JP5569386B2 - 塗布装置 - Google Patents
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Description
このため、周囲の温度等の影響による塗布量の変化を防止して、塗布量を安定させることができる塗布装置が求められている。
しかし、特許文献1に開示される塗布装置は、ノズル内の塗布剤の温度を調整するものであり、ノズルよりも塗布剤流れ方向上流側に位置する塗布剤の温度は調整されない。このため、塗布装置の周囲の温度が低下して、低い温度の塗布剤がノズルに供給された場合には、加熱部による加熱が間に合わず、結果塗布量が減少してしまう可能性があった。
仮に、接触する部材を一定の温度で保持するラバーヒータにより塗布剤の温度を調整する場合、塗布装置の形状が複雑であるため(単なる箱状の部材等でないため)、ラバーヒータを形成しにくくなるとともに、ラバーヒータを塗布装置に密着しにくくなってしまう。
これにより、塗布装置1は、シーラーSの補充を容易に行うことができる構成となっている。
バルブ20のピストン21の前側部には、バルブ20のピストン21の往復移動に伴って移動するロッド22が取り付けられる。
また、バルブ20のピストン21を後方向へ移動させて、バルブ20の内部通路20aよりロッド22を離間させ、バルブ20の内部通路20aを開放する。
ポンプ30の左右方向の寸法は、バルブ20の左右方向の寸法と略同一となるように設定される。このようなポンプ30の前側には、内部通路30aが形成される。
つまり、ポンプ30のピストン31は、その前側面がシーラーSと接触し、前方向へ移動することでシーラーSを押し出す。
ガン40の左右方向の寸法は、ポンプ30の左右方向の寸法と略同一となるように設定される。このようなガン40の前側には、内部通路40aが形成される。
ガン40のピストン41の前側部には、ガン40のピストン41の往復移動に伴って移動するロッド42が取り付けられる。当該ロッド42は、ガン40よりも前方向へ大きく突出する。また、ロッド42の前端部には、球状の弁体43が取り付けられる。
吐出部51の後端部には、略筒状のシート52が取り付けられる。
このように、タンク10からノズル50までシーラーSが流れる経路が、タンク10からノズル50にシーラーSを供給するための供給経路Rとなる。
このとき、ガン40のピストン41を前方向へ移動させて、弁体43をシート52と当接させる。また、ポンプ30のピストン31を後方向へ移動させる(図5に二点鎖線で示すピストン31参照)。
このとき、図6に示すように、ポンプ30のピストン31を前方向へ移動させるとともに、ガン40のピストン41を後方向へ移動させて、弁体43をシート52より離間させる。
仮に、ガン40の連結部40bにシート52を配置した場合、シーラーSを吐出するときに、ノズル50内に位置する全てのシーラーSを押し出す必要がある。つまり、圧力がかかっていないシーラーSの量が多いため、シーラーSを吐出するまでに時間がかかる。
このため、より短時間でシーラーSを吐出できる。
つまり、第一ラバーヒータ110の発熱線は、所定の位置にて直角に折れ曲がることで、第一ラバーヒータ110の全周にわたって配設されている。
このような第一ラバーヒータ110によれば、タンク10の温度を一定の温度で保持できる。従って、タンク10に貯溜されるシーラーSの温度を、一定の温度で保持できる。
このような第二ラバーヒータ120は、その発熱線が全周にわたって配設されている。
このような第二ラバーヒータ120によれば、配管13の温度を一定の温度で保持できる。従って、配管13に位置するシーラーSの温度を、一定の温度で保持できる。
なお、鋳造やその他の工法等により、バルブ20とポンプ30とガン40とを一体物として形成しても構わない。
従って、一体物20・30・40の左右両側面(バルブ20、ポンプ30、およびガン40の左右両側面により形成される一つの側面)は、それぞれ面一となる。
従って、一体物20・30・40の前側面は、ガン40の連結部40bを除いて面一となる。
前側面温調部131には、ガン40の連結部40bと干渉しないように、孔部131aが形成される。
下側面温調部134には、配管13と干渉しないように、孔部134aが形成される。また、上側面温調部135には、ガン40のピストン41を動作させるエアを供給する配管と干渉しないように、孔部135aが形成される。
このような第三ラバーヒータ130によれば、一体物20・30・40の前側の温度を一定の温度で保持できる。
つまり、第三ラバーヒータ130は、一体物20・30・40に位置するシーラーSの温度を一定の温度で保持できる。
この場合、連結部40bの前側に第三ラバーヒータ130が密着しなくなるが、このような密着しない部分は僅かである。また、連結部40bの後端部には第三ラバーヒータ130が配置され、連結部40bの前端部には後述する第四ラバーヒータ140が配置される。このため、連結部40bに位置するシーラーSの温度は低下しにくい。
また、第三ラバーヒータ130を確実に一体物20・30・40に密着できるため、一体物20・30・40を確実に一定の温度で保持できるようになる。
このような第四ラバーヒータ140によれば、ノズル50の温度を一定の温度で保持できる。従って、ノズル50に位置するシーラーSの温度を、一定の温度で保持できる。
