JP5568655B1 - コネクタ対及びコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタと相手側コネクタとの嵌合状態をロックするための新たなロック機構を備えたコネクタ対を提供すること。
【解決手段】コネクタ対は、コネクタと、相手側コネクタとを備えている。前記相手側コネクタは、被ロック部を備えている。前記被ロック部は、解除方向に変位可能である。前記コネクタは、前方に位置する相手側コネクタと前後方向に沿って嵌合可能であり且つ電気的に接続可能である。前記コネクタは、ロック部と、ロック解除片とを備えている。前記ロック部は、前記コネクタが前記相手側コネクタと嵌合した嵌合状態において前記被ロック部と係合し、これにより前記嵌合状態がロックされる。前記ロック解除片は、前記嵌合状態において操作されると、前記被ロック部を前記解除方向に変位させる。前記被ロック部の変位により前記嵌合状態のロックが解除される。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタ及び相手側コネクタからなるコネクタ対であって、嵌合状態をロックするためのロック機構を備えるコネクタ対に関する。
このタイプの機構は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたコネクタ対、即ち、プラグ(コネクタ)及びレセプタクル(相手側コネクタ)は、嵌合状態をロックするためのロック機構を備えている。
具体的には、図22に示されるように、特許文献1のプラグ(コネクタ)は、押圧部材(操作部材)と、可撓片とを備えている。可撓片には、爪部(ロック部)が形成されている。可撓片は、操作部材によって操作可能となるようにして、コネクタに保持されている。一方、レセプタクル(相手側コネクタ)には、孔部(被ロック部)が設けられている。コネクタがレセプタクルと嵌合すると、ロック部が被ロック部と係合し、これにより嵌合状態がロックされる。コネクタが嵌合状態にあるときに操作部材を操作して変位させると、コネクタの可撓片が弾性変形し、これによりロック部が変位する。変位したロック部は被ロック部から開放され、嵌合状態のロックが解除される。
特開2004−87462号公報
特許文献1に開示されたようにロック機構が構成されている場合、コネクタの操作部材を変位させることによって、コネクタのロック部を変位させる必要がある。換言すれば、従来のロック機構については、互いに嵌合する2つのコネクタのうちの一方が、変位可能な操作部材と、変位可能なロック部の双方を備える必要がある。このような操作部材とロック部の双方を備えたコネクタは、構造上の制約を受けやすい。コネクタの構造をより柔軟に構成するためには、従来とは異なる新たなロック機構が必要である。
本発明は、コネクタと相手側コネクタとの嵌合状態をロックするための新たなロック機構を備えたコネクタ対を提供することを目的とする。
本発明は、第1のコネクタ対として、
コネクタと、相手側コネクタとを備えるコネクタ対であって、
前記相手側コネクタは、被ロック部を備えており、
前記被ロック部は、解除方向に変位可能であり、
前記コネクタは、前方に位置する相手側コネクタと前後方向に沿って嵌合可能であり且つ電気的に接続可能であり、前記コネクタは、ロック部と、ロック解除片とを備えており、
前記ロック部は、前記コネクタが前記相手側コネクタと嵌合した嵌合状態において前記被ロック部と係合し、これにより前記嵌合状態がロックされ、
前記ロック解除片は、前記嵌合状態において操作されると、前記被ロック部を前記解除方向に変位させ、前記被ロック部の変位により前記嵌合状態のロックが解除される
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第2のコネクタ対として、第1のコネクタ対であって、
前記解除方向は、前記前後方向と交差しており、
前記ロック解除片は、前記嵌合状態において操作されると、前記解除方向に弾性変形して前記被ロック部を前記解除方向に変位させる
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第3のコネクタ対として、第1又は第2のコネクタ対であって、
前記コネクタは、ハウジングと、コンタクトと、シェルとを備えており、
前記コンタクトは、前記ハウジングに保持されており、
前記シェルは、前記ハウジングを少なくとも部分的に覆っている
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第4のコネクタ対として、第3のコネクタ対であって、
前記ロック部及び前記ロック解除片は、前記シェルに設けられている
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第5のコネクタ対として、第3のコネクタ対であって、
前記コネクタは、前記シェルと別体のロック部材を備えており、
前記ロック部材は、前記シェルに固定されており、
前記ロック部及び前記ロック解除片は、前記ロック部材に設けられている
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第6のコネクタ対として、第3乃至第5のいずれかのコネクタ対であって、
前記コネクタは、操作部材を備えており、
前記ロック解除片は、前記解除方向に変位可能な被操作部を有しており、
前記操作部材は、前記ロック解除片の前記被操作部を前記解除方向に押圧するように構成されている
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第7のコネクタ対として、第6のコネクタ対であって、
前記コネクタは、フードを備えており、
前記フードは、前記ハウジング及び前記シェルの夫々を少なくとも部分的に受容して保持しており、
前記操作部材は、被固定部を有しており、前記被固定部は、前記フードに固定されている
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第8のコネクタ対として、第7のコネクタ対であって、
前記操作部材は、前記フードと一体に形成されている
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第9のコネクタ対として、第6乃至第8のいずれかのコネクタ対であって、
前記操作部材は、バネ部と、押圧部とを有しており、
前記バネ部は、前記被固定部に、弾性変形可能に支持されており、
前記押圧部は、前記解除方向に変位可能となるように、前記バネ部に接続されており、前記押圧部は、前記ロック解除片の前記被操作部を前記解除方向に押圧可能な位置に配置されており、
