JP5570726B2 - 植物体の病原因子に対する植物体の保護 - Google Patents

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Description

本発明は、真菌、ウイルスおよび細菌のような多様な病原因子に対して植物体を保護するための組成物ならびに方法に関する。本発明は、単独あるいは他の植物保護手段の代わりにおよび/またはそれと組み合わせて使用することができ、複数の植物種の処置に適切である。
病原因子のうち、真菌性または隠花植物性疾患の原因である真菌は、最も大きな経済的影響を及ぼす。各植物種は、それらの生命力、成長ならびに究極的に作物の品質および/または量を強度に減少させることが可能である1つ以上の主要な疾患にかかり易い。
土壌条件および肥沃化、変異感受性、成長システム(先の作物、栽培、1ヘクタールあたりの植物体または種苗の数、剪定システムなど)、および特に気候条件のような多様なパラメータが疾患の発症に影響を及ぼす。しかし、これらのパラメータのいくつかに基づく措置は、一般的に、疾患によって生じる障害を十分に制限するには至らない。そのため、これらの障害を回避し、収穫量を最大にし、そして確保するために、栽培従事者らは、適切な時期に、作物保護製品、しばしば、保護物で作物を処置する。少なからず、使用される製品は化学物質である。それらのほとんどは、極めて効果的であるが、それらを使用する人に健康上の危険性を生じ、そして処置された生産物上、土壌中および排水中に残留物を残し得る。さらに、同じ代謝部位に作用する特定の殺真菌剤の反復使用は、株をこれらの殺真菌剤に対して耐性にする。
これに対抗するために、同じファミリーの農薬製品による1年間あたりの処置回数を制限し、異なる作用機序を有する化学物質のファミリーと交代させ、そして病原因子に不都合な他のすべての手段を使用する必要がある。
(発明の要約)
この状況において、植物疾患に対する代替的解決のための実際的かつ重要な必要性がある。理想的には、これらの解決は、現存の化学殺真菌剤とは異なる方法で作用すべきであり、生産物上および環境内において化学残留物を残すべきではなく、そしてそれを使用する人に対して、より安全かつ健康的であるべきである。植物体におけるこれらの病原因子、およびそれらの耐性株の発生を防止し、ならびに発達を制限し、そしてヒトおよび環境に対する危険性を制限するために、そのような処置は、単独あるいは現行の化学的処置もしくは他のすべての処置の代わりにおよび/またはそれと組み合わせて使用され得る。
本発明は、病原因子に対する植物体の処置または保護のための新規の組成物および方法を提供する。特に、本発明は、意外にも、酵母細胞壁が、病原因子による感染に対して植物体を効率的に保護する能力を有することを証明することに関与する。この効果は、単純に植物体を細胞壁に接触させることを介して、例えば、噴霧することによって、得られる。
得られる結果は、酵母細胞壁による植物体の処置が、植物体の処置された器官または処置された一部(接触点における直接作用)だけではなく、後に出現する任意の器官に対しても保護を提供することを示す。細胞壁は、植物体の内部を貫通して細胞液によって輸送され得ず、従って、それは、全身的作用ではない。同時に、そのような結果は、植物の免疫防御機構の誘導を示唆し、従って、1ヶ月もしくはそれ以上の長期間の保護、ならびに本発明の組成物および方法の多目的作用を想定することが可能である。
従って、本発明の1つの実施態様は、病原因子、特に、真菌、細菌もしくはウイルスによって生成されるかまたは生じる疾患に対して植物体を処置あるいは保護するための酵母細胞壁、または酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関与する。
本発明の別の実施態様は、病原因子に対する植物の免疫防御を誘導もしくは刺激するための酵母細胞壁、または酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関与する。
本発明はまた、酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物を植物体もしくはその一部に適用することを含んでなる、病原因子、特に、真菌、細菌もしくはウイルスによって生成されるかまたは生じる疾患に対して植物体を処置あるいは保護するための方法に関する。
本発明のさらなる実施態様は、酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物を植物体もしくはその一部に適用することからなる、(病原因子に対する)植物の免疫防御機構を誘導または刺激するための方法である。
以下の本文にさらに記載されているように、本発明は、すべてのタイプの植物、特に、禾本科植物および双子葉植物、一年生、越年生および多年生植物、野菜、コムギ、オオムギおよびイネを含む穀物、トウモロコシ、モロコシ、キビ、油料種子、エンドウ(proteaginous)、ジャガイモ、ビート、サトウキビ、タバコ、木質植物、樹木(果樹もしくは果樹ではない)、つる性植物、または観賞植物などに適用することができる。さらに、病原因子は、真菌、細菌、ウイルス、マイコプラズマ、スピロプラズマまたはウイロイドのような多様なタイプであり得る。
本発明において使用される酵母細胞壁は、任意の種の酵母、特に、サッカロマイセス(Saccharomyces)属、特に、出芽酵母(S.cerevisiae)に由来することができ、そして以下の本文に記載の当業者に公知の技術、特に、自己消化、分離、濃縮などに従って入手または調製することができる。
本発明のさらなる実施態様は、酵母細胞壁を含んでなる(植物薬学的)組成物に関し、これは、植物体に投与もしくは適用することができるか、またはそれかもしくはその任意の特定の器官のみ、特に、葉、花、実、茎、幹または根と接触される。そのような組成物は、植物薬学的生成物として記載することができる。
前記組成物は、濃縮されたもしくは液体ではない、湿潤性のもしくは粉末ではない、分散性のまたは他のペレットの形態、あるいは処置、例えば、水もしくは他のキャリアにおける希釈、懸濁などの後に植物体の地上部もしくは土壌に噴霧すること、または植物体の根において溶液を供給することなどによって標的化される植物体の器官への酵母細胞壁の適用に適応した他のすべての形態であり得る。
好ましくは、本発明の組成物は、製剤、分散剤、安定化剤、界面活性剤などをさらに含んでなることができる。
本発明の別の目的は、殺真菌剤、抗ウイルス剤または抗細菌剤と組み合わされた酵母細胞壁を含んでなる(植物薬学的)組成物に関し、そのため、それらは、同時に、個々にまたは異なる時間に適用することができる。
本発明はまた、場合により、病原因子に対する別の効力のある処置の代わりにもしくはそれと組み合わせて、酵母細胞壁、または酵母細胞壁を含んでなる組成物の適用を含む植物体における病原因子によって生じる疾患を克服する方法に関する。
本発明はまた、活性物質の特定のグループに対して耐性な病原体の発達を防止または制限する方法に関し、ここで、植物体は、前記活性物質のグループに対する耐性株の選択圧を減少させるため、酵母細胞壁あるいは酵母細胞壁を含んでなる組成物によって処置される;またはここで、前記活性物質のグループ由来の物質による植物体の処置が、酵母細胞壁もしくは酵母細胞壁を含んでなる組成物による前記植物体の処置と交代または組み合わせられる。
本発明はまた、感染のレベルを減少させるおよび/または接種原の放出を制限することによって、植物衛生保護の全体的有効性を増加させるための酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関する。
本発明はまた、例えば、少なくとも1ヶ月半の長期の一部的または完全な植物衛生保護を得るための酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用を目的とする。
本発明はまた、消費可能な生産物中またはその上、作物または植物体の処置中の土壌および水中における農薬製品からの残留物の量を制限する方法に関する。本方法は、酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物による前記作物もしくは植物の処置を含む。
本発明はまた、有機もしくは生態系農業における疾患を防止または処置するための酵母細胞壁あるいは酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関する。
(発明の詳細な説明)
先に記載のように、本発明は、防止または治療として植物における病原因子を克服するための方法および生成物に関する。特に、本発明は、酵母細胞壁の有利かつ意外な特性の証明に依存し、そして病原因子によって生じる植物疾患の克服におけるそれらの使用を提案する。
