JP2008128587A - ヒートポンプシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】給湯や冷暖房を行うヒートポンプシステムに関するものであり、一つの貯留タンクに温水と冷水とを選択的に貯留することができ、且つ冬季においても凍結の心配がなく、COP(成績係数)が高いシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】ヒートポンプ回路部1と、ブライン回路31と、水流通回路32及び風呂循環回路37を持つ。ヒートポンプ回路部1の蒸発器は、ヒートポンプ回路部1の冷媒とブライン回路31との間で熱交換を行う第2熱交換器であり、第2熱交換器でブラインが冷却される。そしてブライン回路31には水流通回路32を流れる水との間で熱交換を行う第3熱交換器が設けられており、第3熱交換器を介して水流通回路32の水が冷却される。蒸発器たる第2熱交換器を流れるのはブラインであり、凝固点が低いから、第2熱交換器内にブラインが滞っていても凍結しない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒートポンプサイクルを利用して給湯や冷暖房を行うヒートポンプシステムに関するものである。
ヒートポンプサイクルは、低温の熱源から熱をくみ上げて昇温させる熱サイクルであり、ヒートポンプサイクルを利用した昇温装置は、電気ヒータ等のジュール熱を利用した昇温装置に比べて効率が高い。
また近年、ヒートポンプ回路に蓄熱装置を付加し、安価な夜間電力を使用して蓄熱装置に蓄熱し、より高い経済効果を発揮させるヒートポンプシステムが知られている。さらにヒートポンプサイクルの高温側を利用するだけでなく、ヒートポンプサイクルの冷却側に発生する低温を利用し、冷水を生成する方策も知られている(特許文献1)。
即ち特許文献1に開示された発明は、ヒートポンプ回路と二基の貯留タンクを備えている。ヒートポンプ回路は圧縮機、第1熱交換器、第1減圧器、第2熱交換器、第2減圧器及び室外機を有している。特許文献1で採用するヒートポンプ回路では、第1熱交換器が高温状態となり、第2熱交換器が低温状態となる。そして第1熱交換器及び第2熱交換器でそれぞれ冷媒と水とを熱交換し、温水と冷水を作る。
第1熱交換器で作られた温水は、第1タンクに貯留し、第2熱交換器で作られた冷水は、第2タンクに貯留される。
特開2005−180836号公報
ヒートポンプサイクルで生じる高温を利用して高温水を生成して風呂や給湯に使用し、さらに低温側で冷水を生成させて冷房に利用すれば、ヒートポンプが発生する高温と低温の双方を利用することができ、効率がよい。
しかしながら、冷水を利用する期間は限られており、冬季においては冷水の需要は少ない。
そのため冬季においては、冷水を生成させる必要はない。
しかしながら特許文献1に開示されたヒートポンプシステムでは、冷水を作らない場合であっても第2熱交換器の二次側に水が滞留している。そのため特許文献1に開示されたヒートポンプシステムでは、第2熱交換器の通水を停止すると、第2熱交換器内に残留する水が凍結してしまい、第2熱交換器を破損してしまう。また第2熱交換器の二次側に通水されていても、生成された冷水が消費されないから、二次熱交換器を通過する冷水の温度が次第に低下し、遂には凍結してしまう。
そのため特許文献1に開示されたヒートポンプシステムでは、第2熱交換器の凍結を防止するために二次熱交換器を他の熱源で加熱する必要があり、冬季におけるCOP(成績係数)が低下してしまうという問題があった。
さらに特許文献1に開示されたヒートポンプシステムでは、第1タンクが温水専用、第2タンクが冷水専用として使用される。
そのため冬季においては、第2タンクが全く使用されず、設置空間の利用効率が低いものとなっていた。
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、冬季においても凍結の心配がなく、COP(成績係数)が高く、且つ設置空間の利用効率も高いヒートポンプシステムを提供することを課題とするものである。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、ヒートポンプ回路と、湯水が流される水流通回路と、ブラインを循環させるブライン回路と、湯水を貯留する貯留タンクとを備え、前記ヒートポンプ回路は、圧縮機と、凝縮器と、膨張手段と少なくとも一つの蒸発器を備え、前記凝縮器はヒートポンプ回路の冷媒と水流通回路を流れる水との間で熱交換を行う第1熱交換器であり、蒸発器の少なくとも一つはヒートポンプ回路の冷媒とブライン回路を流れるブラインとの間で熱交換を行う第2熱交換器であり、さらにブライン回路には水流通回路を流れる水との間で熱交換を行う第3熱交換器が設けられており、前記貯留タンクと第1熱交換器とを含む循環回路と、前記貯留タンクと第3熱交換器とを含む循環回路とを構成可能であり、温水を生成して貯留タンクに貯留する場合にはヒートポンプ回路を運転すると共に貯留タンクと第1熱交換器とを含む循環回路に湯水を循環させ、冷水を生成して貯留タンクに貯留する場合にはヒートポンプ回路を運転すると共にブライン循環回路にブラインを循環させ、且つ貯留タンクと第3熱交換器とを含む循環回路に湯水を循環させることを特徴とするヒートポンプシステムである。
本発明のヒートポンプシステムで採用するヒートポンプ回路は、圧縮機と、凝縮器と、膨張手段と少なくとも一つの蒸発器を備える。そして公知のヒートポンプサイクルと同様に、凝縮器で高温が作られ、蒸発器で低温が作られる。
本発明のヒートポンプシステムでは、凝縮器はヒートポンプ回路の冷媒と水流通回路を流れる水との間で熱交換を行う第1熱交換器であり、当該第1熱交換器で直接的に温水が作られる。
これに対して本発明で採用する蒸発器は、ヒートポンプ回路の冷媒とブライン回路を流れるブライン(不凍液)との間で熱交換を行う第2熱交換器であり、本発明においては、蒸発器たる第2熱交換器でブラインが冷却される。そしてブライン回路には水流通回路を流れる水との間で熱交換を行う第3熱交換器が設けられており、第3熱交換器を介して水流通回路の水が冷却される。
冬季においては、冷水の需要が減少するから、第2熱交換器に対するブラインの流通を停止する場合もあるが、本発明では、蒸発器たる第2熱交換器を流れるのはブラインであり、凝固点が低いから、たとえ第2熱交換器内にブラインが滞っていても凍結しない。
また本発明のヒートポンプシステムでは、貯留タンクに温水と冷水とを貯留することができる。より具体的には、夏期に冷水を貯留していた貯留タンクに、冬季、温水を貯留することができる。
即ち本発明のヒートポンプシステムでは、貯留タンクと第1熱交換器とを含む循環回路と、前記貯留タンクと第3熱交換器とを含む循環回路とを構成可能である。そして温水を生成して貯留タンクに貯留する場合にはヒートポンプ回路を運転すると共に貯留タンクと第1熱交換器とを含む循環回路に湯水を循環させる。前記した様に第1熱交換器は、凝縮器であり、ヒートポンプ回路を運転すると高温状態となるから、循環回路を流れる湯水は昇温され、貯留タンクに高温の湯水が貯留される。
一方、冷水を生成して貯留タンクに貯留する場合にはヒートポンプ回路を運転すると共にブライン循環回路にブラインを循環させ、且つ貯留タンクと第3熱交換器とを含む循環回路に湯水を循環させる。
ヒートポンプ回路を運転すると第2熱交換器が低温状態となり、ブライン循環回路を流れるブラインは冷却される。さらに第3熱交換器でブラインと湯水が熱交換され、循環回路を流れる湯水が冷却され、貯留タンクに冷水が貯留される。
また請求項2に記載の発明は、温水を生成して貯留タンクに貯留する場合には前記貯留タンクの上部側から湯水が供給されて下部側から排出され、冷水を生成して貯留タンクに貯留する場合には前記貯留タンクの下部側から湯水が供給されて上部側から排出されることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプシステムである。
本発明では、貯留タンクに高温の湯を貯留する場合においても、冷水を貯留する場合においても、タンク内に温度成層を構成させることができる。
即ち本発明のヒートポンプシステムでは、温水を生成して貯留タンクに貯留する場合には前記貯留タンクの上部側から湯水が供給されて下部側から排出される。そのため貯留タンク内では高温の湯水が上層にたまり低温の湯水が下部側から排出される。そのため貯留タンク内に温度成層が構成される。
一方、冷水を生成して貯留タンクに貯留する場合には、貯留タンクの下部側から湯水が供給されて上部側から排出される。そのため貯留タンク内では低温の湯水が下層にたまり温くなった湯水が上部側から排出される。そのため貯留タンク内に温度成層が構成される。
請求項3に記載の発明は、冷房又は暖房の少なくともいずれかに用いる温調端末に熱又は冷熱を供給する熱エネルギー供給回路を有し、貯留タンク内に貯留された湯水を取り出して第3熱交換器に通過させてブライン回路を流れるブラインの温度を変化させ、ブライン回路の熱を熱エネルギー供給回路に供給して冷房又は暖房を行うことが可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプシステムである。
本発明のヒートポンプシステムでは、貯留タンクに熱或いは冷熱を貯留することができる。そして貯留タンクに貯留された熱あるいは冷熱を利用して冷房や暖房を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、ヒートポンプ回路を流れる冷媒は二酸化炭素であり、ヒートポンプ回路は超臨界ヒートポンプ回路であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のヒートポンプシステムである。
本発明によると冷媒は二酸化炭素を使用する。二酸化炭素は自然界に存在する気体であり、でオゾン層を破壊する懸念がない。
また本発明では、二酸化炭素を冷媒とする超臨界ヒートポンプ回路が採用されているので、成績係数が高い。
請求項5に記載の発明は、第2熱交換器は内部にブラインを流通させるための2つの開口を有し、ブライン回路は前記2つの開口の内、一方に繋がる流路を閉塞し、他方に繋がる流路を開くことができることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のヒートポンプシステムである。
