以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るカーボンオフセット活動支援システムの構成を示すブロック図である。このカーボンオフセット活動支援システムは、カーボンオフセットに寄与する商品又は役務であることを表示するシール、ラベル、衣料タグ、リストバンド等のサプライ品を、ユーザーである企業又は団体に販売すると共に、温室効果ガスの削減(カーボンオフセット)に貢献したことを証明するカーボンオフセット証明書を発行することにより、カーボンオフセット活動を支援する。
そのために、カーボンオフセット活動支援システムを運用する企業又は団体(以下、「カーボンオフセット活動支援団体」という)は、予め、プロバイダーから温室効果ガス削減価値を購入しておく。プロバイダーは、国連で承認済みの温室効果ガス削減プロジェクトを推進するプロジェクト事業者から、温室効果ガス削減プロジェクトによって生じた温室効果ガスの排出権を購入し、温室効果ガスの排出権を無効化するための申請を国に対して行うことにより温室効果ガスの排出権を温室効果ガス削減価値に変換してカーボンオフセット活動支援団体に販売する。ユーザーは、温室効果ガス削減価値をプロバイダーから購入する替わりに、カーボンオフセットに寄与する商品又は役務であることを表示するサプライ品(カーボンオフセット付サプライ品)をカーボンオフセット活動支援団体から購入することにより、カーボンオフセット活動に容易に参加することができる。
温室効果ガスとしては、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)、ハイドロフルオカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)が知られているが、人為的に排出されている温室効果ガスの中では、二酸化炭素(CO2)の影響が最も大きいと見積られている。
例えば、商品に付されるカーボンオフセット付シールには、商品の名称、商品の説明、製造原料、製造者の名称等と共に、「カーボンオフセット対象商品」、「手軽にEco」、「この商品を買うと、1kgのCO2削減につながります。」等の表示が印刷される。ユーザーは、カーボンオフセット付シールの単価として、シール自体の代金(例えば、1円)に加えて、カーボンオフセット充当額又は支援金(例えば、1円)をカーボンオフセット活動支援団体に支払う。
この例において、1kgの二酸化炭素削減価値の価格が5円に設定されている場合には、カーボンオフセット付シールに、0.2kgの二酸化炭素削減価値(カーボンオフセットの価値)が付加されることになる。ユーザーが、自らの商品にカーボンオフセット付シールを付して販売すると、商品の売上額の一部が、二酸化炭素削減プロジェクトの支援に当てられることになる。このようにして、ユーザーは、社会貢献(環境改善)を行うと共に、事業イメージを向上させることができる。なお、カーボンオフセット充当額を消費者が負担する場合には、その旨を公開すること等がガイドラインで定められている。
カーボンオフセット付衣料タグは、衣料品や寝装品等の商品に括り付けられるタグであって、例えば、サイズ、製造原料、製造者の名称等と共に、商品の売上額の一部が二酸化炭素削減プロジェクトの支援に当てられる旨の表示が印刷される。また、カーボンオフセット付リストバンドは、医療機関又はイベント等において使用されるリストバンドであって、例えば、医療機関が支払うリストバンドの購入額の一部が二酸化炭素削減プロジェクトの支援に当てられ、医療機関としてリストバンド1個に付き二酸化炭素○kgを削減する旨の表示が印刷される。なお、全てのサプライ品について、オリジナルデザインによる印刷が可能である。
図1に示すように、カーボンオフセット活動支援システムは、インターネットを介してユーザー端末1a、1b、1c、・・・及びプロバイダー端末2に接続された通信端末10と、システム全体を管理する管理サーバー20と、カーボンオフセット証明書を印刷するプリンター30と、サプライ品の製造依頼を製造工場の端末3に送信するオーダー端末40とを含んでいる。通信端末10〜オーダー端末40は、LAN(local area network)を介して互いに接続されている。
ユーザー端末1a、1b、1c、・・・、プロバイダー端末2、及び、通信端末10は、インターネットに接続されたパーソナルコンピュータを用いて構成することができる。例えば、ユーザーA社、B社、C社、・・・は、ユーザー端末1a、1b、1c、・・・をそれぞれ用いて、注文票を含むEメールを通信端末10に送信することによって、サプライ品を発注する。あるいは、ユーザー端末1a、1b、1c、・・・として、電話回線網に接続されたファクシミリ機を用いて、注文票をファクシミリ送信することによってサプライ品を発注しても良い。その場合には、通信端末10もファクシミリ機を含むことになる。通信端末10は、ユーザー端末1a、1b、1c、・・・からインターネット又は電話回線網等のネットワークを介して発注を受け付ける。
管理サーバー20は、LANとの接続に用いられるインターフェース21と、操作画面等を表示するLCDディスプレイ等の表示部22と、カーボンオフセット活動支援システムのオペレータが命令等を入力するために用いるキーボードやマウス等の操作部23と、各種の処理を行うCPU(中央演算装置)24と、格納部25とを含んでいる。ここで、インターフェース21〜CPU24は、ユーザー端末からのサプライ品の発注に応じてサプライ品の供給やカーボンオフセット証明書の発行を管理する管理手段に相当する。
