JP5567167B1 - 金属サイディングの製造方法および製造装置 - Google Patents

金属サイディングの製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5567167B1
JP5567167B1 JP2013038876A JP2013038876A JP5567167B1 JP 5567167 B1 JP5567167 B1 JP 5567167B1 JP 2013038876 A JP2013038876 A JP 2013038876A JP 2013038876 A JP2013038876 A JP 2013038876A JP 5567167 B1 JP5567167 B1 JP 5567167B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
water
heating
metal siding
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013038876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014166606A (ja
Inventor
正樹 佐藤
成寿 鈴木
大 平工
修一 杉田
祐一 岡田
真弘 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISSHIN A&C CO., LTD.
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
NISSHIN A&C CO., LTD.
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISSHIN A&C CO., LTD., Nippon Steel Nisshin Co Ltd filed Critical NISSHIN A&C CO., LTD.
Priority to JP2013038876A priority Critical patent/JP5567167B1/ja
Priority to PCT/JP2013/006829 priority patent/WO2014132309A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5567167B1 publication Critical patent/JP5567167B1/ja
Publication of JP2014166606A publication Critical patent/JP2014166606A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • B05D3/02Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials by baking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/14Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials to metal, e.g. car bodies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/24Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials for applying particular liquids or other fluent materials

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】耐水性および密着性に優れる塗膜を有し、塗料の加熱乾燥による変形が抑制される金属サイディングを製造する方法および装置を提供すること。
【解決手段】金属板、芯材および裏面材をこの順で有する金属サイディング原板の金属板側の表面に、造膜助剤を含有する水系塗料が塗布された金属サイディング原板を、少なくとも第1加熱工程および第2加熱工程で加熱して、水系塗料から形成された塗膜を有する金属サイディングを製造する。第1加熱工程では、金属板の到達温度を60〜100℃に1〜10分間維持し、第2加熱工程では、最大エネルギー波長が0.8〜3.0μmである近赤外線または中赤外線を塗布された水系塗料に照射して、金属板の温度を昇温時間1〜30秒間で120〜200℃に到達させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、金属サイディングの製造方法および製造装置に関する。
建築物の外装材には、裏面材、芯材および金属板をこの順で有する金属サイディングが知られている(例えば、特許文献1参照)。金属板は、芯材などと積層される前にエンボス加工されることがある。この場合、エンボス柄と装飾模様とを同調させるために、または上塗り塗膜として、金属サイディングの金属板の表面を塗料によってさらに塗装することがある(以後、塗膜を有する前の金属サイディングを特に「金属サイディング原板」とも言う)。上記塗料には、印刷用水系塗料および水系クリアー塗料などの水系塗料が用いられる。水系塗料には、造膜助剤として、沸点100℃〜270℃のアルコール成分から選ばれた少なくとも一つを含有する塗料が知られている(例えば、特許文献2参照)。金属サイディング原板の金属板に塗布された塗料は、通常、遠赤外線を照射する遠赤外線炉または熱風炉を用いて加熱、乾燥される。
一方、金属板表面における塗料の一般的な乾燥方法には、金属板の表面に塗布された塗料に近赤外線または中赤外線を照射して加熱、乾燥する方法(例えば、特許文献3参照)や、まず、金属板に塗布された水系塗料に近赤外線または中赤外線を照射し、次いで熱風炉または遠赤外線炉で上記水系塗料を加熱、乾燥する方法が知られている(例えば、特許文献4参照)。これらの方法において、近赤外線または中赤外線の照射は、塗料の焼成時間の短縮を目的として行われる。
特開2005−193481号公報 特開2003−53258号公報 特開平10−109062号公報 特開平4−330966号公報
ところで、上記金属サイディング原板の金属板側表面に水系塗料の塗膜を形成する場合、塗布された水系塗料による塗膜を形成するためには、上記金属板の到達温度を100℃以上に3分間以上維持することが必要である。このときの加熱が不十分であると、水系塗料から造膜助剤が十分に除去されず、塗膜の密着性や耐水性などが不十分になることがある。しかしながら、金属サイディング原板の上記芯材は、通常、ポリウレタンなどの合成樹脂の発泡体で構成される。このため、金属サイディング原板を上記の条件で加熱すると、金属サイディングの反り、金属板および芯材の界面剥離、裏面材の膨れ、裏面材のシワなどの金属サイディングの形状の不良が発生することがある。
金属サイディング原板の加熱時間を短縮する方法としては、近赤外線または中赤外線の照射による加熱の利用が考えられる。しかしながら、水系塗料は、造膜助剤の他に水を含む。水は、造膜助剤よりも沸点が低いため、加熱乾燥時に造膜助剤よりも先に蒸発しやすい。このため、水系塗料から造膜助剤を十分に蒸発させるためには、近赤外線または中赤外線を利用しても、3分間以上の長い加熱時間が必要である。よって、金属サイディングの金属板側表面に塗布された水系塗料の乾燥に、近赤外線または中赤外線による加熱方法を採用しても、加熱時間を短縮することは可能であるが、前述した金属サイディングの形状の不良が依然として発生することがある。
本発明は、耐水性および密着性に優れる塗膜を有し、塗料の加熱乾燥による変形が抑制される金属サイディングを製造する方法を提供する。
また、本発明は、上記金属サイディングを製造することができる装置を提供する。
