JP5557850B2 - ピストンリング - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関に使用されるピストンリングに関する。
一般に内燃機関用のピストンには、ピストンリングとして圧力リングとオイルリングとが装着される。この圧力リングには、高圧の燃焼ガスが燃焼室側からクランク室側へ流出する現象(ブローバイ)の防止機能を持たせている。一方、オイルリングは、シリンダ内壁の余分な潤滑油がクランク室側から燃焼室側へ侵入して消費される現象(オイルアップ)の抑制機能を主に有する。そして、従来の標準的なピストンリングの組合せとしては、トップリングおよびセカンドリングからなる2本の圧力リングと、1本のオイルリングとの計3本のピストンリングの組合せが知られている。
近年、内燃機関の軽量化と高出力化に伴い、ピストンリングに要求される品質が益々高まってきている。
ここで、内燃機関用ピストンリングに要求される性能の一つに耐摩耗性がある。当該耐摩耗性を向上する手段としては、現在、ピストンリング外周の摺動面に窒化処理にて窒化層を形成したり、PVD法などを用い硬質皮膜を形成することが行われている。
一方で、内燃機関用ピストンリングは、前記オイルアップを抑制するための油かき性も要求されている。当該油かき性を向上する手段としては、ピストンリングの主に下面側のエッジ部をシャープに形成する必要がある。
しかしながら、上記2つの要求を同時に満たそうとした場合、ピストンリング外周の摺動面に硬質皮膜を形成しつつ、当該硬質皮膜のエッジ部分をシャープに形成することとなるが、そうすると、摺動面に形成された硬質皮膜は、「硬質」であるが故に欠け易い性質を有しているがため、このエッジ部分が特に欠け易くなってしまう。
このような問題を解決するために、特許文献1においては、ピストンリング摺動面の全体を硬質皮膜で覆うのではなく、硬質皮膜を部分的に形成し、油かき性を満たすためのエッジ部分においては、シャープな形状のピストンリング母材を露出させる技術が開示されている。
特表2007−520666号公報
上記特許文献1のピストンリングによれば、確かにピストンリングに要求されている上記2つの性能(耐摩耗性と油かき性)を同時に満たすことは可能である。
しかしながら、特許文献1のピストンリングにあっては、ピストンリング母材と、これよりも硬い硬質皮膜とが、同一摺動面上に存在しているため、これら硬さのことなる摺動面が同時にシリンダの内周面と接触することとなる。そうすると、摺動特性の差異から、相対的に軟らかいピストンリング母材に縦キズやスカッフが発生し、これが原因となってシリンダ内周面にキズが生じたり、摩耗が激しくなったり、さらにはピストンリング自体が異常摩耗したりすることがある。
本願発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、耐摩耗性、ガスシール性、さらには油かき性を同時に満たすことが可能であり、かつそのピストンリングの摺動面にキズやスカッフが発生することがなく、したがって相手材となるシリンダ内周面を損傷させたり、摩耗させたりすることがなく、さらにはそれ自体が異常摩耗することもないピストンリングを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、外周に摺動面を有するピストンリングであって、前記ピストンリングの径方向に垂直な断面において、前記摺動面は、一端から所定の領域を占める第1摺動面と、前記第1摺動面の端部から他端までの領域を占める第2摺動面とからなり、前記第1摺動面は硬質皮膜によって形成されており、前記第2摺動面は硬質皮膜によって形成されておらず、前記第2摺動面は、前記第1摺動面を他端方向へ延長した仮想線よりもオフセットした位置に存在することを特徴とする。
また、上記の発明にあっては、前記第1摺動面は、ピストンリングの母材に凹部を形成し、当該凹部に硬質皮膜を設けることによって形成されており、ピストンリングの径方向に垂直な断面において、前記凹部は、母材の上下面のいずれか一方から他方に向かって、ピストンリング外周面に平行に延びる第1の面と、前記第1の面の一端からピストンリング外周面に向かって延びる第2の面と、から構成されており、前記凹部を形成する第2の面とピストンリング外周面とは10〜30°の角度をもって接していることが好ましい。
