JP5578009B2 - 暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、暖房端末に供給される温調水を加熱する暖房ユニットを備えた暖房装置に関するものである。
暖房装置として、ヒートポンプユニットと、暖房端末である床暖房パネルと、ヒートポンプユニットから供給された冷媒によって床暖房パネルに供給される温水を加熱する暖房ユニットとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。この暖房ユニットは、ヒートポンプユニットから供給された冷媒と、暖房端末に供給される温水との間で熱交換させる水熱交換器を備えている。また、暖房ユニットは1つのヒートポンプユニットに対して1つだけ設けられており、ヒートポンプユニットと暖房ユニットとは、1つの室外機として一体に構成されている。したがって、床暖房パネルが複数設けられる場合は、それら全ての床暖房パネルが1つの暖房ユニットに接続され、その暖房ユニットにおいて加熱された温水が、全ての暖房ユニットに供給される。
また、特許文献1の暖房装置においては、暖房ユニットから4つの床暖房パネルに対して同一温度の温水が供給される。また、4つの床暖房ユニットは2つのエリアに分けられ、エリアごとに設定温度を別々に設定できるようになっている。ここで、2つのエリアにおいて異なる設定温度が設定された場合には、床暖房パネルに供給される温水の温度は、高い方の設定温度に基づいて決定される。そして、設定温度が高いエリアの床暖房パネルに対応する熱動弁は、開状態に維持され、他の床暖房パネルに対応する熱動弁は、設定温度に応じて開状態と閉状態とが交互に切り換えられる。
特開2009−139082号公報
このように、複数の床暖房パネルに対して同一温度の温水が供給される構成において、2つのエリアに対して互いに異なる設定温度が設定された場合には、高い方の設定温度に基づいて決定された温度の温水が、全ての床暖房パネルに対して供給されることから、設定温度が低いエリアの床暖房パネルには必要以上に高温の温水が供給されることになる。そのため、熱効率が低下し、2つのエリアの設定される設定温度の温度範囲が広い場合には、熱効率が著しく悪化する。また、設定温度が低いエリアの床暖房パネルでは、それに対応する熱動弁が開状態と閉状態とを交互に切り換えられることから、床暖房パネルの温度が不安定となり快適性が低下するという問題がある。
そこで、本発明者は、上記の問題を解消するために検討した結果、複数の床暖房パネルの全てを1つの暖房ユニットに接続するのではなく、複数の床暖房パネルを複数の群に分けて、その一群を構成する床暖房パネルごとに異なる暖房ユニットに接続するように構成すれば、熱効率が低下したり快適性が低下するのを抑制できることを見出した。
第1の発明に係る暖房装置は、ヒートポンプユニットと、前記ヒートポンプユニットにそれぞれ接続され、温調水の温度をそれぞれ調整する複数の暖房ユニットと、前記暖房ユニットごとに設けられ、前記複数の暖房ユニットのそれぞれから温調水が供給される複数群の暖房端末とを備え、前記暖房ユニットが、それぞれ、前記ヒートポンプユニットから供給される冷媒によって前記複数群の暖房端末に供給される温調水を加熱する水熱交換器を有しており、前記複数群の暖房端末に供給される温調水の温度は、前記暖房ユニットごとに決定され、前記複数群の暖房端末が、それぞれ別々に設定温度が変更される複数のエリアのいずれかに属する2以上の暖房端末を有する一群の暖房端末を含んでおり、その一群の暖房端末は、当該一群の暖房端末が接続された1つの暖房ユニットから同一温度の温調水が供給されることを特徴とする。
この暖房装置では、1つのヒートポンプユニットに複数の暖房ユニットが接続され、各暖房ユニットに一群の暖房端末が接続されているため、暖房ユニットごとに、暖房端末に供給される温調水の温度を調整することができる。
そのため、例えば、1つの暖房ユニットに接続される複数の暖房端末を2以上のエリアに分けて、エリアごとに設定温度を個別に設定する構成の場合、従来の暖房装置のように、1つの暖房ユニットに接続される全ての暖房端末を2つのエリアに分けて、エリアごとに設定温度を設定する場合と比べて多くの設定温度を設定することができる。
また、例えば、上記例示した構成に加えて、設定温度が低い暖房端末の温度が、開閉弁を間欠制御(開状態と閉状態とを交互に繰り返す制御)することで調整される構成においても、上述したように、必要以上に高温の温調水が供給される暖房端末が少なくなることから、従来の暖房装置のように、全ての暖房端末が1つの暖房ユニットに接続されており、同一温度の温調水が全ての暖房端末に供給される場合に比べて、熱動弁の開閉動作を少なくできる。そのため、暖房端末の温度が安定することから快適性を向上させることができる。
この暖房装置では、一群の暖房端末を構成する2以上の暖房端末に同一温度の温調水を供給しつつ、エリアごとに設定温度を異なる温度にできる。
第2の発明に係る暖房装置は、ヒートポンプユニットと、前記ヒートポンプユニットにそれぞれ接続され、温調水の温度をそれぞれ調整する複数の暖房ユニットと、前記暖房ユニットごとに設けられ、前記複数の暖房ユニットのそれぞれから温調水が供給される複数群の暖房端末とを備え、前記暖房ユニットが、それぞれ、前記ヒートポンプユニットから供給される冷媒によって前記複数群の暖房端末に供給される温調水を加熱する水熱交換器を有しており、前記複数群の暖房端末に供給される温調水の温度は、前記暖房ユニットごとに決定され、前記複数群の暖房端末が、それぞれ別々に設定温度が変更される2以上の暖房端末を有する一群の暖房端末を含んでおり、その一群の暖房端末は、当該一群の暖房端末が接続された1つの暖房ユニットから同一温度の温調水が供給されることを特徴とする。