本発明者は、金属サイディング原板の金属板側表面に塗布された水系塗料を加熱乾燥するにあたり、まず水系塗料が塗布された金属サイディング原板を金属サイディング原板の変形が生じない穏和な条件で加熱し、次いで水系塗料へ近赤外線または中赤外線を照射して金属サイディング原板の金属板のみを選択的に短時間加熱することによって、金属サイディング原板を変形させることなく水系塗料中の溶剤をバランスよく塗料から留去することができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の金属サイディングの製造方法および製造装置を提供する。
[1] 金属板、芯材および裏面材をこの順で有する金属サイディング原板の金属板側の表面に、樹脂、水および造膜助剤を含有する水系塗料が塗布された金属サイディング原板を、少なくとも第1加熱工程および第2加熱工程で加熱して、前記水系塗料から形成された塗膜を有する金属サイディングを製造する方法であって、
前記第1加熱工程は、前記金属板の到達温度を60〜100℃に1〜10分間維持し、前記第2加熱工程は、最大エネルギー波長が0.8〜3.0μmである近赤外線または中赤外線を前記水系塗料に照射して、前記金属板の温度を昇温時間1〜30秒で120〜200℃に到達させる、金属サイディングの製造方法。
[2] 前記第2加熱工程は、中赤外線を前記水系塗料に照射する、[1]に記載の金属サイディングの製造方法。
[3] 金属板、芯材および裏面材をこの順で有し、金属板側の表面に、樹脂、水および造膜助剤を含有する水系塗料が塗布された金属サイディング原板を、前記金属板の到達温度を60〜100℃に維持するように加熱するための第1加熱炉と、前記金属板の到達温度を120〜200℃に維持するように前記金属サイディング原板を加熱するための第2加熱炉と、前記金属サイディング原板の少なくとも前記第1加熱炉への搬入から前記第2加熱炉からの搬出までを行う搬送装置と、を有し、
前記第2加熱炉は、前記水系塗料に最大エネルギー波長が0.8μm以上1.8μm未満である近赤外線を照射する近赤外線炉または前記水系塗料に最大エネルギー波長が1.8〜3.0μmである中赤外線を照射する中赤外線炉であり、
前記搬送装置は、前記第1加熱炉における前記到達温度を1〜10分間維持し、前記第2加熱炉における前記到達温度に昇温時間1〜30秒で到達するように、前記金属サイディング原板を搬送する、金属サイディングの製造装置。
[4] 前記第2加熱炉は、前記中赤外線炉である、[3]に記載の金属サイディングの製造装置。
本発明によれば、まず芯材が熱変形しない温度の加熱によって水形塗料中の水が留去し、次いで近赤外線または中赤外線を短時間照射することによって水系塗料中の造膜助剤が留去する。したがって、本発明によれば、耐水性および密着性に優れる塗膜を有し、塗料の加熱乾燥による変形が抑制される金属サイディングを製造することが可能となる。
第2加熱工程における金属板、芯材および裏面材の温度と加熱時間との関係を示すグラフである。 本発明に係る金属サイディングの製造装置の例を模式的に示す図である。
[金属サイディングの製造方法]
本発明に係る金属サイディングの製造方法は、表面に水系塗料が塗布された金属サイディング原板を、第1加熱工程および第2加熱工程によって加熱し、水系塗料から形成された塗膜を有する金属サイディングを製造する。
上記金属サイディング原板は、金属板、芯材および裏面材をこの順で有する。金属サイディング原板は、金属サイディングの金属板側の表面に形成されるべき塗膜を有さない以外は、公知の金属サイディングと同様に構成される。金属サイディング原板は、金属板、芯材および裏面材以外の、金属サイディングの構成要素として公知の他の部材をさらに有していてもよい。金属サイディング原板は、金属サイディングを製造する公知の方法によって製造することができる。また、金属サイディング原板には、市販の金属サイディングをそのまま用いることができる。
上記金属板は、金属板の表面がめっきされためっき金属板であってもよいし、金属板の表面が塗装された塗装金属板であってもよい。また金属板は、平板であってもよいし、エンボス加工された金属板などの、成形された金属板であってもよい。金属板の例には、溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板、溶融亜鉛−55%アルミニウム合金めっき鋼板、アルミ合金板、ステンレス鋼板およびこれらの塗装されたものが含まれる。上記芯材には、公知の合成樹脂の発泡体を用いることができる。芯材の例には、ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールウレタンフォーム、フェノールフォームおよび尿素フォームが含まれる。裏面材には、ラミネート紙などの、金属サイディングの裏面材として通常使用されるシート状の部材を用いることができる。裏面材の例には、アルミ箔とクラフト紙のラミネート紙、ポリエチレンが熱融着されたクラフト紙、炭酸カルシウム含浸紙とアルミ箔のラミネート紙および鉄板が含まれる。
上記水系塗料は、金属サイディング原板の金属板側の表面に塗布される。上記水系塗料は、樹脂、造膜助剤および水を含有する。上記水系塗料は、本発明の効果が得られる範囲において、他の成分をさらに含有していてもよい。
上記樹脂には、金属サイディングの表面の塗膜を構成するのに通常使用される樹脂を用いることができる。樹脂の例には、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、アクリル−スチレン樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、および、これらの樹脂をウレタン変性、シリコーン変性もしくはエポキシ変性した変性樹脂、が含まれる。樹脂の水系塗料中の含有量は、本発明の効果が得られる範囲であれば特に限定されないが、例えば水系塗料100質量部中、30〜60質量部である。
上記造膜助剤は、水と混合し、かつ水の沸点以上の高い沸点を有する溶剤である。造膜助剤は、沸点が100℃〜270℃のアルコール成分から好ましくは選ばれる。造膜助剤の沸点が100℃より低いと、塗膜の形成性(造膜性)が不十分となることがある。また、造膜助剤の沸点が270℃よりも高いと、水系塗料を加熱しても造膜助剤が塗膜中に残存しやすくなり、塗膜の耐水性および密着性が不十分となることがある。
造膜助剤の例には、エチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ、分子量118、沸点171℃)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール、分子量162、沸点230℃)、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(ブチルカルビトールアセテート、分子量206、沸点246℃)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(分子量90、沸点120℃)、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート(テキサノール、分子量216、沸点248℃)およびジエチレングリコールジブチルエーテル(ジブチルカルビトール、分子量218、沸点254℃)が含まれる。造膜助剤は、これらのうちの一種でもよいし、二種以上の混合物であってもよい。
水系塗料中の造膜助剤の含有量は、本発明の効果が得られる範囲であれば、特に制限されない。たとえば造膜助剤の含有量は、水系塗料100質量部あたり、0.3〜11.5質量部であることが好ましい。水系塗料中の造膜助剤の含有量が0.3質量部未満であると、塗膜中の造膜助剤の量が少なくなりすぎ、十分な造膜効果が得られないことがある。水系塗料中の造膜助剤の含有量が11.5質量部を超えると、塗膜中の造膜助剤の量が多すぎ、塗膜の密着性と耐水性が不十分となることがある。
水系塗料中の水の含有量は、本発明の効果が得られる範囲であれば特に限定されない。上記水系塗料中の水の含有量は、水系塗料100質量部あたり、29〜70質量部であることが好ましい。水系塗料中の水の含有量が29質量部未満であると、水系塗料の固形分濃度が高すぎて、水系塗料中の固形分が沈降しやすくなり、水系塗料の貯蔵安定性が低下することがある。水系塗料中の水の含有量が70質量部を超えると、水系塗料の固形分濃度が低くなりすぎて、1回の塗布で形成される塗膜の膜厚が薄くなることがある。