本発明は、特に、酵母細胞壁が、本発明の組成物によって直接処置された植物体の器官または一部(即ち、それらは、接触部位において直接作用する)、およびまた、処置後に出現する植物の器官または一部をも保護することが可能であるという知見に基づく。細胞壁は、植物体を貫通して細胞液によって輸送され得ず、それは全身的作用ではない。しかし、植物体全体および新たに形成される器官に保護が拡散することは、β−アミノ酪酸、2,6−ジクロロイソニコチン酸、アシベンゾラル−s−メチル、またはいくつかの藻類抽出物を使用する既知のもの(特許もしくは特許出願の仏国特許第2,868,253号明細書;国際公開第03/092384号パンフレット;国際公開第97/14310号パンフレットおよび国際公開第99/53761号パンフレット)のような免疫防御機構の誘導または刺激を示唆し、そして1ヶ月もしくはそれ以上の長期間の保護、および本発明の組成物の多目的作用の考慮を可能にする。
さらに、本発明に従えば、酵母細胞壁は病原因子に直接影響を及ぼさないため、それらが耐性を引き起こす可能性は低い。
本発明において開示した結果は、精製された分子を使用する必要はないが、しかし、酵母細胞壁の成分が予め単離または分離されることなく、酵母細胞壁全体が活性であることを示しているため、特に意外なことである。さらに、酵母細胞壁のさらなる化学修飾の必要性がない。
従って、本発明は、病原因子によって生じる疾患に対する植物体の保護のための酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関する。
本発明はまた、病原因子に対する植物の免疫防御を誘導もしくは刺激するための酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関する。
本発明はまた、酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物の植物、もしくはその一部への適用を含む、病原因子に対する植物の免疫防御を誘導または刺激する方法に関する。
本発明において使用される酵母細胞壁は、異なる種の酵母または可能ならばそれらの混合物から生成することができる。パン酵母が好適である。パン酵母は、参考書「Yeast technology」の第6章「Baker’s yeast production」において開示されるような増殖または好気的増殖によって必然的に生成されるサッカロマイセス(Saccharomyces)属に属する酵母である。酵母はまた、ビール酵母、醸造酵母または蒸留酵母であり得る。他のタイプの酵母、例えば、クリヴェロマイセス(Kluyveromyces)種、ピキア(Pichia)種、メシニコウィア(Metschnikowia)種およびカンジダ(Candida)種群由来の酵母属も本発明に関して使用することができる。
酵母は、概してエンベロープおよび内容物からなる細胞である。エンベロープは「細胞壁」と呼ばれる。
酵母「細胞壁」と呼ばれる産業用生成物は、当該技術分野において公知の技術により、場合により、混合物として、異なるタイプの酵母から異なる方法で生成することができる。
本方法の特定の実施態様では、酵母細胞壁は、例えば、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の酵母細胞の溶解(自己消化または他者消化)、続いて、例えば、遠心分離のような物理的手段による可溶性および不溶性画分、次いで、不溶性画分を回収することによって生成することができる。この方法では、不溶性画分は、典型的に、遠心分離により可溶性画分を取り除くことによって回収される。不溶性画分は「酵母細胞壁」と呼ばれる。得られる可溶性画分は、澄明な色で僅かに濁りがあり、「酵母抽出物」と呼ばれる。
酵母の自己消化は、それ自体の酵素による酵母の細胞内容物の加水分解である。それは、典型的には、一定の物理学的な培地条件において酵母を懸濁することによって、および/または酵母の死およびその酵素の細胞体への遊離を生じる活性化因子との接触において、達成される。細胞内容物の加水分解は、可溶性化合物を生成する。この分離および回収される可溶性画分は「酵母抽出物」を構成する。前記分離工程から回収される不溶性画分は、「酵母細胞壁」として公知の生成物を構成する。この生成物は、酵母の細胞骨格、ならびに自己消化または他者消化により可溶化しなかった膜および成分を含む。不溶性画分は、一般的に、酵母細胞壁の水性懸濁液を介して回収され、その乾燥物含有量は、典型的に、10〜15%(重量/容積)である。細胞壁は、全酵母細胞の乾燥重量の約25〜45%、平均で約35%に相当する。
細胞壁は、さらに、抽出または分画、例えば、脱脂のような化学処置に供することができる。本発明の好適な実施態様では、改変されていない、特に、そのような処置に供されない酵母細胞壁を使用することができる。
本発明では、同じタイプの酵母またはその異なるタイプもしくは種由来の酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる任意の組成物を使用することができる。
そのような生成物はまた、市販されており、特に、Biospringer SA(F−94 Maisons−Alfort)からのSpringcell8001 0PWまたはProdesa(Bra.Valinhos)からのPronadyがある。
本発明では、様々な程度の脱水を伴う酵母細胞壁を含んでなるすべての生成物を、原料物質として使用することができる。好適な実施態様では、酵母細胞壁の水性懸濁液が、好ましくは、20%未満の濃度の乾燥物含有量、より好ましくは、17%未満もしくは、さらに14%でも使用される。好適な別の実施態様では、例えば、噴霧による液体懸濁液の乾燥から誘導され、そして80%を超える、好ましくは、85、90、93もしくは95%を超える乾燥物含有量を含んでなる生成物が使用される。
本発明の特定の実施態様では、植物衛生(もしくは植物薬学的)組成物(または調製物)を、それらの適用のために液体または固体と混合されるように、多少濃縮して調製することができ、上記で規定したように有効成分として酵母細胞壁を含んでなる。職業的農業は、しばしば、噴霧のために水で希釈されるか、または仕上げられた土壌のための肥料または改善剤と混合される濃縮された植物衛生生成物を使用する。従って、特定の実施態様では、本発明の組成物は、乾燥または液体製剤における濃縮された植物衛生組成物である。
本発明の別の特定の実施態様では、場合により、液体または固体形態の即時使用可能な組成物が調製される。即時使用可能な製剤では、(酵母細胞壁を含んでなる)有効成分は、植物体に対する使用に適切なキャリア、例えば、噴霧器に充填するための液体、肥料、地下成長基質などと既に混合されている。
そのような生成物または組成物は、有効成分に加えて、任意の適応された調合薬剤を含むことができる。
それ故、本発明の特定の実施態様は、すべての組成物、特に、酵母細胞壁を含んでなる植物薬学的または植物衛生組成物に関する。
第1の実施態様に従えば、組成物は、乾燥組成物、例えば、粉末または顆粒である。
別の実施態様では、組成物は、液体組成物、好ましくは、水性液体である。それは、特に、懸濁液、ゲル、クリーム、ペーストなどであり得る。
好適な実施態様では、組成物は、1つ以上の調合薬剤をさらに含有する。一般的に、本発明に従う組成物は、有効成分の(重量で)約0.1%〜99.9%および1つ以上の固体または液体調合薬剤を含有する。
調合薬剤は、輸送を可能にするか、または、輸送、有効成分の貯蔵、操作および/または植物体もしくはその一部への適用を容易にするかもしくは最適化するための任意の化合物あるいは任意の不活な物質からなり得る。そのような薬剤は本発明の目的に適切であり、有効な薬剤の保存、貯蔵中もしくは処置浸漬液の調製における使用中に懸濁液において細胞壁または他の活性物質を維持するための薬剤、抗コケ剤、抗ダスト剤、植物体に対する粘着剤などである。こうした薬剤は固体または液体であり得、そして単独または混合して使用される。
調合薬剤、および特に、噴霧に適したそれらのものは、界面活性剤、分散剤、保存剤、湿潤剤、乳化剤、粘着剤、緩衝剤などから選択することができ、そして単独または混合して使用することができる。
特定の実施態様では、組成物は、別の有効な薬剤、好ましくは、殺真菌剤、抗細菌剤または抗ウイルス剤をさらに含む。殺真菌剤は、例えば、有機農薬殺真菌剤あるいはイオウおよび/または銅に基づく無機鉱物殺真菌剤から選択することができる。
現在利用可能な有機農薬殺真菌剤の例には、特に、クロロタロニルを含むクロロニトリル類、マンコゼブのようなジチオカルバメート類を含むカルバメート類、カプタンを含むフタルイミド類、スルホンアミド類、グアニジン類、キノン類、キノリン類、チアジアジン類、アニリド類、ヒドロキシアニリド類、およびフェニルアミド類、イミダゾリノン類、オキサゾリジンジオン類、ストロビルリン類、シアノイミダゾール類、フルアジナム、ジノカップ、シルチオファム、ジカルボキシイミド類、フルジオキソニル、有機リン剤、プロパモカルブHCl、ジフェニルアミン、ピリジルアミン類、イミダゾール類、ピリミジン類、ヒドロキシピリミジン類、アニリノピリミジン類、トリアゾール類、スピロキサミン、モルホリン類およびピペリジン類を含むステロール生合成阻害剤(SBI)、フェンヘキサミド、ヒメキサゾール、ゾキサミド、ジエトフェンカルブ、ベンゾイミダゾール類、ペンシクロン、キノキシフェン、イプロバリカルブ、シモキサニル、ジメトモルフ、ホスホン酸塩、トリアジン類などがある。
