JP5572773B1 - 開閉具及びこれを備えた袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】嵩張らない開閉具を提供する。
【解決手段】開閉具1は、弾性変形可能な薄板状の部材により平面状に形成され、屈曲基準線L1を有するベース部11と、屈曲基準線L1の中央部から突出された蓋部12と、蓋部12の外周を囲繞するとともに屈曲基準線L1における蓋部12の両側で、ヒンジ部Hを介してベース部11に接続された屈曲部13とを有する外蓋10と、弾性変形可能な薄板状の部材により平面状に形成され、蓋部12に覆われた内容物取出口21aを有するとともにベース部11及び屈曲部13の内面に接着された内蓋20とを備え、ベース部11に対して屈曲部13がヒンジ部Hを介して内側に相対的に屈曲されることにより、蓋部12が開放されて、内容物取出口21aが露出されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、袋の内側に収納された粒状体や液体等の内容物を取り出すための開閉具、及びこれを備えた袋に関する。
近時、種々の食品が、例えば、合成紙や合成樹脂製のフィルムを貼り合わせて製袋した軟質の袋(パウチ)に、内容物として収容されている。ここで、内容物として、少しずつ繰り返して使用するもの、例えば、塩,コショウ等の調味料、ふりかけ、お茶の葉等を収納する袋には、プラスチック製のファスナが設けられていて、繰り返して開閉することが可能になっているものがある。
ところで、このものは、繰り返して開閉されるにもかかわらす、開閉時に両手での操作が必要とされるため、開閉操作が煩雑であるという不具合があった。
そこで、本出願人は、このような不具合を解消すべく、片手で簡単に開閉操作できる開閉具及びこれを備えた袋を提案した(特許文献1参照)。
この開閉具は、「袋の取出口に対応するスリットSを介して相互に対向するとともに、取出口の一方の端縁と他方の端縁とに沿ってそれぞれ接着されて端縁の長手方向の中間部を凸状に持ち上げる一対の凸状の開封部11,12と、開封部11,12の長手方向の両端部をそれぞれ連結するとともに、開封部11,12を、スリットSを閉じる閉鎖位置P1と、スリットSを開いて内容物の取り出しを可能とする開放位置P2とに揺動可能に支持するヒンジ部21,22と、開封部11,12のそれぞれにスリットSから遠ざかるように設けられてスリットの開放時に指で押される一対の把手部31,32と」を備えている。
特許第5017500号
しかしながら、上述の開閉具は、全体が1枚の板状の部材で構成されてはいるものの、不使用時でも厚さ方向に湾曲した立体形状であるために、平面状に構成されたものと比較して嵩張るという問題があった。そして、この開閉具を備えた袋についても同様で、多数枚重ねたときに、高さが高くなり、また、開閉具のある部分のみが高くなって姿勢が安定しないという問題があった。このため、輸送性(搬送性)、保管性、製袋時の作業性が悪いという問題があった。
なお、これらの問題は、液体の食品やシャンプーを収容した袋(パウチ)の内容物取出口に使用される筒状の開閉具(スパウト)、及びこれを備えた袋においては、特に切実な問題となっている。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、不使用時には平面状でありながら、使用時には立体形状を構成することができる開閉具、及びこれを備えた袋を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、開閉具において、弾性変形可能な薄板状の部材により平面状に形成され、屈曲基準線を有するベース部と、前記屈曲基準線の中央部から突出された蓋部と、前記蓋部の外周を囲繞するとともに前記屈曲基準線における前記蓋部の両側で、ヒンジ部を介して前記ベース部に接続された屈曲部とを有する外蓋と、弾性変形可能な薄板状の部材により平面状に形成され、前記蓋部に覆われた内容物取出口を有するとともに前記ベース部及び前記屈曲部の内面に接着された内蓋と、を備え、前記ベース部に対して前記屈曲部が前記ヒンジ部を介して内側に相対的に屈曲されることにより、前記蓋部が開放されて、前記内容物取出口が露出される、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の開閉具において、前記内蓋は、その周端縁の全周のうちの、少なくとも一部が前記ベース部及び前記屈曲部の内面に接着されている、
ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る開閉具において、前記内蓋は、前記周端縁が前記ベース部及び前記屈曲部の内面に接着されてヒンジ結合を構成している、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に係る開閉具において、前記蓋部と前記屈曲部との間に嵌合部が設けられている、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に係る開閉具において、前記蓋部は、内面側に閉鎖時に前記内容物取出口に嵌合する第1栓部を有する、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に係る開閉具において、前記外蓋及び前記内蓋は、変形を容易にするための溝部を有する、ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に係る開閉具において、前記内蓋の内面側における前記内容物取出口の近傍に、前記屈曲部の屈曲動作に連動して、前記内容物取出口から離れる方向に移動する拡幅部を有するスペーサを備える、ことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る開閉具において、前記スペーサは、前記内蓋に固定された第1リンクと、前記第1リンクに連結されるとともに前記屈曲部の屈曲動作により揺動される第2リンクと、前記第1リンクに揺動可能に連結された第3リンクと、前記第2リンク及び前記第3リンクに揺動可能に連結されて前記拡幅部を構成する第4リンクとを有する4節リンクである、ことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る開閉具において、前記第3リンクは、前記第4リンク側に延長された延長部を有する、ことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項8又は9に係る開閉具において、前記第3リンクは、前記内容物取出口を内面側から開閉する第2栓部を有する、ことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項7に係る開閉具において、前記スペーサは、前記ベース部の内面に固定された一端部と、前記屈曲部の内面に固定された他端部と、前記拡幅部を構成する弾性変形可能な薄板状の中間部とを有する、ことを特徴とする。
請求項12に係る発明は、シート材によって製袋された袋において、内側に内容物を収納する袋本体と、前記袋本体の一部に取り付けられて前記内容物を取り出すための開閉具と、を備え、前記開閉具が請求項1ないし11のいずれか1項に記載の開閉具である、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、開閉具は、いずれも弾性変形可能な薄板状の部材により平面状に形成された外蓋と内蓋とによって構成されているので、不使用時には、全体が平面状となり、使用時(内容物の取出時)には、屈曲部の屈曲動作により立体的となって、内容物の取り出しを可能とする。
請求項2の発明によれば、外蓋に対し、内蓋の周端縁の全周のうちの一部が接着されることにより、外蓋と内蓋との接着は、面状ではなく線状に近いものとなる。このため、屈曲部の屈曲動作時に、外蓋及び内蓋の弾性変形、特に、厚さ方向の弾性変形が容易となる。なお、外蓋に対し、内蓋の周端縁を全周にわたって接着した場合には、外蓋と内蓋との間を密閉することができる。
請求項3の発明によれば、ヒンジ結合により、内蓋の周端縁近傍は、外蓋に対して揺動動作が容易となるので、屈曲部の屈曲動作時に、外蓋及び内蓋の弾性変形、特に、厚さ方向の弾性変形が一層、円滑に行われる。
請求項4の発明によれば、蓋部と屈曲部との間に嵌合部が設けられているので、この部分の密閉性を高めることができる。
請求項5の発明によれば、蓋部の内面側に、第1栓部が設けられているので、この部分の密閉性を高めることができる。
請求項6の発明によれば、外蓋及び内蓋は、溝部を有しているため、屈曲部の屈曲動作時に弾性変形が容易となる。
請求項7の発明によれば、屈曲部の屈曲動作時に、スペーサにより、内蓋の内面側における内容物取出口の近傍にスペースを確保することができる。このため、内容物取出口から内容部を円滑に取り出すことができる。
請求項8の発明によれば、4節リンクによってスペースを確保することができる。
請求項9の発明によれば、第3リンクは、延長部を有しているので、拡幅幅を大きくして、内容物取出口からの内容物の取り出しを、さらに円滑にすることができる。
請求項19の発明によれば、第3リンクが第2栓部を有することで、内容物取出口の密閉性をさらに高めることができる。
請求項11の発明によれば、薄板状の中間部が、屈曲部の屈曲動作によって、内容物取出口から遠ざかる方向に凸状に変形するので、屈曲部の屈曲動作時に、内蓋の内面側における内容物取出口の近傍にスペースを確保することができる。
請求項12の発明によれば、開閉具が平面状に構成されているため、この開閉具が取りつけられた、内容物が充填される前の袋全体を平面状に構成することができる。
実施形態1の開閉具1の閉鎖状態を説明する図であり、(A)は正面図、(B)は(A)中のX−X線矢視図、(C)は背面図である。 実施形態1の開閉具1の開放状態を説明する図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は背面図、(F)は左側面図である。 実施形態2の開閉具2の閉鎖状態を説明する図であり、(A)は正面図、(B)は(A)中のX−X線矢視図、(C)は背面図である。 実施形態2の開閉具2の開放状態を説明する図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は背面図、(F)は左側面図である。 実施形態3の開閉具3の閉鎖状態を説明する図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は背面図である。 (A)はスタンディングパウチにおいて、内容物を充填する様子を説明する正面図であり、(B)は内容物の充填後にスタンディングパウチを閉じる様子を説明する正面図である。 スタンディングパウチに取り付けられた状態の開閉具2を正面側から見た図であり、(A)は閉鎖時、(B)は開放時を示す。 