水系塗料は、本発明の効果が得られる範囲において、前述した成分以外の他の成分をさらに含有していてもよい。他の成分の例には、ワックス、艶消し剤、消泡剤、表面調整剤、増粘剤、酸化防止剤が含まれる。
上記金属サイディングの金属板側表面に形成される塗膜の厚さは、塗膜の効果が得られる範囲内で適宜に決められうる。塗膜の厚さは、例えば金属板の表面を被覆し、かつ外観の不良を生じない観点から、例えば3〜30μmである。
上記第1加熱工程は、金属サイディング原板の金属板の到達温度を60〜100℃に1〜10分間維持するように金属サイディング原板を加熱する工程である。金属板の到達温度とは、加熱工程によって到達する金属サイディング原板における金属板の温度のうちの最高温度である。第1加熱工程における到達温度が60℃未満であると、水系塗料中の沸点が100℃以下の低沸点成分(主に水)が水系塗料から十分に除去されないことがある。第1加熱工程における到達温度が100℃を超えると、芯材の変形などが生じ、金属サイディング原板の形状の不良が生じることがある。第1加熱工程において上記到達温度に維持される時間が1分未満であると、水系塗料から低沸点成分が十分に除去されないことがあり、10分を超えると、金属サイディング原板の形状の不良が生じることがある。
第1加熱工程の加熱条件は、比較的穏和である。このため、金属サイディング原板が第1加熱工程で加熱されても、芯材には芯材を熱変形させる程の熱は伝わらない。また、第1加熱工程によって、水系塗料中の低沸点成分が水系塗料から十分に蒸発する。よって、金属サイディング原板の変形を伴わずに水系塗料中の低沸点成分が水系塗料から十分に除去される。第1加熱工程は、上記の加熱条件を実現可能な公知の加熱炉を用いて実施することができる。第1加熱工程用の加熱炉の例には、金属サイディング原板の塗装面に加熱されたガス(空気)を送る熱風炉、および、金属サイディング原板の塗装面に向けて遠赤外線を照射する遠赤外線炉、が含まれる。なお、本発明において、遠赤外線とは、最大エネルギー波長が3.0〜50μmの範囲内にある電磁波である。最大エネルギー波長とは、電磁波の波長域中、エネルギーが最大の波長である。
上記第2加熱工程は、第1加熱工程で加熱された金属サイディング原板の上記水系塗料に近赤外線または中赤外線を照射して、金属板の温度が昇温時間1〜30秒で120〜200℃に到達するように、金属サイディング原板を加熱する工程である。第2加熱工程における到達温度が120℃未満であると、水系塗料中の造膜助剤が水系塗料から十分に除去されないことがある。第2加熱工程における到達温度が200℃を超えると、芯材の変形などが生じ、金属サイディング原板の形状の不良が生じることがある。第2加熱工程において上記到達温度まで昇温する時間が1秒未満であると、水系塗料から造膜助剤が十分に除去されないことがあり、30秒を超えると、金属サイディング原板の形状の不良が生じることがある。
第2加熱工程において上記水系塗料に照射される赤外線の最大エネルギー波長は0.8〜3.0μmである。本発明において、近赤外線とは、最大エネルギー波長が0.8μm以上1.8μm未満にある電磁波であり、中赤外線とは、最大エネルギー波長が1.8〜3.0μmにある電磁波である。近赤外線の最大エネルギー波長は、0.8〜1.5μmであることがより好ましく、中赤外線の最大エネルギー波長は、2.0〜2.7μmであることがより好ましい。第2加熱工程では、中赤外線を照射することが、プロセス速度および加熱条件の制御がより容易である観点、および、光源ランプの寿命が長い観点、から好ましい。第2加熱工程における上記加熱条件は、近赤外線または中赤外線の波長、照射量、および照射距離などによって達成されうる。
第2加熱工程では、金属サイディング原板の積層方向において、金属板および水系塗料に実質的に限定されるほど局所的に、金属板および水系塗料が加熱される。芯材および裏面材は、照射される赤外線によってはほとんど加熱されない。よって、芯材が熱変形しない。また、第2加熱工程によって、水系塗料の表面の硬化が促進される一方で、水系塗料の内部は、残存する造膜助剤によって適度な流動性を有する組成物で構成され、水系塗料が適切に金属板上を拡がる。そして、水系塗料の造膜助剤が水系塗料から除去される。こうして、良好な広がりと硬さとを有する塗膜が形成される。
第2加熱工程は、上記の加熱条件を実現可能な公知の加熱炉を用いて実施することができる。第2加熱工程用の加熱炉の例には、金属サイディング原板の塗装面に中赤外線を照射する中赤外線炉、および、金属サイディング原板の塗装面に近赤外線を照射する近赤外線炉、が含まれる。
図1は、第2加熱工程における金属板、芯材および裏面材の温度と加熱時間との関係を示すグラフである。各温度は市販のK熱電対によってモニターした。図1中、A(最も高温側の線)は、金属板の温度を示し、B(中央の線)は、裏面材の温度を示し、C(最も低温側の線)は、芯材の温度を示す。AおよびBは表面および裏面に熱電対を貼り付け、Cは芯材の厚さ方向の中心部に熱電対を挿入して測定した。金属板の到達温度は、A線のうち、矢印Fで示される、緩やかな減少部分の前端の温度である。図1に示されるように、金属板の温度は、第2加熱工程の開始から約5秒後に約150℃まで上昇し、金属板の到達温度に達したFの時点で加熱を終了し、その後、金属板の温度は緩やかに降下する。金属板の温度の降下が加熱終了後も緩やかなのは、芯材による断熱効果の影響による。そして適切な加熱量であれば、加熱から1分後には、金属板の温度は、少なくとも100℃未満となる。一方で、裏面材の温度および芯材の温度は、いずれも、第2加熱工程の開始からほぼ一定であり、第2工程によるこれらの温度の上昇は見られない。また長時間経過後も温度が上昇することはない。このように、積層方向において金属サイディング原板の金属板のみが限定して加熱されるので、金属サイディング原板が熱によって変形しない。また、金属板も長時間高温に曝されることがないので、金属板と芯材の剥離を抑制することができる。
本発明に係る金属サイディングの製造方法は、本発明の効果が得られる範囲において、第1加熱工程および第2加熱工程以外の他の工程をさらに含んでいてもよい。たとえば、本発明に係る金属サイディングの製造方法は、金属サイディング原板の金属板側の表面に上記水系塗料を塗布する工程をさらに含んでいてもよい。具体的には、水系塗料を塗布する工程は、金属板の状態や水系塗料に応じて選ばれる公知の印刷方法によって行うことができる。印刷方法の例には、フレキソ印刷、スポンジロール塗装、グラビアオフセット印刷、スクリーン印刷、およびインクジェット印刷が含まれる。中でも、インクジェット印刷は、複雑な多色の模様を短時間で容易に形成することが可能である。
また、本発明に係る金属サイディングの製造方法は、金属サイディング原板の金属板側の表面に、上記水系塗料を塗布する前に下地塗膜を形成する工程をさらに含んでいてもよい。下地塗膜を形成する工程において、下地用の塗料の種類や塗膜の形成方法は、特に限定されない。下地塗膜を形成する工程は、公知の技術によって行うことができる。下地用の塗料には、UV硬化性塗料を用いることができ、下地塗膜の形成方法には、UV照射を採用することができる。このようなUV硬化による下地塗膜の形成は、金属サイディング原板の温度変化を伴わないで塗膜を形成する観点、下地塗膜を迅速に形成する観点、および、金属サイディングの美観をさらに高める観点、などから好ましい。
本発明に係る金属サイディングの製造方法は、金属サイディング原板の金属板側表面に塗布された水系塗料から加熱乾燥によって塗膜を形成するにあたり、水系塗料中の低沸点成分を、芯材の変形が生じない穏和な加熱によって水系塗料から除去し、より高い沸点を有する造膜助剤を、積層方向において金属板に限定される強い加熱によって水系塗料から除去する。よって、耐水性および密着性に優れる塗膜を金属板側の表面に有する金属サイディングが得られる。また、得られる金属サイディングには、熱による変形が実質的に生じない。
