一実施形態において、本発明では、式(I)、(II)、(III)、および(IV)の二環式ヘテロ環誘導体、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体を含む組成物、ならびに患者の病状を治療または予防するために二環式ヘテロ環誘導体を使用する方法が提供される。
定義および略語
上に用いられる場合、およびこの開示を通して、以下の用語は、特に断りのない限り、以下の意味を有することが理解されるものとする:
「患者」は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物である。一実施形態において、患者はヒトである。別の実施形態において、患者は、限定されないが、サル、イヌ、ヒヒ、赤毛ザル、マウス、ラット、ウマ、ネコまたはウサギを含む非ヒト哺乳動物である。別の実施形態において、患者は、限定されないが、イヌ、ネコ、ウサギ、ウマまたはフェレットを含むコンパニオンアニマルである。一実施形態において、患者はイヌである。別の実施形態において、患者はネコである。
本明細書で用いられる場合、「肥満症」という用語は、太り過ぎであり、25以上の体格指数(BMI)を有する患者を指す。一実施形態において、肥満症患者は、25以上のBMIを有する。別の実施形態において、肥満症患者は、25から30のBMIを有する。別の実施形態において、肥満症患者は30を超えるBMIを有する。さらに別の実施形態において、肥満症患者は40を超えるBMIを有する。
本明細書で用いられる場合、「肥満症関連障害」という用語は、(i)25以上のBMIを有する患者から生じる障害;ならびに(ii)過剰な食物摂取に関連した摂食障害および他の障害を指す。肥満症関連障害の非限定的な例には、浮腫、息切れ、睡眠時無呼吸、皮膚障害および高血圧が含まれる。
本明細書で用いられる場合、「代謝症候群」という用語は、心血管疾患および/または2型糖尿病に患者をより影響されやすくする1組の危険因子を指す。患者が同時に、以下の5つの危険因子の3以上を有する場合、患者は代謝症候群を有するといわれる:
1)男性において40インチを超え、および女性において35インチを超える胴囲で測定されるような中心性/腹部肥満;
2)150mg/dLを超えるまたはそれに等しい空腹時トリグリセリド濃度;
3)男性において40mg/dL未満、または女性において50mg/dL未満のHDLコレステロール値;
4)130/85mmHgを超えるまたはそれに等しい血圧;および
5)110mg/dLを超えるまたはそれに等しい空腹時血糖値。
本明細書で用いられる場合、「有効量」という用語は、病状に罹っている患者に投与される場合、所望の治療的、改善的、抑制的または予防的な効果を生じることにおいて有効である、二環式ヘテロ環誘導体および/もしくは追加の治療薬、またはそれらの組成物の量を指す。本発明の併用療法において、有効量は、投与される薬剤全ての量が一緒に有効であるが、その組合せの成分薬剤は個々に有効量で存在し得ない、それぞれ個々の薬剤または全体としての組合せを指す。
本明細書で用いられる場合、「アルキル」という用語は、直鎖であっても分岐であってもよく、かつ約1から約20個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を指す。一実施形態において、アルキル基は約1個から約12個の炭素原子を含む。別の実施形態において、アルキル基は約1個から約6個の炭素原子を含む。アルキル基の非限定的な例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシルおよびネオヘキシルが含まれる。アルキル基は、非置換であっても、1個または複数の置換基(これは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれの置換基は、ハロ、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、アルキルチオ、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−NH(シクロアルキル)、−O−C(O)−アルキル、−O−C(O)−アリール、−O−C(O)−シクロアルキル、−C(O)OHおよび−C(O)O−アルキルからなる群から独立して選択される)で置換されていてもよい。一実施形態において、アルキル基は非置換である。別の実施形態において、アルキル基は直鎖である。別の実施形態において、アルキル基は分岐である。
本明細書で用いられる場合、「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含み、かつ直鎖であっても分岐であってもよく、約2から約15の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を指す。一実施形態において、アルケニル基は、約2から約12個の炭素原子を含む。別の実施形態において、アルケニル基は、約2から約6個の炭素原子を含む。アルケニル基の非限定的な例には、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、3−メチルブタ−2−エニル、n−ペンテニル、オクテニルおよびデセニルが含まれる。アルケニル基は、非置換であっても、1個または複数の置換基(これは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれの置換基が、ハロ、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、アルキルチオ、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−NH(シクロアルキル)、−O−C(O)−アルキル、−O−C(O)−アリール、−O−C(O)−シクロアルキル、−C(O)OHおよび−C(O)O−アルキルからなる群から独立して選択される)で置換されていてもよい。
本明細書で用いられ場合、「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含み、かつ直鎖であっても分岐であってもよく、約2から約15個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を指す。一実施形態において、アルキニル基は、約2から約12個の炭素原子を含む。別の実施形態において、アルキニル基は、約2から約6個の炭素原子を含む。アルキニル基の非限定的な例には、エチニル、プロピニル、2−ブチニルおよび3−メチルブチニルが含まれる。アルキニル基は、非置換であっても、1個または複数の置換基(これは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれの置換基は、ハロ、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、アルキルチオ、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−NH(シクロアルキル)、−O−C(O)−アルキル、−O−C(O)−アリール、−O−C(O)−シクロアルキル、−C(O)OHおよび−C(O)O−アルキルからなる群から独立して選択される)で置換されていてもよい。一実施形態において、アルキニル基は非置換である。
本明細書で用いられる場合の「アルキレン」という用語は、アルキル基の水素原子の1個が結合によって置き換えられた、上に定義されたとおりのアルキル基を指す。アルキレン基の非限定的な例には、−CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、−CH(CH3)CH2CH2−、−CH(CH3)−および−CH2CH(CH3)CH2−が含まれる。一実施形態において、アルキレン基は、1から約6個の炭素原子を有する。別の実施形態において、アルキレン基は分岐である。別の実施形態において、アルキレン基は直鎖である。
本明細書で用いられる場合、「アリール」という用語は、約6から約14個の炭素原子を含む芳香族単環式または多環系を指す。一実施形態において、アリール基は、約6から約10個の炭素原子を含む。アリール基は、(同じであっても異なっていてもよく、本明細書において以下に定義されるとおりである)1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換され得る。一実施形態において、アリール基は、シクロアルキルまたはシクロアルカノイル基に場合によって縮合することができる。アリール基の非限定的な例には、フェニルおよびナフチルが含まれる。一実施形態において、アリール基は非置換である。別の実施形態において、アリール基はフェニルである。
本明細書で用いられる場合、「シクロアルキル」という用語は、約3から約10個の環炭素原子を含む非芳香族の単環式または多環系を指す。一実施形態において、シクロアルキルは、約5から約10個の環炭素原子を含む。別の実施形態において、シクロアルキルは、約5から約7個の環原子を含む。「シクロアルキル」という用語は、アリール(例えば、ベンゼン)またはヘテロアリール環に縮合している、上に定義されたとおりのシクロアルキル基も包含する。単環式シクロアルキルの非限定的な例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが含まれる。多環式シクロアルキルの非限定的な例には、1−デカリニル、ノルボルニルおよびアダマンチルが含まれる。シクロアルキル基は、(同じであっても異なっていてもよく、本明細書において以下に定義されるとおりである)1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換され得る。一実施形態において、シクロアルキル基は非置換である。シクロアルキル基の環炭素原子は、カルボニル基として官能基化され得る。このようなシクロアルキル基の具体的な例は、シクロペンタノイル:
本明細書で用いられる場合、「シクロアルケニル」という用語は、約3から約10個の環炭素原子を含み、かつ少なくとも1つの環内二重結合を含む非芳香族単環式または多環系を指す。一実施形態において、シクロアルケニルは約5から約10個の環炭素原子を含む。別の実施形態において、シクロアルケニルは5または6個の環原子を含む。単環式シクロアルケニルの非限定的な例には、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプタ−1,3−ジエニルなどが含まれる。シクロアルケニル基は、(同じであっても異なっていてもよく、本明細書で以下に定義されるとおりである)1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換され得る。一実施形態において、シクロアルケニル基は非置換である。別の実施形態において、シクロアルケニル基は5員シクロアルケニルである。
本明細書で用いられる場合、「ヘテロアリール」という用語は、1から4個の環原子が、独立して、O、NまたはSであり、残りの環原子が炭素原子である、約5から約14個の環原子を含む芳香族単環式または多環系を指す。一実施形態において、ヘテロアリール基は、5から10個の環原子である。別の実施形態において、ヘテロアリール基は単環式であり、かつ5または6個の環原子を有する。ヘテロアリール基は、(同じであっても異なっていてもよく、本明細書で以下に定義されるとおりの)1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換され得る。ヘテロアリール基は、環炭素原子を介して連結されており、ヘテロアリールの任意の窒素原子は、対応するN−オキシドに場合によって酸化され得る。「ヘテロアリール」という用語は、ベンゼン環に縮合している、上に定義されるとおりのヘテロアリール基も包含する。ヘテロアリールの非限定的な例には、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピリドン(N−置換ピリドンを含む)、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾイル、フラザニル、ピロリル、トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、オキシインドリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリルなどが含まれる。「ヘテロアリール」という用語はまた、例えば、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリルなどの部分飽和ヘテロアリール部分も指す。一実施形態において、ヘテロアリール基は非置換である。別の実施形態において、ヘテロアリール基は、5員のヘテロアリールである。別の実施形態において、ヘテロアリール基は6員のヘテロアリールである。
本明細書で用いられる場合、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、1から4個の環原子が、独立して、O、SまたはNであり、残りの環原子が炭素原子である、3から約10個の環原子を含む非芳香族飽和の単環式または多環系を指す。一実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、約5から約10個の環原子を有する。別の実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、5または6個の環原子を有する。環系に存在する隣接する酸素および/または硫黄原子はない。ヘテロシクロアルキル環中の任意の−NH基は、例えば、−N(BOC)、−N(Cbz)、−N(Tos)基などとして保護することができ;このように保護されたヘテロシクロアルキル基は、本発明の一部と考えられる。「ヘテロシクロアルキル」という用語は、アリール(例えば、ベンゼン)またはヘテロアリール環に縮合している、上に定義されたとおりのヘテロシクロアルキル基も包含する。ヘテロシクロアルキル基は、(同じであっても異なっていてもよく、かつ本明細書において以下の定義されるとおりである)1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換され得る。ヘテロシクロアルキルの窒素または硫黄原子は、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに場合によって酸化され得る。単環式ヘテロシクロアルキル環の非限定的な例には、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ラクタム、ラクトンなどが含まれる。ヘテロシクロアルキル基の環炭素原子は、カルボニル基として官能基化され得る。このようなヘテロシクロアルキル基の具体的な例は、ピロリドニル:
一実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は非置換である。別の実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、5員のヘテロシクロアルキルである。別の実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、6員のヘテロシクロアルキルである。
本明細書で用いられる場合、「ヘテロシクロアルケニル」という用語は、ヘテロシクロアルキル基が3から10個の環原子および、少なくとも1つの環内炭素−炭素または炭素−窒素二重結合を含む、上に定義されたとおりのヘテロシクロアルキル基を指す。一実施形態において、ヘテロシクロアルケニル基は、5から10個の環原子を有する。別の実施形態において、ヘテロシクロアルケニル基は、単環式であり、かつ5または6個の環原子を有する。ヘテロシクロアルケニル基は、「環系置換基」が上に定義されたとおりである、1個または複数の環系置換基で場合によって置換され得る。ヘテロシクロアルケニルの窒素または硫黄原子は、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに場合によって酸化され得る。ヘテロシクロアルケニル基の非限定的な例には、1,2,3,4−テトラヒドロピリジニル、1,2−ジヒドロピリジニル、1,4−ジヒドロピリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、2−イミダゾリニル、2−ピラゾリニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラニル、ジヒドロフラニル、フルオロ−置換ジヒドロフラニル、7−オキサビシクロ[2,2,1]ヘプテニル、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロチオピラニルなどが含まれる。ヘテロシクロアルケニル基の環炭素原子は、カルボニル基として官能基化され得る。このようなヘテロシクロアルケニル基の具体的な例には、
一実施形態において、ヘテロシクロアルケニル基は非置換である。別の実施形態において、ヘテロシクロアルケニル基は、5員のヘテロシクロアルケニルである。
本明細書で用いられる場合、「5員のヘテロシクロアルケニル」という用語は、5個の環原子を有する、上に定義されたとおりのヘテロシクロアルケニル基を指す。
例えば、その部分:
などの互変異性型は、本発明のある種の実施形態において同等と考えられる。
本明細書で用いられる場合、「環系置換基」という用語は、環原子系上の利用可能な水素を置き換える、芳香族または非芳香族環系に結合した置換基を指す。環系置換基は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル−アリール、−アリール−アルキル、−アルキレン−ヘテロアリール、−アルケニレン−ヘテロアリール、−アルキニレン−ヘテロアリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−O−アリール、アラルコキシ、アシル、アロイル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−アルキレン−アリール、−S(O)−アルキル、−S(O)2−アルキル、−S(O)−アリール、−S(O)2−アリール、−S(O)−ヘテロアリール、−S(O)2−ヘテロアリール、−S−アルキル、−S−アリール、−S−ヘテロアリール、−S−アルキレン−アリール、−S−アルキレン−ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、−O−C(O)−アルキル、−O−C(O)−アリール、−O−C(O)−シクロアルキル、−C(=N−CN)−NH2、−C(=NH)−NH2、−C(=NH)−NH(アルキル)、Y1Y2N−、Y1Y2N−アルキル−、Y1Y2NC(O)−、Y1Y2NS(O)2−および−S(O)2NY1Y2からなる群から独立して選択され、ここで、Y1およびY2は、同じであっても異なっていてもよく、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、および−アルキレン−アリールからなる群から独立して選択され得る。「環系置換基」は、環系上の2個の隣接する炭素原子上の2つの利用可能な水素(それぞれの炭素上に1個のH)を同時に置き換える単一の部分も意味し得る。このような部分の例は、例えば、
などの部分を形成するメチレンジオキシ、エチレンジオキシ、−C(CH
3)
2−などである。
「ハロ」は、−F、−Cl、−Brまたは−Iを意味する。一実施形態において、ハロは、−F、−Clまたは−Brを指す。
本明細書で用いられる場合、「ハロアルキル」という用語は、アルキル基の水素原子の1個または複数がハロゲンで置き換えられた、上に定義されたとおりのアルキル基を指す。一実施形態において、ハロアルキル基は、1から6個の炭素原子を有する。別の実施形態において、ハロアルキル基は、1から3個のF原子で置換されている。ハロアルキル基の非限定的な例には、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2Clおよび−CCl3が含まれる。
本明細書で用いられる場合、「ヒドロキシアルキル」という用語は、アルキル基の水素原子の1個または複数が−OH基で置き換えられた、上に定義されたとおりのアルキル基を指す。一実施形態において、ヒドロキシアルキル基は1から6個の炭素原子を有する。ヒドロキシアルキル基の非限定的な例には、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CH2CH2CH2OHおよび−CH2CH(OH)CH3が含まれる。
本明細書で用いられる場合、「アルコキシ」という用語は、アルキル基が上に定義されたとおりである、−O−アルキル基を指す。アルコキシ基の非限定的な例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシおよびt−ブトキシが含まれる。アルコキシ基は、その酸素原子を介して結合している。
「置換された」という用語は、指定原子上の1個または複数の水素が、示された基からの選択により置き換えられていることを意味するが、但し、その既存の環境下の指定原子の標準原子価を超えないこと、およびその置換が安定化合物をもたらすことを条件とする。置換基および/または可変要素の組合せは、このような組合せが安定化合物をもたらす場合にのみ許容される。「安定化合物」または「安定構造」によって、反応混合物から有用な程度の純度までの単離、および効力ある治療薬への配合に耐えるために十分強固である化合物が意味される。
化合物のための「精製された」、「精製された形態で」または「単離および精製された形態で」という用語は、合成工程(例えば、反応混合物から)、もしくは自然源またはそれらの組合せから単離された後の化合物の物理的状態を指す。したがって、化合物に対する「精製された」、「精製された形態で」または「単離および精製された形態で」という用語は、本明細書で記載されるまたは当業者に周知の標準分析技術によって特徴付けられるために十分な純度で、精製工程または本明細書に記載されるもしくは当業者に周知の工程(例えば、クロマトグラフィー、再結晶化など)から得られた後の化合物の物理的状態を指す。
本明細書における本文、スキーム、実施例および表における未充足原子価を有する任意の炭素ならびにヘテロ原子は、その原子価を充足するための十分な数の水素原子(複数可)を有することが想定されることにも留意されるべきである。
化合物中の官能基が「保護された」といわれる場合、これは、化合物が反応を受ける場合に、保護された部位での望まない副反応を排除するためにその基が修飾された形態であることを意味する。適切な保護基は、当業者によってならびに標準教科書、例えば、T.
W. Greeneら、Protective Groups in Organic
Synthesis (1991年)、Wiley、New Yorkなどの参照によって理解される。
任意の可変要素(例えば、アリール、ヘテロ環、R2など)が任意の構成または式(I)で2度以上存在する場合は、それぞれの存在におけるその定義は、他の全ての存在におけるその定義と無関係である。
本明細書で用いられる場合、「組成物」という用語は、特定の量で特定の成分を含む生成物、ならびに特定の量での特定の成分の組合せから直接または間接に生じる任意の生成物を包含することが意図される。
本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和物も本明細書で企図される。プロドラッグの議論は、A.C.S. Symposium SeriesのT. HiguchiおよびV. Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987年)第14巻、およびBioreversible Carriers in Drug Design、(1987年)Edward B. Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressで与えられる。「プロドラッグ」という用語は、二環式ヘテロ環誘導体またはその化合物の薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和を生成するために生体内で変換される化合物(例えば、薬前駆体)を意味する。変換は、種々の機構(例えば、代謝または化学過程によって)、例えば、血液中の加水分解によって起こり得る。プロドラッグの使用の議論は、A.C.S. Symposium SeriesのT. HiguchiおよびW. Stella,Pro−drugs as
Novel Delivery Systems、第14巻、およびBioreversible Carriers in Drug Design、Edward B. Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年で与えられる。
例えば、二環式ヘテロ環誘導体またはその化合物の薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物がカルボン酸官能基を含む場合、プロドラッグは、例えば、(C1〜C8)アルキル、(C2〜C12)アルカノイルオキシメチル、4から9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5から10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3から6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4から7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5から8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3から9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4から10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C1〜C2)アルキルアミノ(C2〜C3)アルキル(β−ジメチルアミノエチルなど)、カルバモイル−(C1〜C2)アルキル、N,N−ジ(C1〜C2)アルキルカルバモイル−(C1〜C2)アルキル、およびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C2〜C3)アルキルなどの基による酸基の水素原子の置換によって形成されるエステルを含み得る。
同様に、二環式ヘテロ環誘導体が、アルコール官能基を含む場合、プロドラッグは、例えば、(C1〜C6)アルカノイルオキシメチル、1−((C1〜C6)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C1〜C6)アルカノイルオキシ)エチル、(C1〜C6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1〜C6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C1〜C6)アルカノイル、α−アミノ(C1〜C4)アルキル、α−アミノ(C1〜C4)アルキレン−アリール、アリールアシルおよびα−アミノアシル、もしくはα−アミノアシル−α−アミノアシル(ここで、それぞれのα−アミノアシル基は、天然起源のL−アミノ酸から独立して選択される)、P(O)(OH)2、−P(O)(O(C1〜C6)アルキル)2またはグリコシル(炭水化物のヘミアセタール型のヒドロキシル基の除去から得られる基)などの基によるアルコール基の水素原子の置換によって形成され得る。
二環式ヘテロ環誘導体がアミン官能基を含む場合、プロドラッグは、例えば、R−カルボニル、RO−カルボニル、NRR’−カルボニル[ここで、RおよびR’は、それぞれ独立して、(C1〜C10)アルキル、(C3〜C7)シクロアルキル、ベンジルであるか、またはR−カルボニルは、天然α−アミノアシル、−C(OH)C(O)OY1(ここで、Y1は、H、(C1〜C6)アルキルまたはベンジル)、−C(OY2)Y3(ここで、Y2は(C1〜C4)アルキルであり、Y3は(C1〜C6)アルキル、カルボキシ(C1〜C6)アルキル、アミノ(C1〜C4)アルキルまたはモノ−N−もしくはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノアルキル)、−C(Y4)Y5(ここで、Y4は、Hまたはメチルであり、Y5はモノ−N−またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジン−1−イルもしくはピロリジン−1−イルである)である]などの基によるアミノ基の水素原子の置換によって、形成され得る。
本発明の1種または複数の化合物は、非溶媒和、ならびに水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒による溶媒和の形態で存在し得、本発明は溶媒和および非溶媒和の形態の両方を包含することが意図される。「溶媒和物」は、本発明の化合物と1個または複数の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合には、水素結合も含めて、様々な度合いのイオン結合および共有結合が含まれる。ある場合、例えば、1個または複数の溶媒分子が結晶固体の結晶格子に取り込まれる場合に、溶媒和物は単離可能である。「溶媒和物」は、溶液−相および単離可能な溶媒和物の両方を包含する。溶媒和物の非限定的な例には、エタノレート、メタノレートなどが含まれる。「水和物」は、溶媒分子がH2Oである溶媒和物である。
本発明の1種または複数の化合物は、溶媒和物に場合によって変換され得る。溶媒和物の調製は一般に公知である。したがって、例えば、M. Cairaら、J. Pharmaceutical Sci.、93巻(3号)、601〜611頁(2004年)では、水からと同様に酢酸エチル中抗真菌剤フルコナゾールの溶媒和物の調製が記載されている。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様の調製は、E. C. van Tonderら、AAPS PharmSciTechours.、5巻(1号)、論文12(2004年);およびA. L. Binghamら、Chem. Commun.、603〜604頁(2001年)によって記載されている。通常の、非限定的な方法には、周囲温度より高い温度で所望量の所望の溶媒(有機もしくは水またはそれらの混合物)の所望量中に本発明化合物を溶解させ、結晶を形成させるために十分な速度でその溶液を冷却し、次いで、標準法により単離する段階が含まれる。例えば、I.R.分光法などの分析技術により、溶媒和物(または水和物)としての結晶中の溶媒(または水)の存在が示される。
二環式ヘテロ環誘導体は、本発明の範囲内にもある塩を形成し得る。特に断りのない限り、本明細書における二環式ヘテロ環誘導体への言及は、その塩への言及も含むことが意図される。本明細書で用いられる場合、「塩(複数可)」という用語は、無機酸および/または有機酸と形成される酸性塩、ならびに無機および/または有機塩基と形成される塩基性塩を意味する。さらに、二環式ヘテロ環誘導体が塩基性部分(例えば、限定されないが、ピリジンまたはイミダゾール)、および酸性部分(例えば、限定されないが、カルボン酸)の両方を含む場合、両性イオン(「分子内塩」)が形成され得、本明細書で用いられる場合の「塩(複数可)」という用語内に含まれる。一実施形態において、塩は薬学的に許容される(すなわち、非毒性、生理学的に許容される)塩である。別の実施形態において、塩は、薬学的に許容される塩以外である。式(I)の化合物の塩は、例えば、二環式ヘテロ環誘導体を等量などの量の酸または塩基と、例えば、塩が沈殿するような媒体中、または水性媒体中で反応させ、次いで、凍結乾燥により形成され得る。
例示的な酸付加塩には、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアネート、トルエンスルホン酸塩(トシラートとしても知られる)などが含まれる。さらに、塩基性薬学的化合物からの薬学的に有用な塩の形成に好適と一般に考えられている酸は、例えば、P. Stahlら、Camille G.(編)、Handbook of Pharmaceutical Salts, Properties, Selection and Use、(2002年)Zurich: Wiley−VCH; S. Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences(1977年)66巻(1号)1〜19頁;P. Gould、International J. of
Pharmaceutics(1986年)33巻、201〜217頁;Andersonら,The Practice of Medicinal Chemistry(1996年)、Academic Press、New Yorkによって;およびThe Orange Book(食品医薬品局、Washington, D. C.、それらのウェブサイト上)において議論されている。これらの開示は、それらへの参照により本明細書に組み込まれる。
例示的な塩基性塩には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(ナトリウム、リチウム、およびカリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(カルシウムおよびマグネシウム塩など)、有機塩基(例えば、有機アミン)(ジシクロヘキシルアミン、t−ブチルアミン、コリンなど)との塩、およびアミノ酸(アルギニン、リシンなど)との塩などが含まれる。塩基性窒素含有基は、低級アルキルハロゲン化物(例えば、メチル、エチル、およびブチルの塩化物、臭化物およびヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(例えば、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、および硫酸ジブチル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ラウリル、およびステアリルの塩化物、臭化物およびヨウ化物)、アラルキルハロゲン化物(例えば、ベンジルおよびフェネチルの臭化物)などの薬剤で四級化され得る。
このような酸性塩および塩基性塩の全ては、本発明の範囲内の薬学的に許容される塩であることが意図され、酸性塩および塩基性塩の全ては、本発明の目的のための対応する化合物の遊離形態と同等と考えられる。
本化合物の薬学的に許容されるエステルには、以下の基:(1)ヒドロキシル化合物のヒドロキシ基のエステル化で得られるカルボン酸エステル、ここで、エステルグループのカルボン酸部分の非カルボニル部分は、直鎖または分岐鎖のアルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、sec−ブチルまたはn−ブチル)、アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、アリール[例えば、(例えば、ハロゲン、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルコキシまたはアミノで場合によって置換された)フェニル]から選択される;(2)スルホン化エステル、例えば、アルキル−またはアラルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル);(3)アミノ酸エステル(例えば、L−バリルまたはL−イソロイシル);(4)ホスホン酸エステルおよび(5)モノ−、ジ−またはトリリン酸エステルが含まれる。リン酸エステルは、例えば、C1〜20アルコールもしくはその反応性誘導体によって、または2,3−ジ(C6〜24)アシルグリセロールによってさらにエステル化され得る。
ジアステレオマー混合物は、当業者に周知の方法、例えば、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶などによって、それらの物理化学的差に基づいてそれらの個々のジアステレオマーに分離され得る。エナンチオマーは、適当な光学活性化合物(例えば、キラルアルコールまたはモーシャー酸クロリドなどのキラル補助基)との反応によって、エナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換することによって分離し、そのジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換する(例えば、加水分解する)ことができる。立体化学的に純粋な化合物は、キラル出発物質を用いることによって、または塩分割技術を用いることによっても調製され得る。また、二環式ヘテロ環誘導体の一部は、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であってもよく、本発明の一部と考えられる。エナンチオマーは、キラルHPLCカラムを用いて分離することもできる。
二環式ヘテロ環誘導体は、異なる互変異性型で存在し得ることもでき、このような全ての型は、本発明の範囲内に包含される。また、例えば、本化合物のケト−エノールおよびイミン−エナミン型も本発明に含まれる。
本化合物の全ての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体など)(その化合物の塩、溶媒和物、水和物、エステルおよびプロドラッグ、ならびにそのプロドラッグの塩、溶媒和物およびエステルを含む)、例えば、[エナンチオマー型(これは、不斉炭素の不存在下でも存在し得る)、回転異性型、アトロプ異性体、およびジアステレオマー型を含む]様々な置換基上の不斉炭素により存在し得るものなどは、位置異性体(例えば、4−ピリジルおよび3−ピリジル)と同様に、本発明の範囲内と企図される。(例えば、二環式ヘテロ環誘導体が、二重結合または縮合環を取り込む場合、シス型およびトランス型の両方、ならびに混合物は、本発明の範囲内に包含される。また、例えば、本化合物のケト−エノール型およびイミン−エナミン型も本発明に含まれる)。
本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、他の異性体を実質的に含まなくてもよいかまたは、例えば、ラセミ体として、または他の全ての、もしくは他の選択された立体異性体と混合されていてもよい。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974勧告によって定義されたとおりのSまたはR立体配置を有し得る。「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」などという用語の使用は、本発明化合物のエナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、位置異性体、ラセミ体またはプロドラッグの塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグに同様に適用されることが意図される。
本発明は、1個または複数の原子が、天然に通常見いだされる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子で置換されていることを除いて、本明細書で説明されるものと同一である本発明の同位体標識化合物も包含する。本発明の化合物に取り込まれ得る同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素、例えば、それぞれ、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Clの同位体が含まれる。
ある種の同位体標識二環式ヘテロ環誘導体(例えば、3Hおよび14Cで標識されたもの)は、化合物および/または基質組織分布アッセイに有用である。一実施形態において、トリチウム標識した(すなわち、3H)および炭素−14(すなわち、14C)同位体は、それらの調製の容易性および検出能のために用いられる。別の実施形態において、重水素(すなわち、2H)などのより重い同位体での置換は、より大きな代謝安定性(例えば、生体内での半減期増加または投与必要量減少)から得られるある種の治療上の利点を与える。
同位体標識二環式ヘテロ環誘導体
非同位体標識出発物質または試薬に代わって適当な同位体標識出発物質または試薬を置換することによる二環式ヘテロ環誘導体を作製するための本明細書で開示されたものと類似の合成化学的手順。
二環式ヘテロ環誘導体、ならびに二環式ヘテロ環誘導体の塩、溶媒和物、水和物、エステルおよびプロドラッグの多形体は、本発明に含まれることが意図される。
以下の略語が、以下に用いられ、および以下の意味を有する:
AcOHは酢酸であり、BocまたはBOCは−C(O)O−(t−ブチル)であり、n−BuLiはn−ブチルリチウムであり、t−ブチルは第三級ブチルであり、DASTは三塩化ジエチルアミノ硫黄であり、dbaはジベンジリデンアセトンであり、DCEはジクロロエタンであり、DCMはジクロロメタンであり、DIADはジイソプロピルアゾジカルボキシレートであり、DIEAはジイソプロピルエチルアミンであり、DMEMはダルベッコ変性イーグル培地であり、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドであり、DMSOはジメチルスルホキシドであり、dppfは1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンであり、EDCは1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドであり、EtOAcは酢酸エチルであり、EtOHはエタノールであり、Et3Nはトリエチルアミンであり、EtNH2はエチルアミンであり、HOBtは1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾールであり、LCMSは液体クロマトグラフィー質量分析であり、LDAはリチウムジイソプロピルアミドであり、mCPBAはメタ−クロロペルオキシ安息香酸であり、MeOHはメタノールであり、NaOEtはナトリウムエトキシドであり、NaOtBuはナトリウムt−ブトキシドであり、NMMはn−メチルモルホリンであり、NMRは核磁気共鳴であり、Phはフェニルであり、PhMeはトルエンであり、PLCは分取薄層クロマトグラフィーであり、PS−EDCはEDC官能化ポリスチレン(Polymer Laboratoriesから入手できる)であり、PS−DIEAはジプロピルエチルアミンで官能基化されたポリスチレンであり、TBAFはテトラ−n−ブチル−アンモニウムフルオリドであり、THFはテトラヒドロフランであり、TLCは薄層クロマトグラフィーである。
式(I)の二環式ヘテロ環誘導体
本発明では、式(I):
の二環式ヘテロ環誘導体ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体が提供され、
式中、A、B、W、X、Y、Z、R
1、R
2、R
3、R
7、p、q、r、sおよびuは、式(I)の化合物に対して上に定義されている。
一実施形態において、Wは、−C(O)O−または−S(O)2−である。
別の実施形態において、Wは結合である。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは−C(O)−である。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2N(R10)−である。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)N(R10)−である。
別の実施形態において、Wが−C(O)O−である場合、R3はアルキル以外である。
さらに別の実施形態において、Wが−S(O)2−である場合、R3はアルキル以外である。
一実施形態において、Xは−C(R1)2−である。
別の実施形態において、Xは−O−である。
別の実施形態において、Xは−S−である。
さらに別の実施形態において、Xは−N(R10)−である。
別の実施形態において、Xは−NH−である。
一実施形態において、Yは−O−である。
別の実施形態において、Yは−S−である。
別の実施形態において、Yは−NH−である。
さらに別の実施形態において、Yが−O−である場合、Aはフェニルまたはピリジル以外である。
一実施形態において、Zは−C(R1)2−である。
別の実施形態において、Zは結合である。
別の実施形態において、Zは−O−である。
別の実施形態において、Zは−S−である。
さらに別の実施形態において、Zは−N(R10)−である。
別の実施形態において、Zは−CHR1−である。
別の実施形態において、Zは−CH2−である。
さらに別の実施形態において、Zは−NH−である。
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、Zは結合である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Zは結合である。
一実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−である。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−NH−である。
別の実施形態において、Xは−NH−であり、Yは−O−である。
さらに別の実施形態において、Xは−O−であり、Yは−NH−である。
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、R7はHであり、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
さらに別の実施形態において、R7はHであり、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−NH−である。
別の実施形態において、R7はHであり、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−NH−である。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−NH−である。
さらなる実施形態において、R7はHであり、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−NH−である。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−NH−であり、Yは−O−である。
一実施形態において、R7はHであり、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−NH−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−NH−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、R7はHであり、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−NH−であり、Yは−O−である。
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−NH−であり、Yは−NH−である。
別の実施形態において、R7はHであり、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−NH−であり、Yは−NH−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−NH−であり、Yは−NH−である。
さらなる実施形態において、R7はHであり、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−NH−であり、Yは−NH−である。
一実施形態において、Aはアリールである。
別の実施形態において、Aは5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Aはフェニルである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルである。
一実施形態において、−A−は、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
である。
別の実施形態において、−A−は、
(式中、Qは、H、メチル、Fまたは−OCH
3である)
である。
別の実施形態において、Aは、
別の実施形態において、Aはピリジルである。
さらに別の実施形態において、Yは−O−であり、Aはピリミジニルである。
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルである。
別の実施形態において、Xは−NH−であり、Yは−O−であり、Aはピリミジニルである。
一実施形態において、Yは−O−であり、Aは
(式中、Qは、H、メチル、Fまたは−OCH
3である)
である。
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aは
(式中、Qは、H、メチル、Fまたは−OCH
3である)
である。
別の実施形態において、Xは−NH−であり、Yは−O−であり、Aは
(式中、Qは、H、メチル、Fまたは−OCH
3である)
である。
一実施形態において、Yは−O−であり、Aは
