JP5556715B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、特にエアバック周りに特徴を有する車両に関する。
多くの車両には、衝突時における衝撃から乗員を保護するため、エアバックが装備されている。また、昨今では、衝撃時に車室の両側面で幕状に展開される側面用エアバッグを装備した車両も多々見受けられるようになってきた。このような車両は、図9に示すように、上記の側面用エアバッグ81と、インフレータ83とを備えている。
また、車両には、車体80の幅方向の両端側に設けられた一対のピラー85と、各ピラー85と両端で接続され、車室CRの天井で幅方向に延びるルーフリンフォース87とが設けられている。さらに、このような車両には、図10に示すように、各ピラー85とルーフリンフォース87との間に設けられ、車両の前後方向に延びるルーフサイドレール89と、車両の天井を構成するルーフパネル91とが設けられ得る。各ピラー85、ルーフサイドレール89及びルーフパネル91は、それぞれアウタパネル85a、89a、91aと、インナパネル85b、89b、91bとで構成されており、それぞれが互いにスポット溶接等によって接合されている。また、ルーフリンフォース87と車室CRとの間には、内装材93が取り付けられている。
図9に示すように、側面用エアバッグ81は、ルーフサイドレール89に沿って設けられ、車室CRの両側面で幕状に展開されるようになっている。また、インフレータ83は棒状に形成されており、側面用エアバッグ81の近傍で、ルーフサイドレール89に沿うように設けられている。インフレータ83は、ルーフサイドレール89のインナパネル89bと接続されたフランジ95上に配置されており、図示しないチューブ等を介して側面用エアバッグ81と接続されている。
ルーフリンフォース87は、板状の鋼材によって形成されており、ルーフサイドレール89のインナパネル89bと接続されたブラケット97を介して、各ピラー85と接続されている。なお、これらのような構成を有する車両としては、例えば、特許文献1に開示された車両を挙げることができる。
このような車両では、衝撃を感知して、インフレータ83が側面用エアバッグ81にガスを供給する。これにより、側室用エアバッグ81が車室CRの側面で展開され、側面方向の衝撃から乗員を保護する。また、この車両では、ルーフリンフォース87により、車体80の幅方向における剛性が補強されている。このため、車両が側面方向からの衝撃を受けた際に車室CRが大きく変形することが防止され、上記の側面用エアバッグ81と併せて乗員の保護が図られている。また、ルーフリンフォース87により、車体80の幅方向における剛性が高められることで、旋回時における車体80の捩れが抑制されることから、車両の走行性能も向上している。
特開2010−95088号公報
車体80の幅方向の剛性を補強する方法としては、上記従来の車両のように、ルーフリンフォース87を別途設ける構成が考えられる。また、他の構成としては、既に設けられているルーフリンフォース87自体の大型化や、ルーフリンフォース87の個数を増やす構成が考えられる。しかし、これらの構成を採用した場合、車両の製造コストが増大する問題が生じることとなる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、低コストで高性能な車両を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の車両は、衝撃感知時に展開され、乗員を該衝撃から保護するエアバッグと、
該衝撃を感知し、該エアバッグにガスを供給して該エアバッグを展開させるインフレータと
車体の幅方向の両端側に設けられた一対のピラーとを備えた車両において、
前記インフレータは高剛性の材質で棒状に形成され、
該インフレータは、長手側を車体の前記幅方向に向けた状態で車室の天井に配置され、かつ前記車室の前記天井で前記幅方向に延びて各前記ピラーと両端で接続され、該車体の該幅方向における剛性を補強していることを特徴とする。
発明者等は、上記の課題を達成するため、車両に備えられるインフレータに着目した。一般的にインフレータは、車両が受けた衝撃等によって変形せず、エアバッグに供給するためのガスが内部から漏れ出すことがないように、剛性が高く形成されている。このため、インフレータ自身の剛性を利用すれば、低コストで車体の幅方向の剛性を高めることが可能となり、ひいては、上記の課題を達成できると考えられる。しかし、従来の車両では、図9に示すように、長手側が車両の前後方向に向けられた状態でインフレータ83がルーフサイドレール89に配置されていることから、車体80の幅方向の剛性を高めるにあたって、インフレータ83自身の剛性を利用することができない構成となっている。そこで、発明者等は鋭意研究を行い、本発明の車両を完成させた。