前記した様に、本発明のヒートポンプシステムでは、冬季に第2熱交換器に対するブラインの流通を停止することができる。第2熱交換器に対するブラインの流通を停止した状態でヒートポンプ回路を動作させると、第2熱交換器内に残留するブラインが冷却され、ブラインの体積が収縮する。しかしながら、本発明のヒートポンプシステムでは、第2熱交換器に繋がる流路が開いているので、第2熱交換器内のブラインが収縮しても、他の部位から第2熱交換器側にブラインが流れ込む。そのため本発明によると、第2熱交換器内が極度の負圧になることがなく、第2熱交換器が傷まない。
本発明のヒートポンプシステムは、冬季においても凍結することがなく、故障が少ない。また凍結防止のための運転を最小限におさえることができるので、熱効率が高い。
さらに本発明のヒートポンプシステムは、貯留タンクを有効利用することができる。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図である。
本実施形態のヒートポンプシステムは、ヒートポンプを利用して温水と冷水を作り、これをタンクに貯留したり直接熱負荷に供給する等によって活用するものである。
本実施形態のヒートポンプシステムは、大きく分けてヒートポンプ回路部1と熱貯留部30とによって構成されている。
ヒートポンプ回路部1は、二酸化炭素を冷媒とし、超臨界ヒートポンプ回路を構成するものが望ましいが、代替フロン等の相変化する熱媒体を循環させるものであってもよい。ただし一般にヒートポンプサイクルと称される熱サイクル(狭義のヒートポンプサイクル)は、熱媒体の流れを切り換えて温熱を取り出したり冷熱を取り出したりする構造のものを指すが、本実施形態で採用するヒートポンプ回路部1は、熱媒体の流れを切り換える機能を持たない。本実施形態で採用するのは広義のヒートポンプサイクルであり、本実施形態のヒートポンプ回路部1は、暖房サイクル又は冷凍サイクルだけを構成しているものとも言える。
即ち冷凍サイクルと称される熱サイクルと暖房サイクルと称される熱サイクルは、いずれも二つの熱交換器を持ち、この内の一つが凝縮器として機能し、他の一つが蒸発器として機能する。冷凍サイクル及び暖房サイクルと称される熱サイクルでは、熱交換器の機能が凝縮又は蒸発のいずれかに特定されている。
これに対して一般的にヒートポンプサイクルと称される熱サイクルは、内部に切替え弁を持ち、熱媒体が通過する熱交換器の順序を切り換え、一つの熱交換器をある時は凝縮器として使用し、ある時は蒸発器として使用する。
前記した様に本実施形態で採用するヒートポンプ回路部1は、熱媒体の循環方向を切り換える機能を持たないので、暖房サイクル又は冷凍サイクルだけを構成しているものである。
ヒートポンプ回路部1は、図1の様に圧縮機6、給湯熱交換器(第1熱交換器)3、膨張弁(膨張手段)4、冷水熱交換器(第2熱交換器)2、及び空気熱交換器(第4熱交換器)5が環状に接続されたものであり、内部に前記した代替フロン等の相変化する熱媒体が充填されている。
ヒートポンプ回路部1の構成部材たる圧縮機6は、公知のそれと同一であり、レシプロ式、ロータリー式、あるいはスクロール式の圧縮機である。
給湯熱交換器(第1熱交換器)3は、凝縮機としての機能を果たすものであり、一次側流路と二次側流路を持つ。そして一次側の流路に代替フロン等の熱媒体が流れ、二次側の流路に上水が流れる。
膨張弁4は、公知の冷凍機等に使用されるものである。
冷水熱交換器(第2熱交換器)2は、これに続く空気熱交換器(第4熱交換器)5と共に蒸発器として機能する。冷水熱交換器2は、一次側流路と二次側流路を持つ。そして一次側の流路に代替フロン等の熱媒体が流れ、二次側の流路にブラインが流れる。
空気熱交換器(第4熱交換器)5は、いわゆる室外機であり、冷媒流路と送風通路を有する。そして冷媒流路を代替フロン等の熱媒体が流れ、送風通路を流れる送風と熱交換するものである。空気熱交換器5の近傍には図1の様に送風機が設けられている。
ヒートポンプ回路部1には前記した様に代替フロン等の熱媒体が充填されている。そして熱媒体は、圧縮機6で断熱圧縮されて高温高圧状態となる。高温高圧状態となった熱媒体は下流の給湯熱交換器(第1熱交換器)3に流れる。給湯熱交換器3は、前記した様に凝縮器として機能するものであり、熱媒体は二次側を流れる上水と熱交換して温度降下し、液化する。二次側の上水は、熱媒体から熱を奪って昇温する。
給湯熱交換器3から排出された熱媒体は、膨張弁4から放出され、さらに冷水熱交換器(第2熱交換器)2に入って気化する。このとき熱媒体は周囲の熱を奪い、温度が低下する。一方、冷水熱交換器2の二次側を流れるブラインは、熱を奪われて温度が低下する。
冷水熱交換器(第2熱交換器)2を出た熱媒体は、空気熱交換器5に入り、外気によって加熱されて気化が完了し、圧縮機6に戻る。本実施形態では、熱媒体が空気熱交換器5で加熱され、完全に気化するので、圧縮機6には気体状態の熱媒体が戻る。
次に熱貯留部30について説明する。
熱貯留部30は、前記したヒートポンプ回路部1と、給湯熱交換器(第1熱交換器)3及び冷水熱交換器(第2熱交換器)2で熱的に連結されている。即ちヒートポンプ回路部1の熱媒体は給湯熱交換器3及び冷水熱交換器2の一次側を流れるのに対し、これらの二次側の流路が熱貯留部30と連通している。
また熱貯留部30は、入水部56と給湯部52によって外部と接続されている。即ち入水部56が外部の上水源に接続されている。また給湯部52は図示しないシャワー、カラン、浴槽等に接続されている。
熱貯留部30は、温調端末機40とも接続されている。温調端末機40は、具体的にはエアコンの室内機であり、冷房機能と暖房機能とを兼ね備えている。もちろんエアコンの室内機は、温調端末機40の一例に過ぎず、ファンコンベクターや床暖房機であってもよい。また温調端末機40は複数であってもよい。
さらに熱貯留部30は、外部の浴槽(風呂)とも接続されている。
熱貯留部30の内部には、二個の貯留タンク10,11と冷暖房熱交換器(第3熱交換器)8、風呂熱交換器(第5熱交換器)9、膨張タンク16、第1主流路循環ポンプ7、ブライン循環ポンプ13、第2主流路循環ポンプ14が設けられ、これらの間に湯水やブラインが循環できる様に配管接続がなされている。
また必要に応じて流路を切り換えることができる様に第1弁から第13弁まで13個の切替え弁が設けられている。ここで第1弁から第7弁及び第10弁は二方弁であり、第8弁、第9弁、第11弁、第12弁、第13弁は三方切替え弁である。
本実施形態で採用する二個の貯留タンク10,11は、内部に温度成層を構成させて湯又は冷水を貯留させるものである。また二個の貯留タンク10,11は、いずれも高温の湯と冷水の双方を選択的に貯留させることができる。
二個の貯留タンク10,11は特徴的な構造として、上部側と下部側にそれぞれ二個の湯水出入り口を持つ。即ち二個の貯留タンク10,11はいずれも4個の開口を持ち、その内の2個がタンク上部に設けられ、残る2個がタンク下部に設けられている。
説明上、それぞれの開口を上a開口、上b開口、下a開口、下b開口と称する。
配管は、大きくブラインが流れるブライン回路31と水が流れる水流通回路32及び風呂循環回路37によって構成されている。これら三者は熱的には繋がっているが流路は完全に分離されており、水とブラインが混じり合ったり、浴槽の水と水流通回路32を流れる水とが混じり合うことはない。
ブライン回路31は一部が熱エネルギー供給回路と重複している。
また水流通回路32は2系統の主たる回路とこれらの流れ方向を切り換えるための補助的な流路によって構成されている。
風呂循環回路37は、浴槽の水をヒートポンプシステムに取り込み、風呂の追い焚きや残存する熱エネルギーの回収を行う回路である。
前記したブライン回路31はブラインが流れ、第1主流路35及び第2主流路36(水流通回路32)は湯又は冷水が流れる。また風呂循環回路37は外部に設置された浴槽(風呂)の水を取り込んで循環させる流路である。
ブライン回路31から順次説明すると、ブライン回路31は、前記したヒートポンプ回路部1の冷水熱交換器2と冷暖房熱交換器8及び外部の温調端末機40の間にブラインを流通させるための流路であり、その間に膨張タンク16とブライン循環ポンプ13が介在されている。
即ちブライン回路31は、ヒートポンプ回路部1の冷水熱交換器2の二次側流路の一方の開口を始端とすれば、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13及び冷暖房熱交換器8を順次経由して外部の温調端末機40に至り、冷水熱交換器2に戻る流路である。なお外部の温調端末機40に至る流路はエネルギー供給回路45として機能する。
そして補助的な流路として外部の温調端末機40をバイバスする端末バイパス流路46と、冷水熱交換器2をバイパスする冷水熱交バイパス流路47を持つ。
また温調端末機40をバイバスする端末バイパス流路46には第3弁たる二方弁が設けられている。冷水熱交バイパス流路47には第2弁たる二方弁が設けられている。冷水熱交換器2の上流側であって冷水熱交バイパス流路47の分岐点と冷水熱交換器2との間には第1弁たる二方弁が設けられている。
前記したブライン循環ポンプ13を起動することによりブライン回路31に充填されたブライン(不凍液)を循環させることができる。
また端末バイパス流路46に設けられた第3弁を開閉することによってエネルギー供給回路45を流れるブラインの量を増減させ、温調端末機40に至るブライン量を調節することができる。具体的には、ブライン循環ポンプ13を起動して端末バイパス流路46に設けられた第3弁を閉じるとブライン回路31を流れるブラインの全量がエネルギー供給回路45を流れ、温調端末機40を通過する。
逆に端末バイパス流路46に設けられた第3弁を開くと、ブライン回路31を流れるブラインの略全量がエネルギー供給回路45を迂回して端末バイパス流路46を流れる。
また冷水熱交バイパス流路47に設けられた第2弁を閉じ、冷水熱交バイパス流路47と冷水熱交換器2との間に設けられた第1弁を開くと、ブライン回路31を流れるブラインの全量が冷水熱交換器2を通過する。
