JP5553711B2 - 筆記具及びペン先部材 - Google Patents

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Description

本発明は、ラインマーカーやフェルトペン等のペン先チップを有する筆記具に関するものである。特に本発明は、大径のペン先チップを有する筆記具の構成として好適である。また、本発明は、筆記具のペン先部材に関するものである。
周知の筆記具にフェルトペンがある。フェルトペンは、フェルト状の素材で作られたペン先を備えた筆記具の総称である。ここで「フェルト」は、本来、羊毛等の獣毛を原料とし、湿気、熱及び圧力をかけて収絨したものであるが、実際にフェルトペンに使用されるペン先の素材等の選択幅は、より広範囲であり、植物性繊維、合成繊維、無機繊維等を使用するものもある。
また、成形方法についても、熱や圧力をかけるだけでなく、バインダーを混合して繊維同士を結合させるものもある。
フェルトペンには、大きく分けて中綿式と称される構造のものと、フリーインキと称される構造のものがある。
中綿式のフェルトペンは、インキ保持部に綿が詰められており、当該綿にインキがしみ込んでいる。そして、中継芯と称される部材がインキ保持部の綿とペン先との間に配されている。中綿式のフェルトペンでは、インキ保持部のインキが、毛細管現象で中継芯を流れ、中継芯を経てペン先にインキが供給される。(例えば、特許文献1)
フリーインキ式のフェルトペンでは、インキ保持部に液体のインキが流動性を保持した状態で充填されており、弁等を介してペン先にインキが供給される。(例えば、特許文献2)
いずれの方式にしてもインキ保持部内のインキがフェルト状のペン先に供給され、フェルト状のペン先からインキが導出されて紙等に所望の絵や文字を描くことができる。
特開2004−114601号公報 特開2001−80276号公報
フェルトペンのペン先の太さには、大小さまざまなものがある。ここで、本発明者らは、線径が10mm程度という様な極めて太い線を描くフェルトペンの開発に着手した。
即ち、フェルト(広義のフェルト)を素材として、直径が10mm程度の円筒形であって、先端面が平坦なペン先を試作した。
そして、このペン先を使用してフリーインキ式のフェルトペンと中綿式のフェルトペンを試作した。
ところが、試作したフェルトペンを使用して紙に線を描くと、ペン先の滑りが悪く、書き味の悪いものであった。
即ち、試作したフェルトペンは、紙に対する接地面積が広い。また、フェルトペンの筆記面(ペン先の表面)は、繊維の端面が多数露出している。また、毛羽もある。そのため、ペン先の端面を紙に密接し、ペン先を移動させると、ペン先に突出する繊維の端面が毛羽立つため、紙に引っ掛かり、ペン先の円滑な滑りを阻害するものであった。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決するものであり、ペン先の滑りの良い筆記具を開発することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、インキが充填されたインキ保持部と、ペン先部材とを有し、インキ保持部内のインキをペン先部材から導出して塗布する筆記具において、ペン先部材は複数の繊維で作られたチップ本体と、網状体とを有し、チップ本体の塗布側の部位が網状体で覆われており、チップ本体の側面を保持する側面保持部材と、チップ本体の先端が露出する先端開口を有し、側面保持部材の外側に装着される外装部材とを有し、網状体は、ペン先本体の先端部分と接する当接部と、当接部の周囲たる周辺部を有し、周辺部の一部又は全部が側面保持部材と外装部材との間に挟まれていることを特徴とする筆記具である。
かかる構成によれば、本発明の筆記具では、紙等の被筆記体に接する面に網状体を有しているので、例え太いフェルトペンを用いても、チップ本体の端面が直接紙等の被筆記体に接触することを防止することができる。また、チップ本体の端面の毛羽が直接紙等の被筆記体に当たるのを防止することができる。即ち、ペン先のなめらかな滑りを実現できると共に、ペン先の紙等の被筆記体への引っかかりを低減することができる。即ち、手先の負担を減少させ、書き味がよくすることが可能である。なお、ここで言う網状体とは、インキが流通可能な多数の小孔を設けたシート状のものであればよく、孔の位置等は特に限定されるものではない。また、孔の形状は丸孔に特に限定されるものではない。
請求項2に記載の発明は、ペン先部材は繊維をフェルト状にまとめたものであることを特徴とする請求項1に記載の筆記具である。
かかる構成によれば、繊維をフェルト状にまとめているため、均一な線を引くことができる。
請求項3に記載の発明は、網状体は、合成樹脂製の糸を素材とする編み物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記具である。
