JP5559456B2 - 圧電トランス方式高圧電源装置および画像形成装置 - Google Patents

圧電トランス方式高圧電源装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、圧電トランス方式高圧電源装置および画像形成装置に関する。
電子写真プロセスにより画像を形成する画像形成装置において、感光体に転写部材を当接させて転写を行なう直接転写方式を採用する場合、転写部材には、導電体の回転軸を持つローラ状の導電性ゴムが用いられる。転写部材の駆動は、感光体のプロセススピードに合わせて制御される。そして、転写部材に印加する電圧として、直流バイアス電圧を用いている。この時、直流バイアス電圧の極性は、通常のコロナ放電式の転写電圧と同じ極性である。
上述のような転写ローラを用いて良好な転写を行なうためには、通常3kV前後の電圧(所要電流は数μA)を転写ローラに印加する必要がある。上述の画像形成処理に必要とされる高電圧を生成するために、従来は、巻線式の電磁トランスが使用されていた。
しかし、電磁トランスは、銅線、ボビン、磁芯で構成されており、上記のような、3kV前後の電圧を印加して用いる場合は、出力電流値が数μAという微小な電流となるため、各部に於いて漏れ電流を最小限にしなければならなかった。そのため、トランスの巻線を有機絶縁物によりモールドにする必要があり、発煙発火の点で問題があった。しかも供給電力に比較して大きなトランスを必要としたため、高圧電源装置の小型化・軽量化の妨げとなっていた。
そこで、これらの欠点を補うために、薄型軽量で高出力の圧電トランスを用いて高電圧を発生させることが検討されている。すなわち、セラミックを素材とした圧電トランスを用いることにより、電磁トランス以上の効率で、高電圧を生成する事が可能となる。しかも、一次側および二次側間の結合に関係なく一次側と二次側の電極聞の距離を離すことが可能になるため、特別に絶縁のためのモールド加工をする必要が無く、発煙発火の危険性も無くなる。そのため、高圧電源装置を小型・軽量にできるという優れた特性が得られる。
かかる圧電トランスを用いた高圧電源装置として、例えば、特許文献1に示されるものがある。しかしながら、この圧電トランスを用いた高圧電源装置は、周波数制御をアナログ信号処理回路で行っていたため、制御動作が不安定となる。そのため、下記に示すような不具合が発生し、各種不具合対策が提案されてきた。
例えば、高圧出力電圧の立上り(立下り)を早くするために制御電圧を急激に変化させると、共振周波数を超えてしまい、出力電圧が制御できなくなってしまうという問題があった。かかる問題を解決するために、例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4のような装置が提案されている。
また、不測の事態により圧電トランスの能力以上の電力が必要になった場合には、圧電トランスの駆動周波数が共振周波数を越えてしまい、圧電トランスを制御不能となって、画像不良が発生してしまうという問題があった。かかる問題を解決するために、例えば、特許文献5に記載の装置が提案されている。
また、圧電トランスからの出力電圧を制御できずに、高圧電源装置において回路動作の発振が発生する場合がある。かかる問題を解決するために、例えば、特許文献6のような装置が提案されている。
また、高電圧電源オン時の制御信号がオペアンプに入力された時点から所望の設定電圧値に立ち上がるまでの間に、スプリアス周波数に起因する立ち上がり時間の遅延が発生するという問題があった。かかる問題を解決するために、例えば、特許文献7に記載の装置が提案されている。
特開平11−206113号公報 特開2006−91757号公報 特開2007−11087号公報 特開2007−53887号公報 特開2006−201351号公報 特開2006−309154号公報 特開2007−43891号公報
しかしながら、上記文献に記載の装置は、圧電トランスの周波数制御にアナログ信号処理回路を用いているため、問題の根本的な解決を図るには至っていなかった。
また、圧電トランスには複数の共振点が存在するが、圧電トランスによって得られる出力電圧の可変幅を大きくするためには、効率の悪い範囲の周波数も使用しなければならず、装置全体としての効率が悪いという問題もあった。
さらに、出力電圧を小さくしようとして共振周波数から周波数を大きく変化させると、次の共振周波数が近くなるために却って出力電圧が上昇してしまい、低電圧出力を実現することが困難であるという問題もあった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、異常発振や制御不能に陥ることなく安定した周波数制御を行うことが可能であり、高圧出力の高速立ち上がりを可能とする、新規かつ改良された圧電トランス方式高圧電源装置および画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の更に別の目的は、安定した周波数制御および高圧出力の高速立ち上がり時間を可能とし、かつ、低電圧出力および安定出力制御が可能で高効率である新規かつ改良された圧電トランス方式高圧電源装置および画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、圧電トランスに所定の駆動周波数により制御された駆動電圧を印加することにより前記圧電トランスが出力した出力電圧を負荷に供給する圧電トランス方式高圧電源装置において、前記出力電圧と前記出力電圧を所定の値に制御するための出力制御電圧との比較結果に基づいて、前記出力電圧の変動をデジタル変動値として検出する出力電圧検出部と、前記出力電圧検出部から入力された前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動制御を行う駆動制御部と、を備え、前記デジタル変動値は、前記出力電圧が前記出力制御電圧より大きい場合、既設定された第1デジタル値であり、前記出力電圧が前記出力制御電圧より小さい場合、既設定された第2デジタル値である圧電トランス方式高圧電源装置が提供される。
かかる構成によれば、出力電圧検出部は、出力電圧と出力電圧を所定の値に制御するための出力制御電圧との比較結果に基づいて、出力電圧の変動をデジタル変動値として検出し、駆動制御部は、出力電圧検出部から入力されたデジタル変動値に応じて、圧電トランスの駆動制御を行う。本発明に係る圧電トランス方式高圧電源装置は、圧電トランスの駆動周波数制御をデジタル信号処理によって行うため、異常発振や制御不能に陥ることなく安定した周波数制御を行うことが可能であり、高圧出力の高速立ち上がりを実現可能である。
前記駆動制御部は、前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動周波数を可変制御する駆動周波数制御部と、前記駆動周波数制御部の出力値に応じて前記圧電トランスを駆動する駆動電圧を発生する駆動電圧発生部と、を更に備え、前記駆動周波数制御部は、前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも大きいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を増加させ、前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも小さいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を減少させてもよい。
前記駆動制御部は、前記駆動周波数の周波数可変範囲を記憶した記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記周波数可変範囲と前記駆動周波数制御部の出力値とに基づいて、前記駆動周波数を前記周波数可変範囲内で可変させるように制御する周波数範囲制御部と、を更に備え、前記周波数範囲制御部は、前記駆動周波数制御部の出力値が前記駆動周波数の可変範囲から外れた場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止させる制御信号を出力し、前記駆動周波数制御部は、前記周波数範囲制御部からの制御信号が入力された場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、圧電トランスに所定の駆動周波数により制御された駆動電圧を印加することにより前記圧電トランスが出力した出力電圧を負荷に供給する圧電トランス方式高圧電源装置において、前記圧電トランスから出力された出力電圧および前記圧電トランス方式高圧電源装置の出力制御電圧に基づいて前記出力電圧の変動分を演算してデジタル変動値で出力し、前記デジタル変動値に基づいて前記圧電トランスの駆動周波数をデジタル信号処理により制御する駆動制御部を備え、前記デジタル変動値は、前記出力電圧が前記出力制御電圧より大きい場合、既設定された第1デジタル値であり、前記出力電圧が前記出力制御電圧より小さい場合、既設定された第2デジタル値である圧電トランス方式高圧電源装置が提供される。
かかる構成によれば、駆動制御部は、圧電トランスから出力された出力電圧および圧電トランス方式高圧電源装置の出力制御電圧に基づいて出力電圧の変動分を演算し、出力電圧の変動分の演算結果に基づいて圧電トランスの駆動周波数をデジタル信号処理により制御する。本発明に係る圧電トランス方式高圧電源装置は、圧電トランスの駆動周波数制御をデジタル信号処理によって行うため、異常発振や制御不能に陥ることなく安定した周波数制御を行うことが可能であり、高圧出力の高速立ち上がりを実現可能である。
前記駆動制御部は、前記出力電圧をデジタルデータへと変換するAD変換部と、前記デジタル変換された出力電圧と前記出力制御電圧とに基づいて前記出力電圧のデジタル変動値を演算するデジタル変動値演算部と、前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動周波数を可変制御する駆動周波数制御部と、前記駆動周波数制御部の出力値に応じて前記圧電トランスを駆動する駆動電圧を発生する駆動電圧発生部と、
を更に備え、前記駆動周波数制御部は、前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも大きいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を増加させ、前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも小さいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を減少させてもよい。
前記駆動制御部は、前記駆動周波数の周波数可変範囲を記憶した記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記周波数可変範囲と前記駆動周波数制御部の出力値とに基づいて、前記駆動周波数を前記周波数可変範囲内で可変させるように制御する周波数範囲制御部と、を更に備え、前記周波数範囲制御部は、前記駆動周波数制御部の出力値が前記駆動周波数の可変範囲から外れた場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止させる制御信号を出力し、前記駆動周波数制御部は、前記周波数範囲制御部からの制御信号が入力された場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止してもよい。
前記デジタル変動値演算部は、デジタルフィルタによる演算処理またはPID制御により、前記デジタル変動値を演算してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の更に別の観点によれば、圧電トランスに所定の駆動周波数により制御された駆動電圧を印加することにより前記圧電トランスが出力した出力電圧を負荷に供給する圧電トランス方式高圧電源装置において、前記出力電圧と前記出力電圧を所定の値に制御するための出力制御電圧との比較結果に基づいて、前記出力電圧の変動をデジタル変動値として検出する出力電圧検出部と、前記出力電圧検出部から入力された前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動制御を行う駆動制御部と、前記出力電圧と前記出力制御電圧との比較結果に応じて前記圧電トランスに印加される電源電圧を可変制御するドライブ電圧制御部と、を備え、前記デジタル変動値は、前記出力電圧が前記出力制御電圧より大きい場合、既設定された第1デジタル値であり、前記出力電圧が前記出力制御電圧より小さい場合、既設定された第2デジタル値である圧電トランス方式高圧電源装置が提供される。
