JP5567612B2 - 手摺りの製造方法と製造装置 - Google Patents

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Description

この発明は、病院、高齢者施設、個人住宅などの建造物の廊下や階段およびその他の各場所に設置される手摺りの製造方法と製造装置に関するもので,詳しくは金属製パイプの芯材に装着される合成樹脂製の手摺りで、この手摺の外周面の一部に滑り止めの役目と装飾とを達成するための膨出部を一定間隔で設けた手摺りを押し出し成形により連続形成する手摺りの製造方法と製造装置に関するものである。
従来、この種の手摺りは、木材を断面円形状に形成して長尺にしたものや、表目が滑らかな断面円形からなる金属製パイプを使用するものや、金属製パイプの表面を合成樹脂で被覆したものが一般的に知られている。
ところで、従来の木製の手摺りは、外周表面に凹凸模様を付けて滑りにくくすることができるが、高価で強度が弱く、長さに制限がある。また、金属製パイプからなる手摺りは滑りやすく、手で握ったときの感触が硬く冷たい。金属製パイプの表面を合成樹脂製のカバーで被覆した手摺りは、合成樹脂製のカバーが比較的短期間で破断しやすい上に、製作に手間がかかるという不都合がある。
その他に、送行される金属パイプに対して、押し出し成型機よりの合成樹脂が金型ダイスを通過中に該押し出し成型機よりのポリオレフイン系樹脂、塩化ビニール、ポリスチレン、ナイロン等の合成樹脂を以て被膜層を成型すると同時に該金型ダイスの出口部に設けた可変駆動装置による昇降シヤツター金型によつて該被膜層の表面の長手方向における一部に厚みを変化させて所定間隔を設けて厚肉突出部を形成し、滑り止め用の凹凸部を形成する手摺りの製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、手摺本体の基材管体が金型ダイス内を通過中に、第2押し出し成型機よりの溶融材によつて基材管体の外周に二重管体を被着成型した後、二重管体の外周に、金型ダイスの内部にスクリユーを収納した第1押し出し成型機よりの溶融材の送り流量をスクリユーの回転速度の流量調整によつて被膜管体を被着し、金型ダイスの出口でその長手方向の一部に滑り止め用膨出部と凹弧部とを交互に形成すると共に、膨出部の内部に中空部を形成する手摺りの製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−177191号公報 特開平10−146877号公報
特許文献1の製造方法によれば、送行される金属パイプが金型ダイス内部を進行中に一台の押し出し成型機よりのポリオレフイン系樹脂、塩化ビニール、ポリスチレン、ナイロン等よりなる合成樹脂によつて金属パイプの外周に被膜層を成型すると同時に出口部において長手方向の一部に波状を形成する昇降シヤツター金型の昇降作動によつて滑り止めとなる厚肉突出部が交互に連続して成形される。また、特許文献2の製造方法によれば、基材管体の長手方向の一部に溶融材の流量が多い時には厚肉の膨出部が形成され、溶融材の流量の少ない時には薄肉の凹弧部が形成される。このような操作を繰り返すことによつて、滑り止めとなる膨出部と凹弧部とが交互に成形される。
一方、本発明は昇降シャッター金型を備えた押し出し成形機を用いずに、あるいはアウター管用の押出機の押し出し速度を一定にして、また金属パイプとは別体に合成樹脂製の手摺り部材を製造した後で、手摺り部材に金属パイプを嵌め込んで一体に手摺りを製造することができる手摺りの製造方法と製造装置を提供しようとするものである。
上記の目的を達成するために本発明に係る手摺りの製造方法は、第1押出機でベース管用樹脂材を押し出し冷却してベース管を成形し、第1引取機で前記ベース管を一定速度で引き取るとともに第2引取機で前記ベース管を引き取ると同時に第2押出機に対し前記ベース管を送り込み、第2押出機からアウター管用樹脂材を前記ベース管の外周面上に一定速度で押し出してアウター管を成形するとともに前記第2引取機の引き取り速度を調整することにより膨出部または凹状部を前記ベース管に長さ方向に間隔をあけて設けたうえ同アウター管を冷却して前記ベース管と一体に成形し、第3引取機でベース管とアウター管との二重管状の手摺り部材を一定速度で引き取る手摺りの製造方法であって、前記第1引取機と前記第2引取機との間を所定距離あけ、前記ベース管に弛みを設けて前記第1引取機と前記第2引取機との引き取り速度の差を吸収できるようにしたことを特徴とする。