本発明はまた、植物防御のエリシターとして作用する1つ以上の成分、例えば、β−アミノ酪酸、2,6−ジクロロイソニコチン酸、アシベンゾラル−s−メチル、またはいくつかの藻類抽出物(特許もしくは特許出願の仏国特許第2,868,253号明細書、国際公開第03/092384号パンフレット;国際公開第97/14310号パンフレットおよび国際公開第99/53761号明細書)の代わりに、それと共同でまたは組み合わせて使用することができる。そのような化合物の例には、特に、ラミナリンおよびウルバン(ulvan)類がある。
本発明の生成物または組成物は、異なる方法でおよび異なる処置プロトコルまたはプログラムに従って適用され得る。
好適な実施態様に従えば、生成物または組成物は、特に、葉の噴霧もしくは土壌粉砕によって適用される。
代替的には、生成物または組成物は、肥料、培養支持物、散水などとの混合として適用することができる。組成物はまた、肥料、土壌改良剤、プレミックスなどとの混合物として、土壌に噴霧すること、機械的組み入れによって、根に投与され得る。
それ故、本発明は、有効成分として酵母細胞壁を含んでなる任意の組成物、特に、植物薬学的(もしくは植物衛生)または即時使用可能なものに関する。そのような組成物は、例えば、噴霧または粉末形態で、特に、家庭内もしくは園芸用途のための植物に対する適用に適した1つ以上の賦形剤を有利に含んでなる。そのような組成物は、植物に対するそれらの同時、個別、または連続的適用のための1つ以上のさらなる有効な薬剤、例えば、殺真菌剤、抗細菌剤、抗ウイルス剤あるいは1つもしくはいくらかの肥料をさらに含んでなり得る。例えば、土壌取り込みのための肥料または培養支持物と混合された他の即時使用可能な組成物を使用することができる。
本発明の生成物または組成物は、植物体全体、またはその1つ以上の一部のみ、例えば、葉、茎、花、幹および/または根に適用することができる。それらはまた、作付けされているかもしくは作付けされていない(in crod or not)植物繁殖の材料、例えば、種苗、種子、または植物体に対して使用することができる。それらの作用機序により、本発明の生成物は、有意な期間、可能ならば1ヶ月以上の間、病原因子に対して効率的に植物を保護すべきである。反復適用は、選択された間隔で使用者により意図することができる。
適用される量は、特に、処置される病原因子、植物のタイプ、使用される組み合わせなどに依存して、当業者によって規定される。適用される量は、好ましくは、病原因子に対して植物体を保護するか、またはこの病原因子の発達および影響を制限または停止するのに十分である。この量は、例えば、耕地において試験することによって決定することができる。
本発明に従えば、組成物は、表面流去点まで噴霧するために生成物が使用される場合、1mg/lの酵母細胞壁を超える有効量で、または少量の水を伴って噴霧する場合、1g/ヘクタールを超える有効量で適用もしくは使用される。好ましくは、有効量は、表面流去点まで噴霧するために生成物が使用される場合、1〜1000mg/lの酵母細胞壁であり、またはさらに、他の場合、1〜1000g/ヘクタールである。
特定の実施態様では、組成物は、表面流去点まで噴霧するために生成物が使用される場合、1〜250mg/lの酵母細胞壁、好ましくは、2.5mg〜25mg/lの有効量で、またはさらに、他の場合、例えば、少量の水を伴って噴霧する場合、1〜250g/ヘクタール、好ましくは、2.5〜25g/ヘクタールの間の有効量で適用もしくは使用される。使用される用量とは別に、組成物は、多様な濃度で生成、輸送および/または販売され得る。この方法では、例えば、生成物が乾燥形態である場合、それは、96重量%の酵母細胞壁を含有することができる。液体生成物は、乾燥材料において例えば、13%酵母細胞壁を含んでなる懸濁された形態であり得る。生成物はまた、即時使用可能であり得、即ち、約25mg/lの濃度で酵母細胞壁を含んでなる。本発明の生成物中またはそれらの適用中の有効な物質の濃度は、当業者によって適応され得、上記より高い用量が使用され得る。
さらに、先に記載のように、本発明の生成物および組成物は、1つ以上の他の処置の代わりにおよび/またはそれと組み合わせて使用することができる。
本発明はまた、抗真菌処置の代わりにもしくはそれと組み合わせて、酵母細胞壁、または酵母細胞壁を含んでなる組成物を植物体に適用することを含む、植物体において真菌によって生じる疾患を克服する方法に関与する。
本発明の1つの特定の実施態様は、抗細菌処置の代わりにもしくはそれと組み合わせて、酵母細胞壁、または酵母細胞壁を含んでなる組成物の植物体に対する適用を含む、植物体において細菌によって生じる疾患を克服する方法に関与する。
本発明の別の特定の実施態様は、殺真菌剤のファミリーに対する耐性病原体の発達を防止および制限するための方法に関し、ここで、植物体は、殺真菌剤の前記ファミリーに耐性な株の選択圧が減少されるため、酵母細胞壁、または酵母細胞壁を含んでなる組成物によって処置され、あるいはここで、殺真菌剤の前記ファミリー由来の物質による植物体の処置は、酵母細胞壁、または酵母細胞壁を含んでなる組成物の処置と交代されるかもしくは組み合わされる。
本発明の別の実施態様は、抗細菌剤のファミリーに対する耐性細菌株の発達を防止または制限するための方法に関し、ここで、植物体は、抗細菌剤の前記ファミリーに耐性な株の選択圧が減少されるため、酵母細胞壁、または酵母細胞壁を含んでなる組成物によって処置され、あるいはここで、抗細菌剤の前記ファミリー由来の物質による植物体の処置は、酵母細胞壁、または酵母細胞壁を含んでなる組成物の処置と交代されるか、もしくはそれと組み合わせて使用される。
本発明は、開放耕地、果樹園、森林、温室もしくは室内または園芸プラントにおける任意の植物体に適用することができる。本発明はまた、禾本科植物および双子葉植物、一年生、越年生および多年生植物、野菜、コムギ、オオムギおよびイネを含む穀物、トウモロコシ、モロコシ、キビ、油料種子、エンドウ、ジャガイモ、ビート、サトウキビ、タバコ、木質植物、樹木、果樹もしくは果樹ではない、つる性植物、観賞植物などに適用することもできる。
第1の特定の実施態様に従えば、植物は、果樹、例えば、特に、リンゴ樹木、ナシ樹木およびカンキツ樹木から選択される仁果類果樹である。
別の特定の実施態様では、植物は、つる性植物、穀物、特に、コムギ、カノーラ、ビート、ポテト、豆類、トマト、キュウリ、レタスまたはイチゴから選択される。
本発明は、任意の特定のタイプの植物に限定されず、すべての植物体に対して使用することができる。
本発明の方法は、すべてのタイプの病原因子、特に、真菌、ウイルス、細菌、マイコプラズマ、スピロプラズマまたはウイロイドを克服するために使用することができる。病原因子の若干の例として、真菌のアルテルナリア(Alternaria)種属、例えば、A.ソラニ(A.solani)、アスコキタ(Ascochyta)種、例えば、A.ファバエ(A.fabae)またはA.ピノデラ(A.pinodella)、ボトリティス(Botrytis)種、例えば、B.シネレア(B.cinerea)、ブレミア(Bremia)種、例えば、B.ラクツカエ(B.lactucae)、サーコスポラ(Cercospora)種、例えば、テンサイ褐斑病菌(C.beticola)、クラドスポリウム(Cladosporium)種、例えば、C.アリー・セパエ(C.allii−cepae)、コレトトリチューム(Colletotrichum)種、例えば、C.グラミニコラ(C.graminicola)、エリシフェ(Erysiphe)種、例えば、E.グラミニス(E.graminis)、フザリウム(Fusarium)種、例えば、F.オキシスポルム(F.oxysporum)およびF.ロセウム(F.roseum)、グロエオスポリウム(Gloeosporium)種、例えば、G.フルクチゲヌム(G.fructigenum)、グイグナルディア(Guignardia)種、例えば、G.ビドウェリー(G.bidwellii)、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)種、例えば、H.トリチシ・レペンチス(H.tritici−repentis)、マルスソニア(Marssonina)種、例えば、M.ロサエ(M.rosae)、モリニア(Monilia)種、例えば、M.フルクチゲナ(M.fructigena)、ミコスファエレラ(Mycosphaerella)種、例えば、M.