この暖房装置では、1つのヒートポンプユニットに複数の暖房ユニットが接続され、各暖房ユニットに一群の暖房端末が接続されているため、暖房ユニットごとに、暖房端末に供給される温調水の温度を調整することができる。
例えば、暖房ユニットごとに、一群の暖房端末を構成する複数の暖房端末に同一温度の温調水が供給される構成においても、暖房ユニットごとに暖房端末に供給する温調水の温度を変更できることから、従来の暖房装置のように、全ての暖房端末が1つの暖房ユニットに対して接続されており、同一温度の温調水が全ての暖房端末に供給される場合に比べて、必要以上に高温の温調水が供給される暖房端末が少なくなる。したがって、暖房装置における熱効率を向上させることができる。
また、例えば、上記例示した構成に加えて、設定温度が低い暖房端末の温度が、開閉弁を間欠制御(開状態と閉状態とを交互に繰り返す制御)することで調整される構成においても、上述したように、必要以上に高温の温調水が供給される暖房端末が少なくなることから、従来の暖房装置のように、全ての暖房端末が1つの暖房ユニットに接続されており、同一温度の温調水が全ての暖房端末に供給される場合に比べて、熱動弁の開閉動作を少なくできる。そのため、暖房端末の温度が安定することから快適性を向上させることができる。
この暖房装置では、一群の暖房端末を構成する2以上の暖房端末に同一温度の温調水を供給しつつ、暖房端末の設定温度を異なる温度にできる。
の発明に係る暖房装置は、第または第の発明において、前記同一温度が、当該一群の暖房端末における設定温度のうち最も高い設定温度に基づいて決定されることを特徴とする。
この暖房装置では、一群の暖房端末における最も高い設定温度に基づいて、供給される温調水の温度を決定しているため、一群の暖房端末を構成する暖房端末の温度が設定温度となるように容易に温調することができる。
の発明に係る暖房装置は、第〜第のいずれかの発明において、前記2以上の暖房端末にそれぞれ供給される温調水の量を変更する複数の開閉弁と、前記複数の開閉弁を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記2以上の暖房端末のそれぞれの設定温度と前記同一温度とに基づいて前記開閉弁を制御することを特徴とする。
この暖房装置では、暖房端末に供給される温調水の量を開閉弁で変更することにより、暖房端末ごとに異なる温度に容易に温調することができる。
の発明に係る暖房装置は、第〜第のいずれか発明において、前記複数群の暖房端末が、前記一群の暖房端末を少なくとも2つ含んでおり、その少なくとも2つの群の暖房端末は、前記暖房ユニットごとに互いに異なる温度の温調水がそれぞれ供給されることを特徴とする。
この暖房装置では、それぞれの群を構成する暖房端末の設定温度の範囲に応じて、適正な温度の温調水を暖房端末に供給することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、1つのヒートポンプユニットに複数の暖房ユニットが接続され、各暖房ユニットに一群の暖房端末が接続されているため、暖房ユニットごとに、暖房端末に供給される温調水の温度を調整することができる。
の発明では、一群の暖房端末を構成する2以上の暖房端末に同一温度の温調水を供給しつつ、エリアごとに設定温度を異なる温度にできる。
第2の発明では、1つのヒートポンプユニットに複数の暖房ユニットが接続され、各暖房ユニットに一群の暖房端末が接続されているため、暖房ユニットごとに、暖房端末に供給される温調水の温度を調整することができる。
の発明では、一群の暖房端末を構成する2以上の暖房端末に同一温度の温調水を供給しつつ、暖房端末の設定温度を異なる温度にできる。
の発明では、一群の暖房端末における最も高い設定温度に基づいて、供給される温調水の温度を決定しているため、一群の暖房端末を構成する暖房端末の温度が設定温度となるように容易に温調することができる。
の発明では、暖房端末に供給される温調水の量を開閉弁で変更することにより、暖房端末ごとに異なる温度に容易に温調することができる。
の発明では、それぞれの群を構成する暖房端末の設定温度の範囲に応じて、適正な温度の温調水を暖房端末に供給することができる。
本発明の第1実施形態にかかる暖房装置の概略構成を示す回路図である。 図1の暖房装置における暖房ユニットの詳細な構成を示す回路図である。 図1の暖房装置を制御する制御部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態にかかる暖房装置の制御部の概略構成を示すブロック図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態にかかる暖房装置1について、図面を参照しつつ説明する。
<暖房装置1の全体構成>
