JP5572902B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、当該パチンコ機において、カメラにより遊技者の動きを把握し、その動きに対応した変動表示ゲームの演出表示を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態1の遊技機の説明図である。
ここで、前面構成枠12は、一側方を前方に突出させ、その内側側面に枠表示装置28aを設けたこととなる。
これにより、枠表示装置28aは、前面構成枠12の一側方を突出させその内側側面に設けられているので、遊技者の背後の位置からでは角度が付けられることとなり当該枠表示装置28aの表示画面を覗きこまれ難くすることができる。また、当該枠表示装置28aが設けられた一側方に隣接する遊技機からは突出した前面構成枠突出部26が障壁となり、他側方に隣接する遊技機からは遊技者自身が障壁となり当該枠表示装置28aの表示画面を覗きこまれ難くすることができる。
これら一般入賞口35、…には、各一般入賞口35に入った遊技球を検出するための入賞口スイッチ35a〜35n(図4参照)が配設されている。
そして、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としての普電ソレノイド37c(図4参照)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置37に遊技球が流入し易い開状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
即ち、特別変動入賞装置38は、例えば、駆動装置としての大入賞口ソレノイド38b(図4参照)により駆動される開閉扉38cによって開閉される大入賞口を備え、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。
なお、大入賞口の内部(入賞領域)には、当該大入賞口に入った遊技球を検出する検出手段としてのカウントスイッチ38a(図4参照)が配設されている。
特別変動入賞装置38の下方には、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト口39が設けられている。
また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置37が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート34を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数未満でならば、普図始動記憶数が加算(+1)されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。この普図始動入賞の記憶数は、一括表示装置50の始動入賞数報知用の普図保留表示器(図示省略)に表示される。
また、普図始動記憶には、普図変動表示ゲームの当りはずれを決定するための当り判定用乱数値が記憶されるようになっていて、この当り判定用乱数値が判定値と一致した場合に、当該普図変動表示ゲームが当りとなって特定の結果態様(特定結果)が導出されることとなる。
なお、普通識別情報として例えば数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うように構成しても良い。この普図変動表示ゲームの停止表示が特定結果となれば、普図の当りとなって、普通変動入賞装置37の一対の可動部材37bが所定時間(例えば、0.3秒間)開放される開状態となる。これにより、普通変動入賞装置37の内部の第2始動入賞口へ遊技球が入賞し易くなり、第2特図変動表示ゲームが実行される回数が多くなる。
また、この始動入賞球の検出時にそれぞれ大当り乱数値や大当り図柄乱数値、並びに各変動パターン乱数値が抽出され、抽出された乱数値は、遊技制御装置100(図4参照)内の特図記憶領域(RAMの一部)に特図始動記憶として各々所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この特図始動記憶の記憶数は、一括表示装置50の始動入賞数報知用の特図1、特図2保留表示器(図示省略)に表示されるとともに、センターケース40の表示装置41においても表示される。
第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームは、複数の特別図柄(特図、識別情報)を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、表示装置41にて各特図変動表示ゲームに対応して複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。
そして、特図変動表示ゲームの結果として、特図1表示器51若しくは特図2表示器52の表示態様が特別結果態様となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応して表示装置41の表示態様も特別結果態様となる。
また、第2特図変動表示ゲームは、第1特図変動表示ゲームよりも優先して実行されるようになっている。即ち、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームの始動記憶がある場合であって、特図変動表示ゲームの実行が可能となった場合は、第2特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。
一方、第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が直ちに開始できない状態、例えば、既に第1若しくは第2特図変動表示ゲームが行われ、その特図変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、始動入賞口36(若しくは、普通変動入賞装置37)に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が開始可能な状態(前回の特図変動表示ゲームの終了若しくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が開始される。
なお、以下の説明において、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームを区別しない場合は、単に特図変動表示ゲームと称する。
遊技機10は、遊技制御装置100を備え、遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置(主基板)であって、遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)111を有するCPU部110と、入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる。
変動パターンテーブルとは、始動記憶として記憶されている変動パターン乱数1〜3をCPU111Aが参照して変動パターンを決定するためのテーブルである。また、変動パターンテーブルには、結果がはずれとなる場合に選択されるはずれ変動パターンテーブル、結果が15R確変当りや2R確変当りとなる場合に選択される大当り変動パターンテーブル等が含まれる。
また、図示しないが、遊技用マイコン111は、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数(大当り判定用乱数)や大当りの図柄を決定するための大当り図柄用乱数、特図変動表示ゲームでの変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)を決定するための変動パターン乱数(変動態様決定用乱数)、普図変動表示ゲームの当たり判定用乱数等を生成するための乱数生成回路と、発振回路113からの発振信号(原クロック信号)に基づいてCPU111Aに対する所定周期(例えば、4ミリ秒)のタイマ割込み信号や乱数生成回路の更新タイミングを与えるクロックを生成するクロックジェネレータを備えている。
演出制御装置300は、内部にCPU310、RAM320及びROM330を備えた演出制御用のマイクロコンピュータや、入出力I/F340等により構成されている。
具体的には、CPU310には、主制御用マイコン(1stCPU)と、該1stCPUの制御下でもっぱら映像制御を行う映像制御用マイコン(2ndCPU)と、が含まれる。また、当該演出制御用のマイクロコンピュータには、図示は省略するが、該2ndCPUからのコマンドやデータに従って表示装置41や枠表示装置28a(後述)への映像表示のための画像処理を行うグラフィックプロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)や、各種のメロディや効果音などをスピーカ19a,19bから再生させるた
