JP5573532B2 - 圧電振動子 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電振動子に関するものである。
圧電振動子は、通信機器の基準発振源、あるいはマイクロコンピュータのクロック源として用いられる。例えばシリンダー型の圧電振動子では、金属製のシェルに絶縁ガラスが充填され、当該絶縁ガラスにリード端子が貫通固定されたベースを用い、ベース上面に圧電振動片を取着し、キャップをベースに圧入することにより、圧電振動片などを気密封止する構成である。
ところで、近年の電子部品の鉛フリー要請により、上述の圧電振動子においても鉛フリー製品が求められている。このような要請に対応して、圧電振動片を支持する低融点金属ろう材も鉛フリー製品が採用されるようになっており、例えば特開平11−284485号に示すように、鉛はんだ材に対してより電極上面での拡散が生じやすい鉛フリーはんだ材の励振電極への流れ出しをなくす構成が検討されている。特に、例えば銀(Ag)や金(Au)などの導通性の高い電極膜の上部に対して、錫(Sn)を主成分として構成される鉛フリーはんだ材や鉛フリー低優融点金属ろう材を用いると、前記導電性の高い電極膜上面を錫(Sn)の成分が拡散する現象が生じやすくなるという問題が顕著であった。
特開平11−284485号
上記特許文献1の構成は、引き出し電極の上面にはんだ材バリア膜を形成することで、鉛フリーはんだ材の励振電極への流れ出しを抑制する構成である。しかしながら、リフローなどの高温加熱処理が施されると、はんだ材バリア膜と引き出し電極の界面に鉛フリーはんだ材が浸入してぬれ広がるため、結果として鉛フリーはんだ材の十分な励振電極への流れ出しを抑制することができず、圧電振動子の周波数変動など特性の劣化を招くことがあった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、高熱環境でもはんだ材などの低融点金属ろう材の励振電極への流れ出しを抑制することができるより信頼性の高い鉛フリー対応した圧電振動子を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するためになされたもので、請求項1に示すように、リード端子が植設された気密端子用のベースと、励振電極と接続電極パッドが形成された圧電振動片とを有し、前記リード端子の先端部分に対して圧電振動片の接続電極パッドを低融点金属ろう材により電気機械的に接合してベースに圧電振動片を搭載してなる圧電振動子であって、圧電振動片が基部とこの基部の一端部から突出する複数本の脚部とから構成された音叉型振動片であり、前記励振電極と接続電極パッドとはお互いが離間した状態で形成し、接続電極は前記離間した励振電極と接続電極パッドとの上面に一部が重なった状態でお互いを接続するとともに、前記励振電極と接続電極パッドより低融点金属ろう材の濡れ性の低い電極膜により形成してなり、前記接続電極は前記接続電極パッドより小さく形成され、前記接続電極と前記接続電極パッドとは圧電振動片の基部の他端部側の幅方向に沿って横並びに配置形成しているとともに、前記接続電極と接続電極パッドの重なり領域は、基部の幅方向のみで重なるように構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、前記励振電極と接続電極パッドとはお互いが離間した状態で形成しているので、低融点金属ろう材が前記接続電極パッド内でのみ濡れ拡がり、リード端子との接合強度も安定する。また接続電極は前記離間した励振電極と接続電極パッドとの上面に一部が重なった状態でお互いを接続するとともに、前記励振電極と接続電極パッドより低融点金属ろう材の濡れ性の低い電極膜により形成しているので、低融点金属ろう材が接続電極パッドからから励振電極へ濡れ拡がることがなくなり、圧電振動子の振動を阻害することがなく、リード端子との接合強度も低下することがない。さらに、前記接続電極は前記接続電極パッドより小さく形成され、前記接続電極と前記接続電極パッドとは圧電振動片の基部の他端部側の幅方向に沿って横並びに配置形成しているとともに、前記接続電極と接続電極パッドの重なり領域は、基部の幅方向のみで重なるように構成している。このため前記重なり領域の接続電極パッドと接続電極との界面に低融点金属ろう材が拡散しても、圧電振動片の振動変位のより一層小さい領域でのみ低融点金属ろう材が拡散し、低融点金属ろう材によって圧電振動子の振動をより一層阻害することがなく、より一層圧電振動子の電気的特性の劣化をなくすことができる。特に低融点金属ろう材が拡散し、圧電振動片のより振動変位の大きな領域を低融点金属ろう材で拘束することがなくなり、経時変化によって周波数が当初設計に対して高くなるなどの周波数変動が生じることがない。また接続電極パッドより小さい接続電極によって励振電極と接続電極パッドとを接続しているので、当該接続電極によって電気的な接続抵抗が悪化するのが抑制される。以上により特性の優れた圧電振動子が得られる。
