JP5561549B2 - 検索装置、検索方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
ところで、ユーザが操作を誤ることにより、ユーザの意図しない文字が入力されることがある。特許文献1では、再度誤った文字を入力しないように、修正指示のあった文字の入力操作を受け付けない状態にしている。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザにより入力された文字列に基づいて予測される予測候補の予測精度を高める検索装置、検索方法、およびプログラムを提供することにある。
入力文字列取得手段は、入力文字テーブルに配置された複数の文字からユーザにより選択された入力文字に基づいて入力文字列を取得する。また、変更手段は、削除文字が削除された後の入力文字列と前方一致する予測候補であって、削除文字位置の文字が入力文字テーブルにおいて削除文字の周囲の入力位置に配置されている周囲文字である予測候補の優先度を上げる。これにより、削除文字に基づいて予測候補の優先度を適切に変更し、予測候補の予測精度を高めることができる。
請求項5に記載の発明では、入力文字テーブルは、複数の文字ボタンから構成される。
ユーザにより選択された文字ボタンに対応する文字が、入力文字である。
入力文字列取得段階は、入力文字テーブルに配置された複数の文字からユーザにより選択された入力文字に基づいて入力文字列を取得する。変更段階は、削除文字が削除された後の入力文字列と前方一致する予測候補であって、削除文字位置の文字が入力文字テーブルにおいて削除文字の周囲の入力位置に配置されている周囲文字である予測候補の優先度を上げる。
このような方法により、請求項1に記載の検索装置と同様の効果を奏する。
入力文字列取得手段は、入力文字テーブルに配置された複数の文字からユーザにより選択された入力文字に基づいて入力文字列を取得し、
変更手段は、削除文字が削除された後の入力文字列と前方一致する予測候補であって、削除文字位置の文字が入力文字テーブルにおいて削除文字の周囲の入力位置に配置されている周囲文字である予測候補の優先度を上げる。
このようなプログラムを実行することで、請求項1に記載の検索装置と同様の効果を奏する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による検索装置は、車両に搭載されるナビゲーション装置に適用される。図1は、検索装置としてのナビゲーション装置1の全体構成を示すブロック図である。
制御部10は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスラインを備えたコンピュータとして構成されており、装置全体の制御を司る。
操作スイッチ群20は、ディスプレイ60と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチやリモコン装置等で構成され、各種入力に使用される。本実施形態では、操作スイッチ群20は、ディスプレイ60と一体となったタッチスイッチを有している。
スピーカ50は、音声を出力するためのものであり、例えば経路案内等を音声で行う場合に使用される。
ディスプレイ60は、液晶などを用いて構成されるカラーディスプレイ装置である。ディスプレイ60を介して地図や施設情報などが表示される。また、ディスプレイ60には、文字入力に係る文字入力画面が表示される。
入力文字列表示欄72には、ユーザにより入力文字テーブル71の文字ボタン711により選択された入力文字が表示される。図3に示す例では、「あ」「い」が入力された状態を示しており、入力済みの文字の後には次文字入力を促すアンダースコアが表示される。
予測候補表示欄75は、複数の予測候補ボタン751から構成される。予測候補ボタン751には、入力文字列と前方一致する予測候補が優先度に基づいて表示される。本実施形態では、予測候補ボタン751は3つであるので、抽出された予測候補のうち、優先度の高い3つが左から順に表示される。なお、本実施形態では予測候補ボタン751は3つであるが、ボタン数はいくつでもよい。
次ワードボタン76は、予測候補ボタン751に次の予測候補を表示するためのボタンである。
完了ボタン77は、入力文字列表示欄72に表示されている入力文字列を確定するためのボタンである。
件数表示欄78には、入力された入力文字列と前方一致する予測候補の件数が表示される。
