00)、(1.92,-1.44)、(0.00,-1.44)、(0.00,2.88)、(1.92,2.88)、(3.84,2.88)、(3.84,1.44)、(3.84,0.00)、(3.84,-1.44)、(3.84,-2.88)、(1.92,-2.88)、(0.00,-2.88)である。
図5は、表示エリアいっぱいに格子を表示させた場合の像(ディストーション)を表現している。実際の計算では、物体像と光学系の点像強度分布の畳み込み積分を計算しているので、台形歪みの状態だけではなく、解像力も表現されている。また、図6では、物体の格子線幅が約0.01mmである。なお、スポットダイヤグラムおよびディストーションの説明は、以降の他の実施例においても同様とし説明を省略する。そして、図4および図5より、第1実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
本願の第2実施例について、図6〜図10および表11〜表20を用いて説明する。図6は第2実施例に係る映像投写装置用光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図7は第2実施例に係る映像投写装置用光学系の平断面図(x−z断面図)であり、図8は第2実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図である。なお、第2実施例の映像投写装置用光学系は、第1実施例の映像投写装置用光学系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、映像表示素子DSの表示面(物体面)と回転対称レンズ群G1との間に1枚の平行平面板P1が配置されているが、この平行平面板P1は、表示素子のフェイスプレート、色合成プリズム、PBS(偏光ビームスプリッター)等に相当するものである。
また、斜め投写による画面上部と下部のフォーカスずれを緩和するために、回転対称レンズ群G1の入射面に仮想面(第3面)を設け、この仮想面をx軸(ローカル座標系)の回りに回転させて回転対称レンズ群G1をティルト(傾斜)させている。さらに、開口絞りSの前後に仮想面(第12面と第14面)を設け、第12面をy方向にシフトさせるとともに、第14面をx軸の回りに回転させることで、画像表示エリアの中心を光軸に沿って出射した光線が、概ね、絞りの中心を通過し、通過後に光軸に沿って進むようにしてある。また、第3回転対称レンズL13と第4回転対称レンズL14との間にも仮想面(第9面)を設けてある。
下の表11に、第2実施例に係る映像投写装置用光学系PLの諸データを示す。
(表11)
(全体諸元)
Fナンバー 2.8
画像表示エリア 7.68mm×5.76mm
スクリーン 284.48mm×213.36mm

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率(d線) アッベ数
物体面 平面 1.70000
1 平面 11.00000 1.51680 64.2
2 平面 2.97800
3 平面 0.00000
4 113.12453 4.50000 1.49700 81.6
5 -12.05726 0.50000
6*a 6.95207 5.00000 1.69400 56.3
7 11.93590 2.00000 1.90680 21.2
8*a 4.14749 3.00000
9 平面 0.00000
10 -12.00000 2.50000 1.65800 36.9
11*a -6.16371 1.00000
12 平面 0.00000
13(絞り) 平面 0.00000
14 平面 1.00000
15*f 平面 3.00000 1.53113 55.7
16*f 平面 6.30000
17*f 平面 3.00000 1.53113 55.7
18*f 平面 6.00000
19*f 平面 5.00000 1.53113 55.7
20*f 平面 22.00000
21*f 平面 -230.53256 反射面
像面 平面 0.00000
表11のレンズデータにおいて、第3面〜第11面は回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第6面、第8面、および第11面は回転対称な非球面である。下の表12に、第6面、第8面、および第11面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表12)
(非球面データ)
非球面係数 第6面 第8面 第11面
k -0.646148 0.000000 0.000000
A(4次) 2.331621E-06 -3.916273E-04 1.827226E-04
B(6次) 1.096204E-06 -5.606201E-05 -2.141340E-05
C(8次) -2.778756E-07 1.238498E-06 5.322982E-07
D(10次) 9.302000E-09 -5.346013E-07 -2.327997E-08
E(12次) -2.051080E-10 0.000000E+00 0.000000E+00
また、表11のレンズデータにおいて、第15面〜第21面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第21面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表13に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表13)
(自由曲面データ1)
各係数 第15面 第16面 第17面 第18面
c 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
k 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) 3.526791E-02 1.103614E-01 5.000000E-01 5.000000E-01
C(2,0) 2.183533E-02 1.089793E-02 -1.724702E-02 -1.419277E-02
