JP5572607B2 - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents
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また、請求項2の発明は、無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、複数の起毛を具備し且つ該ベルト部材のループ内側面である裏面に接触させるように配設された転写ブラシとを有し、該転写ブラシに印加される転写バイアスを該転写ブラシから該ベルト部材の裏面に導きながら、該ベルト部材のおもて面に接触している像担持体の表面に担持された可視像を該ベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写する転写装置であって、上記転写ブラシにおける複数の上記起毛が、それぞれポリアミド樹脂に導電性の抵抗調整剤を分散せしめた材料からなるものであり、上記転写ブラシにおける上記ベルト部材との接触領域であるブラシ面の全域に接触させたステンレス(SUS304)製の電極と、バイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介して接続し、且つ、前記転写ブラシを保持するステンレス(SUS304)製の保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と前記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をブラシVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ブラシVI値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、4.3[μA/cm2]以下であり、上記ブラシ面のベルト部材移動方向の全域に接触するとともに上記ブラシ面のベルト部材幅方向に10[mm]の長さで接触する小電極を上記ブラシ面のベルト部材幅方向の一端部に接触させ、その小電極とバイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介在させて接続し、且つ、上記転写ブラシを保持する保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加した後、上記小電極をベルト部材幅方向の一端側から他端側に向けて10[mm/sec]の速度で移動させながら、前記電流計の電流値を100[回/sec]の時間間隔でスキャン電流として順次読み取る作業によって得られた複数の上記スキャン電流値の最大値から平均値を減じた値に対して前記平均値の除算と100の乗算とを行った値であるリップルが、34[%]未満であり、上記転写ブラシに付与される転写電流が110〜200[μA]であり、且つ、上記ベルト部材は、導電性ゴムからなるベルト基体のおもて面側に導電性樹脂からなる表面層が形成され、その裏面側の表面抵抗率が、JISK6911で107〜1010[Ω/□]で、そのおもて面側の表面抵抗率が、JISK6911で108〜1013[Ω/□]で、その体積固有抵抗率が、JISK6911で107〜1011[Ω・cm]であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、複数の起毛を具備し且つ該ベルト部材のループ内側面である裏面に接触させるように配設された転写ブラシとを有し、該転写ブラシに印加される転写バイアスを該転写ブラシから該ベルト部材の裏面に導きながら、該ベルト部材のおもて面に接触している像担持体の表面に担持された可視像を該ベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写する転写装置であって、上記転写ブラシにおける複数の上記起毛が、それぞれポリアミド樹脂に導電性の抵抗調整剤を分散せしめた材料からなるものであり、上記起毛の両端部にそれぞれ金属製のクリップを装着した後、クリップ間の距離を調整して上記起毛に100〜200[gf]のテンションをかけ、この状態で、両クリップ間に200[V]のバイアスを印加し、1分後の電流値を電流計によって読み取った結果に基づいて求めた上記起毛の単位長さあたりにおける電気抵抗値が、3.0×1010[Ω/mm]以上であって、上記ブラシ面のベルト部材移動方向の全域に接触するとともに上記ブラシ面のベルト部材幅方向に10[mm]の長さで接触する小電極を上記ブラシ面のベルト部材幅方向の一端部に接触させ、その小電極とバイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介在させて接続し、且つ、上記転写ブラシを保持する保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加した後、上記小電極をベルト部材幅方向の一端側から他端側に向けて10[mm/sec]の速度で移動させながら、上記電流計の電流値を100[回/sec]の時間間隔でスキャン電流として順次読み取る作業によって得られた複数の上記スキャン電流の最大値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、56.5[μA/cm2]以下であり、上記転写ブラシにおける上記ベルト部材との接触領域であるブラシ面の全域に接触させたステンレス(SUS304)製の電極と、バイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介して接続し、且つ、上記転写ブラシを保持するステンレス(SUS304)製の保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をブラシVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ブラシVI値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、4.3[μA/cm 