JP2007189880A - 高圧電源装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 駆動周波数が共振周波数f0を越えてしまうこと無く、なおかつスプリアスの影響を受けずに速く立ち上がる高圧電源装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 圧電トランスと、圧電トランスの出力電圧を検出する検出手段と、制御電圧により圧電トランスを駆動する信号周波数を変化させるよう構成されて圧電トランスの出力電圧を制御する制御手段と、制御手段の制御電圧値と検出手段の検出電圧値との差に基づいて制御手段のゲインを設定するゲイン設定手段とを備える高圧電源装置で、検出手段の検出電圧値が予め定めた閾値より小さい場合の制御手段のゲインを、検出手段の検出電圧値が予め定めた閾値より大きい場合の制御手段のゲインより大きくするよう制御するゲイン切替手段を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 圧電トランスと、圧電トランスの出力電圧を検出する検出手段と、制御電圧により圧電トランスを駆動する信号周波数を変化させるよう構成されて圧電トランスの出力電圧を制御する制御手段と、制御手段の制御電圧値と検出手段の検出電圧値との差に基づいて制御手段のゲインを設定するゲイン設定手段とを備える高圧電源装置で、検出手段の検出電圧値が予め定めた閾値より小さい場合の制御手段のゲインを、検出手段の検出電圧値が予め定めた閾値より大きい場合の制御手段のゲインより大きくするよう制御するゲイン切替手段を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像形成装置に用いる高圧電源装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。特に、電子写真方式を用いた画像形成装置に用いる高圧電源装置及びこれを備えた電子写真方式を用いた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を用いた従来の画像形成装置における高圧電源装置の例として、画像形成装置の構成と、そこで使用する高圧電源装置の構成、更に圧電トランスを用いた転写高圧電源の回路構成を順に説明する。
図7は、従来の画像形成装置の一例である4ドラム系カラー画像形成装置の構成例を示す図である。
先ず、ピックアップローラ111によって繰り出される記録媒体110は、レジストセンサ112によって先端位置が検出され、搬送ローラ対113、114及び搬送ベルト105によって搬送される。スキャナユニット100a〜100dは、前記レジストセンサ112の検出タイミングに従い、順次感光体ドラム101a〜101dにレーザ光を照射する。この時、感光体ドラム101a〜101dは帯電ローラ104a〜104dによって帯電されており、前記レーザ光の照射によって静電潜像を形成する。更に、現像器102a〜102d及び現像スリーブ103a〜103dによってトナー像を形成する。
そして、転写ローラ106a〜106dによって、搬送ベルト105上に搬送された記録媒体110にトナー像が転写される。その後、記録媒体110は定着器107に搬送され、画像が定着された後に出力される。ここで、各符号の英文字aはシアン、bはマゼンタ、cはイエロー、dはブラックの構成及びユニットを示す。
次に、図8を用いて図7の画像形成装置における高圧電源装置の構成例を説明する。
高圧電源装置は、帯電バイアス30a〜30d、現像バイアス31a〜31d、転写バイアス32a〜32d、転写逆バイアス33a〜33dの4種類を備えている。
帯電バイアス30a〜30dは、帯電ローラ104a〜104dに印加することで感光体ドラム101a〜101dの表面にバックグラウンド電位を形成し、レーザ光の照射により静電潜像が形成可能な状態にする。
現像バイアス31a〜31dは、現像スリーブ103a〜103dに印加することで静電潜像にトナー像を形成する。
転写バイアス32a〜32dは、転写ローラ106a〜106dに印加することで、トナー像を記録媒体110に転写する。
又、転写逆バイアス33a〜33dは、搬送ベルト105のクリーニング動作時、転写ローラ106a〜106dに印加することで搬送ベルト105上の廃トナーを感光体ドラム101a〜101dに戻す。ここで、感光体ドラム101a〜101dに戻された廃トナーは、クリーニングブレード115a〜115dによって掻き落とされ、廃トナー容器116a〜116dに収納される。
次に、図10を用いて、図8の高圧電源装置における転写バイアス32aの一例として、圧電トランスを用いて構成した回路構成例を説明する。
