JP5565419B2 - 無方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
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(x)1100〜1180℃に加熱したスラブを、加熱炉から取り出した後、幅方向に圧下してスラブ表面の一次スケールを剥離させ、高圧水で除去し、
(y)次の粗圧延において、圧延中に生じる二次スケールを除去するため、高圧水によるスケール除去を圧下直前に行わない圧延と、該スケール除去を圧下直前に行う圧延を交互に行って、粗バーとし、
(z)上記粗バーを1050〜1100℃に再加熱して、仕上げ終了温度が950℃以上の仕上げ圧延に供し熱延鋼板とし、
前記仕上げ圧延の後、熱延鋼板に注水せず、750℃以上で巻き取ることを特徴とする無方向性電磁鋼板の製造方法。
(x)1100〜1180℃に加熱したスラブを、加熱炉から取り出した後、幅方向に圧下してスラブ表面の一次スケールを剥離させ、高圧水で除去し、
(y)次の粗圧延において、圧延中に生じる二次スケールを除去するため、高圧水によるスケール除去を圧下直前に行わない圧延と、該スケール除去を圧下直前に行う圧延を交互に行って、粗バーとし、
(z)上記粗バーを1050〜1100℃に再加熱して、仕上げ終了温度が950℃以上の仕上げ圧延に供し熱延鋼板とし、
前記仕上げ圧延の後、熱延鋼板に1〜7秒間注水せず、その後、注水して650℃以下で巻き取ることを特徴とする無方向性電磁鋼板の製造方法。
(x)1100〜1180℃に加熱したスラブを、加熱炉から取り出した後、幅方向に圧下してスラブ表面の一次スケールを剥離させ、高圧水で除去し、
(y)次の粗圧延において、圧延中に生じる二次スケールを除去するため、高圧水によるスケール除去を圧下直前に行わない圧延と、該スケール除去を圧下直前に行う圧延を交互に行って、粗バーとし、
(z)上記粗バーを1050〜1100℃に再加熱して、仕上げ終了温度が950℃以上の仕上げ圧延に供し熱延鋼板とする
ことを特徴とする。
Cは、鉄損特性を劣化させる有害な元素であるので、0.0080%以下(0%を含む)とする。好ましくは0.0050%以下、より好ましくは0.0030%以下である。
Siは、鋼の固有抵抗を増加させ、鉄損を低下させる元素であるので、下限を1.5%とした。過剰に含有すると加工性が劣化するので、上限を3.5%とした。好ましくは2.0〜3.1%である。
Alも、鋼の固有抵抗を増加させ鉄損を低下させる元素であり、下限を0.1%とした。過剰に含むと加工性が劣化するので、上限を1.0%とした。好ましくは0.3〜0.7%である。
熱延中に鋼に変態が起きると、最適な熱延条件は本発明の条件と異なってくる。鋼を非変態系とするため、Si+Alの下限を1.9%とした。好ましくは2.1%以上である。上限は、SiとAlの上限で定まるが、好ましくは4.0%以下である。
Mnは、鋼の固有抵抗を高め、また、硫化物を粗大化して無害化する元素である。0.02%以上で添加効果が発現するが、過剰な添加はコストの上昇に繋がるので、0.02〜1.0%とする。好ましくは0.1〜0.4%である。
<N:0.0050%以下>
<Ti:0.0050%以下>
S、N、Tiなどは、MnS、Cu2S、AlN、TiN、TiCなどの化合物を形成する。これら化合物が微細に析出すると、粒成長性が劣化する。本発明では、析出物の無害化が可能なので、それぞれの元素の上限を0.0050%とする。いずれも0%を含む。好ましくは0.0020%以下である。
ここで、REMは、原子番号が57のLaから71のRuまでの15元素に、ScとYを加えた17元素の総称である。REMは、Sを、REM−S又はREM−O−Sとして固定し、硫化物の微細析出を抑制する。0.0005%以上の含有で効果が発現するが、過剰な含有は、鋳造の際のノズル閉塞の原因となるので、0.0005〜0.02%とした。好ましくは0.002〜0.01%である。