かかる構成によれば、出力電圧検出部は、出力電圧と前記出力電圧を所定の値に制御するための出力制御電圧との比較結果に基づいて、前記出力電圧の変動をデジタル変動値として検出し、駆動制御部は、出力電圧検出部から入力された前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動制御を行い、ドライブ電圧制御部は、出力電圧と出力制御電圧との比較結果に応じて圧電トランスに印加される電源電圧を可変制御する。本発明に係る圧電トランス方式高圧電源装置は、圧電トランスの駆動周波数をデジタル信号処理によって可変制御し、かつ、圧電トランスの駆動電圧の可変制御も行うために、安定した周波数制御および高圧出力の高速立ち上がり時間を可能とし、かつ、低電圧出力および安定出力制御が可能であり、装置の効率を向上させることができる。
前記ドライブ電圧制御部は、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも小さい場合には、前記電源電圧を増加させ、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも大きい場合には、前記電源電圧を減少させてもよい。
前記駆動制御部は、前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動周波数を可変制御する駆動周波数制御部と、前記駆動周波数制御部の出力値に応じて前記圧電トランスを駆動する駆動電圧を発生する駆動電圧発生部と、を更に備え、前記駆動周波数制御部は、前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも大きいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を増加させ、前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも小さいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を減少させてもよい。
前記駆動制御部は、前記駆動周波数の周波数可変範囲を記憶した記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記周波数可変範囲と前記駆動周波数制御部の出力値とに基づいて、前記駆動周波数を前記周波数可変範囲内で可変させるように制御する周波数範囲制御部と、を更に備え、前記周波数範囲制御部は、前記駆動周波数制御部の出力値が前記駆動周波数の可変範囲から外れた場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止させる制御信号を出力し、前記駆動周波数制御部は、前記周波数範囲制御部からの制御信号が入力された場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の更に別の観点によれば、潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、帯電後の前記潜像担持体の表面に潜像を形成させる露光手段と、前記潜像を現像する現像手段と、前記潜像担持体に形成されるトナー像を転写材に転写させる転写手段と、前記帯電手段、前記現像手段、前記転写手段の少なくともいずれかに電圧を供給する電源装置と、を有し、前記電源装置は、前述の圧電トランス方式高圧電源装置であることを特徴とする画像形成装置置が提供される。
本発明によれば、異常発振や制御不能に陥ることなく圧電トランスを安定して周波数制御することができ、高圧出力の高速立ち上がりを実現することが可能である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[一般的な圧電トランス方式高圧電源装置について]
まず、本発明の実施形態について説明するのに先立ち、後述する本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10と一般的な圧電トランス方式高圧電源装置1000と間の構成上の相違点を明確にするため、一般的な圧電トランス方式高圧電源装置1000の構成例について、図15〜図17を参照しながら簡単に説明する。図15は、一般的な圧電トランス方式高圧電源装置を説明するためのブロック図である。図16および図17は、一般的な圧電トランスの駆動周波数について説明するための説明図である。
図15において、Т1001は、高圧電源の圧電トランス(圧電セラミックトランス)である。圧電トランスТ1001の交流出力は、ダイオードD1002、D1003及び高圧コンデンサC1004によって正電圧に整流平滑され、負荷である転写ローラ(図示せず。)に供給される。また、出力電圧は、抵抗R1005、R1006、R1007によって分圧され、保護用抵抗R1008を介してオペアンプQ1009の非反転入力端子(+端子)に入力される。
他方、オペアンプの反転入力端子(一端子)には、抵抗R1014を介して、DCコントローラからアナログ信号である高圧電源の制御信号(vcont)が入力される。オペアンプQ1009と抵抗R1014とコンデンサC1013にて積分回路を構成することにより、抵抗とコンデンサの部品定数によって決まる積分時定数で平滑された制御信号(Vcont)が、オペアンプQ1009に入力される。
オペアンプQ1009の出力端は電圧制御発振器(VCO)1010に接続され、その出力端がインダクタL1012に接続されたトランジスタQ1011を駆動することで、圧電トランスの一次側に駆動周波数の電源を供給する。電子写真方式の画像形成装置の高圧電源ユニットは、かかる圧電トランスを用いる。
圧電トランスの特性は、一般的に、図16に示すような共振周波数f0において出力電圧が最大となるような裾広がり形状をしており、周波数による出力電圧の制御が可能である。圧電トランスの出力電圧を増加させる場合には、駆動周波数を高周波数側fxから低周波数側f0へ変化させることで可能となる。
電子写真方式画像形成装置の高圧電源ユニットでは、図16に示す高圧電源回路を複数有し、帯電、現像、転写等のバイアスを出力して画像形成を行っている。
しかしながら、図16から明らかなように、一般的な圧電トランス方式高圧電源装置は、アナログ信号処理により圧電トランスの駆動周波数制御を行っているため、上述のような様々な問題が発生する。
また、圧電トランスには、複数の共振点が存在する。例えば、図17には、圧電トランスに存在する複数の共振点のうちの4つが図示されている。図17から明らかなように、第1共振周波数f1を印加すると約3.5kVという出力電圧が得られる第1共振点が存在し、第1共振周波数f1の更に高周波数側には、出力電圧が極大となる第2共振点(共振周波数:f2)及び第3共振点(共振周波数:f3)が存在する。図17より明らかなように、共振点は出力電圧が極大となる点であるため、駆動電圧の周波数を、共振点における共振周波数を基準にして高周波数側又は低周波数側のいずれに変化させたとしても、出力電圧は低下する。
しかしながら、共振周波数から周波数を変化させても、出力電圧の最大値を数kv程度に設定すると数100V以下にはならない。なぜなら、周波数を大きく変化させると、次の共振周波数が近くなるため、却って出力電圧が上昇してしまうからである。
更に、駆動電圧の周波数には、共振周波数近傍等の効率の良い範囲が存在する。しかしながら、出力電圧の可変幅を大きくするために、効率の悪い範囲の周波数も使用しなければならないので、全体としての効率が良くなかった。
(第1の実施形態)
[本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置について]
そこで、本発明の第1の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10では、上記課題を解決するために、デジタル信号処理により圧電トランスの駆動周波数制御を行い、圧電トランスの安定動作を可能とするとともに、高圧出力の高速立ち上がりを実現した。
以下では、図1〜図5を参照しながら、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10について、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10について説明するためのブロック図であり、図2は、本実施形態に係る圧電トランス駆動制御部30を説明するためのブロック図である。また、図3は、本実施形態に係る圧電トランスの駆動周波数について説明するための説明図である。また、図4および図5は、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10のタイミングチャートである。
本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、図1に示したように、駆動部20と、圧電トランス駆動制御部30と、整流平滑部40と、出力電圧検出部50と、を主に備える。
駆動部20は、主に、圧電トランスT201と、インダクタンスL201と、抵抗R201と、コンデンサC201と、MOSFET等のスイッチング素子S201とを備える。電源(VDD)がインダクタンスL201に接続されると、後述する圧電トランス駆動制御部30により周波数制御された駆動電圧が入力されたスイッチング素子S201でオンオフ制御を行うことで、接続された電源電圧に対して、昇圧および疑似正弦波への変換が行われる。その後、変換された電源電圧は、圧電トランスT201へと印加される。
駆動部20の圧電トランスT201は、圧電振動体に一次電極と二次電極とが設けられており、一次側は、厚さ方向に分極し圧電振動体を挟んで対向し、二次側を長さ方向に分極し、これらを図示しない樹脂ケース等に収容したものである。圧電振動体は、ジルコン酸チタン酸鉛セラミック(PZT)等の圧電セラミックからなり、板状を呈している。圧電振動体の長さ方向において、一端からその長さの例えば半分までに一次電極が設けられ、他端に二次電極が設けられている。一次側に長さ寸法で決まる固有共振周波数の駆動電圧を入力すると、逆圧電効果により強い機械共振を起こし、圧電効果により、その振動に見合った高い出力電圧が出力される。
圧電トランス駆動制御部30は、駆動部20の圧電トランスT201を制御する駆動電圧の周波数を制御する。本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、この圧電トランス駆動制御部30によって、圧電トランスの駆動周波数をデジタル信号処理により制御することを特徴とする。かかる圧電トランス駆動制御部30については、後に詳細に説明する。
整流平滑部40は、主に、コンデンサC401と、ダイオードD401、D403とを備える。圧電トランスТ201の交流出力は、ダイオードD401、D403及び高圧コンデンサC401によって正電圧(直流電圧)に整流平滑され、負荷である転写ローラ(図示せず。)等に供給される。
出力電圧検出部50は、主に、コンデンサC501、C503と、抵抗R501、R503と、コンパレータ(COMP)501とを備える。整流平滑部40によって直流電圧に整流平滑された出力電圧は、出力電圧検出部50内の分圧抵抗R501、R503により分圧され、誤差検出電圧(Feed back電圧)として、コンパレータ501の反転入力端子(−端子)に入力される。なお、各分圧抵抗R501、R503に並列に接続されたコンデンサC501、C503は、誤差検出電圧のAC成分とDC成分の調整を行っている。また、コンパレータ501の非反転入力端子(+端子)には、出力電圧を制御するDC電圧である出力制御電圧が参照電圧(Reference_Volt)として入力される。
