JP5575498B2 - 間仕切り装置及び間仕切りシステム - Google Patents

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本発明は、間仕切り装置及び間仕切りシステムの技術に関する。
パネルを用いて室内空間を区画する技術が知られている。例えば、特許文献1には、室内スペースを区画するパネル本体を備えたパーティションが開示されている。特許文献1に記載の技術では、他のパネル本体の連結を要しない場合、連結金具は、収容部に連結金具全体が収容された第一位置に位置する。また、連結金具は、収容部から相手側のパネル本体の収容部に掛け渡された第二位置で固定されることにより両パネル本体を直線状に連結する。更に、連結金具は、連結側の夫々の連結金具の係合爪が柱状部材の上側被係合部と係合した第三位置で固定されることにより、柱状部材の周りに複数のパネル本体を直交するように連結する。
特開2009−185570号公報 特開2007−321339号公報
パネルを用いて室内空間を区画する技術が知られている。ここで、図1は、パネルを用いて空間を仕切る従来技術の一例を示す。例えば机150xと椅子170xとを有するワークプレイス200xが室内空間に複数存在する場合において、隣合うワークプレイス200xの間にパネル120xを設置することで、隣り合うワークプレイス200x同士を仕切ることができる。しかしながら、例えば図1に示すように、隣合うワークプレイス200xの間にパネル120xを設置する構成は、各ワークプレイス200xの独立性を高めたい場合においては十分ではない。すなわち、パネル120xで仕切られているものの相対するワークプレイス200xからの使用者の気配や椅子を引くと隣接するワークプレイス200xに存在する使用者が視界に入ることが懸念される。
また、ワークプレイス200xを設ける室内の広さや形状は様々である。また、実情に応じてレイアウトの変更も必要となる。従って、パネルによって隣り合うワークプレイス200xを仕切る場合、設計の自由度が求められる。
本発明は、上記の問題に鑑み、領域を仕切る技術において、各領域の独立性を高めるとともに、設計の自由度が高い技術を提供することを課題とする。
本発明は、上述した課題を解決するため、3枚の板状部材によって各領域の3方向を仕切り、板状部材の少なくとも一部を柱状体で支持することとした。また、隣接する領域同士が異なる方向を向くように3枚の板状部材を配置することとした。
詳細には、本発明は、床から上方に延びる一又は複数の柱状体と接続され、該柱状体が設けられる空間を複数の領域に仕切る間仕切り装置であって、前記柱状体と接続され、前記複数の領域の各領域の一方の側方を仕切る板状の第一側板と、前記第一側板と直交して接続され、前記各領域の正面を仕切る板状の正面板と、前記正面板と直交して接続され、前記各領域の一方の側方と対向する他方の側方を仕切る板状の第二側板と、を備え、前記
複数の領域のうちの一の領域と、前記一の領域と隣接する他の領域は、異なる方向に配置され、前記一の領域の側方の少なくとも何れか一方は、その一部又は全部が、前記他の領域を構成する、前記第一側板又は前記第二側板によって構成される。
本発明は、オフィス、図書館などの公共スペース等の空間を複数の領域に仕切る技術に関する。本発明では、各領域の3方向が、第一側板、正面板、第二側板によって仕切られることで、各領域の独立性が確保される。また、隣接する領域が同方向を向くように設けられていた従来の技術では、隣接する領域同士がパネルで仕切られているものの椅子を引くと隣接する領域に存在する使用者が視界に入ることが懸念された。これに対し、本発明では、隣接する領域は、その方向が異なるように配置されていることから、隣接する領域に存在する使用者が視界に入ることを低減できる。その結果、各領域の独立性をより高めることが可能となる。更に、本発明に係る間仕切り装置は、柱状体と組み合わせて用いられることから、オフィスや、図書館といった公共スペース等の空間を自由に仕切ることができる。
ここで、柱状体は、間仕切り装置が設置される構造物の既設の柱とは異なり、任意の空間を設計するために空間内に新たに設けられるものである。柱状体は、天井と接続することで固定してもよく、また、床に水平方向に延びる横梁体と接続して固定してもよい。横梁体も柱状体と同じく、任意の空間を設計するために空間内に新たに設けられるものである。従って、間仕切り装置が設置される構造物の既設の梁とは区別される。間仕切り装置を空間設計が可能な柱状体と組み合わせることで、間仕切り装置の設計の自由度を高めることができる。また、柱状体は、天井と接続されるか、若しくは横梁体と接続されることから、優れた安定性を有する。このような安定性の高い柱状体に間仕切り装置を接続することで、間仕切り装置の安定性も高められる。なお、柱状体は、間仕切り装置を支持できる強度を備えるものであればよく、形状や材質等は特に限定されない。
第一側板、第二側板、及び正面板は、板状部材によって構成することができ、領域内と領域外とを仕切る。各領域は、例えば机や椅子を備えることで、使用者毎に割り当てられた作業空間であるワークプレイスとして使用することができる。本発明では、少なくとも第一側板が、柱状体と接続されることで間仕切り装置が支持される。なお、間仕切り装置を下部から補助的に支持する補助支持部を第二側板に接続し、間仕切り装置を支持するようにしてもよい。なお、このような補助支持部は、第一側板や、正面板、若しくは、各板の接続箇所に補助的に設けるようにしてもよい。
また、本発明では、一の領域の側方の少なくとも何れか一方は、その一部又は全部が、前記他の領域を構成する、前記第一側板又は前記第二側板によって構成される。つまり、各領域の側方を仕切る部材が隣接する領域同士で共有されることから、部品点数を削減することが可能となる。
また、本発明は、複数の領域のうちの一の領域と、一の領域と隣接する他の領域とが、異なる方向に配置されることを特徴とする。異なる方向に配置される態様には、隣接する領域が反転するように、各領域を構成する第一側板、第二側板、及び正面板が配置される構成が例示される。そこで、本発明は、前記他の領域は、前記一の領域に対して反転して配置され、前記一の領域と該一の領域が反転された態様である前記他の領域が列状に交互に配置されるようにしてもよい。一の領域と一の領域を反転した態様である他の領域を交互に配置して列状とすることで、第一側板、第二側板、正面板によって仕切られていない開放部分が交互に配置されることになる。つまり、開放部分が隣接することがなく、一領域の開放部分の側方には他の領域の正面板が配置されることになる。その結果、例えば各領域に机と椅子を設けた場合において、仮に椅子を引いたとしても、隣接する領域に存在する使用者が視界に入ることもない。すなわち、一の領域と一の領域を反転した態様であ
