JP5566392B2 - トリテルペノイド2−デオキシグリコシド、その調製方法、および医薬としてのその使用 - Google Patents

トリテルペノイド2−デオキシグリコシド、その調製方法、および医薬としてのその使用 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本発明は、トリテルペノイド2−デオキシグリコシド、その調製方法、および医薬としてのその使用に関する。
〔背景技術〕
五環系および四環系テルペノイドは、広範な生物活性を示す天然物質群(イソプレノイド)の一部を形成している(Dzubak, P.; Hajduch, M.; Vydra, D.; Hustova, A.; Kvasnica, M.; Biedermann, D.; Markova, L.; Urban, M.; Sarek, J. Nat. Prod. Rep. 2006, 23, 394)。優れたin vitro細胞傷害活性を示す物質は、例えば、ベツリン酸に属している。いくつかのトリテルペノイド誘導体の細胞傷害活性が、特許文献において言及されている(Hajduch M., Sarek J.: Triterpenoid derivates. PCT Int. Patent Appl. WO0190136, 23 May 2001; Hajduch M., Sarek J.: Triterpenoid derivates. PCT Int. Patent Appl. WO0190046, 23 May 2001; Hajduch M., Sarek J.: Triterpenoid derivates. PCT Int. Patent Appl. WO0190096, 23 May 2001)。
これまでのところ、わずかなテルペン2−デオキシグリコシドのみが合成された。まず、これらは、NIS(N−ブロモコハク酸イミド)との反応によって調製された。この反応においては、形成された2−デオキシ−2−ヨードグリコシドは、10%Pd/Cとの反応によってアセチル化された2−デオキシグリコシドを生じるか、またはメタノールKOH溶液と反応して、遊離の2−デオキシグリコシドを生じた(Flekheter, O. B.; Baltina, L. A.; Vasileva, E. V.; Tolstikov, G. A.: Russ. Chem. Bull. 1996, 45, 2993)。
最近では、テルペン2−デオキシグリコシドは、H+ サイクルにおける陽イオン交換体(katex)と、アセトニトリルおよびジクロロメタンの混合物における臭化リチウムとを用いることによって調製された(Flekheter, O. B.; Baltina, L. A.; Tolstikov, G. A.: J. Nat. Prod. 2000, 63, 992)。この反応は、トリエチルアミンによって急冷され、その後メタノールKOHによる脱アセチル化が続く。グリカールが用いられる場合に、2−デオキシグリコシドのα−アノマーが形成される。
いくつかの天然の2−デオキシグリコシド、並びに合成されたオレアナン、ルパンおよびウルサンヒドロキシ誘導体は、これら2つの方法によって既に調製された。オレアナン誘導体は、例えば、グリシルレチン酸誘導体の2−デオキシグリコシド(Flekheter, O. B.; Baltina, L. A.; Vasileva, E. V.; Tolstikov, G. A.: Russ. Chem. Bull. 1996, 45, 2993)、アロベツリン2−デオキシグルコシド(allobetuline 2-deoxy glucoside)であり(Baltina, L. A.; Flekheter, O. B.; Vasiljieva, E. V.: Mendeleev Commun. 1996, 6, 63)、ルパン誘導体の中では、ベツリン−28−アセテート−2−デオキシ−L−アラビノシドが掲載されているかもしれない(Flekheter, O. B.; Baltina, L. A.; Tolstikov, G. A.: J. Nat. Prod. 2000, 63, 992)。また、アセチル化されたコレステロール2−デオキシグルコシドの調製も公開された(Bollit, V.; Miostovski, C.; Lee, S. G.; Falck, J. R.: J. Org. Chem. 1990, 55, 5812)。
特許出願Sarek, J. et al.: WO2008/037226は、シクロデキストリンとトリテルペノイド誘導体、すなわち、優れた生体利用効率を示す特にいくつかの2−デオキシグリコシドとの包接体(inclusion complexes)を含有している可溶性の製剤の調製について教示しているが、そのような化合物の活性については全く記載していない。
本発明は、細胞傷害活性を有している新規のトリテルペノイド2−デオキシグルコシドを提供する。
〔発明の開示〕
本発明の目的は、医薬として使用されるための、下記一般式I
Figure 0005566392
のトリテルペノイド2−デオキシグリコシドであって、
− “a”が一重結合(s)である場合に“b”が二重結合(d)あり、そして“b”が一重結合(s)である場合に“a”が二重結合(d)である;
− “a”が一重結合(s)である場合にR4 がCH3 であり、そして“a”が二重結合(d)である場合にR4 がCH2 である;
− X2 がC=Oであり且つX3 がCH2 である場合に、“a”が一重結合(s)であり且つ“b”が二重結合(d)である;
− X2 がC=Oであり且つX3 がC=Oである場合に、“a”が一重結合(s)であり且つ“b”が二重結合(d)である;
− X1 およびR2 の少なくとも1つが2−デオキシグリコシルを含んでいる
という条件で、
上記一般式Iにおいて、“a”および“b”は、それぞれ二重結合(d)または一重結合(s)であり;
2 は、COOH、COOCH2 6 5 、COO(CH2 n CH3 (n=0〜10(好ましくは、0または1))、およびCH2 OR2a からなる群より選択され;
3 はCH3 またはCHOであり;
4 はCH3 またはCH2 であり;
1 はCHOR1 またはC=Oであり;
2 、X3 は独立してCH2 またはC=Oであり;