め音の出力を制御する音源LSI等が備えられている。
また、RAM320は、主制御用マイコン(1stCPU)及び映像制御用マイコン(2ndCPU)によって処理される各種データを一時的に記憶する記憶領域や各CPUの作業領域を備えている。
遊技制御装置100の遊技用マイコン111のCPU111Aでは、普図始動ゲート34に備えられたゲートスイッチ34aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図の当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当り外れを判定する処理を行う。そして、普図表示器(図示省略)に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、普図表示器に特別の結果態様を表示するとともに、普電ソレノイド37cを動作させ、普通変動入賞装置37の可動部材37b、37bを所定時間(例えば、0.3秒間)上述のように開放する制御を行う。
なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図表示器にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、普通変動入賞装置37に備えられた始動口2スイッチ37aからの遊技球の検出信号の入力に基づき始動記憶を記憶し、この始動記憶に基づき、第2特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、第2特図変動表示ゲームの当り外れを判定する処理を行う。
また、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、表示装置41で特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。
さらに、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、スピーカ19a,19bからの音の出力、各種LEDの発光を制御する処理等を行う。
例えば、この特図変動表示ゲームの結果として、特図1表示器51もしくは特図2表示器52の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。
そして、特図変動表示ゲームの結果が大当りの場合は、大入賞口に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間(例えば、25秒又は0.5秒)が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば、15回(第1特別遊技状態)又は2回(第2特別遊技状態))継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。
また、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特図1表示器51や特図2表示器52にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
この確変状態は、特図変動表示ゲームにて当り結果となる確率が、通常確率状態に比べて高い状態(高確率状態)である。また、第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームのどちらの特図変動表示ゲームの結果態様に基づき確変状態となっても、第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームの両方が確変状態となる。
この時短状態においては、普図変動表示ゲーム及び普通変動入賞装置37を時短動作状態とする制御を行う。具体的には、時短状態においては、上述の普図変動表示ゲームの実行時間が第1の変動表示時間よりも短い第2の変動表示時間となるように制御され(例えば、10秒が1秒)、これにより、単位時間当りの普通変動入賞装置37の開放回数が実質的に多くなるように制御される。また、時短状態においては、普図変動表示ゲームが当り結果となって普通変動入賞装置37が開放される場合に、開放時間が通常状態の第1開放時間よりも長い第2開放時間となるように制御される(例えば、0.3秒が1.7秒)。また、時短状態においては、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対して、普通変動入賞装置37の開放回数が1回の第1開放回数ではなく、2回以上の複数回(例えば、3回)の第2開放回数に設定される。
なお、普図変動表示ゲームの実行時間を第2の変動表示時間(例えば、1秒)とする制御と、普通変動入賞装置37の開放態様を開放時間が第2開放時間(例えば、1.7秒)とし、且つ、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対する開放回数が第2開放回数(例えば、3回)とする制御は、何れか一方のみを行っても良いし、両方を行っても良い。また、時短動作状態においては、普図変動表示ゲームの当り結果となる確率が通常動作状態より高くなるように制御してもよい。
これにより、普通変動入賞装置37に遊技球が入賞し易くなり、第2特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
遊技用マイコン111による制御処理は、ループ処理として繰り返されるメインルーチンであるメイン処理(主に図6及び図7参照)と、メイン処理に対する割り込みルーチンとして、所定時間周期(例えば4ms)で行われるタイマ割込み処理(図8参照)とからなる。
先ず、メイン処理について説明する。
メイン処理は、電源が投入されることで開始される。このメイン処理においては、図6に示すように、まず、割込み禁止する処理(ステップS1)を行ってから、割込みが発生したときに実行するジャンプ先のベクタアドレスを設定する割込みベクタ設定処理(ステップS2)、割込みが発生したときにレジスタ等の値を退避する領域の先頭アドレスであるスタックポインタを設定するスタックポインタ設定処理(ステップS3)、割込み処理のモードを設定する割込みモード設定処理(ステップS4)を行う。
動する処理を行う。
次に、タイマ割込み処理について説明する。
図8に示すように、タイマ割込み処理は、クロックジェネレータ内のCTC回路で生成される周期的なタイマ割込み信号がCPU111Aに入力されることで開始される。遊技用マイコン111においてタイマ割込みが発生すると、図8のタイマ割込み処理が開始される。
その後、始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、普図のゲートスイッチ34a、入賞口スイッチ35a…35n、カウントスイッチ38aから正常な信号の入力があるか否かの監視や、エラーの監視(前面枠やガラス枠が開放されていないかなど)を行う入賞口スイッチ/エラー監視処理(ステップS57)を行う。また、特図変動表示ゲームに関する処理を行う特図ゲーム処理(ステップS58)、普図変動表示ゲームに関する処理を行う普図ゲーム処理(ステップS59)を行う。
次に、前述のタイマ割込み処理におけるコマンド送信処理(ステップS54)の詳細について説明する。
図9に示すように、コマンド送信処理は、演出制御装置300に対する演出制御コマンド送信処理(ステップS71)と、払出制御装置200に対する払出コマンド送信処理(ステップS72)とからなる。
次に、前述のコマンド送信処理における演出制御コマンド送信処理(ステップS71)の詳細について説明する。
図10に示すように、演出制御コマンド送信処理においては、まず、送信コマンドをRWMに設定するときに「+1」されるライトカウンタの値と、RWMから送信コマンドを読み出すときに「+1」されるリードカウンタの値とを比較して、コマンドが設定されているかをチェックする(ステップS81)。具体的には、ライトカウンタの値とリードカウンタの値とが同一であればコマンドが設定されていないと判定し、ライトカウンタの値とリードカウンタの値とが一致していない場合には、未送信のコマンドが設定されていると判定する(ステップS82)。
次いで、リードカウンタの値に対応するコマンド送信領域(MODE(上位バイト))からコマンドをロードする(ステップS84)。それから、ロードしたコマンドが入っていた領域をリセットする(ステップS85)。
さらに、リードカウンタの値に対応するコマンド送信領域(ACTION(下位バイト))からコマンドをロードする(ステップS86)。それから、ロードしたコマンドが入っていた領域をリセットする(ステップS87)。
