JP5571880B2 - 画像処理による曲線引き金具測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気鉄道のトロリー線を固定する曲線引き金具を検知・計測する曲線引き金具測定装置に関し、電車の屋根上に設置したカメラで画像を取得し、この画像を処理して曲線引き金具を検知・計測する画像処理による曲線引き金具測定装置に関する。
電気鉄道の曲線区間においては、線路の脇に設けられた電車線支持柱に支持される曲線引き金具によってトロリー線を引き止め、該トロリー線が曲線の内側に移動することなく線路に添うように構成されている。このような曲線引き金具においては、次のような原因による接触事故を防止するために、定期的に曲線引き金具の位置の計測が行われている。
1)車両走行時にパンタグラフによってトロリー線が押し上げられるのに伴って、この曲線引き金具が移動し、パンタグラフと接触する。
2)車両の走行に伴って生じる風(以下、走行風)や、突発的な強風などによってこの曲線引き金具が移動し、パンタグラフと接触する。
3)この曲線引き金具を含む地上設備の経年変化で曲線引き金具の位置が変化し、パンタグラフと接触する。
従来、曲線引き金具の位置を計測する方法としては、レーザ光照射による計測方法(例えば、特許文献1参照)、検測用パンタグラフによる計測方法(例えば、特許文献2、非特許文献1参照)等が知られている。
レーザ光照射による計測方法は、曲線引き金具に照射したレーザ光の反射位置を取得して曲線引き金具の位置を計測する方法である。
検測用パンタグラフによる計測方法は、接触センサをパンタグラフの上に触覚のように鉛直上向きで設置し、接触センサで物体の接触の有無を検知し、パンタグラフに近接する曲線引き金具を検知する方法である。
特開2000−343986号公報 特開昭57−80505号公報 池本、外5名、「支障物バックチェックの一考察」、鉄道電気テクニカルフォーラム論文集、2006年2月24日、Vol.19th p.25-28
しかしながら、上述したレーザ光照射による計測方法は、レーザ光の光源から計測対象となる地点までの距離が長くなるほどレーザ光が減衰するため、クラス2を超える出力のレーザ光をできるだけ鉛直上方に向けて照射するような装置とすることが好ましいが、レーザ光が人の目に入らないように安全対策を行う必要がある等、装置構成が煩雑になっていた。
また、検測用パンタグラフを使用する計測方法では、車両の走行速度に比例して高価になる検測用パンタグラフを導入する必要があり装置のコストが上昇するという問題があった。さらに、検測用パンタグラフは風切音を発生し、この風切音が騒音源となることから、検測用パンタグラフを廃止する努力がなされているという現状もある。さらに加えて、接触式センサについても最も走行風にさらされる位置に設置されるため、検測用パンタグラフと同様に騒音源となってしまうという問題があった。
従って、本発明は上述した課題を解決する画像処理による曲線引き金具測定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る画像処理による曲線引き金具測定装置は、車両に設置され、走行中に車両の上方に可視光を照射する投光器と、車両に設置され、走行中に車両の上方を通過する曲線引き金具を撮像するカメラと、カメラの映像を記録する画像記録部と、画像記録部から入力される映像を画像処理して映像中に撮像された車両の上方を通過する曲線引き金具の設置角度を求める画像処理部とを備え、画像処理部が、画像処理によって映像中のエッジを検出し、検出したエッジの量に基づいて映像中に曲線引き金具が撮像されているか否かを判定し、エッジのうち垂直方向に延びる垂直エッジをトロリー線として検出し、垂直エッジにT字状に接するエッジを曲線引き金具として検出することを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係る画像処理による曲線引き金具測定装置は、車両に設置され、走行中にパンタグラフに可視光を照射する投光器と、車両に設置され、走行中にパンタグラフの上方を通過する曲線引き金具を撮像するカメラと、カメラの映像を記録する画像記録部と、画像記録部から入力される映像を画像処理して映像中に撮像された車両の上方を通過する曲線引き金具の設置角度を求める画像処理部とを備え、画像処理部が、映像と予め設定しておいたモデル画像とのパターンマッチングを行い、映像とモデル画像との相関値に基づいて映像中に曲線引き金具が撮像されているか否かを判定し、画像処理によって映像中のエッジを検出し、エッジのうち垂直方向に延びる垂直エッジをトロリー線として