JP5566235B2 - 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法に係り、例えば、描画予測時間を用いてパターンを描画する装置および方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図6は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式(VSB方式)という。
ここで、近年、電子ビーム露光に多く用いられているレジストの1つとして化学増幅型レジストがある。化学増幅型レジストは、露光後の放置によって最適露光量が変化するという問題を抱えている。言い換えれば、化学増幅型レジストをマスク製造に用いた場合、試料となるマスクの描画後の線幅寸法(CD)変動が起こる。
ここで、上述したマスクの描画後の線幅寸法(CD)変動は、描画により生成した酸の拡散によるものと考えられる。酸の拡散は、数十nmの領域で起こり、1.0nm/h程度の割合である。そのため、描画装置には、時間に依存した補正機能を搭載することが求められる。その1つとして、描画時間に依存して照射量を補正する。例えば、試料に描画するパターン或いはチップの描画順が制御できる場合、時間によるパターンのCDエラーを予測し、これを補正するために照射量Doseを変化させる(例えば、特許文献1参照)。
かかる時間依存の照射量補正を行うためには、描画前に予め描画時間を把握しておく必要がある。そこで、描画装置では、描画されるパターンレイアウトデータを用いて、描画時間の予測を行う。しかしながら、描画処理が開始され、描画が進んでいくにつれ、予測された描画時間と実際の描画時間との間に差が生じてしまうといった問題があった。そのため、かかる描画時間を基に補正された照射量で描画してしまうと、パターン寸法に誤差が生じてしまうといった問題があった。
特開2008−034781号公報
上述したように、描画処理が開始され、描画が進んでいくにつれ、描画前に予測された描画時間と実際の描画時間との間に差(ギャップ)が生じてしまうといった問題があった。そのため、かかる描画時間を基に計算された照射量で描画してしまうと、パターン寸法に誤差が生じてしまうといった問題があった。しかしながら、従来、かかる問題を解決する十分な手法が確立されていなかった。
そこで、本発明は、かかる問題を克服し、より精度の高い寸法でパターンを描画可能な装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
描画開始前に描画時間を予測すると共に、描画中に改めて描画時間を再予測する描画時間予測部と、
予測された描画時間を用いて荷電粒子ビームの照射量を算出すると共に、描画中に再予測された描画時間を用いて、残りの描画に対する荷電粒子ビームの照射量を算出し直す照射量算出部と、
照射量が算出し直される前は算出し直される前に算出された照射量でレジストが塗布された試料にパターンを描画すると共に、照射量が算出し直された後は算出し直された照射量でレジストが塗布された試料に以降のパターンを描画する描画部と、
を備え
前記照射量算出部は、前記再予測された描画時間による描画終了時刻が前記予測された描画時間による描画終了時刻より延びる場合に、照射量を算出し直すことを特徴とする。
また、描画後の放置時間によって変化するパターン寸法の変化が飽和する飽和時間を閾値として、再予測を行うかどうかを判定する判定部をさらに備えたことを特徴とする。
また、複数のレジスト種の各レジスト種に応じた飽和時間が定義された飽和時間情報を記憶する記憶部をさらに備え、
判定部は、記憶部に記憶された飽和時間情報を参照して、判定に必要な飽和時間を読み出すと好適である。
また、判定部は、残りの描画時間が閾値よりも短い場合に再予測を行うと判定すると好適である。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
描画開始前に描画時間を予測する工程と、
予測された描画時間を用いて荷電粒子ビームの照射量を算出する工程と、
描画中に改めて描画時間を再予測する工程と、
描画中に再予測された描画時間を用いて、残りの描画に対する荷電粒子ビームの照射量を算出し直す工程と、
照射量が算出し直される前は算出し直される前に算出された照射量でレジストが塗布された試料にパターンを描画すると共に、照射量が算出し直された後は算出し直された照射量でレジストが塗布された試料に以降のパターンを描画する工程と、
を備え