圧電トランス131の出力は、整流回路120であるダイオード132、133及びコンデンサ134によって正電圧に整流平滑され、出力端子Voutから負荷である転写ローラ(不図示)に供給される。又、出力電圧Voutは、検出回路121である抵抗135、136、137によって分圧され、検出信号V1がオペアンプ139の非反転入力端子(+端子)に入力される。又、制御回路であるオペアンプ139の反転入力端子(−端子)には、抵抗144を介してDCコントローラ(不図示)から制御信号Vcontがアナログ信号で入力される。更に、反転入力端子(−端子)には、オペアンプ139の出力端子との間にコンデンサ143が接続される。
制御値Vcontは、電圧Vtを検出回路121で検出した値に相当するターゲット値である。オペアンプ139と抵抗144とコンデンサ143とはゲイン設定回路122として機能し、制御信号Vcontと検出信号V1との電位差の積分量に基づいて、駆動回路123の駆動周波数を制御する。又、電圧制御発振器(VCO)140は、オペアンプ139の出力信号を基に駆動信号を生成し、インダクタ142とトランジスタ141を通じて圧電トランス131の一次側に駆動信号が供給される。
ここで、圧電トランスの周波数特性は、一般に図9に示すようなものである。
共振周波数f0において出力電圧が最大のVfoとなり、その周囲に共振周波数より小さな出力電圧を持つ複数のスプリアス周波数fsp1〜fsp4がある。全体として裾広がりな形状をしているため、周波数による出力電圧の制御が可能である。本例では、出力オフ時には、駆動周波数を共振周波数f0より十分高い周波数fstopにして出力電圧を0V近傍にしておき、出力オン時には、駆動周波数をオフ時の周波数fstopから共振周波数f0に向かって変化させる。そして、制御信号Vcontが示すターゲット電圧Vtを出力する周波数ftに制御する。この間、制御信号Vcontと検出信号V1との電位差が大きい程、駆動周波数は素早く変化する。逆に、制御信号Vcontと検出信号V1との電位差が小さい程、駆動周波数は緩やかに変化するよう構成してある。
特開平11−206113号公報
しかしながら、上記従来の回路構成では、制御信号Vcontと検出信号V1との電位差を基に駆動周波数の変化速度を制御しているので、スプリアス周波数近傍で出力電圧が大きくなると、駆動周波数の変化が遅くなってしまう。これにより、高圧の立ち上り時間が長くなるといった問題がある。一方、ゲイン設定回路の時定数を調整することで駆動周波数の変化を速くした場合、駆動周波数が共振周波数f0を飛び越えてしまう危険性があるため、立ち上り時間を短くするのには限界がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、駆動周波数が共振周波数f0を越えてしまうこと無く、なおかつスプリアスの影響を受けずに速く立ち上がる高圧電源装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その高圧電源装置は以下の構成を備える。圧電トランスと、前記圧電トランスの出力電圧を検出する検出手段と、制御電圧により前記圧電トランスを駆動する信号周波数を変化させるよう構成され、前記圧電トランスの出力電圧を制御する制御手段と、前記制御手段の制御電圧値と前記検出手段の検出電圧値との差に基づいて、前記制御手段のゲインを設定するゲイン設定手段とを備える高圧電源装置において、前記検出手段の検出電圧値が予め定めた閾値より小さい場合の前記ゲイン設定手段により設定される前記制御手段のゲインを、前記検出手段の検出電圧値が予め定めた閾値より大きい場合の前記ゲイン設定手段により設定される前記制御手段のゲインより大きくするよう制御するゲイン切替手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、安価で簡単な回路構成によって、高圧の立ち上り時間を短縮することが出来る圧電トランスを用いた高圧電源装置が提供できる。更に、この圧電トランスを用いた高圧電源装置を適用して高スループットな画像形成装置が可能となる。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る高圧電源装置の構成例を示す図であり、本発明を転写バイアス32aに適用した例である。又、図2は図1の回路の周波数特性を示す図である。従来例である上述の図10と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。従来例である図10との違いは、制御信号Vcontを、ゲイン切り替え回路160を介してゲイン設定回路122に接続したことにある。
図1は、本発明の実施形態1に係る高圧電源装置の構成例を示す図であり、本発明を転写バイアス32aに適用した例である。又、図2は図1の回路の周波数特性を示す図である。従来例である上述の図10と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。従来例である図10との違いは、制御信号Vcontを、ゲイン切り替え回路160を介してゲイン設定回路122に接続したことにある。
本実施形態では、オペアンプ161の非反転入力端子に閾値Va1を接続し、反転入力端子に検出信号V1を接続してある。ここで、閾値Va1は、高圧電源オン時における出力電圧制御範囲の最小電圧Vminより小さく、なおかつスプリアスの最大電圧Vspより大きな電圧Vaを、検出回路121によって検出した電圧である。