逆に冷水熱交バイパス流路47に設けられた第2弁を開き、冷水熱交バイパス流路47と冷水熱交換器2との間に設けられた第1弁を閉じると、ブライン回路31を流れるブラインの全量が冷水熱交換器2を迂回する。
さらに冷水熱交バイパス流路47に設けられた第2弁と、冷水熱交バイパス流路47と冷水熱交換器2との間に設けられた第1弁の双方を開くと、ブライン回路31を流れるブラインの一部が冷水熱交換器2に流れる。
次に水流通回路32について説明する。水流通回路32は前記した様に第1主流路35と第2主流路36によって構成されている。なお図1では、第1主流路35が第2主流路36の外側を取り巻く様に描かれている。
第1主流路35は、給湯熱交換器3に対して第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11を並列に接続した流路である。第1主流路35には、当該流路に湯水を循環させるための第1主流路循環ポンプ7と逆止弁15が設けられている。また各貯留タンク10、11との接続流路に弁が設けられている(第7弁、第4弁)。第7弁、第4弁はいずれも二方弁である。
さらに後記する第2主流路36と連結するための三方弁(第11弁)が設けられている。
また第1主流路35には入水部56と給湯部52が設けられている。
第1主流路35についてさらに具体的に説明すると、給湯熱交換器3を中心としてこの二次側流路に給湯熱交出側流路48がある。なお図において給湯熱交換器3の上部側が出水口であり、上部側の流路が給湯熱交出側流路48である。そしてこの給湯熱交出側流路48が分岐されて第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11に接続されている。給湯熱交出側流路48から第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11に至る接続部は、いずれもタンク10、11の上部側に設けられた開口である。より具体的には給湯熱交出側流路48の分岐部は第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11の上b開口に接続されている。
そして第1貯留タンク10に至る分岐流路には第7弁が取り付けられ、第2貯留タンク11に至る分岐流路には第4弁が取り付けられている。第7弁及び第4弁はいずれも二方弁である。
また給湯熱交換器3から第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11に至る間に第11弁たる三方弁が設けられている。三方弁の一つの開口には後記する第1連通路50が接続されている。即ち第11弁たる三方弁は、Gポート、Jポート、Hポートを持ち、図の様に第1主流路35の主たる流路にGポート、Jポートが接続され、Hポートには第2主流路36に至る第1連通路50が接続されている。
また給湯熱交出側流路48は、逆止弁51を介して給湯部52に至っている。
一方、給湯熱交換器3の入り側(二次側流路の入り側)には給湯熱交入側流路53がある。なお図において給湯熱交換器3の下部側が入水口であり、下側の流路が給湯熱交入側流路53である。
そしてこの給湯熱交入側流路53が分岐されて第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11に接続されている。
給湯熱交入側流路53が接続されているのはいずれもタンク10,11の下部に設けられた開口であり、より具体的には下b開口である。
また給湯熱交換器3と第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11の間には第1主流路循環ポンプ7があり、さらに第1主流路循環ポンプ7の下流側に逆止弁15が設けられている。
第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11と第1主流路循環ポンプ7との間には分岐部があり、後記する第2連通路54が接続されている。
給湯熱交入側流路53には入水部56が接続されており、入水部56には、上水の給水源が接続されている。また入水部56から第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11に至る導入部分には、バイパス路57が設けられ、バイパス路57の他端側は給湯熱交出側流路48に接続されている。バイパス路57の末端には湯水混合弁58が設けられ、バイパス路57の中途には逆止弁60が設けられている。バイパス路57は給湯熱交出側流路48を流れる高温の湯に入水部56から供給された常温の水を混合し、出湯温度を調節するために設けられたものである。
第1主流路35に設けられた第1主流路循環ポンプ7を起動すると、第1主流路35に水流が生じる。そして各弁を開閉することにより、貯留タンク10,11の湯水(冷水を含む)を出し入れすることができる。
即ち第1主流路35の第1貯留タンク10の上部に設けられた第7弁を開くと、給湯熱交換器(第1熱交換器)3と第1貯留タンク10とによって構成される環状流路が開き、給湯熱交換器3を通過した湯水が第1貯留タンク10の上部の上b開口から第1貯留タンク10に入る。そして第1貯留タンク10の下部に設けられた下b開口から第1貯留タンク10内の湯水が押し出され、第1主流路循環ポンプ7を経て給湯熱交換器3に戻る。
また第1主流路35の第2貯留タンク11の上部に設けられた第4弁を開くと、給湯熱交換器(第1熱交換器)3と第2貯留タンク11とによって構成される環状流路が開き、給湯熱交換器3を通過した湯水が第2貯留タンク11の上部の上b開口から第2貯留タンク11に入る。そして第2貯留タンク11の下部に設けられた下b開口から第2貯留タンク11内の湯水が押し出され、第1主流路循環ポンプ7を経て給湯熱交換器3に戻る。
また第11弁たる三方弁のGポートとHポートとの間を連通させると、給湯熱交換器3と冷暖房熱交換器8とを連通させることができる。
次に第2主流路36について説明する。第2主流路36は、冷暖房熱交換器8に対して風呂熱交換器9、第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11を並列に接続した流路である。第2主流路36には、当該流路に湯水を循環させるための第2主流路循環ポンプ14が設けられている。また4個の三方弁と2個の二方弁が設けられている。
第2主流路36についてさらに具体的に説明すると、冷暖房熱交換器8を中心としてこの二次側流路の入側に冷暖房熱交入側流路61があり、出側に冷暖房熱交出側流路62がある。なお図において、冷暖房熱交換器8の上部側が入水口である。
そして冷暖房熱交入側流路61が分岐されて風呂熱交換器9、第1貯留タンク10が接続され、冷暖房熱交入側流路61の末端部が第2貯留タンク11に接続されている。冷暖房熱交入側流路61から第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11に至る接続部は、いずれもタンク10,11の上部側に設けられた開口である。より具体的には冷暖房熱交入側流路61の分岐部及び末端部は第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11の上a開口に接続されている。
そして冷暖房熱交入側流路61と第1貯留タンク10との分岐部分に第8弁たる三方弁が取り付けられている。第8弁たる三方弁は、Aポート、Bポート、Cポートを持ち、この内のAポート、Cポートが第2主流路36の主たる流路に接続されている。従って第8弁のCポートは冷暖房熱交入側流路61の末端に接続された第2貯留タンク11に繋がっている。また第8弁のBポートは、第1貯留タンク10の上部の開口たる上a開口に接続されている。
また冷暖房熱交入側流路61には他に第5弁たる二方弁と、第12弁たる三方弁が設けられている。なお風呂熱交換器9に至る分岐部は第5弁たる二方弁と、第12弁たる三方弁の間にある。
風呂熱交換器9の他端側は冷暖房熱交換器8の出側と第2主流路循環ポンプ14の吸い込み側との間に接続されている。風呂熱交換器9を含む分岐流路70には第6弁たる二方弁が設けられている。
前記した第12弁たる三方弁は、図の様にKポート、Lポート、Mポートを持ち、この内のKポート、Mポートが第2主流路36の主たる流路に接続され、Lポートが第1渡り配管65に接続されている。なお第1渡り配管65の他端側は冷暖房熱交出側流路62に接続されている。また第12弁たる三方弁と第1貯留タンク10との分岐部分に設けられた第8弁の間には、第2渡り配管66の末端側が接続されている。
冷暖房熱交入側流路61であって冷暖房熱交換器8と第5弁たる二方弁との間は分岐されて第1連通路50が設けられている。第1連通路50の他端側は、第1主流路の給湯熱交出側流路48に設けられた三方弁(第11弁)のHポートに接続されている。
一方、冷暖房熱交換器8の出側(二次側流路の出側)には冷暖房熱交出側流路62がある。なお図においては、下部側が冷暖房熱交換器8の出側である。そしてこの冷暖房熱交出側流路62が分岐されて第1貯留タンク10に接続され、冷暖房熱交出側流路62の末端が第2貯留タンク11に接続されている。
冷暖房熱交換器8の出側(二次側流路の出側)が接続されているのはいずれも貯留タンク10,11の下部に設けられた開口であり、より具体的には下a開口である。
冷暖房熱交出側流路62と第1貯留タンク10及び第2貯留タンク11の間には第2主流路循環ポンプ14がある。
そして冷暖房熱交出側流路62の第1貯留タンク10との分岐部分に第9弁たる三方弁が取り付けられている。第9弁たる三方弁は、図の様にDポート、Eポート、Fポートを持ち、その内のDポート、Fポートが冷暖房熱交出側流路62の主たる流路に接続されている。従って第9弁のFポートは第2貯留タンク11に繋がっている。また第9弁のEポートが第2貯留タンクの下部に設けられた下a開口に接続されている。
また冷暖房熱交出側流路62であって、第2主流路循環ポンプ14と第9弁との間には第13弁たる三方弁が設けられている。第13弁たる三方弁は、図の様にOポート、Pポート、Qポートを持ち、その内のOポート、Qポートが冷暖房熱交出側流路62の主たる流路に接続され、Pポートが第2渡り配管66に接続され、前記した様に他端側が冷暖房熱交入側流路61に接続されている。また第13弁たる三方弁と第1貯留タンク10との分岐部分に設けられた第9弁の間には、第1渡り配管65の末端側が接続されている。
