JP2012133175A - 撮像光学系および撮像装置 - Google Patents

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Giichi Hirayama
義一 平山
Atsushi Sekine
淳 関根
Saneyasu Matsumoto
実保 松本
Nobuaki Watanabe
暢章 渡辺
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Abstract

【課題】コンパクトな構成でありながら、物体像(被写体像)の台形歪みを良好に補正可能な撮像光学系を提供する。
【解決手段】物体を撮像素子ISにより物体面に対して斜め方向から撮像する撮像装置用の撮像光学系TLにおいて、当該撮像光学系TLが、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された複数の回転対称レンズL11〜L14からなる回転対称レンズ群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズL21〜L23からなる自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーMとを有して構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体(被写体)を斜め方向から撮像するための撮像光学系および、これを備えた撮像装置に関する。
従来、被写体の歪のない画像を撮像するには、撮像光学系の光軸を被写体面の中心に対し垂直に配置して撮像する必要があった。その理由は、撮像光学系の光軸が被写体面の中心から並行にシフトした場合や、撮像光学系の光軸が被写体面に対し垂直でなくチルトした場合に、撮像された画像にシフト・チルト量に応じた台形の歪が発生するからである。このような台形歪を補正するためには、撮像光学系の光軸を撮像素子に対して任意にシフト・チルトできる機能を設ければよいが、蛇腹式の大型カメラや一部の特殊な交換レンズが必要であり、補正範囲にも限界があった。
ところで、平面上に載置された紙状の被写体(例えば、文書が印刷された紙や、開いた書籍の任意のページなど)を撮像する場合、被写体の上方でカメラを保持してレンズを被写体に向ける必要がある。そのため、上述のような被写体が載置されるステージや、カメラの保持と位置調整を行う機構、照明機構などを備えた専用の装置(一般に、書画カメラと称される)が提案されている(例えば、特許文献1〜3を参照)。
特開平8−317256号公報 特開平8−227053号公報 特開2003−18369号公報
しかしながら、このような装置では、装置の小型化が要求されており、装置をコンパクトにするために被写体を斜め方向から撮像しようとすると、撮像素子の撮像面上で結像した被写体像の歪み(例えば、台形歪み)を補正する必要がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成でありながら、物体像(被写体像)の台形歪みを良好に補正可能な撮像光学系および、これを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明を例示する態様に従えば、物体を撮像素子により物体面に対して斜め方向から撮像する撮像装置用の撮像光学系であって、光軸に沿って前記撮像素子側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された回転対称レンズからなる回転対称レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーとを有して構成されることを特徴とする撮像光学系が提供される。
また、本発明を例示する態様に従えば、所定の設置面に設置された状態で使用され、前記設置面と同じ面上または前記設置面と略平行な面上に配置された物体を撮像素子により斜め方向から撮像する撮像装置であって、前記撮像装置を構成する光学系が本発明に係る撮像光学系であることを特徴とする撮像装置が提供される。
本発明によれば、コンパクトな構成でありながら、台形歪みを良好に補正することができる。
第1実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第1実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第1実施例に係る撮像光学系の光路図である。 撮像素子上に設定した光学性能の評価点を示すグラフである。 第1実施例に係る撮像光学系のスポットダイヤグラムである。 第1実施例に係る撮像光学系のディストーションを示す図である。 第2実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第2実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第2実施例に係る撮像光学系の光路図である。 第2実施例に係る撮像光学系のスポットダイヤグラムである。 第2実施例に係る撮像光学系のディストーションを示す図である。 ローカル座標系の一例を示す説明図である。 第3実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第3実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第3実施例に係る第3自由曲面レンズのx−z断面におけるサグ量を示すグラフである。 (a)は第3実施例に係る第2自由曲面レンズのy−z断面におけるサグ量を示すグラフであり、(b)はx−z断面におけるサグ量を示すグラフである。 撮像素子上に設定した光学性能の評価点を示すグラフである。 第3実施例に係る撮像光学系のスポットダイヤグラムである。 第3実施例に係る撮像光学系のディストーションを示す図である。 第4実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第4実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第4実施例に係る第3自由曲面レンズのx−z断面におけるサグ量を示すグラフである。 (a)は第4実施例に係る第2自由曲面レンズのy−z断面におけるサグ量を示すグラフであり、(b)はx−z断面におけるサグ量を示すグラフである。 第4実施例に係る撮像光学系のスポットダイヤグラムである。 第4実施例に係る撮像光学系のディストーションを示す図である。 第5実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第5実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第5実施例に係る第2自由曲面レンズのx−z断面におけるサグ量を示すグラフである。 第5実施例に係る撮像光学系のスポットダイヤグラムである。 第5実施例に係る撮像光学系のディストーションを示す図である。 第6実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第6実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第6実施例に係る第2自由曲面レンズのx−z断面におけるサグ量を示すグラフである。 第6実施例に係る撮像光学系のスポットダイヤグラムである。 第6実施例に係る撮像光学系のディストーションを示す図である。 ローカル座標系の一例を示す説明図である。 第7実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第7実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 撮像素子上に設定した光学性能の評価点を示すグラフである。 第7実施例に係る撮像光学系の横収差図である。 第8実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第8実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第8実施例に係る撮像光学系の横収差図である。 第9実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第9実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第9実施例に係る撮像光学系の横収差図である。 第10実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第10実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第10実施例に係る撮像光学系の横収差図である。 第11実施例に係る撮像光学系の側断面図である。 第11実施例に係る撮像光学系の平断面図である。 第11実施例に係る撮像光学系の横収差図である。 自由曲面レンズ群の傾きを説明する模式図である。 映像投写装置の斜視図である。 映像投写装置の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本実施形態の撮像装置CAMが図54および図55に示されている。なお、図54は撮像装置CAMの斜視図であり、図55は撮像装置CAMの断面図である。
図54および図55に示す撮像装置CAMは、正面に窓部Wを有する筒状箱形の筐体BDと、この筐体BDの内部にそれぞれ収容された、CCDやCMOS等の撮像素子ISと、撮像光学系TLとを備えて構成される。このような撮像装置CAMは、例えば、テーブル(もしくは机)の上面や、ホワイトボード近傍の壁面等、所定の設置面Qに設置された状態で使用され、当該テーブル(もしくは机)の上面に置かれた印刷物・書籍・雑誌や、ホワイトボードに書かれた文字・線画等、撮像装置CAM(筐体BD)の設置面Qと同じ面上に配置された物体OBJを、窓部Wおよび詳細は後述する撮像光学系TLを介して、物体面(物体OBJを含む平面)に対し斜め方向から撮像するように構成される。
撮像装置CAMの側部に設けられた不図示の電源釦を押すと、撮像光学系TLの不図示のシャッタが開放されて、撮像光学系TLで物体OBJ(被写体)からの光が集光され、像面に配置された撮像素子ISの撮像面上に結像される。撮像素子ISに結像された物体像(被写体像)は、撮像装置CAMの背後に配置された液晶モニターMTに表示される。撮影者は、液晶モニターMTを見ながら被写体像の構図を決めた後、不図示のレリーズ釦を押して被写体像を撮像素子ISで撮影し、不図示のメモリーに記録保存する。なお、被写体は印刷物などの平面物体を想定しているが、撮影光学系TLの被写界深度に収まる範囲であれば、高さを持った3次元物体であってもよい。
また、上述の撮像装置CAMにおいて、物体面(物体OBJを含む平面)が撮像装置CAM(筐体BD)の設置面Qと同じ面上に設定されているが、これに限られるものではなく、当該設置面Qと平行な面上に設定されるようにしてもよい。
また、上述の撮像装置CAMにおいて、撮像素子ISにより撮像された物体OBJの画像に対し所定の画像処理を行って当該画像の台形歪みを補正する画像処理部(図示せず)を備えることが好ましい。このように、斜め方向から撮像を行った際に発生する画像の台形歪みを補正するように画像処理を行うことで、自由曲面群での台形歪み補正の負担を少なくすることができ、自由曲面群の形状を量産に向いた自由曲面形状にすることができる
また、上述の撮像装置CAMにおいて、所定の映像を表示する映像表示素子(図示せず)を例えば撮像素子ISと共役な位置に設け、ハーフミラー等から構成される光路切替素子(図示せず)により映像表示素子からの光を撮像素子IS側から撮像光学系TLに導くようにしてもよい。このようにすれば、光路切替素子および撮像光学系TLにより、映像表示素子に表示された映像(図示せず)を拡大して撮像装置CAM(筐体BD)の設置面Qと同じ面上または設置面Qと略平行な面上(物体面と同じ面上)に斜め方向から投写することが可能となり、コンパクトな構成でありながら、物体OBJ(被写体)の撮像だけでなく、台形歪みを良好に補正した映像の投写を行うことができる。
なおこのとき、撮像素子ISと映像表示素子の作動の切り替えは、不図示の設定釦を操作することにより可能である。また、映像表示素子として、例えば、外部の入力装置(パーソナルコンピュータや記憶装置等)から入力される映像(または画像)を表示する液晶表示素子を用いることができる。また、映像表示素子の光源(バックライト)として、例えば、水銀ランプやハロゲンランプ等、高輝度の白色光を発生させるランプを用いることができる。
続いて、撮像光学系TLの第1実施形態について説明する。第1実施形態の撮像光学系TLは、例えば図1に示すように、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された複数の回転対称レンズからなる回転対称レンズ群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーMとを有して構成される。このような撮像光学系TLを備えた撮像装置CAMを水平な机上に設置した場合、物体OBJから斜め上方に出射された光は、自由曲面ミラーMで下方向に反射して自由曲面レンズ群G2を透過し、回転対称レンズ群G1により撮像素子IS上に結像される。なおこのとき、物体OBJの中心から斜め上方に出射されて撮像光学系TLの絞り中心を通過した光線は、撮像素子ISの中心に結像されるようになっている。
第1実施形態では、自由曲面レンズ群G2において自由曲面ミラーMに最も近い自由曲面レンズ(例えば、第1〜第2実施例における第3自由曲面レンズL23)における両側のレンズ面のうち少なくとも一方が、自由曲面レンズ群G2と自由曲面ミラーMとの間の光軸および自由曲面ミラーMと撮像素子IS(像面)との間の光軸を通る当該自由曲面レンズの断面(後述するy−z断面)において、自由曲面ミラーM側に凸面を向けた形状を有している。
ここで、自由曲面レンズ等におけるローカル座標系について説明する。第1実施形態において、自由曲面レンズのローカル座標系を、例えば図12に示すように、自由曲面レンズの各レンズ面と光軸との交点を原点とした(x,y,z)座標系(右手系)とする。このとき、撮像素子ISから自由曲面ミラーMへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、上述の断面においてz軸と垂直な座標軸をy軸とし、z軸およびy軸と垂直な座標軸をx軸とする。通常、光学系の光軸の方向は、物体側から像側へ向かう方向を正とすることが多いが、説明の都合上、像側から物体側へ向かう方向を正とする。
ところで、斜め方向の撮像によって発生する台形歪みを補正するのは、自由曲面レンズ群G2への光束入射側(自由曲面ミラーM側)に配置された回転対称でないレンズ面と、自由曲面ミラーMの回転対称でない反射面である。自由曲面ミラーMの反射面では、主にx軸方向の台形歪み補正を行っているが、自由曲面レンズ群G2のレンズ面では、自由曲面ミラーMの反射面で発生する非回転対称な収差の補正と、y軸方向の台形歪み補正の両方を行っており、自由曲面ミラーMと自由曲面レンズ群G2が斜め方向の撮像によって発
生する台形歪を補正する機能を持つ補正光学系部を形成している。上記の補正光学系部を通過することで、斜め方向の撮像によって発生するxy両方向の台形歪みが補正されるため、マスターレンズの機能を持つ回転対称レンズ群G1によって歪のない像を撮像素子面に形成することができる。
上述のようなローカル座標系において、第1実施形態では、レンズ面の形状を表わす式をz=f(x,y)としたとき、物体OBJからの光が通過する領域内において、次式(1)の条件を満足するf(0,α)が存在する。
そして、上述したレンズ面の形状を表わす式に対しy´=y−αとする変数変換を行った式をz=f´(x,y´)としたとき、x=0において、次の条件式(2)で表される条件を満足している。
自由曲面レンズ群G2の回転対称でないレンズ面によって、自由曲面ミラーMの反射面で発生する収差の補正と台形歪み補正を良好に行うために、自由曲面レンズ群G2の光束入射側(自由曲面ミラーM側)に配置された回転対称でないレンズ面のy−z平面内での形状を自由曲面ミラーMに対して凸形状にする必要がある。式(1)はその凸形状を保証するための条件式である。
自由曲面レンズ群G2の回転対称でないレンズ面のy−z平面内での形状が自由曲面ミラーMに対して凹形状になった場合、レンズの周辺を通過する光束の入射角が大きくなり、この面で発生する収差を補正することが困難になる。さらに、各物体からの主光線の入射角が大きく変動するために、全画面での良好な収差補正も困難になる。
また、y−z平面内での形状を自由曲面ミラーMの反射面に対して凸形状にすることによって、自由曲面ミラーMの反射面への入射光束が自由曲面レンズ群G2の光束入射側に配置された回転対称でないレンズ面と干渉し難くなる。自由曲面レンズ群G2の光束入射側に配置された回転対称でないレンズ面を自由曲面ミラーMの反射面に対して凹形状にした場合、自由曲面ミラーMの反射面への入射光束が自由曲面レンズ群G2の光束入射側に配置された回転対称でないレンズ面と干渉し易くなるために、自由曲面レンズ群G2と自由曲面ミラーMの間隔を大きくする必要が生じ、自由曲面ミラーMの反射面の大型化、すなわち撮像装置CAMの大型化を招く。
さらに、自由曲面レンズ群G2の光束入射側(自由曲面ミラーM側)に配置された回転対称でないレンズ(第3自由曲面レンズL23)におけるレンズ面では、y=0のとき、物体OBJからの光が通過する領域内において、次の条件式(3)で表される条件を満足することが好ましい。
x軸方向の台形歪み補正は、主に回転対称でない反射面を持つ自由曲面ミラーMで行っているが、一部は自由曲面レンズ群G2の光束入射側に配置された回転対称でないレンズ面でも補正を行っている。さらに、自由曲面ミラーMの反射面で発生する非回転対称な収差の補正も行っているので、y−z断面形状と同じ理由で、x−z断面形状についても同様に条件式(3)が成立することが望ましい。
また、自由曲面レンズ群G2の光束入射側(自由曲面ミラーM側)に配置されたレンズ(第3自由曲面レンズL23)における両側のレンズ面が同じ条件式(2)と(3)を満足することが望ましい。このように、自由曲面レンズ群G2の光束入射側に配置された回転対称でないレンズにおけるもう一方のレンズ面も、光束の入射角を適度に小さくして極端な収差の発生を抑えるとともに、各物体からの主光線の入射角変動を少なくして収差バランス崩さないために、レンズ面形状を自由曲面ミラーMの反射面に対して凸面を向けることが望ましい。また、レンズの入射面と出射面で同じような形状を持つメニスカスレンズにすることによって、入射面で発生する収差を出射面で発生する収差でキャンセルすることが可能になり、台形歪みの補正効果と、自由曲面ミラーMの反射面で発生する非回転対称な収差の補正効果を高めることができる。
また、自由曲面レンズ群G2が、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、収束作用を有する第1自由曲面レンズと、発散作用を有する第2自由曲面レンズと、収束作用を有する第3自由曲面レンズとから構成されることが好ましい。このように、収束、発散、収束を繰り返しながら回転対称でないレンズ面形状を持つレンズを3枚使うことで、物体OBJからの出射角を大きくして撮像装置CAMを小型化しても、良好な台形歪み補正と良好な結像性能を得ることができる。
また、回転対称レンズ群G1の中心軸が光軸に対して傾いている(チルトしている)ことが好ましい。本実施形態では斜め方向の撮像を行うので、被写体上部の点と被写体下部の点では撮像面までの距離が異なる。自由曲面レンズ群G2の回転対称でないレンズ面形状を持つレンズにより、撮像面までの距離が異なっても当該撮像面上で同時に結像するように補正可能であるが、回転対称レンズ群G1にチルト成分を持たせることで、回転対称でないレンズ面形状を持つレンズの負担を軽減し、良好な結像性能を達成することができる。
また、レンズ面のサグ量を式(4)のように表したとき、次の条件式(5)と(6)で表される条件をそれぞれ満足するようにしてもよい。なお、mおよびnは0を含む自然数であり、C(m,n)はxy多項式の係数である。
高次項の寄与が比較的小さくなる光軸近傍のx−z断面とy−z断面においては、C(2,0)とC(0,2)の数値が各レンズ断面のサグ量zを決定する。したがって、条件式(5)と(6)を満足することにより、レンズ面における光軸近傍のx−z断面とy−z断面が自由曲面ミラーMの反射面に対して凸面を向けることが保証される。凸面を向けたときのメリットと凹面を向けたときのデメリットは前述したとおりである。
さらにここで、自由曲面ミラーMに最も近い自由曲面レンズ(第3自由曲面レンズL23)における自由曲面ミラーM側のレンズ面と開口絞りとの間の空気換算距離をLとして、次式(7)と(8)を定義する。
式(7)および式(8)で定義される曲率半径ra,rbは、自由曲面レンズのレンズ面のサグ量の範囲を決めるために設定する仮想の球面の(面頂点での)曲率半径である。そして、上述した自由曲面レンズの自由曲面ミラーM側のレンズ面のサグ量をzとしたとき、y=0のときの自由曲面レンズの断面(x−z断面)および、x=0のときの自由曲面レンズの断面(y−z断面)においてそれぞれ、次の条件式(9)と(10)で表される条件をそれぞれ満足することが好ましい。
但し、x>raの場合は次の条件式(11)で表される条件を満足することが好ましく、y>raの場合は次の条件式(12)で表される条件を満足することが好ましい。
この条件式は、自由曲面レンズ群G2の回転対称でないレンズ面形状を有するレンズの光束入射面に対して、各物点における台形歪み補正とコマ収差補正を高レベルでバランスさせて、かつ、像面の平坦性を確保するために要請される。条件式(9),(10)の下限を超えてレンズ面のサグ量がマイナスに大きくなると、各物点から射出した主光線の入射角度変化が大きくなり、像面の平坦性を確保することが困難になる。一方、条件式(9),(10)の上限を超えてレンズ面のサグ量が0に近づくと、非回転対称面による屈折作用が不足して台形歪み補正が困難になる。
以上で説明したように、第1実施形態によれば、コンパクトな構成でありながら、台形歪みを良好に補正可能な撮像光学系TLおよび、これを備えた撮像装置CAMを得ることができる。
次に、撮像光学系TLの第2実施形態について説明する。第2実施形態の撮像光学系TLは、例えば図13に示すように、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された複数の回転対称レンズからなる回転対称レンズ群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーMとを有して構成される。なお、自由曲面レンズ群G2と自由曲面ミラーMをまとめて自由曲面群と称することがある。このような撮像光学系TLを備えた撮像装置CAMを水平な机上に設置した場合、物体OBJから斜め上方に出射された光は、自由曲面ミラーMで下方向に反射して自由曲面レンズ群G2を透過し、回転対称レンズ群G1により撮像素子IS上に結像される。
第2実施形態では、自由曲面レンズ群G2において自由曲面ミラーMに最も近い自由曲面レンズ(例えば、第3〜第6実施例における第3自由曲面レンズL23)における両側のレンズ面のうち少なくとも一方が、自由曲面レンズ群G2と自由曲面ミラーMとの間の光軸および自由曲面ミラーMと物体OBJ(物体面)との間の光軸を通る平面と垂直な当該自由曲面レンズの断面において、撮像素子IS側に凹面を向けた形状を有している。なおこのとき、自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方が、詳細は後述するx−z断面において、有効径内で極大点を一つだけ持つことになる。
第2実施形態の光学系は、斜め方向の撮像によって発生する台形歪みを、自由曲面群を用いることで補正している。自由曲面で回転非対称な台形歪みを補正する場合、自由曲面自身が回転非対称な形状になるために、この面で回転非対称な収差が発生する。そのため、自由曲面群は台形歪みの補正を行いつつ、回転非対称な収差の発生を極力抑えなければならない。上記の構成はこれを満足するためのものである。
第2実施形態の光学系では、物体OBJの各点から出射する主光線は結果的に収束光線となる。このとき、自由曲面ミラーMに最も近い自由曲面レンズのレンズ面が上記のように撮像素子IS側に凹面を向けた形状を有していれば、光線入射角が小さくなって無理な
く光線を曲げることが可能である。
なお、自由曲面レンズ群G2において、自由曲面ミラーMに最も近いミラー側自由曲面レンズ(例えば、第3〜第6実施例における第3自由曲面レンズL23)および、当該ミラー側自由曲面レンズの隣に配置された素子側自由曲面レンズ(例えば、第3〜第6実施例における第2自由曲面レンズL22)のうち、少なくとも一方の断面形状が、自由曲面レンズ群G2と自由曲面ミラーMとの間の光軸および自由曲面ミラーMと物体OBJ(物体面)との間の光軸を通る第1の断面(後述のy−z断面)、または、当該第1の断面と垂直な第2の断面(後述のx−z断面)において、撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状を有していることが好ましい。このように、メニスカス形状にすることによって、物体OBJ側の面で発生した回転非対称な収差を像側(撮像素子IS側)の面で直ちにキャンセルすることが可能であり、回転非対称な収差の発生を抑えながら効率的に台形歪みの補正が可能になる。
また、上記自由曲面レンズの断面形状が、第1の断面(y−z断面)と第2の断面(x−z断面)の両方において、撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状を有していてもよい。このようにしても、同様の効果を得ることができる。
ここで、自由曲面レンズ等におけるローカル座標系について説明する。第2実施形態においては、自由曲面レンズのローカル座標系を、第1実施形態の場合と同様に、自由曲面レンズの各レンズ面と光軸との交点を原点とした(x,y,z)座標系(右手系)とする。
このようなローカル座標系において、自由曲面レンズの断面形状が、第1の断面、すなわち、y−z断面において撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状を有している場合について説明する。なお、y−z断面ではx=0なので、ローカル座標系として(y,z)座標系を定義することができる。このとき、自由曲面レンズにおける両側のレンズ面とも、有効径内で極大点をそれぞれ一つだけ持ち、自由曲面レンズにおける撮像素子IS側のレンズ面のy−z断面での極大点を(yo1,zyo1)とし、物体OBJ側のレンズ面のy−z断面での極大点を(yo2,zyo2)とすることができる。
撮像素子IS側のレンズ面におけるローカル座標系(y1,z1)において、z1=f1(y)として、|y1+yo1|≠0のとき、次の条件式(13)で表される条件を満足する。但し、f´(y)はf(y)のyによる1次微分である。
(y1+yo1)/|y1+yo1|×f1´(y1+yo1)<0 …(13)
なおかつ、物体OBJ側のレンズ面におけるローカル座標系(y2,z2)において、z2=f2(y)として、|y2+yo2|≠0のとき、次の条件式(14)で表される条件を満足する。
(y2+yo2)/|y2+yo2|×f2´(y2+yo2)<0 …(14)
一方、自由曲面レンズの断面形状が、第2の断面、すなわち、x−z断面において撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状を有している場合について説明する。なお、x−z断面ではy=0なので、ローカル座標系として(x,z)座標系を定義することができる。このとき、自由曲面レンズにおける撮像素子IS側のレンズ面のx−z断面での極大点を(xo1,zxo1)とし、物体OBJ側のレンズ面のx−z断面での極大点を(xo2,zxo2)とすることができる。
撮像素子IS側のレンズ面におけるローカル座標系(x1,z1)において、z1=f1(x)として、|x1+xo1|≠0のとき、次の条件式(15)で表される条件を満足する。但し、f´(
x)はf(x)のxによる1次微分である。
(x1+xo1)/|x1+xo1|×f1´(x1+xo1)<0 …(15)
なおかつ、物体OBJ側のレンズ面におけるローカル座標系(x2,z2)において、z2=f2(x)として、|x2+xo2|≠0のとき、次の条件式(16)で表される条件を満足する。
(x2+xo2)/|x2+xo2|×f2´(x2+xo2)<0 …(16)
また、自由曲面レンズのレンズ面がy−z断面において撮像素子IS側に凹面を向いた形状である場合に、自由曲面レンズのレンズ面(自由曲面)の有効範囲内での極大点座標を改めて(yoi,zoi)とする。ここで、自由曲面レンズの撮像素子IS側のレンズ面の場合をi=1とし、自由曲面レンズの物体OBJ側(自由曲面ミラーM側)のレンズ面の場合をi=2として、以下同様に表現する。なお、自由曲面の有効範囲とは、各自由曲面の光線の通る範囲のことである。
自由曲面レンズのレンズ面のサグ量をzfi(y)とすると、例えば図36に示すように、上述の極大点座標を(y,z)座標系(ローカル座標系)の原点に平行移動させたサグ量zfci(y)は、次式(17)のように表わすことができる。なお、自由曲面レンズのレンズ面のサグ量zfi(y)は、後述の実施例で述べる式(39)でのサグ量Zと同じである。
zfci(y)=zfi(y+yoi)−zoi …(17)
また、絞りSから自由曲面レンズの撮像素子IS側のレンズ面までの空気換算中心距離をL1として、曲率半径ry1を次式(18)のように定義する。
ry1=−L1/3.5 …(18)
同様に、絞りSから自由曲面レンズの物体OBJ側(自由曲面ミラーM側)のレンズ面までの空気換算中心距離をL2として、曲率半径ry2を次式(19)のように定義する。
ry2=−L2 …(19)