1 は、アセチル(Ac)、2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシGal)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシAc3 Gal)、2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシGlc)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc3 Glc)、4,6−ジ−O−アセチル−3−ブロモ−2,3−ジデオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシBrAc2 Glc)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc6 Lac)、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシLac)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc6 Mal)、4−(α−D−グルコピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシMal)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアー(Ferrier)Ac5 Lac)、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーLac)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAc5 Mal)、4−(α−D−グルコピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーMal)、3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−L−ラムノシル(2−デオキシAc2 Rha)、2−デオキシ−α−L−ラムノシル(2−デオキシRha)、4−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−3−ブロモ−α−L−ラムノシル(2−デオキシAcBrRha)、4−O−アセチル−2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAcRha)、2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーRha)および水素からなる群より選択され;
2a は、2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシGal)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシAc3 Gal)、2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシGlc)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc3 Glc)、4,6−ジ−O−アセチル−3−ブロモ−2,3−ジデオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシBrAc2 Glc)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc6 Lac)、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシLac)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc6 Mal)、4−(α−D−グルコピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシMal)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAc5 Lac)、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーLac)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAc5 Mal)、4−(α−D−グルコピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーMal)、3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−L−ラムノシル(2−デオキシAc2 Rha)、2−デオキシ−α−L−ラムノシル(2−デオキシRha)、4−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−3−ブロモ−α−L−ラムノシル(2−デオキシAcBrRha)、4−O−アセチル−2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAcRha)、2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーRha)および水素からなる群より選択される
ことを特徴とするトリテルペノイド2−デオキシグリコシドである。
上記限定“X1 およびR2 の少なくとも1つが2−デオキシグリコシルを含んでいる”とは、X1 がC=Oである場合に、R2 がCH2 OR2a (R2a は2−デオキシグリコシルである。)であり、そしてR2 がCH2 OR2a (R2a は2−デオキシグリコシルである。)以外の意味を有している場合に、X1 が必ずCHOR1 (R1 は2−デオキシグリコシルである。)であることを意味すると解釈されるべきである。
本明細書において、上記用語“2−デオキシグリコシル”は、2−デオキシGal、2−デオキシAc3 Gal、2−デオキシGlc、2−デオキシAc3 Glc、2−デオキシBrAc2 Glc、2−デオキシAc6 Lac、2−デオキシLac、2−デオキシAc6 Mal、2−デオキシMal、フェリアーAc5 Lac、フェリアーLac、フェリアーAc5 Mal、フェリアーMal、2−デオキシAc2 Rha、2−デオキシRha、2−デオキシAcBrRha、フェリアーAcRha、フェリアーRhaから選択される基を指す。
