JP5566219B2 - 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法に係り、例えば、電子ビームを用いて描画する際のビームドリフト補正を行うタイミングを制御する手法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図6は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式(VSB方式)という。
かかる電子ビーム描画では、様々な現象によって電子ビームのドリフトを引き起こす。そのため、定期的に或いは外乱要素の値が所定の変化量生じた場合にビームのドリフト補正を行なっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−043083号公報
上述したように様々な現象によって引き起こされる電子ビームのドリフトを補正することが必要となる。
図7は、ビームドリフト補正を行う時期の一例を示した概念図である。図7に示す内容は公知になっていないと思われる方法である。電子ビーム描画では、試料の描画領域が短冊状のストライプ領域に分割され、ストライプ領域毎に描画動作がおこなわれる。その際、次回のドリフト補正時期(指定時刻)が描画装置によって設定されている。図7に示すように、あるストライプ領域を描画中に次回のドリフト補正時期が到来した場合、そのストライプ領域の描画処理が終了するのを待ってから描画動作を一時停止してビームドリフト補正が行われる。
図8は、ビームドリフト補正を行う時期の他の一例を示した概念図である。図8に示す内容は公知になっていないと思われる方法である。図8に示すように、あるストライプ領域の前半側を描画中に次回のドリフト補正時期が到来した場合、そのストライプ領域の描画処理が終了するまでビームドリフト補正は行われないことになる。そのため、次回のドリフト補正時期(指定時刻)を過ぎた期限切れのビーム偏向状態でそのストライプ領域の描画処理が進められてしまうといった問題があった。言いかえれば、ずれた可能性がある補正値でそのストライプ領域の描画処理が進められてしまうといった問題があった。
図9は、ビームドリフト補正を行う時期の他の一例を示した概念図である。図9に示す内容は公知になっていないと思われる方法である。電子ビーム描画では、複数のチップをまとめて描画する場合がある。その場合に、描画条件が同一なチップ同士を同じ描画グループとして連続して描画する。他の描画グループはその後に描画条件を変更して描画される。かかる場合、描画グループ間にドリフト補正を行うようにシーケンスを組むと同じ描画グループ内で描画処理を中断しなくて済むため描画時間を短縮できる。しかし、毎回、描画グループ間にドリフト補正を行う必要は無い。そのため、ドリフト補正を行なわない描画グループ間も存在するが、描画制御機能側では、毎回描画グループ間にドリフト補正を想定して描画動作が一時停止してしまう。このようにドリフト補正もせずに単に描画動作が停止しただけの無駄な時間が形成されてしまい、その分、描画時間が長くなってしまうといった問題があった。
そこで、本発明は、上述した問題点の少なくとも1つを克服し、適切なビームドリフト補正を実行する装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
試料を描画する際の単位領域となる複数の描画単位領域の各描画単位領域を描画するための描画予測時間を算出する描画予測時間算出部と、
荷電粒子ビームの次回のビームドリフト補正を行う補正時期を算出する補正時期算出部と、
次回の描画単位領域の描画予測時間と次回のビームドリフト補正の補正時期の情報を入力し、次回の描画単位領域の描画予測時間と次回のビームドリフト補正の補正時期の情報を用いて、判断時間を補正時期から現在時刻を差し引いた時間として、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間以内の場合と、判断時間が固定時間以内の短い場合と、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間から固定時間を差し引いた時間以内の場合と、のうち1つの場合にビームドリフト補正を行う必要性が有るとして、ビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定する判定部と、
ビームドリフト補正が必要と判定された場合に、ビームドリフト補正を行う補正部と、
ビームドリフト補正が必要と判定された場合にはビームドリフト補正が行われた荷電粒子ビームを用いて、ビームドリフト補正が必要ないと判定された場合には判定後にビームドリフト補正が行われていない荷電粒子ビームを用いて、次回の描画単位領域に所望のパターンを描画する描画部と、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成によれば、次回の描画単位領域の描画予測時間と次回のビームドリフト補正の補正時期の情報を用いて、ビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定できる。よって、適切な時期に補正ができる。