スタンディングパウチに取り付けられた状態の開閉具2を背面側から見た図であり、(A)は閉鎖時、(B)は開放時を示す。 (A)〜(D)は開閉具2を開閉状態に維持するロック機構を説明する図である。 (A)は外蓋10の形状を説明する図であり、(B)は蓋部の形状を説明する図である。 内蓋20の形状、及び内容物取出口21aの形状、個数、位置等を説明する図である。 (A),(B)は、内容物取出口21aを説明する図である。 (A)〜(C)は、内容物取出口21aに取り付けた逆止弁21cを説明する図である。 (A)〜(C)は、パッケージフィルムPFのカットを説明する図である。 (A)は袋Yの1つの角部Y2を斜めに切除して、開閉具2を横向きに取り付けた例を示し、(B)は袋Yの2つの角部Y1,Y2を斜めに切除して、開閉具2を横向きに取り付けた例を示す図である。 (A)は開閉具2が閉鎖位置P1及び開放位置P2にある状態のスタンディングパウチ袋、(B)は五方(二点鎖線は四方)シール袋(自立可能)、(C)は五方(二点鎖線は四方)シール袋、(D)は四方(二点鎖線は三方)シール袋、(E)はピロー袋(背貼り)、(F)はガゼット袋(自立可能)、(G)はガゼットピロー袋(背貼り)、(H)は平袋(二点鎖線),サイドシール袋を、それぞれ示す図である。 (A),(B)は蓋部12と屈曲部13との間の嵌合部Kの形状を説明する図である。 図3(B)に示すスペーサ30とは異なる別のスペーサ35を説明する図である。
以下、本発明を適用した実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図2を参照して本発明を適用した実施形態1に係る開閉具1について説明する。
ここで、図1は、実施形態1の開閉具1の「閉鎖状態」を説明する図であり、(A)は正面図、(B)は(A)中のX−X線矢視図、(C)は背面図である。なお、説明の便宜上、図1(B)における外蓋10及び内蓋20の板厚は誇張して図示している。また、図2は、実施形態1の開閉具1の「開放状態」を説明する図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は背面図、(F)は左側面図である。なお、開閉具1の閉鎖状態とは、外蓋10の蓋部12が閉鎖位置P1に配置された状態をいい、また、開閉具1の「開放状態」とは、蓋部12が開放位置P2に配置された状態をいうものとする。
図1に示すように、開閉具1は、弾性変形可能な薄板状の部材により平面状に形成された外蓋10と、同じく、弾性変形可能な薄板状の部材により平面状に形成された内蓋20とを重ねるようにして、全体としても平面状に構成されている。
外蓋10は、図示例では、角を丸くした正方形状に形成されている。外蓋10は、1本の対角線に対応する屈曲基準線L1を有していて、外蓋10のうちの、屈曲基準線L1を基準として一方側に位置する直角三角形状の領域が、ベース部11となっている。ベース部11における、屈曲基準線L1の中央部からは、等脚台形状の蓋部12が突出されている。また、蓋部12の外周縁12aを囲繞するようにして、屈曲部13が設けられている。屈曲部13の内周縁13aは、上述の蓋部12が図1に示す閉鎖位置P1に配置された状態においては、その蓋部12の外周縁12aに係合している。
屈曲部13は、蓋部12の外周縁12aを「く」字形に囲繞するとともに、両端部が、屈曲基準線L1上に位置するヒンジ部H,Hを介してベース部11に接続されている。これらヒンジ部H,Hは、外蓋10の厚さ方向に沿っての外面10a側(表面側)においては、ベース部11と屈曲部13と接続されるとともに、内面10b側(裏面側)においては、断面形状がV字形に開いた溝(例えば、60度,90度)が形成されている。これにより、屈曲部13は、蓋部12を残して、ベース部11に対して、内面10b側に比較的容易に相対的に屈曲(山折り)することができるようになっている。なお、ベース部11に対する屈曲部13の屈曲動作は、相対的なものであり、以下では、「屈曲動作」といった場合には、ベース部11に対する屈曲部13の屈曲動作、屈曲部13に対するベース部の屈曲動作、双方の屈曲動作のいずれをも含むものとする。
上述のベース部11と蓋部12と屈曲部13をと有する外蓋10は、1枚の薄板状の部材(例えば、プラスチックの薄板)によって一体的に形成されている。ベース部11と蓋部12とは、ヒンジ部や溝部を介することなくそのまま接続されており、ベース部11と屈曲部13とは、上述のようヒンジ部H,Hを介して接続されている。
蓋部12の内面における中央近傍には、栓部(第1栓部)12bが突設されている。この栓部12bは、後述する内蓋20の内容物取出口21aを開閉するものである。
図1(C)に示すように、蓋部12には、溝部a1,a2,a3が形成されている。このうち、溝部a1,a2は、屈曲基準線L1に対して直交する方向に形成されており、溝部a1,a1は、蓋部12の下底に相当する部分を挟んで平行に形成され、また、溝部a2,a2は、蓋部12の上底に相当する部分を挟んで平行に形成されている。なお、溝部a2,a2は、図1(C)中において、外蓋10を端から端まで上下方向に貫通するように形成されているが、同図では、その中間部は、内蓋20に隠されて図示されていない。さらに、溝部a3,a3…は、後述する6角形の内蓋20の外周に沿って形成されている。これら溝部a1,a2,a3は、内面10b側に直線状の溝を掘って、外蓋10の厚さを薄くすることにより形成されている。このため、外蓋10は、これら溝部a1,a2,a3において、比較的容易に屈曲されて、弾性変形が可能である。後述する屈曲部13の屈曲動作時に、これら溝部a1,a2,a3は、例えば、90度以下の範囲内で屈曲されることになるが、このうち、溝部a1,a1は、図1(C)中において山折りされ、一方、溝部a2,a2,a3,a3…は、谷折りされることになる。