そして、演出制御コマンド出力処理(ステップS88)を行い、演出制御コマンド送信処理を終了する。
次に、上述の演出制御コマンド送信処理における演出制御コマンド出力処理(ステップS88)の詳細について説明する。
図11に示すように、演出制御コマンド出力処理においては、先ず、コマンド(MODE)出力中を示すストローブ信号のオフ時間を準備して(ステップS91)、コマンドデータ出力処理(ステップS92)を実行する。その後、コマンド(ACTION)を出力し(ステップS93)、コマンド(ACTION)出力中を示すストローブ信号のオフ時間を準備(ステップS94)してから、コマンドデータ出力処理(ステップS95)を実行する。
次に、上述の演出制御コマンド出力処理におけるコマンドデータ出力処理(ステップS92、S95)の詳細について説明する。
図12に示すように、コマンドデータ出力処理においては、先ず、ポートの直前の状態が失われないようにするため、演出制御コマンド出力のストローブ信号を含む出力ポート131のポート状態保持データをロードする(ステップS101)。それから、演出制御コマンドを出力ポート132へ出力(ステップS102)し、出力ポート131へはストローブ信号を除く信号を直前の状態に保持してオフ状態(データの読取り無効を示す例えばロウレベル)のストローブ信号を付加して出力する(ステップS103)。そして、次のステップS104で、ストローブ信号をオフ状態にすべき時間(オフ時間)が終了したか否か判定する。ここで、オフ時間が終了していない(ステップS104;No)と判定するとステップS102へ戻って上記処理を繰り返す。
なお、飾り特別図柄1コマンドのうち、MODE;85h、ACTION;11h〜1Fhの飾り特別図柄1コマンドは、後述する機種指定コマンドによって機種Fが指定されたときに用いられるコマンドである。また、MODE;85h、ACTION;21h〜2Fhの飾り特別図柄1コマンドは、後述する機種指定コマンドによって機種Mが指定されたときに用いられるコマンドである。また、MODE;85h、ACTION;31h〜3Fhの飾り特別図柄1コマンドは、後述する機種指定コマンドによって機種GLが指定されたときに用いられるコマンドである。
また、飾り特別図柄2コマンドについても、飾り特別図柄1コマンドと同様、機種指定コマンドによって指定された機種毎にコマンドが設定されるようになっている。
率状態を高確率状態、普通変動入賞装置37のサポートを有りの状態に設定する指示を行う変動時間短縮機能作動時情報(高確率)コマンド等がある。
なお、停止情報コマンドは、特図変動表示ゲームの図柄停止中に特定の演出(例えば、ツアーモードリミット演出等)が行われる場合に送信されるコマンドである。
また、テストモード系の送信コマンドには、工場検査時のテスト動作を指示するテストモードコマンドと、テストモードへの移行を指示するテストモード移行コマンドと、基板出荷検査用のコマンドに使用する製造工程テストコマンドとがある。
また、演出デバッグ系の送信コマンドには、演出確認用に使用する演出デバッグコマンドがある。
また、展示用系の送信コマンドには、展示見本機用に使用する展示見本機用コマンドがある。
また、変動系の送信コマンドには、飾り特図変動表示ゲームの変動を指示する飾り図柄変動パターンコマンドと、先読み判定処理によって判定された変動を指示する先読み演出指示コマンドと、特定の回転数のみ高確率状態に設定されるスペシャルタイム(ST)中に特図2変動表示ゲームにて大当りが発生する場合の先読み演出を指示する先読み演出図柄3指示コマンドとがある。
なお、先読み演出図柄3指示コマンドのうち、MODE;F9h、ACTION;21h〜2Fhの先読み演出図柄3指示コマンドは、機種指定コマンドによって機種Fが指定されたときに用いられるコマンドである。また、MODE;F9h、ACTION;31h〜3Fhの先読み演出図柄3指示コマンドは、機種指定コマンドによって機種GLが指定されたときに用いられるコマンドである。
なお、先読み演出図柄1指定コマンドのうち、MODE;FBh、ACTION;11h〜1Fhの先読み演出図柄1指定コマンドは、機種指定コマンドによって機種Fが指定されたときに用いられるコマンドである。また、MODE;FBh、ACTION;21h〜2Fhの先読み演出図柄1指定コマンドは、機種指定コマンドによって機種Mが指定されたときに用いられるコマンドである。また、MODE;FBh、ACTION;31h〜3Fhの先読み演出図柄1指定コマンドは、機種指定コマンドによって機種GLが指定されたときに用いられるコマンドである。
また、先読み演出図柄2指定コマンドについても、先読み演出図柄1指定コマンドと同様、機種指定コマンドによって指定された機種毎にコマンドが設定されるようになっている。
図21(a)に示すように、遊技機10への電源投入時には、先ず機種指定コマンドが送信され、その後に電源投入コマンドが送信されることとなる。
図21(b)に示すように、停電復旧時には、先ず機種指定コマンドが送信され、次に停電復旧コマンドが送信され、次いで、飾り特別図柄1又は2コマンドが送信され、最後に確率情報系の何れかのコマンドが送信されることとなる。
図21(c)に示すように、特図変動表示ゲームの変動開始時には、先ず飾り図柄変動パターンコマンドが送信され、次に飾り特別図柄1又は2コマンドが送信され、次いで、停止情報コマンドが送信され、最後に飾り特図1又は2保留数コマンドが送信されることとなる。
ここで、停止情報コマンドが特図変動表示ゲームの変動時間経過後ではなく変動開始時に送信されるのは、図柄が変動停止するタイミングの前後は、演出ボタン25の連続的な押下などによって演出制御装置300側への信号入力が多くなり、当該タイミングにおける演出制御装置300の負担が重くなるからである。
図21(d)に示すように、特図変動表示ゲームにて大当りが発生し、大当り遊技が開始される大当り開始時には、先ず確率情報系の何れかのコマンドが送信され、次にファンファーレコマンドが送信され、最後に飾り特別図柄1又は2コマンドが送信されることとなる。
図21(e)に示すように、大当り終了時には、先ずエンディングコマンドが送信され、次いで飾り特別図柄1又は2コマンドが送信されることとなる。
図22(a)に示すように、かかる実施形態では、図21(c)に示す送信コマンドと異なり、飾り図柄変動パターンコマンドが送信された後、飾り特別図柄1又は2コマンドが送信され、最後に、飾り特図1又は2保留数コマンドが送信され、停止情報コマンドが送信されないようになっている。
このように、停止情報コマンドの送信が不要となるのは、飾り特別図柄1及び2コマンドによって送信される飾り特別図柄情報と対応付けて当該図柄の停止時間情報が遊技制御装置100側で記憶されており、当該飾り特別図柄1又は2コマンドを送信することで、演出制御装置300は図柄停止時間情報を受信することができるからである。
具体的には、図22(b)に示すように、特図1変動表示ゲームの結果がはずれとなる場合のはずれ図柄情報と当該はずれ図柄の停止時間情報とが対応付けられて記憶されている。なお、ここで言うはずれ図柄とは、表示装置41の表示部41aにおいて表示される左図柄、中図柄、右図柄とは別に当該表示部41aの左下部等に小さく表示される図柄のことである。
次に、前述のタイマ割込み処理における特図ゲーム処理(ステップS58)の詳細について説明する。
特図ゲーム処理では、始動口1スイッチ36a及び始動口2スイッチ37aの入力の監視と、特図変動表示ゲームに関する処理全体の制御、特図の表示の設定を行う。
ステップA4で、特図ゲーム処理タイマがタイムアップしたと判定した場合(ステップA4;Yes)には、特図ゲーム処理番号に対応する処理に分岐させるために参照する特図ゲームシーケンス分岐テーブルをレジスタに設定する処理(ステップA5)を行って、当該テーブルを用いて特図ゲーム処理番号に対応する処理の分岐先アドレスを取得する処理(ステップA6)を行う。
そして、分岐処理終了後のリターンアドレスをスタック領域に退避させる処理(ステップA7)を行った後、特図ゲーム処理番号に応じてゲーム分岐処理(ステップA8)を行う。
その後、特図2表示器52の変動を制御するためのテーブルを準備した後(ステップA18)、特図2表示器52に係る図柄変動制御処理(ステップA19)を行い、当該特図ゲーム処理を終了する。
次に、上述の特図ゲーム処理における始動口スイッチ監視処理の詳細について説明する。
図24に示すように、始動口スイッチ監視処理において、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、先ず、始動入賞口36(始動口1)による始動口入賞演出コマンドを設定するテーブルを準備して、始動口1による保留の情報を設定するテーブルを準備した後(ステップA111)、特図始動口スイッチ共通処理(ステップA112)を行う。