また、上記の発明にあっては、前記第1摺動面を形成する硬質皮膜が、PVD法により形成されたCr−N系、またはCr−B−N系の皮膜であることが好ましい。
また、上記の発明にあっては、前記第2摺動面は、ピストンリングの母材により形成されていてもよい。
さらに、上記の発明においては、外周の形状が、バレルフェース形状または偏心バレルフェース形状であってもよい。
本発明によれば、外周に摺動面を有するピストンリングにおいて、その摺動面は、硬質皮膜からなる第1摺動面と硬質皮膜ではない第2摺動面とから構成されているため、ピストンリングに対し、当該第1摺動面によって「耐摩耗性」を付与することができるとともに、当該第2摺動面によって「ガスシール性および油かき性」を担保することが可能となり、さらに、当該第2摺動面は、第1摺動面を他端方向へ延長した仮想線よりも内側へオフセットした位置に存在するため、硬さの異なる2つの摺動面が同時にシリンダ内周面と接触することを防止できるため、第1摺動面よりも硬度が低い第2摺動面にキズやスカッフが発生することを防止できる。これにより、相手材となるシリンダ内周面を損傷させたり、摩耗させたりすることもなく、さらにはピストンリング自体が異常摩耗することもない。
また、ピストンリングの母材の外周面であって硬質皮膜が形成される凹部の形状を所定の形状とすることにより、母材と硬質皮膜との境界部分が「なだからかな」傾斜面(10〜30°)となっており、その結果、硬質皮膜の一点に応力が集中することを防止して、当該硬質皮膜自体が母材から剥離することを防止することができる。
また、第2摺動面がオフセットした位置に存在することにより、このオフセットされた部分が適度な油溜まりとして機能することも期待でき、これによりピストンリング摺動面全体の摩耗量の低減が期待できる。
なお、第2摺動面が摺動面全体に占める割合、およびオフセットの量を考慮すれば、ブローバイが増加するというデメリットは生じ得ない。
また、本願発明において、第1摺動面を形成する硬質皮膜の材質をPVD法により形成されたCr−N系、またはCr−B−N系の皮膜とすることにより、ピストンリングに要求される耐摩耗性を充分に満たすことができるとともに、母材との密着性をも向上せしめ、剥離を防止することができる。
また、本願発明において、前記第2摺動面をピストンリングの母材により形成することより、当該第2摺動面の端部をシャープ形状とすることが容易となり歩留まりを向上することができる。
また、本願発明は、その外周面の形状が、バレルフェース形状を有するピストンリングにも応用可能である。
(a)は、本発明のピストンリングの一部径方向に垂直な断面を示した斜視図であり、(b)は、(a)の断面の拡大図であり、(c)は、(b)のさらに拡大図である。 製造方法の一例を示す工程図である。 (a)および(b)は、本発明のピストンリングの他の一例を示す断面図である。 (a)および(b)は、本発明のピストンリングをオイルリングに適用した場合の断面図である。 剥離試験(ツイスト試験)の説明図である。 ブローバイガス量、オイル消費量および摩耗量を示す図である。
以下に、本発明のピストンリングについて、図面を用いて具体的に説明する。
図1(a)は、本発明のピストンリングの一部径方向に垂直な断面を示した斜視図であり、(b)は(a)の断面の拡大図であり、(c)は、(b)のさらに拡大図である。なお、本発明のピストンリングには、図1には図示しない合い口部が形成されている。
図1(a)〜(c)に示すように、本発明のピストンリング1は、外周に摺動面10を有している。
そして、図1(b)および(c)に示すように、ピストンリングの径方向に垂直な断面をみた場合、摺動面10は、一端(図1の場合は上端)から所定の領域を占める第1摺動面mと前記第1摺動面mの端部から他端(図1の場合は下端)までの領域を占める第2摺動面nとからなる。そして、第1摺動面mは硬質皮膜3によって形成されており、一方で第2摺動面nには硬質皮膜3は存在せず、図1に示す実施形態では、ピストンリング母材2がそのまま露出している。また、第2摺動面nは、第1摺動面mを他端方向(図1の場合は下端方向)に延長した仮想線Sよりも内側(図1(c)に示すピストンリングの内周面側)へオフセットした位置に存在することに特徴を有している。
このような本発明のピストンリング1によれば、その摺動面10は、硬質皮膜3からなる第1摺動面mと硬質皮膜ではない(ピストンリング母材2が露出した)第2摺動面nとから構成されているため、ピストンリング1に対し、当該第1摺動面mによって「耐摩耗性」を付与することができるとともに、当該第2摺動面nによって「ガスシール性および油かき性」を担保することが可能となる。さらに、当該第2摺動面nは、第1摺動面mを下端方向へ延長した仮想線Sよりもオフセットした位置に存在するため、硬さの異なる2つの摺動面(m、n)が同時にシリンダ内周面と接触することを防止できるため、第1摺動面mよりも硬度が低い第2摺動面nにキズやスカッフが発生することを防止できる。これにより、相手材となるシリンダ内周面を損傷させたり、摩耗させたりすることもなく、さらにはピストンリング自体が異常摩耗することもない。
このような本発明のピストンリング1を構成する母材2について以下に説明する。
母材2の材質については、特に限定されることはなくいかなる材質も用いることができる。例えば、その材質としては、主にスチール(鋼材)を用いることができ、またステンレス鋼としては、JIS規格に表されるSUS440、SUS410、SUS304等、あるいは8Cr鋼、10Cr鋼、SWOSC−V、SWRH材などを用いることができる。
つぎに、第1摺動面mについて説明する。
第1摺動面mは、ピストンリング1の摺動面において、その一端(図1の場合は上端)から所定の領域を占める部分であり、硬質皮膜3により形成されていることを特徴としている。
ここで、第1摺動面mは、ピストンリング母材2の、第1摺動面となるべき部分に凹部21を設けておき、当該凹部21に硬質皮膜3を設けることにより形成することができる。
当該凹部21の形状については特に限定されることはないが、図1(c)に示すように、第1摺動面mの端部において、凹部21の深さh(=硬質皮膜3の厚さ)が徐々に浅く(薄く)なるようにすることが好ましい。より具体的には、図1(c)に示すように、ピストンリングの径方向に垂直な断面をみた場合、母材2には、母材の上面から下面に向かって(逆でもよい)、ピストンリング外周面Zに平行に延びる第1の面Xと、前記第1の面Xの一端Xからピストンリング外周面Zに向かって延びる第2の面Yとから構成され当該第2の面Yとピストンリングの外周面Z(凹部21に形成された硬質皮膜3の表面)とが、10〜30°の角度をもって接する(図1(c)の符号α参照)ように凹部21を形成することが好ましい。このような形状とすることにより、硬質皮膜3がピストンリング母材2から剥離してしまうことを防止することができる。
また、凹部21の深さh(=硬質皮膜3の厚さ)についても、本願発明は特に限定することはないが、凹部21に設けられ、第1摺動面mとして機能する硬質皮膜3の性能や製造コストなどを考慮すると、1〜70μm程度が好ましく、10〜60μmが特に好ましい。1μm未満であると、摩耗により皮膜が消滅し耐久性が劣るという問題があり、一方で70μmを超えると、製造上時間がかかりコスト的に好ましくない。なお、前述している通り、凹部21の深さhは、最終的に当該部分に形成される硬質皮膜3の厚さとなる。
第1摺動面mがピストンリング摺動面全体10に占める割合(つまり、ピストンリング母材2に設けられる凹部21の軸方向長さ)については、本願発明は特に限定することはない。しかしながら、ピストンリング1に耐摩耗性を付与するためには、その摺動面10に硬質皮膜3を充分に形成する必要があり、一方で、当該第1摺動面とは別に形成される第2摺動面n(詳細は後述する。)の役割は、エッジをシャープにしてガスシール性および油かき性を向上せしめることであることから、第1摺動面mの占める割合(凹部21の長さ)は、ピストンリングの断面の全長の75〜95%程度とすることが好ましい。従って、第2摺動面nの摺動面全体に占める割合は、全長の5〜25%となる。第2摺動面nの摺動面全体に占める割合が5%未満であると、欠けや剥離が生じやすいという問題があり、一方で25%を超えると、硬質皮膜3(第1摺動面m)の無い部分が多く、耐摩耗性が劣るという問題がある。
ここで、ピストンリング母材2は、少なくとも下面24が窒化処理されていることが好ましく、これに加えて上面22、内周面23においても窒化処理されていてもよい。これにより、ピストンリングの耐摩耗性をさらに向上せしめることができると共に、後処理が不要となり製造工程を簡略化することができるからである。
当該窒化処理としては、特に限定されることはないが、塩浴軟窒化処理、ガス窒化処理、ガス軟窒化処理、イオン窒化処理などを具体例としてあげることができる。窒化処理にてビッカース硬さ(HV)が700以上の窒化層を窒化拡散層としこの窒化拡散層の厚さを1〜40μmで形成することが好ましく、厚さについては、10〜20μmが特に好ましい。
次に、第1摺動面を形成する硬質皮膜3について説明する。
硬質皮膜3の材質については特に限定することはなく、当該硬質皮膜3の効果、つまりピストンリングの耐摩耗性を向上せしめることが可能な皮膜、換言すればピストンリング母材2よりも硬質な皮膜であれば、従来から用いられている各種硬質皮膜を適宜選択して用いることができる。
本発明にあっては、各種硬質皮膜の中でも、PVD法(物理蒸着法)により形成されたCr−N系、またはCr−B−N系の皮膜であることが好ましい。
Cr−N系、またはCr−B−N系の硬質皮膜3の形成するためのPVD法としては、イオンプレーティング法、真空蒸着法、スパッタリング法等を挙げることができる。
Cr−N系の硬質皮膜3は、Cr、CrN、CrNよりなる皮膜であり、Crが0.5〜15.5質量%、CrNが45.0〜98.0質量%、CrNが残部であることが好ましい。
一方で、Cr−B−N系の硬質皮膜3は、B含有量が0.05〜20質量%であることが好ましい。BがCr−N合金中に含まれることによって形成される当該硬質皮膜は、耐摩耗性および耐スカッフィング性に優れると共に、特に相手攻撃性に優れる。B含有量が0.05質量%未満では、耐スカッフィング性および相手攻撃性で期待する効果が得られない。B含有量が20質量%を超えると、硬質皮膜3の内部応力が高く、靱性が低下し、皮膜にクラックおよび層間剥離等が発生し、ピストンリングとしての機能を果たさなくなる。Cr−B−N系の硬質皮膜3を構成するB含有量の特に好ましい範囲としては、1〜3質量%であり、Cr−B−N系の硬質皮膜3を構成するN含有量は、4.0〜34.0重量%の範囲であり、残部がCrであることが好ましい。
続いて、本発明のピストンリング1における第2摺動面nについて説明する。
当該第2摺動面nは、前述した通り、ピストンリング1に「ガスシール性および油かき性」を付与することを目的としている。従って、第2摺動面nの端部n1(他端、図1では下端)は、ある程度シャープな形状となっていることが好ましい。
また第2摺動面nは、前述した第1摺動面mとは異なり、硬質皮膜によって形成されておらず、図1に示すように、ピストンリング母材2自体により形成されている。換言すればピストンリング母材が露出した状態となっている。このようにピストンリング母材2自体を第2摺動面nとすることにより、その端部n1をシャープな形状としても、当該部分に欠け等の破損が生じることがない。
また、第2摺動面nは、前述した第1摺動面を他端方向(図1の場合は下端方向)に延長した仮想線Sよりも内側にオフセットした位置に存在していることに特徴を有しているが、当該オフセットの量(図1(c)の符号f)については特に限定することはない。しかしながら、オフセットの量fが大きすぎると、当該部分からブローバイが発生することが懸念されるため、例えば1〜20μm程度とすることが好ましく、1〜10μm程度とすることが特に好ましい。オフセットの量fが20μmを超えると、ピストンリングをピストンのリング溝に組み付ける際に引っかかりが生じ摺動面に欠けが生じる可能性が高くなる。一方で、オフセットの量fを10μm以下とすることで、ブローバイを低く抑えることができ、さらに安定して引っかかりを生じにくくすることができる。また、オフセットの量fを1μm以上とすることで第2摺動面nの極当りを防止し、局所的な摩耗を防止することができる。