前記バネ部が弾性変形すると、前記押圧部は前記解除方向に変位して前記被操作部を押圧し、押圧された前記被操作部は前記解除方向に変位し、これにより前記ロック解除片が弾性変形する
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第10のコネクタ対として、第9のコネクタ対であって、
前記操作部材は、操作部を有しており、
前記操作部は、前記バネ部に接続されており、
前記操作部を操作すると、前記操作部と前記バネ部との接続部分が前記解除方向に変位し、前記バネ部が前記弾性変形する
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第11のコネクタ対として、第10のコネクタ対であって、
前記コネクタは、前記ロック部及び前記ロック解除片から夫々構成される2組のロックセットを備えており、
前記ロックセットは、前記前後方向に直交する横方向における前記コネクタの両側部に夫々設けられており、
前記操作部材は、前記バネ部、前記押圧部、及び前記操作部から夫々構成される2組の操作セットと、連結部とを有しており、
前記操作セットは、前記ロックセットと夫々対応するようにして設けられており、
前記連結部は、前記前後方向及び前記横方向の双方と直交する上下方向における前記コネクタの上部において、2つの前記操作部を連結している
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第12のコネクタ対として、第11のコネクタ対であって、
前記解除方向は、前記横方向において外側に向かう方向であり、
前記コネクタは、2つの第1規制部を備えており、
前記第1規制部は、前記横方向における前記操作部の内側に夫々位置しており、前記横方向における内側への前記操作部の変位を夫々規制する
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第13のコネクタ対として、第11又は第12のコネクタ対であって、
前記コネクタは、2つの第2規制部を備えており、
前記第2規制部は、前記操作部の上方に夫々位置しており、前記上下方向における上方への前記操作部の変位を夫々規制する
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第14のコネクタ対として、第3又は第13のいずれかのコネクタ対であって、
前記相手側コネクタは、前記コネクタと嵌合する相手側嵌合部を有しており、
前記コネクタは、前記相手側コネクタと嵌合する嵌合部を有しており、
前記嵌合部は、前記嵌合状態において前記相手側嵌合部に受容される
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第15のコネクタ対として、第14のコネクタ対であって、
前記嵌合部の外周面は、前記シェルによって切れ目なく覆われている
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第16のコネクタ対として、第14又は第15のコネクタ対であって、
前記相手側コネクタは、相手側ハウジングと、相手側コンタクトと、相手側シェルとを備えており、
前記相手側ハウジングには、溝部が設けられており、
前記相手側コンタクトは、前記相手側ハウジングに保持されており、
前記相手側シェルは、前記相手側ハウジングを少なくとも部分的に覆っており、前記相手側シェルには開口部が形成されており、前記相手側コネクタが前記コネクタから離れている分離状態において、前記開口部を通して前記相手側コンタクトの所定部分が視認可能であり、
前記シェルは、シールド部を有しており、前記シールド部は、前方に突出するようにして前記嵌合部の前端に設けられており、前記嵌合状態において、前記シールド部の前端部は、前記相手側ハウジングの前記溝部に挿入されており、前記開口部を通して前記相手側コンタクトの前記所定部分を視認することができない
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第17のコネクタ対として、第14乃至第16のいずれかのコネクタ対であって、
前記相手側コネクタは、被ロック片を備えており、前記被ロック片は、前記解除方向に弾性変形可能となるように支持されており、前記被ロック部は、前記被ロック片に設けられており、
前記嵌合状態において、前記ロック解除片は、前記解除方向における前記嵌合部と前記被ロック片との間に位置し、
前記嵌合状態において前記ロック解除片を前記解除方向に弾性変形させると、前記ロック解除片は、前記被ロック部が前記解除方向において前記嵌合部から離れるように前記被ロック片を弾性変形させる
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第18のコネクタ対として、第14乃至第17のいずれかのコネクタ対であって、
前記ロック部及び前記ロック解除片は、前記嵌合部に設けられている
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第1のコネクタとして、第1乃至第18のいずれかのコネクタ対のコネクタとして使用可能なコネクタを提供する。
コネクタ対を提供する。
また、本発明は、第2のコネクタとして、第1乃至第18のいずれかのコネクタ対の相手側コネクタとして使用可能なコネクタを提供する。
本発明によれば、コネクタと相手側コネクタとの嵌合状態のロックは、コネクタのロック解除片が相手側コネクタの被ロック部を変位させることで解除される。従って、コネクタのロック部を変位可能に構成する必要がない。このため、コネクタの構造をより柔軟に構成することができる。例えば、プラグコネクタのサイズを不必要に大きくすることなく、嵌合部の外周をシェルで切れ目なく覆うことができる。
