JP5570478B2 - 箱型荷台の回動式ドアの係止装置 - Google Patents
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Description
貨物の積み降ろし作業時には、ロックロッドLRを回動してカムCとカムキーパーCKとの係合を解除し、ヒンジHGを中心に後部ドアRDを回動して箱型荷台の後部を開放する。そして、図6(a)に示す状態から後部ドアRDを裏返すようにさらに回動し、つまり、270°回動して箱型荷台の側面に後部ドアRDを係止する。そのための係止装置として、後部ドアRDの表面には、T形先端部及び円環部からなる掛け金1が短いチェーンで連結して固着される(図6(b)の詳細図参照)とともに、荷台の側面には、掛け金1のT形先端部11を掛け止めする溝を形成した止め具2(図6(c)の詳細図参照)が固着されている。後部ドアの一部を分割してヒンジで連結し、部分的な開放を可能とする場合(いわゆる、3枚、4枚観音)には、係止装置の止め具は閉鎖されたままの部分の後部ドア表面に固着される。また、箱型荷台の側面に取り付けた回動式のドアの止め具も同じ側面に固着され、このような回動式ドアでは、ドアの開放時には180°回動した状態で係止される。
掛け金1のT形先端部11を掛け止め部材21のT形の溝に挿入するときは、止め片STを手動で上部の2点鎖線の位置とし、横溝部を露出させる。T形先端部を縦溝部の下端部まで移動させたときは、止め片STから手を離すと、止め片STが自重によってピンPNを中心として回動し、図の実線位置となる。この位置では、止め片STがストッパとなってT形先端部の上昇を阻止するので、振動等に起因する掛け金1の外れを防止することができる。
本発明の課題は、トラック等の箱型荷台の回動式ドアを開放時に箱型荷台の側面などに保持する係止装置において、止め具の厚みを増大することなく、外れ防止手段を簡易化して掛け止め作業を容易とし、上述の問題点を解決することにある。
「車両に積載される箱型荷台において、ヒンジにより回動して開閉される前記箱型荷台のドアを、開放時に掛け止めして保持する係止装置であって、
前記係止装置は、前記ドアにチェーンで連結して固着され、横棒を有するT形先端部及び円環部からなる掛け金と、開放時に前記ドアを保持する面に固着され、前記掛け金の横棒を挿入して掛け止めする止め具とを備えており、さらに、
前記止め具は、直線状の溝が形成された掛け止め部材と、円形断面の突起が形成された外れ防止部材とを備え、前記外れ防止部材が前記掛け止め部材よりも前記掛け金の挿入方向前方に配置されるとともに、前記外れ防止部材の円形断面の突起の頂点と前記掛け止め部材との間の距離が、前記掛け金の横棒の幅よりも小さく設定されており、
前記掛け金の横棒を、前記掛け止め部材の直線状の溝を通して前記掛け止め部材と前記外れ防止部材との間に挿入した後、前記掛け金を回動して、前記掛け金の横棒を前記外れ防止部材の円形断面の突起を乗り越えて移動させることにより、前記掛け金の逆方向への回動を阻止して前記掛け金の外れを防止する」
ことを特徴とする係止装置となっている。
掛け金を止め具に係止して掛け止めを行うときは、掛け金の横棒を、掛け止め部材の直線状の溝を通して掛け止め部材と外れ防止部材との間に挿入した後、掛け金を回動する。これによって、T形先端部の横棒は、掛け止め部材や外れ防止部材を弾性的に変形させながら外れ防止部材の突起を乗り越えて移動し、直線状の溝に対して一定の角度(ほぼ90°)をなす位置に弾性的にロックされる。掛け金は、チェーンにより回動式のドアに連結されているので、ドアが風等で振動しチェーンに引張力が作用したとしても、それが掛け金を回動させるトルクに変換されることはない。そのため、T形先端部の横棒が直線状の溝の方向に戻るような、逆方向への回動は阻止され、掛け金が止め具から外れるのを確実に防止することができる。
また、外れ防止部材は、掛け止め部材の裏側に収納され、掛け止め部材の表面には可動部品が何ら存在しないから、可動部品点数が増加したり、止め具全体の厚み寸法が増大して車両幅寸法の規制を逸脱する事態を招くようなことはない。
外れ防止部材24は、その両側の曲げ片24Aに形成した取り付け突起24Bを、掛け止め部材21の両側の曲げ片21Bに設けた取り付け穴21Cに嵌め込むことにより、掛け止め部材21に装着される(図2の拡大分解図参照)。取り付け突起を掛け止め部材の曲げ片に形成し、取り付け穴を外れ防止部材に設けてもよい。装着されたときには、掛け止め部材21の中高部21Aの裏面と球状の突起23の頂点との間の距離dは、掛け金1の横棒11Aの幅w(図1)よりも小さくなり、かつ、球状の突起23の頂点の近傍以外では、中高部21Aの裏面と外れ防止部材24との間には、掛け金1の横棒11Aが挿入可能な間隙が形成される。
貨物の積み降ろし時に後部ドアを開放し、さらに270°回動して後部ドアを荷台の側面と平行状態にすると、図1の掛け金1が止め具2に近接して位置する。作業員は、掛け金1の円環部12を保持し、T形先端部11の横棒11Aが縦方向となるよう掛け金1を90°回動して、図3(a)に示すように、これを掛け止め部材21の直線状の溝22を通して、中高部21Aの裏面と外れ防止部材24との間の間隙に挿入する。その後、チェーンの捩れを戻すように掛け金1を逆方向に90°回動させると、図3(b)に示すように、T形先端部11の横棒11Aが、掛け止め部材21や外れ防止部材24を弾性的に変形させながら外れ防止部材24の突起23を乗り越えて移動し、突起23の間の凹部に横方向にロックされる。これにより、横棒11Aが縦方向に戻って掛け止め部材21の溝22を通過し、止め具2から外れるのを防止することができる。
掛け止め作業を行う際、作業員は、一連の作業を片手で行うことが可能であり、後部ドアと荷台の側面との狭い間隙であっても容易に実行することがでる。そして、外れ防止部材24の突起23を乗り越えた時点では、節度感が生じるから、外れ防止手段の設定が完了したことを容易に知り得ることとなる。また、掛け止め部材21の表面には可動部品が存在しないから、可動部品点数が増加したり、止め具2全体の厚み寸法が増大することはない。