式(18)および式(19)で定義される曲率半径ry1,ry2は、自由曲面レンズのレンズ面のサグ量zfci(y)の範囲を決めるために設定する仮想の球面の(面頂点での)曲率半径である。各曲率半径ry1,ry2をまとめて(すなわち、自由曲面レンズの撮像素子IS側のレンズ面の場合をi=1とし、自由曲面レンズの物体OBJ側(自由曲面ミラーM側)のレンズ面の場合をi=2として)ryiとすると、この仮想の球面のサグ量zsi(y)を次式(20)のように表わすことができる。
zsi(y)=ryi+[(ryi)2−y2]1/2 …(20)
このように球面のサグ量zsi(y)を定義すると、(y,z)座標系(ローカル座標系)の原点から自由曲面レンズのレンズ面(自由曲面)の有効範囲の端までのy方向長さの絶対値を|radyi|としたとき、−|radyi|<y<|radyi|の範囲で次の条件式(21)で表される条件を満足するとともに、|ry1|<|radyi|のときには−|ry1|<y<|ry1|の範囲で、|radyi|<|ry1|のときには−|radyi|<y<|radyi|の範囲で、次の条件式(22)で表される条件を満足することが好ましい。
zfci(y)<zs2(y) …(21)
zs1(y)<zfci(y) …(22)
このように、自由曲面レンズが上記条件式(21)(22)を満たすようなメニスカス形状をしていれば、光線入射角が小さくなって無理なく光線を曲げることができる。また、上記条件式(21)(22)を満たすメニスカス形状にすることによって、物体OBJ側の面で発生した回転非対称な収差を、像側(撮像素子IS側)の面で直ちにキャンセルすることができ、回転非対称な収差の発生を抑えながら効率的に台形歪みの補正が可能になる。なお、条件式(22)の下限を下回る条件である場合、自由曲面で台形歪みの補正を行う際に回転非対称な収差が大きく発生してしまい、特に光学系の小型化を行うとき等、短い距離で全ての収差を良好に補正しなければならない場合に大変困難となる。一方、条件式(21)の上限を上回る条件である場合、回転非対称な台形歪みの補正不足となる。
同様に、自由曲面レンズのレンズ面がx−z断面において撮像素子IS側に凹面を向いた形状である場合に、自由曲面レンズのレンズ面(自由曲面)の有効範囲内での極大点座標を改めて(xoi,zoi)とする。自由曲面レンズのレンズ面のサグ量をzfi(x)とすると、上述の極大点座標を(x,z)座標系(ローカル座標系)の原点に平行移動させたサグ量zfci(x)は、次式(23)のように表わすことができる。なお、自由曲面レンズのレンズ面のサグ量zfi(x)は、後述の実施例で述べる式(39)でのサグ量Zと同じである。
zfci(x)=zfi(x+xoi)−zoi …(23)
また、絞りSから自由曲面レンズの撮像素子IS側のレンズ面までの空気換算中心距離をL1として、曲率半径rx1を次式(24)のように定義する。
rx1=−L1/2.5 …(24)
同様に、絞りSから自由曲面レンズの物体OBJ側(自由曲面ミラーM側)のレンズ面までの空気換算中心距離をL2として、曲率半径rx2を次式(25)のように定義する。
rx2=−L2/0.1 …(25)
式(24)および式(25)で定義される曲率半径rx1,rx2は、自由曲面レンズのレンズ面のサグ量zfci(x)の範囲を決めるために設定する仮想の球面の(面頂点での)曲率半径である。各曲率半径rx1,rx2をまとめてrxiとすると、この仮想の球面のサグ量zsi(x)を次式(26)のように表わすことができる。
zsi(x)=rxi+[(rxi)2−x2]1/2 …(26)
このように球面のサグ量zsi(x)を定義すると、(x,z)座標系(ローカル座標系)の原点から自由曲面レンズのレンズ面(自由曲面)の有効範囲の端までのx方向長さの絶対値を|radxi|としたとき、−|radxi|<x<|radxi|の範囲で次の条件式(27)で表される条件を満足するとともに、|rx1|<|radxi|のときには−|rx1|<x<|rx1|の範囲で、|radxi|<|rx1|のときには−|radxi|<x<|radxi|の範囲で、次の条件式(28)で表される条件を満足することが好ましい。
zfci(x)<zs2(x) …(27)
zs1(x)<zfci(x) …(28)
このように、自由曲面レンズが上記条件式(27)(28)を満たすようなメニスカス
形状をしていれば、自由曲面レンズのレンズ面がy−z断面においてメニスカス形状である場合と同様の効果を得ることができる。なお、自由曲面レンズは回転非対称なレンズであるため、|radyi|および|radxi|の値が2種類存在する場合もあるが、この場合、自由曲面レンズの形状に応じて適宜使い分けるようにすればよい。
また、自由曲面レンズ群G2は、3つの自由曲面レンズからなることが好ましい。このようにすれば、台形歪みを良好に補正することができる。また、各自由曲面(レンズ面)での台形歪み補正の負担を減らすことができ、量産に向いた自由曲面形状にすることができる。
また、回転対称レンズ群G1の焦点距離をfとし、撮像光学系TLの全長をLTとしたとき、次の条件式(29)で表される条件を満足することが好ましい。
15≦|LT/f|≦30 …(29)
なお、撮像光学系TLの全長LTとは、物体面(物体OBJ)から像面(撮像素子IS)までの全面間隔の絶対値のことである。
条件式(29)は、光学系の大きさと回転対称レンズ群G1のパワーのバランスを最適にするためのものである。条件式(29)の下限値を下回る条件である場合、回転対称レンズ群G1の焦点距離が長くなる、すなわち回転対称レンズ群G1が望遠タイプとなり、主光線の最大画角が小さくなるため、光学系全体のx−y断面でのコンパクト化には有利となるが、回転対称レンズ群G1のパワー不足により全体のバックフォーカスが伸びてしまう。これを縮めるために、自由曲面群が正のパワーを大きく持たなければならず、これによって余分に発生する非対称収差の補正を、自由曲面群自身で行うことになり(回転対称レンズ群G1では、画角による非対称収差の補正ができない)、負担が増大する。このため、台形歪み補正と収差補正を同時に行うことが困難となるので好ましくない。一方、条件式(29)の上限値を上回る条件である場合、回転対称レンズ群G1の焦点距離が短くなる、すなわち回転対称レンズ群G1が広角タイプとなり、主光線の最大画角が大きくなるため、光学系のx−y断面積が増大し、装置の大型化を招くので好ましくない。これに加え、バックフォーカスが短くなりすぎるため、これを伸ばすために自由曲面群が負のパワーを大きく持たなければならず、前記同様、台形歪み補正と収差補正を同時に行うことが困難になるので避けるべきである。
なお、上記の条件式(29)の代わりに、下記の条件式(29−1)を満足すれば、光学系の大きさと回転対称レンズ群G1のパワーとのバランスをより最適なものにすることができ、より効率的にコンパクト化と収差補正を行うことが可能となる。
18≦|TL/f|≦20 …(29−1)
また、図13に示すように、自由曲面レンズ群G2と自由曲面ミラーMとの間の光軸と垂直な面に対する自由曲面ミラーMの反射面の傾斜角をθmとし、自由曲面ミラーMと物体面(物体OBJ)との間の光軸と垂直な面に対する物体面の傾斜角をθsとしたとき、次の条件式(30)で表される条件を満足することが好ましい。
0.5≦|θm/θs|≦0.7 …(30)
条件式(30)は、光学系の大きさを最適にするためのものである。条件式(30)の下限値を下回る条件である場合、自由曲面ミラーMの後に位置するレンズと、自由曲面ミラーMで折り曲げられる前の光線とが干渉しあうようになり望ましくない。また、台形歪
みが大きくなる。一方、条件式(30)の上限値を上回る条件である場合、撮像光学系TLの光軸と物体面のなす角が小さくなり、装置の大型化を招く。また、撮像素子ISと物体面(物体OBJ)の距離が遠くなり、短距離での撮像ができなくなる。
なお、上記の条件式(30)の代わりに、下記の条件式(30−1)を満足すれば、光学系の大きさをより最適にすることができる。
0.55≦|θm/θs|≦0.6 …(30−1)
以上で説明したように、第2実施形態によれば、コンパクトな構成でありながら、台形歪みを良好に補正可能な撮像光学系TLおよび、これを備えた撮像装置CAMを得ることができる。
次に、撮像光学系TLの第3実施形態について説明する。まず始めに、第3実施形態で用いられる「光学系の光軸」および「レンズ(群)の中心軸」の定義方法について説明する。第3実施形態では、レンズ各面の位置、形状、光線の位置等の情報を代表的な一つの座標系で表すのではなく、レンズ各面にそれぞれ固有の座標系として右手系xyz直交座標(以下、ローカル座標系と称する)を配置し、隣り合う(前後の)ローカル座標系同士で前記情報を共有することにより光学系全体を表現することにしている。
「レンズ(群)の中心軸」(以下、単に中心軸と呼ぶこともある)に関しては、レンズ(群)各面のローカル座標系の原点同士を直線で繋いだものを考え、それを「レンズ(群)の中心軸」と定義する。第3実施形態では、各座標系のz軸は中心軸に平行である。すなわち、撮像素子ISから自由曲面ミラーMへ向かう方向を正とする中心軸方向の座標軸をz軸とし、後述のy−z断面においてz軸と垂直な座標軸をy軸とし、z軸およびy軸と垂直な座標軸をx軸としている。しかし、必ずしもz軸は中心軸に対し平行でなければならない訳ではない。また、ミラー面に関しては、この面のローカル座標系のz軸を中心軸と定義する。
「光学系の光軸」(以下、単に光軸と称することもある)に関しては、像面(撮像素子ISの撮像面)から出て回転対称な回転対称レンズ群G1の中心軸を通り、自由曲面ミラーMで反射(反射の法則に従う)して物体面(物体OBJ)に到達する、一本の直線のことと定義する(図53を参照)。すなわち、第3実施形態では回転対称レンズ群G1の中心軸は光軸と一致している。通常、光学系の光軸の方向は、物体側から像側へ向かう方向を正とすることが多いが、説明の都合上、像側から物体側へ向かう方向を正とする。
なお、自由曲面レンズ群G2の中心軸に関して、第3実施形態では前述のような方法で定義しているが、各ローカル座標系の原点が同一直線上にない場合は次のように定義しても良い。すなわち、自由曲面レンズ群G2の最後面(最も撮像素子IS側の面)におけるローカル座標系の原点と自由曲面レンズ群G2の最前面(最も物体OBJ側の面)におけるローカル座標系の原点とを直線で繋ぎ、この直線を中心軸と定義する。このとき、自由曲面レンズ群G2内の各ローカル座標系のz軸は必ずしも中心軸と平行でなくとも良いものとする。
さて、第3実施形態の撮像光学系TLは、例えば図37に示すように、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された複数の回転対称レンズからなる回転対称レンズ群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーMとを有して構成される。このような撮像光学系TLを備えた撮像装置CAMを水平な机上に設置した場合、物体OBJから斜め上方に出射された光
は、自由曲面ミラーMで下方向に反射して自由曲面レンズ群G2を透過し、回転対称レンズ群G1により撮像素子IS上に結像される。そして、第3実施形態の撮像光学系TLでは、上述のように自由曲面レンズ群G2および自由曲面ミラーMを組み込んで、撮像素子ISを回転対称レンズ群G1から自由曲面ミラーMまでの光軸と垂直な方向へ平行移動(シフト)させることにより、撮像素子IS上に結像された像に生じる台形歪みを補正するようになっている。
なお、第3実施形態において、回転対称レンズ群G1の光軸方向をZ方向とし、Z方向と垂直な図37における上下方向をY方向とし、Z方向およびY方向と垂直な図37における前後方向をX方向と称することがある。すなわち、撮像素子ISは、図示しない位置調整機構(ネジ機構)を用いてXY方向に平行移動(シフト)可能に構成され、製造時等において位置調整機構(ネジ機構)により撮像素子ISをXY方向に平行移動(シフト)させて位置調整を行うことで、撮像素子IS上に結像される像の台形歪みが補正される。
なお、自由曲面レンズ群G2において、自由曲面ミラーMに最も近いミラー側自由曲面レンズ(例えば、第7〜第11実施例における第3自由曲面レンズL23)および、当該ミラー側自由曲面レンズの隣に配置された素子側自由曲面レンズ(例えば、第7〜第11実施例における第2自由曲面レンズL22)のうち、少なくとも一方における前記光軸を含む断面(例えば、回転対称レンズ群G1から自由曲面ミラーMまでの光軸および自由曲面ミラーMから物体面(物体OBJ)までの光軸を通るy−z断面や、当該y−z断面と垂直なx−z断面等)が、撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状を有していることが好ましい。第3実施形態におけるy−z断面およびx−z断面は、光軸にz軸を一致させた、3次元直交座標系(xyz座標系)によって決定される断面である。
第3実施形態の撮像光学系TLでは、自由曲面を用いることと撮像素子ISを回転対称レンズ群G1に対してシフトさせることを組み合わせることで、斜め方向から撮像する像で発生する台形歪みを補正している。自由曲面を用いて回転非対称な台形歪みを補正する場合、自由曲面自体が回転非対称な形状になるため、この面で回転非対称な収差が発生する。そのため自由曲面レンズ群G2は、台形歪みの補正を行いつつ、回転非対称な収差の発生を極力抑えなければならない。上記の条件はこれを満足するためのものである。
第3実施形態の撮像光学系TLでは、物体OBJの各点から出射する主光線は結果的に収束光線となる。このとき、自由曲面レンズが上記条件のように撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状を有していれば、光線入射角が小さくなって無理なく光線を曲げることができる。また、メニスカス形状にすることによって、最初の面(レンズ前面)で発生した回転非対称な収差を次の面(レンズ後面)ですぐにキャンセルすることができ、回転非対称な収差の発生を抑えながら効率的に台形歪みの補正が可能になる。なお、上記条件が満足されない場合、自由曲面で台形歪みの補正を行う際に回転非対称な収差が大きく発生してしまい、特に光学系の小型化を行うとき等、短い距離で全ての収差を良好に補正しなければならない場合に大変困難となる。
また、例えば図53に示すように、自由曲面レンズ群G2の中心軸が回転対称レンズ群G1から自由曲面ミラーMまでの光軸に対して傾いており、前記光軸に対する自由曲面レンズ群G2の中心軸の傾き角をθとし、前記光軸から撮像素子ISの中心までの距離をhとし、回転対称レンズ群G1の焦点距離をfとしたとき、次の条件式(31)で表される条件を満足することが好ましい。
0.7≦|h/(f×sinθ)|≦1.5 …(31)
ここで、自由曲面レンズ群G2の中心軸とは、群を構成する各自由曲面においてそれぞ
れの関数を表すための基準となる座標系(以下、ローカル座標系と称する)を考えたとき、各ローカル座標系の原点同士を直線で繋いだものと定義する。このとき、各ローカル座標系の原点が一直線上に無い場合は、自由曲面レンズ群G2の最後面(最も撮像素子IS側の面)における座標原点の光軸からの高さ(光軸に垂直な距離)と、自由曲面レンズ群G2の最前面(最も物体OBJ側の面)における座標原点の光軸からの高さと、これら2点間の光軸上の距離とを用いて傾き直線を求め、求めた傾き直線を自由曲面レンズ群G2の中心軸とする。
撮像素子ISの撮像面を光軸に対してシフトさせているため、撮像素子ISの両端に入射する光束同士の間で非対称な収差が発生することになり(すなわち、像面の中心に対し回転対称な収差でなくなってしまう)、自由曲面レンズ群G2に余分な負担を強いることになるので好ましくない。これを解決するためには、自由曲面レンズ群G2の中心軸を前記光軸に対して傾けることにより、撮像素子ISの両端に入射する光線の自由曲面への(法線に対する)入射角の非対称性を緩和し、発生する収差の対称性を良好にすれば良い。このとき、自由曲面レンズ群G2を傾ける方向は、撮像素子ISをシフトさせた方向と同一平面内であることが最も好ましい。
そこで、傾き角θが条件式(31)を満足していれば、素子両端の収差の対称性が問題ないレベルで良好に保たれ、効率的に収差補正を行うことができる。もし、傾き角θが条件式(31)を満足していない場合は、素子両端の収差の対称性が無視できないレベルにまで悪化し、自由曲面レンズ群G2に無駄な負担をかけ、結果として全体の収差補正が困難となる。
なお、上記の条件式(31)の代わりに、下記の条件式(31−1)を満足すれば、台形歪みの補正や収差補正を一層良好に行うことが可能となる。
0.9≦|h/(f×sinθ)|≦1.2 …(31−1)
また、回転対称レンズ群G1における最も撮像素子IS側の回転対称レンズが物体OBJ側に凸面を向けたメニスカスレンズであり、回転対称レンズ群G1における最も物体OBJ側の回転対称レンズが撮像素子IS側に凸面を向けたメニスカスレンズであることが好ましい。この条件を満足することによって、各画角で発生する収差を小さく抑えることができ、結果的に、回転対称レンズ群G1で発生する非対称収差の結像への影響を小さく抑えられる。そのため、自由曲面レンズ群G2への負担が小さくなり、光学系全体で台形歪みと諸収差をバランス良く、良好に補正することが可能となる。
また、自由曲面ミラーMで反射する前の撮像素子ISの中心へ向かう主光線と回転対称レンズ群G1から自由曲面ミラーMまでの光軸とのなす角をαとし、前記光軸から撮像素子ISの中心までの距離をhとし、回転対称レンズ群G1の焦点距離をfとしたとき、次の条件式(32)で表される条件を満足することが好ましい。
0.14≦|{sin-1(h/f)}/α|≦0.20 …(32)
上記の条件式(32)は、撮像素子ISのシフト量と自由曲面ミラーM(反射ミラー)の傾き角の最適値を決めるためのものである(式中では、撮像素子ISの中心へ向かう主光線の光軸に対する傾き角となっているが、これは便宜上のもので、この角度によって自由曲面ミラーMの傾き角が一意的に決まる)。条件式(32)の下限値を下回る条件である場合、撮像素子ISのシフト量に対し自由曲面ミラーMの傾き角が大きすぎるため、台形歪みの発生量が増えてしまい、相対的に撮像素子ISをシフトさせている効果が薄くなってしまうので好ましくない。一方、条件式(32)の上限値を上回る条件である場合、
台形歪みの補正上は有利となるが、撮像素子ISのシフト量が増大するため光学系全体の有効径が大きくなり過ぎてしまい、光学系の小型化が困難となるので好ましくない。
なお、上記の条件式(32)の代わりに、下記の条件式(32−1)を満足すれば、撮像素子ISのシフト量と自由曲面ミラーMの傾き角とをより一層最適な値にすることが可能となり、収差補正上有利となる。
0.16≦|{sin-1(h/f)}/α|≦0.19 …(32−1)
また、回転対称レンズ群G1の焦点距離をfとし、撮像光学系TLの全長をLTとしたとき、次の条件式(33)で表される条件を満足することが好ましい。
15≦|LT/f|≦20 …(33)
なお、撮像光学系TLの全長LTとは、像面(撮像素子ISの撮像面)から物体面(物体OBJ)までの光軸上の距離のことである。
条件式(33)は、光学系の大きさと回転対称レンズ群G1のパワーとのバランスを最適にするためのものである。条件式(33)の下限値を下回る条件である場合、回転対称レンズ群G1の焦点距離が長くなることで回転対称レンズ群G1の性質が望遠タイプになり、主光線の最大画角が小さくなるため光学系全体のx−y断面でのコンパクト化には有利となるが、回転対称レンズ群G1のパワー不足により全体のバックフォーカスが伸びてしまう。これを縮めるために、自由曲面レンズ群G2が正のパワーを大きく持たなければならず、これによって余分に発生する非対称収差の補正を自由曲面レンズ群G2自身で行うことになり(回転対称レンズ群G1では、画角による非対称収差の補正ができない)、負担が増大する。このため、台形歪みの補正と収差補正を同時に行うことが困難となるので好ましくない。一方、条件式(33)の上限値を上回る条件である場合、回転対称レンズ群G1の焦点距離が短くなることで回転対称レンズ群G1の性質が広角タイプとなり、主光線の最大画角が大きくなるため光学系のx−y断面積が増大し、装置の大型化を招くので好ましくない。これに加え、バックフォーカスが短くなりすぎるため、これを伸ばすために自由曲面レンズ群G2が負のパワーを大きく持たなければならず、上記の場合と同様、台形歪みの補正と収差補正を同時に行うことが困難になるので避けるべきである。
なお、上記の条件式(33)の代わりに、下記の条件式(33−1)を満足すれば、光学系の大きさと回転対称レンズ群G1のパワーとのバランスをより最適なものにすることができ、より効率的にコンパクト化と収差補正を行うことが可能となる。
16≦|LT/f|≦18 …(33−1)
また、先に述べた、最もミラー側の自由曲面レンズおよびその隣の自由曲面レンズのうち、y−z断面およびx−z断面の少なくとも一方がメニスカス形状を有している自由曲面レンズにおいて、撮像素子ISの撮像面で撮像素子中心を通り素子のローカル座標系x軸またはy軸と平行な直線上に向かう主光線と、当該レンズの撮像素子IS側のレンズ面との交点における(当該レンズ面の)法線ベクトルをNr1とし、この主光線と自由曲面ミラーM側のレンズ面との交点における(当該レンズ面の)法線ベクトルをNr2としたとき、Nr1とNr2との内積が次の条件式(34)で表される条件を満足することが好ましい。なお、撮像素子ISのローカル座標系のz軸は光軸に平行であり、撮像素子中心とは四角い撮像素子ISの対角線の交点である。
0.9≦Nr1・Nr2<1 …(34)
なおこのとき、自由曲面を与える関数がz=f(x,y)で表され、そこに組み込まれている曲率cの値が全て0(零)であったとすると、その曲面上における任意の点P(a,b)での法線ベクトルNは、次式(35)で与えられる。
なお、上式(35)中のφは、ベクトルを単位規格化するためのもので、次式(36)で与えられる。
本実施形態においては、全ての面で自由曲面を与える関数z=f(x,y)の原点とその面におけるローカル座標系の原点とをそれぞれ一致させて自由曲面を表現している。
前述したように、本実施形態の撮像光学系TLでは、自由曲面を用いることと撮像素子ISを回転対称レンズ群G1に対してシフトさせることを組み合わせることで、斜め方向から撮像を行った際に発生する台形歪みを補正している。そして、ミラー側自由曲面レンズおよび素子側自由曲面レンズのうち少なくとも一方を前述のように撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状にすることで、台形歪みの補正を行いつつ、回転非対称な収差の発生を抑えている。これに加え、条件式(34)を満足していれば、レンズ通過前の光線角度とレンズ通過後の光線角度との差が小さくならざるを得ず(仮に、条件式(34)の値が「1」であった場合、その主光線にとって自由曲面は平行平面板と等価となり、平行移動はするが曲がらない)、自由曲面レンズとして部分的に大きなパワーを持つことがなくなり、収差(回転非対称な成分を含む)の発生を抑えながら効率よく光線を曲げることが可能となる。この条件式(34)を満足しない場合、自由曲面で台形歪みの補正を行う際に回転非対称な収差が大きく発生してしまい、特に光学系の小型化を行うとき等、短い距離で全ての収差を良好に補正しなければならない場合に大変困難となる。
なお、この条件式(34)の代わりに、ミラー側自由曲面レンズにおいては条件式(34−2)、素子側自由曲面レンズにおいては条件式(34−1)をそれぞれ満足すれば、より一層効率的に収差の発生を抑えながら台形歪みの補正が可能となり、更なる光学系の小型化を実現することができる。
0.920<Nr1・Nr2<0.999 …(34−1)
0.985<Nr1・Nr2<1.000 …(34−2)
以上で説明したように、第3実施形態によれば、コンパクトな構成でありながら、台形歪みを良好に補正可能な撮像光学系TLおよび、これを備えた撮像装置CAMを得ることができる。
以下、各実施形態に対する実施例を添付図面に基づいて説明する。各実施例では、光軸(中心軸)に対して回転対称な非球面と、中心軸に対して非回転対称な自由曲面が用いられている。そこでまず、各実施例の説明を行う前に、これらの定義式について述べておく。
まず、光軸(中心軸)に対し回転対称な非球面に関しては、次の式(37)で定義される。なお、次の式(37)において、zは光軸に平行な面のサグ量であり、cは面頂点(光軸上)での曲率であり、kはコーニック係数であり、hは光軸からのこれに垂直な距離であり、A〜Eはhの各冪級数項に係る係数である。
次に、中心軸に対し非回転対称な自由曲面に関しては、次の式(38)で定義される。なお、次の式(38)において、zはレンズ面頂点からの光軸方向のサグ量であり、cは曲率であり、kはコーニック定数であり、hは光軸からの距離であり、C(m,n)は非球面項xmnの係数である。
(第1実施例)
第1実施形態に係る撮像光学系の実施例である第1実施例について、図1〜図6および表1〜表10を用いて説明する。図1は第1実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図2は第1実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)であり、図3は第1実施例に係る撮像光学系の光路図である。第1実施例に係る撮像光学系TLは、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された複数の回転対称レンズL11〜L14からなる回転対称レンズ群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズL21〜L23からなる自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーMとを有して構成される。各実施例に係る撮像光学系TLは、撮影角度を大きく取れることによる撮影能力と小型化を生かして、例えば、机の上に設置されて当該机に置かれた文書等の台形歪みのない物体像(被写体像)を撮像するカメラ(撮像装置)に用いられる。
なお、撮像素子ISの撮像面(像面)と回転対称レンズ群G1との間に2枚の平行平面板P1,P2が配置されているが、この平行平面板P1,P2は、撮像素子ISのフェイスプレート、物体像(被写体像)をRGBの3色に分解してそれぞれの撮像素子に導くためのダイクロイックプリズム等の色分解プリズムに相当するものである。
また、前述の映像表示素子(図示せず)を設ける場合には、例えば、2枚の平行平面板P1,P2と回転対称レンズ群G1との間にハーフミラー等の光路切替素子(図示せず)
を設け、映像表示素子からの光を撮像素子IS側から回転対称レンズ群G1に導くように構成してもよい。これにより、撮像と投写を切り替えて使用可能な装置を提供できる。なおこのとき、映像表示素子と光路切替素子との間には、表示素子のフェイスプレート、色合成プリズム等が配置される。なお、映像表示素子としてデジタルマイクロミラーデバイス型表示素子を使用する場合には、色合成プリズム等の代わりに、照明導入用プリズム等が配置される。
回転対称レンズ群G1は、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、両凸形状の第1回転対称レンズL11と、撮像素子IS側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2回転対称レンズL12と、撮像素子IS側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第3回転対称レンズL13と、撮像素子IS側に凹面を向けた正メニスカスレンズである第4回転対称レンズL14とから構成される。なお、第2回転対称レンズL12における撮像素子IS側(像側)のレンズ面と、第3回転対称レンズL13における物体側のレンズ面と、第4回転対称レンズL14における物体側のレンズ面が非球面となっている。また、第2回転対称レンズL12と第3回転対称レンズL13が貼り合わせレンズとなっている。
また、回転対称レンズ群G1と自由曲面レンズ群G2との間に開口絞りSが配置されている。自由曲面レンズ群G2は、撮像素子IS側から順に並んだ、概ね正の屈折力を有する(収束作用を有する)第1自由曲面レンズL21と、概ね負の屈折力を有する(発散作用を有する)第2自由曲面レンズL22と、概ね正の屈折力を有する(収束作用を有する)第3自由曲面レンズL23とから構成される。第3自由曲面レンズL23における両側のレンズ面は、y−z断面およびx−z断面において、自由曲面ミラーM側に凸面を向けた形状を有している。
物体OBJから斜め上方に出射された光は、自由曲面ミラーMで下方向に反射して自由曲面レンズ群G2を透過し、回転対称レンズ群G1により撮像素子IS上に結像される。なお、以下の第1〜第2実施例において、各レンズおよびミラーのローカル座標系は右手系(xyz座標系)とし、z軸を光軸とする。また、各レンズおよびミラー等の傾きに関しては、y−z平面内での傾きを示し、その符号は、x軸の正の方向を見て反時計回りを正と定義する。
なお、斜め方向からの撮像による画面上部と下部のフォーカスずれを緩和するために、回転対称レンズ群G1の入射面に仮想面(第4面)を設け、この仮想面をx軸(ローカル座標系)の回りに回転させて回転対称レンズ群G1をチルト(傾斜)させている。さらに、開口絞りSの前後に仮想面(第13面と第15面)を設け、第13面をy方向にシフトさせるとともに、第15面をx軸の回りに回転させることで、撮像エリアの中心へ入射する光線が、概ね、絞りの中心を通過し、絞りの通過前後で光軸に沿って進むようにしてある。また、第3回転対称レンズL13と第4回転対称レンズL14との間にも仮想面(第10面)を設けてある。
下の表1に、第1実施例に係る撮像光学系TLの諸データを示す。なお、以下の各実施例で示す表(光学系の数値データ)において、この中で表記されている「*a」はその面が回転対称な非球面であることを表し、「*f」はその面が非回転対称な自由曲面であることを表している。
(表1)
(全体諸元)
Fナンバー 2.8
撮像素子サイズ 7.68mm×5.76mm
被写体サイズ 284.48mm×213.36mm
撮像倍率 1/37.04倍