このようにすれば、押し出し成形されたベース管が第1引取機で一定速度で引き取られた後、第2押出機に対し第2引取機で引き取り速度が調節されながらベース管が送り込まれる。第2押出機からはアウター管用樹脂材がベース管の表面上に一定速度で押し出される。この状態で、ベース管が一定速度で送り出されると一定厚みのアウター管がベース管上に押し出され一体に形成されるが、ベース管の送り出し速度が徐々に遅く(または速く)なることによりアウター管の厚みが半径方向に徐々に膨出し厚く(または凹み薄く)なる。こうして、ベース管の送り出し速度が停止直前(または最大)となってアウター管の厚みが最大(または最小)となった後、徐々にベース管の送り出し速度が速く(または遅く)なることにより,膨出部の厚みが徐々に薄く(または凹状部の厚みが徐々に厚く)なり,最初の送り出し速度に戻って一定速度でベース管が送り出されることにより、一定厚みのアウター管がベース管上に押し出され冷却されて一体に形成される。この一連の動作が繰り返されることにより、膨出部(または凹状部)がベース管の長手方向に一定間隔で形成される。
また、前記第1引取機と前記第2引取機との間を所定距離あけ、前記ベース管に弛みを設けて前記第1引取機と前記第2引取機との引き取り速度の差を吸収できるようにしたので、第2引取機によるベース管の引き取り速度を調節して第1引取機の引き取り速度とに速度差が生じた際にベース管が撓んだり張ったりすることで速度差が吸収される
請求項に記載のように、前記ベース管および前記アウター管の円筒部の一部を削除して開放溝部を長さ方向に連続して設けることができる。
このようにすれば、製造した手摺り部材に金属製の芯材を容易にかつ確実に嵌め込むことができるとともに、廊下等の壁面に手摺りを取り付けるための取付具を手摺り部材の解放溝部から突出させて取り付けることができる。
請求項に記載のように、前記ベース管用樹脂材および前記アウター管用樹脂材がポリオレフイン系樹脂、塩化ビニール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ナイロン系樹脂等の合成樹脂で、前記アウター管用樹脂材にカビの発生を防止する抗菌剤を添加することができる。
このようにすれば、アウター管におけるカビの発生を防止できる。
請求項に記載のように、前記第2押出機からアウター管用樹脂材および被膜層用樹脂材をこの順に前記ベース管の外周面上に一定速度で押し出しつつ前記第2引取機の引き取り速度を調整することにより前記ベース管の長さ方向に間隔をあけて膨出部または凹状部を設けたアウター管および被膜層を押し出し冷却して前記ベース管と一体に成形し、第3引取機でベース管とアウター管と被膜層からなる二重管・一層状の手摺り部材を一定速度で引き取るようにすることができる。
請求項に記載のように、前記被膜層用樹脂材がポリオレフイン系樹脂、塩化ビニール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ナイロン系樹脂等の合成樹脂で、前記合成樹脂にカビの発生を防止する抗菌剤を添加することができる。
このようにすれば、被覆層の合成樹脂にだけ抗菌剤を添加することができるので、アウター管の合成樹脂に抗菌剤を添加するのに比べて抗菌剤の添加量を少なくできるので、製造コストを低減できる。
請求項に記載の手摺りの製造装置は、ベース管押出成形用第1押出機と、前記ベース管用冷却器と、前記ベース管の一定速度引き取り用第1引取機と、前記ベース管用の速度可変引き取り用第2引取機と、アウター管押出成形用第2押出機と、前記アウター管用冷却器と、前記ベース管上に前記アウター管を一体成形した二重管状の手摺り部材用冷却器と、前記手摺り材の一定速度引き取り用第3引取機とをこれらの順に設け、前記ベース管を引き取ると同時に前記第2押出機に対し前記ベース管を送り込み前記第2押出機からアウター管用樹脂材を前記ベース管の外周面上に一定速度で押し出しつつ前記第2引取機の引き取り速度を調整することにより膨出部または凹状部を前記アウター管の長さ方向に間隔をあけて形成する手摺りの製造装置であって、前記第1引取機と前記第2引取機との間を所定距離あけ、前記ベース管に弛みを設けて前記第1引取機と前記第2引取機との引き取り速度の差を吸収できるようにしたことを特徴とする。
