JP5566756B2 - シールドケース - Google Patents
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Description
ここで、蓋部111を本体部110に被嵌した状態を図16に示すが、この状態において、スリット111bから突出した複数の突出部114aをそれぞれ捩ることにより、図12に示す取付状態となって、蓋部111の平面状の部位が本体部110の上面に密着して取り付けられるようになる。
これらの図に示す従来の他の電子機器用のシールドケース200は、直方体状の本体部210と、本体部210の開口されている上面を閉塞するように被嵌される蓋部211とから構成されている。本体部210および蓋部211とは金属板を加工して作成されており、内部の収納空間にはRF回路等が組まれた回路基板が収納される。蓋部211の構成は、従来のシールドケース100における蓋部111と同様の構成とされている。また、本体部210の構成は、4つの側板210bに係合孔を備えていない構成が、従来のシールドケース100における本体部110の構成と相違するが、他の構成は同様とされている。
すなわち、蓋部211を本体部210に被嵌した際に、テーパ状の先端部215cで案内されて蓋部211を容易に本体部210に被嵌することができる。また、蓋部211における対向する辺に形成された爪部215における凸部215a間の間隔は、本体部210の幅より若干狭く形成されて蓋部211を本体部210に被嵌した際に、弾性的に蓋部211が本体部210に固定されるようになる。
これらの図に示す従来のさらに他の電子機器用のシールドケース300は、直方体状の本体部310と、本体部310の開口されている上面を閉塞するように被嵌される蓋部311とから構成されている。本体部310および蓋部311とは金属板を加工して作成されており、内部の収納空間にはRF回路等が組まれた回路基板が収納される。蓋部311の構成は、従来のシールドケース100における蓋部111と同様の構成とされている。また、本体部310の構成は、4つの側板310bに係合孔に替えて突状部310aを設けるようにした構成が、従来のシールドケース100における本体部110の構成と相違するが、他の構成は同様とされている。
すなわち、本体部310における4つの側板310bの上部外面には、線条に伸びる突状部310aがほぼ側板310bの全体にわたり横方向に形成されている。そして、蓋部311を本体部310に被嵌した際に、図20に示すようにそれぞれの爪部315の凸部315aが突状部310aを乗り越えて弾性的に側板310bに圧接されるようになる。この場合、突状部310aに爪部315の凸部315aが係合することから、弾性的にかつ確実に蓋部311が本体部310に固定されるようになる。なお、蓋部311を本体部310に被嵌した際に、テーパ状の先端部315cで案内されて爪部315の凸部315aが突状部310aを容易に乗り越えて係合するようになる。
また、蓋部と本体部との電気的接触は爪部の凸部で主に行われることから、電気的接触が確保できない場合もあった。
そこで、本発明は、小型化することができる構造とすると共に、電気的接触を確保することのできるのシールドケースを提供することを目的としている。
ケース本体部10は、図2の拡大図に示すように側板10bと下面を閉塞する金属製(導電性)の底板10dとから構成されている。側板10bは箱を形成するように前後左右に4枚配置されている。各側板10bの上端は内側へほぼ直角に折曲されて、折曲されている側板10bの上端の角部に爪部15が設けられている所定間隔と同じ所定間隔で横方向に細長い矩形状の複数の導入孔10cが形成されている。さらに、各側板10bの上部に横方向に細長い矩形状の係合孔10aが、複数の導入孔10cのそれぞれに対応する位置に形成されるように上記所定間隔で複数形成されている。そして、蓋部11をケース本体部10に被嵌した際に、先端部15cは内側へ斜めに向かうようテーパ状に形成されていることから、対面する爪部15における凸部15a間の間隔がケース本体部10の内形の寸法、すなわち対面する導入孔10c間の間隔より若干広く形成されていても、テーパ状の先端部15cにより導入孔10c内に爪部15が案内されて導入されるようになる。導入孔10c内に導入された各爪部15は、導入孔10cの下方に対応して形成されている係合孔10aに凸部15aがそれぞれ弾性的に係合するようになる。このようにして、蓋部11を容易にケース本体部10に弾性的にかつ確実に取り付けることができる。第1実施例のシールドケース1は、外形寸法がケース本体部10の幅と同じとなり、シールドケース1を小型化することができる。また、各爪部15は導入孔10cおよび係合孔10aの周囲に複数の箇所で接触して電気的接触を確保することができると共に、取り付けられる機械的強度を向上することができる。
本発明の第1実施例のシールドケース1においては、内部に収納した回路基板13に電源を供給して動作状態とした状態において、シールドケース1から突出している調整用摘み13aを回転して調整することにより、所望の電気的特性となるよう調整することができる。