本発明の実施の形態によるコネクタ対を示す斜視図である。ここで、コネクタ対のコネクタ及び相手側コネクタは、互いに分離した分離状態にある。 図1のコネクタ対のコネクタを示す上面図である。 図1のコネクタを示す正面図である。 図1のコネクタのロック部材を示す斜視図である。ここで、ロック部材が取り付けられるコネクタのハウジング及びシェルの大まかな外形を1点鎖線で描画している。 図1のコネクタの嵌合部を、ロック部材が取り付けられていない状態で部分的に拡大して示す斜視図である。 図1のコネクタのフードを示す斜視図である。 図1のコネクタ対の相手側コネクタを示す斜視図である。 図7の相手側コネクタの相手側ハウジングを、相手側コンタクトが取り付けられた状態で示す斜視図である。 図1のコネクタ対を、コネクタと相手側コネクタとが互いに嵌合した嵌合状態で示す斜視図である。 図9のコネクタ対の押圧部、ロック解除片及び被ロック片の周辺(破線Aで囲んだ部分)を部分的に拡大して示す斜視図である。ここで、ロック解除片が操作された際の押圧部、ロック解除片及び被ロック片の外形を1点鎖線で描画している。 図9のコネクタ対を示す正面図である。 図11のコネクタ対をXII−XII線に沿って示す断面図である。ここで、コネクタに取り付けられたケーブルの外形を1点鎖線で描画している。 図12のコネクタ対のロック部及び被ロック部の周辺(破線Bで囲んだ部分)を部分的に拡大して示す断面図である。ここで、ロック解除片が操作された際の被ロック片の外形を1点鎖線で描画している。 図9のコネクタ対を、ロック解除片が操作された状態で示す斜視図である。 図1のコネクタの変形例を示す斜視図である。 図15のコネクタと図7の相手側コネクタとからなるコネクタ対を嵌合状態で示す斜視図である。 図7の相手側コネクタを示す正面図である。ここで、相手側コネクタが図15のコネクタと嵌合状態にあるときのコネクタのシールド部の断面を1点鎖線で描画している。 図15のコネクタの変形例を示す斜視図である。 図15のコネクタの更に別の変形例を示す斜視図である。 図7の相手側コネクタと嵌合可能なダミーコネクタを示す斜視図である。 図13のロック部及び被ロック部の変形例を示す断面図である。 従来のコネクタ対を示す断面図である。
図1及び図9に示されるように、本実施の形態によるコネクタ対10は、互いに嵌合可能なコネクタ20と、相手側コネクタ60とを備えている。詳しくは、コネクタ20は、前方に位置する相手側コネクタ60と前後方向(X方向)に沿って嵌合可能であり且つ電気的に接続可能である。
本実施の形態によるコネクタ20は、ケーブルコネクタであり、ケーブル800と電気的に接続されている。一方、本実施の形態による相手側コネクタ60は、回路基板(図示せず)に搭載される基板コネクタである。また、本実施の形態によれば、コネクタ20はプラグコネクタであり、相手側コネクタ60はレセプタクルコネクタである。但し、本発明は、これと異なるように構成されたコネクタ対に適用可能である。例えば、コネクタ20が基板コネクタであり、相手側コネクタ60がケーブルコネクタであってもよい。また、コネクタ20がレセプタクルコネクタであり、相手側コネクタ60がプラグコネクタであってもよい。
図1、図7及び図8に示されるように、本実施の形態による相手側コネクタ60は、絶縁性材料からなる相手側ハウジング610と、導電性材料からなる複数の相手側コンタクト620と、金属製の相手側シェル630とを備えている。また、相手側コネクタ60は、コネクタ20と嵌合する相手側嵌合部62を有している。相手側嵌合部62は、−X方向に開口している。
図7及び図8に示されるように、相手側ハウジング610は、ブロック部612と、板状部614とを有している。ブロック部612は、概ねブロック形状を有している。板状部614は、ブロック部612から相手側嵌合部62の開口に向かって(即ち、−X方向に沿って)延びる平板形状を有している。
図8に示されるように、相手側ハウジング610のブロック部612には、2つのポスト616(図17参照)と、溝部618とが設けられている。ポスト616は、前後方向(X方向)と直交する上下方向(Z方向)におけるブロック部612の下端部(即ち、−Z側端部)に形成されている。ポスト616は、相手側コネクタ60が回路基板(図示せず)に搭載される際、回路基板に挿入され位置決めされる。溝部618は、Z方向におけるブロック部612の上端部(即ち、+Z側端部)に形成された溝である。詳しくは、溝部618は、前後方向(X方向)及び上下方向(Z方向)の双方と直交する横方向(Y方向)においてブロック部612の側壁に挟まれつつ、X方向に延びている。
図1、図8、図11及び図17から理解されるように、相手側コンタクト620は、相手側ハウジング610に保持されている。詳しくは、相手側コンタクト620の夫々は、一方の端部である接触部と、他方の端部である端子部とを有している。相手側コンタクト620の接触部は、板状部614の上面(即ち、+Z側の面)又は下面(即ち、−Z側の面)に配置されている(図17参照)。相手側コンタクト620の接触部は、コネクタ20と相手側コネクタ60とが嵌合した際、コネクタ20と電気的に接続される。相手側コンタクト620の端子部は、ブロック部612から下方に向かって(即ち、−Z方向に沿って)延びている(図11参照)。相手側コンタクト620の端子部は、相手側コネクタ60が回路基板(図示せず)に搭載される際、回路基板の信号線(図示せず)と接続される。
図1及び図7から理解されるように、本実施の形態による相手側シェル630は、1枚の金属板から、箱形状を有するように形成されている。相手側シェル630は、相手側ハウジング610及び相手側コンタクト620の大部分を覆うようにして、相手側ハウジング610に取り付けられている。換言すれば、相手側シェル630は、相手側ハウジング610を少なくとも部分的に覆っている。
図1、図7及び図11に示されるように、相手側シェル630は、2つの接続部632を有している。接続部632は、下方に向かって延びるようにして、相手側シェル630の下端部に形成されている。接続部632は、相手側コネクタ60が回路基板(図示せず)に搭載される際、回路基板にグランドされる。
本実施の形態による相手側シェル630には、開口部634と複数の接触バネ部636とが形成されている。相手側コネクタ60がコネクタ20から離れている分離状態において、開口部634を通して相手側コンタクト620の接続部(即ち、所定部分)が視認可能である。このため、例えば、相手側コンタクト620と回路基板(図示せず)との接続状態を、開口部634を通して視認することができる。
図1及び図7に示されるように、相手側コネクタ60は、2つの被ロック片640を備えている。被ロック片640は、相手側コネクタ60の相手側嵌合部62のY方向における両側部に夫々設けられている。被ロック片640は、Y方向外側に弾性変形可能となるように、相手側シェル630に片持ち梁状に支持されている。詳しくは、被ロック片640は、相手側シェル630に固定された固定端である+X側の端部と、Y方向に変位可能な自由端である−X側の端部とを有している。本実施の形態による被ロック片640は、相手側シェル630の一部である。但し、被ロック片640は、相手側シェル630と別体に形成されていてもよい。
被ロック片640の夫々には、被ロック部642が設けられている。換言すれば、本実施の形態による相手側コネクタ60は、2つの被ロック部642を備えている。本実施の形態による被ロック部642の夫々は、被ロック片640の自由端の近傍に形成された切欠きである。但し、切り欠きに換えて孔を設けても良い。このように構成された被ロック部642は、Y方向外側に変位可能である。