C(0,2) 5.651052E-02 4.493665E-02 6.659817E-02 1.001234E-01
C(2,1) -2.467094E-03 -2.002968E-03 -7.978363E-03 -8.766751E-03
C(0,3) -2.460243E-03 -1.833293E-03 1.740062E-03 -1.390417E-03
C(4,0) -3.768294E-04 -1.225049E-03 -6.246961E-04 -2.292737E-04
C(2,2) 1.020063E-04 -1.402107E-03 -2.199584E-03 -6.517982E-04
C(0,4) 3.464874E-04 -2.656215E-04 -5.169337E-04 -3.437603E-04
C(4,1) 1.309420E-04 1.773075E-04 8.558083E-05 -4.554104E-05
C(2,3) 2.510254E-04 4.018081E-04 3.598610E-04 2.054276E-04
C(0,5) 2.472548E-05 2.777532E-05 -1.556257E-05 -1.009721E-04
C(6,0) -3.208543E-05 -1.776200E-05 -2.361272E-05 -8.204279E-06
C(4,2) -1.186143E-04 -9.143208E-05 -1.234459E-05 1.970697E-05
C(2,4) -8.751901E-05 -7.676224E-05 -4.573680E-05 -4.031029E-05
C(0,6) -1.187314E-05 -4.952766E-06 -2.471074E-06 1.399168E-05
C(6,1) -2.757435E-06 -2.927727E-06 -1.659638E-06 -1.209991E-06
C(4,3) -1.567097E-05 -1.590459E-05 2.972448E-06 7.413692E-07
C(2,5) -1.498222E-05 -1.814252E-05 -4.310686E-06 -1.955347E-06
C(0,7) -3.468906E-06 -4.845288E-06 1.396911E-06 2.755565E-07
C(8,0) 3.901620E-07 4.024066E-07 9.613788E-07 4.742491E-07
C(6,2) 3.895059E-06 2.453599E-06 -1.311333E-06 -7.485367E-07
C(4,4) 7.545680E-06 6.471385E-06 6.046327E-08 3.928108E-07
C(2,6) 4.158595E-06 4.105707E-06 5.926317E-07 8.960376E-07
C(0,8) 7.922977E-07 1.237755E-06 -3.163922E-07 -4.683199E-07

(自由曲面データ2)
各係数 第19面 第20面 第21面
c 0.000000 0.000000 0.000000
k 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) 0.000000E+00 0.000000E+00 0.000000E+00
C(2,0) -1.675409E-03 -1.022594E-02 1.105242E-02
C(0,2) -9.188857E-02 -6.059652E-02 -1.461339E-03
C(2,1) 1.186160E-02 6.248587E-03 5.537307E-04
C(0,3) 1.766475E-03 5.573176E-04 5.578068E-05
C(4,0) -3.328048E-04 -1.725907E-04 -4.051278E-06
C(2,2) 1.200499E-03 5.649511E-04 1.695327E-05
C(0,4) -3.597106E-04 -1.649087E-04 3.103267E-06
C(4,1) -1.451356E-04 -5.192369E-05 -5.919861E-07
C(2,3) 4.315179E-05 4.160710E-05 3.806591E-07
C(0,5) 7.321627E-05 1.765735E-05 8.341427E-08
C(6,0) -6.125855E-07 -4.551204E-07 -2.822991E-09
C(4,2) -8.210101E-06 -7.252295E-06 -2.854055E-08
C(2,4) 2.860284E-06 1.188586E-06 5.913916E-09
C(0,6) 1.014133E-06 -2.827313E-07 4.602041E-10
C(6,1) 7.783036E-07 3.254962E-07 7.566422E-11
C(4,3) -2.308335E-06 -7.586819E-07 -5.231661E-10
C(2,5) 2.949798E-07 -5.895851E-08 -1.615947E-11
C(0,7) -2.265134E-06 -9.595735E-08 -1.126899E-11
C(8,0) 4.948500E-08 1.148611E-08 -3.257986E-12
C(6,2) 1.611256E-07 7.189578E-08 8.048207E-12
C(4,4) -2.193125E-07 -5.750066E-08 -3.106536E-12
C(2,6) -1.432203E-07 -4.250035E-08 -1.983352E-12
C(0,8) 2.673645E-07 3.008887E-09 -7.541723E-14