図1に示すように、本実施形態の暖房装置1は、室外機(ヒートポンプユニット)10と、室外機10に接続された複数(本実施形態では2つ)の暖房ユニット40A、40Bと、暖房ユニット40Aに接続された複数(本実施形態では4つ)の床暖房パネル(暖房端末)70Aと、暖房ユニット40Bに接続された複数(本実施形態では4つ)の床暖房パネル(暖房端末)70Bと、リモコン2とを備えている。なお、暖房ユニット40Aに接続された4つの床暖房パネル70Aと、暖房ユニット40Bに接続された4つの床暖房パネル70Bが、それぞれ、本発明の「一群の暖房端末」を構成している。暖房装置1では、室外機10と暖房ユニット40A、40Bによって冷媒循環回路が構成されている。また、暖房ユニット40Aと4つの床暖房パネル70Aによって温水循環回路が構成されている。また、暖房ユニット40Bと4つの床暖房パネル70Bによって温水循環回路が構成されている。
<暖房装置1の冷媒循環回路の構成>
暖房装置1の冷媒循環回路を構成する各部について説明する。
室外機10は、暖房ユニット40A、40Bが接続される複数対(本実施形態では2対)の接続部11a、11bを有している。室外機10は、接続部11aと接続部11bとの間において、圧縮機12、室外熱交換器15および2つの電動膨張弁16を順に接続して形成された冷媒流路を備えている。より詳細に説明すると、冷媒流路において、圧縮機12の吐出管12aと吸入管12bとが、四路切換弁13の1次ポートに接続されている。吸入管12bには、アキュムレータ14が介設されている。吐出管12aには、吐出管温度検知サーミスタ25が付設されている。一方、四路切換弁13の2次ポートには、ヘッダ17に至る第1ガス管20aと、室外熱交換器15に至る第2ガス管20bとが接続されている。ヘッダ17は、第1ガス管20aを2本の分岐ガス管21に分岐するものである。各分岐ガス管21のヘッダ17側とは反対側の端部は、接続部11aに接続されている。各分岐ガス管21には、ガス管温度検知サーミスタ26が付設されている。
2つの接続部11bには、ヘッダ18から延びる2本の分岐液管22がそれぞれ接続されている。2本の分岐液管22には、電動膨張弁16がそれぞれ介設されている。2つの電動膨張弁16は、その開度が変化することによって、暖房ユニット40A、40Bに送る冷媒量を変更することができ、減圧機構として機能することができる。また、各分岐液管22における電動膨張弁16と接続部11bとの間には、液管温度検知サーミスタ27が付設されている。ヘッダ18は、2本の分岐液管22を液管20cに合流させるものである。液管20cのヘッダ18側とは反対側の端部は、室外熱交換器15に接続されている。室外熱交換器15には、室外熱交温度検知サーミスタ28が付設されている。
室外機10には、上述の冷媒流路に加えて、外気温度検知サーミスタ29と、制御部19とが備えられている。制御部19は、暖房ユニット40A、40Bの制御部50と信号線で接続されている。
暖房ユニット40A、40Bは、互いに同じ構成であって、それぞれ、室外機10に接続するための接続部41a、41bと、接続部41aと接続部41bとの間を結ぶ冷媒流路を備えている。この冷媒流路には、水熱交換器42が介設されている。そして、水熱交換器42と接続部41bとの間を接続する配管には、流出冷媒温度検知サーミスタ57が付設されている。また、暖房ユニット40A、40Bには、暖房ユニット40A、40Bの電気的制御を行う制御部50が備えられている。
暖房装置1では、室外機10の接続部11aと暖房ユニット40A、40Bの接続部41aとがそれぞれ連絡管9aで接続されると共に、室外機10の接続部11bと暖房ユニット40A、40Bの接続部41bとがそれぞれ連絡管9bで接続されている。なお、室外機10は、筐体10a内に上述した冷媒流路が収容されたものであり、暖房ユニット40A、40Bは、それぞれ、筐体40a内に上述した冷媒流路および後述する温水流路が収容されたものである。すなわち、室外機10と暖房ユニット40A、40Bとは別体に構成されている。
暖房装置1においては、連絡管9a、9bによって、室外機10内に構成された冷媒流路と暖房ユニット40A、40B内に構成された冷媒流路とが接続され、圧縮機12、水熱交換器42、電動膨張弁16、および室外熱交換器15が順に接続された冷媒循環回路が形成されている。この冷媒循環回路においては、連絡管9aを介して室外機10から送られた冷媒が、接続部41aから暖房ユニット40A、40B内にそれぞれ流れ込み、水熱交換器42を通過した後、接続部41bから流出する。
<暖房装置1の温水循環回路の構成>
次に、暖房装置1の温水循環回路を構成する各部について説明する。
上述したように、暖房ユニット40A、40Bは互いに同じ構成である。以下、暖房ユニット40Aについてのみ説明し、暖房ユニット40Bついては説明を省略する。図2に示すように、暖房ユニット40Aは、上述の冷媒流路に加えて、4つの床暖房パネル70Aを接続するための4対の接続部43a、43bと、接続部43aと接続部43bとを結ぶ温水流路とを備えている。
4つの接続部43aには、ヘッダ47から延びる4本の戻り分岐管51がそれぞれ接続されている。ヘッダ47は、4本の戻り分岐管51を戻り管50aに合流させるものである。戻り管50aのヘッダ47側とは反対側の端部は、水熱交換器42に接続されている。戻り管50aには、戻り水温検知サーミスタ58が付設されている。
水熱交換器42には、上述の戻り管50aに加えて、ヘッダ48に至る往き管50bが接続されている。往き管50bには、水熱交換器42側から順に、膨張タンク45および循環ポンプ46が介設されている。また、往き管50bにおける膨張タンク45と循環ポンプ46との間には、往き水温検知サーミスタ59が付設されている。ヘッダ48は、往き管50bを4本の往き分岐管52に分岐するものである。各往き分岐管52のヘッダ48側とは反対側の端部は、接続部43bに接続されている。4本の往き分岐管52には、熱動弁(開閉弁)53がそれぞれ介設されている。4つの熱動弁53は、暖房ユニット40Aに接続される床暖房パネル70Aに送る温調水の流量を変更するためのものである。