また、格納部25は、カーボンオフセット活動支援に関するメインデータベース、残量データベース、及び、ユーザーA社、B社、C社、・・・のデザインデータベースを格納する格納手段に相当する。さらに、格納部25は、CPU24に各種の処理を行わせるためのソフトウェア(カーボンオフセット活動支援プログラム)を格納する。格納部25における記録媒体としては、ハードディスク、フレキシブルディスク、メモリ、MO、MT、CD−ROM、及び/又は、DVD−ROM等を用いることができる。
通信端末10が、注文票を含むEメールを管理サーバー20に転送すると、管理サーバー20のCPU24が、注文票における発注の内容を表す発注データを格納部25に格納することにより、発注データをメインデータベースに登録する。あるいは、オペレータが、操作部23を操作して、通信端末10によって受け付けられた発注の内容を表す発注データを格納部25に格納することにより、発注データをメインデータベースに登録するようにしても良い。
発注されたサプライ品が、カーボンオフセットの適用を受けるものである場合には、管理サーバー20のCPU24が、通信端末10によって受け付けられた発注におけるサプライ品1個当りのカーボンオフセット充当額とサプライ品の発注数量とに基づいて、対応する温室効果ガスのオフセット量を算出すると共に、発注されたサプライ品のデザインを表すデザインデータを格納部25から読み出して、少なくとも温室効果ガスのオフセット量及びサプライ品のデザインが表示されたカーボンオフセット証明書を表すデータを生成する。
上記に加えて、CPU24は、プロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に対応する温室効果ガス削減プロジェクト名(国連登録番号でも良い)がさらに表示されたカーボンオフセット証明書を表すデータを生成するようにしても良い。また、CPU24は、算出された温室効果ガスのオフセット量に対して、プロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に付されたシリアル番号に基づいて固有のコードを割り当てることにより、固有のコードがさらに表示されたカーボンオフセット証明書を表すデータを生成するようにしても良い。
さらに、CPU24は、通信端末10によって受け付けられた発注に係るサプライ品の製造依頼を製造工場の端末3に送信するように、オーダー端末40を制御する。製造工場の端末3及びオーダー端末40は、インターネット又は電話回線網等のネットワークに接続されたパーソナルコンピュータを用いて構成することができる。あるいは、オペレータが、管理サーバー20に格納されている発注の内容を参照しながらオーダー端末40を操作することにより、発注されたサプライ品の製造依頼を製造工場の端末3に送信するようにしても良い。
次に、図1〜図7を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係るカーボンオフセット活動支援システムの動作の一例について詳しく説明する。
例えば、ユーザーA社が、ユーザー端末1aを用いて、注文票を含むEメールを通信端末10に送信することによって、1000枚のシールNO.001を発注すると、通信端末10は、ユーザー端末1aから発注を受け付ける。
図2は、サプライ品の発注に用いられる注文票の例を示す図である。図2に示す注文票には、(1)ユーザー名、(2)ユーザーコード、(3)サプライ品の品名(又は商品若しくは役務の名称)、(4)サプライ品の発注数量、(5)カーボンオフセットが適用される場合にはサプライ品1個当りのカーボンオフセット充当額が入力されている。
図3は、図1に示す管理サーバーの動作の一例を示すフローチャートである。ステップS1において、管理サーバー20のCPU24は、ユーザーからサプライ品の発注があるか否かを判定する。サプライ品の発注がない場合には、ステップS1が繰り返され、サプライ品の発注がある場合には、処理がステップS2に移行して、CPU24が発注の内容をメインデータベースに登録する。
図4は、図1に示すメインデータベースの例を示す図である。図4に示すように、メインデータベースにおいては、発注データとして、日付、ユーザー名、ユーザーコード、サプライ品の品名(又は商品若しくは役務の名称)、サプライ品の発注数量Q、及び、サプライ品1個当りのカーボンオフセット充当額αが、発注番号に対応して登録される。ユーザーA社の発注には、発注番号1が付されている。
また、図1に示すデザインデータベースは、ユーザー名又はユーザーコードによって識別されるユーザー毎のデザインデータベースを含んでいる。各ユーザーのデザインデータベースにおいては、カーボンオフセット付サプライ品の種類(サプライ品の品名又は商品若しくは役務の名称)に対応して、サプライ品のデザインを電子化したデザインデータが予め登録されている。
例えば、ユーザーA社のデザインデータベースにおいては、シールNO.001を表すコードに対応して、そのシールのデザインを表すデザインデータが登録されており、ユーザーB社のデザインデータベースにおいては、リストバンドNO.005を表すコードに対応して、そのリストバンドのデザインを表すデザインデータが登録されており、ユーザーC社のデザインデータベースにおいては、衣料タグNO.007を表すコードに対応して、その衣料タグのデザインを表すデザインデータが登録されている。