さらに、本実施例における第3面、第12面、第14面、および第21面のローカル座標系での偏心を下の表14に示す。偏心の種類は、x軸回りの回転(α回転と称する)と、y軸方向の移動(Yシフトと称する)である。なお、第3面、第12面、および第14面では、面の偏心とともに座標軸も偏心させる。したがって、偏心操作後の光軸も偏心量分だけ移動する。また、第21面は反射面であるので、光軸に沿って入射する光線が、面を表現する数式の1次項が0とした場合に反射される方向を、偏心操作後の光軸としている。また、像面の偏心は像面のみ偏心させるもので、光軸は変化しない。
(表14)
(偏心データ)
面番号 Yシフト(単位mm) α回転(単位°)
第3面 − 1.000
第12面 -0.271 −
第14面 − -0.776
第21面 − 35.000
像面 − -60.000
以下に、各条件式に対する対応値を示す。まず、自由曲面レンズ群G2の光束射出側に配置された第3自由曲面レンズL23のレンズ面である第20面についての条件式対応値を示す。表15に、y−z断面における条件式(2)の対応値を示す。なお、y項の係数が0であるので、f(0,α)においてα=0になる。
(表15)
y座標 -7.525 -5.000 -2.500 0.000 2.000 4.000 6.091
対応値 -1.457 -0.778 -0.327 0.000 -0.240 -0.482 -0.745
表15からわかるように、光束が通過する有効径のy−z断面にわたって条件式(2)を満足しており、第20面は自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状になっている。
表16に、x−z断面における条件式(3)の対応値を示す。
(表16)
x座標 -7.703 -5.000 -2.500 0.000 2.500 5.000 7.703
対応値 -0.399 -0.190 -0.062 0.000 -0.062 -0.190 -0.399
表16からわかるように、光束が通過する有効径のx−z断面にわたって条件式(3)を満足しており、第20面は自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状になっている。
条件式(5)および条件式(6)に関しては、C(2,0)=-1.022594E-02であり、C(0,2)=-6.059652E-02であるため、各条件式を満足している。
表17に、y−z断面における、第20面のサグ量と、曲率半径をra,rbとする球面のサグ量を示す。
(表17)
y座標 -7.525 -6.828 -3.500 0.000 2.000 4.000 6.091
aのサグ量 − -6.828 -0.965 0.000 -0.299 -1.294 -3.742
第20面サグ量 -4.513 -3.571 -0.800 0.000 -0.240 -0.961 -2.240
bのサグ量 -0.462 -0.381 -0.100 0.000 -0.033 -0.130 -0.303
表18に、x−z断面における、第20面のサグ量と、曲率半径をra,rbとする球面のサグ量を示す。なお、L=20.484であるため、ra=−L/3=−6.828であり、rb=−3L=−61.452である。
(表18)
x座標 -7.703 -6.828 -3.500 0.000 3.500 6.828 7.703
aのサグ量 − -6.828 -0.965 0.000 -0.965 -6.828 −
第20面サグ量 -1.167 -0.844 -0.152 0.000 -0.152 -0.844 -1.167
bのサグ量 -0.462 -0.381 -0.100 0.000 -0.100 -0.381 -0.462
表17および表18からわかるように、第20面のサグ量は、条件式(9)〜(12)を満足している。
次に、第3自由曲面レンズL23におけるもう一つのレンズ面である第19面についての条件式対応値を示す。表19に、y−z断面における条件式(2)の対応値を示す。なお、y項の係数が0であるので、α=0になる。
(表19)
y座標 -5.342 -4.000 -2.000 0.000 1.500 3.000 4.320
対応値 -0.990 -0.899 -0.405 0.000 -0.267 -0.518 -0.717
表20に、x−z断面における条件式(3)の対応値を示す。
(表20)
x座標 -6.571 -4.000 -2.000 0.000 2.000 4.000 6.571
対応値 -0.235 -0.096 -0.017 0.000 -0.017 -0.096 -0.235
表19および表20からわかるように、光束が通過する有効径のy−z断面およびx−z断面にわたって条件式(2)および(3)を満足している。このように、第19面も自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状とすることにより、第20面の作用をより効果的なものにしている。
映像投写装置用光学系PRJのy−z平面における光路図を図8に示す。図8からわかるように、映像表示素子DSにおける表示エリア上の各物点から出射した発散光束は、回転対称レンズ群G1および自由曲面レンズ群G2を透過して自由曲面ミラーMで反射され、収束光束となってスクリーン(像面I)上に結像している。
図9は、第2実施例に係る映像投写装置用光学系PLのe線単色のスポットダイヤグラムである。また、図10は、表示エリアいっぱいに格子を表示させた場合の像(ディストーション)を表現している。そして、図9および図10より、第2実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
以上、各実施例によれば、コンパクトな構成でありながら、投写した像の台形歪みを良好に補正可能な映像投写装置用光学系PLおよび、これを備えた映像投写装置PRJを実現することができる。
なお、上述の実施形態において、投写面R(像面I)が映像投写装置PRJ(筐体BD)の設置面Qと同じ面上に設定されているが、これに限られるものではなく、当該設置面Qと平行な面上に設定されるようにしてもよい。
PRJ 映像投写装置
DS 映像表示素子
PL 映像投写装置用光学系
G1 回転対称レンズ群
L11 第1回転対称レンズ L12 第2回転対称レンズ
L13 第3回転対称レンズ L14 第4回転対称レンズ