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率(d線) アッベ数
像面 平面 1.00000
1 平面 0.70000 1.51680 64.2
2 平面 11.00000 1.80400 46.6
3 平面 10.93453
4 平面 0.00000
5 21.75000 7.00000 1.49700 81.6
6 -21.75000 0.20000
7*a 8.03615 6.00000 1.63246 63.8
8 32.74862 2.00000 1.83917 23.9
9*a 6.67968 4.00000
10 平面 0.00000
11 -7.54487 2.00000 2.14352 17.8
12*a -8.23554 0.00000
13 平面 0.00000
14(絞り) 平面 0.00000
15 平面 1.00000
16*f 平面 3.00000 1.53113 55.7
17*f 平面 5.30000
18*f 平面 4.00000 1.53113 55.7
19*f 平面 7.00000
20*f 平面 5.00000 1.53113 55.7
21*f 平面 21.00000
22*f 平面 -200.07442 反射面
物体面 平面 0.00000
表1のレンズデータにおいて、第4面〜第12面は回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第7面、第9面、および第12面は回転対称な非球面である。下の表2に、第7面、第9面、および第12面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表2)
(非球面データ)
非球面係数 第7面 第9面 第12面
k -1.195473 0.000000 0.000000
A(4次) 1.953563E-04 1.910416E-05 6.095099E-05
B(6次) 9.098926E-07 -3.139558E-06 2.018588E-06
C(8次) -1.977389E-08 4.651421E-07 -3.278683E-07
D(10次) 8.381565E-10 -4.066356E-08 1.521157E-08
E(12次) -1.270383E-11 0.000000E+00 0.000000E+00
また、表1のレンズデータにおいて、第16面〜第22面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第22面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表3に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表3)
(自由曲面データ1)
各係数 第16面 第17面 第18面 第19面
c 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
k 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) -1.567962E-01 -2.457840E-01 1.616796E-01 3.081376E-01
C(2,0) 2.132274E-02 5.005458E-03 -3.248073E-03 6.426431E-03
C(0,2) 6.224986E-02 4.866577E-02 4.474540E-02 9.802921E-02
C(2,1) -4.571307E-03 -5.020287E-03 -1.159815E-03 -8.511039E-04
C(0,3) -2.098598E-03 -1.558400E-03 5.399342E-04 -5.129257E-03
C(4,0) -1.108585E-03 -1.894398E-03 -1.433109E-03 -7.188119E-04
C(2,2) 1.314332E-05 -7.869534E-05 -1.924032E-04 7.124602E-04
C(0,4) 3.401814E-04 2.204472E-04 -1.262537E-03 -1.237803E-03
C(4,1) -2.607490E-05 8.047989E-05 2.573759E-05 -9.962238E-05
C(2,3) -3.848639E-05 -5.617170E-05 1.791493E-04 1.691819E-04
C(0,5) -3.836939E-05 -6.468243E-05 1.068128E-04 7.278462E-05
C(6,0) 2.311395E-06 1.744310E-05 -9.783184E-06 8.036028E-06
C(4,2) -2.035855E-06 -5.239384E-07 -3.741368E-06 -7.608447E-06
C(2,4) 2.450300E-05 5.658049E-05 -6.195836E-06 -3.409504E-05
C(0,6) 1.406875E-05 3.307105E-05 -1.295991E-05 1.538408E-06
C(6,1) -1.116054E-06 -5.017147E-07 -2.995123E-07 -6.504887E-07
C(4,3) 9.912833E-09 3.308466E-06 9.760699E-06 4.672481E-06
C(2,5) -2.326843E-06 -5.454745E-06 -6.454124E-07 -3.956738E-06
C(0,7) -1.039334E-06 -5.667988E-06 1.313199E-06 4.334808E-07
C(8,0) -8.904988E-07 -5.060006E-07 7.499047E-07 6.333999E-08
C(6,2) -2.239440E-07 -8.925180E-08 -3.512252E-07 -1.373069E-07
C(4,4) 6.635739E-07 1.033265E-06 6.743246E-07 1.075093E-06
C(2,6) -6.162301E-07 9.976092E-08 -2.171643E-07 4.633665E-07
C(0,8) 5.031397E-08 9.788178E-07 3.587070E-07 4.122323E-07

(自由曲面データ2)
各係数 第20面 第21面 第22面
c 0.000000 0.000000 0.000000
k 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) 0.000000E+00 0.000000E+00 0.000000E+00
C(2,0) -1.615309E-02 -1.997842E-02 1.326329E-02
C(0,2) -7.888400E-02 -6.205453E-02 -7.423672E-04
C(2,1) 6.410613E-03 2.497686E-03 7.228826E-04
C(0,3) 9.937305E-04 -2.096800E-05 9.443521E-05
C(4,0) -1.373149E-04 -7.996917E-05 -9.484162E-06
C(2,2) 8.833831E-04 2.744390E-04 2.359283E-05
C(0,4) -1.624010E-04 -1.961680E-04 4.945480E-06
C(4,1) -7.503175E-05 -2.030671E-05 -1.131580E-06
C(2,3) 1.154977E-04 4.473709E-05 4.574192E-07
C(0,5) 4.654733E-05 1.184978E-05 1.579495E-07
C(6,0) 3.123822E-06 1.123163E-06 3.347617E-09
C(4,2) 3.123822E-06 -4.992876E-06 -5.574593E-08
C(2,4) 1.866613E-06 1.260558E-06 2.734966E-09
C(0,6) -1.130452E-05 -1.643010E-06 2.406174E-09
C(6,1) 5.573793E-07 2.560077E-07 4.588737E-10
C(4,3) -2.396968E-06 -4.398116E-07 -1.424451E-09
C(2,5) -4.644493E-07 -1.435047E-08 -6.377426E-11
C(0,7) -2.359643E-06 -2.152912E-07 1.428782E-11
C(8,0) -1.047083E-08 -1.021811E-09 -1.036992E-13
C(6,2) 1.489830E-07 3.938895E-08 1.195793E-11
C(4,4) -1.291983E-07 -3.672003E-08 -1.626743E-11
C(2,6) 2.098903E-07 -9.929257E-09 -7.778851E-13
C(0,8) 1.002817E-07 -1.958496E-08 5.886983E-14
さらに、本実施例における第4面、第13面、第15面、および第22面のローカル座標系での偏心を下の表4に示す。偏心の種類は、x軸回りの回転(α回転と称する)と、y軸方向の移動(Yシフトと称する)である。なお、第4面、第13面、および第15面では、面の偏心とともに座標軸も偏心させる。したがって、偏心操作後の光軸も偏心量分だけ移動する。また、第22面は反射面であるので、光軸に沿って入射する光線が、面を表現する数式の1次項が0とした場合に反射される方向を、偏心操作後の光軸としている。また、物体面の偏心は物体面のみ偏心させるもので、光軸は変化しない。
(表4)
(偏心データ)
面番号 Yシフト(単位mm) α回転(単位°)
第4面 − 0.500
第13面 -0.138 −
第15面 − -0.550
第22面 − 35.000
物体面 − -60.000
以下に、各条件式に対する対応値を示す。まず、自由曲面レンズ群G2の光束入射側に配置された第3自由曲面レンズL23のレンズ面である第21面についての条件式対応値を示す。表5に、y−z断面における条件式(2)の対応値を示す。なお、y項の係数が0であるので、f(0,α)においてα=0になる。
(表5)
y座標 -7.941 -5.000 -2.500 0.000 2.000 4.000 6.364
対応値 -1.856 -0.774 -0.325 0.000 -0.254 -0.551 -1.167
表5からわかるように、光束が通過する有効径のy−z断面にわたって条件式(2)を満足しており、第21面は自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状になっている。
表6に、x−z断面における条件式(3)の対応値を示す。
(表6)
x座標 -7.707 -5.000 -2.500 0.000 2.500 5.000 7.707
対応値 -0.284 -0.219 -0.104 0.000 -0.104 -0.219 -0.284
表6からわかるように、光束が通過する有効径のx−z断面にわたって条件式(3)を満足しており、第21面は自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状になっている。
条件式(5)および条件式(6)に関しては、C(2,0)=-1.997842E-02であり、C(0,2)=-6.205453E-02であるため、各条件式を満足している。
表7に、y−z断面における、第21面のサグ量と、曲率半径をra,rbとする球面のサグ量を示す。
(表7)
y座標 -7.941 -7.046 -3.500 0.000 2.000 4.000 6.364
aのサグ量 − -7.046 -0.931 0.000 -0.290 -1.245 -4.022
第21面サグ量 -5.350 -3.897 -0.797 0.000 -0.251 -1.044 -2.970
bのサグ量 -0.499 -0.393 -0.097 0.000 -0.032 -0.126 -0.320
表8に、x−z断面における、第21面のサグ量と、曲率半径をra,rbとする球面のサグ量を示す。なお、L=21.137であるため、ra=−L/3=−7.046であり、rb=−3L=−63.412である。
(表8)
x座標 -7.707 -7.046 -3.500 0.000 3.500 7.046 7.707
aのサグ量 − -7.046 -0.931 0.000 -0.931 -7.046 −
第21面サグ量 -1.246 -1.058 -0.255 0.000 -0.255 -1.058 -1.246
bのサグ量 -0.470 -0.393 -0.097 0.000 -0.097 -0.393 -0.470
表7および表8からわかるように、第21面のサグ量は、条件式(9)〜(12)を満足している。
次に、第3自由曲面レンズL23におけるもう一つのレンズ面である第20面についての条件式対応値を示す。表9に、y−z断面における条件式(2)の対応値を示す。なお、y項の係数が0であるので、α=0になる。
(表9)
y座標 -5.938 -4.000 -2.000 0.000 1.500 3.000 4.557
対応値 -1.035 -0.769 -0.337 0.000 -0.232 -0.472 -0.867
表10に、x−z断面における条件式(3)の対応値を示す。
(表10)
x座標 -6.632 -4.000 -2.000 0.000 2.000 4.000 6.632
対応値 -0.181 -0.147 -0.068 0.000 -0.068 -0.147 -0.181
表9および表10からわかるように、光束が通過する有効径のy−z断面およびx−z断面にわたって条件式(2)および(3)を満足している。このように、第20面も自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状とすることにより、第21面の作用をより効果的なものにしている。
図4に、第1実施例で使用する撮像素子(7.78×5.76mm)の撮像面上に設定した(x,y)座標と、この座標系によって定めた15点の光学性能の評価点を示す。なお、第1実施例に係る撮像光学系TLはy−z断面に対して対称であるため、評価点はxが正の領域のみを示す。
図5は、第1実施例に係る撮像光学系TLのe線単色のスポットダイヤグラムである。スポットダイヤグラムの下部に表示してある直線の長さは、撮像素子上の0.027mmに相当する。対応する像点位置は、スポットダイヤグラムの下から順に、(0.00,0.00)、(0.00,1.44)、(1.92,1.44)、(1.92,0.00)、(1.92,-1.44)、(0.
00,-1.44)、(0.00,2.88)、(1.92,2.88)、(3.84,2.88)、(3.84,1.44)、(3.84,0.00)、(3.84,-1.44)、(3.84,-2.88)、(1.92,-2.88)、(0.00,-2.88)である。
図6は、撮像エリアいっぱいのサイズで格子を撮像した場合の像(ディストーション)を表現している。実際の計算では、物体像と光学系の点像強度分布の畳み込み積分を計算しているので、台形歪みの状態だけではなく、解像力も表現されている。また、図6では、物体の格子線幅が約0.01mmである。なお、スポットダイヤグラムおよびディストーションの説明は、以降の第2実施例においても同様とし説明を省略する。そして、図5および図6より、第1実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
第1実施形態に係る撮像光学系の実施例である第2実施例について、図7〜図11および表11〜表20を用いて説明する。図7は第2実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図8は第2実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)であり、図9は第2実施例に係る撮像光学系の光路図である。なお、第2実施例の撮像光学系は、第1実施例の撮像光学系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、撮像素子ISの撮像面(像面)と回転対称レンズ群G1との間に1枚の平行平面板P1が配置されているが、この平行平面板P1は、撮像素子ISのフェイスプレート、物体像(被写体像)をRGBの3色に分解してそれぞれの撮像素子に導くためのダイクロイックプリズム等の色分解プリズムに相当するものである。また、前述の映像表示素子(図示せず)を設ける場合には、第1実施例の場合と同様にすることで、撮像と投写を切り替えて使用可能な装置を提供できる。
また、斜め方向からの撮像による画面上部と下部のフォーカスずれを緩和するために、回転対称レンズ群G1の入射面に仮想面(第3面)を設け、この仮想面をx軸(ローカル座標系)の回りに回転させて回転対称レンズ群G1をチルト(傾斜)させている。さらに、開口絞りSの前後に仮想面(第12面と第14面)を設け、第12面をy方向にシフトさせるとともに、第14面をx軸の回りに回転させることで、撮像エリアの中心へ入射する光線が、概ね、絞りの中心を通過し、絞りの通過前後で光軸に沿って進むようにしてある。また、第3回転対称レンズL13と第4回転対称レンズL14との間にも仮想面(第9面)を設けてある。
下の表11に、第2実施例に係る撮像光学系TLの諸データを示す。
(表11)
(全体諸元)
Fナンバー 2.8
撮像素子サイズ 7.68mm×5.76mm
被写体サイズ 284.48mm×213.36mm
撮像倍率 1/37.04倍

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率(d線) アッベ数
像面 平面 1.70000
1 平面 11.00000 1.51680 64.2
2 平面 2.97800
3 平面 0.00000
4 113.12453 4.50000 1.49700 81.6
5 -12.05726 0.50000
6*a 6.95207 5.00000 1.69400 56.3
7 11.93590 2.00000 1.90680 21.2
8*a 4.14749 3.00000
9 平面 0.00000
10 -12.00000 2.50000 1.65800 36.9
11*a -6.16371 1.00000
12 平面 0.00000
13(絞り) 平面 0.00000
14 平面 1.00000
15*f 平面 3.00000 1.53113 55.7
16*f 平面 6.30000
17*f 平面 3.00000 1.53113 55.7
18*f 平面 6.00000
19*f 平面 5.00000 1.53113 55.7
20*f 平面 22.00000
21*f 平面 -230.53256 反射面
物体面 平面 0.00000
表11のレンズデータにおいて、第3面〜第11面は回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第6面、第8面、および第11面は回転対称な非球面である。下の表12に、第6面、第8面、および第11面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表12)
(非球面データ)
非球面係数 第6面 第8面 第11面
k -0.646148 0.000000 0.000000
A(4次) 2.331621E-06 -3.916273E-04 1.827226E-04
B(6次) 1.096204E-06 -5.606201E-05 -2.141340E-05
C(8次) -2.778756E-07 1.238498E-06 5.322982E-07
D(10次) 9.302000E-09 -5.346013E-07 -2.327997E-08
E(12次) -2.051080E-10 0.000000E+00 0.000000E+00
また、表11のレンズデータにおいて、第15面〜第21面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第21面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表13に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表13)
(自由曲面データ1)
各係数 第15面 第16面 第17面 第18面
c 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
k 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) 3.526791E-02 1.103614E-01 5.000000E-01 5.000000E-01
C(2,0) 2.183533E-02 1.089793E-02 -1.724702E-02 -1.419277E-02
C(0,2) 5.651052E-02 4.493665E-02 6.659817E-02 1.001234E-01
C(2,1) -2.467094E-03 -2.002968E-03 -7.978363E-03 -8.766751E-03
C(0,3) -2.460243E-03 -1.833293E-03 1.740062E-03 -1.390417E-03
C(4,0) -3.768294E-04 -1.225049E-03 -6.246961E-04 -2.292737E-04
C(2,2) 1.020063E-04 -1.402107E-03 -2.199584E-03 -6.517982E-04
C(0,4) 3.464874E-04 -2.656215E-04 -5.169337E-04 -3.437603E-04
C(4,1) 1.309420E-04 1.773075E-04 8.558083E-05 -4.554104E-05
C(2,3) 2.510254E-04 4.018081E-04 3.598610E-04 2.054276E-04
C(0,5) 2.472548E-05 2.777532E-05 -1.556257E-05 -1.009721E-04
C(6,0) -3.208543E-05 -1.776200E-05 -2.361272E-05 -8.204279E-06
C(4,2) -1.186143E-04 -9.143208E-05 -1.234459E-05 1.970697E-05
C(2,4) -8.751901E-05 -7.676224E-05 -4.573680E-05 -4.031029E-05
C(0,6) -1.187314E-05 -4.952766E-06 -2.471074E-06 1.399168E-05
C(6,1) -2.757435E-06 -2.927727E-06 -1.659638E-06 -1.209991E-06
C(4,3) -1.567097E-05 -1.590459E-05 2.972448E-06 7.413692E-07
C(2,5) -1.498222E-05 -1.814252E-05 -4.310686E-06 -1.955347E-06
C(0,7) -3.468906E-06 -4.845288E-06 1.396911E-06 2.755565E-07
C(8,0) 3.901620E-07 4.024066E-07 9.613788E-07 4.742491E-07
C(6,2) 3.895059E-06 2.453599E-06 -1.311333E-06 -7.485367E-07
C(4,4) 7.545680E-06 6.471385E-06 6.046327E-08 3.928108E-07
C(2,6) 4.158595E-06 4.105707E-06 5.926317E-07 8.960376E-07
C(0,8) 7.922977E-07 1.237755E-06 -3.163922E-07 -4.683199E-07

(自由曲面データ2)
各係数 第19面 第20面 第21面
c 0.000000 0.000000 0.000000
k 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) 0.000000E+00 0.000000E+00 0.000000E+00
C(2,0) -1.675409E-03 -1.022594E-02 1.105242E-02
C(0,2) -9.188857E-02 -6.059652E-02 -1.461339E-03
C(2,1) 1.186160E-02 6.248587E-03 5.537307E-04
C(0,3) 1.766475E-03 5.573176E-04 5.578068E-05
C(4,0) -3.328048E-04 -1.725907E-04 -4.051278E-06
C(2,2) 1.200499E-03 5.649511E-04 1.695327E-05
C(0,4) -3.597106E-04 -1.649087E-04 3.103267E-06
C(4,1) -1.451356E-04 -5.192369E-05 -5.919861E-07
C(2,3) 4.315179E-05 4.160710E-05 3.806591E-07
C(0,5) 7.321627E-05 1.765735E-05 8.341427E-08
C(6,0) -6.125855E-07 -4.551204E-07 -2.822991E-09
C(4,2) -8.210101E-06 -7.252295E-06 -2.854055E-08
C(2,4) 2.860284E-06 1.188586E-06 5.913916E-09
C(0,6) 1.014133E-06 -2.827313E-07 4.602041E-10
C(6,1) 7.783036E-07 3.254962E-07 7.566422E-11
C(4,3) -2.308335E-06 -7.586819E-07 -5.231661E-10
C(2,5) 2.949798E-07 -5.895851E-08 -1.615947E-11
C(0,7) -2.265134E-06 -9.595735E-08 -1.126899E-11
C(8,0) 4.948500E-08 1.148611E-08 -3.257986E-12
C(6,2) 1.611256E-07 7.189578E-08 8.048207E-12
C(4,4) -2.193125E-07 -5.750066E-08 -3.106536E-12
C(2,6) -1.432203E-07 -4.250035E-08 -1.983352E-12
C(0,8) 2.673645E-07 3.008887E-09 -7.541723E-14
さらに、本実施例における第3面、第12面、第14面、および第21面のローカル座標系での偏心を下の表14に示す。偏心の種類は、x軸回りの回転(α回転と称する)と
、y軸方向の移動(Yシフトと称する)である。なお、第3面、第12面、および第14面では、面の偏心とともに座標軸も偏心させる。したがって、偏心操作後の光軸も偏心量分だけ移動する。また、第21面は反射面であるので、光軸に沿って入射する光線が、面を表現する数式の1次項が0とした場合に反射される方向を、偏心操作後の光軸としている。また、物体面の偏心は物体面のみ偏心させるもので、光軸は変化しない。
(表14)
(偏心データ)
面番号 Yシフト(単位mm) α回転(単位°)
第3面 − 1.000
第12面 -0.271 −
第14面 − -0.776
第21面 − 35.000
物体面 − -60.000
以下に、各条件式に対する対応値を示す。まず、自由曲面レンズ群G2の光束入射側に配置された第3自由曲面レンズL23のレンズ面である第20面についての条件式対応値を示す。表15に、y−z断面における条件式(2)の対応値を示す。なお、y項の係数が0であるので、f(0,α)においてα=0になる。
(表15)
y座標 -7.525 -5.000 -2.500 0.000 2.000 4.000 6.091
対応値 -1.457 -0.778 -0.327 0.000 -0.240 -0.482 -0.745
表15からわかるように、光束が通過する有効径のy−z断面にわたって条件式(2)を満足しており、第20面は自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状になっている。
表16に、x−z断面における条件式(3)の対応値を示す。
(表16)
x座標 -7.703 -5.000 -2.500 0.000 2.500 5.000 7.703
対応値 -0.399 -0.190 -0.062 0.000 -0.062 -0.190 -0.399
表16からわかるように、光束が通過する有効径のx−z断面にわたって条件式(3)を満足しており、第20面は自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状になっている。
条件式(5)および条件式(6)に関しては、C(2,0)=-1.022594E-02であり、C(0,2)=-6.059652E-02であるため、各条件式を満足している。
表17に、y−z断面における、第20面のサグ量と、曲率半径をra,rbとする球面のサグ量を示す。
(表17)
y座標 -7.525 -6.828 -3.500 0.000 2.000 4.000 6.091
aのサグ量 − -6.828 -0.965 0.000 -0.299 -1.294 -3.742
第20面サグ量 -4.513 -3.571 -0.800 0.000 -0.240 -0.961 -2.240
bのサグ量 -0.462 -0.381 -0.100 0.000 -0.033 -0.130 -0.303
表18に、x−z断面における、第20面のサグ量と、曲率半径をra,rbとする球面のサグ量を示す。なお、L=20.484であるため、ra=−L/3=−6.828であり、rb=−3L=−61.452である。
(表18)
x座標 -7.703 -6.828 -3.500 0.000 3.500 6.828 7.703
aのサグ量 − -6.828 -0.965 0.000 -0.965 -6.828 −
第20面サグ量 -1.167 -0.844 -0.152 0.000 -0.152 -0.844 -1.167
bのサグ量 -0.462 -0.381 -0.100 0.000 -0.100 -0.381 -0.462
表17および表18からわかるように、第20面のサグ量は、条件式(9)〜(12)を満足している。
次に、第3自由曲面レンズL23におけるもう一つのレンズ面である第19面についての条件式対応値を示す。表19に、y−z断面における条件式(2)の対応値を示す。なお、y項の係数が0であるので、α=0になる。
(表19)
y座標 -5.342 -4.000 -2.000 0.000 1.500 3.000 4.320
対応値 -0.990 -0.899 -0.405 0.000 -0.267 -0.518 -0.717
表20に、x−z断面における条件式(3)の対応値を示す。
(表20)
x座標 -6.571 -4.000 -2.000 0.000 2.000 4.000 6.571
対応値 -0.235 -0.096 -0.017 0.000 -0.017 -0.096 -0.235
表19および表20からわかるように、光束が通過する有効径のy−z断面およびx−z断面にわたって条件式(2)および(3)を満足している。このように、第19面も自由曲面ミラーMの反射面に凸面を向けたレンズ面形状とすることにより、第20面の作用をより効果的なものにしている。
図10は、第2実施例に係る撮像光学系TLのe線単色のスポットダイヤグラムである。また、図11は、撮像エリアいっぱいのサイズで格子を撮像した場合の像(ディストーション)を表現している。そして、図10および図11より、第2実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
第2実施形態に係る撮像光学系の実施例である第3実施例について、図13〜図19および表21〜表24を用いて説明する。なお、以下の第3〜第11実施例において、中心軸に対し非回転対称な自由曲面に関しては、説明の都合上、前述の式(38)に代えて次の式(39)で定義することにする。また、次の式(39)において、Zは中心軸に平行な面のサグ量であり、cは面頂点(原点)での曲率であり、kはコーニック定数であり、hは中心軸上の原点においてこれと垂直に交わる平面内での原点からの距離であり、Cjはxy多項式の係数である。
ここで、式(39)中のj,m,nの間には、次の式(40)および式(41)で表わされる関係が成立している。
また、図13は第3実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図14は第3実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)である。第3実施例に係る撮像光学系TLは、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された複数の回転対称レンズL11〜L14からなる回転対称レンズ群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズL21〜L23からなる自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーMとを有して構成される。
なお、撮像素子ISの撮像面(像面)と回転対称レンズ群G1との間に2枚の平行平面板CV,Pが配置されているが、この平行平面板CV,Pは、撮像素子ISのフェイスプレート、物体像(被写体像)をRGBの3色に分解してそれぞれの撮像素子に導くためのダイクロイックプリズム等の色分解プリズムに相当するものである。また、前述の映像表示素子(図示せず)を設ける場合には、第1実施例の場合と同様にすることで、撮像と投写を切り替えて使用可能な装置を提供できる。
回転対称レンズ群G1は、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、両凸形状の第1回転対称レンズL11と、両凸形状の第2回転対称レンズL12と、両凹形状の第3回転対称レンズL13と、素子側に凹面を向けたメニスカスレンズである第4回転対称レンズL14とから構成される。なお、第2回転対称レンズL12における素子側(像側)のレンズ面(第7面)と、第3回転対称レンズL13における物体側のレンズ面(第9面)と、第4回転対称レンズL14における物体側のレンズ面(第12面)が非球面となっている。また、第2回転対称レンズL12と第3回転対称レンズL13が貼り合わせレンズとなっている。
また、回転対称レンズ群G1と自由曲面レンズ群G2との間に絞りSが配置されている。自由曲面レンズ群G2は、撮像素子IS側から順に並んだ、第1自由曲面レンズL21と、第2自由曲面レンズL22と、第3自由曲面レンズL23とから構成される。第3自由曲面レンズL23の断面形状は、x−z断面において撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状を有している。また、第2自由曲面レンズL22の断面形状は、y−z断面およ
びx−z断面において撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状を有している。自由曲面ミラーMに関しては、自由曲面ミラーMにおけるローカル座標系のz軸が、自由曲面レンズ群G2の光軸に対して、座標原点を中心にy−z平面内で+35度だけ傾いている。
物体OBJから斜め上方に出射された光は、自由曲面ミラーMで下方向に反射して自由曲面レンズ群G2を透過し、回転対称レンズ群G1により撮像素子IS上に結像される。なお、以下の第3〜第6実施例において、各レンズおよびミラーのローカル座標系は右手系(xyz座標系)とし、z軸を光軸とし、その符合は、光の進む方向を負とする。ただし、ミラー反射後は、光の進む方向を正とする。また、各レンズおよびミラー等の傾きに関しては、y−z平面(図13の断面と平行な面)内での傾きを示し、その符号は、x軸の正の方向を見て反時計回りを正と定義する。
なお、斜め方向からの撮像による画面上部と下部のフォーカスずれを緩和するために、回転対称レンズ群G1の入射面に仮想面(第4面)を設け、この仮想面をx軸(ローカル座標系)の回りに回転させて回転対称レンズ群G1をチルト(傾斜)させている。さらに、絞りSの前後に仮想面(第13面と第15面)を設け、第13面をy方向にシフトさせるとともに、第15面をx軸の回りに回転させることで、撮像エリアの中心へ入射する光線が、概ね、絞りの中心を通過し、絞りの通過前後で光軸に沿って進むようにしてある。また、両凹形状の第3回転対称レンズL13と第4回転対称レンズL14との間にも仮想面(第10面)を設けてある。
下の表21に、第3実施例に係る撮像光学系TLの諸データを示す。
(表21)
(全体諸元)
像側開口数 0.21739
被写体サイズ 284.48mm×213.36mm
撮像倍率 1/37.8倍
回転対称レンズ群焦点距離f 14.817mm

