JP5566542B1 - 掘削バケット及び作業車両 - Google Patents

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Abstract

掘削バケット(9)は、底面部(32)、背面部(33)及び側面部(34)を有するバケット本体(21)と、リップ部(35)と、ブラケット(22)と、ツース(23)とを備える。リップ部(35)は、バケット本体(21)において背面部(33)の反対側に位置する縁部に固定される。ブラケット(21)は、アーム(8)に取り付けるための取付ピンが通される孔(38)を有している。側面視において、ブラケット(22)の孔(38)の中心とリップ部(35)の先端とを結んだ仮想線S1の長さをリスト半径Vとする。側面視において、仮想線に対して垂直な仮想線から底面部までの線分のうち最も長い線分を仮想線S4とし、その長さをバケット深さDとする。側面視において、リップ部35と仮想線S1によって形成される角の大きさをリップ角θとした場合、62°≦θ≦72°及び0.7≦D/V≦0.8を満たす。

Description

本発明は、掘削バケット及び作業車両に関する。
作業車両に装備される掘削バケットは、複数のツースと、ブラケットと、バケット本体とを備える。ツースは、バケット本体の前側上部に設けられている。ブラケットは、バケット本体の背面部に設けられている。また、ブラケットには孔が設けられており、取付ピンが孔に通されることにより、掘削バケットがアームに取り付けられる。これにより、掘削バケットは取付ピンを中心に回動可能にアームに取り付けられる。
このような掘削バケットとして、側面視においてツース側から直線部、円弧部及び直線部の順に形成された底面部を有する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
更に、掘削抵抗を減らし、磨耗を減少させることによって掘削バケットの寿命を長くする掘削バケットが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この掘削バケットでは、側面視において曲率半径の異なる2つの曲面部を有する底面部が形成されている。
実開平4−117046号公報 国際公開第2011/049061号
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、上記従来の掘削バケットでは、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、掘削バケットの容量の増大化が望まれる場合に、掘削バケットの幅を広くすることによって掘削バケットの容量を増加すると、動作時に捻りなどが発生し易く、アームへの負担が大きくなる。
本発明の目的は、従来の掘削バケットの課題を考慮し、アームへの負担を抑制しつつ、容量の増加を図ることが可能な掘削バケット、及び作業車両を提供することである。
第1の発明に係る掘削バケットは、作業車両のアームに取り付けられる掘削バケットであって、バケット本体と、リップ部と、ブラケットと切刃部とを備える。バケット本体は、側面視において曲率半径の異なる2つの曲面部を持つ底面部と、底面部に繋がっている背面部と、底面部と背面部とに囲まれた空間の側方を覆う一対の側面部と、を有する。リップ部は、バケット本体において背面部の反対側に位置する縁部に固定される。ブラケットは、アームに取り付けるための取付ピンが通される孔を有し、背面部に固定される。切刃部は、リップ部に固定される。側面視において、ブラケットの孔の中心とリップ部の先端とを結んだ仮想線の長さをリスト半径とする。側面視において、仮想線に対して垂直な仮想線から底面部までの線分のうち最も長い線分を第2仮想線とし、その長さをバケット深さとする。側面視において、リップ部と仮想線によって形成される角の大きさをリップ角とする。リスト半径をV、バケット深さをD、リップ角をθとした場合、62°≦θ≦72°及び0.7≦D/V≦0.8を満たす。
リップ角θを62°以上にすることで、底面部の湾曲を大きくし、バケット深さを深くすることが出来るため、従来の掘削バケットと同じ幅であっても容量(バケット容量)の増大化を図ることが出来る。このように、掘削バケットの幅を変更せずに容量を増やすことが出来るため、アームへの負担を抑制しつつ、容量の増加を図ることが可能となる。
また、掘削の際に掘削バケットはブラケットの孔を中心として回動するが、リップ角θを72°以下にすることによって、切刃部の先端の軌跡よりも底面部が下方に突出しないようにすることが出来る。そのため、掘削抵抗を低減することが出来る。又、リップ角θを72°よりも大きくすると底面部の湾曲が大きくなるため、掘削した土の排土性を確保し難くなる場合がある。このため、リップ角θを72°以下とすることによって排土性を確保することが出来る。