また請求項2に示すように、上記構成において、前記接続電極パッドは前記基部の領域内に形成され、かつ前記基部の一端部の幅方向における中間位置から脚部の幅の1.5倍以上の距離を離した位置に形成されてなることを特徴とする。
上記構成によれば、上述の作用効果に加え、音叉型振動子の振動変位の悪影響が少ない領域ではんだ材の濡れ広がりがおさまるため、より特性に対する悪影響が少ない。
本発明によれば、高熱環境でもはんだ材の励振電極への流れ出しを抑制することができるより信頼性の高い鉛フリー対応した圧電振動子を提供することができる。
本発明による第1の実施形態を示す圧電振動子の分解側面図。 図1の圧電振動片の斜視図。 図1の圧電振動片をベースに搭載した状態の側面図。 第1の変形例を示す圧電振動子の斜視図。 本発明による第2の実施形態を示す圧電振動子の斜視図。
以下、本発明による好ましい実施形態について圧電振動子として音叉型水晶振動子を例にとり、図面に基づいて説明する。図1は本発明による第1の実施形態による音叉型水晶振動子の分解側面図であり、図2は図1の振動片の斜視図であり、図3は図1の振動片を搭載した状態の側面図である。また図4は他の変形例を示す斜視図である。また図5は本発明による第2の実施形態を示す圧電振動子の斜視図である。本発明の音叉型水晶振動子は、音叉型振動片(圧電振動片)1と、この音叉型振動片が搭載され接合されるリード端子21,22(22については図示せず)を有するベース2と、音叉型振動片1とリード端子21,22とを接合する鉛フリー低融点金属ろう材としての鉛フリーはんだ材H、図示しないキャップとから構成されている。
音叉型振動片1は、水晶からなりXYカットやNTカットなどの屈曲振動する切断角度のものが用いられ、基部10と当該基部の一端部側101から同一方向へ平行にのびる2本の脚部11,12を構成している。基部10は脚部11,12とつながる2つの主面103,104(104については図示せず)と2つの側面105,106とを有している。脚部11,12には異極の励振電極である第1励振電極13と第2励振電極14とが形成されている。脚部11には表裏主面に第1励振電極13a,13bと両側面に第2励振電極14c,14dが形成され、脚部12には表裏主面に第2励振電極14a,14bと両側面に第1励振電極13c,13dが形成されている。このうち脚部11の表裏主面の第1励振電極13a,13bと脚部12の両側面の第1励振電極13c,13dとが後述する引き回し電極により同極で共通接続され、脚部12の表裏主面の第2励振電極14a,14bと脚部11の両側面の第2励振電極14c,14dとが後述する引き回し電極により同極で共通接続されている。
基部10には表裏主面に後述するベース2のリード端子21,22と鉛フリーはんだ材Hを用いて導電接合されるとともに前記第1励振電極と第2励振電極とを個別に導出する接続電極パッド17,18(18については図示せず)が基部の主面103,104(104については図示せず)のうち他端部側102の端部に接した状態かあるいは端部近傍(基部他端部あたり)のみに形成されている。図1では基部端部近傍に形成している。なお、これらの接続電極パッド17,18の一端部側の位置は、基部10の一端部の幅方向における脚部11,12の中間位置である又部Oから、脚部11,12の付根部分の幅寸法Wに対して、その幅の1.5倍以上の距離W2を離した位置に形成している。
上述の各励振電極と各接続電極パッドとはお互いが離間した状態で以下に説明する複数の引き回し電極と接続電極により共通接続されている。また図2に示す音叉型振動片1の基部10を下側に配置した状態から表裏反転した状態に配置される裏面側の各電極は、図2に示す表面側の各電極と同様の配置や同様の形状で構成しているので、反転させた際に同位置に配置される電極については図中括弧書きで補足的に記載している。
第1励振電極13は脚部11の表裏主面の第1励振電極13a,13bと脚部12の両側面の第1励振電極13c,13dにより構成されており、脚部11,12から離間した基部10に形成された接続電極パッド17へと導出されている。このうち表裏主面の第1励振電極13aと第1励振電極13bとは脚部11の先端付近に形成された引き回し電極15a,15bにより接続されており、第1励振電極13aと第1励振電極13cとは脚部12の付根付近に形成された引き回し電極15cにより接続され、第1励振電極13aと第1励振電極13dとは基部10に形成された接続電極15d,15eおよび接続電極パッド17により接続されている。
