JP5558696B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト加熱方式の定着装置、及び当該定着装置を有する画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置においては、記録紙上に転写されたトナー像を熱によって融解して記録紙に定着させるための定着装置が備えられている。そして、従来の定着装置においては、クイックスタートや省エネといった観点からベルト加熱方式が多用されてきた。
ベルト加熱方式で用いられるベルトは薄肉で、ローラ加熱方式の定着装置に比べ熱容量が小さいため、ローラ加熱方式より短時間でウォーミングアップを完了させることができ、立ち上げ時間の短縮、消費電力の低減が可能となっている。
図10は、ベルト加熱方式の定着装置の一例である。
支持ローラ11と並行に定着ローラ12を配置し、両ローラに無端状のベルト13を掛け回し、このベルト13を誘導加熱装置10で電磁誘導加熱する構成である。この定着装置においては、ベルト13が所定の温度に温められ、かつベルト13が所定の回転数で回転することで正常な定着動作が可能となっている。
一方で、ベルト13は低熱容量であることから、ベルト13が停止した状態で加熱が行われると、過度の加熱によりベルト13の寿命を縮めたり、さらにはベルト13を破損させたりする問題がある。そのため、ベルト13の回転を検知して、ベルト13が正常に回転していない場合は、ベルト13への加熱を停止させるのが一般的である。
ベルト13が正常に回転していることを検知する方法としては、ベルト13の端縁近傍に、金属発熱層を設けない被検知部位14をベルト13の周方向に所定の間隔を空けて設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この被検知部位14は、ベルト13の他の部位と温度が異なるので、これを温度センサ15で検知することによってベルト13の回転、非回転を検知している。
特開2005−077609号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、ベルト13に金属発熱層を設けない被検知部位14を設ける必要があり、ベルトの製造工程が複雑になり製造コストが増加してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、ベルトの製造コストを増加させることなく、ベルトの回転検知を行うことができるベルト加熱方式の定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、下記(1)の構成を特徴とする。
(1)加熱手段と、前記加熱手段により加熱されるベルトと、前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトの表面温度を検知する温度検知手段と、前記ベルトの回転動作を停止させた状態で前記加熱手段により前記ベルトの一部を加熱させた後、前記加熱手段による加熱を停止して前記駆動手段により前記ベルトの回転動作を開始させ、前記温度検知手段の検知結果に基づいて前記ベルトの回転動作を検知する回転検知手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、下記(2)の構成を特徴とする。
(2)記録紙にトナー像を転写する転写手段と、前記転写手段により記録紙に転写されたトナー像を加熱して記録紙に定着させる前記(1)の定着装置と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ベルト加熱方式の定着装置及び画像形成装置において、ベルトの製造コストを増加させることなく、ベルトの回転検知を行うことができる。
[第1の実施形態]
本発明に係る定着装置の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、画像形成装置100の概略構成図である。
画像形成装置100は、電子写真プロセスにより記録紙に画像形成を行うタンデム方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置100には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)から構成される4つの画像形成ステーションが設けられている。
1次帯電器2a〜2dによって感光体1a〜1dが一様に帯電された後、画像信号に応じた露光が露光部3a〜3dによってなされることにより、感光体1a〜1d上に静電潜像が形成される。その後、現像器4a〜4dによってトナー像が現像され、4つの感光体1a〜1d上のトナー像は1次転写部53a〜53dによって中間転写体51に多重転写される。
そして、中間転写体51上に転写されたトナー像は、2次転写部56、57によって記録紙Pに転写される。感光体1a〜1d上に残った転写残トナーは、クリーナ6a〜6dによって回収される。また、中間転写体51に残った転写残トナーは、中間転写体クリーナ55によって回収される。
記録紙Pに転写されたトナー像は、定着装置7によって加熱定着され、記録紙P上にカラー画像が形成される。定着装置7としては、電磁誘導加熱方式が用いられる。
図2は、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置7の構成図である。