このようにすれば、シャッター昇降機を備えていない普通の押出機を用いて膨出部または凹状部を有する手摺り部材を連続して押し出し成形できる。
また、第2引取機によるベース管の引き取り速度を調節して第1引取機の引き取り速度とに速度差が生じた際にベース管が撓んだり張ったりすることで速度差が吸収される。
請求項に記載のように、前記第1引取機と前記第2引取機との間隔を数mにするとともに、前記第2押出機と前記第3引取機との間隔も数mにすることができる。
このようにすれば、引き取り速度が一定速の第1引取機と第2引取機の速度差および第2引取機と引き取り速度が一定速の第3引取機との速度差をそれぞれ確実に吸収できる。
請求項に記載のように、前記ベース管押出成形用金型および前記アウター管押出成形用金型の各ノズル出口をそれぞれ円形の一部を削除した形状(図4(a)参照)に形成することができる。
このようにすれば、製造した手摺り部材に金属製などの芯材を容易にかつ確実に嵌め込むことができるとともに、廊下等の壁面に手摺りを取り付けるための取付具を手摺り部材の開放溝部から突出させて取り付けることができる。
以上説明したように,本発明に係る手摺りの製造方法および製造装置には、次のような優れた効果がある。
すなわち、本発明の製造方法による手摺りは、従来の金属製パイプや木製の手摺りあるいは金属製パイプの外周に合成樹脂製カバーを被着した手摺りと違って、使用者が手摺りを握って容易に移動できる。しかも、最外表面のアウター管の樹脂硬度を使用者に応じて任意に調整できるために手摺りを握つた感触が良好で、滑りにくい。とくに、一定間隔で膨出部を設けているので、階段のように傾斜した場所において、手摺りの膨出部で滑らず確実に握ることができるために、階段などの上り下りが容易になる。したがって、とくに高齢者や身体障害者等の弱者と呼ばれる方々に有効である。
本発明の製造方法では、ベース管上に押し出して一体成形するアウター管用樹脂材の押し出し速度を一定にした状態で、ベース管の送り出し速度を制御することによってアウター管の厚みを一定に形成したり一定間隔で膨出部または凹状部を形成したりするので、普通の押出成形機を用いて膨出部または凹状部を滑らかに且つ確実に形成できる。とくに、ベース管の送り出し速度を停止させず、送り出し状態を継続した状態でベース管のスピードをコントロールするので、膨出部または凹状部がスムーズに且つ良好に形成される。またアウター管の膨出部または凹状部を構成する外形線の形状も、アウター管送り出し速度を調整することで任意に形成できる。
本発明の実施例に係る製造方法によって製造された手摺り部材4を示すもので、一部を横断面で表した平面図ならびにA−A’(膨出部7)縦断面図およびB−B’(小径部)縦断面図で、左側の縦断面図はテスリタイプ(実施例1)を表し、右側の縦断面図はパイプタイプ(実施例2)を表している。 図1の手摺り部材4を用いた手摺り1の膨出部7の断面を拡大した断面図である。 本発明に係る製造方法の実施例を示す工程の説明図である。 図4(a)は本発明の実施例に係る製造装置のうちアウター管用押出機のダイス部分を示す正面図、図4(b)は図4(a)のb−b線断面図である。 本発明の実施例に係る製造装置のアウター管用押出機に使用されるガイド15dの一例を示すもので、図5(a)は左側面図、図5(b)は正面図、図5(c)は平面図である。
以下、本発明に係る手摺りの製造方法とその製造装置について実施例を挙げて図面を参照しながら説明する。
