JP2009281950A - 画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置 - Google Patents

画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009281950A
JP2009281950A JP2008136204A JP2008136204A JP2009281950A JP 2009281950 A JP2009281950 A JP 2009281950A JP 2008136204 A JP2008136204 A JP 2008136204A JP 2008136204 A JP2008136204 A JP 2008136204A JP 2009281950 A JP2009281950 A JP 2009281950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
image
image processing
trolley
support bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008136204A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Niwakawa
誠 庭川
Toshikazu Onda
寿和 恩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2008136204A priority Critical patent/JP2009281950A/ja
Publication of JP2009281950A publication Critical patent/JP2009281950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】曲線引き金具の設置角度を小型の装置で安全に測定する。
【解決手段】車両9に設置されて連続的にトロリー線7の近傍を撮像するラインセンサ2と、ラインセンサ2の出力信号を処理して支持金具8の接近を検知する信号処理部3とを備え、車両9に設置したITVカメラ4が、信号処理部3が出力する検知信号に基づいて支持金具8を撮像し、撮像された画像を車両9に設置した画像処理部5で画像処理することによりトロリー線7の支持金具8の位置および角度を測定するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気鉄道のトロリー線を固定する支持金具を検知・計測するトロリー線の支持金具の位置測定装置に関し、とくに、電車の屋根上に設置したカメラでトロリー線近傍の画像を取得し、この画像を画像処理することによって支持金具を検知・計測する画像処理によるトロリー線の支持金具の位置測定装置に関する。
電気鉄道の分野にあっては、例えば、線路の曲線区間においてトロリー線が線路の曲線に沿って配設されるようにトロリー線を支持する曲線引き金具等のトロリー線の支持金具が知られている。このような支持金具は電車に最も近接する地上設備のひとつであり、次のような原因による接触事故を防止するために、定期的に位置の計測が行われている。
1)車両走行時にパンタグラフによってトロリー線が押し上げられるのに伴って、この支持金具が移動し、パンタグラフと接触する。
2)車両の走行に伴って生じる風(以下、走行風)や、突発的な強風などによってこの支持金具が移動し、パンタグラフと接触する。
3)この支持金具を含む地上設備の経年変化で支持金具の位置が変化し、パンタグラフと接触する。
従来、このような支持金具の位置を計測する方法としては、レーザ光照射による計測方法(例えば、特許文献1,2参照)が知られている。この方法は、電車を走行させながら電車の屋根上に設置したレーザ光源から斜め上方へ向かってレーザ光を照射し、支持金具からの反射光を取得して支持金具の位置を計測する方法である。
特開2000−343986号公報 特開2003−57004号公報
しかしながら、上述したレーザ光照射による計測方法においては、電車の走行速度が速くなるほど支持金具からの反射光が減衰するため、車両速度が高速であるほど高出力のレーザ光が必要となる。そのため、クラス2を超える出力のレーザ光をできるだけ鉛直上方に向けて照射するような装置とすることが好ましいが、特にクラス3A以上のレーザ光を用いると人体に影響を及ぼすおそれがあるため、レーザ光が人の目に入らないように安全対策を行う等の必要があり、装置構成が煩雑になるという問題があった。
また、レーザ光を照射するためにはミラー制御装置や安定化電源などの付帯設備が必要であり、装置が大型化するという問題があった。
さらに、レーザ光照射で測定される支持金具の位置をノイズにより異常値として計測する場合、位置情報が残るのみで支持金具の状態の詳細がわからない場合があるという問題があった。
従って本発明は、上記課題を解決する画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、車両に設置したカメラで連続的にトロリー線を撮像し、撮像された画像を前記車両に設置した画像処理部で画像処理することにより前記トロリー線の支持金具の位置および角度を測定する装置であって、車両に設置されて連続的に前記トロリー線の近傍を撮像するラインセンサと、前記ラインセンサの出力信号を処理して前記支持金具の接近を検知する信号処理部とを備え、前記カメラは前記信号処理部が出力する検知信号に基づいて前記支持金具の撮像を行うことを特徴とする。なお、ここでいうトロリー線の近傍とは、車両の進行方向に直交する方向において、車両の上方を通過する支持金具をラインセンサにより撮像可能な範囲を示す。