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aは
別の実施形態において、Xは−NH−であり、Yは−O−であり、Aは
一実施形態において、Bはアリールである。
別の実施形態において、Bはヘテロアリールである。
別の実施形態において、Bは5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Bはフェニルである。
さらに別の実施形態において、Bはピリミジニルである。
別の実施形態において、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、Bはフェニルであり、これは、非置換であるかまたは、最大3個の基(それぞれは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される)で場合によって置換されている。
一実施形態において、Bは
別の実施形態において、Xは−NH−または−O−であり、Bは
別の実施形態において、Xは−O−であり、Bは
さらに別の実施形態において、Xは−NH−であり、Bは
さらに別の実施形態において、Yは−O−であり、Bはピリジルである。
一実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立してヘテロアリールである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはピリジルである。
一実施形態において、−A−は
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキル)であり;Bは
別の実施形態において、Xは−NH−または−O−であり;Yは−O−であり;−A−は
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルであり)であり;Bは
別の実施形態において、Xは−NH−または−O−であり;Yは−O−であり;−A−は
(式中、Qは、H、メチル、Fまたは−OCH
3である)であり;Bは
一実施形態において、Aは
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)であり、Bはヘテロアリールである。
別の実施形態において、Aは
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)であり;Bはピリジルである。
別の実施形態において、Aは
別の実施形態において、Aは
一実施形態において、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルである。
別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはフェニルである。
別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらなる実施形態において、Bはフェニルであり、Aは
一実施形態において、Bはフェニルであり、これは、最大3個の基(それぞれは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される)で場合によって置換されており、Aは
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
である。
別の実施形態において、Bはフェニルであり、これは、最大3個の基(それぞれは、メチル、トリアゾリル、−CN、−Cl、−F、−S(O)2CH3および−S(O)2−シクロプロピルから独立して選択される)で場合によって置換されており、Aは
(式中、Qは、H、メチル、Fまたはメトキシである)
である。
別の実施形態において、Bはピリジルであり、Aは
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
である。
一実施形態において、Bはフェニルであり、Aは
であり、ここで、Bは、最大3個の基(それぞれは、アルキル、−CN、−S(O)
2−アルキル、−S(O)
2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される)で場合によって置換されている。
別の実施形態において、Bはフェニルであり、Aは
であり、ここで、Bは、最大3個の基(それぞれは、メチル、トリアゾリル、−CN、−Cl、−F、−S(O)
2CH
3および−S(O)
2−シクロプロピルから独立して選択される)で場合によって置換されている。
一実施形態において、Yは−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
別の実施形態において、Yは−NH−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−NH−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
別の実施形態において、Xは−O−であり、Yは−NH−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
別の実施形態において、Xは−NH−であり、Yは−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
一実施形態において、Yは−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはフェニルであり、これは、非置換であるか、または最大3個の基(それぞれは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される)で場合によって置換されている。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、これは、非置換であるか、または最大3個の基(それぞれは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される)で場合によって置換されている。
別の実施形態において、Yは−NH−であり、Aはピリミジニルであり、Bはフェニルであり、これは、非置換であるか、または最大3個の基(それぞれは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される)で場合によって置換されている。
さらに別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−NH−であり、Aはピリミジニルであり、Bはフェニルであり、これは、非置換であるか、または最大3個の基(それぞれは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される)で場合によって置換されている。
別の実施形態において、Xは−O−であり、Yは−NH−であり、Aはピリミジニルであり、Bはフェニルであり、これは、非置換であるか、または最大3個の基(それぞれは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される)で場合によって置換されている。
別の実施形態において、Xは−NH−であり、Yは−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはフェニルであり、これは、非置換であるか、または最大3個の基(それぞれは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される)で場合によって置換されている。
一実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、これらのそれぞれは、非置換であるかまたは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換されている。
別の実施形態において、AおよびBは、フェニル、ピリジルおよびピリミジニルからそれぞれ独立して選択され、これらのそれぞれは、非置換であるかまたは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換されている。
別の実施形態において、AおよびBは、フェニル、ピリジルおよびピリミジニルからそれぞれ独立して選択され、これらのそれぞれは、非置換であるかまたは、メチル、トリアゾリル、−CN、−Cl、−F、−S(O)2CH3または−S(O)2−シクロプロピルからそれぞれ独立して選択される1個または複数の置換基で場合によって置換されている。
さらに別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのそれぞれは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのそれぞれは、メチル、トリアゾリル、−CN、−Cl、−F、−S(O)2CH3または−S(O)2−シクロプロピルからそれぞれ独立して選択される1個または複数の置換基で場合によって置換され得る。
一実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBは、少なくとも1個のアルキル基でそれぞれ置換されている。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBは、メチル基でそれぞれ置換されている。
一実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはフェニルである。
別の実施形態において、Xは−NH−であり、Yは−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
別の実施形態において、Xは−NH−であり、Yは−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはフェニルである。
一実施形態において、基B−X−A−Y−は、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
である。
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
(式中、Qは、H、メチル、Fまたは−OCH
3である)
である。
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
一実施形態において、R1のそれぞれの存在は、H、ハロまたは−OHから選択される。
別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
さらに別の実施形態において、R1の少なくとも1個の存在はOHである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1個の存在はハロである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1個の存在はFである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1個の存在は、H、アルキルまたは−OHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1個の存在は−OHである。
さらに別の実施形態において、R2の少なくとも1個の存在はアルキルである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1個の存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
一実施形態において、R3はアルキル基である。
別の実施形態において、R3は直鎖アルキル基である。
別の実施形態において、R3は分岐アルキル基である。
さらに別の実施形態において、R3はメチルである。
別の実施形態において、R3はエチルである。
別の実施形態において、R3はイソプロピルである。
さらなる実施形態において、R3はt−ブチルである。
別の実施形態において、R3はアルケニルである。
別の実施形態において、R3はアルキニルである。
さらに別の実施形態において、R3はハロアルキルである。
一実施形態において、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、R3は、メチル基で置換されたシクロプロピルである。
別の実施形態において、R3はシクロブチルである。
さらに別の実施形態において、R3はシクロペンチルである。
別の実施形態において、R3はシクロヘキシルである。
さらに別の実施形態において、R3はアリールである。
別の実施形態において、R3はフェニルである。
さらに別の実施形態において、R3はナフチルである。
別の実施形態において、R3は−アルキレン−アリールである。
別の実施形態において、R3はベンジルである。
一実施形態において、R3は−アルキレン−O−アルキレン−アリールである。
別の実施形態において、R3は、アリール、アルキル、−アルキレン−アリール、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキレン−アリールまたは−アルキレン−シクロアルキルであり、ここで、シクロアルキル基は、アルキル基で場合によって置換され得る。
別の実施形態において、R3はアルキルまたはシクロアルキルであり、ここで、シクロアルキル基は、アルキルで場合によって置換され得る。
別の実施形態において、R3は、メチル、イソプロピル、シクロプロピルまたはシクロブチルであり、ここで、シクロプロピルまたはシクロブチル基は、アルキル基で場合によって置換され得る。
一実施形態において、基−W−R3は、−S(O)2−シクロプロピル、−S(O)2−シクロブチル、−S(O)2CF3、−S(O)2CH2CH2OCH3、−C(O)O−シクロプロピル、−C(O)O−シクロブチル、−C(O)O−(1−メチルシクロプロピル)、−C(O)O−(1−メチルシクロブチル)、−C(O)O−(1−メチルシクロプロピル)、−C(O)O−イソプロピルまたはベンジルである。
一実施形態において、R7はHである。
別の実施形態において、R7はアルキルである。
一実施形態において、基:
別の実施形態において、基:
別の実施形態において、基:
別の実施形態において、基:
さらに別の実施形態において、基:
一実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり、基:
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
一実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり、基:
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり、基:
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり、基:
一実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり、基:
一実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3は、アリール、−アルキレン−アリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキレン−アリールまたは−アルキレン−シクロアルキルである。
別の実施形態において、WはC(O)O−であり、R3は、フェニル、t−ブチル、4−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−ニトロベンジル、4−(C(O)OCH3)フェニル、ナフチル、2−クロロベンジル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、2−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、ベンジル、4−メチルフェニル、ネオペンチル、シクロペンチル、sec−ブチル、ブテニル、ブチニル、プロペニル、プロピニル、イソプロペニル、シクロブチル、イソプロピル、−CH2−シクロプロピル、−CH(シクロプロピル)(CH3)、−CH(シクロプロパニル)2または−CH(CH3)フェニルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、アリール、アルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−アリールまたはシクロアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、4−フルオロフェニル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、5−クロロ−チオフェニル、シクロプロピル、4−(NHC(O)CH3)フェニル、ベンジル、3−クロロベンジル、4−クロロベンジル、sec−ブチル、4−メチルベンジルまたは2−クロロベンジルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、シクロアルキル、ハロアルキルまたは−アルキレン−O−アルキルであり、ここで、シクロアルキル基は、アルキル基で場合によって置換され得る。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルであり、これは、非置換であるかまたはアルキル基で場合によって置換されている。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、シクロプロピルまたはシクロブチルであり、これらのそれぞれは、非置換であるかまたはアルキル基で場合によって置換されている。
さらなる実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロプロピルである。
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3は、アルキル、シクロアルキルまたはアルキル置換シクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3は、メチル、イソプロピル、イソブチル、シクロプロピル、シクロブチル、メチル置換シクロプロピルまたはメチル置換シクロブチルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、シクロアルキルまたはアルキル置換シクロアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、シクロプロピル、シクロブチル、トリフルオロメチル、−CH2CH2OCH3、メチル置換シクロプロピル、メチル置換シクロブチルである。
一実施形態において、Wは−NH−であり、R3は、アリールまたはアルキルである。
別の実施形態において、Wは結合であり、R3は、アリール、−アルキレン−アリールまたはアルキルである。
別の実施形態において、Wは結合であり、R3はフェニルである。
別の実施形態において、Wは結合であり、R3はベンジルである。
一実施形態において、pおよびuは、それぞれ1である。
別の実施形態において、u、p、q、r、およびsは、それぞれ独立して0または1である。
別の実施形態において、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0である。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合である。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−である。
さらなる実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−である。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
一実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)Oであり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(I)の化合物は、少なくとも1つの環内二重結合を含む。
さらなる実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(I)の化合物の二環式部分は、1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
さらなる実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−である。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
一実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(I)の化合物は少なくとも1つの環内二重結合を含む。
さらなる実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(I)の化合物の二環式部分は、1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
一実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−である。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
一実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(I)の化合物は、少なくとも1つの環内二重結合を含む。
さらなる実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(I)の二環式部分は、1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
さらに別の実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(I)の化合物は、少なくとも1つの環内二重結合を含む。
さらなる実施形態において、q、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、Yは−NH−であるとともにXは−O−であり、Aは5員または6員のヘテロアリールであり、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(I)の二環式部分は、1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、本発明では、式(I)(式中、A、B、W、X、Y、Z、R3、p、q、r、sおよびu、ならびにR1およびR2のそれぞれの存在は、互いに独立して選択される)の化合物が提供される。
別の実施形態において、式(I)の化合物は精製された形態である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式:
およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体を有し、
式中、
Wは、結合、−C(O)O−または−S(O)
2−であり;
Xは、−O−または−NH−であり;
Yは、−O−であり;
Zは、結合、−CH
2−または−O−であり;
Aは、ヘテロアリールであり、これは、非置換であるかまたは、(同じかまたは異なっていることができ、アルキル、ハロおよび−O−アルキルから選択される)最大2個の基で場合によって置換されており、Yが−O−である場合、Aはピリジル以外であり;
Bは、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリール基であり、これらのそれぞれは、非置換であるかまたは、(同じかまたは異なっていることができ、アルキル、ヘテロアリール、ハロ、−CN、−S(O)
2−アルキルおよび−S(O)
2−シクロアルキルから選択される)最大3個の基で場合によって置換され得;
R
3は、アルキル、−アルキレン−アリール、−シクロアルキル、−アルキレン−O−アルキルまたはハロアルキルであり、ここで、シクロアルキル基は、非置換であるかまたはアルキル基で置換され得る。
R7はHであり;
pは、0、1または2であり;
qは、0、1または2であり;
rは、0、1または2であり;
sは、0、1または2であり;
uは、0、1または2である。
一実施形態において、式(I’)の化合物について、Wは結合である。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Wは−S(O)2−である。
別の実施形態において、Wは結合であり、R3は、アリール、−アルキレン−アリールまたはアルキルである。
別の実施形態において、Wは結合であり、R3はフェニルである。
別の実施形態において、Wは結合であり、R3はベンジルである。
一実施形態において、式(I’)の化合物について、R3はシクロアルキルまたはアルキルであり、ここで、シクロアルキル基は、非置換であるかまたはアルキル基で場合によって置換されている。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、R3は、シクロプロピル、1−メチルシクロプロピル、イソプロピル、1−メチルシクロブチル、ベンジル、−CH2CH2−O−CH3または−CF3−である。
一実施形態において、式(I’)の化合物について、基−W−R3は、−S(O)2−シクロプロピル、−S(O)2−シクロブチル、−S(O)2CF3、−S(O)2CH2CH2OCH3、−C(O)O−シクロプロピル、−C(O)O−シクロブチル、−C(O)O−(1−メチルシクロプロピル)、−C(O)O−(1−メチルシクロブチル)、−C(O)O−(1−メチルシクロプロピル)、−C(O)O−イソプロピルまたはベンジルである。
一実施形態において、式(I’)の化合物について、Xは−NH−または−O−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Xは−NH−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、XおよびYは、それぞれ−O−である。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Aは5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Aは、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
である。
さらに別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Aは、
(式中、Qは、H、メチル、Fまたはメトキシである)
である。
さらに別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Aは、
一実施形態において、式(I’)の化合物について、Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Bはピリジルであり、これは、非置換であるかまたは最大3個の基で場合によって置換されている。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Bはフェニルであり、これは、非置換であるかまたは、アルキル、−CN、−S(O)2−アルキルおよび−S(O)2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロからそれぞれ独立して選択される最大3個の基で場合によって置換されている。
さらに別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Bはフェニルであり、これは、非置換であるかまたは、メチル、トリアゾリル、−CN、−Cl、−F、−S(O)2CH3および−S(O)2−シクロプロピルからそれぞれ独立して選択される最大3個の基で場合によって置換されている。
一実施形態において、式(I’)の化合物について、Xは−NH−または−O−であり;Yは−O−であり;Aは、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり;Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Xは−NH−または−O−であり;Yは−O−であり;Aは、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり;Bはフェニルであり、これは、非置換であるかまたは、(アルキル、−CN、−S(O)
2−アルキル、−S(O)
2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロからそれぞれ独立して選択される)最大3個の基で場合によって置換されている。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、Xは−NH−または−O−であり;Yは−O−であり;Aは、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり;Bはピリジルであり、これは、非置換であるかまたは最大3個の基で場合によって置換されている。
一実施形態において、式(I’)の化合物について、XはおよびYは、それぞれ−O−であり;Yは−O−であり;Aは、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり;Bはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、XはおよびYは、それぞれ−O−であり;Yは−O−であり;Aは、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり;Bはフェニルであり、これは、非置換であるかまたは、(アルキル、−CN、−S(O)
2−アルキル、−S(O)
2−シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロからそれぞれ独立して選択される)最大3個の基で場合によって置換されている。
別の実施形態において、式(I’)の化合物について、XはおよびYは、それぞれ−O−であり;Yは−O−であり;Aは、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり;Bはピリジルであり、これは、非置換であるかまたは最大3個の基で場合によって置換されている。
一実施形態において、基B−X−A−Y−は、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
である。
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基:
さらに別の実施形態において、基:
一実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
(式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである)
であり、基:
一実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
別の実施形態において、基−B−X−A−Y−は、
一実施形態において、本発明では、式(I’)の化合物(式中、A、B、W、X、Y、Z、R3、p、q、r、sおよびuは、互いに独立して選択される)の化合物が提供される。
別の実施形態において、式(I’)の化合物は、精製された形態である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(I)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1個の存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1個の存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別の実施形態において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(I)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Rはシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(I)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(I)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり、R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(I)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在は、Hである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在は、Hである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在は、ハロである。
さらなる実施形態において、R2は少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである
さらに別のもう1つの実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり、R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり、R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(I)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別のもう1つの実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ig):
(式中、A、B、ZおよびR
3は、式(I)の化合物について上に定義されている)
を有する。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、Zは−N(R10)−である。
別の実施形態において、Zは−O−である。
さらに別の実施形態において、Zは−S−である。
別の実施形態において、Zは−C(R1)2−である。
さらに別の実施形態において、Zは−CH2−である。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらなる別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
一実施形態において、基−O−A−O−Bは、
一実施形態において、本発明では、式(I)(式中、A、B、W、X、Y、Z、R、p、q、r、s、u、R1のそれぞれの存在、R2のそれぞれの存在、およびR3は互いに独立して選択される)の化合物が提供される。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ih):
またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を有し、式中、A、B、X、Y、R
3、およびR
1のそれぞれの存在は、式(I)の化合物について上に定義されており、R
1aは、H、ハロまたはアルキルである。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ij):
またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を有し、式中、A、B、X、Y、R
3、およびR
1のそれぞれの存在は、式(I)の化合物について上に定義されており、R
1aは、H、ハロまたはアルキルである。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ik):
またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を有し、式中、A、B、X、Y、R
3、およびR
1のそれぞれの存在は、式(I)の化合物について上に定義されており、R
1aは、H、ハロまたはアルキルである。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Im):
またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を有し、式中、A、B、X、Y、R
3、およびR
1のそれぞれの存在は、式(I)の化合物について上に定義されており、R
1aは、H、ハロまたはアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物は精製された形態である。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(In):
またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を有し、式中、
Aは、6員のヘテロアリールであり;
Bは、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり;
Wは、結合、−C(O)O−または−S(O)
2−であり;
Xは、−O−または−NH−であり;
Yは、−O−であり;
Zは、結合または−O−であり;
R
3は、アルキル、−(アルキレン)
t−シクロアルキル、ハロアルキルまたはアリールであり、ここで、シクロアルキル基は、非置換であるかまたはアルキル基で場合によって置換され得、Wが−S(O)
2−である場合、R
3はアルキル以外であり;
qは、0、1または2である。
一実施形態において、式(In)の化合物は、精製された形態である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、式:
(式中、Gは、−N−または−CH−であり;
Wは、−C(O)O−または−S(O)
2−であり;
Xは、−O−または−NH−であり;
Zは、結合または−O−であり;
R
3は、アルキルまたはシクロアルキルであり;
R
20は、メチル、−F、−Cl、−CN、−S(O)
2−アルキルおよび−S(O)
2−シクロアルキルからそれぞれ独立して選択される最大3個の任意選択の環置換基を表し、Gが−N−である場合、R
20基は、Gに結合していることはできず、Gが−CH−である場合、R
20基はGに結合していることができ;
qは、0または1である)
を有する。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Gは−CH−であり;Xは−NH−であり;qは1であり;Zは結合であり;Wは−S(O)2−であり;R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、Gは−CH−であり;Xは−NH−であり;qは1であり;Zは結合であり;Wは−S(O)2−であり;R3はシクロアルキルであり;2個のR20基が存在している。
さらに別の実施形態において、Gは−CH−であり;Xは−NH−であり;qは1であり;Zは結合であり;Wは−S(O)2−であり;R3はシクロアルキルであり;2個のR20基が存在しており、ここで、R20基の一方は、−Fまたは−Clであり、他方は−CNである。
さらに別の実施形態において、Gは−CH−であり;Xは−NH−であり;qは1であり;Zは結合であり;Wは−S(O)2−であり;R3はシクロプロピルまたはシクロブチルであり;2個のR20基が存在しており、ここで、R20基の一方は、−Fまたは−Clであり、他方は−CNである。
一実施形態において、本発明では、式(Io)(式中、G、W、X、Z、R3、R20およびqは、互いに独立して選択される)の化合物が提供される。
別の実施形態において、式(Io)の化合物は精製された形態である。
式(II)の二環式ヘテロ環誘導体
本発明ではさらに、式(II):
の二環式ヘテロ環誘導体ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体が提供され、式中、A、B、W、X、Y、Z、R、R
1、R
2、R
3、q、p、rおよびsは、式(II)の化合物について上に定義されている。
一実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは結合である。
別の実施形態において、Wは−C(O)−である。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2N(R10)−である。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)N(R10)−である。
一実施形態において、Xは−C(R1)2−である。
別の実施形態において、Xは−O−である。
別の実施形態において、Xは−S−である。
さらに別の実施形態において、Xは−N(R10)−である。
一実施形態において、Yは−C(R1)2−である。
別の実施形態において、Yは−O−である。
別の実施形態において、Yは−S−である。
さらに別の実施形態において、Yは−N(R10)−である。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−である。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
さらなる実施形態において、RはHであり、Wは−C(O)O−であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
さらなる実施形態において、RはHであり、Wは−S(O)2−であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
一実施形態において、Aはアリールである。
別の実施形態において、Aは5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Aはフェニルである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルである。
別の実施形態において、Aはピリジルである。
さらに別の実施形態において、Yは−O−であり、Aはピリミジニルである。
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルである。
一実施形態において、Bはアリールである。
別の実施形態において、Bは5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Bはフェニルである。
さらに別の実施形態において、Bはピリミジニルである。
別の実施形態において、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、Yは−O−であり、Bはピリジルである。
一実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらなる実施形態において、Yは−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
一実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、これらのそれぞれは、アルキル、アリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
別の実施形態において、AおよびBは、フェニル、ピリジルおよびピリミジニルからそれぞれ独立して選択され、これらのそれぞれは、アルキル、アリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
別の実施形態において、AおよびBは、フェニル、ピリジルおよびピリミジニルからそれぞれ独立して選択され、これらのそれぞれは、メチル、フェニルおよびクロロからそれぞれ独立して選択される1個または複数の置換基で場合によって置換され得る。
さらに別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのそれぞれは、アルキル、アリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのそれぞれは、メチル、フェニルおよびクロロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
一実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBは、少なくとも1個のアルキル基でそれぞれ置換されている。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBは、メチル基でそれぞれ置換されている。
一実施形態において、基B−X−A−Y−は、
一実施形態において、R1のそれぞれの存在は、H、ハロまたは−OHから選択される。
別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
さらに別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はOHである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はハロである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3は直鎖アルキル基である。
別の実施形態において、R3は分岐アルキル基である。
さらに別の実施形態において、R3はメチルである。
別の実施形態において、R3はエチルである。
別の実施形態において、R3はイソプロピルである。
さらなる実施形態において、R3はt−ブチルである。
別の実施形態において、R3はアルケニルである。
別の実施形態において、R3はアルキニルである。
さらに別の実施形態において、R3はハロアルキルである。
一実施形態において、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、R3はシクロブチルである。
さらに別に実施形態において、R3はシクロペンチルである。
別の実施形態において、R3はシクロヘキシルである。
さらに別の実施形態において、R3はアリールである。
別の実施形態において、R3はフェニルである。
さらに別の実施形態において、R3はナフチルである。
別の実施形態において、R3は−アルキレン−アリールである。
別の実施形態において、R3はベンジルである。
さらに別の実施形態において、R3は−アルキレン−O−アルキレン−アリールである。
1つの実施形態において、RはHである。
別の実施形態において、Rはアルキルである。
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3は、アリール、−アルキレン−アリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキレン−アリールまたは−アルキレン−シクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3は、フェニル、t−ブチル、4−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−ニトロベンジル、4−(C(O)OCH3)フェニル、ナフチル、2−クロロベンジル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、2−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、ベンジル、4−メチルフェニル、ネオペンチル、シクロペンチル、sec−ブチル、ブテニル、ブチニル、プロペニル、プロピニル、イソプロペニル、シクロブチル、イソプロピル、−CH2−シクロプロピル、−CH(シクロプロピル)(CH3)、−CH(シクロプロパニル)2または−CH(CH3)フェニルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、アリール、アルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−アリールまたはシクロアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、4−フルオロフェニル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、5−クロロ−チオフェニル、シクロプロピル、4−(NHC(O)CH3)フェニル、ベンジル、3−クロロベンジル、4−クロロベンジル、sec−ブチル、4−メチルベンジルまたは2−クロロベンジルである。
別の実施形態において、Wは−NH−であり、R3はアリールまたはアルキルである。
一実施形態において、pおよびqは、それぞれ1である。
別の実施形態において、rおよびsは、それぞれ0である。
別の実施形態において、p、q、rおよびsは、それぞれ1である。
一実施形態において、pおよびqの合計は1である。
別の実施形態において、pおよびqの合計は2である。
別の実施形態において、pおよびqの合計は3である。