本発明の車両では、高剛性の材質で棒状に形成されたインフレータがその長手側を車体の幅方向に向けた状態で車室の天井に配置されている。このインフレータは、衝撃感知時にガスを供給してエアバッグを展開させることを主目的として車両に備えられており、インフレータ自体は上記のように剛性が高く形成されている。このため、車体の幅方向に向けた状態でインフレータを配置することで、この車両では、エアバッグを展開させるだけでなく、インフレータ自身の剛性により、車体の幅方向における剛性を補強することが可能となっている。このため、この車両では、製造コストを抑えつつ、乗員の安全性の確保と車両の走行性能の向上とを実現することが可能になっている。また、この車両では、インフレータとエアバッグとを配置することにより、車両自体が大型化されたり、車両自体の大型化を避けるために車室が縮小されたりという問題が生じ難くなる。
したがって、本発明の車両は低コストで高性能になる。
本発明における車両とは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃式のエンジンで走行する車両の他、モータ等によって走行する電動式の車両や燃料電池車も含まれる。また、内燃式のエンジンとモータ等とを組み合わせたハイブリッド車両も含まれる。さらに、車両には、乗用自動車だけでなく、例えばフォークリフト等の産業車両も含まれる。
棒状に形成されるインフレータとは、球体や立方体に形成されたインフレータを除く概念である。また、インフレータが棒状に形成されていれば、直線形状に限られず、アーチ状等に形成されていても良い。また、インフレータやエアバッグの個数も問わない。さらに、インフレータとエアバッグとはガスが流通可能なチューブ等を介して間接的に接続されていても良く、インフレータとエアバッグとが直接的に接続されていても良い。
また、インフレータは、車両の天井に直接固定されて配置されても良く、車両の天井を構成するルーフパネル等に固定されても良い。本発明の車両は、各ピラーと両端で接続され、車室の天井で幅方向に延びるルーフリンフォースを備え得る。インフレータはルーフリンフォースに固定されていることが好ましい
この場合、ルーフリンフォースによって車体の幅方向における剛性が高められるとともに、このルーフリンフォース自体がインフレータによって補強される。このため、補強されたルーフリンフォースによって、車体の幅方向における剛性がより高められることとなる。この際、ルーフリンフォースの大型化やその個数の増加を抑制しつつ、車体の幅方向における剛性を高めることができるため、高性能の車両を低コストで得ることが可能となる。また同時に、ルーフリンフォースの大型化や個数の増加を抑制することで、車両におけるルーフリンフォースの設置位置の制限も生じ難くなる。このため、この車両では、ルーフリンフォースの設置位置を確保するために車両自体が大型化されたり、車両自体の大型化を避けるために車室が縮小されたりという問題が生じ難くなる。
上記のルーフリンフォースは鋼材によって得られる。また、ルールリンフォースは板状に形成されても良く、また、垂直断面が略M字状、略コ字状、略W字状等になるように形成されても良い。さらに、ルーフリンフォースは円柱状や角柱状に形成されても良く、筒状に形成されても良い。また、ルーフリンフォースと各ピラーとは、直接接続されても良く、ルーフサイドレールやブラケット等を介して間接的に接続されても良い。
インフレータによってルーフリンフォースを補強する方法としては、例えば、ルーフリンフォースの一面にインフレータを固定する方法が挙げられる他、ルーフリンフォースの内部にインフレータを収納しつつ固定する方法が挙げられる。さらに、ルーフリンフォースに複数のインフレータを固定する方法も挙げられる。ルーフリンフォースの内部にインフレータを内蔵する場合には、より一層の省スペース化を実現でき、ルーフリンフォースの設置位置の確保がより容易となる。
また、本発明の車両は、車体の幅方向の両端側に設けられた一対のピラーを備えている。そして、インフレータは、車室の天井で幅方向に延びて各ピラーと両端で接続されている