コンパレータ501は、非反転入力端子に入力されたReference_VoltとFeed backの大小(電圧値の大小)を比較し、その比較結果を出力する。コンパレータ501の出力は、(Feed back)>(Reference_Volt)の場合はLow出力となり、(Feed back)<(Reference_Volt)の場合はHigh出力となる。かかるコンパレータ501によって、出力電圧のアナログ的変動を、デジタル変動値に変換することができる。コンパレータ501の出力であるデジタル変動値は、圧電トランス駆動制御部30内における周波数制御部の制御信号(UP/DOWN)として、圧電トランス駆動制御部30に入力される。
また、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、リセット信号を供給するリセット101と、クロック信号を供給するクロック103と、圧電トランスT201の駆動制御信号を供給するコントローラ105と、を更に備える。
コントローラ105から供給される駆動制御信号(ON/OFF信号)は、抵抗R101、R103、R105やスイッチング素子S101によって反転され、オープンコレクタ出力に変換されて圧電トランス駆動制御部30へと入力される。
[圧電トランス駆動制御部30について]
本実施形態に係る圧電トランス駆動制御部30は、主に、圧電トランスT201駆動するための駆動電圧の周波数を可変制御する駆動周波数制御部と、駆動電圧を発生する駆動電圧発生部と、を含む。
<駆動周波数制御部について>
駆動周波数制御部は、例えば図2に示したように、アップダウンカウンタ301と、レジスタ303と、コンパレータ305とを主に含む。
周波数制御用のアップダウンカウンタ301には、必要な周波数制御精度に応じた高速クロック信号がクロック103から供給され、クロック信号がHighになるたびに、出力電圧検出部50からの出力電圧検出信号(UP/DOWN)がHighの時はカウンタ値をX増加させ、Lowの時はカウンタ値をX減少させる。また、周波数制御用カウンタビット数を、駆動電圧発生用カウンタビット数N+下位Mビットの(N+M)ビット構成とし、下位Mビット値を設定することで誤差フィードバックゲインを補正して、安定制御が行われるようにすることが好ましい。(Feed back)と(Reference_Volt)とがほぼ平衡状態となりアップダウンカウンタ301の変化量が微小になった場合であっても、周波数制御用カウンタビット数を(N+M)ビット構成とすることで、下位Mビットが常時上下するが上位Nビットは変動しない状態となり、安定したカウントを行うことが可能となる。
ここで、カウンタアップダウン値Xは、誤差フィードバックゲインを補正するために自由に設定可能なレジスタ値であり、未図示の外部コントローラにより設定可能としてもよいし、固定値にしてもよい。このカウンタアップダウン値Xの設定値は、レジスタ303に記憶されており、アップダウンカウンタ301により随時参照される。
ここで、圧電トランスT201は、例えば図3に示したように、印加される駆動電圧が有する周波数に依存して、出力電圧が変化する。圧電トランスT201の出力電圧は、図3に示したように例えば3種類の極値(共振点)が存在し、低周波数側の第1共振周波数f1前後で一番大きな出力電圧を与え、高周波数側の第2共振周波数f2、第3共振周波数f3となるにつれて、出力電圧の値は小さくなる。従って、最も効率よく圧電トランスT201の出力電圧を得るためには、第1共振周波数f1の前後の駆動周波数を用いることが好ましい。
そこで、周波数制御用に用いられるアップダウンカウンタ301のカウンタ値は、図3に示す周波数可変範囲に収める必要がある。周波数可変範囲は、第1共振周波数f1の製造ばらつきを考慮したfmin値を最小周波数とし、第1共振周波数f1と第2共振周波数f2との間で出力電圧変動が上昇カーブとなる前のfmax値を最大周波数とすることで、求めることが可能である。ここで、上記fmin,fmaxは、レジスタ303に記憶されているレジスタ値であり、外部コントローラにより設定可能としてもよいし、固定値にしてもよい。
カウンタ値の上位Nビットは、コンパレータ305およびコンパレータ309に出力される。アップダウンカウンタ301のカウンタ値は、クロックが入力されるたびに、コンパレータ305によりfmin,fmaxレジスタ値と比較される。比較の結果、アップダウンカウンタ301のカウンタ値が周波数可変範囲境界になると、コンパレータ305から制御信号がアップダウンカウンタ301へ出力され、アップダウンカウンタ301は、カウントアップダウン動作を停止(カウンタ値±0)する。
また、アップダウンカウンタ301は、リセット信号がリセット101より供給されると、カウンタ値をfminに設定する。
したがって、DC電圧である出力制御電圧(Reference Volt)と出力電圧(Feed back)との比較の結果出力電圧が上昇すると、周波数制御用のアップダウンカウンタ301のカウンタ値は下がり、駆動電圧周波数は高くなる。また、出力電圧が減少すると、周波数制御用のアップダウンカウンタ301のカウンタ値は上り、駆動電圧周波数は低くなる。その結果、目的の駆動電圧周波数ftarget(図3参照。)として、Reference_Volt(DC電圧)に対応して出力電圧値を一定に保つ。
また、出力OFF時は、(Reference_Volt)>出力電圧となるため、駆動周波数は徐々に低くなり、fminまで変化して停止する。逆に、出力ON時は、(Reference_Volt)<出力電圧となるため、駆動周波数は徐々に高くなり、目標周波数ftargetになる。
レジスタ303は、記憶部の一例であって、上述のように、圧電トランスT201の駆動周波数の最大値(fmax)および最小値(fmin)を記憶する。さらに、レジスタ303は、アップダウンカウンタ301のカウンタアップダウン値Xを記憶する。このレジスタ303は、アップダウンカウンタ301にカウンタアップダウン値Xを出力したり、コンパレータ305にfmaxやfminを出力したりする。
コンパレータ305は、周波数範囲制御部の一例であって、このコンパレータ305には、アップダウンカウンタ301の上位Nビットのカウンタ値と、fmaxおよびfminとが入力される。コンパレータ305は、カウンタ値と、fmaxおよびfminとの大小関係を比較して、入力されたカウンタ値が、圧電トランスT201の周波数可変範囲境界に存在するか否かを判定する。カウンタ値の上位Nビットが周波数可変範囲の最小値fmin超過となった場合、または、カウンタ値の上記Nビットが周波数可変範囲の最大値fmax未満となった場合には、コンパレータ305はHigh出力となり、アップダウンカウンタ301のカウントアップダウン動作を停止させる制御信号であるUP/DOWN STOP信号を発信する。
<駆動電圧発生部について>
駆動電圧発生部は、例えば図2に示したように、Nビットデジタルリセットカウンタ307と、コンパレータ309と、1ビットカウンタ311と、ANDゲート313、315とを主に含む。
Nビットデジタルリセットカウンタ307(以下、Nビットカウンタ307とも称する。)は、周波数制御用のアップダウンカウンタ301と同期をとるために、アップダウンカウンタ301と同じ高速クロックがクロック103から供給され、クロックがHighになるたびにカウンタ値を+1ずつアップして行く。Nビットカウンタ307のカウンタ値は、後述するコンパレータ309に出力される。
また、リセット入力にLow信号が入力されると、リセットがかかり、カウンタ値はゼロ(0)になる。Nビットカウンタ307に入力されるリセット信号は、電源入力時に全てのロジック回路を初期化する、リセット101から供給されるシステムリセット信号と、後述するデジタルコンパレータ309の出力信号(COMPARE_OUT)の反転信号の論理積を取ることで作成される。
後述するように、コンパレータ309の出力は、周波数制御用のカウンタ値であるアップダウンカウンタ301のカウンタ値と、駆動電圧発生用のカウンタ値であるNビットカウンタ307のカウンタ値とが等しくなるときにHigh出力となる。そのため、アップダウンカウンタ301のカウンタ値により駆動電圧周波数制御が行われる。
コンパレータ309には、アップダウンカウンタ301のカウンタ値(上位Nビットのカウンタ値)と、Nビットカウンタ307のカウンタ値とが入力され、Nビットカウンタ307のカウンタ値がアップダウンカウンタ301のカウンタ値以上となった場合に、High出力となる。また、コンパレータ309は、リセット信号がリセット101より供給されると、リセットされる。
1ビットカウンタ311は、コンパレータ309からの出力信号がトリガーとなっており、デジタルコンパレータ309の出力がHigh信号となるたびに出力電圧を反転する。1ビットカウンタ311の出力信号は、後述するANDゲート313に入力される。また、1ビットカウンタ311は、リセット信号がリセット101より供給されると、ゼロにリセットされる。
ANDゲート313は、コントローラ105から出力されたON/OFF制御信号の反転信号であるENABLE信号の反転信号と、1ビットカウンタ311から出力された出力とが入力されるANDゲートである。このANDゲート313により、高圧電源出力のON/OFF制御が行われる。すなわち、ENABLE信号をLow信号にすると、駆動電圧出力がそのままANDゲート313から出力されて高圧電源出力が出力し、ENABLE信号をHigh信号にすると、ANDゲート313からの出力は強制的にLow信号となり、高圧出力は停止する。
ANDゲート315は、リセット101からのリセット信号と、コンパレータ309の出力信号(COMPARE OUT)の反転信号と、が入力され、Nビットカウンタ307のリセット信号が生成されるANDゲートである。ANDゲート315の出力は、Nビットカウンタ307のリセット端子に入力される。
また、圧電トランス駆動制御部30は、上記以外にも、コントローラ105の出力信号をアナログ信号に変換してReference_VoltとするD/Aコンバータ317を含む。本実施形態に係るD/Aコンバータ317は、特定のものに限定されるわけではなく、一般的に用いられるD/Aコンバータを使用することが可能である。D/Aコンバータ317の変換処理により生成されたReference_Voltは、前述の出力電圧検出部50内に設けられたコンパレータ501に入力される。
また、上記D/Aコンバータ317の代わりに、パルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)シグナルジェネレータ等を使用することも可能である。
以上、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。したがって、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
[圧電トランス方式高圧電源装置の動作について]
続いて、図4および図5を参照しながら、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10の動作について、詳細に説明する。
まず、図4を参照しながら、高圧出力Ready状態(OFF状態)→ON→目標高圧出力となるまでの制御動作タイミングチャートを説明する。Ready状態においては、図4から明らかなように、(Reference_Volt)>出力電圧(Feed back)となるため、駆動周波数(FREQ_OUT)はfminとなっている。ENABLEがLowとなりON状態になると、Feed back電圧は徐々に上昇していき、アップダウンカウンタには、UP/DOWN信号としてUPが入力される。やがて、Feed back電圧がReference_Voltよりも大きくなると、UP/DOWN信号としてDOWNが出力されるようになるため、アップダウンカウンタは、カウンタ値を減少させていく。なお、図4において、「CntDown」は、カウンタ値を減少させていく「カウントダウン」を表している。
アップダウンカウンタのカウンタ値が減少していくと、これに伴いNビットカウンタのカウント上限値も減少していく。その結果、駆動周波数(FREQ_OUT)は、fminから高周波数側へと変化していき、目標駆動周波数であるftargetとなるように制御される。ここで、図4において、Nビットカウンタの欄における「ft」は、「ftarget」を意味している。