なお、図1(A)中の外蓋10の外周縁の少し内側に斜線で示す額縁状の領域は、開閉具1を後述する袋本体Ya(図6参照)に取り付ける際の接着部R1を示す。
ここで、図6(A)に示すように、袋Yが開閉具1〜3(図示では、開閉具2、なお、開閉具2,3については後述する。)と袋本体Yaとによって構成されるものとすると、開閉具1〜3を袋本体Yに取り付ける方法は、袋本体Yaの内面(内側)に取り付ける方法と、袋本体Yaの外面(外側)に取り付ける方法との2通りがある。
袋本体Yaの内面に開閉具1〜3を取り付ける方法として、接着部R1は、外蓋10の内蓋20とは逆の面(外面10a)に、ヒンジ部H上を通ってベース部11及び屈曲部13にまたがって外蓋10の外周部の内側に連続する形で設けてある。袋Yに、後述の図14で示すカットラインCLを形成し、蓋部12の外周縁12a及び屈曲部13の内周縁13aがカットラインCLに沿う位置で袋本体Yaの内面に接着部R1を接着する。また、図1(A)中に斜線で示す長方形状の領域R2は、蓋部12と、袋本体Yaのうちの蓋部12の外面側に位置する部分とを接着する領域である。これにより、袋本体Yaの内のこの部分は、蓋部12が開閉動作により閉鎖位置P1と開放位置P2との間を移動する際に、蓋部12とともに移動することができる。
一方、袋本体Yaの外面に開閉具1〜3を取り付ける方法の場合には、接着部R1は、外蓋10の内面10bに設けてある。袋本体Yaに接着部R1よりも少し小さい透孔を形成し、透孔の周縁部に接着部R1を接着する。これにより、開閉具1を袋本体Yaに取り付けて、全体として袋Yを構成することができる。また、図1(A)中に斜線で示す長方形状の領域R2は、未使用時の開閉具1の内容物取出口21aを密閉しておくためのフィルム(不図示)を張り付けるための領域である。
以上のように開閉具1〜3は、袋本体Yaの内面及び外面のいずれにも取り付けることができるが、外蓋10の内面10bには、溝部a1,a2、ヒンジ部Hなどの溝が存在するため、密閉性の面からは、開閉具1〜3は、袋本体Yaの内側に取り付ける方法が望ましい。
次に、内蓋20は、図1(B),(C)に示すように、六角形状に形成されていて、図1(C)中の縦方向に延びる2本の平行な溝部b1,b1によって、中央部21と左右の端部22とに区画されている。なお、これら溝部b1,b1は、上述の外蓋10の溝部a2,a2に乗っかる位置に形成されている。内蓋20の中央部21には、上述の外蓋10の蓋部12の栓部12bに対応する位置に、円筒形の内容物取出口21aが穿設されており、この内容物取出口21aは、閉鎖位置P1に配置された蓋部12の栓部12bが嵌合されている。
内蓋20は、6本の直線からなる六角形状の周端縁20aが全周にわたって上述の溝部a3,a3…近傍に接着されてヒンジ結合を構成している。つまり、全周にわたって、線状にベース部11及び屈曲部13に接着されている。このように、面状に接着するのではなく線状に接着することにより、後述する屈曲部13の屈曲動作時に、外蓋10及び内蓋20の、それぞれの弾性の基づく変形を容易にしている。さらに、これにより、内容物取出口21aを除く、外蓋10と内蓋20との間の密閉性を確保している。
なお、外蓋10に対し、内蓋20の周端縁20aの全周にわたって接着するに代えて、全周のうちの一部を、ベース部11及び屈曲部13に接着するようにしてもよい。この場合は、外蓋10と内蓋20との接着長さが短くなるため、その分、相互に移動を拘束する部分が少なくなる。屈曲部13の屈曲動作時の外蓋10及び内蓋20の弾性変形は、それぞれの板厚や形状、さらには、相互の接着位置に応じて複雑に変化する。このため、内蓋20の周端縁の全周のうちの、接着する部分を適宜に選択することにより、屈曲動作時の外蓋10及び内蓋20の変形を、好適な形状に近づけるとともに、操作性を向上させることができる。
つづいて、図1,図2を参照して、上述構成の開閉具1の動作を説明する。なお、以下では、開閉具1が後述する袋本体Yaに取り付けられていて、袋Y内に収容されている粒状体や液体等の内容物を開閉具1を介して取り出す場合を想定して説明する。
図1に示すように、開閉具1は、不使用状態においては、蓋部12が閉鎖位置P1に配置されている。このとき、蓋部12は、その外周縁12aが屈曲部13の内周縁13aに係合されることにより、内容物取出口21aが開口している外蓋と10と内蓋20との間の空間G(図2(B)参照)を密閉している。さらに、蓋部12は、その栓部12bが内容物取出口21aに嵌合することで、これを密閉している。すなわち、閉鎖位置P1に配置された蓋部12は、外蓋10と内蓋20との間の、内容物取出口21aが開口している空間Gを密閉し、かつ、栓部12bにより内容物取出口21aを密閉している。つまり、二重に密閉していることになる。そして、開閉具1は、この二重の密閉を維持した状態で、平面状に構成されている。言い換えると、開閉具1は、平面状に構成されていながら、二重の密閉を実現しているということになる。