再び図3を参照すると、ステップS3において、CPU24が、カーボンオフセットの適用があるか否かを判定する。カーボンオフセットの適用がある場合(α>0)には、処理がステップS4に移行し、カーボンオフセットの適用がない場合(α=0)には、処理がステップS13に移行する。
ステップS4において、CPU24は、ステップS2においてメインデータベースに登録された発注におけるサプライ品1個当りのカーボンオフセット充当額α(円)と、サプライ品の発注数量Q(個)とに基づいて、対応する温室効果ガスのオフセット量C(kg)を算出する。1kgの温室効果ガス削減価値の価格がβ(円)に設定されているとして、温室効果ガスのオフセット量C(kg)は次式で表される。
C=Q×α/β
例えば、発注番号1が付されたユーザーA社の発注において、シール1枚当りのカーボンオフセット充当額が1円であり、シールの発注数量が1000枚であるので、1kgの二酸化炭素削減価値の価格が5円に設定されている場合には、対応する二酸化炭素のオフセット量は200kgとなる。
ステップS5において、CPU24は、ステップS4において算出された温室効果ガスのオフセット量に対して、プロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に付されたシリアル番号に基づいて固有のコードを割り当てる。カーボンオフセット活動支援団体がプロバイダーから温室効果ガス削減価値を購入すると、プロバイダーは、温室効果ガス削減価値の対価をプロジェクト事業者に支払うと共に、カーボンオフセット活動支援団体に対してカーボンオフセット証書を発行する。カーボンオフセット証書には、例えば、温室効果ガスのオフセット量、オフセット対象、及び、温室効果ガス削減プロジェクト名(国連登録番号を含む)等と共に、温室効果ガスのオフセット量に応じてシリアル番号が記載されている。
例えば、100t(トン)の二酸化炭素削減価値を購入した場合に、シリアル番号として「PH−046−738〜PH−046−837」が与えられる。ここで、「PH」は、フィリピン国の某プロジェクトであることを表しており、数字の部分は、温室効果ガス削減価値に係るオフセット量を表している。この例においては、シリアル番号によって表される温室効果ガスのオフセット量の最小単位は、1t(トン)である。
CPU24は、プロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に付されたシリアル番号によって表される温室効果ガスのオフセット量の最小単位を10N(Nは自然数)で割った値を基準単位として、ステップS4において算出された温室効果ガスのオフセット量の単位数を求め、シリアル番号の開始値に10Nを掛けた値を初期値として単位数に応じた連続番号を生成することにより、固有のコードを生成する。ここで、シリアル番号の開始値とは、上記のように連番のシリアル番号が与えられた場合には、最初のシリアル番号「046738」を意味し、単独のシリアル番号が与えられた場合には、そのシリアル番号を意味する。
以下においては、N=3の場合について説明する。その場合には、上記の基準単位が、1kgとなる。例えば、発注番号1が付されたユーザーA社の発注においては、二酸化炭素のオフセット量が200kgであるので、オフセット量の単位数200が求められる。従って、シリアル番号の開始値に103を掛けた値「046738000」を初期値として、単位数200に応じた連続番号「046738000」〜「046738199」が生成される。これにより、固有のコード「PH−046−738−000〜PH−046−738−199」が生成される。
また、発注番号2として、ユーザーB社が、500個のリストバンドNO.005を発注し、対応する二酸化炭素のオフセット量が500kgである場合には、オフセット量の単位数500が求められる。従って、発注番号1における連続番号に続いて、単位数500に応じた連続番号「046738200」〜「046738699」が生成される。これにより、固有のコード「PH−046−738−200〜PH−046−738−699」が生成される。
さらに、発注番号3として、ユーザーC社が、500個の衣料タグNO.007を発注し、対応する二酸化炭素のオフセット量が500kgである場合には、オフセット量の単位数500が求められる。従って、発注番号2における連続番号に続いて、単位数500に応じた連続番号「046738700」〜「046739199」が生成される。これにより、固有のコード「PH−046−738−700〜PH−046−739−199」が生成される。
ステップS6において、CPU24は、サプライ品の発注に対して、カーボンオフセット証明書番号を割り当てる。さらに、ステップS7において、CPU24は、ステップS4において算出された温室効果ガスのオフセット量と、ステップS5において割り当てられた固有のコードと、ステップS6において割り当てられたカーボンオフセット証明書番号とを格納部25に格納することにより、それらを発注番号に対応してメインデータベースに登録する。図4に示すメインデータベースにおいて、発注番号1〜3に対応して、算出された二酸化炭素のオフセット量と、該オフセット量に割り当てられた固有のコードと、カーボンオフセット証明書番号とが登録されている。