図1乃至図6に示されるように、本実施の形態によるコネクタ20は、絶縁性材料からなるハウジング210と、導電性材料からなる複数のコンタクト220と、金属製のシェル230と、金属製のロック部材250と、絶縁性材料からなるフード300と、絶縁性材料からなる操作部材400とを備えている。また、コネクタ20は、相手側コネクタ60と嵌合する嵌合部22を有している。
図1、図3及び図5に示されるように、コンタクト220は、ハウジング210に保持されている。詳しくは、コンタクト220の夫々は、一方の端部である接触部と、他方の端部である端子部(図示せず)とを有している。コンタクト220の接触部は、ハウジング210の前端部(即ち、+X側の端部)に、相手側コネクタ60の相手側コンタクト620の接触部(図17参照)と対応するようにして、上下2列に配置されている(図3参照)。コンタクト220の接触部は、コネクタ20と相手側コネクタ60とが嵌合した際、相手側コンタクト620の接触部と夫々接続される。コンタクト220の端子部は、ケーブル800の信号線(図示せず)と夫々接続されている。
図1及び図3から理解されるように、本実施の形態によるシェル230は、1枚の金属板を切り抜き、折り曲げて形成されている。シェル230は、ハウジング210及びコンタクト220の大部分を覆うようにして、ハウジング210に取り付けられている。換言すれば、シェル230は、ハウジング210を少なくとも部分的に覆っている。
図5に示されるように、本実施の形態によるシェル230は、コネクタ20の嵌合部22において、ハウジング210の外周面を隙間なく覆っている。換言すれば、嵌合部22の外周面は、シェル230によって切れ目なく覆われており、これによりコンタクト220の接触部は、外部から電磁気的に遮蔽されている(即ち、シールドされている)。
図1、図3、図4及び図12から理解されるように、ハウジング210、コンタクト220及びシェル230は、ロック部材250と共にコネクタ20の本体部24を構成している。本体部24は、X方向に長く延びる平板形状の外形を有している(図4及び図12参照)。また、嵌合部22は、ハウジング210、コンタクト220、シェル230及びロック部材250の前端部から構成されている(図5参照)。換言すれば、嵌合部22は、本体部24の前端部である。
図1及び図4から理解されるように、本実施の形態によるロック部材250は、シェル230を構成する金属板とは別の1枚の金属板を切り抜き、折り曲げて形成されている。即ち、本実施の形態によるロック部材250は、シェル230と別体の部材である。但し、ロック部材250は、シェル230と一体に形成されていてもよい。より具体的には、ロック部材250は、シェル230の一部であってもよい。
ロック部材250は、本体部24の両側面(即ち、Y方向における両面)及び底面(即ち、−Z側の面)を覆うようにして、シェル230に固定されている。詳しくは、ロック部材250は、底板252と、2つの側板254とを有している。底板252は、本体部24の底面に位置しており、側板254は、本体部24の両側面に夫々位置している。
図1及び図4に示されるように、側板254の夫々には、ロック部260と、ロック解除片270とが設けられている。換言すれば、コネクタ20は、2つのロック部260と、2つのロック解除片270とを備えている。詳しくは、コネクタ20は、ロック部260及びロック解除片270から夫々構成される2組のロックセットを備えている。ロックセットは、コネクタ20の嵌合部22のY方向における両側部に夫々設けられている(図1参照)。上述のように、本実施の形態によるロック部260及びロック解除片270は、ロック部材250の一部である。但し、ロック部260及びロック解除片270の夫々は、ロック部材250と別体に形成されていてもよい。
本実施の形態によるロック部260の夫々は、側板254の前端部の近傍に形成された突出片である。詳しくは、ロック部260は、X方向と直交する端部であるロック端262を有するようにして、側板254からY方向外側に突出している。ロック部260の突出長は短いため、ロック部260は、実質的に変位しない。即ち、ロック部260は、コネクタ20に実質的に固定されている。
一方、ロック解除片270の夫々は、Y方向外側に弾性変形可能となるように、側板254に片持ち梁状に支持されている。詳しくは、ロック解除片270は、側板254に固定された固定端である+X側の端部と、Y方向に変位可能な自由端である−X側の端部とを有している。ロック解除片270の自由端には、被操作部272が形成されている。本実施の形態による被操作部272は、Y方向と直交する平面形状を有している。以上のように構成された被操作部272は、Y方向外側に変位可能である。被操作部272をY方向外側に変位させると、ロック解除片270は、Y方向外側に弾性変形する。換言すれば、ロック解除片270は、Y方向外側に弾性変形するように操作可能である。
本実施の形態によるロック解除片270は、クランク形状を有するようにして、後方に向かって(即ち、−X方向に沿って)延びている。このため被操作部272は、側板254からY方向外側に張り出している。但し、被操作部272は、Y方向において側板254と同じ位置に位置していてもよい。
図1、図2及び図12から理解されるように、フード300は、ハウジング210、コンタクト220、シェル230及びロック部材250の後端部(即ち、−X側の端部)を覆うようにして、コネクタ20の本体部24に取り付けられて固定されている。換言すれば、フード300は、ハウジング210、コンタクト220、シェル230及びロック部材250の夫々を少なくとも部分的に受容して保持している。
図1、図2、図6及び図12に示されるように、本実施の形態によるフード300は、上板部310と、2つの側板部320と、底板部330と、背板部340とを有している。上板部310、側板部320及び底板部330は、コネクタ20のハウジング210、コンタクト220、シェル230及びロック部材250を受容する受容部(受容空間)を形成している(図6参照)。背板部340には、ケーブル800が通過する孔342が形成されている(図12参照)。
図6に示されるように、側板部320の夫々の前端部には、切欠き322が形成されている。切欠き322の夫々は、側板部320の上部(即ち、+Z側の部位)と、上板部310の側部の一部を切欠いており、これにより上板部310には、前方に向かって突出した突出端部312が形成されている。