第13弁たる三方弁と第1渡り配管65の末端接続部との間が更に分岐されて第2連通路54が設けられている、第2連通路54には第10弁たる二方弁が設けられている。
第2連通路54の他端側は、給湯熱交入側流路53であって第1貯留タンク10と第1主流路循環ポンプ7との間に接続されている。
第2主流路36に設けられた第2主流路循環ポンプ14を起動すると、第2主流路36に水流が生じる。そして各弁を開閉することにより、貯留タンク10,11の湯水(冷水を含む)を出し入れすることができる。
即ち第2主流路36の第12弁をMポートとKポートが連通する状態とし、第13弁をOポートとQポートが連通する状態を前提とし、第1貯留タンク10の上部に設けられた第8弁のAポートとBポートを連通させ、第1貯留タンク10の下部に設けられた第9弁のDポートとEポートを連通させると、冷暖房熱交換器(第3熱交換器)8と第1貯留タンク10とによって構成される環状流路が開き、冷暖房熱交換器8を通過した湯水が第1貯留タンク10の下部の下a開口から第1貯留タンク10に入る。そして第1貯留タンク10の上部に設けられた上a開口から第1貯留タンク10内の湯水が押し出され、冷暖房熱交換器8に戻る。
また第2主流路36の第1貯留タンク10の上部に設けられた第8弁のAポートとCポートを連通させ、第1貯留タンク10の下部に設けられた第9弁のDポートとFポートを連通させると、冷暖房熱交換器8と第2貯留タンク11とによって構成される環状流路が開き、冷暖房熱交換器8を通過した湯水が第2貯留タンク11の下部の下a開口から第2貯留タンク11に入る。そして第1貯留タンク11の上部に設けられた上a開口から第2貯留タンク11内の湯水が押し出され、冷暖房熱交換器8に戻る。
また第5弁たる二方弁と第6弁たる二方弁を開くと、第2主流路循環ポンプ14に対して冷暖房熱交換器8と風呂熱交換器9とが並列接続され、冷暖房熱交換器8と風呂熱交換器9の双方に湯水が流れる。
第12弁と第13弁を切り替え、第12弁たる三方弁のKポートとLポートを連通させ、第13弁たる三方弁のOポートとPポートを連通させると、貯留タンク10,11に対する入水、出水の方向が逆転する。即ち通常のルートとして、第12弁たる三方弁のKポートとMポートを連通させ、第13弁たる三方弁のOポートとQポートを連通させた状態(通常状態)で第2主流路循環ポンプ14を動作させると、前記した様に、冷暖房熱交換器8を通過した湯水が第1、第2貯留タンク10,11の下部の下a開口から第1、第2貯留タンク10,11に入り、第1、第2貯留タンク10,11の上部に設けられた上a開口から第1、第2貯留タンク10,11内の湯水が押し出され、冷暖房熱交換器8に戻る。
これに対して第12弁たる三方弁のKポートとLポートを連通させ、第13弁たる三方弁のOポートとPポートを連通させると、貯留タンク10,11に対する入水、出水の方向が逆転し、冷暖房熱交換器8を通過した湯水は第1、第2貯留タンク10,11の上部上a開口から第1、第2貯留タンク10,11に入り、第1、第2貯留タンク10,11の下部に設けられた下a開口から第1、第2貯留タンク10,11内の湯水が押し出され、第2主流路循環ポンプ14を経て冷暖房熱交換器8に戻る。
即ち第13弁たる三方弁のOポートとPポートを連通させ、OポートとQポートの間を遮断すると、第2主流路循環ポンプ14から吐出された湯水が第13弁たる三方弁で遮断され、第2主流路循環ポンプ14の吐出側と第2渡り配管66とが連通し、さらに冷暖房熱交入側流路61の一部を経由して第1、第2貯留タンク10,11の上部側開口たる上a開口と連通する。
同様に、第12弁たる三方弁のKポートとLポートを連通させ、KポートとMポートの間の流通を遮断すると、第1、第2貯留タンク10,11の下部側開口たる下a開口と第1渡り配管65とが連通する。そしてさらに第1渡り配管65が冷暖房熱交換器8の入り側に連通し、冷暖房熱交換器8を経由して第2主流路循環ポンプ14の入り側に至る。
従って第12弁たる三方弁のKポートとLポートを連通させ、第13弁たる三方弁のOポートとPポートを連通させると、貯留タンク10,11に対する入水箇所と出水箇所が入れ代わり、貯留タンク10,11の上部側から入水し、下部側から出水する構成となる。
次に風呂循環回路37について説明する。風呂循環回路37は、前記した風呂熱交換器9に外部の浴槽(風呂)の湯水を循環させる回路であり、浴槽へ湯水を送る往き側配管と、浴槽から湯を風呂熱交換器9に戻す戻り側流路によって構成されている。そして戻り側流路(風呂から風呂熱交換器9に向かう側)に風呂ポンプ12が設けられている。
風呂ポンプ12を起動すると、外部の浴槽内の湯水が風呂熱交換器9に導入され、さらに外部の浴槽に戻される。
次に本実施形態のヒートポンプシステムの動作モードについて説明する。
本実施形態のヒートポンプシステムは、冷温水貯留モード、温水貯留モード、貯留タンクを利用した冷房モード、直接冷房モード、貯留タンクを利用した暖房モード、直接暖房モード、風呂熱回収モード、出湯モード、風呂熱回収による除霜モード、暖房及び温水貯留同時モード、冷房及び風呂追い焚き同時モード、凍結予防モードの各モードで動作させることができる。
以下順次説明する。
(冷温水貯留モードについて)
図2は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、冷水と温水を生成させて貯留する冷温水貯留モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
冷温水貯留モードは、ヒートポンプ回路部1を動作させて温水と冷水を生成させ、これをそれぞれ貯留タンクに貯留するモードである。
本実施形態では、第1貯留タンク10に冷水を貯留し、第2貯留タンク11に温水を貯留する。
前記した様に本実施形態のヒートポンプシステムは、大きく分けてヒートポンプ回路部1と熱貯留部30とによって構成され、さらに熱貯留部30はブライン回路31と、水流通回路32及び風呂循環回路37を持つ。またさらに水流通回路32は第1、第2主流路35、36によって構成されている。
従って本実施形態のヒートポンプシステムの流路構成は、ヒートポンプ回路部1と、ブライン回路31と、第1、第2主流路35、36と、風呂循環回路37の5流路によって構成されていると言える。
冷温水貯留モードにおいては、前記した5流路の内、ヒートポンプ回路部1と、ブライン回路31と、第1、第2主流路35、36の4流路を利用する。
即ちヒートポンプ回路部1においては、圧縮機6を起動してヒートポンプ回路に冷媒を流通させる。その結果、給湯熱交換器(第1熱交換器)3の冷媒流路側が高温となり、冷水熱交換器(第2熱交換器)2の冷媒流路側が低温となる。
ブライン回路31においては、冷水熱交換器2から膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13、冷暖房熱交換器8、端末バイパス流路46を経由して冷水熱交換器2に戻る流路を開く。そしてブライン循環ポンプ13を起動し、前記した冷水熱交換器2、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13、冷暖房熱交換器8、端末バイパス流路46、冷水熱交換器2の回路にブラインを循環させる。
第1、第2主流路35、36においては、第1主流路35と第2主流路36を独立させ(縁切り)る。そして第1主流路35は、給湯熱交換器(第1熱交換器)3と第2貯留タンク11を結ぶ環状ルートを開き、他の流路を閉鎖する。即ち給湯熱交換器3から第2貯留タンク11の上b開口、第2貯留タンク11の下b開口、第1主流路循環ポンプ7、逆止弁15を経由して給湯熱交換器3に戻る流路を開く。
そして第1主流路循環ポンプ7を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
第2主流路36は、冷暖房熱交換器(第3熱交換器)8と第1貯留タンク10を結ぶ環状ルートを開き、他の流路を閉鎖する。即ち冷暖房熱交換器8から第2主流路循環ポンプ14、第1貯留タンク10の下a開口、第1貯留タンク10の上a開口を経由して冷暖房熱交換器8に戻る流路を開く。
そして第2主流路循環ポンプ14を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
冷温水貯留モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表1の通りである。
Figure 2008128587
冷温水貯留モードにおいては、給湯熱交換器3で高温が作られ、冷水熱交換器2で低温が作られる。
そして前記した様に第1主流路35によって給湯熱交換器3と第2貯留タンク11を結ぶ環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7によって当該流路の湯水が循環移動されるから、給湯熱交換器3を通過する湯水は、第1主流路循環ポンプ7によって第2貯留タンク11の上部側に供給される。
第2貯留タンク11内では、高温の湯水が第2貯留タンク11の上から層状に貯留される。即ち第2貯留タンク11内では、新たに供給された高温の湯水と、タンク内に残留していた低温の湯水との間に明確な境界ができて両者が混じり合わず、第2貯留タンク11内に温度成層が構成される。
また低温の湯水は、第2貯留タンク11の底部から押し出され、給湯熱交換器3に戻る。
この循環を繰り返し、しだいに第2貯留タンク11内が高温の湯で満たされてゆく。
また冷水熱交換器2で低温が作られるが、前記したようにブライン回路31においては、冷水熱交換器2から膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13、冷暖房熱交換器8、端末バイパス流路46を経由して冷水熱交換器2に戻る流路が開かれ、ブライン循環ポンプ13によってブライン回路31内のブラインが循環する。そのため冷水熱交換器2によってブラインが冷却され、当該冷却されたブラインが冷暖房熱交換器8に移動して二次側の湯水を冷却する。