本発明では上述の第1励振電極13a,13dと接続電極パッド17との接続構成に特徴がある。接続電極15dは離間した第1励振電極13aと接続電極パッド17との上面に一部が重なった状態でお互いを接続しており、接続電極15eはお互いに離間した第1励振電極13dと接続電極パッド17との上面に一部が重なった状態でお互いを接続している。また前記接続電極15d,15eと接続電極パッド17の重なり領域151d,151eは、接続電極パッド17から音叉型振動片の振動領域である励振電極13,14の形成された領域に近接しない方向の基部10の幅方向のみで重なるように構成されている。すなわち接続電極パッド17の上端部171からはみ出した状態で前記重なり領域151d,151eが形成されないように配置されている。
第2励振電極14は脚部12の表裏主面の第2励振電極14a,14bと脚部11の両側面の第2励振電極14c,14dにより構成されており、脚部11,12から離間した基部10に形成された接続電極パッド18(図示せず)へと導出されている。このうち表裏主面の第2励振電極14aと第2励振電極14bとは脚部12の先端付近に形成された引き回し電極16a,16bにより接続されており、第2励振電極14bと第2励振電極14dとは脚部11の付根付近に形成された引き回し電極16c(図示せず)により接続され、第2励振電極14bと第2励振電極14cとは基部10に形成された接続電極16d,16e(図示せず)および接続電極パッド18(図示せず)により接続されている。
本発明では上述の第2励振電極14b,14cと接続電極パッド18(図示せず)との接続構成に特徴がある。接続電極16d(図示せず)は離間した第2励振電極14bと接続電極パッド18(図示せず)との上面に一部が重なった状態でお互いを接続しており、接続電極16e(図示せず)はお互いに離間した第2励振電極14cと接続電極パッド18(図示せず)との上面に一部が重なった状態でお互いを接続している。また前記接続電極16d,16e(図示せず)と接続電極パッド18の重なり領域161d,161e(図示せず)は、接続電極パッド18(図示せず)から音叉型振動片の振動領域である励振電極13,14の形成された領域に近接しない方向の基部10の幅方向のみで重なるように構成されている。すなわち接続電極パッド18(図示せず)の上端部181(図示せず)からはみ出した状態で前記重なり領域151d,151eが形成されないように配置されている。
上述の各励振電極や各引き回し電極、各接続電極パッドは、マスク治具を用いるパターンニングによる手法やフォトリソグラフィー技術によるメタルエッチングなどによる手法で、例えば、クロム(Cr)の下地電極層に銀(Ag)や金(Au)の上部電極から構成された薄膜であり、真空蒸着法やスパッタリング法などにより形成されている。これらは導通性の高い電極膜として形成されている。これに対して接続電極15d,15e,16d,16eは、マスク治具を用いる手法で、例えば、クロム(Cr)の電極層のみから構成された薄膜であり、真空蒸着法やスパッタリング法などにより形成されている。これははんだ材の濡れ性の低い電極膜として形成されている。
ベース2は、金属製のシェルと、当該シェル内に充填された図示しない絶縁ガラスと、当該絶縁ガラスに貫通固定されたリード端子21,22(22については図示せず)とからなる。シェルは例えば42アロイを基体としており、上下に貫通した円筒形状を有している。なお、このシェルの材料は42アロイ以外に、コバールあるいは鉄ニッケル系合金を用いてもよい。
リード端子21,22は例えばコバールを基体とし、線状に加工されている。これらリード端子は前記シェル内に所定の間隔をもって貫通配置されている。シェル内に充填された絶縁ガラスは例えばホウケイ酸ガラスからなり、前記シェルとリード端子21,22とを各々電気的に独立させた状態で固定されている。
ベースのシェルおよびリード端子21,22の表面には次の金属膜が形成される。シェルの基体表面およびリード端子の基体表面には、図示していないが、それぞれCu層からなる下地金属層が形成され、その上面にはSn−Cu層が形成されている。上記Cu層は例えば2〜5μmの厚さで形成され、上記Sn−Cu層は9〜15μmの厚さで形成される。これら層厚は一例であり、実施形態により適宜調整変更すればよい。なお、下地金属層としてNi層を用いてもよい。このようなSn−Cu層により鉛フリー(無鉛)対応ができ、また耐熱性を確保することができる。
