本発明の実施の形態に係る自動車保険は、従量課金制の自動車保険であり、事前に基本的な利用者の属性データなどを登録しておき、実際の運転前に利用申込を行って、自動車保険契約の内容(補償範囲、補償内容など)を確定させてから、自動車の運転を開始するものである。事前登録時には自動車は特定しない属人的な自動車保険である。なお、対象自動車を特定した、典型的には保険期間1年の自動車保険を、一般自動車保険と呼ぶこととする。
このような自動車保険についての処理を実施するためのシステムの概要を図1に示す。インターネットや携帯電話通信網を含むネットワーク1には、パーソナルコンピュータや携帯電話機などのユーザ端末3(図1ではパーソナルコンピュータはユーザ端末3aであり、携帯電話機の場合にはユーザ端末3b)と、本実施の形態についての主要な処理を実施する従量課金制自動車保険処理サーバ5とが接続されている。なお、ネットワーク1には、会員データを格納する会員データベースを管理し且つ従量課金制自動車保険を販売する保険会社と提携関係にある提携団体により管理される提携団体サーバなども接続されている。
従量課金制自動車保険処理サーバ5は、事前登録処理部51と、利用申込処理部52と、契約内容チェック部53と、保険料算出部54と、契約引継処理部55とを有する。また、従量課金制自動車保険処理サーバ5の各処理部は、従量課金制自動車保険の契約者データ及び利用データを格納する従量課金制保険契約データベース(DB)56と、従量課金制自動車保険に係る事故のデータを格納する従量課金制保険事故DB57と、一般自動車保険についての契約データを格納する一般保険契約DB58と、一般自動車保険に係る事故データを格納する一般事故DB59と、保険料計算用のパラメータデータなどを格納する各種データ格納部60とにアクセス可能となっている。一般保険契約DB58以外のデータベース及びデータ格納部については、従量課金制自動車保険処理サーバ5に含まれる場合もある。一般保険契約DB58については、レプリカが従量課金制自動車保険処理サーバ5に含まれる場合もある。また、従量課金制自動車保険処理サーバ5は、1又は複数のコンピュータで実現される。なお、従量課金制自動車保険処理サーバ5の各処理部は、図示しない通信処理部を介してユーザ端末3や提携団体サーバ7と通信を行う。
なお、ユーザ端末3a及び3bについては、ブラウザ機能を有しており、場合によってはカメラやGPS機能を有している場合もある。また、各種アプリケーション・プログラムを実行可能であり、携帯電話機であるユーザ端末3bも、従量課金制自動車保険処理サーバ5との通信専用の携帯アプリケーション・プログラムを実行できるものとする。
次に、図2乃至図5を用いて、事前登録の処理について説明する。申込者は、ユーザ端末3を操作して、従量課金制自動車保険処理サーバ5へアクセスさせ、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、申込者の属性データの入力ページデータ(又は事前登録及び利用申込の補助を行う携帯アプリケーション・プログラムをダウンロードする。以下、携帯アプリケーション・プログラムの場合には、当該携帯アプリケーション・プログラムに同様の表示を行わせるためのデータを当該携帯アプリケーション・プログラムに送信する。)を受信し、表示装置に表示する。そうすると、申込者は、ユーザ端末3を操作して属性データを入力し、従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信させる(ステップS1)。
なお、このステップは、複数回従量課金制自動車保険処理サーバ5とユーザ端末3とがやりとりを行って、契約者名、被保険者名、生年月日、住所、電話番号(固定電話、携帯電話)、メールアドレス(PC、携帯電話)、免許証データ(色、更新年月及び免許証番号)、従量課金制自動車保険処理サーバ5にログインするためのパスワードを含む属性データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信するようにしても良い。さらに、従量課金制自動車保険は、家族又は親族が同一保険会社に対して保有する一般自動車保険契約との関連付けを行う。関連付けされる一般自動車保険契約を主契約と呼ぶ。すなわち、属性データには主契約証券番号が含まれる。例えば、主契約保険証券番号を先に入力させ、主契約保険証券番号から一般保険契約DB58を検索して、入力すべき属性データの少なくとも一部の入力を省略させるようにしても良い。同様に、提携団体の会員であることが分かる場合(例えば提携団体のページから遷移してきたことが分かる場合)には、当該提携団体の会員番号を入力させ、従量課金制自動車保険処理サーバ5が、提携団体サーバから当該会員番号に該当する会員データを取得するようにしても良い。この場合にも、入力すべき属性データの少なくとも一部の入力を省略させるようにしてもよい。なお、提携会員の会員番号も属性データに含まれる。
さらに、カメラ付きの携帯電話機等を使用している場合、免許証の画像を撮影して、従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信し、従量課金制自動車保険処理サーバ5又は携帯アプリケーション・プログラムによって免許証データを読み取るようにしても良い。
従量課金制自動車保険処理サーバ5の事前登録処理部51は、ユーザ端末3から属性データを事前登録要求として受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS3)。そして、事前登録処理部51は、属性データの一部(例えば免許証番号、生年月日+氏名など)で従量課金制保険契約DB56を検索し、既に同一人物に対する登録がなされていないかを確認する(ステップS5)。このような重複登録が認められる場合には、端子Bを介して図3の処理に移行して、事前登録処理部51は、登録できない旨のメッセージを含む引受不可通知をユーザ端末3に送信する(ステップS31)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、引受不可通知を受信して表示装置に表示する(ステップS32)。これによって、申込者は、登録が既になされていることを認識することができる。なお、引受不可通知には、既に登録されている属性データの一部(例えば専用利用申込URL(Universal Resource Locator)など)を含む場合もある。
図2の処理の説明に戻って、重複登録ではないと確認されると、事前登録処理部51は、保険料の払込方法選択ページのデータをユーザ端末3に送信する(ステップS7)。ユーザ端末3は、保険料の払込方法選択ページのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS9)。例えば、クレジットカード、電子マネー、携帯電話料金への上乗せなどの可能な払込方法を列挙した画面が表示され、クレジットカード払いについてはクレジットカード番号等(有効期限なども含む)の入力欄も表示される。
申込者は、払込方法を選択して、クレジットカードの場合にはクレジットカード番号等を入力して、ユーザ端末3に送信を指示する。ユーザ端末3は、申込者からの選択(クレジットカードの場合入力を含む)を受け付け、払込方法等のデータを従量課金制自動車保険処理サーバ5へ送信する(ステップS11)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の事前登録処理部51は、ユーザ端末3から払込方法等のデータを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS13)。
その後、事前登録処理部51は、重要事項説明書(以下、重説と略記する)及び約款確認方法を選択するためのページのデータをユーザ端末3に送信する(ステップS15)。これに対して、ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、重説及び約款確認方法を選択するためのページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS17)。例えば、Webでの確認と、郵送確認(有料)とのいずれかを選択するための画面が表示される。ユーザは、いずれかを選択して、送信を指示する。ユーザ端末3は、申込者からの選択入力を受け付け、選択された確認方法のデータを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS19)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の事前登録処理部51は、ユーザ端末から確認方法のデータを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS21)。
