JP5555047B2 - 液封防振装置 - Google Patents
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Description
しかし、このようにすると、回転体を必要とするので、その回転を確実にさせるための特別構造を必要とする。また、共振をブロード化を実現するものでもない。
したがって、このような回転体を用いずに、より簡潔な構造で共振のブロード化をすることが望まれており、本願はこのような要請の実現を目的とする。
主液室側又は副液室側の少なくともいずれか近傍となるオリフィス通路(8)内に可動体(20)を配置し、抜け止め手段(31a・31b)により所定範囲内で作動液とともに移動自在にするとともに、
可動体(20)の外表面に複数の凹凸(22、23)を形成し、かつ流動方向へ作動液が通過する貫通穴(25)を形成するとともに、
前記凹凸(22、23)は、可動体(20)の長さ方向において不連続に適当間隔をもって複数形成されることを特徴とする。
前記可動体(20)はオリフィス通路(8)内へ複数個配置されることを特徴とする。
そのうえ、凸部(22)及び凹部(23)は、可動体(20)の長さ方向において不連続に適当間隔をもって複数形成され、らせん溝のように連続しないので、凹凸部(21)の表面を流れる作動液は乱流を生じて流通抵抗を大きくすることができる。
図1は本願のオリフィス通路構造が適用される防振マウントの一般的構造を概略的に示す模式断面図である。
この図において、エンジン等の振動源(図示せず)へ取付けられる第1の取付金具1と車体等の振動受側(図示せず)へ取付けられる第2の取付金具2と、これらを弾性的に連結するとともに、液室の壁部の一部をなす防振ゴム等の適宜弾性部材からなるインシュレータ3と、第2の取付金具2の開口部を塞ぐことにより、内側に液室を形成するダイアフラム4と、この液室に仕切部材5により区画された主液室6及び副液室7と、これら主液室6と副液室7を連通すべく仕切部材5に形成されたオリフィス通路8とを備える。
図3に示すように、仕切部材5は上枠部材10と、弾性仕切部材11と、下枠部材12とを重ねて一体化した構造をなす。
図2において、仕切部材5は円形をなし、金属又は樹脂製の円板状をなすふた部材である上枠部材10の中央部に中央開口13が設けられ、ここで主液室6と連通する。外周部にオリフィス通路の主液室側開口14が設けられて主液室6と連通している。
外周壁16に設けられて環状溝17の内外壁をなす外周壁16aと内周壁16bは、環状溝17を挟んで同心円状をなして内外に対向配置されている。
このような比重は、例えば、1.1〜1.4である。このようにすると、作動液が水等の非圧縮性の液体であり、例えば水などからなる作動液の比重1.1であれば、ほぼ作動液と同程度の比重になるため、作動液の流動と共に自由に移動可能となる。但し、これ以外の比重を有する作動液とすれば、その比重に近いものを選択すればよい。
また、より軽くする場合にはこれらの発泡製品、好ましくは独立気泡タイプのものを用いればよい。その際、弾力に富む軟質のものを用いれば、主液室側ストッパ31a、副液室側ストッパ31bへ当接する際、材料自体の弾性で異音の発生を抑制することもできる。
このとき貫通穴25も絞り通路をなすので、やはり流通抵抗を生じる。
図7はこの共振の変化を示すグラフであり、横軸に周波数、縦軸に減衰を取ってあり、実線の特性aは流線変更突起20を設けた本願発明のもの、破線の特性bは流線変更突起20を設けない従来のものである。各特性曲線a及びbの極大値(ピーク)P2・P1がそれぞれ共振点であり、これら各共振点における周波数(共振周波数)をf2・f1とする。このグラフに示すように、可動体20を設けると流動抵抗の増加により共振効率が低下するため、可動体20を設けないものに対して共振のピークがP1→P2と下がる。このため、特性曲線aは曲線が緩やかになってブロード化する。
なお、共振周波数はf1→f2と変化する。これは、可動体20を設けたことによる流通抵抗の増大によって、作動液をオリフィス通路内へ押しているバネ(拡張バネ)分が損失され、この損失分に対応して共振周波数が低くなるためである。
なお、特性曲線aの共振周波数f2は、オリフィス通路8の通路断面積や通路長を変化させることにより自由に調整できる。図中の一点鎖線で示す曲線cは、共振周波数を従来例の低周波数の特性曲線bにおける共振周波数f1へずらせたものである。この場合は、ピークP3が同P2より若干高くなるものの、特性曲線aと同程度のブロード化を実現できる。
また、二点差線で示す曲線dは、可動体20が主液室側ストッパ31a又は副液室側ストッパ31bによって移動停止され、貫通穴25を作動液が流線A2となって流動するときの液柱共振であり、より低周波数の共振周波数f3でかつより低いピークP4で共振する。しかしこの共振も共振のブロード化に貢献できる。
そのうえ、中間部にも設けることができる。すなわち、可動体20を配置する位置や数は自由に設定できる。
可動体20をはオリフィス通路8内へ複数個配置すれば、より大きな流通抵抗を生じさせてより広い共振のブロード化を実現できる。
Claims (3)
- 弾性体のインシュレータを液室を構成する壁の一部とし、この液室内を仕切部材で主液室と副液室に区画するとともに、仕切部材に設けたオリフィス通路により主液室と副液室を連通した液封防振装置において、
主液室側又は副液室側の少なくともいずれか近傍となるオリフィス通路(8)内に可動体(20)を配置し、抜け止め手段(31a・31b)により所定範囲内で作動液とともに移動自在にするとともに、
可動体(20)の外表面に複数の凹凸(22、23)を形成し、かつ流動方向へ作動液が通過する貫通穴(25)を形成するとともに、
前記凹凸(22、23)は、可動体(20)の長さ方向において不連続に適当間隔をもって複数形成されることを特徴とする液封防振装置。 - 前記可動体(20)は比重が1.1〜1.4であることを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
- 前記可動体(20)はオリフィス通路(8)内へ複数個配置されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載した液封防振装置。
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