JP5554446B1 - 光伝送システムおよびセンター装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のクロージャ(合波・分岐部4−1〜4−4)の一部は、センター装置1から送信された光信号を折り返し、第1および第2光ケーブル(光ケーブル3a,3b)にそれぞれ収容される光ファイバ(光ファイバ3−1c,3−1d)に入射する折り返し手段(光カプラ42)を有し、センター装置は、複数のクロージャに対して光信号を伝送する経路を、第1および第2光ケーブルから選択する複数の光スイッチ(光SW1d−1)と、折り返し光を検出する検出手段(監視部101,102)と、折り返し光の状態に基づいて、第1および第2光ケーブルの状態を判定する判定手段(制御部1e)とを有し、判定手段は判定結果に基づき複数の光スイッチの少なくとも一部を制御し、光信号を伝送する経路を切り換える。
【選択図】図1
Description
このような構成によれば、折り返し光用光ファイバの使用本数を減らすとともに、1対N型の光伝送路を冗長化することにより生じるロスバジェットの低下を選択的に抑制することが可能になる。
このような構成によれば、監視光を用いることで、折り返し手段が前記合波手段の前段に設けられている場合であっても、第1および第2光ケーブルの双方の状態を監視することができる。
このような構成によれば、監視光を用いることで、前記折り返し手段が前記合波手段の前段に設けられている場合であっても、第1および第2光ケーブルの双方の状態を監視することができるとともに、2×2型光スイッチにより、光カプラ等を用いることなく、監視光を導入することができるため、監視光導入によるロスバジェットの低下を抑制することができる。
このような構成によれば、監視光を用いることで、前記折り返し手段が前記合波手段の前段に設けられている場合であっても、第1および第2光ケーブルの双方の状態を監視することができる。
このような構成によれば、1対N型の光伝送路を冗長化することにより必要となる合波手段における光信号の損失を低減することができる。
このような構成によれば、折り返し光用光ファイバの使用本数を減らすとともに、1対N型の光伝送路を冗長化することにより生じるロスバジェットの低下を選択的に抑制することが可能になる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光伝送システムの構成例を示す図である。この図に示すように、光伝送システムは、センター装置1、光ファイバ3−1〜3−4、合波・分岐部4−1〜4−4、および、光端末装置群5−1〜5−4を有している。センター装置1は、伝送路始端である放送事業者の局舎等に配置される。合波・分岐部4−1〜4−4は、例えば、1つまたは複数のクロージャに収容される。光端末装置群5−1〜5−4を構成する光端末装置は、加入者宅等に配置される。
つぎに、以上の第1実施形態の動作について説明する。センター装置1の光送信機1aは、放送信号を光信号に変換して出力する。光増幅器1bは光送信機1aから供給される光信号を増幅して光カプラ1c−1〜1c−nに出力する。光カプラ1c−1は、入射された光信号を分波して光SW1d−1〜1d−4に出力する。光SWd−1〜1d−4は、制御部1eの制御に応じて光ケーブル3aおよび光ケーブル3bの一方を選択し、光カプラ1c−1から供給される光信号を出力する。例えば、光ケーブル3aが現用系として設定されている場合、制御部1eは光ケーブル3aを選択するので、光SW1d−1〜1d−4は、光ケーブル3aを選択し、入力された光信号を、光ケーブル3aを構成する光ファイバ3−1a〜3−4aに出力する。なお、光カプラ1c−2〜1c−nにも図示しない光SWが接続されており、光ケーブル3a、3bを使用している場合は、制御部1eが光ケーブル3aを選択した場合には、光カプラ1c−2〜1c−nに接続される光SWから出力される光信号は、光ケーブル3aを構成する光ファイバ(不図示)に入力される。
つぎに、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、全体の構成は図1に示す第1実施形態と同様であるが、合波・分岐部4−1の構成が異なっている。図4は、合波・分岐部4−1の構成例を示す図である。なお、図4において図3と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図4では、図3と比較すると、光カプラ41,42が光カプラ43〜45に置換されている。それ以外の構成は図3の場合と同様である。光カプラ43は、光ファイバ3−1aから入射された光信号を分波して光カプラ45と光ファイバ3−1cに入射する。光カプラ44は、光ファイバ3−1bから入射された光信号を分波して光カプラ45と光ファイバ3−1dに入射する。光カプラ45は、光カプラ43および光カプラ44から入射された光信号を合波するとともに、分波して後段の光端末装置群5−1を構成する各光端末装置に供給する。