ここで前記した様に第2主流路36によって冷暖房熱交換器8と第1貯留タンク10を結ぶ環状流路が開かれ、第2主流路循環ポンプ14によって当該流路の湯水が循環移動されるから、冷暖房熱交換器8を通過する湯水は、第2主流路循環ポンプ14によって第1貯留タンク10の下部側に供給される。
第1貯留タンク10内では、冷水が第1貯留タンク10の下から層状に貯留される。即ち第1貯留タンク10内では、新たに供給された冷水とタンク内に残留していた常温の湯水との間に明確な境界ができて両者が混じり合わず、第1貯留タンク10内に温度成層が構成される。
また常温の湯水は、第1貯留タンク10の上部から押し出され、冷暖房熱交換器8に戻る。
この循環を繰り返し、しだいに第1貯留タンク10内が低温の水で満たされてゆく。
上記した実施形態では、第1貯留タンク10に冷水を貯留し、第2貯留タンク11に温水を貯留したが、逆に第1貯留タンク10に温水を貯留し、第2貯留タンク11に冷水を貯留してもよい。
(温水貯留モードについて)
図3は、本発明のヒートポンプシステムの温水貯留モードにおける作動原理図であり、第2貯留タンクに対して温水を貯留する場合における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。図4は、本発明のヒートポンプシステムの温水貯留モードにおける作動原理図であり、第1貯留タンクに対して温水を貯留する場合における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
温水貯留モードは、ヒートポンプ回路を動作させて温水を生成させ、これを第1貯留タンクと第2貯留タンクの双方に貯留するモードである。
温水貯留モードは、主として冬季に使用されるものであり、冷水を貯留する必要が無い場合に、冷水を貯留していた貯留タンクを有効利用するものである。
温水貯留モードにおいては、ヒートポンプ回路部1と、第1主流路35を利用する。
即ちヒートポンプ回路部1においては、圧縮機6を起動してヒートポンプ回路に冷媒を流通させる。その結果、給湯熱交換器(第1熱交換器)3の冷媒流路側が高温となる。また温水貯留モードにおいては、ヒートポンプ回路部1で作られた低温は不要であるから、空気熱交換器5で大気と熱交換して冷媒を気化させる。
温水貯留モードにおいては、ブライン回路31を使用しないので、ブライン循環ポンプ13を停止させる。
その結果、ブライン回路31の冷水熱交換器2が低温状態となり、冷水熱交換器2内のブラインが極めて低い温度環境下に置かれるが、ブラインはその性質上、凝固点が低いので凍結することはない。
なお冷水熱交換器2内のブラインは冷却されて体積が収縮するが、冷水熱交換器2の一方の開口が膨張タンク16に繋がっており、この流路は常時開かれているから、冷水熱交換器2の一方の開口は大気解放状態である。そのため冷水熱交換器2内のブラインが収縮しても、膨張タンク16から第2熱交換器側2にブラインが流れ込み、第2熱交換器内が極度の負圧になることがなく、第2熱交換器が傷まない。
第1、第2主流路35、36においては、第1主流路35と第2主流路36を独立させ(縁切り)、第1主流路35だけを使用する。即ち第2主流路36の第2主流路循環ポンプ14は停止する。
第1主流路35は、前記した冷温水貯留モードと同様に、給湯熱交換器3と第2貯留タンク11を結ぶ環状ルートを開き、他の流路を閉鎖する。即ち給湯熱交換器3から第2貯留タンク11の上b開口、第2貯留タンク11の下b開口、第1主流路循環ポンプ7、逆止弁15を経由して給湯熱交換器3に戻る流路を開く。
そして第1主流路循環ポンプ7を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
温水貯留モードにおいて第2貯留タンクに温水を貯留する場合における各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表2の通りである。
Figure 2008128587
温水貯留モードにおいては、給湯熱交換器3で高温が作られる。
そして前記した様に第1主流路35によって給湯熱交換器(第1熱交換器)3と第2貯留タンク11を結ぶ環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7によって当該流路の湯水が循環移動されるから、給湯熱交換器3を通過する湯水は、第1主流路循環ポンプ7によって第2貯留タンク11の上部側に供給され、高温の湯水が第2貯留タンク11の上から層状に貯留される。
また低温の湯水は、第2貯留タンク11の底部から押し出され、給湯熱交換器3に戻る。
この循環を繰り返し、しだいに第2貯留タンク11内が高温の湯で満たされてゆく。
第2貯留タンク11内が高温の湯で満たされたら、湯を貯留する貯留タンクを第2貯留タンク11から第1貯留タンク10に切替え、第1貯留タンク10に高温の湯を供給する。
即ち図4の様に、第1主流路35は、給湯熱交換器(第1熱交換器)3と第1貯留タンク10を結ぶ環状ルートを開き、他の流路を閉鎖する。具体的には、給湯熱交換器3から第1貯留タンク10の上b開口、第1貯留タンク10の下b開口、第1主流路循環ポンプ7、逆止弁15を経由して給湯熱交換器3に戻る流路を開く。
そして第1主流路循環ポンプ7を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
温水貯留モードにおいて第1貯留タンク10に温水を貯留する場合における各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表3の通りである。
Figure 2008128587
この場合も同様に、給湯熱交換器3で高温が作られ、第1主流路35によって給湯熱交換器3と第1貯留タンク10を結ぶ環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7によって当該流路の湯水が循環移動されるから、給湯熱交換器3を通過する湯水は、第1主流路循環ポンプ7によって第1貯留タンク10の上部側に供給され、高温の湯水が第1貯留タンク10の上から層状に貯留される。
(貯留タンクを利用した冷房モード)
図5は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、貯留タンクを利用した冷房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
貯留タンクを利用した冷房モードは、前記した冷温水貯留モードによって貯留された冷水を利用して冷房を行うものである。
本実施形態では、第1貯留タンク10に貯留した冷水を利用して温調端末機40で冷房を行う例を示すが、第2貯留タンク11に貯留した冷水を利用してもよい。
貯留タンクを利用した冷房モードにおいては、ブライン回路31と、第2主流路36を利用する。
ヒートポンプ回路部1は使用しないので圧縮機6は停止させる。
ブライン回路31においては、冷暖房熱交換器8、エネルギー供給回路(往き側)45、外部の温調端末機40、エネルギー供給回路(戻り側)45、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る流路を開く。即ち第1弁を閉じて冷水熱交換器2に至る流路を遮断し、代わって第2弁を開いて冷水熱交バイパス流路47を開放する。また第3弁を閉じて端末バイパス流路46を閉じる。
そしてブライン循環ポンプ13を起動し、前記した冷暖房熱交換器8、エネルギー供給回路(往き側)45、外部の温調端末機40、エネルギー供給回路(戻り側)45、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る流路にブラインを循環させる。
第1、第2主流路35、36においては、第1主流路35と第2主流路36を独立させ(縁切り)、第2主流路36だけを使用する。また第12弁及び第13弁を切り換えて第1渡り配管65及び第2渡り配管66に通水可能な状態とする。
即ち第12弁たる三方弁のKポートとLポートを連通させ、第13弁たる三方弁のOポートとPポートを連通させ、冷暖房熱交換器8、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第2渡り配管66、第1貯留タンク10の上a開口、第1貯留タンク10の下a開口、第2渡り配管65、第12弁を経て冷暖房熱交換器8に戻る流路を開く。
そして第2主流路循環ポンプ14起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
貯留タンクを利用した冷房モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表4の通りである。
Figure 2008128587
貯留タンクを利用した冷房モードにおいては、第1貯留タンク10の下部側に溜まった冷水が第1貯留タンク10の下a開口、第2渡り配管65、第12弁を経て冷暖房熱交換器8に至る。そして冷暖房熱交換器8でブライン回路31を流れるブラインと熱交換し、ブラインを冷却する。
冷暖房熱交換器8で冷熱を受けて温度低下したブラインは、エネルギー供給回路45を経て外部の温調端末機40に至り、冷房に寄与する。温調端末機40を出たブラインは、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る。
(直接冷房モードについて)
図6は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接冷房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
直接冷房モードは、ヒートポンプ回路を動作させて低温を作り、この冷熱を貯留することなく温調端末機40に移動させて冷房するモードである。また本動作モードでは、同時に第2貯留タンク11に温水を貯留する。
直接冷房モードを行う際の流路構成は、前述した冷温水貯留モードと類似するものであり、前記冷温水貯留モードでは冷暖房熱交換器8を利用して水流通回路32を流れる水を冷却したのに対し、直接冷房モードでは、ブラインを温調端末機40側に送って直接冷熱を消費する点で異なる。
直接冷房モードにおいては、ヒートポンプ回路部1と、ブライン回路31と、第1主流路35を利用する。