また、リップ角θを調整することによって従来よりもバケット容量の増大化を図っているため、第1の発明の掘削バケットは、従来の掘削バケットとリスト半径を同じ長さに設定することが出来る。リスト半径によって油圧ショベルの本体側の制御値が設定されているため、制御値を変更することなく、容易に第1の発明の掘削バケットに付け替えることが出来る。
更に、バケット深さ/リスト半径を0.7以上とすることによってバケット深さがより深くなり、従来よりも容量の増大化を図ることが出来る。また、バケット深さ/リスト半径が0.8よりも大きくなると、リスト半径に対してバケット深さが深くなりすぎ排土性が確保し難くなる場合や、掘削抵抗が大きくなる場合がある。このため、バケット深さ/リスト半径を0.8以下とすることにより掘削抵抗を低減しつつ排土性を確保することが出来る。
第2の発明に係る掘削バケットは、第1の発明に係る掘削バケットであって、掘削バケットの幅(バケット幅)をZとした場合、0.73≦D/Z≦0.83が満たされる。
バケット深さ/バケット幅の値が大きくなると、バケット幅に対するバケット容量を大きくすることができる。すなわち、バケット深さ/バケット幅の値を0.73以上とすることで、従来の掘削バケットと同一の幅であっても従来よりもバケット容量を大きくすることが出来る。また、バケット深さ/バケット幅の値を0.83よりも大きくすると、バケット幅に対するバケット深さが深くなりすぎ排土性が確保し難くなる場合や、掘削抵抗が大きくなる場合がある。そのため、バケット深さ/バケット幅の値を0.83以下とすることにより掘削抵抗を低減しつつ排土性を確保することが出来る。
第3の発明に係る作業車両は、車両本体と、車両本体に取り付けられるブームと、ブームに取り付けられるアームと、アームに取り付けられる第1の発明又は第2の発明の掘削バケットと、を備える。
これにより、掘削バケットの幅を変更せずに容量を増やすことが出来るため、アームへの負担を抑制しつつ、容量の増加を図ることが可能となる。
(発明の効果)
本発明によれば、アームへの負担を抑制しつつ、容量の増加を図ることが可能な掘削バケット、及び作業車両を提供することが出来る。
本発明の実施の形態に係る油圧ショベルの外観斜視図。 図1の掘削バケットの斜視図。 図2の掘削バケットの水平状態における側面図。 リップ部を水平に配置した状態における図2の掘削バケットの側面図。 図2の掘削バケットの背面図。 図2の掘削バケットの軌跡を示す図。 比較例1の掘削バケットを示す側面図。 図7の比較例の掘削バケットの軌跡を示す図。 リップ部が水平状態になるように配置された本実施の形態の掘削バケットの側面図。 比較例2の掘削バケットを示す側面図。 リップ部が水平状態になるように配置された比較例2の掘削バケットの側面図。 リップ部が水平状態になるように配置された比較例3の掘削バケットの側面図。 実施例1、比較例2、比較例3の壁面抵抗指数のグラフを示す図。 実施例1、比較例2、比較例3の押し込み力指数のグラフを示す図。 本実施の形態の掘削バケットと比較例2の掘削バケットを示す側面図。 リップ角を変更したときの掘削抵抗指数の変化のグラフを示す図。
本発明の一実施形態に係る作業車両及び掘削バケットについて、図1〜図16を用いて説明すれば以下の通りである。
(油圧ショベル100の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る油圧ショベル100を示す図である。この油圧ショベル100は、車両本体1と作業機4とを備えている。
車両本体1は、走行体2と旋回体3とを有している。走行体2は、一対の走行装置2a,2bを有する。各走行装置2a,2bは、履帯2d,2eを有しており、エンジンからの駆動力によって履帯2d,2eが駆動されることによって、油圧ショベル100を走行させる。
旋回体3は、走行体2上に載置されている。旋回体3は、走行体2に対して旋回可能に設けられている。また、旋回体3の前部左側位置には運転室5が設けられている。尚、全体構成の説明において、前後方向とは、運転室5の前後方向を意味する。更に、車両本体1の前後方向は、運転室5、すなわち旋回体3の前後方向と一致するものとする。また、左右方向、或いは側方とは、車両本体1の車幅方向を意味する。
旋回体3は、燃料タンク14と作動油タンク15とエンジン室16と収納室17とを有している。燃料タンク14は後述するエンジンを駆動するための燃料を貯留する。燃料タンク14は、作動油タンク15の前方に配置されている。作動油タンク15は、図示しない油圧ポンプから吐出され油圧シリンダ10〜12に供給される作動油を貯留する。エンジン室16は、内部にエンジンを収納する。収納室17は、運転室5の後方に配置されており、エンジン室16と車幅方向に並んで配置されている。収納室17の内部には、エンジンを冷却するための図示しないラジエータおよびラジエータファンを収納する収納空間が設けられている。エンジン室16と収納室17との後方には、カウンタウェイト18が設けられている。