る他の領域を交互に配置して列状とすることで、各領域の独立性をより高めることができる。
なお、異なる方向に配置される態様には、各領域が柱状体を中心として放射状となるように、各領域を構成する第一側板、第二側板、及び正面板を配置する態様も含まれる。例えば、柱状体の周囲に4つの領域を設ける場合には、隣接する正面板同士の成す角度を90度ずつずらして正面板等を配置すればよい。このような構成とした場合においても、例えば各領域に机と椅子を設けた場合、仮に椅子を引いたとしても、隣接する領域に存在する使用者が視界に入ることもない。すなわち、各領域を柱状体を中心として放射状に配置することで、各領域の独立性をより高めることができる。
ここで、各領域の独立性を高める上では、例えば、第一側板、第二側板、正面板を床から天井まで延出させることも考えられる。しかしながらこの場合、各領域の独立性を高めることはできるものの、閉塞感が強すぎる、圧迫感が強すぎることが懸念される。また、各領域の空気の流れが悪くなることも懸念される。各領域の空気の流れを改善する為には、各領域に対して新たな空調設備を設けることが必要となる。そこで、本発明では、前記第一側板、前記正面板、及び前記第二側板は、前記床から所定の間隔を空けて設けてもよい。また、前記第一側板、前記正面板、及び前記第二側板は、天井から所定の間隔を空けて設けてもよい。所定の間隔は、空気の流れを確保できる間隔として、空間の広さや空間に設けられている空調設備の性能を考慮して適宜設計することができる。
また、本発明において、前記各領域は、机の天板を有し、前記机の天板は、一端が前記第一側板の内側面と接続され、他端は第二側板又は該天板を支持する脚部と接続され、少なくとも一端が前記柱状体によって支持されるようにしてもよい。また、本発明において、前記一の領域の正面板の外側面には、前記他の領域の使用者が使用可能な収納部を設けてもよい。机や収納部が設けられることで、各領域の利便性が更に向上する。上記のように本発明における収納部は、他の領域の使用者が使用可能である。勿論、収納部が設けられている領域の使用者が使用してもよいが、本発明に係る収納部は、正面板の外側面に設けられる。従って、収納部が設けられている領域の使用者が使用する領域の収納部を使用する場合には、その領域から一度出て、正面板の外側面に回り込む必要がある。一方で、例えば、一の領域と一の領域を反転した態様である他の領域を交互に配置して列状とした場合、上述したように、開放部分が、交互に配置されることになる。つまり、一の領域の開放部分の側方には他の領域の正面板が配置されることになる。従って、このような態様において正面板の外側面に収納部を設ければ、一の領域の開放部分の側方には収納部が設けられた正面板が配置されることになる。その結果、各領域の利便性が更に向上する。
ここで、本発明は、上述した間仕切り装置を備える間仕切りシステムとしてもよい。具体的には、本発明は、床から上方に延びる複数の柱状体と、前記床に水平方向に延び、前記柱状体と接続される横梁体と、前記柱状体が設けられる空間を複数の領域に仕切る間仕切り装置と、を含む間仕切りシステムであって、前記間仕切り装置は、前記柱状体と接続され、前記複数の領域の各領域の一方の側方を仕切る板状の第一側板と、前記第一側板と直交して接続され、前記各領域の正面を仕切る板状の正面板と、前記正面板と直交して接続され、前記各領域の一方の側方と対向する他方の側方を仕切る板状の第二側板と、を備え、前記複数の領域のうちの一の領域と、前記一の領域と隣接する他の領域は、異なる方向に配置され、前記一の領域の側方の少なくとも何れか一方は、その一部又は全部が、前記他の領域を構成する、前記第一側板又は前記第二側板によって構成される。
本発明においても、各領域の独立性が確保される。また、間仕切り装置と、柱状体及び横梁体と組み合わせて用いることで、オフィスや、図書館などの公共スペース等の空間を自由に仕切ることができる。また、間仕切り装置が、柱状体と接続されることで、間仕切
り装置の安定性が確保される。
ここで、本発明において、前記他の領域は、前記一の領域に対して反転して配置され、前記一の領域と該一の領域が反転された態様である前記他の領域が列状に交互に配置されることで、列状の間仕切り装置が構成され、前記列状の間仕切り装置が平行して複数列設けられ、一の列状の間仕切り装置における第一の領域及び他の領域の配置パターンと、隣接する他の列状の間仕切り装置における第一の領域と他の領域の配置パターンは、同じパターンとしてもよい。
配置パターンとは、領域の組み合わせの態様である。配置パターンの一例として、一端から順に、一の領域、一の領域が反転された態様である他の領域、一の領域といった配置パターンが挙げられる。配置パターンが同じ列状の間仕切り装置が複数列設けられることで、例えば、各領域に机と椅子を設けた場合、机に向かって椅子に座る使用者の背後には、隣接する列状の間仕切り装置の一の領域の正面板の外側面が位置する。すなわち、全ての領域において、各領域の使用者の背後には、正面板の外側面が位置し、他の使用者が存在することはない。従って、本発明によれば、独立性をより高めることができる。また、正面板を挟んで使用者が対向していると、使用者が視界に入ることは無くても気配が気になることも想定される。これに対し、本発明では、列状の間仕切り装置の列方向と直交する方向では、各領域が全て同じ方向を向いており、使用者同士が正面板を挟んで向かい合うこともない。従って、正面板を挟んで気配が気になることもない。
なお、正面板の外側面に収容部を配置することで、例えば、各領域に机と椅子を設けると、机に向かって椅子に座る使用者の背後には、隣接する列の一の領域の正面板の外側面に設けられた収納部が存在する。これにより、各領域の利便性が更に向上する。
本発明によれば、領域を仕切る技術において、各領域の独立性を高めるとともに、設計の自由度が高い技術を提供することができる。