ここで、検出信号V1が閾値Va1より小さい場合、すなわち出力電圧がVa以下である場合、オペアンプ161は電源電圧Vrefを出力する。これにより、トランジスタ163は、エミッタ端とコレクタ端が同じ電位Vrefになるのでオフし、ゲイン切り替え回路160は、制御信号Vcontに依存せず電源電圧Vrefをゲイン設定回路122に出力する。ここで、電源電圧Vrefは、制御信号Vcontの最大電圧より大きな電圧にしてある。従って、スプリアス近傍で一時的に出力電圧大きくなった時においても、ゲイン設定回路122に入力される制御信号と検出信号の電位差を大きくしておくことが出来る。
この時、ゲイン設定回路122に入力される制御信号は、抵抗144を介してオペアンプ139の反転入力端子側に接続されているので、ゲイン設定回路122の出力は、負方向に大きく変化する。これにより、入力電圧が低い程低い周波数を出力する様に構成されている電圧制御発振器(VCO)140は、出力周波数を低周波側に大きく変化させる。この結果、駆動周波数をより速く圧電トランス131の共振周波数f0近傍に変化させることが出来る。
逆に、検出信号V1が閾値Va1より大きい場合、すなわち出力電圧がVa以上である場合、オペアンプ161は0Vを出力する。すると、トランジスタ162,163、抵抗164,165によって構成される回路はバッファとして動作し、ゲイン切り替え回路160は入力された制御信号Vcontをそのままゲイン設定回路122に出力する。これによって、前述した検出信号V1が閾値Va1より小さい場合と比べ、ゲイン設定回路122に入力される制御信号と検出信号の電位差が小さくなる。従って、電圧制御発振器(VCO)140の、出力周波数変化は緩やかに変化するようになる。この結果、駆動周波数をより緩やかに圧電トランス131の共振周波数f0近傍に変化させることが出来る。
以上のように、本実施形態の構成によれば、出力電圧が制御範囲より小さい時には素早く駆動周波数が変化するように設定されて、スプリアスによる立ち上り時間の遅延を少なくすることが出来る。同時に、出力電圧制御範囲の近傍においては緩やかに駆動周波数が変化するように設定されて、駆動周波数が共振周波数f0を超えないように構成することが可能である。
[実施形態2]
図3は、本発明の実施形態2に係る高圧電源装置の構成例を示す図であり、本発明を転写バイアス32aに適用した例である。又、図3の回路の周波数特性は、実施形態1と同様であり図2に示す。従来例である上述の図10及び実施形態1である図1及び図2と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。従来例である図10との違いは、制御信号V1にゲイン切り替え回路170を接続したことにある。
図3は、本発明の実施形態2に係る高圧電源装置の構成例を示す図であり、本発明を転写バイアス32aに適用した例である。又、図3の回路の周波数特性は、実施形態1と同様であり図2に示す。従来例である上述の図10及び実施形態1である図1及び図2と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。従来例である図10との違いは、制御信号V1にゲイン切り替え回路170を接続したことにある。
本実施形態では、オペアンプ171の非反転入力端子に閾値Va1を接続し、反転入力端子に検出信号V1を接続してある。ここで、閾値Va1は、高圧電源オン時における出力電圧制御範囲の最小電圧Vminより小さく、なおかつスプリアスの最大電圧Vspより大きな電圧Vaを、ゲイン切り替え回路170が接続されていない状態で、検出回路121によって検出した電圧である。
検出信号V1が閾値Va1より小さい場合、すなわち出力電圧がVa以下である場合、オペアンプ171はハイレベルを出力する。すると、トランジスタ172はオンし、検出端V1にプルダウン抵抗173が電気的に接続されるので、検出電圧V1が小さくなる。これにより、ゲイン設定回路122に入力される制御信号と検出信号の電位差が大きくなり、実施形態1と同様に、駆動周波数をより速く圧電トランス131の共振周波数f0近傍に変化させることが出来る。
逆に、検出信号V1が閾値Va1より大きい場合、すなわち出力電圧がVa以上である場合、オペアンプ171は0Vを出力する。すると、トランジスタ172はオフし、抵抗173は接地端から電気的に切り離されるので、ゲイン切り替え回路170が接続されていない状態と同じ制御がなされる。これによって、前述した検出信号V1が閾値Va1より小さい場合と比べ、ゲイン設定回路122に入力される制御信号と検出信号の電位差が小さくなる。従って、実施形態1と同様に、駆動周波数をより緩やかに圧電トランス131の共振周波数f0近傍に変化させることが出来る。