さらに別の実施形態において、pおよびqの合計は4である。
別の実施形態において、pおよびqの合計は5である。
さらに別の実施形態において、pおよびqの合計は6である。
一実施形態において、rおよびsの合計は1である。
別の実施形態において、rおよびsの合計は2である。
別の実施形態において、rおよびsの合計は3である。
さらに別の実施形態において、rおよびsの合計は4である。
別の実施形態において、rおよびsの合計は5である。
さらに別の実施形態において、rおよびsの合計は6である。
別の実施形態において、pおよびrはそれぞれ1であり、qは0であり、sは2である。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルであり、B−X−A−Y−は、
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(II)の化合物は、少なくとも1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルであり、基B−X−A−Y−は、
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はシクロアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はシクロアルキルであり、式(II)の化合物は、少なくとも1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、式(II)の化合物は、式(IIa):
(式中、A、B、W、R
1およびR
3は、式(II)の化合物について上に定義されている)
を有する。
一実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在は、H以外である。
一実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、−O−A−O−Bは、
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3はアルキルであり、−O−A−O−Bは、
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はアルキルまたはシクロアルキルであり、基−O−A−O−Bは、
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(II)の化合物は、式(IIb):
(式中、A、B、W、R
1およびR
3は、式(II)の化合物について上に定義されている)
を有する。
一実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在は、H以外である。
一実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、−O−A−O−Bは、
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3はアルキルであり、−O−A−O−Bは、
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はアルキルまたはシクロアルキルであり、基−O−A−O−Bは、
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、本発明では、式(II)(式中、A、B、W、X、Y、Z、R、p、q、rおよびs、R1のそれぞれの存在、ならびにR3は、互いに独立して選択される)の化合物が提供される。
別の実施形態において、式(II)の化合物は、精製された形態である。
式(III)の二環式ヘテロ環誘導体
本発明ではさらに、式(III):
の二環式ヘテロ環誘導体ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体が提供され、式中、A、B、W、X、Y、Z、R、R
1、R
2、R
3、p、q、rおよびsは、式(III)の化合物について上に定義されている。
一実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは結合である。
別の実施形態において、Wは−C(O)−である。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2N(R10)−である。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)N(R10)−である。
一実施形態において、Xは−C(R1)2−である。
別の実施形態において、Xは−O−である。
別の実施形態において、Xは−S−である。
さらに別の実施形態において、Xは−N(R10)−である。
一実施形態において、Yは−C(R1)2−である。
別の実施形態において、Yは−O−である。
別の実施形態において、Yは−S−である。
さらに別の実施形態において、Yは−N(R10)−である。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−である。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
さらなる実施形態において、RはHであり、Wは−C(O)O−であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
さらなる実施形態において、RはHであり、Wは−S(O)2−であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
一実施形態において、Aはアリールである。
別の実施形態において、Aは5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Aはフェニルである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルである。
別の実施形態において、Aはピリジルである。
さらに別の実施形態において、Yは−O−であり、Aはピリミジニルである。
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルである。
一実施形態において、Bはアリールである。
別の実施形態において、Bは5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Bはフェニルである。
さらに別の実施形態において、Bはピリミジニルである。
別の実施形態において、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、Yは−O−であり、Bはピリジルである。
一実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらなる実施形態において、Yは−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
一実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、これらのそれぞれは、アルキル、アリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
別の実施形態において、AおよびBは、フェニル、ピリジルおよびピリミジニルからそれぞれ独立して選択され、これらのそれぞれは、アルキル、アリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
別の実施形態において、AおよびBは、フェニル、ピリジルおよびピリミジニルからそれぞれ独立して選択され、これらのそれぞれは、メチル、フェニルおよびクロロからそれぞれ独立して選択される1個または複数の置換基で場合によって置換され得る。
さらに別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのそれぞれは、アルキル、アリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのそれぞれは、メチル、フェニルおよびクロロからそれぞれ独立して選択される1個または複数の置換基で場合によって置換され得る。
一実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのは、少なくとも1個のアルキル基でそれぞれ置換され得る。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのは、メチル基でそれぞれ置換され得る。
一実施形態において、基B−X−A−Y−は、
一実施形態において、R1のそれぞれの存在は、H、ハロまたは−OHから選択される。
別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
さらに別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はOHである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はハロである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はFである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在は、H、アルキルまたは−OHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在は−OHである。
さらに別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はアルキルである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3は直鎖アルキル基である。
別の実施形態において、R3は分岐アルキル基である。
さらに別の実施形態において、R3はメチルである。
別の実施形態において、R3はエチルである。
別の実施形態において、R3はイソプロピルである。
さらなる実施形態において、R3はt−ブチルである。
別の実施形態において、R3はアルケニルである。
別の実施形態において、R3はアルキニルである。
さらに別の実施形態において、R3はハロアルキルである。
一実施形態において、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、R3はシクロブチルである。
さらに別の実施形態において、R3はシクロペンチルである。
別の実施形態において、R3はシクロヘキシルである。
さらに別の実施形態において、R3はアリールである。
別の実施形態において、R3はフェニルである。
さらに別の実施形態において、R3はナフチルである。
別の実施形態において、R3は−アルキレン−アリールである。
別の実施形態において、R3はベンジルである。
さらに別の実施形態において、R3は−アルキレン−O−アルキレン−アリールである。
一実施形態において、RはHである。
別の実施形態において、Rはアルキルである。
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3は、アリール、−アルキレン−アリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキレン−アリールまたは−アルキレン−シクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3は、フェニル、t−ブチル、4−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−ニトロベンジル、4−(C(O)OCH3)フェニル、ナフチル、2−クロロベンジル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、2−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、ベンジル、4−メチルフェニル、ネオペンチル、シクロペンチル、sec−ブチル、ブテニル、ブチニル、プロペニル、プロピニル、イソプロペニル、シクロブチル、イソプロピル、−CH2−シクロプロピル、−CH(シクロプロピル)(CH3)、−CH(シクロプロパニル)2または−CH(CH3)フェニルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、アリール、アルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−アリールまたはシクロアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、4−フルオロフェニル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、5−クロロ−チオフェニル、シクロプロピル、4−(NHC(O)CH3)フェニル、ベンジル、3−クロロベンジル、4−クロロベンジル、sec−ブチル、4−メチルベンジルまたは2−クロロベンジルである。
別の実施形態において、Wは−NH−であり、R3はアリールまたはアルキルである。
一実施形態において、pおよびuは、それぞれ1である。
別の実施形態において、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0である。
一実施形態において、pおよびqは、それぞれ1である。
別の実施形態において、rおよびsは、それぞれ0である。
別の実施形態において、p、q、rおよびsは、それぞれ1である。
一実施形態において、pおよびqの合計は1である。
別の実施形態において、pおよびqの合計は2である。
別の実施形態において、pおよびqの合計は3である。
さらに別の実施形態において、pおよびqの合計は4である。
別の実施形態において、pおよびqの合計は5である。
さらに別の実施形態において、pおよびqの合計は6である。
一実施形態において、rおよびsの合計は1である。
別の実施形態において、rおよびsの合計は2である。
別の実施形態において、rおよびsの合計は3である。
さらに別の実施形態において、rおよびsの合計は4である。
別の実施形態において、rおよびsの合計は5である。
さらに別の実施形態において、rおよびsの合計は6である。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルであり、B−X−A−Y−は、
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロルピルまたはt−ブチルである。
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロルピルまたはt−ブチルであり、式(III)の化合物は、少なくとも1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルであり、基B−X−A−Y−は、
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はシクロアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はシクロアルキルであり、式(III)の化合物は、少なくとも1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIIa):
(式中、A、B、WおよびR
3は、式(III)の化合物について上に定義されている)を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、−O−A−O−Bは、
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3はアルキルであり、−O−A−O−Bは、
一実施形態において、WはC(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はアルキルまたはシクロアルキルであり、基−O−A−O−Bは、
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIIb):
(式中、A、B、W、R
1およびR
3は、式(III)の化合物について上に定義されている)
を有する。
一実施形態において、R1はHである。
別の実施形態において、R1はアルキルである。
別の実施形態において、R1はメチルである。
一実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、−O−A−O−Bは、
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3はアルキルであり、−O−A−O−Bは、
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はアルキルまたはシクロアルキルであり、基−O−A−O−Bは、
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIIc):
(式中、A、B、W、R
1、R
2およびR
3は、式(III)の化合物に対して上に定義されている)
を有する。
一実施形態において、R1のそれぞれの存在は、Hである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在は、H以外である。
一実施形態において、R2のそれぞれの存在は、Hである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在は、H以外である。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在は、アルキルである。
一実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、−O−A−O−Bは、
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3はアルキルであり、−O−A−O−Bは、
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はアルキルまたはシクロアルキルであり、基−O−A−O−Bは、
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIId):
(式中、A、B、W、R
1、R
2およびR
3は、式(III)の化合物について上に定義されている)
を有する。
一実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はH以外である。
一実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在は、H以外である
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はアルキルである。
一実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、−O−A−O−Bは、
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3はアルキルであり、−O−A−O−Bは、
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルまたはシクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はアルキルまたはシクロアルキルであり、基−O−A−O−Bは、
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、本発明では、式(III)(式中、A、B、W、X、Y、Z、R、p、q、r、s、R1のそれぞれの存在、R2のそれぞれの存在、およびR3は、互いに独立して選択される)の化合物が提供される。
一実施形態において、式(III)の化合物は精製された形態である。
式(IV)の二環式ヘテロ環誘導体
本発明ではさらに、式(IV):
の二環式ヘテロ環誘導体ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体が提供され、式中、A、B、W、X、Y、Z、R、R
1、R
2、R
3、p、q、rおよびsは、式(IV)の化合物について上に定義されている。
一実施形態において、Wは−C(O)O−である。
別の実施形態において、Wは結合である。
別の実施形態において、Wは−C(O)−である。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2N(R10)−である。
さらなる実施形態において、Wは−C(O)N(R10)−である。
一実施形態において、Xは−C(R1)2−である。
別の実施形態において、Xは−O−である。
別の実施形態において、Xは−S−である。
さらに別の実施形態において、Xは−N(R10)−である。
一実施形態において、Yは−C(R1)2−である。
別の実施形態において、Yは−O−である。
別の実施形態において、Yは−S−である。
さらに別の実施形態において、Yは−N(R10)−である。
一実施形態において、Zは−C(R1)2−である。
別の実施形態において、Zは−O−である。
別の実施形態において、Zは−S−である。
さらに別の実施形態において、Zは−N(R10)−である。
別の実施形態において、Zは−CHR1−である。
別の実施形態において、Zは−CH2−である。
さらに別の実施形態において、Zは−NH−である。
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、Zは結合である。
一実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Zは結合である。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−である。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
さらなる実施形態において、RはHであり、Wは−C(O)O−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
さらなる実施形態において、RはHであり、Wは−S(O)2−であり、Zは結合であり、Xは−O−であり、Yは−O−である。
一実施形態において、Aはアリールである。
別の実施形態において、Aは5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Aはフェニルである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルである。
別の実施形態において、Aはピリジルである。
さらに別の実施形態において、Yは−O−であり、Aはピリミジニルである。
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルである。
一実施形態において、Bはアリールである。
別の実施形態において、Bは5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Bはフェニルである。
さらに別の実施形態において、Bはピリミジニルである。
別の実施形態において、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、Yは−O−であり、Bはピリジルである。
一実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらなる実施形態において、Yは−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
一実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、これらのそれぞれは、アルキル、アリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
別の実施形態において、AおよびBは、フェニル、ピリジルおよびピリミジニルからそれぞれ独立して選択され、これらのそれぞれは、アルキル、アリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
別の実施形態において、AおよびBは、フェニル、ピリジルおよびピリミジニルからそれぞれ独立して選択され、これらのそれぞれは、メチル、フェニルおよびクロロからそれぞれ独立して選択される1個または複数の置換基で場合によって置換され得る。
さらに別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのそれぞれは、アルキル、アリールおよびハロから独立して選択される1個の置換基で場合によって置換され得る。
さらなる実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBのそれぞれは、メチル、フェニルおよびクロロからそれぞれ独立して選択される1個または複数の置換基で場合によって置換され得る。
一実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBは、少なくとも1個のアルキル基でそれぞれ置換されている。
別の実施形態において、XおよびYは、それぞれ−O−であり、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルであり、ここで、AおよびBは、メチル基でそれぞれ置換されている。
一実施形態において、基B−X−A−Y−は、
一実施形態において、R1のそれぞれの存在は、H、ハロまたは−OHから選択される。
別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
さらに別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はOHである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はハロである。
別の実施形態において、R1の少なくとも1つの存在はFである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在は、H、アルキルまたは−OHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在は−OHである。
さらに別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はアルキルである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3は直鎖アルキル基である。
別の実施形態において、R3は分岐アルキル基である。
さらに別の実施形態において、R3はメチルである。
別の実施形態において、R3はエチルである。
別の実施形態において、R3はイソプロピルである。
さらなる実施形態において、R3はt−ブチルである。
別の実施形態において、R3はアルケニルである。
別の実施形態において、R3はアルキニルである。
さらに別の実施形態において、R3はハロアルキルである。
一実施形態において、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、R3はシクロブチルである。
さらに別の実施形態において、R3はシクロペンチルである。
別の実施形態において、R3はシクロヘキシルである。
さらに別の実施形態において、R3はアリールである。
別の実施形態において、R3はフェニルである。
さらに別の実施形態において、R3はナフチルである。
別の実施形態において、R3は−アルキレン−アリールである。
別の実施形態において、R3はベンジルである。
さらに別の実施形態において、R3は−アルキレン−O−アルキレン−アリールである。
一実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3は、アリール、−アルキレン−アリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキレン−アリールまたは−アルキレン−シクロアルキルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)O−であり、R3は、フェニル、t−ブチル、4−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−ニトロベンジル、4−(C(O)OCH3)フェニル、ナフチル、2−クロロベンジル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、2−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、ベンジル、4−メチルフェニル、ネオペンチル、シクロペンチル、sec−ブチル、ブテニル、ブチニル、プロペニル、プロピニル、イソプロペニル、シクロブチル、イソプロピル、−CH2−シクロプロピル、−CH(シクロプロピル)(CH3)、−CH(シクロプロパニル)2または−CH(CH3)フェニルである。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、アリール、アルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−アリールまたはシクロアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3は、4−フルオロフェニル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、5−クロロ−チオフェニル、シクロプロピル、4−(NHC(O)CH3)フェニル、ベンジル、3−クロロベンジル、4−クロロベンジル、sec−ブチル、4−メチルベンジルまたは2−クロロベンジルである。
別の実施形態において、Wは−NH−であり、R3はアリールまたはアルキルである。
一実施形態において、pおよびuは、それぞれ1である。
別の実施形態において、pおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0である。
別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合である。
さらに別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−である。
さらなる実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−である。
別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
一実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
さらに別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(IV)の化合物は、少なくとも1つの環内二重結合を含む。
さらに別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−C(O)O−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(IV)の化合物は、1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
さらに別の実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(IV)の化合物は、少なくとも1つの環内二重結合を含む。
さらなる実施形態において、p、qおよびuは、それぞれ1であり、rおよびsは、それぞれ0であり、Zは結合であり、Wは−S(O)2−であり、XおよびYのそれぞれは、−O−であり、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールであり、R1およびR2のそれぞれの存在はHであり、R3はイソプロピルまたはt−ブチルであり、式(IV)の化合物は、1つの環内二重結合を含む。
一実施形態において、式(IV)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(IV)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(IV)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(IV)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(IV)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(IV)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−または−S(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)の化合物は、式:
(式中、R
1、A、BおよびR
3は、式(IV)の化合物について上に定義されており、Wは−C(O)O−またはS(O)
2−であり、R
1aのそれぞれの存在は、H、ハロまたはアルキルから独立して選択される)
を有する。
一実施形態において、Wは−C(O)−である。
別の実施形態において、Wは−S(O)2−である。
さらに別の実施形態において、R1のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2のそれぞれの存在はHである。
別の実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はハロである。
さらなる実施形態において、R2の少なくとも1つの存在はFである。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、R3はシクロアルキルである。
一実施形態において、R3はイソプロピルまたはt−ブチルである。
別において、R3はシクロプロピルである。
別の実施形態において、Wは−C(O)−であり、R3はアルキルである。
さらに別の実施形態において、Wは−S(O)2−であり、R3はシクロアルキルである。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
さらに別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらに別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
さらなる実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−C(O)O−であり;R
3はアルキルである。
別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
であり;Wは−S(O)
2−であり;R
3はシクロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)の化合物は、式(IVg):
(式中、A、B、ZおよびR
3は、式(IV)の化合物について上に定義されている)
を有する。
一実施形態において、R3はアルキルである。
別の実施形態において、Zは−N(R10)−である。
別の実施形態において、Zは−O−である。
さらに別の実施形態において、Zは−S−である。
別の実施形態において、Zは−C(R1)2−である。
さらに別の実施形態において、Zは−CH2−である。
別の実施形態において、AおよびBは、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリールである。
別の実施形態において、Aはピリミジニルであり、Bはピリジルである。
さらなる別の実施形態において、基−O−A−O−Bは、
一実施形態において、基−O−A−O−Bは、
一実施形態において、本発明では、式(IV)(式中、A、B、W、X、Y、Z、R、p、q、r、s、u、R1のそれぞれの存在、R2のそれぞれの存在、およびR3は、互いに独立して選択される)の化合物が提供される。
一実施形態において、式(IV)の化合物は、精製された形態である。
二環式ヘテロ環誘導体の非限定的な例には、以下:
に示される化合物1から86ならびにそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体が含まれるが、これらには限定されない。
本発明のさらなる具体的な化合物には、直下の表に示されるとおりの化合物499〜501、511〜523、および564〜610、ならびにそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体が含まれる。
本発明のさらなる具体的な化合物には、本明細書において以下の実施例の項に示されるとおりの化合物87〜498、502〜510、524〜563および611、ならびにそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグおよび立体異性体が含まれる。
二環式ヘテロ環誘導体を製造する方法
二環式ヘテロ環誘導体を製造するために有用な方法は、以下の実施例に示され、スキーム1〜7で一般化される。代わりの合成経路および類似の構造は、有機合成の当業者に明らかである。
スキーム1は、二環式ヘテロ環誘導体を製造するために有用な中間体である、式iiiの化合物を製造するために有用な方法を示す。
(式中、AおよびBは、式(I)、(II)、(III)および(IV)の化合物について上に定義されており;Gは、−OH、−SH、−NHR
10または炭素求核試薬であり、Xは、−S−、−O−、−C(R
1)
2−または−NR
10である)
式iのジクロロアリールまたはヘテロアリール化合物は、炭酸カリウムなどの非求核塩基の存在下で式iiの化合物と反応させて、式iiiの中間体化合物を得ることができる。
スキーム2は、式(I)の化合物を製造するために有用な一般的方法を示す。
(式中、Lは、−(アルキレン)
t−OH、−(アルキレン)
t−N(R
10)Hまたは−SHであり;tは0または1であり;R、R
1、R
2、R
3、R
10、W、X,Y、Z、A、B、p、q、r、sおよびuは、式(I)の化合物について上に定義されている)
式vの化合物は、Jonesらに対する国際公開第WO07/035355号に記載された方法を用いて、カリウムt−ブトキシドの存在下で式iiiの化合物と結合させ、式(I)の化合物を得ることができる。
式vの化合物は、市販されているか、または有機化学の当業者に周知の方法を用いて調製することができる。
スキーム3は、式(II)の化合物を製造するために有用な一般的方法を示す。
(式中、Lは、−OHまたは−SHであり、R、R
1、R
3、R
10、W、X、Y、Z、A、B、p、q、rおよびsは、式(II)の化合物について上に定義されている)
式viの化合物は、Jonesらに対する国際公開第WO07/035355号に記載された方法を用いて、カリウムt−ブトキシドの存在下で式iiiの化合物と結合させて、式(II)の化合物を得ることができる。
式viの化合物は、市販されているか、または有機化学の当業者に周知の方法を用いて調製することができる。あるいは、式viの化合物は、以下のスキーム7および以下の実施例の項で記載される方法を用いて調製することができる。
スキーム4は、式(III)の化合物を製造するために有用な一般的方法を示す。
(式中、Lは、−OHまたは−SHであり、R、R
1、R
2、R
3、R
10、W、X、Y、Z、A、B、p、q、r、sおよびuは、式(III)の化合物について上に定義されている)
式viiの化合物は、Jonesらに対する国際公開第WO07/035355号に記載された方法を用いて、カリウムt−ブトキシドの存在下で式iiiの化合物と結合させて、式(III)の化合物を得ることができる。
式viiの化合物は、市販されているか、または有機化学の当業者に周知の方法を用いて調製することができる。あるいは、式viの化合物は、以下のスキーム5および6ならびに以下の実施例の項で記載される方法を用いて調製することができる。
スキーム5は、式xの化合物を製造するために有用な方法を示し、これは、式(III)(式中、Yは−O−であり;Wは−C(O)−であり;R1およびR2のそれぞれの存在はHであり;pおよびqは、それぞれ0であり;rおよびsはそれぞれ1である)の化合物を製造するために有用である式viiの化合物である。
(式中、Bnはベンジルである)
式viiiの化合物は、J. Med. Chem.、48巻:5009頁(2005年)に記載されている、上に示される2段階工程を用いて化合物xに変換される。
スキーム6は、式(III)(式中、Yは−O−であり;Wは−C(O)−であり;R1のそれぞれの存在はHであり;R2は、Hまたはアルキルであり;pは0であり;qは2であり;rおよびsはそれぞれ1である)の化合物を製造するために有用である式viiの化合物である、式xの化合物を製造するために有用な方法を示す。
(式中、R
2はHまたはアルキルであり、R
3は式(II)の二環式ヘテロ環誘導体について上に定義されている)
式xiの化合物は、Heterocycles 28巻:29頁(1989年)に記載された方法を用いて、式xiiの化合物に変換される。その後、国際公開第WO94/15933号に記載された方法に従って、式xiiの化合物のケトン基は、例えば、NaBH
4を用いて還元し、次いで、そのトシル基を除去して、式xiiiの化合物を得る。最後に、式xiiiの化合物は、式R
3C(O)Clの塩化カルボニルと反応させ、式xivの化合物を得ることができる。
スキーム7は、式(II)(式中、Yは−O−であり;Wは−C(O)−であり;R1のそれぞれの存在はHであり;p、q、rおよびsは、それぞれ1である)の化合物を製造するために有用である式viの化合物である、式xviiの化合物を製造するために有用な方法を示す。
(式中、R
3は、式(II)の二環式ヘテロ環誘導体について上に定義されている)
マロン酸ジエチルを、非求核塩基の存在下でクロロメチルエチレンオキシドと反応させる。この反応の生成物をNaIで処理し、シクロブチル環を閉じ、その後、シクロブチル環上のヒドロキシ基を適当な保護基で保護して、式xvの化合物を得る。次いで、式xvの化合物をアンモニアと反応させ、スピロ環式化合物xviを得る。式xviの化合物を、水素化アルミニウムリチウム(LAH)を用いて還元し、次いで、式R
3C(O)Clの塩化カルボニルと反応させる。次いで、得られたカルバメート化合物を脱保護し、式xviiのヒドロキシ中間体を得る。
スキーム1〜7に示した出発物質および試薬は、Sigma−Aldrich(St.Lous、MO)およびAcros Organics Co.(Fair Lawn、NJ)などの商業的供給元から入手できるか、または有機合成の当業者に周知の方法を用いて調製することができる。
当業者は、二環式ヘテロ環誘導体の合成には、ある種の官能基の保護(すなわち、特定の反応条件との化学的適合の目的のための誘導体化)の必要性が要求され得ることを理解する。二環式ヘテロ環誘導体の種々の官能基のための好適な保護基およびそれらの導入および除去のための方法は、Greeneら、Protective Groups in
Organic Synthesis、Wiley−Interscience、New York、(1999年)に見いだすことができる。
以下の実施例は、本発明の化合物の具体的例を例証するものであり、その開示の範囲を限定すると解釈されるべきではない。本発明の範囲内の代わりの機構経路および類似の構造は、当業者に明らかであり得る。
一般方法
市販されている溶媒、試薬、および中間体は、受け入れたままで用いた。市販されていない試薬および中間体は、以下に記載した方法で調製した。1H NMRスペクトルは、Gemini As−400(400MHz)で得て、プロトン数、多重性、および結合定数(括弧内にヘルツ単位で示す)とともに、Me4Siからのppmダウンフィールド(down field)として報告する。LC/MSデータを提示する場合、分析は、Applied Biosystems API−100質量分析計およびShimadzu SCL−10A LCカラム:Altech platinum C18、3ミクロン、33mm×7mm内径;勾配流:0分−10%CH3CN、5分−95%CH3CN、7分−95%CH3CN、7.5分−10%CH3CN、9分−停止を用いて行った。観察された親イオンを示す。
(実施例1)
化合物48の調製
KOBu
tの溶液(5.8mL、THF中1.0M、5.8mmol)を、窒素下0℃で化合物1A(1.1g、4.8mmol、Blythinらの国際公開特許第WO98/18788号に記載されている方法に従って調製した)および化合物1B(1.4g、5.8mmol、Jonesらの国際公開特許第WO07/035355号に記載されている方法に従って調製した)の無水THF(100mL)溶液に加えた。反応物をそのままで室温に加温し、添加開始後からの合計3.5時間撹拌した。次いで反応物を水でクエンチし、ジクロロメタン中5%MeOHで抽出した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮して、粗製の残渣を得、これをシリカゲルカートリッジ(ヘキサン類中40〜100%EtOAc)上でクロマトグラフィーにかけて、化合物48(1.0g、40%)を得た。LCMS:427.2(MH
+)。
(実施例2)
化合物49の調製
実施例1に記載した方法を用い、化合物1Aを化合物2A(BlythinらのWO98/18788に記載されている通りに調製した)に置き換えて、化合物49を調製した。LCMS:427.2(MH
+)。
(実施例3)
化合物50の調製
実施例1に記載した方法を用い、化合物1Aを化合物3A(Blythinらの米国特許第5,968,929号に記載されている通りに調製した)に置き換えて、化合物50を調製した。LCMS:413.2(MH
+)。
(実施例4)
化合物51の調製
実施例1に記載した方法を用い、化合物1Aを化合物4A(Blythinらの米国特許第5,968,929号に記載されている通りに調製した)に置き換えて、化合物51を調製した。LCMS:413.2(MH
+)。
(実施例5)
化合物47の調製
実施例1に記載した方法を用い、化合物1Aを化合物5A(MitchらのWO97/40016に記載されている通りに調製した)に置き換えて、化合物47を調製した。LCMS:413.2(MH
+)。
(実施例6)
化合物45の調製
実施例1に記載した方法を用い、化合物1Aを化合物6A(HodgsonらのTetrahedron、60巻、5185頁(2004年)に記載されている通りに調製した)に置き換えて、化合物45を調製した。LCMS:383.2(MH
+)。
(実施例7)
化合物44の調製
実施例1に記載した方法を用い、化合物1Aを化合物7A(HodgsonらのTetrahedron、60巻、5185頁(2004年)に記載されている通りに調製した)に置き換えて、化合物44を調製した。LCMS:383.2(MH
+)。
(実施例8)
化合物46の調製
トリフルオロ酢酸(1mL)を、室温で化合物48(75mg、0.18mmol、実施例1に記載した通りに調製した)のジクロロメタン(2mL)溶液に加え、3.5時間撹拌した。溶液を真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン中(MeOH中2Nアンモニア)(3→10%)を用いるシリカゲルカートリッジ上でクロマトグラフィーにかけて、中間体アミン(57mg、100%)を得た。
クロロギ酸イソプロピルの溶液(0.20mL、トルエン中1.0M、0.20mmol)を、室温で上記からの中間体アミン(33mg、0.10mmol)およびEt3N(42μL、0.30mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に加え、室温で2時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥(MgSO4)させ、真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン中(MeOH中2Nアンモニア)(1→5%)を用いるシリカゲルカートリッジ上でクロマトグラフィーにかけて、化合物46(35mg、84%)を得た。LCMS:413.2(MH+)。
(実施例9)
化合物42の調製
アルコール1A(2.0g、8.8mmol、Blythinらの国際公開特許第WO98/18788号に記載されている方法に従って調製した)のTHF(20mL)溶液を、室温で水素化ナトリウム(0.44g、11mmol)のTHF(10mL)懸濁液に加えた。反応物を30分間撹拌した。市販されているジクロリド9A(1.2g、7.3mmol)およびTHF(10mL)の溶液を反応物に滴下添加した。反応物を3時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥(NaSO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の中間体の一部を次のステップに使用した。