図2に示すように、本発明の実施例に係る手摺り1は、ベース管2の外周面にアウター管3を一体成形した二重管状の手摺り部材4を備え、この手摺り部材4は断面で円周方向の一部が削除された開放溝部5が、長手方向に連続して設けられている。ベース管2の開放溝部5は、両側の開放端5aが鋭角に屈曲され、上向きに延びている。手摺り部材4の中心側開口部4aには、芯材としての金属製パイプ部材6が嵌め込まれている。この金属製パイプ部材6は、本例では断面門形のパイプ部材からなり、長手方向に一定間隔で建造物の壁面に手摺り1を取り付けるための取付具(図示せず)を備えている。この取付具の一端部は金属製パイプ部材6に一体に取り付けられており、他端が開放溝部5から外方へ突出している。なお、金属製パイプ部材6については、断面門型以外にも円筒形など、種々の形状のものがある。
図1に示すように、この手摺り1は長手方向に一定間隔で膨出部7を設けている。膨出部7は、本例では竹の節のように、徐々に且つなだらかに半径方向に膨出し、対照的に徐々に且つなだらかに縮径して元の外径に戻り同一外径が一定距離続く、この繰り返しからなる。膨出部7の形状は、徐々に円弧状に膨らむなど種々の形状に形成できるが、用途に応じて適宜決定される。
上記手摺り1の製造方法にあっては、金属製パイプ部材6を嵌め込むための手摺り部材4が、以下のように製造される。
図3に示すように、第1押出機11によりベース管用樹脂材、例えば塩化ビニール系樹脂が一定速度で押し出され、冷却器としての水槽12内を通過する間に冷却されてベース管2が形成される。押出機11の先端のダイス(金型)11bは円筒状のノズル出口の底端部が閉じており、ダイス11bと反対側において押出方向と直線状に配備されたスクリュー11aの定速回転により樹脂材が押し出される。水槽12の下流側には、第1引取機13が設置されており、ベース管2が一定速度で引き取られる。この第1引取機13から所定距離、本例ではL1=8m〜10mほど距離を置いて第2引取機14が設置されている。これは、第1引取機13と第2引取機14との引き取り速度の速度差を吸収するためで、第1引取機13の引き取り速度に比べて第2引取機14の引き取り速度が遅くなると、ベース管2が撓む一方、同速度差が小さくなると、ベース管2の撓みが小さくなる。
第2引取機14は、他(第1・第3)の引取機13・17と違って引き取り速度を任意に変更(調節)できる引取機であり、しかも引取機としてでなく第2押出機15に対しベース管2の押し込み機として作用する。それは、第2押出機15に対しベース管2を引取機で引き取ろうとすると、ベース管2の外表面上に押し出されたアウター用樹脂材が凝固してない状態で引き取られてアウター管3の膨出部7を良好には成形できないからである。第2引取機14の下流側に、第2押出機15が設置されている。第2押出機15は、図4に示すように先端に底端部が閉じた略円錐形のダイス15bを備えており、第2押出機15に送り込まれるベース管2の押し出し(送り出し)方向に対し、直交方向に配備されるスクリュー15aの回転によってアウター管用樹脂材、例えば塩化ビニール系樹脂に抗菌剤を添加したものがベース管2の外周面上に押し出される。また、第2押出機15において、ベース管2が送り出される通路15c内には、ベース管2の開放溝部2aが閉じないように、図4(a)・図5(a)に示すように断面略T形のガイド15dがベース管2の送り出し方向に沿って取り付けられている。本例では、図5に示すようにガイド15dは一端(上流側)が流線形状に尖っており、下端に板状の取付部材15eが装着されている。
第2押出機15の下流側に冷却器としての水槽16が設置され、水槽16の下流に第3引取機17が設置されている。第3引取機17はベース管2の周囲にアウター管3が一体に形成された二重管状の手摺り部材4を一定速度で引き取るもので、本例では第2押出機15からL2=4m〜6mほど距離を置いてある。これは、第2押出機15から送り出されるベース管2の押し出し速度と第3引取機18によるベース管2(手摺り部材4)の引き取り速度との速度差を吸収するためである。なお、第1引取機13と第2引取機14間の距離L1および第2押出機15と第3引取機17間の距離L2は限定されるものではなく、適宜決定される。