2 およびX3 の両方が同時にCH2 ではない場合に、特に有利である。
本発明の目的は、さらに、特に、腫瘍疾患および病的な増殖を伴う疾患、好ましくは、白血病、肺癌、乳癌、結腸直腸癌および神経膠芽細胞腫の治療における医薬として使用されるための一般式Iの化合物である。
本発明の目的は、さらに、腫瘍疾患および病的な増殖を伴う疾患、好ましくは、白血病、肺癌、乳癌、結腸直腸癌および神経膠芽細胞腫の治療のための医薬の製造における一般式Iの化合物の、使用である。
本発明の他の目的は、腫瘍疾患および病的な増殖を伴う疾患、好ましくは、白血病、肺癌、乳癌、結腸直腸癌および神経膠芽細胞腫を治療するための薬学的組成物であり、少なくとも1つの一般式Iの化合物と薬学的に許容され得るキャリアとを含有している。
一般式Iの化合物は、腫瘍疾患および病的な増殖を伴う疾患からなる群から選択される疾患に罹患している哺乳類を、一般式Iの化合物を当該哺乳類に投与することによって治療する方法において用いられてもよい。
本発明の目的は、さらに、一般式Iの化合物の調製する方法であり、以下の工程:
(a)下記一般式IIのトリテルペンヒドロキシ誘導体を、アセチル化されたグリカール(グルカール、ガラクタール、ラムナール、ラクタール、マルタール)と、無水ニトリル溶媒中、好ましくはアセトニトリルまたはベンゾニトリル中において、H+ サイクルにおける陽イオン交換体、ハロゲン化物(好ましくは、臭化リチウム)、および分子篩(好ましくは、分子篩4A)の存在下において反応させて、アセチル化されたトリテルペノイド2−デオキシグリコシドを生じさせる工程であって、
Figure 0005566392
− “a”が一重結合(s)である場合に“b”が二重結合(d)あり、そして“b”が一重結合(s)である場合に“a”が二重結合(d)である;
− “a”が一重結合である場合にR4 がCH3 であり、そして“a”が二重結合である場合にR4 がCH2 である;
− X2 がC=Oであり且つX3 がCH2 である場合に、“a”が一重結合(s)であり且つ“b”が二重結合(d)である;
− X2 がC=Oであり且つX3 がC=Oである場合に、“a”が一重結合(s)であり且つ“b”が二重結合(d)である;
− R2 がCH2 OHではない場合に、X1 がCHOR1 であり且つおよびR1 が水素である
という条件で
上記一般式IIにおいて、“a”および“b”は、それぞれ二重結合(d)または一重結合(s)であり;
2 はCOO(CH2 n CH3 (n=0〜10(好ましくは、0または1))、COOCH2 6 5 、COOHまたはCH2 OHであり;
3 はCH3 またはCHOであり;
4 はCH3 またはCH2 であり;
1 はCHOR1 またはC=Oであり;
2 、X3 は独立してCH2 またはC=Oであり;
1 はアセチル(Ac)または水素である、工程、ならびに
(b)必要に応じて、工程(a)において形成された、アセチル化されたトリテルペノイド2−デオキシグリコシドを、無水アルコールにおけるナトリウムアルコラートとの処理、好ましくは、メタノーまたはメタノールおよびエタノールの混合物におけるナトリウムメタノラートとの処理によるZemplenの脱アセチル化によって、脱アセチル化する工程
を包含していることを特徴とする方法である。
2−デオキシグリコシドのα−アノマーのみを生じることが、上述した工程の利点である。この反応は、穏やかな条件下において実行され、そして反応混合物を調製することも容易である。
本発明の他の目的は、下記一般式Ia
Figure 0005566392
のトリテルペノイド2−デオキシグリコシドであって、
− “a”が一重結合(s)である場合に“b”が二重結合(d)あり、そして“b”が一重結合(s)である場合に“a”が二重結合(d)である;
− “a”が一重結合(s)である場合にR4 がCH3 であり、そして“a”が二重結合(d)である場合にR4 がCH2 である;
− X2 がC=Oであり且つX3 がCH2 である場合に、“a”が一重結合(s)であり且つ“b”が二重結合(d)である;
− X2 がC=Oであり且つX3 がC=Oである場合に、“a”が一重結合(s)であり且つ“b”が二重結合(d)である;
− X1 およびR2 の少なくとも1つが2−デオキシグリコシルを含んでいる;
− R2 がCOO(CH2 n CH3 (n=0または1)である場合に、R1 が2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシGal)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシAc3 Gal)、2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシGlc)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc3 Glc)ではない
という条件で
上記一般式Iaにおいて、“a”および“b”は、それぞれ二重結合(d)または一重結合(s)であり;
2 は、COOH、COOCH2 6 5 、COO(CH2 n CH3 (n=0〜10(好ましくは、0または1))、およびCH2 OR2a からなる群より選択され;
3 はCH3 またはCHOであり;
4 はCH3 またはCH2 であり;
1 はCHOR1 またはC=Oであり;
2 、X3 は独立してCH2 またはC=Oであり;
1 は、アセチル(Ac)、2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシGal)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシAc3 Gal)、2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシGlc)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc3 Glc)、4,6−ジ−O−アセチル−3−ブロモ−2,3−ジデオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシBrAc2 Glc)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc6 