JP2009077341A - 圧電デバイスおよび圧電振動子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水晶振動子20の外底面(下面)の対向する二辺側には、半田ぬれ性の悪い
金属からなる第1の下地金属層75および第2の下地金属層85、そして半田ぬれ性の良好な金属からなる上地金属層95がこの順に積層されて形成された外部端子25a,25bがそれぞれ形成されている。外部端子25aの長手方向両端側には、外部端子25a上面を横断する方向に所定の幅にて上地金属層95が除去されて且つ第2の下地金属層85が露出するようにように形成された2本の溝28により、外部端子25aの一端側および他端側それぞれの三辺の端面とで球状導体配置位置50'を囲む略矩形状の接合領域25a1,25a2がそれぞれ画定されて形成されている。同様に、外部端子25bの長手方向両端側には、2本の溝28により画定された接合領域25b1,25b2が形成されている。
【選択図】図2
Description
図1(a)は、本実施形態にかかる水晶発振器1を説明する模式平面図であり、同図(b)は、図1(a)のA−A線断面図であり、同図(c)は、底面側からみた水晶発振器1の平面図である。なお、図1(a)では、圧電振動子としての水晶振動子20の内部の構造を説明する便宜上、水晶発振器1の外側を覆う封止樹脂19の一部を切り欠き、また、水晶振動子20の上部に接合されるリッド29の図示を省略し、リッド接合位置29'として二点鎖線にて図示している。
また、図2は、水晶発振回路に内蔵される圧電振動子としての水晶振動子を説明するものであり、図2(a)は底面側からみた水晶振動子の平面図、同図(b)は外部端子表面の構成を拡大して説明する図2(a)のa−a線断面図である。
水晶振動子20は、セラミックス絶縁材料などからなるパッケージ21であって、略中央に凹部22が形成され、外底部に複数の外部端子25a,25bが設けられたパッケージ21を備えている。パッケージ21の凹部22の凹底部分には、水晶振動片40が接合される複数のマウント端子27a,27bが形成されている。マウント端子27a,27bと対応する外部端子25a,25bとは、図示しないスルーホールなどの内部配線あるいは引き回し配線などにより接続されている。なお、外部端子25a,25bの詳細な構成については後述する。
水晶振動片40は、パッケージ21の凹部22の凹底部分に設けられたマウント端子27a,27bにそれぞれ対応する接続電極45が位置合わせされている。そして、各マウント端子27a,27bと対応する接続電極45とのそれぞれに接触させて且つ覆うように塗布された導電性接着剤49が固化されることにより、電気的に接続されるとともに片持ち支持された状態で接合されている。
別のリッド29接合方法として、リッド29を半田等の金属ろう材接合し、または、ガラス製のリッドを用いて、低融点ガラス等でパッケージ21上面に接合することもできる。
水晶振動子20のパッケージ21に形成されたマウント端子27a,27bや外部端子25a,25bなどの電極端子、あるいはこれらの接続を図る配線パターンは、一般に、金属配線材料をスクリーン印刷して焼成することにより形成された下地金属層と、この下地金属層上に接触抵抗が低い金属材料をめっきなどにより積層させて形成される上地金属層とからなる。このような積層構造の電極端子のうち、外部端子25a,25bの構成について以下説明する。
外部端子25aの長手方向両端側には、外部端子25a上面を横断する2本の溝28が形成されている。これらの溝28は、外部端子25a上に、外部端子25aの一端側および他端側それぞれの三辺の端面と溝28とにより球状導体配置位置50'を囲む略矩形状の接合領域25a1,25a2が画定されて形成されるよう形成されている。
同様に、外部端子25bの長手方向両端側には2本の溝28が形成されていて、これらの溝28と外部端子25bの一端側および他端側それぞれの三辺の端面とにより、球状導体配置位置50'を囲む略矩形状の接合領域25b1,25b2が画定されて形成されている。
なお、外部端子25a,25b上に、それぞれ溝28によって画定されて形成された接合領域25a1,25a2,25b1,25b2のそれぞれは、図1(c)に示す回路基板10の球状導体配置位置50'を含む接続端子15a,15b,15c,15dと対応している。