上記のようにして、押し出し成形されたベース管2が第1引取機13で一定速度で引き取られた後、第2押出機15に対し第2引取機14で引き取り速度が調節されながらベース管2が送り込まれる。第2押出機からはアウター用樹脂材がベース管2の外表面上に一定速度で押し出される。この状態で、ベース管2が一定速度(例えばv1=5s)で送り出されると一定厚み(t)のアウター管3がベース管2上に沿って長手方向に連続して一体に形成されるが、ベース管2の送り出し速度(第2引取機14による引き取り速度)を徐々に遅くする(例えばv2=5s〜1s)ことによりアウター管3の厚みが半径方向に徐々に膨出し厚くなる。こうして、ベース管2の送り出し速度が停止直前(v2=1s)まで遅くなってアウター管3の厚みが最大(3t)となった後、徐々にベース管2の送り出し速度を速くする(例えばv2=1s〜5s)ことにより,膨出部7の厚みが徐々に薄く(3t〜t)なる。そこで,最初の送り出し速度(v2=5s)に戻したのち一定速度でベース管2を送り出すことにより、一定厚み(t)のアウター管3がベース管2上に長手方向に連続して押し出され一体に形成される。この一連の動作が繰り返されることのより、アウター管3の長手方向に一定間隔で膨出部7が形成される。
このように本発明による手摺りの製造方法では、ベース管2上に押し出して一体成形するアウター管3用樹脂材の押し出し速度を一定にした状態で、ベース管2の送り出し速度を制御することによってアウター管3の厚みを一定(例えばt)に形成したり膨出部7を形成したりするので、膨出部7を滑らかに且つ確実に形成できる。とくに本発明の実施例では、ベース管2の送り出し速度を0にして停止させることはせず、送り出し状態を継続するので、膨出部7がスムーズに且つ良好に形成される。膨出部7を構成する外形線の形状、いいかえれば放物線形や楕円形、円弧形などの曲率や凸状の円弧の向きは、第2引取機14の引き取り速度(アウター管3の送り出し速度)を調整することで任意に形成できる。一方、図示は省略するが、第1引取機13の引き取り速度に比べて第2引取機14の引き取り速度を徐々に遅くした後、徐々に速くして元の速度に戻す操作を繰り返すことにより、凹状部(図示せず)を一定間隔で有するアウター管3を形成することもできる。
図3において図示は省略するが、第3引取機17の下流には連続的に製造される手摺り部材4を一定長さごとに切断するための定寸切断機が設置される。
他の実施例
・上記実施例1では、円周方向の一部が削除された開放溝部5を有する手摺り部材4を形成し、金属製パイプ部材6を嵌め込む手摺り1を製造するようにしたが、これに代えて断面が円筒形(図1におけるパイプタイプ)の、いいかえれば開放溝部5がない、二重管状の手摺りを製造することができる。この手摺りの場合は、金属製パイプ部材6を手摺り1の中心側開口部4a内に嵌め込む必要がないので、ベース管2の厚みをやや厚くして強度を確保するのが望ましい。また、本例の場合には、製造工程で開放溝部5が閉じるのを防ぐ必要がないので、第2押出機15の通路15c内のガイド15dを省くことができる。また、本実施例2の手摺りは、取付具を設ける箇所がないので、通常は手摺りの両端部を略90°屈曲して壁面や扉に直接に取り付けるタイプの、比較的短い種類の手摺りに好適である。
・第2押出機15からアウター管用樹脂材および被膜層用樹脂材をこの順にベース管2の外周面上に一定速度で押し出しながら第2引取機14の引き取り速度を調整することにより膨出部7をベース管2の長さ方向に一定間隔をあけて設けたアウター管および被膜層を押し出し冷却してベース管2と一体に成形し、水槽16内の水中を通して冷却したベース管とアウター管と被膜層からなる二重管・一層状の手摺り部材を第3引取機17で一定速度で引き取って手摺りを製造することができる。本実施例3の製造方法によれば、薄い被膜層用の樹脂材にだけカビの発生を防止する抗菌剤を添加すればよいので、製造コストを一層安価にできる。
産業上の利用分野
この発明は、病院、高齢者施設、個人住宅などの建造物の廊下や階段、浴室、トイレおよびその他の各場所や扉などに設置される手摺りの製造に有効に利用できる。
1 手摺り
2 ベース管
3 アウター管
4 手摺り部材
4a 中心側開口部
5 開放溝部
5a 開放端
6 金属製パイプ部材(芯材)
7 膨出部
11 第1押出機