第2の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、第1の発明において、前記画像処理部が、前記カメラが撮像した画像を入力する画像入力手段と、前記画像を画像処理して前記車両の進行方向に沿って延びる縦線を抽出する縦線検出手段と、前記画像を画像処理して前記縦線にT字状に接続される横線を抽出する横線検出手段と、前記横線が存在する場合に前記横線の水平方向に対する傾斜角度を演算する角度計算手段と、前記横線と前記車両との離隔距離を演算する離隔距離計算手段とを備えることを特徴とする。
第3の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、第1又は第2の発明において、前記カメラが前記車両に設けられたパンタグラフ近傍を撮像し、前記画像処理部がパターンマッチング処理により前記パンタグラフの位置を取得するように構成されたことを特徴とする。
第4の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、第1乃至第3のいずれかの発明において、走査線方向がパンタグラフに平行するように設置された一台の前記ラインセンサによって前記トロリー線を撮像し、前記信号処理部が、前記ラインセンサの出力電圧とあらかじめ設定する閾値とを比較した結果に基づいて前記支持金具の接近を検知することを特徴とする。
第5の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、第1乃至第3のいずれかの発明において、走査線方向がパンタグラフに直交するように設置された二台の前記ラインセンサによって前記トロリー線を挟んで該トロリー線の両側の空間をそれぞれ撮像し、前記信号処理部が、二台の前記ラインセンサの出力電圧と予め設定する閾値とを各々比較した結果に基づいて前記支持金具の接近を検知することを特徴とする。
第6の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記カメラによって撮像した画像を記録する画像記録部を備えることを特徴とする。
第7の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記トロリー線の前記カメラ及び前記ラインセンサによって撮像される部分に可視光を照射する投光器を備えることを特徴とする。
上述した第1の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、車両に設置したカメラで連続的にトロリー線を撮像し、撮像された画像を車両に設置した画像処理部で画像処理することによりトロリー線の支持金具の位置および角度を測定する装置であって、車両に設置されて連続的にトロリー線の近傍を撮像するラインセンサと、ラインセンサの出力信号を処理して支持金具の接近を検知する信号処理部とを備え、カメラは信号処理部が出力する検知信号に基づいて支持金具の撮像を行うようにしたので、確実に支持金具を撮像し、支持金具の位置及び角度を測定することができる。
また、上述した第2の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、画像処理部が、カメラが撮像した画像を入力する画像入力手段と、画像を画像処理して車両の進行方向に沿って延びる縦線を抽出する縦線検出手段と、画像を画像処理して縦線にT字状に接続される横線を抽出する横線検出手段と、横線が存在する場合に横線の水平方向に対する傾斜角度を演算する角度計算手段と、横線と車両との離隔距離を演算する離隔距離計算手段とを備えるようにしたので、支持金具の位置及び角度を精度良く算出することができる。
また、上述した第3の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、カメラが車両に設けられたパンタグラフ近傍を撮像し、画像処理部がパターンマッチング処理によりパンタグラフの位置を取得するようにしたので、第1の発明の効果に加えて、支持金具とパンタグラフとの関係を測定することができるため、支持金具がパンタグラフに接触する危険性の有無を判断する際の利便性が向上する。
また、上述した第4の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、走査線方向がパンタグラフに平行するように設置された一台のラインセンサによってトロリー線を撮像し、信号処理部が、ラインセンサの出力電圧とあらかじめ設定する閾値とを比較した結果に基づいて支持金具の接近を検知するようにしたので、第1または第2の発明の効果に加えて、確実に支持金具の接近を検知することができる。
また、上述した第5の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、走査線方向がパンタグラフに直交するように設置された二台のラインセンサによってトロリー線を挟んで該トロリー線の両側の空間をそれぞれ撮像し、信号処理部が、二台のラインセンサの出力電圧と予め設定する閾値とを各々比較した結果に基づいて支持金具の接近を検知するようにしたので、第1または第2の発明の効果に加えて、確実に支持金具の接近を検知することができる。
また、上述した第6の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、カメラによって撮像した画像を記録する画像記録部を備えるようにしたので、上述した効果に加えて支持金具の状態を画像で確認することができ、利便性が向上する。