なお、ステップA112における特図始動口スイッチ共通処理の詳細については、ステップA117における特図始動口スイッチ共通処理とともに後述する。
普通変動入賞装置37は、閉状態では遊技球が入賞不可能であり、開状態でのみ遊技球が入賞可能である。よって、閉状態で遊技球が入賞した場合は何らかの異常や不正が発生した場合であり、このような閉状態で入賞した遊技球があった場合はその数を不正入賞数として計数する。そして、このように計数された不正入賞数が所定の不正発生判定個数(上限値)以上であるかが判定される。
また、ステップA115にて、不正入賞数が不正判定個数以上であると判定された場合も(ステップA115;Yes)、始動口スイッチ監視処理を終了する。即ち、第2始動記憶をそれ以上発生させないようにする。
次に、前述の始動口スイッチ監視処理における特図始動口スイッチ共通処理(ステップA112、A117)の詳細について説明する。
当該特図始動口スイッチ共通処理は、始動口1スイッチ36aや始動口2スイッチ37aの入力があった場合に、各々の入力について共通して行われる処理である。
続けて、始動口1スイッチ36a及び始動口2スイッチ37aのうち、監視対象の始動口スイッチ(例えば、始動口1スイッチ36a等)の飾り特図保留数コマンド(MODE)を準備した後(ステップA211)、特図保留数に対応する飾り特図保留数コマンド(ACTION)を準備して(ステップA212)、コマンド設定処理(ステップA213)を行う。
一方、ステップA223にて、始動口1スイッチ36aの入力でないと判定された場合にも(ステップA223;No)、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
次に、上述の特図始動口スイッチ共通処理における特図保留情報判定処理(ステップA221)の詳細について説明する。
特図保留情報判定処理は、対応する始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの開始タイミングより前に当該始動記憶に対応した結果関連情報の判定を行う先読み処理である。
ここで、普通変動入賞装置37がサポート中でない(ステップA233;No)と判定すると、遊技機10が大当り(特別遊技状態)中であるか否かを判定する処理(ステップA234)を行う。
つまり、特図始動口スイッチ共通処理のステップA202に係る始動口スイッチの入力が始動口1スイッチ36aの場合は、普通変動入賞装置37がサポート中、又は大当り中であるときは、当該始動記憶に対応した結果関連情報の判定を行う先読み処理を行わないこととなる。
つまり、特図始動口スイッチ共通処理のステップA202に係る始動口スイッチの入力が始動口2スイッチ37aの場合は、普通変動入賞装置37がサポート中、又は大当り中であるかにかかわらず、当該始動記憶に対応した結果関連情報の判定を行う先読み処理を行うこととなる。
一方、ステップA235における大当り判定処理の判定結果が大当りである場合(ステップA236;Yes)には、始動口スイッチの入力が始動口1スイッチ36aの入力であるか否かをチェックする(ステップA238)。
そして、前半変動番号に対応する始動口入賞演出コマンド(MODE)を算出し、準備し(ステップA254)、後半変動番号の値を始動口入賞演出コマンド(ACTION)として、準備して(ステップA255)、コマンド設定処理(ステップA256)を行う。
続けて、始動口入賞演出図柄コマンドをロードし、準備して(ステップA257)、コマンド設定処理(ステップA258)を行い、特図保留情報判定処理を終了する。
次に、上述の特図ゲーム処理における特図普段処理(ステップA9)の詳細について説明する。
図27に示すように、特図普段処理では、先ず、特図2保留数(第2始動記憶数)が0であるか否かをチェックする(ステップA271)。
そして、特図2保留数が0である(ステップA272;Yes)と判定すると、特図1保留数(第1始動記憶数)が0であるか否かをチェックする(ステップA273)。
そして、特図1保留数が0である(ステップA274;Yes)と判定すると、既に客待ちデモが開始されているか否かをチェックして(ステップA275)、客待ちデモを開始していない、即ち、開始済みでない(ステップA276;No)と判定すると、客待ちデモフラグ領域に客待ちデモ中フラグをセーブする処理(ステップA277)を行う。
一方、ステップA275にて、既に客待ちデモが開始されている(ステップA276;Yes)と判定すると、既に客待ちデモフラグは客待ちデモ中に設定(ステップA277)され、客待ちデモコマンドも準備(ステップA278)され、コマンド設定処理(ステップA279)も実行されているため、これらの処理を行わずにステップA280に移行する。そして、特図普段処理移行設定処理1(ステップA280)を行って、特図普段処理を終了する。
その後、特図2の特図変動中処理移行設定処理(ステップA282)を行って、特図普段処理を終了する。
また、ステップA274にて、特図1保留数が0でない(ステップA274;No)と判定すると、特図1変動開始処理(ステップA283)を行う。なお、ステップA283における特図1変動開始処理の詳細については後述する。
その後、特図1の特図変動中処理移行設定処理(ステップA284)を行って、特図普段処理を終了する。
このように、ステップA271とステップA272における特図2保留数のチェックを、ステップA273とステップA274における特図1保留数のチェックよりも先に行うことで、特図2保留数が0でない場合には、特図2変動開始処理(ステップA281)が実行されることとなる。すなわち、第2特図変動表示ゲームが第1特図変動表示ゲームに優先して実行されることとなる。
次に、上述の特図普段処理における特図1変動開始処理(ステップA283)の詳細について説明する。
特図1変動開始処理は、第1特図変動表示ゲームの開始時に行う処理であり、具体的には、図28に示すように、先ず、第1特図変動表示ゲームが大当りであるか否かを判定するための大当りフラグ1にはずれ情報や大当り情報を設定する大当りフラグ1設定処理(ステップA301)を行う。続けて、第1特図変動表示ゲームが小当りであるか否かを判定するための小当りフラグ1にはずれ情報や小当り情報を設定する小当りフラグ1設定処理(ステップA302)を行う。
続いて、図柄情報領域から図柄情報をロードし(ステップA305)、当該図柄情報をRWMの作業用の図柄情報領域にセーブする(ステップA306)。
その後、変動パターンに関する情報を設定するテーブル(特図1用)を準備して(ステップA309)、特図情報を設定する特図情報設定処理(ステップA310)を行う。続けて、第1特図変動表示ゲームにおける変動態様のうち、後半変動パターンを設定する後半変動パターン設定処理(ステップA311)を行った後、第1特図変動表示ゲームの変動態様を設定する変動パターン設定処理(ステップA312)を行う。その後、第1特図の変動開始の情報を設定する変動開始情報設定処理(ステップA313)を行って、特図1変動開始処理を終了する。
次に、上述の特図普段処理における特図2変動開始処理(ステップA281)の詳細について説明する。
特図2変動開始処理は、第2特図変動表示ゲームの開始時に行う処理であり、具体的には、図29に示すように、先ず、第2特図変動表示ゲームが大当りであるか否かを判定するための大当りフラグ2にはずれ情報や大当り情報を設定する大当りフラグ2設定処理(ステップA321)を行う。続けて、第2特図変動表示ゲームが小当りであるか否かを判定するための小当りフラグ2にはずれ情報や小当り情報を設定する小当りフラグ2設定処理(ステップA322)を行う。
続いて、図柄情報領域から図柄情報をロードし(ステップA325)、当該図柄情報をRWMの作業用の図柄情報領域にセーブする(ステップA326)。
その後、変動パターンに関する情報を設定するテーブル(特図2用)を準備して(ステップA329)、特図情報を設定する特図情報設定処理(ステップA330)を行う。続けて、第2特図変動表示ゲームにおける変動態様のうち、後半変動パターンを設定する後半変動パターン設定処理(ステップA331)を行った後、第2特図変動表示ゲームの変動態様を設定する変動パターン設定処理(ステップA332)を行う。その後、第2特図の変動開始の情報を設定する変動開始情報設定処理(ステップA333)を行って、特図2変動開始処理を終了する。
図30には、図28に示す特図1変動開始処理における小当りフラグ1設定処理を示した。この小当りフラグ1設定処理では、まず、小当りフラグ領域1にはずれ情報をセーブし(ステップA341)、大当りフラグ1が大当りかチェックする処理(ステップA342)で、大当りフラグ1に第1特図変動表示ゲームが大当りであることを示す大当り情報がセーブされているかをチェックする。