また、補正部は、ビームドリフト補正が必要と判定された場合に、次回のビームドリフト補正の補正時期が到来するより前にビームドリフト補正を行うと好適である。
また、補正部は、次回のビームドリフト補正の補正時期に描画される予定の描画単位領域の描画が開始される前にビームドリフト補正を行うと好適である。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
試料を描画する際の単位領域となる複数の描画単位領域の各描画単位領域を描画するための描画予測時間を算出する工程と、
荷電粒子ビームの次回のビームドリフト補正を行う補正時期を算出する工程と、
次回の描画単位領域の描画予測時間と次回のビームドリフト補正の補正時期の情報を入力し、次回の描画単位領域の描画予測時間と次回のビームドリフト補正の補正時期の情報を用いて、判断時間を補正時期から現在時刻を差し引いた時間として、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間以内の場合と、判断時間が固定時間以内の短い場合と、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間から固定時間を差し引いた時間以内の場合と、のうち1つの場合にビームドリフト補正を行う必要性が有るとして、ビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定する工程と、
ビームドリフト補正が必要と判定された場合に、ビームドリフト補正を行う工程と、
ビームドリフト補正が必要と判定された場合にはビームドリフト補正が行われた荷電粒子ビームを用いて、ビームドリフト補正が必要ないと判定された場合には判定後にビームドリフト補正が行われていない荷電粒子ビームを用いて、次回の描画単位領域に所望のパターンを描画する工程と、
を備え
前記次回のビームドリフト補正の補正時期に描画される予定の描画単位領域の描画が開始される前に前記ビームドリフト補正を行うことを特徴とする。
本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
試料を描画する際の単位領域となる複数の描画単位領域のうち、荷電粒子ビームの次回のビームドリフト補正を行う描画単位領域の識別情報を入力し、当該描画単位領域の描画が終了したかどうかを判定する判定部と、
当該描画単位領域の描画が終了した場合に、ビームドリフト補正を行う補正部と、
当該描画単位領域の描画が終了した場合にはビームドリフト補正の終了を待って、他の描画単位領域の描画が終了した場合には連続して次の描画単位領域の描画を行う描画部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、ずれた可能性がある補正値で次の描画単位領域の描画処理が進められてしまうことを防止できる。また、本発明の他の態様によれば、ドリフト補正もせずに単に描画動作が停止しただけの無駄な時間を排除できる。よって、描画時間を短縮できる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における描画手順を説明するための概念図である。 実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における描画方法を説明するための概念図である。 実施の形態2における描画方法を説明するための概念図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。 ビームドリフト補正を行う時期の一例を示した概念図である。 ビームドリフト補正を行う時期の他の一例を示した概念図である。 ビームドリフト補正を行う時期の他の一例を示した概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、荷電粒子ビーム装置の一例として、可変成形型の描画装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例である。特に、可変成形型の描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、主偏向器208、副偏向器209、及び検出器210が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象となるマスク等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスクが含まれる。また、試料101には、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。また、XYステージ105上には、電子ビームの位置を検出するためのマーク212が形成されている。マーク212の形状は、例えば、十字型に形成されると好適である。