ステップS8において、CPU24は、プロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に係るオフセット量(購入量)から、ステップS4において算出された温室効果ガスのオフセット量(販売量)Cを累積的に差し引くことにより、温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量Tを算出する。例えば、CPU24は、温室効果ガス削減価値をプロバイダーから購入した際に、温室効果ガス削減価値に係るオフセット量を残量の初期値T(0)とし、発注番号i(i=1、2、3、・・・)に対応する販売量C(i)を残量T(i−1)から差し引くことにより、発注番号iに対応する残量T(i)を求める。また、CPU24は、購入量、販売量、及び、残量T等を格納部25に格納することにより、それらを残量データベースに登録する。
ステップS9において、CPU24は、ステップS8において算出された残量Tが所定の値(この例においては、10t)よりも少ないか否かを判定する。残量Tが所定の値よりも少ない場合には、処理がステップS10に移行し、残量Tが所定の値以上である場合には、処理がステップS11に移行する。
ステップS10において、CPU24は、所定量(例えば、100t)の温室効果ガス削減価値の購入依頼をプロバイダー端末2に送信するように通信端末10を制御して、新たな温室効果ガス削減価値をプロバイダーから購入する。あるいは、CPU24が、残量Tが所定の値よりも少ない場合に警告画面を表示したり警告音を発したりすることにより、オペレータが通信端末10を操作して、温室効果ガス削減価値の購入依頼をプロバイダー端末2に送信するようにしても良い。新たに購入した温室効果ガス削減価値に付されたシリアル番号は、「PH−046−852〜PH−046−951」であるものとする。
図5は、図1に示す残量データベースの例を示す図である。図5に示すように、残量データベースにおいて、日付、購入量(t)、販売量(kg)、残量T(t)等が、取引番号に対応して登録される。
現在使用している温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量がゼロに近付いた場合には、その残量だけでは、ユーザーの発注に係るオフセット量に対応できない場合がある。そのような場合には、新たに購入した温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の一部を充当することが必要となる。そこで、図5に示すように、CPU24は、現在使用している温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量Txと、新たに購入した温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量Tyとを、別個に管理することが望ましい(T=Tx+Ty)。
あるユーザーの発注に基づいてステップS4において算出された温室効果ガスのオフセット量Cが、現在使用している温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量Txを超える場合には、CPU24が、オフセット量Cを、残量Txに等しい第1のオフセット量Cxと、それ以外の第2のオフセット量Cyとに分割する。
例えば、図5に示すように、取引番号21において、現在使用している温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量Txが200kgである場合に、取引番号22において、二酸化炭素のオフセット量が500kgとなる発注が受け付けられると、CPU24は、二酸化炭素のオフセット量500kgを、残量Txに等しい第1のオフセット量200kgと、それ以外の第2のオフセット量300kgとに分割する。
CPU24は、第1のオフセット量Cxに対して、現在使用している温室効果ガス削減価値に付されているシリアル番号に基づいて、第1の固有のコードを割り当てる。例えば、第1のオフセット量200kgに対して、単位数200に応じた連続番号「046837800」〜「046837999」が生成され、これにより、第1の固有のコード「PH−046−837−800〜PH−046−837−999」が生成される。
また、CPU24は、第2のオフセット量Cyに対して、新たに購入した温室効果ガス削減価値に付されているシリアル番号に基づいて第2の固有のコードを割り当てる。例えば、第2のオフセット量300kgに対して、単位数300に応じた連続番号「046852000」〜「046852299」が生成され、これにより、第2の固有のコード「PH−046−852−000〜PH−046−852−299」が生成される。
その後、CPU24は、新たに購入した温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量Tyの値を、現在使用している温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量Txに代入し、残量Tyの値をゼロにリセットする。
再び図3を参照すると、ステップS11において、CPU24は、格納部25に格納されている発注元ユーザーのデザインデータベースから、発注されたサプライ品の種類(サプライ品の品名又は商品若しくは役務の名称)に基づいて、発注されたサプライ品のデザインを表すデザインデータを読み出す。