G2 自由曲面レンズ群
L21 第1自由曲面レンズ L22 第2自由曲面レンズ
L23 第3自由曲面レンズ
M 自由曲面ミラー Q 設置面

Claims (8)

  1. 映像表示素子に表示された映像を拡大して所定の投写面に斜め方向から投写する映像投写装置用光学系であって、
    光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された回転対称レンズからなる回転対称レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーとを有し、
    前記自由曲面レンズ群の中で前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方において、前記映像表示素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸および前記自由曲面ミラーと前記投写面との間の光軸を通る前記自由曲面レンズの断面に沿って前記z軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸と垂直な座標軸をx軸として、前記自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,y,z)を定義し、前記レンズ面の形状を表わす式をz=f(x,y)としたとき、前記映像表示素子からの光が通過する領域内において、次式
    の条件を満足するf(0,α)が存在し、前記レンズ面の形状を表わす式に対しy´=y−αとする変数変換を行った式をz=f´(x,y´)としたとき、x=0において、前記映像表示素子からの光が通過するyの範囲内で、次式
    の条件を満足することを特徴とする映像投写装置用光学系。
  2. y=0のとき、前記映像表示素子からの光が通過する領域内において、次式
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の映像投写装置用光学系。
  3. 前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面において、前記条件をそれぞれ満足することを特徴とする請求項1または2に記載の映像投写装置用光学系。
  4. 前記自由曲面レンズ群が、光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、収束作用を有する第1自由曲面レンズと、発散作用を有する第2自由曲面レンズと、収束作用を有する第3自由曲面レンズとから構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の映像投写装置用光学系。
  5. 前記回転対称レンズ群の中心軸が光軸に対して傾いていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の映像投写装置用光学系。
  6. 映像表示素子に表示された映像を拡大して所定の投写面に斜め方向から投写する映像投写装置用光学系であって、
    光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された回転対称レンズからなる回転対称レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーとを有し、
    前記自由曲面レンズ群で前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方において、前記映像表示素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸および前記自由曲面ミラーと前記投写面との間の光軸を通る前記自由曲面レンズの断面に沿って前記z軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸と垂直な座標軸をx軸として、前記自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,y,z)を定義し、0を含む自然数をmおよびnとし、xy多項式の係数をC(m,n)として、前記レンズ面のサグ量を表わす式を次式
    のように表したとき、次式
    の条件を満足するとともに、次式
    の条件を満足することを特徴とする映像投写装置用光学系。
  7. 前記映像表示素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記断面に沿って前記z軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸と垂直な座標軸をx軸として、前記自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,y,z)を定義し、
    前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける前記自由曲面ミラー側のレンズ面と開口絞りとの間の空気換算距離をLとして、次式
    を定義するとともに、次式
    を定義し、
    前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける前記自由曲面ミラー側のレンズ面のサグ量を前記zとしたとき、
    y=0のときの前記自由曲面レンズの断面において、次式
    の条件、但し、x>raの場合は次式
    の条件を満足し、
    x=0のときの前記自由曲面レンズの断面において、次式
    の条件、但し、y>raの場合は次式
    の条件を満足することを特徴とする請求項6に記載の映像投写装置用光学系。
  8. 所定の設置面に設置された状態で使用され、前記設置面と同じ面上または前記設置面と略平行な面上に映像を斜め方向から投写する映像投写装置であって、前記映像投写装置を構成する光学系が請求項1から7のいずれか一項に記載の映像投写装置用光学系であることを特徴とする映像投写装置。
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