続いて、図5を参照しながら、目標高圧出力→OFF→高圧出力Ready状態となるまでの制御動作タイミングチャートを説明する。目標としている高電圧を出力している状態では、図5に示したように、Nビットカウンタおよびアップダウンカウンタは、カウンタ値がftarget(ft)となるまでカウントを繰り返しており、Feed back電圧は、Reference Volt近傍の値となっている。ここで、ENABLEがHiとなりOFF状態になると、Feed back電圧の値は徐々に減少していき、Reference Voltの電圧値の方が大きくなる。その結果、UP/DOWN信号としてUPが出力されるようになるため、アップダウンカウンタは、カウンタ値を増加させていく。なお、図5において、「CntUP」は、カウンタ値を増加させていく「カウントアップ」を表している。
アップダウンカウンタのカウンタ値が増加していくと、これに伴いNビットカウンタのカウント上限値も増加していく。その結果、駆動周波数(FREQ_OUT)は、ftargetから低周波数側へと変化していき、周波数可変範囲の最小値であるfminとなるように制御される。
[圧電トランス方式高圧電源装置を用いた画像形成装置について]
続いて、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置を用いた画像形成装置について、説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、帯電後の潜像担持体の表面に潜像を形成させる露光手段と、潜像を現像する現像手段と、潜像担持体に形成されるトナー像を転写材に転写させる転写手段と、を備える。
上記帯電手段、現像手段および転写手段は、各処理を行う際に、画像形成装置に実装されている電源装置から、所定のバイアス(電圧)を印加される必要がある。そこで、本実施形態に係る画像形成装置は、上記帯電手段、現像手段および転写手段の少なくともいずれか一つに対して電圧を供給する電源装置として、前述の本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置を適用する。
本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、異常発振や制御不能に陥ることなく安定した周波数制御が可能であるため、この圧電トランス方式高圧電源装置10を用いた画像形成装置の帯電手段、現像手段および転写手段は、安定した処理を行うことが可能となる。また、高圧出力の高速立上り時間が可能となるため、各処理工程に要する時間を短縮することが可能となる。
(第1の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置の第1変形例)
続いて、図6を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10の第1変形例について、詳細に説明する。図6は、本変形例に係る圧電トランス方式高圧電源装置10について説明するためのブロック図である。
本変形例に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、駆動部20と、圧電トランス駆動制御部30と、整流平滑部40と、フィードバック回路部60と、を主に備える。
駆動部20および整流平滑部40については、本発明の第1の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10における駆動部20および整流平滑部40と同様の構成を有し、同一の機能を奏するため、詳細な説明は省略する。
圧電トランス駆動制御部30は、駆動部20の圧電トランスT201を制御する駆動電圧の周波数を制御する。本変形例に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、この圧電トランス駆動制御部30によって、圧電トランスの駆動周波数をデジタル信号処理によって制御することを特徴とする。かかる圧電トランス駆動制御部30については、後に詳細に説明する。
フィードバック回路部60は、主に、コンデンサC601、C603と、抵抗R601、R603とを備える。整流平滑部40によって直流電圧に整流平滑された出力電圧は、フィードバック回路部60内の分圧抵抗R601、R603により分圧され、誤差検出電圧(Feed back電圧)としてアナログ信号のまま圧電トランス駆動制御部30に入力される。なお、各分圧抵抗R601、R603に並列に接続されたコンデンサC601、C603は、誤差検出電圧のAC成分とDC成分の調整を行っている。
また、本変形例に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、リセット信号を供給するリセット101と、クロック信号を供給するクロック103と、圧電トランスT201の駆動制御信号を供給するコントローラ105と、を更に備える。
コントローラ105から供給される駆動制御信号(ON/OFF信号)は、抵抗R101、R103、R105やスイッチング素子S101によって反転され、オープンコレクタ出力に変換されて圧電トランス駆動制御部30へと入力される。
[圧電トランス駆動制御部30について]
続いて、図6を参照しながら、本変形例に係る圧電トランス駆動制御部30について、詳細に説明する。
本実施形態に係る圧電トランス駆動制御部30は、主に、圧電トランスT201駆動するための駆動電圧の周波数を可変制御する駆動周波数制御部と、駆動電圧を発生する駆動電圧発生部と、を含む。
<駆動周波数制御部について>
駆動周波数制御部は、例えば図6に示したように、コンパレータ305と、A/Dコンバータ351と、デジタルフィルタ353と、アップダウンカウンタ355と、を主に含む。
A/Dコンバータ351は、フィードバック回路部60から入力されたアナログ信号であるFeed back信号を、デジタル信号へと変換する。本変形例に係るA/Dコンバータ351は、特定のものに限定されるわけではなく、一般的に用いられるA/Dコンバータを使用することが可能である。A/Dコンバータ351によりデジタル信号に変換されたFeed back信号は、後述するデジタルフィルタ353へと出力される。
デジタル変動値演算部の一例であるデジタルフィルタ353には、A/Dコンバータ351から入力されるデジタル変換されたFeed back信号と、D/Aコンバータ317から入力されるReference_Volt信号とが入力され、これらのFeed back信号とReference_Volt信号とを比較演算して、カウンタアップダウン値Xを算出する。算出されたカウンタアップダウン値Xは、アップダウンカウンタ355へと出力される。
周波数制御用のアップダウンカウンタ355には、必要な周波数制御精度に応じた高速クロック信号がクロック103から供給され、クロック信号がHighになるたびに、デジタルフィルタ353から供給されるカウンタアップダウン値Xに応じて、カウンタ値を増減する。すなわち、デジタルフィルタ353からカウンタ値をX増加させる旨の信号が伝送された場合には、アップダウンカウンタ355はカウンタ値をX増やし、デジタルフィルタ353からカウンタ値をX減少させる旨の信号が伝送された場合には、アップダウンカウンタ355はカウンタ値をX減らす。また、周波数制御用カウンタビット数を、駆動電圧発生用カウンタビット数N+下位Mビットの(N+M)ビット構成とし、下位Mビット値を設定することで誤差フィードバックゲインを補正して、安定制御が行われるようにすることが好ましい。(Feed back)と(Reference_Volt)とがほぼ平衡状態となりアップダウンカウンタ355の変化量が微小になった場合であっても、周波数制御用カウンタビット数を(N+M)ビット構成とすることで、下位Mビットが常時上下するが上位Nビットは変動しない状態となり、安定したカウントを行うことが可能となる。
また、本発明の第1の実施形態に係るアップダウンカウンタ301と同様に、周波数制御用に用いられるアップダウンカウンタ355のカウンタ値は、図3に示す周波数可変範囲に収める必要がある。周波数可変範囲は、第1共振周波数f1の製造ばらつきを考慮したfmin値を最小周波数とし、第1共振周波数f1と第2共振周波数f2との間で出力電圧変動が上昇カーブとなる前のfmax値を最大周波数とすることで、求めることが可能である。ここで、上記fmin,fmaxは、レジスタ357に記憶されているレジスタ値であり、外部コントローラにより設定可能としてもよいし、固定値にしてもよい。
カウンタ値の上位Nビットは、コンパレータ305およびコンパレータ309に出力される。アップダウンカウンタ355のカウンタ値は、クロックが入力されるたびにコンパレータ305によりfmin,fmaxレジスタ値と比較され、周波数可変範囲境界になると、アップダウンカウンタ355は、カウントアップダウン動作を停止(カウンタ値±0)する。
また、アップダウンカウンタ355は、リセット信号がリセット101より供給されると、カウンタ値をfminに設定する。
したがって、DC電圧である出力制御電圧(Reference Volt)と出力電圧(Feed back)の比較の結果出力電圧が上昇すると、周波数制御用のアップダウンカウンタ355のカウンタ値は下がり、駆動電圧周波数は高くなる。また、出力電圧が減少すると、周波数制御用のアップダウンカウンタ355のカウンタ値は上り、駆動電圧周波数は低くなる。その結果、目的の駆動電圧周波数ftarget(図3参照。)として、Reference_Volt(DC電圧)に対応して出力電圧値を一定に保つ。
また、出力OFF時は、(Reference_Volt)>出力電圧となるため、駆動周波数は徐々に低くなり、fminまで変化して停止する。逆に、出力ON時は、(Reference_Volt)<出力電圧となるため、駆動周波数は徐々に高くなり、目標周波数ftargetになる。
レジスタ357は、可変範囲記憶部の一例であって、上述のように、圧電トランスT201の駆動周波数の最大値(fmax)および最小値(fmin)を記憶する。このレジスタ357は、コンパレータ305にfmaxやfminを出力する。
本変形例に係るコンパレータ305は、本発明の第1の実施形態に係るコンパレータ305と同様の構成を有し、同一の効果を奏するため、詳細な説明は省略する。
<駆動電圧発生部について>
駆動電圧発生部は、例えば図6に示したように、Nビットデジタルリセットカウンタ307と、コンパレータ309と、1ビットカウンタ311と、ANDゲート313、315とを主に含む。本変形例に係る駆動電圧発生部については、本発明の第1の実施形態に係る駆動電圧発生部と同様の構成を有し、同一の効果を奏するため、詳細な説明は省略する。
また、圧電トランス駆動制御部30は、上記以外にも、コントローラ105の出力信号をアナログ信号に変換してReference_Voltとする、D/Aコンバータ317を含む。本変形例に係るD/Aコンバータ317は、特定のものに限定されるわけではなく、一般的に用いられるD/Aコンバータを使用することが可能である。D/Aコンバータ317の変換処理により生成されたReference_Voltは、前述のデジタルフィルタ353に入力される。
なお、上述の説明においては、フィードバック回路部60から供給されたアナログ変動量であるFeed back電圧を、A/Dコンバータ351によりデジタルデータに変換して変動量をサンプリングし、デジタルフィルタ353によって演算処理を行う場合について説明したが、本変形例は上記の場合に限定されるわけではなく、例えば、フィードバック回路部60から供給されたアナログ変動量であるFeed back電圧について、PID制御により変動量算出を行う構成としてもよい。
以上、本変形例に係る圧電トランス方式高圧電源装置10の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。したがって、本変形例を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
(第2の実施形態)
[本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置について]