なお、目的地設定ボタン61、地図ボタン62、文字ボタン711、削除ボタン73、戻るボタン74、次ワードボタン76、および完了ボタン77は、操作スイッチ群20を構成している。
S102では、S101にて取得された入力文字列に基づき、当該入力文字列と前方一致する予測候補を抽出する。
S103では、S102にて抽出された予測候補の該当件数を算出する。算出された予測候補の該当件数は、件数表示欄78に表示される。
S104では、入力文字列の変更が削除ボタン73の選択によりなされたか否かを判断する。入力文字列の変更が削除ボタン73の選択によりなされていないと判断された場合(S104:NO)、すなわち削除フラグがセットされておらず文字ボタン711が選択されて入力文字列に新たな文字が追加された場合、S108へ移行する。入力文字列の変更が削除ボタン73の選択によりなされたと判断された場合(S104:YES)、すなわち削除フラグがセットされている場合、S105へ移行する。
S106では、S105にて特定された削除文字および削除文字位置に基づき、削除文字管理テーブル81を設定する。本実施形態では、削除文字位置の文字が削除文字である予測候補の優先度を下げるので、削除文字管理テーブル81において、削除文字および削除文字位置に対応する欄に、優先度に係るスコアをマイナスする所定の数値を設定する。
S107では、削除文字管理テーブル81において、削除文字位置の次の文字位置のスコアの変更に係る数値をクリアする。
S108では、予測候補表示欄75に表示する表示対象選択処理を行う。なお、削除フラグがセットされている場合、本処理終了後に削除フラグをリセットする。
S201では、予測候補ワークをクリアする。
S202では、S102にて抽出した全ての予測候補についてチェックが終了したか否かを判断する。全ての予測候補のチェックが終了したと判断された場合(S202:YES)、本処理を終了する。全ての予測候補のチェックが終了していないと判断された場合(S202:NO)、S203へ移行する。なお、S203〜S206に係る処理は、抽出された予測候補それぞれについて順に実行される。
S204では、削除文字管理テーブル81を参照し、S204で取得されたスコアを変更する。なお、当該予測候補についてスコアを変更する数値が削除文字管理テーブル81に格納されていない場合、当該予測候補のスコアの変更は行わない。本実施形態では、削除文字管理テーブル81を参照し、予測候補の優先度に係るスコアを変更することが、「予測候補の優先度を変更する」ことに対応している。なお、S106等で優先度に係る数値としてマイナスの数値が設定された後にS204にてスコアを変更することが「予測候補の優先度を下げる」ことに対応しており、S106等で優先度に係る数値としてプラスの数値が設定された後にS204にてスコアを変更することが「予測候補の優先度を上げる」ことに対応している。
図7(a)に示すように1文字目に「あ」が入力されると、入力文字列管理テーブル80には、1文字目に「あ」が格納され、入力文字列として「あ」が取得される(S101)。そして、入力文字列である「あ」と前方一致する予測候補を抽出し(S102)、該当件数を算出する(S103)。ここでは削除ボタン73が選択されていないので(S104:NO)、続いて表示対象選択処理を行い(S108)、スコアの高い順に「あいち」、「あかるい」、「あおもり」が予測候補として予測候補表示欄75に表示される。
本発明の第2実施形態による検索装置を図10および図11に基づいて説明する。本実施形態は、第1実施形態と図5中のS106に係る処理のみが異なるので、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、他の構成、処理等についての説明は省略する。
削除ボタン73が選択されて入力された文字が削除された場合、ユーザは、入力文字テーブル71において削除文字の周囲の入力位置に配置された文字である周囲文字を選択しようとしたが、誤って削除文字を選択してしまった可能性がある。そこで本実施形態では、図5中のS106において、削除文字位置の削除文字に対応する欄に優先度に係るスコアをマイナスする所定の数値を設定するとともに、入力文字テーブル71において削除文字の周囲の入力位置に配置された周囲文字に対応する欄に優先度に係るスコアをプラスする所定の数値を設定するので、削除文字位置の文字が周囲文字である予測候補の優先度が上がる。これにより、削除文字に基づき、ユーザがより選択したいと所望する予測候補の優先度を高めて予測候補表示欄75に表示することができ、ユーザの利便性が向上する。