本発明に係る金属サイディングの製造方法は、以下の製造装置によって好適に実施することができる。
[金属サイディングの製造装置]
本発明に係る金属サイディングの製造装置は、第1加熱炉、第2加熱炉および搬送装置を有する。
上記第1加熱炉は、上記第1加熱工程を実施する加熱炉である。第1加熱炉には、前述した熱風炉または遠赤外線炉が用いられうる。また、上記第2加熱炉は、上記第2加熱工程を実施する加熱炉である。第2加熱炉には、前述した中赤外線炉または近赤外線炉が用いられうる。第2加熱炉は、プロセス速度および加熱条件の制御がより容易である観点、および、光源ランプの寿命が長い観点から、中赤外線炉であることが好ましい。第1加熱炉および第2加熱炉は、分離していてもよいし、一体的に構成されていてもよい。また、第1加熱炉および第2加熱炉は、炉内部が密閉されるバッチ式の加熱炉であってもよいが、プロセス速度の制御や生産性などの観点から、移動する金属サイディング原板を加熱する連続式の加熱炉であることが好ましい。さらに、第1加熱炉および第2加熱炉は、加熱によって発生する溶剤の蒸気を炉内から外部へ排出するための送風装置など、本発明の効果が得られる範囲において、近赤外線または中赤外線の照射装置以外の他の装置を有していてもよい。
上記搬送装置は、上記金属サイディング原板を少なくとも第1加熱炉への搬入から第2加熱炉からの搬出までを行う。より具体的には、搬送装置は、第1加熱炉における到達温度を1〜10分間維持し、第2加熱炉における到達温度に1〜30秒間で昇温するように、金属サイディング原板を搬送する。このような到達温度への昇温時間は、搬送装置には、金属サイディング原板を一定速度で搬送する装置を用い、第1加熱炉および第2加熱炉には、炉内部における搬送装置による搬送距離が上記の維持時間および昇温時間を実現するのに適当な長さである加熱炉を用いることによって実現することが可能である。または、上記到達温度の維持時間および昇温時間は、搬送装置には、第1加熱炉および第2加熱炉の炉内部における搬送速度を自在に調整可能な装置を用いることによっても実現することが可能である。搬送装置は、後者の装置であることがより好ましい。搬送装置は、例えば、ロボットアーム、ターンテーブル、単数または複数のベルトコンベア、および、これらの組み合わせによって構成されうる。
本発明に係る金属サイディングの製造装置は、本発明の効果が得られる範囲において、第1加熱炉、第2加熱炉および搬送装置以外の他の装置をさらに有していてもよい。他の装置の例には、金属サイディング原板の金属板側の表面に下地用の塗料を塗布する下地用塗布装置、下地用の塗料を硬化させて下地塗膜を形成する下地塗膜形成装置、および、金属サイディング原板の金属板側の表面に上記水系塗料を塗布する上塗り用塗布装置、が含まれる。
本発明に係る金属サイディングの製造装置は、前述した装置の組み合わせによって構成されうる。本発明に係る金属サイディングの製造装置の例には、図2A〜図2Dに示される装置が含まれる。図2Aに示される装置は、金属サイディング原板を速度自在に搬送する四つの搬送ベルト11〜14と、搬送ベルト12上に配置され、搬送ベルト12上の、金属サイディング原板の水系塗料が既に塗布されている金属板側表面に熱風を送って金属サイディング原板を加熱する熱風炉15と、搬送ベルト13上に配置され、搬送ベルト13上の金属サイディング原板の金属板側表面に中赤外線を照射して金属サイディング原板を加熱する中赤外線炉16とを有する。
図2Bに示される装置は、図2Aの装置における搬送ベルト11〜14、熱風炉15および中赤外線炉16に加えて、搬送ベルト11上に配置され、搬送ベルト11上の金属サイディング原板の金属板側表面に塗料を吹き付けるスプレーノズル17をさらに有する。
図2Cに示される装置は、図2Aの装置における搬送ベルト11〜14、熱風炉15および中赤外線炉16に加えて、搬送ベルト11に向けて金属サイディング原板を速度自在に搬送する搬送ベルト18と、搬送ベルト18で搬送された金属サイディング原板の金属板側表面に塗料を塗布して搬送ベルト11に板状搬送物を送り出すグラビアオフセット印刷装置19とをさらに有する。グラビアオフセット印刷装置19は、グラビア版ロール19aと、オフセットロール19bと、クリーニングロール19cとを有する。グラビア版ロール19aは、塗布すべき模様に応じて形成され、水系塗料を収容する凹部を周面に有する。オフセットロール19bは、グラビア版ロール19aから転写された上記凹部の水系塗料を周面に担持し、それを金属サイディング原板の金属板側表面に転写する。クリーニングロール19cは、金属サイディング原板への水系塗料の転写後におけるオフセットロール19bの周面に残存する水系塗料を当該周面から除去する。
図2Dに示される装置は、図2Aの装置における搬送ベルト11〜14、熱風炉15および中赤外線炉16に加えて、スプレーノズル17と、搬送ベルト18と、搬送ベルト18上に配置され、搬送ベルト18上の金属サイディング原板の金属板側表面にUV硬化性の塗料を吹き付けるインクジェットノズル20と、UV硬化性塗料が塗布された当該金属板側表面に紫外線を照射するUVランプ21とをさらに有する。
本発明に係る金属サイディングの製造装置は、前述した金属サイディングの製造方法を実施することが可能である。よって、耐水性および密着性に優れる塗膜を有し、加熱による実質的な変形が生じない金属サイディングを製造することができる。
以下、実施例を参照して本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されない。
[表面用塗装鋼板の製造]
板厚0.27mm、片面当たりめっき付着量90g/mの溶融Zn−55%Al合金めっき鋼板を塗装原板として使用した。塗装原板をアルカリ脱脂した後、塗布型クロメート処理液(NRC300NS(日本ペイント株式会社製)をCrとして50mg/mの付着量となるように塗布した)を行った。次いで、下塗り塗料として市販のポリエステル系プライマー塗料(日本ファインコーティングス株式会社製700P)を乾燥膜厚が5μmとなるようにロールコーターでクロメート処理された塗装原板に塗装した後、塗装原板の到達温度が215℃となるように当該塗装原板を加熱し、下塗り塗膜を焼き付けた。次いで、上塗り塗料として、市販のポリエステル系塗料(日本ファインコーティングス株式会社製NX−K、ポリエステルの数平均分子量:5,000)を乾燥膜厚18μmとなるように下塗りされた塗装原板にロールコーターで塗装した後、塗装原板の到達温度が225℃になるように当該塗装原板を加熱し、上塗り塗膜を焼き付けた。また、上塗りされた塗装原板の裏面に、市販のエポキシ樹脂系塗料(日本ファインコーティングス株式会社製SKB0)を乾燥膜厚が4μmとなるようにロールコーターで塗装して皮膜を形成した。こうして、上記めっき鋼板に上記皮膜および塗膜を形成してなる表面用塗装鋼板を得た。
[金属サイディング原板の製造]
アンコイラーに巻かれた表面用塗装鋼板を連続的に送り出し、エンボス成形機により、ブリック柄のエンボス形状に表面用塗装鋼板を連続して成形し、御影石擬似柄の外観を有する表面用塗装鋼板を形成した。次いで、形成された表面用塗装鋼板の裏面に、芯材となるポリイソシアヌレート原料として、ソフランR−HIPとトーヨーソフランR746−19D(いずれも株式会社ソフランウィズ製)とを、発泡機によって質量比10対7で混合しながら混合押出機により吐出した。また、発泡するポリイソシアヌレート原料層上にアルミクラフト紙を送り出した。そして、エンボス加工された表面塗装鋼板とアルミクラフト紙との間にポリイソシアヌレート原料層をサンドイッチした状態で加熱、加圧し、発泡成形することにより、表面用塗装鋼板、芯材およびアルミクラフト紙をこの順で有する金属サイディング原板を製造した。なお、芯材の厚みは、17mmとした。芯材の厚みは、上記加熱、加圧時に金属サイディング原板をその積層方向に挟持するダブルコンベア間の距離によって調整した。
ポリイソシアヌレート原料の詳細な発泡条件は以下の通りである。
ラインスピード 40m/min
流量 6kg/min
液温 30℃
表面用塗装鋼板のプレヒート温度 35℃