ベルト701は、導電性発熱体を含んでおり、後述するIH電源102がコア704a、704bに設けられたIHコイル703a及び703bに交流電流を流して磁場を発生させることで、ベルト701の導電性発熱体が発熱する。
温度センサ705は、ベルト701の表面温度を検知するためのセンサである。定着装置7は、温度センサ705の検知結果に基づき、IH電源によるIHコイル703に流す交流電流を制御することで、ベルト701の表面温度を一定に保っている。駆動装置706は、加圧ローラ702を回転駆動させる。加圧装置707は、ベルト701を加圧ローラ702に向けて加圧する。
トナー像709が形成された記録紙708は、加圧ローラ702とベルト701との間に挟み込まれた状態で、ベルト701からの熱と、加圧装置707及び加圧ローラ702による圧力により、トナー像709が記録紙708に固着する。
また、ベルト701と加圧ローラ702は接離可能な構成を有している。ベルト701を回転させる場合は、加圧ローラ702がベルト701に接触し、ベルト701は加圧ローラ702に従動して回転を行う。一方、ベルト701を回転させる必要が無い場合は、加圧ローラ702を離間してベルト701の変形等を防止している。
図3は、画像形成装置100の制御ブロック図である。
コントローラ101は、IH電源102、駆動装置706、及び温度センサ705と接続され、ベルト701の表面温度を一定に保つ制御や、駆動装置706によるベルト701の回転制御等を行っている。また、コントローラ101は、ユーザからの操作入力を受け付ける、タッチパネルディスプレイ等の表示部や入力キーを備える操作部103と接続される。
ベルト加熱方式の定着装置7は熱容量が低く、加熱時の温度上昇が早い。このため、コントローラ101は、スタンバイ時はIHコイル703への電力供給を停止するようIH電源102を制御している。したがって、スタンバイ時のベルト701の温度は低い。
コピーやプリントアウト等を指示する画像形成信号が入力されると、コントローラ101は、IH電源102からIHコイル703へと電流を流すことによって、画像形成動作が可能な温度までベルト701を加熱(本加熱)する。
そして、コントローラ101は、ベルト701の回転動作をチェックし、ベルト701の回転が確認されない場合は、加熱動作、回転動作を停止させる。この回転動作チェックについて、以下詳細に説明する。
図4は、第1の実施形態におけるベルト701の回転動作チェックのフローチャートである。
図4のフローチャートを実行するためのプログラムは、コントローラ101内のROMに記憶されており、コントローラ101に設けられたCPUにより実行される。この回転動作チェックの制御フローは、画像形成信号の入力に応じて開始される。
図5は、第1の実施形態におけるベルト701の回転動作チェック時の各部の信号及び波形を表す図である。
加熱信号401は、IHコイル703に電流を流すことにより、ベルト701の加熱を開始させる信号である。回転指示信号402は、ベルト701の回転を指示する信号である。
ベルトの(A)部の温度403は、図2におけるIHコイル703a及び703bによって覆われたベルト701の上半分である(A)部の温度である。温度検知信号404は、温度センサ705での検知温度の出力信号である。回転検知信号405は、温度検知信号404に基づき生成された、ベルト701の回転を検知するための信号である。基準レベル(Tk)406は、温度検知信号404と比較するための基準レベルであり、詳細については後述する。
図4のフローチャートの説明に戻る。まず、コントローラ101は、図5の時刻t0においてベルト701の回転を停止させたまま加熱を開始する(S401)。この際、IHコイル703a及び703bによって覆われたベルト701の一部(図2の(A)部)のみが加熱される。
よって、図2の(A)部は、図5の(A)部の温度403のように、加熱信号401がONになると温度上昇を開始する。一方、温度センサ705の温度検知信号404は、加熱部よりベルト701を伝わり温度が上昇するだけなのでわずかに温度が上がる程度である。
ベルト701の加熱開始後、コントローラ101は、所定時間tcが経過するまで待つ(S402)。所定時間tcが経過すると、コントローラ101は、ベルト701の回転を開始する(S403)。
ベルト701の回転が開始されると、IHコイル703a及び703bから見た熱容量が増加し、(A)部の温度上昇の傾きが低下する(温度が上がりにくくなる)。一方、温度センサ705に対向した箇所においては、t1からある時間経過したt2の時点で、ベルト701の加熱された箇所が到達し、その際に温度が急上昇する。
図6は、回転検知信号の生成について示すブロック図である。
温度センサ705から入力された温度検知信号404は、コントローラ101内の比較部501に入力される。また、比較部501には基準レベル(Tk)406も入力されている。
比較部501は、温度センサ705から入力された温度検知信号404と基準レベル(Tk)406とを比較し、温度検知信号404が基準レベル(Tk)406より大きいとHi、小さいとLowとなる回転検知信号405を生成する。
つまり、上述のように、ベルト701が回転を開始し、ステップS401で加熱した箇所が温度センサ705の対向位置に到達すると、回転検知信号405がHiとなる。コントローラ101は、この立ち上がりエッジを検知することでベルト701が回転を開始したことを検知する。