パネルを用いて空間を仕切る従来技術の一例を示す。 第一実施形態に係る間仕切りシステムの斜視図を示す。 第一実施形態に係る間仕切りシステムの側面図であり、開閉式ひさしが全て閉じられた状態を示す。 第一実施形態に係る間仕切りシステムの側面図であり、開閉式ひさしが一部開放された状態を示す。 第一実施形態に係る間仕切りシステムの平面図を示す。 第一実施形態に係る間仕切りシステムの拡大平面図を示す。 図6Aに対応する、第一実施形態に係る間仕切りシステムの拡大斜視図を示す。 第一実施形態に係る間仕切りシステムの分解斜視図を示す。 第一側板の高さ方向の中心を通る仮想水平線と線対称となるように枠用固定孔設けることで、第一側板が反転させて使用可能であることを説明する図を示す。 第一側板の高さ方向の中心を通る仮想水平線と線対称となるように枠用固定孔設けることで、間仕切り装置が異なる態様で使用可能であることを説明する図を示す。 ポールの外観図を示す。 ポールの断面図を示す。 ビームの外観図を示す。 ビームの断面図を示す。 コーナー部における二本のビームと一本のポールの連結の様子を示す。 ポールとビームとの連結の詳細を示す(断面図)。 ポールとビームとの連結の詳細を示す(斜視図)。 スライド連結装置を構成する付勢部材の断面図を示す。 スライド連結装置を構成する付勢部材の側面図を示す。 スライド連結装置を構成するベース部材の平面図を示す。 スライド連結装置を構成するベース部材の断面図を示す。 スライド連結装置の溝内での動きを説明する図であり、溝部に対して付勢部材を開口部から滑り込ませた状態を示す。 スライド連結装置の溝内での動きを説明する図であり、溝部内にベース部材を挿入させた状態を示す。 ポールに第一側板が接続される態様の一例を示す。 空間構造体の組み立て状況を示す。 ポールに固定金具を接続する状況を示す。 固定金具に第一側板を取り付けると共に、天板枠を第一側板に接続する状況を示す。 収納棚を第一側板及び天板枠に接続する状況を示す。 第二側板を収納棚等と接続すると共に、開閉式ひさしを収納棚の上部に存在する天井板に接続する状況を示す。 第二実施形態に係る間仕切りシステムの斜視図を示す。 第三実施形態に係る間仕切りシステムの平面図を示す。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明では、本発明の間仕切りシステムを、オフィスに適用する場合を例に説明する。なお、以下で説明する実施形態は本発明を実施するための例示であり、本発明は以下で説明する態様に限定されない。
[第一実施形態]
<構成>
図2から図5に示すように、第一実施形態に係る間仕切りシステム300は、柱状体としてのポール2、横梁体としてのビーム3を有する空間構造体1と、第一側板110、第二側板120、正面板130を有する間仕切り装置101とを備える。図2は、第一実施形態に係る間仕切りシステムの斜視図であり、図3は、第一実施形態に係る間仕切りシステムの側面図であり、開閉式ひさしが閉じられた状態を示す。また、図4は、第一実施形態に係る間仕切りシステムの側面図であり、開閉式ひさしが開放された状態を示す。図5は、第一実施形態に係る間仕切りシステムの平面図を示す。以下、初めに間仕切り装置101について説明し、その後、空間構造体1について説明する。
(間仕切り装置)
第一実施形態に係る間仕切り装置101は、第一側板110、第二側板120、正面板130を有する第一ワークプレイス(本発明の第一領域に相当する。)201を基本構成とし、第二ワークプレイス(本発明の第二領域に相当する。)202は、第一ワークプレイス201を反転させた態様である。このように、第一ワークプレイス201と第一ワークプレイス201が反転された第二ワークプレイス202が列方向において交互に配置されることで、列状の間仕切り装置101が構成されている。そして、第一実施形態では、このような列状の間仕切り装置101が3列構成されている。すなわち、第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202が同じパターンで配置された列状の間仕切り装置101が、所定の間隔を空けて3列平行に設けられている。所定の間隔は、通路として必要な間隔を確保するとともにオフィスの広さに応じて適宜設計される。なお、第一ワーク
プレイス201及び第二ワークプレイス202の設置数、列状の間仕切り装置101の列の数は、オフィスの規模や用途に応じて適宜変更することができる。
上記のように、第一実施形態では、第一ワークプレイス201と第一ワークプレイス201が反転された第二ワークプレイス202が列方向において交互に配置されることで、列状の間仕切り装置101が構成されている。但し、列の端部を構成する第一ワークプレイス201又は第二ワークプレイス202と、列の端部以外を構成する第一ワークプレイス201又は第二ワークプレイス202とは、その態様が若干異なる。すなわち、列の端部以外を構成する第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202は、第二側板120が共有されている。以下、このように第二側板120が共有された第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202を、一対のワークプレイス203と称する。すなわち、第一実施形態では、第一ワークプレイス201と第一ワークプレイス201が反転された態様である第二ワークプレイス202によって一対のワークプレイス203が構成され、この一対のワークプレイス203が複数(第一実施形態では、3つ)接続されることで列状の間仕切り装置101が構成されている。
列状の間仕切り装置101は、列方向に所定の間隔を空けて設置された複数のポール2によって支持される。換言すると、複数のポール2同士を結ぶことで得られる仮想の直線上に第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202とが交互に配置されることで、列状の間仕切り装置101が構成されている。仮想の直線は、図5において点線で示す。一対のワークプレイス203は、列方向の両端部が夫々ポール2によって支持されている。一対のワークプレイス203の中央、換言すると共有される第二側板120は、脚部140によって支持されている。また、列方向の端部に設けられた第一ワークプレイス201又は第二ワークプレイス202は、一端がポール2によって支持され、他端は、脚部140によって支持されている。