さらに、事前登録処理部51は、保険証書の発行方法を選択するためのページのデータを、ユーザ端末3に送信する(ステップS23)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、保険証書の発行方法を選択するためのページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS25)。例えば、Webでの発行と、郵送発行(有料)とのいずれかを選択するための画面が表示される。ユーザは、いずれかを選択して、送信を指示する。ユーザ端末3は、申込者からの選択入力を受け付け、選択された保険証書の発行方法のデータを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS27)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の事前登録処理部51は、保険証書の発行方法のデータを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS29)。そして、処理は端子Aを介して図4の処理に移行する。
図4の処理の説明に移行して、従量課金制自動車保険処理サーバ5の事前登録処理部51は、これまで受信してメインメモリ等の記憶装置に格納していたデータを契約データ(事前申込データとも呼ぶ)として従量課金制保険契約DB56に登録(すなわち計上)する(ステップS33)。また、申込者専用のURL及び契約番号も発行して、契約データに含めておく。従量課金制保険契約DB56には、例えば図5に示すようなデータが格納される。
図5の例では、契約番号、主契約証券番号、契約者名、被保険者名、生年月日、住所、電話(固定、携帯電話)、メールアドレス(PC、携帯電話)、免許証データ(色、更新年月、免許証番号)、利用申込URL、パスワード、引受不可フラグなどが登録されるようになっている。引受不可フラグが、例えば1年間に2回事故を起こした時点で、事故処理においてセットされる。その他、累計で所定回数以上の事故を起こした時点でも、事故処理においてセットされる。さらに、保険金不正請求の疑いがあることが検出された場合にも、事故処理においてセットされる。
その後、事前登録処理部51は、利用申込URL及び契約番号等を含む事前登録完了通知を、ユーザ端末3に送信する(ステップS34)。なお、申込者が保険証書や重説及び約款をWebで参照することを選択した場合には、参照先のURL等を含むようにしてもよい。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から事前登録完了通知を受信して表示装置に表示する(ステップS35)。
さらに、事前登録処理部51は、利用申込URL及び契約番号などを含む確認メールを、指定のメールアドレス宛に送信する(ステップS37)。
申込者は、このようなデータを保存しておき、実際に保険の利用申込を行う際に用いる。
次に、図6乃至図37を用いて、利用申込についての処理を説明する。利用申込も、自動車の運転を開始する前に事前に行う。契約者は、ユーザ端末3を操作して、従量課金制自動車保険処理サーバ5に接続させ、ログインデータを入力して、従量課金制自動車保険処理サーバ5へ送信させる(ステップS41)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の認証処理部(図示せず)は、ユーザ端末3からログインデータを受信し(ステップS43)、認証処理を実施する。通常の場合には、利用申込URLとして通知したURLで従量課金制自動車保険処理サーバ5にアクセスして、パスワードを送信すると、認証処理部は、アクセス先URLで従量課金制保険契約DB56を検索してパスワードを読み出し、読み出したパスワードと受信パスワードとを照合する。但し、利用申込は自動車運転の直前に行われる場合もあるので、パスワードを忘れてしまったり、利用申込URLを紛失してしまったりしている場合には契約者は困ってしまう。そこで、例えば、利用申込URL及び免許証番号の組み合わせ、誰でもアクセス可能な一般利用申込URLでアクセスして免許証番号及びパスワードの組み合わせ、一般利用申込URLでアクセスしてパスワード、契約番号及び生年月日の組み合わせなどで認証を行う場合もある。さらに、携帯電話機をユーザ端末として用いる場合には、事前登録及び利用申込用の携帯アプリケーション・プログラムを用いて利用申込を行うことも可能であり、この携帯アプリケーション・プログラムに携帯電話機又は申込者を特定する特有のコードが含まれていれば、当該特有のコードを用いてパスワードなしで他の情報で認証を可能にしても良い。認証処理部は、認証処理結果及び認証成功の場合には契約番号を利用申込処理部52に出力する。
利用申込処理部52は、認証成功の場合には、引受不可フラグがオンにセットされているか確認する。そして、認証失敗又は認証成功でも引受不可フラグがオンにセットされている場合(ステップS45:Yesルート)、端子Eを介して図7の処理に移行して、利用申込処理部52は、引受不可理由を含む引受不可通知をユーザ端末3に送信する(ステップS63)、ユーザ端末3は、引受不可通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS65)。これによって、契約者は、引受不可の理由を判断することができる。認証失敗が理由であれば、入力し直して再度ログインを要求できる。
一方、認証成功で引受不可フラグがオフである場合(ステップS45:Noルート)、利用申込処理部52は、契約番号で従量課金制保険契約DB56から該当レコードを読み出す。そして、利用申込処理部52は、保険種類選択ページのデータを送信する(ステップS47)。ユーザ端末3は、保険種類選択ページのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS48)。例えば図8に示すような画面が表示される。図8の例では、従量課金制自動車保険のみを申し込むのか、従量課金制自動車保険と国内旅行保険/スキー保険/ゴルファー保険のいずれかとの組み合わせを申し込むのかを選択するようになっている。この他の組み合わせを列挙して選択可能にしてもよい。なお、本実施の形態では、従量課金制自動車保険に着目しており、従量課金制自動車保険以外の保険については追加的にその保険のための処理を実施するだけなので、従量課金制自動車保険のみが選択されたものとする。
ユーザ端末3は、契約者からの保険種類の選択入力を受け付け、選択保険種類データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS49)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の利用申込処理部52は、選択保険種類データを受信し、メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS51)。次に、利用申込処理部52は、今回運転する自動車の車両データ入力ページのデータをユーザ端末3に送信する(ステップS53)。ユーザ端末3は、車両データ入力ページのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS55)。例えば図9に示すような画面が表示される。図9の例では、新規に自動車の登録番号を入力するための入力欄と、過去に運転したことのある自動車の登録番号及び型式を選択する欄とを有する。過去に運転したことのある自動車の登録番号については、利用申込処理部52が、例えば従量課金制保険契約DB56を検索して今回の契約者の過去の利用登録データが抽出できれば、当該利用登録データに含まれる登録番号を列挙する形で提示する。
契約者は、今回運転する自動車の登録番号を入力するか選択して、ユーザ端末3に送信を指示する。ユーザ端末3は、契約者からの車両データ(すなわち登録番号及び型式)の入力を受け付け、従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS57)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の利用申込処理部52は、ユーザ端末3から車両データを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS59)。利用申込処理部52は、登録番号及び型式から、予め本従量課金制自動車保険では引受不可とされている登録番号又は型式に該当するか確認して、引受不可車両であるか判断する(ステップS61)。引受不可車両である場合には、端子Eを介して図7の処理に移行する。一方、引受可の車両であれば、端子C及びDを介して図10の処理に移行する。
図10の処理の説明に移行して、利用申込処理部52は、補償期間等の入力ページのデータをユーザ端末3に送信する(ステップS71)。ユーザ端末3は、補償期間等の入力ページのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS73)。例えば図11に示すような画面が表示される。図11の例では、時間で補償期間を指定するための入力欄と、地点間で補償期間を指定するための入力欄と、ランドマーク(例えば××駅からXX大学まで)から指定するための入力欄とが含まれる。また、直ぐに運転する場合であってGPS機能を有する携帯電話機の場合には、GPS機能によって位置データを測定して従量課金制自動車保険処理サーバ5へ送信するようにしても良い。時間的な補償期間の指定と地点間による補償期間の指定とを両方するようにしても良い。なお、時間による補償期間の指定がない場合には、運転直前にGPS機能によって位置データを従量課金制自動車保険処理サーバ5へ送信して登録するなどの追加的な処理が必要となる。
契約者は、ユーザ端末3を操作して、補償期間等について入力を行って送信を指示する。ユーザ端末3は、補償期間等の入力を受け付け、補償期間等のデータを従量課金制自動車保険処理サーバ5へ送信する(ステップS75)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の利用申込処理部52は、補償期間等のデータを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS77)。そして、利用申込処理部52は、契約内容チェック部53に重複・属性チェック処理を実施させる(ステップS79)。重複・属性チェック処理については、図12乃至図29Bを用いて説明する。
契約内容チェック部53は、この契約者の契約番号及び補償期間等によって従量課金制保険契約DB56を検索して、実質的に同一の(すなわち重複する)利用登録データが登録済みであるか確認する(図12:ステップS101)。重複ありの場合(ステップS103:Yesルート)には、端子Hを介して元の処理に戻る。今回の利用申込を再確認させるためである。
一方、重複なしの場合(ステップS103:Noルート)、契約内容チェック部53は、指定された登録番号で一般保険契約DB58を検索し、該当する一般自動車保険が存在するか判断する(ステップS105)。一般保険契約DB58には、例えば図13に示すようなデータを格納している。図13の例では、証券番号、契約者名、被保険者名、生年月日、住所、電話番号(自宅、携帯電話)、登録番号、限定特約などが登録されるようになっている。
指定された登録番号で一般保険契約DB58を検索して該当する一般自動車保険が存在する場合には、当該契約データを読み出しておく。該当する一般自動車保険が存在しない場合には(ステップS107:Noルート)、他の保険会社との一般自動車保険の保険契約が存在する場合もあるが、ここではそれは特定できないので、家族及び親族以外の他人の自動車を運転するものとして、従量課金制自動車保険の対象となり利用登録(以下、加入と呼ぶ)ができる。従って、契約内容チェック部53は、確認ページAのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS109)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページAのデータを受信して、表示装置に表示する(ステップS111)。確認ページAは、例えば図14に示すようなページである。該当する一般自動車保険が見つからないが、今回運転する自動車には一般自動車保険契約が存在する可能性があるので確認する主旨のメッセージが含まれている。契約者は、ここで手続を進めるか、取りやめるのかを入力して、送信を指示する。
ユーザ端末3は、契約者からの加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS113)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、ユーザ端末3から加入判断データを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS115)。また、契約内容チェック部53は、ステップS113を経由して加入する場合には、料金パラメータを決定するためのカテゴリをカテゴリAと特定する(ステップS116)。そして処理は端子Iを介して図16の処理に移行する。図16では、加入又は加入取りやめを表す加入判断データに応じて処理を行う。
これに対して該当一般自動車保険が抽出された場合(ステップS107:Yesルート)、限定特約などから付保されているか否かを確定させるため、契約内容チェック部53は、続柄データ入力ページのデータをユーザ端末3に送信する(ステップS117)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、続柄データ入力ページのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS119)。例えば図15に示すような表示を行う。図15の例では、契約者及び被保険者を示して、今回加入できるか確認するために続柄を選択するように促すメッセージが含まれる。また、図15の例では、「配偶者」「既婚の子」「未婚の子」「その他の親族」「上記以外」を選択するためのコンボボックスが設けられている。契約者はこの中から該当するものを選択する。なお、チェックボタンやラジオボタンにて選択させるようにしても良い。契約者は、続柄の選択を行って、送信を指示する。なお、同居・別居を選択肢にして選択させても良い。
ユーザ端末3は、契約者から続柄の選択入力を受け付け、続柄データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS121)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、ユーザ端末3から続柄データを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS123)。処理は端子Jを介して図18の処理に移行する。
図16に端子I以降の処理の処理フローを示す。契約内容チェック部53は、ユーザ端末3から受信した加入判断データが「加入」を示しているか判断し(ステップS131)、「加入」を示している場合には元の処理に戻る。一方、「加入しない」を示している場合には、契約内容チェック部53は、確認ページBのデータをユーザ端末3に送信する(ステップS133)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から確認ページBのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS135)。例えば図17に示すような画面が表示される。図17の例では、他の自動車について加入する場合にはボタンをクリックするようになっている。図示していないが、手続中止を選択するためのボタンを設けても良い。契約者は、条件変更又は手続中止を選択する。
ユーザ端末3は、契約者から条件変更判断についての選択入力を受け付け、条件変更判断データとして従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS137)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、ユーザ端末3から条件変更判断データを受信し(ステップS139)、条件変更が指示されたか判断する(ステップS141)。条件変更が指示されていない場合(ステップS141:Noルート)には、元の処理に戻る。
条件変更が指示された場合(ステップS141:Yesルート)には、契約内容チェック部53は、情報再入力ページを生成してユーザ端末3に送信する(ステップS143)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、情報再入力ページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS145)。例えば、変更可能なデータについては、既入力のデータを入力欄に埋め込んだ形で表示して、契約者に変更を促す。契約者は、変更が必要な部分について変更入力を行って、送信を指示する。