2 ]以下であり、上記転写ブラシを取り外した状態で、上記ベルト部材の周方向における全域のうち、上記像担持体と上記ベルト部材との接触部よりもベルト移動方向の下流側であって且つ取り外し前の上記転写ブラシと接触していた領域に金属ローラを接触させ、この金属ローラにバイアス電源を接続し、複数の上記張架部材のうち、上記接触部よりもベルト移動方向上流側に配設され且つ上記金属ローラに対してベルト移動方向上流側で隣り合っている張架部材に接続した電線と、上記像担持体に接続した電線とを繋ぎ、その繋ぎ部と、上記像担持体との間に20[MΩ]の電気抵抗を介在させ、上記繋ぎ部を、電流計を介してアースに接続し、上記ベルト部材及び像担持体をそれぞれプリントジョブ時と同じ線速で駆動した状態で、上記バイアス電源により、上記金属ローラと上記電流計との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をベルトVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ベルトVI値を、上記ベルト部材のベルト面の単位面積あたりで換算した値が、0.18〜3.5[μA/cm 2 ]であり、上記転写ブラシに付与される転写電流が110〜200[μA]であり、且つ、上記ベルト部材は、導電性ゴムからなるベルト基体のおもて面側に導電性樹脂からなる表面層が形成され、その裏面側の表面抵抗率が、JISK6911で107〜1010[Ω/□]で、そのおもて面側の表面抵抗率が、JISK6911で108〜1013[Ω/□]で、その体積固有抵抗率が、JISK6911で107〜1011[Ω・cm]であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、複数の起毛を具備し且つ該ベルト部材のループ内側面である裏面に接触させるように配設された転写ブラシとを有し、該転写ブラシに印加される転写バイアスを該転写ブラシから該ベルト部材の裏面に導きながら、該ベルト部材のおもて面に接触している像担持体の表面に担持された可視像を該ベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写する転写装置であって、上記転写ブラシにおける複数の上記起毛が、それぞれポリアミド樹脂に導電性の抵抗調整剤を分散せしめた材料からなるものであり、上記起毛の両端部にそれぞれ金属製のクリップを装着した後、クリップ間の距離を調整して上記起毛に100〜200[gf]のテンションをかけ、この状態で、両クリップ間に200[V]のバイアスを印加し、1分後の電流値を電流計によって読み取った結果に基づいて求めた上記起毛の単位長さあたりにおける電気抵抗値が、3.0×1010[Ω/mm]以上であり、上記ブラシ面のベルト部材移動方向の全域に接触するとともに上記ブラシ面のベルト部材幅方向に10[mm]の長さで接触する小電極を上記ブラシ面のベルト部材幅方向の一端部に接触させ、その小電極とバイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介在させて接続し、且つ、上記転写ブラシを保持する保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加した後、上記小電極をベルト部材幅方向の一端側から他端側に向けて10[mm/sec]の速度で移動させながら、上記電流計の電流値を100[回/sec]の時間間隔でスキャン電流として順次読み取る作業によって得られた複数の上記スキャン電流値の最大値から平均値を減じた値に対して前記平均値の除算と100の乗算とを行った値であるリップルが、34[%]未満であり、上記転写ブラシにおける上記ベルト部材との接触領域であるブラシ面の全域に接触させたステンレス(SUS304)製の電極と、バイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介して接続し、且つ、上記転写ブラシを保持するステンレス(SUS304)製の保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をブラシVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ブラシVI値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、4.3[μA/cm 2 ]以下であり、上記転写ブラシに付与される転写電流が110〜200[μA]であり、且つ、上記ベルト部材は、導電性ゴムからなるベルト基体のおもて面側に導電性樹脂からなる表面層が形成され、その裏面側の表面抵抗率が、JISK6911で107〜1010[Ω/□]で、そのおもて面側の表面抵抗率が、JISK6911で108〜1013[Ω/□]で、その体積固有抵抗率が、JISK6911で107〜1011[Ω・cm]であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかの転写装置において、上記ベルト部材の裏面に当接しながら回転する転写ローラを設け、上記ブラシ部材を、上記ベルト部材の周方向における全域のうち、前記転写ローラと、これよりもベルト移動方向上流側で上記ベルト部材を張架している張架部材との間におけるベルト展張領域に当接させたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の転写装置において、上記ブラシ部材を、上記ベルト展張領域のうち、上記ベルト部材と上記像担持体との接触領域よりもベルト移動方向下流側の領域に当接させたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかの転写装置において、前記ブラシ部材として、上記起毛の含水率が、20℃95%RHの環境下にて9.0%以下であるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の転写装置において、上記起毛として、断面方向にカーボンが均一に分散せしめられたものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかの転写装置であって、無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめながら、転写ブラシのブラシ部の先端側を上記ベルト部材のループ内側面である裏面に接触させ、上記転写ブラシに印加される転写バイアスを前記ブラシ部の先端側から上記ベルト部材の裏面に導きながら、上記ベルト部材のおもて面に接触している像担持体の表面の可視像を上記ベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写するようにし、上記小電極として、ベルト部材移動方向に二等分した2つの領域のうち、上記像担持体に対してより近くに位置する領域に絶縁性テープを貼り付けたものを用いて測定した上記スキャン電流値である像担持体側スキャン電流の最大値が、上記絶縁性テープを貼り付けていない上記小電極を用いて測定した上記スキャン電流の最大値よりも小さいことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、無端移動する表面に可視像を担持する像担持体と、該表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該表面の潜像を現像する現像手段と、現像によって得られた可視像を無端移動するベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、上記転写手段として、請求項1乃至9の何れかの転写装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像形成装置において、上記転写装置として、実効転写電荷密度を1.06×10−7[C/cm2]以下にするものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項10の画像形成装置において、上記転写手段として、上記ベルト部材に印加する転写バイアスを出力する電源からの転写電荷密度を実効転写電荷密度よりも大きく且つ2.67×10−7[C/cm2]以下にするものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項10の画像形成装置において、上記転写手段として、上記ベルト部材に印加する転写バイアスを出力する電源からの転写電荷密度を5.87×10−8[C/cm2]よりも大きく且つ2.67×10−7[C/cm2]以下にするものを用いたことを特徴とするものである。
まず、本第1実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、潜像担持体たるドラム状の感光体1の周囲には、帯電ローラ2、光書込ユニット3、現像手段たる現像装置4、転写装置10、ドラムクリーニング装置5、除電ランプ6などが配設されている。
[実験前準備1]
本発明者は、転写ブラシ(20)として、様々な電気抵抗特性を発揮する複数のものを準備した。これら転写ブラシ(20)は、ブラシ部(22)を構成する起毛の材料が異なる他は、同様の構成になっており、図4や図5に示すような形態になっている。
先に図1に示したプリンタと同様の構成のプリンタ試験機を用意した。また、このプリンタ試験機に搭載する紙搬送ベルト11として、様々な電気抵抗特性を発揮する複数のものを準備した。そして、これら紙搬送ベルト11の全てについて、ベルトVI値を測定した。
プリンタ試験機に対し、予め準備しておいた複数の転写ブラシ20の1つと、予め準備しておいた複数の紙搬送ベルト11の1つとをそれぞれ取り付ける。そして、転写電流の目標値を85〜150[μA]に設定した状態で定電流制御を行いながら、テスト画像を出力して、そのテスト画像のハーフトーン部における急激な画像濃度変化の有無を調べた。なお、テスト画像については、A3サイズの転写紙に対し、2×2(ツー・バイ・ツー)のベタハーフトーン部が、転写紙全面に形成されるような画像を出力した。
実験1と同様にしてテスト画像を出力して、ハーフトーン部における急激な画像濃度変化の有無を調べるとともに、ハーフトーン部に出現する縦黒スジのランクを1〜5の5段階で評価した。
先に表1〜表4、図12〜図13、図26〜図27を用いて説明したように、転写ブラシ20としてナイロン製のものを用いた場合には、次のようにすることで、急激な画像濃度変化を抑えることができる。即ち、ブラシVI値が64.2[μA](単位面積あたりで4.3μA/cm2)以下であるという条件を具備させるのである。また、先に図19を用いて説明したように、転写ブラシ20として、スキャン電流値のリップルが34[%]未満であるものを用いれば、縦黒スジの評価ランクを4又は5という許容範囲に留め得ることがわかる。そこで、本第4実施形態においては、転写ブラシ20として、ナイロン製のものであって、これらの条件を具備させたものを用いている。
3 光書込ユニット(潜像形成手段)
4 現像装置(現像手段)
10 転写装置
11 紙搬送ベルト(ベルト部材)
12 駆動ローラ(張架部材)
13 従動ローラ(張架部材)
20 転写ブラシ(ブラシ部材)
21 金属ホルダー(導電性支持体)
22 ブラシ部
P 転写紙(転写材)
Claims (13)
- 無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、複数の起毛を具備し且つ該ベルト部材のループ内側面である裏面に接触させるように配設された転写ブラシとを有し、該転写ブラシに印加される転写バイアスを該転写ブラシから該ベルト部材の裏面に導きながら、該ベルト部材のおもて面に接触している像担持体の表面に担持された可視像を該ベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写する転写装置であって、