ブラスシシコラ(M.brassicicola)、ペニシリウム(Penicilium)種、例えば、リンゴ青カビ病菌(P.expansum)またはカンキツ緑カビ病菌(P.digitatum)、ペロノスポラ(Peronospora)種、例えば、P.パラシチカ(P.parasitica)、ペジキュラ(Pezicula)種、フラグミディウム(Phragmidium)種、例えば、P.ルビ・イダエイ(P.rubi−idaei)、P.インフェスタンス(P.infestans)を含むフィトフトラ(Phytophtora)種、P.ビチコラ(P.viticola)を含むプラスモパラ(Plasmopara)種、ポドスファエラ(Podosphaera)種、例えば、P.レウコトリカ(P.leucotricha)、P.ブラッシカエ(P.brassicae)を含むシュードセルコスポレラ(Pseudocercosporella)種、シュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)種、例えば、P.クベンシス(P.cubensis)、シュードペジザ(Pseudopeziza)種、例えば、P.メディカギニス(P.medicaginis)、パクシニア(Puccinia)種、P.グラミニス(P.graminis)、ピシウム(Pythium)種、Rベタエ(R betae)を含むラムラリア(Ramularia)種、リゾクトニア(Rhizoctonia)種、例えば、R.ソラニ(R.solani)、クモノスカビ(Rhizopus)種、例えば、R.ニグリカンス(R.nigricans)、R.セカリス(R.secalis)のようなリンコスポリウム(Rynchosporium)種、Sスクレオチオルム(S sclerotiorum)のようなスクレロチニア(Sclerotinia)種、セプトリア(Septoria)種、例えば、S.ノドルム(S.nodorum)またはS.トリチシ(S.tritici)、S.マクラリス(S.macularis)のようなスファエロテカ(Sphaerotheca)種、タフリナ(Taphrina)種、例えば、Tプルニ(T pruni)、ウンシヌラ(Uncinula)種、例えば、U.ネカター(U.necator)、ウスティラゴ(Ustilago)種、例えば、U.トリチシ(U.tritici)およびベンツリア(Venturia)種、例えば、V.イナエクアリス(V.inaequalis)がある。
リンゴ樹木の腐敗病の原因である特定の病原因子は、リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)である。
作物に影響を及ぼす細菌の例として、特に、種のコリネバクテリウム(Corynebacterium)、クラビバクター(Clavibacter)、クルトバクテリウム(Curtobacterium)、ストレプトマイセス(Streptomyces)、シュードモナス(Pseudomonas)、キサントモナス(Xanthomonas)、エルビニア(Erwinia)種および属、特に、E.アミロボラ(E.amylovora)、E.カロトボラ(E.carotovora)、E.クリサンテミ(E.chrysanthemi)が挙げられる。作物に感染するウイルスの例には、例えば、タバコモザイクウイルスまたはポテトYウイルスがある。
本発明の1つの特定の実施態様は、特に果樹における腐敗病、より詳細には、リンゴ樹木の腐敗病の処置のための酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関する。本発明の別の方法は、酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物の適用を含む、特に果樹、より詳細には、リンゴ樹木における腐敗病の処置のための方法に関する。
本発明の別の実施態様は、前記植物、もしくはその一部に対する酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物の適用を含む、特に果樹における腐敗病に対する植物の免疫防御機構を誘導または刺激する方法に関する。
本発明の別の実施態様は、殺真菌剤に対する耐性のベンツリア(Venturia)株の発達を防止または制限する方法に関し、ここで、前記殺細菌剤による植物体の処置は代わりに使用されるか、または酵母細胞壁もしくは酵母細胞壁を含んでなる組成物による前記植物の処置と組み合わせられる。特定の実施態様では、方法は、耐性のベンツリア・イネクアリス(Venturia inequalis)および/またはベンツリア・ピリナ(Venturia pirina)株の発達を制限するために使用される。
本発明の別の特定の実施態様は、有機もしくは生態系農業における腐敗病を防止または処置するための酵母細胞壁あるいは酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関する。
本出願の別の特定の実施態様は、特に、ビートにおけるセルコスポリシス(cercosporiosis)の処置のための酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関する。本発明の別の実施態様は、植物もしくはその一部に対する酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物の適用を含む、特に、ビートにおけるセルコスポリシス(cercosporiosis)の処置のための方法に関する。
本発明の別の実施態様は、植物もしくはその一部に対する酵母細胞壁または酵母細胞壁を含んでなる組成物の適用を含む、特に、ビートにおけるセルコスポリシス(cercosporiosis)に対する植物の免疫防御機序を誘導または刺激するために使用される方法に関する。
本発明の別の実施態様は、有機もしくは生態系農業におけるセルコスポリシス(cercosporiosis)を防止または処置するための酵母細胞壁あるいは酵母細胞壁を含んでなる組成物の使用に関与する。
本発明の他の実施態様および利点を以下の実施例に示すが、これは例示であり、包括的なものとみなされるべきではない。
実施例1:リンゴ腐敗病に対して酵母の膜を使用する組成物の有効性の試験
腐敗病は、リンゴ樹木におけるリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)による仁果類果樹に影響を及ぼす主な疾患である。
葉が処置されない場合、腐敗病は、作物の価値の70%までについて収量および品質の消失をもたらし、これにより、樹木栽培者は、自らの果樹園を、シーズン全体を通して10〜15回の植物衛生処置で保護するようになり、重大な経済的および環境的影響が示唆される。
使用される有効成分の量は、リンゴ樹木に対して全体的に使用される有効な農薬成分の半分以上の寄与に相当し、1つの作物が植物衛生生成物のほとんどを使用する。そのような寄与は、土壌、水および果実自体において有意な量の残留物を発生する。
腐敗病に対して現在利用可能な処置は、4つのファミリーの生成物に分類することができる:
接触による生成物は、皮を貫通せず、従って、雨によって洗い落とされ易く、移動せず、そして処置後に出現する新たな器官が保護されず、このために、新たな器官(葉、果実)が発芽し、成長するため、再度処置する必要がある。
アニリノピリミジン類は一部的に貫通するが、処置後に出現する器官を保護せず、ベンツリア(Venturia)の耐性株を選択する。
ストロビルリン類は、僅かに植物体に移動可能であり、耐性株を発達させる。
ステロール生合成阻害剤(SBI)は全身作用を有し、細胞液中に拡散する。従って、それらは、処置後に発達する器官を保護する。これらの生成物もまた、耐性を発達させる。
耐性を制限するには、ほんの2または3回の同じファミリー由来の農薬製品の使用およびファミリーの交代を必要とする。
これらの状況では、耐久性の効果を生成し、かつ何ら化学的残留物を提供しない、異なって作用する新規の組成物が、樹木栽培者、消費者および環境に現実的に有利である。
この第1の実施例は、腐敗病に対するリンゴ樹木の保護のための酵母細胞壁の有効性を実証する。
材料および方法
試験は、管理された条件下、リンゴ苗木の植え付け時に温室において行った。
放任受粉で採種した種子の集団を、砂を充填したペトリ皿において4℃で春化処理させ、90〜120日間、飽和状態まで湿らせた。砂の湿気を15日間ごとに維持した。
最初の種子の発芽から、種子を、プラスチック製40×30×15cmのシードトレイに、1トレイあたり60個の種子を植え、そのうち50個のみを試験のために保持した。種子を、肥料混合物(2kg/mのNPK7−7−10および2kg/mのNPK15−8−12が緩徐に放出する)を含む園芸用土(DCM社製CombiTree B MG)を敷いて再水化されたピートプラグに置いた。
トレイを、園芸用土で再び覆い、湿らせ、そして18℃の土壌に置く前に、1週間、約10℃の温度で保持した。場合により、試験中、殺虫剤を使用した。