制御部160は、制御計算機ユニット110,120、偏向制御回路130、制御回路132、検出回路134、及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142,144を有している。制御計算機ユニット110,120、偏向制御回路130、制御回路132、検出回路134、及び記憶装置140,142,144は、図示しないバスを介して互いに接続されている。
制御計算機ユニット110(データ準備部)内には、描画予測時間算出部112、ストライプデータ生成部114、及びメモリ116が配置されている。描画予測時間算出部112、及びストライプデータ生成部114は、電気回路等のハードウェアで構成されてもよいし、これらの機能を実行するプログラム等のソフトウェアで構成されてもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成されてもよい。描画予測時間算出部112、及びストライプデータ生成部114に入出力される情報および演算中の情報はメモリ116にその都度格納される。
制御計算機ユニット120内には、イベント処理部30と描画制御部50とが配置される。イベント処理部30内には、イベント情報取得部32、指定時刻算出部34、補正部40、及びメモリ48が配置される。補正部40内には、ビーム位置取得部42、ずれ量算出部44、及び補正係数算出部46が配置される。描画制御部50内には、判定部52、描画動作処理部56、メモリ54,58が配置される。イベント情報取得部32、指定時刻算出部34、及び補正部40は、電気回路等のハードウェアで構成されてもよいし、これらの機能を実行するプログラム等のソフトウェアで構成されてもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成されてもよい。イベント情報取得部32、指定時刻算出部34、及び補正部40に入出力される情報および演算中の情報はメモリ48にその都度格納される。同様に、判定部52及び描画動作処理部56は、電気回路等のハードウェアで構成されてもよいし、これらの機能を実行するプログラム等のソフトウェアで構成されてもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成されてもよい。判定部52及び描画動作処理部56に入出力される情報および演算中の情報はメモリ58にその都度格納される。
記憶装置140には、レイアウトデータ(描画データ)となるチップデータが装置外部から入力され、格納される。チップは複数の図形パターンにより構成される。
電子ビームのドリフト現象を引き起こす発生源と成り得る要素(イベント)として、例えば、描画中に描画の一時停止を行うこと、描画中に別の試料(マスク等)の搬送処理を行うこと、特殊な種別(例えばID表示等)の描画を行うこと、積算ショット数が規定値を超えること、描画環境の温度が規定値を超えて変化すること、描画部内の真空度が規定値を超えて変化すること、ステージ移動距離が規定値を超えること、描画条件を変えること(描画グループの変化)等が挙げられる。また、その他に、前回のイベント発生時から定められた時刻(指定時刻)に到達したこともイベントの1つとして含まれる。これらイベントが発生すると、描画に影響を及ぼす電子ビームのドリフト現象がおこり、ある期間を過ぎると許容できないほどの影響を描画に及ぼすことになる。そのため、これらの各イベントには、発生時からドリフト補正するまでの期限(指定時間)がそれぞれ設定される。各期限は実験により求めておけばよい。イベント発生時から許容誤差を超える描画位置の位置ずれを引き起こすまでの時間をそれぞれ求めておけばよい。
そして、記憶装置144には、各イベントと当該イベント発生から次回のビームドリフト補正を行う期限(指定時間)との相関情報(相関テーブル、或いは相関データ)が格納されている。例えば、描画中に描画の一時停止を行った場合には指定時間がA時間、描画中に別の試料(マスク等)の搬送処理を行った場合には指定時間がB時間、・・・といった具合である。また、前回のイベント発生時から定められた時刻に到達した場合には指定時間が0時間としてもよいし、C時間としてもよい。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。例えば、上述した各イベントの発生を検出し、イベント処理部30に検出された情報を出力する図示していない機構(機能)が配置されている。或いは、例えば制御回路132内に上述した各イベントの発生を検出する機構(機能)が配置されてもよい。また、イベント処理部30と描画制御部50が1つの制御計算機ユニット120内に配置されているが、別の計算機ユニットに分かれて構成されてもよい。また、制御計算機ユニット110,120が1つの制御計算機ユニットで構成されてもよい。また、位置偏向用には、主偏向器208と副偏向器209の主副2段の多段偏向器を用いているが、1段の偏向器或いは3段以上の多段偏向器によって位置偏向を行なう場合であってもよい。
