JP5572126B2 - 釣竿の連結具 - Google Patents
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Description
特許文献1によれば、元竿に対して着脱自在とされた先竿を、元竿に略同軸に取り付けることができる。
特許文献1では、元竿に略同軸に先竿が取り付けられているので、小魚の当たりを感知し易くするためには、先竿の穂先が斜め下方へ向く姿勢で元竿を手で保持する必要があり、煩わしさがあった。
特許文献2の釣竿では、釣竿支持台の底部に角度をずらせた複数の凹部が形成されており、任意の凹部を魚収納容器の縁部に嵌合させることで、把持部を任意の角度で支持することができ、これによって、先竿を斜め下方へ向けることができる。
また、元竿も含めて釣竿全体が斜め下方へ向けた姿勢で保持されるので、釣糸の巻き取りが行い難く、釣糸操作時に釣竿の構成部材等に釣糸が引っ掛かる等して糸切れを生じるおそれもあった。
そして、ヒンジ手段により、基部材に対して先部材を揺動させて先竿が任意の角度となったら、ロック手段の操作部を基部材の軸方向にヒンジ手段へ向けて移動し、当接部を先部材の後端部へ当接する。これにより、先部材を任意の角度で基部材に固定することができる。
また、後側部材は傾斜した姿勢とならずに通常の水平姿勢等を保持したまま、先竿のみを斜め下方等へ屈折させることができるので、後側部材も斜め下方等へ向く姿勢となる場合に比べて、後側部材を容易に手で保持することができ、魚釣操作性を向上することができる。
また、後側部材が傾斜した姿勢とならないので、釣糸送出し操作時や巻取り操作時等に誤って釣糸を傷めることがなくなり、糸切れ等が生じるのを好適に防止することができる。これにより、手返しがよくなり、釣果の向上が期待できる。また、糸切れ等が生じ難くなるので経済的である。
また、歯部と受け歯との歯数を細かく設定することにより、屈折の角度を細かく設定することができ、魚釣操作性を向上することができる。
本実施形態の釣竿の連結具1は、図1(a)に示すように、後側部材としてのリール60の先端部に形成された竿受け穴(穴)60aに挿入される挿入部11を有する棒状の基部材10(図1(b)参照)と、先竿の基端部としての扁平な釣竿Rの元部R1が挿入される先部材20(図1(b)参照)と、基部材10の先端に、先部材20を揺動可能に連結するヒンジ手段Hと、ヒンジ手段Hによる揺動を固定するロック手段LKと、を備えて構成されている。
保持部13は、図2(d)に示すように、軸方向から見て断面が略小判形状を呈しており、左右両側部13a,13aと、湾曲部13b,13bと、を有している。
回動部21は、図2(a)に示すように、側面視で歯車状とされており、外周面に歯部(凹凸部)21aが形成されている。回動部21の軸方向中央部分には、図2(b)に示すように、縦溝23が形成されている。この縦溝23は、基部材10の連結部14が挿入される連結空間となる。回動部21の軸部には、図2(c)、図3に示すように、ヒンジ手段Hとしてのピン40が挿入されるピン挿入孔21bが形成されている。
回動部21と連結部14とは、ピン挿入孔21b,14bにピン40を挿通することで揺動可能に取り付けられる。取り付けられた状態で、図2(b)(c)に示すように、連結部14の先端部と回動部21の内面23aとの間には、若干の隙間が形成されるようになっている。これにより、先部材20の揺動が確保されている。
当接部材31の左右前部は、前方へ突出しており、図3に示すように、先部材20の回動部21に設けられた歯部21aに噛み合う受け歯31a(当接部)が形成されている。
このような当接部材31は、操作部30を締め付けることにより操作部30に押圧されて先部材20の回動部21に向けて移動し、回動部21の歯部21aに押圧される。これにより回動部21の歯部21aに当接部材31の受け歯31aが歯合し、ピン40を中心とした回動部21の揺動がロックされる。
また、ロック手段LKは、雄ねじ部12(基端部10)、操作部30、保持部13、当接部材31、歯部21a等により構成される。