暖房ユニット40Aに設けられた4対の接続部43a、43bには、4つの床暖房パネル70Aがそれぞれ取り付けられている。そして、床暖房パネル70Aを介して、暖房ユニット40A内に構成された温水流路の端部としての接続部43aと接続部43bとが接続され、水熱交換器42、循環ポンプ46、熱動弁53、および床暖房パネル70Aが順に接続された温水循環回路が形成されている。
よって、暖房装置1においては、室外機10からの冷媒が流れる水熱交換器42によって加熱された同一温度の温調水を4つの床暖房パネル70Aにそれぞれ供給し、4つの床暖房パネル70Aから流出した冷媒を水熱交換器42に戻すことができる。このとき、各床暖房パネル70Aに供給される冷媒の流量は、熱動弁53によって個別に変更することができる。
<リモコン2>
リモコン2は、暖房ユニット40A、40Bごとに2つずつ設けられている。リモコン2では、ユーザによって、運転の開始/停止の操作や、床暖房パネル70A、70Bの温度設定などが行われる。
本実施形態の暖房装置1では、暖房ユニット40Aに接続される4つの床暖房パネル70Aは、2つのエリア71、72に分けられ、エリアごとに設定温度を個別に変更できるようになっている。4つの床暖房パネル70Aがエリア71、72のいずれに属するかは、リモコン2の操作によって変更可能である。なお、図2では、エリア71には3つの床暖房パネル70Aが属し、エリア72には1つの暖房ユニット70Bが属している。
また、同様に、暖房ユニット40Bに接続される4つの床暖房パネル70Bは、2つのエリア73、74に分けられ、エリアごとに設定温度を個別に変更できるようになっている。4つの床暖房パネル70Bがエリア73、74のいずれに属するかは、リモコン2の操作によって変更可能である。なお、図2では、エリア73、74にはそれぞれ2つの床暖房パネル70Bが属している。
このリモコン2では、レベル0〜8の9段階の設定温度レベルのいずれかを選択できるようになっており、1つの設定温度レベルが選択されると、その設定温度レベルに対応した設定温度が設定される。なお、レベル0とは、外出中等に設定しておくキープ運転モードである。
<制御部60>
次に、図3を参照しつつ、暖房装置1を制御する制御部60について説明する。制御部60は、上述のように室外機10に備えられた制御部19と、暖房ユニット40A、40Bに備えられた制御部50とで構築されるものである。制御部60は、記憶部61と、目標水温決定部62と、熱動弁制御部63と、循環ポンプ制御部64と、膨張弁制御部65と、圧縮機制御部66とを備えている。
記憶部61には、設定温度や、制御プログラムや、その制御プログラムの実行に必要なデータテーブルなどが記憶されている。
目標水温決定部62は、暖房ユニット40A、40Bにおける温調水の目標温度をそれぞれ決定する。具体的には、エリア71、72の設定温度のうち高い方の設定温度に基づいて、暖房ユニット40Bの戻り管50aを流れる温調水(戻り温水)の目標温度Tを決定すると共に、エリア73、74の設定温度のうち高い方の設定温度に基づいて、暖房ユニット40Bの戻り管50aを流れる戻り温水の目標温度Tを決定する。
熱動弁制御部63は、暖房ユニット40A、40Bに設けられている熱動弁53の開閉を制御する。具体的には、リモコン2で運転開始の操作がなされた床暖房パネル70A、70Bに対応する熱動弁53を開状態とする。そして、2つのエリア71、72の設定温度が異なる場合には、設定温度の高い方のエリアの床暖房パネル70Aに対応した熱動弁53を開状態に維持し、設定温度の低い方のエリアの床暖房パネル70Aに対応した熱動弁53については、それぞれの設定温度に応じて開状態と閉状態とに交互に切り換える制御(間欠制御)を行う。間欠制御では、高い方の設定温度との設定温度の差に応じて、開状態と閉状態の時間の比率が調整される。なお、2つのエリア73、74に属する床暖房パネル70Bに対応する熱動弁53ついても同様に制御される。
循環ポンプ制御部64は、暖房ユニット40A、40Bに設けられている循環ポンプ46の回転数を制御する。膨張弁制御部65は、室外機10に設けられている2つの電動膨張弁16の開度を制御する。圧縮機制御部66は、室外機10に設けられている圧縮機12の運転周波数を制御する。
循環ポンプ制御部64、膨張弁制御部65、および圧縮機制御部66は、目標水温決定部62で決定された温調水の目標温度T、Tに基づいて制御を行う。詳細には、暖房ユニット40Aに設けられた戻り水温検知サーミスタ58で検知される戻り水温tが、目標温度Tに一致する(近づく)と共に、暖房ユニット40Bに設けられた戻り水温検知サーミスタ58で検知される戻り水温tが、目標温度Tに一致する(近づく)ように制御する。
具体的には、循環ポンプ制御部64は、戻り水温t(t)と目標温度T(T)との差に基づいて循環する温調水の流量が変化するように暖房ユニット40A(40B)に設けられている循環ポンプ46を制御する。また、膨張弁制御部65は、戻り水温t(t)と目標温度T(T)との差が大きいほど、暖房ユニット40A(40B)に供給される冷媒量を多くするように対応する電動膨張弁16を制御する。圧縮機制御部66は、戻り水温tと目標温度Tとの差、および、戻り水温tと目標温度Tとの差が大きいほど、圧縮機12の周波数が増加するように圧縮機12を制御する。