以下で説明する本発明の第2の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10では、上記課題を解決するために、デジタル信号処理により圧電トランスの駆動周波数制御を行い、圧電トランスの安定動作を可能とするとともに、高圧出力の高速立ち上がりを実現した。また、圧電トランスの駆動周波数制御とともに圧電トランスに印加される電源電圧の制御も行うことで、圧電トランスから得られる出力電圧の効率を向上させることが可能である。
以下では、図7〜図12を参照しながら、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10について、詳細に説明する。図7は、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10について説明するためのブロック図であり、図8は、本実施形態に係るインダクタ電源電圧と昇圧時動作波形との関係を説明するための説明図であり、図9は、本実施形態に係る圧電トランスの駆動周波数について説明するための説明図である。また、図10は、同実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置について説明するためのブロック図であり、図11および図12は、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10のタイミングチャートである。
本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、図7に示したように、駆動部20と、圧電トランス駆動制御部30と、整流平滑部40と、ドライブ電圧制御部70と、出力電圧検出部80と、を主に備える。
駆動部20は、主に、圧電トランスT201と、インダクタンスL201と、抵抗R201と、コンデンサC201と、MOSFET等のスイッチング素子S201とを備える。後述するドライブ電圧制御部70から供給された電源電圧(V_DRIVE)がインダクタンスL201に接続されると、後述する圧電トランス駆動制御部30により周波数制御された駆動電圧が入力されたスイッチング素子S201でオンオフ制御を行うことで、ドライブ電圧制御部70から出力された電圧に対して、昇圧および疑似正弦波への変換が行われる。その後、変換された電圧は、圧電トランスT201へと印加される。
駆動部20の圧電トランスT201は、圧電振動体に一次電極と二次電極とが設けられており、一次側は、厚さ方向に分極し圧電振動体を挟んで対向し、二次側を長さ方向に分極し、これらを図示しない樹脂ケース等に収容したものである。圧電振動体は、ジルコン酸チタン酸鉛セラミック(PZT)等の圧電セラミックからなり、板状を呈している。圧電振動体の長さ方向において、一端からその長さの例えば半分までに一次電極が設けられ、他端に二次電極が設けられている。一次側に長さ寸法で決まる固有共振周波数の駆動電圧を入力すると、逆圧電効果により強い機械共振を起こし、圧電効果により、その振動に見合った高い出力電圧が出力される。
ここで、図8を参照しながら、インダクタ電源電圧と昇圧時動作波形との関係について、詳細に説明する。スイッチング素子S201(FET or トランジスタ)に対して、後述する圧電トランス駆動制御部30から駆動電圧(図8(c))が印加されると、スイッチング素子S201がオン状態となり、インダクタンスL201に電流が流れる。このとき、スイッチング素子S201には、電流(図8(d))I=駆動電圧×(ON time/L)が流れる。従って、電源電圧の大きさに応じた電流Iが流れ、インダクタンスL201には、エネルギーU=1/2×(LI)が蓄積される。次に、スイッチング素子S201がオフ状態となると、圧電トランスT201の一次側に接続したコンデンサC201とインダクタンスL201との間で、共振が発生する。この時の圧電トランスに印加される電圧の大きさで、インダクタ蓄積エネルギー量Uに応じて、電圧値が大きくなる。したがって、インダクタ電源電圧、すなわち、ドライブ電圧制御部70から供給された電源電圧(V_DRIVE)を大きくすると、圧電トランスから出力される出力を大きくすることができる。
圧電トランス駆動制御部30は、駆動部20の圧電トランスT201を制御する駆動電圧の周波数を制御する。本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、この圧電トランス駆動制御部30によって、圧電トランスの駆動周波数をデジタル信号処理により制御することを特徴とする。かかる圧電トランス駆動制御部30については、後に詳細に説明する。
整流平滑部40は、主に、コンデンサC401と、ダイオードD401、D403とを備える。圧電トランスТ201の交流出力は、ダイオードD401、D403及び高圧コンデンサC401によって正電圧(直流電圧)に整流平滑され、負荷である転写ローラ(図示せず。)等に供給される。
ドライブ電圧制御部70は、主に、コンデンサC701、C703、C705と、抵抗R701、R703、R705、R707と、バイポーラトランジスタ等のトランジスタTR701と、演算比較増幅器(AMP)701とを備える。整流平滑部40によって直流電圧に整流平滑された出力電圧は、ドライブ電圧制御部70内の分圧抵抗R701、R703により分圧され、誤差検出電圧(Feed back電圧)として、演算比較増幅器701の反転入力端子(−端子)に入力される。また、演算比較増幅器701の非反転入力端子(+端子)には、出力電圧を制御するDC電圧である出力制御電圧が参照電圧(Reference_Volt)として入力される。
演算比較増幅器701は、入力された誤差検出電圧(Feed back)と、出力制御電圧(Reference_Volt)との大小を比較し、比較結果に応じて電圧値の増加や減少を行う。具体的には、演算比較増幅器701は、(Feed back)>(Reference_Volt)の場合には電圧値を減少させ、(Feed back)<(Reference_Volt)の場合には電圧値を増加させる。演算比較増幅器701の出力は、トランジスタバッファにより出力電流増強され、駆動部20内のインダクタンスL201への供給電源電圧出力(V_DRIVE)となる。
圧電トランスから出力される出力電圧の大きさは、圧電トランスに印加される駆動周波数の値に依存するだけでなく、圧電トランスに供給される電源電圧の大きさにも依存することが知られている。これは、例えば図9に示したように、圧電トランスに供給される電源電圧の大きさに依存して、複数の曲線が存在するということを表している。例えば、同一の駆動周波数を圧電トランスに印加した場合には、図9に示したように、供給されている電源電圧が大きいほうが、より大きな出力電圧を得ることができる。また、圧電トランスから所定の出力電力を得たい場合には、圧電トランスに印加する駆動周波数を制御することでも実現可能であるが、圧電トランスに供給される電源電圧を制御することでも実現可能である。
そこで、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、上述のように圧電トランスからの出力電圧と出力制御電圧との大小を比較することで、インダクタンスL201に供給される電源電圧の大きさを可変制御するとともに、圧電トランスに印加する駆動周波数を並行制御することで、圧電トランスから効率良く目標とする出力電圧を得ることができる。
例えば、小さな値の出力電圧が必要な場合、インダクタンスに一定の電圧が供給されるような従来の装置においては、圧電トランスに印加される駆動周波数を高周波数側へとシフトさせ、第2共振周波数f2近傍の効率の良くない周波数範囲を使用しなければならなかった。しかしながら、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、インダクタンスL201に印加する電源電圧を小さくすることで、fmin近傍の効率の良い周波数範囲で制御を行うことが可能である。
なお、図9においては、駆動周波数と出力電圧との関係を表す曲線が2種類しか記載されていないが、本実施形態においては上記の場合に限定されるわけではなく、これらの曲線は供給される電源電圧の値によって複数種類存在する。
また、本実施形態に係るドライブ電圧制御部70は、ON/OFF制御信号がOFFを表す信号となった場合には、インダクタンスL201に供給される電圧が最大電圧となるように制御を行う。
出力電圧検出部80は、主に、コンデンサC801、C803と、抵抗R801、R803と、コンパレータ(COMP)801とを備える。整流平滑部40によって直流電圧に整流平滑された出力電圧は、出力電圧検出部80内の分圧抵抗R801、R803により分圧され、誤差検出電圧(Feed back電圧)として、コンパレータ801の反転入力端子(−端子)に入力される。なお、各分圧抵抗R801、R803に並列に接続されたコンデンサC801、C803は、誤差検出電圧のAC成分とDC成分の調整を行っている。また、コンパレータ801の非反転入力端子(+端子)には、出力電圧を制御するDC電圧である出力制御電圧が参照電圧(Reference_Volt)として入力される。
コンパレータ801は、非反転入力端子に入力されたReference_VoltとFeed backの大小(電圧値の大小)を比較し、その比較結果を出力する。コンパレータ801の出力は、(Feed back)>(Reference_Volt)の場合はLow出力となり、(Feed back)<(Reference_Volt)の場合はHigh出力となる。かかるコンパレータ801によって、出力電圧のアナログ的変動を、デジタル変動値に変換することができる。コンパレータ801の出力であるデジタル変動値は、圧電トランス駆動制御部30内における周波数制御部の制御信号(UP/DOWN)として、圧電トランス駆動制御部30に入力される。
また、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、リセット信号を供給するリセット101と、クロック信号を供給するクロック103と、圧電トランスT201の駆動制御信号を供給するコントローラ105と、を更に備える。
コントローラ105から供給される駆動制御信号(ON/OFF信号)は、抵抗R101、R103、R105やスイッチング素子S101によって反転され、オープンコレクタ出力に変換されて圧電トランス駆動制御部30へと入力される。
[圧電トランス駆動制御部30について]
本実施形態に係る圧電トランス駆動制御部30は、主に、圧電トランスT201駆動するための駆動電圧の周波数を可変制御する駆動周波数制御部と、駆動電圧を発生する駆動電圧発生部と、を含む。
<駆動周波数制御部について>
駆動周波数制御部は、例えば図10に示したように、アップダウンカウンタ301と、レジスタ303と、コンパレータ305とを主に含む。
周波数制御用のアップダウンカウンタ301には、必要な周波数制御精度に応じた高速クロック信号がクロック103から供給され、クロック信号がHighになるたびに、出力電圧検出部80からの出力電圧検出信号(UP/DOWN)がHighの時はカウンタ値をX増加させ、Lowの時はカウンタ値をX減少させる。また、周波数制御用カウンタビット数を、駆動電圧発生用カウンタビット数N+下位Mビットの(N+M)ビット構成とし、下位Mビット値を設定することで誤差フィードバックゲインを補正して、安定制御が行われるようにすることが好ましい。(Feed back)と(Reference_Volt)とがほぼ平衡状態となりアップダウンカウンタ301の変化量が微小になった場合であっても、周波数制御用カウンタビット数を(N+M)ビット構成とすることで、下位Mビットが常時上下するが上位Nビットは変動しない状態となり、安定したカウントを行うことが可能となる。
ここで、カウンタアップダウン値Xは、誤差フィードバックゲインを補正するために自由に設定可能なレジスタ値であり、未図示の外部コントローラにより設定可能としてもよいし、固定値にしてもよい。このカウンタアップダウン値Xの設定値は、レジスタ303に記憶されており、アップダウンカウンタ301により随時参照される。
ここで、圧電トランスT201は、例えば図9に示したように、印加される駆動電圧が有する周波数に依存して、出力電圧が変化する。圧電トランスT201の出力電圧は、図9に示したように複数の極値(共振点)が存在し、低周波数側の第1共振周波数f1前後で一番大きな出力電圧を与え、高周波数側の第2共振周波数f2、第3共振周波数f3となるにつれて、出力電圧の値は小さくなる。従って、最も効率よく圧電トランスT201の出力電圧を得るためには、第1共振周波数f1の前後の駆動周波数を用いることが好ましい。