検出し、垂直エッジにT字状に接するエッジを曲線引き金具として検出することを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明に係る画像処理による曲線引き金具測定装置は、第1または第2の発明において、カメラを複数備え、画像処理部が、それぞれのカメラの映像に基づいて検出した垂直エッジと水平エッジの画像中の交点に基づいて実際の交点の座標を求め、実際の交点の座標に基づいて映像中に曲線引き金具が撮像されているか否かを判定すことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第4の発明に係る画像処理による曲線引き金具測定装置は、第1乃至第3のいずれかの発明において、画像処理部が、検出された曲線引き金具の設置角度が予め設定する設定角度より小さい場合に異常判定を出力することを特徴とする。
上述した第1の発明に係る画像処理による曲線引き金具測定装置によれば、車両に設置され、走行中に車両の上方に可視光を照射する投光器と、車両に設置され、走行中に車両の上方を通過する曲線引き金具を撮像するカメラと、カメラの映像を記録する画像記録部と、画像記録部から入力される映像を画像処理して映像中に撮像された車両の上方を通過する曲線引き金具の設置角度を求める画像処理部とを備え、画像処理部が、画像処理によって映像中のエッジを検出し、検出したエッジの量に基づいて映像中に曲線引き金具が撮像されているか否かを判定する曲線引き金具検出手段と、エッジのうち垂直方向に延びる垂直エッジをトロリー線として検出するトロリー線検出手段と、垂直エッジにT字状に接するエッジを曲線引き金具として検出する曲線引き金具検出手段とを有するようにしたので、安全且つ小型に構成された装置で曲線引き金具の設置角度を測定することができ、利便性が向上する。また、画像記録部を備えるため、異常が検出された場合には画像を閲覧して曲線引き金具の状態を視認することができる。
上述した第2の発明に係る画像処理による曲線引き金具測定装置によれば、車両に設置され、走行中にパンタグラフに可視光を照射する投光器と、車両に設置され、走行中にパンタグラフの上方を通過する曲線引き金具を撮像するカメラと、カメラの映像を記録する画像記録部と、画像記録部から入力される映像を画像処理して映像中に撮像された車両の上方を通過する曲線引き金具の設置角度を求める画像処理部とを備え、画像処理部が、映像と予め設定しておいたモデル画像とのパターンマッチングを行い、映像とモデル画像との相関値に基づいて映像中に曲線引き金具が撮像されているか否かを判定する曲線引き金具検出手段と、画像処理によって映像中のエッジを検出し、エッジのうち垂直方向に延びる垂直エッジをトロリー線として検出するトロリー線検出手段と、垂直エッジにT字状に接するエッジを曲線引き金具として検出する曲線引き金具検出手段とを有するようにしたので、安全且つ小型に構成された装置で曲線引き金具の設置角度を測定することができ、利便性が向上する。また、画像記録部を備えるため、異常が検出された場合には画像を閲覧して曲線引き金具の状態を視認することができる。
上述した第3の発明に係る画像処理による曲線引き金具測定装置によれば、カメラを複数備え、画像処理部が、それぞれのカメラの映像に基づいて検出した垂直エッジと水平エッジの画像中の交点に基づいて実際の交点の座標を求め、実際の交点の座標に基づいて映像中に曲線引き金具が撮像されているか否かを判定する第二の曲線引き金具検出手段を有するようにしたので、第1または第2の発明の効果に加えて、曲線引き金具の誤検出を防止することができ、より高精度に曲線引き金具の測定を行うことができる。
上述した第4の発明に係る画像処理による曲線引き金具測定装置によれば、画像処理部が、検出された曲線引き金具の設置角度が予め設定する設定角度より小さい場合に異常判定を出力するようにしたので、第1乃至第3の発明の効果に加えて曲線引き金具の設置角度が正常か否かを確実に認知することができ、より利便性が向上する。
本発明の実施の形態を、以下の実施例において詳細に説明する。
図1乃至図4を用いて本発明の第1の実施例について説明する。図1は本実施例に係る画像処理による曲線引き金具測定装置の設置例を示す説明図、図2は本実施例に係る画像処理による曲線引き金具測定装置の画像処理部による処理手順を示すフローチャート、図3は本実施例において撮像される画像の例を示す説明図、図4は本実施例において撮像される画像の他の例を示す説明図である。