オーブンキュアー温度 50℃
発泡機 低圧型アジテータミキシング発泡機
[水系クリアー塗料(塗料1)の調製]
以下に示す材料を以下に示す組成でディスパーによって混合することにより、特開2010−234366号公報に記載されているような水系クリアー塗料である塗料1を調製した。
結合剤 68.0質量%
感熱ゲル化剤 0.1質量%
造膜助剤 6.0質量%
紫外線吸収剤 0.4質量%
酸化防止剤 0.2質量%
増粘剤 4.5質量%
艶消し剤 0.5質量%
消泡剤 0.4質量%
水 19.9質量%
結合剤にはアクリル樹脂ワニス(アクリセット(日本触媒株式会社の登録商標)EX−40、加熱残分43%、日本触媒株式会社製)を、感熱ゲル化剤にはノニオン性界面活性剤(アデカプラノンMPC−800、曇点約30℃、株式会社ADEKA製)を、造膜助剤にはブチルセルソルブ(エチレングリコールモノブチルエーテル)を、紫外線吸収剤にはベンゾトリアゾール系化合物(TINUVIN(BASF社の登録商標)1130、BASF社製)を、艶消し剤にはポリアクリロニトリル系ビーズ(タフチック(東洋紡株式会社の登録商標)A−20、東洋紡株式会社製)を、増粘剤には高分子型特殊ノニオン系化合物(アデカノールUH540、株式会社ADEKA製)を、そして、消泡剤にはシリコーン系コンパウンド乳化剤(SNデフォーマー381、サンノプコ株式会社製)を、それぞれ用いた。
[グラビアオフセット印刷用塗料(塗料2)の調製]
(1.エマルションの調製)
窒素で内部を置換した2リットルのステンレス製オートクレーブに、以下に示す材料を以下に示す組成で投入し、攪拌し、溶解した。
ノニオン系乳化剤1 2.26質量%
ノニオン系乳化剤2 2.83質量%
アニオン系乳化剤 4.52質量%
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体 2.26質量%
Borax(テトラボレートナトリウム10水和物) 0.57質量%
0.5%塩化鉄(III)6水和物水溶液 0.34質量%
水 87.22質量%
ノニオン系乳化剤1にはノイゲンEA−130T(第一工業製薬株式会社製)を、ノニオン系乳化剤2にはノイゲンEA−170S(第一工業製薬株式会社製)を、アニオン系乳化剤にはレベノールWZ(花王株式会社製)を、そして、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体にはプルロニックP−84(株式会社ADEKA製)を、それぞれ用いた。
次に、クロロトリフルオロエチレン360質量部を当該オートクレーブに仕込み、混合液を攪拌しながら60℃に昇温した後、当該混合液に、以下に示す組成の混合液1(440質量部)を2時間かけて滴下し、次いで、以下に示す組成の混合液2(114質量部)を2.5時間かけて滴下し、さらに、以下に示す組成の混合液3(114質量部)を2.5時間かけて滴下した。その後、得られた混合液を常温へ冷却し、減圧により未反応モノマーを当該混合液から留去し、当該混合液中の不揮発分を50%に調整し、水酸基を有する含フッ素共重合体の粒子を含むエマルション(以下、「塗料2用エマルション」とも言う)を得た。塗料2用エマルション中の当該含フッ素共重合体の粒子の平均粒径は、110nmであった。下記ネオナノン酸ビニルエステルには、ベオバ9(ジャパンケムテック株式会社の登録商標、ジャパンケムテック株式会社製)を用いた。
(混合液1)
n−ブチルビニルエーテル 49.1質量%
ヒドロキシブチルビニルエーテル 18.2質量%
ネオナノン酸ビニルエステル 32.7質量%
(混合液2)
過硫酸ナトリウム 3.5質量%
水 96.5質量%
(混合液3)
ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート水和物 3.5質量%
水 96.5質量%
(2.酸化チタンペーストの調製)
以下に示す材料を以下に示す組成で高速ホモミキサーにて6000rpmで20分間攪拌し、100メッシュポリネットで濾過した後、再度、6000rpmで20分間攪拌し、100メッシュポリネットで濾過して、固形分72.3%、PWC98.4%の酸化チタンペースト(以下、「塗料2用酸化チタンペースト」とも言う)を得た。
酸化チタン 69.30質量%
顔料分散剤 7.90質量%
25%アンモニア水 0.07質量%
消泡剤 0.13質量%
水 22.60質量%
酸化チタンにはTIPAQUE CR−97(石原産業株式会社製)を、顔料分散剤にはWATERSOL AM−273(DIC株式会社製)を、そして、消泡剤にはSNデフォーマー373(サンノプコ株式会社製)を、それぞれ用いた。
(3.グラビアオフセット印刷用水性塗料(塗料2)の調製)
以下に示す材料を以下に示す組成で混合し、特開2005−36024号公報に記載されているようなグラビアオフセット印刷用塗料(塗料2)を調製した。
塗料2用エマルション 57.4質量%
造膜助剤 2.9質量%
塗料2用酸化チタンペースト 24.9質量%
アルカリ増粘型増粘剤 2.9質量%
25%アンモニア水 0.3質量%
水性ポリイソシアネート 11.6質量%
造膜助剤にはジエチレングリコールジブチルエーテル(DBDG)を、アルカリ増粘型増粘剤にはWATERSOL AM−274(DIC株式会社製)を、そして、水性ポリイソシアネートにはアクアネートAQ−100の50質量%水分散液(日本ポリウレタン株式会社製)を、それぞれ用いた。
[カチオン重合型のUVインキ(塗料3)の調製]
ガラス瓶に、以下に示す材料を以下に示す組成で投入し、また、直径1mmのジルコニアビーズを投入し、密栓した。次いで、ペイントシェーカーで4時間分散処理した。分散処理後、上記ジルコニアビーズを除去して4色の顔料分散体を得た。
高分子分散剤 9質量%
オキセタン化合物 71質量%
下記に示す4種の色顔料のいずれか一つ 20質量%
(色顔料)
ブラック:Pigment Black 7
シアン:Pigment Blue 15:4
イエロー:Pigment Yellow 138
マゼンタ:Pigment Red 122
高分子分散剤にはアジスパーPB−821(味の素ファインテクノ株式会社製)を、オキセタン化合物にはOXT211(東亜合成株式会社製)を、そして、Pigment Blue 15:4にはCyanine Blue 4044(山陽色素株式会社製)を、それぞれ用いた。
得られた顔料分散体14質量%に、以下に示す材料を以下に示す組成で添加して混合し、カチオン重合型のUVインキ(塗料3)を調製した。
光重合性化合物(エポキシ化亜麻仁油) 4質量%
下記式(1)で表される化合物 34質量%
オキセタン化合物1 24質量%
オキセタン化合物2 8.9質量%
N−エチルジエタノールアミン 0.05質量%
パーフルオロアルキル基含有アクリルオリゴマー 0.025質量%
パーフルオロアルキル基含有エチレンオキサイド付加物 0.025質量%
グリコールエーテル 10質量%
トリフェニルスルホニウム塩 5質量%
Figure 0005567167
光重合性化合物にはVikoflex9040(ATOFINA社製)を、オキセタン化合物1にはOXT221(東亜合成株式会社製)を、オキセタン化合物2にはOXT211(東亜合成株式会社製)を、パーフルオロアルキル基含有アクリルオリゴマーにはメガファックF178k(DIC株式会社製)を、パーフルオロアルキル基含有エチレンオキサイド付加物にはメガファックF1405(DIC株式会社製)を、グリコールエーテルにはハイソルブBDB(東邦化学工業株式会社製)を、そして、トリフェニルスルホニウム塩にはUV16992(ダウケミカル株式会社製)を、それぞれ用いた。
[実施例1]
金属サイディング原板の表面用塗装鋼板の表面を、乾燥質量30g/mとなるようにエアーレススプレーによって塗料1で塗装した。その後、塗装した金属サイディング原板を第1加熱工程および第2加熱工程で加熱することによって、表面用塗装鋼板の表面に塗料1の塗膜を形成し、金属サイディング1を作製した。第1加熱工程には熱風炉を用い、第2加熱工程には中赤外線炉を用いた。第1加熱工程の加熱条件は、板面風速(表面用塗装鋼板の表面での風速)を10m/秒とし、表面用塗装鋼板の到達温度を80℃とし、保持時間(表面用塗装鋼板の温度を上記到達温度に維持する時間)を3分間とした。また、第2加熱工程の加熱条件は、板面風速を0.5m/秒とし、表面用塗装鋼板の到達温度を120℃とし、昇温時間を5秒間とした。