すなわち、コントローラ101は、ステップS403でベルト701の回転を開始した後、所定時間以内(t3まで)に回転検知信号405の立ち上がりエッジを検知したかどうかで、ベルト701が回転しているかどうかを判断する(S404)。
所定時間以内(t3まで)に回転検知信号405の立ち上がりエッジを検知した場合、ベルト701の回転が正常に開始したこととなり、コントローラ101は、本制御フローを終了する。
一方、所定時間以内(t3まで)に回転検知信号405の立ち上がりエッジを検知できない場合は、コントローラ101は、ベルト701の回転異常と判断し、ベルト701の加熱動作及び回転動作を停止させる(S405)。そして、コントローラ101は、操作部103にエラーを表示し(S406)、本制御フローを終了する。
なお、ステップS404で所定時間内に立ち上がりエッジを検知できれば、ベルト701の表面温度が画像形成可能な温度に到達するまで加熱動作を継続するとともに、定着装置7以外における画像形成動作の準備を開始する。
以上で説明したように、本実施形態では、画像形成動作開始時に、ベルト701を停止した状態で所定時間加熱することで、ベルト701において加熱部と非加熱部との温度勾配を形成する。この状態でベルト701の回転を開始し、加熱部と非加熱部のエッジを温度センサ705の出力に基づいて検知することにより、ベルト701の回転動作を検知することができる。
この構成により、特別にベルト701の回転を検知するためのセンサを設けたり、ベルト701に回転検知用の仕組みを付加したりすること無くベルト701の回転動作を検知することが可能となる。したがって、ベルト701の製造コストを増加させることなく、ベルト701の回転検知を行うことができ、ベルト701が回転不良状態で加熱動作を継続することを防止できる。
[第2の実施形態]
次に、本発明に係る定着装置の第2の実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1の実施形態の画像形成装置100における構成と同一ないし相当する部材には同一符号を付し、その説明は省略するものとする。
第2の実施形態は、ベルト701の回転動作チェックの開始前に、まずベルト701の温度を検知し、その検知結果に基づき基準レベル(Tk)406を決定することで、ベルト701を停止した状態での加熱時間を短縮化するものである。すなわち、第2の実施形態においては、図6における基準レベル(Tk)406が可変可能な構成になっている。
図7は、第2の実施形態におけるベルト701の回転動作チェックのフローチャートである。
図7のフローチャートを実行するためのプログラムは、コントローラ101内のROMに記憶されており、コントローラ101に設けられたCPUにより実行される。この回転動作チェックの制御フローは、画像形成信号の入力に応じて開始される。
まず、コントローラ101は、温度センサ705の出力Taを確認する(S701)。そして、コントローラ101は、温度センサ705の出力(Ta)に基づき、基準レベル(Tk)を決定する(S702)。ここでは、Taに所定温度を加えた値(Ta+30℃)をTkとする。
そして、コントローラ101は、前述の図5の時刻t0においてベルト701の回転を停止させたまま加熱を開始する(S703)。この際、IHコイル703a及び703bによって覆われたベルト701の一部(図2の(A)部)のみが加熱される。
ベルト701の加熱開始後、コントローラ101は、所定時間tcが経過するまで待つ(S704)。所定時間tcが経過すると、コントローラ101は、ベルト701の回転を開始する(S705)。
ここで、所定時間tcは、ベルト701を停止させた状態で加熱した場合に、TkとTaの差分(上述の例の場合30℃)を超える程度に温度が上がる時間加熱すればよい。
そのため、特にベルト701の温度が低い場合には、基準レベルTkを低く設定することができ、基準レベルTkを固定している場合と比較して、ベルトを停止した状態での加熱時間を短く設定することが可能となる。
ベルト701の回転が開始されると、IHコイル703a及び703bから見た熱容量が増加し、(A)部の温度上昇の傾きが低下する(温度が上がりにくくなる)。一方、温度センサ705に対向した箇所においては、t1からある時間経過したt2の時点で、ベルト701の加熱された箇所が到達し、その際に温度が急上昇する。
そして、コントローラ101は、ベルト701の回転を開始した後の所定時間以内(t3まで)に回転検知信号405の立ち上がりエッジを検知したかどうかで、ベルト701が回転しているかどうかを判断する(S706)。
所定時間以内(t3まで)に回転検知信号405の立ち上がりエッジを検知した場合、ベルト701の回転が正常に開始したこととなり、コントローラ101は、本制御フローを終了する。
一方、所定時間以内(t3まで)に回転検知信号405の立ち上がりエッジを検知できない場合は、コントローラ101は、ベルト701の回転異常と判断し、ベルト701の加熱動作及び回転動作を停止させる(S707)。そして、コントローラ101は、操作部103にエラーを表示し(S708)、本制御フローを終了する。
なお、ステップS404で所定時間内に立ち上がりエッジを検知できれば、ベルト701の表面温度が画像形成可能な温度に到達するまで加熱動作を継続するとともに、定着装置7以外における画像形成動作の準備を開始する。
以上で説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、ベルト701の製造コストを増加させることなく、ベルト701の回転検知を行うことができ、ベルト701が回転不良状態で加熱動作を継続することを防止できる。