図31には、図29に示す特図2変動開始処理における小当りフラグ2設定処理を示した。この小当りフラグ2設定処理では、まず、小当りフラグ領域2にはずれ情報をセーブし(ステップA351)、大当りフラグ2が大当りかチェックする処理(ステップA352)で、大当りフラグ2に第2特図変動表示ゲームが大当りであることを示す大当り情報がセーブされているかをチェックする。
次に、上述の特図ゲーム処理における図柄変動制御処理(ステップA19)の詳細について説明する。
図32に示すように、図柄変動制御処理では、先ず、対象の変動制御フラグがセットされ当該図柄が変動中であるか否かチェックする(ステップA361)。
ここで、当該図柄が変動中であると判定された場合(ステップA362;Yes)は、対象の図柄に対応する図柄表示テーブル(表示用)を取得し(ステップA363)、対象の図柄の変動時間を計時する変動タイマを−1更新し、タイムアップしたか否かチェックする(ステップA364)。
一方、タイムアップしていないと判定された場合(ステップA365;No)は、ステップA366及びステップA367をスキップして、ステップA368へ移行し表示図柄ポインタとして対象の変動図柄番号領域の値をロードして(ステップA368)、ステップA371へ移行する。
図33(a)は、図21(c)のように飾り図柄変動パターンコマンド、飾り特別図柄1又は2コマンド、停止情報コマンド及び飾り特図1又は2保留数コマンドを変動開始時に送信する場合のタイミングチャートである。
また、図33(b)は、図22(a)のように飾り図柄変動パターンコマンド、飾り特別図柄1又は2コマンド及び飾り特図1又は2保留数コマンドを変動開始時に送信する場合のタイミングチャートである。
また、図33(a)及び(b)に示すように、特図変動表示ゲームの変動中は普通変動入賞装置37のサポート(電サポ)が付与される一方で、図柄停止中は普通変動入賞装置37のサポートが付与されないようになっている。また、図柄停止中は所定の演出が行われるようになっている。
図34に示すように、停電時に遊技機10に電源が投入され電源がONの状態になった停電復旧時(タイミングt1)に、先ず機種指定コマンドが送信され、次に停電復旧コマンドが送信され、次いで、飾り特別図柄1又は2コマンドが送信され、最後に確率情報系の何れかのコマンドが送信されることとなる(図21(b)参照)。なお、停電の間、当該飾り特別図柄1又は2コマンドに基づく飾り特図情報や、確率情報系のコマンドに基づく確率情報は、バックアップ電源部420の電源によってRAM111Cに保持されるようになっているが、停止情報コマンドはRAM111Cに保持されるようになっている。
そして、図34のように、例えば、演出制御装置300が飾り特別図柄1又は2コマンドとして「8」「7」「5」のはずれ図柄情報を受信すると、次の変動開始時(タイミングt2)のコマンドを受信するまで、「8」「7」「5」の各飾り図柄を振動させる揺れ変動表示が行われる。
なお、当該次の変動開始時のコマンドを受信するまで、演出制御装置300は受信した飾り特別図柄1又は2コマンドに基づく飾り図柄を停止表示するようにしても良い。
また、演出制御装置300が受信した飾り特別図柄1又は2コマンドに基づく飾り図柄が大当りに係る図柄(例えば、ぞろ目の図柄)の場合には、大当り開始時に開始されるコマンドを受信するまで、当該飾り図柄を揺れ変動表示又は停止表示する。
次に、演出制御装置300による停電復旧処理の詳細について説明する。
図35に示すように、演出制御装置側停電復旧処理では、先ず、停電復旧時に遊技制御装置100によって送信されたコマンドを受信したか否かを判定する(ステップB1)。
ここで、当該コマンドを受信したと判定された場合(ステップB1;Yes)は、飾り特別図柄1又は2コマンドに基づく飾り図柄を表示(揺れ変動表示又は停止表示)して(ステップB2)、演出制御装置側停電復旧処理を終了する。
一方、当該コマンドを受信していないと判定された場合(ステップB1;No)は、ステップB2をスキップして、演出制御装置側停電復旧処理を終了する。
技内容について説明する。
図36に示すように、ツアーモードは、大当り遊技の終了後の4回転の特図変動表示ゲームの確率状態を高確率状態とするスペシャルタイム(ST;Special Time)ゲーム(ワンモアチャンス( OMC;One More Chance)ゲーム)の終了後に開始されるようになって
いる。
具体的には、ワンモアチャンスゲームが終了するとツアーモードに移行して、図36のように表示部41aにてツアーモードについての説明内容(例えば、「ツアーモードとは…」)が表示される。
そして、当該ツアーモードは、最大60回転の特図変動表示ゲームが行われる間継続するようになっており、所定回転毎(例えば、20回転毎)の特図変動表示ゲームの図柄停止表示時間にツアーモードを継続させるか又は終了させるかを決定するツアーモードリミット演出を行うようになっている。
図37に示すように、ツアーモードリミット演出が実行されると、表示部41aに表示領域を4分割する表示枠W1〜W4が表示される。そして、例えば、表示枠W1内には「継続」、表示枠W2内には「?」、表示枠W3内には「継続」、表示枠W4内には「終了」の文字が表示されるとともに、図柄停止表示時間中、表示枠W1〜W4の枠部が順番(時計周り)に太枠表示されるようになっており、最終的に太枠表示された表示枠内に表示された内容の演出(「継続」又は「終了」)が行われるようになっている。
具体的には、最終的に表示枠W1が太枠表示された場合はツアーモードが継続することとなる。なお、最終的に太枠表示された表示枠内の表示が「?」の場合は、当該太枠が停止表示された段階で「?」から「継続」又は「終了」の文字表示に切り替わるようになっている。
図38に示すように、ツアーモードリミット演出の演出パターンは、遊技制御装置100から送信される停止情報コマンドの内容に基づいて決定されるようになっている。
具体的には、当該停止情報コマンドのACTIONデータが「04h」の場合は、終了パターン(終了1−1−1から1−4−3)、ACTIONデータが「02h」の場合は、終了パターン(終了2−1から2−4)、ACTIONデータが「03h」の場合は、継続パターン(継続1−1から4−4)が選択されることとなる。
より具体的には、終了パターン1−1−1が選択された場合は、表示枠W1に「継続」、表示枠W2〜W4に「終了」の文字表示がなされ、最終的に表示枠W2が太枠表示されて、ツアーモード演出が終了することとなる。
なお、図16に示すように、停止情報コマンドのうちACTIONデータが「01h」のコマンドは、ワンモアゲーム終了時の図柄停止情報(例えば、12秒)を指示する。また、ACTIONデータが「02h」のコマンドは、ツアーモード終了時の図柄停止情報(例えば、18秒)を指示するものであり、当該図柄停止情報に基づく図柄停止時間は通常の停止時間(例えば、10秒)よりも長めに設定されている。また、ACTIONデータが「03h」のコマンドは、ツアーモード継続時の図柄停止情報(例えば、15秒)を指示する。また、ACTIONデータが「04h」のコマンドは、ツアーモード終了時の図柄停止情報を指示するものであり、当該図柄停止情報に基づく図柄停止時間はACTIONデータが「02h」の停止時間よりも短い停止時間(例えば、15秒)に設定されている。
かかる場合には、演出制御装置300は飾り特別図柄コマンドを受信することで、図柄停止時間がわかるようになっており(図22(b)参照)、ツアーモードリミット演出の演出パターンは、遊技制御装置100から送信される当該飾り特別図柄コマンドの内容に基づいて決定されるようになっている。
図40(a)に示すように、ツアーモードリミット演出パターンが継続パターンに設定されている場合は、停電復旧後は、「ツアーモード継続」の文字を表示部41aに表示させるとともに、当該ツアーモードリミット演出が行われた特図変動表示ゲームの停止図柄(例えば、「8」「7」「5」)を揺れ変動表示させるようにする。
また、図40(b)に示すように、ツアーモードリミット演出パターンが終了パターンに設定されている場合は、停電復旧後は、「ツアーモード終了」の文字を表示部41aに表示させるとともに、当該ツアーモードリミット演出が行われた特図変動表示ゲームの停止図柄(例えば、「8」「7」「5」)を揺れ変動表示させるようにする。
なお、停電復旧後の当該特図変動表示ゲームの停止図柄は揺れ変動させることなく、停止表示させるようにしても良い。
また、特別遊技状態の終了後、所定回数の変動表示ゲームにおいて図柄が変動中の場合に特定遊技状態(普通変動入賞装置37のサポート)を発生させ、当該図柄が停止中の場合には特定遊技状態を発生させないようにしたので、遊技者に過剰に遊技価値(例えば、賞球)が付与されることを抑制することができる。