[実施例2および3]
第2加熱工程における昇温時間を10秒間および30秒間にそれぞれ変更した以外は実施例1と同様にして、金属サイディング2および3を作製した。なお、昇温時間は、金属サイディング原板の搬送速度および赤外線ヒーターの出力(中赤外線の照射量)を調整することによって変化させた。
[実施例4および6]
第1加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度を60℃とし、第1加熱工程における保持時間を10分間とし、第2加熱工程における到達温度を150℃とした以外は実施例1と同様にして、金属サイディング4を作製した。
また、第1加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度を100℃とし、第1加熱工程における保持時間を1分間とし、第2加熱工程における到達温度を150℃とした以外は実施例1と同様にして、金属サイディング6を作製した。
[実施例5および7]
第2加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度を150℃とし、第2加熱工程における昇温時間を5秒間および10秒間にそれぞれ変更した以外は実施例1と同様にして、金属サイディング5および7を作製した。
[実施例8および9]
第2加熱工程における到達温度を200℃とし、第2加熱工程における昇温時間を5秒間および10秒間にそれぞれ変更した以外は実施例1と同様にして、金属サイディング8および9を作製した。
[実施例10]
第2加熱工程に、中赤外線炉に代えて近赤外線炉を用い、第2加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度を150℃とし、第2加熱工程における昇温時間を3秒間に変更した以外は実施例1と同様にして、金属サイディング10を作製した。
[実施例11]
第1加熱工程に、熱風炉に代えて遠赤外線炉を用い、第2加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度を150℃に変更した以外は実施例1と同様にして、金属サイディング11を作製した。
[比較例1]
第1加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度を60℃とし、第1加熱工程における保持時間を11分間とし、第2加熱工程における到達温度を150℃とした以外は実施例1と同様にして、金属サイディング12を作製した。
[比較例2]
第1加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度を100℃とし、第1加熱工程における保持時間を0.5分間とし、第2加熱工程における到達温度を150℃とした以外は実施例1と同様にして、金属サイディング13を作製した。
[比較例3]
第2加熱工程を行わない以外は実施例1と同様にして、金属サイディング14を作製した。
[比較例4]
第1加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度を110℃とし、第2加熱工程を行わない以外は実施例1と同様にして、金属サイディング15を作製した。
[比較例5および6]
第2加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度と昇温時間を110℃、10秒間および120℃、35秒間にそれぞれ変更した以外は実施例1と同様にして、金属サイディング16および17を作製した。
[比較例7]
第2加熱工程に、中赤外線炉に代えて近赤外線炉を用い、第2加熱工程における表面用塗装鋼板の到達温度を210℃とし、第2加熱工程における昇温時間を5秒間に変更した以外は実施例1と同様にして、金属サイディング18を作製した。
[実施例12]
金属サイディング原板の表面用塗装鋼板の表面を、表面の起伏に合わせて、乾燥質量20g/mとなるようにグラビアオフセット印刷装置によって塗料2で塗装した。グラビアオフセット印刷装置には、特開2002−86036号公報に記載されているような、グラビア版ロール、オフセットロールおよびクリーニングロールを有する装置を用いた(図2参照)。グラビア版ロールは、画像の濃度に応じて異なる深さを有するセル部(凹部)に供給される塗料を保持して回転する。オフセットロールは、その表面層がゴム硬度35度のシリコーンゴムで構成されており、該グラビア版ロールに回転自在に接しており、該グラビア版ロールに保持されている塗料を担持した後に金属サイディング原板に転写する。クリーニングロールは、オフセットロールに回転自在に接しており、オフセットロール表面に残る未転写塗料を当該表面から除去する。
塗料2で塗装した金属サイディング原板を、実施例1と同じ条件の第1加熱工程および第2加熱工程で加熱することによって塗料2の塗膜を形成し、金属サイディング19を作製した。
[実施例13〜22および比較例8〜14]
塗料2で塗装した金属サイディング原板を、実施例2〜11および比較例1〜7と同じ条件の第1加熱工程および第2加熱工程でそれぞれ加熱する以外は実施例10と同様にして、金属サイディング20〜36をそれぞれ作製した。
[実施例23]
金属サイディング原板の表面用塗装鋼板の表面に、塗料3を用いて、インクジェットプリンター(パターニングジェット;株式会社トライテック)により、表面用塗装鋼板の表面積の50%の部分に、エンボス柄に合わせた砂岩調のデザインをインクジェット印刷した。インクジェット印刷の条件を以下に示す。
(インクジェット印刷の条件)
インクジェットヘッドのノズル径 35μm
インクジェット印刷時のヘッド加熱温度 45℃
印加電圧 11.5V
パルス幅 10.0μs
駆動周波数 3483Hz
インク滴の体積 42pL
解像度 360dpi
インク塗布量 8.4g/m
次いで、インクジェット印刷を行った表面用塗装鋼板の表面に紫外線を照射して、塗料3を硬化させ、金属サイディング原板における表面用塗装鋼板の表面に、塗料3の塗膜を形成した。紫外線照射の条件を以下に示す。下記積算光量は、赤外線光量計UV−351−25(株式会社オーク製作所製)で測定した。
(紫外線照射の条件)
光源 高圧水銀ランプ(Hバルブ;フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社)
ランプ出力 200W/cm
積算光量 600mJ/cm
次いで、塗料3の塗膜の表面を塗料1で実施例1と同様に塗装した。そして、塗装した金属サイディング原板を、実施例1と同じ条件の第1加熱工程および第2加熱工程で加熱することによって、塗料3の塗膜の上に塗料1の塗膜を形成し、金属サイディング37を作製した。
[実施例24〜33および比較例15〜21]
塗料3の塗膜の表面を塗料1で塗装した金属サイディング原板を、実施例2〜11および比較例1〜7と同じ条件の第1加熱工程および第2加熱工程でそれぞれ加熱する以外は実施例23と同様にして、金属サイディング38〜54をそれぞれ作製した。
金属サイディング1〜18の作製条件を表1に、金属サイディング19〜36の作製条件を表2に、金属サイディング37〜54の作製条件を表3に、それぞれ示す。
Figure 0005567167
Figure 0005567167
Figure 0005567167
[評価]
(1.密着性)
JIS K 5600−5−6に従い、間隔1mmで10×10=100個の碁盤目状に金属サイディングの表面の塗膜に切れ目を入れ、切れ目を入れた部分にセロハンテープを貼り、勢いよく剥がし、塗膜の剥離した切片の数を数え、以下の基準で評価した。○以上であれば使用可能なレベルである。
◎:剥離した切片の数が5未満
○:剥離した切片の数が5〜29
×:剥離した切片の数が30以上
(2.引っかき硬度)