図2は、実施の形態1における描画手順を説明するための概念図である。描画装置100では、試料101の描画領域が短冊状の複数のストライプ領域20に仮想分割される。図2では、例えば、チップ領域10で示す1つのチップが試料101上に描画される場合を示している。もちろん、複数のチップが試料101上に描画される場合であっても構わない。かかるストライプ領域20の幅は、主偏向器208で偏向可能な幅で分割される。試料101に描画する場合には、XYステージ105を例えばx方向に連続移動させる。このように連続移動させながら、1つのストライプ領域20上を電子ビーム200が照射する。XYステージ105のX方向の移動は、連続移動とし、同時に主偏向器208で電子ビーム200のショット位置もステージ移動に追従させる。また、連続移動させることで描画時間を短縮させることができる。そして、1つのストライプ領域20を描画し終わったら、XYステージ105をy方向にステップ送りしてx方向(今度は逆向き)に次のストライプ領域20の描画動作を行なう。各ストライプ領域20の描画動作を蛇行させるように進めることでXYステージ105の移動時間を短縮することができる。
図3は、実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図3において、実施の形態1における描画方法は、指定時刻算出工程(S102)と、次回(第n)ストライプ描画予測時間算出工程(S104)と、補正有無判定工程(S106)と、描画一時停止工程(S108)と、ドリフト補正工程(S110)と、係数加算工程(S112)と、次回ストライプデータ生成工程(S120)と、次回ストライプ描画工程(S130)といった一連の工程が実施される。
まず、イベント情報取得部32は、イベントが発生したことを示すイベント情報を入力(取得)する。イベント情報には、イベントの種別と発生時刻等が含まれる。
そして、指定時刻算出工程(S102)として、指定時刻算出部34は、記憶装置144に格納された相関テーブルを参照し、イベント情報取得部32により取得された当該イベントに対応する指定時間を入力し、電子ビーム200の次回のビームドリフト補正を行う補正時期となる指定時刻を算出する。指定時刻算出部34は、補正時期算出部の一例である。指定時刻算出部34は、イベント発生時刻に入力された指定時間を加算することで指定時刻を算出できる。そして、算出された指定時刻は、描画制御部50に出力され、メモリ54に格納される。
一方、制御計算機ユニット110内では、次回(例えば第n)ストライプ描画予測時間算出工程(S104)として、描画予測時間算出部112が、試料101を描画する際の単位領域となる複数のストライプ(描画単位領域)の各ストライプを描画するための描画予測時間を順に算出する。算出された各ストライプの描画予測時間は、順次、描画制御部50に出力され、メモリ54に格納される。描画予測時間算出部112は、描画予測時間算出部の一例である。
補正有無判定工程(S106)として、判定部52は、次回のストライプの描画予測時間と次回のビームドリフト補正の指定時刻(補正時期)の情報をメモリ54から読み出して入力し、次回のストライプの描画予測時間と次回のビームドリフト補正の指定時刻の情報を用いて、ビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定する。判定時期は、各ストライプの描画開始前、すなわち、該当ストライプの1つ前のストライプの描画終了時が好適である。または、ショット間の密度比(密度差)が規定値より大きな変動があったショットのビームを照射したとき、ショット数が規定値を超えたとき、若しくはショット数が規定値を超える直前に判定しても好適である。判定方法として、以下のように判定する。
例えば、判断時間を指定時刻から現在時刻を差し引いた時間(判断時間=指定時刻−現在時刻)として、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間以内の場合(判断時間≦次回ストライプ描画予測時間×定数)にビームドリフト補正を行う必要性有と判定する。具体的には、a)判断時間が次回ストライプ描画予測時間の半分以内の場合(判断時間≦次回ストライプ描画予測時間/2)にビームドリフト補正を行う必要性有と判定する。或いは、b)判断時間が次回ストライプ描画予測時間以内の場合(判断時間≦次回ストライプ描画予測時間)にビームドリフト補正を行う必要性有と判定する。
その他、判断時間が固定時間以内の短い場合(判断時間≦固定時間)にビームドリフト補正を行う必要性有と判定する。具体的には、c)判断時間が0以内の場合(判断時間≦0)にビームドリフト補正を行う必要性有と判定してもよい。かかる場合は、現在時刻が指定時刻になる場合が該当する。なお、指定時刻をすぎると指定時刻を過ぎたことに起因したイベントが発生するため、メモリ54に格納された指定時刻が更新されることになる。そのため、更新された指定時刻が現在時刻でない場合、ビームドリフト補正を行う必要性有と判定されないことになる。
或いは、その他、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間から固定時間を差し引いた時間以内の場合(判断時間≦次回ストライプ描画予測時間×定数−固定時間)にビームドリフト補正を行う必要性有と判定してもよい。