作業機4は、旋回体3の前部中央位置に取り付けられており、ブーム7、アーム8、掘削バケット9を有する。ブーム7の基端部は、旋回体3に回転可能に連結されている。また、ブーム7の先端部はアーム8の基端部に回転可能に連結されている。アーム8の先端部は、掘削バケット9に回転可能に連結されている。また、ブーム7、アーム8および掘削バケット9のそれぞれに対応するように油圧シリンダ10〜12(ブームシリンダ10、アームシリンダ11およびバケットシリンダ12)が配置されている。これらの油圧シリンダ10〜12が駆動されることによって作業機4が駆動される。これにより、掘削等の作業が行われる。
(掘削バケット9の構成)
図2は、本発明の実施の形態に係る掘削バケット9の斜視図である。図3は図2の掘削バケット9の側面図である。図4は図2の掘削バケット9の側面図であり、図3とは掘削バケット9の傾きが異なった図である。図5は図2の掘削バケット9の背面図である。
図2〜図5に示すように、掘削バケット9は、バケット本体21と、リップ部35と、ツースアダプタ24と、ブラケット22と、複数のツース23とを備える。
バケット本体21は、前面部31と、底面部32と、背面部33と、一対の側面部34と、を有する。前面部31は、平坦な板状の部材であり、側面視において直線状の形状を有する。底面部32は、湾曲した板状の部材であり、側面視においてバケット本体21の外側へ向けて凸に湾曲した形状を有する。底面部32は、前面部31につながっている。背面部33は、板状の部材が屈曲された形状を有する。背面部33は、底面部32につながっている。一対の側面部34は、互いに距離を隔てて配置されており、前面部31と底面部32と背面部33とに囲まれた空間の側方を覆う。
リップ部35は、平坦な板状の部材であり、側面視において直線状の形状を有する。リップ部35は、ツースアダプタ24が取り付けられ、ツース23が固定される部分である。リップ部35は、バケット本体21において背面部33の反対側に位置する縁部に固定されている。具体的には、リップ部35は、前面部31の縁部に固定されている。リップ部35の厚さは、前面部31の厚さよりも大きい。
ブラケット22は、掘削バケット9をアームに取り付けるための部材である。ブラケット22は、背面部33に固定されている。ブラケット22は、背面部33から外側に向かって立設した2つの取付部22aを有している。それぞれの取付部22aは、板状の部材であり、掘削バケット9の幅方向に対して垂直向きに配置されている。また、2つの取付部22aは、図5に示すように間隔Wを空けて対向して設けられている。この間隔をブラケット幅Wとする。それぞれの取付部22aには、第1孔38と第2孔39とが形成されている。第1孔38には、ブラケット22をアームに取り付けるための取付ピン(図示せず)が通される。第2孔39は、第1孔38の底面部32側に形成されており、ブラケット22をバケットシリンダ12(図1参照)に取り付けるための取付ピン(図示せず)が通される。
複数のツース23は、リップ部35にツースアダプタ24を介して固定される。ツース23は、リップ部35の端部に沿って互いに間隔を隔てて配置されている。ツース23は、それぞれ側面視において先細りの形状を有する。
(バケット本体21の構成)
次に、バケット本体21の形状について詳細に説明する。なお、掘削バケット9の構成の説明では、図3に示す状態においてツース23の先端側を「前」、第1孔38側を「後」と呼ぶものとする。
上述した底面部32は、第1曲面部41と第2曲面部42とを有する。第1曲面部41は、前面部31とつながっている。従って、前面部31は、第1曲面部41とリップ部35との間に位置している。
第1曲面部41は、側面視において所定の第1曲率半径R1で湾曲した形状を有する。第1曲面部41の曲率半径の中心O1は、バケット本体21の外側に位置している。また、側面視において、中心O1は、図3に示す状態において、第1孔38の中心よりも上方且つ後方に位置している。第2曲面部42は、第1曲面部41よりも背面部33側、すなわち後側に位置しており、第1曲面部41とつながっている。第2曲面部42は、側面視において所定の第2曲率半径R2で湾曲した形状を有する。第2曲率半径R2は、第1曲率半径R1より小さい。第2曲面部42の曲率半径の中心O2は、バケット本体21の内側に位置している。
ここで、側面視において、ブラケット22の第1孔38の中心Q1とリップ部35の先端Q2とを結んだ仮想線S1(仮想線の一例)の長さをリスト半径Vとする。より詳しくは、先端Q2は、リップ部35の内側平面35aの先端である。また、側面視において、リップ部35の内側平面35aを含む仮想平面を基準平面S3とする。側面視において、この基準平面S3とリスト半径Vの成す角度をリップ角θとする。
また、側面視において、リップ部35側に位置する第1曲面部41の端部、すなわち、前面部31と第1曲面部41との接続部P1において第1曲面部41と接しており、孔38の中心からツース23の先端までの掘削径S5(図3参照)の長さの曲率半径で湾曲した形状を有する仮想曲面を基準曲面S2とする。また、図3に示すように、仮想線S1が水平に配置され且つ底面部32が仮想線S1より下方に位置した状態を「水平状態」と呼ぶ。