JIS K5600−5−4に規定された測定方法に従って、金属サイディングの表面の塗膜の鉛筆硬度を測定し、以下の基準で評価した。○以上であれば使用可能なレベルにある。
◎:H以上
○:HB〜F
×:B以下
(3.耐水密着性)
金属サイディングから芯材および裏面紙を剥がし、上記の実施例または比較例で作製した塗膜を有する表面用塗装鋼板を、98℃以上の沸騰したイオン交換水中に2時間浸漬した後、室温で2時間乾燥させた。その後、前述した密着性の評価試験を行い、以下の基準で評価した。○以上であれば使用可能なレベルにある。
◎:剥離した切片の数が0
○:剥離した切片の数が1〜4
×:剥離した切片の数が5以上
(4.反り)
金属サイディング(働き幅381mm、長さ3,788mm)を、第1加熱工程前と第2加熱工程後に、それぞれ定盤の上に置き、金属サイディング端面の定盤からの高さを測定した。そして、塗装焼成(第1加熱工程と第2加熱工程の両方を合わせた工程)前後における、金属サイディングの表面の端縁の定盤からの高さ変化量を求め、以下の基準で評価した。○以上であれば使用可能なレベルにある。
◎:1mm未満
○:1mm以上2mm未満
×:2mm以上
(5.裏面紙の膨れ、シワ)
作製した金属サイディングの裏面紙の膨れ、シワの状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:膨れおよびシワ無し
×:膨れおよびシワ有り
(6.表面用塗装鋼板と芯材との界面状態)
作製した金属サイディングの表面用塗装鋼板と芯材との界面を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:剥離無し
×:剥離有り
金属サイディング1〜18の評価を表4に、金属サイディング19〜36の評価を表5に、金属サイディング37〜54の作製条件を表6に、それぞれ示す。
Figure 0005567167
Figure 0005567167
Figure 0005567167
熱風炉による第1加熱工程と、中赤外線炉による第2加熱工程とを行った実施例では、塗膜の密着性、引っかき硬度および耐水密着性に優れ、かつ、反り、膨れまたはシワ、および、界面での剥離のない良好な金属サイディングが得られた。第2加熱工程を近赤外線炉で行った場合(実施例10、21および32)、および、第1加熱工程を遠赤外線炉によって行った場合(実施例11、22および33)でも、良好な金属サイディングが得られた。第2加熱工程の加熱量がより少ないと、塗膜の密着性などが若干低下する傾向が見られ、第2加熱工程の加熱量がより多いと、反りが若干大きくなる傾向が見られた。
一方、第1加熱工程の表面処理鋼板の到達温度が60℃で、保持時間が11分と長い比較例(比較例1、8および15)ではサイディングに反りが発生した。これは、低い温度でも長時間保持すると芯材まで熱が伝わり、芯材が変形したためと考えられる。第1加熱工程の表面処理鋼板の到達温度が100℃で、保持時間が0.5分と短い比較例(比較例2、9および16)では塗膜の密着性、引っかき硬度および耐水密着性のいずれも不良であった。これは、第1加熱工程の到達温度が高くても保持時間が短すぎたことから塗料の水分が十分に除去されなかったためと考えられる。第2加熱工程を行わなかった比較例(比較例3、10および17)では、塗膜の密着性、引っかき硬度および耐水密着性のいずれも不良であった。これは、塗料から造膜助剤が十分に除去されなかったためと考えられる。また、第2加熱工程を行わず、さらに第1加熱工程の加熱量をより増やした比較例(比較例4、11および18)では、金属サイディングの熱変形が大きくなった。これは、芯材まで熱が伝わり、芯材が変形、膨張したためと考えられる。さらに、第2加熱工程を行ったもののその加熱量が少なかった比較例(比較例5、12および19)では、塗膜の密着性などに不良が生じた。これは、塗料からの造膜助剤の除去が依然として不十分であったためと考えられる。さらに、第2加熱工程での加熱量が多すぎた比較例(比較例6、13および20と、比較例7、14および21)では、芯材の膨れまたはシワは生じないものの、金属サイディングの熱変形による不良が生じた。これは、加熱されている鋼板への芯材の接合力が弱まり、鋼板の熱膨張と芯材の熱膨張との差による変形が生じたためと考えられる。
建物の外装材には多様なデザインが求められており、金属サイディングもその装飾模様の多様化が要求されている。本発明によれば、例えば市販の金属サイディングに装飾模様をさらに付することが可能である。さらに、本発明によれば、表面が塗装された金属サイディングを短い加熱時間で製造することが可能である。よって、本発明によれば、装飾性に富んだ外装材のさらなる開発およびその普及が期待される。
11〜14、18 搬送ベルト
15 熱風炉
16 中赤外線炉
17 スプレーノズル
19 グラビアオフセット印刷装置
19a グラビア版ロール
19b オフセットロール
19c クリーニングロール
20 インクジェットノズル
21 UVランプ

Claims (4)

  1. 金属板、芯材および裏面材をこの順で有する金属サイディング原板の金属板側の表面に、樹脂、水および水の沸点以上の沸点を有する造膜助剤を含有する水系塗料が塗布された金属サイディング原板を、少なくとも第1加熱工程および第2加熱工程で加熱して、前記水系塗料から形成された塗膜を有する金属サイディングを製造する方法であって、
    前記第1加熱工程は、前記金属板の到達温度を60〜100℃に1〜10分間維持し、前記第2加熱工程は、最大エネルギー波長が0.8〜3.0μmである近赤外線または中赤外線を前記水系塗料に照射して、前記金属板の温度を昇温時間1〜30秒間で120〜200℃に到達させる、金属サイディングの製造方法。
  2. 前記第2加熱工程は、中赤外線を前記水系塗料に照射する、請求項1に記載の金属サイディングの製造方法。
  3. 金属板、芯材および裏面材をこの順で有し、金属板側の表面に、樹脂、水および水の沸点以上の沸点を有する造膜助剤を含有する水系塗料が塗布された金属サイディング原板を、前記金属板の到達温度を60〜100℃に維持するように加熱するための第1加熱炉と、前記金属板の到達温度を120〜200℃にするように前記金属サイディング原板を加熱するための第2加熱炉と、前記金属サイディング原板の少なくとも前記第1加熱炉への搬入から前記第2加熱炉からの搬出までを行う搬送装置と、を有し、
    前記第2加熱炉は、前記水系塗料に最大エネルギー波長が0.8μm以上1.8μm未満である近赤外線を照射する近赤外線炉または前記水系塗料に最大エネルギー波長が1.8〜3.0μmである中赤外線を照射する中赤外線炉であり、
    前記搬送装置は、前記第1加熱炉における前記到達温度を1〜10分間維持し、前記第2加熱炉における前記到達温度に昇温時間1〜30秒間で到達するように、前記金属サイディング原板を搬送する、金属サイディングの製造装置。
  4. 前記第2加熱炉は、前記中赤外線炉である、請求項3に記載の金属サイディングの製造装置。
JP2013038876A 2013-02-28 2013-02-28 金属サイディングの製造方法および製造装置 Expired - Fee Related JP5567167B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013038876A JP5567167B1 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 金属サイディングの製造方法および製造装置
PCT/JP2013/006829 WO2014132309A1 (ja) 2013-02-28 2013-11-20 金属サイディングの製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013038876A JP5567167B1 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 金属サイディングの製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5567167B1 true JP5567167B1 (ja) 2014-08-06