ステップS12において、CPU24は、ステップS4において算出された温室効果ガスのオフセット量、ステップS5において割り当てられた固有のコード、ステップS6において割り当てられたカーボンオフセット証明書番号、及び、ステップS11において読み出されたデザインデータによって表されるサプライ品のデザイン等が表示されたカーボンオフセット証明書を表すデータを生成することにより、カーボンオフセット証明書を発行する。
さらに、CPU24は、カーボンオフセット証明書を表すデータに基づいて、温室効果ガスのオフセット量及びサプライ品のデザイン等が表示されたカーボンオフセット証明書を印刷するようにプリンター30を制御する。あるいは、CPU24は、カーボンオフセット証明書を表すデータを、インターネットを介してユーザー端末1aに送信するように通信端末10を制御することにより、カーボンオフセット証明書を電子配信するようにしても良い。例えば、カーボンオフセット証明書を表すデータは、Eメールに添付されて通信端末10からユーザー端末1aに送信される。
図6は、カーボンオフセット活動支援システムによって発行されるカーボンオフセット証明書の例を示す図である。ここでは、ユーザーA社が発注したシールNO.001に対してカーボンオフセット証明書を発行する例を示している。図6に示すように、このカーボンオフセット証明書には、証明書番号、ユーザー名、温室効果ガス削減プロジェクト名(国連登録番号でも良い)、固有のコード、及び、温室効果ガスのオフセット量(CO2排出削減量)に加えて、サプライ品(シールNO.001)のデザインが表示されている。
このように、カーボンオフセット証明書には、サプライ品のデザインが表示されるので、カーボンオフセット証明書を眺めるだけで、証明書番号、ユーザー名、温室効果ガス削減プロジェクト名、固有のコード、及び、温室効果ガスのオフセット量を、サプライ品のデザインに関連付けて把握することが可能である。これにより、1つの企業又は団体がカーボンオフセットに寄与する複数種類の商品又は役務を提供する場合においても、どの商品又は役務がどの温室効果ガス削減プロジェクトにどの程度貢献しているかを容易に判断することができる。また、その企業又は団体が、企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)を果たしていることを対外的にアピールする際にも、カーボンオフセット証明書を掲示するだけで、その内容が一目瞭然となる。さらに、カーボンオフセット証明書には、温室効果ガス削減価値に付されたシリアル番号に基づいて割り当てられた固有のコードが表示されるので、カーボンオフセット活動の信頼性を担保することができる。
なお、1つの発注に対して第1の固有のコード及び第2の固有のコードが割り当てられている場合には、それらの両方がカーボンオフセット証明書に表示される。また、それらの固有のコードが異なる温室効果ガス削減プロジェクトに対応する場合には、温室効果ガス削減プロジェクト毎に、温室効果ガス削減プロジェクト名、固有のコード、及び、温室効果ガスのオフセット量が、カーボンオフセット証明書に表示される。
再び図3を参照すると、ステップS13において、CPU24は、発注されたサプライ品の製造依頼を製造工場の端末3に送信するように、オーダー端末40を制御する。サプライ品の製造依頼は、例えば、Eメールによってオーダー端末40から製造工場の端末3に送信される。あるいは、オペレータが、管理サーバー20に格納されている発注の内容を参照しながらオーダー端末40を操作することにより、発注されたサプライ品の製造依頼を製造工場の端末3に送信するようにしても良い。
図7は、サプライ品の製造依頼の例を示す図である。図7に示す製造依頼には、(1)ユーザー名、(2)ユーザーコード、(3)サプライ品の品名(又は商品若しくは役務の名称)、(4)サプライ品の発注数量、(5)カーボンオフセットが適用される場合には固有のコードが入力されている。これにより、製造工場において1000枚のシールNO.001が製造される。
カーボンオフセット活動支援団体は、製造されたシールをユーザーA社に販売すると共に、ステップS12において発行されたカーボンオフセット証明書をユーザーA社に届ける。ここで、カーボンオフセット活動支援団体は、シールを1枚余計に製造してカーボンオフセット証明書に貼り付けるようにしても良い。ユーザーA社は、購入したシールを自らの商品に付して販売することにより、社会貢献を行うと共に事業イメージを向上させることができる。
ところで、カーボンオフセット付き商品を販売する際には、日本国においては環境省が定めるガイドラインに従った表示を行うことが望ましい。その表示項目が多いので、店頭におけるPOP(point of purchase advertising)広告、ウェブサイト、携帯サイトのいずれかにおいて表示を行うことが一般的である。そこで、カーボンオフセット活動支援団体は、環境省が定めるガイドラインに従った表示を行うウェブサイト又は携帯サイトを運営すると共に、ウェブサイトのアドレスを表す文字又は携帯サイトのアドレスを表す二次元コードをサプライ品に印刷するようにしても良い。
例えば、商品に付されるカーボンオフセット付シールに、ウェブサイトのアドレスを表す文字又は携帯サイトのアドレスを表す二次元コードと共に、「○○○のカーボンオフセット付シールです。詳しくはコチラ→」等の表示が印刷される。これにより、カーボンオフセット活動支援団体は、ユーザーのカーボンオフセット活動をさらに支援することが可能となる。