粗製の中間体(70mg、0.20mmol)を、マイクロ波バイアル中、炭酸カリウム(55mg、0.40mmol)および2−クロロ−3−ヒドロキシピリジン(40mg、0.30mmol)のDMF(2mL)混合物に加えた。バイアルを密封し、マイクロ波反応器中190℃の温度で8分間高吸収にて加熱した。反応物を真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO4)させ、真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン/MeOH(97/3)を用いる分取TLCプレート上でクロマトグラフィーにかけて、化合物42(40mg、45%)を得た。LCMS:447.2(MH+)。
2−クロロ−3−ヒドロキシピリジンを2−シアノフェノールに置き換えることにより、以下の化合物を同様に調製した。
テトラフルオロシクロブチルアルコール10A(26mg、0.18mmol)およびトリエチルアミン(50μL)のジクロロメタン(1.5mL)溶液に、ホスゲン(0.15mL、トルエン中1M溶液、0.15mmol)を加え、反応物を室温で3時間撹拌した。化合物10B(50mg、0.15mmol、化合物48のTFA脱保護化により調製した)を、続いてトリエチルアミン(50□L)を反応物に加え、得られた反応物を15時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、得られた残渣を分取TLC(ヘキサン/酢酸エチル(50/50)で溶離した)を用いて精製して、化合物43(5mg、6%)を得た。LCMS:497.3(MH
+)。
(実施例11)
化合物52の調製
ヨードトリメチルシラン(0.15μL、1.5mmol)を、室温で化合物45(114mg、0.30mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に加え、得られた溶液を50℃で加熱し、この温度で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3溶液を加え、得られた溶液を10分間撹拌した。混合物をジクロロメタン中5%MeOHで抽出した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮して化合物11Aを得、実施例8に記載した方法を用いて、これを引き続き化合物52に変換した。LCMS:411.2(MH
+)。
(実施例12)
化合物53の調製
シクロプロピルメタノール(40μL、0.50mmol)およびトリエチルアミン(70μL、0.50mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に、N,N’−ジスクシンイミジルカルボナート(0.102g、0.40mmol)を加え、得られた反応物を室温で16時間撹拌した。次いで化合物10B(33mg、0.10mmol)を、続いてトリエチルアミン(35□L、0.25mmol)を反応物に加え、反応物を室温で4時間撹拌した。粗製の反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl水溶液で洗浄し、次いで有機相を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカートリッジ(ヘキサン類中EtOAc(40→100%)で溶離する)を用いて精製して、化合物53を透明油として得た(36mg、85%)。LCMS:425.2(MH
+)。
シクロプロピルメタノールを適切なアルコール類に置き換えることにより、本発明の以下の化合物を同様に調製した。
化合物16A(83mg、0.39mmol、ZhuらのWO05/14577に記載されている通りに調製した)およびトリエチルアミン(105μL、0.75mmol)のジクロロメタン(1.5mL)溶液に、化合物10B(50mg、0.15mmol)を加え、得られた反応物を室温で15時間撹拌した。次いで粗製の反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NH
4Cl水溶液で洗浄し、有機相を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカートリッジ(ヘキサン類中EtOAc(40→100%)で溶離する)を用いて精製して、化合物58を透明樹脂として得た(44mg、69%)。LCMS:425.2(MH
+)。
(実施例17)
化合物59の調製
化合物10B(0.06g、0.18mmol)、2−クロロベンゾオキサゾール(0.085g、0.55mmol)、およびナトリウム−tert−ブトキシド(0.025g、0.26mmol)のトルエン(2mL)混合物に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(1.6mg、0.0055mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノビフェニル(0.003g、0.01mmol)を加えた。反応物をアルゴン雰囲気下に置き、室温で16時間撹拌した。粗製の反応混合物を真空で濃縮し、得られた残渣を分取TLCプレート(ジクロロメタン/MeOH(95/5))を用いて精製して、化合物59を透明油として得た(31mg、39%)。LCMS:444.2(MH
+)。
(実施例18)
化合物18Aの調製
2−フルオロ−4−ヨードアニリン(3.00g、12.7mmol)、6−メチルピリダジン−2−オン(1.74g、15.8mmol)、8−ヒドロキシキノリン(0,276g、1.9mmol)、CuI(0.362g、1.9mmol)およびK
2CO
3(1.92g、13.9mmol)をDMSO(12mL)中で合わせ、得られた反応物を130℃に加熱し、この温度で20時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、次いでEtOAcおよび水で希釈した。活性炭を得られた溶液に加え、混合物を濾過した。濾液を分液漏斗に移し、有機相を集め、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカ上でフラッシュカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物18Aを黄色固体として得た。
(実施例19)
化合物60の調製
4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(48mg、0.25mmol)を、化合物10B(40mg、0.12mmol)およびトリエチルアミン(51μL、0.37mmol)のジクロロメタン(1.2mL)溶液に加え、反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮して粗製の残渣を得、これをジクロロメタン中(5%MeOH/ジクロロメタン)(0→50%)を用いるシリカゲルカートリッジ上でクロマトグラフィーにかけて、化合物60を白色固体として得た(38mg、64%)。LCMS:485.3(MH
+)。
4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドを適切なスルホニルクロリド類に置き換えて、本発明の以下の化合物を同様に調製した。
化合物10B(8mg、0.025mmol)およびジクロロエタン(1mL)の溶液に、イソシアン酸フェニル(6mg、0.05mmol)を加え、得られた反応物を16時間振盪した。次いでPS−トリサミン(33mg、0.05mmol、Biotageより)、PS−NCO(50mg、0.075mmol、Biotageより)、およびジクロロエタン(0.5mL)を反応混合物に加え、得られた反応物を更に16時間振盪した。粗製の反応混合物を濾過し、ジクロロエタンで濯ぎ、真空で濃縮して、化合物74を得、これを更には精製せずに使用した。LCMS:446.2(MH
+)。
イソシアン酸フェニルの代わりにイソシアン酸イソプロピルを用いて、以下の化合物を同様に調製した。
実施例8に記載した方法を用い、化合物42を中間体化合物22Aを経て化合物77に変換した。LCMS:433.2(MH
+)。
化合物78もこの方法を用いて調製した:
化合物42(0.09g、0.2mmol)、炭酸ナトリウム(0.064g、0.6mmol)、フェニルボロン酸(0.073g、0,6mmol)、アセトニトリル(3mL)、および水(0.6mL)の溶液に、マイクロ波バイアル中でtrans−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.014g、0.02mmol)を加えた。バイアルを密封し、マイクロ波反応器中140℃の温度で14分間高吸収にて加熱した。反応物を真空で濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO
4)させ、真空で濃縮し、得られた残渣を分取TLC(ヘキサン類/酢酸エチル(60/40))を用いて精製して、化合物79(50mg、51%)を得た。LCMS:489.3(MH
+)。
フェニルボロン酸を適切な置換クロロフェニルボロン酸類に置き換えて、本発明の以下の化合物を同様に調製した。
化合物42(0.2g、0.45mmol)のTHF(2mL)溶液に、トリ−n−ブチル(ビニル)錫(0.89g、2.8mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.194g、0.17mmol)を窒素でフラッシュした圧力管中で加えた。反応物を85℃に加熱し、この温度で72時間撹拌した。次いで反応物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。混合物をジクロロメタンで抽出し、有機抽出物を濾過して沈殿物を除去し、次いで乾燥(NaSO
4)させ、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカートリッジ(ヘキサン類中EtOAc(0→40%)で溶離する)を用いて精製して、化合物83を透明油として得た(80mg、45%)。LCMS:439.2(MH
+)。
(実施例25)
化合物84の調製
N−メチル−N−ニトロソ尿素(0.175g、0.17mmol)のエーテル(5mL)溶液を0℃に冷却し、3M水酸化カリウム水溶液(5mL)を滴下添加した。得られた反応物を0℃で30分間撹拌し、次いで有機層を分離し、0℃で化合物83(0.075g、0.17mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に加えた。酢酸パラジウム(0.015g、0.034mmol)を少しずつ加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで真空で濃縮した。得られた残渣を分取TLC(ヘキサン類/酢酸エチル(60/40)で溶離する)を用いて精製して、化合物84を樹脂として得た(26mg、34%)。LCMS:453.2(MH
+)。
(実施例26)
化合物85および86の調製
化合物42(0.03g、0.067mmol)のTHF(2mL)溶液に、密封管中テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.016g、0.013mmol)およびヘキサン類中のジエチル亜鉛(0.67mL、THF中1M溶液、0.67mmol)を含む溶液を加えた。反応物を80℃に加熱し、この温度で約72時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。次いで得られた溶液をジクロロメタンで抽出し、有機抽出物を乾燥(NaSO
4)させ、真空で濃縮した。得られた残渣を分取TLC(ヘキサン類/酢酸エチル(60/40)で溶離する)を用いて精製して、化合物85(1.5mg、5%、LCMS:441.2)および86(6mg、22%)を得た。LCMS:413.2(MH
+)。
適切なスルホニルクロリド類を用いて、本発明の以下の化合物を実施例19に示したのと同様に調製した。
化合物64(76mg、0.18mmol)のジクロロメタン(1.5mL)溶液にm−クロロ過安息香酸(79mg、0.35mmol)を加え、得られた溶液を室温で20時間撹拌した。次いで反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮して粗製の残渣を得、これをジクロロメタンジクロロメタン中(10%[MeOH中2NのNH
3]/ジクロロメタン)(10→60%)を用いるシリカゲルカートリッジ上でクロマトグラフィーにかけて、化合物92を白色固体として得た(80mg、約100%)。LCMS:447.2(MH
+)。
(実施例28)
化合物93の調製
化合物10B(51mg、0.16mmol)およびジクロロメタン(1.5mL)の溶液に、トリエチルアミン(65μL、0.47mmol)およびシクロプロパンカルボニルクロリド(28μL、0.31mmol)を加え、得られた反応物を室温で0.5時間撹拌した。次いで反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮して、粗製の残渣を得、これをシリカゲルカートリッジ(ジクロロメタン中EtOAc、5→20%)上でクロマトグラフィーにかけて、化合物93を白色半固体として得た(50mg、81%)。LCMS:395.2(MH
+)。
上記した方法を用い、シクロプロパンカルボニルクロリドを適切なアシルクロリドまたはスルホニルクロリドに置き換えて、本発明の以下の化合物を調製した。
実施例19に記載した方法を用い、化合物11Aをシクロプロパンスルホニルクロリドと反応させて、化合物98を調製した。LCMS:429.2(MH
+)。
(実施例30)
化合物99の調製
化合物98(50mg、0.12mmol)およびTHF(0.3mL)の混合物に、9−BBNの溶液(0.70mL、THF中0.5M、0.35mmol)を加え、得られた溶液を室温で7時間撹拌した。水(0.2mL)を加え、5分間撹拌した。次いでNaOAc水溶液(0.20mL、3M、0.58mmol)および過酸化水素水溶液(66μL、0.58mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで反応物をブラインで希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮して、粗製の残渣を得、これをシリカゲルカートリッジ[DCM中(10%MeOH/DCM)10→50%]上で精製して、化合物99を白色樹脂として得た(17mg、33%)。LCMS:447.2(MH
+)。
(実施例31)
化合物100の調製
化合物99(38mg、0.085mmol)およびジクロロエタン(1mL)の混合物に、DAST(40μL、0.43mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間および90℃で1.5時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、室温で1時間撹拌し、DCMで抽出した。有機抽出物を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮して、粗製の残渣を得、これを分取TLCプレート(5%MeOH/DCM)上でクロマトグラフィーにかけて、化合物100を灰白色固体として得た(3mg、8%)。LCMS:449.2(MH
+)。
(実施例32)
化合物101の調製
塩化オキサリル(50μL、0.58mmol)のDCM(1.5mL)溶液に、−78℃でDMSO(90μL、1.16mmol)を加え、5分間撹拌した。化合物99(130mg、0.29mmol)のDCM(2mL)溶液を−78℃で加え、15分間撹拌した。Et
3N(0.2mL、1.45mmol)を−78℃で加え、−78℃から室温で2時間撹拌した。混合物をブラインで希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮して、粗製の残渣を得、これをシリカゲルカートリッジ[DCM中(10%MeOH/DCM)0→50%]上でクロマトグラフィーにかけて、化合物101を白色固体として得た(113mg、87%)。LCMS:445.2(MH
+)。
(実施例33)
化合物102の調製
化合物101(45mg、0.10mmol)のトルエン(1mL)混合物に室温でDAST(66μL、0.50mmol)を加え、得られた混合物を90℃で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、室温で1時間撹拌し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮して、粗製の残渣を得、これを分取TLCプレート(80%EtOAc/ヘキサン類)上でクロマトグラフィーにかけて、化合物102を灰白色固体として得た(5.6mg、12%)。LCMS:467.3(MH
+)。
(実施例34)
化合物103の調製
ステップA−化合物34Aの合成
0℃に冷却した1A(8.5g、37.4mmol)のTHF(200mL)溶液に、油中60%水素化ナトリウム(6g、150mmol)を加え、30分間撹拌した。反応混合物を室温に加温し、4,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン(6.8g、41.1mmol)を加えた。これを7時間撹拌させた。粗製の反応混合物を水でクエンチし、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の生成物をヘキサン類/酢酸エチル(50/50)を用いるシリカゲルカートリッジを用いて精製して、化合物34Aを薄茶褐色固体として得た(12.3g、93%)。LCMS:354.2(MH
+)。
ステップB−化合物34Bの合成
化合物34A(12.3g、34.8mmol)をTHF(200mL)に溶解し、0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(100mL)を反応物に加えた。室温に加温し、6時間撹拌した。溶液を真空で濃縮し、DCMに再度溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮して、化合物34B(10g)を得、これを更には精製せずに使用した。LCMS:254.1(MH
+)。
ステップC−化合物34Cの合成
化合物34B(10g、39.5mmol)をDCM(200mL)に溶解し、0℃に冷却した。トリエチルアミン(16g、158mmol)を溶液に加え、20分間撹拌した。シクロプロパンスルホニルクロリド(16.6g、118.5mmol)を反応物に加え、室温で6時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をヘキサン類/酢酸エチル(60/40)を用いるシリカゲルカートリッジを用いて精製して、化合物34Cを灰白色固体として得た(8g、57%)。LCMS:358.2(MH
+)。
ステップD−化合物103の合成
化合物34C(50mg、0.14mmol)、炭酸カリウム(39mg、0.28mmol)、および2,6−ジメチルピリジン−3−オール(51mg、0.42mmol)をDMF(2.5mL)中で撹拌した。反応物を窒素でパージし、バイアル中で密封し、次いでマイクロ波反応器中190℃で8分間高吸収にて加熱した。粗製の反応混合物を真空で濃縮し、DCMに再度溶解し、水で洗浄した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をDCM/メタノール(95/5)を用いるシリカゲルカートリッジを用いて精製して、化合物103を灰白色固体として得た(60mg、96%)。LCMS:445.2(MH
+)。
上記した方法を用い、2,6−ジメチルピリジン−3−オールを適切な置換フェノール類またはピリジノール類に置き換えて、本発明の以下の化合物を調製した。
(実施例35)
化合物115の調製
ステップA−化合物35Aの合成
実施例34のステップAに記載した方法を用いて、アルコール6Aを化合物35Aに変換した。
ステップB−化合物35Bの合成
化合物11Aを調製するための実施例11に記載した方法を用いて、化合物35Aを化合物35Bに変換した。
ステップC−化合物115の合成
実施例34のステップCおよびDに記載した方法を用いて、化合物35Bを化合物35Cおよび115に変換した。化合物115、LCMS:443.2(MH
+)。
上記した方法を用い、適切な置換フェノール反応剤に置き換えて、本発明の以下の化合物を調製した。
油中60%水素化ナトリウム(450mg、11.2mmol)をTHF(100mL)中で撹拌し、0℃に冷却した。4−アミノ−3−クロロ−ベンゾニトリル(850mg、5.6mmol)を加え、0℃で30分間撹拌した。化合物34C(1.0g、2.8mmol)を反応混合物に加え、85℃に4時間加熱した。反応混合物を水でクエンチし、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をDCM/酢酸エチル(90/10)を用いるシリカゲルカートリッジを用いて精製して、生成物を灰白色固体として得た。固体をDCM(10ml)に溶解し、ヘキサン類1000ml中に注ぎ入れた。固体沈殿物を濾過し、ヘキサン類で洗浄し、乾燥させて、化合物117を灰白色固体として得た(800mg、60%)。LCMS:474.3(MH
+)。
(実施例37)
化合物118の調製
実施例36に記載した方法を用いて、化合物118を化合物35Cから調製した。LCMS:472.3(MH
+)。
(実施例38)
化合物119の調製
化合物34C(100mg、0.28mmol)、4−アミノベンゾニトリル(66mg、0.56mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(35mg、0.37mmol)、Pd(dba)
2(10mg)、およびBINAP(20mg)をトルエン(4mL)中で合わせた。反応混合物を窒素でパージし、120℃に16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、水で洗浄し、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をDCM/酢酸エチル(90/10)を用いるシリカゲルカートリッジを用いて精製して、化合物119を灰白色固体として得た(31mg、25%)。LCMS:440.2(MH
+)。
適切な置換アニリンまたはピリジニルアミン反応剤を用いて、本発明の以下の化合物を同様に調製した。
(実施例39)
化合物124の調製
ステップA−化合物39Aの合成
実施例34、ステップAに記載した方法を用いて、化合物2Aを化合物39Aに変換した。
ステップB−化合物124の合成
実施例38に記載した方法を用いて、化合物39Aを化合物124に変換した。収率:66%。LCMS:507.3(MH
+)。
本明細書に上記した方法を用いて、化合物6Aまたは7Aから以下の化合物を調製した。
(実施例40)
化合物129の調製
ステップA−化合物40Aの合成
実施例34、ステップBに記載した方法を用いて、化合物124を化合物40Aに変換した。
ステップB−化合物129の合成
実施例11に記載した方法を用いて、化合物40Aを化合物129に変換した。
(実施例41)
化合物130の調製
実施例16、化合物58の調製においてと同様に、化合物40Aを化合物130に変換した。
(実施例42)
化合物131の調製
化合物34C(65mg、0.18mmol)、2−メチル−6−(メチルスルホニル)ピリジン−3−アミン(51mg、0.27mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド(23mg、0.24mmol)、Pd(OAc)
2(6.5mg)、およびX−Phos(13mg)をジオキサン(2mL)中で合わせた。反応混合物を窒素でパージし、100℃に16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、水で洗浄し、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をDCM/メタノール(95/5)を用いるシリカゲルカートリッジを用いて精製して、化合物131を灰白色固体として得た(22mg、24%)。LCMS:508.3(MH
+)。
上記した方法を用い、2−メチル−6−(メチルスルホニル)ピリジン−3−アミンを適切な置換アニリン類またはピリジニルアミン類に置き換えて、本発明の以下の化合物を調製した。
化合物113(50mg、0.11mmol)、Ni(dppp)Cl
2(5.7mg、0.011mmol)、およびTHF(5mL)を合わせ、0℃で20分間撹拌した。THF中のEtMgBr溶液(0.44mL、1.0M、0.44mmol)を反応混合物に加え、0℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応溶液を飽和塩化アンモニア溶液で洗浄し、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をDCM/メタノール(95/5)を用いる分取薄層クロマトグラフィープレートにより精製して、化合物140を灰白色固体として得た(25mg、51%)。LCMS:445.2(MH
+)。
(実施例44)
化合物141の調製
化合物117(50mg、0.10mmol)、油中60%NaH(12mg、0.30)、18−クラウン−6(40mg、0.15mmol)、1−ブロモ−2−メトキシエタン(139mg、1.0mmol)、およびTHF(5mL)を圧力管中で合わせ、75℃に16時間加熱した。反応物を水で洗浄し、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をDCM/酢酸エチル(70/30)を用いる分取薄層クロマトグラフィープレートを用いることにより精製して、化合物141を灰白色固体として得た(18mg、34%)。LCMS:532.3(MH
+)。
(実施例45)
化合物142の調製
化合物141(11mg)のDCM(1mL)溶液に、0℃でBBr
3(10μl)を加えた。混合物を0℃から室温で1時間撹拌した。反応物をNaHCO
3(飽和)でクエンチし、室温で1時間撹拌した。混合物をDCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をDCM/酢酸エチル(70/30)を用いる分取薄層クロマトグラフィープレートを用いることにより精製して、化合物142を灰白色フィルムとして得た(1.4mg、13%)。LCMS:518.3(MH
+)。
(実施例46)
化合物143の調製
化合物123(150mg、0.27mmol)およびTBAF(1.3mL、1M、1.34mmol)のTHF(8.5mL)溶液を室温で4時間撹拌した。反応物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をDCM/酢酸エチル(70/30)を用いるシリカゲルカートリッジを用いて精製して、化合物143を茶褐色固体として得た(95mg、80%)。LCMS:445.2。
(実施例47)
化合物144の調製
実施例25に記載した方法を用いて、化合物127から化合物144を調製した。LCMS:505.3。
(実施例48)
化合物145〜147の調製
ステップA:
実施例38に記載した方法を用いて、化合物34Cを化合物145に変換した。
ステップB:
化合物145(39mg、0.077mmol)、NaOH(1.5mL、水中10重量%)、MeOH(1.5mL)およびTHF(1.5mL)を合わせ、室温で1時間撹拌した。反応物を水で希釈し、DCMで抽出した。水層をHCl(水中10重量%)で酸性化し、DCMで抽出した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮して、化合物146を樹脂として得た(17mg、45%)。
ステップC:
化合物146(17mg、0.034mmol)のDMF(0.5mL)溶液に、EDCI(20mg、0.10mmol)、HOBt(14mg、0.10mmol)、およびエタノールアミン(6μl、0.10mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。DMF溶媒を回転蒸発器で蒸発除去した。残渣をDCMに溶解し、NaHCO
3(飽和溶液)で洗浄した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮した。粗製の反応混合物をDCM/(MeOH中2NのNH
3)(95/5)を用いる分取薄層クロマトグラフィープレートにより精製して、化合物147を白色固体として得た(15mg、81%)。LCMS:536.3(MH
+)。
上記した方法を用い、エタノールアミンを適切なアミン類に置き換えて、本発明の以下の化合物を調製した:
N
2雰囲気下、化合物211(1.05g、2.32mmol)の無水ジクロロメタン(50mL)溶液に、0℃でクロロギ酸1−クロロエチル(0.40mL、3.66mmol)をゆっくり加え(無色溶液は橙色に変化した)、次いで室温に徐々に加温し、還流下2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を室温で回転蒸発器により除去した。残渣をN
2雰囲気下室温でメタノール(50mL)に溶解し、還流下1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン(100mL)および水(100mL)に溶解し、飽和NaHCO
3で中和し、次いで有機層を分離した。有機化合物をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。ジクロロメタン中のMeOH(NH
3)(0→10%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で残渣を精製して、化合物150(0.34g、43%収率)を得た。LCMS:342.4。
化合物150(50mg)、クロロギ酸イソプロピル(0.3mL、トルエン中1.0M)のジクロロメタン(3mL)溶液に、0℃でEt3N(0.1mL)を加えた。氷水浴を除去し、反応物を室温で6時間撹拌した。反応物をNaHCO3でクエンチし、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。ジクロロメタン中のMeOH(NH3)(0→5%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で残渣を精製して、化合物151(60mg、95%収率)を得た。LCMS:428.5。
上記した方法を用い、適切な反応剤に置き換えて、以下の表中の本願発明の化合物を調製した:
ステップA−化合物50Bの合成
ケトン50A(0.50g、2.32mmol、市販されている)のメタノール(8mL)溶液に、0℃でNaBH
4(0.12g、3.18mmol)を加え、0℃で2時間撹拌した。反応物を水で注意深くクエンチし、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。ジクロロメタン中のMeOH(NH
3)(0→5%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で残渣を精製して、アルコール50B(0.42g、85%収率)を得た。
ステップB−化合物158の合成
KOButの溶液(2.4mL、THF中1.0M、2.34mmol)を、窒素下0℃でアルコール50B(0.42g、1.95mmol)およびクロリド1B(0.56g、2.39mmol)の無水THF(10mL)溶液に加え、0℃から室温で16時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液(15mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン中のMeOH(NH3)(0→5%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で精製して、化合物158(0.81g、99%収率)を得た。LCMS:416.5。
(実施例51)
化合物159および160の調製
実施例49に記載した方法を用いて、化合物158から化合物159および160を調製した。化合物159、LCMS:326.4。化合物160、LCMS:412.5。
上記した方法を用い、適切な反応剤に置き換えて、以下の表中の本願発明の化合物を調製した:
実施例50に記載した方法を用いて、ケトン52A(Lee, H.−Y.、An, M.、Sohn, J.−H.のBull. Korean Chem. Soc.、2003年、24巻、539〜540頁に記載されている通りに調製した)から化合物164を調製した。LCMS:426.5。
(実施例53)
化合物165の調製
トリフルオロ酢酸(10mL、DCM中20%)を、室温で化合物164(1.0g)のDCM(5mL)溶液に加え、2.0時間撹拌した。溶液を真空で濃縮した。得られた残渣(50mg)およびクロロギ酸イソプロピル(0.3mL、トルエン中1.0M)のジクロロメタン(3mL)溶液に、0℃でEt
3N(0.2mL)を加えた。氷水浴を除去し、反応物を室温で16時間撹拌した。反応物をNaHCO
3でクエンチし、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン中のMeOH(NH
3)(0→5%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で精製して、化合物165(25mg)を得た。LCMS:412.5。
上記した方法を用い、適切な反応剤に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
化合物54A(0.97g、4.16mmol、NaBH
4還元により対応するケトン[Huttenloch, O.、Laxman, E.、Waldmann, H.のChem. Eur. J.、2002年、8巻、4767〜4780頁]から調製した)、20%Pd(OH)
2/C(873mg、1.25mmol)のメタノール(30mL)溶液を1atmのH
2下24時間反応させた。次いでセライトを通して濾過し、濃縮した。残渣をDCM(20mL)に溶解し、0℃に冷却した。続いてBoc
2O(0.95mL、4.11mmol)およびEt
3N(0.82mL、5.86mmol)を加えた。反応物を室温に終夜加温した。反応物をNaHCO
3でクエンチし、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン中のMeOH(NH
3)(0→5%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で精製して、化合物54B(715mg)を得た。
KOButの溶液(3.7mL、THF中1.0M、3.70mmol)を、窒素下0℃でアルコール54B(715mg、3.06mmol)およびジクロロピリミジン(619mg、3.74mmol)の無水THF(20mL)溶液に加え、0℃から室温で16時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液(15mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をヘキサン類中のEtOAc(0→30%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で精製して、54C(986mg)を得た。
密封管に、54C(460mg、1.25mmol)、アニリン54D(200mg、1.31mmol)およびNaH(250mg、油中60%)のTHF(20mL)溶液を加え、密封した。反応物を70℃で終夜加熱した。次いで反応物を室温に冷却し、飽和NH4Cl溶液で注意深くクエンチした。混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン中のMeOH(NH3)(0→5%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で精製して、化合物167(134mg、22%収率、LCMS:486)および168(163mg、27%収率、LCMS:486.0)を得た。
(実施例55)
化合物169の調製
実施例53に記載した方法を用いて、化合物167から化合物169を調製した。LCMS:471.9。
上記した方法を用い、適切な反応剤に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
化合物54C(510mg、1.38mmol)、化合物56A(314mg、1.66mmol)、Pd(OAc)
2(62mg、0.28mmol)、XPhos(290mg、0.61mmol)およびNaOBu
t(199mg、2.07mmol)のジオキサン(20mL)混合物を16時間加熱還流させた。次いで室温に冷却し、エーテル(50mL)で希釈した。合わせた有機層をセライトを通して濾過し、真空で濃縮した。ヘキサン類中EtOAc(20→50%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で残渣を精製して、化合物183(140mg、LCMS:522.6)、化合物184(100mg、LCMS:522.6)およびこれら2種の化合物の混合物(223mg)を得た。
(実施例57)
化合物185の調製
実施例53に記載した方法を用いて、化合物184から化合物185を調製した。LCMS:508.6。
上記した方法を用い、適切な反応剤に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
ステップA−化合物58Bの合成
ケトン58A(13.0g)、Pd/C(10%)(1.5g)のEtOH(80mL)混合物を、水素化反応器中45psi下8時間反応させた。次いでセライトを通して混合物を濾過し、真空で濃縮した。ヘキサン類中EtOAc(0→25%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で残渣を精製して、58B(8.0g、61%収率)を得た。
ステップB−化合物58Cの合成
58B(2.56g、20.0mmol)、ベンジルアミン(4.6mL、42.0mmol)および酢酸(2.28mL、40.0mmol)の乾燥メタノール(80mL)溶液を、65℃で粗い粒子のパラホルムアルデヒド(2.66g、88.4mmol)の乾燥メタノール(80mL)懸濁液に1時間かけて加えた。更にパラホルムアルデヒド(2.66g、88.4mmol)を加え、混合物を65℃で1時間撹拌した。冷却した後、水(200mL)および1NのNaOH溶液(40mL)を加え、水相をジエチルエーテル(3×400mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、溶媒を真空で蒸発させた。ヘキサン類中EtOAc(0→20%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で残渣を精製して、58C(4.45g、86%収率)を得た。
ステップC−化合物58Dの合成
ケトン58C(4.45g、17.2mmol)のメタノール(50mL)溶液に、0℃でNaBH4(0.98g、25.8mmol)を加え、0℃で2時間撹拌した。反応物を水で注意深くクエンチし、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン中のMeOH(NH3)(0→5%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で精製して、アルコール58D(3.81g、85%収率)を得た。
反応剤として化合物58Dを用い、本明細書に上記した方法を用いて、本願発明の以下の化合物を調製した:
実施例50、ステップBに記載した方法を用いて、化合物54Aから化合物210および211を調製した。化合物210、LCMS:432.5。化合物211、LCMS:432.5。
(実施例60)
化合物60Fの調製
ステップA−化合物60Bの合成
水(70mL)中の1,4−アンヒドロエリトリトール(60A、5.00g、48mmol)に、NaIO
4(5.10g、24mmol)を加えた。溶液を18時間撹拌し、MeCN(70mL)を加えた。30分間更に撹拌した後、混合物を濾別し、真空で濃縮して、化合物60Bを得た。
ステップB−化合物60Cの合成
化合物60B(ステップAから)に、アセトン−1,3−ジカルボン酸(7.0g、48mmol)および濃HCl(2.5mL)を加え、続いてベンジルアミン(6.14mL、66mol)を滴下添加した。混合物を1.5時間撹拌し、50℃に加熱し、この温度で5時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。冷却した混合物をNaOHを用いてpH10に塩基性化し、塩基溶液をエーテルで抽出した。有機相を乾燥(K2CO3)させ、真空で濃縮し、得られた残渣をシリカ上でクロマトグラフィーにかけて、化合物60Cを油として得た。
ステップC−化合物60Dの合成
化合物60C(8.75g、38mmol)を1NのHCl(40mL)に溶解し、EtOH(40mL)を、次いで10%Pd/C(1.00g)を加えた。反応物を50psiで18時間水素化し、次いで濾過し、真空で濃縮して、化合物60Dを茶褐色固体として得た。
ステップD−化合物60Eの合成
EtOH(40mL)中の化合物60E(3.90g、22mmol)を、Boc2O(5.30g、24mmol)およびEt3N(4.60mL、33mmol)で処理し、反応物を3時間撹拌した。水(100mL)を加え、生成物をEtOAcで抽出した。有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、化合物60Eを黄色固体として得た。
ステップE−化合物60Fの合成
化合物60EのTHF(50mL)溶液をNaBH4(1.50g、39mmol)で処理し、反応物を2時間撹拌した。次いでMeOH(10mL)を加え、更に1時間撹拌した後、水(100mL)を加えた。得られた溶液をエーテルで抽出し、有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、化合物60Fを黄色固体として得た。
(実施例61)
化合物61Bの調製
化合物60F(0.148g、0.61mmol)をTHF(2.0mL)に溶解し、得られた溶液にジクロロピリミジン61A(0.100g、0.61mmol)およびNaH(油中60%、0.030g、0.75mmol)を加えた。混合物を18時間撹拌し、次いで50℃で5時間加熱した。濃縮し、PLCにより精製して、化合物61Bを黄色固体として得た。
(実施例62)
化合物62Dの調製
ステップA−化合物62Bの合成
3,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド(62A、2.50g、11.8mmol)を、水(50mL)中のNa
2SO
3(11.2g、88mmol)に滴下添加した。NaOH(1.20g、30mmol)の水(10mL)溶液を滴下添加した。1時間後、MeOH(15mL)を加えた。更に1時間後、混合物を0℃に冷却し、濃HClでpH2に酸性化した。エーテルで抽出し、乾燥(MgSO
4)させ、濃縮して、化合物62Bを白色固体として得た。
ステップB−化合物62Cの合成
化合物62B(1.30g、7.3mmol)を、DMF(4.0mL)中のシクロブチルブロミド(1.60g、12mmol)およびDIPEA(1.94mL、11mmol)と合わせた。混合物を密封管中100℃で72時間加熱し、次いで濃縮し、PLCを用いて精製して、化合物62Cを黄色油として得た。
ステップC−化合物62Dの合成
化合物62C(0.100g、0.53mmol)を2.0MのNH3/イソプロパノール(10mL)と合わせ、密封管中110℃で48時間加熱した。濃縮し、PLCにより精製して、化合物62Dを黄色固体として得た。
(実施例63)
化合物63Bの調製
ステップA−化合物63Aの合成
化合物60F(0.100g、0.41mmol)を、THF(2mL)中のPh
3P(0.129g、0.49mmol)および4−ニトロ安息香酸(0.076g、0.46mmol)と合わせた。次いでジエチルアゾジカルボキシラート(0.078mL、0.49mmol)を加え、反応物を24時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物63Aを黄色油として得た。
ステップB−化合物63Bの合成
THF(2mL)中の化合物63A(0.098g、0.19mmol)を、KOH(0.200g)の水(1mL)溶液で処理し、得られた反応物を48時間撹拌し、次いでエーテルと水とで分配した。エーテル相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、化合物63Bを黄色油として得た。
(実施例64)
化合物64Aの調製
実施例61と同様に、化合物63Bを標題化合物、黄色油に変換した。
(実施例65)
化合物65Bおよび65Cの調製
4−ブロモ−2,6−ジフルオロアニリン(65A、0.500g、2.4mmol)を、DMF(5mL)中のメタンスルフィン酸ナトリウム(0.98g、9.6mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸銅ベンゼン錯体(0.121g、0.24mmol)、およびN,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.027mL、0.23mmol)と合わせた。混合物を150℃に加熱し、この温度で24時間撹拌し、次いで真空で濃縮し、PLCを用いて精製して、化合物65Bを黄色固体として得た。
この方法を用いて、4−ブロモ−2,5−ジフルオロアニリンを化合物65Cに変換した:
実施例61と同様に、4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンを標題化合物、黄色固体に変換した。
(実施例67)
化合物67Bの調製
実施例61に記載した方法を用いて、4,6−ジクロロピリミジンを化合物67B、黄色油に変換した。
(実施例68)
化合物68B〜68Eの調製
2−アミノ−5−ブロモベンゾニトリル(0.500g、2.5mmol)、1,2,4−トリアゾール(0.350g、5.1mmol)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.055mL、0.5mmol)、CuI(0.028g、0.16mmol)、およびCs
2CO
3(1.48g、4.6mmol)をDMF(3mL)に溶解した。混合物を140℃で加熱し、この温度で96時間撹拌し、次いで室温に冷却し、真空で濃縮した。得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物68Bを黄色固体として得た。
上記方法を用いて、2−クロロ−4−ヨードアニリンを化合物68Cに変換し、2−フルオロ−4−ヨードアニリンを化合物68Dおよび68Eに変換した。
実施例68に記載した方法を用い、塩基としてK
3PO
4を用いて、4−ブロモ−2−フルオロフェノールを化合物69B、黄色固体に変換した。
(実施例70)
化合物70Gの調製
ステップA−化合物70Bの調製
プロピオール酸メチル(10.0g、118mmol)、N−ブロモスクシンイミド(21.2g、119mmol)およびAgNO
3(0.20g、1.2mmol)をアセトン(60mL)中で合わせた。混合物を22時間撹拌し、濾過し、濃縮し、ヘキサンに溶解し、濾過した。濾液を真空で濃縮し、得られた残渣をクーゲルロール蒸留を用いて精製して、化合物70Bを黄色油として得た。
ステップB−化合物70Cの調製
ステップAの生成物(11.3g、69mmol)およびt−ブチルピロール−1−カルボキシラート(30mL、180mmol)を合わせ、95℃で加熱し、この温度で24時間撹拌した。シリカ上でクロマトグラフィーを用いて生成物を精製して、化合物70Cを黄色油として得た。
ステップC−化合物70Dの調製
ステップBの生成物(4.00g、12.1mmol)およびEt3N(8.44mL、61mmol)をMeCN(25mL)中で合わせた。MeCN(15mL)中のEt2NH(1.38mL、13.4mmol)を滴下添加した。1.5時間後、10%HCl(20mL)を滴下添加した。4時間後、混合物をCH2Cl2と水とで分配した。CH2Cl2層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカ上でフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物70Dを黄色油として得た。
ステップD−化合物70Eの調製
ステップCの生成物(2.18g、8.16mmol)を、MeOH(30mL)中の10%Pd/C(0.30g)と合わせ、大気圧で20時間水素化した。反応混合物を濾過し、真空で濃縮して、化合物70Eを黄色油として得、これを更には精製せずに使用した。
ステップE−化合物70Fの調製
ステップDの生成物(2.08g、7.73mmol)を10%HCl(70mL)と合わせ、得られた溶液を110℃で加熱し、この温度で3.5時間撹拌し、次いで濃縮して、黄色固体残渣を得た。残渣をCH2Cl2(15mL)に溶解し、Et3N(4.84mL、35mmol)を、続いてBoc2O(3.4g、15mmol)を加えた。18時間撹拌した後、混合物を飽和NaHCO3、次いでブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカ上でフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物70Fを黄色油として得た。