ここで、図6Aは、第一実施形態に係る間仕切りシステムの拡大平面図を示し、図6Bは、図6Aに対応する、第一実施形態に係る間仕切りシステムの拡大斜視図を示す。また、図7は、第一実施形態に係る間仕切りシステムの分解斜視図を示す。第一側板110は、使用者の右手側方(本発明の一方の側方に相当する。)に設けられ、各ワークプレイス200の内側と外側とを仕切る。以下、第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202を特に区別する必要がない場合には、単にワークプレイス200、又は各ワークプレイス200と称する。また、右手側方、左手側方は、使用者が各ワークプレイス200の机150に正対した場合を基準とする。第一側板110は、床から所定の間隔を空けて、固定金具160を介してポール2と接続される。所定の間隔は、空気の流れを確保できる間隔として、オフィスの広さやオフィスに設けられている空調設備の性能を考慮して適宜設計することができる。また、第一側板110の下方だけでなく、上方においても空気の流れを確保できるよう第一側板110が設計され、配置されている。すなわち、第一実施形態に係る第一側板110は、下方及び上方に空間が確保されるよう、高さ方向の長さが、オフィスの天井高さよりも短く、より詳細には、ポール2の長手方向(高さ方向)の長さよりも短く設計されている。第一側板110の奥行き方向の長さは、後述する第二側板120の奥行き方向の長さよりも短く、具体的には、第二側板120の奥行き方向の長さの半分程度に設計されている。これは、第一ワークプレイス201の右手側方の一部が、第二ワークプレイス202の第一側板110によって構成されるためである。なお、ポール2が設置される場所では、第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202との間にポール2の幅に相当する隙間が存在する。そこで、第二ワークプレイス202の第一側板110の外側面には、ハンガーや小物等を引っ掛けることが可能なフック113を設けるようにしてもよい。これにより、上記隙間を有効に活用することができる。
第一側板110には、固定金具160を取り付ける為の金具用貫通孔111が設けられ
ており、第一側板110と固定金具160は、ねじなどの既存の固定手段により接続される。第一実施形態では、第一側板110の奥行き方向の一方の端部(手前側の端部)に沿って金具用貫通孔111が複数形成されている。従って、第一側板110は、一方の端部近傍でポール2と接続される。また、第一実施形態では、各ワークプレイス200に机150と椅子170が設けられている。そこで、第一側板110には、机150の天板151を支持する天板枠152を固定するための枠用固定孔112が設けられている。この枠用固定孔112は、第一側板110の高さ方向の中心よりも下部寄りに設けられている。なお、枠用固定孔112は、高さ方向に段階的に複数設けてもよい。これにより、机150の天板151の高さ位置の調整が可能となる。また、枠用固定孔112は、第一側板110の高さ方向の中心を通る仮想水平線と線対称となるように設けてもよい。これにより、図8Aに示すように、第一側板110を取り付ける際、上下を気にすることなく取り付けることが可能となる。図8Aは、第一側板の高さ方向の中心を通る仮想水平線と線対称となるように枠用固定孔設けることで、第一側板が反転させて使用可能であることを説明する図を示す。また、図8Bに示すように、第一側版0を右手側方としてだけでなく、左手側方にも使用することが可能となる。図8Bは、第一側板の高さ方向の中心を通る仮想水平線と線対称となるように枠用固定孔設けることで、間仕切り装置が異なる態様で使用可能であることを説明する図を示す。なお、使用しない枠用固定孔112には、例えばハンガーや小物等を引っ掛けることが可能なフック等を配置してもよく、これにより利便性が向上する。また、使用しない固定孔には、カバーを設けてもよく、これにより、デザイン性が向上する。
第二側板120は、使用者の左手側方(本発明の他方の側方に相当する。)に設けられ、各ワークプレイス200の内側と外側とを仕切る。第二側板120も、下方及び上方に空間が確保されるよう、高さ方向の長さが、オフィスの天井高さよりも短く、より詳細には、ポール2の長手方向の長さよりも短く設計されている。具体的には、第二側板120の高さ方向の長さは、第一側板110と同じに設計されている。第二側板120は、一枚で各ワークプレイス200の左手側方を仕切ることから、第二側板120の奥行き方向の長さは、第一側板110の奥行き方向の長さの2倍程度に設計されている。
第二側板120は、第一側板110と異なり、ポール2と接続されない。そこで、第二側板120には、脚部140を固定する脚部用固定孔123が設けられており、第二側板120は脚部140によって支持される。脚部140は、本発明の補助支持部に相当し、本実施形態では天板枠152と固定され、机150の天板151が載置される天板枠を支持する。なお、第一側板110のように、天板枠152を固定するための枠用固定孔を設けてもよい。ここで、第一側板110において枠用固定孔112が第一側板110の高さ方向の中心よりも下部寄りに設けられていたように、脚部用固定孔123は、第二側板120の高さ方向の中心よりも下部寄りに設けられている。そこで、第一側板110において枠用固定孔112を高さ方向に段階的に設けてもよいように、脚部用固定孔123は、高さ方向に段階的に複数設けてもよい。これにより、机150の天板151の高さ位置の調整が可能となる。また、脚部用固定孔123は、第二側板120の高さ方向の中心を通る仮想水平線と線対称となるように設けてもよい。これにより、第二側板120を取り付ける際、上下を気にすることなく取り付けることが可能となる。また、第二側板120を左手側方としてだけでなく、右手側方にも使用することが可能となる。
ここで、一対のワークプレイス203における第二側板120は、第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202で共有される。そして、共有される第二側板120には、第一ワークプレイス201から見て、内側と外側の双方に夫々机150の天板枠152が接続される。また、第一ワークプレイス201では机150の天板151等が奥側に接続されるが、第二ワークプレイス202では、手前側に机150の天板151等が接続される。従って、一対のワークプレイス203に用いられる第二側板120には、第一ワ
ークプレイス201の机150の天板151等を接続するための枠用固定孔112と、第二ワークプレイス202の机150の天板151等を接続するための枠用固定孔112を設ける必要がある。このように、第二側板120は、一対のワークプレイス203を構成する第二側板120と端部に設けられる一対のワークプレイス203を構成しない第二側板120で態様が異なる。従って、第二側板120は、二種類の態様を用意してもよいが、列の端部に用いられる第一ワークプレイス201又は第二ワークプレイス202の第二側板120も一対のワークプレイス203を構成する第二側板120と同様の構成としてもよい。これにより、汎用性が高まり、また、部品点数を削減することができる。なお、使用しない脚部用固定孔123には、カバーをしてもよく、これによりデザイン性が向上する。また、使用しない脚部用固定孔123に例えばフック等を設けることで、利便性が向上する。