JP2014166606A JP2014166606A (ja) 2014-09-11

Family

ID=51427170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013038876A Expired - Fee Related JP5567167B1 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 金属サイディングの製造方法および製造装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5567167B1 (ja)
WO (1) WO2014132309A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017155522A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 日新製鋼株式会社 化粧建築板の製造方法
WO2022035207A1 (ko) * 2020-08-13 2022-02-17 엘지전자 주식회사 친수성 코팅 조성물, 이를 포함하는 열교환기용 핀 및 열교환기

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5656269A (en) * 1979-10-15 1981-05-18 Matsushita Electric Works Ltd Coating method of water-soluble paint
JPH0330875A (ja) * 1989-06-28 1991-02-08 Okuno Seiyaku Kogyo Kk 水系無機塗料の焼付方法
JPH0531442A (ja) * 1991-07-26 1993-02-09 Okuno Seiyaku Kogyo Kk 水系アルカリ珪酸塩系無機塗料の硬化方法
JPH10109062A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 Kansai Paint Co Ltd 塗膜の乾燥方法
JP2003053258A (ja) * 2001-06-04 2003-02-25 Kansai Paint Co Ltd 高意匠性金属サイディング構造の形成方法および該方法により形成される金属サイディング構造
JP2003340361A (ja) * 2002-05-29 2003-12-02 Nippon Paint Co Ltd 塗膜乾燥方法
JP2007503994A (ja) * 2003-09-03 2007-03-01 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 水性ベースコートおよびトップコートでコーティングされた基材を乾燥させ硬化させるための多段プロセス

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5656269A (en) * 1979-10-15 1981-05-18 Matsushita Electric Works Ltd Coating method of water-soluble paint
JPH0330875A (ja) * 1989-06-28 1991-02-08 Okuno Seiyaku Kogyo Kk 水系無機塗料の焼付方法
JPH0531442A (ja) * 1991-07-26 1993-02-09 Okuno Seiyaku Kogyo Kk 水系アルカリ珪酸塩系無機塗料の硬化方法
JPH10109062A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 Kansai Paint Co Ltd 塗膜の乾燥方法
JP2003053258A (ja) * 2001-06-04 2003-02-25 Kansai Paint Co Ltd 高意匠性金属サイディング構造の形成方法および該方法により形成される金属サイディング構造
JP2003340361A (ja) * 2002-05-29 2003-12-02 Nippon Paint Co Ltd 塗膜乾燥方法
JP2007503994A (ja) * 2003-09-03 2007-03-01 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 水性ベースコートおよびトップコートでコーティングされた基材を乾燥させ硬化させるための多段プロセス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017155522A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 日新製鋼株式会社 化粧建築板の製造方法
WO2022035207A1 (ko) * 2020-08-13 2022-02-17 엘지전자 주식회사 친수성 코팅 조성물, 이를 포함하는 열교환기용 핀 및 열교환기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014166606A (ja) 2014-09-11
WO2014132309A1 (ja) 2014-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6088712B1 (ja) 化粧建築板の製造方法
JP2010106619A (ja) 建築板
TWI685420B (zh) 積層體、附有著色層之積層體、積層體的製造方法、附有著色層之積層體的製造方法、及墨水記錄方法
US10751751B2 (en) Pretreatment method for coating or printing
EP2962845B1 (en) Material, printed material, and coated material
US10737293B2 (en) Pretreatment method for coating or printing
JP5893878B2 (ja) 着色板の製造方法
JP5567167B1 (ja) 金属サイディングの製造方法および製造装置
JP6105327B2 (ja) 印刷材およびコート材
JP6466874B2 (ja) 化粧建築板の製造方法
JP6230568B2 (ja) 化粧建築板の製造方法
JP6378709B2 (ja) 化粧建築板の製造方法
JP2015123588A (ja) 塗装金属板、塗装金属板成形物およびその製造方法
KR20070032538A (ko) 고선영 특성을 부여하는 전자선경화도료 조성물 및 이를피복한 전자선경화 도장강판의 제조방법
JP7417800B2 (ja) 金属用塗料、これから得られる被印刷用金属基材およびその製造方法、ならびに塗装金属材
JP7402397B2 (ja) 塗装金属板の製造方法
JP7514780B2 (ja) 被印刷用金属基材およびその製造方法、ならびに塗装金属材
KR20140066313A (ko) 도막 엠보스 칼라강판 및 그 제조방법
JP2022127243A (ja) 被印刷用金属基材およびその製造方法、ならびに塗装金属材
JP2014101748A (ja) 建築板
KR20140046102A (ko) 잉크젯 프린트 pcm 칼라강판 및 그 제조방법
KR101459363B1 (ko) 셀프 레벨링 기능을 갖는 자외선 경화 도장강판의 제조 방법
JP2005246923A (ja) 塗膜密着性に優れたクリア塗装ステンレス鋼板
JP2008126126A (ja) メタリック塗料の塗装方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5567167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees