JP5557191B2 - ロウ付け方法及びロウ付け接合部品 - Google Patents
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Description
前記ロウ材収容部は、上側部材の周縁に形成された切り欠きからなっており、この切り欠きの開口は、切り欠き内に配設されたロウ材が水平移動により当該切り欠きから飛び出るのを禁止する大きさにされており、
前記下側部材が、第1プレートと、この第1プレートの一方の面に立設された柱状のブリッジ部とからなり、このブリッジ部の先端面が第1ロウ付け面とされており、
前記上側部材が、前記第1プレートと対向して前記ブリッジ部の先端面上に配設される第2プレートからなり、
前記ロウ材は短円柱形状を呈しており、
前記ロウ材収容部は、前記ロウ材の直径よりも大きい直径を有する平面視ほぼ円形の収容スペースと、この収容スペースと連通するとともに前記開口に連通する狭路とからなり、
前記第2プレートを下側部材のブリッジ部の先端面上に配設したときに当該第2プレートの周縁に形成された切り欠きの狭路に位置する突起を、前記ブリッジ部の先端面に形成することを特徴としている。
また、ロウ材収容部の円形の収容スペースに収容された短円柱形状のロウ材は、狭路によって移動が制限されるので、当該ロウ材収容部から落下する虞がない。
また、突起によって、第2プレートをブリッジ部の先端面に配設するときの位置決めを行うことができる。さらに、突起は切り欠きの狭路に位置することになるので、加熱により溶融したロウ材が外方へ流れるのを抑制することができ、ロウ材を必要とするロウ付け面に当該ロウ材を効果的に供給することができる。
前記ロウ材収容部は、上側部材の周縁に形成された切り欠きからなっており、この切り欠きの開口は、切り欠き内に配設されたロウ材が水平移動により当該切り欠きから飛び出るのを禁止する大きさにされており、
前記下側部材が、第1プレートと、この第1プレートの一方の面に立設された柱状のブリッジ部とからなり、このブリッジ部の先端面が第1ロウ付け面とされており、
前記上側部材が、前記第1プレートと対向して前記ブリッジ部の先端面上に配設される第2プレートからなり、
前記ロウ材は短円柱形状を呈しており、
前記ロウ材収容部は、前記ロウ材の直径よりも大きい直径を有する平面視ほぼ円形の収容スペースと、この収容スペースと連通するとともに前記開口に連通する狭路とからなり、
前記第2プレートを下側部材のブリッジ部の先端面上に配設したときに当該第2プレートの周縁に形成された切り欠きの狭路に位置する突起が、前記ブリッジ部の先端面に形成されていることを特徴としている。
さらに、前記のような肉厚部分がないので部品に亀裂が発生する虞もなくなる。
図1は本発明の一実施の形態に係るロウ付け接合部品1の接合前の分解説明図である。このロウ付け接合部品1は、円板状の第1プレート2及び柱状のブリッジ部3からなる下側部材と、円板状の第2プレート4からなる上側部材とで構成されている。
次に、本発明の実施例を説明するが、本発明はもとよりかかる実施例にのみ限定されるものではない。
実施例1
図2に示される平面形状のロウ材収容部が周縁に沿って等間隔に3箇所形成された、厚さ5mm、直径68mmの円板状の成形体(上側部材)を用意し、この成形体を、円板状の成形体と、この成形体の周縁に沿って形成された3本の柱状のブリッジ部とからなる下側部材の当該ブリッジ部の先端面に配設した。
ロウ材収容部の開口を6.5mmにした以外は実施例1と同様にして上下の成形体の接合を行った。接合不良はなかったが、実施例1に比べて開口を大きくしたため、ロウ材のたれがわずかに観察された。
ロウ材収容部の狭路に配設される、図2〜3に示される形状の突起(高さ2mm)をブリッジ部の先端面に設けた以外は、実施例2と同様にして上下の成形体の接合を行った。接合不良はなく、またロウ材のたれも観察されなかった。溶融したロウ材の外部への流れが、突起によってせき止められたものと考えられる。
ロウ材収容部の開口の幅を表1に示す値に変更した以外は、実施例1と同様にして上下の成形体の接合を行った。比較例1、比較例2のいずれの場合も、接合不良があり、またロウ材の落ち(ロウ材収容部から飛び出ること)も観察された。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点において単なる例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、前記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
2 第1プレート
3 ブリッジ部
4 第2プレート
7 切り欠き
8 開口
9 収容スペース
10 狭路
13 ロウ材
14 突起
Claims (4)
- 第1ロウ付け面を上向きにした下側部材の上に、第2ロウ付け面を下向きにして上側部材を載置し、前記上側部材に形成されたロウ材収容部にロウ材を配設し、加熱により両部材をロウ付けする方法であって、
前記ロウ材収容部は、上側部材の周縁に形成された切り欠きからなっており、この切り欠きの開口は、切り欠き内に配設されたロウ材が水平移動により当該切り欠きから飛び出るのを禁止する大きさにされており、
前記下側部材が、第1プレートと、この第1プレートの一方の面に立設された柱状のブリッジ部とからなり、このブリッジ部の先端面が第1ロウ付け面とされており、
前記上側部材が、前記第1プレートと対向して前記ブリッジ部の先端面上に配設される第2プレートからなり、
前記ロウ材は短円柱形状を呈しており、
前記ロウ材収容部は、前記ロウ材の直径よりも大きい直径を有する平面視ほぼ円形の収容スペースと、この収容スペースと連通するとともに前記開口に連通する狭路とからなり、
前記第2プレートを下側部材のブリッジ部の先端面上に配設したときに当該第2プレートの周縁に形成された切り欠きの狭路に位置する突起を、前記ブリッジ部の先端面に形成することを特徴とするロウ付け方法。 - 前記ロウ材収容部を画定する上側部材の角部にR加工を施す請求項1に記載のロウ付け方法。
- 第1ロウ付け面を有する下側部材と、前記第1ロウ付け面と接合される第2ロウ付け面を有する上側部材とが、当該上側部材に形成されたロウ材収容部に配設されたロウ材により接合された接合部品であって、
前記ロウ材収容部は、上側部材の周縁に形成された切り欠きからなっており、この切り欠きの開口は、切り欠き内に配設されたロウ材が水平移動により当該切り欠きから飛び出るのを禁止する大きさにされており、
前記下側部材が、第1プレートと、この第1プレートの一方の面に立設された柱状のブリッジ部とからなり、このブリッジ部の先端面が第1ロウ付け面とされており、
前記上側部材が、前記第1プレートと対向して前記ブリッジ部の先端面上に配設される第2プレートからなり、
前記ロウ材は短円柱形状を呈しており、
前記ロウ材収容部は、前記ロウ材の直径よりも大きい直径を有する平面視ほぼ円形の収容スペースと、この収容スペースと連通するとともに前記開口に連通する狭路とからなり、
前記第2プレートを下側部材のブリッジ部の先端面上に配設したときに当該第2プレートの周縁に形成された切り欠きの狭路に位置する突起が、前記ブリッジ部の先端面に形成されていることを特徴とするロウ付け接合部品。 - 前記ロウ材収容部を画定する上側部材の角部にR加工が施されている請求項3に記載のロウ付け接合部品。
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