上記転写ブラシにおける複数の上記起毛が、それぞれポリアミド樹脂に導電性の抵抗調整剤を分散せしめた材料からなるものであり、
上記転写ブラシにおける上記ベルト部材との接触領域であるブラシ面の全域に接触させたステンレス(SUS304)製の電極と、バイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介して接続し、且つ、上記転写ブラシを保持するステンレス(SUS304)製の保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をブラシVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ブラシVI値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、4.3[μA/cm2]以下であり、
上記ブラシ面のベルト部材移動方向の全域に接触するとともに上記ブラシ面のベルト部材幅方向に10[mm]の長さで接触する小電極を上記ブラシ面のベルト部材幅方向の一端部に接触させ、その小電極とバイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介在させて接続し、且つ、上記転写ブラシを保持する保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加した後、上記小電極をベルト部材幅方向の一端側から他端側に向けて10[mm/sec]の速度で移動させながら、上記電流計の電流値を100[回/sec]の時間間隔でスキャン電流として順次読み取る作業によって得られた複数の上記スキャン電流の最大値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、56.5[μA/cm2]以下であり、
上記転写ブラシを取り外した状態で、上記ベルト部材の周方向における全域のうち、上記像担持体と上記ベルト部材との接触部よりもベルト移動方向の下流側であって且つ取り外し前の上記転写ブラシと接触していた領域に金属ローラを接触させ、この金属ローラにバイアス電源を接続し、複数の上記張架部材のうち、上記接触部よりもベルト移動方向上流側に配設され且つ上記金属ローラに対してベルト移動方向上流側で隣り合っている張架部材に接続した電線と、上記像担持体に接続した電線とを繋ぎ、その繋ぎ部と、上記像担持体との間に20[MΩ]の電気抵抗を介在させ、上記繋ぎ部を、電流計を介してアースに接続し、上記ベルト部材及び像担持体をそれぞれプリントジョブ時と同じ線速で駆動した状態で、上記バイアス電源により、上記金属ローラと上記電流計との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をベルトVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ベルトVI値を、上記ベルト部材のベルト面の単位面積あたりで換算した値が、0.18〜3.5[μA/cm 2 ]であり、
上記転写ブラシに付与される転写電流が110〜200[μA]であり、
且つ、
上記ベルト部材は、導電性ゴムからなるベルト基体のおもて面側に導電性樹脂からなる表面層が形成され、その裏面側の表面抵抗率が、JISK6911で107〜1010[Ω/□]で、そのおもて面側の表面抵抗率が、JISK6911で108〜1013[Ω/□]で、その体積固有抵抗率が、JISK6911で107〜1011[Ω・cm]であることを特徴とする転写装置。 - 無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、複数の起毛を具備し且つ該ベルト部材のループ内側面である裏面に接触させるように配設された転写ブラシとを有し、該転写ブラシに印加される転写バイアスを該転写ブラシから該ベルト部材の裏面に導きながら、該ベルト部材のおもて面に接触している像担持体の表面に担持された可視像を該ベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写する転写装置であって、
上記転写ブラシにおける複数の上記起毛が、それぞれポリアミド樹脂に導電性の抵抗調整剤を分散せしめた材料からなるものであり、
上記転写ブラシにおける上記ベルト部材との接触領域であるブラシ面の全域に接触させたステンレス(SUS304)製の電極と、バイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介して接続し、且つ、前記転写ブラシを保持するステンレス(SUS304)製の保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と前記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をブラシVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ブラシVI値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、4.3[μA/cm2]以下であり、
上記ブラシ面のベルト部材移動方向の全域に接触するとともに上記ブラシ面のベルト部材幅方向に10[mm]の長さで接触する小電極を上記ブラシ面のベルト部材幅方向の一端部に接触させ、その小電極とバイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介在させて接続し、且つ、上記転写ブラシを保持する保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加した後、上記小電極をベルト部材幅方向の一端側から他端側に向けて10[mm/sec]の速度で移動させながら、前記電流計の電流値を100[回/sec]の時間間隔でスキャン電流として順次読み取る作業によって得られた複数の上記スキャン電流値の最大値から平均値を減じた値に対して前記平均値の除算と100の乗算とを行った値であるリップルが、34[%]未満であり、