つぎに、第2実施形態の動作について説明する。第2実施形態では、例えば、光ケーブル3aが現用系として選択されている場合、光SW1d−1は、光信号を現用系の光ファイバ3−1aに入射する。光ファイバ3−1aを伝送した光信号は、光カプラ43によって分波され光カプラ45に入射されるとともに、折り返されて折り返し光として光ファイバ3−1cに入射される。光ファイバ3−1cを伝送した折り返し光は、監視部101に入射される。監視部101は、光ファイバ3−1cを伝送された折り返し光を電気信号に変換して制御部1eに供給する。制御部1eは、監視部101から供給された電気信号に基づいて、光ケーブル3aが正常であるか否かを判定し、正常であると判定した場合は、光ケーブル3aの選択を継続する。また、正常でないと判定した場合は、制御部1eは、光SW1d−1〜1d−4の選択を光ケーブル3b側に切り換える。この結果、光カプラ1c−1から出力された光信号は、光ケーブル3bを構成する光ファイバ3−1b〜3−4bを介して合波・分岐部4−1〜4−4に伝送されることになる。
つぎに、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、全体の構成は図1に示す第1実施形態と同様であるが、センター装置1および合波・分岐部4−1の構成が異なっている。図5は、センター装置1および合波・分岐部4−1の構成例を示す図である。なお、図5において図4と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図5では、図4と比較すると、光SW1d−1が2×2型光SW103に置換されている。これ以外の構成は、図4の場合と同様である。ここで、2×2型光SW103は、光カプラ1c−1から供給される光信号(主信号)と、図示しない発光部から供給される監視光を、光ファイバ3−1aまたは光ファイバ3−1bに導入する。
つぎに、第3実施形態の動作について説明する。例えば、運用時において、光ケーブル3aが現用系として選択されている場合には、制御部1eは、2×2型光SW103を制御し、光ファイバ3−1aに光信号を出力する。この結果、光信号は、光ファイバ3−1aを介して光カプラ43に供給される。光カプラ43は、光信号を分波して光カプラ45と光ファイバ3−1cに入射する。光カプラ45は、光信号を分波して光端末装置群5−1を構成する各光端末装置に入射する。光ファイバ3−1cを伝送された光信号は監視部101によって電気信号に変換され制御部1eに供給される。制御部1eは、監視部101からの電気信号に基づいて光ケーブル3aが正常であるか否かを判定する。なお、運用中において光ケーブル3bが現用系として選択されている場合には、制御部1eは、2×2型光SW103を制御し、光信号を光ファイバ3−1bに出力する。この結果、光ファイバ3−1bを伝送された光信号は、光カプラ44によって分波され、光カプラ45と光ファイバ3−1dに入射される。光カプラ45に入射された光信号は光端末装置群5−1を構成する各光端末装置に入射される。光ファイバ3−1dに入射された折り返し光は、監視部102において電気信号に変換されて制御部1eに供給される。制御部1eは、監視部102から供給される電気信号に基づいて光ケーブル3bが正常であるか否かを判定することができる。
つぎに、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、全体の構成は図1に示す第1実施形態と同様であるが、センター装置1および合波・分岐部4−1の構成が異なっている。図6は、センター装置1および合波・分岐部4−1の構成例を示す図である。なお、図6において図4と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図6では、図4と比較すると、光ファイバ3−1aと光SW1d−1の間に光カプラ105が挿入され、光ファイバ3−1bと光SW1d−1の間に光カプラ106が挿入されている。ここで、光カプラ105は、光SW1d−1から出力される光信号と、図示しない発光部から出力される監視光を合波して光ファイバ3−1aに入射する。光カプラ106は、光SW1d−1から出力される光信号と、図示しない発光部から出力される監視光を合波して光ファイバ3−1bに入射する。これ以外の構成は、図4の場合と同様である。