また、本実施形態では、ベルト701の回転動作チェック開始時に、ベルト701の加熱されていない部分の温度を確認しその結果に基づき基準温度(Tk)を決定する。この構成により、第1の実施形態と比較して、ベルト701を停止した状態での加熱時間(ステップS704での加熱時間)を短縮することができるため、回転動作チェックに要する時間を短縮することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明に係る定着装置の第3の実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1及び第2の実施形態の画像形成装置100における構成と同一ないし相当する部材には同一符号を付し、その説明は省略するものとする。
第3の実施形態は、ベルト701の回転動作チェックの開始時に、温度センサ705の出力に基づきベルト701の回転数をチェックし、ベルト701の回転数が所定回転数に到達しない場合は、回転動作を停止させるものである。
図8は、第3の実施形態におけるベルト701の回転動作チェックのフローチャートである。
図8のフローチャートを実行するためのプログラムは、コントローラ101内のROMに記憶されており、コントローラ101に設けられたCPUにより実行される。この回転動作チェックの制御フローは、画像形成信号の入力に応じて開始される。
図9は、第3の実施形態におけるベルト701の回転動作チェック時の各部の信号及び波形を表す図である。
加熱信号901は、IHコイル703に電流を流すことにより、ベルト701の加熱を開始させる信号である。回転指示信号902は、ベルト701の回転を指示する信号である。
ベルトの(A)部の温度903は、図2におけるIHコイル703a及び703bによって覆われたベルト701の上半分である(A)部の温度である。温度検知信号904は、温度センサ705での検知温度の出力信号である。回転検知信号905は、温度検知信号404に基づき生成された、ベルト701の回転を検知するための信号である。基準レベル(Tk)906は、温度検知信号404と比較するための基準レベルである。
図8のフローチャートの説明に戻る。まず、コントローラ101は、温度センサ705の出力Taを確認する(S801)。そして、コントローラ101は、温度センサ705の出力(Ta)に基づき、基準レベル(Tk)を決定する(S802)。ここでは、Taに所定温度を加えた値(Ta+30℃)をTkとする。
そして、コントローラ101は、図9の時刻t0においてベルト701の回転を停止させたまま加熱を開始する(S803)。この際、IHコイル703a及び703bによって覆われたベルト701の一部(図2の(A)部)のみが加熱される。
ベルト701の加熱開始後、コントローラ101は、所定時間tdが経過するまで待つ(S804)。所定時間tdが経過すると、コントローラ101は、ベルト701の加熱を停止するとともに、ベルト701の回転を開始する(S805)。
ここで、所定時間tdは、ベルト701を停止させた状態で加熱した場合に、TkとTaの差分(上述の例の場合30℃)の2倍程度温度が上がる時間に設定する。
ベルト701の加熱が停止されるとともにベルト701の回転が開始されると、ベルト701の(A)部の温度上昇が停止する。一方、温度センサ705に対向した箇所においては、t1からある時間経過したt2の時点で、ベルト701の加熱された箇所が到達し、その際に温度が急上昇する。
さらに、ベルト701の加熱を停止した状態でベルト701の回転を継続すると、t3の時点で温度センサ705の対向位置は加熱部から非加熱部領域となる。したがって、温度検知信号904が基準レベル(Tk)906を下回るために、回転検知信号905はLowとなり、さらにt4の時点で再度加熱領域に入り、回転検知信号905はHiとなる。
つまり、コントローラ101は、回転検知信号905の周期Trを計測することで、ベルト701の回転数を検知することができる。
そこで、コントローラ101は、回転検知信号905の周期Trを計測し、ベルト701の回転を開始した後の所定時間以内に周期Trが所定以下に達したか、すなわち、ベルト701の回転数が所定回転数に達したかを確認する(S806)。
回転検知信号の周期Trが所定時間以下になっていれば、回転数が予め決められた規定の回転数に達したため、ベルト701の回転が正常に行われていることから、コントローラ101は、本制御フローを終了する。
一方、所定時間以内に回転検知信号の周期Trが所定時間以下にならない場合は、コントローラ101は、ベルト701の回転異常と判断し、ベルト701の加熱動作及び回転動作を停止させる(S807)。そして、コントローラ101は、操作部103にエラーを表示し(S808)、本制御フローを終了する。
なお、ステップS806で所定時間内に回転検知信号の周期Trが所定時間以下に達したことが確認できれば、回転動作チェックの終了とともに、ベルト701の加熱を再度開始する。そして、ベルト701の表面温度が画像形成可能な温度に到達するまで加熱するとともに、定着装置7以外における画像形成動作の準備を開始する。
以上で説明したように、本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様に、ベルト701の製造コストを増加させることなく、ベルト701の回転検知を行うことができ、ベルト701が回転不良状態で加熱動作を継続することを防止できる。