例えば、図41のように、ワンモアチャンスゲーム終了後に確率状態が高確率状態に設定されているか低確率状態に設定されているかを明確に報知しない確率曖昧モードに移行し、当該確率曖昧モード中の図柄停止時間が通常よりも長めに設定された特図変動表示ゲームの図柄停止時間中に、演出ボタン25の押下を促す表示を行うようにしても良い。そして、確率状態が高確率状態に設定されている場合において、演出ボタン25が押されると、高確率状態であることを報知する表示(例えば、「高確率モード突入」)を行う。一方、演出ボタン25が押されないと、通常のモードに移行したことを報知する表示(例えば、「ノーマルモード突入」)を行う。ただし、このときの確率状態は高確率状態のままである。
また、確率状態が低確率状態に設定されている場合においては、演出ボタン25の押下に関わらず、通常のモードに移行したことを報知する表示(例えば、「ノーマルモード突入」)を行う。
具体的には、例えば、図43に示すように、図柄停止時間中になると枠表示装置28aに「機種情報」及び「大当たり履歴」の項目を表示させるようにする。
そして、「機種情報」の項目が表示された領域の画面に遊技者が指等を接触させると、表示内容が切り替えられ、当該遊技機10の“大当たり確率”、大当たりのうち確変大当たりとなる割合を示す“確率変動割合”、大当たり遊技におけるラウンド数を示す“大当たり”、各入賞口に遊技球が入賞したときの賞球数を示す“賞球”等の情報が表示されるようになっている。
また、「大当たり履歴」の項目が表示された領域の画面に遊技者が指等を接触させると、表示内容が切り替えられ、前回の大当たり遊技の終了後、今回の大当たりが発生するまでの間に行われた特図変動表示ゲームの実行回数(回転数)情報が表示されることとなる。より具体的には、今回の大当たりが発生するまでの回転数のほかに前回及び前々回等の大当たりが発生するまでの回転数が表示されるようになっている。
なお、大当たり履歴情報の閲覧に関しては、前回の大当たり終了後から1000回転以上の特図変動表示ゲームが行われても大当たりが発生しない場合に、当該大当たり履歴情報が表示されるようにしても良い。具体的には、例えば、前回の大当たり終了後から1000回転以上の特図変動表示ゲームが行われているときの図柄停止時間中に限り、枠表示装置28aに「大当たり履歴」の項目を表示させるようにしても良いし、当該1000回転未満であっても「大当たり履歴」の項目を表示させるが、当該1000回転以上となるまでは「大当たり履歴」の項目が表示された領域の画面に遊技者が指等を接触させても表示内容が切り替わらないように設定しても良い。
また、「機種情報」や「大当たり履歴」に係る情報の閲覧は、当該遊技機10の情報に限らず、例えば、当該遊技機10と相互間通信可能な他の遊技機(例えば、隣接する遊技機等)に関する情報を閲覧できるようにしても良い。
なお、当該漫画本の内容の表示は原作に限らず、当該漫画本の内容に脚色を加えたアニメーションを表示するようにしても良い。また、当該図柄停止時間中に原作の漫画本の内容を表示させるか当該アニメーションを表示させるかを遊技者に選択させるようにしても良い。
また、当該漫画本の内容の表示範囲を特図変動表示ゲームの大当り回数に応じて変更するようにしても良い。
具体的には、例えば、当該大当り回数が1〜3回の場合には原作の漫画本の1巻を読むことができ、当該大当り回数が4〜8回の場合には1巻及び2巻を読むことができるようにしても良い。
ここで、遊技機10は、遊技領域32の近傍で発光することで当該遊技領域32を装飾可能な枠装飾装置18と、枠装飾装置18の発光制御と枠表示装置28aの表示制御を行う演出制御装置300と、を備え、枠装飾装置18は、枠表示装置28aの近傍に配設され、演出制御装置300は、枠表示装置28aの表示制御を行っている場合、枠装飾装置18の発光量を通常よりも少なくしたこととなる。
これにより、枠表示装置28aにて表示された演出内容を見やすくすることができるようになる。
次に、表示装置41及び枠表示装置28aを用いた一連の演出表示について説明する。なお、本実施例が適用される遊技機は、基本的には、上述の遊技機と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して重複した説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
そして、図46(b)のように、遊技者が指等を枠表示装置28aの演出キャラクタCが表示された領域に接触させた状態でその指等を表示装置41側へと左横方向にスライドさせる。なお、演出キャラクタCが枠表示装置28aに表示された際に遊技者に対して指等の当該左横方向へのスライド動作を促す表示(例えば、左向の矢印表示)を行うようにしても良い。
なお、演出キャラクタCが枠表示装置28aから表示装置41への移動に成功する演出表示は、例えば、当該特図変動表示ゲームにてリーチが発生することを条件に行うようにする。
一方、図46(d)に示すように、遊技者による指等のスライド動作後に棒状発光部材18aが発光した場合は、演出キャラクタCは枠表示装置28aから表示装置41への移動を阻まれ、枠表示装置28aにて転倒する演出表示がなされる。
ここで、演出制御装置300は、枠表示装置28aの操作に基づいて、当該枠表示装置28aの表示内容と関連性のある表示画像を表示装置41に表示させたこととなる。
これにより、遊技者による当該枠表示装置28aの接触操作によって、当該枠表示装置28aに表示された表示内容と関連性のある表示画像を表示装置41に表示させることができるので、遊技の興趣を向上させることができる。
そして、図47(b)に示すように、当該特図変動表示ゲームの結果が大当りの場合には、演出キャラクタCが左図柄及び右図柄と同じ図柄である「7」図柄で中図柄を停止させる演出表示を行う。
続けて、図47(c)に示すように、中図柄が「7」図柄で停止すると、演出キャラクタCが枠表示装置28aの方へ戻る演出表示がなされた後、図47(d)に示すように、演出キャラクタCが表示装置41から枠表示装置28aへ移動して、枠表示装置28aでは演出キャラクタCが当該大当りの発生を喜ぶ演出表示(例えば、演出キャラクタCが踊る演出表示)がなされることとなる。
続けて、図47(f)に示すように、中図柄が「6」図柄で停止すると、演出キャラクタCが枠表示装置28aの方へ戻る演出表示がなされた後、図47(g)に示すように、演出キャラクタCが表示装置41から枠表示装置28aへ移動して、枠表示装置28aでは演出キャラクタCが当該はずれの発生に落胆する演出表示(例えば、演出キャラクタCが寝込んでしまう演出表示)がなされることとなる。
ここで、演出ボタン25は、表示装置41に表示された複数の画像のうち一の画像を選択する演出操作部をなし、演出制御装置300は、演出ボタン25の操作により選択された一の画像を枠表示装置28aに背景画像として表示したこととなる。
これにより、遊技者による操作によって、枠表示装置28aに表示される背景画像を選択することができるので、当該遊技者が遊技に飽きてしまうことを抑制することができるようになる。
なお、上記実施例では、選択可能な背景画像として「花」の画像、「月」の画像、及び「太陽」の画像を用いたが、大当りが継続して発生した場合(例えば、確変大当りが継続して5回発生した場合)、選択可能な背景画像の種類を増やすようにしても良い。
また、客待ちデモ画面の表示中に現在の変更可能な背景画像を表示装置41に表示するようにしても良い。
また、例えば、確変大当りのラウンド遊技中に背景画像を設定可能にしても良い。
具体的には、例えば、図49(b)に示すように、演出制御装置300は、枠表示ユニット28が備えるタッチセンサ28eによって検出された振動強度に基づいて振動強度のレベル(例えば「弱」「中」「強」)を判定する。
そして、判定されたレベルに対応する数の演出キャラクタを枠表示装置28aに集めて表示させるようにする。そして、図49(c)に示すように、遊技者が指等を枠表示装置28aの演出キャラクタが表示された領域に接触させた状態でその指等を表示装置41側へと左横方向にスライドさせると、図50(a)に示すように、集めた数の演出キャラクタを表示装置41に移動させて表示させることができるようになる。
そして、演出制御装置300は、モータ28cによる動力を発生させて演出表示を行っている状態の枠表示装置28aを回動させた場合、当該枠表示装置28aに表示された画像自体は回動させないようにして表示するようにしても良い。