本実施の形態では、側面視において、第1曲面部41は、基準曲面S2に沿って配置される。図3に示すように、側面視において、第1曲面部41と第2曲面部42との接続部P2は、水平状態において底面部32のうち最も下方に位置する部分P3よりも前側すなわち前面部31側に位置する。従って、水平状態において底面部32のうち最も下方に位置する部分P3は、第2曲面部42に含まれる。すなわち、本実施形態に係る掘削バケット9は、図7において後述する比較例1に係る掘削バケット109と比べて第1曲面部41が大きくなっているが、第2曲面部42が過度に小さくされることなく大きく確保されている。このため、バケット本体21内に土砂が流れ込みやすくなる。
また、仮想線S1から部分P3に向かって垂直に下ろした仮想線S4(第2仮想線の一例)の長さをバケット深さDとする。いいかえると、仮想線S4は、側面視において、仮想線S1に対して垂直な仮想線S1から底面部32までの線分のうち最も長い線分といえる。
図4に示すように、側面視において、前面部31の長さは、リップ部35に沿った方向における第1曲面部41の長さよりも小さい。具体的には、リップ部35に沿った方向における前面部31の長さL1は、リップ部35に沿った方向における第1曲面部41の長さL2よりも小さい。このため、リップ部35を短くすることができる。リップ部35は強度を高くするために前面部31よりも厚く形成されるため、リップ部35が長いほど製造コストが高くなる。従って、リップ部35を短くできることで、製造コストを低減することができる。また、板材をロール加工することによって底面部32を形成する場合には、ロール加工を施さない部分をそのまま前面部31として利用することができる。このため、材料の歩留まりを向上させることができる。
また、リップ部35に沿った方向における前面部31の長さL1は、リップ部35に沿った方向におけるリップ部35とツース23との長さL3よりも小さい。リップ部35に沿った方向における前面部31の長さは、第2曲率半径R2よりも小さい。また、図3に示すように、水平状態において、前面部31と第1曲面部41との接続部P1は、第2曲面部42の曲率半径の中心O2よりも高い位置に位置している。
図3に示すように、側面視において、仮想線S1と背面部33との成す角δは鈍角である。水平状態において、背面部33は、下側ほど後方に位置するように傾斜している。背面部33の上部は、第1孔38よりも前側に位置しており、背面部33の下部は、第1孔38の下方に位置している。このため、水平状態において、バケット本体21の内側の空間が、下側ほど後側に広がった形状となる。このため、バケット本体21内において後側の空間が広く確保される。このため、掘削バケット9の容量を大きくすることができる。
又、図5に示すように、掘削バケット9の上端の幅をバケット幅Zとし、掘削バケット9の底面部の幅をバケット底幅Yとする。
又、上述したリップ角θは、以下の(数1)式を満たす。
[数1]
62°≦θ≦72°
上記バケット深さDとリスト半径Vの比D/Vは、以下の(数2)を満たす。
[数2]
0.7≦D/V≦0.8
上記掘削バケット9の容量をV(m3)とすると、バケット容量V(m3)とブラケット幅W(m)の関係V/Wは、以下の(数3)を満たす。
[数3]
6≦V/W≦11
上記バケット深さDと上記バケット幅Zの比D/Zは、以下の(数4)を満たす。
[数4]
0.73≦D/Z≦0.83
上記リスト半径Vと第1曲率半径R1との比(以下、「リスト半径比」と呼ぶ)R1/Vは、以下の(数5)を満たす。
[数5]
0.65≦R1/V≦1.2
例えば、R1=1800mm、V=1608mmであり、この場合、R1/V=1.12である。
次に、本実施の形態に係る掘削バケット9の特徴を比較例にかかる掘削バケットと比較して説明する。
(掘削バケットの掘削抵抗)
本実施の形態に係る掘削バケット9では、第1曲面部41は、基準曲面S2に沿って配置される。基準曲面S2は、掘削時におけるツース23先端の軌跡に近似した曲面である。このため、第1曲面部41が、基準曲面S2に沿って配置されることにより、底面部32と地面との接触圧を低減することができる。
図6に、アーム8(図1参照)を移動させながら本実施の形態に係る掘削バケット9を移動させて掘削を行うときの掘削バケット9の軌跡を示す。図中の矢印は、掘削バケット9の進行方向を示している。破線G1は地面を示している。二点鎖線T1は、ツース23先端の軌跡T1を示している。ここで、掘削バケット9が地中に侵入しておらず、ツース23の先端が地面に接触した状態(図6における(A)の状態)からツース23が地中に侵入し(図6における(B)の状態)、ツース23が地中において水平な姿勢となった状態(図6における(C)の状態)までの掘削バケット9の動作を「貫入」と呼ぶ。また、ツース23が地中に侵入して水平な姿勢となった状態(図6における(C)の状態)から、ツース23の先端が地上に現れている状態(図6における(D)の状態)までの掘削バケット9の動作を「掘削」と呼ぶ。