以上においては、通信端末10及びオーダー端末40が管理サーバー20とは別個に設けられる場合について説明したが、管理サーバー20が、通信端末10及びオーダー端末40の機能を兼ね備えるようにしても良い。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るカーボンオフセット活動支援システムの構成を示すブロック図である。第2の実施形態においては、温室効果ガス削減価値が、サプライ品の複数の種類についてプロバイダーから別個に購入され、カーボンオフセット活動による温室効果ガスのオフセット量に対して、サプライ品の種類毎に固有のコードが割り当てられる。ここでは、サプライ品の種類の例として、シール及びラベルを第1類とし、衣料タグを第2類とし、リストバンドを第3類とする。
図8に示すように、第2の実施形態に係るカーボンオフセット活動支援システムの管理サーバー20aは、図1に示す格納部25の替わりに、第1類〜第3類のメインデータベース、第1類〜第3類の残量データベース、及び、ユーザーA社、B社、C社、・・・のデザインデータベースを格納する格納手段としての格納部25aを含んでいる。その他の点に関しては、第1の実施形態と同様である。
次に、図8〜図12を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係るカーボンオフセット活動支援システムの動作の一例について詳しく説明する。
図9は、図8に示す管理サーバーの動作の一例を示すフローチャートである。ステップS21において、管理サーバー20aのCPU24は、ユーザーからサプライ品の発注があるか否かを判定する。サプライ品の発注がない場合には、ステップS21が繰り返され、サプライ品の発注がある場合には、処理がステップS22に移行する。
ステップS22において、CPU24は、注文票に入力されたサプライ品の品名に基づいて、発注されたサプライ品が第1類に属するか否かを判定する。発注されたサプライ品が第1類に属する場合には、処理がステップS30に移行し、発注されたサプライ品が第1類に属さない場合には、処理がステップS23に移行する。
ステップS23において、CPU24は、注文票に入力されたサプライ品の品名に基づいて、発注されたサプライ品が第2類に属するか否かを判定する。発注されたサプライ品が第2類に属する場合には、処理がステップS40に移行し、発注されたサプライ品が第2類に属さない場合には、処理がステップS24に移行する。
ステップS24において、CPU24は、注文票に入力されたサプライ品の品名に基づいて、発注されたサプライ品が第3類に属するか否かを判定する。発注されたサプライ品が第3類に属する場合には、処理がステップS50に移行し、発注されたサプライ品が第3類に属さない場合には、CPU24がエラー表示等を行う。
第1類のサプライ品については、ステップS30において、CPU24が、発注の内容を表す発注データを第1類のメインデータベースに登録する。ステップS31において、CPU24は、カーボンオフセットの適用があるか否かを判定し、カーボンオフセットの適用がある場合には、シール又はラベル1枚当りのカーボンオフセット充当額α1(円)と、シール又はラベルの発注数量Q1(枚)とに基づいて、対応する温室効果ガスのオフセット量C1(kg)を算出する。1kgの温室効果ガス削減価値の価格がβ(円)に設定されているとして、温室効果ガスのオフセット量C1(kg)は次式で表される。
C1=Q1×α1/β
一方、カーボンオフセットの適用がない場合には、処理がステップS27に移行する。
ステップS32において、CPU24は、ステップS31において算出された温室効果ガスのオフセット量に対して、第1類のサプライ品についてプロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に付されたシリアル番号に基づいて固有のコードを割り当てる。また、CPU24は、第1類のサプライ品の発注に対して、カーボンオフセット証明書番号を割り当てる。さらに、CPU24は、ステップS31において算出された温室効果ガスのオフセット量と、ステップS32において割り当てられた固有のコード及びカーボンオフセット証明書番号とを格納部25aに格納することにより、それらを発注番号に対応して第1類のメインデータベースに登録する。
ステップS33において、CPU24は、第1類のサプライ品についてプロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に係るオフセット量(購入量)から、ステップS31において算出された温室効果ガスのオフセット量(販売量)を累積的に差し引くことにより、第1類のサプライ品のための温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量T1を算出する。例えば、CPU24は、第1類のサプライ品のための温室効果ガス削減価値をプロバイダーから購入した際に、温室効果ガス削減価値に係るオフセット量を残量の初期値T1(0)とし、発注番号i(i=1、2、3、・・・)に対応する販売量C1(i)を残量T1(i−1)から差し引くことにより、発注番号iに対応する残量T1(i)を求める。また、CPU24は、購入量、販売量、及び、残量T1等を格納部25に格納することにより、それらを第1類の残量データベースに登録する。