前記再予測された描画時間による描画終了時刻が前記予測された描画時間による描画終了時刻より延びる場合に、照射量を算出し直すことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、より精度の高い寸法でパターンを描画できる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるショットと描画時間との関係の一例を示す概念図である。 実施の形態1における残り描画時間とパターン変化の飽和時間との関係の一例を示す概念図である。 実施の形態1におけるショットと描画時間と残り描画時間とパターン変化の飽和時間との関係の一例を示す概念図である。 実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、荷電粒子ビーム装置の一例として、可変成形型の描画装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例である。特に、可変成形型(VSB型)の描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、ブランキング偏向器(ブランカー)212、ブランキングアパーチャ214、第1の成形アパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2の成形アパーチャ206、対物レンズ207、及び偏向器208が配置されている。描画室103内には、少なくともXY方向に移動可能なXYステージ105が配置される。XYステージ105上には、レジストが塗布された描画対象となる試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造するための露光用のマスクやシリコンウェハ等が含まれる。マスクにはマスクブランクスが含まれる。
制御部160は、制御計算機ユニット110,112,114、偏向制御回路120、DAC(デジタル・アナログコンバータ)アンプユニット130(偏向アンプ)、及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142,144を有している。制御計算機110,112,114、偏向制御回路120、DACアンプユニット130、及び記憶装置140,142,144は、図示しないバスを介して互いに接続されている。偏向制御回路120にはDACアンプユニット130が接続されている。DACアンプユニット130は、ブランキング偏向器212に接続されている。
偏向制御回路120からDACアンプユニット130に対して、ブランキング制御用のデジタル信号が出力される。そして、DACアンプユニット130では、デジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅させた上で偏向電圧として、ブランキング偏向器212に印加する。かかる偏向電圧によって電子ビーム200が偏向させられ、各ショットのビームが形成される。
また、制御計算機ユニット114内には、メモリ51、照射量計算部50、描画管理部52、判定部54,56,58、描画処理制御部60、及び閾値取得部62が配置される。照射量計算部50、描画管理部52、判定部54,56,58、描画処理制御部60、及び閾値取得部62といった各機能は、プログラムといったソフトウェアで構成されても良い。或いは、電子回路等のハードウェアで構成されてもよい。或いは、これらの組み合わせであってもよい。制御計算機ユニット110内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ51に記憶される。
また、制御計算機ユニット110は、ショットデータ生成部として機能する。制御計算機ユニット112は、描画時間予測部として機能する。記憶装置140には、描画データが外部から入力され、記憶される。記憶装置144には、複数のレジスト種の各レジスト種に応じた後述する飽和時間が定義された飽和時間情報が外部から入力され、記憶されている。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。例えば、偏向器205や偏向器208のための各DACアンプユニットも備えていることは言うまでもない。
図2は、実施の形態1におけるショットと描画時間との関係の一例を示す概念図である。図2において、描画開始前に予め描画時間が予測される。かかる当初の予測描画時間チャートは、図2の最上段に示されている。かかるタイムチャートに沿って、描画処理が開始される。図2の例では、当初は予測された時間通りにビームのショットが行われていくが、例えばAで示すショット群の最後のショットを試料に照射する段階で予測時間から遅れた場合を示している。図2の最下段に実際の描画時間チャートが示されている。かかる遅れにより、以降に描画されるBで示すショット群は、当初予測された描画時間から遅れてショットされることになる。そのため、実際の描画時間の終了時刻は、当初予測された描画時間の終了時刻よりも遅れることになる。このまま、当初予測された描画時間で計算された照射量で描画を続けていくと、パターンの寸法変化が期待通りのものにならなくなってしまう可能性がある。期待通りでなくても許容範囲内なら良いが、かかる許容範囲からもはずれてしまう可能性がある。そこで、実施の形態1では、描画中に改めて残りの描画時間をリアルタイムに再予測する。
制御計算機ユニット112は、描画時間予測部として、描画開始前に描画時間を予測すると共に、描画中に改めて描画時間を再予測する。
そして、照射量計算部50は、予測された描画時間を用いて電子ビーム200の照射量を算出すると共に、描画中に再予測された描画時間を用いて、残りの描画に対する電子ビーム200の照射量を算出し直す。照射量計算部50は、照射量算出部の一例である。