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率/νd
像面 平面 1.00
1 平面 0.70 1.51680/64.2
2 平面 13.00 1.51680/64.2
3 平面 3.51
4 平面 0.00
5 20.42000 6.00 1.49700/81.6
6 -20.42000 2.00
7*a 12.96154 5.00 1.61305/59.0
8 -19.92000 2.00 1.72250/29.2
9*a 44.52031 2.50
10 平面 0.00
11 -12.23000 2.00 1.84400/24.8
12*a -15.05107 1.00
13 平面 0.00
14(絞り) 平面 0.00
15 平面 1.00
16*f 平面 3.00 1.53113/55.7
17*f 平面 9.70
18*f 平面 4.00 1.53113/55.7
19*f 平面 5.40
20*f 平面 5.00 1.53113/55.7
21*f 平面 24.00
22*f 平面 -196.64 反射面
物体面 平面 0.00
表21のレンズデータにおいて、第4面〜第12面は回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第7面、第9面、および第12面は回転対称な非球面である。下の表22に、第7面、第9面、および第12面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表22)
(非球面データ)
項 第7面係数 第9面係数 第12面係数
c 0.07715 0.02246 -0.06644
k -0.311292 0 0
A(4次) -1.3400918E-04 -3.2982930E-04 1.9974879E-04
B(6次) -5.3237190E-07 -2.3536542E-06 -2.4346185E-06
C(8次) -6.7510945E-08 -1.5816492E-08 3.4025478E-08
D(10次) 1.6899482E-09 -1.5838434E-09 4.6050232E-09
E(12次) -2.7610274E-11 0 0
また、表21のレンズデータにおいて、第16面〜第22面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第22面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表23に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表23)
(自由曲面データ1)
項 第16面係数 第17面係数 第18面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) -2.7164989E-01 -2.9945917E-01 3.3015954E-01
C4(x^2) -2.7371870E-03 -2.2986215E-02 -9.0285606E-02
C6(y^2) 3.2852532E-02 1.3992659E-02 -1.4697519E-01
C8(x^2*y) -4.0397838E-03 -2.6111557E-03 3.0777626E-03
C10(y^3) -1.3811026E-03 3.9109077E-04 1.1235385E-02
C11(x^4) -8.5753499E-05 -2.2309354E-04 -2.9732017E-04
C13(x^2*y^2) 8.0887249E-04 6.9120615E-04 -7.7221879E-04
C15(y^4) 8.2475225E-04 8.4245035E-04 -1.0374485E-03
C17(x^4*y) 2.6565573E-05 5.8438271E-05 6.0941586E-05
C19(x^2*y^3) 6.1193547E-05 6.4895466E-05 6.8301523E-05
C21(y^5) 4.0706773E-05 6.7982959E-05 1.3403154E-04
C22(x^6) -1.2849015E-05 -7.2690008E-06 -1.5980850E-06
C24(x^4*y^2) -2.1577674E-05 -1.5848149E-05 -3.0007477E-05
C26(x^2*y^4) -1.9130400E-06 9.2196998E-06 -3.4089703E-05
C28(y^6) -1.7362079E-06 3.3034439E-06 -3.6587100E-05
C30(x^6*y) 1.9194423E-06 1.3329724E-06 3.5671502E-06
C32(x^4*y^3) 2.4643407E-06 3.2668438E-06 1.2944243E-05
C34(x^2*y^5) -3.9669435E-07 2.0179026E-06 1.5037660E-05
C36(y^7) -1.2391018E-06 -5.5418285E-07 1.0099056E-05
C37(x^8) 4.3597774E-07 2.6450808E-07 1.7727747E-09
C39(x^6*y^2) 2.0287590E-06 1.6187944E-06 -4.4838348E-07
C41(x^4*y^4) 2.6898904E-06 2.7761672E-06 -1.2230089E-06
C43(x^2*y^6) 1.3906298E-06 2.1496462E-06 -1.2566581E-06
C45(y^8) 5.4403332E-07 1.1781426E-06 -7.2636295E-07
(C46以降の係数は全て0であるので、省略する)

(自由曲面データ2)
項 第19面係数 第20面係数 第21面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 3.1928411E-01 3.5684097E-01 2.1412290E-01
C4(x^2) -7.2597729E-02 -3.9708065E-02 -3.2895026E-02
C6(y^2) -9.1747765E-02 -1.6558219E-02 -1.1925637E-02
C8(x^2*y) -3.2004372E-03 -1.5693633E-03 1.0716634E-03
C10(y^3) 8.5947565E-05 1.3115829E-03 3.4613120E-03
C11(x^4) 1.6210408E-04 2.4664734E-04 1.3367935E-05
C13(x^2*y^2) 6.6926503E-05 -5.4739437E-05 -2.4939498E-05
C15(y^4) 8.0767480E-06 1.2034245E-04 1.6444545E-04
C17(x^4*y) -3.4868190E-05 -9.1628408E-06 -1.3775191E-05
C19(x^2*y^3) -6.0665856E-05 7.7908870E-06 -9.6385703E-06
C21(y^5) -2.2403749E-05 1.3951857E-05 5.3980110E-06
C22(x^6) 2.6143604E-07 -2.3863466E-06 -1.9406514E-07
C24(x^4*y^2) 2.3874868E-06 -9.8668211E-07 -1.7687467E-06
C26(x^2*y^4) 8.8907512E-06 1.8430607E-06 -1.8067207E-06
C28(y^6) 2.8897175E-06 -3.3632489E-07 -4.8877080E-07
C30(x^6*y) 4.3265630E-07 -7.9222888E-09 4.9827665E-08
C32(x^4*y^3) 3.3844674E-07 -2.7566738E-07 -2.9934843E-08
C34(x^2*y^5) -1.8853146E-07 -3.1562484E-07 -1.0162105E-07
C36(y^7) 1.0494137E-07 -7.2497867E-08 -1.2359180E-08
C37(x^8) -4.8221827E-10 3.4660156E-09 -2.2262943E-09
C39(x^6*y^2) -2.9046452E-08 7.5635782E-09 1.0112620E-08
C41(x^4*y^4) -4.8452367E-08 -3.5037115E-08 4.7040778E-09
C43(x^2*y^6) 5.7980725E-08 -1.3607590E-08 -3.4451643E-10
C45(y^8) 2.9086309E-08 -3.2759598E-10 1.1769751E-10
(C46以降の係数は全て0であるので、省略する)

(自由曲面データ3)
項 第22面係数
c 0
C1(k) 0
C3(y) 2.4201793E-02
C4(x^2) 1.4453640E-02
C6(y^2) 1.6891420E-03
C8(x^2*y) 7.2876362E-04
C10(y^3) 1.4602557E-04
C11(x^4) -9.7793046E-06
C13(x^2*y^2) 2.1755522E-05
C15(y^4) 5.3084710E-06
C17(x^4*y) -1.0393819E-06
C19(x^2*y^3) 3.3455725E-07
C21(y^5) 1.7384390E-07
C22(x^6) 4.8472761E-09
C24(x^4*y^2) -4.3839485E-08
C26(x^2*y^4) -3.1188580E-09
C28(y^6) 4.3253652E-09
C30(x^6*y) 9.8767449E-10
C32(x^4*y^3) -9.1481892E-10
C34(x^2*y^5) -3.1904648E-10
C36(y^7) 5.3838608E-11
C37(x^8) 9.6498932E-12
C39(x^6*y^2) 3.9085698E-11
C41(x^4*y^4) -8.2300157E-12
C43(x^2*y^6) -7.7692101E-12
C45(y^8) -3.4775011E-13
C47(x^8*y) 2.9808202E-13
C49(x^6*y^3) 4.2578716E-13
C51(x^4*y^5) 4.1876523E-15
C53(x^2*y^7) -7.7684026E-14
C55(y^9) -1.3376482E-14
(C56以降の係数は全て0であるので、省略する)
さらに、本実施例における第4面、第13面、第15面、および第22面のローカル座標系の偏心を下の表24に示す。表24の偏心データにおいて、「ADE」は図13の断面と平行な面(y−z平面)内での傾きの大きさである。また、「YDE」はシフトの大きさであり、シフトは図13の断面と平行な面(y−z平面)内でかつ光軸(z軸)に垂直な方向で設定される。ここで、傾き等の符号規則は前述に示したとおりである。なお、偏心データの説明は、以降の第4〜第6実施例においても同様とし説明を省略する。
(表24)
(偏心データ)
面番号 ADE(°) YDE(mm)
4 0.5 0
13 0.0 -0.13842
15 -0.555 0
22 35.0 0
物体面 -60.0 0
以下に、各条件式に対する対応値を示す。
条件式(29) |LT/f|=|290.4127/14.8168|=19.600
条件式(30) |θm/θs|=|35.0/−60.0|=0.58
(第3自由曲面レンズL23)
L1=20.665
L2=23.926
(x−z断面)
素子側レンズ面極大点座標 (xo1,zyo1)=(0,0)
物体側レンズ面極大点座標 (xo2,zyo2)=(0,0)
条件式(15) (x1+xo1)/|x1+xo1|×f1´(x1+xo1)<0
条件式(16) (x2+xo2)/|x2+xo2|×f2´(x2+xo2)<0
式(24) rx1=−L1/2.5=−8.27
式(25) rx2=−L2/0.1=−239.26
条件式(27) −|radxi|<x<|radxi|の範囲で、
zfc1(x)<zs2(x),zfc2(x)<zs2(x)
条件式(28) |rx1|<|radxi|であり、−|rx1|<x<|rx1|の範囲で、
zs1(x)<zfc1(x),zs1(x)<zfc2(x)
(第2自由曲面レンズL22)
L1=12.656
L2=15.265
(y−z断面)
素子側レンズ面極大点座標 (yo1,zyo1)=(1.287803,0.202936)
物体側レンズ面極大点座標 (yo2,zyo2)=(1.741274,0.278036)
条件式(13) (y1+yo1)/|y1+yo1|×f1´(y1+yo1)<0
条件式(14) (y2+yo2)/|y2+yo2|×f2´(y2+yo2)<0
式(18) ry1=−L1/3.5=−3.62
式(19) ry2=−L2=−15.27
条件式(21) −|radyi|<y<|radyi|の範囲で、
zfc1(y)<zs2(y),zfc2(y)<zs2(y)
条件式(22) |ry1|<|radyi|であり、−|ry1|<y<|ry1|の範囲で、
zs1(y)<zfc1(y),zs1(y)<zfc2(y)
(x−z断面)
素子側レンズ面極大点座標 (xo1,zyo1)=(0,0)
物体側レンズ面極大点座標 (xo2,zyo2)=(0,0)
条件式(15) (x1+xo1)/|x1+xo1|×f1´(x1+xo1)<0
条件式(16) (x2+xo2)/|x2+xo2|×f2´(x2+xo2)<0
式(24) rx1=−L1/2.5=−5.06
式(25) rx2=−L2/0.1=−152.65
条件式(27) −|radxi|<x<|radxi|の範囲で、
zfc1(x)<zs2(x),zfc2(x)<zs2(x)
条件式(28) |rx1|<|radxi|であり、−|rx1|<x<|rx1|の範囲で、
zs1(x)<zfc1(x),zs1(x)<zfc2(x)
このように本実施例では、条件式(13)等がそれぞれ満たされていることが分かる。なお、第3自由曲面レンズL23および第2自由曲面レンズL22の各断面におけるサグ量をそれぞれ図15および図16に示す。
図17に、第3実施例で使用する撮像素子(7.52×5.64mm)の撮像面上に設定した(x,y)座標と、この座標系によって定めた15点の光学性能の評価点を示す。なお、第3実施例に係る撮像光学系TLはy−z断面に対して対称であるため、評価点はxが正の領域のみを示す。
図18は、第3実施例に係る撮像光学系TLのe線単色のスポットダイヤグラムである。スポットダイヤグラムの下部に表示してある直線の長さは、撮像素子上の0.0265mmに相当する。対応する像点位置は、スポットダイヤグラムの下から順に、(x座標,y座標)=(0.00,0.00)、(1.88,0.00)、(3.76,0.00)、(0.00,1.41)、(1.88,1.41)、(3.76,1.41)、(0.00,-1.41)、(1.88,-1.41)、(3.76,-1.41)、(0.00,2.82)、(1.88,2.82)、(3.76,2.82)、(0.00,-2.82)、(1.88,-2.82)、(3.76,-2.82)である。
図19は、撮像エリアいっぱいのサイズで格子を撮像した場合の像(ディストーション
)を表現している。実際の計算では、物体像と光学系の点像強度分布の畳み込み積分を計算しているので、台形歪みの状態だけではなく、解像力も表現されている。また、図19では、物体の格子線幅が約0.01mmである。なお、ディストーションの説明は、以降の第4〜第6実施例においても同様とし説明を省略する。そして、図18および図19より、第3実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
第2実施形態に係る撮像光学系の実施例である第4実施例について、図20〜図25および表25〜表28を用いて説明する。図20は第4実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図21は第4実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)である。なお、第4実施例の撮像光学系は、回転対称レンズ群の構成を除いて、第3実施例の撮像光学系と同様の構成であり、各部に第3実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第4実施例の回転対称レンズ群G1は、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、両凸形状の第1回転対称レンズL11と、素子側に凸面を向けたメニスカスレンズである第2回転対称レンズL12と、素子側に凸面を向けたメニスカスレンズである第3回転対称レンズL13と、素子側に凸面を向けたメニスカスレンズである第4回転対称レンズL14とから構成される。なお、第2回転対称レンズL12における素子側(像側)のレンズ面(第7面)と、第3回転対称レンズL13における物体側のレンズ面(第9面)と、第4回転対称レンズL14における物体側のレンズ面(第12面)が非球面となっている。また、第2回転対称レンズL12と第3回転対称レンズL13が貼り合わせレンズとなっている。
下の表25に、第4実施例に係る撮像光学系TLの諸データを示す。
(表25)
(全体諸元)
像側開口数 0.20000
被写体サイズ 284.48mm×213.36mm
撮像倍率 1/37.0倍
回転対称レンズ群焦点距離f 14.260mm

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率/νd
像面 平面 1.00
1 平面 0.70 1.51680/64.2
2 平面 11.00 1.78800/47.4
3 平面 10.93
4 平面 0.00
5 21.03444 7.00 1.49700/81.6
6 -21.03444 0.20
7*a 10.90764 6.00 1.63246/63.8
8 70.72422 2.00 1.83917/23.9
9*a 10.13481 4.00
10 平面 0.00
11 10.85532 2.00 2.14352/17.8
12*a 10.71335 0.00
13 平面 0.50
14(絞り) 平面 0.00
15 平面 1.00
16*f 平面 3.00 1.53113/55.7
17*f 平面 9.50
18*f 平面 3.00 1.53113/55.7
19*f 平面 3.43
20*f 平面 5.00 1.53113/55.7
21*f 平面 21.00
22*f 平面 -199.61 反射面
物体面 平面 0.00
表25のレンズデータにおいて、第4面〜第12面は回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第7面、第9面、および第12面は回転対称な非球面である。下の表26に、第7面、第9面、および第12面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表26)
(非球面データ)
項 第7面係数 第9面係数 第12面係数
c 0.09168 0.09867 0.09334
k -2.90877 0 0
A(4次) 1.9535635E-04 -7.7588897E-05 -3.2174401E-05
B(6次) -1.8450936E-06 -4.2829065E-06 1.4592384E-05
C(8次) -5.4203107E-09 -3.4566719E-08 -1.3440130E-06
D(10次) 1.3623190E-10 -2.5784731E-09 6.4768446E-08
E(12次) -3.9894819E-12 0 0
また、表25のレンズデータにおいて、第16面〜第22面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第22面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表27に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表27)
(自由曲面データ1)
項 第16面係数 第17面係数 第18面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) -2.6041813E-01 -3.3508872E-01 3.5978955E-01
C4(x^2) 1.1826274E-02 -5.8967222E-03 -7.0383083E-02
C6(y^2) 4.1661092E-02 2.1233688E-02 -1.3665859E-01
C8(x^2*y) -3.9473639E-03 -2.7850136E-03 7.8857468E-04
C10(y^3) -1.1423394E-03 8.1331969E-04 1.5654117E-02
C11(x^4) -2.0340783E-04 -9.7625263E-05 -4.6365215E-04
C13(x^2*y^2) 2.8258800E-04 5.7103139E-04 -2.4407852E-03
C15(y^4) 6.4885200E-04 9.3071472E-04 -2.1261327E-03
C17(x^4*y) 4.0327007E-05 7.1042274E-05 3.1254897E-04
C19(x^2*y^3) 2.7019582E-05 5.0337585E-05 7.8024735E-04
C21(y^5) 8.0589865E-06 3.2272800E-05 2.1096408E-04
C22(x^6) 3.8248095E-05 8.4371240E-06 5.3487013E-06
C24(x^4*y^2) 9.4081147E-05 2.2912845E-05 -1.6960606E-06
C26(x^2*y^4) 7.2352479E-05 1.7894704E-05 -3.6997135E-05
C28(y^6) 1.9260933E-05 4.1391628E-06 -5.6995135E-06
C30(x^6*y) 1.5459067E-06 3.3649236E-06 5.9783348E-06
C32(x^4*y^3) 4.1144273E-08 3.7050894E-06 6.9738975E-06
C34(x^2*y^5) 4.7200657E-06 4.5974549E-06 1.0644933E-05
C36(y^7) 1.4674388E-06 9.3126428E-07 5.3075155E-07
C37(x^8) -3.7416310E-06 -5.3535501E-07 -2.6396075E-08
C39(x^6*y^2) -1.0276811E-05 -7.3029517E-07 -2.9183475E-06
C41(x^4*y^4) -8.4510780E-06 2.4603301E-06 -7.0051200E-06
C43(x^2*y^6) -7.0198445E-07 6.2811387E-06 -2.7315925E-06
C45(y^8) 5.1743326E-07 2.9867245E-06 -3.7276033E-07
C47(x^8*y) -9.3177463E-08 -1.6770224E-07 -1.1637311E-08
C49(x^6*y^3) -1.1877155E-08 -3.4259129E-07 7.5237116E-07
C51(x^4*y^5) -3.2384158E-07 -5.5039427E-07 1.4251137E-06
C53(x^2*y^7) -6.5862869E-07 -6.1323078E-07 8.0560632E-08
C55(y^9) -1.8236665E-07 -2.4601735E-07 9.9509732E-08
C56(y^10) 1.7681756E-07 3.3688147E-08 -2.5093455E-10
C58(x^8*y^2) 6.1365036E-07 8.7698739E-08 -3.2341791E-09
C60(x^6*y^4) 7.9841144E-07 4.1824000E-08 -7.4344821E-08
C62(X^4*y^26) 3.7045248E-07 -5.8875173E-08 -7.8151512E-08
C64(X^2*y^28) -8.8716877E-08 -2.4475517E-07 3.9076794E-09
C66(y^10) -2.3966984E-08 -5.4473898E-08 -4.9980691E-09

(自由曲面データ2)
項 第19面係数 第20面係数 第21面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 3.3365563E-01 3.0685418E-01 2.4813533E-01
C4(x^2) -5.7532907E-02 -3.9396149E-02 -3.9798366E-02
C6(y^2) -4.7563856E-02 1.4470529E-02 -1.4712861E-02
C8(x^2*y) -6.0052101E-03 2.1308948E-03 3.6417478E-03
C10(y^3) 7.7731371E-05 1.4409240E-03 3.5348542E-03
C11(x^4) 6.4145191E-05 1.7930250E-05 -8.3125745E-05
C13(x^2*y^2) -8.0340544E-05 5.4224552E-04 4.1739456E-04
C15(y^4) -1.4884064E-04 3.1351662E-04 4.2936576E-04
C17(x^4*y) 6.8779530E-05 -7.7716810E-05 -4.3333795E-05
C19(x^2*y^3) 1.9806411E-04 1.6385645E-07 2.5845437E-05
C21(y^5) -8.6869718E-05 6.3297046E-06 3.4059708E-05
C22(x^6) -3.2867482E-08 -3.0406161E-06 -7.4305959E-07
C24(x^4*y^2) 6.2032943E-06 -2.5878450E-06 -8.5935792E-06
C26(x^2*y^4) 1.0075005E-05 -4.9807798E-06 -1.9596538E-06
C28(y^6) 1.5051609E-05 -1.2959658E-06 2.4796795E-06
C30(x^6*y) 1.2945976E-06 1.9202003E-07 8.7618193E-08
C32(x^4*y^3) -2.0852128E-06 2.4247531E-07 -6.3635364E-07
C34(x^2*y^5) -2.0325580E-06 4.7425385E-07 -3.0162098E-07
C36(y^7) 4.4577925E-07 -1.1213258E-07 2.5052904E-08
C37(x^8) 7.8519053E-08 -1.6151932E-08 -6.4750976E-09
C39(x^6*y^2) -2.4844770E-07 -3.5322101E-08 6.5771445E-08
C41(x^4*y^4) -1.0185718E-07 -5.8353264E-09 5.1955449E-08
C43(x^2*y^6) -1.5961773E-07 4.5563395E-08 -3.9285141E-09
C45(y^8) -3.6739652E-07 3.4014020E-09 -3.1084567E-08
C47(x^8*y) -4.6786334E-09 5.3747709E-09 1.5337922E-09
C49(x^6*y^3) -1.7275156E-08 -6.7034371E-09 2.8870106E-09
C51(x^4*y^5) 4.1882418E-08 -6.3748940E-10 1.7124915E-09
C53(x^2*y^7) -8.2685364E-09 -5.5034831E-09 8.2443453E-10
C55(y^9) 1.4271216E-08 3.6841661E-10 -6.7287913E-09
C56(y^10) -6.6959428E-10 3.7660422E-10 3.5422758E-11
C58(x^8*y^2) 4.3203371E-09 6.3872630E-10 -2.7250144E-10
C60(x^6*y^4) 5.9150691E-09 -2.7991354E-10 -3.7777723E-10
C62(X^4*y^26) 1.8390612E-09 -4.4279901E-11 -4.4085890E-10
C64((X^2*y^28) 1.5641973E-09 -4.6766855E-10 -3.5877409E-11
C66(y^10) 3.5540724E-09 -1.1139770E-11 -3.4630667E-10