Lac)、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシLac)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc6 Mal)、4−(α−D−グルコピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシMal)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAc5 Lac)、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーLac)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAc5 Mal)、4−(α−D−グルコピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーMal)、3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−L−ラムノシル(2−デオキシAc2 Rha)、2−デオキシ−α−L−ラムノシル(2−デオキシRha)、4−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−3−ブロモ−α−L−ラムノシル(2−デオキシAcBrRha)、4−O−アセチル−2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAcRha)、2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーRha)および水素からなる群より選択され;
2a は、2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシGal)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル(2−デオキシAc3 Gal)、2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシGlc)、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc3 Glc)、4,6−ジ−O−アセチル−3−ブロモ−2,3−ジデオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシBrAc2 Glc)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc6 Lac)、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシLac)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシAc6 Mal)、4−(α−D−グルコピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル(2−デオキシMal)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAc5 Lac)、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーLac)、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAc5 Mal)、4−(α−D−グルコピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーMal)、3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−L−ラムノシル(2−デオキシAc2 Rha)、2−デオキシ−α−L−ラムノシル(2−デオキシRha)、4−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−3−ブロモ−α−L−ラムノシル(2−デオキシAcBrRha)、4−O−アセチル−2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーAcRha)、2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル(フェリアーRha)および水素からなる群より選択される
ことを特徴とするトリテルペノイド2−デオキシグリコシドである。
本発明の他の目的は、少なくとも1つの一般式Iaの化合物と薬学的に許容され得るキャリアとを含有している薬学的組成物である。
投与の適切な方法は、一般に、経口、直腸、局所の脈管(vasal local)(眼球、口腔および舌下を包含している)、膣および非経口(皮下、筋肉内、硝子体内、静脈内、皮内、くも膜下腔および硬膜外を包含している)である。投与の好ましい方法は、医師にとって公知の考慮すべき事項の中でも特に、患者の条件、治療計画および疾患の局在によって決まる。
治療学的な調製品は、好ましくは0.1〜95%の活性物質を含有している。一方で、一回の投与は、好ましくは20〜90%の活性物質を含有し、そして、単回投与の適用が予定されていない場合の投与は、好ましくは0.1〜20%の活性物質を含有している。一回の投与の形態は、例えば、被覆された錠剤、錠剤、アンプル剤、注射、バイアル、坐薬またはカプセルである。他の適用形態は、例えば、軟膏、クリーム、チンキ剤、スプレー、散布等である。本発明の薬学的組成物は、当業者に公知の従来の方法、例えば、混合、溶解または凍結乾燥によって調製される。
薬学的に許容され得るキャリアは、この目的のために一般的に用いられる、溶媒、充填剤、緩衝剤、安定化剤、軟膏の基剤、固体のキャリア(単糖類、デンプン、ケイ酸塩、バイオポリマー等)等の物質であってもよい。
本発明に係る薬学的組成物の好ましい実施形態において、一般式の化合物は、シクロデキストリンおよび他の薬学的に許容され得る添加物を有する包接化合物(inclusion compound)の形態で有り得る(WO2008/037226に記載された工程による。)。この製剤は、特に、水性溶液の形態または凍結乾燥された粉末の形態にて、特に、経口または静脈内投与のために用いられてもよい。
〔発明の実施例〕
融点は、コフラーブロックにて測定し、補正は行なわなかった。