ユーザ端末3は、契約者からデータ入力を受け付け、入力データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS147)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、ユーザ端末3から入力データを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS149)。そして端子Kを介してステップS103に戻る。
次に、図18に端子J以降の処理の処理フローを示す。契約内容チェック部53は、受信した続柄データ及び従量課金制保険契約DB56から読み出された属性データから、今回利用申込を行った契約者が、ステップS105で自動車の登録番号に基づき抽出された一般自動車保険契約における契約者本人又は配偶者であるか判断する(ステップS151)。本人であれば氏名及び生年月日が完全一致しており、配偶者であれば続柄データで配偶者指定がなされている。今回利用申込を行った契約者が、抽出された一般自動車保険の契約者本人又は配偶者ではない場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データに含まれる住所と、事前申込データに含まれる住所とを比較して、抽出された一般自動車保険の契約者と同居人(同居の家族(具体的には子又はその他親族)又は同居の他人)であるか判断する(ステップS171)。住所が一致する場合には端子Nを介して図27の処理に移行する。一方、一致しない場合には端子Mを介して図22の処理に移行する。なお、同居・別居を契約者に入力させていれば、そのデータに従う。
一方、抽出された一般自動車保険の契約者本人又は配偶者である場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データに含まれる限定特約データ及び今回の利用申込を行った契約者の属性データ(続柄データを含む。以下同じ)から、今回利用申込を行った契約者が、限定特約の対象となるのか判断する(ステップS153)。限定特約については、例えば図19に具体的な例を示す。例えば、限定条件が家族限定ありで26歳以上補償の場合、26歳以上の配偶者並びに同居の子(家族)及び親族と、別居の未婚の子とが限定特約の対象となる。別居の未婚の子及び他人(上記以外)については、年齢条件の対象外であり、続柄と住所と婚姻状態とで判断される。従って、契約者本人が30歳の場合には限定特約の対象となるが、契約者本人の26歳未満の配偶者は対象外となる。但し、25歳の子が別居の未婚の子に該当するならば、限定特約の対象となる。ステップS153では、今回利用申込を行った契約者が、抽出された一般自動車保険の契約者本人又は配偶者であっても、年齢条件からして限定特約の対象外となることがあるので、これを確認するものである。
今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象となる場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから引受不可ページAのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS155)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から引受不可ページAのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS157)。例えば図20に示すような画面が表示される。図20に示すように、今回利用申込を行った契約者は、一般自動車保険でカバーされる契約者本人又は配偶者であるから、従量課金制自動車保険の適用を受けるのではなく、一般自動車保険の適用を受けるべきであり、何らかの勘違いをしている可能性が高い。従って、この点を契約者に通知するものである。他の自動車について利用申込を行う場合には、図示したボタンをクリックし、手続きを中止する場合には、図示しない中止ボタン等をクリックする。
従って、契約者は、表示内容を確認して、条件変更又は手続中止を選択して、送信を指示する。ユーザ端末3は、契約者からの条件変更判断の入力(条件変更又は手続中止)を受け付け、条件変更判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS159)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、ユーザ端末3から条件変更判断データを受信する(ステップS161)。そして、処理は端子Lを介して図16の処理に移行する。
一方、今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象ではない場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから引受不可ページBのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS163)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から引受不可ページBのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS165)。例えば図21に示すような画面が表示される。本実施の形態では、今回利用申込を行った契約者が他の一般自動車保険の契約者本人又は配偶者である場合には、一般自動車保険の方を優先して適用すべきものとして、加入を受け付けない。従って、図21に示すように、抽出された一般自動車保険の契約内容を変更するように促す。なお、他の自動車について利用申込を行う場合には、図示したボタンをクリックし、手続きを中止する場合には、図示しない中止ボタン等をクリックする。
従って、契約者は、表示内容を確認して、条件変更又は手続中止を選択して、送信を指示する。ユーザ端末3は、契約者からの条件変更判断の入力(条件変更又は手続中止)を受け付け、条件変更判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS167)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、ユーザ端末3から条件変更判断データを受信する(ステップS169)。そして、処理は端子Lを介して図16の処理に移行する。
次に、図22を用いて、ステップS171において、抽出された一般自動車保険の契約者と同居人(同居の家族(具体的には子又はその他親族)又は同居の他人)ではないと判断されて端子Mを介して遷移した後の処理を説明する。
ここでは別居の家族(未婚の子)又は親族(既婚の子を含む)若しくは他人である可能性があるが、契約者から受信した続柄データが、今回利用申込を行った契約者が「未婚の子」を示しているか判断する(ステップS181)。「未婚の子」に該当しない場合には、端子Oを介して図25の処理に移行する。
一方、「未婚の子」に該当する場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データに含まれる限定特約データから、今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象であるか確認する(ステップS183)。例えば、本人・配偶者特約となっている場合には「子」は対象外となる。今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象である場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページCのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS185)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページCのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS187)。例えば図23に示すような画面が表示される。図23の例では、抽出された一般自動車保険で補償される旨のメッセージが含まれているが、そのまま従量課金制自動車保険にも加入できることが示されている。これは、未婚の子などは、将来の独立を見越して、自分の運転実績を蓄積することが好ましいと判断する場合(以下で述べるように一般自動車保険に加入する際に運転実績が引き継がれて等級が優遇される場合がある)や、事故が発生しても親などの一般自動車保険を使用したくないという要望があるので、重複して加入できるようになっている。契約者は、このまま従量課金制自動車保険の手続きを進めるのか、中止するのかを判断して入力する。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS189)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS191)。また、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリCと特定する(ステップS192)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