そして、描画部150は、照射量が算出し直される前は算出し直される前に算出された照射量でレジストが塗布された試料101にパターンを描画すると共に、照射量が算出し直された後は算出し直された照射量でレジストが塗布された試料101に以降のパターンを描画する。
かかる動作により、描画終了時刻を実際の終了時刻に合わせる、或いはより近づけることができる。その結果、再予測された以降に描画されるショットについては、各ショットを照射してから描画終了時刻までの予測される放置時間を実際の放置時間に合わせる或いはより近づけることができる。かかる新たな放置時間を把握することで、再予測された以降に描画されるショットの照射量を補正できる。補正することで、寸法精度を向上させることができる。
しかしながら、既に照射済みのショット群(A)については、描画後の放置時間が延びてしまったままであり、もはや補正もできないといった問題が残る。しかし、実施の形態1では、さらに、以下のように工夫することでかかる問題を解決する。
図3は、実施の形態1における残り描画時間とパターン変化の飽和時間との関係の一例を示す概念図である。化学増幅型レジストにおける描画後の放置時間によるパターン変化は、ある程度の時間が経過すると飽和する。かかる飽和時間はレジストの種類によって異なっている。図3に示すように、残りの描画時間Trが飽和時間となる閾値Tthよりも長い場合、それまでに照射したショットのパターン寸法変化は、描画終了時刻までには飽和していることになる。よって、たとえ描画終了時刻が後に延びても描画中に飽和時間以上放置されればそれ以降のパターンの寸法変化はしないことになる。そこで、実施の形態1では、かかる飽和時間を利用する。
図4は、実施の形態1におけるショットと描画時間と残り描画時間とパターン変化の飽和時間との関係の一例を示す概念図である。図4において、描画前に予測された描画時間のチャートが最上段に示されている。そして、実際の描画時間チャートが最下段に示されている。図4において、当初に予測された描画時間に対して残り描画時間Trがレジストの飽和時間となる閾値Tth以上になる時刻に照射されたショットのパターンについては描画中にパターン変化が飽和する。逆に、残り描画時間Trが飽和時間となる閾値Tthよりも短くなる時刻に照射されるショットについては、描画終了時刻が仮に遅くなったとしても飽和前に描画が終了する可能性があるので、照射量を見直す必要がある。そこで、実施の形態1では、描画後の放置時間によって変化するパターン寸法の変化が飽和する飽和時間を閾値として、再予測を行うかどうかを判定する。
図5は、実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図5において、実施の形態1における描画方法は、描画時間予測工程(S102)と、閾値Tth取得工程(S104)と、照射量計算工程(S106)と、描画開始処理工程(S110)と、判定工程(S112)と、描画時間再予測工程(S120)と、判定工程(S122)と、照射量再計算工程(S124)と、描画工程(S130)と、判定工程(S132)と、残り描画時間算出工程(S134)という一連の工程を実施する。
まず、制御計算機ユニット110は、ショットデータ生成部として、記憶装置140から描画データを読み出し、複数段のデータ変換処理を行って装置固有のフォーマットとなるショットデータを生成する。
描画時間予測工程(S102)として、制御計算機ユニット112は、描画時間予測部として、記憶装置140から描画データを読み出し、パターンレイアウトに基づいて、描画開始前に描画時間を予測する。描画時間は、例えば、総ショット数にショットサイクルを乗じることで算出できる。かかる処理は、ショットデータ生成と並列に実施すると好適である。
閾値Tth取得工程(S104)として、閾値取得部62は、記憶装置144に記憶された飽和時間情報を参照して、描画対象となる試料101に塗布されたレジスト種に対応する飽和時間を取得する。
照射量計算工程(S106)として、照射量計算部50は、予測された描画時間を用いて電子ビーム200の照射量を算出する。各ショットのビームの照射量は、例えば、以下のように算出される。まず、生成されたショットデータを入力し、ショット毎の基準照射量D0を計算する。さらに、予測された描画時間情報を入力し、描画開始時刻からそれぞれのショットが照射される時刻までの時間tを用いて、ショット毎の基準照射量D0を補正する。具体的には、所定の補正ドーズ量δD、予想描画時間Te、1/e減衰時間定数Tλを用いて、補正後の照射量D(t)は、次の式で定義される。
D(t)=D0−δD・exp{(t−Te)/Tλ}
各ショットのビームの照射量は、上述した式に限るものではなく、描画後の放置時間に依存して変化するパターン寸法を補正できればよい。また、描画後の放置時間が飽和時間以上になるショットについては、飽和時間により変化するパターン寸法を補正する照射量となるように算出されることは言うまでもない。