そこで、周波数制御用に用いられるアップダウンカウンタ301のカウンタ値は、図9に示す周波数可変範囲に収める必要がある。周波数可変範囲は、第1共振周波数f1の製造ばらつきを考慮したfmin値を最小周波数とし、第1共振周波数f1と第2共振周波数f2との間で出力電圧変動が上昇カーブとなる前のfmax値を最大周波数とすることで、求めることが可能である。ここで、上記fmin,fmaxは、レジスタ303に記憶されているレジスタ値であり、外部コントローラにより設定可能としてもよいし、固定値にしてもよい。
カウンタ値の上位Nビットは、コンパレータ305およびコンパレータ309に出力される。アップダウンカウンタ301のカウンタ値は、クロックが入力されるたびに、コンパレータ305によりfmin,fmaxレジスタ値と比較される。比較の結果、アップダウンカウンタ301のカウンタ値が周波数可変範囲境界になると、コンパレータ305から制御信号がアップダウンカウンタ301へ出力され、アップダウンカウンタ301は、カウントアップダウン動作を停止(カウンタ値±0)する。
また、アップダウンカウンタ301は、リセット信号がリセット101より供給されると、カウンタ値をfminに設定する。
したがって、DC電圧である出力制御電圧(Reference Volt)と出力電圧(Feed back)との比較の結果出力電圧が上昇すると、周波数制御用のアップダウンカウンタ301のカウンタ値は下がり、駆動電圧周波数は高くなる。また、出力電圧が減少すると、周波数制御用のアップダウンカウンタ301のカウンタ値は上り、駆動電圧周波数は低くなる。その結果、目的の駆動電圧周波数ftarget(図9参照。)として、Reference_Volt(DC電圧)に対応して出力電圧値を一定に保つ。
また、出力OFF時は、(Reference_Volt)>出力電圧となるため、駆動周波数は徐々に低くなり、fminまで変化して停止する。逆に、出力ON時は、(Reference_Volt)<出力電圧となるため、駆動周波数は徐々に高くなり、目標周波数ftargetになる。
レジスタ303は、記憶部の一例であって、上述のように、圧電トランスT201の駆動周波数の最大値(fmax)および最小値(fmin)を記憶する。さらに、レジスタ303は、アップダウンカウンタ301のカウンタアップダウン値Xを記憶する。このレジスタ303は、アップダウンカウンタ301にカウンタアップダウン値Xを出力したり、コンパレータ305にfmaxやfminを出力したりする。
コンパレータ305は、周波数範囲制御部の一例であって、このコンパレータ305には、アップダウンカウンタ301の上位Nビットのカウンタ値と、fmaxおよびfminとが入力される。コンパレータ305は、カウンタ値と、fmaxおよびfminとの大小関係を比較して、入力されたカウンタ値が、圧電トランスT201の周波数可変範囲境界に存在するか否かを判定する。カウンタ値の上位Nビットが周波数可変範囲の最小値fmin超過となった場合、または、カウンタ値の上記Nビットが周波数可変範囲の最大値fmax未満となった場合には、コンパレータ305はHigh出力となり、アップダウンカウンタ301のカウントアップダウン動作を停止させる制御信号であるUP/DOWN STOP信号を発信する。
<駆動電圧発生部について>
駆動電圧発生部は、例えば図10に示したように、Nビットデジタルリセットカウンタ307と、コンパレータ309と、1ビットカウンタ311と、ANDゲート313、315とを主に含む。
Nビットデジタルリセットカウンタ307(以下、Nビットカウンタ307とも称する。)は、周波数制御用のアップダウンカウンタ301と同期をとるために、アップダウンカウンタ301と同じ高速クロックがクロック103から供給され、クロックがHighになるたびにカウンタ値を+1ずつアップして行く。Nビットカウンタ307のカウンタ値は、後述するコンパレータ309に出力される。
また、リセット入力にLow信号が入力されると、リセットがかかり、カウンタ値はゼロ(0)になる。Nビットカウンタ307に入力されるリセット信号は、電源入力時に全てのロジック回路を初期化する、リセット101から供給されるシステムリセット信号と、後述するデジタルコンパレータ309の出力信号(COMPARE_OUT)の反転信号の論理積を取ることで作成される。
後述するように、コンパレータ309の出力は、周波数制御用のカウンタ値であるアップダウンカウンタ301のカウンタ値と、駆動電圧発生用のカウンタ値であるNビットカウンタ307のカウンタ値とが等しくなるときにHigh出力となる。そのため、アップダウンカウンタ301のカウンタ値により駆動電圧周波数制御が行われる。
コンパレータ309には、アップダウンカウンタ301のカウンタ値(上位Nビットのカウンタ値)と、Nビットカウンタ307のカウンタ値とが入力され、Nビットカウンタ307のカウンタ値がアップダウンカウンタ301のカウンタ値以上となった場合に、High出力となる。また、コンパレータ309は、リセット信号がリセット101より供給されると、リセットされる。
1ビットカウンタ311は、コンパレータ309からの出力信号がトリガーとなっており、デジタルコンパレータ309の出力がHigh信号となるたびに出力電圧を反転する。1ビットカウンタ311の出力信号は、後述するANDゲート313に入力される。また、1ビットカウンタ311は、リセット信号がリセット101より供給されると、ゼロにリセットされる。
ANDゲート313は、コントローラ105から出力されたON/OFF制御信号の反転信号であるENABLE信号の反転信号と、1ビットカウンタ311から出力された出力とが入力されるANDゲートである。このANDゲート313により、高圧電源出力のON/OFF制御が行われる。すなわち、ENABLE信号をLow信号にすると、駆動電圧出力がそのままANDゲート313から出力されて高圧電源出力が出力し、ENABLE信号をHigh信号にすると、ANDゲート313からの出力は強制的にLow信号となり、高圧出力は停止する。
ANDゲート315は、リセット101からのリセット信号と、コンパレータ309の出力信号(COMPARE OUT)の反転信号と、が入力され、Nビットカウンタ307のリセット信号が生成されるANDゲートである。ANDゲート315の出力は、Nビットカウンタ307のリセット端子に入力される。
また、圧電トランス駆動制御部30は、上記以外にも、コントローラ105の出力信号をアナログ信号に変換してReference_VoltとするD/Aコンバータ317を含む。本実施形態に係るD/Aコンバータ317は、特定のものに限定されるわけではなく、一般的に用いられるD/Aコンバータを使用することが可能である。D/Aコンバータ317の変換処理により生成されたReference_Voltは、前述のドライブ電圧制御部70内に設けられた演算比較増幅器701および出力電圧検出部80内に設けられたコンパレータ801に入力される。
また、上記D/Aコンバータ317の代わりに、パルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)シグナルジェネレータ等を使用することも可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る高圧電源装置では、DC電圧である出力制御電圧(Reference Volt)と出力電圧とを比較し、出力電圧が上がると周波数制御用カウント値(アップダウンカウンタのカウンタ値)が下がって駆動周波数は高くなり、同時に駆動部20内のインダクタンスへの供給電源電圧出力(V_DRIVE)も小さくなって、圧電トランスから出力される電圧が小さくなる。逆に、出力電圧が下がると、周波数制御用カウント値(アップダウンカウンタのカウンタ値)が上がって駆動周波数は低くなり、同時に駆動部20内のインダクタンスへの供給電源電圧出力(V_DRIVE)は大きくなって、圧電トランス駆動電圧昇圧出力は大きくなる。出力制御電圧(Reference Volt)と出力電圧とが目標高圧出力になったところで、駆動電圧周波数ftargetとして、駆動電圧周波数とインダクタンスへの供給電源電圧出力(V_DRIVE)を並行制御し、圧電トランスからの出力電圧値を一定に保つことが可能である。
なお、上述の実施形態においては、出力電圧のアナログ的変動を出力制御電圧と比較してデジタル変動値に変換する出力電圧検出部として、簡単な回路構成で高速変動量デジタルデータ変換が可能なコンパレータを用いる場合について説明したが、上述の場合に限定されるわけではなく、例えば、A/Dコンバータによりアナログ変動量をデジタルデータに変換して変動量をサンプリングし、デジタフィルタ等による演算処理、または、PID制御により変動量算出を行う構成としてもよい。
以上、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。したがって、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
[圧電トランス方式高圧電源装置の動作について]
続いて、図11および図12を参照しながら、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10の動作について、詳細に説明する。
まず、図11を参照しながら、高圧出力Ready状態(OFF状態)→ON→目標高圧出力となるまでの制御動作タイミングチャートを説明する。Ready状態においては、図11から明らかなように、(Reference_Volt)>出力電圧(Feed back)となるため、駆動周波数(FREQ_OUT)はfminとなり、電源電圧(V_DRIVE)は最大値となっている。ENABLEがLowとなりON状態になると、Feed back電圧は徐々に上昇していき、アップダウンカウンタには、UP/DOWN信号としてUPが入力される。やがて、Feed back電圧がReference_Voltよりも大きくなると、UP/DOWN信号としてDOWNが出力されるようになるため、アップダウンカウンタは、カウンタ値を減少させていく。同時に、ドライブ電圧制御部70の制御によって電源電圧(V_DRIVE)も減少していく。なお、図11において、「CntDown」は、カウンタ値を減少させていく「カウントダウン」を表している。
アップダウンカウンタのカウンタ値が減少していくと、これに伴いNビットカウンタのカウント上限値も減少していく。その結果、駆動周波数(FREQ_OUT)は、fminから高周波数側へと変化していき、目標駆動周波数であるftargetとなるように制御される。ここで、図11において、Nビットカウンタの欄における「ft」は、「ftarget」を意味している。また、圧電トランスに供給される電源電圧は、徐々に減少していくように制御されるため、圧電トランスから出力される出力電圧(FREQ_DRIVE_OUT)は徐々に減少していき、目標電圧となると、この目標電圧を保つように制御される。
続いて、図12を参照しながら、目標高圧出力→OFF→高圧出力Ready状態となるまでの制御動作タイミングチャートを説明する。目標としている高電圧を出力している状態では、図11に示したように、Nビットカウンタおよびアップダウンカウンタは、カウンタ値がftarget(ft)となるまでカウントを繰り返しており、Feed back電圧は、Reference Volt近傍の値となっている。ここで、ENABLEがHiとなりOFF状態になると、Feed back電圧の値は徐々に減少していき、Reference Voltの電圧値の方が大きくなる。その結果、UP/DOWN信号としてUPが出力されるようになるため、アップダウンカウンタは、カウンタ値を増加させていく。同時に、ドライブ電圧制御部70の制御によって電源電圧(V_DRIVE)も増加していく。なお、図12において、「CntUP」は、カウンタ値を増加させていく「カウントアップ」を表している。
アップダウンカウンタのカウンタ値が増加していくと、これに伴いNビットカウンタのカウント上限値も増加していく。その結果、駆動周波数(FREQ_OUT)は、ftargetから低周波数側へと変化していき、周波数可変範囲の最小値であるfminとなるように制御される。また、圧電トランスに供給される電源電圧は、徐々に増加していき、最終的に最大電圧となるように制御される。