一方、ステップS183において限定特約の対象外であると判断された場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページDのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS193)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページDのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS195)。例えば図24に示すような画面が表示される。図24の例では、抽出された一般自動車保険の契約データの一部が含まれており、当該一般自動車保険の契約内容を変更すれば補償されることを通知している。契約内容の変更を行わずに、従量課金制自動車保険を利用する場合には、その旨回答する。すなわち、加入申込手続きを継続する旨の入力を行う。一方、加入申込手続きを中断させても良い。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS197)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS199)。また、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリBと特定する(ステップS200)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
次に、図25を用いて、ステップS181において未婚の子ではないと判断されて端子Oを介して遷移した後の処理を説明する。
契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データ及び今回利用申込を行った契約者の属性データ(続柄データを含む)から、抽出された一般自動車保険の契約者の親族(既婚の子を含む)であるかを判断する(ステップS201)。なお、ここでは「別居の親族」であるかが判定される。別居の親族ではない場合には、端子Pを介して図26Aの処理に移行する。
一方、別居の親族である場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データに含まれる限定特約データ及び今回利用申込を行った契約者の属性データ(続柄データを含む)から、今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象であるか確認する(ステップS203)。例えば、限定特約で本人・配偶者限定が設定されている場合には、別居の親族は限定特約の対象外となる。
今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象である場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページCのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS205)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページCのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS207)。例えば図23に示すような画面が表示される。図23については上で説明したので、ここでは説明を省略する。そして、契約者は、このまま従量課金制自動車保険の手続きを進めるのか、中止するのかを判断して入力する。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS209)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS211)。また、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリEと特定する(ステップS212)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
一方、ステップS203において限定特約の対象外であると判断された場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページDのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS213)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページDのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS215)。例えば図24に示すような画面が表示される。図24については上で説明したので、ここでは説明を省略する。そして、契約者は、このまま従量課金制自動車保険の手続きを進めるのか、中止するのかを判断して入力する。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS217)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS219)。また、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリDと特定する(ステップS220)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
次に、図26Aを用いて、ステップS201において別居の親族ではないと判断されて端子Pを介して遷移した後の処理を説明する。
以上述べた処理フローにおいて別居の親族ではない場合には、別居の他人であることが自動的に特定される。そして、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データに含まれる限定特約データ及び今回利用申込を行った契約者の属性データ(続柄データを含む)から、今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象であるか確認する(ステップS221)。例えば、限定特約が全く付いていない場合には、別居の他人も付保されていることになる。
今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象である場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページEのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS223)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページEのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS225)。例えば図26Bに示すような画面が表示される。図26Bの例では、他人の一般自動車保険の補償対象であるが、被保険者の承諾が必要ということを条件として明示している。但し、事故時に他人に迷惑を掛けることになるので、簡単な警告を行って、利用申込の手続きを進められるようにしている。契約者は、このまま従量課金制自動車保険の手続きを進めるのか、中止するのかを判断して入力する。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS227)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS229)。また、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリGと特定する(ステップS230)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