そして、操作部30を緩めて操作部30を先部材20の回動部21から離れる方向に移動させることによって、回動部21に対する当接部材31の押圧を緩め、回動部21の歯部21aに対する当接部材31の受け歯31aの歯合を解除することで、図4に示すように、基部材10に対して先部材20を揺動させることができる。
これにより、先竿Rに対する仕掛け負荷を少なくして、小魚の当たりを感知し易くすることができる。
また、リール60は傾斜した姿勢とならずに通常の水平姿勢等保持したまま、先竿Rのみを斜め下方等へ屈折させることができるので、リール60が斜め下方等へ向く姿勢となる場合に比べて、リール60を容易に手で保持することができ、魚釣操作性を向上することができる。
また、リール60が傾斜した姿勢とならないので、釣糸送出し操作時や釣糸巻取り操作時等に誤って釣糸Lを傷めることがなくなり、糸切れ等が生じるのを好適に防止することができる。これにより、手返しがよくなり、釣果の向上が期待できる。また、糸切れ等が生じ難くなるので経済的である。
また、歯部21aと受け歯31aとの歯数を細かく設定することにより、屈折の角度を細かく設定することができ、魚釣操作性を向上することができる。
本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、図5に示すように、先部材20に、ガイド部25を回動可能に取り付けた点にある。
先部材20には、リング部26が周方向に回動可能に装着されており、このリング部26にガイド部25が取り付けられている。
なお、リング部26に図示しない固定部材を設けて、リング部26を先部材20の周方向の所定位置、例えば、上方へ起立した位置、側方へ倒した位置の少なくとも2つの位置に容易に固定することができるように構成してもよい。
つまり、リール60の先端ガイド64から引き出された釣糸Lは、ヒンジ部H(回動部21)を側方へ迂回するようにして、ヒンジ手段Hの側方を通り、ガイド部25に挿通されて釣竿Rに導かれる。したがって、釣糸Lの引き出しに、ヒンジ手段Hが邪魔にならず、釣糸Lの送出し操作および巻取り操作を問題なく行うことができる。
本実施形態が前記第1,第2実施形態と異なるところは、図7(a)〜(c)に示すように、先部材20の回動部21Aを側面視で略六角形状とした点である。
回動部21Aは、六角形の辺をなす平らな当接面21Bを有しており、当接面21Bに操作部30の前面30cを当接して操作部30を締め付けることで、先部材20の揺動が固定される。
また、所望の当接面21Bに前面30cを固定することによって、即座に所定の角度として揺動を固定することができ、角度調節が行い易いという利点が得られる。
10 基部材
21 回動部(後端部)
21a 歯部(凹凸部)
21B 当接面
23 装着部
30 操作部
31a 受け歯(当接部、係合部)
60 リール(後側部材)
R 先竿
R1 基端部
H ヒンジ手段
LK ロック手段
Claims (3)
- 後側部材に形成された穴に挿入される棒状の基部材と、
先竿の基端部が装着される装着部を有する棒状の先部材と、
前記基部材の先端に、前記先部材を揺動可能に連結するヒンジ手段と、
前記ヒンジ手段による揺動を固定するロック手段と、を具備した釣竿の連結具であって、
前記ロック手段は、
前記基部材に、軸方向移動可能に設けられた操作部と、
前記操作部の前記ヒンジ手段へ向けた移動により前記先部材の後端部へ当接して、当該先部材の揺動を固定する当接部と、を含んで構成されていることを特徴とする釣竿の連結具。 - 前記先部材の後端部には、前記操作部に対峙するように凹凸部が設けられており、
前記当接部には、前記凹凸部に係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿の連結具。 - 前記凹凸部は歯車の歯部からなり、前記係合部には前記歯部に噛み合う受け歯が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の釣竿の連結具。
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