この状態から内容物取出口21aを開放するために、ユーザは、図1(A)中の把持部F1,F2を押圧する。これら把持部F1,F2は、外蓋10における、屈曲基準線L1から遠い位置の2つの角部にそれぞれ設定されている。ユーザは、把持部F1,F2をそれぞれ例えば、親指と人差し指とで裏面側に押圧しながら把持する。すると、外蓋10は、把持部F1,F2に近い溝部a3,a3で軽く屈曲されつつ、ヒンジ部H,Hで、屈曲部13が大きく屈曲される。このとき、把持部F1,F2が近接されるため、内蓋20の中央部21が、図1(C)中の上下方向に圧縮されて、外蓋10から離間する方向に変形する。この変形に伴い、内蓋20の端部22が引きずられて徐々に起立し、この端部22が接着部を介して、ベース部11及び屈曲部13を引っ張る。以上の動作が連続的に行われることにより、開閉具1はその弾性に基づいて、二次元的な平面形状から図2に示す三次元的な立体形状に変形される。そして、蓋部12が開放位置P2に配置されて、2重の密閉が解除され、内容物取出口21aからの内容物の取り出しが可能となる。
本実施形態によれば、開閉具1は、不使用時には、平面状となるため、例えば、立体的なスパウトと比較して、多数、集めたときの体積を格段に小さくすることができる。同様に、開閉具1を後述する袋本体Ya(図6(A)参照)に取り付けて袋Yを構成した場合、袋Y全体を平面状とすることができるので、スパウトの付いた袋に対して、例えば、積み重ねたときの厚さを小さくして占有スペースを少なくすることができるとともに、積層状態でも比較的安定した姿勢を維持することができるため、輸送性(搬送性)や保管性、さらに製袋時の効率性を格段に向上させることができる。
<実施形態2>
図3,図4を参照して、実施形態2に係る開閉具2について説明する。
ここで、図3は、実施形態2の開閉具2の「閉鎖状態」を説明する図であり、(A)は正面図、(B)は(A)中のX−X線矢視図、(C)は背面図である。なお、説明の便宜上、図3(B)における外蓋10、内蓋20、及びスペーサ30の板厚は誇張して図示している。また、図4は、実施形態2の開閉具2の「開放状態」を説明する図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は背面図、(F)は左側面図である。なお、開閉具2の「閉鎖状態」、「開放状態」については、上述の実施形態1と同様である。
図3,図4に示すように、本実施形態の開閉具2は、上述の実施形態1の開閉具1に、スペーサ30を付加したものである。なお、外蓋10及び内蓋20については、上述の実施形態1と同様なので、同様な符号を付して重複説明は省略する。
図3(B)に示すように、スペーサ30は、上述の内蓋20の一部を第1リンク31とし、これに第2リンク32、第3リンク(拡幅部)33、及び第4リンク34を加えて4節リンクを構成している。これら第1リンク31〜第4リンク34は、連結部a,b,c,dを介して揺動可能に連結されている。つまり、第1リンク31は連結部a,b間に形成され、第2リンク32は連結部a,c間に形成され、第3リンク33は連結部b,d間に形成され、第4リンク34は連結部c,d間に形成されている。第3リンク33は、連結部dから、連結部bとは反対側(先端側)に延長された延長部(拡幅部)33aを有している。
スペーサ30は、屈曲部13の屈曲動作時に、外蓋10の把持部F2が内面10b側(図3(B)中の右側)に押され、これにより、第2リンク32が連結部aを基準として、矢印R3方向に揺動する。これにより、第3リンク33が連結部bを基準として、矢印R4方向に移動し、第1リンク31〜第4リンク34の全体で平行四辺形を構成する。これに伴い、延長部33aを有する第3リンク33が図3(B)中に二点鎖線で示す位置に移動する。この移動により、袋Y(二点鎖線参照)のうちの、開閉具1が取り付けられている表側のシート材Aから裏側のシート材Bを離間させて、内容物取出口21aの近傍に内容物が入り込むスペースSを確保することができる。
ここで、第4リンク34には、内蓋20の内容物取出口21aよりも大きい透孔34aが穿設されている。この透孔34aは、第1リンク31〜第4リンク34が平行四辺形を構成した際に、内容物取出口21aに対向する位置に配置されるようになっている。これにより、内容物取出口21aに向かう内容物の移動を妨げないようにしている。
なお、第3リンク33は、必ずしも延長部33aを有する必要はない。延長部33aが無い場合には、第3リンク33の延長部33aに代わって、第4リンク34が拡幅部となる。
実施形態2の開閉具2によれば、上述の実施形態1の開閉具1の効果に加え、さらに、スペーサ30により、内容物取出口21aの近傍に内容物が入り込むスペースSを確保することができるので、内容物取出口21aからの内容物の取り出しを円滑に行うことができる、という効果がある。
<実施形態3>
図5を参照して、実施形態3に係る開閉具3について説明する。
本実施形態3の開閉具3は、上述の開閉具2のスペーサ30の第3リンク33に、内容物取出口21aを内面側から閉鎖する栓部(第2栓部)33bを追加した。この点を除いては、開閉具2と同様な構成であるので、同様な部分については同様な符号を付して重複説明は省略する。
スペーサ30の第3リンク33は、連結部bの近傍の内蓋20側の部分に、33bを有している。部33bは、円柱状の凸状に形成されていて、蓋部12が閉鎖位置P1に配置されているときは、内容物取出口21aに嵌合してこれを密閉している。一方、屈曲部13の屈曲動作に連動して、第3リンク33が連結部bを基準として矢印R5方向に移動するのに伴って、内容物取出口21aに対する嵌合が解除される。