具体的には、例えば、図51(b)に示すように、枠表示装置28aに“太陽と山”の画像が表示された状態で当該枠表示装置28aを時計周りに90度回動させた場合、3軸加速度センサ28dによって、枠表示装置28aが時計周りに90度回動したことを算出することができるため、反時計周りに90度回動させた状態の“太陽と山”の画像を枠表示装置28aに表示させることで、図51(c)に示すように、当該枠表示装置28aに表示された画像自体は回動させないようにすることができる。
なお、枠表示装置28aは、モータ28cの動力により回動させる場合に限らず、遊技者による手動によって回動させても良い。
図52には、演出制御装置300によって実行される前面構成枠開放検出処理のフローチャートを示した。
図52に示すように、先ず、演出制御装置300は、3軸加速度センサ28dによって前面構成枠12の水平方向への移動を検出することができたか否かを判定(ステップB1)する。
ここで、前面構成枠12の水平方向への移動を検出することができたと判定された場合(ステップB1;Yes)は、前面構成枠12の異常開放を報知するエラー報知処理(ステップB2)を行い、前面構成枠開放検出処理を終了する。
一方、前面構成枠12の水平方向への移動を検出することができないと判定された場合(ステップB1;No)は、前面構成枠開放検出処理を終了する。
次に、演出制御装置300において実行される手翳し演出処理について図53〜図63を用いて説明する。なお、本実施例が適用される遊技機は、基本的には、上述の遊技機と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して重複した説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
図53(a)に示すように、遊技機10は遊技者が翳した手の位置を検出可能な位置検出装置29を備えている。
そして、演出制御装置300は、図53(b)に示すように、位置検出装置29によって遊技者が翳した手の位置を検出することによって、当該手がカバーガラス14前面の右側から左側へ移動したと判定し、図53(c)に示すように、当該手の動きに合わせて表示装置41にて魚群画像を表示部41aの右側から左側へ移動させる演出表示を行う。
次に、手翳し演出を行うための位置検出処理の手順について図54のフローチャートを用いて説明する。
ここで、遊技者の手の位置を検出することができたと判定された場合(ステップB11;Yes)は、上記位置検出の結果に対応する演出(手翳し演出)を実行し(ステップB12)、位置検出処理を終了する。
一方、遊技者の手の位置を検出することができないと判定された場合(ステップB11;No)は、位置検出処理を終了する。
図55(a)に示すように、位置検出装置29は、ガラス枠15に複数の発光部A1〜A12と各発光部A1〜A12と対向する複数の受光部B1〜B12とを備えている。
具体的には、図56(a)に示すように、発光部A1には受光部B1、発光部A2には受光部B2、…、発光部A12には受光部B12がそれぞれ対向するようにカバーガラス14の周囲近傍に各発光部A1〜A12及び各受光部B1〜B12が配設されている。
発光部A1〜A12は、例えば、赤外線を発光する赤外発光ダイオードによって構成される。また、受光部B1〜B12は、例えば、赤外線を受光するフォトトランジスタによって構成される。
図55(b)は、同図(a)に示したガラス枠15の側面図である。このように、カバーガラス14の前面の動作検出空間に遊技者が手を翳すことによって、発光部からの光が遮られ手の位置を検出することができるようになっている。
図56(b)に示すように、例えば、先ず、遊技者がE1の位置に手を翳した場合、発光部A1、A2、A3、A7、A8、及びA9からの光が遮られることによって、発光部A1と受光部B1とを結ぶ線、発光部A3と受光部B3とを結ぶ線、発光部A7と受光部B7とを結ぶ線、そして発光部A9と受光部B9とを結ぶ線で囲まれる領域近傍に遊技者の手が翳されていることが検出されるようになっている。
そして、遊技者がE2の位置に手を左方向にスライドさせた場合、発光部A4、A5、A6、A10、A11、及びA12からの光が遮られることによって、発光部A4と受光部B4とを結ぶ線、発光部A6と受光部B6とを結ぶ線、発光部A10と受光部B10とを結ぶ線、そして発光部A12と受光部B12とを結ぶ線で囲まれる領域近傍に遊技者の手が翳されていることが検出されるようになる。
これにより、演出制御装置300は、遊技者がカバーガラス14の前面に翳した手の位置を検出して、当該手の動きを推測することができることとなる。
ここで、位置検出装置29は、表示装置41の前面の所定領域内で移動した物体の位置を検出可能な位置検出手段として機能する。
具体的には、位置検出装置29は、表示装置41の前面側に複数の発光部A1〜A12を備えるとともに当該複数の発光部A1〜A12のそれぞれと対向する位置に複数の受光部B1〜B12を備え、発光部から照射された光が遮られ対向する受光部で検出されなくなることによって、表示装置41の前面の所定領域内で移動した物体の位置を検出可能としたこととなる。
具体的には、例えば、図57(a)のガラス枠15の平面図に示すように、遊技機10は、ガラス枠15前面の左側部に赤外センサI1を備えるとともに、右側部に赤外センサI2を備える。
赤外センサI1は、ガラス枠15前面の左半分の領域内で翳された手を検出可能となっている。また、赤外センサI2は、ガラス枠15前面の右半分の領域内で翳された手を検出可能となっている。
同図のタイミングチャートから、演出制御装置300は遊技者がガラス枠15前面の左側から右側に向かって手を動かしたことを判定可能となり、かかる判定結果に対応して、例えば、表示装置41の左部から右部に向かって魚群が移動する演出表示を行うようにすることが可能となる。
同図のタイミングチャートから、演出制御装置300は遊技者がガラス枠15前面の右側から左側に向かって手を動かしたことを判定可能となり、かかる判定結果に対応して、例えば、表示装置41の右部から左部に向かって魚群が移動する演出表示を行うようにすることが可能となる。
図58(a)は、特図変動表示ゲームにてリーチ(ダブルリーチ)が発生した状態を示す図である。このとき、演出制御装置300は、表示装置41の表示部41aに演出ボタン25の押下を促す表示(例えば演出ボタン25を模した図形に「PUSH」の文字を付した表示)を行う。
ここで、演出ボタン25が押下されると、演出制御装置300は、図58(b)に示すように、遊技者に対してカバーガラス14の前面に手を翳すことを促す表示、図58(c)に示すように、泡の画像の表示、又は図58(d)に示すように、大魚の画像の表示の何れかを行う。
一方、演出ボタン25が押下されない場合には、図58(e)に示すように、上記のような演出表示を行うことなく、特図変動表示ゲームを実行する。
また、ここで手を翳さない場合には、図58(h)に示すように、上記のような演出表示を行うことなく、特図変動表示ゲームを実行する。
次に、上述の手翳し演出を行うリーチ演出処理の手順について図59及び図60のフローチャートを用いて説明する。
ここで、特図変動表示ゲームの結果が大当りであると判定された場合(ステップB21;Yes)は、当該特図変動表示ゲームにてリーチが発生するか否かを判定(ステップB22)する。
ここで、演出ボタン25が押下されたと判定された場合(ステップB23;Yes)は、20%の割合で表示部41aに泡画像の表示(図58(c)参照)を行う(ステップB24)か、当該泡画像の表示と同様、20%の割合で表示部41aに大魚画像の表示(図58(d)参照)を行う(ステップB25)か、又は60%の割合で表示部41aに手を翳すことを促す表示(図58(b)参照)を行う(ステップB26)。
ここで、手が翳されたと判定された場合(ステップB27;Yes)は、90%の割合で表示部41aに魚群画像の表示(図58(f)参照)を行う(ステップB28)か、10%の割合で表示部41aに大魚画像の表示(図58(g)参照)を行い(ステップB29)、リーチ演出処理を終了する。
一方、手が翳されていないと判定された場合(ステップB27;No)は、リーチ演出処理を終了する。
ここで、演出ボタン25が押下されたと判定された場合(ステップB31;Yes)は、90%の割合で表示部41aに泡画像の表示(図58(c)参照)を行う(ステップB32)か、7%の割合で表示部41aに大魚画像の表示(図58(d)参照)を行う(ステップB33)か、又は3%の割合で表示部41aに手を翳すことを促す表示(図58(b)参照)を行う(ステップB34)。
このように、特図変動表示ゲームの結果がはずれとなる場合に比べて大当りとなる場合の方が手を翳すことを促す表示処理を行う割合が高く設定されている。
ここで、手が翳されたと判定された場合(ステップB35;Yes)は、90%の割合で表示部41aに魚群画像の表示(図58(f)参照)を行う(ステップB36)か、10%の割合で表示部41aに大魚画像の表示(図58(g)参照)を行い(ステップB37)、リーチ演出処理を終了する。