描画開始処理工程(S110)として、描画処理制御部60は、偏向制御回路120等を介して描画部150を制御して、描画処理を開始する。描画部150は、ショット位置毎に得られた照射量の電子ビーム200を用いて、試料101上に所望のパターンを描画する。具体的には、以下のように動作する。偏向制御回路120は、ショット毎の照射時間を制御するデジタル信号をDACアンプユニット130に出力する。そして、DACアンプユニット130は、デジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅した上で偏向電圧としてブランキング偏向器212に印加する。
電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、ブランキング偏向器212内を通過する際にブランキング偏向器212によって、ビームONの状態では、ブランキングアパーチャ214を通過するように制御され、ビームOFFの状態では、ビーム全体がブランキングアパーチャ214で遮へいされるように偏向される。ビームOFFの状態からビームONとなり、その後ビームOFFになるまでにブランキングアパーチャ214を通過した電子ビーム200が1回の電子ビームのショットとなる。ブランキング偏向器212は、通過する電子ビーム200の向きを制御して、ビームONの状態とビームOFFの状態とを交互に生成する。例えば、ビームONの状態では電圧を印加せず、ビームOFFの際にブランキング偏向器212に電圧を印加すればよい。かかる各ショットの照射時間Tで試料101に照射される電子ビーム200のショットあたりの照射量が調整されることになる。
以上のようにブランキング偏向器212とブランキングアパーチャ214を通過することによって生成された各ショットの電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1の成形アパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1の成形アパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2の成形アパーチャ206上に投影される。偏向器205によって、かかる第2の成形アパーチャ206上での第1のアパーチャ像は偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させる(可変成形を行なう)ことができる。かかる可変成形はショット毎に行なわれ、通常ショット毎に異なるビーム形状と寸法に成形される。そして、第2の成形アパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器208によって偏向され、連続的に移動するXYステージ105に配置された試料の所望する位置に照射される。以上のように、各偏向器によって、電子ビーム200の複数のショットが順に基板となる試料101上へと偏向される。
判定工程(S112)として、判定部54は、残り描画時間Trが閾値Tthよりも短いかどうかを判定し、短い場合に再予測を行うと判定する。残り描画時間Trが閾値Tthよりも短い場合、S120に進み、短くない場合、S130に進む。
描画時間再予測工程(S120)として、制御計算機ユニット112は、残り描画時間Trが閾値Tthよりも短いと判定された場合に、描画時間予測部として、描画中に改めて描画時間Teを再予測する。
判定工程(S122)として、判定部56は、再予測された再予測描画時間の終了時刻が当初予測された描画終了時刻より延びるかどうかを判定する。延びる場合にS124へ進み、延びない場合にS130に進む。
照射量再計算工程(S124)として、照射量計算部50は、再予測された再予測描画時間の終了時刻が当初予測された描画終了時刻より延びる場合に、描画中に再予測された残りの描画時間を用いて、残りの描画に対する電子ビーム200の照射量を算出し直す。算出方法は、描画前に行った方法と同様でよい。
描画工程(S130)として、照射量計算部50は、残り描画時間Trが閾値Tthよりも短くない場合、及び、残り描画時間Trが閾値Tthよりも短いが再予測の結果描画終了時刻が延びない場合に、当初算出された照射量で当該ショットのビームをレジストが塗布された試料101に照射してパターンを描画する。一方、照射量計算部50は、残り描画時間Trが閾値Tthよりも短く、再予測の結果描画終了時刻が延びる場合に、算出し直された照射量で当該ショットのビームをレジストが塗布された試料101に照射してパターンを描画する。
判定工程(S132)として、判定部58は、すべてのショットのビームが照射されたかどうかを判定する。そして、まだ、撃つべきショットが残っている場合にS134へ進み、すべてのショットが照射され、描画が終了している場合に終了する。