掘削でのアーム8の振れ幅は、移動後の第1孔38の位置が、移動前のツース23先端の位置を越えない程度の大きさであるものとする。図3及び図6に示されているように、本実施の形態に係る掘削バケット9では、底面部32は、(D)の状態において、ツース23の先端の軌跡T1に沿っている。このため、本実施形態に係る掘削バケット9では、掘削時において、掘削バケット9の底面部32と地面との接触圧を低減することができ、掘削抵抗を低減することができる。
図7は、比較例1に係る掘削バケット109の側面図である。比較例に係る掘削バケット109は、本実施形態に係る掘削バケット9と同じ長さのリスト半径V(第1仮想線S101の長さ)を有する。ただし、第1曲面部141の曲率半径R101は、リスト半径Vよりも小さく、側面視において、第1曲面部141の曲率半径R101の中心O101は、掘削バケット109の内側に位置しており、上述した式(数5)を満たさない。
また、側面視において、比較例に係る掘削バケット109の前面部131の長さL101は、本実施の形態に係る掘削バケット9の前面部31の長さL1よりも長い。比較例に係る掘削バケット109では、前面部131の長さL101が、リップ部135に沿った方向における第1曲面部141の長さL102よりも長くなっている。
なお、前面部131と第1曲面部141とは接続部P10で接続されている。第1曲面部141と第2曲面部142とは接続部P20において接続されている。また、水平状態において底面部132のうち最も下方に位置する部分P30は、第2曲面部142に含まれている。
次に、上述した比較例1に係る掘削バケット109について、アーム8を移動させながら掘削バケット109を移動させたときの掘削バケット109の軌跡を図8に示す。掘削(図8における(C)の状態から(D)の状態までの動作)でのアーム8の振れ幅は、図6と同じである。図8において、二点鎖線T101は、ツース23先端の軌跡T101を示している。図8に示されているように、比較例1に係る掘削バケット109では、(D)の状態において、底面部132の一部がツース123先端の軌跡T101よりも下方に突出している。従って、比較例1に係る掘削バケット109では、掘削時において、掘削バケット109の底面部132と地面との接触圧が大きくなり、掘削抵抗が大きくなってしまう。尚、突出している部分がMで示されている。
このように、比較例1と比べて本実施の形態の掘削バケット9では、掘削時において、掘削バケット9の底面部32と地面との接触圧を低減することができ、掘削抵抗を低減することができる。
(掘削バケットの壁面抵抗力及び押し込み量)
次に、本実施の形態の掘削バケットの壁面抵抗力と押し込み力について例をあげて以下に説明する。
図9は、リップ部35が水平状態になるように配置された本実施の形態の掘削バケット9の側面図である。本実施の形態の一例である実施例1の掘削バケットでは、図9に示す掘削バケット9におけるリップ角θが64°、リスト半径Vが1771mm、バケット深さDが1234mm、第1曲率半径R1が1800mm、第2曲率半径R2が650mmに設定され、バケット容量Vが3.6m3である。
ここで、仮想線S1の長さ(リスト半径V)の0.27倍の長さ(すなわち0.27V)分、リップ部35の先端から仮想線S1に沿った部分をFとする。そして、Fを通る水平線と底面部32が交わる点をG6とする。また、リップ部35の先端部分をG1とする。このG1は、Q2と同じ位置であり、リップ部35の内側の平面部の先端である。G1を通る水平線と、G6を通る水平線の幅Hを5等分し、5等分したそれぞれの水平線と底面部32との交わる点をG1側から順にG2,G3,G4,G5とする。このG1からG6までの領域を掘削領域とする。図9中の拡大図(二点鎖線の円内参照)に示すように、この各点G1〜G6に矢印J方向に力を付加した際の壁面に生じる反力の鉛直方向の成分を壁面抵抗力k1とし、水平方向の成分k2を押し込み力とした。
次に、比較例2の掘削バケット1009についても掘削領域のG1〜G6のポイントにおける壁面抵抗力及び押し込み力の検討を行った。ここで、図10は、比較例2に係る掘削バケット1009の側面図である。比較例2に係る掘削バケット1009は、上記(数5)は満たしているが、リップ角θが62°よりも小さく形成されており、上記(数1)を満たしていない。