この場合、インフレータ自体がルーフリンフォースとしても機能することとなり、低コストで車両の幅方向における剛性を高くすることが可能となる。また、この車両においても、別途ルーフリンフォースを設けることが可能であり、その場合におけるルーフリンフォースの大型化や個数の増加を抑制することが可能となる。なお、インフレータと各ピラーとは、直接接続されても良く、ルーフサイドレールやブラケット等を介して間接的に接続されても良い。
インフレータは一対であり得る。そして、各インフレータは、それぞれのガス噴出口を外側に向けて互いに一端側で接続され、他端側は各ピラーとそれぞれ接続されていることが好ましい。この場合、2個のインフレータにより、2個のエアバッグをそれぞれ別々に作動させることが可能となる。
本発明の車両に備えられるエアバッグは、例えば、ステアリングホイールに内蔵され、衝撃時に運転手を保護するエアバッグでも良く、また、ダッシュボードに内蔵され、助手席側の乗員を保護するエアバッグでも良い。さらに、前席と後席との間の天井部分に設けられ、衝撃時に後席の乗員が前席側に飛び出すことを防止して乗員を保護するエアバッグ等でも良い。また、これらの各エアバッグを組み合わせても良い。
特に、エアバッグは、車室の両側面で幕状に展開される側面用エアバッグであり得る。そして、各側面用エアバッグは車室の天井における幅方向の両端側に設けられていることが好ましい。
上記のような側面用エアバッグは、車両が側面から衝撃を受けた際に好適に乗員を保護可能である。しかし、その反面、図9に示すように、側面用エアバッグ81は、車室CRの天井における幅方向の両端側、すなわち、ルーフサイドレール89に沿って車両の前後方向に延びるように設けられることとなる。このため、従来の車両では、図10に示すように、ルーフサイドレール89のインナパネル89bと内装材93との間の空間93aにおいて、ルーフサイドレール89のインナパネル89bに沿った状態で、側面用エアバッグ81とインフレータ83とが併設されることになる。このため、この車両では、車室CRの天井における幅方向の両端側における上記の空間93a、つまりルーフサイドレール89のインナパネル89bの近傍の大型化が不可避となる。このため、この車両では空間93aの大型化に伴い、内装材93が車室CR側に大きく張り出す形状となり、結果として、車室CRが縮小されて乗員の居住環境が悪化してしまうという問題を有することとなる。
これに対し、本発明の車両では、上記のように、インフレータが長手側を車体の幅方向に向けた状態で車室の天井に配置されるため、側面用エアバッグとインフレータとが車室の天井における幅方向の両端側で併設されることがない。このため、この車両では、車室の天井における幅方向の両端側の大型化が抑制され、乗員の居住環境が向上する。
実施例1の車両の一部を示す斜視図である。 実施例1の車両におけるA−A’方向の拡大断面図である。 実施例1の車両の一部を示す上面図である。 実施例2の車両の一部を示す斜視図である。 実施例2の車両におけるB−B’方向の拡大断面図である。 実施例3の車両の一部を示す斜視図である。 実施例3の車両におけるC−C’方向の拡大断面図である。 実施例3の車両に係り、ルーフリンフォースの一部を示す側面図である。 従来の車両の一部を示す断面図である。 従来の車両におけるD−D’方向の拡大断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の車両は、側面用エアバッグ1と、インフレータ3と、車体10を構成する一対のピラー5及びルーフサイドレール7と、ルーフリンフォース9とを備えている。また、図2に示すように、この車両には、ルーフパネル13と車室CRを区画する内装材15とが設けられている。なお、図示を省略するものの、この車両には公知のエンジン等で構成されて車両を走行させる駆動機構等が公知の方法によって設けられている。また、図1及び後述の図3〜6では、説明を容易にするため、構成の一部を省略又は模式化して図示している。
図1に示すように、各ピラー5は、車体10の幅方向の両端側にそれぞれ設けられており、車体10の上下方向の両側面部分を形成している。各ルーフサイドレール7は車体10の前後方向に延びて、車体10の前後方向の両側面部分を形成している。図2に示すように、各ピラー5、各ルーフサイドレール7及びルーフパネル13はそれぞれアウタパネル5a、7a、13aと、インナパネル5b、7b、13bとで構成されている。これらの各アウタパネル5a、7a、13aと、各インナパネル5b、7b、13bとがそれぞれスポット溶接によって接合されることで車体10が構成されている。
具体的には、各ピラー5のアウタパネル5aと各ルーフサイドレール7のアウタパネル7a及びインナパネル7bとが接合されており、各ピラー5のインナパネル5bは各ルーフサイドレール7のインナパネル7bと接合されている。これにより、車体10の右側面部分及び左側面部分がそれぞれ形成されている。