図1に示すように、本実施例において画像処理による曲線引き金具測定装置は、主に一台の投光器1、一台のカメラ2、画像記録部3、及び、画像処理部4から構成される。投光器1はトロリー線5、曲線引き金具6等を照らす可視光を照射し、カメラ2はトロリー線5、曲線引き金具6等の投光器1によって照らされた部分がその視野2aに入るように、それぞれ営業車両7等の屋根に固定される。なお、曲線引き金具6は線路8の脇に設けられた電車線支持柱9に支持され、トロリー線5を支持している。曲線引き金具6は実際には線路8の曲線部に設けられるが、図1では説明のため直線的に表している。
画像記録部3はカメラ2によって連続的に撮像された画像を記録し、画像処理部4は画像記録部3に記録された画像を画像処理することにより曲線引き金具6の検出及び位置計測を行う。これら画像記録部3及び画像処理部4は車両7内部に設置される。
以下、図2に基づいて画像処理部4における処理の流れを説明する。図2に示すように、画像処理部4においてはまず、画像記録部3から一定の時間間隔で画像を入力する(ステップSA1)。ここで、カメラ2によって撮像され画像記録部3に記録される画像は、主に図3に示すように車両7の上方にトロリー線5が撮像された画像、または、図4に示すように車両7及びトロリー線5に加えて曲線引き金具6が撮像された画像であり、このような画像が画像処理部4に入力される。
続いて、入力された画像(以下、入力画像)の予め設定する画像処理対象範囲に対して画像処理を施し、この画像処理対象範囲中からエッジを検出し(ステップSA2)、続いて図3、図4に示すu方向に延びるエッジの数(以下、エッジ量)nを数える(ステップSA3)。
例えば、図3に示すような画像の図中破線で囲んだ画像処理対象範囲Aについてエッジの検出を行った場合、検出されるエッジは主にトロリー線5を抽出して得られる図中v方向に延びるものであり、図中u方向に延びるエッジはほぼ検出されない。これに対し、図4に示すような画像の図中破線で囲んだ画像処理対象範囲Aについてエッジの検出を行った場合、トロリー線5に加えて曲線引き金具6等を抽出して得られる図中u方向に延びるエッジが多く検出される。
そこで、ステップSA3の処理に続いてエッジ量nが、曲線引き金具6の有無を判断するために予め設定した閾値N以上か否かの判定を行う(ステップSA4)。なお、この閾値Nはカメラ2のレンズやカメラ2の設置位置によって異なるため、実験的に求めるようにすると好適である。
ステップSA4における判定の結果、u方向に延びるエッジの数が閾値Nより少ない場合(No)は、入力画像中に曲線引き金具が撮像されていないとみなしてステップSA1の処理に戻る。一方、u方向に延びるエッジの数が閾値N以上である場合(Yes)は続いてv方向に延びるエッジを抽出し、これをトロリー線5として検出する(ステップSA5)。
続いて、u方向に延びるエッジのうちステップSA5で検出したトロリー線5に接しているものを抽出し、このうちその先端がトロリー線5にT字状に接続されているものを曲線引き金具6として検出する(ステップSA6)。
入力画像中に曲線引き金具6を検出したら、この曲線引き金具6のu方向に対する傾斜角θを求めてこれを曲線引き金具6の設置角度とし(ステップSA7)、続いて傾斜角θが予め設定した角度Θより大きいか否かの判定を行う(ステップSA8)。そして、ステップSA8における判定の結果、傾斜角θが予め設定した角度Θより大きい場合は曲線引き金具6の位置が正常であると判定し(ステップSA9)、傾斜角θが予め設定した角度Θより小さい場合は曲線引き金具が移動しており、パンタグラフと接触するおそれがあるとみなす異常判定を出力する(ステップSA10)。
これらステップSA1〜ステップSA10の処理を画像の入力が終了するまで続ける(ステップSA11)。
以上に説明したように、本実施例に係る画像処理による曲線引き金具の測定装置は、車両7に設置したカメラ2でトロリー線5の画像を撮像し、この画像中から抽出したエッジのうち、u方向に延びるエッジの量に基づいて入力画像中に曲線引き金具6が撮像されているか否かを判断し、曲線引き金具6が撮像されていると判定された場合にはこの曲線引き金具6の傾斜角θを求め、得られた傾斜角θに基づいて、曲線引き金具6の位置が正常であるか否かを判断するものである。
このような構成としたことにより、本実施例に係る画像処理による曲線引き金具測定装置によれば、トロリー線5等を照らす照明装置として可視光を照射する投光器1を用いることができるため、安全に測定を行うことができる。また、小型で安価に曲線引き金具の測定を行うことができる。さらに、画像記録部3に入力画像を記録するため、記録された画像を閲覧して異常状態を視認することができ、利便性が向上する。