かかる構成によれば、合成樹脂製の糸を素材としているため、より滑りやすくすることができる。即ち、よりペン先のなめらかな滑りを実現できると共に、ペン先が紙等の被筆記体に引っかかることを抑えることができるので、作業時の手先への負担をより軽減することができる。また、合成樹脂製の糸を素材としているため、安価である。即ち、低コスト高機能の商品を提供できる。
請求項に記載の発明は、チップ本体の側面を保持する側面保持部材と、チップ本体の先端が露出する先端開口を有し、側面保持部材の外側に装着される外装部材とを有し、網状体は、ペン先本体の先端部分と接する当接部と、当接部の周囲たる周辺部を有し、周辺部の一部又は全部が側面保持部材と外装部材との間に挟まれていることを特徴とする。
かかる構成によれば、網状体の周辺部の一部又は全部が側面保持部材と外装部材との間に挟まれているので、網状体を簡易な構造で固定でき、製造容易となる。
同一の課題を解決するためのもう一つの発明は、筆記具の先端に取り付けられてインキを導出するペン先部材において、複数の繊維で作られたチップ本体と、網状体とを有し、チップ本体の塗布側の部位が網状体で覆われており、チップ本体の側面を保持する側面保持部材と、チップ本体の先端が露出する先端開口を有し、側面保持部材の外側に装着される外装部材とを有し、網状体は、ペン先本体の先端部分と接する当接部と、当接部の周囲たる周辺部を有し、周辺部の一部又は全部が側面保持部材と外装部材との間に挟まれていることを特徴としている(請求項
本発明に係る構成を用いれば、チップ本体の端面が紙等の被筆記体に接触することを防止することができる。即ち、ペン先のなめらかな滑りを実現できると共に、ペン先が紙に引っかかることを抑えることができる。即ち、手先の負担を減少させ、書き味をよくすることが可能である。
本発明の第1の実施形態における筆記具の正面図である。 図1における筆記具の分解斜視図である。 図1における筆記具の断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるペン先部材の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態における先栓の断面図である。 図4におけるペン先部材の断面図である。 図4におけるペン先部材の拡大図である。 本発明の第1の実施形態における筆記具の動作図である。 本発明の第1の実施形態における筆記具と紙が接触した際の説明図である。 本発明の第2の実施形態における筆記具の分解斜視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る筆記具及びペン先部材について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下特に記載のない限り、図面上方向を上とし、図面下方向を下とする。
本発明の第1の実施形態における筆記具1は、図1、図2、図3に示されており、具体的にはフェルトペンである。そして、筆記具1は、図1、図2のように、キャップ2と本体3(インキ保持部)と本発明の特徴たるペン先部材5とで構成されている。筆記具1の構成部材はそれぞれ中心軸が同一中心軸上に配されている。
キャップ2は、図3のように、一方が開口する筒状であり、開口端にフランジ部26を有している。キャップ2は、開口側からペン先部材5の先栓6の一部に着脱可能に嵌合させることができる部材である。キャップ2を先栓6に接続すると、先栓6とキャップ2との間の空間が密閉され、ペン先部材5のチップ本体7からインキが乾くことを防止する。
本体3(インキ保持部)は、プロピレン樹脂等の硬質合成樹脂やアルミニウム等の金属によって成形されたものであり、一端が開口する瓶状の物体である。また、本体3の内部には、インキを満たすことができる。本体3の上端部付近には、ネジ状の係合部8を有している。
以下、本発明の特徴たるペン先部材5について詳細に説明する。
図4に示すように、ペン先部材5は、先栓6(側面保持部材)とチップ本体7と網状体10と止めリング11(外装部材)とによって構成されている。ペン先部材5の構成部材はそれぞれの中心軸が同一中心軸上に配されている。
先栓6(側面保持部材)はプロピレン樹脂等の硬質合成樹脂やアルミニウム等の金属によって成形されたものである。以下、先栓6の形状について詳細に説明する。
まず、先栓6の外観から説明する。先栓6は、径の異なる2つのパイプ状の部位が段差を有して連結したような形状であり、大きく分けて径の小さい側面保持部12と径の大きい本体固定部14から形成されている。
側面保持部12は、図4に示されるように、外径の小さい小筒部15と外径の大きい中筒部16とが長手方向の中心近傍で連続しており、中筒部16には、中筒部16から外側へ向かって周方向に突出する環状突出部17が形成されている。この環状突出部17はリング状の突起であり、周方向に細長く延びている。また側面保持部12の内径は中筒部16、小筒部15で同一であり、詳しくは5.75〜17.25mm程度であり、側面保持部12の内径としてより好ましくは9.2〜13.8mm程度である。また、側面保持部12の小筒部15と中筒部16とでは厚さの異なる筒状となっている。