補正有無判定工程(S106)において、ビームドリフト補正を行う必要性有りと判定され場合、描画一時停止工程(S108)に進む。一方、ビームドリフト補正を行う必要性無しと判定され場合、次回ストライプ描画工程(S130)に進む。
描画一時停止工程(S108)として、描画動作処理部56は、補正有無判定工程(S106)にてビームドリフト補正を行う必要性有りと判定され場合、現在描画しているストライプの描画処理が終了した時点で描画処理を一時停止する。一時停止した情報はイベント処理部30に出力される。
ドリフト補正工程(S110)として、補正部40は、ビームドリフト補正が必要と判定された場合に、描画処理が一時停止している状態でビームドリフト補正を行う。具体的には、XYステージ105上のマーク212が主偏向器208の偏向可能範囲に位置するようにXYステージ105位置を移動させる。そして、主偏向器208の偏向可能範囲内の複数の位置で電子ビーム200を用いてマーク212をスキャン(走査)する。同様に、副偏向器209の偏向可能範囲に位置するようにXYステージ105位置を移動させる。そして、副偏向器209の偏向可能範囲内の複数の位置で電子ビーム200を用いてマーク212をスキャン(走査)する。マーク212をスキャンした際の反射電子や2次電子は検出器210で検出され、検出回路134に出力される。そして、検出回路134において位置データとなってイベント処理部30に出力される。イベント処理部30内ではビーム位置取得部42が検出回路134からの位置データを取得する。そして、ずれ量算出部44が理想上の位置(設計位置)からのずれ量を算出する。補正係数算出部46は、かかるずれ量を補正する各位置での補正量を所定の関数で近似(フィッティング)した際の係数(補正係数)を算出する。算出された補正係数は偏向制御回路130に出力される。
係数加算工程(S112)として、偏向制御回路130内では、それまでの各係数に今回入力された係数を加算する。加算することで、以降、実際の各ショットのビームの偏向位置が今回のドリフト補正分の補正量だけさらに補正されることになる。
一方、制御計算機ユニット110内では、次回ストライプデータ生成工程(S120)として、ストライプデータ生成部114が、描画予測時間が算出された次回ストライプのストライプデータを生成する。具体的には、記憶装置140から該当するストライプの描画データを入力し、複数段のデータ変換処理をおこなって装置固有のショットデータ(ストライプデータ)を生成する。生成されたストライプデータは、記憶装置142に順次、一時的に格納される。かかる制御計算機ユニット110内での処理は制御計算機ユニット120内での処理と並行して順次行われる。
そして、次回ストライプ描画工程(S130)として、描画動作処理部56は、偏向制御回路130及び制御回路132を制御して次回ストライプの描画処理を実行させる。偏向制御回路130は、次回ストライプのストライプデータを記憶装置144から読み出す。そして、偏向制御回路130及び制御回路132は、描画部150を制御して、次回ストライプに所望のパターンを描画する。その際、偏向制御回路130から主偏向器208及び副偏向器209に印加される偏向電圧(偏向量)は、ビームドリフト補正が必要と判定された場合にはビームドリフト補正が行われた位置に偏向される値に制御される。一方、ビームドリフト補正が必要ないと判定された場合には、判定後にビームドリフト補正が行われていない位置に偏向される値に制御される。そして、描画部150は、ビームドリフト補正が必要と判定された場合にはビームドリフト補正が行われた電子ビームを用いて次回ストライプに所望のパターンを描画する。一方、ビームドリフト補正が必要ないと判定された場合には、描画部150は、判定後にビームドリフト補正が行われていない電子ビームを用いて次回ストライプに所望のパターンを描画する。描画部150は、具体的には以下のように動作する。
電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。偏向器205によって、かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像は偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、主偏向器208及び副偏向器209によって偏向され、連続的に移動するXYステージ105に配置された試料101の所望する位置に照射される。図1では、位置偏向に、主副2段の多段偏向を用いた場合を示している。かかる場合には、主偏向器208でストライプ領域を仮想分割した小領域となるサブフィールド(SF)の基準位置にステージ移動に追従しながら電子ビーム200を偏向し、副偏向器209でSF内の各照射位置にかかるビームを偏向すればよい。
すべてのストライプの描画が終了するまで、以上の各工程が繰り返される。
図4は、実施の形態1における描画方法を説明するための概念図である。図4において、描画制御部50内の描画動作処理部56は、例えば、第n−3ストライプの描画処理を実行している。かかる状態でいずれかのイベントが発生したとする。イベント処理部30からは、発生したイベントに基づく指定時刻が描画制御部50に出力され、メモリ54に格納される。一方、制御計算機ユニット110側からは、次回描画するストライプとなる第n−2ストライプのストライプ描画予測時間が描画制御部50に出力され、メモリ54に格納される。