(自由曲面データ3)
項 第22面係数
c 0
C1(k) 0
C3(y) 2.5554379E-02
C4(x^2) 1.6338720E-02
C6(y^2) 1.9654169E-03
C8(x^2*y) 9.3479190E-04
C10(y^3) 2.2029628E-04
C11(x^4) -1.4539531E-05
C13(x^2*y^2) 3.3847778E-05
C15(y^4) 8.7220312E-06
C17(x^4*y) -1.2598260E-06
C19(x^2*y^3) 7.6399847E-07
C21(y^5) 2.8112003E-07
C22(x^6) 2.3109057E-08
C24(x^4*y^2) -5.6065597E-08
C26(x^2*y^4) 1.3201618E-09
C28(y^6) 1.0733281E-08
C30(x^6*y) 9.0361885E-10
C32(x^4*y^3) -1.6340322E-09
C34(x^2*y^5) -6.5153497E-10
C36(y^7) 4.1109091E-10
C37(x^8) -4.6209688E-11
C39(x^6*y^2) -3.0413647E-11
C41(x^4*y^4) -3.0822618E-11
C43(x^2*y^6) -1.9011268E-11
C45(y^8) 7.9009017E-12
C47(x^8*y) -2.6946898E-12
C49(x^6*y^3) -2.4387396E-12
C51(x^4*y^5) -1.1331121E-13
C53(x^2*y^7) -8.2658852E-14
C55(y^9) -1.8480462E-14
C56(y^10) 1.5462337E-14
C58(x^8*y^2) -5.8626927E-14
C60(x^6*y^4) -3.2414498E-14
C62(X^4*y^26) 3.2916835E-15
C64(X^2*y^28) 2.7221317E-15
C66(y^10) -1.8842008E-15
さらに、本実施例における第4面、第13面、第15面、および第22面のローカル座標系の偏心を下の表28に示す。
(表28)
(偏心データ)
面番号 ADE(°) YDE(mm)
4 0.5 0.00000
13 0.0 -0.13842
15 -0.555 0
22 35.0 0
物体面 -60.0 0
以下に、各条件式に対する対応値を示す。
条件式(29) |LT/f|=|290.8798/14.2598|=20.399
条件式(30) |θm/θs|=|35.0/−60.0|=0.58
(第3自由曲面レンズL23)
L1=17.846
L2=21.106
(x−z断面)
素子側レンズ面極大点座標 (xo1,zyo1)=(0,0)
物体側レンズ面極大点座標 (xo2,zyo2)=(0,0)
条件式(15) (x1+xo1)/|x1+xo1|×f1´(x1+xo1)<0
条件式(16) (x2+xo2)/|x2+xo2|×f2´(x2+xo2)<0
式(24) rx1=−L1/2.5=−7.14
式(25) rx2=−L2/0.1=−211.06
条件式(27) −|radxi|<x<|radxi|の範囲で、
zfc1(x)<zs2(x),zfc2(x)<zs2(x)
条件式(28) |rx1|<|radxi|であり、−|rx1|<x<|rx1|の範囲で、
zs1(x)<zfc1(x),zs1(x)<zfc2(x)
(第2自由曲面レンズL22)
L1=12.456
L2=14.413
(y−z断面)
素子側レンズ面極大点座標 (yo1,zyo1)=(1.684773,0.278734)
物体側レンズ面極大点座標 (yo2,zyo2)=(3.144479,0.553191)
条件式(13) (y1+yo1)/|y1+yo1|×f1´(y1+yo1)<0
条件式(14) (y2+yo2)/|y2+yo2|×f2´(y2+yo2)<0
式(18) ry1=−L1/3.5=−3.56
式(19) ry2=−L2=−14.41
条件式(21) −|radyi|<y<|radyi|の範囲で、
zfc1(y)<zs2(y),zfc2(y)<zs2(y)
条件式(22) |ry1|<|radyi|であり、−|ry1|<y<|ry1|の範囲で、
zs1(y)<zfc1(y),zs1(y)<zfc2(y)
(x−z断面)
素子側レンズ面極大点座標 (xo1,zyo1)=(0,0)
物体側レンズ面極大点座標 (xo2,zyo2)=(0,0)
条件式(15) (x1+xo1)/|x1+xo1|×f1´(x1+xo1)<0
条件式(16) (x2+xo2)/|x2+xo2|×f2´(x2+xo2)<0
式(24) rx1=−L1/2.5=−4.98
式(25) rx2=−L2/0.1=−144.13
条件式(27) −|radxi|<x<|radxi|の範囲で、
zfc1(x)<zs2(x),zfc2(x)<zs2(x)
条件式(28) |rx1|<|radxi|であり、−|rx1|<x<|rx1|の範囲で、
zs1(x)<zfc1(x),zs1(x)<zfc2(x)
このように本実施例では、条件式(13)等がそれぞれ満たされていることが分かる。なお、第3自由曲面レンズL23および第2自由曲面レンズL22の各断面におけるサグ量をそれぞれ図22および図23に示す。
図24は、第4実施例に係る撮像光学系TLのe線単色のスポットダイヤグラムである。スポットダイヤグラムの下部に表示してある直線の長さは、撮像素子上の0.027mmに相当する。対応する像点位置は、スポットダイヤグラムの下から順に、(x座標,y座標)=(0.00,0.00)、(1.92,0.00)、(3.84,0.00)、(0.00,1.44)、(1.92,1.44)、(3.84,1.44)、(0.00,-1.44)、(1.92,-1.44)、(3.84,-1.44)、(0.00,2.88)、(1.92,2.88)、(3.84,2.88)、(0.00,-2.88)、(1.92,-2.88)、(3.84,-2.88)である。
図25は、撮像エリアいっぱいのサイズで格子を撮像した場合の像(ディストーション)を表現している。そして、図24および図25より、第4実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第5実施例)
第2実施形態に係る撮像光学系の実施例である第5実施例について、図26〜図30および表29〜表32を用いて説明する。図26は第5実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図27は第5実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)である。なお、第5実施例の撮像光学系は、回転対称レンズ群および自由曲面レンズ群の一部の形状を除いて、第3実施例の撮像光学系と同様の構成であり、各部に第3実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第5実施例の回転対称レンズ群G1は、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、素子側に凹面を向けたメニスカスレンズである第1回転対称レンズL11と、両凸形状の第2回転対称レンズL12と、両凹形状の第3回転対称レンズL13と、両凹形状の第4回転対称レンズL14と、両凸形状の第5回転対称レンズL15とから構成される。なお、第1回転対称レンズL11における物体側のレンズ面(第5面)と、第2回転対称レンズL12における素子側(像側)のレンズ面(第6面)と、第5回転対称レンズL15における物体側のレンズ面(第11面)が非球面となっている。また、第2回転対称レンズL12と第3回転対称レンズL13が貼り合わせレンズとなっており、第4回転対称レンズL14と第5回転対称レンズL15が貼り合わせレンズとなっている。
第5実施例の自由曲面レンズ群G2では、第3自由曲面レンズL23における物体側のレンズ面がx−z断面において撮像素子IS側に凹面を向けた形状を有している。また、第2自由曲面レンズL22の断面形状は、x−z断面において撮像素子IS側に凹面を向けたメニスカス形状を有している。第5実施例の自由曲面ミラーMに関しては、自由曲面ミラーMにおけるローカル座標系のz軸が、自由曲面レンズ群G2の光軸に対して、座標原点を中心にy−z平面内で+30度だけ傾いている。また、第5実施例では、第3実施例および第4実施例のような仮想面を設けていない。
下の表29に、第5実施例に係る撮像光学系TLの諸データを示す。
(表29)
(全体諸元)
像側開口数 0.17857
被写体サイズ 284.48mm×213.36mm
撮像倍率 1/37.0倍
回転対称レンズ群焦点距離f 14.897mm

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率/νd
像面 平面 1.00
1 平面 0.70 1.51680/64.2
2 平面 11.00 1.78800/47.4
3 平面 2.14
4 -125.98570 3.50 1.62299/58.2
5*a -10.97536 0.10
6*a 8.20802 4.50 1.62299/58.2
7 -150.51597 3.00 1.72825/28.5
8 6.12558 2.34
9 -7.16940 1.00 1.60342/38.0
10 8.27052 4.00 1.74400/44.8
11*a -8.05504 1.00
12(絞り) 平面 0.20
13*f 平面 3.00 1.53113/55.7
14*f 平面 10.66
15*f 平面 3.00 1.53113/55.7
16*f 平面 4.83
17*f 平面 5.00 1.53113/55.7
18*f 平面 34.03
19*f 平面 -199.60 反射面
物体面 平面 0.00
表29のレンズデータにおいて、第4面〜第11面は回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第5面、第6面、および第11面は回転対称な非球面である。下の表30に、第5面、第6面、および第11面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表30)
(非球面データ)
項 第5面係数 第6面係数 第11面係数
c -0.09111 0.12183 -0.12415
k -1.20030 -0.88844 -1.15656
A(4次) 2.4210186E-05 1.4079225E-04 2.0253316E-05
B(6次) -9.5168770E-07 1.6343669E-06 7.8484153E-06
C(8次) -2.4608359E-09 -1.1931496E-07 -1.4005730E-06
D(10次) 2.0094362E-10 1.3960379E-09 5.6569278E-08
また、表29のレンズデータにおいて、第13面〜第19面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第19面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表31に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表31)
(自由曲面データ1)
項 第13面係数 第14面係数 第15面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 1.7250775E-01 1.3915417E-01 -3.6122881E-02
C4(x^2) -1.9002225E-02 -3.1345050E-02 -2.0610290E-02
C6(y^2) 2.6320783E-02 1.1968413E-03 -4.1030399E-02
C8(x^2*y) 9.3272868E-04 2.5000954E-03 2.3504211E-03
C10(y^3) -3.1049318E-03 -3.3897704E-03 7.5443505E-03
C11(x^4) 4.2880010E-04 1.4680491E-04 1.4357239E-04
C13(x^2*y^2) 1.3455893E-03 9.6357894E-04 -8.5050443E-05
C15(y^4) 3.4710553E-04 7.8424715E-05 -1.3247950E-03
C17(x^4*y) 1.1276481E-04 1.2088135E-04 1.1354916E-04
C19(x^2*y^3) 1.8644298E-04 2.2807626E-04 1.2753388E-04
C21(y^5) 3.2232856E-05 5.9697746E-05 7.3528783E-05
C22(x^6) -3.8622131E-06 -3.2757535E-06 -3.7704797E-06
C24(x^4*y^2) -1.4877007E-06 7.0837131E-06 -1.5472547E-05
C26(x^2*y^4) 9.5582625E-06 1.3951959E-05 -3.4580074E-06
C28(y^6) 6.4888253E-06 6.8246032E-06 -6.6046446E-06
C30(x^6*y) -3.5899011E-07 -5.5069532E-08 -7.8152950E-07
C32(x^4*y^3) -1.2295113E-06 1.5413470E-06 1.7589525E-07
C34(x^2*y^5) -1.8078891E-06 2.5439966E-07 3.3071008E-06
C36(y^7) -7.6398257E-07 -1.1775534E-06 2.6033435E-06
C37(x^8) -2.8622400E-07 1.2517171E-07 3.7425363E-08
C39(x^6*y^2) -1.0667375E-06 4.1286056E-07 5.8740479E-08
C41(x^4*y^4) -8.2097091E-07 1.3777925E-06 -2.7534607E-07
C43(x^2*y^6) -5.4025084E-07 1.3354302E-06 -2.2125652E-07
C45(y^8) -2.2188808E-07 3.4488968E-07 1.2052859E-07
(C46以降の係数は全て0であるので、省略する)

(自由曲面データ2)
項 第16面係数 第17面係数 第18面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) -5.5566831E-02 1.5134051E-01 1.8075196E-01
C4(x^2) -4.1031173E-03 6.3495806E-03 -4.5923987E-03
C6(y^2) 3.3772323E-02 6.4298933E-03 -2.2065420E-02
C8(x^2*y) -9.0047104E-04 3.9471572E-03 3.8616721E-03
C10(y^3) 6.2899413E-03 3.6648525E-03 3.0600838E-03
C11(x^4) 1.2451268E-05 -5.6980632E-05 1.5490614E-05
C13(x^2*y^2) -6.7046368E-04 9.7541334E-05 3.6589232E-04
C15(y^4) -8.9111633E-04 2.3108981E-04 2.0411057E-04
C17(x^4*y) 7.2067677E-05 -9.9652008E-06 1.4625001E-07
C19(x^2*y^3) -9.8714201E-06 3.2642804E-06 5.4924004E-05
C21(y^5) -1.1861145E-04 -1.0822109E-05 2.3936693E-05
C22(x^6) -2.3188121E-06 -1.0005172E-06 -7.5781234E-07
C24(x^4*y^2) -3.2890815E-06 -1.6061746E-06 -1.1787007E-06
C26(x^2*y^4) 6.6404026E-06 -4.8225836E-06 2.3107150E-06
C28(y^6) 3.6753129E-06 -3.3997840E-06 4.5925049E-07
C30(x^6*y) -3.3777446E-07 3.2742773E-07 8.1162167E-08
C32(x^4*y^3) -6.8794920E-07 5.8420943E-07 -9.1013686E-08
C34(x^2*y^5) 1.9035179E-06 4.7607689E-07 -3.3860357E-08
C36(y^7) 1.9478057E-06 1.3555213E-07 -1.3543414E-07
C37(x^8) 2.2567124E-08 2.5710890E-09 2.2397413E-09
C39(x^6*y^2) -1.0144806E-08 -5.5596594E-08 -1.0068468E-08
C41(x^4*y^4) -6.0435431E-08 -4.2458541E-08 -4.0977315E-08
C43(x^2*y^6) 1.1712172E-07 7.4073704E-09 -4.8371751E-08
C45(y^8) 1.0492005E-07 1.1514768E-08 -1.5459613E-08
(C46以降の係数は全て0であるので、省略する)

(自由曲面データ3)
項 第19面係数
c 0
C1(k) 0
C3(y) 8.2936434E-03
C4(x^2) 1.0440642E-02
C6(y^2) 9.3816839E-05
C8(x^2*y) 3.9014555E-04
C10(y^3) 6.9731637E-05
C11(x^4) -5.6804450E-06
C13(x^2*y^2) 7.6417919E-06
C15(y^4) 1.9851881E-06
C17(x^4*y) -5.1984756E-07
C19(x^2*y^3) -1.1335167E-07
C21(y^5) 2.9093770E-09
C22(x^6) 5.4936392E-09
C24(x^4*y^2) -1.8840571E-08
C26(x^2*y^4) -1.6626465E-08
C28(y^6) -9.3160115E-10
C30(x^6*y) 5.3180021E-10
C32(x^4*y^3) -3.4441621E-10
C34(x^2*y^5) -5.6525887E-10
C36(y^7) 1.3960281E-11
C37(x^8) -1.2150278E-12
C39(x^6*y^2) 1.3560649E-11
C41(x^4*y^4) -3.8773757E-12
C43(x^2*y^6) -6.7802887E-12
C45(y^8) 7.1767824E-13
(C46以降の係数は全て0であるので、省略する)
さらに、本実施例における第19面および物体面のローカル座標系の偏心を下の表32に示す。
(表32)
(偏心データ)
面番号 ADE(°) YDE(mm)
19 30.0 0
物体面 -60.0 0
以下に、各条件式に対する対応値を示す。
条件式(29) |LT/f|=|294.6001/14.8972|=19.776
条件式(30) |θm/θs|=|30.0/−60|=0.5
(第2自由曲面レンズL22)
L1=12.819
L2=14.776
(x−z断面)
素子側レンズ面極大点座標 (xo1,zyo1)=(0,0)
物体側レンズ面極大点座標 (xo2,zyo2)=(0,0)
条件式(15) (x1+xo1)/|x1+xo1|×f1´(x1+xo1)<0
条件式(16) (x2+xo2)/|x2+xo2|×f2´(x2+xo2)<0
式(24) rx1=−L1/2.5=−5.13
式(25) rx2=−L2/0.1=−147.76
条件式(27) −|radxi|<x<|radxi|の範囲で、
zfc1(x)<zs2(x),zfc2(x)<zs2(x)
条件式(28) |rx1|<|radxi|であり、−|rx1|<x<|rx1|の範囲で、
zs1(x)<zfc1(x),zs1(x)<zfc2(x)
このように本実施例では、条件式(15)等がそれぞれ満たされていることが分かる。なお、第2自由曲面レンズL22のx−z断面におけるサグ量を図28に示す。
図29は、第5実施例に係る撮像光学系TLのe線単色のスポットダイヤグラムである。スポットダイヤグラムの下部に表示してある直線の長さは、撮像素子上の0.027mmに相当する。対応する像点位置は、スポットダイヤグラムの下から順に、(x座標,y座標)=(0.00,0.00)、(1.82,0.00)、(3.65,0.00)、(0.00,1.44)、(1.78,1.44)、(3.55,1.44)、(0.00,-1.44)、(1.87,-1.44)、(3.74,-1.44)、(0.00,2.88)、(1.73,2.88)、(3.46,2.88)、(0.00,-2.88)、(1.92,-2.88)、(3.84,-2.88)である。なお、第5実施例では、画像処理部(図示せず)による撮像素子ISでの画像処理を併用して台形歪みの補正を行っている。具体的には、撮像素子ISで撮像された長方形画像の短辺側を5%長くするように画像処理を行っている。
図30は、撮像エリアいっぱいのサイズで格子を撮像した場合の像(ディストーション)を表現している。そして、図29および図30より、第5実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第6実施例)
第2実施形態に係る撮像光学系の実施例である第6実施例について、図31〜図35および表33〜表36を用いて説明する。図31は第6実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図32は第6実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)である。なお、第6実施例の撮像光学系は、第5実施例の撮像光学系と同様の構成であり、各部に第5実施例(第3実施例)の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、第6実施例の自由曲面ミラーMに関しては、自由曲面ミラーMにおけるローカル座標系のz軸が、自由曲面レンズ群G2の光軸に対して、座標原点を中心にy−z平面内で+35度だけ傾いている。
下の表33に、第6実施例に係る撮像光学系TLの諸データを示す。
(表33)
(全体諸元)
像側開口数 0.17857
被写体サイズ 284.48mm×213.36mm
撮像倍率 1/37.0倍
回転対称レンズ群焦点距離f 15.5059mm

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率/νd
像面 平面 1.00
1 平面 0.70 1.51680/64.2
2 平面 11.00 1.78800/47.4
3 平面 2.14
4 -130.44850 3.50 1.62299/58.2
5*a -10.32502 0.10
6*a 8.87430 4.50 1.62299/58.2
7 -47.02495 3.00 1.72825/28.5
8 6.02391 2.34
9 -7.34059 1.00 1.60342/38.0
10 10.98280 4.00 1.74400/44.8
11*a -7.69123 1.00
12(絞り) 平面 1.00
13*f 平面 3.00 1.53113/55.7
14*f 平面 13.05
15*f 平面 3.00 1.53113/55.7
16*f 平面 7.61
17*f 平面 5.00 1.53113/55.7
18*f 平面 28.06
19*f 平面 -199.60 反射面
物体面 平面 0.00
表33のレンズデータにおいて、第4面〜第11面は回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第5面、第6面、および第11面は回転対称な非球面である。下の表34に、第5面、第6面、および第11面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表34)
(非球面データ)
項 第5面係数 第6面係数 第11面係数
c -0.09685 0.11269 -0.13002
k -1.20030 -0.88844 -1.15656
A(4次) 2.4210186E-05 1.4079225E-04 -2.4286499E-04
B(6次) -9.5168770E-07 1.6343669E-06 1.3535281E-05
C(8次) -2.4608359E-09 -1.1931496E-07 -1.3667381E-06
D(10次) 2.0094362E-10 1.3960379E-09 4.5797215E-08
また、表33のレンズデータにおいて、第13面〜第19面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第19面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表35に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表35)
(自由曲面データ1)
項 第13面係数 第14面係数 第15面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 4.7652139E-02 7.3462603E-02 -7.8338236E-02
C4(x^2) 1.1552008E-02 -1.8268494E-03 -2.8671604E-02
C6(y^2) 2.0876597E-02 2.0926139E-03 -4.6825621E-02
C8(x^2*y) 2.9017450E-03 4.4189750E-03 1.5176782E-03
C10(y^3) -2.2086246E-03 -2.4211969E-03 1.2580946E-03
C11(x^4) -1.4694978E-04 -2.4243297E-04 1.5898508E-04
C13(x^2*y^2) -1.0446856E-04 -2.6332921E-04 -4.5258924E-04
C15(y^4) -3.0221284E-05 -1.2027936E-04 -5.4928473E-04
C17(x^4*y) 7.0039476E-05 8.2101878E-05 1.4621575E-04
C19(x^2*y^3) 6.9752373E-05 9.4262145E-05 1.1715665E-04
C21(y^5) 5.2796265E-06 1.9584930E-05 6.1730193E-05
C22(x^6) 1.2997090E-05 2.7395877E-06 -6.0932245E-06
C24(x^4*y^2) 4.3809389E-05 1.8619375E-05 -2.2012591E-06
C26(x^2*y^4) 4.2857223E-05 1.3190596E-05 -2.4548570E-06
C28(y^6) 1.3336728E-05 2.4605132E-06 1.0698771E-06
C30(x^6*y) 1.5346809E-07 -1.6876819E-07 -9.0235022E-07
C32(x^4*y^3) 8.2601844E-07 8.7365154E-07 1.9022832E-06
C34(x^2*y^5) 4.4808179E-08 1.5804911E-07 1.0603083E-06
C36(y^7) -3.2177996E-07 -6.8377345E-07 -1.7360462E-07
C37(x^8) -6.1770269E-07 -8.7296908E-08 3.9272435E-08
C39(x^6*y^2) -2.8367265E-06 -7.7216410E-07 -1.6472144E-07
C41(x^4*y^4) -3.1258756E-06 -2.6171869E-07 -2.0881349E-07
C43(x^2*y^6) -2.2643212E-06 -1.8440039E-07 -2.6197597E-07
C45(y^8) -4.0446312E-07 1.8412799E-07 2.6523681E-08
(C46以降の係数は全て0であるので、省略する)

(自由曲面データ2)
項 第16面係数 第17面係数 第18面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) -1.5268139E-01 1.2228328E-02 2.6862477E-02
C4(x^2) -1.2598700E-02 1.5016471E-03 -5.9162849E-03
C6(y^2) 9.1618962E-03 4.6044324E-03 -1.6095228E-02
C8(x^2*y) -1.8078806E-03 2.3984151E-03 2.3453350E-03
C10(y^3) 9.3947510E-04 2.4847676E-03 1.7228463E-03
C11(x^4) 9.2039711E-05 -2.0503957E-04 -1.2961665E-04
C13(x^2*y^2) -4.2008388E-04 4.8584277E-05 1.6469446E-04
C15(y^4) -4.3207999E-04 -3.8172977E-05 1.0658944E-05
C17(x^4*y) 9.6848266E-05 1.0094868E-06 -4.8011453E-06
C19(x^2*y^3) 4.7350800E-05 1.0802890E-05 2.5597458E-05
C21(y^5) -6.0758965E-06 -6.4088472E-06 4.1760857E-06
C22(x^6) -2.7308279E-06 -3.2026808E-07 -7.4932265E-08
C24(x^4*y^2) 6.3786092E-06 1.3677013E-06 -9.5156069E-07
C26(x^2*y^4) 5.2829942E-06 -6.9478239E-08 6.4520650E-07
C28(y^6) 5.3127809E-06 5.2364267E-07 1.9490525E-07
C30(x^6*y) -9.4562262E-07 -1.5745306E-07 -2.1814435E-08
C32(x^4*y^3) -2.1787211E-07 -1.2511936E-08 -1.0080547E-07
C34(x^2*y^5) -5.0085211E-07 -4.7807859E-08 -5.3990595E-08
C36(y^7) 2.8574408E-08 1.4140473E-08 -9.3717598E-09
C37(x^8) 2.2019211E-08 4.9289145E-09 1.1568050E-09
C39(x^6*y^2) -5.8672253E-08 -5.2289355E-09 2.9419858E-09
C41(x^4*y^4) 3.0553300E-11 -3.4817972E-09 -2.5420698E-09
C43(x^2*y^6) -4.4148694E-08 1.0464664E-09 -5.3392775E-09
C45(y^8) -3.0243748E-08 -1.7367671E-09 -8.9563065E-10
(C46以降の係数は全て0であるので、省略する)