種苗を、3〜4枚の伸長した葉の段階から1週間空けて2回連続処置した。第2の処置の3日後に、病原体(リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis))を播種した。播種14および21日後に観察を行った。
統計的フレームワークは3回反復を含み、それぞれ50種苗のトレイに対応させた。
試験では、それぞれ、2.5mg/l、25mg/lおよび250mg/lの細胞壁を添加した酵母細胞壁の3つの用量の水性懸濁液(脱塩水)OYを、脱塩水で処置したコントロールと比較した。
ここで使用した細胞壁は、96%細胞壁の乾燥物含有量を伴うBiospringer SAS由来のSpringcell8001生成物(Maisons−Alfort、仏国)である。
Figure 0005570726
処置は、手動の500ml噴霧器(BIRCHMEIER)を用いて、振盪後、噴霧することにより行った。表面流去点までに噴霧を停止した。処置の前日までに最後に新たに伸長した葉を「F1」と命名し、葉柄への固定リンクによって標識した。
組成物によって処置されていなかった、処置後最初に新たに形成または伸長した葉を、「F0」と呼んだ。この葉が形成されたが、しかし、処置時に伸長しなかった場合、それは、噴霧中に掩蔽した。処置の3日後に播種を行った。F0は、この期間中に少なくとも一部的に伸長した。
接種原のリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)を以下のとおりに調製した。
夏季中、異なる果樹園から、斑点の生じた葉を回収した。20日間の乾燥後、葉をプラスチックバック中に置き、−18℃で冷凍した。使用日に、葉を、200mlの雨水を含んでなる1リットル瓶に置き、そして手動で10分間振盪した。懸濁液を布でろ過し、そして得られた容積を測定した。
得られた分生子を、顕微鏡下、2カウントの2×144平方を伴うBuerker血球計数器上で計数し、その平均を算出した。この分生子の数をBuerkerの定数(250,000)で乗じることにより、前日に行われた試験の結果生じた分生子発芽因子で補正された生存分生子数を得た。
このデータに基づいて、胞子の懸濁液を希釈して、1mlあたり150,000の生存分生子を入手した。1000植物体に播種するためには、約1リットルの懸濁液が必要である。
1mlあたり150,000のベンツリア(Venturia)生存分生子の懸濁液を伴って手動で噴霧することによって、植物体に播種し、48時間の飽和ミスト室に移した。
スコアをF1およびF0に割り当てたが、これは葉表面の百分率としての葉の胞子形成表面を示す。
50植物体あたりの平均スコアを、それぞれの反復から算出した。それぞれのプロトコル(または方法)の3回反復の平均は、それぞれのプロトコルの平均を提供した。最終的に、アボット(Abott)の式を用いて有効性を算出した:
有効性=[(「水」スコア)−(試験した方法についてのスコア)]/(「水」スコア)
結果
結果を以下の表2に示す。
Figure 0005570726
結果は、本発明の生成物が、F1葉および処置後に形成するF0葉の両方について、胞子表面の有意な減少を誘導することが可能であることを示す。
この最後の場合では、細胞壁は、植物体を貫通して細胞液によって輸送され得ず、従って、それは、おそらく全身的作用ではない。しかし、この結果は、植物の免疫防御機構の誘導を示唆する。
実施例2:酵母細胞壁を含んでなる組成物の腐敗病に対する有効性の試験
ポットにおける接木植物体上で試験を行った。3つの種を使用した:M9根茎上に接木された「レネット・デ・キャプサン(Reinette des Capucins)」、「ジョナゴールド(Jonagold)」、および「レネット・ド・ワレフ(Reinette de Waleffe)」。それらがすべて、試験時間において同じ段階にあるように、植物体を、異なる時間においてプラスチックトンネル下で成長させた。レネット・ド・ワレフ(Reinette de Waleffe)で開始し、次いで、15日後に、レネット・デ・キャプサン(Reinette des Capucins)、次いで、1週間後に、ジョナゴールド(Jonagold)とした。
植物体を品種によって標識し、そして播種の前に処置の方法を受けさせた。
処置の方法、接種原の調製、播種および観察は、実施例1に記載のものに類似する。
植物体を、10日間離して連続的に2回処置した。第2の処置の翌日、最後に伸長した葉「F1」を同定した。
第2の処置の2日後、病原体(リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis))を、ミスト室において直接1.5×10分生子/mlの用量を使用して、播種した。播種に続いて、ミスト室中、18℃で48時間のインキュベーションを行い、次いで、植物体を、18±2℃の温度および80±10%の相対湿度を伴う箱に保持した。
研究を以下のとおりに統括した:
Figure 0005570726
OY2酵母細胞壁は、96%細胞壁の乾燥物含有量を伴うBiospringer SAS由来の25mg/lのSpringcell8001生成物(Maisons−Alfort)、仏国)の水性懸濁液に相当する。
最後の2枚の処置した葉(F2およびF1)の播種後21日目に、ならびに1被験体あたり約25枚の葉について処置後新たに形成される葉(F0)に対して観察を行った。結果を以下の表4に示す。
Figure 0005570726
すべての品種およびすべてのタイプの葉に対する平均有効性は、60.8%であり、F2およびF1処置の葉では平均で68.8%、および新たに形成したF0葉では46.6%であった。
この有効性は、同じ期間においてBABAにより達成されたものと同様であったが、しかし、それより常に高かった。
処置後41日での観察を、以下の結果に示した。
Figure 0005570726
この時、新たな葉が伸長した。F−1およびF−2、ならびに疾患は、再播種を伴わない自然混入により進行した。
平均有効性は、すべての品種およびすべてのタイプの葉について63.4%を示した。それは、処置した葉、F1およびF2について76%、および新たに形成した葉:F0、F−1およびF−2について50%の平均に到達した。
さらに、有効性は、同じ期間においてBABAに類似するが、しかし、それより常に高い。
農薬製品のそれ(7〜15日間の間)を超える殺真菌効果の長期間の持続に留意することは重要である。
実施例3:ビートにおけるセルコスポリシス(cercosporiosis)に対する保護の試験
温室において、ビートにおけるセルコスポリシス(cercosporiosis)に対する小規模試験を行った。この真菌性疾患は、テンサイ褐斑病菌(Cercospora beticola)によって生じる。
セルコスポリシス(cercosporiosis)に対するそれらの感受性が公知であるFORTIS品種のビート種子を発芽体に植え付けた。それらの出現時に、稚苗を、温室中のポットにおいて、24℃、毎日16時間の光期間を伴って、植えた。
試験スケジュールは、方法(または目的)あたり2ブロック(2回反復)の8つの植物体からなった。
植物体を、4葉段階において、酵母細胞壁を含んでなる溶液を葉に噴霧することによって、1回処置した。
OYと命名された溶液は、水性懸濁液中の酵母細胞壁(Biospringer SAS由来のSpringcell8001、96%細胞壁の乾燥物含有量を伴う)からなった。
処置は、振盪後、手動の噴霧器を使用して、得られた溶液を噴霧することよりなった。ビートの4葉段階において行われた処置は、十分に発達した最後の2つの葉を標的化し、そして葉の両面は、表面流去点まで覆われた。
処置した植物体を、基質の通例の散水によって維持された一定の湿度を伴う密閉した空間内に保持した。
1週間後、6葉段階で、1mlあたり20000胞子のテンサイ褐斑病菌(C.beticola)株524の分生子懸濁液を、葉の両面に表面流去点まで噴霧することによって植物体に播種し、次いで、植物体を湿潤雰囲気で保持した。
「Unite de Phytopathologie de la Faculte Universitaire de Gembloux」(Belgium)より提供されるテンサイ褐斑病菌(Cercospora beticola)の株524を、その積極的性質から選択した。この株を、個別化されたコロニーでV8培地上、ペトリ皿において培養した。増殖室中、24℃の温度における5日間の暗所インキュベーション後、個別化されたコロニーを、3mlの滅菌蒸留水を含有する滅菌試験チューブ中に回収した。次いで、得られた溶液をボルテックス撹拌し、病原体の分生子を遊離させた。次いで、分生子懸濁液を使用して、新たに調製したV8培地を含有する新しいペトリ皿に植えた。調製した培養物を、24℃で、16時間の光周期による増殖室においてインキュベートした。1週間のインキュベーション後、培養物を回収し、そして分生子懸濁液を、外科用メス刃を使用して培養物の表面を蒸留水中へ剥ぎ取ることによって、調製した。次いで、分生子懸濁液中の分生子の数を、Buerker細胞チャンバを使用して計数し、そして分生子懸濁液を、1ミリリットルの蒸留水あたり20,000分生子に調整した。