残り描画時間算出工程(S134)として、制御計算機ユニット112は、描画時間予測部として、残り描画時間Trを算出する。かかる描画処理の間、偏向制御回路120は、既に照射したショット情報をその都度、描画管理部52に出力する。そのため、描画管理部52は、現在の描画状況を把握できる。また、描画管理部52は、既に照射したショット数を制御計算機ユニット112に出力する。これにより、制御計算機ユニット112は、残り描画時間を算出し、その都度、リアルタイムに記憶装置142に一時的に記憶させる。制御計算機ユニット112は、合計ショット数からすでに撃ったショット数を引くことで残りショット数を計算し、残りショット数にショットサイクルを乗じることで残り描画時間を算出すればよい。残り描画時間の算出方法はこれに限るものではなく、他の計算手法を用いてもよい。そして、S112に戻る。
以上のようにして、S112からS134までを繰り返す。そして、描画部150は、照射量が算出し直される前は算出し直される前に算出された照射量でレジストが塗布された試料101にパターンを描画すると共に、照射量が算出し直された後は算出し直された照射量でレジストが塗布された試料101に以降のパターンを描画する。その結果、描画終了時刻が延びる場合でも、描画終了時刻までに飽和時間に達しないショットについて照射量を再計算して描画できる。よって、期待したパターンの寸法変化が得られ、所望の精度のパターン寸法を得ることができる。以上のように、実施の形態1によれば、より精度の高い寸法でパターンを描画できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置及び方法は、本発明の範囲に包含される。
50 照射量計算部
51 メモリ
52 描画管理部
54,56,58 判定部
60 描画処理制御部
62 閾値取得部
100 描画装置
101 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110,112,114 制御計算機ユニット
120 偏向制御回路
130 DACアンプユニット
140,142,144 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 第1の成形アパーチャ
204 投影レンズ
205 偏向器
206 第2の成形アパーチャ
207 対物レンズ
208 偏向器
212 ブランキング偏向器
214 ブランキングアパーチャ
330 電子線
340 試料
410 第1のアパーチャ
411 開口
420 第2のアパーチャ
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (5)

  1. 描画開始前に描画時間を予測すると共に、描画中に改めて描画時間を再予測する描画時間予測部と、
    予測された描画時間を用いて荷電粒子ビームの照射量を算出すると共に、描画中に再予測された描画時間を用いて、残りの描画に対する荷電粒子ビームの照射量を算出し直す照射量算出部と、
    照射量が算出し直される前は算出し直される前に算出された照射量でレジストが塗布された試料にパターンを描画すると共に、照射量が算出し直された後は算出し直された照射量で前記レジストが塗布された試料に以降のパターンを描画する描画部と、
    を備え
    前記照射量算出部は、前記再予測された描画時間による描画終了時刻が前記予測された描画時間による描画終了時刻より延びる場合に、照射量を算出し直すことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 描画後の放置時間によって変化するパターン寸法の変化が飽和する飽和時間を閾値として、前記再予測を行うかどうかを判定する判定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 複数のレジスト種の各レジスト種に応じた前記飽和時間が定義された飽和時間情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記判定部は、前記記憶部に記憶された飽和時間情報を参照して、判定に必要な前記飽和時間を読み出すことを特徴とする請求項2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記判定部は、残りの描画時間が前記閾値よりも短い場合に前記再予測を行うと判定することを特徴とする請求項2又は3記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 描画開始前に描画時間を予測する工程と、
    予測された描画時間を用いて荷電粒子ビームの照射量を算出する工程と、
    描画中に改めて描画時間を再予測する工程と、
    描画中に再予測された描画時間を用いて、残りの描画に対する荷電粒子ビームの照射量を算出し直す工程と、
    照射量が算出し直される前は算出し直される前に算出された照射量でレジストが塗布された試料にパターンを描画すると共に、照射量が算出し直された後は算出し直された照射量で前記レジストが塗布された試料に以降のパターンを描画する工程と、
    を備え
    前記再予測された描画時間による描画終了時刻が前記予測された描画時間による描画終了時刻より延びる場合に、照射量を算出し直すことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
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