また、同様の観点から、第2摺動面nの摺動面(軸方向)全体に占める割合(全長の5〜25%)についても考慮する必要があり、例えば0.1〜1.0mm程度となるように設計することが好ましく、0.2〜0.5mm程度となるように設計することが特に好ましい。
なお、当該第2摺動面nにあっては、前記の通り、ピストンリング母材2自体が露出して形成されていてもよく、当該摺動面に前述した窒化処理がなされていてもよい。
次に本発明のピストンリングの製造方法について説明する。
製造方法に関しては特に限定されることはなく、最終製品としてのピストンリング1が上記で説明した各特徴を有していればいかなる製造方法を用いてもよい。
図2は、製造方法の一例を示す工程図である。
図2(a)に示すように、第1摺動面mとなるべき硬質皮膜3を形成するための凹部21が設けられたピストンリング母材2を用意する。ここで、凹部21の深さHは、最終製品たるピストンリング1における凹部21の深さ(図1(c)の符号h)よりも深くしておく。言い換えれば、最終的に凹部21に形成されるべき硬質皮膜3の膜厚よりも深くしておく。なお、この凹部21の形成方法は切削、研削、研磨、さらには線材で予め形状を作り込む、などの公知の技術を適宜選択して採用すればよい。
次に、図2(b)に示すように、母材2の外周面全体に硬質皮膜3を形成する。形成する硬質皮膜3の膜厚は、最終製品たるピストンリング1において必要な膜厚とする。なお、硬質皮膜3の形成方法には、前述したように、各種PVD法を用いればよい。
次に、図2(c)に示すように、母材2の下面側に形成された凸部分(図中の斜線の部分)を、母材2の凹部21に形成された硬質皮膜3の表面に沿って研磨除去する。この際に研磨材として硬質粒子(例えば、Al、SiC、ダイヤモンドなどの研磨材)を用い、外周面と平行に研磨することにより、硬質皮膜3に比べ軟らかいピストンリング2の方が、硬質皮膜3よりも若干多く研磨されることになる。
その結果、図2(d)に示すようにオフセットした位置に第2摺動面が完成され、本発明のピストンリング1を形成することができる。
また、この状態で窒化処理を行うと、図2(e)に示すように、ピストンリング母材2に窒化拡散層が形成される。
図2に示す方法によれば、母材2の外周面全体に硬質皮膜3を形成した後、不要な部分を除去することで、最終的に所定部分(下面側のエッジ部分)に母材2を露出させることができるため、硬質皮膜3をPVD法で形成する場合であっても、マスクなどを用いる必要がなく、比較的簡便かつ安価に本発明のピストンリングを製造することができる。
図3(a)および(b)は、本発明のピストンリングの他の一例を示す断面図である。
図3(a)に示すように、本願発明のピストンリングにおいては、その摺動面10の形状をバレルフェース形状とすることも可能であり、図3(b)に示すように、その摺動面10の形状を偏心バレルフェース形状にすることも可能である。バレル形状とすることにより、油膜潤滑を行いながら外周面(摺動面)からのガス漏れを防止することができる。
この場合においても、本来のバレルフェース形状を呈する第1摺動部mを延長した仮想線Sよりも、第2摺動面が内側へオフセットされていることにより、本発明のピストンリングとなる。
なお、ピストンリングの外周面がバレルフェース形状や偏心バレルフェース形状の場合、外周面Zが曲面状となっているが、第1摺動面mと第2摺動面nの境界点に引いた接線を用いて、図1に示すαを求めることができる。
本発明のピストンリングは、いわゆる圧力リングとして機能するトップリングはもとより、同じ圧力リングであるセカンドリングに用いることもでき、さらにはオイルリングにも本発明は適用可能である。