図1及び図6から理解されるように、本実施の形態による操作部材400は、フード300と一体に形成されており、これによりフード300に固定されている。但し、操作部材400は、フード300と別体に形成した後でフード300に固定されていてもよい。更に、例えばコネクタ20がフード300を備えていない場合、操作部材400は、ハウジング210に固定されていてもよい。更に、操作部材400は、ハウジング210と一体に形成されていてもよい。操作部材400をハウジング210又はフード300と一体に形成することにより、操作部材400をより簡易な構造によってより強固に保持すると共に部品点数を削減することができる。
図1、図2、図3及び図6に示されるように、本実施の形態による操作部材400は、フード300の上板部310の上に設けられている。詳しくは、操作部材400は、被固定部410と、2つの突出部420と、2つのバネ部440と、2つの押圧部450と、2つの操作部460と、連結部470とを有している。被固定部410は、フード300の上板部310に固定されている。本実施の形態による突出部420は、上板部310及び被固定部410に固定されている。但し、突出部420は、上板部310又は被固定部410から離れていてもよい。突出部420は、被固定部410からY方向外側に突出しており、これによりY方向外側を向いた突出面(第1規制部)422が形成されている。換言すれば、本実施の形態によるコネクタ20は、2つの突出面422を備えている。本実施の形態による突出面422の夫々は、Y方向と直交する平面である。
図3及び図6から理解されるように、バネ部440、押圧部450、操作部460及び連結部470は、上板部310から離れてフード300の上方に位置している。また、バネ部440の一端が被固定部410に固定されている一方、押圧部450、操作部460及び連結部470は、フード300に直接固定されていない。即ち、バネ部440、押圧部450、操作部460及び連結部470は、被固定部410のみを介してフード300に固定されており、Z方向と直交する方向に変形可能である。
図2及び図6に示されるように、バネ部440の夫々は、被固定部410から前方に向かって長く延びている。押圧部450の夫々は、バネ部440の前端からY方向外側に延びた後、フード300の切欠き322を通過して下方に延びている。押圧部450の下端部には、Y方向外側を向いた押圧面452が形成されている。本実施の形態による押圧面452は、Y方向と直交する平面である。以上のように構成されたバネ部440は、被固定部410に固定された被固定端と、押圧部450に接続された被接続端とを有している。操作部460はバネ部440に接続されている。詳しくは、操作部460の夫々は、バネ部440の被固定端と被接続端との間に位置する部位からY方向外側に延びた後、後方に向かって長く延びている。2つの操作部460は、2つの突出面422をY方向に挟むようにして延びている。連結部470は、半円形状を有するようにして、Z方向におけるコネクタ20の上部において、2つの操作部460の後端を連結している。
以上の説明から理解されるように、バネ部440は、被固定部410に、XY平面内(即ち、Z方向と直交する平面内)において弾性変形可能に支持されている。操作部460は、X方向において後方に向かって変位可能となるように、バネ部440に接続されている。操作部460を後方に向かって変位させると、バネ部440がY方向外側に開くように弾性変形する(図14参照)。バネ部440が上述のように弾性変形すると、押圧部450は、Y方向外側に変位する。換言すれば、押圧部450は、Y方向外側に変位可能となるように、バネ部440に接続されている。
図1に示されるように、押圧部450の押圧面452は、ロック解除片270の被操作部272のY方向内側に配置されている。押圧面452は、図1に示された初期状態において、被操作部272と接触または近接している。このため、押圧部450は、Y方向外側に変位する際、被操作部272をY方向外側に押圧する。即ち、押圧部450は、ロック解除片270の被操作部272をY方向外側に押圧可能な位置に配置されている。
以上の説明から理解されるように、操作部材400は、ロック解除片270の被操作部272をY方向外側に押圧するように構成されている。特に、本実施の形態による操作部材400は、バネ部440、押圧部450、及び操作部460から夫々構成される2組の操作セットを有している。操作セットは、前述のロックセット(即ち、ロック部260及びロック解除片270から構成されるセット)と夫々対応するようにして設けられている。
図9に示されるように、コネクタ20と相手側コネクタ60とが嵌合方向(+X方向)に沿って互いに嵌合した嵌合状態において、コネクタ20の嵌合部22は、相手側コネクタ60の相手側嵌合部62に受容される。このとき、コネクタ20のコンタクト220(図1参照)の接触部は、相手側コネクタ60の相手側コンタクト620の接触部と夫々接続される。また、コネクタ20のシェル230は、相手側シェル630に設けられた接触バネ部636と接触し相手側コネクタ60の相手側シェル630と接続される。即ち、ケーブル800は、コネクタ20及び相手側コネクタ60を介して、回路基板(図示せず)と電気的に接続される。
図9、図10及び図13に示されるように、ロック部260は、嵌合状態において被ロック部642と係合し、これにより嵌合状態がロックされる。詳しくは、ロック部260のロック端262は、被ロック部642の内部に位置している。コネクタ20に、抜去方向(−X方向)に沿った力が加わると、ロック端262が被ロック部642の内壁と突き当たり、これによりコネクタ20の意図しない抜去が防止される。ロック部260及び被ロック部642の夫々は、本実施の形態と異なるように構成されていてもよい。例えば、ロック部260がロック部材250の側板254(図13参照)に形成された孔であり、被ロック部642が被ロック片640からY方向内側に突出した突出片であってもよい。
図9及び図10に示されるように、嵌合状態において、ロック解除片270は、Y方向における嵌合部22と被ロック片640との間に位置している。詳しくは、ロック解除片270は、被ロック片640と接触するようにして、被ロック片640のY方向内側に位置している。また、コネクタ20の嵌合部22と相手側コネクタ60の相手側嵌合部62とは、殆ど隙間をあけることなく嵌合している(図13参照)。このため、コネクタ20と相手側コネクタ60との接続部分をより確実にシールドすることができる。