一方、限定特約の対象外である場合には、別居の他人で限定特約の対象外であるから、従量課金制自動車保険の加入の典型例である。従って、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリFと特定し(ステップS231)、端子Hを介して元の処理に戻る。
一方、図18のステップS171において、同居人(同居の家族(具体的には子又はその他親族)又は同居の他人)であると判断され、端子Nを介して遷移した後の処理について、図27を用いて説明する。
ここでは同居の子又は親族若しくは他人である可能性があるが、契約者から受信した続柄データが、今回利用申込を行った契約者が「同居の子」(すなわち同居の未婚の子又は同居の既婚の子)を示しているか判断する(ステップS241)。「同居の子」に該当しない場合には、端子Qを介して図28の処理に移行する。
一方、「同居の子」に該当する場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データに含まれる限定特約データ及び今回利用申込を行った契約者の属性データ(続柄データを含む)から、今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象であるか確認する(ステップS243)。例えば、本人・配偶者特約となっている場合には「子」は対象外となる。今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象である場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページCのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS245)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページCのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS247)。例えば図23に示すような画面が表示される。図23については上で述べたので説明は省略する。そして、契約者は、このまま従量課金制自動車保険の手続きを進めるのか、中止するのかを判断して入力する。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS249)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS251)。また、契約内容チェック部53は、保険料算出のためのカテゴリをカテゴリIと特定する(ステップS252)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
一方、ステップS243において限定特約の対象外であると判断された場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページDのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS253)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページDのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS255)。例えば図24に示すような画面が表示される。図24については既に示したので説明を省略する。そして、契約者は、このまま従量課金制自動車保険の手続きを進めるのか、中止するのかを判断して入力する。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS257)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS259)。また、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリHと特定する(ステップS260)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
次に、図28を用いて、ステップS241において同居の子ではないと判断されて端子Qを介して遷移した後の処理を説明する。
契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データ及び今回利用申込を行った契約者の属性データ(続柄データを含む)から、抽出された一般自動車保険の契約者の同居の親族であるかを判断する(ステップS261)。同居の親族ではない場合には、端子Rを介して図29の処理に移行する。
一方、同居の親族である場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データに含まれる限定特約データ及び今回利用申込を行った契約者の属性データ(続柄データを含む)から、今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象であるか確認する(ステップS263)。例えば、限定特約で本人・配偶者限定が設定されている場合には、同居の親族は限定特約の対象外となる。
今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象である場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページCのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS265)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページCのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS267)。例えば図23に示すような画面が表示される。図23については上で説明したので、ここでは説明を省略する。そして、契約者は、このまま従量課金制自動車保険の手続きを進めるのか、中止するのかを判断して入力する。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS269)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS271)。また、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリKと特定する(ステップS272)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
一方、ステップS263において限定特約の対象外であると判断された場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページDのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS273)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページDのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS275)。例えば図24に示すような画面が表示される。図24については上で説明したので、ここでは説明を省略する。そして、契約者は、このまま従量課金制自動車保険の手続きを進めるのか、中止するのかを判断して入力する。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS277)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS279)。また、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリJと特定する(ステップS280)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
次に、図29Aを用いて、ステップS261において別居の親族ではないと判断されて端子Rを介して遷移した後の処理を説明する。
以上述べた処理フローにおいて同居の親族ではない場合には、同居の他人であることが自動的に特定される。そして、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データに含まれる限定特約データ及び今回利用申込を行った契約者の属性データ(続柄データを含む)から、今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象であるか確認する(ステップS281)。例えば、限定特約が全く付いていない場合には、同居の他人も付保されていることになる。