<暖房装置1の動作>
次に、暖房装置1の動作について説明する。
ここでは、暖房装置1の全ての床暖房パネル70A、70Bで床暖房を行う場合であって、エリア71、72、73、74の設定温度レベルが、2、3、5、7の場合について説明する。
リモコン2で運転開始の操作が行われると、目標水温決定部62において、エリア71、72の設定温度レベルのうち高い方のレベル3に基づいて、戻り温水の目標温度Tが決定される。また、目標水温決定部62において、エリア73、74の設定温度レベルのうち高い方レベル7に基づいて、戻り温水の目標温度Tが決定される。
そして、循環ポンプ制御部64、膨張弁制御部65および圧縮機制御部66によって、暖房ユニット40A、40Bに設けられている戻り水温検知サーミスタ35で検知される戻り水温t、tが目標温度TA、にそれぞれ一致するように、暖房ユニット40A、40Bの循環ポンプ46と、2つの電動膨張弁16と、圧縮機12がそれぞれ制御される。
また、熱動弁制御部63によって、各エリア71〜74の設定温度に応じて、各床暖房パネル70A、70Bに対応する熱動弁53の開閉が制御される。設定温度レベルが3のエリア72に属する床暖房パネル70Aに対応する熱動弁53は、開状態に維持され、設定温度レベルが2のエリア71に属する床暖房パネル70Aに対応する熱動弁53は、エリア72との設定温度レベルの差に応じて間欠制御される。また、設定温度レベルが7のエリア74に属する床暖房パネル70Bに対応する熱動弁53は、開状態に維持され、設定温度レベルが5のエリア73に属する床暖房パネル70Bに対応する熱動弁53は、エリア74との設定温度レベルの差に応じて間欠制御される。これにより、4つの床暖房パネル70Aには、設定温度レベル3に基づいた温度の温調水が供給され、4つの床暖房パネル70Bには、設定温度レベル7に基づいた温度の温調水が供給される。
ここで、従来の暖房装置のように、1つのヒートポンプユニットに対して1つの暖房ユニットが接続され、この暖房ユニットに対して8つの床暖房パネルが接続され、8つの床暖房パネルが2つのエリアに分けられて、エリアごとに設定温度が設定される構成では、2つの設定温度しか設定することができないが、本実施形態では、暖房ユニットに接続される床暖房ユニットごとに2つのエリアに分けられるため、4つの設定温度を設定することができる。
<暖房装置1の特徴>
従来の暖房装置のように、全ての床暖房パネルを2つのエリアに分けて、エリアごとに設定温度を設定する場合には、2つの設定温度しか設定できないのに対して、本実施形態の暖房装置1では、1つの暖房ユニット40A(40B)に接続される床暖房パネル70A(70B)を2つのエリアに分けて、エリアごとに設定温度を個別に設定できるため、暖房ユニットの数の2倍の数の設定温度を設定することができる。
また、本実施形態の暖房装置1では、暖房ユニット40A、40Bごとに床暖房パネル70A、70Bに供給する温調水の温度を変更できることから、従来の暖房装置のように、全ての床暖房パネルが1つの暖房ユニットに対して接続されており、同一温度の温調水が全ての床暖房パネルに供給される場合に比べて、必要以上に高温の温調水が供給される床暖房パネル70A、70Bが少なくなる。したがって、暖房装置1における熱効率を向上させることができる。
また、本実施形態の暖房装置1では、設定温度が低い床暖房パネル70A、70Bの温度が、熱動弁53を間欠制御(開状態と閉状態とを交互に繰り返す制御)することで調整されている。上述したように、本実施形態の暖房装置1では、必要以上に高温の温調水が供給される床暖房パネル70A、70Bが、従来の暖房装置に比べて少なくなくなることから、従来の暖房装置に比べて、熱動弁の開閉動作を少なくできる。そのため、床暖房パネル70A、70Bの温度が安定することから快適性を向上させることができる。
本実施形態の暖房装置1では、1つの室外機10に対して複数の暖房ユニット40A、40Bが接続され、暖房ユニット40A、40Bにそれぞれ複数の床暖房パネル70A、70Bが接続されている。そのため、暖房ユニット40A、40Bごとに床暖房パネル70A、70Bに供給される温調水の温度を調整することができる。
また、本実施形態の暖房装置1では、1つの暖房ユニット40A(40B)に接続された一群の床暖房パネル70A(70B)に、暖房ユニット40A(40B)から同一温度の温調水を供給給しつつ、エリアごとに設定温度を異なる温度にできる。
また、本実施形態の暖房装置1では、1つの暖房ユニット40A(40B)に接続された一群の床暖房パネル70A(70B)に供給される温調水の温度は、一群の床暖房パネル70A(70B)が属する2つのエリア71、72(73、74)の設定温度のうち高い方の設定温度に基づいて決定されている。そのため、一群の床暖房パネル70A(70B)の温度が設定温度となるように容易に温調することができる。
また、本実施形態の暖房装置1は、床暖房パネル70A、70Bに供給される温調水の量を変更する熱動弁53を有しているため、床暖房パネル70A、70Bごとに異なる温度に容易に温調することができる。
また、本実施形態の暖房装置1では、暖房ユニット40A、40Bごとに異なる温度の温調水を床暖房パネル70A、70Bに供給することができる。そのため、各群を構成する床暖房パネル70A、70Bの設定温度の範囲に応じて、適正な温度の温調水を供給することができる。