Varian UNITYINOVA−400(399.95MHzにおける1 H、100.58MHzにおける13 C)を、脱アセチル化された2−デオキシグリコシドにCD3 ODを添加した場合の、CDCl3 溶液におけるNMRスペクトルを測定するために用いた。13 C NMRスペクトルにおける化学シフトは、δ(CDCl3 )=77.00ppmを参照した。13 C NMRスペクトルにおける信号の多様性を、DEPTスペクトルから決定した。化学シフトは、四捨五入して小数点第二位までとし、Hz単位における相互作用定数は、四捨五入して小数点第一位までとした。
特定の旋光度を、偏光計AUTOMATIC POLARIMETER,Autopol III(Rudolph research, Flanders, New Jersey)にて、クロロホルム中で測定した。
反応の経過および試料の純度は、フォイルKieselgel 60 F254 (Merck)におけるTLC(薄層クロマトグラフィー)によって観察した。TLCフォイルの検出は、まずUV光線(モデルUVS−54;254nm)によって行ない、その後10%硫酸を吹き付け、そして110〜200℃に加熱することによって行なった。
用いたHPLC(高速液体クロマトグラフィー)システムは、以下の構成を有していた:高圧ポンプGilson(モデル321−322)、分取HPLCカラム(50×250mm,sorbent Biospher Si 120,7μm)、RS−232を介してPCプログラムChromulan 1.20および自動画分回収器Gilson(モデル206)と接続された屈折率検出器IOTA 2(Precision Instruments)。
本明細書において用いた、一般式Iの化合物の表記法の概略:
Figure 0005566392
実施例1
アセチル化されたガラクトシド 1aの調製
無水アセトニトリル(6ml)におけるヒドロキシケトン 4(110mg;0.2mmol)の溶液に対して、D−ガラクタール(0.25mmol)の酢酸塩、分子篩4A(100mg)、臭化リチウム(150mg)およびH+ −サイクルにおけるAmberlyst(登録商標)15(180mg)を添加した。反応混合物を、室温にて、12時間にわたって攪拌した。反応の経過を、TLCによって観察した。反応混合物を、その後、珪藻土層を通してろ過し、そしてカラムをエチルアセテートを用いて洗浄した。ろ液を、水を用いて希釈し、エチルアセテートを用いて抽出し、そして有機相を回転真空ポンプ(RVO)を用いて蒸発させた。蒸発残留物を、クロロホルムに溶解し、そして溶液をシリカゲルの短いカラムに対して注いだ(エチルアセテートによって溶出)。溶出液を、RVOを用いて蒸発させた。粗生成物を、その後、移動相として5:4の体積比におけるエチルアセテートとヘキサンとの混合物を用いてHPLCによって分離した。t−BuOHからの凍結乾燥によって、白色の凍結乾燥物1a(33mg;20%)を得た。[α]+23.3×10-1 deg cm2 -1 (c=0.41g/100ml)
13C NMR: 15.88 (C27), 16.50 (C24), 16.73 (C26), 16.83 (C25), 18.08 (C6), 20.00 (C29), 20.52 (C30), 20.71 (AcO: CH3 4), 20.76 (AcO: CH33), 20.83 (AcO: CH3 2), 21.28 (C11), 21.29 (AcO: CH3 1), 23.58 (C2), 25.14 (C20), 27.36 (C15), 27.77 (C12), 27.88 (C23), 29.96 (C2’), 32.03 (C16), 34.74 (C7), 37.09 (C10), 37.72 (C4), 38.52 (C1), 41.32 (C8), 42.74 (C13), 45.52 (C14), 46.06 (C17), 48.14 (C22), 50.90 (C9), 55.37 (C5), 62.14 (C6’), 65.35 (C3’), 65.98 (C4’), 66.82 (C5’), 70.81 (C28), 80.66 (C3), 97.77 (C1’), 146.35 (C19), 169.96 (AcO: C=O 4), 170.23 (AcO: C=O 3), 170.42 (AcO: C=O 2), 170.98 (C18), 172.48 (AcO: C=O 1), 208.24 (C21)
Figure 0005566392
実施例2
アセチル化されたグルコシド 1bおよび1cの調製
ベンゾニトリル(60ml)におけるヒドロキシケトン 4(1.00g;2mmol)の溶液に対して、3,4,6−トリ−O−アセチル−D−グルカール(640mg,2.4mmol)、分子篩4A(1.00g)、臭化リチウム(1.46g)およびAmberlyst(登録商標)15(1.80g)を添加した。反応混合物を、室温にて、12時間にわたって攪拌した。反応の経過を、TLCによって観察した。反応混合物を、その後、珪藻土を通してろ過し、このろ過用担体をエチルアセテートを用いて洗浄した。ろ液を、水(2×30ml)と一緒にシェイクした。有機相を水と混合し、そしてエマルジョンを、有機相caの体積が10mlになるまでRVOを用いて蒸発させた。エマルジョンを分離漏斗において分離した。反応混合物を、移動相として11:8の体積比におけるエチルアセテートとヘキサンとの混合物を用いてHPLCによって分離した。凍結乾燥によって、白色の2−デオキシ−3,4,6−トリ−O−アセチル−α−D−グルコシド 1b(172mg;11%)および2,3−ジデオキシ−4,6−ジ−O−アセチル−3−ブロモ−α−D−グルコシド 1c(203mg;13%)を得た。1b:[α]+11.8×10-1 deg cm2 -1 (c=0.41g/100ml);1c:[α]−3.7×10-1 deg cm2 -1 (c=0.43g/100ml)