上記転写ブラシに付与される転写電流が110〜200[μA]であり、
且つ、
上記ベルト部材は、導電性ゴムからなるベルト基体のおもて面側に導電性樹脂からなる表面層が形成され、その裏面側の表面抵抗率が、JISK6911で107〜1010[Ω/□]で、そのおもて面側の表面抵抗率が、JISK6911で108〜1013[Ω/□]で、その体積固有抵抗率が、JISK6911で107〜1011[Ω・cm]であることを特徴とする転写装置。 - 無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、複数の起毛を具備し且つ該ベルト部材のループ内側面である裏面に接触させるように配設された転写ブラシとを有し、該転写ブラシに印加される転写バイアスを該転写ブラシから該ベルト部材の裏面に導きながら、該ベルト部材のおもて面に接触している像担持体の表面に担持された可視像を該ベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写する転写装置であって、
上記転写ブラシにおける複数の上記起毛が、それぞれポリアミド樹脂に導電性の抵抗調整剤を分散せしめた材料からなるものであり、
上記起毛の両端部にそれぞれ金属製のクリップを装着した後、クリップ間の距離を調整して上記起毛に100〜200[gf]のテンションをかけ、この状態で、両クリップ間に200[V]のバイアスを印加し、1分後の電流値を電流計によって読み取った結果に基づいて求めた上記起毛の単位長さあたりにおける電気抵抗値が、3.0×1010[Ω/mm]以上であって、
上記ブラシ面のベルト部材移動方向の全域に接触するとともに上記ブラシ面のベルト部材幅方向に10[mm]の長さで接触する小電極を上記ブラシ面のベルト部材幅方向の一端部に接触させ、その小電極とバイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介在させて接続し、且つ、上記転写ブラシを保持する保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加した後、上記小電極をベルト部材幅方向の一端側から他端側に向けて10[mm/sec]の速度で移動させながら、上記電流計の電流値を100[回/sec]の時間間隔でスキャン電流として順次読み取る作業によって得られた複数の上記スキャン電流の最大値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、56.5[μA/cm2]以下であり、
上記転写ブラシにおける上記ベルト部材との接触領域であるブラシ面の全域に接触させたステンレス(SUS304)製の電極と、バイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介して接続し、且つ、上記転写ブラシを保持するステンレス(SUS304)製の保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をブラシVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ブラシVI値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、4.3[μA/cm 2 ]以下であり、
上記転写ブラシを取り外した状態で、上記ベルト部材の周方向における全域のうち、上記像担持体と上記ベルト部材との接触部よりもベルト移動方向の下流側であって且つ取り外し前の上記転写ブラシと接触していた領域に金属ローラを接触させ、この金属ローラにバイアス電源を接続し、複数の上記張架部材のうち、上記接触部よりもベルト移動方向上流側に配設され且つ上記金属ローラに対してベルト移動方向上流側で隣り合っている張架部材に接続した電線と、上記像担持体に接続した電線とを繋ぎ、その繋ぎ部と、上記像担持体との間に20[MΩ]の電気抵抗を介在させ、上記繋ぎ部を、電流計を介してアースに接続し、上記ベルト部材及び像担持体をそれぞれプリントジョブ時と同じ線速で駆動した状態で、上記バイアス電源により、上記金属ローラと上記電流計との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をベルトVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ベルトVI値を、上記ベルト部材のベルト面の単位面積あたりで換算した値が、0.18〜3.5[μA/cm 2 ]であり、
上記転写ブラシに付与される転写電流が110〜200[μA]であり、
且つ、
上記ベルト部材は、導電性ゴムからなるベルト基体のおもて面側に導電性樹脂からなる表面層が形成され、その裏面側の表面抵抗率が、JISK6911で107〜1010[Ω/□]で、そのおもて面側の表面抵抗率が、JISK6911で108〜1013[Ω/□]で、その体積固有抵抗率が、JISK6911で107〜1011[Ω・cm]であることを特徴とする転写装置。 - 無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、複数の起毛を具備し且つ該ベルト部材のループ内側面である裏面に接触させるように配設された転写ブラシとを有し、該転写ブラシに印加される転写バイアスを該転写ブラシから該ベルト部材の裏面に導きながら、該ベルト部材のおもて面に接触している像担持体の表面に担持された可視像を該ベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写する転写装置であって、
上記転写ブラシにおける複数の上記起毛が、それぞれポリアミド樹脂に導電性の抵抗調整剤を分散せしめた材料からなるものであり、