図10に示す掘削バケット1009は、バケット本体1021と、リップ部1035と、ツースアダプタ1024と、ブラケット1022と、複数のツース1023とを備える。バケット本体1021は、前面部1031と、底面部1032と、背面部1033と、一対の側面部1034と、を有する。底面部1032は、第1曲面部1041と第2曲面部1042とを有する。第1曲面部1041は、前面部1031とつながっている。ブラケット1022には、アームを取り付けるための孔1038,1039が設けられている。また、図10には、水平状態において最も下方に位置する部分P1003と、第1曲面部1041と第2曲面部1042の接続部P1002と、前面部1031と第1曲面部1041の接続部P1001が示されている。この比較例2の掘削バケット1009は、バケット容量が2.1m3であり、バケット深さは1021mmに設定されている。又、比較例2のリップ角θは52°に形成されている。
図11は、比較例2の掘削バケット1009を、リップ部1035が水平になるように配置した側面図である。図11に示すように、図9と同様に比較例2の掘削バケット1009についても掘削領域を設定し、G1〜G6のポイントを定めた。
更に、図12に示す比較例3の掘削バケットについても同様に検討を行った。図12に示す比較例3に示す掘削バケット2009は、実施の形態の掘削バケット9と異なり、側面視において底面部2032が所定の曲率半径R6を有する1つの曲面部で構成されている。掘削バケット2009は、バケット本体2021と、リップ部2035と、ツースアダプタ2024と、ブラケット2022と、複数のツース2023とを備える。バケット本体2021は、前面部2031と、底面部2032と、背面部2033と、一対の側面部2034と、を有する。底面部2032は、O2002を中心とする曲率半径R6の曲面部によって構成されている。ブラケット2022には、アームを取り付けるための孔2038,2039が設けられている。また、図12には、前面部2031と底面部2032の接続部P2001が示されている。
この比較例3の掘削バケット2009では、リップ角θが54°、バケット深さDが1435に設定されている。
この比較例3の掘削バケット2009に対しても掘削領域のG1〜G6のポイントにおける壁面抵抗力及び押し込み力の検討を行った。
図13は、実施例1,比較例2,比較例3におけるG1〜G6のポイントの壁面抵抗指数のグラフを示す図である。図13では、実線が実施例1を示し、点線が比較例2を示し、一点鎖線が比較例3のデータを示している。尚、図13に示す壁面抵抗指数は、矢印J方向に付加する力を100としたときの変化度合いを示す。
図14は、実施例1,比較例2,比較例3におけるG1〜G6のポイントの押し込み力指数のグラフを示す図である。図14では、実線が実施例1を示し、点線が比較例2を示し、一点鎖線が比較例3のデータを示している。尚、図14に示す押し込み力指数は、矢印J方向に付加する力を100としたときの変化度合いを示す。
図13及び図14に示すように、比較例3では、G2において壁面抵抗力が急に大きくなっており、G4において、押し込み力がゼロになっている。そのため、G5、G6では、押し込み力が反転して抵抗となる。
一方、(数5)を満たす実施例1及び比較例2では、壁面抵抗力及び押し込み力ともに滑らかに変化しており、好適である。
このように、本実施の形態の掘削バケット9では、底面部32が第1曲面部41及び第2曲面42を有することにより、底面部が1つの曲面部で構成される比較例7と比べて、壁面抵抗力及び押し込み力ともに滑らかに変化しており好適である。
すなわち、本実施の形態の掘削バケット9は、(数5)を満たすことにより好適な壁面抵抗及び押し込み力を得ることが出来る。
(掘削バケットのリップ角θ)
図15は、本実施の形態の一例としてリップ角を62度以上にした掘削バケットと、比較例2の掘削バケットを重ねて示した図である。本実施の形態の一例の掘削バケット9が実線で示されており、比較例2の掘削バケット1009が二点鎖線で示されている。また、比較例2の掘削バケット1009における基準平面がS1003と示されており、リスト半径を示す仮想線がS1001で示されている。また、比較例のバケット深さを示す仮想線がS1004で示されている。
図15に示すように、本実施の形態の一例の掘削バケット9のリップ角θ1は、比較例2の掘削バケット1009のリップ角θ1001よりも大きく形成されている。このため、本実施の形態の一例の掘削バケット9は、比較例2の掘削バケット1009に比べて底面部32の湾曲が大きくなり、仮想線S4,S1004に示すようにバケット深さDを深くすることが出来る。従って、本実施の形態の一例の掘削バケット9では、比較例2の掘削バケット1009とバケット幅Z及びバケット底幅Yが同じであっても、バケット容量Vを増大することが出来る。
ここで、下記(表1)に示すように、本実施の形態の実施例2として掘削バケット9のリップ角を62°に形成した場合、バケット容量を2.3m3とすることが出来る。一方、比較例4として、リップ角を58,9°に形成した場合、パケット容量Vは2.1m3となる
Figure 0005566542
このように、リップ角θを62°以上に設定することによって従来の掘削バケットよりもバケット容量を増大することが可能となる。