また、上述した第7の発明に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、トロリー線のカメラ及びラインセンサによって撮像される部分に可視光を照射する投光器を備えるようにしたので、上述した効果に加えて夜間においても支持金具の測定を実施することができ、利便性が向上する。
本発明の実施の形態を以下の実施例において詳細に説明する。
[画像処理による支持金具の角度及び車両との離隔距離の測定]
図1乃至図3を用いて本発明の第1の実施例について説明する。図1は本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置の設置例を示す説明図、図2は本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置の画像処理部による処理手順を示すフローチャート、図3は本実施例において撮像される画像の例を示す説明図である。
図1に示すように、本実施例において画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、主に一台の投光器1、一台のラインセンサ2、信号処理部3、一台のITVカメラ4、画像処理部5、及び、画像記録部6から構成される。以下の説明において、鉛直方向をy軸方向、車両の進行方向をz軸方向、y軸方向およびz軸方向に直交する方向をx軸方向とする。
投光器1はトロリー線7、支持金具8等を照らす可視光を照射するように設定され、ラインセンサ2は走行する車両からトロリー線7を撮像するように構成されている。本実施例ではラインセンサ2の走査線方向はx軸方向に平行、即ち、図示しないパンタグラフに平行に設置される。信号処理部3はラインセンサ2からラインセンサ信号を入力しこの信号を処理して支持金具8の検知を行い、検知信号を出力する。
ITVカメラ4はトロリー線7、支持金具8等の投光器1によって照らされた部分がその視野に入るように設定されている。さらに、ITVカメラ4はランダムシャッタ方式とし、このITVカメラ4の撮像トリガを信号処理部3と接続し、信号処理部3から入力される検知信号をトリガとして、信号処理部3から支持金具8が存在するとの検知信号を入力した場合に限り、シャッタを作動して画像を取得するように構成されている。そのため、ITVカメラ4によって撮像した画像には、その中央部付近に支持金具8が写ることとなる。
即ち、ITVカメラ4は、信号処理部3からこの信号処理部3がラインセンサ2から出力される信号を処理した結果が入力されて画像を撮像したときに画像中に支持金具8が写るように、ラインセンサ2との距離を調整されている。
画像処理部5は、ITVカメラ4から画像を入力して、画像処理により支持金具9の位置を求めるものであり、画像記録部6は、ITVカメラ4が撮像した画像を記録する部分である。
なお、投光器1、ラインセンサ2、ITVカメラ4はそれぞれ営業車両9等の屋根に固定され、信号処理部3、画像処理部5、画像記録部6は車両9内に設置される。また、支持金具8は線路10の脇に設けられた電車線支持柱11に支持され、トロリー線7を支持している。
以下、図2に基づいて画像処理部5における処理の流れを説明する。図2に示すように、画像処理部5においてはまず、画像入力手段により、信号処理部3から入力される検知信号に基づきITVカメラ4によって撮像された画像を入力する(ステップSA1)。本実施例においてITVカメラ4は信号処理部3から支持金具8有りとの検知信号を入力した場合にのみ撮像を行うため、ITVカメラ4によって撮像される画像(以下、入力画像という)は、図3に示すように車両9及びトロリー線7に加えて支持金具8が撮像された画像であり、このような画像が画像処理部5に入力される。
画像が入力されたら、続いて縦線検出手段により、入力画像中のv方向に延びる線、即ち、図1に示すz軸方向に沿って延びる線(以下、縦線という)をトロリー線として検出する(ステップSA2)。続いて、横線検出手段により、ステップSA2において検出した縦線にT字状に接触して、入力画像中u方向に延びる線、即ち、図1に示すx軸方向に延びる線(以下、横線という)を支持金具8として検出する(ステップSA3)。なお、本明細書において、縦線にT字状に接する横線とは、図3に示すように縦線(図3ではトロリー線7)上を始点として該縦線に傾斜するように延びる線(図3では支持金具8)をいうものとする。
横線の検出を行ったら、続いて角度計算手段により、横線のu方向に対する傾斜角度φを支持金具8の角度として算出し(ステップSA4)、さらに、離隔距離計算手段により、横線の縦線に接する端点とは反対側の端点P1の座標を算出し、支持金具8の位置として、横線の端点P1と車両9との離隔距離d1を算出する(ステップSA5)。
これらステップSA1〜ステップSA5の処理を画像の入力が終了するまで続ける(ステップSA6)。
以上に説明したように、本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、ラインセンサ2から出力されるラインセンサ信号に基づき、支持金具8等が存在する場合にのみITVカメラ4による撮像を実施することにより、ITVカメラ4によって撮像される画像の所定の位置に支持金具8が写るようにしたものである。
このような構成としたことにより、本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、1秒間に30枚以下程度の撮像間隔である通常のITVカメラ4であっても確実に支持金具8を撮像することができ、このITVカメラ4によって撮像した画像を解析して支持金具8の角度φ、自車両との離隔距離dを算出することができる。さらに、画像記録部6にITVカメラ4で撮像した画像が記録されているため、異常が検出された場合には画像で確認することができるという利点を有する。