ステップF−化合物70Gの調製
THF(10mL)中のステップEの生成物(1.34g、6.35mmol)に、NaBH4(0.480g、12.6mmol)を加えた。反応混合物を60℃に加熱し、この温度で20時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。得られた残渣をCH2Cl2と水とで分配した。CH2Cl2層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空で濃縮して、化合物70Gをexo−異性体とendo−異性体との混合物として無色油として得た。
(実施例71)
化合物71A〜71Cの調製
実施例61に記載した方法を用い、化合物70Gと61Aとを反応させて、化合物71Aと71Bとの混合物を得た。PLCを用いて混合物を精製して、精製したexo−異性体および精製したendo−異性体それぞれを得た。
上記方法を用いて、4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンを化合物71Cに変換した。
DMF(10mL)中の2−(4−アミノフェニル)エタノール(72A、1.00g、7.2mmol)に、DMF(3mL)中のN−クロロスクシンイミド(0.973g、7.3mmol)をゆっくり加えた。反応物を24時間撹拌し、次いで真空で濃縮し、シリカ上でフラッシュクロマトグラフィーを用いて、続いてPLCを用いて精製して、化合物72Bを茶褐色油として得た。
(実施例73)
化合物73Bの調製
3−クロロ−6−メチル−4−ニトロベンゾニトリル(73A、0.45g、2.3mmol)および10%Pd/C(0.10g)をMeOH(4mL)およびAcOH(3mL)中で合わせた。混合物を大気圧で4時間水素化し、濾過し、濃縮し、PLCを用いて精製して、化合物73Bを黄色固体として得た。
(実施例74)
化合物212の調製
化合物60F(0.113g、0.47mmol)をDMF(2.0mL)に溶解した。4−クロロ−5−メチル−6−(2−メチル−3−ピリジニルオキシ)ピリミジン(1B、0.100g、0.43mmol)およびNaH(油中60%、0.020g、0.50mmol)を加え、得られた反応物を50℃に加熱し、この温度で5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮し、得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物212を黄色油として得た。
(実施例75)
化合物213および214の調製
ステップA−化合物213の合成
化合物212(0.0.024g、0.046mmol)を4.0MのHCl/ジオキサン(2.0mL)で処理し、2時間撹拌し、真空で濃縮して、化合物213を得た。
ステップB−化合物214の合成
化合物213(ステップAから得られた)のCH2Cl2(2.0mL)溶液に、Et3N(0.019mL、0.14mmol)およびクロロギ酸イソプロピル(トルエン中1.0M、0.069ml、0.069mmol)を加えた。2時間撹拌した後、反応混合物を真空で濃縮し、得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物214を黄色固体として得た。
(実施例76)
化合物215の調製
化合物61B(0.40g、0.11mmol)、2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)アニリン(76A、0.27g、0.14mmol)、Pd(OAc)
2(0.003g、0.01mmol)、NaO−tBu(0.15g、0.15mmol)、およびX−phos(0.005g、0.01mmol)をジオキサン(1.5mL)に溶解した。混合物をマイクロ波反応器中の密封管中130℃で1時間加熱し、次いで室温に冷却し、真空で濃縮した。得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物215を黄色固体として得た。
この方法を用い、化合物76Aを適切なアニリン類に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
実施例75に記載した方法を用いて化合物215を処理して、化合物230を黄色固体として得た。
この方法を用い、化合物215を適切なBoc誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
化合物61B(0.40g、0.11mmol)、2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノール(78A、0.25g、0.13mmol)およびK
2CO
3(0.022g、0.16mmol)をDMF(1.0mL)に溶解した。反応物をマイクロ波反応器中の密封管中180℃で1時間加熱し、次いで室温に冷却し、真空で濃縮した。得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物251を黄色固体として得た。
この方法を用い、化合物78Aを適切なフェノール類に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
実施例76に記載した方法を用いて、化合物76Aおよび64Aをカップリングさせて化合物254を得た。
この方法を用い、化合物76Aを適切なアニリン誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
実施例76に記載した方法を用いて、化合物76Aおよび66Bをカップリングさせて化合物256を得た。
この方法を用い、化合物76Aを適切なアニリン誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
140℃で1時間、実施例76に記載した方法を用いて、化合物81Aおよび61Bをカップリングさせて化合物261と262との混合物を得た。
(実施例82)
化合物263の調製
実施例76に記載した方法を用いて、化合物76Aおよび67Bをカップリングさせて化合物263を黄色固体として得た。
(実施例83)
化合物264の調製
実施例75に記載した方法を用い、クロロギ酸イソプロピルをシクロプロパンスルホニルクロリドに置き換えて化合物215を反応させて、化合物264を黄色固体として得た。
この方法を用い、化合物215を適切なBoc誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
CH
2Cl
2(1.5mL)中のシクロブタノール(0.013g、0.18mmol)に、Et
3N(0.024mL、0.17mmol)を、続いてホスゲントルエン溶液(20%、0.075mL、0.14mmol)を加えた。1時間後、化合物77A(0.030g、0.71mmol)を、続いてEt
3N(0.020mL、0.14mmol)を加えた。更に2時間撹拌した後、反応物を真空で濃縮し、得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物275を白色固体として得た。
この方法を用い、化合物77Aを適切なアミン誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
実施例75に記載した方法を用い、クロロギ酸イソプロピルをクロロギ酸ネオペンチルに置き換えて、化合物215を処理し、化合物284を黄色固体として得た。
この方法を用い、化合物215を適切なBoc誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
エーテル(5mL)中のシクロブタノン(0.800g、11.4mmol)に、MeMgBr(エーテル中3.0M、5.7mL、17.1mmol)を滴下添加した。0.5時間後、反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、エーテルで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をCH
2Cl
2(30mL)に溶解し、ジスクシンイミジルカルボナート(5.85g、22.9mmol)およびEt
3N(4.77mL、34mmol)で処理した。24時間撹拌した後、混合物をEtOAcと飽和NaHCO
3とで分配し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮して、1−メチルシクロブチルヒドロキシスクシンイミジルカルボナート(0.048g、0.21mmol)を白色固体中間体として得、これをTHF(1.0mL)中の化合物77A(0.050g、0.12mmol)およびEt
3N(0.059mL、0.43mmol)と合わせた。1時間撹拌した後、反応物を真空で濃縮し、PLCを用いて精製して、化合物303を白色固体として得た。
この方法を用い、化合物77Aを適切なアミン誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
エーテル(30mL)中の酢酸メチル(0.600g、8.1mmol)およびTi(O−iPr)
4(0.15g、0.43mmol)に、EtMgBr(エーテル中3.0M、6.0mL、18mmol)を1時間かけて滴下添加した。20分間撹拌した後、混合物を10%H
2SO
4(80mL)上に注ぎ入れ、エーテルで抽出した。エーテルをMgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮(0℃)して1/4量にした。得られた溶液をMeCN(20mL)で希釈し、ジスクシンイミジルカルボナート(4.15g、16.2mmol)で処理した。更に20分間撹拌した後、Et
3N(3.4mL、25mmol)を加えた。更に24時間撹拌した後、混合物をEtOAcと飽和NaHCO
3とで分配し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、1−メチルシクロプロピルヒドロキシスクシンイミジルカルボナートを黄色固体(0.191g、0.90mmol)として得、これをCH
2Cl
2(5mL)中の化合物77A(0.190g、0.45mmol)およびEt
3N(0.25mL、1.8mmol)と合わせた。1時間撹拌した後、反応物を濃縮し、PLCを用いて精製して、化合物311を黄色固体として得た。
この方法を用い、化合物77Aを適切なアミン誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
化合物215(0.0.030g、0.057mmol)を4.0MのHCl/ジオキサン(1.0mL)で希釈し、得られた反応物を18時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。得られた残渣をMeOH(2mL)に溶解し、7NのNH
3/MeOH(1.0mL)で処理した。次いでエーテル(10mL)を加え、混合物を濾過し、真空で濃縮して黄色固体を得、これをCH
2Cl
2(0.5mL)に溶解し、得られた溶液を0℃でCOCl
2(トルエン中20%、0.06mL、0.11mmol)のCH
2Cl
2(1.0mL)溶液に加えた。得られた反応物にEt
3N(0.019mL、0.14mmol)を加え、反応物を20分間撹拌し、次いで真空で濃縮した。得られた残渣をTHF(1.0mL)に溶解し、(CF
3)
2CHOH(0.029mL、0.28mmol)で、続いてNaO−tBu(0.026g、0.27mmol)のTHF(1.0mL)溶液で処理した。20分間撹拌した後、反応物を真空で濃縮し、得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物322を白色固体として得た。
この方法を用い、化合物215を適切なBoc誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
実施例88に記載した方法を用い、(CF
3)
2CHOHをCF
3(Me)CHOHに置き換えて、化合物215を化合物325、白色固体に変換した。
(実施例90)
化合物326の調製
実施例88に記載した方法を用い、(CF
3)
2CHOHをMe(CF
3)
2COHに置き換えて、化合物215を化合物325、白色固体に変換した。
この方法を用い、化合物215を適切なBoc誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
THF中のNaBH
4で1,3−ジフルオロアセトンを還元することにより(CH
2F)
2CHOHを調製した。次いで、実施例88に記載した方法を用い、(CF
3)
2CHOHを(CH
2F)
2CHOHに置き換えて、化合物215を化合物328、白色固体に変換した。
この方法を用い、化合物215を適切なBoc誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
実施例84に記載した方法を用い、シクロブタノールを2,2,3,3−テトラフルオロシクロブタノールに置き換えて、化合物77Aを化合物330、白色固体に変換した。
この方法を用い、化合物77Aを適切なアミン誘導体に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
2−メチルプロペン(10g、0.29mol)を、−78℃に予め冷却したヘキサン(30mL)中に液化させた。得られた溶液に、ジクロロアセチルクロリド(4.51g、31mmol)を、続いてEt
3N(3.0g、30mmol)を滴下添加した。冷却した溶液を密封容器中に置き、55℃で18時間加熱した。溶液をエーテルと水とで分配し、飽和NaHCO
3で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮して、ジクロロケトン中間体を黄色油として得た(0.95g、5.7mmol)。
ジクロロケトン中間体を亜鉛粉末(1.84g、28mmol)および酢酸(10mL)と合わせ、得られた反応物を70℃に加熱し、この温度で2時間撹拌し、次いで冷却し、エーテル(20mL)で処理し、濾過した。濾液を水、次いで飽和NaHCO3で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾過した溶液をMeOH(1.0mL)で希釈し、NaBH4(1.00g、26mmol)で処理した。反応混合物を加熱還流させ、この温度で1時間撹拌し、次いで室温に冷却し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空で濃縮して、3,3−ジメチルシクロブタノールを黄色油として得た。
次いでシクロブタノールの代わりに使用した3,3−ジメチルシクロブタノールを実施例84に記載した方法に供して、化合物332を白色固体として得た。
(実施例94)
化合物333の調製
実施例84に記載した方法を用い、シクロブタノールを1−メチルシクロプロパンメタノールに置き換えて、化合物77Aを化合物333、白色固体に変換した。
(実施例95)
化合物334の調製
実施例84に記載した方法を用い、シクロブタノールを2,2−ジフルオロシクロプロパンメタノールに置き換えて、化合物77Aを化合物334、白色固体に変換した。
(実施例96)
化合物335の調製
実施例84に記載した方法を用い、シクロブタノールをシクロブタンメタノールに置き換えて、化合物77Aを化合物335、白色固体に変換した。
(実施例97)
化合物336の調製
実施例84に記載した方法を用い、シクロブタノールをシクロペンタノールに置き換えて、化合物77Aを化合物336、白色固体に変換した。
(実施例98)
化合物337の調製
実施例84に記載した方法を用い、シクロブタノールをcis−3−ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサンに置き換えて、化合物77Aを化合物337、白色固体に変換した。
(実施例99)
化合物338の調製
実施例84に記載した方法を用い、シクロブタノールを3−メチル−3−オキセタンメタノールに置き換えて、化合物77Aを化合物338、白色固体に変換した。
(実施例100)
化合物339の調製
実施例75に記載した方法を用い、クロロギ酸イソプロピルをピバロイルクロリドに置き換えて、化合物215を化合物339、白色固体に変換した。
この方法を用い、ピバロイルクロリドを3,3−ジメチルブチロイルクロリドに置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
ステップA−化合物341の合成
実施例84に記載した方法を用いて(60℃で18時間加熱し)、化合物215(0.049g、0.094mmol)を脱保護化し、得られたHCl塩をイソブチリルヒドラジドと反応させて、化合物341を得た。
ステップB−化合物342の合成
化合物341の溶液(ステップAにて調製した)にPOCl3(0.100mL、1.1mmol)を加え、混合物を80℃に加熱し、この温度で30分間撹拌した。次いで温度を110℃に上げ、反応物をこの温度で20分間撹拌し、次いで0℃に冷却した。冷却した反応混合物を7MのNH3/MeOH(5mL)で処理し、真空で濃縮し、得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物342を白色固体として得た。
(実施例102)
化合物343の調製
実施例76に記載した方法を用いて、化合物68Cを化合物34Aと反応させ、化合物343を黄色固体として得た。
この方法を用い、適切なアニリンおよびクロロピリミジン反応剤に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
化合物70G(0.114g、0.53mmol)、化合物1B(0.100g、0.43mmol)およびNaH(油中60%、0.025g、0.63mmol)をDMF(2mL)中で合わせ、得られた反応物を80℃に5時間加熱し、次いで室温で18時間撹拌し、真空で濃縮した。得られた残渣をPLC(15%アセトン/ヘキサン)を用いて精製して、化合物347(極性の低いendo−異性体)および化合物348(極性の高いexo−異性体)を黄色油として得た。
(実施例104)
化合物349の調製
実施例76に記載した方法を用いて、化合物76Aと71Aとをカップリングさせ、化合物349を黄色固体として得た。
この方法を用い、化合物76Aを適切なアニリン類に置き換えて、化合物71Aまたは71Bを本願発明の以下の化合物に変換した:
実施例78に記載した方法を用いて、化合物78Aと71Aとをカップリングさせ、化合物357を黄色固体として得た。
この方法を用い、化合物78Aを適切なフェノールに置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
化合物228(0.024g、0.046mmol)のTHF(2mL)溶液に、LiAlH
4(THF中1.0M、0.139mL、0.139mmol)を加えた。混合物を60℃に加熱し、この温度で1時間撹拌し、次いで水で、次いで10%NaOHで、次いで水で3回クエンチした。混合物を濾過し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮し、得られた残渣をPLCを用いて精製して、化合物359を白色フィルムとして得た。
(実施例107)
化合物360の調製
化合物73B(0.035g、0.18mmol)を、THF(4mL)中のNaH(油中60%、0.0085g、0.21mmol)と合わせた。得られた溶液を30分間撹拌し、次いで化合物34C(0.063g、0.22mmol)を加え、反応混合物を75℃に加熱し、この温度で20時間撹拌した。等量のNaHを加え、24時間加熱を続けた。反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮し、PLCを用いて精製して、化合物360を黄色固体として得た。
(実施例108)
化合物361の調製
実施例76に記載した方法を用いて、化合物108Aを化合物71Aとカップリングさせ、化合物361を黄色油として得た。
(実施例109)
化合物362の調製
1,3,5−トリメチル−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]−ノナン−9−オール(100mg、0.54mmol)のEtOAc(4.5mL)冷却溶液に、トリエチルアミン(0.1mL、0.7mmol)を、続いてクロロギ酸イソプロピル(トルエン中1.0M、0.65mL)を加えた。反応物を室温に加温し、18時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、粗製のカルバマート109A(135mg、93%)を得、これを精製せずに次の反応に使用した。
アルコール109A(135mg、0.50mmol)および4−クロロ−5−メチル−6(2−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)ピリミジン1B(78mg、0.33mmol)のDMF(4mL)撹拌溶液に、0℃でカリウムt−ブトキシド(0.5mL、THF中1M)を加えた。反応物を室温に加温し、72時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(25%アセトン/ヘキサン類)により精製して、化合物362を得、これをHCl(エーテル中1.0M、1当量)で処理して、化合物362のHCl塩(18.5mg、11%)を得た。M+H=470。
(実施例110)
化合物359の調製
ステップA−化合物110Bの合成
ケトン110A(1.83g、8.12mmol、LeeらのBull. Korean Chem. Soc.、24巻:539〜540頁(2003年)に記載した通りに調製した)のメタノール(30mL)溶液に、0℃でNaBH
4(0.47g、12.46mmol)を加え、0℃で2時間撹拌した。反応物を水で注意深くクエンチし、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン類中のEtOAc(20→40%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で残渣を精製して、アルコール110B(1.50g、82%収率)を得た。
ステップB−化合物359の合成
KOButの溶液(2.7mL、THF中1.0M、2.70mmol)を、窒素下0℃でアルコール110B(0.48g、2.11mmol)およびクロリド1B(0.65g、2.74mmol)の無水THF(10mL)溶液に加え、0℃から室温で16時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液(15mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン中のMeOH(NH3)(0→5%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)上で精製して、化合物359(1.0g、86%収率)を得た。LCMS:426.5。
(実施例111)
化合物360の調製
9−アザビシクロ[3.31]ノニル−endo−オール(50mg、0.35mmol)のTHF(3mL)混合物に、飽和NaHCO
3水溶液(3mL)を加えた。反応物を0℃に冷却し、クロロギ酸イソプロピル(トルエン中1.0M、0.42mmol)を滴下添加した。反応物を室温に加温し、撹拌した。16時間後、反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、粗製の生成物111A(58mg、73%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
カリウムt−ブトキシド(THF中1.0M、0.3mL)を、窒素下0℃でアルコール111A(57mg、0.24mmol)および化合物1B(58mg、0.25mmol)の無水THF(2mL)溶液に加えた。反応物を室温に徐々に加温し、16時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン類)により精製して、化合物360(18mg、18%)を得た。M+H=427。
(実施例112)
化合物361の調製
実施例111に記載した方法に従って、1,5−ジメチル−3,7−ジアゾ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン二塩酸塩(75mg、0.31mmol)を反応させ、カルバマート112A(105mg、100%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
化合物112A(97mg、0.29mmol)のEtOH(5mL)溶液に、窒素下水素化ホウ素ナトリウム(15mg、0.39mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、アルコール112B(90mg、91%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
実施例111に記載した方法を用いて、アルコール112B(90mg、0.26mmol)を化合物1B(62mg、0.26mmol)と反応させ、化合物361(43mg、31%)を得た。M+H=542。
(実施例113)
化合物363の調製
ステップA−化合物113Aの合成
N
2雰囲気下、359(810mg、1.94mmol)の無水ジクロロメタン(30mL)0℃溶液に、クロロギ酸1−クロロエチル(0.43mL、3.89mmol)をゆっくり加えた。添加後冷却浴を除去し、室温に達するまで反応物を撹拌し、次いで反応物を加熱還流させ、この温度で更に2時間撹拌した。次いで反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮した。得られた残渣をメタノール(30mL)に溶解し、N
2雰囲気下に置き、加熱還流させ、この温度で1時間撹拌した。次いで反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン(100mL)および水(100mL)に溶解し、得られた溶液を飽和NaHCO
3水溶液を用いて中性のpHにした。有機相を分離し、水溶液をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン中のMeOH(NH
3)(0→10%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)を用いて精製して、化合物113A(160mg、26%収率、反応は完結していなかった)を得た。LCMS:326.4。
ステップB−化合物363の合成
化合物113A(50mg)およびイソプロピルクロロカルバマート(0.3mL、トルエン中1.0M)のジクロロメタン(3mL)溶液に、0℃でEt3N(0.1mL)を加えた。次いで冷水浴を除去し、反応物を室温で6時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン中のMeOH(NH3)(0→5%)を用いるシリカゲルカラム(ISCO)を用いて精製して、化合物363(55mg、87%収率)を得た。LCMS:412.5。
上記方法を用い、ステップBにて適切なクロロギ酸塩に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した:
endoアルコール111A(170mg、0.75mmol)のTHF(5mL)溶液に、4−ニトロ安息香酸(145mg、0.84mmol)を、続いてトリフェニルホスフィン(245mg、0.93mmol)およびジエチルアゾジカルボキシラート(0.15mL、0.90mmol)を加えた。反応物を窒素下室温で18時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、次いで分取薄層クロマトグラフィー(25%アセトン/ヘキサン類)により精製して、ニトロベンジルオキシ中間体(78mg、28%)を得た。
中間体(78mg、0.16mmol)のTHF(3mL)溶液に、窒素下水酸化ナトリウムの溶液(4N、0.12mL)を加えた。室温で16時間撹拌した後、反応物を水およびエーテルで希釈し、次いで水酸化ナトリウム(2N)およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、粗製のexoアルコール114A(36mg、100%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
実施例111に記載した方法を用いて、アルコール114A(32mg、0.15mmol)を化合物1B(36mg、0.15mmol)と反応させ、化合物364(24mg、38%)を得た。M+H=427。
(実施例115)
化合物365の調製
4−アザビシクロ[3.3.1]ノニル−3−endo−オール(120mg、0.85mmol)のジクロロメタン(8mL)混合物に、窒素下トリエチルアミン(0.13mL、0.93mmol)を加えた。反応物を0℃に冷却し、(Boc)
2O(203mg、0.93mmol)を加えた。反応物を室温に加温し、18時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物115A(130mg、76%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
実施例111に記載した方法を用いて、アルコール115A(170mg、0.71mmol)を化合物1B(165mg、0.71mmol)と反応させ、化合物365(100mg、32%)を得た。M+H=441。
(実施例116)
化合物366の調製
トリフルオロ酢酸(0.1mL)を、窒素下0℃で116A(98mg、0.22mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に滴下添加した。18時間後、反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、遊離アミン116B(75mg、100%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
化合物116B(74mg、0.22mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、窒素下トリエチルアミン(0.09mL、0.75mmol)を加えた。反応物を0℃に冷却し、シクロプロパンスルホニルクロリド(0.04mL、0.4mmol)を加えた。反応物を室温に加温し、3時間撹拌した。更にシクロプロパンスルホニルクロリド(0.01mL、0.1mmol)を加えた。1.5時間後、反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、粗製の生成物を得、これを分取薄層クロマトグラフィー(5%MeOH/ジクロロメタン)により精製して、化合物366(32mg、33%)を得た。M+H=445。
(実施例117)
化合物367の調製
カリウムt−ブトキシドの溶液(THF中1.0M、13.3mL)を、窒素下0℃で4,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン(2.16g、13.3mmol)およびendoアルコール115A(3.20g、13.3mmol)のTHF(40mL)溶液に滴下添加した。反応物を室温に加温し、撹拌した。5時間後、反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗製物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc/ヘキサン類)により精製して、化合物117A(4.3g、88%)を得た。
クロロ−ピリミジン117A(144mg、0.39mmol)、2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)アニリン(89mg、0.47mmol)、Xphos(38mg、0.080mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(56mg、0.59mmol)のジオキサン(3.5mL)混合物を、密封管中110℃に加熱した。16時間後、反応物を室温に冷却し、固体を濾別した。濾液を真空で濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン類)により精製して、化合物367(96mg、47%)を得た。M+H=521。
(実施例118)
化合物368の調製
実施例116に記載した方法に従って、化合物367(96mg、0.18mmol)を反応させ、遊離アミン118A(73mg、96%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
溶媒としてジクロロメタンを用い、実施例109に記載した方法に従って、遊離アミン118A(35mg、0.083mmol)を反応させ、化合物368(18mg、43%)を得た。M+H=507。
(実施例119)
化合物369の調製
実施例116に記載した方法に従って、遊離アミン32(35mg、0.083mmol)を反応させ、化合物369(18mg、41%)を得た。M+H=525。
(実施例120)
化合物370の調製
実施例117に記載した方法を用い、2−メチルピリジン−3−アミン(51mg、0.47mmol)を化合物117A(144mg、0.39mmol)と反応させ、化合物370(45mg、26%)を得た。M+H=440。
(実施例121)
化合物371の調製
実施例116に記載した方法に従って、化合物370(40mg、0.09mmol)を反応させ、遊離アミン121A(20mg、67%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
溶媒としてジクロロメタンを用い、実施例109に記載した方法に従って、化合物121A(20mg、0.06mmol)を反応させ、化合物371(24mg、96%)を得た。M+H=427。
(実施例122)
化合物372の調製
水素化アルミニウムリチウム(THF中1.0M、1.6mL)を、窒素下0℃でジエチル3−(ベンジルオキシ)シクロブタン−1,1−ジカルボキシラート122A(280mg、0.91mmol)のTHF(10mL)溶液に滴下添加した。反応物を室温に加温し、18時間撹拌した。反応物を氷上に注ぎ入れ、エーテルで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、ジオール122B(202mg、100%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
ジオール122B(185mg、0.83mmol)の乾燥アセトニトリル(8mL)溶液に、−20℃(CCl4/ドライアイス)でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.29mL、1.75mmol)を10分かけて滴下添加し、続いてDIEA(0.36mL、2.08mmol)を加えた。得られた混合物を10分間撹拌し、更にDIEA(0.36mL、2.08mmol)を5分かけて、続いてアミノジフェニルメタン(0.14mL、0.79mmol)を加えた。反応物を室温に加温し、次いで70℃に加熱した。2時間後、溶媒を真空で濃縮した。粗製物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc/ヘキサン類)により精製して、化合物122C(137mg、47%)を得た。
MeOH(2mL)中の化合物122C(52mg、0.14mmol)に、窒素下ギ酸アンモニウム(67mg、1.1mmol)、(Boc)2O(37mg、0.17mmol)および10%Pd/C(22mg)を加えた。得られた混合物を22時間還流させ、次いで室温に冷却した。セライトを通して反応物を濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空で濃縮して粗製物を得、これを分取薄層クロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘキサン類)により精製して、Boc保護化アミン122D(15mg、36%)を得た。
Boc保護化アミン122D(15mg、0.05mmol)のMeOH(5mL)混合物および10%Pd/C(9mg)を1atmで16時間水素化した。セライトを通して反応物を濾過し、MeOHで洗浄し、真空で濃縮して、アルコール122E(10mg、94%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
実施例111に記載した方法を用いて、アルコール122E(10mg、0.05mmol)を化合物1B(11mg、0.05mmol)と反応させ、化合物372(5mg、25%)を得た。M+H=413。
(実施例123)
化合物373の調製
窒素でパージした化合物524(6mg、0.01mmol)のジメチルホルムアミド(0.6mL)および水(6μL)溶液を含む容器に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(5mg、0.005mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(3mg、0.005mmol)、酢酸亜鉛(2mg、0.01mmol)、亜鉛粉末(0.6mg、0.01mmol)、およびシアン化亜鉛(1mg、0.01mmol)を加えた。得られた反応物を100℃に加熱し、この温度で18時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、真空で濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解した。有機相を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲル上で分取TLC(ヘキサン類/酢酸エチル−60/40)を用い、続いてシリカゲル上で第二の分取TLC(ジクロロメタン/酢酸エチル−95/5)を用いて精製して、化合物373(2.7mg、56%)を灰白色固体として得た。LCMS:485.3(MH
+)。
(実施例124)
化合物374の調製
化合物117A(42mg、0.12mmol)、2−メチル−6−(メチルスルホニル)ピリジン−3−アミン124A(20mg、0.11mmol)、Pd(dba)
2(4.0mg)、BINAP(11mg、0.02mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(19mg、0.20mmol)のトルエン(3.5mL)混合物を、密封管中110℃に加熱した。17時間後、反応物を真空で濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(50%アセトン/ヘキサン類)により精製して、化合物374(23mg、41%)を得た。M+H=517。
(実施例125)
化合物375の調製
実施例124に記載した方法を用いて、4−アミノ−3−クロロベンゾニトリル(50mg、0.32mmol)を化合物117A(163mg、0.44mmol)と反応させ、化合物375(49mg、23%)を得た。M+H=484。
(実施例126)
化合物376の調製
化合物117A(153mg、0.41mmol)、3−クロロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル52(125mg、0.82mmol)およびK
2CO
3(113mg、0.82mmol)のDMF(2.5mL)混合物を、マイクロ波中190℃で40分間高吸収にて加熱した。反応混合物を真空で濃縮した。残渣を水とエーテルの間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(20%アセトン/ヘキサン類)により精製して、化合物376(48mg、24%)を得た。M+H=485
(実施例127)
化合物377の調製
実施例126に記載した方法を用いて、2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノール(156mg、0.82mmol)を化合物117A(150mg、0.41mmol)と反応させ、化合物377(52mg、24%)を得た。M+H=522。
(実施例128)
化合物378の調製
MeOH(6mL)中の化合物122C(137mg、0.37mmol)に、窒素下ギ酸アンモニウム(167mg、2.65mmo)および10%Pd/C(55mg)を加えた。得られた混合物を18時間還流させ、次いで室温に冷却した。セライトを通して反応物を濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空で濃縮して、粗製のアミン128A(75mg、100%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
アミン128A(75mg、0.37mmol)のジクロロメタン(5.5mL)溶液に、窒素下トリエチルアミン(0.15mL、1.11mmol)を加えた。反応物を0℃に冷却し、n−プロピルスルホニルクロリド(0.08mL、0.74mmol)を加えた。反応物を室温に加温し、20時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で数回洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘキサン類)により精製して、所望の化合物128B(15mg、13%)を得た。
ベンジルエーテル128B(15mg、0.05mmol)のMeOH(3mL)混合物および10%Pd/C(9mg)を1atmで16時間水素化した。セライトを通して反応物を濾過し、MeOHで洗浄し、真空で濃縮して、所望のアルコール128C(8mg、75%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
実施例109に記載した方法を用いて、アルコール128C(8mg、0.04mmol)を化合物1B(9mg、0.04mmol)と反応させ、化合物378(1.4mg、8%)を得た。M+H=419。
(実施例129)
化合物379の調製
アミン118A(31mg、0.074mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、窒素下トリエチルアミン(0.03mL、0.2mmol)を加えた。反応物を0℃に冷却し、ジ−tert−アミルジカルボナート(0.04mL、0.2mmol)を加えた。反応物を室温に加温し、18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で数回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。分取薄層フラッシュクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン類)により精製して、所望の化合物379(25mg、64%)を得た。M+H=533。
(実施例130)
化合物380の調製
アセトニトリル(2mL)中のエチル1−ヒドロキシシクロプロパンカルボキシラート130A(250mg、1.9mmol)に、窒素下N,N−ジスクシンイミジルカルボナート(590mg、2.3mmol)を加えた。反応物を5分間撹拌し、次いでトリエチルアミン(0.8mL、5.8mmol)を滴下添加した。20時間後、反応物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で、続いてブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製の生成物130B(275mg、53%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
アミン118A(25mg、0.06mmol)のジクロロメタン(2.5mL)溶液に、トリエチルアミン(0.03mL、0.18mmol)を、続いてエチル1−((2,5−ジオキソピロリジン−1−イルオキシ)カルボニルオキシ)シクロプロパンカルボキシラート130B(33mg、0.12mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液を加えた。反応物を窒素下室温で20時間撹拌した。反応物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン類)により精製して、化合物380(18mg、51%)を得た。M+H=577。
(実施例131)
化合物381の調製
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル1−メチルシクロブチルカルボナート131A(34mg、0.15mmol)を用い、実施例130に記載した方法に従って、アミン118A(31mg、0.074mmol)を反応させ、所望の化合物381(16mg、42%)を得た。M+H=535。
(実施例132)
化合物382の調製
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル1−メチルシクロプロピルカルボナート132A(26mg、0.12mmol)を用い、実施例130に記載した方法に従って、アミン118A(25mg、0.06mmol)を反応させ、化合物382(18mg、58%)を得た。M+H=519。
(実施例133)
化合物383の調製
実施例249に記載した方法を用い、シクロプロピルスルホニルクロリドを2−メトキシエタンスルホニルクロリド(欧州公開特許第EP176327号に記載されている通りに調製した)に置き換えて、化合物383を調製した。
(実施例134)
化合物384の調製
ステップA−化合物134Aの合成
化合物270B(0.359g、1.42mmol)を、ジオキサン(5mL)中の4,6−ジクロロピリミジン(0.150g、1.00mmol)およびK
2CO
3(0.195g、1.41mmol)と合わせた。得られた反応物を100℃に加熱し、この温度で22時間撹拌し、次いで室温に冷却し、真空で濃縮した。得られた残渣を分取TLCを用いて精製して、化合物134Aを黄色油として得た。
ステップB−化合物384の合成
化合物134A(0.080g、0.22mol)、4−アミノ−3−クロロヘンゾニトリル(0.045g、0.29mmol)、(±)−BINAP(0.008g、0.01mmol)、Pd2dba3(0.0025g、0.004mmol)およびNaO−tBu(0.027g、0.28mmol)をトルエン(4mL)中で合わせ、得られた反応物を110℃に加熱し、この温度で20時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、次いで真空で濃縮し、得られた残渣を分取TLCを用いて精製して、化合物384を黄色ゴム状物として得た。MS:m/e483、485。
(実施例135)
化合物385の調製
実施例116の最初のステップに記載した方法に従い、化合物586を脱保護化した。得られた塩酸塩(0.020g、0.047mmol)を、ジオキサン(2mL)中のDIPEA(0.033mL、0.19mmol)およびベンジルブロミド(0.024g、0.14mmol)と合わせた。混合物を90℃に加熱し、この温度で8時間撹拌し、次いで反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮した。次いで得られた残渣を分取TLCを用いて精製して、化合物385を黄色固体として得た。MS:m/e483。
(実施例136)
化合物386の調製
実施例56に記載した方法に従って化合物271Bを反応させ、化合物386を白色固体として得た。MS:m/e507。
本明細書に記載した多くの方法を用いて、化合物386を脱保護化し、本願発明の以下の化合物に変換した。
カリウムt−ブトキシド(1当量)のt−ブタノール(36mL)溶液に、窒素下N−Boc−ノルトロピノン137A(500mg、2.22mmol)を加えた。5分後、2−クロロエチルジメチルスルホニウムヨージド(1当量)を10分かけて少しずつ加えた。2−クロロエチルジメチルスルホニウムヨージドはTet. Lett.、1984年、25巻、5501〜04頁に従って調製した。2時間撹拌した後、更にt−ブタノール(36mL)中のカリウムt−ブトキシド(1.1当量)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0〜40%EtOAc/ヘキサン類)により精製して、化合物137B(100mg、18%)を得た。
ケトン137B(100mg、0.40mmol)のEtOH(28mL)溶液に、窒素下0℃で水素化ホウ素ナトリウム(1.4当量)を加えた。反応物を室温に加温し、18時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、粗製の生成物137C(100mg、99%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