なお、上述した画像処理によるトロリー線5の検出は、例えば、特開2002−139305号公報、特開2002−279409号公報、特開2003−341389号公報に記載されているような公知の手法を用いて検出しても良い。
図5乃至図8を用いて本発明の第2の実施例を説明する。図5は本実施例に係る画像処理による曲線引き金具測定装置の設置例を示す説明図、図6は本実施例に係る画像処理による曲線引き金具測定装置の画像処理部における処理の流れを示すフローチャート、図7は本実施例において撮像される画像の例を示す説明図、図8は本実施例において撮像される画像の他の例を示す説明図である。
図5に示すように、本実施例は画像処理による曲線引き金具測定装置をパンタグラフ10を撮像可能な位置に適用する例であり、投光器1はパンタグラフ10、トロリー線5、曲線引き金具6等を照らす可視光を照射するように、また、カメラ2はその視野2aにパンタグラフ10のトロリー線5に接触する部分が入るように、それぞれ営業車両7等の屋根に固定される。その他の構成は図1に示し実施例1において説明した構成と概ね同様であり、同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下、図6に基づいて画像処理部4における処理の流れを説明する。図6に示すように、画像処理部4においてはまず、画像記録部3から一定の時間間隔で画像を入力する(ステップSB1)。ここで、本実施例においてカメラ2によって撮像され画像記録部3に記録される画像は、主に図7に示すように車両7、パンタグラフ10及びトロリー線5が撮像された画像、または、図8に示すように車両7、パンタグラフ10及びトロリー線5に加えて曲線引き金具6が撮像された画像であり、このような画像が画像処理部4に入力される。
続いて、予め登録しておいたモデル画像と入力画像とのパターンマッチングを行い(ステップSB2)、相関値qを取得する(ステップSB3)。なお、パターンマッチングに用いるモデル画像は、予めパンタグラフ10とトロリー線5のみが映っている画像、つまり、パンタグラフ10及びトロリー線5以外の曲線引き金具6等が映っていない画像を取得しておき、これを登録しておくようにする。
例えば、図7に示すような画像の図中破線で囲んだ画像処理対象範囲Aとモデル画像とのパターンマッチングを行った場合の相関値qに比較して、図8に示すような画像の図中破線で囲んだ画像処理対象範囲Aとモデル画像とのパターンマッチングを行った場合の相関値qは低くなる。
そこで、ステップSB3の処理に続いてステップSB3において取得した相関値qが、曲線引き金具の有無を判断するために予め設定した閾値Q以下か否かの判定を行う(ステップSB4)。なお、この閾値Qはカメラ2のレンズやカメラ2の設置位置によって異なるため、実験的に求めるようにすると好適である。
ステップSB4における判定の結果、パターンマッチングの相関値qが閾値Qより大きい場合(No)は、入力画像中に曲線引き金具6が撮像されていないとみなしてステップSB1の処理に戻る。一方、パターンマッチングの相関値qが閾値Q以下である場合(Yes)は入力画像中に曲線引き金具6が撮像されているとみなし、続いて図8中v方向に延びるエッジを抽出し、これをトロリー線5として検出する(ステップSB5)。
続いて、u方向に延びるエッジのうちステップSB5で検出したトロリー線5に接しているものを抽出し、このうちその先端がトロリー線5にT字状に接続されているものを曲線引き金具6として検出する(ステップSB6)。
入力画像中に曲線引き金具6を検出したら、この曲線引き金具6のu方向に対する傾斜角θを求めてこれを曲線引き金具6の設置角度とし(ステップSB7)、続いて傾斜角θが予め設定した角度Θより大きいか否かの判定を行う(ステップSB8)。そして、ステップSB8における判定の結果、傾斜角θが予め設定した角度Θより大きい場合は曲線引き金具6の位置が正常であると判定し(ステップSB9)、傾斜角θが予め設定した角度Θより小さい場合は曲線引き金具が移動しており、パンタグラフと接触するおそれがあるとみなして異常判定を出力する(ステップSB10)。
これらステップSB1〜ステップSB10の処理を画像の入力が終了するまで続ける(ステップSB11)。
以上に説明したように、本実施例に係る画像処理による曲線引き金具の測定装置は、車両7に設置したカメラ2でトロリー線5の画像を撮像し、この画像と予め登録しておいたモデル画像とのパターンマッチングを行い、取得した相関値qに基づいて入力画像中に曲線引き金具6が撮像されているか否かを判断し、曲線引き金具6が撮像されていると判定された場合にはこの曲線引き金具6の傾斜角θを求め、得られた傾斜角θに基づいて、曲線引き金具6の位置が正常であるか否かを判断するものである。