なお、上述したトロリー線(縦線)の検出は、例えば、特開2002−139305号公報、特開2002−279409号公報、特開2003−341389号公報に記載されているような公知の手法を用いて検出しても良い。
[画像処理による支持金具の角度及びパンタグラフとの離隔距離の測定]
図4乃至図6を用いて本発明の第2の実施例を説明する。図4は本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置の設置例を示す説明図、図5は本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置の画像処理部における処理の流れを示すフローチャート、図6は本実施例において撮像される画像の例を示す説明図である。
図4に示すように、本実施例は画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置をITVカメラ4がパンタグラフ12を撮像可能な位置に適用する例であり、投光器1はパンタグラフ12、トロリー線7、支持金具8等を照らす可視光を照射するように、また、ITVカメラ4はその視野にパンタグラフ12のトロリー線7に接触する部分が入るように、それぞれ営業車両9等の屋根に固定される。その他の構成は図1に示し実施例1において説明した構成と概ね同様であり、同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下、図5に基づいて画像処理部5における処理の流れを説明する。図5に示すように、画像処理部5においてはまず、画像入力手段により、信号処理部3がラインセンサ2から入力されるラインセンサ信号を処理した結果に基づき支持金具8有りとの検知信号を出力した場合に、ITVカメラ4で撮像される画像を入力する(ステップSB1)。本実施例においてITVカメラ4は信号処理部3において支持金具8有りとの検知信号が出力された場合にのみ撮像を行うため、ITVカメラ4によって撮像される画像(以下、入力画像という)は、図6に示すように車両9、パンタグラフ12及びトロリー線7に加えて支持金具8が撮像された画像であり、このような画像が画像処理部5に入力される。
続いて、パターンマッチング手段により、予め登録しておいたモデル画像と入力画像とのパターンマッチングを行い(ステップSB2)、パンタグラフ12の位置を取得する(ステップSB3)。なお、パターンマッチングに用いるモデル画像は、予めパンタグラフ12とトロリー線7のみが映っている画像、つまり、パンタグラフ12及びトロリー線7以外の支持金具8等が映っていない画像を取得しておき、これを登録しておく。
続いて縦線検出手段により、入力画像中のv方向に延びる線、即ち、図4に示すz軸方向に沿って延びる線(以下、縦線という)をトロリー線7として検出する(ステップSB4)。続いて、横線検出手段により、ステップSB4において検出した縦線にT字状に接触して、入力画像中u方向に延びる線、即ち、図4に示すx軸方向に延びる線(以下、横線という)を支持金具8として検出する(ステップSB5)。
横線の検出を行ったら、続いて角度計算手段により、この横線のu方向に対する傾斜角度φを支持金具の角度として算出し(ステップSB6)、さらに、離隔距離計算手段により、横線の縦線に接する端点とは反対側の端点P2の座標を算出し、支持金具8の位置として、横線の端点P2とパンタグラフ12との離隔距離を算出する(ステップSB7)。
これらステップSB1〜ステップSB7の処理を画像の入力が終了するまで続ける(ステップSB8)。
以上に説明したように、本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置は、ラインセンサ2から出力されるラインセンサ信号に基づき支持金具8等が存在する場合にのみITVカメラ4による撮像を実施することにより、ITVカメラ4によって撮像される画像のパンタグラフ12の近傍に支持金具8が写るようにしたものである。
このような構成としたことにより、本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、確実且つ安全に支持金具8の角度、及び支持金具8とパンタグラフ12との離隔距離を画像処理によって計測することができる。さらに、画像記録部6に入力画像を記録するため、記録された画像を閲覧して異常状態を視認することができ、利便性が向上する。
[一台のラインセンサで支持金具を検知]
本発明の第3の実施例について説明する。本実施例は、図1に示し上述した実施例1、又は図4に示し上述した実施例2に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置において、信号処理部3が、ラインセンサ2が出力するラインセンサ信号(出力電圧)の値に基づいて支持金具8の接近を検知するようにした例である。その他の構成は実施例1または実施例2と同様であり、重複する説明は省略する。
本実施例においてラインセンサ2はその走査線方向がx軸方向に平行に、換言すると、パンタグラフに平行に設置され、走行中の車両9に接近する支持金具8を検知する。夜間走行のように暗い中を走行するような場合にラインセンサ2から出力されるラインセンサ信号は、夜空などの暗闇を撮像した場合には出力電圧が0に近い値であるのに対し、支持金具8が接近すると支持金具8によって反射された光を撮像することにより図8に示すように出力電圧が上昇する。一方、昼間走行のように明るい中を走行するような場合にラインセンサ2から出力されるラインセンサ信号は、支持金具8等の構造物が映らない場合は出力電圧が高いのに対し、支持金具8が接近すると支持金具8によって例えば太陽光が遮断されるために図9に示すように出力電圧が低下する。本実施例では、このような特徴を用いて支持金具8の検知を行う。