(自由曲面データ3)
項 第19面係数
c 0
C1(k) 0
C3(y) 5.8255880E-03
C4(x^2) 9.6009201E-03
C6(y^2) 4.3331592E-05
C8(x^2*y) 4.0340417E-04
C10(y^3) 7.9988288E-05
C11(x^4) -3.9342481E-06
C13(x^2*y^2) 1.0206092E-05
C15(y^4) 3.1649776E-06
C17(x^4*y) -3.9478331E-07
C19(x^2*y^3) 3.7452432E-08
C21(y^5) 8.3350449E-08
C22(x^6) 2.5195773E-09
C24(x^4*y^2) -1.6553197E-08
C26(x^2*y^4) -8.8336537E-09
C28(y^6) 1.4433315E-09
C30(x^6*y) 3.4563093E-10
C32(x^4*y^3) -2.9666608E-10
C34(x^2*y^5) -2.9482933E-10
C36(y^7) 1.4958837E-11
C37(x^8) -2.4395532E-12
C39(x^6*y^2) 1.4513725E-11
C41(x^4*y^4) -8.0939383E-13
C43(x^2*y^6) -2.8156119E-12
C45(y^8) -9.9923435E-14
C47(x^8*y) -1.3613661E-13
C49(x^6*y^3) 2.4014824E-13
C51(x^4*y^5) 2.0470013E-14
C53(x^2*y^7) 5.3763726E-15
C55(y^9) -4.3152859E-15
(C55以降の係数は全て0であるので、省略する)
さらに、本実施例における第19面および物体面のローカル座標系の偏心を下の表36に示す。
(表36)
(偏心データ)
面番号 ADE(°) YDE(mm)
19 35.0 0
物体面 -60.0 0
以下に、各条件式に対する対応値を示す。
条件式(29) |LT/f|=|294.5972/15.5059|=19.0
条件式(30) |θm/θs|=|35.0/−60|=0.58
(第2自由曲面レンズL22)
L1=16.005
L2=17.961
(x−z断面)
素子側レンズ面極大点座標 (xo1,zyo1)=(0,0)
物体側レンズ面極大点座標 (xo2,zyo2)=(0,0)
条件式(15) (x1+xo1)/|x1+xo1|×f1´(x1+xo1)<0
条件式(16) (x2+xo2)/|x2+xo2|×f2´(x2+xo2)<0
式(24) rx1=−L1/2.5=−6.40
式(25) rx2=−L2/0.1=−179.61
条件式(27) −|radxi|<x<|radxi|の範囲で、
zfc1(x)<zs2(x),zfc2(x)<zs2(x)
条件式(28) |radxi|<|rx1|であり、−|radxi|<x<|radxi|の範囲で、
zs1(x)<zfc1(x),zs1(x)<zfc2(x)
このように本実施例では、条件式(15)等がそれぞれ満たされていることが分かる。なお、第2自由曲面レンズL22のx−z断面におけるサグ量を図33に示す。
図34は、第6実施例に係る撮像光学系TLのe線単色のスポットダイヤグラムである。スポットダイヤグラムの下部に表示してある直線の長さは、撮像素子上の0.027mmに相当する。対応する像点位置は、スポットダイヤグラムの下から順に、(x座標,y座標)=(0.00,0.00)、(1.82,0.00)、(3.65,0.00)、(0.00,1.44)、(1.78,1.44)、(3.55,1.44)、(0.00,-1.44)、(1.87,-1.44)、(3.74,-1.44)、(0.00,2.88)、(1.73,2.88)、(3.46,2.88)、(0.00,-2.88)、(1.92,-2.88)、(3.84,-2.88)である。なお、第6実施例では、画像処理部(図示せず)による撮像素子ISでの画像処理を併用して台形歪みの補正を行っている。具体的には、撮像素子ISで撮像された長方形画像の短辺側を5%長くするように画像処理を行っている。
図35は、撮像エリアいっぱいのサイズで格子を撮像した場合の像(ディストーション)を表現している。そして、図34および図35より、第6実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第7実施例)
第3実施形態に係る撮像光学系の実施例である第7実施例について、図37〜図40および表37〜表42を用いて説明する。図37は第7実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図38は第7実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)である。第7実施例に係る撮像光学系TLは、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された複数の回転対称レンズL11〜L15からなる回転対称レンズ群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズL21〜L23からなる自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーMとを有して構成される。
なお、撮像素子ISの撮像面(像面)と回転対称レンズ群G1との間に2枚の平行平面板CV,Pが配置されているが、この平行平面板CV,Pは、撮像素子ISのフェイスプ
レート、物体像(被写体像)をRGBの3色に分解してそれぞれの撮像素子に導くためのダイクロイックプリズム等の色分解プリズムに相当するものである。また、前述の映像表示素子(図示せず)を設ける場合には、第1実施例の場合と同様にすることで、撮像と投写を切り替えて使用可能な装置を提供できる。
回転対称レンズ群G1は、光軸に沿って撮像素子IS側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズである第1回転対称レンズL11と、両凸形状の第2回転対称レンズL12と、両凸形状の第3回転対称レンズL13と、両凹形状の第4回転対称レンズL14と、素子側(像側)に凸面を向けたメニスカスレンズである第5回転対称レンズL15とから構成される。なお、第1回転対称レンズL11における素子側(像側)のレンズ面と、第3回転対称レンズL13における素子側(像側)のレンズ面と、第4回転対称レンズL14における物体側のレンズ面と、第5回転対称レンズL15における物体側のレンズ面が非球面となっている。また、第3回転対称レンズL13と第4回転対称レンズL14が貼り合わせレンズとなっている。
また、回転対称レンズ群G1と自由曲面レンズ群G2との間に絞りSが配置されている。自由曲面レンズ群G2は、撮像素子IS側から順に並んだ、第1自由曲面レンズL21と、第2自由曲面レンズL22と、第3自由曲面レンズL23とから構成され、第2自由曲面レンズL22および第3自由曲面レンズL23におけるy−z断面およびx−z断面が素子側(像側)に凹面を向けたメニスカス形状を有している。自由曲面レンズ群G2の中心軸は、回転対称レンズ群G1から自由曲面ミラーMまでの光軸(以下、単に光軸と呼ぶ)に対して、絞りS(と光軸の交わる点)を中心にy−z平面内で−10度(傾き角θ)だけ傾いている。また、自由曲面ミラーMに関しては、自由曲面ミラーMにおけるローカル座標系(xyz座標系)のz軸が、光軸に対して、座標原点を中心にy−z平面内で+25度だけ傾いている。なお、以下の第7〜第11実施例において、各ローカル座標系のz軸が光軸と平行であるときを0度とし、反時計回りを正と定義する。
このような第7実施例に係る撮像光学系TLでは、素子側開口数が0.1786であり、撮像素子ISの中心のシフト量hがY方向に+2.9976mmであり、撮像素子ISのサイズが7.68mm×5.76mmであり、被写体サイズが284.48mm×213.36mmであり、撮像倍率が約1/37倍となっている。なお、回転対称レンズ群G1全体の焦点距離fは、14.903mmである。
下の表37に、第7実施例に係る撮像光学系TLの数値データを示す。
(表37)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率/νd
像面 平面 1.00000
1 平面 0.70000 1.51680/64.2
2 平面 11.00000 1.80400/46.6
3 平面 5.70000
4*a -16.30000 2.91783 1.74300/49.3
5 -15.50000 0.10000
6 68.10035 5.72790 1.56907/71.3
7 -20.03844 0.50000
8*a 10.61721 5.51718 1.59240/68.3
9 -36.94050 2.30000 1.68893/31.1
10*a 7.68118 4.40000
11 7.37790 2.00000 1.85280/39.0
12*a 9.37830 2.97928
13(絞り) 平面 2.50000
14*f xy多項式面 4.50000 1.53113/55.7
15*f xy多項式面 9.00000
16*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
17*f xy多項式面 7.00000
18*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
19*f xy多項式面 20.00134
20*f xy多項式面 -164.00020 反射面
物体面 平面
表37において、第13面〜第18面までの面間隔は、自由曲面レンズ群G2の中心軸上の距離である。自由曲面レンズ群G2の中心軸が光軸に対して10度(符号省略)だけ傾いているので、第13面〜第18面までの光軸上の距離は、33×cos10=32.49866となる。
また、表37において、第4面〜第12面は回転対称な回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第4面、第8面、第10面、および第12面は回転対称な非球面である。下の表38に、第4面、第8面、第10面、および第12面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表38)
項 第4面係数 第8面係数
c -0.0613497 0.0941867
k 0 0
A(4次) 9.9088811E-05 -3.1038464E-04
B(6次) -2.8955599E-06 -5.1478378E-07
C(8次) 2.4889943E-08 2.6492821E-08
D(10次) -1.2338807E-10 -2.2239744E-10

項 第10面係数 第12面係数
c 0.1301883 0.1066291
k 0 0
A(4次) -1.2454654E-03 6.8479877E-04
B(6次) 7.7249972E-06 8.9013004E-06
C(8次) 1.2820448E-08 -3.7952079E-07
D(10次) -2.0976044E-09 1.7454868E-08
また、表37において、第14面〜第20面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第20面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表39〜表41に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表39)
項 第14面係数 第15面係数 第16面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 1.9017402E-01 4.6190137E-01 7.5000000E-01
C4(x^2) -9.0463444E-03 -1.8248624E-02 -5.0268949E-02
C6(y^2) 1.9901180E-02 1.3545914E-02 -1.0580380E-01
C8(x^2*y) -1.5876899E-03 -6.2633387E-04 3.2190974E-03
C10(y^3) -2.8638290E-03 -2.6556035E-03 3.6027098E-03
C11(x^4) 2.2373047E-05 -1.3198696E-04 -2.8811759E-04
C13(x^2*y^2) 9.7873842E-05 -1.9643685E-04 1.3746441E-04
C15(y^4) 8.6829974E-05 -9.9585679E-05 -8.6281332E-05
C17(x^4*y) 2.8102666E-05 3.9614649E-05 -3.5972749E-05
C19(x^2*y^3) 2.3073814E-05 5.2232811E-05 -1.0428197E-04
C21(y^5) 1.5826670E-05 3.7379938E-05 -1.5272786E-05
C22(x^6) 8.1635735E-06 3.6697812E-06 2.9032630E-06
C24(x^4*y^2) 1.4924226E-05 3.6893346E-06 -2.7668264E-06
C26(x^2*y^4) 9.0047886E-06 -1.8709069E-06 -1.2232493E-05
C28(y^6) 8.4877049E-07 -3.4209027E-06 -2.6120613E-06
C30(x^6*y) 7.9605046E-07 4.7509752E-07 -7.4551526E-07
C32(x^4*y^3) 1.4252740E-06 5.9365012E-07 -1.5686349E-06
C34(x^2*y^5) 1.0061147E-06 4.5397687E-07 1.6987288E-07
C36(y^7) 1.9029851E-07 4.0552333E-08 -2.9128550E-07
C37(x^8) -2.0145807E-07 -3.8057374E-08 6.1493894E-09
C39(x^6*y^2) -8.4240038E-07 -4.6641587E-08 2.1254851E-07
C41(x^4*y^4) -1.2064874E-06 -1.1327879E-07 3.8963217E-07
C43(x^2*y^6) -7.0474317E-07 -1.1026217E-07 1.3211609E-07
C45(y^8) 9.0383420E-08 1.6397257E-07 3.6381641E-08
(表40)
項 第17面係数 第18面係数 第19面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 3.6794235E-01 0 0
C4(x^2) -4.8955595E-02 -1.2236224E-02 -5.8941663E-03
C6(y^2) -6.0000772E-02 1.1373750E-02 1.1952780E-03
C8(x^2*y) -2.1780198E-03 -3.4058713E-03 -3.0310322E-04
C10(y^3) 1.4111447E-04 5.8199513E-04 5.6705178E-04
C11(x^4) -6.9484918E-05 -1.1637318E-05 -5.4380362E-05
C13(x^2*y^2) -3.5607551E-05 -3.7461801E-04 -1.5688477E-04
C15(y^4) -8.0269089E-05 -1.7452312E-04 -9.7384098E-05
C17(x^4*y) -2.6293767E-05 -3.9616502E-06 -1.0951191E-05
C19(x^2*y^3) -5.7329188E-05 -1.8115510E-05 -1.2666053E-05
C21(y^5) -1.0531173E-05 2.1234432E-07 9.5244138E-07
C22(x^6) 7.4839706E-07 -3.8450369E-07 -6.4320374E-08
C24(x^4*y^2) -1.6765308E-06 -1.0060228E-06 -3.1130393E-07
C26(x^2*y^4) -3.1228268E-06 -1.2647042E-06 -6.8072767E-07
C28(y^6) -5.8782823E-07 -1.1309675E-07 -6.0161949E-08
C30(x^6*y) -1.1005613E-07 -3.4148587E-08 4.2187489E-08
C32(x^4*y^3) -1.6027269E-07 -1.4228554E-07 6.0081161E-08
C34(x^2*y^5) -1.4889681E-08 -7.7241928E-08 -1.3708831E-09
C36(y^7) -3.1095056E-08 3.2432906E-08 3.1784441E-09
C37(x^8) 0 -6.6662373E-10 0
C39(x^6*y^2) 0 -8.7870095E-09 0
C41(x^4*y^4) 0 -1.5762050E-08 0
C43(x^2*y^6) 0 -4.8371822E-09 0
C45(y^8) 0 -1.0119274E-09 0
(表41)
項 第20面係数
c 0
C1(k) 0
C3(y) 0
C4(x^2) 1.2419868E-02
C6(y^2) 2.5155559E-03
C8(x^2*y) 4.4039503E-04
C10(y^3) 9.6899474E-05
C11(x^4) -4.9823517E-06
C13(x^2*y^2) 7.9731841E-06
C15(y^4) 9.0524527E-07
C17(x^4*y) -3.1378864E-07
C19(x^2*y^3) 4.9042232E-08
C21(y^5) -1.1443662E-08
C22(x^6) -4.0167980E-10
C24(x^4*y^2) -1.0080975E-08
C26(x^2*y^4) -3.6181076E-11
C28(y^6) -2.3211822E-10
C30(x^6*y) -2.9290586E-10
C32(x^4*y^3) -1.4357516E-10
C34(x^2*y^5) 1.7613577E-11
C36(y^7) 1.1803116E-13
C37(x^8) -4.0949986E-12
C39(x^6*y^2) -1.2701846E-11
C41(x^4*y^4) 9.5303660E-13
C43(x^2*y^6) -4.6943679E-14
C45(y^8) -6.0962092E-14
C47(x^8*y) -1.2432017E-13
C49(x^6*y^3) -1.2371629E-13
C51(x^4*y^5) 3.0336552E-14
C53(x^2*y^7) -7.0954219E-15
C55(y^9) -1.2438464E-15
以下に、条件式(31)〜(33)に対する対応値を示す。
条件式(31)|h/(f×sinθ)|=
|2.9976/[14.9030×sin(-10°)]|=1.158
条件式(32)|{sin-1(h/f)}/α|=
|[sin-1(2.9976/14.9030)]/63.9164|=0.182
条件式(33)|LT/f|=
|261.3424/14.9030|=17.536
また、下の表42に、条件式(34)に対する対応値を示す。なお、x−z断面に関しては、自由曲面がz軸に対して軸対称であるので、x座標の負の領域については記載を省略している。
(表42)
(第2自由曲面レンズL22:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.958558693
0 0.3576 0.961421039
0 0.5976 0.964213497
0 0.8376 0.966814910
0 1.0776 0.969158965
0 1.3176 0.971222172
0 1.5576 0.973010367
0 1.7976 0.974546818
0 2.0376 0.975863167
0 2.2776 0.976993161
0 2.5176 0.977968777
0 2.7576 0.978818126
0 2.9976 0.979564635
0 3.2376 0.980227068
0 3.4776 0.980820024
0 3.7176 0.981354664
0 3.9576 0.981839477
0 4.1976 0.982280968
0 4.4376 0.982684228
0 4.6776 0.983053364
0 4.9176 0.983391802
0 5.1576 0.983702502
0 5.3976 0.983988071
0 5.6376 0.984250855
0 5.8776 0.984492976

(第2自由曲面レンズL22:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.979564635
0.32 2.9976 0.979388334
0.64 2.9976 0.978862073
0.96 2.9976 0.977993680
1.28 2.9976 0.976795841
1.6 2.9976 0.975285506
1.92 2.9976 0.973483003
2.24 2.9976 0.971410810
2.56 2.9976 0.969092042
2.88 2.9976 0.966548720
3.2 2.9976 0.963799996
3.52 2.9976 0.960860516
3.84 2.9976 0.957739079

(第3自由曲面レンズL23:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.997990912
0 0.3576 0.997838638
0 0.5976 0.997775463
0 0.8376 0.997816603
0 1.0776 0.997963427
0 1.3176 0.998203808
0 1.5576 0.998513970
0 1.7976 0.998861976
0 2.0376 0.999211927
0 2.2776 0.999528301
0 2.5176 0.999779953
0 2.7576 0.999942468
0 2.9976 0.999999984
0 3.2376 0.999945222
0 3.4776 0.999778550
0 3.7176 0.999506439
0 3.9576 0.999139492
0 4.1976 0.998690570
0 4.4376 0.998173421
0 4.6776 0.997601695
0 4.9176 0.996988921
0 5.1576 0.996348961
0 5.3976 0.995698333
0 5.6376 0.995056849
0 5.8776 0.994453938

(第3自由曲面レンズL23:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.999999984
0.32 2.9976 0.999984182
0.64 2.9976 0.999935566
0.96 2.9976 0.999850421
1.28 2.9976 0.999722274
1.6 2.9976 0.999541528
1.92 2.9976 0.999295048
2.24 2.9976 0.998965786
2.56 2.9976 0.998532581
2.88 2.9976 0.997970215
3.2 2.9976 0.997249881
3.52 2.9976 0.996340125
3.84 2.9976 0.995208311
このように本実施例では、上記条件式(31)〜(34)が全て満たされていることが分かる。
図39に、第7実施例で使用する撮像素子(7.68×5.76mm)の撮像面上に設定した(x,y)座標と、この座標系によって定めた15点の光学性能の評価点を示す。なお、第7実施例に係る撮像光学系TLはy−z断面に対して対称であるため、評価点はxが正の領域のみを示す。また、本実施例においては、上述のように撮像素子ISの中心のシフト量hがY方向に+2.9976mmであるので、図39の像面座標系もyが正の領域で定義される。
図40は、第7実施例に係る撮像光学系TLの横収差図である。各収差図において、CはC線(λ=656.3nm)、eはe線(λ=546.1nm)、gはg線(λ=435.8nm)における収差をそれぞれ示す。対応する像点位置は、横収差図の上から順に、(x座標,y座標)=(3.84,5.8776)、(1.92,5.8776)、(0,5.8776)、(3.84,2.9976)、(1.92,2.9976)、(0,2.9976)、(3.84,0.1176)、(1.92,0.1176)、(0,0
.1176)である。なお、各収差図の説明は、以降の第8〜第11実施例においても同様とし説明を省略する。そして、各収差図より、第7実施例では、各点(像点)において横収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。
(第8実施例)
第3実施形態に係る撮像光学系の実施例である第8実施例について、図41〜図43および表43〜表48を用いて説明する。図41は第8実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図42は第8実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)である。なお、第8実施例の撮像光学系は、第7実施例の撮像光学系と同様の構成であり、各部に第7実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第8実施例に係る撮像光学系TLでは、素子側開口数が0.1786であり、撮像素子ISの中心のシフト量hがY方向に+2.9976mmであり、撮像素子ISのサイズが7.68mm×5.76mmであり、被写体サイズが284.48mm×213.36mmであり、撮像倍率が約1/37倍となっている。なお、回転対称レンズ群G1全体の焦点距離fは、14.9444mmである。
また、自由曲面レンズ群G2の中心軸は、光軸に対して、絞りS(と光軸の交わる点)を中心にy−z平面内で−16度(傾き角θ)だけ傾いている。また、自由曲面ミラーMに関しては、自由曲面ミラーMにおけるローカル座標系(xyz座標系)のz軸が、光軸に対して、座標原点を中心にy−z平面内で+25度だけ傾いている。
下の表43に、第8実施例に係る撮像光学系TLの数値データを示す。
(表43)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率/νd
像面 平面 1.00000
1 平面 0.70000 1.51680/64.2
2 平面 11.00000 1.80400/46.6
3 平面 5.70000
4*a -16.30000 2.76248 1.74300/49.3
5 -15.50000 0.10000
6 110.76719 5.25607 1.56907/71.3
7 -18.08244 0.50000
8*a 10.68699 5.33400 1.59240/68.3
9 -37.91040 2.30000 1.68893/31.1
10*a 7.75150 4.40000
11 7.23030 2.00000 1.85280/39.0
12*a 9.16280 3.23699
13(絞り) 平面 2.50000
14*f xy多項式面 4.50000 1.53113/55.7
15*f xy多項式面 9.00000
16*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
17*f xy多項式面 7.00000
18*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
19*f xy多項式面 20.77836
20*f xy多項式面 -164.93661 反射面
物体面 平面
表43において、第13面〜第18面までの面間隔は、自由曲面レンズ群G2の中心軸
上の距離である。自由曲面レンズ群G2の中心軸が光軸に対して16度(符号省略)だけ傾いているので、第13面〜第18面までの光軸上の距離は、33×cos16=31.72164となる。
また、表43において、第4面〜第12面は回転対称な回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第4面、第8面、第10面、および第12面は回転対称な非球面である。下の表44に、第4面、第8面、第10面、および第12面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表44)
項 第4面係数 第8面係数
c -0.0613497 0.0935717
k 0 0
A(4次) 9.3933465E-05 -3.1372044E-04
B(6次) -3.0170024E-06 -4.8084750E-07
C(8次) 2.7443594E-08 2.7734677E-08
D(10次) -1.5585598E-10 -2.1093749E-10

項 第10面係数 第12面係数
c 0.1290073 0.1091369
k 0 0
A(4次) -1.2133091E-03 6.7195610E-04
B(6次) 7.5421804E-06 7.8658158E-06
C(8次) 1.7677369E-08 -3.2126987E-07
D(10次) -1.8874145E-09 1.4776291E-08
また、表43において、第14面〜第20面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第20面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表45〜表47に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表45)
項 第14面係数 第15面係数 第16面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 1.9580512E-01 3.6110108E-01 7.5000000E-01
C4(x^2) -1.2438872E-02 -1.8500655E-02 -4.8086037E-02
C6(y^2) 1.9293518E-02 1.3319012E-02 -1.0822370E-01
C8(x^2*y) -1.9755341E-03 -9.0623395E-04 3.1350939E-03
C10(y^3) -3.1199298E-03 -3.1522150E-03 3.7349131E-03
C11(x^4) 3.9942175E-06 -1.1931680E-04 -2.5671932E-04
C13(x^2*y^2) -2.5006396E-05 -2.9473484E-04 2.9048311E-04
C15(y^4) -5.8736593E-05 -3.1242030E-04 -8.8880492E-05
C17(x^4*y) 1.2301093E-05 2.6113297E-05 -3.3172052E-05
C19(x^2*y^3) -8.9880237E-06 2.8632718E-05 -6.9786892E-05
C21(y^5) 5.3192773E-06 3.2143917E-05 -9.0064384E-06
C22(x^6) 7.1161820E-06 2.7681937E-06 1.7756512E-06
C24(x^4*y^2) 1.3171391E-05 2.0728985E-06 2.6490209E-06
C26(x^2*y^4) 6.7196696E-06 -5.0287983E-06 -9.6688425E-06
C28(y^6) -8.5420370E-07 -3.5465019E-06 -1.6387400E-06
C30(x^6*y) 1.8932948E-06 1.0238000E-06 -3.1152824E-07
C32(x^4*y^3) 4.8997837E-06 2.3608102E-06 -1.2494475E-06
C34(x^2*y^5) 5.4060592E-06 3.4487694E-06 -2.0455352E-07
C36(y^7) 6.6091238E-07 1.3366134E-07 -3.1403956E-07
C37(x^8) -2.6751392E-07 -5.1519592E-08 4.7092733E-09
C39(x^6*y^2) -1.2634642E-06 -2.7527982E-07 9.3651834E-08
C41(x^4*y^4) -2.2717212E-06 -6.2851956E-07 1.8589842E-07
C43(x^2*y^6) -1.2924015E-06 -4.8679982E-07 7.4889826E-08
C45(y^8) 6.0587039E-08 8.1699148E-08 -2.3334636E-08
(表46)
項 第17面係数 第18面係数 第19面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 5.0850667E-01 0 0
C4(x^2) -4.6912833E-02 -4.8381629E-03 -2.0666297E-03
C6(y^2) -5.5736842E-02 1.3716731E-02 -1.5706974E-03
C8(x^2*y) -1.7693755E-03 -2.1000760E-03 5.6042051E-04
C10(y^3) 7.6106293E-04 8.9392339E-04 6.8643941E-04
C11(x^4) -8.2328512E-05 -9.9870510E-06 -3.3820075E-05
C13(x^2*y^2) 3.8036183E-05 -3.3188059E-04 -1.0177859E-04
C15(y^4) -4.4101205E-05 -1.7856989E-04 -8.7420222E-05
C17(x^4*y) -1.6373033E-05 1.4712986E-06 -7.6831037E-06
C19(x^2*y^3) -4.3672036E-05 -7.4714593E-06 -6.9289403E-06
C21(y^5) -8.6405068E-06 1.0075778E-06 1.0870990E-06
C22(x^6) 4.7736240E-07 -2.5706163E-07 -1.1669556E-07
C24(x^4*y^2) 1.3092725E-06 1.3634289E-07 -4.4245496E-07
C26(x^2*y^4) -1.3113113E-06 -6.4642124E-08 -4.3388361E-07
C28(y^6) -8.7396056E-07 -1.8349710E-07 -1.1078306E-07
C30(x^6*y) -1.2341987E-07 -2.4778701E-09 3.4003785E-08
C32(x^4*y^3) -2.5839902E-07 -1.2873568E-08 6.2448821E-08
C34(x^2*y^5) -6.4236420E-08 -5.6427438E-08 -4.6376596E-09
C36(y^7) -4.5019918E-09 2.1479736E-08 -1.2859120E-09
C37(x^8) 0 -8.2831769E-10 0
C39(x^6*y^2) 0 -7.0562072E-09 0
C41(x^4*y^4) 0 -1.3391919E-08 0
C43(x^2*y^6) 0 -1.0632525E-08 0
C45(y^8) 0 -1.5803851E-09 0
(表47)
項 第20面係数
c 0
C1(k) 0
C3(y) 0
C4(x^2) 1.2723682E-02
C6(y^2) 2.6881471E-03
C8(x^2*y) 4.4338292E-04
C10(y^3) 1.0339531E-04
C11(x^4) -5.7495028E-06
C13(x^2*y^2) 7.6713113E-06
C15(y^4) 8.8481415E-07
C17(x^4*y) -3.5525128E-07
C19(x^2*y^3) 5.7025914E-08
C21(y^5) -1.3628931E-08
C22(x^6) 3.4426229E-10
C24(x^4*y^2) -1.0102287E-08
C26(x^2*y^4) 3.4030696E-10
C28(y^6) -2.0201988E-10
C30(x^6*y) -1.7866777E-10
C32(x^4*y^3) -1.3254942E-10
C34(x^2*y^5) 1.0848522E-11
C36(y^7) 1.6954808E-12
C37(x^8) -8.7214282E-13
C39(x^6*y^2) -9.9501323E-12
C41(x^4*y^4) 1.9526861E-13
C43(x^2*y^6) 1.7942253E-14
C45(y^8) -5.4122699E-14
C47(x^8*y) 3.1805774E-14
C49(x^6*y^3) -1.6391044E-13
C51(x^4*y^5) 2.0436415E-14
C53(x^2*y^7) -9.7459895E-16
C55(y^9) -1.5218592E-15
以下に、条件式(31)〜(33)に対する対応値を示す。
条件式(31)|h/(f×sinθ)|=
|2.9976/[14.9444×sin(-16°)]|=0.728
条件式(32)|{sin-1(h/f)}/α|=
|[sin-1(2.9976/14.9444)]/63.7723|=0.181
条件式(33)|LT/f|=
|261.7262/14.9444|=17.513
また、下の表48に、条件式(34)に対する対応値を示す。なお、x−z断面に関しては、自由曲面がz軸に対して軸対称であるので、x座標の負の領域については記載を省略している。
(表48)
(第2自由曲面レンズL22:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.995237664
0 0.3576 0.996337114
0 0.5976 0.997235084
0 0.8376 0.997912051
0 1.0776 0.998387968
0 1.3176 0.998699160
0 1.5576 0.998882378
0 1.7976 0.998967057
0 2.0376 0.998973522
0 2.2776 0.998914444
0 2.5176 0.998797451
0 2.7576 0.998627694
0 2.9976 0.998409736
0 3.2376 0.998148644
0 3.4776 0.997850392
0 3.7176 0.997521775
0 3.9576 0.997170078
0 4.1976 0.996802683
0 4.4376 0.996426721
0 4.6776 0.996048814
0 4.9176 0.995674931
0 5.1576 0.995310316
0 5.3976 0.994959473
0 5.6376 0.994626200
0 5.8776 0.994313626