ここで、第1の下地金属層75は、上地金属層95である金に比して半田ぬれ性の劣る金属であるタングステンまたはモリブデンを含むペースト状の金属膜材料をスクリーン印刷してから焼成する方法などにより形成される。また、第2の下地金属層85に用いたニッケルは、上地金属層95の金に比して半田ぬれ性が悪いとともに、半田接合時に溶融される上地金属層95や半田が第1の下地金属層75の厚み方向に拡散されるのを抑制するバリア層の機能を有している。これら第2の下地金属層85、上地金属層95は、ニッケルめっきまたは金めっきする方法などにより形成することができる。
なお、上地金属層95の金属材料は金に限らず、錫(Sn)や半田めっき層など、他の半田ぬれ性のよい金属を用いることも可能である。
溝28はレーザ加工により精度よく形成することが可能であり、この場合、金属に対する吸収性が高いYAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザを用いることが好ましい。YAGレーザのレーザ光のスポット径や出力強度などを調整することにより、上地金属層95を除去し、さらに下地金属層を露出させる深さに調整された溝28を形成することができる。この他の溝28の形成方法として、カッタ・ブレード等を用いた機械的な加工や、フォトリソグラフィを用いてエッチングする方法などを適用することも可能である。
次に、回路基板10について図面に沿って詳細に説明する。
図1(b)(c)に示すように、回路基板10は、ガラスエポキシ樹脂などの絶縁材料からなる基材の下面側に複数の実装用端子12a〜12dが配設され上面側に複数の接続端子15a〜15dが配設された配線基板11を有している。本実施形態では、平面視で略方形状の配線基板11の下面側コーナー部近傍に四つの実装用端子12a〜12dが配設され、配線基板11の上面側コーナー部近傍に四つの接続端子15a〜15dが配設されている。
次に、図1(a)〜(c)に戻り、回路基板10上に水晶振動子20が接合されて形成される水晶発振器1の構造について詳細に説明する。
図1(b)において、配線基板11上にIC30がボンディングワイヤ39により接続された回路基板10の上方には、水晶振動子20が接合されている。詳述すると、回路基板10の配線基板11上に形成された接続端子15a,15bと、水晶振動子20の対応する外部端子25aの接合領域25a1および外部端子25bの接合領域25b1とが、接合部材としての球状導体50を介して半田59によりそれぞれ接合されている。
また、水晶振動子20の外部端子25aの接合領域25a1,25a2および外部端子25bの接合領域25b1,25b2と、回路基板10の対応する接続端子15a〜15dとの球状導体を介した接合により、回路基板10の上方に接合される水晶振動子20を、球状導体による四点支持によって姿勢を安定させてバランスよく支持している。これにより、水晶振動子20と回路基板10との球状導体50を介した均一な接合が可能になるので、回路基板10と水晶振動子20との接続信頼性が良好な、高信頼性を有する水晶発振器1の提供に効果を奏する。
上記実施形態の水晶発振器1によれば、半田ぬれ性の悪い第2の下地金属層85を露出させて形成されている溝28により、半田接合時において外部端子25a,25b表面の溶融半田のぬれ広がりが止まる。また、この外部端子25a,25bの溝28は、相手側基板である回路基板10の各接続端子15a〜15dと球状導体50を介して接合される接合領域25a1,25a2,25b1,25b2をそれぞれ画定するように形成されている。これにより、半田ぬれ性のよい上地金属層95表面にぬれ広がる半田59が接合領域25a1,25a2,25b1,25b2内に抑止され、球状導体50を介した半田接合部に十分な半田59が確保され良好な半田フィレットが形成されるので、接続信頼性の高い半田接合が実現でき、高信頼性を有する水晶発振器1を提供することができる。
また、回路基板10の接続端子の位置および形状が変更された場合でも、それに合わせて水晶振動子20の外部端子25a,25bに溝28を形成することにより良好な半田接合を行うことが可能になるので、汎用性の高い水晶振動子20を提供できるとともに、水晶発振器1の低コスト化にも効果を奏する。