また、この暖房装置1では、運転停止時に温水循環回路内の水が凍結するのを防止するために凍結防止運転が行われる。本実施形態の暖房装置1では、往き水温検知サーミスタ59で検知される水温(液管温度)が所定の温度未満の場合と、外気温度検知サーミスタ29で検知される外気温度が所定の温度未満の場合に、凍結防止運転を開始している。以下、具体的に説明する。
暖房ユニット40A、40Bの往き水温検知サーミスタ59で検知される水温(水配管の温度)のいずれかが、所定温度(例えば3℃)未満の場合には、このサーミスタ59を備える暖房ユニット(40Aまたは40B)の循環ポンプ46を作動させて、膨張タンク45に貯留された温水を配管内の水と混合させて、温水循環回路内を循環させる。そして、往き水温検知サーミスタ59で検知される温度が所定温度以上になった場合には、凍結防止運転を終了する。また、循環ポンプ46の作動開始から所定時間内に、往き水温検知サーミスタ59で検知される温度が所定温度以上にならなかった場合には、室外機10を作動させる。このとき、凍結防止運転を行っていなかった方の暖房ユニットの循環ポンプ46も作動させて、暖房ユニット40A、40Bの両方で、凍結防止運転を行う。
また、外気温度検知サーミスタ29で検知される外気温度が、所定の温度未満の場合には、暖房ユニット40A、40Bの循環ポンプ46を、検知された気温に応じた時間間隔で作動させる。そして、暖房ユニット40A、40Bの戻り水温検知サーミスタ58で検知される温度が共に所定温度以上になった場合には、凍結防止運転を終了する。また、循環ポンプ46の作動開始から所定時間内に、暖房ユニット40A、40Bの戻り水温検知サーミスタ58で検知される温度の一方または両方が所定温度未満の場合には、室外機10を作動させる。なお、戻り水温検知サーミスタ58の代わりに、往き水温検知サーミスタ59を用いてもよい。
このように、2つのサーミスタ59、29で検知される温度に基づいて凍結防止運転を開始することで、サーミスタ59、29のどちらかが故障した場合であっても、凍結防止運転を確実に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態にかかる暖房装置101について説明する。なお、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
本実施形態の暖房装置101は、リモコン102の操作によって、設定温度をエリアごとでなく床暖房パネル70A、70Bごとに設定できる点が上記第1実施形態と異なっており、その他の構成は第1実施形態と同じである。
図4に示すように、本実施形態の制御部160は、記憶部161と、目標水温決定部162と、熱動弁制御部163と、循環ポンプ制御部164と、膨張弁制御部165と、圧縮機制御部166とを備えている。
目標水温決定部162は、暖房ユニット40A、40Bにおける温調水の目標温度をそれぞれ決定する。具体的には、暖房ユニット40Aに接続されている4つの(一群の)床暖房パネル70Aの設定温度のうち最も高い設定温度に基づいて、暖房ユニット40Bの戻り管50aを流れる温調水(戻り温水)の目標温度Tを決定する。また、暖房ユニット40Bに接続されている4つの床暖房パネル70Bの設定温度のうち最も高い設定温度に基づいて、暖房ユニット40Bの戻り管50aを流れる戻り温水の目標温度Tを決定する。
熱動弁制御部163は、暖房ユニット40A、40Bに設けられている熱動弁53の開閉を制御する。具体的には、暖房ユニット40Aに接続された4つの(一群の)床暖房パネル70Aの設定温度が異なる場合には、最も高い設定温度の床暖房パネル70Aに対応した熱動弁53を開状態に維持し、その他の床暖房パネル70Aに対応した熱動弁53については、それぞれの設定温度に応じて開状態と閉状態とに交互に切り換える制御(間欠制御)を行う。間欠制御では、最も高い設定温度との設定温度の差に応じて、開状態と閉状態の時間の比率が調整される。なお、暖房ユニット40Bに接続された4つの(一群の)床暖房パネル70Bについても同様である。
循環ポンプ制御部164は、暖房ユニット40A、40Bに設けられている循環ポンプ46の回転数を制御する。膨張弁制御部165は、室外機10に設けられている2つの電動膨張弁16の開度を制御する。圧縮機制御部166は、室外機10に設けられている圧縮機12の運転周波数を制御する。
循環ポンプ制御部164、膨張弁制御部165、および圧縮機制御部166は、目標水温決定部162で決定された温調水の目標温度T、Tに基づいて制御を行う。詳細には、暖房ユニット40Aに設けられた戻り水温検知サーミスタ58で検知される戻り水温tが、目標温度Tに一致する(近づく)と共に、暖房ユニット40Bに設けられた戻り水温検知サーミスタ58で検知される戻り水温tが、目標温度Tに一致する(近づく)ように制御する。
具体的には、循環ポンプ制御部164は、戻り水温t(t)と目標温度T(T)との差に基づいて循環する温調水の流量が変化するように暖房ユニット40A(40B)に設けられている循環ポンプ46を制御する。また、膨張弁制御部165は、戻り水温t(t)と目標温度T(T)との差が大きいほど、暖房ユニット40A(40B)に供給される冷媒量を多くするように対応する電動膨張弁16を制御する。圧縮機制御部166は、戻り水温tと目標温度Tとの差、および、戻り水温tと目標温度Tとの差が大きいほど、圧縮機12の周波数が増加するように圧縮機12を制御する。
<暖房装置101の動作>
次に、暖房装置101の動作について説明する。