図1や図2は、いわゆる圧力リングの例であり、この場合には、図示するように、ピストンリングの上面側に硬質皮膜3を形成して第1摺動面とし、下面側を第2摺動面nとすることが好ましい。圧力リングにおいては下面側のエッジ部分に硬質皮膜3を形成せずに母材2を露出させることによって欠けや剥離を防止できるからである。
図4(a)および(b)は、本発明のピストンリングをオイルリングに適用した場合の断面図である。
コイルエキスパンダ(図示せず)とオイルリング本体1とからなる2ピースオイルリングにあっては、図4(a)に示すように、上下2つの摺動面ともに上面側に硬質皮膜3を形成して第1摺動面mとするとともに、下面側を第2摺動面nとすることができる。この場合、オイルをかき出す方向はオイルリング本体1の下方向となる。
一方で、図4(b)に示すように、上側の摺動面にあっては、上面側に硬質皮膜3を形成して第1摺動面mとするとともに、下面側を第2摺動面nとし、下側の摺動面にあっては、下面側に硬質皮膜3を形成して第1摺動面mとし、上面側を第2摺動面nとしてもよい。この場合、オイルをかき出す方向はオイルリング本体1の中央部となる。
本発明のピストンリングを実施例を用いてさらに具体的に説明する。
(実施例1〜12)
前記図2を用いて説明した方法を用いて、図1に示すピストンリング(オイルリング)を製造した。
ここで、母材(2)としては、JIS規格で表されるSUS440Bを用いた。
また、硬質皮膜(3)としては、イオンプレーティング法により形成したCr−B−N(実施例1〜6)、およびCr−N(実施例7〜12)とした。
製造したピストンリングの寸法は、直径:115mm、軸方向幅(h1):3.0mm、径方向幅(a1)3.95mmである。なお、ピストンリング外周摺動面の下部(エッジ部分)において露出している母材の長さ(n)は0.2〜0.5mmであった。
このような実施例1〜12において、母材(2)に形成された凹部(21)を構成する第2の面(Y)とピストンリング外周面(Z)とのなす角(α)の値は、以下の表1に示す通りである。なお、この第2の面(Y)とピストンリング外周面(Z)とのなす角(α)は、ピストンリング軸方向断面が観察できるように切断し、断面を研磨して鏡面化し、100倍の視野に拡大して確認した。また、これらの実施例にあっては、以下の表1に示すように、母材において硬質皮膜(3)が形成されていない部分を窒化処理したものとしていないものとがある。
窒化処理については、ガス窒化法を用い10〜20μmの厚さの窒化拡散層を形成した。
(比較例1〜4)
前記実施例と同じ要領で、母材(2)に形成された凹部(21)を構成する第2の面(Y)とピストンリング外周面(Z)とのなす角(α)の値を30°とし、第2摺動面のオフセット量fを0(ゼロ)とした比較例のピストンリングを製造した。具体的には表1の通りである。
(従来例1〜2)
前記実施例と同じ要領で、母材(2)の外周面全体に硬質皮膜(3)が形成されている従来例を製造した。具体的には表1の通りである。
<剥離試験>
図5に示す捻り剥離試験機40を用いてツイスト試験を行った。
ツイスト試験においては、ピストンリング1の合口5の相対向する合口端部を掴持具41a、41bで掴持し、掴持具41aを固定しておいて掴持具41bをピストンリング1の直径方向で合口の反対側6を軸として一点鎖線で示されるように回転させてピストンリング1を所定のねじり角度にてねじる。ねじり角度は90°とした。ねじり後に、このピストンリング1の合口反対側6を切断し、切断面(破面)における皮膜層のリング母材からの剥離の有無を目視で観察した。観察した結果、亀裂又は剥離が全く無かった場合を○とし、亀裂又は剥離が軽微でも確認できた場合を×とした。剥離試験を行ったのは、実施例1、4、5、7、10、11、比較例1〜4、および従来例1である。
その結果を以下の表1に示す。
Figure 0005557850
<実機試験>
排気量:8000cc、ボア径:φ115mmの直列6気筒ディーゼルエンジンにてオイル消費量及びブローバイガス量の測定を行った。また、第1圧力リングの下面の摩耗を実機運転前後のプロフィールより摩耗量を測定した。