そして、第n−3ストライプの描画処理が終了した時点(第n−2ストライプの描画開始前の時点)で、判定部52は、第n−2ストライプの描画予測時間と次回のビームドリフト補正の指定時刻をメモリ54から読み出して、上述した判定方法に沿ってビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定する。図4の例では、指定時刻が第nストライプの描画中に到来する。そのため、例えば、「判断時間≦次回ストライプ描画予測時間/2」の条件で判定する場合、判断時間は、第n−2ストライプの描画予測時間よりも長い。よって、第n−3ストライプの描画処理が終了した時点では、ビームドリフト補正を行う必要性無しと判定される(ビームドリフト補正を行う必要性有と判定されない)。そのため、ビームドリフト補正せずに続けて次回の第n−2ストライプの描画処理を開始する。
その後、第n−2ストライプの描画処理中に、制御計算機ユニット110側からは、次回描画するストライプとなる第n−1ストライプのストライプ描画予測時間が描画制御部50に出力され、メモリ54に格納される。その際、メモリ54内では、第n−2ストライプのストライプ描画予測時間が第n−1ストライプのストライプ描画予測時間によって上書き(更新)される。
そして、第n−2ストライプの描画処理が終了した時点(第n−1ストライプの描画開始前の時点)で、判定部52は、第n−1ストライプの描画予測時間と次回のビームドリフト補正の指定時刻をメモリ54から読み出して、上述した判定方法に沿ってビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定する。図4の例では、指定時刻が第nストライプの描画中に到来する。そのため、判断時間は、第n−1ストライプの描画予測時間よりも長い。よって、第n−2ストライプの描画処理が終了した時点では、ビームドリフト補正を行う必要性無しと判定される。そのため、ビームドリフト補正せずに続けて次回の第n−1ストライプの描画処理を開始する。
その後、第n−1ストライプの描画処理中に、制御計算機ユニット110側からは、次回描画するストライプとなる第nストライプのストライプ描画予測時間が描画制御部50に出力され、メモリ54に格納される。その際、メモリ54内では、第n−1ストライプのストライプ描画予測時間が第nストライプのストライプ描画予測時間によって上書き(更新)される。
そして、第n−1ストライプの描画処理が終了した時点(第nストライプの描画開始前の時点)で、判定部52は、第nストライプの描画予測時間と次回のビームドリフト補正の指定時刻をメモリ54から読み出して、上述した判定方法に沿ってビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定する。図4の例では、指定時刻が第nストライプの前半部分を描画中に到来する。そのため、例えば、「判断時間≦次回ストライプ描画予測時間/2」の条件で判定する場合、判断時間は、第nストライプの描画予測時間/2よりも短い。よって、第n−1ストライプの描画処理が終了した時点で、ビームドリフト補正を行う必要性有りと判定される。そこで、描画動作処理部56は、第n−1ストライプの描画処理が終了した時点で描画処理を一時停止する。そして、補正部40は、描画処理が一時停止している状態でビームドリフト補正を行う。ビームドリフト補正が終了し、補正係数の加算が完了した時点で、描画動作処理部56は、第nストライプの描画処理を開始する。
以上のように、補正部40は、ビームドリフト補正が必要と判定された場合に、次回のビームドリフト補正の指定時刻が到来するより前に次回のビームドリフト補正を行う。これにより、指定時刻の到来により期限切れとなった位置にビームを照射することを防止できる。よって、ドリフト補正済みの適切な位置に以降のビームを照射できる。また、補正部40は、次回のビームドリフト補正の指定時刻に描画される予定のストライプの描画が開始される前に次回のビームドリフト補正を行う。これにより、指定時刻以降に描画される位置でもドリフト補正済みの適切な位置に以降のビームを照射できる。よって、ずれた可能性がある補正値で次のストライプの描画処理が進められてしまうことを防止できる。