実施例1に従い4−クロロ−5−メチル−6(2−メチル−ピリジン−3−イルオキシ)ピリミジン1B(35mg、0.12mmol)をアルコール137C(30mg、0.12mmol)と反応させ、次いで逆相HPLCにより精製して、化合物387(17mg、56%)を得た。M+H=453。
(実施例138)
化合物388の調製
化合物387(15mg、0.033mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、窒素下0℃でDIEA(3当量)を、続いてトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート(1.5当量)を加えた。反応物を室温に加温し、1.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、DCMで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、遊離アミン138A(12mg、100%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
DCM(3mL)中の遊離アミン138A(12mg、0.033mmol)に、窒素下0℃でDIEA(3当量)を、続いてクロロギ酸イソプロピル(2当量)を加えた。反応物を室温に加温し、2時間撹拌した。反応物をDCMで希釈し、飽和NH4Cl水溶液で洗浄した。分取薄層クロマトグラフィー(4%MeOH/DCM)により精製して、所望の化合物388(9mg、64%)を得た。M+H=439。
(実施例139)
化合物389の調製
実施例1に記載した方法を用いてアルコール137B(30mg、0.12mmol)を4,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン(25mg、0.15mmol)と反応させて、化合物139A(155mg、75%)を得た。
実施例36に記載した方法を用いて4−アミノ−3−クロロベンゾニトリル(13mg、0.08mmol)を化合物139A(30mg、0.08mmol)と反応させて、化合物389(32mg、81%)を得た。M+H=496。
(実施例140)
化合物562の調製
トリフルオロ酢酸(10mL、DCM中20%)を、室温で化合物359(1.0g)のDCM(5mL)溶液に加え、得られた反応物を2時間撹拌した。次いで反応混合物を真空で濃縮し、得られた残渣(50mg)をジクロロメタン(3mL)中のイソプロピルクロロカルバマート(0.3mL、トルエン中1.0M)に溶解し、得られた溶液を0℃に冷却した。冷却した溶液にEt
3N(0.2mL)を加え、次いで氷水浴を除去し、反応物を室温で更に16時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン中のMeOH(NH
3)(0→5%)で真空下シリカゲルカラム(ISCO)を用いて精製して、化合物562(25mg)を得た。LCMS:412.5。
(実施例141)
化合物563の調製
実施例140に記載した方法を用い、イソプロピルクロロカルバマートをシクロプロピルスルホニルクロリドに置き換えて、化合物563を調製した。LCMS(MH
+)=430.5。
(実施例142)
化合物392の調製
実施例138に記載した方法を用い化合物389(20mg、0.043mmol)を反応させて、遊離アミン142A(17mg、100%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
実施例116に記載した方法を用い遊離アミン142A(17mg、0.043mmol)を反応させて、化合物392(13mg、62%)を得た。M+H=500。
(実施例143)
化合物143Aの調製
DMSO(5mL)中の2−フルオロ−4−ヨードアニリン(1.0g、4.2mmol)に、シクロプロパンスルフィン酸、ナトリウム塩(0.65g、5.1mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸銅ベンゼン錯体(106mg、0.21mmol)、およびN,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.045mL、0.42mmol)を加え、溶液を120℃で16時間撹拌した。冷却し、H
2O(100mL)を加え、EtOAc(100mL)を加え、混合し、層を分離し、水層をEtOAcで抽出し、有機層を合わせ、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮した。(30%EtOAc−ヘキサン類)を用いるシリカゲル上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物143Aを黄褐色固体(0.9g、99%)として得た。
(実施例144)
化合物144Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを4−ブロモ−2−フルオロフェノールに置き換えて、化合物144Aを調製した。
(実施例145)
化合物145Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを4−ブロモ−2−クロロフェノールに置き換えて、化合物145Aを調製した。
(実施例146)
化合物146Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを4−ブロモ−2−クロロアニリンに置き換えて、化合物146Aを調製した。
(実施例147)
化合物147Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを4−ブロモフェノールに置き換えて、化合物147Aを調製した。
(実施例148)
化合物148Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを4−ヨードアニリンに置き換えて、化合物148Aを調製した。
(実施例149)
化合物149Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを4−ブロモ−2−メトキシフェノールに置き換えて、化合物149Aを調製した。
(実施例150)
化合物150Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを4−ブロモ−2−メチルフェノールに置き換えて、化合物150Aを調製した。
(実施例151)
化合物151Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを4−ブロモ−2−メチルアニリンに置き換えて、化合物151Aを調製した。
(実施例152)
化合物152Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを3−アミノ−6−クロロ−2−ピコリンに置き換えて、化合物152Aを調製した。
(実施例153)
化合物153Bの調製
3−ヒドロキシ−2−メチルピリジン(2.0g、18.3mmol)、Na
2CO
3(3.9g、36.6mmol)のH
2O(50mL)溶液に、I
2(4.8g、19mmol)を加え、溶液を3時間撹拌した。1NのHClを用いて反応物をpH〜5に中和した。沈殿物を濾取し、H
2Oで濯ぎ、1N亜硫酸水素ナトリウム水溶液で濯ぎ、真空乾燥させて、化合物153A(2.0g、46%)を得た。実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを化合物153Aに置き換えて、化合物153Bを調製した。
(実施例154)
化合物154Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを5−ヒドロキシ−2−ブロモピリジンに置き換えて、化合物154Aを調製した。
(実施例155)
化合物155Aの調製
実施例143に記載した方法を用い、4−ヨード−2−フルオロアニリンを5−アミノ−2−ヨードピリジンに置き換えて、化合物155Aを調製した。
(実施例156)
化合物393の調製
化合物34A(300mg、0.80mmol)のジオキサン(2mL)溶液に、化合物143A(183mg、0.80mmol)、Pd(OAc)
2(10mg、0.04mmol)、ジ−tert−ブチル−X−Phos(22mg、0.05mmol)およびNaOt−Bu(204mg、2.1mmol)を加えた。得られた反応物を110℃に加熱し、この温度で16時間撹拌し、次いで室温に冷却し、真空で濃縮した。得られた残渣を分取薄層クロマトグラフィー(35%アセトン−ヘキサン類)を用いて精製して、化合物393(126mg、30%)を得た。LCMS(M+H)
+=533.3。
(実施例157)
化合物394の調製
トリフルオロ酢酸(150μL)を、室温で化合物393(105mg、0.20mmol)のDCM(500μL)溶液に加え、3時間撹拌した。溶液を真空で濃縮し、得られた化合物157Aの粗製残渣に、室温でDMF(650μL)、TEA(110μL、0.8mmol)、およびクロロギ酸イソプロピル(55μL、トルエン中1.0M、0.4mmol)を加え、終夜撹拌した。溶液を真空で濃縮し、(25%アセトン−ヘキサン類)を用いる分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、化合物394(36mg、35%)を得た。LCMS(M+H)
+=519.2。
(実施例158)
化合物395の調製
化合物34A(540mg、1.5mmol)および化合物144A(300mg、1.4mmol)のDMF(4.6mL)溶液にK
2CO
3(230mg、1.7mmol)を加え、溶液を撹拌し、120℃に終夜加熱した。反応物を冷却し、真空で濃縮し、(30%アセトン−ヘキサン類)を用いる分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、化合物395(234mg、31%)を得た。LCMS(M+H)
+=534.3。
(実施例159)
化合物396の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物395に置き換えて、化合物396を調製した。LCMS(M+H)
+=520.3。
(実施例160)
化合物397の調製
トリフルオロ酢酸(285μL)を、室温で化合物395(100mg、0.20mmol)のDCM(1.5mL)溶液に加え、2時間撹拌した。溶液を真空で濃縮し、化合物160Aを得た。化合物160Aの粗製残渣に、室温でDCM(1.5mL)、TEA(105μL、0.8mmol)、およびシクロプロピルスルホニルクロリド(35μL、0.4mmol)を加え、1.5時間撹拌した。溶液を真空で濃縮し、(30%アセトン−ヘキサン類)を用いる分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、化合物397(61mg、57%)を得た。LCMS(M+H)
+=538.3。
(実施例161)
化合物398の調製
実施例1の方法を用い、4,6−ジクロロ−5−メチルピリミジンを4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンに置き換えて、化合物161Aを調製した。実施例3の方法を用い、化合物1Bを化合物161Aに置き換えて、化合物398を調製した。LCMS(M+H)
+=550.3。
(実施例162)
化合物399の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物145Aに置き換えて、化合物399を調製した。LCMS(M+H)
+=550.3。
(実施例163)
化合物400の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物399に置き換えて、化合物400を調製した。LCMS(M+H)
+=536.3。
(実施例164)
化合物401の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物398に置き換えて、化合物401を調製した。LCMS(M+H)
+=536.3。
(実施例165)
化合物402の調製
実施例161に記載した方法を用い、化合物1Bを化合物161Aに置き換えて、化合物402を調製した。LCMS(M+H)
+=549.3。
(実施例166)
化合物403の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物398に置き換えて、化合物403を調製した。LCMS(M+H)
+=554.3。
(実施例167)
化合物404の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物402に置き換えて、化合物404を調製した。LCMS(M+H)
+=535.3。
(実施例168)
化合物405の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物402に置き換えて、化合物405を調製した。LCMS(M+H)
+=553.3。
(実施例169)
化合物406の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物145Aに置き換え、化合物1Bを化合物161Aに置き換えて、化合物406を調製した。LCMS(M+H)
+=566.3。
(実施例170)
化合物407の調製
実施例156に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物146Aに置き換えて、化合物407を調製した。LCMS(M+H)
+=549.3。
(実施例171)
化合物408の調製
実施例156に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物146Aに置き換え、1Bを化合物161Aに置き換えて、化合物408を調製した。LCMS(M+H)
+=565.3。
(実施例172)
化合物409の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物399に置き換えて、化合物409を調製した。LCMS(M+H)
+=554.3。
(実施例173)
化合物410の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物407に置き換えて、化合物410を調製した。LCMS(M+H)
+=535.3。
(実施例174)
化合物411の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物408に置き換えて、化合物411を調製した。LCMS(M+H)
+=551.3。
(実施例175)
化合物412の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物406に置き換えて、化合物412を調製した。LCMS(M+H)
+=552.3。
(実施例176)
化合物413の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物147Aに置き換えて、化合物413を調製した。LCMS(M+H)
+=516.3。
(実施例177)
化合物414の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物407に置き換えて、化合物414を調製した。LCMS(M+H)
+=553.3。
(実施例178)
化合物415の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物413に置き換えて、化合物415を調製した。LCMS(M+H)
+=520.3。
(実施例179)
化合物416の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物413に置き換えて、化合物416を調製した。LCMS(M+H)
+=502.3。
(実施例180)
化合物417の調製
実施例156に記載した方法を用い、ステップAでの出発物を化合物148Aに置き換えて、化合物180Aを調製した。実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物180Aに置き換えて、化合物417を調製した。LCMS(M+H)
+=501.3。
(実施例181)
化合物418の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物180Aに置き換えて、化合物418を調製した。LCMS(M+H)
+=519.3。
(実施例182)
化合物419の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物149Aに置き換えて、化合物182Aを調製した。実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物182Aに置き換えて、化合物419を調製した。LCMS(M+H)
+=532.3。
(実施例183)
化合物420の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物182Aに置き換えて、化合物420を調製した。LCMS(M+H)+=550.3。
(実施例184)
化合物421の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物150Aに置き換えて、化合物184Aを調製した。実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物184Aに置き換えて、化合物421を調製した。LCMS(M+H)+=534.3。
(実施例185)
化合物422の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物184Aに置き換えて、化合物422を調製した。LCMS(M+H)+=516.3。
(実施例186)
化合物423の調製
ステップA−化合物186Bの合成
実施例156、ステップAに記載した方法を用い、出発物として化合物186A(HodgsonらのTetrahedron、60巻、5185頁(2004年)に記載されている通りに調製した)に代えて、化合物186Bを調製した。
ステップB−化合物423の合成
ヨードトリメチルシラン(450μL、3.4mmol)を、室温で化合物186B(350mg、1.13mmol)のDCM(4mL)溶液に加え、得られた溶液を50℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO3溶液を加え、得られた溶液をDCMで抽出した。有機層を乾燥(MgSO4)させ、真空で濃縮して化合物186Cを得、これを引き続き実施例160に記載した方法を用い、化合物160Aを化合物186Cに置き換えて、続いて実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物145Aに置き換えて、化合物423に変換した。LCMS(M+H)+=552.3(化合物423について)。
(実施例187)
化合物424の調製
実施例156、ステップBに記載した方法を用い、化合物143Aを化合物151Aに置き換えて、化合物187Aを調製した。実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物187Aに置き換えて、化合物424を調製した。LCMS(M+H)+=515.3。
(実施例188)
化合物425の調製
実施例157、ステップAに記載した方法を用い、化合物393を化合物399に置き換えて、化合物188Aを調製した。188A(67mg、0.15mmol)およびTEA(50μL、0.36mmol)のDCM(0.7mL)溶液に、化合物188B(31mg、0.15mmol、ZhuらのWO05/14577に記載されている通りに調製した)を加え、得られた反応物を4時間撹拌した。溶液を真空で濃縮し、(20%EtOAc−DCM)を用いる分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、化合物425(81mg、98%)を得た。LCMS(M+H)+=548.3。
(実施例189)
化合物426の調製
実施例157、ステップBに記載した方法を用い、化合物393を化合物186Cに置き換えて、化合物189Aを調製した。次いで実施例158に記載した方法を用い、化合物189Aを化合物145Aと反応させて、化合物426を得た。LCMS(M+H)+=534.3。
(実施例190)
化合物427の調製
ステップA−化合物190Aの合成
1,4−アンヒドロエリトリトール(5.0g、48mmoL)のH
2O(60mL)溶液に、NaIO
4(5.1g、24mmol)を加えた。溶液を室温で終夜撹拌した。溶液にMeCN(80mL)を加え、溶液を30分間撹拌した。白色沈殿物を濾別し、濾液を真空で濃縮して、MeCNを除去した。水層に、1,3−アセトンジカルボン酸(7.0g、48mmol)、ベンジルアミン(6.1mL、52mmol)、濃HCl(2.5mL)を加え、溶液を室温で1時間、および50℃で2時間撹拌した。0℃に冷却し、1mのNaOHを加えてpH〜10にし、EtOAcおよびDCMで抽出した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、真空で濃縮した。シリカゲルカートリッジ(ヘキサン類中EtOAc30%〜100%で溶離)を用いて残渣を精製して、化合物190A(3.2g、29%)を得た。
ステップB−化合物190Bの合成
化合物190A(1.5g、6.5mmol)のMeOH(20mL)溶液にNaBH4(320mg、8.4mmol)を加え、溶液を室温で10時間撹拌した。H2O(100mL)を加え、EtOAcで抽出し、有機層を乾燥(MgSO4)させ、真空で濃縮して、化合物190B(1.4g、98%)を得た。
ステップC−化合物190Cの合成
実施例156、ステップAに記載した方法を用い、出発物として化合物190Bを用いて、化合物190Cを調製した。
ステップD−化合物427の合成
実施例158に記載した方法に従って、化合物190Cを化合物145Aと反応させることにより化合物427を調製した。LCMS(M+H)+=556.3。
(実施例191)
化合物428の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物34Aを化合物186Dに置き換えて、化合物428を調製した。LCMS(M+H)+=536.3。
(実施例192)
化合物429の調製
実施例157、ステップAに記載した方法を用い、化合物393を化合物395に置き換えて、化合物192Aを調製した。実施例33に記載した方法を用い、化合物33Aを化合物37Aに置き換えて、化合物429を調製した。LCMS(M+H)+=532.3。
(実施例193)
化合物430の調製
実施例188に記載した方法を用い、化合物188Aを化合物157Aに置き換えて、化合物430を調製した。LCMS(M+H)+=531.3。
(実施例194)
化合物431の調製
実施例188に記載した方法を用い、化合物188Bを化合物194A(ZhuらのWO05/14577に記載されている通りに調製した)に置き換え、化合物188Aを化合物192Aに置き換えて、化合物431を調製した。LCMS(M+H)+=532.3。
(実施例195)
化合物432の調製
実施例188に記載した方法を用い、化合物188Bを化合物195A(ZhuらのWO05/14577に記載されている通りに調製した)に置き換え、化合物188Aを化合物192Aに置き換えて、化合物432を調製した。LCMS(M+H)+=546.3。
(実施例196)
化合物433の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物34Aを化合物189Aに置き換えて、化合物433を調製した。LCMS(M+H)+=518.3。
(実施例197)
化合物434の調製
実施例156、ステップBに記載した方法を用い、化合物34Aを化合物189Aに置き換えて、化合物434を調製した。LCMS(M+H)+=517.3。
(実施例198)
化合物435の調製
実施例186に記載した方法を用い、化合物186Aを化合物198A(HodgsonらのTetrahedron、60巻、5185頁(2004年)に記載されている通りに調製した)に置き換えて、化合物198Cを調製した。実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物198Cに置き換えて、化合物198Dを調製した。実施例158に記載した方法を用い、化合物34Aを化合物198Dに置き換えて、化合物435を調製した。LCMS(M+H)+=536.3。
(実施例199)
化合物436の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物145Aに置き換え、化合物34Aを化合物198Dに置き換えて、化合物436を調製した。LCMS(M+H)+=552.3。
(実施例200)
化合物437の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物394を化合物198Cに置き換えて、化合物200Aを調製した。実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物145Aに置き換え、化合物34Aを化合物200Aに置き換えて、化合物437を調製した。LCMS(M+H)+=534.3。
(実施例201)
化合物438の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物34Aを化合物200Aに置き換えて、化合物438を調製した。LCMS(M+H)+=518.3。
(実施例202)
化合物439の調製
実施例188に記載した方法を用い、188Aを化合物157Aに置き換え、化合物188Bを化合物194Aに置き換えて、化合物439を調製した。LCMS(M+H)+=531.3。
(実施例203)
化合物440の調製
実施例160に記載した方法を用い、シクロプロピルスルホニルクロリドをメタンスルホニルクロリドに置き換えて、化合物440を調製した。LCMS(M+H)+=512.3。
(実施例204)
化合物441の調製
実施例160に記載した方法を用い、シクロプロピルスルホニルクロリドをエチルスルホニルクロリドに置き換えて、化合物441を調製した。LCMS(M+H)+=526.3。
(実施例205)
化合物442の調製
実施例160に記載した方法を用い、シクロプロピルスルホニルクロリドを2−メチルプロパン−1−スルホニルクロリドに置き換えて、化合物442を調製した。LCMS(M+H)+=554.3。
(実施例206)
化合物443の調製
実施例160に記載した方法を用い、シクロプロピルスルホニルクロリドを5−クロロチオフェン−2−スルホニルクロリドに置き換えて、化合物443を調製した。LCMS(M+H)+=614.3。
(実施例207)
化合物444の調製
実施例160に記載した方法を用い、シクロプロピルスルホニルクロリドをネオペンチルクロリドに置き換えて、化合物444を調製した。LCMS(M+H)+=548.3。
(実施例208)
化合物445の調製
ステップA−化合物208Aの合成
化合物427(100mg、0.18mmol)のEtOAc(5mL)溶液に、10%Pd/C(100mg)を加え、反応容器を排気し風船からH
2で再充填(3回)した。反応物を16時間撹拌した。セライトのパッドを通して反応物を濾過し、真空で濃縮して、化合物208A(70mg、84%)を得た。
ステップB−化合物445の合成
実施例157に記載した方法を用い、化合物157Aを化合物208Aに置き換えて、化合物445を調製した。LCMS(M+H)+=552.3。
(実施例209)
化合物446の調製
実施例195に記載した方法を用い、化合物188Aを化合物157Aに置き換えて、化合物445を調製した。LCMS(M+H)+=534.3。
(実施例210)
化合物447の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物34Aを化合物190Cに置き換えて、化合物447を調製した。LCMS(M+H)+=540.3。
(実施例211)
化合物448の調製
実施例155、ステップBに記載した方法を用い、化合物34Aを化合物190Cに置き換えて、化合物448を調製した。LCMS(M+H)+=539.3。
(実施例212)
化合物449の調製
ステップA−化合物212Aの合成
実施例208、ステップAに記載した方法を用い、化合物427を化合物448に置き換えて、化合物212Aを調製した。
ステップB−化合物449の合成
実施例157に記載した方法を用い、化合物157Aを化合物212Aに置き換えて、化合物449を調製した。LCMS(M+H)+=535.3。
(実施例213)
化合物450の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物160Aを化合物212Aに置き換え、シクロプロピルスルホニルクロリドをベンゾイルクロリドに置き換えて、化合物450を調製した。LCMS(M+H)+=553.3。
(実施例214)
化合物451の調製
実施例195に記載した方法を用い、化合物188Aを化合物212Aに置き換えて、化合物451を調製した。LCMS(M+H)+=561.3。
(実施例215)
化合物452の調製
実施例194に記載した方法を用い、化合物188Aを化合物212Aに置き換えて、化合物452を調製した。LCMS(M+H)+=547.3。
(実施例216)
化合物453の調製
化合物212A(45mg、0.10mmol)およびK
2CO
3(21mg、0.15mmol)のDMF(1mL)溶液に、1−ブロモ−3,3−ジメチルブタン−2−オン(16μL、0.12mmol)を加え、溶液を室温で6時間撹拌した。反応物を真空で濃縮し、(50%EtOAc−ヘキサン類)を用いる分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、化合物453(23mg、42%)を得た。LCMS(M+H)+=547.3。
(実施例217)
化合物454の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物406に置き換えて、化合物454を調製した。LCMS(M+H)+=570.3。
(実施例218)
化合物455の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物399に置き換え、シクロプロピルスルホニルクロリドを2−メチルプロパン−1−スルホニルクロリドに置き換えて、化合物455を調製した。LCMS(M+H)+=570.3。
(実施例219)
化合物456の調製
実施例156に記載した方法を用い、出発物として化合物219A(実施例190に記載した方法を用い、ベンジルアミンを4−メトキシベンジルアミンに置き換えて調製した)を用いて、化合物456を調製した。LCMS(M+H)+=569.3。
(実施例220)
化合物457の調製
実施例156、ステップBに記載した方法を用い、化合物143Aを化合物152Aに置き換えて、化合物457を調製した。LCMS(M+H)+=530.3。
(実施例221)
化合物458の調製
実施例156、ステップBに記載した方法を用い、化合物143Aを化合物152Aに、化合物34Aを化合物161Aに置き換えて、化合物458を調製した。LCMS(M+H)+=546.3。
(実施例222)
化合物459の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物458に置き換えて、化合物459を調製した。LCMS(M+H)+=532.3。
(実施例223)
化合物460の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物457に置き換えて、化合物460を調製した。LCMS(M+H)+=516.3。
(実施例224)
化合物461の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物458に置き換えて、化合物461を調製した。LCMS(M+H)+=550.3。
(実施例225)
化合物462の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物457に置き換えて、化合物462を調製した。LCMS(M+H)+=534.3。
(実施例226)
化合物463の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物153Bに置き換えて、化合物463を調製した。LCMS(M+H)+=531.3。
(実施例227)
化合物464の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物463に置き換えて、化合物464を調製した。LCMS(M+H)+=517.3。
(実施例228)
化合物465の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物463に置き換えて、化合物465を調製した。LCMS(M+H)+=535.3。
(実施例229)
化合物466の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物34Aを化合物161Aに置き換え、化合物144Aを化合物153Bに置き換えて、化合物466を調製した。LCMS(M+H)+=547.3。
(実施例230)
化合物467の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物144Aを化合物154Aに置き換えて、化合物467を調製した。LCMS(M+H)+=517.3。
(実施例231)
化合物468の調製
実施例158に記載した方法を用い、化合物34Aを化合物161Aに置き換え、化合物144Aを化合物154Aに置き換えて、化合物468を調製した。LCMS(M+H)+=533.3。
(実施例232)
化合物469の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物466に置き換えて、化合物469を調製した。LCMS(M+H)+=533.3。
(実施例233)
化合物470の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物467に置き換えて、化合物470を調製した。LCMS(M+H)+=503.3。
(実施例234)
化合物471の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物468に置き換えて、化合物471を調製した。LCMS(M+H)+=519.3。
(実施例235)
化合物472の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物466に置き換えて、化合物472を調製した。LCMS(M+H)+=551.3。
(実施例236)
化合物473の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物467に置き換えて、化合物473を調製した。LCMS(M+H)+=521.3。
(実施例237)
化合物474の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物393を化合物468に置き換えて、化合物474を調製した。LCMS(M+H)+=537.3。
(実施例238)
化合物475の調製
実施例156、ステップBに記載した方法を用い、化合物143Aを化合物155Aに置き換えて、化合物475を調製した。LCMS(M+H)+=516.3。
(実施例239)
化合物476の調製
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物475に置き換えて、化合物476を調製した。LCMS(M+H)+=502.3。
(実施例240)
化合物477の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物475に置き換えて、化合物477を調製した。LCMS(M+H)+=520.3。
(実施例241)
化合物478の調製
実施例156、ステップBに記載した方法を用い、化合物143Aを化合物155Aに、化合物1Bを化合物161Aに置き換えて、化合物241Aを調製した。
実施例157に記載した方法を用い、化合物393を化合物241Aに置き換えて、化合物478を調製した。LCMS(M+H)+=518.3。
(実施例242)
化合物479の調製
実施例160に記載した方法を用い、化合物395を化合物463に置き換え、シクロプロピルスルホニルクロリドを2−メチルプロパン−1−スルホニルクロリドに置き換えて、化合物479を調製した。LCMS(M+H)+=551.3。
(実施例243)
化合物480の調製
実施例157、ステップAに記載した方法を用い、化合物393を化合物463に置き換え、続いて直ちに実施例194に記載した方法を用いて、化合物480を調製した。LCMS(M+H)+=529.3。
(実施例244)
化合物481の調製
実施例157、ステップAに記載した方法を用い、化合物393を化合物463に置き換え、続いて直ちに実施例188に記載した方法を用いて、化合物481を調製した。LCMS(M+H)+=529.3。
(実施例245)
化合物482の調製
実施例156、ステップBに記載した方法を用い、化合物34Aを化合物190Cに置き換え、化合物143Aを2−クロロ−4−シアノアニリンに置き換えて、化合物482を調製した。LCMS(M+H)+=476.3。
(実施例246)
化合物483の調製
実施例156、ステップBに記載した方法を用い、化合物34Aを化合物190Cに置き換え、化合物143Aを2−フルオロ−4−メチルスルホニルアニリンに置き換えて、化合物483を調製した。LCMS(M+H)+=513.3。
(実施例247)
化合物484の調製
ステップA−化合物247Aの合成
ナトリウムメトキシド(メタノール中30%溶液)(1.46g、80.83mmol)のメタノール(約36mL)冷却懸濁液に、5℃でホルムアミジン塩酸塩(1.36g、16.84mmol)を加え、10分間撹拌した。続いてジエチルフルオロマロナート(3.0g、16.84mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空で濃縮してメタノールを除去した。得られた固体を氷冷水(約100mL)に溶解し、pH=7に酸性化した。得られた白色沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、生成物247A(1.78g、81%)を得た。
ステップB−化合物247Bの合成
化合物247A(1.78g、13.07mmol)をトルエン(25mL)に溶解し、これにトリエチルアミンを加え、混合物をほぼ還流状態に加熱した。POCl3をトルエン(4mL)に溶解し、混合物にゆっくり加え、得られた混合物を110℃で終夜還流させた。反応混合物を破砕した氷上に注ぎ入れ、トルエンで2回抽出し、有機層を分離した。合わせた有機層を飽和NaHCO3溶液で、次いでブラインで洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、生成物247B(0.74g、32.5%)を得た。
ステップC−化合物247Cの合成
NaH(0.44g、11.08mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)撹拌溶液に、4−アミノ−3−クロロベンゾニトリル(0.32g、2.08mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液を加え、30分間撹拌した。30分後、反応混合物を0℃に冷却し、出発物247B(0.37g、2.22mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液をこれに加え、0℃で30分間、次いで室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、溶媒系として1%(MeOH中7NのNH3)−99%CH2Cl2を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、生成物247C(0.3g、48%)を単離した。
ステップD−化合物484の合成
exo−アルコール1A(0.11g、0.5mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、KOBut(1mL、THF中1M、1mmol)をこれに加え、続いてテトラヒドロフラン(5mL)に溶解した出発物247C(0.14g、0.5mmol)を加え、得られた混合物を84℃で終夜還流させた。反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、移動相として100%CH2Cl2を用いる分取TLCを用いて精製し、生成物484(0.075g、32%)を単離した。
(実施例248)
化合物485の調製
ステップA−化合物248Aの合成
化合物484(0.065g、0.14mmol)を、ジオキサン中4NのHCl(1mL)に加え、室温で1時間撹拌した。混合物を真空で濃縮して過剰の酸を真空で除去して、アミン塩酸塩、248A(0.05g、96%)を得た。
ステップB−化合物485の合成
化合物248A(0.012g、0.03mmol)をCH2Cl2(2mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.01mL、0.09mmol)をこれに加え、10分間撹拌した。続いてクロロギ酸イソプロピル(0.03mL、0.03mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、CH2Cl2で2回抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、移動相として20%アセトン−80%ヘキサンを用いる分取TLCを用いて精製し、生成物485(0.01g、74.6%)を単離した。
(実施例249)
化合物486の調製
化合物248A(0.012g、0.03mmol)をCH
2Cl
2(2mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.01mL、0.09mmol)をこれに加え、10分間撹拌した。続いてシクロプロピルスルホニルクロリド(0.003ml、0.03mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、CH
2Cl
2で2回抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、移動相として27%アセトン−73%ヘキサン、続いて45%EtOAc−55%ヘキサン、最後にCH
2Cl
2(4滴のMeOH中7NのNH
3を含む)を用いる分取TLCを用いて精製し、生成物486(0.007g、46.7%)を単離した。
(実施例250)
化合物487および488の調製
ステップA−化合物487の合成
実施例247、ステップDに記載した方法を用いて、endo−アルコール2Aおよび化合物247Cから化合物487を合成した。
ステップB−化合物488の合成
実施例248に記載した方法を用いて、化合物487から化合物488を合成した。
(実施例251)
化合物489および490の調製
実施例247、ステップDに記載した方法に従い、化合物54Bと247Cとをカップリングさせることにより化合物489および490を合成した。
最初に実施例8に記載した方法に従ってこれらのBOC保護基を除去し、次いで実施例132に記載した方法に従って得られたアミン類を反応させることにより、化合物489および490を化合物491および492に引き続き変換した。
ステップA−化合物252Bの調製
化合物252A(160mg、0.55mmol、BrightyらのSynlett、11巻、1097〜1098頁(1996年)に従って調製した)をメタノール(5mL)に溶解し、10%Pd/C(18mg)で処理し、水素雰囲気下室温で44時間撹拌した。セライトを通して反応混合物を濾過し、メタノールで洗浄して、化合物252B(83mg、97%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
ステップB−化合物252Cの調製
化合物252B(83mg、0.53mmol)のCH2Cl2(6mL)溶液に、窒素下トリエチルアミン(0.08mL、0.59mmol)を加えた。反応物を0℃に冷却し、(Boc)2O(129mg、0.59mmol)を加えた。反応物を室温に加温し、16時間撹拌した。反応物をCH2Cl2で希釈し、水で数回洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、シリカ(0〜20%EtOAc/ヘキサン類)上でフラッシュカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物252C(80mg、53%)を得た。
ステップC−化合物252Dの調製
化合物252C(80mg、0.31mmol)のTHF(8mL)溶液に、室温でLAH(THF中1.0M、0.3mL)を加えた。反応物を18時間加熱還流させ、次いで氷水上に注ぎ入れ、エーテルで数回抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、化合物252D(60mg、91%)を得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
ステップD−化合物252Eの調製
化合物252C(60mg、0.28mmol)および4,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン(50mg、0.31mmol)のTHF(5mL)混合物に、窒素下NaH(油中60%、48mg)を加えた。反応物を室温で5.5時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウムでクエンチし、CH2Cl2で抽出した。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣を分取薄層クロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘキサン類)を用いて精製して、化合物252E(69mg、66%)を得た。
ステップE−化合物502の調製
2−クロロ−4−シアノアニリン(30.5mg、0.20mmol)を、0℃でNaH(油中60%、19mg)のTHF(2mL)混合物に加えた。0℃で30分間撹拌した後、化合物252E(34mg、0.10mmol)を加えた。反応物を加熱還流させ、この温度で42時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、CH2Cl2で希釈した。有機層を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣を分取薄層クロマトグラフィー(20%アセトン/ヘキサン類)を用いて精製して、化合物502(3mg、7%)を得た。
(実施例253)
化合物503の調製
化合物252E(29mg、0.09mmol)、2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)アニリン(18mg、0.09mmol)、Pd(dba)
2(5mg)、BINAP(9mg)およびナトリウムt−ブトキシド(17mg、0.18mmol)のトルエン(3mL)混合物を、密封管中110℃に16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、セライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄し、真空で濃縮した。得られた残渣を分取薄層クロマトグラフィー(30%アセトン/ヘキサン類)を用いて精製して、化合物503(9.5mg、33%)を得た。
上記方法を用い、適切な反応剤および試薬に置き換えて、本願発明の以下の化合物を調製した。
化合物558(24mg、0.05mmol)およびトリエチルアミン(25mg、0.25mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン(54mg、0.15mmol)を加え、得られた反応物を室温で20時間撹拌した。次いで反応混合物を真空で濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解した。有機相を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲル上で分取TLC(ジクロロメタン/酢酸エチル=95/5)を用いて精製し、生成物をシリカゲル上で第二の分取TLC(ヘキサン類/酢酸エチル=60/40)に供して、化合物524(8mg、26%)を灰白色固体として得た。LCMS:608.3(MH
+)。
(実施例255)
化合物524の調製
ステップA−化合物255Cの合成
実施例54に記載した方法を用いて、化合物255A(国際公開特許第WO2006/035303号に記載されている方法に従って調製した)から化合物255Cを調製した。