また、第四ラバーヒータ140を確実にノズル50に密着できるため、ノズル50を確実に一定の温度で保持できるようになる。
また、各ラバーヒータ110〜140は、それぞれ一つのラバーヒータとして動作するため、必要最小限の電源でシーラーSを一定の温度で保持する構成となり、その温度管理を容易に行うことができる。
すなわち、第三ラバーヒータ130は、一体物20・30・40に位置するシーラーSの温度を常に一定の温度で保持できれば、前側面温調部131および左右側面温調部132・133だけで一体物20・30・40を覆っても構わない。
すなわち、第三ラバーヒータ130の後端部の位置は、ポンプ30のピストン31が後端部まで移動したときの位置と略同一の位置、あるいは、前記移動したときの位置よりも後方であればよい(図5に示す符号L参照)。
同様に、外周面温調部112の後端部の位置は、タンク10にシーラーSを補充したときの、タンク10内のシーラーSの後端部に対応する位置と略同一、あるいは前記後端部に対応する位置よりも後方であればよい。
すなわち、温度調整機構100は、それぞれ塗布装置1の周囲の温度等の影響でシーラーSの粘度が変化しない場合には、第一ラバーヒータ110および第二ラバーヒータ120をタンク10および配管13に取り付けなくても構わない。
以下では、ポンプ30のピストン31の押出動作を開始してから実際にシーラーSを吐出するまでの速度を「応答速度」と表記する。
塗布装置1は、応答速度をストローク調整機構150によって調整可能に構成される。
ボルト151は、回動させることにより前後方向(ピストン41の往復移動方向)に沿ってガン40に対して相対的に移動可能に構成される。言い換えれば、ボルト151は、回動させることにより、ガン40のピストン41に対して近接離間可能に構成される。
なお、当接部材152は、必ずしもガン40のピストン41に取り付ける必要はない。
これにより、ストローク調整機構150は、ガン40のピストン41のストロークを調整する。
これによれば、ストローク調整機構150のボルト151を回動させるだけで、シーラーSが実際に吐出されるタイミングを、ロボットによる移動が行われるタイミングに合わせるように調整できる。
すなわち、塗布装置のガンを分解して、ピストンの後方向への移動を規制するようにシムを取り付けて応答速度を調整する、あるいは、ロボットの動作を再設定する。
すなわち、温度調整機構100によりシーラーSの温度を一定の温度で保持した状態で、ストローク調整機構150により応答速度を調整することで、常に安定した応答速度でシーラーSを吐出できる。
10 タンク
20 バルブ
30 ポンプ
40 ガン
50 ノズル
50a 筒軸部
50b テーパ部
100 温度調整機構
130 第三ラバーヒータ(一端側温調部材)
140 第四ラバーヒータ(ノズル温調部材)
R 供給経路
S シーラー
Claims (4)
- タンクに貯溜される塗布剤を吐出する塗布装置であって、
前記タンクに連結され、前記タンクからの前記塗布剤の供給を制御するバルブと、
前記塗布剤流れ方向下流側で前記バルブと隣接して配置され、前記塗布剤流れ方向下流側に前記塗布剤を押し出すポンプと、
前記塗布剤流れ方向下流側で前記ポンプと隣接して配置され、前記塗布剤の吐出を制御するガンと、
他端部が前記ガンの一端側に支持される筒軸部、および前記筒軸部の一端部より突出し、前記筒軸部より離間するにつれて徐々に縮径するテーパ部を有し、前記塗布剤を吐出するノズルと、
前記タンクから前記ノズルに前記塗布剤を供給するための供給経路と、
前記供給経路を流れる前記塗布剤の温度を一定の温度で保持する温度調整機構と、
を具備し、
前記バルブと前記ポンプと前記ガンとは、
一端側を前記塗布剤が流れるように前記供給経路が形成され、
前記温度調整機構は、
複数の板状の温調部により、前記バルブと前記ポンプと前記ガンの一端側と密着した状態で、前記バルブと前記ポンプと前記ガンとの一端側を覆うとともに、一定の温度で保持する一端側温調部材と、
前記ノズルの前記筒軸部および前記テーパ部と密着した状態で、前記ノズルを覆うとともに、一定の温度で保持するノズル温調部材と、
を備える、
塗布装置。 - 前記ガンは、
前記ガンの内側を往復移動するピストンにより、前記供給経路の開放および閉塞を行い、
前記塗布装置は、
前記塗布剤の吐出時に、一端面が前記ガンのピストンと当接するとともに、前記ガンに対して、前記ピストンの往復移動方向へ相対的に移動可能な規制部材をさらに具備する、
請求項1に記載の塗布装置。 - 前記ガンは、
前記ノズルの前記流れ方向下流側端部にて、前記供給経路の開放および閉塞を行う、
請求項1または請求項2に記載の塗布装置。 - 前記タンクは、
配管を介して前記バルブに連結され、
前記温度調整機構は、
前記タンクを覆うとともに、前記タンクを一定の温度で保持するタンク温調部材と、
前記配管を覆うとともに、前記配管を一定の温度で保持する配管温調部材と、
をさらに備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の塗布装置。
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