(第2自由曲面レンズL22:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.998409736
0.32 2.9976 0.998260445
0.64 2.9976 0.997815928
0.96 2.9976 0.997086117
1.28 2.9976 0.996087094
1.6 2.9976 0.994840344
1.92 2.9976 0.993371637
2.24 2.9976 0.991709518
2.56 2.9976 0.989883447
2.88 2.9976 0.987921698
3.2 2.9976 0.985849225
3.52 2.9976 0.983685719
3.84 2.9976 0.981444126

(第3自由曲面レンズL23:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.992358399
0 0.3576 0.991405008
0 0.5976 0.990687801
0 0.8376 0.990254176
0 1.0776 0.990128742
0 1.3176 0.990314250
0 1.5576 0.990793492
0 1.7976 0.991531597
0 2.0376 0.992478820
0 2.2776 0.993573980
0 2.5176 0.994748597
0 2.7576 0.995931563
0 2.9976 0.997053973
0 3.2376 0.998053670
0 3.4776 0.998879062
0 3.7176 0.999491835
0 3.9576 0.999868370
0 4.1976 0.999999815
0 4.4376 0.999890971
0 4.6776 0.999558285
0 4.9176 0.999027328
0 5.1576 0.998330178
0 5.3976 0.997503124
0 5.6376 0.996585022
0 5.8776 0.995616566

(第3自由曲面レンズL23:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.997053973
0.32 2.9976 0.997072053
0.64 2.9976 0.997125715
0.96 2.9976 0.997213013
1.28 2.9976 0.997329999
1.6 2.9976 0.997469745
1.92 2.9976 0.997621145
2.24 2.9976 0.997767665
2.56 2.9976 0.997886211
2.88 2.9976 0.997946357
3.2 2.9976 0.997910179
3.52 2.9976 0.997732869
3.84 2.9976 0.997364335
このように本実施例では、上記条件式(31)〜(34)が全て満たされていることが分かる。
図43は、第8実施例に係る撮像光学系TLの横収差図である。そして、各収差図より、第8実施例では、各点(像点)において横収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。
(第9実施例)
第3実施形態に係る撮像光学系の実施例である第9実施例について、図44〜図46および表49〜表54を用いて説明する。図44は第9実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図45は第8実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)である。なお、第9実施例の撮像光学系は、第7実施例の撮像光学系と同様の構成であり、各部に第7実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第9実施例に係る撮像光学系TLでは、素子側開口数が0.1786であり、撮像素子ISの中心のシフト量hがY方向に+2.9976mmであり、撮像素子ISのサイズが7.68mm×5.76mmであり、被写体サイズが284.48mm×213.36mmであり、撮像倍率が約1/37倍となっている。なお、回転対称レンズ群G1全体の焦点距離fは、17.0000mmである。
また、自由曲面レンズ群G2の中心軸は、光軸に対して、絞りS(と光軸の交わる点)を中心にy−z平面内で−7度(傾き角θ)だけ傾いている。また、自由曲面ミラーMに関しては、自由曲面ミラーMにおけるローカル座標系(xyz座標系)のz軸が、光軸に対して、座標原点を中心にy−z平面内で+25度だけ傾いている。
下の表49に、第9実施例に係る撮像光学系TLの数値データを示す。
(表49)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率/νd
像面 平面 1.00000
1 平面 0.70000 1.51680/64.2
2 平面 11.00000 1.80400/46.6
3 平面 5.70000
4*a -16.30000 2.00000 1.74300/49.3
5 -15.50000 0.10000
6 259.57028 9.16763 1.56907/71.3
7 -18.79180 0.50000
8*a 10.73108 5.35327 1.59240/68.3
9 -43.78993 2.30000 1.68893/31.1
10*a 7.97050 4.40000
11 9.66527 2.00000 1.85280/39.0
12*a 14.76397 4.80030
13(絞り) 平面 2.50000
14*f xy多項式面 4.50000 1.53113/55.7
15*f xy多項式面 9.00000
16*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
17*f xy多項式面 7.00000
18*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
19*f xy多項式面 19.74598
20*f xy多項式面 -164.99999 反射面
物体面 平面
表49において、第13面〜第18面までの面間隔は、自由曲面レンズ群G2の中心軸上の距離である。自由曲面レンズ群G2の中心軸が光軸に対して7度(符号省略)だけ傾いているので、第13面〜第18面までの光軸上の距離は、33×cos7=32.75402となる。
また、表49において、第4面〜第12面は回転対称な回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第4面、第8面、第10面、および第12面は回転対称な非球面である。下の表50に、第4面、第8面、第10面、および第12面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表50)
項 第4面係数 第8面係数
c -0.0613497 0.0931873
k 0 0
A(4次) 9.8303034E-05 -3.1854287E-04
B(6次) -2.6439913E-06 -6.5557465E-07
C(8次) 2.3211008E-08 3.0118204E-08
D(10次) -1.2863754E-10 -1.9046065E-10

項 第10面係数 第12面係数
c 0.1254626 0.0677325
k 0 0
A(4次) -1.1658784E-03 4.7103565E-04
B(6次) 8.4071416E-06 2.4416210E-06
C(8次) -1.5309401E-09 -2.0352803E-07
D(10次) -1.0367962E-09 3.3287730E-09
また、表49において、第14面〜第20面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第20面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表51〜表53に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表51)
項 第14面係数 第15面係数 第16面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 2.2040640E-01 5.5048823E-01 7.5000000E-01
C4(x^2) 1.4092673E-03 -1.1322644E-02 -5.3161207E-02
C6(y^2) 2.2440040E-02 1.4200633E-02 -1.1297661E-01
C8(x^2*y) -1.1012939E-03 -3.4226464E-04 2.7545397E-03
C10(y^3) -1.7101610E-03 -1.2823663E-03 3.3774765E-03
C11(x^4) 1.8931706E-04 2.3467713E-05 -3.1105623E-04
C13(x^2*y^2) 3.8603390E-04 1.4477096E-04 -1.2288847E-04
C15(y^4) 2.3267863E-04 1.2842722E-04 -6.3840492E-05
C17(x^4*y) 3.3884267E-05 4.7398665E-05 -4.6126262E-05
C19(x^2*y^3) 3.4284840E-05 5.8690943E-05 -1.5622924E-04
C21(y^5) 2.3963308E-05 4.2129645E-05 -3.2435078E-05
C22(x^6) 2.2286710E-06 2.6003361E-06 2.5361125E-06
C24(x^4*y^2) 6.3546120E-06 6.2477217E-06 -5.4325227E-06
C26(x^2*y^4) 5.5627421E-06 4.0258271E-06 -1.0003427E-05
C28(y^6) -6.3122620E-07 -1.2523914E-06 -2.5292275E-06
C30(x^6*y) 4.2559203E-07 6.3269332E-07 -2.8809426E-07
C32(x^4*y^3) 1.2403478E-06 1.2696384E-06 -4.8667234E-07
C34(x^2*y^5) 9.4819403E-07 5.0022589E-07 5.1288137E-07
C36(y^7) 3.2479232E-07 4.4381802E-07 -3.5298739E-07
C37(x^8) -6.7480900E-08 -1.5853476E-08 9.9838450E-09
C39(x^6*y^2) -5.1870414E-07 -8.9328419E-08 2.4072554E-07
C41(x^4*y^4) -1.1992359E-06 -5.1310016E-07 4.9179665E-07
C43(x^2*y^6) -9.0378581E-07 -6.0636841E-07 2.2248514E-07
C45(y^8) -9.0036139E-08 -4.5672854E-08 6.8352160E-08
(表52)
項 第17面係数 第18面係数 第19面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 2.5643078E-01 0 0
C4(x^2) -5.4308097E-02 -2.8113188E-02 -1.2067103E-02
C6(y^2) -6.2774080E-02 1.3159909E-02 5.2787505E-03
C8(x^2*y) -3.0205506E-03 -4.3377969E-03 -5.6700691E-04
C10(y^3) -7.7372680E-05 9.9688256E-04 7.2620897E-04
C11(x^4) -5.3553884E-05 -2.9680780E-06 -7.2371373E-05
C13(x^2*y^2) -1.3866645E-04 -4.4069446E-04 -2.2942944E-04
C15(y^4) -9.1371709E-05 -1.7546092E-04 -1.1056755E-04
C17(x^4*y) -3.3129864E-05 -3.0654527E-06 -1.0759068E-05
C19(x^2*y^3) -6.4136679E-05 -1.8129855E-05 -1.6667456E-05
C21(y^5) -1.3800234E-05 1.3209626E-07 1.5899750E-06
C22(x^6) 6.6661035E-07 -8.2413297E-07 -1.0386711E-07
C24(x^4*y^2) -2.4903772E-06 -1.0899324E-06 -1.8692485E-07
C26(x^2*y^4) -2.7310101E-06 -7.7747118E-07 -6.5245305E-07
C28(y^6) -9.4509034E-07 -1.6805523E-07 5.6559539E-08
C30(x^6*y) -6.3362895E-09 -4.9174351E-08 6.1866641E-08
C32(x^4*y^3) -1.4647683E-07 -1.4746587E-07 5.8527036E-08
C34(x^2*y^5) -8.0935068E-08 -2.7550591E-08 4.5357624E-09
C36(y^7) -7.9777541E-08 5.1526516E-08 5.9110087E-09
C37(x^8) 0 -1.6970826E-09 0
C39(x^6*y^2) 0 -1.4373678E-08 0
C41(x^4*y^4) 0 -1.6081114E-08 0
C43(x^2*y^6) 0 -4.2674846E-09 0
C45(y^8) 0 -5.7488958E-10 0
(表53)
項 第20面係数
c 0
C1(k) 0
C3(y) 0
C4(x^2) 1.2806832E-02
C6(y^2) 2.6925851E-03
C8(x^2*y) 4.8559349E-04
C10(y^3) 1.0539235E-04
C11(x^4) -5.4314810E-06
C13(x^2*y^2) 1.0093535E-05
C15(y^4) 1.0772751E-06
C17(x^4*y) -3.6376953E-07
C19(x^2*y^3) 7.5045544E-08
C21(y^5) -1.4077557E-08
C22(x^6) 1.8447159E-09
C24(x^4*y^2) -1.1398853E-08
C26(x^2*y^4) -5.3697556E-10
C28(y^6) -2.8923316E-10
C30(x^6*y) -1.5828439E-10
C32(x^4*y^3) -1.6378545E-10
C34(x^2*y^5) 1.5358314E-11
C36(y^7) 2.7243933E-12
C37(x^8) -1.1103242E-11
C39(x^6*y^2) -1.3575238E-11
C41(x^4*y^4) 1.1941981E-12
C43(x^2*y^6) 1.8944086E-14
C45(y^8) -7.5061887E-14
C47(x^8*y) -6.3615937E-13
C49(x^6*y^3) -7.2692831E-14
C51(x^4*y^5) 2.7916816E-14
C53(x^2*y^7) -9.2489160E-15
C55(y^9) -2.8579612E-15
以下に、条件式(31)〜(33)に対する対応値を示す。
条件式(31)|h/(f×sinθ)|=
|2.9976/[17.0000×sin(-7°)]|=1.447
条件式(32)|{sin-1(h/f)}/α|=
|[sin-1(2.9976/17.0000)]/64.0816|=0.158
条件式(33)|LT/f|=
|266.5212/17.0000|=15.678
また、下の表54に、条件式(34)に対する対応値を示す。なお、x−z断面に関しては、自由曲面がz軸に対して軸対称であるので、x座標の負の領域については記載を省略している。
(表54)
(第2自由曲面レンズL22:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.936391588
0 0.3576 0.937654407
0 0.5976 0.939075070
0 0.8376 0.940591150
0 1.0776 0.942163048
0 1.3176 0.943769504
0 1.5576 0.945401643
0 1.7976 0.947057118
0 2.0376 0.948735281
0 2.2776 0.950433859
0 2.5176 0.952147191
0 2.7576 0.953865866
0 2.9976 0.955577367
0 3.2376 0.957267336
0 3.4776 0.958921010
0 3.7176 0.960524519
0 3.9576 0.962065864
0 4.1976 0.963535500
0 4.4376 0.964926538
0 4.6776 0.966234658
0 4.9176 0.967457831
0 5.1576 0.968595915
0 5.3976 0.969650238
0 5.6376 0.970623183
0 5.8776 0.971517811

(第2自由曲面レンズL22:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.955577367
0.32 2.9976 0.955355886
0.64 2.9976 0.954695268
0.96 2.9976 0.953606780
1.28 2.9976 0.952108588
1.6 2.9976 0.950224810
1.92 2.9976 0.947984276
2.24 2.9976 0.945418974
2.56 2.9976 0.942562304
2.88 2.9976 0.939447239
3.2 2.9976 0.936104507
3.52 2.9976 0.932560938
3.84 2.9976 0.928838113

(第3自由曲面レンズL23:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.998092051
0 0.3576 0.998154305
0 0.5976 0.998294043
0 0.8376 0.998498015
0 1.0776 0.998746599
0 1.3176 0.999016660
0 1.5576 0.999284520
0 1.7976 0.999528616
0 2.0376 0.999731517
0 2.2776 0.999881125
0 2.5176 0.999971014
0 2.7576 0.999999996
0 2.9976 0.999971125
0 3.2376 0.999890421
0 3.4776 0.999765527
0 3.7176 0.999604552
0 3.9576 0.999415246
0 4.1976 0.999204515
0 4.4376 0.998978316
0 4.6776 0.998741848
0 4.9176 0.998499988
0 5.1576 0.998257923
0 5.3976 0.998022000
0 5.6376 0.997800814
0 5.8776 0.997606531

(第3自由曲面レンズL23:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.999971125
0.32 2.9976 0.999910295
0.64 2.9976 0.999730585
0.96 2.9976 0.999440038
1.28 2.9976 0.999051087
1.6 2.9976 0.998579161
1.92 2.9976 0.998040898
2.24 2.9976 0.997452097
2.56 2.9976 0.996825563
2.88 2.9976 0.996169034
3.2 2.9976 0.995483357
3.52 2.9976 0.994761072
3.84 2.9976 0.993985541
このように本実施例では、上記条件式(31)〜(34)が全て満たされていることが分かる。
図46は、第9実施例に係る撮像光学系TLの横収差図である。そして、各収差図より、第9実施例では、各点(像点)において横収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。
(第10実施例)
第3実施形態に係る撮像光学系の実施例である第10実施例について、図47〜図49および表55〜表60を用いて説明する。図47は第10実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図48は第10実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)である。なお、第10実施例の撮像光学系は、第7実施例の撮像光学系と同様の構成であり、各部に第7実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第10実施例に係る撮像光学系TLでは、素子側開口数が0.1786であり、撮像素子ISの中心のシフト量hがY方向に+2.9976mmであり、撮像素子ISのサイズが7.68mm×5.76mmであり、被写体サイズが284.48mm×213.36mmであり、撮像倍率が約1/37倍となっている。なお、回転対称レンズ群G1全体の焦点距離fは、18.0013mmである。
また、自由曲面レンズ群G2の中心軸は、光軸に対して、絞りS(と光軸の交わる点)を中心にy−z平面内で−8度(傾き角θ)だけ傾いている。また、自由曲面ミラーMに関しては、自由曲面ミラーMにおけるローカル座標系(xyz座標系)のz軸が、光軸に対して、座標原点を中心にy−z平面内で+29度だけ傾いている。
下の表55に、第10実施例に係る撮像光学系TLの数値データを示す。
(表55)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率/νd
像面 平面 1.00000
1 平面 0.70000 1.51680/64.2
2 平面 11.00000 1.80400/46.6
3 平面 5.70000
4*a -16.30000 3.19412 1.74300/49.3
5 -15.50000 0.10000
6 180.22745 9.09824 1.56907/71.3
7 -23.41457 0.50000
8*a 11.03256 6.27236 1.59240/68.3
9 -57.70554 2.30000 1.68893/31.1
10*a 8.41355 4.40000
11 17.70162 2.00000 1.85280/39.0
12*a 49.32665 4.75238
13(絞り) 平面 2.50000
14*f xy多項式面 4.50000 1.53113/55.7
15*f xy多項式面 9.00000
16*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
17*f xy多項式面 7.00000
18*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
19*f xy多項式面 19.82115
20*f xy多項式面 -244.88093 反射面
物体面 平面
表55において、第13面〜第18面までの面間隔は、自由曲面レンズ群G2の中心軸上の距離である。自由曲面レンズ群G2の中心軸が光軸に対して8度(符号省略)だけ傾いているので、第13面〜第18面までの光軸上の距離は、33×cos8=32.67885となる。
また、表55において、第4面〜第12面は回転対称な回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第4面、第8面、第10面、および第12面は回転対称な非球面である。下の表56に、第4面、第8面、第10面、および第12面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表56)
項 第4面係数 第8面係数
c -0.0613497 0.0906408
k 0 0
A(4次) 1.4135382E-04 -3.0017937E-04
B(6次) -2.9321862E-06 -7.0914612E-07
C(8次) 2.3410566E-08 2.9054854E-08
D(10次) -1.1169176E-10 -1.8023721E-10

項 第10面係数 第12面係数
c 0.1188559 0.0202730
k 0 0
A(4次) -1.1170852E-03 3.4302952E-04
B(6次) 8.5331844E-06 2.2010909E-06
C(8次) -1.2747387E-08 -1.8994630E-07
D(10次) -7.5833050E-10 3.3391376E-09
また、表55において、第14面〜第20面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第20面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表57〜表59に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表57)
項 第14面係数 第15面係数 第16面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 1.8624979E-01 4.6434103E-01 7.5000000E-01
C4(x^2) -1.1024024E-02 -2.1445033E-02 -5.4178517E-02
C6(y^2) 2.4433088E-02 1.6404487E-02 -1.1733503E-01
C8(x^2*y) -2.7345496E-03 -2.1321446E-03 2.2461839E-03
C10(y^3) -3.2027256E-03 -3.2543042E-03 3.8795578E-03
C11(x^4) 1.6860859E-04 2.6024584E-06 -1.6552252E-04
C13(x^2*y^2) 2.3138601E-04 -1.4742572E-04 -1.8290840E-04
C15(y^4) 1.4256407E-04 -9.6638324E-05 -1.3328312E-04
C17(x^4*y) 3.2985670E-05 4.2463592E-05 -9.0113748E-06
C19(x^2*y^3) 2.6030332E-05 3.4723173E-05 -1.4095239E-04
C21(y^5) 1.3866620E-05 2.6659731E-05 -2.4870752E-05
C22(x^6) 3.9755555E-07 5.4717406E-07 2.8815362E-06
C24(x^4*y^2) 3.7268089E-06 2.2850176E-06 1.5025443E-06
C26(x^2*y^4) 4.2841988E-07 -3.5481315E-06 -7.2968226E-06
C28(y^6) -5.6224427E-07 -2.2222772E-06 -2.3275773E-06
C30(x^6*y) 5.5004544E-07 3.4598088E-07 -7.4822471E-07
C32(x^4*y^3) 1.4850174E-06 1.3236604E-06 -1.7595488E-06
C34(x^2*y^5) 7.1143019E-07 6.1425145E-07 9.3141027E-07
C36(y^7) 1.9147672E-07 2.4394252E-07 2.1152270E-07
C37(x^8) -5.9112964E-09 3.3968034E-08 1.3696403E-08
C39(x^6*y^2) -4.7078888E-07 -1.0140388E-07 1.6985221E-07
C41(x^4*y^4) -7.3525407E-07 -2.3158528E-07 4.2837824E-07
C43(x^2*y^6) -3.6008419E-07 -1.5660100E-07 -5.6388993E-08
C45(y^8) 1.2857277E-08 2.8653987E-08 -7.0606063E-08
(表58)
項 第17面係数 第18面係数 第19面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 3.3167316E-01 0 0
C4(x^2) -5.0862229E-02 -1.1255351E-02 -6.4431487E-03
C6(y^2) -5.6407987E-02 9.6398834E-03 -2.6039280E-03
C8(x^2*y) -2.7872352E-03 -3.0778037E-03 -4.6360861E-04
C10(y^3) 1.2440008E-04 9.1822883E-04 5.8292233E-04
C11(x^4) -1.0049499E-05 -2.2101511E-05 -5.8124382E-05
C13(x^2*y^2) -1.5656323E-04 -3.5529827E-04 -1.6103847E-04
C15(y^4) -4.5345698E-05 -1.6951281E-04 -1.0306543E-04
C17(x^4*y) -1.1080632E-05 -1.3392883E-06 -8.3784638E-06
C19(x^2*y^3) -6.5091786E-05 -1.8977198E-05 -1.1899882E-05
C21(y^5) -5.3513351E-06 4.2046129E-06 2.9415003E-06
C22(x^6) 7.5199897E-07 -2.1224670E-07 4.4587101E-08
C24(x^4*y^2) -2.0134336E-07 -1.5804485E-07 -2.0663801E-08
C26(x^2*y^4) -1.5678188E-06 -7.6340839E-07 -5.8643979E-07
C28(y^6) -9.3685246E-07 -2.3978139E-07 -1.5133013E-08
C30(x^6*y) -1.1104190E-07 2.3268573E-08 6.7300031E-08
C32(x^4*y^3) -1.7223080E-07 -3.4073899E-08 5.3166433E-08
C34(x^2*y^5) 2.1905492E-07 -7.7919911E-09 -1.0086907E-08
C36(y^7) -3.2628260E-08 4.4345086E-08 5.0826389E-09
C37(x^8) 0 -7.1452091E-10 0
C39(x^6*y^2) 0 -6.3254785E-09 0
C41(x^4*y^4) 0 -8.4198638E-09 0
C43(x^2*y^6) 0 1.4375907E-09 0
C45(y^8) 0 -1.3008481E-09 0
(表59)
項 第20面係数
c 0
C1(k) 0
C3(y) 0
C4(x^2) 1.0623879E-02
C6(y^2) 2.7498835E-04
C8(x^2*y) 3.8773475E-04
C10(y^3) 6.1352732E-05
C11(x^4) -4.9661904E-06
C13(x^2*y^2) 8.1026962E-06
C15(y^4) 1.0549727E-06
C17(x^4*y) -3.9992646E-07
C19(x^2*y^3) 6.6656723E-08
C21(y^5) -5.9430169E-09
C22(x^6) 1.0510045E-09
C24(x^4*y^2) -1.4793497E-08
C26(x^2*y^4) -3.1177694E-10
C28(y^6) -3.5852047E-10
C30(x^6*y) -9.0092954E-11
C32(x^4*y^3) -2.2331876E-10
C34(x^2*y^5) 1.3362352E-11
C36(y^7) 5.2243906E-13
C37(x^8) -1.4681526E-11
C39(x^6*y^2) -4.9170434E-12
C41(x^4*y^4) 9.4393834E-13
C43(x^2*y^6) 1.2824092E-13
C45(y^8) -1.7826471E-14
C47(x^8*y) -8.9534601E-13
C49(x^6*y^3) 1.1803808E-13
C51(x^4*y^5) 2.5034309E-14
C53(x^2*y^7) -5.6400971E-15
C55(y^9) -1.6204323E-15
以下に、条件式(31)〜(33)に対する対応値を示す。
条件式(31)|h/(f×sinθ)|=
|2.9976/[18.0013×sin(-8°)]|=1.197
条件式(32)|{sin-1(h/f)}/α|=
|[sin-1(2.9976/18.0013)]/66.5111|=0.144
条件式(33)|LT/f|=
|348.3980/18.0013|=19.354
また、下の表60に、条件式(34)に対する対応値を示す。なお、x−z断面に関しては、自由曲面がz軸に対して軸対称であるので、x座標の負の領域については記載を省略している。
(表60)
(第2自由曲面レンズL22:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.981509671
0 0.3576 0.980937403
0 0.5976 0.980350694
0 0.8376 0.979748356
0 1.0776 0.979134545
0 1.3176 0.978517091
0 1.5576 0.977905846
0 1.7976 0.977311219
0 2.0376 0.976743018
0 2.2776 0.976209666
0 2.5176 0.975717788
0 2.7576 0.975272135
0 2.9976 0.974875768
0 3.2376 0.974530360
0 3.4776 0.974236570
0 3.7176 0.973994358
0 3.9576 0.973803232
0 4.1976 0.973662388
0 4.4376 0.973570782
0 4.6776 0.973527124
0 4.9176 0.973529867
0 5.1576 0.973577169
0 5.3976 0.973666896
0 5.6376 0.973796617
0 5.8776 0.973963645

(第2自由曲面レンズL22:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.974875768
0.32 2.9976 0.974746711
0.64 2.9976 0.974361476
0.96 2.9976 0.973725777
1.28 2.9976 0.972848861
1.6 2.9976 0.971743082
1.92 2.9976 0.970423319
2.24 2.9976 0.968906248
2.56 2.9976 0.967209493
2.88 2.9976 0.965350695
3.2 2.9976 0.963346571
3.52 2.9976 0.961211998
3.84 2.9976 0.958959219

(第3自由曲面レンズL23:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.990714267
0 0.3576 0.991942155
0 0.5976 0.993155023
0 0.8376 0.994330091
0 1.0776 0.995443793
0 1.3176 0.996473086
0 1.5576 0.997396737
0 1.7976 0.998196483
0 2.0376 0.998857986
0 2.2776 0.999371490
0 2.5176 0.999732144
0 2.7576 0.999939962
0 2.9976 0.999999477
0 3.2376 0.999919119
0 3.4776 0.999710445
0 3.7176 0.999387316
0 3.9576 0.998965126
0 4.1976 0.998460207
0 4.4376 0.997889457
0 4.6776 0.997270274
0 4.9176 0.996620802
0 5.1576 0.995960526
0 5.3976 0.995311203
0 5.6376 0.994698138
0 5.8776 0.994151604