図9及び図14から理解されるように、本実施の形態による操作部材400は、連結部470を有しているため、連結部470に力を加えることで、2つの操作部460を同時に操作することができる。詳しくは、嵌合状態において連結部470を後方に向かって引くと、2つの操作部460は、後方に向かって変位し、この変位に伴って操作部460のバネ部440近傍の部位、及び操作部460とバネ部440との接続部分480がY方向外側に向かって変位する。変位した操作部460は、バネ部440にY方向外側に向かう力を夫々加える。このため、バネ部440は、Y方向外側に向かって夫々弾性変形する。バネ部440が弾性変形すると、押圧部450はY方向外側に変位して被操作部272を夫々押圧する。
上述したように、本実施の形態による連結部470は、半円形状を有している。このため、後方に向かう力を操作部460に効果的に伝達することができる。また、連結部470は、フード300の上方に位置している。このため、Y方向におけるコネクタ20の外側に操作のための十分な空間が設けられていない場合であっても、連結部470を容易に引くことができる。
図10、図13及び図14に示されるように、押圧部450に押圧された被操作部272はY方向外側に変位し、これによりロック解除片270がY方向外側に弾性変形する。嵌合状態においてロック解除片270をY方向外側に弾性変形させると、ロック解除片270は、被ロック部642がY方向において嵌合部22から離れるように被ロック片640を弾性変形させる。このため、被ロック部642は、ロック部260のロック端262の外側に位置し、これにより嵌合状態のロックが解除される。
図13から理解されるように、連結部470を後方に向かって引き続けると、ロック部260は、被ロック部642と突き当たることなく後方に移動し、コネクタ20は相手側コネクタ60から抜去される(図1参照)。コネクタ20が抜去された状態で連結部470に力を加えることを止めると、またはコネクタ20が抜去されると、バネ部440は図1に示された初期状態に戻り、これにより操作部460、押圧部450及び被操作部272も、図1に示された初期位置に戻る。
上述したように、本実施の形態によれば、ロック解除片270は、嵌合状態において操作されてY方向外側に弾性変形すると、被ロック部642をY方向外側に変位させ、これにより嵌合状態のロックが解除される(図10参照)。即ち、本実施の形態によれば、嵌合状態のロックを解除するための被ロック部642の変位方向(即ち、解除方向)は、Y方向において外側に向かう方向である。本実施の形態による解除方向は、コネクタ20が相手側コネクタ60と嵌合し抜去される嵌合抜去方向である前後方向(X方向)と直交している。
図14から理解されるように、本実施の形態による突出面422は、Y方向における操作部460の内側に夫々位置している。このため、連結部470を斜め後方に引いた場合であっても、操作部460がY方向内側に弾性変形することを防止できる。このため、2つのバネ部440がY方向内側に閉じるように弾性変形することを防止できる。即ち、本実施の形態による突出面422は、解除方向の反対方向への操作部460の変位を夫々規制する第1規制部422として機能する。フード300は、操作部460のY方向外側に位置する別の規制部を更に有していてもよい。この場合、操作部460がY方向外側に弾性変形することを防止できる。このため、操作部460は、より確実に後方に変位することができ、かつ操作部460のバネ部440近傍の部位がより確実にY方向外側に向かって変位する。
以上に説明したように、コネクタ20のロック解除片270は、嵌合状態において操作されると、相手側コネクタ60の被ロック部642を解除方向に変位させ、相手側コネクタ60の被ロック部642の変位により嵌合状態のロックが解除される。従って、コネクタ20のロック部260を変位可能に構成する必要がない。このため、コネクタ20をより柔軟に構成することができる。例えば、コネクタ20のサイズを不必要に大きくすることなく、前述したように嵌合部22の外周をシェル230で切れ目なく覆い、これによりコネクタ20の嵌合部22を確実にシールドすることができる(図5参照)。
図10及び図14に示されるように、本実施の形態による操作部材400は、被操作部272を解除方向(即ち、Y方向外側)に押圧するように構成されている。より具体的には、操作部材400のバネ部440は、解除方向に弾性変形可能であり、これにより押圧部450は、解除方向に変位してロック解除片270の被操作部272を解除方向に押圧する。また、被操作部272は、解除方向に変位可能であり、これによりロック解除片270は、解除方向に弾性変形するように操作可能である。更に、被ロック片640は、解除方向に弾性変形可能であり、これにより被ロック部642は、解除方向に変位可能である。
上述のように、本実施の形態によれば、嵌合状態のロック解除に関連する部材の夫々は、解除方向に変形又は変位するように構成されている。即ち、嵌合状態のロックを解除するための力は、常に解除方向に伝達される。しかしながら、力が伝達される過程で力の方向を変えることも可能である。より具体的には、一部の部材が解除方向以外の方向に変形又は変位するように構成することも可能である。また、解除方向は、本実施の形態と異なっていてもよい。例えば、解除方向は、Y方向において内側に向かう方向であってもよいし、嵌合抜去方向と斜交する方向であってもよい。即ち、解除方向は、前後方向と交差していればよい。
ロック解除に関連する部材の一部は、設けられていなくてもよい。例えば、操作部材400は、解除方向に変位可能に支持された押圧部450のみを有していてもよい。また、コネクタ20は操作部材400を備えておらず、押圧部450はフード300の一部であってもよい。更に、ロック解除片270は、押圧部450と一体に形成されていてもよい。コネクタ20が上記のように構成されている場合、押圧部450を直接操作することで嵌合状態のロックを解除することができる。
図1に示されるように、本実施の形態によれば、ロック解除片270は、プラグコネクタであるコネクタ20に設けられている。しかしながら、ロック解除片270は、レセプタクルコネクタである相手側コネクタ60に設けられていてもよい。この場合、相手側コネクタ60の被ロック部642を変位しないように構成する一方、コネクタ20のロック部260を変位可能に構成すればよい。詳しくは、相手側コネクタ60に被ロック片640を形成せず、被ロック部642を相手側シェル630の側部に形成すればよい(図21参照)。また、相手側シェル630の側部にロック解除片270を設ければよい。更に、コネクタ20に(例えば、ロック部材250に)Y方向内側(解除方向)に変形可能なロック片280を設け、ロック部260をロック片280に形成すればよい(図21参照)。