以下に本実施例の信号処理部3における処理の手順について説明する。夜間に支持金具の測定を行う場合、まず、ラインセンサ2から出力されるラインセンサ信号を信号処理部3に入力する。そして信号処理部3においてラインセンサ2の出力電圧が予め実験的に求めたしきい値より大きいか否かを判定し、出力電圧がしきい値より大きい場合は支持金具8が接近していると判断して検知信号を出力し、出力電圧が予め実験的に求めたしきい値より小さい場合は支持金具8は接近していないと判断する。
一方、昼間に支持金具の測定を行う場合は、信号処理部3においてラインセンサ信号が予め実験的に求めたしきい値より小さい場合に支持金具8が接近していると判断し、ラインセンサ信号が予め実験的に求めたしきい値より大きい場合は支持金具8は接近していないと判断する。
上述した本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、ラインセンサ2によって支持金具8を検知するため、ITVカメラ4によって確実に支持金具8を撮像することができる。
[二台のラインセンサで支持金具を検知]
図7乃至図9を用いて本発明の第4の実施例を説明する。図7は本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置の一部を示す構成図、図8は本実施例のラインセンサ出力電圧の変化を示すグラフ、図9は本実施例のラインセンサ出力電圧の変化を示す他のグラフである。
本実施例は実施例1又は実施例2のラインセンサ2及び信号処理部3に代えて、図7に示す二台のラインセンサ2a,2b、及び、二つの信号処理部3a,3bを用いるものであり、ラインセンサ2aのラインセンサ信号を信号処理部3aで処理した結果、支持金具8有りとの検出信号が出力された場合、または、ラインセンサ2bのラインセンサ信号を信号処理部3bで処理した結果、支持金具8有りとの検出信号が出力された場合に、トロリー線7の投光器1によって照らされた部分をITVカメラ4で撮像し、このITVカメラ4で撮像された画像を処理して支持金具8の角度及び位置を求めるものである。
その他の構成は図1に示し上述した実施例1の構成、又は図4に示し上述した実施例2の構成と概ね同様である。以下、同一の作用を奏する部材には同一の符号を付し、重複する説明はこれを省略する。
本実施例において、二台のラインセンサ2a,2bは、その走査線方向がx軸方向と直交するように、換言すると、パンタグラフに直交するように設置され、トロリー線7を挟んで該トロリー線の両側(進行方向に対して左右)の空間を撮像するように構成されている。即ち、本実施例においては、二台のラインセンサ2a,2bはトロリー線7を撮像せず、トロリー線7の近傍としてトロリー線7の左右の空間であって支持金具8を撮像可能な領域を撮像するように構成されている。
夜間走行のように車両9が暗い中を走行するような場合にラインセンサ2a,2bから出力されるラインセンサ信号は、夜空など暗闇を撮像した場合には出力電圧が0に近い値となるのに対し、支持金具8が接近するとラインセンサ2が支持金具8からの反射光を撮像するため、図8に示すように出力電圧が上昇する。一方、昼間走行のように車両9が明るい中を走行するような場合にラインセンサ2a,2bから出力されるラインセンサ信号は、支持金具8等の構造物が映らない場合は出力電圧が高いのに対し、支持金具8が接近すると該支持金具8により太陽光等の光が遮断されるため、図9に示すように出力電圧が低下する。本実施例では、このような特徴を用いて支持金具8の検知を行う。
以下に本実施例の手順について説明する。本実施例では、まず、ラインセンサ2aから出力されるラインセンサ信号を信号処理部3aに、ラインセンサ2bから出力されるラインセンサ信号を信号処理部3bに入力する。信号処理部3a、信号処理部3bは、夜間の場合はそれぞれラインセンサ信号の出力電圧が予め実験的に求めたしきい値より大きく、出力電圧の凸部の幅wが支持金具8の直径に対応する場合に支持金具8が接近していると判断し、検知信号を出力する。
そして、これら二つの信号処理部3a,3bの検知信号のORを検知結果としてITVカメラ4に出力し、該ITVカメラ4により支持金具8を撮像して支持金具8の角度及び位置を求める。
一方、昼間の場合は信号処理部3a、信号処理部3bは、それぞれラインセンサ2a,2bの出力電圧が予め実験的に求めたしきい値より小さく、信号の凹部の幅wが支持金具8の直径に対応する場合に支持金具8が接近していると判断し、検知信号を出力する。
そして、これら二つの信号処理部3a,3bの検知信号のORを検知結果としてITVカメラ4に出力し、該ITVカメラ4により支持金具8を撮像して支持金具8の角度及び位置を求める。
上述した本実施例に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置によれば、実施例3の効果に加えて、例えば昼間であっても橋脚などを支持金具8として誤検出することがなく、より高精度に支持金具の測定を実施することができる。
なお、本発明は上述した実施例1〜4に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
本発明は、画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置に適用可能である。