(第3自由曲面レンズL23:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.999999477
0.32 2.9976 0.999993317
0.64 2.9976 0.999974282
0.96 2.9976 0.999940681
1.28 2.9976 0.999889610
1.6 2.9976 0.999816823
1.92 2.9976 0.999716595
2.24 2.9976 0.999581564
2.56 2.9976 0.999402616
2.88 2.9976 0.999168823
3.2 2.9976 0.998867477
3.52 2.9976 0.998484247
3.84 2.9976 0.998003453
このように本実施例では、上記条件式(31)〜(34)が全て満たされていることが分かる。
図49は、第10実施例に係る撮像光学系TLの横収差図である。そして、各収差図より、第10実施例では、各点(像点)において横収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。
(第11実施例)
第3実施形態に係る撮像光学系の実施例である第11実施例について、図50〜図52および表61〜表66を用いて説明する。図50は第11実施例に係る撮像光学系の側断面図(y−z断面図)であり、図51は第11実施例に係る撮像光学系の平断面図(x−z断面図)である。なお、第11実施例の撮像光学系は、第7実施例の撮像光学系と同様の構成であり、各部に第7実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第11実施例に係る撮像光学系TLでは、素子側開口数が0.1786であり、撮像素子ISの中心のシフト量hがY方向に+2.9976mmであり、撮像素子ISのサイズが7.68mm×5.76mmであり、被写体サイズが284.48mm×213.36mmであり、撮像倍率が約1/37倍となっている。なお、回転対称レンズ群G1全体の焦点距離fは、14.7000mmである。
また、自由曲面レンズ群G2の中心軸は、光軸に対して、絞りS(と光軸の交わる点)を中心にy−z平面内で−11度(傾き角θ)だけ傾いている。また、自由曲面ミラーMに関しては、自由曲面ミラーMにおけるローカル座標系(xyz座標系)のz軸が、光軸に対して、座標原点を中心にy−z平面内で+21度だけ傾いている。
下の表61に、第11実施例に係る撮像光学系TLの数値データを示す。
(表61)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率/νd
像面 平面 1.00000
1 平面 0.70000 1.51680/64.2
2 平面 11.00000 1.80400/46.6
3 平面 5.70000
4*a -16.30000 4.00754 1.74300/49.3
5 -15.50000 0.10000
6 105.12365 5.19304 1.56907/71.3
7 -19.90881 0.50000
8*a 10.83191 5.70425 1.59240/68.3
9 -28.20215 2.30000 1.68893/31.1
10*a 7.85271 4.40000
11 6.24533 2.00000 1.85280/39.0
12*a 7.11741 3.15660
13(絞り) 平面 2.50000
14*f xy多項式面 4.50000 1.53113/55.7
15*f xy多項式面 9.00000
16*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
17*f xy多項式面 7.00000
18*f xy多項式面 5.00000 1.53113/55.7
19*f xy多項式面 20.10630
20*f xy多項式面 -160.51244 反射面
物体面 平面
表61において、第13面〜第18面までの面間隔は、自由曲面レンズ群G2の中心軸上の距離である。自由曲面レンズ群G2の中心軸が光軸に対して11度(符号省略)だけ傾いているので、第13面〜第18面までの光軸上の距離は、33×cos11=32.39370となる。
また、表61において、第4面〜第12面は回転対称な回転対称レンズ群G1のレンズ面であり、その中で、第4面、第8面、第10面、および第12面は回転対称な非球面である。下の表62に、第4面、第8面、第10面、および第12面の非球面係数をそれぞれ示す。
(表62)
項 第4面係数 第8面係数
c -0.0613497 0.0923198
k 0 0
A(4次) 1.1285100E-04 -2.9105180E-04
B(6次) -3.0858143E-06 -7.3640615E-07
C(8次) 2.6739137E-08 2.5555202E-08
D(10次) -1.2907718E-10 -1.8787527E-10

項 第10面係数 第12面係数
c 0.1273446 0.1405006
k 0 0
A(4次) -1.2449229E-03 8.9651528E-04
B(6次) 7.4929188E-06 2.0258580E-05
C(8次) 1.6338571E-08 -6.3100424E-07
D(10次) -1.7895014E-09 5.3871857E-08
また、表61において、第14面〜第20面は非回転対称な自由曲面である。なお、本実施例では、第20面が自由曲面ミラーMの反射面となっている。下の表63〜表65に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表63)
項 第14面係数 第15面係数 第16面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 1.0966179E-01 3.7504985E-01 7.5000000E-01
C4(x^2) -1.7141062E-02 -2.4668511E-02 -4.5643681E-02
C6(y^2) 1.7502880E-02 9.7742914E-03 -1.0739646E-01
C8(x^2*y) -1.1604515E-03 -1.2815957E-04 2.4898442E-03
C10(y^3) -3.0557684E-03 -2.8709938E-03 3.0690997E-03
C11(x^4) 6.4003489E-05 -1.1427213E-04 -2.4873330E-04
C13(x^2*y^2) 1.7552755E-04 -1.8304434E-04 2.2500215E-04
C15(y^4) 1.5607923E-04 -9.2505642E-05 -9.9249595E-05
C17(x^4*y) 3.1702113E-05 3.8476913E-05 -4.3508304E-05
C19(x^2*y^3) 1.2585720E-05 4.4842551E-05 -1.0297671E-04
C21(y^5) -1.5476363E-06 2.1297119E-05 -2.7136344E-05
C22(x^6) 1.2459029E-05 3.9371426E-06 3.0838115E-06
C24(x^4*y^2) 3.3511372E-05 9.0957407E-06 -3.5898752E-07
C26(x^2*y^4) 3.2477610E-05 9.8154495E-06 -7.7628170E-06
C28(y^6) 9.2117713E-06 2.7106113E-06 -3.3281140E-06
C30(x^6*y) 8.5898774E-07 4.3541358E-07 -7.1203984E-07
C32(x^4*y^3) 2.2148371E-06 6.7866313E-07 -1.0175281E-06
C34(x^2*y^5) 1.9741645E-06 7.1268546E-07 -4.7396510E-07
C36(y^7) 5.0446158E-07 -2.9389879E-07 -3.8422133E-07
C37(x^8) -1.3877969E-07 2.3948975E-08 9.0991120E-09
C39(x^6*y^2) -1.0173985E-06 1.0086336E-07 1.7840180E-07
C41(x^4*y^4) -2.4312511E-06 -3.8942153E-07 3.0348654E-07
C43(x^2*y^6) -1.7595565E-06 -4.3707280E-07 1.9945794E-07
C45(y^8) -4.7256086E-08 1.3284734E-07 4.8634887E-08
(表64)
項 第17面係数 第18面係数 第19面係数
c 0 0 0
C1(k) 0 0 0
C3(y) 3.7533966E-01 0 0
C4(x^2) -4.7703024E-02 -1.2440704E-02 -4.5700142E-03
C6(y^2) -6.3861131E-02 1.3120378E-02 3.3693285E-03
C8(x^2*y) -2.1790974E-03 -2.7904567E-03 2.8592936E-04
C10(y^3) -4.8959686E-05 7.1676026E-04 8.2297418E-04
C11(x^4) -5.6218474E-05 2.9204157E-06 -5.1570559E-05
C13(x^2*y^2) -4.1824941E-06 -3.9243813E-04 -1.8943141E-04
C15(y^4) -1.2987500E-04 -1.9817071E-04 -1.0442241E-04
C17(x^4*y) -2.3548255E-05 1.4038037E-06 -9.8364228E-06
C19(x^2*y^3) -4.2554587E-05 -1.1486751E-05 -1.5656531E-05
C21(y^5) -1.0489516E-05 2.1973996E-06 1.0288827E-06
C22(x^6) 8.7003975E-07 -2.8532031E-07 -4.5774516E-09
C24(x^4*y^2) -1.1754575E-06 -5.9531020E-07 -3.6363195E-07
C26(x^2*y^4) -1.6514636E-06 -2.8363526E-07 -6.0977479E-07
C28(y^6) -5.6885201E-07 4.0187914E-08 -6.5488911E-08
C30(x^6*y) -1.4513914E-07 -5.4026724E-08 3.2591459E-08
C32(x^4*y^3) -1.6904333E-07 -1.2187787E-07 8.7205562E-08
C34(x^2*y^5) -1.9579896E-07 -7.2578748E-08 5.6190605E-09
C36(y^7) -5.7041513E-08 4.0822265E-08 4.2282473E-09
C37(x^8) 0 -5.2629522E-10 0
C39(x^6*y^2) 0 -1.1450586E-08 0
C41(x^4*y^4) 0 -2.3510642E-08 0
C43(x^2*y^6) 0 -8.5151144E-09 0
C45(y^8) 0 -2.1982753E-09 0
(表65)
項 第20面係数
c 0
C1(k) 0
C3(y) 0
C4(x^2) 1.2535724E-02
C6(y^2) 4.0754809E-03
C8(x^2*y) 4.2072496E-04
C10(y^3) 1.1618271E-04
C11(x^4) -5.5846671E-06
C13(x^2*y^2) 6.6536246E-06
C15(y^4) 8.1721322E-07
C17(x^4*y) -3.3297935E-07
C19(x^2*y^3) 3.1563652E-08
C21(y^5) -1.2761657E-08
C22(x^6) -8.3506781E-10
C24(x^4*y^2) -9.9833763E-09
C26(x^2*y^4) 1.8319267E-10
C28(y^6) -1.9493518E-10
C30(x^6*y) -3.2130471E-10
C32(x^4*y^3) -1.4774256E-10
C34(x^2*y^5) 2.0601390E-11
C36(y^7) 8.0970687E-14
C37(x^8) -2.7350270E-12
C39(x^6*y^2) -1.4367506E-11
C41(x^4*y^4) 5.0038842E-13
C43(x^2*y^6) -1.8888101E-13
C45(y^8) -6.7428035E-14
C47(x^8*y) -6.9255343E-14
C49(x^6*y^3) -1.5679024E-13
C51(x^4*y^5) 2.3317504E-14
C53(x^2*y^7) -8.7565034E-15
C55(y^9) -1.2692483E-15
以下に、条件式(31)〜(33)に対する対応値を示す。
条件式(31)|h/(f×sinθ)|=
|2.9976/[14.7000×sin(-11°)]|=1.069
条件式(32)|{sin-1(h/f)}/α|=
|[sin-1(2.9976/14.7000)]/59.2602|=0.199
条件式(33)|LT/f|=
|258.7739/14.7000|=17.604
また、下の表66に、条件式(34)に対する対応値を示す。なお、x−z断面に関しては、自由曲面がz軸に対して軸対称であるので、x座標の負の領域については記載を省略している。
(表66)
(第2自由曲面レンズL22:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.954802484
0 0.3576 0.956397837
0 0.5976 0.958657852
0 0.8376 0.961317102
0 1.0776 0.964133726
0 1.3176 0.966918469
0 1.5576 0.969542998
0 1.7976 0.971934116
0 2.0376 0.974061480
0 2.2776 0.975924338
0 2.5176 0.977540119
0 2.7576 0.978935806
0 2.9976 0.980141974
0 3.2376 0.981188980
0 3.4776 0.982104732
0 3.7176 0.982913555
0 3.9576 0.983635805
0 4.1976 0.984287930
0 4.4376 0.984882835
0 4.6776 0.985430385
0 4.9176 0.985937959
0 5.1576 0.986410996
0 5.3976 0.986853477
0 5.6376 0.987268326
0 5.8776 0.987657727

(第2自由曲面レンズL22:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.980141974
0.32 2.9976 0.979940618
0.64 2.9976 0.979340624
0.96 2.9976 0.978354065
1.28 2.9976 0.977000490
1.6 2.9976 0.975306012
1.92 2.9976 0.973301876
2.24 2.9976 0.971022516
2.56 2.9976 0.968503092
2.88 2.9976 0.965776679
3.2 2.9976 0.962871339
3.52 2.9976 0.959807414
3.84 2.9976 0.956595315

(第3自由曲面レンズL23:素子y−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 0.1176 0.999166389
0 0.3576 0.999034687
0 0.5976 0.998899216
0 0.8376 0.998784532
0 1.0776 0.998714017
0 1.3176 0.998705886
0 1.5576 0.998769640
0 1.7976 0.998903879
0 2.0376 0.999095948
0 2.2776 0.999323487
0 2.5176 0.999557528
0 2.7576 0.999766562
0 2.9976 0.999920774
0 3.2376 0.999995697
0 3.4776 0.999974716
0 3.7176 0.999850094
0 3.9576 0.999622604
0 4.1976 0.999300075
0 4.4376 0.998895327
0 4.6776 0.998424079
0 4.9176 0.997903235
0 5.1576 0.997349945
0 5.3976 0.996781620
0 5.6376 0.996217148
0 5.8776 0.995679481

(第3自由曲面レンズL23:素子x−z断面)
物体位置(x座標) 物体位置(y座標) 法線内積(Nr1・Nr2)
0 2.9976 0.999920774
0.32 2.9976 0.999889386
0.64 2.9976 0.999796173
0.96 2.9976 0.999643665
1.28 2.9976 0.999435107
1.6 2.9976 0.999173073
1.92 2.9976 0.998857747
2.24 2.9976 0.998485032
2.56 2.9976 0.998044733
2.88 2.9976 0.997519114
3.2 2.9976 0.996882114
3.52 2.9976 0.996099533
3.84 2.9976 0.995130408
このように本実施例では、上記条件式(31)〜(34)が全て満たされていることが分かる。
図52は、第11実施例に係る撮像光学系TLの横収差図である。そして、各収差図より、第11実施例では、各点(像点)において横収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。
以上、各実施例によれば、コンパクトな構成でありながら、台形歪みを良好に補正可能な撮像光学系TLおよび、これを備えた撮像装置CAMを実現することができる。
CAM 撮像装置 OBJ 物体
IS 撮像素子 TL 撮像光学系
G1 回転対称レンズ群
L11 第1回転対称レンズ L12 第2回転対称レンズ
L13 第3回転対称レンズ L14 第4回転対称レンズ
L15 第5回転対称レンズ
G2 自由曲面レンズ群
L21 第1自由曲面レンズ L22 第2自由曲面レンズ
L23 第3自由曲面レンズ
M 自由曲面ミラー Q 設置面

Claims (27)

  1. 物体を撮像素子により物体面に対して斜め方向から撮像する撮像装置用の撮像光学系であって、
    光軸に沿って前記撮像素子側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された回転対称レンズからなる回転対称レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された複数の自由曲面レンズからなる自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーとを有して構成されることを特徴とする撮像光学系。
  2. 前記自由曲面レンズ群において前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方が、前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸および前記自由曲面ミラーと前記物体面との間の光軸を通る前記自由曲面レンズの断面において、前記自由曲面ミラー側に凸面を向けた形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の撮像光学系。
  3. 前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方において、前記撮像素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記断面に沿って前記z軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸と垂直な座標軸をx軸として、前記自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,y,z)を定義し、前記レンズ面の形状を表わす式をz=f(x,y)としたとき、前記物体面からの光が通過する領域内において、次式
    の条件を満足するf(0,α)が存在し、前記レンズ面の形状を表わす式に対しy´=y−αとする変数変換を行った式をz=f´(x,y´)としたとき、x=0において、次式
    の条件を満足することを特徴とする請求項2に記載の撮像光学系。
  4. y=0のとき、前記物体面からの光が通過する領域内において、次式
    の条件を満足することを特徴とする請求項3に記載の撮像光学系。
  5. 前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方が、前記自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち両方であることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  6. 前記自由曲面レンズ群が、光軸に沿って前記撮像素子側から順に並んだ、収束作用を有する第1自由曲面レンズと、発散作用を有する第2自由曲面レンズと、収束作用を有する第3自由曲面レンズとから構成されることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に
    記載の撮像光学系。
  7. 前記回転対称レンズ群の中心軸が光軸に対して傾いていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  8. 前記自由曲面レンズ群で前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方において、前記撮像素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸および前記自由曲面ミラーと前記物体面との間の光軸を通る前記自由曲面レンズの断面に沿って前記z軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸と垂直な座標軸をx軸として、前記自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,y,z)を定義し、0を含む自然数をmおよびnとし、xy多項式の係数をC(m,n)として、前記レンズ面のサグ量を表わす式を次式
    のように表したとき、次式
    の条件を満足するとともに、次式
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像光学系。
  9. 前記撮像素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記断面に沿って前記z軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸と垂直な座標軸をx軸として、前記自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,y,z)を定義し、
    前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける前記自由曲面ミラー側のレンズ面と開口絞りとの間の空気換算距離をLとして、次式
    を定義するとともに、次式
    を定義し、
    前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける前記自由曲面ミラー側のレンズ面のサグ量を前記zとしたとき、
    y=0のときの前記自由曲面レンズの断面において、次式
    の条件、但し、x>raの場合は次式
    の条件を満足し、
    x=0のときの前記自由曲面レンズの断面において、次式
    の条件、但し、y>raの場合は次式
    の条件を満足することを特徴とする請求項2または8に記載の撮像光学系。
  10. 前記自由曲面レンズ群において前記自由曲面ミラーに最も近い自由曲面レンズにおける両側のレンズ面のうち少なくとも一方が、前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸および前記自由曲面ミラーと前記物体面との間の光軸を通る平面と垂直な前記自由曲面レンズの断面において、前記撮像素子側に凹面を向けた形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の撮像光学系。
  11. 前記自由曲面レンズ群において、前記自由曲面ミラーに最も近いミラー側自由曲面レンズおよび、前記ミラー側自由曲面レンズの隣に配置された素子側自由曲面レンズのうち、少なくとも一方の断面形状が、前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸および前記自由曲面ミラーと前記物体面との間の光軸を通る第1の断面、または、前記第1の断面と垂直な第2の断面において、前記撮像素子側に凹面を向けたメニスカス形状を有していることを特徴とする請求項10に記載の撮像光学系。
  12. 前記自由曲面レンズ群において、前記自由曲面ミラーに最も近いミラー側自由曲面レンズおよび、前記ミラー側自由曲面レンズの隣に配置された素子側自由曲面レンズのうち、少なくとも一方の断面形状が、前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸および前記自由曲面ミラーと前記物体面との間の光軸を通る第1の断面、且つ、前記第1の断面と垂直な第2の断面において、前記撮像素子側に凹面を向けたメニスカス形状を有していることを特徴とする請求項10に記載の撮像光学系。
  13. 前記第1の断面における断面形状が前記撮像素子側に凹面を向けたメニスカス形状を有しており、
    前記第1の断面において、前記撮像素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記z軸と垂直な座標軸をy軸として、自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(y,z)を定義し、
    前記自由曲面レンズの前記撮像素子側のレンズ面の場合にi=1とし、前記自由曲面レンズの前記自由曲面ミラー側のレンズ面の場合にi=2としたときに、前記自由曲面レンズの有効範囲内での極大点座標を(yoi,zoi)とし、前記自由曲面レンズのレンズ面のサグ量
    をzfi(y)として、次式
    zfci(y)=zfi(y+yoi)−zoi
    を定義し、
    絞りから前記自由曲面レンズの前記撮像素子側のレンズ面までの空気換算中心距離をL1として、次式
    ry1=−L1/3.5
    を定義し、
    絞りから前記自由曲面レンズの前記自由曲面ミラー側のレンズ面までの空気換算中心距離をL2として、次式
    ry2=−L2
    を定義し、
    前記ry1および前記ry2をryiとして、次式
    zsi(y)=ryi+[(ryi)2−y2]1/2
    を定義したとき、
    前記原点から前記有効範囲の端までのy方向長さの絶対値を|radyi|としたとき、
    −|radyi|<y<|radyi|の範囲で、次式
    zfci(y)<zs2(y)
    の条件を満足するとともに、
    |ry1|<|radyi|のときには−|ry1|<y<|ry1|の範囲で、|radyi|<|ry1|のときには−|radyi|<y<|radyi|の範囲で、次式
    zs1(y)<zfci(y)
    の条件を満足することを特徴とする請求項11または12に記載の撮像光学系。
  14. 前記第2の断面における断面形状が前記撮像素子側に凹面を向けたメニスカス形状を有しており、
    前記第2の断面において、前記撮像素子から前記自由曲面ミラーへ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、前記z軸と垂直な座標軸をx軸として、前記自由曲面レンズのレンズ面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,z)を定義し、
    前記自由曲面レンズの前記撮像素子側のレンズ面の場合にi=1とし、前記自由曲面レンズの前記自由曲面ミラー側のレンズ面の場合にi=2としたときに、前記自由曲面レンズの有効範囲内での極大点座標を(xoi,zoi)とし、自由曲面レンズのレンズ面のサグ量をzfi(x)として、次式
    zfci(x)=zfi(x+xoi)−zoi
    を定義し、
    絞りから前記自由曲面レンズの前記撮像素子側のレンズ面までの空気換算中心距離をL1として、次式
    rx1=−L1/2.5
    を定義し、
    絞りから前記自由曲面レンズの前記自由曲面ミラー側のレンズ面までの空気換算中心距離をL2として、次式
    rx2=−L2/0.1
    を定義し、
    前記rx1および前記rx2をrxiとして、次式
    zsi(x)=rxi+[(rxi)2−x2]1/2
    を定義したとき、
    前記原点から前記有効範囲の端までのx方向長さの絶対値を|radxi|としたとき、
    −|radxi|<x<|radxi|の範囲で、次式
    zfci(x)<zs2(x)
    の条件を満足するとともに、
    |rx1|<|radxi|のときには−|rx1|<x<|rx1|の範囲で、|radxi|<|rx1|のときには−|
    radxi|<x<|radxi|の範囲で、次式
    zs1(x)<zfci(x)
    の条件を満足することを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  15. 前記自由曲面レンズ群が3つの前記自由曲面レンズからなることを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  16. 前記回転対称レンズ群の焦点距離をfとし、前記撮像光学系の全長をLTとしたとき、次式
    15≦|LT/f|≦30
    の条件を満足することを特徴とする請求項10から15のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  17. 前記自由曲面レンズ群と前記自由曲面ミラーとの間の光軸と垂直な面に対する前記反射面の傾斜角をθmとし、前記自由曲面ミラーと前記物体面との間の光軸と垂直な面に対する前記物体面の傾斜角をθsとしたとき、次式
    0.5≦|θm/θs|≦0.7
    の条件を満足することを特徴とする請求項10から16のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  18. 前記撮像素子を前記回転対称レンズ群から前記自由曲面ミラーまでの光軸と垂直な方向へ平行移動させることにより、前記撮像素子の撮像面上で結像した前記物体の像に生じる台形歪みを補正可能に構成されており、
    前記自由曲面レンズ群において、前記自由曲面ミラーに最も近いミラー側自由曲面レンズおよび、前記ミラー側自由曲面レンズの隣に配置された素子側自由曲面レンズのうち、少なくとも一方における前記光軸を含む断面が、前記撮像素子側に凹面を向けたメニスカス形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の撮像光学系。
  19. 前記自由曲面レンズ群の中心軸が前記光軸に対して傾いていることを特徴とする請求項18に記載の撮像光学系。
  20. 前記光軸に対する前記自由曲面レンズ群の中心軸の傾き角をθとし、前記光軸から前記撮像素子の中心までの距離をhとし、前記回転対称レンズ群の焦点距離をfとしたとき、次式
    0.7≦|h/(f×sinθ)|≦1.5
    の条件を満足することを特徴とする請求項19に記載の撮像光学系。
  21. 前記回転対称レンズ群が複数の前記回転対称レンズから構成され、
    前記回転対称レンズ群における最も前記撮像素子側の回転対称レンズが物体側に凸面を向けたメニスカスレンズであり、
    前記回転対称レンズ群における最も物体側の回転対称レンズが前記撮像素子側に凸面を向けたメニスカスレンズであることを特徴とする請求項18から20のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  22. 前記自由曲面ミラーで反射する前の前記撮像素子の中心へ向かう主光線と前記光軸とのなす角をαとし、前記光軸から前記撮像素子の中心までの距離をhとし、前記回転対称レンズ群の焦点距離をfとしたとき、次式
    0.14≦|{sin-1(h/f)}/α|≦0.20
    の条件を満足することを特徴とする請求項18から21のいずれか一項に記載の撮像光学
    系。
  23. 前記回転対称レンズ群の焦点距離をfとし、前記撮像光学系の全長をLTとしたとき、次式
    15≦|LT/f|≦20
    の条件を満足することを特徴とする請求項18から22のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  24. 前記自由曲面レンズ群において、前記自由曲面ミラーに最も近いミラー側自由曲面レンズおよび、前記ミラー側自由曲面レンズの隣に配置された素子側自由曲面レンズのうち、少なくとも一方の断面形状が、前記回転対称レンズ群から前記自由曲面ミラーまでの光軸および前記自由曲面ミラーから前記物体面までの光軸を通る第1の断面、または、前記第1の断面と垂直な第2の断面において、前記撮像素子側に凹面を向けたメニスカス形状を有しており、
    前記回転対称レンズ群から前記自由曲面ミラーまでの光軸方向の座標軸をz軸とし、前記第1の断面に沿って前記z軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸と垂直な座標軸をx軸とし、
    前記ミラー側自由曲面レンズおよび前記素子側自由曲面レンズのうち前記メニスカス形状を有する自由曲面レンズにおいて、前記撮像素子の撮像面における前記素子の中心を通り前記y軸または前記x軸と平行な直線上に向かう主光線と前記撮像素子側のレンズ面との交点における前記レンズ面の法線ベクトルをNr1とし、前記主光線と前記自由曲面ミラー側のレンズ面との交点における前記レンズ面の法線ベクトルをNr2としたとき、前記Nr1と前記Nr2との内積が次式
    0.9≦Nr1・Nr2<1
    の条件を満足することを特徴とする請求項18から23のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  25. 所定の設置面に設置された状態で使用され、前記設置面と同じ面上または前記設置面と略平行な面上に配置された物体を撮像素子により斜め方向から撮像する撮像装置であって、前記撮像装置を構成する光学系が請求項1から24のいずれか一項に記載の撮像光学系であることを特徴とする撮像装置。
  26. 前記撮像素子により撮像された画像に対し所定の画像処理を行って前記画像の台形歪みを補正する画像処理部を備えることを特徴とする請求項25に記載の撮像装置。
  27. 所定の映像を表示する映像表示素子と、
    前記映像表示素子からの光を前記撮像素子側から前記撮像光学系に導く光路切替素子とを備え、
    前記光路切替素子および前記撮像光学系により、前記映像表示素子に表示された映像を拡大して前記設置面と同じ面上または前記設置面と略平行な面上に斜め方向から投写可能に構成されることを特徴とする請求項25または26に記載の撮像装置。
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