即ちヒートポンプ回路部1においては、圧縮機6を起動してヒートポンプ回路に冷媒を流通させる。その結果、給湯熱交換器(第1熱交換器)3の冷媒流路側が高温となり、冷水熱交換器(第2熱交換器)2の冷媒流路側が低温となる。
ブライン回路31においては、冷水熱交換器2から膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13、冷暖房熱交換器8、エネルギー供給回路(往き側)45、外部の温調端末機40、エネルギー供給回路(戻り側)45を経由して冷水熱交換器2に戻る流路を開く。そして上記した回路にブラインを循環させる。
第1、第2主流路35、36においては、第1主流路35と第2主流路36を独立させ(縁切り)、第1主流路35だけを使用する。第1主流路35は、給湯熱交換器3と第2貯留タンク11を結ぶ環状ルートを開き、他の流路を閉鎖する。即ち給湯熱交換器3から第2貯留タンク11の上b開口、第2貯留タンク11の下b開口、第1主流路循環ポンプ7、逆止弁15を経由して給湯熱交換器3に戻る流路を開く。
そして第1主流路循環ポンプ7を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
直接冷房モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表5の通りである。
Figure 2008128587
直接冷房モードにおいては、給湯熱交換器3で高温が作られ、冷水熱交換器2で低温が作られる。
そして前記した様に第1主流路35によって給湯熱交換器3と第2貯留タンク11を結ぶ環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7によって当該流路の湯水が循環移動されるから、給湯熱交換器3を通過する湯水は、第1主流路循環ポンプ7によって第2貯留タンク11の上部側に供給され、高温の湯水が第2貯留タンク11の上から層状に貯留される。
また低温の湯水は、第2貯留タンク11の底部から押し出され、給湯熱交換器3に戻る。
この循環を繰り返し、しだいに第2貯留タンク11内が高温の湯で満たされてゆく。
また冷水熱交換器2で低温が作られるが、前記したようにブライン回路31においては、冷水熱交換器2から膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13、冷暖房熱交換器8、エネルギー供給回路45を経由して外部の温調端末機40に至る流路が開かれ、冷房に寄与する。温調端末機40を出たブラインは、冷水熱交換器2に戻る。
(貯留タンクを利用した暖房モードについて)
図7は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第1貯留タンクを利用した暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
第1貯留タンクを利用した暖房モードは、第1貯留タンクに貯留された温水を利用して暖房を行うものである。
第1貯留タンクを利用した暖房モードにおいては、ブライン回路31と、第2主流路36を利用する。
ヒートポンプ回路部1は使用しないので圧縮機6は停止させる。
ブライン回路31の流路構成は、前記した貯留タンクを利用した冷房モードの場合と同一である。
即ち第1貯留タンクを利用した暖房モードにおいては、冷暖房熱交換器8、エネルギー供給回路(往き側)45、外部の温調端末機40、エネルギー供給回路(戻り側)45、第2弁、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る流路を開く。
そしてブライン循環ポンプ13を起動し、前記した冷暖房熱交換器8、エネルギー供給回路(往き側)45、外部の温調端末機40、エネルギー供給回路(戻り側)45、第2弁、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る流路にブラインを循環させる。
第1、第2主流路35、36においては、第1主流路35と第2主流路36を独立させ(縁切り)、第2主流路36だけを使用する。そして第2主流路36は、冷暖房熱交換器8と第1貯留タンク10を結ぶ環状ルートを開き、他の流路を閉鎖する。即ち冷暖房熱交換器8から第2主流路循環ポンプ14、第1貯留タンク10の下a開口、第1貯留タンク10の上a開口を経由して冷暖房熱交換器8に戻る流路を開く。
そして第2主流路循環ポンプ14を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
第1貯留タンクを利用した暖房モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表6の通りである。
Figure 2008128587
第1貯留タンクを利用した暖房モードにおいては、第1貯留タンク10の上部側に溜まった温水が第1貯留タンク10の上a開口から排出されて冷暖房熱交換器8に至る。そして冷暖房熱交換器8でブライン回路31を流れるブラインと熱交換し、ブラインを昇温する。
冷暖房熱交換器8で熱を受けて温度上昇したブラインは、エネルギー供給回路45を経て外部の温調端末機40に至り、暖房に寄与する。温調端末機40を出たブラインは、第2弁、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る。
以上は、第1貯留タンク10を利用して暖房を行う場合であるが、第2貯留タンク11を利用した暖房モードも可能である。
図8は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第2貯留タンクを利用した暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
第2貯留タンク11を利用した暖房モードは、第2貯留タンク11に貯留された温水を利用して暖房を行うものであり、前記した第1貯留タンク10を利用した暖房モードに類似した動作である。
即ち前記した第1貯留タンク10を利用した暖房モードでは、第2主流路36の弁を開閉し、冷暖房熱交換器8と第1貯留タンク10を結ぶ環状ルートを開き、他の流路を閉鎖したのに対し、第2貯留タンク11を利用した暖房モードは、冷暖房熱交換器8と第2貯留タンク11を結ぶ環状ルートを開く点だけが相違し、他は同一である。
第2貯留タンク11を利用した暖房モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表7の通りである。
Figure 2008128587
第2貯留タンク11を利用した暖房モードにおいては、第2貯留タンク11の上部側に溜まった温水が第2貯留タンク11の上a開口から排出されて冷暖房熱交換器8に至る。そして冷暖房熱交換器8でブライン回路31を流れるブラインと熱交換し、ブラインを昇温する。
冷暖房熱交換器8で熱を受けて温度上昇したブラインは、エネルギー供給回路45を経て外部の温調端末機40に至り、暖房に寄与する。温調端末機40を出たブラインは、第2弁、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る。
(直接暖房モードについて)
図9は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
直接暖房モードは、ヒートポンプ回路を動作させて高温を作り、この熱を貯留することなく温調端末機40に移動させて暖房するモードである。
直接暖房モードにおいては、ヒートポンプ回路部1と、ブライン回路31と、第1主流路35の一部と第2主流路36の一部とを利用する。
即ちヒートポンプ回路部1においては、圧縮機6を起動してヒートポンプ回路に冷媒を流通させる。その結果、給湯熱交換器(第1熱交換器)3の冷媒流路側が高温となり、冷水熱交換器(第2熱交換器)2の冷媒流路側が低温となる。
ブライン回路31は、冷暖房熱交換器8、エネルギー供給回路(往き側)45、外部の温調端末機40、エネルギー供給回路(戻り側)45、第2弁、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る流路を開く。
そしてブライン循環ポンプ13を起動し、前記した冷暖房熱交換器8、エネルギー供給回路(往き側)45、外部の温調端末機40、エネルギー供給回路(戻り側)45、第2弁、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る流路にブラインを循環させる。
第1主流路35及び第2主流路36は、第1連通路50及び第2連通路54を経由して連通させ、給湯熱交換器3と冷暖房熱交換器8を結ぶ環状ルートを開き、他の流路を閉鎖する。即ち第11弁たる三方弁のGポートとHポートとの間を連通させ、第1連通路50を経由して給湯熱交換器3と冷暖房熱交換器8とを連通させる。さらに第10弁を開いて第2連通路54を開通させ、冷暖房熱交換器8の吐出側と給湯熱交換器3とを連通させる。
その結果、給湯熱交換器3から、第11弁、第1連通路50、冷暖房熱交換器8、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第10弁、第2連通路54、第1主流路循環ポンプ7、逆止弁15を経由して給湯熱交換器3に戻る流路が開かれる。
そして第1主流路循環ポンプ7及び第2主流路循環ポンプ14を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
直接暖房モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表8の通りである。
Figure 2008128587
直接暖房モードにおいては、給湯熱交換器3で高温が作られ、給湯熱交換器3と冷暖房熱交換器8を結ぶ環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7及び第2主流路循環ポンプ14によって当該流路の湯水が循環移動されるから、給湯熱交換器3を通過する湯は、冷暖房熱交換器8に運ばれてブライン回路と熱交換する。