このようなベース2のリード端子のインナー側21a,22a(22aについては図示せず)には前記音叉型振動子片1が電気的機械的に接合される。すなわち基部10に形成された接続電極パッド17,18(18については図示せず)とリード端子のインナー側21a,22aとがSn−3Ag−0.5Cuなどの鉛フリーはんだ材Hを用いたろう付けなどにより導電接合される。なお、鉛フリーはんだ材としては他の材料のものでもよく、さらにはんだ材以外の鉛フリー低融点金属ろう材であってもよい。本発明では銀(Ag)や金(Au)の上部電極からなる導電性の高い電極膜に対して拡散する現象が生じやすくなる錫(Sn)を主成分として構成される鉛フリーはんだ材や鉛フリー低優融点金属ろう材を用いる場合に好適である。
図示しないキャップは洋白(Cu−Ni−Zn系合金)からなり、有底の円筒状を有している。キャップの外周および内周面にはニッケル層が3〜9μmの厚さでメッキなどの手段により形成されている。
キャップの内径は前記ベースのシェル部分よりも若干小さく設計されており、例えば2〜5%小さな内径に設定されている。このようなキャップを真空雰囲気中で前記音叉型振動片1を被覆し、キャップ開口部をベース2に圧入することにより、ベース2とキャップが強く密着しキャップ内部が真空状態に保たれた気密封止を行うことができる。なお、真空雰囲気に代えて不活性ガス雰囲気で気密封止を行うことにより、キャップ内部を不活性ガス雰囲気としてもよい。
本発明では、銀(Ag)や金(Au)の上部電極からなる導電性の高い電極膜により構成された励振電極13,14と接続電極パッド17,18に対して、クロム(Cr)の電極層のみからなる鉛フリー低融点金属ろう材の濡れ性の低い電極膜により構成され、かつ励振電極13,14と接続電極パッド17,18の一部と重なった状態でお互いを接続する接続電極の構成としては、上述の第1の実施形態に限ることなく、図4(a)〜(c)に示されているような接続構成でもよい。
図4(a)では、表裏主面の励振電極(図では13a)と接続電極パッド(図では17)と両側面の励振電極(図では13d)とを接続する接続電極15fを一体形成するとともに、接続電極パッド17の上端部171のみが接続電極15fとは重ならない状態で密接配置されている。
図4(b)では、表裏主面の励振電極(図では13a)と接続電極パッド(図では17)と両側面の励振電極(図では13d)とを接続する接続電極15gを一体形成するとともに、接続電極パッド17の上端部171と接続電極15gとは離間した状態で配置され、接続電極パッドから音叉型振動片の振動領域である励振電極13,14の形成された領域に近接しない方向の基部10の幅方向のみで重なるように形成されている。
図4(c)では、表裏主面の励振電極(図では13a)と接続電極パッド(図では17)のみを接続する接続電極15hを形成するとともに、接続電極パッド17の上端部171のみが接続電極15fとは重ならない状態で形成されている。また接続電極パッド17とは直接接続されず、表裏主面の励振電極(図では13a)から両側面の励振電極(図では13d)へ直接接続する接続電極15iが別途形成されている。
上記第1の実施形態により、励振電極13,14と接続電極パッド17,18とはお互いが離間した状態で銀(Ag)や金(Au)などの導通性の高い電極膜により形成しているので、直列共振抵抗値などの圧電振動子の電気的特性を向上させながら錫(Sn)を主成分として構成される鉛フリー低融点金属ろう材Hが接続電極パッド17,18の内部でのみ濡れ拡がり、リード端子21,22との接合強度も安定する。また接続電極15d,15eと16d,16e、15fと16f、15gと16g、15hと16hは、励振電極13,14と接続電極パッド17,18との上面に一部が重なった状態でお互いを接続するとともに、錫(Sn)を主成分として構成される鉛フリー低融点金属ろう材Hの濡れ性の低いクロム(Cr)の電極層のみから構成された薄膜により形成しているので、鉛フリー低融点金属ろう材Hが接続電極パッド17,18からから励振電極13,14へ濡れ拡がることがなくなり、圧電振動子の振動を阻害することがなく、リード端子との接合強度も低下することがない。さらに接続電極15d,15eと16d,16e、15fと16f、15gと16g、15hと16hと、接続電極パッド17,18との重なり領域は、接続電極パッド17,18から圧電振動片の振動領域である励振電極13,14の形成された領域に近接しない方向の基部10の幅方向のみで重なるように構成されている。すなわち接続電極パッド17,18の上端部171,181からはみ出した状態で前記重なり領域が形成されないように配置されている。このため、前記重なり領域の接続電極パッドと接続電極との界面に鉛フリー低融点金属ろう材Hが拡散しても、圧電振動子の振動を阻害することがなく、より一層圧電振動子の電気的特性の劣化をなくすことができる。また、接続電極パッド17,18は、基部10の一端部の幅方向における脚部11,12の中間位置である又部Oから、脚部11,12の最小幅である付け部分の幅寸法Wに対して、その幅の1.5倍以上の距離W2を離した位置に形成しているので、上述の作用効果に加え、音叉型振動子の振動変位の悪影響が少ない領域ではんだ材の濡れ広がりがおさまるため、より特性に対する悪影響が少ない好ましい形態となる。