正面板130は、第一側板110と第二側板120の奥行き方向の端部と接続されことで、使用者の正面に存在し、各ワークプレイス200の内側と外側とを仕切る。正面板130は、第一側板110と第二側板120の奥行き方向の端部と接続される。正面板130も、下方及び上方に空間が確保できるよう設計されている。具体的には、正面板130の高さ方向の長さは、第一側板110や第二側板120と同じに設計されている。正面板130の幅方向の長さは、机150の天板151と幅と同じである。なお、正面板130と第一側板110及び第二側板120との接続は、ねじなどの既存の接続手段によって行われる。
第一実施形態では、机150の天板151が天板枠152によって支持されているが、机150を天板151のみで構成し、天板151に第一側板110や脚部140を接続するようにしてもよい。また、第一実施形態では、脚部140が天板枠152との接続部分から下部に向けて二股に分かれた斜めに配置された二本の脚を有している。但し、脚部140の構成は、特に限定されるものではなく、脚部140は、I型の脚や、鉛直に配置された複数の脚を有する構成でもよい。
第一実施形態に係る間仕切り装置101では、上述した構成に加えて、各ワークプレイス200に収納棚(本発明の収納部に相当する。)180、開閉式ひさし190が設けられている。収納棚180は、正面板130の外側面に設けられ、内部に書籍、小物などを収容する。第一実施形態では、正面板130と収納棚180とが一体的に形成されており、収納棚180の背板が正面板130に相当する。収納棚180には、仕切り板が複数設けられ、また、収納棚180の前面には、扉181が設けられている。なお、扉181には、鍵を設けるようにしてもよい。収納棚180の使用者は、特に限定されるものではないが、例えば、第一ワークプレイス201の使用者が、使用する第一ワークプレイス201の正面板130に設けられた収納棚180を使用する場合、第一ワークプレイス201から一度出て、正面板130の外側面に回り込む必要がある。ここで、第一実施形態では、第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202とが交互に配置されることで列状の間仕切り装置101が構成され、更に、第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202の配置が同じパターンの列状の間仕切り装置101が平行に配置されている。従って、第一ワークプレイス201の背後には、隣の列状の間仕切り装置の第一ワークプレイス201の収納棚180が存在する。従って、収納棚180は、その収納棚180の正面に存在するワークプレイス200と対応させて用いることでより利便性が高まる。
開閉式ひさし190は、机150の上方に設けられている。具体的には、正面板130の上部に、手前側に突出した天井板182が設けられ、その天井板182の手前側の端部に、この端部を回動軸として可動自在な開閉式ひさし190が設けられている。開閉式ひさし190は、開閉式ひさし190の面が机150の天板151と平行となる閉じた状態と、開閉式ひさし190の自由端が上方に移動した開いた状態とを有する。開閉式ひさし
190の開閉度合いを調整することで、オフィスの天井に設けられた空調機から送出される空気のワークスプレイス0への流入量を調整することができる。なお、例えば、光を透過する部材(例えば、ガラスやプラスチックパネル)で開閉式ひさし190を構成することで、オフィスの天井に設けられた照明からの光をワークプレイス200内に取り込むことができる。
(空間構造体)
上述した第一実施形態に係る間仕切り装置101は、空間構造体1を構成するポール2と接続されることで、安定的に支持される。また、空間構造体1は、ポール2やビーム3等を適宜組み合わせることで、オフィスなどの空間内に新たな任意空間を自由に設計することができる。従って、間仕切り装置101をこのような空間構造体1と共に用いることで、間仕切り装置101そのものの設計の自由度が向上される。以下、空間構造体1について説明する。
空間構造体1は、主に、複数の柱状体であるポール2と、複数の横梁体であるビーム3との組合せで構成されている。ポール2は床面から鉛直上方に延びて空間構造体1を支えるものであり、ビーム3は床面に水平に延びポール2同士またはビーム3同士を結ぶ。
ここで、図9は、ポール2の外観図であり、図10は、ポール2の断面図を示す。ポール2は、その断面において均等に四分割された形状を有する。中心部20から四方に放射状に隔壁21が伸び、ポール4の断面における正方形の頂点Pを形成する。そして、一の頂点Pから隣接する頂点Pに向かって、壁面22が延びている。一の頂点Pから延びる壁面22と、それに隣接する他の頂点Pから延びる壁面22は、両頂点Pの中間手前まで延びており、両者は接触しない。従って、対向する壁面22、22(以下、「一対の壁面22」と称する。)との間には、開口部23が形成される。また、一対の壁面22と隔壁21と中心部20とによって、溝部24が形成される。これらの開口部23および溝部24は、図9に示すように、ポール2の軸心方向にその全長に亘って延びている。
更に、ポール2の断面の各頂点Pにおいて、各頂点Pからポール2の外方向に延出し、該頂点Pにつながる二つの壁面22にそれぞれ直交する二つの外壁面25が設けられている。その結果、一の頂点Pから延出する外壁面25と、それに隣接する他の頂点Pから延出する外壁面25は対向する。そして、この対向する外壁面25と、これらとつながる一対の壁面22とによって、ポール2の表面上に半閉空間である配線用溝部26が形成される。この配線用溝部26には、空間構造体1で使用される情報機器の電源ケーブルや信号ケーブルを収納することが可能である。また、配線用溝部26にケーブルを収納すると外観のデザイン性が低下するため、図10に示すワイヤリングカバーを配線用溝部26を覆うように設けてもよい。
図11はビーム3の外観図であり、図12はビーム3の断面図を示す。ビーム3の断面形状は、ポール2の断面形状とほぼ同一である。ビーム3の中心部30、隔壁31、壁面32(一対の壁面32)、開口部33、溝部34、頂点Qは、ポール2の中心部20、隔壁21、壁面22(一対の壁面22)、開口部23、溝部24、頂点Pにそれぞれ対応するので、これらの詳細な説明は省略する。