これらの図に示す本発明の第2実施例にかかるシールドケース2は、第1実施例のシールドケース1と同様に、上面が開口した直方体状とされた箱状のケース本体部20と、ケース本体部20の開口されている上面を閉塞するように被嵌される矩形状の蓋部21とから構成されている。ケース本体部20および蓋部21とは金属板を加工して作成されて導電性とされており、内部の収納空間には高周波(RF)回路等が組まれた回路基板が収納される。ケース本体部20の一側面には4つの同軸接栓22が設けられており、同軸接栓22から入力されたRF信号を内部の回路基板に入力したり、内部の回路基板から出力されたRF信号を同軸接栓22を介して出力することができる。
ケース本体部20は、図7の拡大図に示すように側板20bと下面を閉塞する金属製(導電性)の底板20dとから構成されている。側板20bは箱を形成するように前後左右に4枚配置されている。各側板20bの上端は内側へほぼ直角に折曲されて、折曲されている側板20bの上端の角部に隣接する2つの爪部25を導入可能な細長い幅とされた矩形状の複数の導入孔20cが所定間隔で形成されている。さらに、各側板20bの上部に導入孔20cとほぼ同じ細長い幅の矩形状の係合孔20aが、各導入孔20cのそれぞれに対応する位置に上記所定間隔で複数形成されている。ケース本体部20の他の構成は、第1実施例にかかるケース本体部10と同様とされているので省略する。
本発明の第2実施例のシールドケース2においても、内部に収納した回路基板に電源を供給して動作状態とした状態において、シールドケース2から突出している調整用摘み23aを回転させて調整することにより、所望の電気的特性となるよう調整することができる。
これらの図に示す本発明の第3実施例にかかるシールドケース3は、第1実施例のシールドケース1と同様に、上面が開口した直方体状とされた箱状のケース本体部30と、ケース本体部30の開口されている上面を閉塞するように被嵌される矩形状の蓋部31とから構成されている。ケース本体部30および蓋部31とは金属板を加工して作成されて導電性とされており、内部の収納空間には高周波(RF)回路等が組まれた回路基板が収納される。ケース本体部30の一側面には4つの同軸接栓32が設けられており、同軸接栓32から入力されたRF信号を内部の回路基板に入力したり、内部の回路基板から出力されたRF信号を同軸接栓32を介して出力することができる。
ケース本体部30は、図9の拡大図に示すように側板30bと下面を閉塞する金属製(導電性)の底板30dとから構成されている。側板30bは箱を形成するように前後左右に4枚配置されている。各側板30bの上端は内側へほぼ直角に折曲されて、折曲されている側板30bの上端の角部に各爪部35を導入可能な細長い幅とされた矩形状の複数の導入孔30cが爪部35と同じ所定間隔で形成されている。ケース本体部30の他の構成は、第1実施例にかかるケース本体部10と同様とされているので省略する。
本発明の第3実施例のシールドケース2においても、内部に収納した回路基板に電源を供給して動作状態とした状態において、シールドケース3から突出している調整用摘み33aを回転させて調整することにより、所望の電気的特性となるよう調整することができる。
これらの図に示す本発明の第4実施例にかかるシールドケース4は、第1実施例のシールドケース1と同様に、上面が開口した直方体状とされた箱状のケース本体部40と、ケース本体部40の開口されている上面を閉塞するように被嵌される矩形状の蓋部41とから構成されている。ケース本体部40および蓋部41とは金属板を加工して作成されて導電性とされており、内部の収納空間には高周波(RF)回路等が組まれた回路基板が収納される。ケース本体部40の一側面には4つの同軸接栓42が設けられており、同軸接栓42から入力されたRF信号を内部の回路基板に入力したり、内部の回路基板から出力されたRF信号を同軸接栓42を介して出力することができる。
ケース本体部40は、図11の拡大図に示すように側板40bと下面を閉塞する金属製(導電性)の底板40dとから構成されている。側板40bは箱を形成するように前後左右に4枚配置されている。各側板40bの上端は内側へほぼ直角に折曲されて、折曲されている側板40bの上端の角部に各爪部45を導入可能な細長い幅とされた矩形状の複数の導入孔40cが爪部45と同じ所定間隔で形成されている。また、各側板40bに形成されている導入孔40cの下方に、側板40bの内側において線条に膨出する内方突状部40eが側板40bのほぼ横幅に渡り形成されている。ケース本体部40の他の構成は、第1実施例にかかるケース本体部10と同様とされているので省略する。
本発明の第4実施例のシールドケース4においても、内部に収納した回路基板に電源を供給して動作状態とした状態において、シールドケース4から突出している調整用摘み43aを回転させて調整することにより、所望の電気的特性となるよう調整することができる。
また、本発明にかかるシールドケースの外形寸法が小さくなることにより、シールドケースを用いた製品の外形寸法を小さくすることができ、設置場所の省スペース化が図れると共に、材料を削減することができる。