本実施形態3の開閉具3は、上述の実施形態1の開閉具1が2重の密閉を行っていたのに対し、3重の密閉を行っているといえる。
本実施形態によれば、上述の実施形態1,2の開閉具2の効果にさらに加え、密閉性がさらに高められるので、内容物が液体である場合に好適である。
次に、上述の開閉具1,2,3が取り付けられて構成される袋(パウチ)Yや、開閉具1,2,3の追加構成等について説明する。なお、以下では、開閉具2を例に説明する。
ここで、袋(パウチ)Yは、2枚の矩形(又は方形)の表側のシート材Aと裏側のシート材Bとを、それぞれ4辺で接着して周縁に接着部Cを設けたものである。シート材A,Bとしては、紙,合成紙,合成樹脂フィルム、金属フィルム,異なる素材のものを積層したラミネートフィルム,バイオプラ等を使用することができる。また、合成樹脂フィルムとしては、ナイロン,ポリエステル,ポリスチレン,ポリエチレン,ポリプロピレン,EVA,EVOH,PVA,PVC,PVDC等を使用することができる。
なお、以下の説明では、袋本体Yaを構成するシート材A,Bのそれぞれ外側を向いた面を外面、内側を向いた面を内面とする。これに従うと、シート材A,Bは、それぞれの内面の周縁を接着して、接着部Cを設けたということになり、また、開閉具1は、袋Yを構成する表側のシート材Aの内面に設けるということになる。
図6(A)は、袋Yとしてのスタンディングパウチにおいて、内容物を充填する様子を説明する正面図であり、(B)内容物の充填後にスタンディングパウチを閉じる様子を説明する正面図である。
本発明に係る袋Yは、一般的なスタンディングパウチと同様にして、袋Yの内側に内容物を充填することができる。
すなわち、袋Yの上端全体を開封しておき、ここから内容物を内側に充填する。このため特別な設備は不要で、充填速度も低下することがない。内容物の充填後、袋Yの上端全体を閉鎖する。なお、閉鎖の手段としては、例えば、熱シール、超音波シール、ホットメルト、接着剤等を使用することができる。
図7は、袋Yとしてのスタンディングパウチに取り付けられた状態の開閉具2を正面側から見た図であり、(A)は閉鎖時、(B)は開放時を示す。また、図8は、袋Yとしてのスタンディングパウチに取り付けられた状態の開閉具2を背面側から見た図であり、(A)は閉鎖時、(B)は開放時を示す。
袋Yのシート材A側の角部に取り付けられた開閉具2のベース部11を、屈曲基準線L1を基準として、袋Yとともに、裏面側(シート材B側)に屈曲させる(折り込む)。これにより、図7(B)に示すように、内容物取出口21aが開放されて、内容物の取り出しが可能となる。なお、図8(A),(B)は、図7(A),(B)に示す袋Yをそれぞれシート材B側から見た図である。
図9(A)〜(D)は開閉具2を開閉状態に維持するロック機構36、すなわち、蓋部12を開放位置P2に保持するためのロック機構36を説明する図である。なお、図9(B)は、第4リンク34を下方から見た図である。また、図9(C),(D)は、(A)中の第4リンク34を厚さ方向に拡大した断面図である。
ロック機構36は、透孔36a,36aと係合凸部36b,36bとによって構成されている。スペーサ30を構成する第4リンク34の両端部には、それぞれ透孔36a,36aが穿設されている。一方、第2リンク32及び第3リンク33における、透孔36a,36aに対応する位置には、一部に曲線部を有する係合凸部36b,36bが突設されている。蓋部12が閉鎖位置P1にあるときは、図9(D)に示すように、係合凸部36b,36bは、透孔36a,36aに入りこんでいる。この状態から蓋部12が開放位置P2に移動されると、スペーサ30は、(A)の右上に図示するように、第1リンク31〜第4リンク34が平行四辺形を構成する。これにより、図9(C)に示すように、係合凸部36b,36bは透孔36a,36aから抜け出て、その先端が第4リンク34の一部に係合される。このため、スペーサ30は、図9(A)に示す位置に保持され、さらに、蓋部12は、開放位置P2(図9(A)に図示した位置)に保持される。なお、係合状態を解除するには、スペーサ30が構成する平行四辺形を潰す方向に軽く力を加えればよい。
図10(A)は、開閉具2の外蓋10の形状を説明する図であり、(B)は蓋部12の形状を説明する図である。図10(A)に示すように、外蓋10の形状は、上述の正方形状のほかに、楕円状、十字形状等であってもよい。このほか、六角形や八角形の多角形状、円形状とすることもできる。また、図10(B)に示すように、蓋部12の形状は、上述の等脚台形状の凸状のほかに、半円形状、三角形状等の凸状とすることができる。さらに、直線状、上述の形状の凹状であってもよい。なお、屈曲部13の屈曲動作時の外蓋10の変形を容易にするための溝部a1,a2等は、適宜に追加又は省略することが可能である。
図11は、内蓋20の形状、及び内容物取出口21aの形状、個数、位置等を説明する図である。同図に示すように、内蓋20は、上述の六角形状の外に、菱形を採用してもよい。さらに、楕円における長軸近傍を、それぞれ両側の尖らせた葉っぱ形状とすることも可能である。また、内容物取出口21aは、上述の円形の外に、三角形状、長方形状、台形状とすることもでき、その数や配設位置も適宜、設定することができる。