一方、手が翳されていないと判定された場合(ステップB35;No)は、リーチ演出処理を終了する。
図61(a)は、特図変動表示ゲームの実行中(識別図柄が変動中)に表示装置41の表示部41aの表示内容を視認不可能にした状態を示す図である。
かかる状態において、遊技者がカバーガラス14の前面で手を翳して動かすと、演出制御装置300は当該手の位置情報を順次記憶することによって、当該手の動きの軌跡情報を取得することができるようになっている。
そして、図61(b)に示すように、演出制御装置300は、当該軌跡情報に基づいて、表示部41aの遊技者が手を動かした軌跡に対応した表示領域の内容を視認可能にすることができるようになっている。
ここで、演出制御装置300は、表示装置41の表示画面において、複数の図柄が変動表示する特図変動表示ゲームを実行可能な変動表示手段、少なくとも特図変動表示ゲーム中の表示画面の表示内容を隠蔽するかのようにして識別不能な画像を表示する隠蔽表示手段、及び、隠蔽表示手段による識別不能な画像の表示中に位置検出装置29により検出された物体の位置に基づいて、当該位置に対応する表示画面の隠蔽された表示内容の少なくとも一部を識別可能に表示する現出表示手段として機能する。
これにより、特図変動表示ゲーム中に遊技者による操作が可能な演出表示を実行することができることとなり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、当該表示領域は視認可能となってから所定時間経過後に再度視認不可能な状態に戻るようになっている。
具体的には、例えば、図61(c)に示すように、演出制御装置300は、表示部41aの表示領域P1〜P6の各領域の位置情報を記憶しておく。
また、図61(d)に示すように、演出制御装置300は、遊技者がカバーガラス14の前面で手を翳す手翳領域T1〜T6についても各領域の位置情報を記憶しておく。
また、表示領域P1の位置情報と手翳領域T1の位置情報、表示領域P2の位置情報と手翳領域T2の位置情報、…、表示領域P6の位置情報と手翳領域T6の位置情報を夫々対応付けて記憶しておく。
図61(e)は、遊技者によって手翳領域T2、T5、及びT6に手が翳された状態を示す図である。これにより、表示領域P2、P5、及びP6が視認可能な状態となっている。
ここで、演出制御装置300は、表示装置41の表示画面において、複数の図柄が変動表示する特図変動表示ゲームを実行可能な変動表示手段、少なくとも特図変動表示ゲーム中の表示画面の表示内容を隠蔽するかのようにして識別不能な画像を表示する隠蔽表示手段、及び、隠蔽表示手段による識別不能な画像の表示中に位置検出装置29により検出された物体の位置に基づいて、当該位置に対応する表示画面の隠蔽された表示内容の少なくとも一部を識別可能に表示する現出表示手段として機能する。
これにより、特図変動表示ゲーム中に遊技者による操作が可能な演出表示を実行することができることとなり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、遊技者が手を翳すにあたって、同図(e)の表示領域P1に示すように、演出制御装置300は、遊技者に手を翳させる領域(ここでは手翳領域T1)に手翳しを促す表示(例えば、「タッチ!」の文字表示)を行う。また、演出制御装置300によって、「タッチ!」の文字表示がなされた表示領域に対応する手翳領域以外に手を翳しても当該表示領域は視認可能な状態に切り替わらないようになっている。
図62(a)は、特図変動表示ゲームの実行中(識別図柄が変動中)に始動入賞が発生したことに基づいて、新たに始動記憶の表示が行われた状態を示す図である。
具体的には、このとき既に始動記憶を一つ有する状態で、新たに始動入賞が発生し消化順序が2番目の始動記憶として先読み予告が行われることを報知する始動記憶(先読み記憶)の表示(図中、ハッチングされた丸印表示)がなされる。
ここで、先読み予告とは、保留された始動記憶(始動権利)に基づく特図変動表示ゲームの抽選結果に応じて、その保留より前に保留されている始動記憶に対応した特図変動表示ゲームにおいて実行される予告演出である。
そして、図62(d)及び(e)に示すように、先読み記憶に基づく特図変動表示ゲームが実行される前にカバーガラス14の前面右側に手を翳し続けると、表示部41aの右部に魚が集まってくる演出表示がなされる。
そして、図62(g)に示すように、遊技者が手を右側から左側へスライドさせると、表示部41aの右部から左部へ魚群が移動する演出表示がなされる。
ここで、演出制御装置300は、位置検出装置29によって検出された物体の位置に基づいて、表示装置41の表示内容を変化させたこととなる。
これにより、位置検出装置29によって、表示装置41の前面の所定領域内で移動した物体の位置を検出して、当該検出された物体の位置に基づいて、表示装置41の表示内容を変化させることができるので、遊技者の動きに対応した特図変動表示ゲームの演出表示を適切に行うことができる。
そして、図62(h)に示すように、遊技者がカバーガラス14の前面へ手を翳すとともに、当該特図変動表示ゲームにてリーチが発生すると、図62(i)に示すように、表示部41aの右部から左部へ魚群が移動する演出表示がなされる。
具体的には、例えば、図63(a)に示すように、表示装置41に魚群画像を表示させた場合、図63(b)に示すように、当該魚群画像の行く手に岩壁画像を表示させた後、図63(c)に示すように、当該魚群画像が岩壁画像に衝突する演出表示を行う。また、当該演出表示を行うタイミングで、枠表示装置28aの表示画面に当該表示画面の連続押下を促す表示(例えば「PUSH」の文字表示)を行う。
そして、当該演出表示中の特図変動表示ゲームの結果が大当りであり、且つ、遊技者が所定回数以上枠表示装置28aの表示画面を連続押下した場合には、図63(d)に示すように、岩壁が砕ける演出表示を行った後、大当り結果を表示するようにする。なお、当該特図変動表示ゲームの結果が大当りであるが、遊技者が所定回数以上枠表示装置28aの表示画面を連続押下しない場合には、上記のように岩壁が砕ける演出表示を行わずに上記連続押下を促す表示がされてから所定時間経過後に大当り結果を表示するようにする。
また、当該演出表示中の特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、上記のように岩壁が砕ける演出表示を行わずに上記連続押下を促す表示がされてから所定時間経過後にはずれ結果を表示するようにする。
ここで、演出制御装置300は、表示装置41の表示内容を変化させた後、枠表示装置28aを操作することで、所定の演出を実行したこととなる。
これにより、遊技者による当該枠表示装置28aの接触操作によって、表示装置41の表示内容を変化させた後、さらに所定の演出を実行することができるようになるので、遊技の興趣を向上させることができる。
具体的には、上皿21や下皿23の上面に枠表示装置28aを備えるようにしても良い。また、下皿が無く、上皿のみで構成された遊技機の場合でも当該上皿の上面に枠表示装置28aを備えるようにしても良い。
28a 枠表示装置(タッチパネル式表示装置)
A1〜A12 発光部
B1〜B12 受光部
29 位置検出装置(位置検出手段)
41 表示装置
100 遊技制御装置
300 演出制御装置(制御手段、変動表示手段、隠蔽表示手段、現出表示手段)
Claims (1)
- 複数の識別情報を変動させる変動表示ゲームを表示可能な表示装置と、前記表示装置の表示内容を制御する制御手段と、を備え、
前記変動表示ゲームの表示態様が、特別結果態様となった場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる遊技機において、
前記表示装置前方の所定領域に物体があることを検出可能な位置検出手段と、
遊技者が操作可能な演出ボタンと、を備え、
前記制御手段は、
前記変動表示ゲームにおいて、前記表示装置に前記演出ボタンの押下を促す表示をさせることが可能であり、
前記表示装置に前記演出ボタンの押下を促す表示をさせ、前記演出ボタンが押下されたことを検出した場合に、前記表示装置に、演出表示と、手を翳すことを促す表示との何れかを行わせることが可能であり、
前記表示装置に手を翳すことを促す表示をさせた後、前記位置検出手段によって遊技者が前記所定領域内に手を翳したことを検出した場合に、前記表示装置の表示内容を変化させることが可能であり、
前記特別結果態様となる変動表示ゲームにおいては、前記演出ボタンが押下されたことを検出した後、前記演出表示よりも、前記手を翳すことを促す表示の方を、高い確率で表示させることを特徴とする遊技機。
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