11a スクリュー
11b ダイス(金型)
12 水槽(冷却器)
13 第1引取機
14 第2引取機
15 第2押出機
16 水槽(冷却器)
17 第3引取機

Claims (8)

  1. 第1押出機でベース管用樹脂材を押し出し冷却してベース管を成形し、第1引取機で前記ベース管を一定速度で引き取るとともに第2引取機で前記ベース管を引き取ると同時に第2押出機に対し前記ベース管を送り込み、第2押出機からアウター管用樹脂材を前記ベース管の外周面上に一定速度で押し出してアウター管を成形するとともに前記第2引取機の引き取り速度を調整することにより膨出部または凹状部を前記ベース管に長さ方向に間隔をあけて設けたうえ同アウター管を冷却して前記ベース管と一体に成形し、第3引取機でベース管とアウター管との二重管状の手摺り部材を一定速度で引き取る手摺りの製造方法であって、
    前記第1引取機と前記第2引取機との間を所定距離あけ、前記ベース管に弛みを設けて前記第1引取機と前記第2引取機との引き取り速度の差を吸収できるようにしたことを特徴とする手摺りの製造方法。
  2. 前記ベース管および前記アウター管の円筒部の一部を削除して開放溝部を長さ方向に連続して設けた請求項1に記載の手摺りの製造方法。
  3. 前記ベース管用樹脂材および前記アウター管用樹脂材がポリオレフイン系樹脂、塩化ビニール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ナイロン系樹脂のいずれかの合成樹脂で、前記アウター管用樹脂材にカビの発生を防止する抗菌剤を添加した請求項1または2に記載の手摺りの製造方法。
  4. 前記第2押出機からアウター管用樹脂材および被膜層用樹脂材をこの順に前記ベース管の外周面上に一定速度で押し出しつつ前記第2引取機の引き取り速度を調整することにより前記ベース管の長さ方向に間隔をあけて膨出部または凹状部を設けたアウター管および被膜層を押し出し冷却して前記ベース管と一体に成形し、第3引取機でベース管とアウター管と被膜層からなる二重管・一層状の手摺り部材を一定速度で引き取るようにした請求項1〜3のいずれか1に記載の手摺りの製造方法。
  5. 前記被膜層用樹脂材がポリオレフイン系樹脂、塩化ビニール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ナイロン系樹脂のいずれかの合成樹脂で、前記合成樹脂にカビの発生を防止する抗菌剤を添加した請求項4に記載の手摺りの製造方法。
  6. ベース管押出成形用第1押出機と、前記ベース管用冷却器と、前記ベース管の一定速度引き取り用第1引取機と、前記ベース管用の速度可変引き取り用第2引取機と、アウター管押出成形用第2押出機と、前記アウター管用冷却器と、前記ベース管上に前記アウター管を一体成形した二重管状の手摺り部材用冷却器と、前記手摺り材の一定速度引き取り用第3引取機とをこれらの順に設け、前記ベース管を引き取ると同時に前記第2押出機に対し前記ベース管を送り込み前記第2押出機からアウター管用樹脂材を前記ベース管の外周面上に一定速度で押し出しつつ前記第2引取機の引き取り速度を調整することにより膨出部または凹状部を前記アウター管の長さ方向に間隔をあけて形成する手摺りの製造装置であって、
    前記第1引取機と前記第2引取機との間を所定距離あけ、前記ベース管に弛みを設けて前記第1引取機と前記第2引取機との引き取り速度の差を吸収できるようにしたことを特徴とする手摺りの製造装置。
  7. 前記第1引取機と前記第2引取機との間隔を数mにするとともに、前記第2の押出機と前記第3引取機との間隔も数mにした請求項6に記載の手摺りの製造装置。
  8. 前記ベース管押出成形用金型および前記アウター管押出成形用金型の各ノズル出口をそれぞれ円形の一部を削除した形状に形成した請求項6または7に記載の手摺りの製造装置。
JP2012040146A 2012-02-27 2012-02-27 手摺りの製造方法と製造装置 Active JP5567612B2 (ja)

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