つぎに、第4実施形態の動作について説明する。なお、第4実施形態の動作は、運用時においては、図4に示す第2実施形態の場合と同様である。第4実施形態では、合波・分岐部において合波する前に折り返し光を生成しているため、光ケーブル3aが選択されている時には、光ファイバ3−1dを通って監視部102へ光が到達しなくなり、光ケーブル3bが選択されている時には、光ファイバ3−1cを通って監視部101へ光が到達しなくなるため、そのままでは選択されていない経路が正常かどうか予め把握することができない。これを解決する方法として、光ケーブル3bが選択されている時には、光カプラ105に監視光を入射する。光カプラ105に入射された監視光は、光ファイバ3−1aを伝送されて光カプラ43に入射される。光カプラ43は、監視光を折り返して光ファイバ3−1cに折り返し光として入射する。光ファイバ3−1cを伝送された折り返し光は監視部101に入射され、電気信号に変換されて制御部1eに供給される。一方、光ケーブル3aが選択されている時には、光カプラ106に監視光を入射する。光カプラ106に入射された監視光は、光ファイバ3−1bを伝送されて光カプラ44に入射される。光カプラ44は、監視光を折り返して光ファイバ3−1dに折り返し光として入射する。光ファイバ3−1dを伝送された折り返し光は監視部102に入射され、電気信号に変換されて制御部1eに供給される。制御部1eは、監視部101および監視部102から供給される電気信号に基づいて光ケーブル3aおよび光ケーブル3bが正常であるか否かを判定することができる。
つぎに、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態では、全体の構成は図1に示す第1実施形態と同様であるが、合波・分岐部4−1の構成が異なっている。図7は、センター装置1および合波・分岐部4−1の構成例を示す図である。なお、図7において図3と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図7では、図3と比較すると、光カプラ41,42が2×N型光スプリッタ46に置換されている。それ以外の構成は、図3の場合と同様である。2×N型光スプリッタ46は、光ファイバ3−1a,3−1bを伝送される光信号を合波するとともに、N分波して光端末装置群5−1を構成する各光端末装置および光ファイバ3−1c,3−1dに出力する。
つぎに、第5実施形態の動作について説明する。第5実施形態では、例えば、光ケーブル3aが現用系である場合、制御部1eは、光SW1d−1を制御して光ファイバ3−1aを選択する。この結果、光信号は光ファイバ3−1aを経由して合波・分岐部4−1に達する。合波・分岐部4−1の2×N型光スプリッタ46は、光ファイバ3−1aから入射された光信号をN分波して光端末装置群5−1を構成する各光端末装置に入射するとともに、折り返して光ファイバ3−1cおよび光ファイバ3−1dに折り返し光として入射する。監視部101は、光ファイバ3−1cを伝送された折り返し光を電気信号に変換して制御部1eに供給する。監視部102は、光ファイバ3−1dを伝送された折り返し光を電気信号に変換して制御部1eに供給する。制御部1eは、監視部101および監視部102から供給される電気信号を参照し、光ケーブル3aが正常か否かを判定することができる。なお、光ケーブル3bが現用系である場合には、光SW1d−1から供給された光信号は光ファイバ3−1bを介して2×N型光スプリッタ46に供給され、前述の場合と同様の動作によって光ファイバ3−1bが正常であるか否かが判定される。
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、監視部101,102、光ファイバ3−1c,3−1d、および、折り返し用の光カプラ(または光スプリッタ)は、1つの系統のみに設けるようにしたが、複数の系統に設けるようにしてもよい。このような構成によれば、複数の系統によって障害等をより確実に検出することができる。
1d−1〜1d−4 光SW(光スイッチ)
1e 制御部(判定手段)
3a 光ケーブル(第1光ケーブル)
3b 光ケーブル(第2光ケーブル)
3−1a〜3−4a 光ファイバ(第1光ファイバ群)
3−1b〜3−4b 光ファイバ(第2光ファイバ群)
3−1c,3−1d 光ファイバ(折り返し光用光ファイバ)
4−1〜4−4 合波・分岐部
5−1〜5−4 光端末群
41,45 光カプラ(合波手段)
42,43,44 光カプラ(折り返し手段)
46 2×N型光カプラ(合波手段、折り返し手段)
101,102 監視部(検出手段)
103 2×2型光SW
105,106 光カプラ(導入手段)
Claims (7)