図12(A),(B)は、内容物取出口21aに土手部21bを設けた様子を説明する図である。土手部21bは、内容物取出口21aにおける外面側の周縁部に設けた。これにより、袋Yに収納する内容物が液体の場合、内容物取出口21aから注がれる液体を、注ぎ先となる目標の箇所に、的確に滴下することができる。
図13(A)〜(C)は、内容物取出口21aに取り付けた逆止弁21cを説明する図である。内容物取出口21aの土手部21bに小径部21dを設け、ここに内面側(裏面側)から円板状の逆止弁21cを当接させて、固定部材21eで固定する。逆止弁21cとしては、例えば、厚さが0.1〜3.0mm程度のシリコーンゴム製の板を、内容物取出口21aと同形に切り抜き、中央部にスリット21fを形成したものを用いることができる。スリット21fの形状は、「−」「Y」「+」「*」等を採用することができる。固定部材21eとしては、開閉具と同じ材質とするのが好ましい。
また、逆止弁21cを設けるに代えて、内容物取出口21aを直径が0.1〜2.0mmの小さな孔にしてもよい。なお、直径は、内容物としての液体の表面張力に応じて設定するとよい。例えば、表面張力が小さいほど、直径は小さくする。これにより、袋Yの内圧を高めない限り、内容物取出口21aから液体を注ぐことができない。このため、内容物としての液体が醤油等である場合、その酸化による劣化を防止することができる。
図14(A)〜(C)は、パッケージフィルムPFのカットを説明する図である。図14(A)に示すように、パッケージフィルムPFのカットラインCLは、屈曲基準線L1に対して、蓋部12の外周縁12aと同じ位置、あるいはこれよりも少し外側に設定することが好ましい。これにより、切断後のパッケージフィルムPFの端部が、蓋部12と屈曲部13との間に挟まれることを防止できる。
ところで、内容物が食品などの場合、購入者がパッケージフィルムPFを初めて開封する、いわゆるバージンカット性を求められる場合がある。このような場合、
(1)図12(B)に示すように、パッケージラインPLを1〜3箇所(図示例では2箇所)程度、繋げておく、
(2)カットラインCLをミシン目にする、
(3)完全にカット(貫通)しないで、厚さ方向の一部にカットされていない部分を残す、いわゆるハーフカットとする、
(4)カットラインCLの上からカット部を覆うシールを貼る。なお、この場合、再粘着ができないシール(粘着)仕様とすることが望ましい、
等の施策を施すことにより、バージンカット性を確保することができる。
なお、パッケージフィルムPFのカットは、直線、曲線の線カットだけでなく、図14(C)に示すように、周縁部12aを囲繞する形で、楕円形、円形、三角形、四角形、あるいはこれらを合成した形状等の、面カットとしてもよい。
図15(A)は袋Yの1つの角部Y2を斜めに切除して、開閉具2を屈曲基準線L1が横を向くように横向きに取り付けた例を示し、(B)は袋Yの2つの角部Y1,Y2を斜めに切除して、開閉具2を横向きに取り付けた例を示している。なお、角部Y1,Y2が切除されると袋Yの残りの部分が開口されてしまうので、この部分には、新たに接着部Cを設けている。上述の図2に示す開閉具1は、袋Yの角部Y1に斜めに配設されていた。図7(A)、図15(A),(B)に示すように、開閉具2の取付位置を変更することにより、内容物の取り出しやすさ、特に、内容物が粒状、粉状等の場合の、取り出しやすさ(流動性)をある程度調整することが可能である。例えば、同じ大きさの開閉具2の場合、上述の3例の比較では、図15(B)のものが最も内容物の流動性が高く、図7(A)に示すものが最も流動性が低い。
図16は、開閉具2を、種々の形態の袋Yに取り付けた例を示している。ここで、図16(A)の上側の図は、蓋部12が閉鎖位置P1あり、また、下側の図は、蓋部12が開放位置P2にあるときのスタンディングパウチ袋、(B)は五方(二点鎖線は四方)シール袋(自立可能)、(C)は五方(二点鎖線は四方)シール袋、(D)は四方(二点鎖線は三方)シール袋、(E)はピロー袋(背貼り)、(F)はガゼット袋(自立可能)、(G)はガゼットピロー袋(背貼り)、(H)は平袋(二点鎖線),サイドシール袋をそれぞれ示している。なお、(B)〜(G)の各袋Yにおいては、いずれも開閉具2は、蓋部12が閉鎖位置P1に配置されている。また、(B)〜(H)に示す各袋Yは、適宜、角部を切除した例を示しているが、例えば、(B),(D)〜(H)に二点鎖線で示すように、角部を切除しないで、これらの角部に開閉具2を取り付けるようにしてもよいのはもちろんである。
図17(A),(B)は蓋部12と屈曲部13との間の嵌合部Kの形状を説明する図である。なお、同図では、嵌合部Kに直交する方向の断面を拡大して図示している。図17(A)に示す嵌合部Kは、蓋部12の外周縁12bに形成された斜面12dと、屈曲部13の内周縁13bに形成された、上述の斜面12dに対応した斜面13dとによって構成されている。また、図17(B)に示す嵌合部Kは、蓋部12の外周縁12aから突設された凸部12cと、屈曲部13の内周縁13aに設けられた、凸部12cに係脱可能な凹部13cによって構成されている。このように、蓋部12と屈曲部13との間に嵌合部Kを設けることにより、この部分の密閉性を高めることができる。なお、嵌合部Kの形状は、上述の形状に限定されるものではない。
