JP2011241928A - 液封防振装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】仕切部材に設けたオリフィス通路を、環状溝17で構成し、環状溝17の対向する外周壁16aと内周壁16bに、それぞれ略三角形状をなし頂点21を相手側へ突出する複数の流線変更突起20を交互に配置する。このようにすると、流線A・Bは各流線変更突起20間をジグザグに屈曲し、流動する作動液全体に及ぶ大きな乱流を発生し、大きな流通抵抗を生じるので、液柱共振の共振周波数が変化し、ブロード化する。
【選択図】図5
Description
また、流通抵抗の増大は単純に流路をネジ状の凹凸にしたことによるものであり、乱流化を利用するものでもない。
すなわち、凹凸をなすネジ状の溝はらせん状をなして連続しているから、オリフィス通路の内壁に沿う作動液は、この連続する溝に沿って回転しながら流れることになり、一種の層流に近い整然とした流れになる。また、オリフィス通路の中心軸線近傍は、このような回転もなく、層流として流れる。したがって、オリフィス通路を流れる作動液はあまり乱流を形成しない。
一方、本願出願人は、オリフィス通路中に流動液体全体に及ぶ積極的な乱流を形成することにより、著しく大きな乱流を形成し、これにより流通抵抗を著大にすることを見出した。
そこで、既存のオリフィス通路に対して、この乱流を簡単かつ確実に形成させる構造を採用することにより共振特性を変化させて共振のブロード化を実現させることを目的とする。
前記オリフィス通路(8)内の対向する内壁面に、略三角形状をなす流線変更突起(20)を一体に突出形成するとともに、
対向する流線変更突起は複数設けられ、オリフィス通路(8)の長さ方向へ互い違いに配置されていることを特徴とする。
長辺(22)を主液室(6)側へ向け、短辺(23)を副液室(7)側へ向けて配置したことを特徴とする。
長辺(22)を副液室(7)側へ向け、短辺(23)を主液室(6)側へ向けて配置したことを特徴とする。
また、エネルギーの大きな正振動時の流動に対して相対的に抵抗を少なくし、エネルギーの低下する負振動の流動に対しては相対的に抵抗を大きくすることで、正負の振動による流動における流動抵抗を均一化させることができる。
図1は本願のオリフィス通路構造が適用される防振マウントの一般的構造を概略的に示す模式断面図である。
図3に示すように、仕切部材5は上枠部材10と、弾性仕切部材11と、下枠部材12とを重ねて一体化した構造をなす。
図2において、仕切部材5は円形をなし、金属又は樹脂製の円板状をなすふた部材である上枠部材10の中央部に中央開口13が設けられ、ここで主液室6と連通する。外周部にオリフィス通路の主液室側開口14が設けられて主液室6と連通している。
外側環状壁16に設けられて環状溝17の内外壁をなす外周壁16aと内周壁16bは、環状溝17を挟んで同心円状をなして内外に対向配置されている。
各流線変更突起20はそれぞれ同形であり、略三角形状をなし、対向する外周壁16aの内周面及び内周壁16bの外周面体においてそれぞれ周方向へ複数個ずつ略等間隔に配置されるが、互いの頂点21が周方向へずれるように交互に配置されている。
頂角θは任意であり、鋭角、直角、鈍角等適宜に設定できる。この例では、θが鋭角であるため長辺22が最長となり、辺の長さは、長辺22>対辺24>短辺23となる。但し、対辺24と長辺22の長短関係はあまり重要ではなく、環状溝17中に突出する頂点21を挟む2辺である長辺22と短辺23の各長さが、長辺22≧短辺23の関係をなすことが重要である。
図5において、主液室6から作動液が主液室側開口14を通して一端17aへ入ると、環状溝17内をその円弧に沿って他端17bへ流れ、副液室側開口18から副液室7へ流出する。
主液室6から副液室7へ作動液を送り出す入力振動を正振動とすれば、その反動として反転した負振動では、逆のコースで、副液室7→副液室側開口18→他端17b→一端17a→主液室側開口14→主液室6と流れる。
図7は、第2実施形態に係る前実施形態の図5と同様の図である(以下の各実施形態の図も同様のものである)。
この例では、同じ流線変更突起20をその数を少なくして配置してある。このようにすると、隣り合う流線変更突起20の間隔が増大するので、流通抵抗が少なくなる。したがって、作動液の流量が少ないものや、流動エネルギーの小さな形式の防振マウントに適用して有利になる
したがって、負振動時における流通抵抗を小さくしてエネルギー損失を抑えたいような、本来の流動エネルギーが小さい形式のものに適したものになる。
このようにすると、負振動の流通抵抗を最も小さくして、エネルギー損失を最小にできるので、最も流動エネルギーの小さな形式の防振マウントに適したものとなる。
Claims (5)
- 弾性体のインシュレータを液室を構成する壁の一部とし、この液室内を仕切部材で主液室と副液室に区画するとともに、仕切部材に設けたオリフィス通路により主液室と副液室を連通した液封防振装置において、
前記オリフィス通路(8)内の対向する内壁面に、略三角形状をなす流線変更突起(20)を一体に突出形成するとともに、
対向する流線変更突起は複数設けられ、オリフィス通路(8)の長さ方向へ互い違いに配置されていることを特徴とする液封防振装置。 - 前記流線変更突起は、相対的に緩斜面をなす長辺と、急斜面をなす短辺を備え、
長辺(22)を主液室(6)側へ向け、短辺(23)を副液室(7)側へ向けて配置したことを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。 - 前記流線変更突起は、相対的に緩斜面をなす長辺と、急斜面をなす短辺を備え、
長辺(22)を副液室(7)側へ向け、短辺(23)を主液室(6)側へ向けて配置したことを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。 - 前記流線変更突起(20)の少なくとも一つをオリフィス通路(8)の主液室側開口(14)近傍に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載した液封防振装置。
- 前記流線変更突起(20)のうち、他の一つをオリフィス通路(8)の副液室側開口(18)近傍に配置したことを特徴とする請求項4に記載した液封防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010115678A JP2011241928A (ja) | 2010-05-19 | 2010-05-19 | 液封防振装置 |
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- 2010-05-19 JP JP2010115678A patent/JP2011241928A/ja active Pending
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