次に、リップ角θを62°から順に大きく形成した場合について説明する。実施例3,4,5の掘削バケットとしてリップ角θを68°,70°,72°としたもの、及び比較例5,6,7の掘削バケットとしてリップ角θを64°,76°,78°としたものを用いた。それぞれの掘削バケットについて、図6及び図8で示したようなアーム8(図1参照)を移動させながら掘削バケットを移動させた場合の出っ張り量と、掘削抵抗指数について以下の(表2)に示す。尚、下記の掘削溝深さとは、地面を掘削した際の地表面から最も深い位置までの深さのことである。又、出っ張り量は、図8で示したMの部分のように軌跡T101から出っ張っている量のことである。
Figure 0005566542
又、この表2の結果をグラフにして図16に示す。掘削抵抗指数は、出っ張りがないときの掘削抵抗を100としたときの掘削抵抗の変化度合いを示す。図16に示すように、リップ角θが72°よりも大きくなると、出っ張りが出現し、掘削抵抗指数が大きくなることが分かる。
このことから、本実施の形態の掘削バケット9のように、リップ角θを72°以下に設定することによって掘削抵抗の増大を防ぐことが出来ることがわかる。
以上のように、本実施の形態では、(数5)を満たし、更に(数1)を満たすことにより、良好な壁面抵抗及び押し込み力を有し、出っ張りを出現させず、掘削抵抗の増加を生じず、バケット容量を増加することが出来る。
(他の実施例)
次に、上記実施の形態で述べた掘削バケット9の各寸法について、上記(数1)〜(数5)の全てを満たす寸法の具体例を挙げる。
(実施例6)
リップ角θを63.4°、リスト半径Vを1608mm、バケット深さDを1151mm、ブラケット幅Wを371mm(0.371m)、バケット幅Zを1560mm、第1曲率半径R1を1800mmと設定し、バケット容量Vを2.3m3とすることが出来る。尚、このとき、第2曲率半径R2を400mmと設定し、バケット底幅Yを1271mmと設定することが出来る。
(実施例7)
リップ角θを70.7°、リスト半径Vを2157mm、バケット深さDを1424mm、ブラケット幅Wを371mm(0.371m)、バケット幅Zを1715mm、第1曲率半径R1を1700mmと設定し、バケット容量Vを3.9m3とすることが出来る。尚、このとき、第2曲率半径R2を500mmと設定し、バケット底幅Yを1373mmと設定することが出来る。
<特徴>
(1)
上記実施の形態の掘削バケット9は、図3に示すように、油圧ショベル100のアーム8に取り付けられる掘削バケット9であって、バケット本体21と、リップ部35と、ブラケットと切刃部とを備える。バケット本体21は、側面視において曲率半径の異なる2つの曲面部41、42を持つ底面部32と、底面部32に繋がっている背面部33と、底面部32と背面部33とに囲まれた空間の側方を覆う一対の側面部34と、を有する。リップ部35は、バケット本体21において背面部33の反対側に位置する縁部に固定される。ブラケット22は、アーム8に取り付けるための取付ピンが通される孔38を有し、背面部33に固定される。ツース23(切刃部の一例)は、リップ部35に固定される。側面視において、ブラケット22の孔の中心とリップ部35の先端とを結んだ仮想線S1の長さをリスト半径とする。側面視において、仮想線S1に対して垂直な仮想線から底面部32までの線分のうち最も長い線分を第2仮想線S4とし、その長さをバケット深さとする。側面視において、リップ部35と仮想線S1によって形成される角の大きさをリップ角とする。リスト半径をV、バケット深さをD、リップ角をθとした場合、62°≦θ≦72°及び0.7≦D/V≦0.8を満たす。
リップ角θを62°以上にすることで、底面部の湾曲を大きくし、バケット深さを深くすることが出来るため、従来の掘削バケットと同じ幅であっても容量の増大化を図ることが出来る。このように掘削バケット9の幅を変更せずに容量を増やすことが出来るため、アーム8への負担を抑制しつつ、容量の増加を図ることが可能となる。
また、掘削の際に掘削バケット9はブラケット22の孔38を中心として回動するが、リップ角θを72°よりも大きくした場合、ツース23の先端の軌跡よりも底面部32が下方に突出し掘削抵抗が大きくなる。更に、リップ角θを72°よりも大きくすると底面部の湾曲が大きくなるため、掘削した土の排土性を確保し難くなる場合がある。
本実施の形態の掘削バケット9では、リップ角θを72°以下とすることによって、図6に示すように、ツース23の先端の軌跡よりも底面部32が下方に突出しないようにすることが可能となり、掘削抵抗を低減することが出来る。更に、本実施の形態の掘削バケット9は、排土性も確保することが出来る。
また、リップ角θを調整することによって従来よりもバケット容量の増大化を図っているため、本実施の形態の掘削バケットは、従来の掘削バケットとリスト半径を同じ長さに設定することが出来る。リスト半径によって油圧ショベルの本体側の制御値が設定されているため、制御値を変更することなく、容易に本実施の形態の掘削バケットに付け替えることが出来る。