このような構成としたことにより、本実施例に係る画像処理による曲線引き金具測定装置によれば、トロリー線5等を照らす照明装置として可視光を照射する投光器1を用いることができるため、安全に測定を行うことができる。また、小型で安価に曲線引き金具の測定を行うことができる。さらに、画像記録部3に入力画像を記録するため、記録された画像を閲覧して異常状態を視認することができ、利便性が向上する。
図9及び図10を用いて本発明の第3の実施例について説明する。図9は本実施例に係る画像処理による曲線引き金具測定装置の設置例を示す説明図、図10は本実施例に係る画像処理による曲線引き金具測定装置の画像処理部による処理手順を示すフローチャートである。
本実施例は図1に示し上述した実施例1のカメラ2を、n台のカメラ2−1,2−2,…,2−n(図9においては第1カメラ2−1、第2カメラ2−2以外は図示を省略している)に変更し、画像処理部4においてカメラ2−1,2−2,…,2−nによって撮像した画像に基づいて曲線引き金具の検知・位置計測を行うものである。その他の構成は図1に示し上述したものと概ね同様であり、同一の作用を奏するものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図9に示すように、本実施例において画像処理による曲線引き金具測定装置は、主に一台の投光器1、n台のカメラ2−1,2−2,…,2−n、画像記録部3、及び、画像処理部4から構成される。カメラ2−1,2−2,…,2−nは車両7の進行方向に対して直交する方向に、それぞれ同向きに並設し、トロリー線5、曲線引き金具6等の投光器1によって照らされた部分がその視野に入るように、それぞれ営業車両7等の屋根に固定される。
画像記録部3はカメラ2−1,2−2,…,2−nによって連続的に撮像された画像を記録し、画像処理部4は画像記録部3に記録された画像を画像処理することにより曲線引き金具6の検出及び位置計測を行う。
以下、図10に基づいて画像処理部4における処理の流れを説明する。図10に示すように、画像処理部4においてはまず、画像記録部3から一定の時間間隔でカメラ2−1,2−2,…,2−nの画像をそれぞれ入力する(ステップSC1−1,SC1−2,…,SC1−n)。
続いて、それぞれのカメラ2−1,2−2,…,2−nで撮像した入力画像の予め設定する画像処理対象範囲内から、上述した実施例1または実施例2の手段を使用して曲線引き金具6の検出を行い(ステップSC2−1,SC2−2,…,SC2−n)、それぞれの入力画像において、曲線引き金具6が検出されたか否かを判定する(ステップSC3−1,SC3−2,…,SC3−n)。
判定の結果、曲線引き金具無しと判断された場合(No)はステップSC1の処理に戻る。一方、曲線引き金具有りと判断された場合(Yes)は続いてv方向に延びるエッジを抽出し、これをトロリー線5として検出する(ステップSC4−1,SC4−2,…,SC4−n)。
続いて、曲線引き金具6有りと判定された入力画像それぞれについて、トロリー線5と曲線引き金具6との画像上の交点p1,p2,…,pnの座標(u1,v1),(u2,v2),…,(un,vn)を算出する(ステップSC5−1,SC5−2,…,SC5−n)。
その後、これらの交点の画像中の座標に基づいてトロリー線5と曲線引き金具6の実際の交点Pの座標(x,y,z)を計算し(ステップSC6)、この交点Pが、予め設定した空間S内に位置するか否かの判定を行う(ステップSC7)。ここで、空間Sは、曲線引き金具の正常な設置位置の範囲として予め設定した空間とする。例えば、空間Sはx方向の範囲が600m程度、y方向の範囲が1000mm程度とする。また、z方向の範囲は1000mm程度とし、走行速度に応じて走行速度が速ければ広く、遅ければ狭くなるように設定するものとする。
ステップSC7における判定の結果、交点Pが空間S内に位置しない場合(No)は、ステップSC3−1,SC3−2,…,SC3−nによる曲線引き金具6の検出が誤検出であるとみなして、ステップSC1−1,SC1−2,…,SC1−nの処理に戻る。
一方、ステップSC7における判定の結果、交点Pが予め設定した空間S内に位置する場合(Yes)は、入力画像中に曲線引き金具6が存在するとみなし、交点Pの座標(x,y)からxを交点Pの偏位、yを交点Pの高さとし、続いてこの交点Pからv方向に延び、トロリー線にT字状に接する線を曲線引き金具6とみなしてこの線のエッジを抽出し(ステップSC8)、抽出したエッジのu方向に対する傾斜角θを求めてこれを曲線引き金具6の設置角度とする(ステップSC9)。