また、播種された植物体を高湿度で保持した。
徴候の程度をThe Royal Belgian Institute for the Improvement of Beet(IRBAB)により使用される目視尺度を用いて1ヶ月後に評価した。それは、0〜9の10個の数値で示し、9は、葉の表面の100%が健康(病巣によって被覆されていない)であることを示し、0は葉の表面の0%が健康(病巣によって被覆されていない)であることを示す。
処置は、以下の表6に記載の異なる濃度OY1、OY2、OY3を伴うOYと命名された細胞壁懸濁液を使用して行われる。
Figure 0005570726
2回反復を平均した各方法に割り当てられたスコアを、以下の表7において報告する。
Figure 0005570726
本実施例では、細胞壁は、「不良」の基準から「極めて良好」の平均的な障害基準にまで及ぶことが可能である。
実施例4:セプトリア(septoria)に対するコムギの保護の試験
セプトリア(Septoria)(セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)および/またはセプトリア・トリチシ(Septoria tritici))は、作物の40%までの収量の損失を引き起こす欧州におけるコムギの主要な葉疾患である。化学的防除は、一般的に、2〜3節段階における全身処置、続いて出穂段階における処置からなる。
本試験は、酵母細胞壁に基づく生成物の早期使用が疾患の出現を遅らせ、最初の化学処置に取って代わって農家および消費者に毒性学的レベル(残留物)および環境レベルでの便益性をもたらしうることを示す。
材料および方法
試験は、仏国の開放耕地において、2005年10月6日に開始したオルバンティス(Orvantis)品種の軟質冬コムギの作物に対して行った。
試験は、CEB方法N°M189(Commission des Essais Biologiques,de l’Association Francaise pour la Protection des Plantes,Paris)に従い、適正実験実施(Good Experimental Practice)標準を尊重して行った。
統計的フレームワークは、フィッシャー(Fisher)の乱塊法よりなった。それぞれの方法は、4回反復からなり、それぞれ、8×2.5m(20m)の基本的なプロットに相当した。
試験は、OYと命名された水性懸濁液中で用いられた酵母細胞壁(BiospringerSASからのSpringcell8001、96%細胞壁の乾燥物含有量)の効果を、それらがセプトリオサ(septoriosa)に対する処置プログラムの開始時に用いられた場合に比較することを目的とした。
ここで用いられる化学対照は、1L/ヘクタールで使用されるOpus(エポキシコナゾール125g/L、BASF Agricultural Products)である。
処置は、2.50mの噴霧ブームによって供給される手押し車噴霧器を使用して、200L/ヘクタールで行った。
使用した方法に依存して、処置プログラムは、以下の表に示されるように変動した。すべての方法は、第1の処置の40日後に、Opus 1L/ヘクタールを受け入れた。
Figure 0005570726
セプトロシス(septorosis)発病の頻度および強度を評価するために、試験期間に5回の観察を行った。
・観察1:T1における2006年4月4日(BBCH31):1cmの穂の段階
・観察2:T3における2006年4月28日(BBCH32):第2の節段階;
・観察3:T4における2006年5月15日(BBCH39):最後の葉の開放段階。
・観察4:T4における2006年5月29日+15日間(BBCH55):中期出穂段階
・観察5:BBCH71における2006年6月22日:水性穀粒段階。
従って、試験スケジュールは、以下のとおりである(N=観察):
Figure 0005570726
各観察について、頻度および強度は、3葉段階(F1、F2、F3)において決定され、ここで、F1は25本の無作為に選択された葉柄について完全に開くまでの最後の葉を指す。
頻度は、セプトリオサ(septoriosa)に罹患した葉の百分率に相当する。
強度は、疾患に罹患した葉表面の平均百分率に相当する。
25の葉柄の平均を、各反復について算出した。各方法について4回反復の平均は、各方法についての平均を生じる。最後に、アボット(Abott)の方法を使用して、有効性を算出した。
結果
最初の4回の観測において、疾患の強度は弱いままであった(非処置コントロールにおいて>3%)。OY方法の有効性においては、統計的有意性が認められなかった。5回目の観測時に、疾患が認められ、その強度はF3葉における非処置コントロールについて95%より高かった。
この時、結果、差異の程度、および有効性の百分率は以下のとおりである:
Figure 0005570726
結果は、第1の処置の80日後にF1およびF2における疾患の強度の有意な減少を示し、使用したOY用量に関係しない。さらに、OYによるF1およびF2についての観察された平均有効性は、すべて、Opus化学対照で観察されたものに統計的に等価である。
実施例5:炭疽病(anthracnose)に対するエンドウ(proteaginous pea)の保護の試験
炭疽病(Anthracnose)は、エンドウに影響を及ぼす主要な葉疾患の1つであり、穀粒の収量を強度に減少させる。それは、真菌アスコキタ・ピシ(Ascochyta pisi)によって生じる。
材料および方法
試験は、仏国の開放耕地において、3月22日に開始したルミナ(Lumina)品種の春エンドウの作物に対して行った。
試験は、CEB方法N°M215(Commission des Essais Biologiques,de l’Association Francaise pour la Protection des Plantes,Paris)に従い、適正実験実施(Good Experiemental Practice)標準を尊重して行った。
統計的フレームワークは、フィッシャー(Fisher)の乱塊法からなる。それぞれの方法は、4回反復からなり、それぞれ、8×2.5m(20m)の基本的なプロットに対応した。
試験は以下のものを含む:
・2つのコントロール:1つの乾燥コントロールおよび1つの水で処置されたコントロール:方法1および2
・2回適用された1つの化学対照(Dithane Neotec:マンコゼブ75%、Dow Agroscience):方法3
・OYと命名された、異なる濃度を伴う水性懸濁液において使用される酵母細胞壁(Biospringer SASからのSpringcell8001、96%細胞壁の乾燥物含有量)による3つの方法、方法4〜6:
○方法4:25g/ヘクタール
○方法5:250g/ヘクタール
○方法6:25g/ヘクタール、次いで、25g/ヘクタールの、1週間離した2つの処置
処置は、2.50mの噴霧ブームによって供給される手押し車噴霧器を使用して、200L/ヘクタールで行った。
第1の適用は、7〜8葉段階において2006年5月17日に行った。
人工的混入を、ARBIOTECH社より提供されるオオムギ穀粒(20kgの穀粒/1000m)においてアスコキタ・ピシ(Ascochyta pisi)の菌糸体および新鮮胞子を使用して、2006年5月19日に行った。
処置を以下のとおりに適用した:
Figure 0005570726
葉における炭疽病(anthracnose)の発病の頻度および強度を評価するために、BBCH67段階(開花段階)において2006年6月10日に観察した。
従って、試験スケジュールは、以下のとおりである(N=観察):
Figure 0005570726
観察中、頻度および強度を、基本的プロットに対し、25の葉柄について3葉段階(低−中−高)で評価した。
頻度は、疾患に罹患した葉の百分率に対応する。
強度は、罹患した葉表面の平均百分率に対応する。
25の葉柄の平均を、各反復について算出した。各方法について4回反復の平均は、各方法についての平均を生じる。最終的に、アボット(Abott)の方法を用いて有効性を算出した。
方法間の差異の有意性を決定するため、分散を分析し、そしてノイマン−ケウルス(Neuman−Keuls)検定を行った(同じ文字:5%の危険率で同一の結果;異なる文字:5%の危険率で異なる結果)。
結果
人工的混入にもかかわらず、炭疽病(anthracnose)感染は、かなり弱いままであった(非処置コントロールにおいて強度<8%)。
有効性についての観察、結果および百分率を以下の表に示す。
Figure 0005570726
高レベルはすでに発病されなかったため、評価は低および中レベルに関する。試験したOYの用量の全ては、化学対照のそれと等価な有効性を提供した。