また、本実施形態では、加熱部と非加熱部のエッジを検知することで回転検知信号を生成し、ベルト701の回転数を検知する。この構成により、ベルト701の回転数を検知する必要がある場合であっても、特別にベルト701の回転数を検知するためのセンサを設ける必要がなくなる。
なお、上述の第1乃至第3の実施形態において、画像形成装置100がネットワークに接続されている場合は、エラーが発生していることをネットワーク上の管理PC等に通知しても構わない。
また、以上の説明では、コントローラ101内の比較部501で温度検知信号と基準レベルとを比較し、回転検知信号を生成する構成について説明したが、この構成に限られるものではない。例えば、温度検知信号を所定時間サンプリングし、所定時間での微分値により回転動作を検知するように構成しても構わない。
また、上述のベルト701の回転動作チェックによれば、ベルト701の異常を検知することができるが、これ以外の異常についても検知できる。例えば、駆動装置706の故障や加圧ローラ702の加圧不良、IHコイル703a及び703bの故障等、様々な故障を検知することが可能である。
画像形成装置100の概略構成図である。 電磁誘導加熱方式を用いた定着装置7の構成図である。 画像形成装置100の制御ブロック図である。 第1の実施形態におけるベルト701の回転動作チェックのフローチャートである。 第1の実施形態におけるベルト701の回転動作チェック時の各部の信号及び波形を表す図である。 回転検知信号の生成について示すブロック図である。 第2の実施形態におけるベルト701の回転動作チェックのフローチャートである。 第3の実施形態におけるベルト701の回転動作チェックのフローチャートである。 第3の実施形態におけるベルト701の回転動作チェック時の各部の信号及び波形を表す図である。 ベルト加熱方式の定着装置の一例を示す図である。
符号の説明
7 定着装置7
13 ベルト
51 中間転写体
100 画像形成装置
101 コントローラ
102 IH電源102
103 操作部103
703 IHコイル
705 温度センサ705
707 駆動装置
708 記録紙
709 トナー像

Claims (8)

  1. 加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱されるベルトと、
    前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、
    前記ベルトの表面温度を検知する温度検知手段と、
    前記ベルトの回転動作を停止させた状態で前記加熱手段により前記ベルトの一部を加熱させた後、前記加熱手段による加熱を停止して前記駆動手段により前記ベルトの回転動作を開始させ、前記温度検知手段の検知結果に基づいて前記ベルトの回転動作を検知する回転検知手段と、を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記回転検知手段は、前記ベルトの回転動作を検知する際、所定時間以内に前記ベルトの回転動作が検知できない場合は、前記駆動手段による前記ベルトの回転動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記回転検知手段は、前記ベルトの回転動作を停止させた状態で前記加熱手段により前記ベルトの一部を所定時間加熱させた後、前記加熱手段による加熱動作を停止させた状態で前記駆動手段により前記ベルトの回転動作を開始させ、前記温度検知手段の検知結果に基づいて前記ベルトの回転動作を検知することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 前記回転検知手段は、前記ベルトの回転動作を検知したことに応じて、前記加熱手段による前記ベルトの加熱を再度開始させることを特徴とする請求項記載の定着装置。
  5. 前記回転検知手段は、前記ベルトの回転動作を検知する際、前記温度検知手段により検知された温度が所定の基準レベルより低い温度から、当該基準レベルより高い温度に上昇したことに応じて、前記ベルトの回転動作を検知することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  6. 前記温度検知手段は、前記ベルトの回転動作の開始前に、前記ベルトの加熱されていない部分の温度を検知し、
    前記回転検知手段は、前記温度検知手段の検知結果に基づき、前記基準レベルを決定することを特徴とすることを特徴とする請求項記載の定着装置。
  7. 記録紙にトナー像を転写する転写手段と、
    前記転写手段により記録紙に転写されたトナー像を前記ベルトにより加熱して記録紙に定着させる請求項1乃至のいずれか1項に記載の定着装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. カラーのトナー像が表面に形成される中間転写体を更に有し、
    前記転写手段は、前記中間転写体に形成された前記カラーのトナー像を記録紙に転写し、前記定着装置は、前記カラーのトナー像を加熱して記録紙に定着させることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
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