これらの処理を画像の入力が終了するまで続ける(ステップSC10)。
以上に説明したように、本実施例に係る画像処理による曲線引き金具の測定装置は、車両7に設置したn台のカメラ2−1,2−2,…,2−nでトロリー線5の画像を撮像し、それぞれの画像から求めたトロリー線5と曲線引き金具6との交点p1、P2,…,Pnを用いて実際の交点Pの座標を演算し、演算結果に基づいて入力画像中に曲線引き金具6が存在するか否かを判断するものである。
このような構成としたことにより、本実施例に係る画像処理による曲線引き金具測定装置によれば、上述した実施例1、実施例2の効果に加えて、曲線引き金具6の誤検出を防止することができるため、より高精度に曲線引き金具の測定を行うことができる。
本発明は、画像処理による曲線引き金具測定装置に適用可能である。
本発明の実施例1に係る画像処理による曲線引き金具測定装置の構成図である。 本発明の実施例1の画像処理部における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1のカメラの画像例を示す説明図である。 本発明の実施例1のカメラの他の画像例を示す説明図である。 本発明の実施例2に係る画像処理による曲線引き金具測定装置の構成図である。 本発明の実施例2の画像処理部における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2のカメラの画像例を示す説明図である。 本発明の実施例2のカメラの他の画像例を示す説明図である。 本発明の実施例3に係る画像処理による曲線引き金具測定装置の構成図である。 本発明の実施利3の画像処理部における処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 投光器
2,2−1,2−2 カメラ
3 画像記録部
4 画像処理部
5 トロリー線
6 支持金具
7 車両
10 パンタグラフ

Claims (4)

  1. 車両に設置され、走行中に前記車両の上方に可視光を照射する投光器と、
    前記車両に設置され、走行中に前記車両の上方を通過する曲線引き金具を撮像するカメラと、
    前記カメラの映像を記録する像記録部と、
    前記画像記録部から入力される映像を画像処理して前記映像中に撮像された前記車両の上方を通過する曲線引き金具の設置角度を求める画像処理部とを備え、
    前記画像処理部が、画像処理によって前記映像中のエッジを検出し、検出した前記エッジの量に基づいて前記映像中に曲線引き金具が撮像されているか否かを判定し、前記エッジのうち垂直方向に延びる垂直エッジをトロリー線として検出し、前記垂直エッジにT字状に接するエッジを曲線引き金具として検出する
    ことを特徴とする画像処理による曲線引き金具測定装置。
  2. 車両に設置され、走行中にパンタグラフに可視光を照射する投光器と、
    前記車両に設置され、走行中に前記パンタグラフの上方を通過する曲線引き金具を撮像するカメラと、
    前記カメラの映像を記録する像記録部と、
    前記画像記録部から入力される映像を画像処理して前記映像中に撮像された前記車両の上方を通過する曲線引き金具の設置角度を求める画像処理部とを備え、
    前記画像処理部が、前記映像と予め設定しておいたモデル画像とのパターンマッチングを行い、前記映像と前記モデル画像との相関値に基づいて前記映像中に曲線引き金具が撮像されているか否かを判定し、画像処理によって前記映像中のエッジを検出し、前記エッジのうち垂直方向に延びる垂直エッジをトロリー線として検出し、前記垂直エッジにT字状に接するエッジを曲線引き金具として検出する
    ことを特徴とする画像処理による曲線引き金具測定装置。
  3. 前記カメラを複数備え、
    前記画像処理部が、それぞれの前記カメラの映像に基づいて検出した前記垂直エッジと前記水平エッジの画像中の交点に基づいて実際の交点の座標を求め、前記実際の交点の座標に基づいて前記映像中に曲線引き金具が撮像されているか否かを判定す
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理による曲線引き金具測定装置。
  4. 前記画像処理部が、検出された前記曲線引き金具の設置角度が予め設定する設定角度より小さい場合に異常判定を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像処理による曲線引き金具測定装置。
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