ステップB−化合物524の合成
実施例56に記載した方法を用いて、化合物255Cから化合物524を調製した。
以下の表は、上記した方法を用い、適切な反応剤および試薬に置き換えて調製した本願発明の化合物を示す。
ステップA−化合物256Aの合成
ジヒドロ−2H−チオピラン−4(3H)−オン(4.65g、40.0mmol)、ベンジルアミン(9.2mL、84mmol)および酢酸(4.56mL、80.0mmol)の乾燥メタノール(150mL)溶液を、65℃で粗い粒子のパラホルムアルデヒド(5.32g、177mmol)の乾燥メタノール(150mL)懸濁液に1時間かけて加えた。更にパラホルムアルデヒド(5.32g、177mmol)を加え、混合物を65℃で1時間撹拌した。冷却した後、水(300mL)および1NのNaOH溶液(80mL)を加え、水相をジエチルエーテル(3×600mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、溶媒を真空で蒸発させた。残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィー(0%から20%酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製して、256Aを油として得た(5.0g、51%)。
ステップB−化合物256Bの合成
実施例50、ステップAに記載した方法を用いて、化合物256Aから化合物256Bを調製した。
ステップC−化合物256Cの合成
256B(3.0g)のジクロロメタン(60mL)溶液に、0℃で撹拌しながらm−CPBA(2.6g)を加え、混合物を同じ温度で2時間撹拌した。反応混合物を1NのNaOH溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮した。残渣、MeOH(20mL)およびTHF(40mL)の混合物に、室温で2時間1NのNaOH(24mL)を加えた。反応物をEtOAcで希釈し、1NのHClおよびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィー(0%から80%酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製して、256Cを発泡体として得た(0.42g、12%)。
ステップD−化合物539の合成
実施例54に記載した方法を用いて、化合物256Cから化合物539を調製した。
以下の表は、上記した方法を用い、適切な反応剤および試薬に置き換えて調製した本願発明の化合物を示す。
実施例34、ステップAに記載した方法を用い、化合物1Aを化合物219Aに置き換えて、および実施例156に記載した方法を用い、化合物143Aを2−フルオロ−4−メチルスルホニルアニリンに置き換えて、化合物544を調製した。LCMS(M+H)
+=543.3。
(実施例258)
化合物545の調製
実施例34、ステップAに記載した方法を用い、化合物1Aを化合物219Aに置き換えて、および実施例158に記載した方法を用い、4−(シクロプロピルスルホニル)−2−フルオロフェノールを2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェノールに置き換えて、化合物545を調製した。LCMS(M+H)
+=544.3。
(実施例259)
化合物546の調製
実施例158に記載した方法を用い、4−(シクロプロピルスルホニル)−2−フルオロフェノールを2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェノールに置き換えて、および実施例160に記載した方法を用いて、化合物546を調製した。LCMS(M+H)
−=512.1。
(実施例260)
化合物547の調製
実施例75、ステップAに従って化合物260Aを脱保護化し、得られたアミン塩酸塩(0.080g、0.20mmol)を、ジオキサン(3mL)中2−クロロ−5−エチルピリミジン(0.072mL、0.59mmol)およびDIPEA(0.21mL、1.2mmol)と合わせた。反応物を密封管中110℃で72時間加熱し、次いで真空で濃縮し、分取TLCを用いて精製して、化合物547を白色固体として得た。MS:m/e476、478。
(実施例261)
化合物548の調製
実施例75に記載した方法を用いて、化合物215を化合物317Cと反応させて、化合物548を白色ゴム状物として得た。MS:m/e507。
同様に、適切なBoc誘導体を本願発明の以下の化合物に変換した。
ステップA−化合物552の合成
実施例75、ステップAに従って化合物215を脱保護化し、CH
2Cl
2(2mL)中の得られたアミン塩酸塩(0.060g、0.13mmol)を、Et
3N(0.073mL、0.54mmol)、次いでBrCN(CH
2Cl
2中3.0M、0.087mL、0.26mmol)で処理した。4時間撹拌した後、反応混合物を真空で濃縮して、化合物552を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。
ステップB−化合物553の合成
化合物552をTHF(3mL)に溶解し、イソブチルアミドオキシム(0.040g、0.39mmol)、次いでZnCl2(0.017g、0.13mmol)で処理した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いで40℃に加熱し、この温度で30分間撹拌した。次いで濃HCl(0.30mL)を加え、得られた反応物を加熱還流させ、この温度で2時間撹拌し、次いで室温に冷却し、酢酸エチルと1NのNaOH水溶液との間で分配した。有機相を乾燥(MgSO4)させ、濾過し、真空で濃縮し、得られた残渣を分取TLC(30%アセトン/ヘキサン)を用いて精製して、化合物553を白色固体として得た、MS:m/e533。
(実施例263)
化合物554の調製
実施例75に記載した方法に従って、化合物215をt−ブチルクロロチオールホルマートと反応させて、化合物554を白色固体として得た。MS:m/e539。
同様に、適切なBoc誘導体を本願発明の以下の化合物に変換した。
化合物264A(97mg、0.2mmol、実施例34および36に記載した方法を用いて66Aから出発して調製した)およびヨウ化リチウム(420mg、3.2mmol)のo−ピコリン(2mL)溶液を、マイクロ波反応器中温度200℃で保持時間を10分間に固定し高吸収にて加熱した。次いで反応物を真空で濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解し、有機相を10%HCl水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、化合物558(86mg、90%)を黄褐色固体として得、これを更には精製せずに使用した。LCMS:476.3(MH
+)。
(実施例265)
化合物559の調製
化合物558(21mg、0.044mmol)および2−ブロモエチルメチルエーテル(12mg、0.088mmol)のジメチルホルムアミド(1mL)溶液に、炭酸カリウム(24mg、0.176mmol)を加え、得られた反応物を室温で60時間撹拌した。次いで反応混合物を真空で濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解した。有機溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲル上で分取TLC(ジクロロメタン/酢酸エチル=95/5)を用いて精製して、化合物559(14mg、95%)を灰白色固体として得た。LCMS:534.3(MH
+)。
(実施例266)
化合物560の調製
化合物558(24mg、0.05mmol)および2−ブロモエトキシ−tert−ブチルジメチルシラン(36mg、0.15mmol)のジメチルホルムアミド(1mL)溶液に、炭酸カリウム(90mg、0.65mmol)を加え、得られた反応物を室温で20時間撹拌した。次いで反応混合物を真空で濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解した。有機溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲル上で分取TLC(ジクロロメタン/酢酸エチル=95/5)を用いて精製して、化合物560(14mg、44%)を灰白色固体として得た。LCMS:634.3(MH
+)。
(実施例267)
化合物561の調製
テトラブチルアンモニウムフルオリドのTHF中1M溶液(1mL)に、室温で化合物560(12mg、0.019mmol)を加えた。得られた反応物を室温で16時間撹拌し、次いで真空で濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解した。有機溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカゲル上で分取TLC(ジクロロメタン/酢酸エチル=80/20)を用いて精製して、化合物561(9mg、91%)を白色固体として得た。LCMS:520.3(MH
+)。
(実施例268)
化合物268Aの調製
実施例72に記載した方法に従って4−(トリフルオロメチルスルホニル)アニリンをクロロ化した。抽出用の後処理(ヘキサン)を行い、化合物268Aを黄色固体として得た。
(実施例269A)
化合物269Aの調製
2−フルオロ−4−ヨードアニリン(3.00g、12.7mmol)、6−メチルピリダジン−2−オン(1.74g、15.8mmol)、8−ヒドロキシキノリン(0.276g、1.9mmol)、CuI(0.362g、1.9mmol)およびK
2CO
3(1.92g、13.9mmol)をDMSO(12mL)中で合わせ、得られた反応物を130℃に加熱し、この温度で20時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、次いでEtOAcおよび水で希釈した。活性炭を得られた溶液に加え、混合物を濾過した。濾液を分液漏斗に移し、有機相を集め、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空で濃縮した。得られた残渣をシリカ上でフラッシュカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物269Aを黄色固体として得た。
(実施例270)
化合物270Bの調製
ステップA−化合物270Aの合成
Boc−ノルトロピノン(2.00g、8.9mmol)およびトルエンスルホニルメチルイソシアニド(11.6mmol)を1,2−ジメトキシエタン(30mL)およびエタノール(1.0mL)中で合わせ、得られた溶液を0℃に冷却した。冷却溶液に、反応温度を10℃未満に維持しながらカリウムtert−ブトキシド(2.39g、2.13mmol)を少しずつ加えた。添加完了後混合物を1時間撹拌し、次いで冷却浴を除去し、反応物を更に90時間撹拌した。次いで反応混合物を濾過し、集めた固体を酢酸エチルで洗浄した。合わせた濾液を真空で濃縮して、化合物270Aを黄色油として得た。
ステップB−化合物270Bの合成
化合物270A(0.88g、3.7mmol)を、MeOH(5mL)とMeOH(20mL)中2.0MのMeNH2との混合物に溶解し、得られた溶液に10%Pd/Cを加えた。混合物を50psiで120時間水素化し、次いでセライトのショートパッドを通して濾過した。濾液を真空で濃縮して、化合物270Bを白色固体として得、これを更には精製せずに使用した。
(実施例271)
化合物271Bの調製
実施例61に記載した方法に従って化合物271Aを反応させ、シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製した後、化合物271Bを黄色油として得た。
(実施例272)
化合物272Aの調製
実施例72に記載した方法に従い、溶媒としてDMFを酢酸に置き換えて、4−アミノ−3−フルオロベンゾニトリルをクロル化して、化合物272Aを灰白色固体として得た。
(実施例273)
化合物273Cの調製
ステップA−化合物273Aの合成
ブロモシクロプロパン(2.50g、20.8mmol)、ベンジルアルコール(4.50g、41.7mmol)およびNaO−tBu(4.00g、41.7mmol)をジオキサン(20mL)に溶解し、得られた反応物を100℃に加熱し、この温度で3時間撹拌した。次いで反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮し、得られた残渣をシリカ上でフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜20%CH
2Cl
2/ヘキサン)を用いて精製して、化合物273Aを油として得た。
ステップB−化合物273Bの合成
化合物273A(0.60g、4.1mmol)の酢酸エチル(5mL)溶液に、10%Pd/C(0.30g)を加えた。混合物を50psiで70時間水素化し、次いで濾過し、集めた触媒をMeCN(2×10mL)で洗浄した。次いで化合物273Bを含む濾液を次のステップに使用した。
ステップC−化合物273Cの合成
化合物273Bを含むステップBからの溶液に、ジスクシンイミジルカルボナート(2.11g、8.2mmol)およびEt3N(2.4mL、17mmol)を加え、得られた反応物を室温で3時間撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチルと飽和NaHCO3水溶液との間で分配した。有機相を乾燥(MgSO4)させ、濾過し、真空で濃縮して、化合物273Cを黄色油として得た。
(実施例274)
cAMPアッセイ
GPR119を活性化させ、cAMP濃度の増加を促進させる本発明の具体的な化合物の能力は、LANCE(商標)cAMPキット(Perkin Elmer)を用いて決定した。ヒトGPR119を発現するHEK293細胞を、10%ウシ胎仔血清、100U/mlPen/Strep、および0.5mg/mlジェネチシンを含むDMEM中37℃/5%CO2において培養フラスコ中で維持した。媒体をOptimemにし、細胞を終夜37℃/5%CO2においてインキュベートした。次いで、Optimemを吸引し、室温のハンクス液(Hank’s balanced saline solution)(HBSS)を用いてフラスコから細胞を取り出した。遠心分離(1300rpm、7分、室温)を用いて細胞をペレット化し、次いで、2.5×106個細胞/mLで刺激用緩衝液(HBSS、0.1%BSA、5mM HEPES、15μM RO−20)中に懸濁させた。次いで、この細胞懸濁液にAlexa Fluor 647−抗cAMP抗体(1:100)を添加し、30分間インキュベートした。次いで、2%DMSOを含む刺激用緩衝液中代表的な二環式ヘテロ環誘導体(2×濃度で6μl)を白色の384ウェルマトリックスプレートに添加した。細胞懸濁液混合物(6μl)をそれぞれのウェルに加え、二環式ヘテロ環誘導体と一緒に30分間インキュベートした。cAMP標準曲線もキットプロトコルに従ってそれぞれのアッセイにおいて作成した。刺激用緩衝液(6μl)中標準濃度のcAMPを白色384ウェルプレートに加えた。その後、6μlの1:100抗−cAMP抗体をそれぞれのウェルに添加した。30分のインキュベーション期間後に、12μlの検出混合物(キット中に含まれる)を全てのウェルに添加し、室温で2〜3時間インキュベートした。Envision装置を用いてプレート上で蛍光を検出した。それぞれのウェル中のcAMPの濃度は、cAMP標準曲線からの外挿によって決定する。
このアッセイを用いて、本発明の種々の具体的な二環式ヘテロ環誘導体のEC50値を計算し、約1nMから約20μMの範囲である。
(実施例275)
経口的ブドウ糖負荷試験における本発明の化合物の効果
雄C57B1/6NCrlマウス(6〜8週齢)を一晩絶食させ、溶媒(20%ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン)または本発明の代表化合物(3、10または30mg/kgで)を経口接触により無作為に投与した(n=8匹マウス/群)。投与後30分にブドウ糖を動物に投与した(3g/kg経口)。血糖値を、試験化合物およびブドウ糖の投与前、およびブドウ糖投与後20分に携帯型血糖計(Ascensia Elite、Bayer)を用いて測定した。
このプロトコルを用いて、本発明の種々の二環式ヘテロ環誘導体の効果を測定し、本発明の二環式ヘテロ環誘導体が、ブドウ糖の攻撃後の血糖値を低下させることに有効であることを示す。
(実施例276)
糖尿病の動物モデルにおける本発明の化合物の効果
4週齢雄C57B1/6NCrlマウスを用いて、前述のとおりの2型糖尿病の非遺伝的モデルを作製することができる(Metabolism 47巻(6号):663〜668頁、1998年)。簡単には、高脂肪給餌(脂肪としてkcalの60%)することによってマウスをインスリン抵抗性にさせ、次いで、低用量のストレプトゾトシン(100mg/kg腹腔内)を用いて高血糖を誘発させる。ストレプトゾトシン投与後8週目に、糖尿病マウスを以下の処置を受ける4群(n=13匹/群)の1つに配置する:ビヒクル(20%ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン経口)、試験する化合物(30mg/kg経口)、グリピジド(20mg/kg経口)またはエキセンジン−4(10μg/kg腹腔内)。連続13日間、マウスに1日1回投与し、例えば、携帯型血糖計を用いて血糖値を毎日測定し、糖尿病動物の血糖値に対する試験化合物の効果を決定する。
二環式ヘテロ環誘導体の使用
二環式ヘテロ環誘導体は、患者における病状を治療または予防するためにヒトおよび獣医薬に有用である。本発明によれば、二環式ヘテロ環誘導体は、病状の治療または予防を必要としている患者に投与することができる。
肥満症および肥満症関連障害の治療
二環式ヘテロ環誘導体は、肥満症または肥満症関連障害を治療するために有用であることもできる。
したがって、一実施形態において、本発明では、患者の肥満症または肥満症関連障害を治療する方法であって、有効量の1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を該患者に投与する段階を含む方法が提供される。
糖尿病の治療
二環式ヘテロ環誘導体は、患者における糖尿病を治療するために有用である。したがって、一実施形態において、本発明では、患者における糖尿病を治療する方法であって、有効量の1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体を該患者に投与する段階を含む方法が提供される。
二環式ヘテロ環誘導体を用いて治療可能または予防可能な糖尿病の例には、I型糖尿病(インスリン依存性糖尿病)、II型糖尿病(非インスリン依存性糖尿病)、妊娠性糖尿病、自己免疫性糖尿病、異常インスリン症、突発性I型糖尿病(Ib型)、成人における潜在自己免疫性糖尿病、早期発症2型糖尿病(EOD)、若年発症異型糖尿病(YOAD)、若年発症の成人型糖尿病(MODY)、栄養不良関連糖尿病、膵疾患による糖尿病、他の内分泌腺疾患関連糖尿病(クッシング症候群、先端巨大症、クロム親和性細胞腫、グルカゴノーマ、原発性アルドステロン症またはソマトスタチノーマなど)、A型インスリン抵抗性症候群、B型インスリン抵抗性症候群、脂肪萎縮性糖尿病、β細胞毒誘発糖尿病、薬物療法誘発糖尿病(抗精神病薬誘発糖尿病など)が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態において、糖尿病はI型糖尿病である。
別の実施形態において、糖尿病はII型糖尿病である。
糖尿病合併症の治療
二環式ヘテロ環誘導体は、患者における糖尿病合併症を治療するためにも有効である。したがって、一実施形態において、本発明では、患者における糖尿病合併症を治療する方法であって、有効量の1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体を該患者に投与する段階を含む方法が提供される。
二環式ヘテロ環誘導体を用いて治療可能または予防可能な糖尿病合併症の例には、糖尿病白内障、緑内障、網膜症、神経障害(糖尿病性神経障害、多発性神経障害、単発神経障害、自律神経障害、微量アルブミン尿症および進行性糖尿病性神経障害など)、腎症、足の壊疽、免疫複合体血管炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、アテローム硬化性冠動脈疾患、末梢動脈疾患、非ケトン性高血糖性高浸透圧性昏睡、足の潰瘍、関節問題、皮膚または粘膜合併症(感染、皮膚斑点、カンジダ感染または糖尿病性脂肪性類壊死など)、高脂質血症、白内障、高血圧、インスリン抵抗性症候群、冠状動脈疾患、真菌感染、細菌感染、および心筋症が含まれるが、これらに限定されない。
代謝異常の治療
二環式ヘテロ環誘導体は、代謝異常を治療するために有用であることもできる。治療可能な代謝異常の例には、代謝症候群(「シンドロームX」としても知られている)、耐糖能異常、空腹時耐糖能異常、高コレステロール血症、高脂血症、トリグリセリド過剰血症、低HDL濃度、高血圧症、フェニルケトン尿症、食後脂血症、糖原貯蔵症、ゴーシェ病、テイサックス病、ニーマンピック病、ケトーシスおよびアシドーシスが含まれるが、これらに限定されない。
したがって、一実施形態において、本発明では、患者における代謝異常を治療する方法であって、有効量の1種もしくは複数の二環式ヘテロ環誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を該患者に投与する段階を含む方法が提供される。
一実施形態において、代謝異常は、高コレステロール血症である。
別の実施形態において、代謝異常は、高脂血症である。
別の実施形態において、代謝異常は、トリグリセリド過剰血症である。
さらに別の実施形態において、代謝異常は、代謝症候群である。
さらなる実施形態において、代謝異常は、低HDL濃度である。
心血管疾患を治療する方法
二環式ヘテロ環誘導体は、患者における心血管疾患を治療または予防するために有用である。
したがって、一実施形態において、本発明では、患者における心血管疾患を治療する方法であって、有効量の1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体を該患者に投与する段階を含む方法が提供される。
本方法を用いて治療可能または予防可能な心血管疾患の具体的な例には、アテローム性動脈硬化症、うっ血性心不全、心不整脈、心筋梗塞、心房細動、心房粗動、循環ショック、左心室肥大、心室性頻拍、上室性頻拍、冠動脈疾患、狭心症、感染性心内膜炎、非感染性心内膜炎、心筋症、末梢動脈疾患、レイノー現象、深部静脈血栓症、大動脈弁狭窄、僧帽弁狭窄、肺動脈狭窄および三尖弁狭窄が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態において、心血管疾患は、アテローム性動脈硬化症である。
別の実施形態において、心血管疾患は、うっ血性心不全である。
別の実施形態において、心血管疾患は、冠動脈疾患である。
併用療法
一実施形態において、本発明では、患者における病状を治療する方法であって、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、ならびに二環式ヘテロ環誘導体ではない少なくとも1種の追加の治療薬を患者に投与する段階を含み、投与される量が病状を治療または予防するために一緒に有効である方法が提供される。
病状を治療または予防する本方法に有用な追加の治療薬の非限定的な例には、抗肥満薬、抗糖尿病薬、代謝症候群を治療するために有用な任意の薬剤、心血管疾患を治療するために有用な任意の薬剤、コレステロール生合成阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸捕捉剤、プロブコール誘導体、IBAT阻害剤、ニコチン酸受容体(NAR)アゴニスト、ACAT阻害剤、コレステリルエステル転送タンパク質(CETP)、低密度リポタンパク質(LDL)活性化剤、魚油、水溶性繊維、植物ステロール、植物スタノール、植物スタノールの脂肪酸エステル、またはこれらの治療薬の2種以上の任意の組合せが含まれるが、これらに限定されない。
病状を治療する本方法に有用な抗肥満薬の非限定的な例には、CBIアンタゴニストまたはインバースアゴニスト(リモナバントなど)、神経ペプチドYアンタゴニスト、MCR4アゴニスト、MCH受容体アンタゴニスト、ヒスタミンH3受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニスト、代謝速度エンハンサー、栄養吸収阻害剤、レプチン、食欲抑制剤およびリパーゼ阻害剤が含まれる。
病状を治療または予防する本方法に有用な食欲抑制剤の非限定的な例には、カンナビノイド受容体1(CB1)アンタゴニストまたはインバースアゴニスト(例えば、リモナバント);神経ペプチドY(NPY1、NPY2、NPY4およびNPY5)アンタゴニスト;代謝型グルタミン酸サブタイプ5受容体(mGluR5)アンタゴニスト(例えば、2−メチル−6−(フェニルエチニル)−ピリジンおよび3[(2−メチル−1,4−チアゾール−4−イル)エチニル]ピリジン);メラニン濃縮性ホルモン受容体(MCH1RおよびMCH2R)アンタゴニスト;メラノコルチン受容体アゴニスト(例えば、Melanotan−IIおよびMc4rアゴニスト);セロトニン吸収阻害剤(例えば、デキセフェンフルラミンおよびフルオキセチン;セロトニン(5HT)転送阻害剤(例えば、パロキセチン、フルオキセチン、フェンフラミン、フルボキサミン、セルタリンおよびイミプラミン);ノルエピネフリン(NE)トランスポーター阻害剤(例えば、デシプラミン、タルスプラムおよびノミフェンシン);グレリンアンタゴニスト;レプチンまたはその誘導体;オピオイドアンタゴニスト(例えば、ナルメフェン、3−メトキシナルトレキソン、ナロキソンおよびナルテロキソン);オレキシンアンタゴニスト;ボムベシン受容体サブタイプ3(BRS3)アゴニスト;コレシストキニン−A(CCK−A)アゴニスト;毛様体神経栄養因子(CNTF)またはその誘導体(例えば、ブタビンジドおよびアクソキン);モノアミン再吸収阻害剤(例えば、シブトラミン);グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)アゴニスト;トピラメート;およびフィトファーム化合物57が含まれる。
病状を治療または予防する本方法に有用な代謝速度エンハンサーの非限定的な例には、アセチル−CoAカルボキシラーゼ−2(ACC2)阻害剤;ベータアドレナリン受容体3(β3)アゴニスト;ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤(DGAT1およびDGAT2);脂肪酸シンターゼ(FAS)阻害剤(例えば、セルレニン);ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤(例えば、テオフィリン、ペントキシフィリン、ザプリナスト、シルデナフィル、アムリノン、ミルリノン、シロスタミド、ロリプラムおよびシロミラスト);甲状腺ホルモンβアゴニスト;脱共役タンパク質活性化剤(UCP−1,2または3)(例えば、フィタン酸、4−[(E)−2−(5,6,7,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−プロペニル]安息香酸およびレチノイン酸);アシル−エストロゲン(例えば、オレオイル−エストロン);グルココルチコイドアンタゴニスト;11−ベータヒドロキシステロイド脱水素酵素1型(11β HSD−1)阻害剤;メラノコルチン−3−受容体(Mc3r)アゴニスト;およびステアロイル−CoA不飽和化酵素−1(SCD−1)化合物が含まれる。
病状を治療または予防する本方法に有用な栄養吸収阻害剤の非限定的な例には、リパーゼ阻害剤(例えば、オルリスタット、リプスタチン、テトラヒドロリプスタチン、テアサポニンおよびジエチルウンベリフェリルホスフェート);脂肪酸トランスポーター阻害剤;ジカルボキシレートトランスポーター阻害剤;グルコーストランスポーター阻害剤;およびホスフェートトランスポーター阻害剤が含まれる。
病状を治療または予防する本方法に有用なコレステロール生合成阻害剤の非限定的な例には、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、スクアレンシンターゼ阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、およびそれらの混合物が含まれる。
病状を治療または予防する本方法に有用なコレステロール吸収阻害剤の非限定的な例には、エゼチミベが含まれる。一実施形態において、コレステロール吸収阻害剤はエゼチミベである。
病状を治療または予防する本方法に有用なHMG−CoAレダクターゼ阻害剤には、スタチン、例えば、ロバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、CI−981、レスバスタチン、リバスタチン、ピタバスタチン、ロスバスタチンまたはL−659,699((E,E)−11−[3’R−(ヒドロキシ−メチル)−4’−オキソ−2’R−オキセタニル]−3,5,7R−トリメチル−2,4−ウンデカジエン酸)が含まれるが、これらに限定されない。
病状を治療または予防する本方法に有用なスクアレンシンターゼ阻害剤には、スクアレンシンターゼ阻害剤;スクアレスタチン1;およびスクアレンエポキシダーゼ阻害剤、例えば、NB−598((E)−N−エチル−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−インイル)−3−[(3,3’−ビチオフェン−5−イル)メトキシ]ベンゼン−メタナミン塩酸塩)が含まれるが、これらに限定されない。
病状を治療または予防する本方法に有用な胆汁酸捕捉剤には、コレスチラミン(胆汁酸を結合することができるスチレン−ジビニルベンゼンコポリマー含有四級アンモニウムカチオン基、例えば、Bristol Myers Squibbから入手できるQUESTRAN(登録商標)またはQUESTRAN LIGHT(登録商標)コレスチルアミン)、コレスチポール(ジエチレントリアミンと1−クロロ−2,3−エポキシプロパンとのコポリマー、例えば、Pharmaciaから入手できるCOLESTID(登録商標)錠剤)、コレセベラム塩酸塩[例えば、Sankyoから入手できるWelChol(登録商標)錠剤(エピクロロヒドリンで架橋され、ならびに1−ブロモデカンおよび(6−ブロモヘキシル)−トリメチルアンモニウムブロミドでアルキル化されたポリ(アリルアミン塩酸塩))]、水溶性誘導体(3,3−イオエン、N−(シクロアルキル)アルキルアミンおよびポリグルサム、不溶性四級化ポリスチレン、サポニンおよびそれらの混合物などが含まれるが、これらに限定されない。好適な無機コレステロール捕捉剤には、サリチル酸ビスマスに加えてモントモリロナイトクレー、水酸化アルミニウムおよび炭酸カルシウム制酸剤が含まれる。
病状を治療または予防する本方法に有用なプロブコール誘導体には、AGI−1067および米国特許第6,121,319号および第6,147,250号に開示されたその他のものが含まれるが、これらに限定されない。
病状を治療または予防する本方法に有用なIBAT阻害剤には、ベンゾチエピン(国際公開第WO00/38727号に開示されているような、2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベンゾチエピン1,1−ジオキシド構造を含む治療化合物など)が含まれるが、これらに限定されない。
病状を治療または予防する本方法に有用なニコチン酸受容体アゴニストには、利用できる場合に、酸形態、塩、エステル、双性イオンおよび互変異性体を含めて、ピリジン−3−カルボキシレート構造またはピラジン−2−カルボキシレート構造を有するものが含まれるが、これらに限定されない。本方法に有用なニコチン酸受容体アゴニストの他の例には、ニコチン酸、ニクリトール、ニコフラノーゼおよびアシピモックスが含まれる。好適なニコチン酸製品の例は、Kos Pharmaceueticals,Inc.(Cranbury,NJ)から入手できるNIASPAN(登録商標)(ナイアシン徐放性錠剤)である。病状を治療または予防する本方法に有用なさらなるニコチン酸受容体アゴニストには、それらのそれぞれは参照により本明細書に組み込まれる、米国特許公開第2006/0264489号および第2007/0066630号、および米国特許出願第11/771538号に開示された化合物が含まれるが、これらに限定されない。
病状を治療または予防する本方法に有用なACAT阻害剤には、アバシミベ、HL−004、レシミビドおよびCL−277082(N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−[[4−(2,2−ジメチルプロピル)フェニル]−メチル]−N−ヘプチル尿素)が含まれるが、これらに限定されない。参照により本明細書に組み込まれる、P. Changら、「Current New and Future Treatments in Dyslipidaemia and Atherosclerosis」、Drugs 2000年7月;60巻(1号);55〜93頁を参照されたい。
病状を治療または予防する本方法に有用なCETP阻害剤には、参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第WO00/38721号および米国特許第6,147,090号に開示されたものが含まれるが、これらに限定されない。
病状を治療または予防する本方法に有用なLDL−受容体活性化剤には、HOE−402、LDL受容体活性を直接刺激するイミダゾリジニル−ピリミジン誘導体が含まれるが、これらに限定されない。M. Huettingerら、「Hypolipidemic activity of HOE−402 is Mediated by Stimulation of the LDL Receptor Pathway」、Arterioscler. Thromb. 1993年;13巻:1005〜12頁を参照されたい。
病状を治療または予防する本方法に有用な天然水溶性繊維には、プシリウム、グアール、オートムギおよびペクチンが含まれるが、これらに限定されない。
病状を治療または予防する本方法に有用な植物スタノールの脂肪酸エステルには、BENECOL(登録商標)マーガリンに用いられるシトスタノールエステルが含まれるが、これに限定されない。
病状を治療する本方法に有用な抗糖尿病薬の非限定的な例には、インスリン感受性改善薬、β−グルコシダーゼ阻害剤、DPP−IV阻害剤、インスリン分泌促進薬、肝グルコース放出低下化合物、血圧降下薬、ナトリウムグルコース摂取トランスポーター2(SGLT−2)阻害剤、インスリンおよびインスリン含有組成物、ならびに上に示されたとおりの抗肥満薬が含まれる。
一実施形態において、抗糖尿病薬は、インスリン分泌促進薬である。一実施形態において、インスリン分泌促進薬はスルホニル尿素である。
本方法に有用なスルホニル尿素の非限定的な例には、グリピジド、トルブタミド、グリブリド、グリメピリド、クロルプロパミド、アセトヘキサミド、グリアミリド、グリクラジド、グリキドン、グリベンクラミドおよびトラザミドが含まれる。
別の実施形態において、インスリン分泌促進薬はメグリチニドである。
病状を治療する本方法に有用なメグリチニドの非限定的な例には、レパグリニド、ミチグリニド、およびナテグリニドが含まれる。
さらに別の実施形態において、インスリン分泌促進薬は、GLP−1またはGLP−1模倣体である。
本方法に有用なGLP−1模倣体の非限定的な例には、バイエッタ−エキセナチド、リラグルチニド、CJC−1131(ConjuChem、エキセナチド−LAR(Amylin)、BIM−51077(Ipsen/LaRoche)、ZP−10(Zealand Pharmaceuticals)、および国際公開第WO00/07617号に開示された化合物が含まれる。
本方法に有用なインスリン分泌促進薬の他の非限定的な例には、エキセンジン、GIPおよびセクレチンが含まれる。
別の実施形態において、抗糖尿病薬はインスリン感受性改善薬である。
本方法に有用なインスリン感受性改善薬の非限定的な例には、PPAR活性化剤またはアゴニスト、例えば、トログリタゾン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾンおよびエングリタゾン;ビグアニジン、例えば、メトホルミンおよびフェンホルミン;PTP−1B阻害剤;およびグルコキナーゼ活性化剤が含まれる。
別の実施形態において、抗糖尿病薬はβ−グルコシダーゼ阻害剤である。
本方法に有用なβ−グルコシダーゼ阻害剤の非限定的な例には、ミグリトール、アカルボ−ス、およびボグリボースが含まれる。
別の実施形態において、抗糖尿病薬は、肝グルコース放出低下剤である。
本方法に有用な肝グルコース放出低下剤の非限定的な例には、グルコファージおよびグルコファージXRが含まれる。
さらに別の実施形態において、抗糖尿病薬は、インスリンの長時間作用型および短時間作用型などのインスリンの製剤全てを含むインスリンである。
経口投与可能なインスリンおよびインスリン含有組成物の非限定的な例には、AutoImmune製AL−401、および米国特許第4,579,730号;第4,849,405号;第4,963,526号;第5,642,868号;第5,763,396号;第5,824,638号;第5,843,866号;第6,153,632号;第6,191,105号;および国際公開第WO85/05029号に開示された組成物が含まれ、それらのそれぞれは参照により本明細書に組み込まれる。
別の実施形態において、抗糖尿病薬はDPP−IV阻害剤である。
本方法に有用なDPP−IV阻害剤の非限定的な例には、シタグリピン、サキサグリプチン(Januvia(商標)、Merck)、デナグリプチン、ビイダブリプチン(Galvus(商標)、Novartis)、アログリプチン、アログリプチンベンゾエート、ABT−279およびABT−341(Abbott)、ALS−2−0426(Alantos)、ARI−2243(Arisaph)、BI−AおよびBI−B(Boehringer Ingelheim)、SYR−322(Takeda)、MP−513(Mitsubishi)、DP−893(Pfizer)、RO−0730699(Roche)またはシタグリプチン/メトホルミンHClの組合せ(Janumet(商標)、Merck)が含まれる。
さらなる実施形態において、抗糖尿病薬はSGLT−2阻害剤である。
本方法に有用なSGLT−2阻害剤の非限定的な例には、ダパグリフロジンおよびセルグリフロジン、AVE2268(Sanofi−Aventis)およびT−1095(Tanabe Seiyaku)が含まれる。
病状を治療する本方法に有用な血圧降下薬の非限定的な例には、β−遮断薬およびカルシウムチャネル遮断薬(例えば、ジルチアゼム、ベラパミル、ニフェジピン、アムロピジン、およびミベフラジル)、ACE阻害剤(例えば、カプトプリル、リシノプリル、エナラプリル、スピラプリル、セラノプリル、ゼフェノプリル、ホシノプリル、シラゾプリル、およびキナプリル)、AT−1受容体アンタゴニスト(例えば、ロサルタン、イルベサルタン、およびバルサルタン)、レニン阻害剤およびエンドセリン受容体アンタゴニスト(例えば、シタクセンタン)が含まれる。
一実施形態において、抗糖尿病薬は、デンプンおよびある種の糖の分解を遅延または遮断する薬剤である。
デンプンおよびある種の糖の分解を遅延または遮断し、本発明の組成物および方法における使用に好適である抗糖尿病薬の非限定的な例には、アルファ−グリコシダーゼ阻害剤およびインスリン産生を増加させるある種のペプチドが含まれる。アルファ−グルコシダーゼ阻害剤は、摂取炭水化物の消化を遅らせることによって身体が血糖を低下させるのに役立ち、それにより食事後の血糖濃度のより小さい上昇をもたらす。好適なアルファ−グルコシダーゼ阻害剤の非限定的な例には、アカルボース;ミグリトール;カミグリボース、国際公開第01/47528号(参照により本明細書に組み込まれる)に開示されたとおりのある種のポリアミン;ボグリボースが含まれる。インスリン産生を増加させるための好適なペプチドの非限定的な例には、Amylin製アムリンチド(CAS登録番号122384−88−7);プラムリンチド、エキセンジン、国際公開第WO00/07617号に開示されたとおりのグルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)アゴニスト活性を有するある種の化合物が含まれる。
病状を治療または予防する本方法に有用な他の具体的な追加の治療薬には、リモナバント、2−メチル−6−(フェニルエチニル)−ピリジン、3[(2−メチル−1,4−チアゾール−4−イル)エチニル]ピリジン、メラノタン−II、デクスフェンフルラミン、フルオキセチン、パロキセチン、フェンフルラミン、フルボキサミン、セルタリン、イミプラミン、デシプラミン、タルスプラム、ノミフェンシン、レプチン、ナルメフェン、3−メトキシナルトレキソン、ナロキソン、ナルトレキソン(nalterxone)、ブタビンジド、アクソキン、シブトラミン、トピラメート、ファイトファーム(phytopharm)化合物57、セルレニン、テオフィリン、ペントキシフィリン、ザプリナスト、シルデナフィル、アムリノン、ミルリノン、シロスタミド、ロリプラム、シロミラスト、フィタン酸、4−[(E)−2−(5,6,7,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−プロペニル]安息香酸、レチノイン酸、オレオイル−エストロン、オルリスタット、リプスタチン、テトラヒドロリプスタチン、テアサポニンおよびジエチルウンベリフェリルホスフェートが含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態において、糖尿病を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体、抗糖尿病薬および/または抗肥満薬を投与する段階を含む。
別の実施形態において、糖尿病を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体および抗糖尿病薬を投与する段階を含む。
別の実施形態において、糖尿病を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体および抗肥満薬を投与する段階を含む。
一実施形態において、肥満症を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体、抗糖尿病薬および/または抗肥満薬を投与する段階を含む。
別の実施形態において、肥満症を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体および抗糖尿病薬を投与する段階を含む。
別の実施形態において、肥満症を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体および抗肥満薬を投与する段階を含む。
一実施形態において、代謝症候群を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体、および抗肥満薬、抗糖尿病薬、代謝症候群の治療に有用な任意の薬剤、心血管疾患の治療に有用な任意の薬剤、コレステロール生合成阻害剤、ステロール吸収阻害剤、胆汁酸捕捉剤、プロブコール誘導体、IBAT阻害剤、ニコチン酸受容体(NAR)アゴニスト、ACAT阻害剤、コレステリルエステル転送タンパク質(CETP)、低密度リポタンパク質(LDL)活性化剤、魚油、水溶性繊維、植物ステロール、植物スタロールおよび植物スタロールの脂肪酸エステルから選択される1種または複数の追加の治療薬を投与する段階を含む。
一実施形態において、追加の治療薬は、コレステロール生合成阻害剤である。別の実施形態において、コレステロール生合成阻害剤はスクラレンシンターゼ阻害剤である。別の実施形態において、コレステロール生合成阻害剤は、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤である。さらに別の実施形態において、コレステロール生合成阻害剤は、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤である。別の実施形態において、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤はスタチンである。さらに別の実施形態において、スタチンは、ロバスタチン、プラバスタチン、シムバスタチンまたはアトルバスタチンである。
一実施形態において、追加の治療薬は、コレステロール吸収阻害剤である。別の実施形態において、コレステロール吸収阻害剤はエゼチミベである。
一実施形態において、追加の治療薬は、コレステロール吸収阻害剤およびコレステロール生合成阻害剤を含む。別の実施形態において、追加の治療薬は、コレステロール吸収阻害剤およびスタチンを含む。別の実施形態において、追加の治療薬は、エゼチミベおよびシムバスタチンを含む。
一実施形態において、代謝症候群を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体、抗糖尿病薬および/または抗肥満薬を投与する段階を含む。
別の実施形態において、代謝症候群を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体および抗糖尿病薬を投与する段階を含む。
別の実施形態において、代謝症候群を治療または予防する本併用療法は、二環式ヘテロ環誘導体および抗肥満薬を投与する段階を含む。
一実施形態において、心血管疾患を治療または予防する本併用療法は、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体、および心血管疾患を治療または予防するために有用なさらなる薬剤を投与する段階を含む。
このような投与を必要としている患者に併用療法を施す場合、併用の治療薬、または治療薬を含む薬学的組成物もしくは組成物(複数)は、任意の順序、例えば、連続して、同時に(concurrently)、一緒に、同時に(simultaneously)などで投与され得る。このような併用療法における種々の活性剤の量は、異なる量(異なる投与量)であっても、同じ量(同じ投与量)であってもよい。
一実施形態において、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体は、追加の治療薬(複数可)がそれらの予防または治療効果を発揮する時間の間に投与されるか、または逆もまた同様である。
別の実施形態において、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体および追加の治療薬(複数可)は、このような薬剤が病状を治療する単独療法として使用される場合に通常用いられる用量で投与される。
別の実施形態において、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体および追加の治療薬(複数可)は、このような薬剤が病状を治療する単独療法として使用される場合に通常用いられる用量よりも低い用量で投与される。
さらに別の実施形態において、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体および追加の治療薬(複数可)は、相乗的に作用し、このような薬剤が病状を治療する単独療法として使用される場合に通常用いられる用量よりも低い用量で投与される。
一実施形態において、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体および追加の治療薬(複数可)は、同じ組成物中に存在する。一実施形態において、この組成物は、経口投与に好適である。一実施形態において、この組成物は、静脈内投与に好適である。
1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体および追加の治療薬(複数可)は、加成的または相乗的に作用し得る。相乗的併用は、1種または複数の薬剤のより低い投与量の使用および/または併用療法の1種または複数の薬剤のそれほど頻繁でない投与を可能にし得る。1種または複数の薬剤の低い投与量または少ない投与頻度は、治療の効力を低減することなく治療の毒性を低下させ得る。
一実施形態において、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体および追加の治療薬(複数可)の投与は、これらの薬剤に対する病状の抵抗性を阻害し得る。
一実施形態において、患者が糖尿病または糖尿病合併症について治療される場合、追加の治療薬は、二環式ヘテロ環誘導体ではない抗糖尿病薬である。別の実施形態において、追加の治療薬は、二環式ヘテロ環誘導体の任意の潜在的副作用を低減させるために有用な薬剤である。このような潜在的副作用には、悪心、嘔吐、頭痛、発熱、嗜眠、筋肉痛、下痢、全体的な痛み、および注射部位の痛みが含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態において、追加の治療薬は、その公知の治療有効量において使用される。別の実施形態において、追加の治療薬は、その通常処方される投与量で使用される。別の実施形態において、追加の治療薬は、その通常処方される投与量またはその公知の治療有効量未満で使用される。