また、ルーフパネル13のアウタパネル13a及びインナパネル13bは、それぞれ各ルーフサイドレール7のアウタパネル7a及びインナパネル7bに挟持された状態で接合されている。このルーフパネル13のアウタパネル13a及びインナパネル13bを介して、車両10の車体10の右側面部分と左側面部分とが連結されている。
図1に示すように、ルーフリンフォース9は、垂直断面が略M字状に形成された鋼材によって得られており、中央部分に凹部9aが形成されている。このルーフリンフォース9は、ルーフパネル13のインナパネル13bに沿うようにアーチ状に形成されており、車室CRの天井で車体10の幅方向に延びている(図2参照)。また、図3に示すように、ルーフリンフォース9の両端には鋼材製のブラケット17a、17bの一端側がスポット溶接により接合されている。各ブラケット17a、17bには、それぞれ後述するチューブ19が挿通される挿通孔21a、21bが形成されている。各ブラケット17a、17bの他端側は、それぞれルーフサイドレール7のインナパネル7bとスポット溶接により接合されている(図2参照)。
側面用エアバッグ1は一対で設けられている。各側面用エアバッグ1は、図1に示すように、各ルーフサイドレール7に沿って車体10の前後方向に配置されており、車室CRの左右側で前席側から後席側にかけて幕状に展開されるようになっている。より具体的には、図2に示すように、各側面用エアバッグ1は、筒状に巻き上げられた状態でルーフサイドレール7のインナパネル7bと内装材15との間に形成された空間15a内に収納されている。また、各側面用エアバッグ1にはガス注入口1aが設けられている。なお、側面用エアバッグ1における他の構成及び材質等は公知の側面用エアバッグと同様である。
図3に示すように、インフレータ3は各側面用エアバック1にガスを供給可能なように一対で設けられている。各インフレータ3は、長手側を車体10の幅方向に向けた状態で、ルーフリンフォース9に形成された凹部9a内の両端側に固定されている。
図1に示すように、各インフレータ3は、車両が受けた衝撃等によって変形され難い高剛性の鉄や鉄系金属又は他の金属等からなる合金が円筒状に形成されて得られたハウジング3aと、ハウジング3a内に設けられ、図示しないガス発生剤等で構成されたガス発生装置とを有している。ハウジング3aの一端にはガス噴出口3bが設けられている。図2に示すように、各ガス噴出口3bは外側を向いており、そこにはチューブ19の一端側が接続されている。このチューブ19の他端側は、側面用エアバッグ1に設けられたガス注入口1aに接続されている。また、各インフレータ3の近傍には図示しない衝撃検知センサが設けられており、各インフレータ3は、衝撃検知センサから発信された検知信号に基づき、ガス発生装置を作動させて、側面用エアバッグ1に対してガスを供給する。各インフレータ3における他の構成は公知のインフレータと同様である。
内装材15は樹脂によって得られており、空間15a内に側面用エアバッグ1を収納可能に内装材15の一部が車室CR側に張り出すように形成されている。また、内装材15の一部は他の部分よりも薄く形成されており、各側面用エアバッグ1が展開する際に容易に破壊されるようになっている。さらに、ルーフサイドレール7のインナパネル7b及びブラケット17a、17bは、各側面用エアバッグ1が展開する際にガイドとして機能する。なお、この車両における他の構成は公知の車両と同様であり、構成に関する詳細な説明を省略する。
以上のように構成されたこの車両では、インフレータ3が一対であることから、各側面用エアバック1をそれぞれ別々に作動させることが可能となっている。また、この車両では、2個のインフレータ3が各側面用エアバッグ1を展開させるだけでなく、自身の剛性を利用し、ルーフリンフォース9を補強することが可能となっている。このため、この車両では、簡素な構成及び設計変更で車体10の幅方向における剛性がより高められることとなる。特に、この車両では、凹部9aの両端側に各インフレータ3が固定されているため、ルーフリンフォース9の両端側がより強く補強されることとなる。このため、この車両ではルーフリンフォース9と各ルーフサイドレール7との接合部分の近傍がより強く補強され、ルーフリンフォース9による剛性補強効果がより高くなっている。
このため、この車両では、製造コストを抑えつつ、車体10の幅方向における剛性を高くして、乗員の安全性の確保と車両の走行性能の向上とを実現することが可能になっている。したがって、この車両は低コストで高性能となっている。