この際のピストンリングの組合せは、第1圧力リングは、C:0.9(質量)%、Si:0.4%、Mn:0.3%、Cr:17.5%、Mo:1.1%、V:0.1%、P:0.01%、S:0.01%(JIS規格に表されるSUS440B材相当)からなる、リング軸方向幅(h1):3.0mm、リング径方向幅(a1):3.95mmのもので、実施例3、実施例4、従来例1の仕様とし、第2圧力リングは、10Cr鋼材相当からなる、リング軸方向幅(h1):2.5mm、リング径方向幅(a1):4.3mmのものである。オイルリングはJIS規格に表されるSUS410JI材相当からなる、リング軸方向幅(h1):4.0mm、リング径方向幅(a1):オイルリング単体で2.35mm、コイルエキスパンダとの組み合わせで4.35mmのものである。
実機試験は、第2圧力リング及びオイルリングの仕様は一定とし、第1圧力リングのみを変化させて行った。第1圧力リングは外周摺動面をバレルフェース形状とし、第2圧力リングは外周摺動面をテーパー形状とした。
具体的な試験方法としては、WOT(全負荷)によりエンジン回転数2200rpmにて、従来例1の圧力リングを用いたブローバイガス量、オイル消費量の数値を1とし、従来例2、実施例2、3、5、6の圧力リングを用いた試験結果を指数として求めた。また、摩耗量については、従来例1の圧力リングを用いたリング下面の摩耗量の数値を1とし、実施例3、5、6の圧力リングを用いた試験結果を指数として求めた。さらその結果を図6に示す。
表1や図6からも分かるように、本発明のピストンリングによれば、従来よりも耐剥離性、耐摩耗性、ガスシール性、およびオイルかき性をともに向上せしめることができる。
1…ピストンリング
2…母材
3…硬質皮膜
4…窒化拡散層
5…合口
10…摺動面
21…凹部
m…第1摺動面
n…第2摺動面
S…仮想線

Claims (5)

  1. 外周に摺動面を有するピストンリングであって、
    前記ピストンリングの筒状部軸線からの輻射面による断面において、
    前記摺動面は、一端から所定の領域を占める第1摺動面と、前記第1摺動面の端部から他端までの領域を占める第2摺動面とからなり、
    前記第1摺動面はピストンリング母材よりも硬い硬質皮膜によって形成されており、
    前記第2摺動面は硬質皮膜によって形成されておらず、
    前記第2摺動面は、前記第1摺動面を他端方向へ延長した仮想線よりも内側へオフセットした位置に存在し、
    前記第2摺動面のオフセットの量が1〜20μmであり、
    前記摺動面の全体に占める前記第1摺動面の割合がピストンリングの断面の全長の75〜95%であり、前記摺動面の全体に占める前記第2摺動面の割合が前記全長の5〜25%である、
    ことを特徴とするピストンリング。
  2. 前記第1摺動面は、ピストンリングの母材に凹部を形成し、当該凹部に硬質皮膜を設けることによって形成されており、
    ピストンリングの筒状部軸線からの輻射面による断面において、
    前記凹部は、母材の上下面のいずれか一方から他方に向かって、ピストンリング外周面に平行に延びる第1の面と、前記第1の面の一端からピストンリング外周面に向かって延びる第2の面と、から構成されており、
    前記凹部を形成する第2の面とピストンリング外周面とは10〜30°の角度をもって接している
    ことを特徴とする請求項1に記載のピストンリング。
  3. 前記第1摺動面を形成する硬質皮膜がCr−N系、またはCr−B−N系の皮膜であることを特徴とする請求項1または2に記載のピストンリング。
  4. 前記第2摺動面は、ピストンリングの母材により形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のピストンリング。
  5. 外周の形状が、バレルフェース形状または偏心バレルフェース形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のピストンリング。

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