13C NMR 1b: 15.76 (C27), 16.27 (C24), 16.62 (C26), 16.62 (C25), 17.89 (C6), 19.74 (C29), 20.23 (C30), 20.48 (AcO: CH3 4), 20.54 (AcO: CH33), 20.67 (AcO: CH3 2), 21.07 (AcO: CH3 1), 21.09 (C11) 23.37 (C2), 24.93 (C20), 27.16 (C15), 27.55 (C12), 27.67 (C23), 31.91 (C16), 34.28 (C2’), 34.28 (C7), 36.92 (C10), 37.57 (C4), 38.32 (C1), 41.18 (C8), 42.63 (C13), 45.43 (C14), 45.87 (C17), 47.91 (C22), 50.72 (C9), 55.18 (C5), 62.06 (C6’), 68.00 (C3’), 68.79 (C4’), 68.99 (C5’), 70.76 (C28), 80.87 (C3), 97.18 (C1’), 146.16 (C19), 170.09 (AcO: C=O 4), 170.22 (AcO: C=O 3), 170.95 (AcO: C=O 2), 171.46 (C18), 173.53 (AcO: C=O 1), 209.05 (C21)
13C NMR 1c: 15.80 (C27), 16.34 (C24), 16.66 (C26), 16.69 (C25), 17.92 (C6), 19.74 (C29), 20.41 (C30), 20.56 (AcO: CH3 3), 20.61 (AcO: CH32), 21.14 (AcO: CH3 1), 21.12 (C11) 23.41 (C2), 24.99 (C20), 27.23 (C15), 27.62 (C12), 27.72 (C23), 32.13 (C16), 34.60 (C7), 36.96 (C10), 37.61 (C4), 38.36 (C1), 40.33 (C2’), 41.20 (C8), 42.55 (C13), 45.28 (C3’), 45.42 (C14), 45.87 (C17), 48.01 (C22), 50.74 (C9), 55.22 (C5), 62.37 (C6’), 69.61 (C4’), 70.66 (C28), 71.11 (C5’), 80.84 (C3), 97.30 (C1’), 146.32 (C19), 169.72 (AcO: C=O 3), 170.95 (AcO: C=O 2), 171.41 (C18), 172.99 (AcO: C=O 1), 208.87 (C21)
Figure 0005566392
実施例3
アセチル化されたガラクトシド2bの調製
無水アセトニトリル(30ml)におけるヒドロキシメチルエステル 2a(500mg;1mmol)の溶液に対して、D−ガラクタール(1.2mmol)の酢酸塩、分子篩4A(500mg)、臭化リチウム(730mg)およびH+ −サイクルにおけるAmberlyst(登録商標)15(900mg)を添加した。反応混合物を、室温にて、12時間にわたって攪拌した。反応の経過を、TLCによって観察した。反応混合物を、その後、珪藻土層を通してろ過し、そしてカラムをエチルアセテートを用いて洗浄した。ろ液を、水を用いて希釈し、エチルアセテートを用いて抽出し、そして有機相をRVOを用いて蒸発させた。蒸発残留物を、クロロホルムに溶解し、そして溶液をシリカゲルの短いカラムに対して注いだ(エチルアセテートによって溶出)。溶出液を、RVOを用いて蒸発させた。粗生成物を、その後、HPLCによって分離した。白色の凍結乾燥物(t−BuOH)2bを得た(360mg;47%)。[α]+38.9×10-1 deg cm2 -1 (c=0.52g/100ml)
13C NMR: 15.89 (C27), 16.31 (C24), 16.64 (C26), 16.76 (C25), 18.14 (C6), 19.98 (C29), 20.10 (C30), 20.73 (AcO: CH3 3), 20.77 (AcO: CH32), 20.90 (AcO: CH3 1), 21.19 (C11), 21.96 (C2), 25.08 (C20), 27.64 (C12), 28.50 (C23), 29.08 (C15), 30.73 (C2’), 33.66 (C16), 34.89 (C7), 37.12 (C10), 38.40 (C4), 38.51 (C1), 41.27 (C8), 45.15 (C13), 45.16 (C14), 47.60 (C22), 51.11 (C9), 52.48 (COOCH3), 53.05 (C17), 55.74 (C5), 62.47 (C6’), 66.39 (C3’), 66.75 (C4’), 67.02 (C5’), 82.63 (C3), 93.64 (C1’), 145.66 (C19), 170.10 (AcO: C=O 3), 170.33 (AcO: C=O 2), 170.43 (AcO: C=O 1), 171.83 (C18), 174.83 (C28), 207.29 (C21)
Figure 0005566392
実施例4
遊離のガラクトシド 3aの調製
アセチル化された2−デオキシグリコシド 2b(200mg;0.26mmol)を、重量で無水メタノールの5倍以上に溶解し、そして、触媒量のナトリウム(5mg)を溶液に添加した。反応の経過を逆相TLCによって観察した。反応混合物を酢酸によって中和し、そしてRVOを用いて蒸発させた。水を蒸発蒸留物に添加し、そして形成された生成物の沈殿をろ過した。このろ過用担体を水を用いて洗浄した。白色の結晶質の2デオキシガラクトシド 3aを得た(161mg;97%)。[α]+17.2×10-1 deg cm2 -1 (c=0.51g/100ml)
13C NMR: 15.76 (C27), 16.13 (C24), 16.47 (C26), 16.61 (C25), 17.99 (C6), 19.74 (C29), 19.86 (C30), 21.01 (C11), 21.57 (C2), 24.87 (C20), 27.47 (C12), 28.22 (C23), 28.90 (C15), 32.94 (C2’), 33.49 (C16), 36.98 (C10), 37.71 (C7), 38.25 (C4), 38.29 (C1), 41.14 (C8), 45.12 (C14), 45.16 (C13), 47.41 (C22), 50.89 (C9), 52.41 (COOCH3), 53.01 (C17), 55.41 (C5), 62.45 (C6’), 65.34 (C3’), 68.82 (C4’), 69.85 (C5’), 81.42 (C3), 93.30 (C1’), 145.54 (C19), 172.66 (C18), 174.88 (C28), 207.96 (C21)