以上のように、本実施形態の構成によれば、出力電圧が制御範囲より小さい時には素早く駆動周波数が変化するように設定されて、スプリアスによる立ち上り時間の遅延を少なくすることが出来るる。同時に、出力電圧制御範囲の近傍においては緩やかに駆動周波数が変化するように設定されて、駆動周波数が共振周波数f0を超えないように構成することが可能である。
[実施形態3]
図4は、本発明の実施形態3に係る高圧電源装置の構成例を示す図であり、本発明を転写バイアス32aに適用した例である。又、図4の回路の周波数特性は、実施形態1と同様であり図2に示す。実施形態2である図3と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。実施形態2である図3との違いは、検出信号V1が閾値より大きいか否かの検出を、実施形態2ではオペアンプ171を用いていたのに対し、実施形態3ではFET181を用いて構成したことにある。
図4は、本発明の実施形態3に係る高圧電源装置の構成例を示す図であり、本発明を転写バイアス32aに適用した例である。又、図4の回路の周波数特性は、実施形態1と同様であり図2に示す。実施形態2である図3と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。実施形態2である図3との違いは、検出信号V1が閾値より大きいか否かの検出を、実施形態2ではオペアンプ171を用いていたのに対し、実施形態3ではFET181を用いて構成したことにある。
本実施形態では、実施形態2のように閾値Va1を持たず、FET181の閾値電圧Vthを境にゲインが切り替わるよう構成してある。このため、高圧電源オン時における出力電圧制御範囲の最小電圧Vminより小さく、なおかつスプリアスの最大電圧Vspより大きな電圧Vaを、ゲイン切り替え回路180が接続されていない状態で検出回路121によって検出した電圧が、FET181の閾値電圧Vthとなるよう検出回路121の定数を設定してある。
検出信号V1がFET181の閾値電圧Vthより小さい場合、すなわち出力電圧がVa以下である場合、FET181はオフし、FET181のドレイン端は抵抗184によってハイレベルにプルアップされる。すると、トランジスタ182はオンし、検出端V1にプルダウン抵抗183が接続されるので、検出電圧V1が小さくなる。これにより、ゲイン設定回路122に入力される制御信号と検出信号の電位差が大きくなり、実施形態1及び2と同様に、駆動周波数をより速く圧電トランス131の共振周波数f0近傍に変化させることが出来る。
逆に、検出信号V1がFET181の閾値電圧Vthより大きい場合、すなわち出力電圧がVa以上である場合、FET181はオンし、FET181のドレイン端は0Vになる。すると、トランジスタ182はオフし、抵抗183は接地端から電気的に切り離されるので、ゲイン切り替え回路180が接続されていない状態と同じ制御がなされる。これによって、前述した検出信号V1が閾値電圧Vthより小さい場合と比べ、ゲイン設定回路122に入力される制御信号と検出信号の電位差が小さくなる。従って、実施形態1及び2と同様に、駆動周波数をより緩やかに圧電トランス131の共振周波数f0近傍に変化させることが出来る。
以上のように、本実施形態の構成によれば、出力電圧が制御範囲より小さい時には素早く駆動周波数が変化するように設定されて、スプリアスによる立ち上り時間の遅延を少なくすることが出来る。同時に、出力電圧制御範囲の近傍においては緩やかに駆動周波数が変化するように設定されて、駆動周波数が共振周波数f0を超えないように構成することが可能である。
[実施形態4]
図5は、本発明の実施形態4に係る高圧電源装置の構成例を示す図であり、本発明を転写バイアス32aに適用した例である。又、図5の回路の周波数特性は、実施形態1と同様であり図2に示す。従来例である上述の図10及び実施形態1である図1及び図2と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。従来例である図10との違いは、ゲイン設定回路157をディジタル信号処理回路150で構成するとともに、ディジタル信号処理回路150にゲイン切り替え回路156を備えたことである。尚、図5ではディジタル信号処理回路150の各構成要素をハードウエア構成のように示しているが、これらの要素がコンピュータによるソフトウエアの実行で実現されても良い。
図5は、本発明の実施形態4に係る高圧電源装置の構成例を示す図であり、本発明を転写バイアス32aに適用した例である。又、図5の回路の周波数特性は、実施形態1と同様であり図2に示す。従来例である上述の図10及び実施形態1である図1及び図2と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。従来例である図10との違いは、ゲイン設定回路157をディジタル信号処理回路150で構成するとともに、ディジタル信号処理回路150にゲイン切り替え回路156を備えたことである。尚、図5ではディジタル信号処理回路150の各構成要素をハードウエア構成のように示しているが、これらの要素がコンピュータによるソフトウエアの実行で実現されても良い。