上述のように構成した場合、嵌合状態において、相手側コネクタ60の相手側シェル630の側壁部に設けられたロック解除片270は、解除方向における嵌合部22と被ロック片640との間ではなく(図9参照)、解除方向においてロック片280の外側に位置する。また、ロック解除片270は、被ロック部642が解除方向において嵌合部22から離れるように被ロック片640を弾性変形させるのでなく、ロック部260を解除方向において嵌合部22に近づけるように変位させることになる(図21参照)。このため、嵌合部22とロック部260との間にロック部260が変位するための空間を設ける必要があり、コネクタ20のY方向におけるサイズが大きくなる。従って、コネクタ20を小型化するためには、本実施の形態のように構成することが好ましい。
ロック部260と、ロック解除片270とをシェル230に設けてもよい。例えば、シェル230のうち嵌合部22の側部に位置する部位を前方に延ばして後方に折り返し、これによってロック部260及びロック解除片270を形成してもよい。
コネクタ20及び相手側コネクタ60の夫々は、上述した変形例に加えて様々に変形可能である。
図15に示されるように、コネクタ20の変形例であるコネクタ20Aは、コネクタ20と殆ど同一の構造を有している一方、シェル230(図1参照)と少し異なるシェル230Aを備えている。より具体的には、シェル230Aは、平面状に形成されたシールド部232Aを有している。このため、コネクタ20Aは、コネクタ20の嵌合部22と異なる嵌合部22Aを有している。シールド部232Aは、前方に突出するようにして嵌合部22Aの前端に設けられている。
図16及び図17から理解されるように、コネクタ対10Aは、互いに嵌合可能なコネクタ20Aと相手側コネクタ60とを備えている。シールド部232Aの前端部は、コネクタ20Aと相手側コネクタ60との嵌合状態において、相手側ハウジング610の溝部618に挿入されている(図17参照)。このため、相手側シェル630の開口部634は、殆ど塞がれており、開口部634を通して相手側コンタクト620の接続部(即ち、所定部分)を視認することができない。本変形例によれば、嵌合状態において相手側コンタクト620の接続部の上方をシールドすることができる。更に、相手側ハウジング610の溝部618によって、シェル230Aを位置決めすることができる。このため、嵌合状態においてシェル230Aと相手側コンタクト620とが接触することを確実に防止することができる。
図18から理解されるように、シールド部232A(図15参照)は、様々に変形可能である。コネクタ20Aの変形例であるコネクタ20Bは、シールド部232Aと少し異なるシールド部232Bを有するシェル230Bを備えており、これにより嵌合部22Aと異なる嵌合部22Bを有している。シールド部232Bは、下方に折り曲げられた両側部を有している。シールド部232Bは、このように構成されているため変形しにくい。従って、シェル230Bをより確実に位置決めすることができる。
図19に示されるように、コネクタ20Aの別の変形例であるコネクタ20Cは、コネクタ20(図1参照)及びコネクタ20A(図15参照)の夫々の操作部材400と少し異なる操作部材400Cを備えている。詳しくは、操作部材400Cは、操作部材400が有している部位に加えて、カバー部430を有している。
カバー部430は、突出部420からY方向外側に張り出すようにして、被固定部410の上に設けられている。このため、カバー部430は、2つの操作部460の上方に夫々位置する2つの下面(第2規制部)432を有している。換言すれば、本変形例によるコネクタ20Cは、2つの第2規制部432を備えている。このように構成された第2規制部432は、連結部470を後方に引いた際、Z方向における上方への操作部460の変位を夫々規制することができる。
以上に説明した本実施の形態及び変形例は、更に様々に変形可能である。例えば、第2規制部432は、シールド部232Aを備えているコネクタ20Cでなく、コネクタ20に設けてもよい。
図20に示されるように、本発明をダミーコネクタ70に適用することもできる。ダミーコネクタ70は、1枚の金属板から、相手側コネクタ60の相手側嵌合部62に受容される嵌合部72を備えるようにして形成されている。嵌合部72の上下、両側部、及び後端は、金属板によって塞がれている。ダミーコネクタ70は、シールド部710を有している。シールド部710は、前方に突出するようにして嵌合部72の前端に設けられている。以上のように構成されたダミーコネクタ70は、回路基板(図示せず)に搭載され、且つ未だ使用されていない相手側コネクタ60と嵌合し、これによって相手側コネクタ60の内部をシールドすることができる。
10,10A コネクタ対
20,20A,20B,20C コネクタ
22,22A,22B 嵌合部
24 本体部
210 ハウジング
220 コンタクト
230,230A,230B シェル
232A,232B シールド部
250 ロック部材
252 底板
254 側板
260 ロック部
262 ロック端
270 ロック解除片
272 被操作部
280 ロック片
300 フード
310 上板部
312 突出端部
320 側板部
322 切欠き
330 底板部
340 背板部
342 孔
400,400C 操作部材
410 被固定部
420 突出部
422 突出面(第1規制部)
430 カバー部
432 下面(第2規制部)
440 バネ部
450 押圧部
452 押圧面
460 操作部
470 連結部
480 接続部分
60 相手側コネクタ
62 相手側嵌合部
610 相手側ハウジング
612 ブロック部
614 板状部
616 ポスト
618 溝部
620 相手側コンタクト
630 相手側シェル
632 接続部
634 開口部
636 接触バネ部
640 被ロック片
642 被ロック部
70 ダミーコネクタ
72 嵌合部
710 シールド部
800 ケーブル

Claims (19)

  1. コネクタと、相手側コネクタとを備えるコネクタ対であって、
    前記相手側コネクタは、被ロック部を備えており、
    前記被ロック部は、解除方向に変位可能であり、
    前記コネクタは、前方に位置する相手側コネクタと前後方向に沿って嵌合可能であり且つ電気的に接続可能であり、前記コネクタは、ロック部と、ロック解除片と、操作部材とを備えており、
    前記ロック部は、前記コネクタが前記相手側コネクタと嵌合した嵌合状態において前記被ロック部と係合し、これにより前記嵌合状態がロックされ、
    前記ロック解除片は、前記解除方向に変位可能な被操作部を有しており、
    前記操作部材は、前記ロック解除片の前記被操作部を前記解除方向に直接的に押圧して前記ロック解除片を操作するように構成されており、
    前記ロック解除片は、前記嵌合状態において操作されると、前記被ロック部を前記解除方向に変位させ、前記被ロック部の変位により前記嵌合状態のロックが解除される