Figure 0005566392
実施例5
遊離のグルコシド 3bの調製
無水アセトニトリル(30ml)におけるヒドロキシメチルエステル 2a(500mg;1mmol)の溶液に対して、D−ガラクタール(1.2mmol)の酢酸塩、分子篩4A(500mg)、臭化リチウム(730mg)およびH+ −サイクルにおけるAmberlyst(登録商標)15(900mg)を添加した。反応混合物を、室温にて、12時間にわたって攪拌した。反応の経過を、TLCによって観察した。反応混合物を、その後、珪藻土の層を通してろ過し、そしてカラムをエチルアセテートを用いて洗浄した。ろ液を水を用いて希釈し、エチルアセテートを用いて抽出し、そして有機相をRVOを用いて蒸発させた。蒸発残留物を、クロロホルムに溶解し、そして溶液をシリカゲルの短いカラムに対して注いだ(エチルアセテートによって溶出)。溶出液はRVOを用いて蒸発させた。粗生成物を、その後、HPLCによって分離した。このようにして、白色の結晶の形態における2,3−ジデオキシ−3,4−ジ−O−アセチル−3−ブロモ−α−D−グルコシド 2c(245mg;31%)および2−デオキシ−3,4,6−トリ−O−アセチル−α−D−グルコシド 2d(101mg;13%)を得た。アセチル化された2−デオキシグルコシド 2d(60mg;0.08mmol)を、重量で無水メタノールの5倍以上に溶解し、そして、触媒量のナトリウム(5mg)を溶液に添加した。反応を45℃の温度にて行った。反応の経過を逆相TLCによって観察した。反応混合物を酢酸によって中和し、そしてRVOにて蒸発させた。水を蒸発蒸留物に添加し、そして形成された生成物の沈殿をろ過した。このろ過用担体を水を用いて洗浄した。白色の結晶質の2−デオキシグルコシド 3bを得た(39mg;74%)。[α] 0.0×10-1 deg cm2 -1 (c=0.40g/100ml)
13C NMR: 15.74 (C27), 16.09 (C24), 16.45 (C26), 16.59 (C25), 17.97 (C6), 19.72 (C29), 19.84 (C30), 20.99 (C11), 21.57 (C2), 24.86 (C20), 27.46 (C12), 28.24 (C23), 28.89 (C15), 37.62 (C2’), 33.47 (C16), 36.96 (C10), 37.70 (C7), 38.21 (C4), 38.28 (C1), 41.13 (C8), 45.10 (C14), 45.16 (C13), 47.39 (C22), 50.88 (C9), 52.41 (COOCH3), 53.00 (C17), 55.43 (C5), 62.69 (C6’), 68.61 (C3’), 71.92 (C4’), 72.14 (C5’), 81.40 (C3), 93.13 (C1’), 145.51 (C19), 172.71 (C18), 174.87 (C28), 207.99 (C21)
実施例6
in vitro抗腫瘍活性
新規化合物のin vitro抗腫瘍活性を評価するために、正常組織および腫瘍由来の細胞株において細胞傷害性MTT試験を利用した。我々は、いわゆる、K562株(ヒト骨髄性白血病)、K562−tax(タキソール耐性であり、且つ多剤耐性タンパク質PgPを過剰発現しているヒト骨髄性白血病)、CEM(Tリンパ芽球性白血病)、CEM−DNR−bulk(ドキソルビシン耐性であり、トポイソメラーゼIIα阻害剤の標的遺伝子を発現しておらず、且つ多剤耐性タンパク質MRP1を発現しているTリンパ芽球性白血病)、A549株(ヒト肺腺癌)、HT−29株(ヒト結腸直腸腺癌)、MCF−7(ヒト乳腺腺癌、p53野生型)、HCT116 p53wt(ヒト結腸直腸腺癌、野生型p53)、HCT116 p53mut(変異型p53を有しているヒト結腸直腸腺癌)、U87Mg(ヒト神経膠芽細胞腫)を用いた。表現特性、古典的な抗腫瘍剤に対する感受性プロファイルおよび細胞傷害性MTT試験の手法は、繰り返し公開されている(Noskova V. et al., Neoplasma 2002, Sarek J. et al., J. Med. Chem., 2003, Dzubak P. et al., Bioorg. Med. Chem., 2006)。
MTT試験は、以下の手順に従って行った。6つの希釈(250μmol/lの最終濃度、他の5つの濃度は、この溶液を4倍、16倍、64倍、256倍および1024倍希釈することによって得た。)における試験化合物を、培養皿のウェル中の細胞の組織培養に添加した。それぞれの濃度を2連で行なった。細胞懸濁液を、試験化合物を含有している環境中で、37℃、5%CO2 雰囲気および100%湿度にて、72時間にわたってインキュベートした。MTT、すなわち、[3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム臭化物]を、その後、それぞれのウェルに添加し、さらに4時間にわたってインキュベーションを継続した。ナトリウムドデカンスルフォネートの添加によってインキュベーションを終了し、そして生存している細胞の割合を、540nmにおける分光光度法によって決定した。50%の腫瘍細胞の致死濃度すなわち、IC50 を、容量−応答曲線から算出した。
試験の結果を表1に示す。試験化合物は、種々の組織形成の起源を有する広範な腫瘍株に対して細胞傷害性を示した。この結果は、薬剤耐性タンパク質を発現している株においてわずかに低下し、そして変異型p53遺伝子を有している細胞において同程度であった。
Figure 0005566392
実施例7
薬学的組成物
2−ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン(7.00g)を、50℃の温度にて、積極的に攪拌しながら、水(14.0ml)およびプロピレングリコール(6.0ml)の混合物において溶解した。2−デオキシガラクトシド 3a(1.00g)を、その後、生じた無色の粘性の溶液に直ちに添加し、そして混合物を、50℃の温度にて積極的に攪拌した。通常、化合物を溶解するために20分が必要である。トリテルペノイドを完全に溶解させた後に、生じた明色の溶液を、室温まで冷却し、滅菌するために注射器フィルター(親水性、細孔径0.22mm)によってろ過し、そして冷蔵庫に放置した。得られた溶液は、−20℃にて数ヶ月間、検出し得る分解が全く無い状態で冷凍庫に保存し得る。このようにして調製された製剤は、経口投与のため、または必要に応じて食塩水を添加した後で、静脈内投与のために用いられ得る。