特に、この車両では、上記のように、ルーフリンフォース9大型化や個数の増加が抑制されていることから、車両におけるルーフリンフォース9の設置位置の制限も生じ難くなっている。このため、この車両では、車両自体が大型化されたり、車室CRが縮小されたりという問題が生じ難くなっている。
また、この車両において、各インフレータ3と接続される各エアバッグは側面用エアバック1である。そして、図2に示すように、この各側面用エアバッグ1は車室CRの天井における幅方向の両端側で、空間15aに設けられている。このため、この車両では、車両が側面から衝撃を受けた際に好適に乗員を保護可能になっており、乗員の安全性が高められている。上記のように、この車両では、長手側を車体10の幅方向に向けた状態で、各インフレータ3がルーフリンフォース9に固定されて車室CRの天井に配置されている。このため、この車両では、従来の車両のように、側面用エアバッグ1とインフレータ3とが車室CRの天井における幅方向の両端側の空間15a内で併設されることがない。このため、この車両では、空間15aの大型化の抑制されることにより、従来の車両と比較して内装材15が車室CR側に大きく張り出されず、乗員の居住環境が向上している。
(実施例2)
図4に示すように、実施例2の車両では、実施例1の車両における各インフレータ3、3に替えて、長手側を車体10の幅方向に向けた状態で互いに接合された一対のインフレータ23、25が設けられている。また、図5に示すように、この車両ではインナパネル8a及びアウタパネル8bで構成された一対のルーフサイドレール8が設けられている一方、ルーフリンフォース9が設けられていない。
図4に示すように、各インフレータ23、25は、車室CRの天井に配置されている。各インフレータ23、25は円筒状に形成されたハウジング23a、25aと、各ハウジング23a、25a内に設けられたガス発生装置とを有している。ハウジング23a、25aを構成する合金やガス発生装置は実施例1におけるインフレータ3と同様である。また、図5に示すように、各ハウジング23a、25aにはガス噴出口23bが設けられている(インフレータ23側のガス噴出口のみ符号23bを付して説明する。)。
また、図4に示すように、各インフレータ23、25は、それぞれのガス噴出口23bを外側に向けつつ、各ハウジング23a、25aの各一端側が、連結部材27によって接続されており、同軸で一体となっている。そして、各ハウジング23a、25aの各外側、すなわち、ガス噴出口23b側には、それぞれブラケット29の上側がスポット溶接により接合されている(インフレータ23側に設けられるブラケットのみ符号29を付して説明する。)。
図5に示すように、ブラケット29の中央部分は湾曲するように形成されており、ブラケット29の下側は各ルーフサイドレール8のアウタパネル8aに接合されている。また、側面用エアバック1とインフレータ23とは直接接続されている。インフレータ25と側面用エアバック1との接続も同様である。なお、図5では、アウタパネル8a及びインナパネル8bの形状を一部簡略化して図示しているとともに、各ピラー5及びルーフパネル13の図示を省略している。この車両における他の構成は実施例1の車両と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
以上のように構成されたこの車両では、インフレータ23、25によって、各側面用エアバッグ1を展開させるだけでなく、インフレータ23、25のハウジング23a、25a自体の剛性を利用し、車体10の幅方向における剛性を補強することが可能となっている。そして、一体となったインフレータ23、25がルーフリンフォースとして機能することから、この車両では専用のルーフリンフォースを別途に設ける必要がない。また、例え専用のルーフリンフォースを設ける場合であっても、その個数を削減できる。これらのため、この車両では一層の低コスト化を実現している。さらに、この車両では、専用のルーフリンフォースの存在や、専用のルーフリンフォースの個数の削減により、車両自体の大型化や車室CRの縮小化も生じ難くなっている。
また、この車両では、インンフレータ23、25から各側面用エアバッグ1にガスが供給される際、各ブラケット29がガスの流れをそれぞれ規制可能になっている。このため、この車両では、各側面用エアバッグ1に対し、インンフレータ23、25からスムーズにガスが供給されるため、各側面用エアバッグ1が好適に展開されるようになっている。他の作用効果は実施例1の車両と同様である。