ビーム3においては、空間構造体1で使用される情報機器の電源ケーブルや信号ケーブルを収納するための配線用溝部の構成が、ポール2の場合と異なる。ビーム3では、図11に示すように、鉛直上方向および鉛直下方向の二方向にのみ配線用溝部36、38が形成される。ここで、鉛直上方向の配線用溝部36を構成する外壁面35の高さ(頂点Qからの外壁面35の高さ)は、鉛直下方向の配線用溝部38を構成する外壁面37の高さ(頂点Qからの外壁面37の高さ)よりも高く設計されている。これは、ビーム3が空間構
造体1に組み込まれるとき、配線用溝部36は鉛直上方向に開口するのでより多くのケーブルを収納すること可能となることが好ましいからである。勿論、鉛直下方向の配線用溝部38にもケーブルを収納することは可能であるが、外観のデザイン性が低下するため、その場合図12に示すワイヤリングカバーを配線用溝部38を覆うように設けてもよい。尚、ビーム3の水平方向の表面には、外壁面35、37に相当する壁面は設けられず、配線用溝部は存在しない。
ここで、空間構造体1を構成するポール2、ビーム3の連結について説明する。先ず、空間構造体1の各コーナー部における各要素の連結について、図13、14、15に基づいて説明する。図13は、コーナー部における二本のビーム3と一本のポール2の連結の様子(例えば、空間構造体1における、ポール2aとビーム3a、3bとの連結)を示す図である。図14、15は、ポール2とビーム3との連結の詳細を示す図である。
このコーナー部におけるポール2とビーム3の連結は、ジョイント10を介して行われる。ジョイント10は、ポール2に設置されるときその端面と接触する設置面10aを有しており、この設置面10aの中央には貫通孔10dが設けられている。この貫通孔10dは、設置面10aがポール2の端面に設置されると、ポール2の中央部20に設けられたネジ孔に対応する位置をとる。そして、図14に示すようにネジによってジョイント10がポール2に連結される。
更に、ジョイント10は、ビーム3に設置されるときその端面と接触する設置面10bを有しており、この設置面10bの中央には貫通孔10eが設けられている。この貫通孔10eは、設置面10bがビーム3の端面に接触すると、ビーム3の中央部30に設けられたネジ孔に対応する位置をとる。そして、図14に示すようにネジによってジョイント10がビーム3に連結される。更に、設置面10bがビーム3の端面に接触するときに、ビーム3の配線用溝部38の端部に嵌まり込むビームガイド部10cが、ジョイント10に設けられている。図14に示すように、ビームガイド部10cが配線用溝部38に嵌まり込むことで、ビーム3をジョイント10に連結するときの作業が容易となる。この設置面10b、ビームガイド部10c、貫通孔10eは、ポール2の形状に従って、ジョイント10に4箇所設けられている。
尚、ジョイント10をポール2にネジで連結する場合は、図14に示すようにジョイント10の上部の開口部からネジを挿入し、連結作業を行う。また、ジョイント10をビーム3にネジで連結する場合もジョイント10の上部の開口部からネジを挿入し、連結作業を行うか、また連結に使用する貫通孔10eに対向する位置にある貫通孔10eを利用してもよい。
このようにジョイント10を介して、ポール2、ビーム3を連結させた後、図13に示すようにジョイント10の上部の開口部に、アジャスタサポート12で蓋をする。このアジャスタサポート12には内ネジが切られた筒部が設けられ、該筒部を覆うアジャスタカバー13と、筒部に螺合されるネジ部を有するアジャスタ14が設けられる。このアジャスタ14は、空間構造体1が置かれるオフィス等の天井との距離を調整するためのものである。
次に、ポール2に対して第一側板110等の外部部材を連結する場合に使用するスライド連結装置71について説明する。なお、スライド連結装置71は、空間構造体1におけるビーム3に対してその途中にポール2を連結する場合などにも使用可能である。スライド連結装置71は、図16A、図16Bに示す付勢部材72と、図17A、図17Bに示すベース部材73とで構成される。この二つは、完全に別個の部材である。付勢部材72は、輪郭形状を有する付勢部72aと、付勢部72aから一の方向に突出した突起部72
bと、突起部72bとは反対の方向に付勢部72aから突出した突起部72cから構成される。付勢部72aは、突起部72bと突起部72cが設けられた各点を結ぶ線に対して線対称に形成される。具体的な付勢部72aの形状は、各突起部近傍(図中R1で示される領域)では線対称の中心線に若干沿う形状であり、更に付勢部72aの中央に近づくと(図中R2で示される領域)線対称の中心線から離れるように円弧形状をとり、付勢部72aの中央近傍(図中R3で示される領域)では線対称の中心線にほぼ平行な形状となる。付勢部72aがこのような形状を採ることで、R1で示される領域の付勢部を軸として、R3で示される領域の付勢部が図面に垂直な方向に撓みやすくなり、その撓みによって付勢部72aが図面に垂直な方向に付勢力を発揮することが可能となる。また突起部72cは、概ね円柱状の突起形状を有しており、突起部72bは、突起部72cより若干の横幅を有する形状である。尚、この横幅は、ポール2やビーム3の開口部23、33の幅より若干小さい。
ベース部材73は、図17A、17Bに示すようにベース部73aの中央にネジ孔73bが3個設けられる。更に、ベース部73aの一端面側に段付き部73cが、ベース部73aの長手方向に沿って設けられている。尚、この段付き部73cの幅(図面上下方向の幅)は、ポール2やビーム3の開口部23、33の幅より若干小さい。ベース部材73aには、間仕切り装置101を構成する第一側板110等の外部部材を直接連結してもよく、また、第一側板110が接続される固定金具160を連結してもよい。また、ベース部材73aには、ポール2が連結可能である。
上述した付勢部材72及びベース部材73の、ポール2やビーム3の溝部24、34内におけるスライド連結装置71としての機能の発揮について図14に基づいて説明する。図18A、図18Bに示すのは、ビーム3内におけるスライド連結装置71の様子であるが、ポール2内においても同様に機能する。ビーム3の溝部34は、上述したように中心部30から延びる隔壁31と壁面32のそれぞれの内壁面によって形成され、その断面形状は略六角形である。ここで、図18A、図18Bに示すように、溝部34の断面における略六角形の頂点をS1〜S6と称すると共に、開口部33を構成する頂点をT1、T2と称する。