本発明の実施例1に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置の構成図である。 本発明の実施例1の画像処理部における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1のITVカメラの画像例を示す説明図である。 本発明の実施例2に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置の構成図である。 本発明の実施例2の画像処理部における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2のITVカメラの画像例を示す説明図である。 本発明の実施例4に係る画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置の構成の一部を示す説明図である。 本発明の実施例4のラインセンサ出力電圧の例を示す説明図である。 本発明の実施例4のラインセンサ出力電圧の他の例を示す説明図である。
符号の説明
1 投光器
2,2a,2b ラインセンサ
3,3a,3b 信号処理部
4 ITVカメラ
5 画像処理部
6 画像記録部
7 トロリー線
8 支持金具
9 車両
12 パンタグラフ

Claims (7)

  1. 車両に設置したカメラで連続的にトロリー線を撮像し、撮像された画像を前記車両に設置した画像処理部で画像処理することにより前記トロリー線の支持金具の位置および角度を測定する装置であって、
    車両に設置されて連続的に前記トロリー線の近傍を撮像するラインセンサと、
    前記ラインセンサの出力信号を処理して前記支持金具の接近を検知する信号処理部とを備え、
    前記カメラは前記信号処理部が出力する検知信号に基づいて前記支持金具の撮像を行う
    ことを特徴とする画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置。
  2. 前記画像処理部が、
    前記カメラが撮像した画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像を画像処理して前記車両の進行方向に沿って延びる縦線を抽出する縦線検出手段と、
    前記画像を画像処理して前記縦線にT字状に接続される横線を抽出する横線検出手段と、
    前記横線が存在する場合に前記横線の水平方向に対する傾斜角度を演算する角度計算手段と、
    前記横線と前記車両との離隔距離を演算する離隔距離計算手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置。
  3. 前記カメラが前記車両に設けられたパンタグラフ近傍を撮像し、
    前記画像処理部がパターンマッチング処理により前記パンタグラフの位置を取得するように構成された
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置。
  4. 走査線方向がパンタグラフに平行するように設置された一台の前記ラインセンサによって前記トロリー線を撮像し、
    前記信号処理部が、前記ラインセンサの出力電圧とあらかじめ設定する閾値とを比較した結果に基づいて前記支持金具の接近を検知する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置。
  5. 走査線方向がパンタグラフに直交するように設置された二台の前記ラインセンサによって前記トロリー線を挟んで該トロリー線の両側の空間をそれぞれ撮像し、
    前記信号処理部が、二台の前記ラインセンサの出力電圧と予め設定する閾値とを各々比較した結果に基づいて前記支持金具の接近を検知する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置。
  6. 前記カメラによって撮像した画像を記録する画像記録部を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置。
  7. 前記トロリー線の前記カメラ及び前記ラインセンサによって撮像される部分に可視光を照射する投光器を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置。
JP2008136204A 2008-05-26 2008-05-26 画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置 Pending JP2009281950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136204A JP2009281950A (ja) 2008-05-26 2008-05-26 画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136204A JP2009281950A (ja) 2008-05-26 2008-05-26 画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009281950A true JP2009281950A (ja) 2009-12-03

Family