上記起毛の両端部にそれぞれ金属製のクリップを装着した後、クリップ間の距離を調整して上記起毛に100〜200[gf]のテンションをかけ、この状態で、両クリップ間に200[V]のバイアスを印加し、1分後の電流値を電流計によって読み取った結果に基づいて求めた上記起毛の単位長さあたりにおける電気抵抗値が、3.0×1010[Ω/mm]以上であり、
上記ブラシ面のベルト部材移動方向の全域に接触するとともに上記ブラシ面のベルト部材幅方向に10[mm]の長さで接触する小電極を上記ブラシ面のベルト部材幅方向の一端部に接触させ、その小電極とバイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介在させて接続し、且つ、上記転写ブラシを保持する保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加した後、上記小電極をベルト部材幅方向の一端側から他端側に向けて10[mm/sec]の速度で移動させながら、上記電流計の電流値を100[回/sec]の時間間隔でスキャン電流として順次読み取る作業によって得られた複数の上記スキャン電流値の最大値から平均値を減じた値に対して前記平均値の除算と100の乗算とを行った値であるリップルが、34[%]未満であり、
上記転写ブラシにおける上記ベルト部材との接触領域であるブラシ面の全域に接触させたステンレス(SUS304)製の電極と、バイアス電源とを、20[MΩ]の電気抵抗を介して接続し、且つ、上記転写ブラシを保持するステンレス(SUS304)製の保持部材を、電流計を介してアース接続した状態で、上記バイアス電源によって上記電気抵抗と上記保持部材との間に2[kV]の直流バイアスを印加し、印加後から1分経過したときにおける電流値をブラシVI値として上記電流計から読み取る作業によって得られた上記ブラシVI値を、上記ブラシ面の単位面積あたりで換算した値が、4.3[μA/cm 2 ]以下であり、
上記転写ブラシに付与される転写電流が110〜200[μA]であり、
且つ、
上記ベルト部材は、導電性ゴムからなるベルト基体のおもて面側に導電性樹脂からなる表面層が形成され、その裏面側の表面抵抗率が、JISK6911で107〜1010[Ω/□]で、そのおもて面側の表面抵抗率が、JISK6911で108〜1013[Ω/□]であり、その体積固有抵抗率が、JISK6911で107〜1011[Ω・cm]であることを特徴とする転写装置。 - 請求項1乃至4の何れかの転写装置において、
上記ベルト部材の裏面に当接しながら回転する転写ローラを設け、
上記ブラシ部材を、上記ベルト部材の周方向における全域のうち、前記転写ローラと、これよりもベルト移動方向上流側で上記ベルト部材を張架している張架部材との間におけるベルト展張領域に当接させたことを特徴とする転写装置。 - 請求項5の転写装置において、
上記ブラシ部材を、上記ベルト展張領域のうち、上記ベルト部材と上記像担持体との接触領域よりもベルト移動方向下流側の領域に当接させたことを特徴とする転写装置。 - 請求項1乃至6の何れかの転写装置において、
前記ブラシ部材として、上記起毛の含水率が、20℃95%RHの環境下にて9.0%以下であるものを用いたことを特徴とする転写装置。 - 請求項7の転写装置において、
上記起毛として、断面方向にカーボンが均一に分散せしめられたものを用いたことを特徴とする転写装置。 - 請求項1乃至8の何れかの転写装置であって、
無端状のベルト部材を複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめながら、転写ブラシのブラシ部の先端側を上記ベルト部材のループ内側面である裏面に接触させ、上記転写ブラシに印加される転写バイアスを前記ブラシ部の先端側から上記ベルト部材の裏面に導きながら、上記ベルト部材のおもて面に接触している像担持体の表面の可視像を上記ベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写するようにし、
上記小電極として、ベルト部材移動方向に二等分した2つの領域のうち、上記像担持体に対してより近くに位置する領域に絶縁性テープを貼り付けたものを用いて測定した上記スキャン電流値である像担持体側スキャン電流の最大値が、上記絶縁性テープを貼り付けていない上記小電極を用いて測定した上記スキャン電流の最大値よりも小さいことを特徴とする転写装置。 - 無端移動する表面に可視像を担持する像担持体と、該表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該表面の潜像を現像する現像手段と、現像によって得られた可視像を無端移動するベルト部材のおもて面又はこれに保持される転写材に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、
上記転写手段として、請求項1乃至9の何れかの転写装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10の画像形成装置において、
上記転写装置として、実効転写電荷密度を1.06×10−7[C/cm2]以下にするものを用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10の画像形成装置において、
上記転写手段として、上記ベルト部材に印加する転写バイアスを出力する電源からの転写電荷密度を実効転写電荷密度よりも大きく且つ2.67×10−7[C/cm2]以下にするものを用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10の画像形成装置において、
上記転写手段として、上記ベルト部材に印加する転写バイアスを出力する電源からの転写電荷密度を5.87×10−8[C/cm2]よりも大きく且つ2.67×10−7[C/cm2]以下にするものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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