[圧電トランス方式高圧電源装置を用いた画像形成装置について]
続いて、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置を用いた画像形成装置について、説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、帯電後の潜像担持体の表面に潜像を形成させる露光手段と、潜像を現像する現像手段と、潜像担持体に形成されるトナー像を転写材に転写させる転写手段と、を備える。
上記帯電手段、現像手段および転写手段は、各処理を行う際に、画像形成装置に実装されている電源装置から、所定のバイアス(電圧)を印加される必要がある。そこで、本実施形態に係る画像形成装置は、上記帯電手段、現像手段および転写手段の少なくともいずれか一つに対して電圧を供給する電源装置として、前述の本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置を適用する。
本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、異常発振や制御不能に陥ることなく安定した周波数制御が可能であるため、この圧電トランス方式高圧電源装置10を用いた画像形成装置の帯電手段、現像手段および転写手段は、安定した処理を行うことが可能となる。また、高圧出力の高速立上り時間が可能となるため、各処理工程に要する時間を短縮することが可能となる。
(第3の実施形態)
[本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置について]
続いて、図13および図14を参照しながら、本発明の第3の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10について、詳細に説明する。図13は、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10について説明するためのブロック図であり、図14は、本実施形態におけるUP/DOWN信号とV_DRIVE信号との関係を説明するための説明図である。
本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、図13に示したように、駆動部20と、圧電トランス駆動制御部30と、整流平滑部40と、出力電圧検出部80と、ドライブ電圧整流平滑出力部90と、を主に備える。
ここで、駆動部20、圧電トランス駆動制御部30および整流平滑部40については、本発明の第1および第2の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10における駆動部20、圧電トランス駆動制御部30および整流平滑部40と同様の構成を有し、同一の機能を奏するため、詳細な説明は省略する。
出力電圧検出部80は、主に、コンデンサC801、C803と、抵抗R801、R803と、コンパレータ(COMP)801とを備える。整流平滑部40によって直流電圧に整流平滑された出力電圧は、出力電圧検出部80内の分圧抵抗R801、R803により分圧され、誤差検出電圧(Feed back電圧)として、コンパレータ801の反転入力端子(−端子)に入力される。なお、各分圧抵抗R801、R803に並列に接続されたコンデンサC801、C803は、誤差検出電圧のAC成分とDC成分の調整を行っている。また、コンパレータ801の非反転入力端子(+端子)には、出力電圧を制御するDC電圧である出力制御電圧が参照電圧(Reference_Volt)として入力される。
コンパレータ801は、非反転入力端子に入力されたReference_VoltとFeed backの大小(電圧値の大小)を比較し、その比較結果を出力する。コンパレータ801の出力は、(Feed back)>(Reference_Volt)の場合はLow出力となり、(Feed back)<(Reference_Volt)の場合はHigh出力となる。かかるコンパレータ801によって、出力電圧のアナログ的変動を、デジタル変動値に変換することができる。コンパレータ801の出力であるデジタル変動値は、圧電トランス駆動制御部30内における周波数制御部の制御信号(UP/DOWN)として、圧電トランス駆動制御部30に入力される。また、コンパレータ801から出力されるUP/DOWN信号は、後述するドライブ電圧整流平滑出力部90にも入力される。
ドライブ電圧整流平滑出力部90は、出力電圧検出部80から出力されたUP/DOWN信号を利用して、圧電トランスT201のドライブ電圧(V_DRIVE)を制御する。このドライブ電圧整流平滑出力部90は、主に、インバータ(INVERT)901と、トランジスタTR901、TR902と、抵抗R901、R902と、コンデンサC901と、ダイオードD901と、を備える。
出力電圧検出部80から出力されたUP/DOWN信号は、インバータ901により極性反転され、VDD電圧変換トランジスタであるトランジスタTR901のベースに入力される。トランジスタTR901のベースに入力された信号は再度極性反転され、VDDレベルに変換されることとなる。VDDレベルに変換されたUP/DOWN信号は、バッファトランジスタであるトランジスタTR902のベースに入力され、トランジスタTR902からの出力信号は、ダイオードD901およびコンデンサC901で整流平滑されて、供給電源電圧出力(V_DRIVE)として出力される。
例えば、図14に示したように、UP/DOWN信号が常にHi出力であれば、ドライブ電圧整流平滑出力部90から出力されるV_DRIVEは、VDD(実際には、「VDD−バッファトランジスタTR902の電圧Vbe−ダイオードD901の電圧Vf」)となり、UP/DOWN信号がLow出力であれば、V_DRIVEは0Vとなる。また、Hi出力とLow出力との時間が等しくなると、VDD/2となる。
[圧電トランス方式高圧電源装置を用いた画像形成装置について]
続いて、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置を用いた画像形成装置について、説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、帯電後の潜像担持体の表面に潜像を形成させる露光手段と、潜像を現像する現像手段と、潜像担持体に形成されるトナー像を転写材に転写させる転写手段と、を備える。
上記帯電手段、現像手段および転写手段は、各処理を行う際に、画像形成装置に実装されている電源装置から、所定のバイアス(電圧)を印加される必要がある。そこで、本実施形態に係る画像形成装置は、上記帯電手段、現像手段および転写手段の少なくともいずれか一つに対して電圧を供給する電源装置として、前述の本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置を適用する。
本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置10は、異常発振や制御不能に陥ることなく安定した周波数制御が可能であるため、この圧電トランス方式高圧電源装置10を用いた画像形成装置の帯電手段、現像手段および転写手段は、安定した処理を行うことが可能となる。また、高圧出力の高速立上り時間が可能となるため、各処理工程に要する時間を短縮することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置では、圧電トランスの駆動電圧発生部をリセットカウンタであるNビットカウンタにより構成し、周波数制御部をアップダウンカウンタによるデジタル処理回路で構成するとともに、周波数可変制御アップダウンカウンタの可変制御範囲を、最低周波数可変範囲設定レジスタfmin及び最高周波数可変範囲設定レジスタfmaxにより設定可能とする。これにより、周波数可変範囲が設定され、異常発振や制御不能に陥ることなく安定した周波数制御が可能になる。
以上説明したように、本発明の各実施形態および変形例に係る圧電トランス方式高圧電源装置では、圧電トランスの駆動電圧発生部をリセットカウンタであるNビットカウンタにより構成し、周波数制御部をアップダウンカウンタによるデジタル処理回路で構成するとともに、周波数可変制御アップダウンカウンタの可変制御範囲を、最低周波数可変範囲設定レジスタfmin及び最高周波数可変範囲設定レジスタfmaxにより設定可能とする。これにより、周波数可変範囲が設定され、異常発振や制御不能に陥ることなく安定した周波数制御が可能になる。
また、本発明の各実施形態および変形例に係る圧電トランス方式高圧電源装置では、外部ON/OFF制御信号により出力をOFFとした場合に、圧電トランス駆動制御部は、高圧出力値が最大となる可変最低周波数fminとなるように動作するため、出力ON時に高圧出力の高速立上り時間を可能とする。
更に、本発明の第2および第3の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置では、上記周波数可変制御と同時に、高圧出力の変動を検出して、駆動部20への供給電源電圧可変制御を行うことで、効率の悪い最高周波数可変範囲fmaxを、効率の良い最低周波数可変範囲fminに近付けて使用することが可能になり、効率が改善される。
従って、本発明の第2および第3の実施形態に係る圧電トランスを用いた高圧電源駆動電圧回路において、安定した周波数制御及び高圧出力の高速立上り時間を可能とし、かつ最大出力電圧数Kv〜数百V以下の出力安定制御が可能であって効率の良い圧電トランス方式高圧電源装置および画像形成装置を提供することが可能になる。
更に、圧電トランス駆動制御部をロジック回路により構成することで、既存の特定用途ロジックIC(ASIC)に入れ込むことが可能になり、周波数制御部のコスト低減を図ることが可能となる。
従って、本発明により異常発振や制御不能に陥ることなく安定した周波数制御を行い、かつ高圧出力の高速立上り時間を可能とした低価格圧電トランス方式高圧電源装置及びそれを用いた画像形成装置の提供が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態においては、出力電圧の変動を検知して電圧値を一定にする定電圧制御を行う場合について説明したが、定電圧制御のかわりに、出力電流の変動を検知して電流値を一定にする定電流制御を行ってもよい。かかる定電流制御を行っても、定電圧制御と同様の動作となる。
本発明の第1の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置について説明するためのブロック図である。 同実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置について説明するためのブロック図である。 同実施形態に係る圧電トランスの駆動周波数について説明するための説明図である。 同実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置のタイミングチャートである。 同実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置のタイミングチャートである。 同実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置の第1変形例を説明するためのブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置について説明するためのブロック図である。 同実施形態に係るインダクタ電源電圧と昇圧時動作波形との関係を説明するための説明図である。 同実施形態に係る圧電トランスの駆動周波数について説明するための説明図である。 同実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置について説明するためのブロック図である。 同実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置のタイミングチャートである。 同実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置のタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る圧電トランス方式高圧電源装置について説明するためのブロック図である。 同実施形態におけるUP/DOWN信号とV_DRIVE信号との関係を説明するための説明図である。 一般的な圧電トランスを用いた高圧電源装置について説明するためのブロック図である。 一般的な圧電トランスの駆動周波数について説明するための説明図である。 一般的な圧電トランスの駆動周波数について説明するための説明図である。