ここで、上述した例では、あるストライプの描画処理中に、制御計算機ユニット110側からは、次回描画するストライプの描画予測時間が描画制御部50に出力され、メモリ54内で更新されたが、これに限るものではない。例えば、第nストライプの描画予測時間が第n−mストライプの描画処理中に算出できてしまう場合もあり得る。mは2以上の整数とする。かかる場合は、メモリ54内では上書きせずに順次各ストライプの描画予測時間を蓄積する。このように、複数のストライプの描画予測時間がメモリ54内に格納されている場合には、上述した判断時期の他に、さらに、合計した描画予測時間が指定時刻を越えない複数のストライプを描画した後であってもよい。例えば、図4の例において、第n−2ストライプの描画予測時間、第n−1ストライプの描画予測時間、及び第nストライプの描画予測時間が、第n−3ストライプの描画中に算出されていれば、第n−3ストライプの描画予測時間、第n−2ストライプの描画予測時間、及び第n−1ストライプの描画予測時間の合計が指定時刻までの時間より短いことがわかる。そのため、第n−3ストライプの描画後とn−2ストライプの描画後における判定は省略して、n−1ストライプの描画後にビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、次回のビームドリフト補正の指定時刻と次回ストライプの描画予測時間を用いて次回のビームドリフト補正の必要有無を判定していたが、次回のビームドリフト補正の実施の仕方はこれに限るものではない。電子ビーム描画では、上述したように複数のチップをまとめて描画する場合がある。その場合に、描画条件が同一なチップ同士を同じ描画グループとして連続して描画する。他の描画グループはその後に描画条件を変更して描画される。かかる場合、描画グループ間にドリフト補正を行うようにシーケンスを組むと同じ描画グループ内で描画処理を中断しなくて済むため描画時間を短縮できる。実施の形態2では、描画グループ間にドリフト補正を行う構成について説明する。描画装置100の構成は図1と同様である。以下、特に説明しない内容は実施の形態1と同様である。
図5は、実施の形態2における描画方法を説明するための概念図である。図5において、描画制御部50内の描画動作処理部56は、例えば、第n−3描画グループの描画処理を実行している。イベント処理部30には、試料101を描画する際の単位領域となる複数の描画グループ(描画単位領域の一例)のうち、電子ビームの次回のビームドリフト補正を行う描画グループの識別情報が入力され、設定される。識別情報として、例えば、描画グループのグループ番号(描画グループNo.)が設定される。
描画グループ識別情報設定工程として、イベント処理部30は、かかる設定を検知すると、描画制御部50に描画グループの識別情報を出力する。描画グループの識別情報はメモリ54に格納される。
補正有無判定工程として、判定部52は、描画グループの識別情報(描画グループのグループ番号)をメモリ54から読み出して入力し、描画グループのグループ番号の情報を用いて、ビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定する。判定時期は、各描画グループの描画開始前、すなわち、該当描画グループの1つ前の描画グループの描画終了時が好適である。
そして、ビームドリフト補正を行う必要性無しと判定され場合、現在描画処理中の描画グループの描画処理が終了後、続けて次回の描画グループの描画処理を開始する。すなわち、描画部150は、設定されたグループ番号以外の他の描画グループの描画が終了した場合には連続して次の描画グループの描画を行う。図5の例では、例えば、第n描画グループのグループ番号が設定されているとした場合、第n−3描画グループの描画処理終了後、描画処理を中断せずに、続けて第n−2描画グループの描画処理を開始する。同様に、第n−2描画グループの描画処理終了後、描画処理を中断せずに、続けて第n−1描画グループの描画処理を開始する。
そして、描画一時停止工程として、描画動作処理部56は、補正有無判定工程にてビームドリフト補正を行う必要性有りと判定され場合、現在描画しているストライプの描画処理が終了した時点で描画処理を一時停止する。一時停止した情報はイベント処理部30に出力される。図5の例では、第n−1描画グループの描画処理が終了した時点で描画処理を一時停止する。
そして、ドリフト補正工程として、補正部40は、ビームドリフト補正が必要と判定された場合に、描画処理が一時停止している状態でビームドリフト補正を行う。そして、算出された補正係数は偏向制御回路130に出力される。
係数加算工程として、偏向制御回路130内では、それまでの各係数に今回入力された係数を加算する。
一方、制御計算機ユニット110内では、次回ストライプデータ生成工程として、ストライプデータ生成部114が、順次、各描画グループ内のストライプのストライプデータを生成する。
そして、次回描画グループ描画工程として、描画動作処理部56は、偏向制御回路130及び制御回路132を制御して次回描画グループの描画処理を実行させる。そして、描画部150は、ビームドリフト補正の終了を待って次の描画グループの描画を行う。図5の例では、第n−1描画グループの描画処理が終了後、ドリフト補正が終了するのを待って第n描画グループの描画処理を開始する。
以上のように、描画制御部50側でビームドリフト補正の有無を判定させることで、イベント処理部30側でドリフト補正を行なわない場合でも毎回描画グループ間にドリフト補正を想定して描画動作が一時停止してしまうことを防止或いは抑制できる。よって、ドリフト補正もせずに単に描画動作が停止しただけの無駄な時間を排除できる。さらに、ドリフト補正を想定した描画グループ間の不要なステージ移動や通信を排除できる。よって、描画時間を短縮できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置及び方法は、本発明の範囲に包含される。