まず、図18Aに示すように、溝部34に対して付勢部材72を開口部33から滑り込ませる。このとき突起部72cが溝部34の奥部(頂点S3、S4の近傍)に位置し、突起部72bが開口部33の近傍(頂点T1、T2の間)に位置する。また、付勢部72aの領域R3に位置する部分は、溝部34の頂点S1、S2間及び頂点S5、S6間の内壁面近傍に位置する。このとき、付勢部72aと該内壁面との間には僅かな間隙が存在するため、付勢部72aは撓んだ状態とはなっていない。
図18Aに示す状態では、突起部72bを介して付勢部材72をビーム3の溝部34内を自在に移動させることが可能である。溝部34の任意の位置に付勢部材72を移動させた後、図18Bに示すように溝部34内にベース部材73を挿入させる。このとき、ベース部材73は、付勢部材72の付勢部72aの突起部72bが突出している側の面上に、ベース部材73の段付き部73cが設けられていない面が接触し、該段付き部73cが開口部33に位置する。
図18Bに示す状態においては、付勢部材72の付勢部72aはベース部材73によって溝部34の奥部に押し込まれるため、付勢部72aの領域R3に位置する部分は、隔壁31によって形成される内壁面(頂点S2、S3間、および頂点S4、S5間)に接触することになる。この内壁面は、溝部34の奥部に進むに従い、幅が狭くなる。そのため、図18Bに示す状態では、付勢部材72の付勢部72aは上述したように撓み、その撓みに起因してベース部材73に対して、それを開口部33近くの壁面32に押し付ける付勢
力を発生させる。その結果、付勢部材72とベース部材73とから構成されるスライド連結装置71は、ビーム3内の任意の位置に固定される。
なお、ポール2に対して、間仕切り装置101を構成する第一側板110等の外部部材を連結したい場合、例えば、図19に示すように行ってもよい。即ち、パネルをねじで固定する固定金具160を、ポール2の溝部24内で固定状態にあるスライド連結装置71のネジ孔に対して固定可能なブラケット90を介して、該スライド連結装置71にネジで固定する。このようにすることで、ポール2やビーム3の任意の位置に第一側板110等の外部部材を連結することが可能となる。
<設置手順>
次に、上述した第一実施形態に係る間仕切りシステム300の設置手順について説明する。なお、以下に説明する設置手順は、一例であり、設置手順は適宜変更することができる。
図20Aから図20Eは、第一実施形態に係る間仕切りシステム300の設置手順の一例を示す。まず、図20Aに示すように、ポール2、ビーム3を用いて空間構造体1が組み立てられる。なお、図20Aは、空間構造体1の一部を示しており、ポール2やビーム3の数は、図20Aに限定されない。空間構造体1が組み立てられると、次に、図20Bに示すように、ポール2の所定位置にスライド連結装置71が接続される。
続いて、図20Cに示すように、第一側板110がスライド連結装置71に接続され、また、天板枠152が第一側板110の内側面に接続され、脚部140が天板枠152に接続される。次に、図20Dに示すように、収納棚180が第一側板110と天板枠152に接続される。第一実施形態と異なり、収納棚180と正面板130とが別々に構成されている場合や、正面板130のみの簡易な構成(第二実施形態)の場合には、正面板130が、第一側板110と天板枠152に接続される。続いて、図20Eに示すように、第二側板120が収納棚180、天板枠152、脚部140と接続される。また、開閉式ひさし190が収納棚180の上部に存在する天井板182に接続される。
<作用効果>
以上説明した第一実施形態に係る間仕切りシステム300によれば、各ワークプレイス200の3方向が、第一側板110、正面板130、第二側板120によって仕切られることで、各ワークプレイス200の独立性が確保される。また、第一ワークプレイス201と第一ワークプレイス201が反転された第二ワークプレイスが列方向において交互に配置されることで、間仕切り装置101が列状に構成される。そして、第一実施形態では、このような列状の間仕切り装置101であって第一ワークプレイス201と第二ワークプレイス202の配置が同じパターンの列状の間仕切り装置101が3列構成される。従って、各ワークプレイス200の使用者の背後には、他のワークプレイスの収納棚180が存在し、他の使用者が存在することがない。また、仮に椅子170を引いたとしても、列方向における隣のワークプレイス200は、反転された態様ワークプレイス200であり、隣のワークプレイス200の使用者が視界に入ることはない。従って、第一実施形態に係る間仕切りシステム300では、各ワークプレイス200の独立性が高められている。なお、ワークプレイス200の下部や上部は、開放されていることから通気性は確保されている。また、第一実施形態に係る間仕切りシステム300では、各ワークプレイス200の背後や側方に収納棚180が存在することから、利便性にも優れている。更に、空間構造体1は、任意の空間を形成可能であり、設計の自由度が高いことから、間仕切り装置101の配置設計も自由に行うことができる。また、初期の設計だけでなく、間仕切り装置101のレイアウト変更等も容易に行うことができる。
[第二実施形態]
第二実施形態に係る間仕切りシステム301は、第一実施形態の間仕切りシステム300よりも簡易な構成を有する。図21は、第二実施形態に係る間仕切りシステムの斜視図を示す。なお、図21は、3つのワークプレイス200からなる一列の間仕切り装置を示すが、ワークプレイス200の数や列状の間仕切り装置の数は、オフィスの規模等に応じて適宜変更可能である。第二実施形態に係る間仕切りシステム301は、収納棚180及び開閉式ひさし190を含まない構成であり、第一実施形態よりも簡易な構成となっている。本発明における間仕切りシステムは、第一実施形態のように収納棚180等を設けることでより利便性が向上される。但し、本発明に係る間仕切りシステムは、第二実施形態のようにシンプルな構成として用いることも可能である。なお、第二実施形態の間仕切りシステム301を構成する第一側板110、第二側板120、正面板130などの構成は、第一実施形態と同じであるので説明は割愛する。第二実施形態に係る間仕切りシステム301によっても、第一実施形態に係る間仕切りシステム300と同じく、各ワークプレイス200の独立性を確保することができる。
[第三実施形態]