次に、本発明による第2の実施形態を示す圧電振動子について、図5とともに説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の構成は同番号を付すとともに詳細な説明については省略している。
第1励振電極13aと第1励振電極13dとは基部10に形成された接続電極15d,15eおよび接続電極パッド17により接続されている。接続電極15dは接続電極パッド17より少なくとも音叉型振動片の基部の他端部側102から一端部側101の方向(圧電振動片の端部から振動領域に近接する方向)に小さく形成している。また接続電極15dと接続電極パッド17とは励振電極13,14の形成された音叉型振動片の振動領域(脚部11,12と当該脚部に接続された基部の一端部側101)に対向する位置に沿って横並びに配置形成しているとともに、接続電極15dを接続電極パッド17より励振電極13,14の形成された音叉型振動片の振動領域(脚部11,12と当該脚部に接続された基部の一端部側101)から隔離した基部の他端部側102に配置形成している。
接続電極15dは離間した第1励振電極13aと接続電極パッド17との上面に一部が重なった状態でお互いを接続しており、接続電極15eはお互いに離間した側面106の第1励振電極13dと主面103の接続電極パッド17との上面に一部が重なった状態でお互いを接続している。前記接続電極15d,15eと接続電極パッド17の重なり領域151d,151eは、励振電極13,14の形成された音叉型振動片の振動領域(脚部11,12と当該脚部に接続された基部の一端部側101)に近接しない方向の基部10の幅方向のみで重なるように構成されている。
第2電極パッドとしても機能する接続電極15eは基部の主面103から側面106に面方向が変更された状態で形成されているとともに、基部の他端部側102の側面106にはその他端部に接した状態かあるいはその他端部近傍に(基部他端部あたりに)接続電極15eのみが形成されている。図5では接続電極15eを基部他端部近傍に形成している。つまり音叉型振動片の基部の他端部側102では、その主面103の端部近傍に接続電極パッド17と接続電極15eの重なり部分のみが形成された端子領域を構成し、その側面106の端部近傍に接続電極15eのみが形成された端子領域を構成している。
第2励振電極14bと第2励振電極14cとは基部10に形成された接続電極16d,16e(図示せず)および接続電極パッド18(図示せず)により接続されている。接続電極16dは接続電極パッド18より少なくとも音叉型振動片の基部の他端部側102から一端部側101の方向(圧電振動片の端部から振動領域に近接する方向)に小さく形成している。また接続電極16dと接続電極パッド18とは励振電極13,14の形成された音叉型振動片の振動領域(脚部11,12と当該脚部に接続された基部の一端部側101)に対向する位置に沿って横並びに配置形成しているとともに、接続電極16dを接続電極パッド18より励振電極13,14の形成された音叉型振動片の振動領域(脚部11,12と当該脚部に接続された基部の一端部側101)から隔離した基部の他端部側102に配置形成している。
接続電極16d(図示せず)は離間した第2励振電極14bと接続電極パッド18(図示せず)との上面に一部が重なった状態でお互いを接続しており、接続電極16e(図示せず)はお互いに離間した側面105の第2励振電極14cと主面104(図示せず)の接続電極パッド18(図示せず)との上面に一部が重なった状態でお互いを接続している。前記接続電極16d,16eと接続電極パッド18の重なり領域161d,161eは、励振電極13,14の形成された音叉型振動片の振動領域(脚部11,12と当該脚部に接続された基部の一端部側101)に近接しない方向の基部10の幅方向のみで重なるように構成されている。
第2電極パッドとしても機能する接続電極16e(図示せず)は基部の主面104(図示せず)から側面105に面方向が変更された状態で形成されているとともに、基部の他端部側102の側面105にはその他端部に接した状態かあるいはその他端部近傍に(他端部あたりに)接続電極16e(図示せず)のみが形成されている。つまり音叉型振動片の基部の他端部側102では、その主面104(図示せず)の端部近傍に接続電極パッド18(図示せず)と接続電極16eの重なり部分(図示せず)のみが形成された端子領域を構成し、その側面105の端部近傍に接続電極16e(図示せず)のみが形成された端子領域を構成している。