病状の治療または予防のための本発明の併用療法に用いられる他の薬剤の用法(doses and dosage regimen)は、包装インサート中の承認用法;患者の年齢、性および一般健康;およびウイルス感染または関連疾患もしくは障害の種類および重症度を考慮に入れて、担当臨床医によって決定され得る。併用で投与される場合、上に列挙された疾患または病状を治療するための二環式ヘテロ環誘導体(複数可)および他の薬剤(複数可)は、同時にまたは連続的に投与され得る。併用の成分が異なる投与スケジュールで与えられる場合、例えば、1つの成分が1日1回投与され、別の成分が6時間ごとに投与されるか、または好ましい薬学的組成物が異なる場合、例えば、1つは錠剤であり、1つはカプセルである場合に、これは特に有用である。したがって、別個の剤形を含むキットは有利である。
一般に、併用療法として投与される場合、1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体および追加の治療薬(複数可)の総1日投与量は、1日当たり約0.1から約2000mgの範囲であるが、変動は、治療の目標、患者および投与経路に依存して必然的に生じる。一実施形態において、投与量は、単回用量または2〜4回の分割用量で投与して、約0.2から約100mg/日である。別の実施形態において、投与量は、単回用量または2〜4回の分割用量で投与して、約1から約500mg/日である。別の実施形態において、投与量は、単回用量または2〜4回の分割用量で投与して、約1から約200mg/日である。さらに別に実施形態において、投与量は、単回用量または2〜4回の分割用量で投与して、約1から約100mg/日である。さらに別に実施形態において、投与量は、単回用量または2〜4回の分割用量で投与して、約1から約50mg/日である。さらになる実施形態において、投与量は、単回用量または2〜4回の分割用量で投与して、約1から約20mg/日である。
組成物および投与
一実施形態において、本発明では、有効量の1種もしくは複数の二環式ヘテロ環誘導体またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、および薬学的に許容される担体を含む組成物が提供される。
1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体を含む組成物を調製するために、薬学的に許容される担体は固体または液体であることができる。固体形態調製物には、粉末、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシェおよび坐薬が含まれる。粉末および錠剤は、約5から約95パーセントの活性成分からなり得る。好適な固体担体、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖または乳糖は、当技術分野で公知である。錠剤、粉末、カシェおよびカプセルは、経口投与に好適な固体剤形として用いられ得る。薬学的に許容される担体および種々の組成物の製造方法の例は、A. Gennaro編、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、(1990年)、Mack Publishing Co. Easton, PAに見ることができる。
液体形態調製物には、溶液、懸濁液および乳濁液が含まれる。一例として、非経口注射のための水もしくは水−プロピレングリコール溶液、または経口の溶液、懸濁液および乳濁液用の甘味料および不透明化剤の添加を挙げることができる。液体形態調製物には、鼻腔内投与のための溶液も含まれ得る。
吸入に好適なエアロゾル調製物には、溶液および粉末形態の固体を含むことができ、これらは、薬学的に許容される担体、例えば、不活性圧縮ガス、例えば、窒素との併用であることができる。
経口または非経口投与のために、使用の直前に液体形態調製物に変換されることが意図される固体形態調製物も含まれる。このような液体形態には、溶液、懸濁液および乳化剤が含まれる。
本発明の化合物は、経皮的に送達可能であってもよい。経皮組成物は、クリーム、ローション、エアロゾルおよび/または乳濁液の形態を取ることができ、この目的のために当技術分野において従来的であるようなマトリックスまたは貯蔵タイプの経皮パッチに含めることもできる。
一実施形態において、二環式ヘテロ環誘導体は、経口投与される。一実施形態において、薬学的調製物は、単位剤形にある。このような形態において、調製物は、適当用の活性成分、例えば、所望の目的を達成する有効量を含む適切な大きさにした単位用量にさらに分割される。
単位用量の調製物中の活性化合物の量は、約0.1から約2000mgである。変動は、治療目標、患者および投与経路に依存して必然的に生じる。一実施形態において、単位用量投与量は、約0.2から約1000mgである。別の実施形態において、単位用量投与量は、約1から約500mgである。別の実施形態において、単位用量投与量は、約1から約100mg/日である。さらに別の実施形態において、単位用量投与量は、約1から約50mgである。さらに別の実施形態において、単位用量投与量は、約1から約10mgである。
用いられる実際の投与量は、治療される患者の要件および病状の重症度に依存して変わり得る。特定の状況に対する適切な用法の決定は、当技術分野の技術内である。便宜のために、総1日投与量は、分割されて、必要に応じて1日の間に分けて投与され得る。
本発明の化合物および/またはその薬学的に許容される塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、病状および大きさ、ならびに治療される症状の重症度などの要因を考慮して担当臨床医の判断によって調整される。経口投与のための典型的な推薦1日用法は、1回用量または2から4回分割用量で、約1mg/日から約1000mg/日、1mg/日から約500mg/日、1mg/日から約300mg/日、1mg/日から約75mg/日、1mg/日から約50mg/日、または1mg/日から約20mg/日の範囲であることができる。
本発明が、1種または複数の二環ヘテロ環誘導体および追加の治療薬を含む場合、2種の活性化合物が、同時にもしくは連続的に共投与され得るか、または薬学的に許容される担体中に二環式ヘテロ環誘導体および追加の治療薬(複数可)を含む単一組成物が投与され得る。併用の成分は、従来の剤形、例えば、カプセル、錠剤、粉末、カシェ、懸濁液、溶液、坐薬、鼻スプレーなどで個々にまたは一緒に投与され得る。追加の治療薬の投与量は、公表された資料から決定することができるか、または用量当たり約1から約1000mgの範囲であり得る。一実施形態において、併用で用いられる場合、個々の成分の投与量水準は、併用の有利な効果のために、推薦される個々の投与量より低い。
一実施形態において、併用療法計画の成分は、同時に投与されるべきであり、それらは、薬学的に許容される担体と一緒の単一組成物で投与され得る。
別の実施形態において、併用療法計画の成分が別個にまたは連続的に投与されるべき場合、それらは、それぞれが薬学的に許容される担体を含む別個の組成物で投与され得る。
キット
一態様において、本発明では、有効量の1種もしくは複数の二環式ヘテロ環誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、および薬学的に許容される担体を含むキットが提供される。
別の態様において、本発明では、有効量の1種もしくは複数の二環式ヘテロ環誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、およびある量の1種または複数の上に列挙された追加の治療薬を含むキットが提供され、ここで、組み合わせた量は、患者における病状を治療または予防するために有効である。
併用療法計画の成分が、2つ以上の組成物で投与されるべき場合、それらは、1種または複数の容器を有する単一包装を含むキットで提供することができ、ここで、1つの容器は、薬学的に許容される担体中に1種または複数の二環式ヘテロ環誘導体を含み、第2の別個の容器は、薬学的に許容される担体中に追加の治療薬を含み、それぞれの組成物の活性成分はその併用が治療上有効であるような量で存在している。
本発明は、本発明のいくつかの態様の例証として意図される実施例に開示される具体的な実施形態によって限定されるべきではなく、機能的に同等である任意の実施形態は、本発明の範囲内にある。事実、本明細書に示され、および記載されたものに加えて、本発明の様々な変更が当業者に明らかとなり、添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが意図される。
いくつかの参考文献が本明細書で引用されたが、それらの全体の開示は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
式:
(式中、
Aは、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、これらの任意のものは、最大4個の基(これは、同じかまたは異なっていることができ、アルキル、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルキル−OH、−O−アルキル−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R 4 ) 2 、−C(O)H、−C(O)R 4 、−C(O)OR 4 、−C(O)N(R 4 ) 2 、−NHC(O)R 4 、−NHS(O) m R 4 、−S(O) n R 4 および−S(O) m N(R 4 ) 2 から選択される)で場合によって置換され得;
Bは、アリールまたはヘテロアリールであり、これらの任意のものは、最大4個の基(これは、同じかまたは異なっていることができ、アルキル、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアリール、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−アルキレン−S(O) 2 −アルキル、−CN、−N(R 4 ) 2 、−C(O)H、−C(O)R 4 、−C(O)OR 4 、−C(O)N(R 4 ) 2 、−NHC(O)R 4 、−NHS(O) m R 4 、−S(O) n R 4 および−S(O) m N(R 4 ) 2 から選択され、ここで、シクロアルキルまたはヘテロアリール置換基は、非置換であるかまたはR 9 で場合によって置換され得る)で場合によって置換され得、ここで、Bがアリールである場合、アリール基は、4から7員のシクロアルキル基またはシクロアルカノイル基に場合によって縮合され得;
Wは、結合、アルキレン、−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−S−、−S(O)−、−S(O) 2 −、−S(O) 2 −N(R 10 )−または−C(O)−N(R 10 )−であり;
Xは、−C(R 1 ) 2 −、−O−、−N(R 10 )−または−S−であり;
Yは、−O−(アルキレン) t −、−N(R 10 )−(アルキレン) t −、または−S−であり;
Zは、単結合、二重結合、−C(O)−、−C=NOR 12 、−C=C(R 14 ) 2 、−C(R 1 ) 2 −、−O−、−N(R 10 )−または−S(O) n −であり、qが0である場合、Zは二重結合以外であり;
R 1 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ハロまたは−OR 7 であり;ここで、アルキル基は、非置換であるかまたは以下の基:−O−アルキル、−OHまたは−N(R 4 ) 2 の1つまたは複数で場合によって置換され得;ここで、任意の2個のジェミナルR 1 基は、それらが結合している共通の炭素原子と一緒に連結して、スピロ環式3員から6員シクロアルキル基、スピロ環式3員から6員のヘテロシクロアルキル基またはスピロ環式3員から6員のヘテロシクロアルケニル基を形成することができ;ここで、別個の環炭素原子上に存在する任意の2個のR 1 基は、連結して、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルの橋かけを形成することができ;ここで、任意のR 1 基が−OHである場合、R 1 基が結合している炭素原子はまた、別の酸素原子または窒素もしくはハロゲン原子に結合しておらず;
R 2 のそれぞれの存在は、独立して、Hまたはアルキルであり;
R 3 は、アルキル、−(アルキレン) t −アルケニル、−(アルキレン) t −アルキニル、−(アルキレン) t −C(O)R 4 、−(アルキレン) t −ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−アルキレン−O−(アルキレン) t −アリール、−アルキレン−S−アリール、−アルキレン−N(R 4 )C(O)O−アルキル、−CH(シクロアルキル) 2 、−CH(ヘテロシクロアルキル) 2 、−(アルキレン) t −アリール、−(アルキレン) t −シクロアルキル、−(アルキレン) t −シクロアルケニル、−(アルキレン) t −ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン) t −ヘテロシクロアルケニルまたは−(アルキレン) t −ヘテロアリールであり、ここで、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニルまたはヘテロアリール基は、非置換であるかまたはR 9 で場合によって置換され得;
R 4 のそれぞれの存在は、H、アルキル、シクロアルキルまたは−(アルキレン) t −アルケニルであり、ここで、アルキル基は、非置換であるかまたはハロ、−OHもしくは−O−アルキルで場合によって置換されており;
R 7 はHまたはアルキルであり;
R 9 は、1から4個の任意選択の置換基を表し、これらは、同じであるかまたは異なっていることができ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、−CN、−NO 2 、−(O)−(アルキレン) t −R 13 、−S−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 13 )−(アルキレン) t −R 13 、−(アルキレン) t −R 13 、−C(O)−(アルキレン) t −R 13 、−C(O)O−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 7 )C(O)−(アルキレン) t −R 13 、−C(O)N(R 7 )−(アルキレン) t −R 13 、−OC(O)−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 7 )C(O)N(R 7 )−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 7 )C(O)O−(アルキレン) t −R 13 、−S(O)−(アルキレン) t −R 13 または−S(O) 2 (アルキレン) t −R 13 から選択され;
R 10 は、H、アルキル、アリール、または−C(O)OR 4 であり、ここで、アルキル基は、非置換であるかまたは−OHもしくは−O−アルキルで場合によって置換されており;
R 12 は、H、アルキルまたはアリールであり;
R 13 のそれぞれの存在は、独立して、H、ハロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニルまたはヘテロアリールであり;
R 14 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキルもしくはアリールであるか、または、R 14 の両方の基およびそれらが結合している炭素原子は結合して、シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル基を形成し;
mのそれぞれの存在は、独立して、1または2であり;
nのそれぞれの存在は、独立して、0、1または2であり;
pは、0、1または2であり;
qは、0、1または2であり;
rは、0、1または2であり;
sは、0、1または2であり;
tのそれぞれの存在は、独立して、0または1であり;
uは、0、1または2である)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項2)
u、p、q、r、およびsが、それぞれ独立して、0または1である、上記項1に記載の化合物。
(項3)
Wが、結合、−C(O)O−または−S(O) 2 −である、上記項1に記載の化合物。
(項4)
Wが−C(O)O−である、上記項3に記載の化合物。
(項5)
Wが−S(O) 2 −である、上記項3に記載の化合物。
(項6)
R 3 が、アリール、アルキル、−アルキレン−アリール、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキレン−アリール、または−アルキレン−シクロアルキルであり、ここで、シクロアルキル基は、アルキル基で場合によって置換され得る、上記項4に記載の化合物。
(項7)
R 3 が、アルキルまたはシクロアルキルであり、ここで、シクロアルキル基は、アルキル基で場合によって置換され得る、上記項6に記載の化合物。
(項8)
R 3 が、メチル、イソプロピル、シクロプロピルまたはシクロブチルであり、ここで、シクロプロピルまたはシクロブチル基は、アルキル基で場合によって置換され得る、上記項7に記載の化合物。
(項9)
R 3 が、シクロアルキル、ハロアルキルまたは−アルキレン−O−アルキルであり、ここで、シクロアルキル基は、アルキル基で場合によって置換され得る、上記項5に記載の化合物。
(項10)
R 3 がシクロアルキルであり、これは、アルキル基で場合によって置換され得る、上記項9に記載の化合物。
(項11)
R 3 がシクロプロピルまたはシクロブチルであり、これらのそれぞれは、アルキル基で場合によって置換され得る、上記項10に記載の化合物。
(項12)
R 3 がシクロプロピルである、上記項11に記載の化合物。
(項13)
Wが結合である、上記項3に記載の化合物。
(項14)
R 3 がベンジルである、上記項13に記載の化合物。
(項15)
基:
が、
である、上記項1に記載の化合物。
(項16)
基:
が、
である、上記項15に記載の化合物。
(項17)
基
が、
である、上記項15に記載の化合物。
(項18)
基
が、
である、上記項15に記載の化合物。
(項19)
Yが−O−である、上記項1に記載の化合物。
(項20)
Xが−O−である、上記項1に記載の化合物。
(項21)
Xが−O−である。上記項19に記載の化合物。
(項22)
Xが−NH−である、上記項19に記載の化合物。
(項23)
Aがヘテロアリールであり、Bがアリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリール基である、上記項1に記載の化合物。
(項24)
Aがピリミジニルである、上記項23に記載の化合物。
(項25)
Aが、
であり、式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである、上記項24に記載の化合物。
(項26)
Qが、H、メチル、Fまたはメトキシである、上記項25に記載の化合物。
(項27)
QがHである、上記項25に記載の化合物。
(項28)
Bがピリジルであり、これは、非置換であるかまたは最大2個の同じかまたは異なることができるアルキル基で場合によって置換されている、上記項23に記載の化合物。
(項29)
Bがフェニルであり、これは、非置換であるか、または、アルキル、−CN、−S(O) 2 −アルキル、−S(O) 2 −シクロアルキル、ヘテロアリールおよびハロからそれぞれ独立して選択される、最大3個の基で場合によって置換されている、上記項28に記載の化合物。
(項30)
Bが、
である、上記項29に記載の化合物。
(項31)
Aが、
であり、式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである、上記項28に記載の化合物。
(項32)
Aが、
であり、式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである、上記項29に記載の化合物。
(項33)
Aが、
であり、式中、Qは、H、メチル、Fまたはメトキシである、上記項32に記載の化合物。
(項34)
基−B−X−A−Y−が、
であり、式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである、上記項1に記載の化合物。
(項35)
基−B−X−A−Y−が、
である、上記項34に記載の化合物。
(項36)
基−B−X−A−Y−が、
である、上記項35に記載の化合物。
(項37)
基−B−X−A−Y−が、
である、上記項36に記載の化合物。
(項38)
基−B−X−A−Y−が、
である、上記項36に記載の化合物。
(項39)
基:
が、
である、上記項34に記載の化合物。
(項40)
基
が、
である、上記項35に記載の化合物。
(項41)
式:
(式中、
Wは、結合、−C(O)−O−または−S(O) 2 −であり;
Xは、−O−または−NH−であり;
Yは、−O−であり、基−Y−A−X−Bは、可変のYが結合している二環に対してexo−またはendo−立体配置であることができ;
Zは、結合、−CH 2 −または−O−であり;
Aは、ヘテロアリールであり、これは、非置換であるかまたは、(同じかまたは異なっていることができ、アルキル、ハロおよび−O−アルキルから選択される)最大2個の基で場合によって置換されており、Yが−O−である場合、Aはピリジル以外であり;
Bは、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリール基であり、これらのそれぞれは、非置換であるかまたは、(同じかまたは異なっていることができ、アルキル、ヘテロアリール、ハロ、−CN、−S(O) 2 −アルキルおよび−S(O) 2 −シクロアルキルから選択される)最大3個の基で場合によって置換され得;
R 3 は、アルキル、−アルキレン−アリール、−シクロアルキル、−アルキレン−O−アルキルまたはハロアルキルであり、ここで、シクロアルキル基は、非置換であるかまたはアルキル基で置換され得;
R 7 はHであり;
pは、0、1または2であり;
qは、0、1または2であり;
rは、0、1または2であり;
sは、0、1または2であり;
uは、0、1または2である)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項42)
基−B−X−A−Y−が、
であり、式中、Qは、H、アルキル、ハロまたは−O−アルキルである、上記項41に記載の化合物。
(項43)
基−B−X−A−Y−が、
である、上記項42に記載の化合物。
(項44)
基−B−X−A−Y−が、
である、上記項43に記載の化合物。
(項45)
基−B−X−A−Y−が、
である、上記項44に記載の化合物。
(項46)
基−B−X−A−Y−が
である、上記項44に記載の化合物。
(項47)
基:
が、
である、上記項42に記載の化合物。
(項48)
基
が、
である、上記項43に記載の化合物。
(項49)
式:
(式中、
Aは、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、これらの任意のものは、最大4個の基(これは、同じかまたは異なっていることができ、アルキル、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルキル−OH、−O−アルキル−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R 4 ) 2 、−C(O)H、−C(O)R 4 、−C(O)OR 4 、−C(O)N(R 4 ) 2 、−NHC(O)R 4 、−NHS(O) m R 4 、−S(O) n R 4 および−S(O) m N(R 4 ) 2 から選択される)で場合によって置換され得、Yが−O−である場合、Aは、フェニルまたはピリジル以外であり;
Bは、アリールまたはヘテロアリールであり、これらの任意のものは、最大4個の基(これは、同じかまたは異なっていることができ、アルキル、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアリール、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R 4 ) 2 、−C(O)H、−C(O)R 4 、−C(O)OR 4 、−C(O)N(R 4 ) 2 、−NHC(O)R 4 、−NHS(O) m R 4 、−S(O) n R 4 および−S(O) m N(R 4 ) 2 から選択され、ここで、シクロアルキルまたはヘテロアリール置換基は、非置換であるかまたはR 9 で場合によって置換され得る)で場合によって置換され得、ここで、Bがアリールである場合、アリール基は、4から7員のシクロアルキル基またはシクロアルカノイル基に場合によって縮合され得、ここで、4員から7員のシクロアルキル基またはシクロアルカノイル基は、非置換であるかまたはR 9 で場合によって置換され得;
Wは、結合、アルキレン、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−、−S(O) 2 −、−S(O) 2 −N(R 10 )−または−C(O)−N(R 10 )−であり;
Xは、−C(R 1 ) 2 −、−O−、−N(R 10 )−または−S−であり;
Yは、−O−(アルキレン) t −、−N(R 10 )−(アルキレン) t −、または−S−であり;基−Y−A−X−Bは、可変のYが結合している二環に対してexo−またはendo−立体配置であることができ;
Yが−C(R 1 ) 2 −である場合、RはR 1 であり、Yが−C(R 1 ) 2 −以外である場合、RはR 4 であり;
R 1 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ハロまたは−OR 7 であるか;または、任意の2個のジェミナルR 1 基は、それらが結合している共通の炭素原子と一緒に連結して、スピロ環式3員から6員シクロアルキル基もしくはスピロ環式3員から6員のヘテロアリール基を形成するか;または、隣接する炭素原子上に存在する任意の2個のR 1 基は、それらが結合している隣接する炭素原子と一緒に連結して、縮合3員から6員のシクロアルキル基、縮合3員から6員のヘテロアリール基もしくは縮合アリール基を形成し;ここで、アルキル基は、非置換であるかまたは1個または複数の以下の基:−O−アルキル、−OHもしくは−N(R 4 ) 2 で場合によって置換され得;ここで、任意選択の環内二重結合は、任意の2個の隣接する環炭素原子間に存在することができ;
R 3 は、アルキル、−(アルキレン) t −アルケニル、−(アルキレン) t −アルキニル、−(アルキレン) t −C(O)R 4 、−(アルキレン) t −ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−アルキレン−O−(アルキレン) t −アリール、−アルキレン−S−アリール、−アルキレン−N(R 4 )C(O)O−アルキル、−CH(シクロアルキル) 2 、−CH(ヘテロシクロアルキル) 2 、−(アルキレン) t −アリール、−(アルキレン) t −シクロアルキル、−(アルキレン) t −シクロアルケニル、−(アルキレン) t −ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン) t −ヘテロシクロアルケニルまたは−(アルキレン) t −ヘテロアリールであり、ここで、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニルまたはヘテロアリール基は、非置換であるかまたはR 9 で場合によって置換され得;
R 4 のそれぞれの存在は、H、アルキル、シクロアルキルまたは−(アルキレン) t −アルケニルであり、ここで、アルキル基は、非置換であるかまたはハロ、−OHもしくは−O−アルキルで場合によって置換されており;
R 5 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン) t −アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり;
R 7 のそれぞれの存在は、独立して、Hまたはアルキルであり;
R 9 は、1から4個の任意選択の置換基を表し、これらは、同じであるかまたは異なっていることができ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、−CN、−NO 2 、−(O)−(アルキレン) t −R 13 、−S−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 13 )−(アルキレン) t −R 13 、−(アルキレン) t −R 13 、−C(O)−(アルキレン) t −R 13 、−C(O)O−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 7 )C(O)−(アルキレン) t −R 13 、−C(O)N(R 7 )−(アルキレン) t −R 13 、−OC(O)−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 7 )C(O)N(R 7 )−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 7 )C(O)O−(アルキレン) t −R 13 、−S(O)−(アルキレン) t −R 13 または−S(O) 2 (アルキレン) t −R 13 から選択され;
R 10 は、H、アルキル、アリール、または−C(O)OR 4 であり、ここで、アルキル基は、非置換であるかまたは−OHもしくは−O−アルキルで場合によって置換されており;
R 13 のそれぞれの存在は、独立して、H、ハロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニルまたはヘテロアリールであり;
mのそれぞれの存在は、独立して、1または2であり;
nのそれぞれの存在は、独立して、0、1または2であり;
pは、0から3の範囲の整数であり、pおよびqの合計は少なくとも1であり;
qは、0から3の範囲の整数であり;
rは、0から3の範囲の整数であり、rおよびsの合計は少なくとも1であり;
sは、0から3の範囲の整数であり;
tのそれぞれの存在は、独立して、0または1である)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項50)
p、q、rおよびsが、それぞれ1である、上記項49に記載の化合物。
(項51)
R 1 のそれぞれの存在がHである、上記項49に記載の化合物。
(項52)
Wが−C(O)O−である、上記項49に記載の化合物。
(項53)
Wが−S(O) 2 −である、上記項49に記載の化合物。
(項54)
R 3 が、アリール、−アルキレン−アリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキレン−アリールまたは−アルキレン−シクロアルキルである、上記項52に記載の化合物。
(項55)
R 3 がアルキルである、上記項54に記載の化合物。
(項56)
R 3 が、アリール、アルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−アリールまたはシクロアルキルである、上記項53に記載の化合物。
(項57)
R 3 がシクロアルキルである、上記項56に記載の化合物。
(項58)
AおよびBが、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリール基である、上記項49に記載の化合物。
(項59)
YおよびXが、それぞれ−O−である、上記項58に記載の化合物。
(項60)
B−X−A−Y−が、
である、上記項59に記載の化合物。
(項61)
R 1 の少なくとも1つの存在が、OHまたはハロである、上記項49に記載の化合物。
(項62)
式:
(式中、
Aは、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであり、これらの任意のものは、最大4個の基(これは、同じかまたは異なっていることができ、アルキル、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルキル−OH、−O−アルキル−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R 4 ) 2 、−C(O)H、−C(O)R 4 、−C(O)OR 4 、−C(O)N(R 4 ) 2 、−NHC(O)R 4 、−NHS(O) m R 4 、−S(O) n R 4 および−S(O) m N(R 4 ) 2 から選択される)で場合によって置換され得、Yが−O−である場合、Aは、フェニルまたはピリジル以外であり;
Bは、アリールまたはヘテロアリールであり、これらの任意のものは、最大4個の基(これは、同じかまたは異なっていることができ、アルキル、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアリール、ハロ、−OH、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−CN、−N(R 4 ) 2 、−C(O)H、−C(O)R 4 、−C(O)OR 4 、−C(O)N(R 4 ) 2 、−NHC(O)R 4 、−NHS(O) m R 4 、−S(O) n R 4 および−S(O) m N(R 4 ) 2 から選択され、ここで、シクロアルキルまたはヘテロアリール置換基は、非置換であるかまたはR 9 で場合によって置換され得る)で場合によって置換され得、ここで、Bがアリールである場合、アリール基は、4員から7員のシクロアルキル基またはシクロアルカノイル基に場合によって縮合され得、ここで、4員から7員のシクロアルキル基またはシクロアルカノイル基は、非置換であるかまたはR 9 で場合によって置換され得;
Wは、結合、アルキレン、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−、−S(O) 2 −、−S(O) 2 −N(R 10 )−または−C(O)−N(R 10 )−であり;
Xは、−C(R 1 ) 2 −、−O−、−N(R 10 )−または−S−であり;
Yは、−O−(アルキレン) t −、−N(R 10 )−(アルキレン) t −、または−S−であり;基−Y−A−X−Bは、可変のYが結合している二環に対してexo−またはdendo−立体配置であることができ;
Yが−C(R 1 ) 2 −である場合、RはR 1 であり、Yが−C(R 1 ) 2 −以外である場合、RはR 4 であり;
R 1 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ハロもしくは−OR 7 であるか;または任意の2個のgem−R 1 基は、それらが結合している共通の炭素原子と一緒に連結して、スピロ環式3員から6員のシクロアルキル基もしくはスピロ環式3員から6員のヘテロアリール基を形成するか;または隣接する炭素原子上に存在する任意の2個のR 1 基は、それらが結合している隣接する炭素原子と一緒に連結して、縮合3員から6員のシクロアルキル基、縮合3員から6員のヘテロアリール基もしくは縮合アリール基を形成し;ここで、アルキル基は、非置換であるかまたは1個もしくは複数の以下の基:−O−アルキル、−OHまたは−N(R 4 ) 2 で場合によって置換され得;ここで、任意選択の環内二重結合は、任意の2個の隣接する環炭素原子間に存在することができ;
R 2 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、ハロまたは−OHであり;
R 3 は、アルキル、−(アルキレン) t −アルケニル、−(アルキレン) t −アルキニル、−(アルキレン) t −C(O)R 4 、−(アルキレン) t −ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−アルキレン−O−(アルキレン) t −アリール、−アルキレン−S−アリール、−アルキレン−N(R 4 )C(O)O−アルキル、−CH(シクロアルキル) 2 、−CH(ヘテロシクロアルキル) 2 、−(アルキレン) t −アリール、−(アルキレン) t −シクロアルキル、−(アルキレン) t −シクロアルケニル、−(アルキレン) t −ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン) t −ヘテロシクロアルケニルまたは−(アルキレン) t −ヘテロアリールであり、ここで、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニルまたはヘテロアリール基は、非置換であるかまたはR 9 で場合によって置換され得;
R 4 のそれぞれの存在は、H、アルキル、シクロアルキルまたは−(アルキレン) t −アルケニルであり、ここで、アルキル基は、非置換であるかまたはハロ、−OHもしくは−O−アルキルで場合によって置換されており;
R 5 のそれぞれの存在は、独立して、H、アルキル、−(アルキレン) t −アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり;
R 7 のそれぞれの存在は、独立して、Hまたはアルキルであり;
R 9 は、1から4個の任意選択の置換基を表し、これらは、同じであるかまたは異なっていることができ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、−CN、−NO 2 、−(O)−(アルキレン) t −R 13 、−S−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 13 )−(アルキレン) t −R 13 、−(アルキレン) t −R 13 、−C(O)−(アルキレン) t −R 13 、−C(O)O−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 7 )C(O)−(アルキレン) t −R 13 、−C(O)N(R 7 )−(アルキレン) t −R 13 、−OC(O)−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 7 )C(O)N(R 7 )−(アルキレン) t −R 13 、−N(R 7 )C(O)O−(アルキレン) t −R 13 、−S(O)−(アルキレン) t −R 13 または−S(O) 2 (アルキレン) t −R 13 から選択され;
R 10 は、H、アルキル、アリール、または−C(O)OR 4 であり、ここで、アルキル基は、非置換であるかまたは−OHもしくは−O−アルキルで場合によって置換されており;
R 13 のそれぞれの存在は、独立して、H、ハロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニルまたはヘテロアリールであり;
mのそれぞれの存在は、独立して、1または2であり;
nのそれぞれの存在は、独立して、0、1または2であり;
pは、0、1または2であり;
qは、0、1または2であり;
rは、0、1または2であり;
sは、0、1または2であり;
tのそれぞれの存在は、独立して、0または1である)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項63)
u、p、q、r、およびsが、それぞれ独立して、0または1である、上記項62に記載の化合物。
(項64)
R 1 のそれぞれの存在がHである、上記項62に記載の化合物。
(項65)
Wが−C(O)O−である、上記項62に記載の化合物。
(項66)
Wが−S(O) 2 −である、上記項62に記載の化合物。
(項67)
R 3 が、アリール、−アルキレン−アリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−O−アルキレン−アリールまたは−アルキレン−シクロアルキルである、上記項65に記載の化合物。
(項68)
R 3 がアルキルである、上記項67に記載の化合物。
(項69)
R 3 が、アリール、アルキル、ヘテロアリール、−アルキレン−アリールまたはシクロアルキルである、上記項66に記載の化合物。
(項70)
R 3 がシクロアルキルである、上記項69に記載の化合物。
(項71)
AおよびBが、それぞれ独立して、5員または6員のヘテロアリール基である、上記項62に記載の化合物。
(項72)
YおよびXが、それぞれ−O−である、上記項71に記載の化合物。
(項73)
B−X−A−Y−が、
である、上記項72に記載の化合物。
(項74)
R 1 の少なくとも1つの存在が、OHまたはハロである、上記項62に記載の化合物。
(項75)
少なくとも1つの環内二重結合を有する、上記項62に記載の化合物。
(項76)
本明細書において1〜611と番号付けした任意の化合物である化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項77)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項78)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項79)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項80)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項81)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項82)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項83)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項84)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項85)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項86)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項87)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項88)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項89)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項90)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項91)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項92)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項93)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項94)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項95)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項96)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項97)
構造:
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体。
(項98)
1種または複数の上記項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む組成物。
(項99)
1種または複数の上記項49に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む組成物。
(項100)
1種または複数の上記項62に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む組成物。
(項101)
1種または複数の上記項76に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む組成物。
(項102)
上記項77から97のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む組成物。
(項103)
患者における糖尿病、肥満症または代謝症候群を治療する方法であって、有効量の1種または複数の上記項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を前記患者に投与する段階を含む方法。
(項104)
患者における糖尿病、肥満症または代謝症候群を治療する方法であって、有効量の1種または複数の上記項49に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を前記患者に投与する段階を含む方法。
(項105)
患者における糖尿病、肥満症または代謝症候群を治療する方法であって、有効量の1種または複数の上記項62に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を前記患者に投与する段階を含む方法。
(項106)
患者における糖尿病、肥満症または代謝症候群を治療する方法であって、有効量の1種または複数の上記項76に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を前記患者に投与する段階を含む方法。
(項107)
患者における糖尿病、肥満症または代謝症候群を治療する方法であって、有効量の1種または複数の上記項77から97のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、プロドラッグもしくは立体異性体を前記患者に投与する段階を含む方法。
(項108)
抗糖尿病薬および抗肥満薬から選択される、1種または複数の追加の治療薬をさらに含む、上記項98から101のいずれか一項に記載の組成物。
(項109)
抗糖尿病薬および抗肥満薬から選択される1種または複数の追加の治療薬を前記患者に投与する段階をさらに含む、上記項103から106のいずれか一項に記載の方法。
(項110)
前記治療が糖尿病のためである、上記項103から106のいずれかに記載の方法。
(項111)
前記治療がII型糖尿病のためである、上記項110に記載の方法。
(項112)
前記治療が肥満症のためである、上記項103から106のいずれかに記載の方法。
(項113)
前記抗糖尿病薬が、インスリン感受性改善薬、β−グルコシダーゼ阻害剤、DPP−IV阻害剤、インスリン分泌促進薬、肝グルコース放出低下化合物、血圧降下薬、ナトリウムグルコース摂取トランスポーター2(SGLT−2)阻害剤、インスリン、インスリン含有組成物、および抗肥満薬から選択される、上記項108に記載の組成物。
(項114)
前記抗糖尿病薬がインスリン感受性改善薬である、上記項113に記載の方法。
(項115)
前記インスリン感受性改善薬がPPAR活性化剤である、上記項114に記載の方法。
(項116)
前記PPAR活性化剤がチアゾリジンジオンである、上記項115に記載の方法。
(項117)
前記インスリン感受性改善薬がメトホルミンである、上記項114に記載の方法。
(項118)
前記抗糖尿病薬がDPP−IV阻害剤である、上記項113に記載の方法。
(項119)
前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチン、サキサグリプチン、デナグリプチン、ビルダグリプチンまたはアログリプチンである、上記項118に記載の方法。
(項120)
前記抗糖尿病薬が、インスリン分泌促進薬である、上記項113に記載の方法。
(項121)
前記インスリン分泌促進薬が、スルホニル尿素、メグリチニド、GLP−1またはGLP−1模倣体である、上記項120に記載の方法。
(項122)
前記インスリン分泌促進薬が、GLP−1模倣体である、上記項121に記載の方法。
(項123)
前記GLP−1模倣体が、バイエッタ−エクサナチドまたはリラグルチニドである、上記項122に記載の方法。
(項124)
前記抗糖尿病薬が、SGLT−2阻害剤である、上記項113に記載の方法。
(項125)
前記SGLT−2阻害剤が、ダパグリフロジンまたはセルグリフロジンである、上記項124に記載の方法。
(項126)
前記抗肥満薬が、神経ペプチドYアンタゴニスト、MCR4アゴニスト、MCH受容体アンタゴニスト、タンパク質ホルモン、AMPキナーゼ活性化剤、CB1アンタゴニスト、GLP−1アゴニストおよびリパーゼ阻害剤から選択される、上記項108に記載の方法。