Snは、集合組織を改善し、また、焼鈍時の窒化及び酸化を抑制する元素である。0.01%以上の含有で効果が発現するが、過剰な含有は、加工性の劣化の原因となるので、0.01〜0.2%とした。好ましくは0.05〜0.15%である。
質量%で、C:0.0027%、Si:2.1%、Al:0.3%、Mn:0.2%、S:0.018%、N:0.0018、Ti:0.0015%、残部Fe及び不可避的不純物の溶鋼を連続鋳造してスラブとし、該スラブに、表1に示す条件で熱間圧延を施し、厚さ2.3mmの熱延鋼板コイルを製造した。その後、熱延鋼板に焼鈍を施すことなく、熱延鋼板を、温度85℃、濃度9%のHCl水溶液に約40秒浸漬して酸洗した。
表2に示す成分組成の鋼を連続鋳造してスラブとし、1160℃に加熱し、脱炉後、幅方向に圧下し、高圧水で一次スケールを除去した。7パスの粗圧延を行ったが、1、3、5、及び、7パスにおいて、圧下前に高圧水によりスケール除去した。その後、誘導加熱で、粗バーを1070℃に加熱し、高圧水でスケールを除去して仕上げ圧延に供した。
Claims (5)
- 質量%で、C:0.0080%以下、Si:1.5〜3.5%、Al:0.1〜1.0%、Si+Al:1.9%以上、Mn:0.02〜1.0%、S:0.0050%以下、N:0.0050%以下、Ti:0.0050%以下を含有し、残部はFe及び不可避不純物からなるスラブを熱間圧延して熱延鋼板とし、熱延鋼板に焼鈍を施さずに酸洗し、冷間圧延し、次いで、仕上げ焼鈍を施す無方向性電磁鋼板の製造方法であって、上記熱間圧延において、
(x)1100〜1180℃に加熱したスラブを、加熱炉から取り出した後、幅方向に圧下してスラブ表面の一次スケールを剥離させ、高圧水で除去し、
(y)次の粗圧延において、圧延中に生じる二次スケールを除去するため、高圧水によるスケール除去を圧下直前に行わない圧延と、該スケール除去を圧下直前に行う圧延を交互に行って、粗バーとし、
(z)上記粗バーを1050〜1100℃に再加熱して、仕上げ終了温度が950℃以上の仕上げ圧延に供し熱延鋼板とし、
前記仕上げ圧延の後、熱延鋼板に注水せず、750℃以上で巻き取ることを特徴とする無方向性電磁鋼板の製造方法。 - 質量%で、C:0.0080%以下、Si:1.5〜3.5%、Al:0.1〜1.0%、Si+Al:1.9%以上、Mn:0.02〜1.0%、S:0.0050%以下、N:0.0050%以下、Ti:0.0050%以下を含有し、残部はFe及び不可避不純物からなるスラブを熱間圧延して熱延鋼板とし、熱延鋼板に焼鈍を施さずに酸洗し、冷間圧延し、次いで、仕上げ焼鈍を施す無方向性電磁鋼板の製造方法であって、上記熱間圧延において、
(x)1100〜1180℃に加熱したスラブを、加熱炉から取り出した後、幅方向に圧下してスラブ表面の一次スケールを剥離させ、高圧水で除去し、
(y)次の粗圧延において、圧延中に生じる二次スケールを除去するため、高圧水によるスケール除去を圧下直前に行わない圧延と、該スケール除去を圧下直前に行う圧延を交互に行って、粗バーとし、
(z)上記粗バーを1050〜1100℃に再加熱して、仕上げ終了温度が950℃以上の仕上げ圧延に供し熱延鋼板とし、
前記仕上げ圧延の後、熱延鋼板に1〜7秒間注水せず、その後、注水して650℃以下で巻き取ることを特徴とする無方向性電磁鋼板の製造方法。 - 前記粗バーの再加熱を、製造ライン上で行なうことを特徴とする請求項1または2に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
- 前記スラブが、さらに、質量%で、REM:0.0005〜0.02%を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
- 前記スラブが、さらに、質量%で、Sn:0.01〜0.2%を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
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