図22は、第三実施形態に係る間仕切りシステム302の平面図を示す。第三実施形態では、ポール2を中心としてワークプレイス200が放射状に4つ設けられている。換言すると、各ワークプレイス200の正面方向が90度ずつずれるように、ポール2の周囲に各ワークプレイス200が設けられている。なお、ワークプレイス200の数やポール2の数は、オフィスの規模等に応じて適宜変更可能である。第三実施形態においても、第一側板110はポール2と接続されているが、ポール2と側板2との距離が第一実施形態における距離よりも長くとられている。各ワークプレイス200の構成は、第一実施形態と同じであり、間仕切り装置101は、第一側板110、第二側板120、及び正面板130を備える。各ワークプレイス200の正面は、正面板130によって仕切られ、左手側方は、第二側板120によって仕切られている。なお、第一実施形態では、各ワークプレイス200の右手側方は、自身のワークプレイス200を構成する第一側板と、隣接するワークプレイス200の第一側板110によって仕切られていた。これに対し、第三実施形態では、各ワークプレイス200の右手側方は、自身のワークプレイス200を構成する第一側板110と、隣接するワークプレイス200の収納棚180によって仕切られている。
以上説明した第三実施形態に係る間仕切りシステム302によれば、各ワークプレイス200の3方向が仕切られることで、各ワークプレイス200の独立性が確保される。また、各ワークプレイス200の使用者の右手側方には、他のワークプレイスの収納棚180が存在することから利便性にも優れている。また、説明は省略したが、第一実施形態と同じく、ワークプレイス200の下部や上部を開放することで、第二実施形態に係る間仕切り装置101も通気性も確保されている。更に、空間構造体1と共に用いられることで、設計の自由度も高い。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る間仕切りシステムはこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
1・・・空間構造体
2・・・ポール
3・・・ビーム
10・・・ジョイント
71・・・スライド連結装置
72・・・付勢部材
72a・・・付勢部
73・・・ベース部材
101・・・間仕切り装置
110・・・第一側板
120・・・第二側板
130・・・正面板
140・・・脚部
150・・・机
151・・・天板
152・・・天板枠
160・・・固定金具
170・・・椅子
180・・・収納棚
190・・・開閉式ひさし
201・・・第一ワークプレイス
202・・・第二ワークプレイス
300、301、302・・・間仕切りシステム

Claims (9)

  1. 床から上方に延びる一又は複数の柱状体と接続され、該柱状体が設けられる空間を、対向する2つの側方及び正面からなり後方が開放された平面視四角形の複数の領域に仕切る間仕切り装置であって、
    後方側の端部近傍が前記柱状体と接続され、前記複数の領域の各領域の一方の側方の正面側の一部を仕切る板状の第一側板と、
    前記第一側板と直交し、前記第一側板の正面側の端部と一方の端部が接続され、前記各領域の正面を仕切る板状の正面板と、
    前記正面板と直交し、前記正面板の他方の端部と正面側の端部が接続され、前記各領域の一方の側方と対向する他方の側方の全体を仕切る板状の第二側板と、を備え、
    前記複数の領域のうちの一の領域と隣接する他の領域は、前記一の領域に対して反転して配置され、前記一の領域と該一の領域が反転された態様である前記他の領域が列状に交互に配置され、
    前記一の領域の一方の側方は、正面側に位置する当該一の領域の第一側板と、後方側に位置する隣接する他の領域の第一側板とによって構成される
    間仕切り装置。
  2. 前記第一側板、前記正面板、及び前記第二側板は、前記床から所定の間隔を空けて設けられる、請求項に記載の間仕切り装置。
  3. 前記各領域には、机の天板が設けられ、
    前記机の天板は、一端が前記第一側板の内側面と接続され、他端は第二側板又は該天板を支持する脚部と接続され、少なくとも一端が前記柱状体によって支持される、請求項1又は2に記載の間仕切り装置。
  4. 前記一の領域の正面板の外側面には、前記他の領域の使用者が使用可能な収納部が設けられる、請求項1からの何れか1項に記載の間仕切り装置。
  5. 床から上方に延びる複数の柱状体と、前記床に水平方向に延び、前記柱状体と接続される横梁体と、前記柱状体が設けられる空間を、対向する2つの側方及び正面からなり後方が開放された平面視四角形の複数の領域に仕切る間仕切り装置と、を含む間仕切りシステ
    ムであって、
    前記間仕切り装置は、
    後方側の端部近傍が前記柱状体と接続され、前記複数の領域の各領域の一方の側方の正面側の一部を仕切る板状の第一側板と、
    前記第一側板と直交し、前記第一側板の正面側の端部と一方の端部が接続され、前記各領域の正面を仕切る板状の正面板と、
    前記正面板と直交し、前記正面板の他方の端部と正面側の端部が接続され、前記各領域の一方の側方と対向する他方の側方の全体を仕切る板状の第二側板と、を備え、
    前記複数の領域のうちの一の領域と隣接する他の領域は、前記一の領域に対して反転して配置され、前記一の領域と該一の領域が反転された態様である前記他の領域が列状に交互に配置され、
    前記一の領域の一方の側方は、正面側に位置する当該一の領域の第一側板と、後方側に位置する隣接する他の領域の第一側板とによって構成される
    間仕切りシステム。
  6. 前記列状の間仕切り装置が平行して複数列設けられ、
    一の列状の間仕切り装置における第一の領域及び他の領域の配置パターンと、隣接する他の列状の間仕切り装置における第一の領域と他の領域の配置パターンは、同じパターンである、請求項に記載の間仕切りシステム。
  7. 前記第一側板、前記正面板、及び前記第二側板は、前記床から所定の間隔を空けて設けられる、請求項又はに記載の間仕切りシステム。
  8. 前記各領域は、机の天板を有し、
    前記机の天板は、一端が前記第一側板の内側面と接続され、他端は第二側板又は該天板を支持する脚部と接続され、少なくとも一端が前記柱状体によって支持される、請求項からの何れか1項に記載の間仕切りシステム。
  9. 前記一の領域の正面板の外側面には、前記他の領域の使用者が使用可能な収納部が設けられる、請求項からの何れか1項に記載の間仕切りシステム。
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