10 チップ領域
20 ストライプ領域
30 イベント処理部
32 イベント情報取得部
34 指定時刻算出部
40 補正部
42 ビーム位置取得部
44 ずれ量算出部
46 補正係数算出部
48 メモリ
50 描画制御部
52 判定部
54,58 メモリ
56 描画動作処理部
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110,120 制御計算機ユニット
112 描画予測時間算出部
114 ストライプデータ生成部
116 メモリ
130 偏向制御回路
132 制御回路
134 検出回路
140,142,144 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205 偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
208 主偏向器
209 副偏向器
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (3)

  1. 試料を描画する際の単位領域となる複数の描画単位領域の各描画単位領域を描画するための描画予測時間を算出する描画予測時間算出部と、
    荷電粒子ビームの次回のビームドリフト補正を行う補正時期を算出する補正時期算出部と、
    次回の描画単位領域の描画予測時間と次回のビームドリフト補正の補正時期の情報を入力し、次回の描画単位領域の描画予測時間と次回のビームドリフト補正の補正時期の情報を用いて、判断時間を補正時期から現在時刻を差し引いた時間として、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間以内の場合と、判断時間が固定時間以内の短い場合と、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間から固定時間を差し引いた時間以内の場合と、のうち1つの場合にビームドリフト補正を行う必要性が有るとして、ビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定する判定部と、
    ビームドリフト補正が必要と判定された場合に、ビームドリフト補正を行う補正部と、
    ビームドリフト補正が必要と判定された場合には前記ビームドリフト補正が行われた荷電粒子ビームを用いて、ビームドリフト補正が必要ないと判定された場合には判定後に前記ビームドリフト補正が行われていない荷電粒子ビームを用いて、前記次回の描画単位領域に所望のパターンを描画する描画部と、
    を備え
    前記補正部は、前記次回のビームドリフト補正の補正時期に描画される予定の描画単位領域の描画が開始される前に前記ビームドリフト補正を行うことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記補正部は、ビームドリフト補正が必要と判定された場合に、前記次回のビームドリフト補正の補正時期が到来するより前に前記ビームドリフト補正を行うことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 試料を描画する際の単位領域となる複数の描画単位領域の各描画単位領域を描画するための描画予測時間を算出する工程と、
    荷電粒子ビームの次回のビームドリフト補正を行う補正時期を算出する工程と、
    次回の描画単位領域の描画予測時間と次回のビームドリフト補正の補正時期の情報を入力し、次回の描画単位領域の描画予測時間と次回のビームドリフト補正の補正時期の情報を用いて、判断時間を補正時期から現在時刻を差し引いた時間として、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間以内の場合と、判断時間が固定時間以内の短い場合と、判断時間が次回ストライプ描画予測時間に所定の定数を乗じた時間から固定時間を差し引いた時間以内の場合と、のうち1つの場合にビームドリフト補正を行う必要性が有るとして、ビームドリフト補正を行う必要性の有無を判定する工程と、
    ビームドリフト補正が必要と判定された場合に、ビームドリフト補正を行う工程と、
    ビームドリフト補正が必要と判定された場合には前記ビームドリフト補正が行われた荷電粒子ビームを用いて、ビームドリフト補正が必要ないと判定された場合には判定後に前記ビームドリフト補正が行われていない荷電粒子ビームを用いて、前記次回の描画単位領域に所望のパターンを描画する工程と、
    を備え
    前記次回のビームドリフト補正の補正時期に描画される予定の描画単位領域の描画が開始される前に前記ビームドリフト補正を行うことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
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