    コネクタ対。
  2. 請求項1記載のコネクタ対であって、
    前記解除方向は、前記前後方向と交差しており、
    前記ロック解除片は、前記嵌合状態において操作されると、前記解除方向に弾性変形して前記被ロック部を前記解除方向に変位させる
    コネクタ対。
  3. 請求項1又は請求項2記載のコネクタ対であって、
    前記コネクタは、ハウジングと、コンタクトと、シェルとを備えており、
    前記コンタクトは、前記ハウジングに保持されており、
    前記シェルは、前記ハウジングを少なくとも部分的に覆っている
    コネクタ対。
  4. 請求項3記載のコネクタ対であって、
    前記ロック部及び前記ロック解除片は、前記シェルに設けられている
    コネクタ対。
  5. 請求項3記載のコネクタ対であって、
    前記コネクタは、前記シェルと別体のロック部材を備えており、
    前記ロック部材は、前記シェルに固定されており、
    前記ロック部及び前記ロック解除片は、前記ロック部材に設けられている
    コネクタ対。
  6. 請求項3乃至請求項5記載のコネクタ対であって、
    前記コネクタは、フードを備えており、
    前記フードは、前記ハウジング及び前記シェルの夫々を少なくとも部分的に受容して保持しており、
    前記操作部材は、被固定部を有しており、前記被固定部は、前記フードに固定されている
    コネクタ対。
  7. 請求項記載のコネクタ対であって、
    前記操作部材は、前記フードと一体に形成されている
    コネクタ対。
  8. 請求項6又は請求項7記載のコネクタ対であって、
    前記操作部材は、バネ部と、押圧部とを有しており、
    前記バネ部は、前記被固定部に、弾性変形可能に支持されており、
    前記押圧部は、前記解除方向に変位可能となるように、前記バネ部に接続されており、前記押圧部は、前記ロック解除片の前記被操作部を前記解除方向に押圧可能な位置に配置されており、
    前記バネ部が弾性変形すると、前記押圧部は前記解除方向に変位して前記被操作部を押圧し、押圧された前記被操作部は前記解除方向に変位し、これにより前記ロック解除片が弾性変形する
    コネクタ対。
  9. 請求項記載のコネクタ対であって、
    前記操作部材は、操作部を有しており、
    前記操作部は、前記バネ部に接続されており、
    前記操作部を操作すると、前記操作部と前記バネ部との接続部分が前記解除方向に変位し、前記バネ部が前記弾性変形する
    コネクタ対。
  10. 請求項記載のコネクタ対であって、
    前記コネクタは、前記ロック部及び前記ロック解除片から夫々構成される2組のロックセットを備えており、
    前記ロックセットは、前記前後方向に直交する横方向における前記コネクタの両側部に夫々設けられており、
    前記操作部材は、前記バネ部、前記押圧部、及び前記操作部から夫々構成される2組の操作セットと、連結部とを有しており、
    前記操作セットは、前記ロックセットと夫々対応するようにして設けられており、
    前記連結部は、前記前後方向及び前記横方向の双方と直交する上下方向における前記コネクタの上部において、2つの前記操作部を連結している
    コネクタ対。
  11. 請求項10記載のコネクタ対であって、
    前記解除方向は、前記横方向において外側に向かう方向であり、
    前記コネクタは、2つの第1規制部を備えており、
    前記第1規制部は、前記横方向における前記操作部の内側に夫々位置しており、前記横方向における内側への前記操作部の変位を夫々規制する
    コネクタ対。
  12. 請求項10又は請求項11記載のコネクタ対であって、
    前記コネクタは、2つの第2規制部を備えており、
    前記第2規制部は、前記操作部の上方に夫々位置しており、前記上下方向における上方への前記操作部の変位を夫々規制する
    コネクタ対。
  13. 請求項3乃至請求項12のいずれかに記載のコネクタ対であって、
    前記相手側コネクタは、前記コネクタと嵌合する相手側嵌合部を有しており、
    前記コネクタは、前記相手側コネクタと嵌合する嵌合部を有しており、
    前記嵌合部は、前記嵌合状態において前記相手側嵌合部に受容される
    コネクタ対。
  14. 請求項13記載のコネクタ対であって、
    前記嵌合部の外周面は、前記シェルによって切れ目なく覆われている
    コネクタ対。
  15. 請求項13又は請求項14記載のコネクタ対であって、
    前記相手側コネクタは、相手側ハウジングと、相手側コンタクトと、相手側シェルとを備えており、
    前記相手側ハウジングには、溝部が設けられており、
    前記相手側コンタクトは、前記相手側ハウジングに保持されており、
    前記相手側シェルは、前記相手側ハウジングを少なくとも部分的に覆っており、前記相手側シェルには開口部が形成されており、前記相手側コネクタが前記コネクタから離れている分離状態において、前記開口部を通して前記相手側コンタクトの所定部分が視認可能であり、
    前記シェルは、シールド部を有しており、前記シールド部は、前方に突出するようにして前記嵌合部の前端に設けられており、前記嵌合状態において、前記シールド部の前端部は、前記相手側ハウジングの前記溝部に挿入されており、前記開口部を通して前記相手側コンタクトの前記所定部分を視認することができない
    コネクタ対。
  16. 請求項13乃至請求項15のいずれかに記載のコネクタ対であって、
    前記相手側コネクタは、被ロック片を備えており、前記被ロック片は、前記解除方向に弾性変形可能となるように支持されており、前記被ロック部は、前記被ロック片に設けられており、
    前記嵌合状態において、前記ロック解除片は、前記解除方向における前記嵌合部と前記被ロック片との間に位置し、
    前記嵌合状態において前記ロック解除片を前記解除方向に弾性変形させると、前記ロック解除片は、前記被ロック部が前記解除方向において前記嵌合部から離れるように前記被ロック片を弾性変形させる
    コネクタ対。
  17. 請求項13乃至請求項16のいずれかに記載のコネクタ対であって、
    前記ロック部及び前記ロック解除片は、前記嵌合部に設けられている
    コネクタ対。
  18. 請求項1乃至請求項17のいずれかに記載のコネクタ対のコネクタとして使用可能なコネクタ。
  19. 請求項1乃至請求項17のいずれかに記載のコネクタ対の相手側コネクタとして使用可能なコネクタ。
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