実施例6:オイジウム(oidium)(エリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator))に対するつる性植物の保護の試験
オイジウム(Oidium)(ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)、エリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator))は、つる性植物の領域およびタイプに依存して異なる強度を伴うすべてのブドウ園に存在する、つる性植物の真菌性疾患である。それは、世界中で最も広範に知られている、つる性植物疾患である。オイジウム(Oidium)は、つる性植物のすべての器官で発病し、極めて顕著な保護の消失を生じ得る。
材料および方法
試験を、温室、ポットにおいて、サンソー(Cinsaut)品種の稚苗に対して行った。条件を調節し、混入を人工的に行った。
種苗を、温室で1芽挿しから成長させ、そして均質な組を作製した。
統計的フレームワークは、各1つずつのポットを伴う6つの反復を含んでなる。平均から最も遠い結果を有する反復は解析中に除いた。
処置を、非空気補助スプレーおよび植物体全体を被覆する一定圧を伴うスプレーベンチを使用して行い、そして1つの同じ組における植物体を同時に処置した。ベンチは、一定の速度でレール上を移動するスプレートロリーからなり、5つのノズル(各側に2つおよび植物体の下方に1つ)を含んだ。処置の容積は、1ヘクタールあたり600リットルに等価であった。
処置中、葉のレベルを、新たに形成された葉(処置後に形成された)に対する処置の効果の観察を可能にするために、十分に発達した第3の葉の下に固定された着色されたリンクによりマークした。
処置を、人工混入の14または7日前に適用した。1組の植物を、混入の14日前、次いで7日前に2回処置した。
試験した生成物は、OYと命名された水性懸濁液中で使用した酵母細胞壁(Biospringer SASからのSpringcell8001、96%細胞壁の乾燥物含有量を伴う)であった。
4つの用量について試験した:
・用量N/10:2.5g/ヘクタール
・用量N:25g/ヘクタール
・用量2N:50g/ヘクタール
・用量10N:250g/ヘクタール
用量を、以下の処置スケジュールに従って試験した:
Figure 0005570726
真菌材料は、殺真菌剤に対して正常な感受性を伴う株由来の分生子からなった。
試験におけるすべての植物体を、プレキシグラス播種塔内の植物体上の胞子の乾燥散布により混入処理した。
用いられた真菌材料は、生存している葉または植物体上で予め大量に倍化させたオイジウム(oidium)由来の胞子からなった。用いられた接種原は、つる性植物オイジウム(oidium)について12〜14日齢であった。播種の量を、播種塔内部の植物体のレベルで置いたマラッセ(Malassez)細胞を用いて確認した。1cmあたり800〜1000胞子の密度を使用した。
全ての植物は、それらの混入処置後、昼間に14時間の明期を伴う21±2℃の気候室においてインキュベーションに供した。各試験条件を、小型の封入物において、他のものから全体を単離した。
植物体をこの条件で14日間保持した。この期間の終了時に、真菌の障害を観察した。
観察
より高い葉レベルF2、F1およびF0(処置後に形成される葉)の葉をスコアに割り当てた。各葉を、目視観察によって評価した。すべての葉が罹患したため、頻度(疾患に罹患した葉の百分率)を示さなかった。強度(罹患した葉表面の平均百分率)を、0〜100の尺度で評価した。
平均強度に基づいて、アボット(Abott)の方法を使用して有効性を算出し、そして分散を分析した。てノイマン−ケウルス(Neuman−Keuls)検定は、方法間の差異の有意性の評価を可能にした(同じ文字:5%の危険率で同一の結果;異なる文字:5%の危険率で異なる結果)。
結果
Figure 0005570726
播種14日前の単回適用は葉を保護しなかった。
しかし、混入7日前に行われた適用は、オイジウム(oidium)に対して保護効果を示した。用量が強度であるほど(50g/haヘクタールにおいて2Nおよび250g/ヘクタールにおいて10N)、より強力な効果を示した。
播種14日前の25g/ヘクタール(用量N)の適用、それに続く、播種7日前の同一の適用は、優れた結果を生じた。
実施例7:べと菌(downy mildew)(プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola))に対するつる性植物の保護の試験
ミルデュー(Mildew)は、真菌(プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola))由来である。世界中のほとんどのブドウ園で多様な程度で存在し、それが処置されない場合、それは、全壊点まで作物の収量および品質を害する。
材料および方法
試験を、温室、ポットにおいて、カルベネ・ソーヴィニオン(Cabernet−Sauvignon)品種の稚苗に対して行った。試験条件を制御し、混入を人工的に行った。
植物体を、温室で1芽挿しから生成させ、そして均質な組を作製した。
統計的フレームワークは、各1つずつのポットを伴う6つの反復を含む。平均から最も遠い結果を有する反復を解析中に除いた。
処置を、非空気補助スプレーおよび植物体全体を被覆する一定圧を伴うスプレーベンチを使用して行い、そして1つの同じ組における植物体を同時に処置した。ベンチは、一定の速度でレール上を移動するスプレートロリーからなり、5つのノズル(各側に2つおよび植物体の下方に1つ)を含んだ。処置の容積は、1ヘクタールあたり600リットルに等価であった。
処置中、葉のレベルを、新たに形成された葉(処置後に形成された)に対する処置の効果の観察を可能にするために、十分に発達した第3の葉の下に固定された着色されたリンクによりマークした。
処置を、人工混入の14または7日前に適用した。植物の組を、混入の14日前、次いで7日前の2回、処置した。
試験した生成物は、OYと命名された水性懸濁液中で使用した酵母細胞壁(Biospringer SASからのSpringcell8001、96%細胞壁の乾燥物含有量を伴う)であった。
4つの用量について試験した:
・用量N/10:2.5g/ha
・用量N:25g/ha
・用量2N:50g/ha
・用量10N:250g/ha
用量を、以下の処置スケジュールに従って試験した:
Figure 0005570726
殺真菌剤に本来感受性である株プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)由来のスポロシストの懸濁液を噴霧することによって、植物体に同時に播種した。
スポロシスト懸濁液は、混入の直前に調製した。入れ替えた水で感染した葉を洗浄することによって、真菌の胞子形成物を採集した。マラッセ(Malassez)細胞を使用して、滴定を行った。使用した濃度は50000胞子/mlであった。
10mlの胞子懸濁液を、植物体、葉の下面に噴霧した。現存する葉のすべてのレベルで、それぞれの植物体に個々に混入させた。
次いで、植物体を方法ごとに再グループ化し、別個の封入物に単離した。
植物体を、疾患の発達に好適にするために噴霧(fogging)下で、21℃の温度、1日あたり14時間の明期で、8日間保持した。この期間の終了時に観察を行った。
観察
それぞれの葉を目視で観察した。すべての葉が罹患したため、頻度(疾患に罹患した葉の百分率)を評価しなかった。
強度(罹患した葉表面の平均百分率)を0〜100の尺度で評価した。
平均強度に基づいて、アボット(Abott)の方法を使用して有効性を算出した。
結果
強度および有効性の結果を、処置した葉または新たに形成されたおよび従って、非処置の葉として再グループ化した。
Figure 0005570726
すべての試験した細胞壁の用量が、処置から混入の間の期間にかかわらず、処置したまたは新たに形成された葉のミルデュー(mildew)に対して効果を及ぼした。
有効性は用量と共に増加する傾向にあった。
実施例8:ミルデュー(mildew)に対するつる性植物の保護についての開放耕地試験。
材料および方法
試験は、仏国のボルドー(Bordeaux)近郊の開放耕地において、カルベネ・ソーヴィニオン(Cabernet−Sauvignon)品種のつる性植物に対して行った。試験は、適正実験実施(Good Experimental Practice)標準を尊重して行った。
試験ポットを備え付け、そして2006年5月25日、BBCH55段階で最初の適用を行った。統計的フレームワークは、フィッシャー(Fisher)の乱塊法からなる。それぞれの方法は、4回反復からなり、それぞれ、10のつる性植物ストックの基本的なプロットに相当した。試験は以下のものを含む:
・1つの非処置コントロール;