更に、バケット深さD/リスト半径Vを0.7以上とすることによってバケット深さDがより深くなり、従来よりも容量の増大化を図ることが出来る。一方、バケット深さD/リスト半径Vが0.8よりも大きくなると、リスト半径Vに対してバケット深さDが深くなりすぎ排土性が確保し難くなる場合や、掘削抵抗が大きくなる場合がある。このため、バケット深さD/リスト半径Vを0.8以下とすることにより掘削抵抗を低減しつつ排土性を確保することが出来る。
(2)
上記実施の形態の掘削バケット9は、掘削バケットの幅(バケット幅)をZとした場合、0.73≦D/Z≦0.83が満たされる。
バケット深さ/バケット幅の値が大きくなると、バケット幅に対するバケット容量を大きくすることができる。すなわち、バケット深さ/バケット幅の値を0.73以上とすることで、従来の掘削バケットと同一の幅であっても従来よりもバケット容量を大きくすることが出来る。また、バケット深さ/バケット幅の値を0.83よりも大きくすると、バケット幅に対するバケット深さが深くなりすぎ排土性が確保し難くなる場合や、掘削抵抗が大きくなる場合がある。そのため、バケット深さ/バケット幅の値を0.83以下とすることにより掘削抵抗を低減しつつ排土性を確保することが出来る。
(3)
上記実施の形態の油圧ショベル(作業車両の一例)は、車両本体1と、車両本体1に付けられるブーム7と、ブーム7に取り付けられるアーム8と、アーム8に取り付けられる掘削バケット9と、を備える。
これにより、掘削バケットの幅を変更せずに容量を増やすことが出来るため、アーム8への負担を抑制しつつ、容量の増加を図ることが可能となる。
<他の特徴>
尚、上記実施の形態の掘削バケット9では、図5に示すようにブラケット22は、背面部33から外側に向けて突出するように形成された2つの対向する取付部22aを有している。2つの取付部22aの間にアーム8の先端が取り付けられている。2つの取付部22aの間隔をブラケット幅とし、ブラケット幅をW(m)、掘削バケットの容量をV(m3)とした場合、6≦V/W≦11を満たしている。
ブラケット幅Wは油圧ショベルの大きさによって決まっており、バケット容量/ブラケット幅の値が6以上となることにより、従来よりも容量の大きい掘削バケットを油圧ショベルに取り付けることが出来る。又、バケット容量/ブラケット幅の値が11よりも大きくする場合、バケット幅を一定の幅に保つと、バケット深さが深くなりすぎ排土性が確保し難くなる場合や、掘削抵抗が大きくなる場合がある。そのため、バケット容量/ブラケット幅の値を11以下とすることにより掘削抵抗を低減しつつ排土性を確保することが出来る。
本発明の掘削バケットは、アームへの負担を抑制しつつ、容量の増加を図ることが可能な効果を有し、油圧ショベル等の作業車両として有用である。
1 車両本体
7 ブーム
8 アーム
9 掘削バケット
21 バケット本体
22 ブラケット
22a 取付部
23 ツース(切刃部の一例)
24 ツースアダプタ
31 前面部
32 底面部
33 背面部
34 側面部
35 リップ部
38 第1孔(孔の一例)
39 第2孔
41 第1曲面部
42 第2曲面部
100 油圧ショベル(作業車両の一例)

Claims (3)

  1. 作業車両のアームに取り付けられる掘削バケットであって、
    側面視において曲率半径の異なる2つの曲面部を持つ底面部と、前記底面部に繋がっている背面部と、前記底面部と前記背面部とに囲まれた空間の側方を覆う一対の側面部と、を有するバケット本体と、
    前記バケット本体において前記背面部の反対側に位置する縁部に固定されるリップ部と、
    前記アームに取り付けるための取付ピンが通される孔を有し、前記背面部に固定されるブラケットと、
    前記リップ部に固定される切刃部と、
    を備え、
    側面視において、前記ブラケットの前記孔の中心と前記リップ部の先端とを結んだ第1仮想線の長さをリスト半径とし、
    側面視において、前記第1仮想線に対して垂直な前記第1仮想線から前記底面部までの線分のうち最も長い線分を第2仮想線とし、その長さをバケット深さとし、
    側面視において、前記リップ部と前記第1仮想線によって形成される角の大きさをリップ角とし、
    前記リスト半径をV、前記バケット深さをD、前記リップ角をθとした場合
    62°≦θ≦72°及び0.7≦D/V≦0.8を満たす、
    掘削バケット。
  2. 前記掘削バケットの幅をZとした場合、
    0.73≦D/Z≦0.83を満たす、
    請求項1に記載の掘削バケット。
  3. 車両本体と、
    前記車両本体に取り付けられるブームと、
    前記ブームに取り付けられるアームと、
    前記アームに取り付けられる請求項1又は2に記載の掘削バケットと、
    を備える作業車両。
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