ID=41452537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008136204A Pending JP2009281950A (ja) 2008-05-26 2008-05-26 画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009281950A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102869535A (zh) * 2010-04-30 2013-01-09 株式会社明电舍 电气铁道维护用车辆位置测量装置
KR101386487B1 (ko) * 2012-09-27 2014-04-18 한국철도기술연구원 팬터그래프 집전판의 손상위치 검측장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000343986A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Central Japan Railway Co トロリ線支持金具取付角度測定装置
JP2002139305A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Meidensha Corp パンタグラフ支障物検出方法及び装置
JP2005028903A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Meidensha Corp パンタグラフ支障物検出方法及び装置
JP2006284535A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Meidensha Corp トロリー線の位置測定装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000343986A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Central Japan Railway Co トロリ線支持金具取付角度測定装置
JP2002139305A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Meidensha Corp パンタグラフ支障物検出方法及び装置
JP2005028903A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Meidensha Corp パンタグラフ支障物検出方法及び装置
JP2006284535A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Meidensha Corp トロリー線の位置測定装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102869535A (zh) * 2010-04-30 2013-01-09 株式会社明电舍 电气铁道维护用车辆位置测量装置
KR101414370B1 (ko) * 2010-04-30 2014-07-01 메이덴샤 코포레이션 전기 철도 보수용 차량 위치 측정 장치
CN102869535B (zh) * 2010-04-30 2015-03-25 株式会社明电舍 电气铁道维护用车辆位置测量装置
KR101386487B1 (ko) * 2012-09-27 2014-04-18 한국철도기술연구원 팬터그래프 집전판의 손상위치 검측장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101214645B1 (ko) 트롤리선 마모 측정 장치
JP4635657B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP4886999B2 (ja) ボルト緩み判定方法およびボルト緩み検出装置
JP5245445B2 (ja) 渡り線測定装置
JP4608352B2 (ja) トロリー線の位置測定装置
JP5287177B2 (ja) 画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置
JP4685494B2 (ja) トロリー線の位置測定装置
JP4816567B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JPH0879904A (ja) パンタグラフの異常検出装置
JP5162874B2 (ja) トロリ線の摩耗測定装置
JP4319606B2 (ja) 車輪形状測定装置
JP5571880B2 (ja) 画像処理による曲線引き金具測定装置
TWI641515B (zh) Insulator detection device and obstacle detection method
JP2009281950A (ja) 画像処理によるトロリー線支持金具の位置測定装置
JP2022000643A (ja) 架線摩耗検出方法
JP5629478B2 (ja) パンタグラフ監視装置
JP2011180047A (ja) パンタグラフ監視装置
JP4858316B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP6308681B2 (ja) 渡り線設備監視装置及び方法
JP5402272B2 (ja) 電気鉄道保守用車両位置測定装置
JP5475509B2 (ja) パンタグラフ監視装置
JP2010202165A (ja) 電気鉄道保守用車両位置測定装置
JP7264001B2 (ja) 摩耗状態検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130319