ここでは、暖房装置101の全ての床暖房パネル70A、70Bで床暖房を行う場合であって、暖房ユニット40Aに接続された4つの(一群の)床暖房パネル70Aの設定温度レベルが、1、2、2、3であり、暖房ユニット40Bに接続された4つの(一群の)床暖房パネル70Bの設定温度レベルが、5、5、6、7の場合について説明する。
リモコン102で運転開始の操作が行われると、目標水温決定部162において、暖房ユニット40Aに接続された4つの床暖房パネル70Aの設定温度レベルのうち最も高いレベル3に基づいて、戻り温水の目標温度Tが決定される。また、目標水温決定部162において、暖房ユニット40Bに接続された4つの床暖房パネル70Bの設定温度レベルのうち最も高いレベル7に基づいて、戻り温水の目標温度Tが決定される。
そして、循環ポンプ制御部164、膨張弁制御部165および圧縮機制御部166によって、暖房ユニット40A、40Bに設けられている戻り水温検知サーミスタ35で検知される戻り水温t、tが目標温度TA、にそれぞれ一致するように、暖房ユニット40A、40Bの循環ポンプ46と、2つの電動膨張弁16と、圧縮機12がそれぞれ制御される。
また、熱動弁制御部163によって、各床暖房パネル70A、70Bの設定温度に応じて、各床暖房パネル70A、70Bに対応する熱動弁53の開閉が制御される。床暖房パネル70Aのうち設定温度レベルが最も高いレベル3の床暖房パネル70Aに対応する熱動弁53は、開状態に維持され、設定温度レベルが1と2の床暖房パネル70Aに対応する熱動弁53は、設定温度レベルにしたがって間欠制御される。また、床暖房パネル70Bのうち設定温度レベルが最も高いレベル7の床暖房パネル70Bに対応する熱動弁53は、開状態に維持され、設定温度レベルが5と6の床暖房パネル70Bに対応する熱動弁53は、設定温度レベルにしたがって間欠制御される。これにより、4つの床暖房パネル70Aには、設定温度レベル3に基づいた温度の温調水が供給され、4つの床暖房パネル70Bには、設定温度レベル7に基づいた温度の温調水が供給される。
ここで、1つのヒートポンプユニットに対して1つの暖房ユニットが接続され、この暖房ユニットに対して8つの床暖房パネルが接続され、床暖房パネルごとに個別に設定温度が設定される暖房装置の場合、8つの床暖房パネル設定温度が本実施形態と同じ条件である場合には、全ての床暖房パネルに対して、設定温度レベル7に基づいた温度の温調水が供給される。
そのため、設定温度レベルが5、5、6、7の4つの床暖房パネル70Bに供給される温調水の温度は、従来と同じであるものの、設定温度レベルが1、2、2、3の4つの床暖房パネル70Aに供給される温調水の温度を、従来よりも低くできるため、熱効率を向上させることができる。
また、設定温度レベルが1、2、2、3の4つの床暖房パネル70Aに対応する熱動弁53は、従来よりも開閉動作を少なくできる。そのため、床暖房パネル70Aの温度が従来よりも安定するため、快適性を向上させることができる。
<暖房装置101の特徴>
本実施形態の暖房装置101では、暖房ユニット40A、40Bごとに床暖房パネル70A、70Bに供給する温調水の温度を変更できることから、従来の暖房装置のように、全ての床暖房パネルが1つの暖房ユニットに対して接続されており、同一温度の温調水が全ての床暖房パネルに供給される場合に比べて、必要以上に高温の温調水が供給される床暖房パネル70A、70Bが少なくなる。したがって、暖房装置101における熱効率を向上させることができる。
また、本実施形態の暖房装置101では、設定温度が低い床暖房パネル70A、70Bの温度が、熱動弁53を間欠制御(開状態と閉状態とを交互に繰り返す制御)することで調整されている。上述したように、本実施形態の暖房装置101では、必要以上に高温の温調水が供給される床暖房パネル70A、70Bが、従来の暖房装置に比べて少なくなくなることから、従来の暖房装置に比べて、熱動弁の開閉動作を少なくできる。そのため、床暖房パネル70A、70Bの温度が安定することから快適性を向上させることができる。
本実施形態の暖房装置101では、1つの室外機10に対して複数の暖房ユニット40A、40Bが接続され、暖房ユニット40A、40Bにそれぞれ複数の床暖房パネル70A、70Bが接続されている。そのため、暖房ユニット40A、40Bごとに床暖房パネル70A、70Bに供給される温調水の温度を調整することができる。
また、本実施形態の暖房装置101では、1つの暖房ユニット40A(40B)に接続された一群の床暖房パネル70A(70B)に、暖房ユニット40A(40B)から同一温度の温調水を供給給しつつ、一群の床暖房パネル70A(70B)の設定温度を異なる温度にできる。
また、本実施形態の暖房装置101では、1つの暖房ユニット40A(40B)に接続された一群の床暖房パネル70A(70B)に供給される温調水の温度は、一群の床暖房パネル70A(70B)における設定温度のうち最も高い設定温度に基づいて決定されている。そのため、一群の床暖房パネル70A(70B)の温度が設定温度となるように容易に温調することができる。
また、本実施形態の暖房装置101は、床暖房パネル70A、70Bに供給される温調水の量を変更する熱動弁53を有しているため、床暖房パネル70A、70Bごとに異なる温度に容易に温調することができる。
また、本実施形態の暖房装置101では、暖房ユニット40A、40Bごとに異なる温度の温調水を床暖房パネル70A、70Bに供給することができる。そのため、各群を構成する床暖房パネル70A、70Bの設定温度の範囲に応じて、適正な温度の温調水を供給することができる。