本実施形態では、制御信号Vcont及び後述する閾値Vd1は、ディジタル値でDCコントローラ(不図示)からディジタル信号処理回路150に入力される。又、検出信号V1はA/D変換回路152によってディジタル値に変換され、ゲイン設定回路157の出力信号はD/A変換回路153によってアナログ値に変換される。
ゲイン設定手段157は、比較器155によって検出した制御信号Vcontと検出信号V1との差に基づいて、駆動回路123の駆動周波数を制御する。ここで、入力信号の差が大きいほど駆動周波数の変化が大きく、入力信号の差が小さいほど駆動周波数の変化が小さくなるように構成されているのは、従来例と同様である。更に、ディジタル信号に変換された検出信号V1は、ゲイン切り替え回路156によって閾値Vd1と比較される。閾値Vd1は、実施形態1における閾値Va1に相当するディジタル値である。
検出信号V1のディジタル値が閾値Vd1より小さい場合、すなわち出力電圧がVa以下である場合、ゲイン切り替え回路156はゲイン設定回路157のゲインを大きくするよう構成されている。これにより、実施形態1乃至3と同様に、駆動周波数をより速く圧電トランス131の共振周波数f0近傍に変化させることが出来る。
逆に、検出信号V1のディジタル値が閾値Vd1より大きい場合、すなわち出力電圧がVa以上である場合、ゲイン切り替え回路156はゲイン設定回路157のゲインを小さくするよう構成されている。これによって、実施形態1乃至3と同様に、駆動周波数をより緩やかに圧電トランス131の共振周波数f0近傍に変化させることが出来る。
以上のように、本実施形態の構成によれば、出力電圧が制御範囲より小さい時には素早く駆動周波数が変化するように設定されて、スプリアスによる立ち上り時間の遅延を少なくすることが出来る。同時に、出力電圧制御範囲の近傍においては緩やかに駆動周波数が変化するように設定されて、駆動周波数が共振周波数f0を超えないように構成することが可能である。
尚、本実施形態は、閾値Vd1の値を1つに限定している物ではなく、閾値を複数持ち、各々に応じたゲインを設定する構成も可能である。例えば図6に示すように、スプリアス電圧Vsp2に対する閾値として、それより少し大きな出力電圧Vbに対する検出値Vd2を第2の閾値として備えることも可能である。この第2の閾値を備えた構成では、検出値V1が第2の閾値Vd2以下である時、すなわち出力電圧がVb以下である場合は、駆動周波数が共振周波数f0より大きく離れている。その時に、ゲイン設定手段157のゲインをより高く設定することが可能である。従って、上述した1つの閾値のみを備えた構成と比べ、駆動周波数をより速く圧電トランス131の共振周波数f0近傍に変化させることができ、スプリアスによる立ち上り時間の遅延が更に少ないよう構成することが可能である。
120 整流回路
121 検出回路
122 ゲイン設定回路
130,155 圧電トランス
157,160,170,180 ゲイン切り替え回路
121 検出回路
122 ゲイン設定回路
130,155 圧電トランス
157,160,170,180 ゲイン切り替え回路
Claims (6)
- 圧電トランスと、
前記圧電トランスの出力電圧を検出する検出手段と、
制御電圧により前記圧電トランスを駆動する信号周波数を変化させるよう構成され、前記圧電トランスの出力電圧を制御する制御手段と、
前記制御手段の制御電圧値と前記検出手段の検出電圧値との差に基づいて、前記制御手段のゲインを設定するゲイン設定手段とを備える高圧電源装置において、
前記検出手段の検出電圧値が予め定めた閾値より小さい場合の前記ゲイン設定手段により設定される前記制御手段のゲインを、前記検出手段の検出電圧値が予め定めた閾値より大きい場合の前記ゲイン設定手段により設定される前記制御手段のゲインより大きくするよう制御するゲイン切替手段を備えることを特徴とする高圧電源装置。 - 前記閾値を、目標電圧値より小さく前記圧電トランスのスプリアス電圧を前記検出手段で検出した値より大きな値にすることを特徴とする請求項1に記載の高圧電源装置。
- 前記ゲイン切替手段は、前記ゲイン設定手段に入力する前記制御電圧値を変化させるよう構成することを特徴とする請求項1又は2に記載の高圧電源装置。
- 前記ゲイン切替手段は、前記ゲイン設定手段に入力する前記検出手段の検出電圧値を変化させるよう構成することを特徴とする請求項又は2に記載の高圧電源装置。
- 請求項1乃4のいずれか1つに記載の高圧電源装置を有することを特徴とする電子写真方式を用いた画像形成装置。
- 前記高電圧電源を、少なくとも、帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアス、転写逆バイアスのいずれかに使用することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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