冷暖房熱交換器8で熱を受けて昇温したブラインは、エネルギー供給回路45を経て外部の温調端末機40に至り、暖房に寄与する。温調端末機40を出たブラインは、第2弁、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13を経由して冷暖房熱交換器8に戻る。
直接暖房モードにおいては、ブライン回路31を使用するものの、ブラインはヒートポンプ回路部1の冷水熱交換器2を迂回するので、ブライン回路31の冷水熱交換器2が低温状態となり、冷水熱交換器2内のブラインが極めて低い温度環境下に置かれるが、ブラインはその性質上、凝固点が低いので凍結することはない。
直接暖房モードにおいては、前記した様に第1弁が閉じられて冷水熱交換器2に至る流路が遮断されるが、冷水熱交換器2の他方の開口が膨張タンク16に開かれている。そのため冷水熱交換器2内のブラインは冷却されて体積が収縮するが、冷水熱交換器2の一方の開口は大気解放状態であるから、冷水熱交換器2内のブラインが収縮しても、膨張タンク16から第2熱交換器側2にブラインが流れ込み、第2熱交換器内が極度の負圧になることがなく、第2熱交換器が傷まない。
(風呂熱回収モードについて)
図10は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第1貯留タンクを利用した風呂熱回収モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。図11は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第2貯留タンクを利用した風呂熱回収モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
風呂熱回収モードは、風呂循環回路37を利用して風呂熱交換器9に外部の浴槽の湯水を循環させ、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーを回収するものである。
風呂熱回収モードでは、風呂ポンプ12を起動し、外部の浴槽内の湯水を風呂熱交換器9に導入する。
第1、第2主流路35、36においては、第1主流路35と第2主流路36を独立させ(縁切り)、第2主流路36だけを使用する。また第12弁及び第13弁を切り換えて第1渡り配管65及び第2渡り配管66に通水可能な状態とする。
即ち第12弁たる三方弁のKポートとLポートを連通させ、第13弁たる三方弁のOポートとPポートを連通させる。また第5弁を閉じて冷暖房熱交換器8に至る流路を遮断し、代わって第6弁を開いて風呂熱交換器9に至る流路を開放する。
そして風呂熱交換器9、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第2渡り配管66、第1貯留タンク10の上a開口、第1貯留タンク10の下a開口、第2渡り配管65、第12弁を経て風呂熱交換器9に戻る流路を開く。
そして第2主流路循環ポンプ14を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
第1貯留タンク10を利用した風呂熱回収モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表9の通りである。
Figure 2008128587
第1貯留タンク10を利用した風呂熱回収モードにおいては、前記した様に風呂ポンプ12を起動し、外部の浴槽内の湯水を風呂熱交換器9に導入する。また第2主流路循環ポンプ14起動し、第1貯留タンク10の下部に溜まった水を抜き出して風呂熱交換器9に導く。ここで浴槽内に湯があり、さらにその湯が常温よりも高いならば、風呂熱交換器9で風呂側から第1貯留タンク10側の水に熱移動があり、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーが回収される。
そして風呂熱交換器9で昇温された水は、第2主流路循環ポンプ14、第13弁、第2渡り配管66を経て、第1貯留タンク10の上a開口から第1貯留タンク10に導入される。
以上説明したのは、第1貯留タンク10に風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーを回収する場合の流路であるが、第1貯留タンク10を第2貯留タンク11に切り換えることによって第2貯留タンクに風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーを回収することもできる。
図11は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第2貯留タンクを利用した風呂熱回収モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
第2貯留タンク11を利用した風呂熱回収モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表10の通りである。
Figure 2008128587
(出湯モードについて)
図12は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第1貯留タンクを利用した出湯モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
出湯モードは、第1貯留タンク10又は第2貯留タンク11内の湯を出湯させるモードである。
出湯モードにおいては、入水口と第1貯留タンク10又は第2貯留タンク11を経由し、給湯口に至る流路だけを開き、他の流路を全て遮断する。
第1貯留タンク10を利用した出湯モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表11の通りである。
Figure 2008128587
第1貯留タンク10を利用した出湯モードでは、給水が第1貯留タンク10の下部に導入され、第1貯留タンク10の上部に溜まった高温の湯が押し出されて給湯部52に至る。またバイパス路57を流れる水が第1貯留タンク10から排出された湯と混合されて温度調節がなされる。
第1貯留タンク10を第2貯留タンク11に切り換えることによって第2貯留タンク11内の湯を出湯させることもできる。
(風呂熱回収による除霜モードについて)
図13は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、風呂熱回収による除霜モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
風呂熱回収による除霜モードは、風呂循環回路37を利用して風呂熱交換器9に外部の浴槽の湯水を循環させ、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーを回収し、その熱をブライン回路に導入し、さらにこの熱を利用してヒートポンプ回路の除霜運転を行う運転モードである。また、除霜モードにおいては、第2貯留タンク11の焚き上げも同時に行われる。
風呂熱回収による除霜モードにおいては、ヒートポンプ回路部1と、ブライン回路31と、第1、第2主流路35、36及び風呂循環回路37を利用する。
即ちヒートポンプ回路部1においては、圧縮機6を起動してヒートポンプ回路に冷媒を流通させる。その結果、給湯熱交換器(第1熱交換器)3の冷媒流路側が高温となり、冷水熱交換器(第2熱交換器)2の冷媒流路側が低温となる。
ブライン回路31においては、冷水熱交換器2から膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13、冷暖房熱交換器8、端末バイパス流路46を経由して冷水熱交換器2に戻る流路を開く。そしてブライン循環ポンプ13を起動し、前記した冷水熱交換器2、膨張タンク16、ブライン循環ポンプ13、冷暖房熱交換器8、端末バイパス流路46、冷水熱交換器2の回路にブラインを循環させる。
第1、第2主流路35、36においては、第1主流路35と第2主流路36を独立させ(縁切り)る。そして第1主流路35は、給湯熱交換器3と第2貯留タンク11を結ぶ環状ルートを開き、他の流路を閉鎖する。即ち給湯熱交換器3から第2貯留タンク11の上b開口、第2貯留タンク11の下b開口、第1主流路循環ポンプ7、逆止弁15を経由して給湯熱交換器3に戻る流路を開く。
そして第1主流路循環ポンプ7を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
第2主流路36は、第1貯留タンク10と第2貯留タンク11を共に迂回させ、冷暖房熱交換器8から第2渡り配管66を経由して冷暖房熱交換器8に戻る流路を開く。即ち第13弁たる三方弁のOポートとPポートを連通させ、第2渡り配管66を流れる流路を開く。さらに 第6弁を開いて冷暖房熱交換器8を通る流路と並列に風呂熱交換器9を通過する流路を開く。
そして第2主流路循環ポンプ14を起動し、上記した流路に湯水を循環させる。
第2主流路循環ポンプ14から吐出された湯水は、第13弁を経由して第2渡り配管66に流れ、冷暖房熱交換器8側に流れる。ただし湯水は中途で分流され、一部は冷暖房熱交換器8に流れ、残部は風呂熱交換器9を通過する。冷暖房熱交換器8及び風呂熱交換器9を出た湯水は、合流されて第2主流路循環ポンプ14に戻る。
また風呂循環回路37を利用して風呂熱交換器9に外部の浴槽の湯水を循環させ、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーを回収する。即ち風呂ポンプ12を起動し、外部の浴槽内の湯水を風呂熱交換器9に導入する。
風呂熱回収による除霜モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表12の通りである。
Figure 2008128587
風呂熱回収による除霜モードにおいては、給湯熱交換器3で高温が作られ、冷水熱交換器2は低温となる。
そして前記した様に第1主流路35によって給湯熱交換器3と第2貯留タンク11を結ぶ環状流路が開かれ、第1主流路循環ポンプ7によって当該流路の湯水が循環移動されるから、給湯熱交換器3を通過する湯水は、第1主流路循環ポンプ7によって第2貯留タンク11の上部側に供給される。