図4は、上記実施形態の水晶発振器1における水晶振動子の変形例を説明するものであり、外部端子に、接合部材よりも小さな領域がマトリクス状に画定されるように格子状の溝が形成された水晶振動子を底面側からみた平面図である。なお、本変形例では、水晶振動子の外部端子の構成以外は上記実施形態の水晶発振器1と同一であるため、図示および説明を省略する。
また、二つの球状導体50により、回路基板10上に水晶振動子20を接合することも可能である。この場合、回路基板10上に水晶振動子20を球状導体50を介して接合する際に、球状導体と同じ高さを有するスペーサ治具等を用いて、水晶振動子20の姿勢を安定させた状態で回路基板10上に水晶振動子20を位置決めし、半田接合を行えばよい。
Claims (11)
- パッケージの外底部に複数の外部端子を有し内部に圧電振動片が気密に封止された圧電振動子と、
一方の面に接続端子が形成され、他方の面に複数の実装用端子が形成され、さらに前記一方の面に回路素子が実装された回路基板と、を有し、
前記接続端子と前記外部端子とを接合部材を介して半田接合することにより、前記回路基板上に前記圧電振動子が接続された圧電デバイスであって、
前記外部端子は、最表層となる半田ぬれ性の良好な金属からなる上地金属層と、該上地金属層より半田ぬれ性の悪い金属からなる少なくとも一層の下地金属層と、が積層されて構成され、前記下地金属層が露出するように前記上地金属層の一部が除去されて且つ前記外部端子上において前記接合部材が配置される領域を画定する溝が形成されていることを特徴とする圧電デバイス。 - 請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記外部端子上において、前記溝が、前記接合部材の平面視の外形と同じ領域を画定するように形成されていることを特徴とする圧電デバイス。 - 請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記外部端子上に、前記接合部材よりも小さな領域が画定されて配列されるように、前記溝が格子状に形成されていることを特徴とする圧電デバイス。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧電デバイスであって、
前記上地金属層が、金からなる層、錫からなる層、または半田からなる層であり、前記下地金属層に用いられる金属がタングステン、またはモリブデンであることを特徴とする圧電デバイス。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧電デバイスであって、
前記接合部材が球状であることを特徴とする圧電デバイス。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧電デバイスであって、
前記複数の実装用端子を外部に露出させた状態で少なくとも前記圧電振動子と前記回路基板との接合部分が封止樹脂により樹脂封止されていることを特徴とする圧電デバイス。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧電デバイスであって、
前記回路素子が発振回路を含むことを特徴とする圧電デバイス。 - パッケージ内部に圧電振動片が気密に封止され、前記パッケージの外底部に複数の外部端子を有する圧電振動子であって、
前記外部端子は、最表層となる半田ぬれ性の良好な金属からなる上地金属層と、該上地金属層より半田ぬれ性の悪い金属からなる少なくとも一層の下地金属層と、が積層されて構成され、前記上地金属層の一部が除去されて前記下地金属層が露出する溝が形成されていることを特徴とする圧電振動子。 - 請求項8に記載の圧電振動子であって、
前記外部端子上において、前記溝が、相手側基板の接合部の平面視の外形と同じ領域を画定するように形成されていることを特徴とする圧電振動子。 - 請求項8に記載の圧電振動子であって、
前記外部端子上に、相手側基板の接合部よりも小さな領域が画定されて配列されるように、前記溝が格子状に形成されていることを特徴とする圧電振動子。 - 請求項8または9に記載の圧電振動子であって、
前記上地金属層が、金からなる層、錫からなる層、または半田からなる層であり、前記下地金属層に用いられる金属がタングステン、またはモリブデンであることを特徴とする圧電振動子。
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