この実施例の外れ防止部材24は、図4(b)から分かるように、円形の周壁部26を有するカップ状の円筒体の底面に、図2の外れ防止部材と同様な4個の球状の突起23を形成し、さらに、掛け止め部材21に装着するための曲げ片24Aを円筒体と一体的に形成したものである。円形の周壁部26の径は、掛け止め部材21の溝22の縦方向長さとほぼ同一、つまり、掛け金1の横棒11Aの長さL(図1)よりも少しばかり大きい長さに設定されている。こうした外れ防止部材24は、鍛造あるいはプレスにより製造することが好ましい。
断熱パネルIPは、発泡合成樹脂等の断熱材INの両面に金属等の薄板を積層したものであり、これに止め具42を埋め込む凹部43を設ける。止め具42は、板状の掛け止め部材42Aと断面ハット形の外れ防止部材42Bとを組み合わせたものであって、両方の部材は、ブラインドリベットを用いて断熱パネルIPの荷台外側の薄板に共締めされる。掛け止め部材42Aには、縦方向の直線状の溝42Cが形成されるとともに、凹部43に埋め込まれた外れ防止部材42Bの中高部(この例では円筒形であり、図4(b)と同様な周壁部を有する。)には、掛け止め部材42Aまでの距離等が図2の係止装置と同様な寸法に設定された突起42Dが形成される。
上述の実施例では、車両用箱型荷台の観音開き式後部ドアの係止装置について説明しているけれども、車両に取り外し自在に積載して運搬されるコンテナにも観音開き式後部ドアが設けられており、本発明は、こうしたコンテナの後部ドアを掛け止めする係止装置としても適用できる。また、箱型荷台の側面に取り付けられた回動式ドアの係止装置や、分割した後部ドアの一部を開放し、閉鎖されたままの部分の後部ドア表面に係止する係止装置としても用いることができる。そして、直線状の溝を横方向に設ける、外れ防止部材と掛け止め部材とをネジ等を用いて取り付けるなど、実施例に対し種々の変形が可能であることは明らかである。
11 T形先端部
11A 横棒
12 円環部
2、42 止め具
21、42A 掛け止め部材
22、42C 直線状の溝
23、42D 突起
24、42B 外れ防止部材
25 阻止突起
26 周壁部
RD 後部ドア
SP 側面パネル
IP 断熱パネル
Claims (9)
- 車両に積載される箱型荷台において、ヒンジにより回動して開閉される前記箱型荷台のドアを、開放時に掛け止めして保持する係止装置であって、
前記係止装置は、前記ドアにチェーンで連結して固着され、横棒を有するT形先端部及び円環部からなる掛け金と、開放時に前記ドアを保持する面に固着され、前記掛け金の横棒を挿入して掛け止めする止め具とを備えており、さらに、
前記止め具は、直線状の溝が形成された掛け止め部材と、円形断面の突起が形成された外れ防止部材とを備え、前記外れ防止部材が前記掛け止め部材よりも前記掛け金の挿入方向前方に配置されるとともに、前記外れ防止部材の円形断面の突起の頂点と前記掛け止め部材との間の距離が、前記掛け金の横棒の幅よりも小さく設定されており、
前記掛け金の横棒を、前記掛け止め部材の直線状の溝を通して前記掛け止め部材と前記外れ防止部材との間に挿入した後、前記掛け金を回動して、前記掛け金の横棒を前記外れ防止部材の円形断面の突起を乗り越えて移動させることにより、前記掛け金の逆方向への回動を阻止して前記掛け金の外れを防止することを特徴とする係止装置。 - 前記外れ防止部材には、4個の円形断面の突起が形成されており、前記掛け金を回動して前記掛け金の横棒を前記外れ防止部材の突起を乗り越えて移動させるときは、両方向に回動可能となっている請求項1に記載の係止装置。
- 前記外れ防止部材には、2個の円形断面の突起と2個の阻止突起とが形成されており、前記掛け金を回動して前記掛け金の横棒を前記外れ防止部材の円形断面の突起を乗り越えて移動させるときは、一方向に回動可能となっている請求項1に記載の係止装置。
- 前記外れ防止部材には、前記掛け金の横棒の長さよりも大きな径を有する円形の周壁部が形成されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の係止装置。
- 前記掛け止め部材に形成された直線状の溝は、縦方向に延びている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の係止装置。
- 前記ドアは前記箱型荷台の後部ドアであり、前記止め具の固着される、開放時に前記ドアを保持する面は、前記箱型荷台の側面である請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の係止装置。
- 前記掛け止め部材が断面ハット形であって、その中高部に前記直線状の溝が形成されている請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の係止装置。
- 前記掛け止め部材が板状であり、かつ、前記外れ防止部材が断面ハット形であって、前記外れ防止部材の中高部に突起が形成されている請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の係止装置。
- 前記止め具の固着される、開放時に前記ドアを保持する面が断熱材を介在させた積層構造の断熱パネルであり、前記止め具がその断熱パネルに埋め込まれて固着された請求項8に記載の係止装置。
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Family Cites Families (2)
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2011
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