図18は、図3(B)に示すスペーサ30とは異なる別のスペーサ35を説明する図である。スペーサ35は、弾性変形可能な1枚の薄板状の部材で形成されていて、一方の端部(一端部)35a及び他方の端部(他端部)35bが、それぞれ外蓋10の内面10bにおけるベース部11及び屈曲部13に対応する位置に固定されている。端部35a,35bの間の中間部35cは、直線状に形成されていて、内蓋20の内面側(裏面側)に配置されている。中間部cには、内容物取出口21aに向かう内容物の移動を妨げないように、内容物取出口21aよりも大きい透孔35dが穿設されている。
スペーサ35は、屈曲部13の屈曲動作に伴って、一方の端部35aと他方の端部35bとの距離が短縮されることにより、中間部35cが内容物取出口21aから離れる方向(矢印K1方向)に湾曲する。これにより、袋Yのシート材B(図3(B)参照)を後方に押し広げて、内容物取出口21a近傍にスペースSを確保することができる。
なお、中間部35cの形状は、上述の直線状の外に、例えば、内容物取出口21から離れる方向に向かって凸状の湾曲形状や、これと同方向に凸状の「く」字形の屈曲形状としてもよい。
1 実施形態1の開閉具
2 実施形態2の開閉具
3 実施形態3の開閉具
10 外蓋
10a 外面(表面)
10b 内面(裏面)
11 ベース部
12 蓋部
12b 栓部(第1栓部)
13 屈曲部
20 内蓋
20a 周端縁
21a 内容物取出口
30 スペーサ(4節リンク)
31 第1リンク
32 第2リンク
33 第3リンク
33a 延長部(拡幅部)
33b 栓部(第2栓部)
34 第4リンク
35 スペーサ
35a 一方の端部(一端部)
35b 他方の端部(他端部)
35c 中間部
a1〜a3 溝部
H ヒンジ部
K 嵌合部
L1 屈曲基準線
P1 閉鎖位置
P2 開放位置
Y 袋
Ya 袋本体

Claims (12)

  1. 弾性変形可能な薄板状の部材により平面状に形成され、屈曲基準線を有するベース部と、前記屈曲基準線の中央部から突出された蓋部と、前記蓋部の外周を囲繞するとともに前記屈曲基準線における前記蓋部の両側で、ヒンジ部を介して前記ベース部に接続された屈曲部とを有する外蓋と、
    弾性変形可能な薄板状の部材により平面状に形成され、前記蓋部に覆われた内容物取出口を有するとともに前記ベース部及び前記屈曲部の内面に接着された内蓋と、を備え、
    前記ベース部に対して前記屈曲部が前記ヒンジ部を介して内側に相対的に屈曲されることにより、前記蓋部が開放されて、前記内容物取出口が露出される、
    ことを特徴とする開閉具。
  2. 前記内蓋は、その周端縁の全周のうちの、少なくとも一部が前記ベース部及び前記屈曲部の内面に接着されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉具。
  3. 前記内蓋は、前記周端縁が前記ベース部及び前記屈曲部の内面に接着されてヒンジ結合を構成している、
    ことを特徴とする請求項2に記載の開閉具。
  4. 前記蓋部と前記屈曲部との間に嵌合部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の開閉具。
  5. 前記蓋部は、内面側に閉鎖時に前記内容物取出口に嵌合する第1栓部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の開閉具。
  6. 前記外蓋及び前記内蓋は、変形を容易にするための溝部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の開閉具。
  7. 前記内蓋の内面側における前記内容物取出口の近傍に、前記屈曲部の屈曲動作に連動して、前記内容物取出口から離れる方向に移動する拡幅部を有するスペーサを備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の開閉具。
  8. 前記スペーサは、前記内蓋に固定された第1リンクと、前記第1リンクに連結されるとともに前記屈曲部の屈曲動作により揺動される第2リンクと、前記第1リンクに揺動可能に連結された第3リンクと、前記第2リンク及び前記第3リンクに揺動可能に連結されて前記拡幅部を構成する第4リンクとを有する4節リンクである、
    ことを特徴とする請求項7に記載の開閉具。
  9. 前記第3リンクは、前記第4リンク側に延長された延長部を有する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の開閉具。
  10. 前記第3リンクは、前記内容物取出口を内面側から開閉する第2栓部を有する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の開閉具。
  11. 前記スペーサは、前記ベース部の内面に固定された一端部と、前記屈曲部の内面に固定された他端部と、前記拡幅部を構成する弾性変形可能な薄板状の中間部とを有する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の開閉具。
  12. シート材によって製袋された袋において、
    内側に内容物を収納する袋本体と、
    前記袋本体の一部に取り付けられて前記内容物を取り出すための開閉具と、を備え、
    前記開閉具が請求項1ないし11のいずれか1項に記載の開閉具である、
    ことを特徴とする袋。
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