ステップS34において、CPU24は、ステップS33において算出された残量T1が所定の値(この例においては、5t)よりも少ないか否かを判定する。残量T1が所定の値よりも少ない場合には、処理がステップS35に移行し、残量T1が所定の値以上である場合には、処理がステップS25に移行する。
ステップS35において、CPU24は、第1類のサプライ品のための所定量(例えば、30t)の温室効果ガス削減価値の購入依頼をプロバイダー端末2に送信するように通信端末10を制御して、第1類のサプライ品のための新たな温室効果ガス削減価値をプロバイダーから購入する。あるいは、CPU24が、残量T1が所定の値よりも少ない場合に警告画面を表示したり警告音を発したりすることにより、オペレータが通信端末10を操作して、第1類のサプライ品のための温室効果ガス削減価値の購入依頼をプロバイダー端末2に送信するようにしても良い。
図10は、図8に示す第1類の残量データベースの例を示す図である。図10に示すように、残量データベースにおいて、日付、購入量(t)、販売量(kg)、残量T1(t)等が、取引番号に対応して登録される。
再び図9を参照すると、第2類のサプライ品については、ステップS40において、CPU24が、発注の内容を表す発注データを第2類のメインデータベースに登録する。ステップS41において、CPU24は、カーボンオフセットの適用があるか否かを判定し、カーボンオフセットの適用がある場合には、衣料タグ1枚当りのカーボンオフセット充当額α2(円)と、衣料タグの発注数量Q2(枚)とに基づいて、対応する温室効果ガスのオフセット量C2(kg)を算出する。1kgの温室効果ガス削減価値の価格がβ(円)に設定されているとして、温室効果ガスのオフセット量C2(kg)は次式で表される。
C2=Q2×α2/β
一方、カーボンオフセットの適用がない場合には、処理がステップS27に移行する。
ステップS42において、CPU24は、ステップS41において算出された温室効果ガスのオフセット量に対して、第2類のサプライ品についてプロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に付されたシリアル番号に基づいて固有のコードを割り当てる。また、CPU24は、第2類のサプライ品の発注に対して、カーボンオフセット証明書番号を割り当てる。さらに、CPU24は、ステップS41において算出された温室効果ガスのオフセット量と、ステップS42において割り当てられた固有のコード及びカーボンオフセット証明書番号とを格納部25aに格納することにより、それらを発注番号に対応して第2類のメインデータベースに登録する。
ステップS43において、CPU24は、第2類のサプライ品についてプロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に係るオフセット量(購入量)から、ステップS41において算出された温室効果ガスのオフセット量(販売量)を累積的に差し引くことにより、第2類のサプライ品のための温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量T2を算出する。また、CPU24は、購入量、販売量、及び、残量T2等を格納部25に格納することにより、それらを第2類の残量データベースに登録する。
ステップS44において、CPU24は、ステップS43において算出された残量T2が所定の値(この例においては、5t)よりも少ないか否かを判定する。残量T2が所定の値よりも少ない場合には、処理がステップS45に移行し、残量T2が所定の値以上である場合には、処理がステップS25に移行する。
ステップS45において、CPU24は、第2類のサプライ品のための所定量(例えば、30t)の温室効果ガス削減価値の購入依頼をプロバイダー端末2に送信するように通信端末10を制御して、第2類のサプライ品のための新たな温室効果ガス削減価値をプロバイダーから購入する。あるいは、CPU24が、残量T2が所定の値よりも少ない場合に警告画面を表示したり警告音を発したりすることにより、オペレータが通信端末10を操作して、第2類のサプライ品のための温室効果ガス削減価値の購入依頼をプロバイダー端末2に送信するようにしても良い。
図11は、図8に示す第2類の残量データベースの例を示す図である。図11に示すように、残量データベースにおいて、日付、購入量(t)、販売量(kg)、残量T2(t)等が、取引番号に対応して登録される。この例においては、取引番号16における取引によって、残量T2が5tよりも少なくなったので、取引番号17における取引によって、第2類のサプライ品のために30tの温室効果ガス削減価値を購入している。
再び図9を参照すると、第3類のサプライ品については、ステップS50において、CPU24が、発注の内容を表す発注データを第3類のメインデータベースに登録する。ステップS51において、CPU24は、カーボンオフセットの適用があるか否かを判定し、カーボンオフセットの適用がある場合には、リストバンド1個当りのカーボンオフセット充当額α3(円)と、リストバンドの発注数量Q3(個)とに基づいて、対応する温室効果ガスのオフセット量C3(kg)を算出する。1kgの温室効果ガス削減価値の価格がβ(円)に設定されているとして、温室効果ガスのオフセット量C3(kg)は次式で表される。
C3=Q3×α3/β
一方、カーボンオフセットの適用がない場合には、処理がステップS27に移行する。