・水性懸濁液(Biospringer SASからのSpringcell8001、96%細胞壁の乾燥物含有量)においてOYを使用する2つの方法。
処置を、Soloミスト機を使用して1000L/ヘクタールで行った。
処置を、5月25日(BBCH55段階)から週単位で行った。
Figure 0005570726
適用前に観察を行った。疾患の出現が遅かったため、2006年8月18日に観察を行った。
1つの基本的プロットあたり50枚の無作為に採取した葉、即ち、各つる性植物の葉柄から5枚について、葉に対する頻度および強度を評価した。
頻度は、疾患に罹患した葉の百分率に相当する。強度は、罹患した葉表面の平均百分率に相当する。
50枚の葉の平均を、各反復について算出した。各方法について4回反復の平均から方法の平均を導く。
最後に、平均強度に基づいて、アボット(Abott)の方法を使用して有効性を算出した。
結果
有効性の結果および百分率は以下のとおりである。
Figure 0005570726
生成物の有効を、2つの試験した用量、100および250g/ヘクタールで観察した。

Claims (26)

  1. 真菌または細菌によって生じる疾患に対して植物体を処置または保護するための、活性成分としての酵母細胞壁の使用。
  2. 真菌または細菌に対する植物体の免疫防御を誘導または刺激するための、活性成分としての酵母細胞壁の使用。
  3. 植物体またはその一部に対する、活性成分としての酵母細胞壁の適用を含んでなる、真菌または細菌によって生じる疾患に対する植物体の処置または保護のための方法。
  4. 植物体またはその一部に対する、活性成分としての酵母細胞壁の適用を含んでなる、植物体の免疫防御を誘導または刺激するための方法。
  5. 前記植物体が、禾本科植物および双子葉植物、一年生、越年生および多年生植物、野菜、コムギ、オオムギおよびイネを含む穀物、トウモロコシ、モロコシ、キビ、油料種子、エンドウ、ジャガイモ、ビート、サトウキビ、タバコ、木質植物、樹木、果樹もしくは果樹ではない、つる性植物、観賞植物から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用または方法。
  6. 前記植物体が、果樹である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用または方法。
  7. 前記真菌が、アルテルナリア(Alternaria)種属、アスコチタ(Ascochyta)種、ボトリティス(Botrytis)種、ブレミア(Bremia)種、サーコスポラ(Cercospora)種、クラドスポリウム(Cladosporium)種、コレトトリチューム(Colletotrichum)種、エリシフェ(Erysiphe)種、フザリウム(Fusarium)種、グロエオスポリウム(Gloeosporium)種、グイグナルディア(Guignardia)種、ヘルミンゾスポリウム(Helminthosporium)種、マルソニナ(Marssonina)種、モリニア(Monilia)種、ミコスファエレラ(Mycosphaerella)種、ペニシリウム(Penicilium)種、ペロノスポラ(Peronospora)種、ペジキュラ(Pezicula)種、フラグミディウム(Phragmidium)種、P.インフェスタンス(P.infestans)を含むフィトフトラ(Phytophtora)種、P.ビチコラ(P.viticola)を含むプラスモパラ(Plasmopara)種、ポドスファエラ(Podosphaera)種、P.ブラッシカエ(P.brassicae)を含むシュードセルコスポレラ(Pseudocercosporella)種、シュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)種、シュードペジザ(Pseudopeziza)種、パクシニア(Puccinia)種、P.グラミニス(P.graminis)、ピシウム(Pythium)種、Rベタエ(R betae)を含むラムラリア(Ramularia)種、リゾクトニア(Rhizoctonia)種、クモノスカビ(Rhizopus)種、リンコスポリウム(Rynchosporium)種、スクレロチニア(Sclerotinia)種、セプトリア(Septoria)種、スファエロテカ(Sphaerotheca)種、タフリナ(Taphrina)種、ウンシヌラ(Uncinula)種、ウスティラゴ(Ustilago)種およびベンツリア(Venturia)種から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用または方法。
  8. 酵母細胞壁が、サッカロマイセス(Saccharomyces)種のものである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用または方法。
  9. 酵母細胞壁が、酵母細胞の溶解、続いて可溶性および不溶性画分の分離、次いで、「酵母細胞壁」と呼ばれる前記不溶性画分を回収することによって生成される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用または方法。
  10. 前記不溶性画分が、遠心分離により前記可溶性画分を取り除くことによって回収される、請求項9に記載の使用または方法。
  11. 酵母細胞壁が脱脂される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の使用または方法。
  12. 酵母細胞壁が1または数種の調合薬剤をさらに伴う、請求項1〜11のいずれか一項に記載の使用または方法。
  13. 前記調合薬剤が、噴霧に適合し、かつ単独または混合された形で、界面活性剤、分散剤、保存剤、湿潤剤、乳化剤および粘着剤から選択される、請求項12に記載の使用または方法。
  14. 酵母細胞壁が、殺真菌剤、抗ウイルス剤または抗細菌剤をさらに伴う、請求項1〜13のいずれか一項に記載の使用または方法。
  15. 酵母細胞壁が、1つ以上の植物免疫防御エリシターをさらに伴う、請求項1〜14のいずれか一項に記載の使用または方法。
  16. 感染のレベルおよび/または接種原の拡散を減少させることによって、植物衛生保護の全体的な有効性を増加させるための、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用または方法。
  17. 部分的または完全な植物衛生保護を長期間得るための、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用または方法。
  18. 酵母細胞壁が、乾燥または液体形態で濃縮された植物検疫組成物にある、請求項1〜17のいずれか一項に記載の使用または方法。
  19. 酵母細胞壁が即時使用可能な組成物にある、請求項1〜18のいずれか一項に記載の使用または方法。
  20. 酵母細胞壁が、葉または土壌に噴霧することによって投与される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の使用または方法。
  21. 酵母細胞壁が、土壌に噴霧すること、機械的組み入れによって、根に投与され、肥料、土壌改良剤、プレミックスなどと混合される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の使用または方法。
  22. 酵母細胞壁が、植物体全体またはその一部に投与される、請求項1〜21のいずれか一項に記載の使用または方法。
  23. 酵母細胞壁が、表面流去点まで噴霧することによって生成物が適用される場合、酵母細胞壁の1mg/lを超える有効量で、または少量の水を使用して噴霧する場合、1g/ヘクタールを超える有効量で適用もしくは使用される、請求項1〜22のいずれか一項に記載の使用または方法。
  24. 酵母細胞壁が、表面流去点まで噴霧することによって生成物が適用される場合、酵母細胞壁の1〜250mg/lを含んでなる有効量で、または少量の水を伴って噴霧する場合、1〜250g/ヘクタールを含んでなる有効量で適用もしくは使用される、請求項1〜23のいずれか一項に記載の使用または方法。
  25. 酵母細胞壁が、1つもしくは他のいくつかの処置の代わりにおよび/またはそれと組み合わせて使用される、請求項1〜24のいずれか一項に記載の使用または方法。
  26. 活性物質のファミリーに対して耐性の真菌または細菌の発達を防止または制限する方法であって、
    植物体が、前記活性物質のファミリーに対する耐性株の選択圧を減少させるため、または、活性成分としての酵母細胞壁による前記植物体の処置と交代もしくは組み合わせでの、前記活性物質のファミリーに由来する物質による植物体の処置において、活性成分としての酵母細胞壁によって処置される方法。
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