今回利用申込を行った契約者が限定特約の対象である場合には、契約内容チェック部53は、抽出された一般自動車保険の契約データから確認ページEのデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS283)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、確認ページEのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS285)。例えば図26Bに示すような画面が表示される。図26Bについては既に述べたので、ここでは説明を省略する。契約者は、このまま従量課金制自動車保険の手続きを進めるのか、中止するのかを判断して入力する。
ユーザ端末3は、契約者から加入判断の選択入力を受け付け、加入判断データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS287)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の契約内容チェック部53は、加入判断データを受信する(ステップS289)。また、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリMと特定する(ステップS291)。そして、端子Iを介して図16の処理に移行する。
一方、限定特約の対象外である場合には、同居の他人で限定特約の対象外である。従って、契約内容チェック部53は、保険料を決定するためのカテゴリをカテゴリLと特定し(ステップS293)、端子Hを介して元の処理に戻る。
以上述べたように、重複・属性チェック処理は実施され、加入することになった場合には、保険料算出のためのカテゴリA乃至Mのいずれかが特定される。このカテゴリのデータについては、契約内容チェック部53から利用申込処理部52に出力される。
図29Bに、上で述べた属性チェック処理のまとめを示しておく。これによれば、どのケースが加入できず、どのケースが加入できてどのカテゴリであるかが分かる。
なお、カテゴリB、D、H、J、C、E、I及びKについては、ドライバー保険では補償できない態様である。
図10の処理の説明に戻って、利用申込処理部52は、ステップS79の重複・属性チェック処理で従量課金制自動車保険に加入することになったか否かを判断する(ステップS81)。加入する場合には、カテゴリが特定されている。加入しない場合にはカテゴリが特定されていないので、このデータにて判断できる。加入しないことになった場合には、端子Eを介して図7の処理に移行する。
一方、加入することになった場合には、利用申込処理部52は、補償内容入力ページのデータをユーザ端末3に送信する(ステップS83)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、補償内容入力ページのデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS85)。例えば図30に示すようなテーブルを提示する。図30の例では、本従量課金制自動車保険についての補償を指定する列と、国内旅行傷害保険についての補償を指定する列とが含まれる。従量課金制自動車保険については、賠償(対人・対物)と、傷害と、その他の幾つかの補償とについて個別に要不要を設定できるようになっている。このように簡便な形で補償内容を指定できるようになっている。契約者は、ユーザ端末3を操作して、各項目について要不要を設定する。
ユーザ端末3は、契約者からの補償内容の入力を受け付け、補償内容データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS87)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の利用申込処理部52は、ユーザ端末3から補償内容データを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS89)。
なお、補償内容データを確認して車両保険を必要と設定しているか確認し、車両保険を必要としている場合には、利用申込処理部52は、写真撮影ガイドページデータをユーザ端末3に送信する(ステップS91)。ユーザ端末3は、写真撮影ガイドページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS93)。所定の3方向からの写真撮影を促す。そして、契約者は、写真撮影を行って車両の画像データを送信するように指示する。
ユーザ端末3は、契約者からの指示に応じて、撮影した写真の画像データを従量課金制自動車保険処理サーバ5に送信する(ステップS95)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の利用申込処理部52は、ユーザ端末3から画像データを受信し(ステップS97)、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS97)。処理は、端子F及びGを介して図31の処理に移行する。
次に、利用申込処理部52は、各種データ格納部60に格納されているデータを用いて保険料算出部54に保険料の算出を実施させる(ステップS301)。従量課金制自動車保険についての保険料算出は、図32に模式的に示すように、独自のパラメータに基づき算出する。
本実施の形態では、(A)主契約の登録の有無、(B)カテゴリ、(C)免許保有年数、(D)過去事故回数及び補償内容などのその他の考慮事項のそれぞれについてパラメータ値が決定され、それらのパラメータ値の組み合わせによって、ベースの保険料が決定される。ベースの保険料は、例えばパラメータ値の組み合わせからパラメータについての多次元マトリクスの該当要素に予め登録されている値を読み出すことによって決定するようにしても良いし、予めそれらのパラメータを引数とする関数を決定しておき、その関数によって計算するようにしても良い。この関数は、例えば、パラメータ値の重み付け加算和の場合もある。
上でも述べたように、時間的に補償期間を指定することも可能であり、さらに地点間で補償期間を指定する場合もある。両方指定された場合には契約者に有利な方を採用する。従って、単位時間当たり(例えば1日)の保険料を算出するための多次元マトリクス又は関数と、単位距離当たりの保険料を算出するための多次元マトリクス又は関数とを用意しておき、契約者に有利な方(すなわち安い方)を採用する。
なお、地点間で補償期間を指定された場合には、大まかな経路探索を行って、例えば一般事故DB59に登録されている事故多発箇所を経由する経路を不可避のような場合には割り増しを行う場合もある。また、様々な要素から割り増し又は割引を行う場合がある。
従って、(A)乃至(D)のパラメータ値及び補償内容等から特定される他のパラメータ値から、多次元マトリクス又はそれらのパラメータを引数とする関数で特定又は算出されるベースの保険料に、期間(時間又は距離)及び割り増し率又は割引率とを乗ずることで保険料が算出される。
さらに、本実施の形態における(A)主契約の登録の有無については、主契約が登録されている場合が、主契約が登録されない場合に比して保険料が安くなるようにパラメータが決定される。また、(B)カテゴリについては、図33に示すように各カテゴリについてパラメータの大小関係が規定されている。なお、本実施の形態ではパラメータ値が大きい場合には保険料は高くなり、パラメータが小さい場合には保険料は安くなるものとする。図33では、続柄>同居/別居の別>該当一般自動車保険の対象又は対象外というような優先度で、パラメータの大小が決定されている。そして、子>親族>他人の順番でパラメータの大小が規定されており、同居>別居でパラメータの大小が規定されており、該当一般自動車保険の対象>対象外の順番でパラメータの大小が規定されている。このような関係をまとめたものが図33となっている。
さらに、(C)免許保有年数については、免許証番号の上位3桁及び4桁で免許取得年が特定されるので、現在年との差で免許保有年数を算出した上で、図34に示すようなテーブルからパラメータを決定する。パラメータが大きいほど保険料が高くなる場合には、図34のテーブルでは、a>b>c>dという関係が満たされる。