符号の説明
10 圧電トランス方式高圧電源装置
20 駆動部
30 圧電トランス駆動制御部
40 整流平滑部
50 出力電圧検出部
60 フィードバック回路部
70 ドライブ電圧制御部
80 出力電圧検出部
90 ドライブ電圧整流平滑出力部
101 リセット
103 クロック
105 コントローラ
301,355 アップダウンカウンタ
303,357 レジスタ
305,309 コンパレータ
311 1ビットカウンタ
313,315 ANDゲート
317 D/Aコンバータ
351 A/Dコンバータ
353 デジタルフィルタ
501 コンパレータ
701 演算比較増幅器
801 コンパレータ
901 インバータ

Claims (12)

  1. 圧電トランスに所定の駆動周波数により制御された駆動電圧を印加することにより前記圧電トランスが出力した出力電圧を負荷に供給する圧電トランス方式高圧電源装置において、
    前記出力電圧と、前記出力電圧を所定の値に制御するための出力制御電圧との比較結果に基づいて、前記出力電圧の変動をデジタル変動値として検出する出力電圧検出部と、
    前記出力電圧検出部から入力された前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動制御を行う駆動制御部と、を備え、
    前記駆動制御部は、
    前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動周波数を可変制御する駆動周波数制御部と、
    前記駆動周波数制御部の出力値に応じて前記圧電トランスを駆動する駆動電圧を発生する駆動電圧発生部と、を備え、
    前記駆動周波数制御部は、
    前記駆動周波数の周波数可変範囲を記憶した記憶部と、
    前記出力電圧検出部からの前記デジタル変動値をカウントする周波数制御用アップダウンカウンタと、
    前記記憶部に記憶されている前記周波数可変範囲と前記周波数制御用アップダウンカウンタのカウンタ値とに基づいて、前記駆動周波数を前記周波数可変範囲内で可変させるように制御する周波数範囲制御部と、を含み、
    前記デジタル変動値は、前記出力電圧が前記出力制御電圧より大きい場合、既設定された第1デジタル値であり、前記出力電圧が前記出力制御電圧より小さい場合、既設定された第2デジタル値であり、
    前記周波数制御用アップダウンカウンタは、周波数制御用カウンタビット数として駆動電圧発生用カウンタビット数である上位Nビット+誤差フィードバックゲインを補正するための下位Mビットの(N+M)ビット構成であることを特徴とする圧電トランス方式高圧電源装置。
  2. 前記駆動周波数制御部は、
    前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも大きいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を増加させ、
    前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも小さいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を減少させることを特徴とする、請求項1に記載の圧電トランス方式高圧電源装置。
  3. 前記周波数範囲制御部は、前記周波数制御用アップダウンカウンタのカウンタ値が前記駆動周波数の可変範囲から外れた場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止させる制御信号を出力し、
    前記駆動周波数制御部は、前記周波数範囲制御部からの制御信号が入力された場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止する
    ことを特徴とする、請求項に記載の圧電トランス方式高圧電源装置。
  4. 圧電トランスに所定の駆動周波数により制御された駆動電圧を印加することにより前記圧電トランスが出力した出力電圧を負荷に供給する圧電トランス方式高圧電源装置において、
    前記圧電トランスから出力された出力電圧および前記圧電トランス方式高圧電源装置の出力制御電圧に基づいて前記出力電圧の変動分を演算してデジタル変動値で出力し、前記デジタル変動値に基づいて前記圧電トランスの駆動周波数をデジタル信号処理により制御する駆動制御部を備え、
    前記駆動制御部は、
    前記出力電圧をデジタルデータへと変換するAD変換部と、
    前記デジタル変換された出力電圧と前記出力制御電圧とに基づいて前記出力電圧のデジタル変動値を演算するデジタル変動値演算部と、
    前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動周波数を可変制御する駆動周波数制御部と、
    前記駆動周波数制御部の出力値に応じて前記圧電トランスを駆動する駆動電圧を発生する駆動電圧発生部と、を備え、
    前記駆動周波数制御部は、
    前記駆動周波数の周波数可変範囲を記憶した記憶部と、
    前記デジタル変動値演算部からの前記デジタル変動値をカウントする周波数制御用アップダウンカウンタと、
    前記記憶部に記憶されている前記周波数可変範囲と前記周波数制御用アップダウンカウンタのカウンタ値とに基づいて、前記駆動周波数を前記周波数可変範囲内で可変させるように制御する周波数範囲制御部と、を含み、
    前記デジタル変動値は、前記出力電圧が前記出力制御電圧より大きい場合、既設定された第1デジタル値であり、前記出力電圧が前記出力制御電圧より小さい場合、既設定された第2デジタル値であり、
    前記周波数制御用アップダウンカウンタは、周波数制御用カウンタビット数として駆動電圧発生用カウンタビット数である上位Nビット+誤差フィードバックゲインを補正するための下位Mビットの(N+M)ビット構成であることを特徴とする圧電トランス方式高圧電源装置。
  5. 前記駆動周波数制御部は、
    前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも大きいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を増加させ、
    前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも小さいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を減少させる
    ことを特徴とする、請求項4に記載の圧電トランス方式高圧電源装置。
  6. 前記周波数範囲制御部は、前記周波数制御用アップダウンカウンタカウンタ値が前記駆動周波数の可変範囲から外れた場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止させる制御信号を出力し、
    前記駆動周波数制御部は、前記周波数範囲制御部からの制御信号が入力された場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止することを特徴とする、請求項に記載の圧電トランス方式高圧電源装置。
  7. 前記デジタル変動値演算部は、
    デジタルフィルタによる演算処理またはPID制御により、前記デジタル変動値を演算することを特徴とする、請求項に記載の圧電トランス方式高圧電源装置。
  8. 圧電トランスに所定の駆動周波数により制御された駆動電圧を印加することにより前記圧電トランスが出力した出力電圧を負荷に供給する圧電トランス方式高圧電源装置において、
    前記出力電圧と前記出力電圧を所定の値に制御するための出力制御電圧との比較結果に基づいて、前記出力電圧の変動をデジタル変動値として検出する出力電圧検出部と、
    前記出力電圧検出部から入力された前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動制御を行う駆動制御部と、
    前記出力電圧と前記出力制御電圧との比較結果に応じて前記圧電トランスに印加される電源電圧を可変制御するドライブ電圧制御部と、を備え、
    前記駆動制御部は、
    前記デジタル変動値に応じて前記圧電トランスの駆動周波数を可変制御する駆動周波数制御部と、
    前記駆動周波数制御部の出力値に応じて前記圧電トランスを駆動する駆動電圧を発生する駆動電圧発生部と、を備え、
    前記駆動周波数制御部は、
    前記駆動周波数の周波数可変範囲を記憶した記憶部と、
    前記出力電圧検出部からの前記デジタル変動値をカウントする周波数制御用アップダウンカウンタと、
    前記記憶部に記憶されている前記周波数可変範囲と、前記周波数制御用アップダウンカウンタのカウンタ値とに基づいて、前記駆動周波数を前記周波数可変範囲内で可変させるように制御する周波数範囲制御部と、を含み、
    前記デジタル変動値は、前記出力電圧が前記出力制御電圧より大きい場合、既設定された第1デジタル値であり、前記出力電圧が前記出力制御電圧より小さい場合、既設定された第2デジタル値であり、
    前記周波数制御用アップダウンカウンタは、周波数制御用カウンタビット数として駆動電圧発生用カウンタビット数である上位Nビット+誤差フィードバックゲインを補正するための下位Mビットの(N+M)ビット構成であることを特徴とする圧電トランス方式高圧電源装置。
  9. 前記ドライブ電圧制御部は、
    前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも小さい場合には、前記電源電圧を増加させ、
    前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも大きい場合には、前記電源電圧を減少させることを特徴とする、請求項8に記載の圧電トランス方式高圧電源装置。
  10. 前記駆動周波数制御部は、
    前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも大きいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を増加させ、
    前記デジタル変動値が、前記出力電圧が前記出力制御電圧よりも小さいことを表す値である場合には、前記駆動周波数を減少させることを特徴とする、請求項8に記載の圧電トランス方式高圧電源装置。
  11. 前記周波数範囲制御部は、前記周波数制御用アップダウンカウンタカウンタ値が前記駆動周波数の可変範囲から外れた場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止させる制御信号を出力し、
    前記駆動周波数制御部は、前記周波数範囲制御部からの制御信号が入力された場合に、前記駆動周波数の増加または減少を停止することを特徴とする、請求項に記載の圧電トランス方式高圧電源装置。
  12. 潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、
    帯電後の前記潜像担持体の表面に潜像を形成させる露光手段と、
    前記潜像を現像する現像手段と、
    前記潜像担持体に形成されるトナー像を転写材に転写させる転写手段と、
    前記帯電手段、前記現像手段、前記転写手段の少なくともいずれかに電圧を供給する電源装置と、を有し、
    前記電源装置は、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の圧電トランス方式高圧電源装置であることを特徴とする、画像形成装置。
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