したがって、本実施形態では、図6中のS204において、図10に示す削除文字管理テーブル81を参照してスコアを変化させると、図11に示す如くとなり、予測候補表示欄75には、スコアが高い順に、「あかるい」、「あきの」、「あおもり」が表示される。
本発明の第3実施形態による検索装置を図12〜図14に基づいて説明する。本実施形態は、第1実施形態とは、予測候補抽出処理が異なっているので、他の構成、処理等についての説明は省略する。
第3実施形態による予測候補削除処理を図12に示すフローチャートに基づいて説明する。図12に示すフローチャートは、図5に示すフローチャートとS107のみが異なっているので、S107に係る処理のみを説明し、他のステップに係る処理については説明を省略する。
本実施形態のように、複数の文字が連続して削除された場合、ユーザが訂正したかった文字は2文字目の「き」であり、2文字目の「き」を削除するために3文字目の「ち」を削除したにすぎず、3文字目の「ち」は有効な文字であった可能性がある。そこで、本実施形態では、削除文字「き」の削除文字位置より後側の文字である3文字目の「ち」に係るスコアを上昇させるように更新する。ここでは、図13(b)に示すように、削除文字管理テーブル81の3文字目の「ち」に対応する欄を、優先度に係る数値をプラスの数値とすべく、この例では−30から+30にスコアを更新する。
なお、この例では削除文字位置が3文字目である「ち」、および、削除文字位置が2文字目である「き」が「異なる削除文字位置の複数の削除文字」に対応し、「ち」に続いて削除された「き」が「直近に削除された削除文字」に対応している。
本発明の第4実施形態による検索装置を図15〜図17に基づいて説明する。
本実施形態の予測候補抽出処理を図15に示すフローチャートに基づいて説明する。図15に示す文字追加処理は、第1実施形態の予測候補抽出処理と同様、入力文字列管理テーブル80が変更されたときに実行される処理であって、S104にて否定判断された場合の処理のみが異なっている。
S109では、削除文字管理テーブル81において、新たな入力文字が入力された文字位置に設定されている優先度の変更に係る情報をクリアし、S108へ移行する。これにより、新たな入力文字が入力された入力文字位置が削除文字位置である削除文字に基づいて優先度を変更した予測候補の優先度が元に戻る。
なお、S107の処理に替えて、図12に示す第3実施形態のS107の処理を行うようにしてもよい。
(ア)上記実施形態では、削除文字位置の文字が削除文字である予測候補の優先度を下げたが、他の実施形態では、優先度を下げることに替えて、該当するキーワードを予測候補から除外してもよい。
(イ)上記実施形態では、入力文字列と前方一致する予測候補について、入力文字列の取得に続いて入力文字列と前方一致する予測候補の抽出を行ったが、他の実施形態では、予測キーワードテーブルに含まれる全てのキーワードについて図6に示す処理を実行し、S202の処理に続き、入力文字列と前方一致するか否かを判断する処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、制御部10が「入力文字列取得手段」、「予測候補抽出手段」、「削除文字特定手段」、および、「変更手段」を構成していた。他の実施形態では、これらの手段としてコンピュータを機能させるプログラムであってもよいし、当該プログラムを記憶する記憶媒体であってもよい。また、「入力文字列取得段階」、「予測候補抽出段階」、「削除文字特定段階」、および、「変更段階」として処理を行う検索方法であってもよい。
10・・・制御部(入力文字列取得手段、予測候補抽出手段、削除文字特定手段、変更手段)
20・・・操作スイッチ群
30・・・地図データ記憶部
35・・・予測キーワード記憶部
40・・・現在位置算出部
50・・・スピーカ
60・・・ディスプレイ
70・・・文字入力画面
71・・・入力文字テーブル
711・・文字ボタン
72・・・入力文字列表示欄
73・・・削除ボタン
75・・・予測候補表示欄
80・・・入力文字列管理テーブル
81・・・削除文字管理テーブル
Claims (7)
- ユーザにより入力された入力文字列を取得する入力文字列取得手段と、
前記入力文字列と前方一致する予測候補を抽出する予測候補抽出手段と、