また、(D)過去事故回数については、従量課金制保険事故DB57を従量課金制自動車保険の契約番号で検索して事故回数を特定した上で、例えば図35に示すようなテーブルからパラメータを決定する。パラメータが大きいほど保険料が高くなる場合には、図35のテーブルでは、g<h<i<jという関係が満たされる。
保険料算出部54は、このようにして保険料を算出して、利用申込処理部52に算出結果を出力する。利用申込処理部52は、計算された保険料の値を受信し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する。なお、多次元マトリクスなどの保険料算出のための各種データについては、各種データ格納部60に格納されているデータを読み出して用いる。
利用申込処理部52は、従量課金制保険契約DB56に格納されている契約データから払込方法選択ページデータを生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS303)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から、払込方法選択ページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS305)。例えば、図36に示すような画面が表示される。図36の例では、事前登録の方法、クレジットカード、電子マネー、携帯電話料金上乗せといった方法を選択するようになっている。ユーザは、払込方法を選択し、必要に応じてデータの入力を行う。
ユーザ端末3は、契約者から払込方法についての選択入力を受け付け、払込方法データを従量課金制自動車保険処理サーバ5へ送信する(ステップS307)。従量課金制自動車保険処理サーバ5の利用申込処理部52は、ユーザ端末から払込方法データを受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS309)。なお、払込方法データ及び保険料のデータにより決済処理を行う場合があるが、決済処理については既に知られた処理なので、これ以上述べない。
ここまでくれば、利用申込処理部52は、これまで取得されたデータである利用登録データを、計上として従量課金制保険契約DB56に登録する(ステップS311)。従量課金制保険契約DB56に登録される利用登録データは例えば図37に示すようなデータである。図37の例では、利用申込毎に発番される明細番号(ここでは契約番号+枝番)と、今回運転する自動車の登録番号及び型番と、補償期間データ(開始年月日時刻と、期間とを含む)と、地点間で補償期間を指定するための開始地点及び終了地点と、補償内容(賠償保険金、傷害保険金、車両保険金など)と、カテゴリと、保険料と、車両保険の場合に必要となる画像ファイルへのポインタなどが登録されるようになっている。続柄などのデータを登録するようにしても良い。車両の画像データについては、従量課金制保険契約DB56に登録せずに他のデータ格納部に格納するようにしても良い。
そして、利用申込処理部52は、今回の利用登録データを含む利用登録確認通知を生成して、ユーザ端末3に送信する(ステップS313)。ユーザ端末3は、従量課金制自動車保険処理サーバ5から利用登録確認通知を受信して表示装置に表示する(ステップS315)。
さらに、利用申込処理部52は、今回の利用登録データを含む確認メールを、指定のメールアドレス宛に送信する(ステップS317)。
申込者は、このようなデータを保存しておき、実際の支払と照合したり、後に事故が発生した場合に参照する。
以上のような処理を行うことによって、今回利用申込を行った契約者と運転する自動車に付保されている一般自動車保険との関係から、属人的な従量課金制自動車保険の利用が適切とされるケースであるか否かを適切に確認することができる。すなわち、運転する自動車の一般自動車保険の知識がない契約者であっても、適切なケースで従量課金制自動車保険を付保することができるようになる。
なお、従量課金制自動車保険と主契約との関連付けについては、主契約が失効してしまう場合には解除する。例えば、保険料計算時に主契約の有無は1つのパラメータとなるので、登録されている主契約証券番号で、一般保険契約DB58を検索し、実際に有効な契約であるかを確認することで、関連付けが有効か否かを判定する。無効な主契約登録の場合には、判明した時点で主契約証券番号を削除することで関連付けを削除する。また、新たに主契約ができた場合、契約者は別途手続きを行って主契約証券番号を登録するものとする。また、例えば13ヶ月以上従量課金制自動車保険の利用登録がない場合には、主契約証券番号を削除するようにしても良い。
以上のような基本的な機能に加え、以下のような付帯的な機能を提供する場合もある。例えば、GPS機能付きの携帯電話機を利用している契約者が、時間的な補償期間に加え地点間の補償期間の指定を行った場合には、例えば携帯電話機に補償確認アプリケーション・プログラム(事前登録及び利用申込のための携帯アプリケーション・プログラムに含まれる場合もある)を導入しておき、現在位置を定期的に監視し、時間的な補償期間が切れる所定時間前に終了地点に到着していないことを検出した場合に、期間延長の確認アラームを出すようにしても良い。これを従量課金制自動車保険処理サーバ5と連携して確認メールを送信するような場合もある。
さらに、GPS機能付き携帯電話機を利用する場合には、現在位置登録を行うと共に、保険期間開始という設定を行うことができるようにする場合もある。
また、事故対応については通常とほぼ同じであるが、事故実績は従量課金制保険事故DB57に登録する。すなわち、一般自動車保険についての事故データを蓄積する一般事故DB59とは別に管理する。また、GPS機能付き携帯電話機を有する契約者の場合には、事故位置についても位置登録を行うようにする。そして、後に地点間で補償期間を設定した場合には、開始地点と事故位置が例えば1km以内であったり、時間的に補償期間を設定した場合には、利用開始日時から30分以内に事故が発生しているような場合には、保険金不正請求の疑いありとして、従量課金制保険事故DB57に別途契約番号その他のデータを登録する。また、図5に示した従量課金制保険契約DB56における引受不可フラグをセットする。
さらに、従量課金制自動車保険の契約者が自動車を購入した場合には、一般自動車保険に加入することになるが、この場合には運転実績を引き継ぐことができる場合がある。例えば、従量課金制自動車保険の契約番号を申告してもらい、契約引継処理部55が、当該契約番号で従量課金制保険契約DB56を検索し、全ての利用登録データを抽出する。その中で、利用間隔が例えば13ヶ月以上空いてしまっているケースがあれば、その後ろの利用登録データ以後のデータにて実績を積み上げる。そして、日数ベースで所定日数以上になっている場合には、例えばノンフリート等級を1等級上げた上で一般自動車保険の契約を開始する。場合によっては、2等級以上上げて一般自動車保険の契約を開始するようにしても良い。さらに、1等級上げる基準には達していないが、利用日数が第2の所定日数以上となっている場合には、所定の割引を行うようにしても良い。さらに、等級を上げるのではなく最初から割引のみを行うようにしても良い。地点間で補償期間を指定する場合には、例えば距離を積み上げて所定の距離以上であれば等級の優遇や割引率を決定する。なお、以上は無事故であることを前提としたものであり、従量課金制保険事故DB57を契約番号で検索して事故データが抽出されないことを確認する。このような引継時の等級決定や割引率の決定並びにこのような特典の付与の有無については契約引継処理部55が判断して、結果を要求元に出力する。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図1に示したブロック図は一例であって、必ずしも実際のプログラムモジュール構成とは一致しない場合もある。さらに処理フローについても処理結果が変わらない場合には処理順番を入れ替えたり、並列実行することも可能である。
また、支払いはデポジットであってもよい。その他の決済方法を採用するようにしても良い。
なお、ユーザ端末3及び従量課金制自動車保険処理サーバ5はコンピュータ装置であって、図38に示すように当該コンピュータ装置においては、メモリ2501(記憶部)とCPU2503(処理部)とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS)及びWebブラウザを含むアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。このようなコンピュータは、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。