- センター装置および複数のクロージャと、前記センター装置から前記複数のクロージャのそれぞれへ光信号を伝送する第1光ファイバ群の全区間または一部を収容する第1光ケーブルと、前記第1光ケーブルとは別に、前記センター装置から前記複数のクロージャのそれぞれへ光信号を伝送する第2光ファイバ群の全区間または一部を収容する第2光ケーブルと、前記複数のクロージャのそれぞれに配置され、前記第1光ファイバおよび第2光ファイバを伝送される前記光信号を合波する合波手段と、を有する光伝送システムにおいて、
前記複数のクロージャの一部は、前記センター装置から前記第1光ケーブルを介して伝送された前記光信号の一部を折り返した第1の折り返し光を、前記第1光ケーブルに収容される光ファイバに入射する第1の折り返し手段を有し、
前記センター装置は、
前記複数のクロージャに対して前記光信号を伝送する経路を、前記第1および第2光ケーブルから選択する複数の光スイッチと、
前記第1の折り返し光を検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段によって検出された前記第1の折り返し光の状態に基づいて、前記第1光ケーブルの状態を判定する判定手段と、を有し、
前記第1の折り返し手段は、前記合波手段の前段に設けられており、
前記判定手段は、前記第1の折り返し光の状態に基づく判定結果に応じて、前記複数の光スイッチの少なくとも一部を制御し、前記光信号を伝送する経路を切り換えることを特徴とする光伝送システム。 - 前記複数のクロージャの一部は、前記センター装置から前記第2光ケーブルを介して伝送された前記光信号の一部を折り返した第2の折り返し光を、前記第2光ケーブルに収容される光ファイバに入射する第2の折り返し手段を更に有し、
前記センター装置は、前記第2の折り返し光を検出する第2の検出手段を更に有し、
前記第2の折り返し手段は、前記合波手段の前段に設けられており、
前記判定手段は、前記第2の折り返し光の状態に基づく判定結果に応じて、前記複数の光スイッチの少なくとも一部を制御し、前記光信号を伝送する経路を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。 - 前記光スイッチは、選択していない側の前記光ケーブルが有する前記光ファイバに対して、監視光を導入することを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送システム。
- 前記光スイッチは、2×2型光スイッチであり、前記2×2型光スイッチの一端子に前記監視光を導入することを特徴とする請求項3に記載の光伝送システム。
- 前記光ファイバに対して、前記監視光を導入する導入手段を前記光スイッチの後段に有することを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送システム。
- 前記クロージャの後段には複数の光端末装置が接続され、
前記合波手段は、2×N(N≧2)型光スプリッタであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光伝送システム。 - センター装置および複数のクロージャと、前記センター装置から前記複数のクロージャのそれぞれへ光信号を伝送する第1光ファイバ群を有する第1光ケーブルと、前記第1光ケーブルとは別に、前記センター装置から前記複数のクロージャのそれぞれへ光信号を伝送する第2光ファイバ群を有する第2光ケーブルと、前記複数のクロージャのそれぞれに配置され、前記第1光ファイバおよび第2光ファイバを伝送される前記光信号を合波する合波手段と、前記複数のクロージャの一部に配置され、前記センター装置から前記第1光ケーブルを介して伝送された前記光信号を折り返し、前記第1光ケーブルに収容される光ファイバに入射する第1の折り返し手段と、
前記センター装置から前記第2光ケーブルを介して伝送された前記光信号を折り返し、前記第2光ケーブルに収容される光ファイバに入射する第2の折り返し手段と、を有する光伝送システムの前記センター装置において、
前記複数のクロージャに対して前記光信号を伝送する経路を、前記第1および第2光ケーブルから選択する複数の光スイッチと、
前記折り返し光を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記折り返し光の状態に基づいて、前記第1および第2光ケーブルの状態を判定する判定手段と、を有し、
前記第1および前記第2の折り返し手段は、前記合波手段の前段に設けられており、
前記検出手段は、前記光スイッチとは独立した構成とされ、前記判定手段は、前記折り返し光の状態に基づく判定結果に応じて、前記複数の光スイッチの少なくとも一部を制御し、前記光信号を伝送する経路を切り換えることを特徴とするセンター装置。
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