一般式Iのトリテルペノイド2−デオキシグリコシドを表す図である。

Claims (9)

  1. 医薬として使用されるための、下記一般式I
    Figure 0005566392
    のトリテルペノイド2−デオキシグリコシドであって
    記一般式Iにおいて、“a”は一重結合(s)であり、“b”は二重結合(d)であり
    2 CH 2 OR 2a であり
    3 はCH3 またはCHOであり;
    4 CH 3 であり
    1 はCHOR1 またはC=Oであり;
    2 はC=Oであり、X3 CH 2 であり
    1 アセチルまたは水素であり
    2a は、2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル、2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4,6−ジ−O−アセチル−3−ブロモ−2,3−ジデオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(α−D−グルコピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル、4−(α−D−グルコピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル、3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−L−ラムノシル、2−デオキシ−α−L−ラムノシル、4−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−3−ブロモ−α−L−ラムノシル、4−O−アセチル−2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシルおよび2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシルからなる群より選択される
    ことを特徴とするトリテルペノイド2−デオキシグリコシド。
  2. 腫瘍疾患、および病的な増殖を伴う疾患の治療に使用するための、請求項1に記載の一般式Iのトリテルペノイド2−デオキシグリコシド。
  3. 上記腫瘍疾患および病的な増殖を伴う疾患が、白血病、肺癌、乳癌、結腸直腸癌および神経膠芽細胞腫である、請求項2に記載のトリテルペノイド2−デオキシグリコシド。
  4. 腫瘍疾患および病的な増殖を伴う疾患の治療のための医薬の製造における、請求項1に記載の一般式Iのトリテルペノイド2−デオキシグリコシドの、使用。
  5. 上記腫瘍疾患および病的な増殖を伴う疾患が、白血病、肺癌、乳癌、結腸直腸癌および神経膠芽細胞腫である、請求項4に記載の使用。
  6. 少なくとも1つの、請求項1に記載の一般式Iの化合物と、薬学的に許容され得るキャリアとを含有していることを特徴とする、腫瘍疾患および病的な増殖を伴う疾患を治療するための薬学的組成物。
  7. 上記腫瘍疾患および病的な増殖を伴う疾患が、白血病、肺癌、乳癌、結腸直腸癌および神経膠芽細胞腫である、請求項6に記載の薬学的組成物。
  8. 下記一般式Ia
    Figure 0005566392
    のトリテルペノイド2−デオキシグリコシドであって
    記一般式Iaにおいて、“a”は一重結合(s)であり、“b”は二重結合(d)であり;
    2 CH 2 OR 2a であり
    3 はCH3 またはCHOであり;
    4 CH 3 であり
    1 はCHOR1 またはC=Oであり;
    2 はC=Oであり、X3 CH 2 であり
    1 アセチルまたは水素であり
    2a は、2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル、2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4,6−ジ−O−アセチル−3−ブロモ−2,3−ジデオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−3,6−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(α−D−グルコピラノシル)−2−デオキシ−α−D−グルコピラノシル、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル、4−(β−D−ガラクトピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル、4−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−6−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル、4−(α−D−グルコピラノシル)−2,3−ジデオキシ−α−D−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシル、3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−α−L−ラムノシル、2−デオキシ−α−L−ラムノシル、4−O−アセチル−2,3−ジデオキシ−3−ブロモ−α−L−ラムノシル、4−O−アセチル−2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシルおよび2,3,6−トリデオキシ−α−L−エリトロ−ヘックス−2−エノピラノシルからなる群より選択される
    ことを特徴とするトリテルペノイド2−デオキシグリコシド。
  9. 少なくとも1つの、請求項8に記載の一般式Iaの化合物と、薬学的に許容され得るキャリアとを含有していることを特徴とする薬学的組成物。
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