ステップS52において、CPU24は、ステップS51において算出された温室効果ガスのオフセット量に対して、第3類のサプライ品についてプロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に付されたシリアル番号に基づいて固有のコードを割り当てる。また、CPU24は、第3類のサプライ品の発注に対して、カーボンオフセット証明書番号を割り当てる。さらに、CPU24は、ステップS51において算出された温室効果ガスのオフセット量と、ステップS52において割り当てられた固有のコード及びカーボンオフセット証明書番号とを格納部25aに格納することにより、それらを発注番号に対応して第3類のメインデータベースに登録する。
ステップS53において、CPU24は、第3類のサプライ品についてプロバイダーから購入した温室効果ガス削減価値に係るオフセット量(購入量)から、ステップS51において算出された温室効果ガスのオフセット量(販売量)を累積的に差し引くことにより、第3類のサプライ品のための温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量T3を算出する。また、CPU24は、購入量、販売量、及び、残量T3等を格納部25に格納することにより、それらを第3類の残量データベースに登録する。
ステップS54において、CPU24は、ステップS53において算出された残量T3が所定の値(この例においては、10t)よりも少ないか否かを判定する。残量T3が所定の値よりも少ない場合には、処理がステップS55に移行し、残量T3が所定の値以上である場合には、処理がステップS25に移行する。
ステップS55において、CPU24は、第3類のサプライ品のための所定量(例えば、30t)の温室効果ガス削減価値の購入依頼をプロバイダー端末2に送信するように通信端末10を制御して、第3類のサプライ品のための新たな温室効果ガス削減価値をプロバイダーから購入する。あるいは、CPU24が、残量T3が所定の値よりも少ない場合に警告画面を表示したり警告音を発したりすることにより、オペレータが通信端末10を操作して、第3類のサプライ品のための温室効果ガス削減価値の購入依頼をプロバイダー端末2に送信するようにしても良い。
図12は、図8に示す第3類の残量データベースの例を示す図である。図12に示すように、残量データベースにおいて、日付、購入量(t)、販売量(kg)、残量T3(t)等が、取引番号に対応して登録される。
第2の実施形態においても、現在使用している温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量Txと、新たに購入した温室効果ガス削減価値に係るオフセット量の残量Tyとを、別個に管理することが望ましい(T1=Tx1+Ty1、T2=Tx2+Ty2、T3=Tx3+Ty3)。
再び図9を参照すると、ステップS25において、CPU24は、格納部25aに格納されている発注元ユーザーのデザインデータベースから、発注されたサプライ品の種類(サプライ品の品名又は商品若しくは役務の名称)に基づいて、発注されたサプライ品のデザインを表すデザインデータを読み出す。
ステップS26において、CPU24は、ステップS31又はS41又はS51において算出された温室効果ガスのオフセット量、ステップS32又はS42又はS52において割り当てられた固有のコード及びカーボンオフセット証明書番号、及び、ステップS25において読み出されたデザインデータによって表されるサプライ品のデザイン等が表示されたカーボンオフセット証明書を表すデータを生成することにより、カーボンオフセット証明書を発行する。
さらに、CPU24は、カーボンオフセット証明書を表すデータに基づいて、温室効果ガスのオフセット量及びサプライ品のデザイン等が表示されたカーボンオフセット証明書を印刷するようにプリンター30を制御する。あるいは、CPU24は、カーボンオフセット証明書を表すデータを、インターネットを介して発注元ユーザーのユーザー端末に送信するように通信端末10を制御することにより、カーボンオフセット証明書を電子配信するようにしても良い。例えば、カーボンオフセット証明書を表すデータは、Eメールに添付されて通信端末10から発注元ユーザーのユーザー端末に送信される。
ステップS27において、CPU24は、発注されたサプライ品の製造依頼を製造工場の端末3に送信するようにオーダー端末40を制御する。サプライ品の製造依頼は、例えば、Eメールによってオーダー端末40から製造工場の端末3に送信される。あるいは、オペレータが、管理サーバー20に格納されている発注の内容を参照しながらオーダー端末40を操作することにより、発注されたサプライ品の製造依頼を製造工場の端末3に送信するようにしても良い。
カーボンオフセット活動支援団体は、製造されたサプライ品を発注元ユーザーに販売すると共に、ステップS26において発行されたカーボンオフセット証明書を発注元ユーザーに届ける。ここで、カーボンオフセット活動支援団体は、サプライ品(シールやラベル等)を1枚余計に製造してカーボンオフセット証明書に貼り付けるようにしても良い。発注元ユーザーは、購入したサプライ品を自らの商品又は役務に付して提供することにより、社会貢献を行うと共に事業イメージを向上させることができる。
以上においては、通信端末10及びオーダー端末40が管理サーバー20aとは別個に設けられる場合について説明したが、管理サーバー20aが、通信端末10及びオーダー端末40の機能を兼ね備えるようにしても良い。