前記入力文字列における削除文字を取得するとともに、前記入力文字列における前記削除文字の文字位置である削除文字位置を特定する削除文字特定手段と、
前記削除文字および前記削除文字位置に基づき、前記削除文字が削除された後の前記入力文字列と前方一致する前記予測候補の優先度を変更する変更手段と、
を備え、
前記入力文字列取得手段は、入力文字テーブルに配置された複数の文字からユーザにより選択された入力文字に基づいて前記入力文字列を取得し、
前記変更手段は、前記削除文字が削除された後の前記入力文字列と前方一致する前記予測候補であって、前記削除文字位置の文字が前記入力文字テーブルにおいて前記削除文字の周囲の入力位置に配置されている周囲文字である前記予測候補の優先度を上げることを特徴とする検索装置。 - 前記変更手段は、前記削除文字が削除された後の前記入力文字列と前方一致する前記予測候補であって、前記削除文字位置の文字が前記削除文字である前記予測候補の優先度を下げることを特徴とする請求項1に記載の検索装置。
- 取得された複数の前記削除文字が異なる前記削除文字位置であると特定された場合、
前記変更手段は、前記複数の削除文字が削除された後の前記入力文字列と前方一致する前記予測候補であって、直近に削除された前記削除文字の前記削除文字位置より後側の文字位置の文字が、当該文字位置が前記削除文字位置であると特定された前記削除文字である前記予測候補の優先度を上げることを特徴とする請求項1または2に記載の検索装置。 - 前記削除文字位置に新たな入力文字が入力された場合、
前記変更手段は、前記新たな入力文字が入力された後の前記入力文字列と前方一致する前記予測候補であって、前記新たな入力文字が入力された文字位置が前記削除文字位置である前記削除文字に基づいて優先度を変更した前記予測候補の優先度を元に戻すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の検索装置。 - 前記入力文字テーブルは、複数の文字ボタンから構成され、
ユーザにより選択された前記文字ボタンに対応する文字が、前記入力文字であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の検索装置。 - コンピュータの機能として実現される検索方法であって、
ユーザにより入力された入力文字列を取得する入力文字列取得段階と、
前記入力文字列と前方一致する予測候補を抽出する予測候補抽出段階と、
前記入力文字列における削除文字を取得するとともに、前記入力文字列における前記削除文字の文字位置である削除文字位置を特定する削除文字特定段階と、
前記削除文字および前記削除文字位置に基づき、前記削除文字が削除された後の前記入力文字列と前方一致する前記予測候補の優先度を変更する変更段階と、
を備え、
前記入力文字列取得段階は、入力文字テーブルに配置された複数の文字からユーザにより選択された入力文字に基づいて前記入力文字列を取得し、
前記変更段階は、前記削除文字が削除された後の前記入力文字列と前方一致する前記予測候補であって、前記削除文字位置の文字が前記入力文字テーブルにおいて前記削除文字の周囲の入力位置に配置されている周囲文字である前記予測候補の優先度を上げることを特徴とする検索方法。 - ユーザにより入力された入力文字列を取得する入力文字列取得手段、
前記入力文字列と前方一致する予測候補を抽出する予測候補抽出手段、
前記入力文字列における削除文字を取得するとともに、前記入力文字列における前記削除文字の文字位置である削除文字位置を特定する削除文字特定手段、
および、前記削除文字および前記削除文字位置に基づき、前記削除文字が削除された後の前記入力文字列と前方一致する前記予測候補の優先度を変更する変更手段、
としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記入力文字列取得手段は、入力文字テーブルに配置された複数の文字からユーザにより選択された入力文字に基づいて前記入力文字列を取得し、
前記変更手段は、前記削除文字が削除された後の前記入力文字列と前方一致する前記予測候補であって、前記削除文字位置の文字が前記入力文字テーブルにおいて前記削除文字の周囲の入力位置に配置されている周囲文字である前記予測候補の優先度を上げることを特徴とするプログラム。
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