以上、本発明の第1および第2実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記第1および第2実施形態では、目標水温決定部62、162は、暖房ユニット40A、40Bの戻り管50aを流れる戻り水温の目標温度T、Tを決定し、制御部60、160は、暖房ユニット40A、40Bの戻り水温検知サーミスタ58で検知される戻り水温t、tがこの目標温度T、Tになるように制御(戻り水温制御)を行っているが、目標水温決定部62、162は、往き管50bを流れる往き温水の目標温度を決定し、制御部60、160は、往き水温検知サーミスタ59で検知される戻り水温がこの目標温度になるように制御(往き水温制御)を行ってもよい。
上記第1および第2実施形態では、熱動弁53は、オン/オフ制御される開閉弁であるが、熱動弁53に代えて、全開と全閉の間の開度に調整できる開閉弁を使用し、開度を制御することで、供給される温調水の流量を調整してもよい。
上記第1実施形態では、1つの暖房ユニットに接続される一群の床暖房パネルは、2つのエリアに分けられ、エリアごとに設定温度を個別に変更できるようになっているが、1つの暖房ユニットに接続される一群の床暖房パネルは、3以上のエリアに分けられ、エリアごとに設定温度を個別に変更できるようになっていてもよい。この構成によると、1つの暖房ユニットに接続される全ての床暖房パネルを2以上のエリアに分けて、エリアごとに設定温度を設定する場合と比べて多くの設定温度を設定することができる。
上記第1および第2実施形態では、本発明の暖房端末として、床暖房パネルを用いた場合を例に挙げて説明しているが、暖房端末としてこれ以外のもの(例えばラジエータなど)を用いてもよい。
上記第1および第2実施形態では、室外機10に対して2つの暖房ユニット40A、40Bが接続されているが、3つ以上の暖房ユニットが接続されてもよい。この場合、室外機10は3対以上の接続部11a、11bを有する。
1つの室外機10に対して、複数の暖房ユニット40A、40Bに加えて、1つまたは複数の室内ユニットが接続されていてもよい。室内ユニットは、熱交換器とファンとを備え、暖房運転と冷房運転の両方を行う装置である。冷房運転時には、暖房ユニットに対応する電動膨張弁16を閉じた状態で、四路切換弁を図1中破線で示す状態に切り換える。
本発明を利用すれば、暖房装置の熱効率が低下するのを抑制することができる。
1 暖房装置
10 室外機(ヒートポンプユニット)
40A、40B 暖房ユニット
70A、70B 床暖房パネル(暖房端末)
71〜74 エリア
53 熱動弁(開閉弁)
60 制御部(制御手段)

Claims (5)

  1. ヒートポンプユニットと、
    前記ヒートポンプユニットにそれぞれ接続され、温調水の温度をそれぞれ調整する複数の暖房ユニットと、
    前記暖房ユニットごとに設けられ、前記複数の暖房ユニットのそれぞれから温調水が供給される複数群の暖房端末とを備え、
    前記暖房ユニットが、それぞれ、前記ヒートポンプユニットから供給される冷媒によって前記複数群の暖房端末に供給される温調水を加熱する水熱交換器を有しており、
    前記複数群の暖房端末に供給される温調水の温度は、前記暖房ユニットごとに決定され
    前記複数群の暖房端末が、それぞれ別々に設定温度が変更される複数のエリアのいずれかに属する2以上の暖房端末を有する一群の暖房端末を含んでおり、
    その一群の暖房端末は、当該一群の暖房端末が接続された1つの暖房ユニットから同一温度の温調水が供給されることを特徴とする暖房装置。
  2. ヒートポンプユニットと、
    前記ヒートポンプユニットにそれぞれ接続され、温調水の温度をそれぞれ調整する複数の暖房ユニットと、
    前記暖房ユニットごとに設けられ、前記複数の暖房ユニットのそれぞれから温調水が供給される複数群の暖房端末とを備え、
    前記暖房ユニットが、それぞれ、前記ヒートポンプユニットから供給される冷媒によって前記複数群の暖房端末に供給される温調水を加熱する水熱交換器を有しており、
    前記複数群の暖房端末に供給される温調水の温度は、前記暖房ユニットごとに決定され
    前記複数群の暖房端末が、それぞれ別々に設定温度が変更される2以上の暖房端末を有する一群の暖房端末を含んでおり、
    その一群の暖房端末は、当該一群の暖房端末が接続された1つの暖房ユニットから同一温度の温調水が供給されることを特徴とする暖房装置。
  3. 前記同一温度が、当該一群の暖房端末における設定温度のうち最も高い設定温度に基づいて決定されることを特徴とする請求項またはに記載の暖房装置。
  4. 前記2以上の暖房端末にそれぞれ供給される温調水の量を変更する複数の開閉弁と、
    前記複数の開閉弁を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記2以上の暖房端末のそれぞれの設定温度と前記同一温度とに基づいて前記開閉弁を制御することを特徴とする請求項のいずれかに記載の暖房装置。
  5. 前記複数群の暖房端末が、前記一群の暖房端末を少なくとも2つ含んでおり、
    その少なくとも2つの群の暖房端末は、前記暖房ユニットごとに互いに異なる温度の温調水がそれぞれ供給されることを特徴とする請求項のいずれかに記載の暖房装置。
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