第2貯留タンク11内では、高温の湯水が第2貯留タンク11の上から層状に貯留される。即ち第2貯留タンク11内では、新たに供給された高温の湯水と、タンク内に残留していた低温の湯水との間に明確な境界ができて両者が混じり合わず、第2貯留タンク11内に温度成層が構成される。
また低温の湯水は、第2貯留タンク11の底部から押し出され、給湯熱交換器3に戻る。
また冷水熱交換器2は低温となるが、風呂熱回収による除霜モードにおいては、冷水熱交換器2が風呂から回収された熱によって昇温される。
即ち前記した様に、風呂ポンプ12を起動し、外部の浴槽内の湯水が風呂熱交換器9に導入される。また第2主流路循環ポンプ14が起動され、第2主流路循環ポンプ14から吐出された湯水の一部が分流されて風呂熱交換器9を通過する。ここで浴槽内に湯があり、さらにその湯が常温よりも高いならば、風呂熱交換器9で風呂側から第2主流路36側の水に熱移動があり、風呂の残り湯に含まれる熱エネルギーが回収されて第2主流路36側の水が昇温する。
そして風呂熱交換器9で昇温された水は、冷暖房熱交換器8にも流れ込み、冷暖房熱交換器8を経由してブライン回路31を流れるブラインが昇温する。
前記したようにブライン回路31においては、冷暖房熱交換器8から端末バイパス流路46を経由して冷水熱交換器2に戻る流路が開かれ、ブライン循環ポンプ13によってブライン回路31内のブラインが循環している。そのため冷暖房熱交換器8で昇温されたブラインが冷水熱交換器2に入り、冷水熱交換器2が昇温されて除霜される。
以上は本実施形態のヒートポンプシステムの代表的な運転モードであるが、他に暖房及び温水貯留同時モード、冷房及び風呂追い焚き同時モード、凍結予防モードの各モードで動作させることもできる。
図14は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、暖房及び温水貯留同時モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
暖房及び温水貯留同時モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表13の通りである。
Figure 2008128587
図15は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、タンク暖房とヒートポンプを併用した暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
タンク暖房とヒートポンプを併用した暖房モードは、第1貯留タンク10又は第2貯留タンク11の湯と、ヒートポンプ回路部1で新たに生成される湯を双方とも利用して暖房を行うモードである。
Figure 2008128587
図16は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、冷房及び風呂追い焚き同時モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
冷房及び風呂追い焚き同時モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表15の通りである。
Figure 2008128587
図17は、本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、凍結予防モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
凍結予防モードにおける各弁の開閉状態及び各ポンプの起動状態は、次の表16の通りである。
Figure 2008128587
この様に本実施形態のヒートポンプシステムは、多様な運転モードに対応することができる効果がある。
また本実施形態のヒートポンプシステムでは、全ての運転モードにおいて、冷暖房熱交換器8内で向流熱交換を行わしめることができる効果がある。風呂熱交換器9についても同様であり、全ての運転モードにおいて、風呂熱交換器9内で向流熱交換を行わしめることができる効果がある。
本発明のヒートポンプシステムの作動原理図である。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、冷水と温水を生成させて貯留する冷温水貯留モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの温水貯留モードにおける作動原理図であり、第2貯留タンクに対して温水を貯留する場合における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの温水貯留モードにおける作動原理図であり、第1貯留タンクに対して温水を貯留する場合における弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、貯留タンクを利用した冷房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接冷房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第1貯留タンクを利用した暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第2貯留タンクを利用した暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、直接暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第1貯留タンクを利用した風呂熱回収モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第2貯留タンクを利用した風呂熱回収モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、第1貯留タンクを利用した出湯モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、風呂熱回収による除霜モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、暖房及び温水貯留同時モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、タンク暖房とヒートポンプを併用した暖房モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、冷房及び風呂追い焚き同時モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。 本発明のヒートポンプシステムの作動原理図であり、凍結予防モードにおける弁の開閉状況と湯水の流れを示す。
符号の説明
1 ヒートポンプ回路部
2 冷水熱交換器(第2熱交換器)
3 給湯熱交換器(第1熱交換器)
4 膨張弁(膨張手段)
5 空気熱交換器(第4熱交換器)
6 圧縮機
7 第1主流路循環ポンプ
8 冷暖房熱交換器(第3熱交換器)
9 風呂熱交換器(第5熱交換器)
10 第1貯留タンク
11 第2貯留タンク
13 ブライン循環ポンプ
14 第2主流路循環ポンプ
16 膨張タンク
30 熱貯留部
31 ブライン回路
32 水流通回路
35 第1主流路
36 第2主流路
37 風呂循環回路
40 温調端末機
46 端末バイパス流路
47 冷水熱交バイパス流路
48 給湯熱交出側流路
50 第1連通路
53 給湯熱交入側流路
54 第2連通路
62 冷暖房熱交出側流路
65 第1渡り配管

Claims (5)

  1. ヒートポンプ回路と、湯水が流される水流通回路と、ブラインを循環させるブライン回路と、湯水を貯留する貯留タンクとを備え、前記ヒートポンプ回路は、圧縮機と、凝縮器と、膨張手段と少なくとも一つの蒸発器を備え、前記凝縮器はヒートポンプ回路の冷媒と水流通回路を流れる水との間で熱交換を行う第1熱交換器であり、蒸発器の少なくとも一つはヒートポンプ回路の冷媒とブライン回路を流れるブラインとの間で熱交換を行う第2熱交換器であり、さらにブライン回路には水流通回路を流れる水との間で熱交換を行う第3熱交換器が設けられており、前記貯留タンクと第1熱交換器とを含む循環回路と、前記貯留タンクと第3熱交換器とを含む循環回路とを構成可能であり、温水を生成して貯留タンクに貯留する場合にはヒートポンプ回路を運転すると共に貯留タンクと第1熱交換器とを含む循環回路に湯水を循環させ、冷水を生成して貯留タンクに貯留する場合にはヒートポンプ回路を運転すると共にブライン循環回路にブラインを循環させ、且つ貯留タンクと第3熱交換器とを含む循環回路に湯水を循環させることを特徴とするヒートポンプシステム。
  2. 温水を生成して貯留タンクに貯留する場合には前記貯留タンクの上部側から湯水が供給されて下部側から排出され、冷水を生成して貯留タンクに貯留する場合には前記貯留タンクの下部側から湯水が供給されて上部側から排出されることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  3. 冷房又は暖房の少なくともいずれかに用いる温調端末に熱又は冷熱を供給する熱エネルギー供給回路を有し、貯留タンク内に貯留された湯水を取り出して第3熱交換器に通過させてブライン回路を流れるブラインの温度を変化させ、ブライン回路の熱を熱エネルギー供給回路に供給して冷房又は暖房を行うことが可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプシステム。
  4. ヒートポンプ回路を流れる冷媒は二酸化炭素であり、ヒートポンプ回路は超臨界ヒートポンプ回路であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
  5. 第2熱交換器は内部にブラインを流通させるための2つの開口を有し、ブライン回路は前記2つの開口の内、一方に繋がる流路を閉塞し、他方に繋がる流路を開くことができることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
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