また図5では、接続電極パッド17,18(18については図示せず)とは直接接続されず、表裏主面の励振電極(図では13a)から両側面の励振電極(図では13d)へ直接接続する接続電極15i(16i)が別途形成されている。
第2の実施形態では、上述の第1の実施形態の効果に加えて、接続電極15d,16dと接続電極パッド17,18の重なり領域151d,161dも、励振電極13,14の形成された音叉型振動片の振動領域(脚部11,12と当該脚部に接続された基部の一端部側101)に対向する位置に沿って横並びでかつ当該振動領域から隔離した位置に配置形成されるので、励振電極13,14の形成された音叉型振動片の振動領域(脚部11,12と当該脚部に接続された基部の一端部側101)のより一層小さい領域でのみ鉛フリー低融点金属ろう材Hが拡散し、鉛フリー低融点金属ろう材Hによって音叉型振動子の振動をより一層阻害することがない。また接続電極パッド17,18より小さい接続電極15d,16dによって励振電極13,14と接続電極パッド17,18とを接続しているので、当該接続電極15d,16dによって電気的な接続抵抗が悪化するのが抑制される。また音叉型振動片の基部10は主面103,104と側面105,106とを有しており、接続電極パッド17,18は基部の主面103,104のみに形成され、基部の他端部側102の側面105,106には接続電極15e,16eのみが形成されているので、接続電極15e,16eは接続電極パッド17,18と側面の励振電極13d,14cとを接続するだけでなく、主面103から側面106あるいは主面104から側面105に面方向が変更されているため、鉛フリー低融点金属ろう材Hの濡れ拡がりをさらに抑えることができる。またこの側面の接続電極15e,16eを接続電極パッド17,18が存在しない基部の他端部側102の側面に形成された第2電極パッド(端子領域)として活用することができるため、基部の主面103,104に形成された接続電極パッド17,18と、基部の側面105,106に形成された第2電極パッドとしての接続電極15e,16eとを端子として用途に応じて使い分けることができる。例えば機械加工による音叉型振動片1であれば、ベースに搭載する前に音叉型振動片の脚部先端を研削して各脚部の重量バランスを整えながら周波数の粗調整を行う自動バランサー工程がある。この工程を実施する際、クロムを主成分とした傷に強い第2電極パッドとしての接続電極15e,16eのみに治具の電極端子を接触させることができ、銀(Ag)や金(Au)を主成分とした導電性の高い接続電極パッド17,18を傷つけることがない。ベースのリード端子21,22に音叉型振動片1を固着する際に、無傷で導通性能の優れた接続電極パッド17,18を接合することができる。
なお、本発明は、その精神や主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
水晶振動子などの圧電振動デバイスの量産に適用できる。
1 水晶振動片
2 ベース

Claims (2)

  1. リード端子が植設された気密端子用のベースと、励振電極と接続電極パッドが形成された圧電振動片とを有し、前記リード端子の先端部分に対して圧電振動片の接続電極パッドを低融点金属ろう材により電気機械的に接合してベースに圧電振動片を搭載してなる圧電振動子であって、
    圧電振動片が基部とこの基部の一端部から突出する複数本の脚部とから構成された音叉型振動片であり、
    前記励振電極と接続電極パッドとはお互いが離間した状態で形成し、
    接続電極は前記離間した励振電極と接続電極パッドとの上面に一部が重なった状態でお互いを接続するとともに、前記励振電極と接続電極パッドより低融点金属ろう材の濡れ性の低い電極膜により形成してなり、
    前記接続電極は前記接続電極パッドより小さく形成され、前記接続電極と前記接続電極パッドとは圧電振動片の基部の他端部側の幅方向に沿って横並びに配置形成しているとともに、前記接続電極と接続電極パッドの重なり領域は、基部の幅方向のみで重なるように構成したことを特徴とする圧電振動子。
  2. 前記接続電極パッドは前記基部の領域内に形成され、かつ前記基部の一端部の幅方向における中間位置から脚部の幅の1.5倍以上の距離を離した位置に形成されてなることを特徴とする特許請求項1記載の圧電振動子。
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