(実施例3)
図6に示すように、実施例3の車両では、実施例1の車両におけるルーフリンフォース9に替えて、他の構成のルーフリンフォース31が設けられている。また、このルーフリンフォース31の両端には、上記のブラケット29がそれぞれスポット溶接により接合されている(図6では一方のブラケット29のみを図示している。)。
図7に示すように、ルーフリンフォース31は、垂直断面が略コ字状に形成されており、凹部31aが形成されている。実施例1、2の車両と同様、インフレータ3は一対で設けられており、図8に示すように、各インフレータ3は、ルーフリンフォース31の両端側において、各長手側を車体10の幅方向に向けた状態で凹部31a内に収納されている。また、図7に示すように、各インフレータ3には、複数個の締結リング33が加締められておいる。それぞれの締結リング33の両端は、図8に示すように、スポット溶接によりルーフリンフォース31に接合されている。なお、連結リング33の個数や大きさ等は、インフレータ3の大きさや取付強度等に基づき、適宜変更が可能である。
各インフレータ3には、実施例2のインフレータ23、25と同様に、各側面用エアバッグ1が直接取り付けられている。また、ブラケット29とルーフサイドレール8との接合も、実施例2の車両と同様である。他の構成は、実施例1の車両と同様である。
この車両では、凹部31a内に収納された各インフレータ3により、インフレータ31が補強されている。このため、この車両では、車体10の幅方向における剛性がより高められることとなる。また、凹部31a内に各インフレータ3が完全に収納されるため、ルーフリンフォース31が小型化される。このため、この車両では、車室CRの天井部分の省スペース化をより実現している。他の作用効果は実施例1、2の車両と同様である。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1、3のルーフリンフォース9、31や実施例2のインフレータ23、25の他に、他のルーフリンフォースを設けても良い。この場合には、さらに車体10の幅方向における剛性が高められることとなり、車両がより高性能となる。
また、インフレータ3、23、25は、車室CR内の前席と後席との間に設けられるエアバッグ等に対してガスを供給可能に構成されても良い。
さらに、各インフレータ3、23、25の各長手方向の長さを長く形成し、各インフレータ3、23、25の各一端側を互いに接合することで一体化させて構成しても良い。
また、ハウジング3a、23a、25aに仕切りを設け、内部が二分割された一本の筒形状となるインフレータ3、23、25を形成し、この一本のインフレータ3、23、25によって、各側面用エアバック1をそれぞれ別々に作動させるように構成しても良い。
本発明は、エンジンによって走行される車両、モータによって走行される車両、及びエンジンとモータとによって走行される車両に利用可能である。
1…側面用エアバッグ(エアバッグ)
3、23、25…インフレータ
10…車体
CR…車室
5…ピラー
9、31…ルーフリンフォース
3b、23b…ガス噴出口

Claims (4)

  1. 衝撃感知時に展開され、乗員を該衝撃から保護するエアバッグと、
    該衝撃を感知し、該エアバッグにガスを供給して該エアバッグを展開させるインフレータと
    車体の幅方向の両端側に設けられた一対のピラーとを備えた車両において、
    前記インフレータは高剛性の材質で棒状に形成され、
    該インフレータは、長手側を車体の前記幅方向に向けた状態で車室の天井に配置され、かつ前記車室の前記天井で前記幅方向に延びて各前記ピラーと両端で接続され、該車体の該幅方向における剛性を補強していることを特徴とする車両。
  2. 該ピラーと両端で接続され、前記車室の前記天井で該幅方向に延びるルーフリンフォースを備え、
    前記インフレータは前記ルーフリンフォースに固定されている請求項1記載の車両。
  3. 前記インフレータは一対であり、
    各該インフレータは、それぞれのガス噴出口を外側に向けて互いに一端側で接続され、他端側は前記各ピラーとそれぞれ接続されている請求項1又は2記載の車両。
  4. 前記エアバッグは、前記車室の両側面で幕状に展開される側面用エアバッグであり、
    各該側面用エアバッグは該車室の前記天井における前記幅方向の前記両端側に設けられている請求項1乃至のいずれか1項記載の車両。
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