さらに、第4実施例にかかるシールドケース4においては、内方突状部40eを側板40bのほぼ横幅に渡り形成するようにしたが、これに替えて、爪部45にそれぞれ対応する位置だけに内方突条部40eを爪部45と同じ所定間隔で設けるようにしても良い。このようにしても、蓋部41をケース本体部40に被嵌した際に、導入孔40c内に導入された各爪部45の凸部45aが、側板40bの内面から膨出するよう形成されている内方突状部40eを乗り越えて、内方突状部40eに弾性的に係合するようになる。
Claims (6)
- 少なくとも上面が開口されている箱状とされ、内部に回路基板が収納される導電性のケース本体部と、
該ケース本体部の上面の開口を閉塞するように、前記ケース本体部の上面に被嵌される導電性の蓋部とを備え、
前記ケース本体部における側板の上端は内側にほぼ直角に折曲されて、該側板の上端の角部に導入孔が所定間隔で複数形成されていると共に、前記各導入孔にそれぞれ対応する位置であって、前記側板の上部に複数の係合孔が前記所定間隔で形成されており、
前記蓋部の各辺に設けられる複数の爪部は、前記各導入孔の位置にそれぞれ対応する前記蓋部の各辺の位置に前記所定間隔で形成されており、該各爪部はほぼ直角に下方へ折曲されて形成されていると共に、前記各爪部には外側へ膨出する凸部が形成されており、
前記蓋部を前記ケース本体部に被嵌した際に、前記複数の各爪部が、前記側板に形成されている前記各導入孔内に導入されて、前記各爪部における前記凸部が、前記側板の内側において前記各係合孔のそれぞれに係合することを特徴とするシールドケース。 - 少なくとも上面が開口されている箱状とされ、内部に回路基板が収納される導電性のケース本体部と、
該ケース本体部の上面の開口を閉塞するように、前記ケース本体部の上面に被嵌される導電性の蓋部とを備え、
前記ケース本体部における側板の上端は内側にほぼ直角に折曲されて、該側板の上端の角部に導入孔が所定間隔で複数形成されていると共に、前記各導入孔にそれぞれ対応する位置であって、前記側板の上部に複数の係合孔が前記所定間隔で形成されており、
前記蓋部の各辺に設けられる複数の爪部は、前記導入孔の一つに複数ずつ対応するように前記蓋部の各辺に所定間隔で形成されており、前記各爪部はほぼ直角に下方へ折曲されて形成されていると共に、前記各爪部には外側へ膨出する凸部が形成されており、
前記蓋部を前記ケース本体部に被嵌した際に、前記側板に形成されている前記各導入孔に複数の前記爪部が導入されて、導入された複数の前記爪部における前記凸部が、前記導入孔に対応して前記側板の内側において前記係合孔に係合することを特徴とするシールドケース。 - 少なくとも上面が開口されている箱状とされ、内部に回路基板が収納される導電性のケース本体部と、
該ケース本体部の上面の開口を閉塞するように、前記ケース本体部の上面に被嵌される導電性の蓋部とを備え、
前記ケース本体部における側板の上端は内側にほぼ直角に折曲されて、該側板の上端の角部に導入孔が所定間隔で複数形成されており、
前記蓋部の各辺に設けられる複数の爪部は、前記各導入孔の位置にそれぞれ対応する前記蓋部の各辺の位置に前記所定間隔で形成されており、該各爪部はほぼ直角に下方へ折曲されて形成されていると共に、前記各爪部には外側へ膨出する凸部が形成されており、
前記蓋部を前記ケース本体部に被嵌した際に、前記複数の各爪部が、前記側板に形成されている前記各導入孔内に導入されて、前記各爪部における前記凸部が、前記側板の内面に圧接されることを特徴とするシールドケース。 - 少なくとも上面が開口されている箱状とされ、内部に回路基板が収納される導電性のケース本体部と、
該ケース本体部の上面の開口を閉塞するように、前記ケース本体部の上面に被嵌される導電性の蓋部とを備え、
前記ケース本体部における側板の上端は内側にほぼ直角に折曲されて、該側板の上端の角部に導入孔が所定間隔で複数形成されていると共に、前記導入孔の下方であって前記側板の上部内面から膨出する内方突状部が形成されており、
前記蓋部の各辺に設けられる複数の爪部は、前記各導入孔の位置にそれぞれ対応する前記蓋部の各辺の位置に前記所定間隔で形成されており、該各爪部はほぼ直角に下方へ折曲されて形成されていると共に、前記各爪部には外側へ膨出する凸部が形成されており、
前記蓋部を前記ケース本体部に被嵌した際に、前記複数の各爪部が、前記側板に形成されている前記導入孔内に導入されて、前記各爪部における前記凸部が、前記側板の内側において前記内方突状部を乗り越えて前記内方突状部に係合することを特徴とするシールドケース。 - 前記爪部の先端が、内側へ斜めに向かうテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のシールドケース。
- 前記ケース本体部の収納空間を複数に仕切る仕切り板が前記ケース本体部内に設けられており、前記蓋部を前記ケース本体部に被嵌した際に、前記仕切り板の上端から突出するよう形成された突出部が前記蓋部に形成されたスリットを貫通して突出し、突出した突出部を捩ることにより前記蓋部を前記ケース本体部に固定するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のシールドケース。
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