本体固定部14は、略有底円筒状であって片側端部(図4における上側端部)には、円筒内部を塞ぐように位置する天面部27を形成されており、他方端部(図4における下側端部)は開放された状態となっている。加えて天面部27には、天面部27から外側に向かって略垂直に突出する略円柱状の段部28が形成されている。ここで、本体固定部14の中心軸と段部28の中心軸とは同一となっている。加えて、段部28の断面の径は本体固定部14の本体部分の断面の径より小さくなっている。そのため本体固定部14は、詳細には、2つの円柱状の部位が段を有して連続したような形状となっている。
ここで上記した側面保持部12は、本体固定部14の段部28と連続している。この時、側面保持部12の中心軸と段部28の中心軸とは同一であり、側面保持部12の断面の径は段部28の断面の径より小さくなっている。即ち、本体固定部14の段部28と側面保持部12とは段を有して連続しており、側面保持部12は段部28から外側に向かって垂直な方向に突出している。そして、本体固定部14の突出方向先端部分はテーパ状に面取りされている。
次に、先栓6の内観について説明する。図5に示すように、先栓6は上から順に側面保持部12と本体固定部14と固定部13が連続しており、固定部13は本体固定部14の略軸中央付近から側面保持部12と対向方向に筒状に張り出している。側面保持部12の小筒部15と中筒部16は面一となっており、側面保持部12の内径は5.75〜17.25mm程度であり、好ましくは9.2〜13.8mm程度である。本体固定部14には、固定部13の内側にあり、本体固定部14の一部を上下方向に貫通する円形状のインキ流通孔18が軸中央に設けられている。インキ流通孔18は円形状である。インキ流通孔18は側面保持部12の開口よりも小さく、固定部13よりも小さい。インキ流通孔18の直径は1.5〜4.5mm程度であり、好ましくは2.4〜3.6mm程度である。本体固定部14の内部側面にはネジ状の係合溝23が設けられており、係合溝23に本体3の係合部8が一致するように周方向に回転させることで着脱可能に係合させることができる。
図4のように、チップ本体7は円柱状であり、直径は先栓6の側面保持部12の内径とほぼ等しい。チップ本体7はPET製の合成繊維をフェルト状にまとめて作製されており、インキを適度に透過することができる。
網状体10はナイロン、PET等の合成樹脂製の糸で編み込まれた網であり、摩擦抵抗が小さなものである。網状体10の規格は30メッシュから100メッシュであり、好ましくは50メッシュから80メッシュである。網状体10は結節網や無結節網や綟子網や織網などが使用できるが、特に無結節網が好ましい。なお、網状体10は折曲自在である。
網状体10は、露出面の全面を覆いかつ側面保持部12の一部又は全面まで覆うことができる大きさである。具体的には網状体10の大きさは、直径10mmのチップ本体7に対して、直径15mm〜25mmであり、直径17〜19mm程度が望ましい。また、網状体10は折曲して固定するのが好ましい。
図6のように、網状体10はチップ本体7の先端部分と当接する部分である当接部21と、当接部21の周囲に位置する部分である周辺部22とを有する。
止めリング11はプロピレン樹脂などの硬質合成樹脂や金属によって成形されたものであり、内径は上下の両端が開口する略筒状である。下端から上端に向かって徐々に外径が小さくなっている。さらに、止めリング11の一端部は、内側に向かって突出している突起部24を有しており、他端部付近にも内側に向かって突出して内周を一周する凸部25を有している。
また、止めリング11の内径は側面保持部12の外径に対応している。止めリング11は、止めリング11の内側面下側から先栓6の側面保持部12に着脱可能に嵌合させることができる部材である。
本実施形態の筆記具及びペン先部材における組み立て構造について説明する。
筆記具1は、図1に示される本体3に所定のインキが充填されている。インキ量は本体3の容量の20パーセントから80パーセント程度充填されているのが好ましい。
図6のように、チップ本体7は先栓6の側面保持部12の内側に挿入されている。網状体10はその上からチップ本体7の露出面の全面を覆うようにかぶされており、側面保持部12の側面に沿って折曲した状態となっている。さらに、止めリング11は網状体10の上にかぶされている。止めリング11は先栓6の側面保持部12の外側に嵌合されている。図2のように、キャップ2はペン先部材5に装着されており、ペン先部材5の先栓6は本体3に係合されている。なお、先栓6の本体固定部14の段部28の断面の径はキャップ2の下端部に形成された開口の径と略同一であり、段部28にキャップ2の開口を嵌め込むことにより、キャップ2を先栓6に対して着脱可能に取り付け可能となっている。
具体的には、図6のように、先栓6の側面保持部12内側には、チップ本体7が本体固定部14に当たっている。このとき、チップ本体7の軸方向の長さは、側面保持部12の上端から露出長さLだけ長さ方向(上方向)に露出している。なお、露出長さLの具体的な数値としては約0.5mm〜2.5mm程度であり、好ましくは0.8〜1.8mm程度である。チップ本体7の長さに対するチップ本体7の露出部分の割合は5パーセント〜15パーセント程度である。即ち、チップ本体7の長さに対するチップ本体7の露出部分の割合が小さいので、使用時のチップ本体7に対する網状体10のずれが小さい。
また、網状体10はチップ本体7の露出部全面を覆うようにかぶされている。さらに、止めリング11は網状体10の上からかぶされており、先栓6の側面保持部12の環状突出部17は止めリング11の一部と嵌合している。網状体10の周辺部22は側面保持部12と止めリング11とに挟まれている。なお、網状体10の周辺部22は、側面保持部12の先端と止めリング11の突起部24によって固定されており、網状体10の当接部21がチップ本体7に対して相対的に移動することが防止されている。また、図7のように先栓6の環状突出部17が、止めリング11の凸部25に引っかかり、止めリング11の内径は側面保持部12の外径に対応しているため、通常の書記動作で止めリング11が外れるのを防いでいる。
図3のように、ペン先部材5の本体固定部14の係合溝23は本体3の係合部8と係合している。そして、筆記具1のキャップ2の下端は先栓6の本体固定部14の段部28と係合し装着されている。そのため、ペン先部材5に上下方向の力が加わっても、ペン先部材5が本体3から外れることを防ぐことができる。
筆記具1の作用について図面を用いて具体的に説明する。
筆記具1を使用する場合には、通常の筆記具と同様に、図8のように、キャップ2を取り外して、塗布対象にペン先部材5を押しつけて塗布することができる。具体的にはインキは、インキ流通孔18を通って、チップ本体7に移動し、インキが塗布される。筆記具1はペン先部材5の端面を紙等の被筆記体に対してほぼ垂直に立てて使用することが望ましい。
筆記具1は、図9のように、チップ本体7の表面に網状体10がかぶさっているので、チップ本体7ではなく網状体10が紙等の被筆記体に接触するため、ペン先に突出する繊維の端面は紙等の被筆記体に接触することがない。また、本実施形態では摩擦抵抗が小さな網状体10を用いているため、ペン先のなめらかな滑りを実現でき、かつ、ペン先が紙に引っかかることを抑えることができるので、書き味がよい。
また、筆記具1を使用しないときには、図1のように、キャップ2を取り付けて、インキなどの塗布液の乾燥を防止する。
さらに、筆記具1を使用して充填されていた塗布液が無くなる等の理由により、インキを充填する場合には、先栓6を周方向に回転させることによって、簡単に本体3からペン先部材5を取り外すことができ、インキを充填することができる。
上記した実施形態では、フリーインキ式のフェルトペンを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、中綿式のフェルトペンに用いてもよい。
具体的には、第2実施形態として説明する。なお、第1実施形態と同様のものは同じ付番を付して説明を省略する。
本発明の第2の実施形態における筆記具30は、図10のように、キャップ2と本体3とインキ吸蔵体19と中継芯20と本発明の特徴たるペン先部材5で構成されている。筆記具30の構成部材はそれぞれの中心軸が同一中心軸上に配されている。
中継芯20は繊維束であり、上下方向に一様に配向している。本実施形態では中継芯20は円柱状であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、下端が単数あるいは複数に分岐されていてもよい。
第2実施形態のインキ流通孔18の直径は第1実施形態のインキ流通孔18の直径より大きい。具体的には、中継芯20が嵌まる大きさである。
本体3には、従来通り、あらかじめ所定のインキを充填させたインキ吸蔵体19が収納されている。
キャップ2は本体固定部14に装着されている。中継芯20は先栓6の固定部13の内側に挿入されている。
筆記具30を使用する場合には、通常の筆記具と同様に、キャップ2を取り外して、塗布対象にペン先部材5を押しつけて塗布することができる。具体的には、インキはインキ吸蔵体19から中継芯20を通ってチップ本体7に移動する。
上記した第1実施形態では、先栓6の内側に位置する固定部13を設置しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、先栓6から固定部13を取り除いた構成であっても良い。
上記した実施形態では、本体3の係合部8は、突起状であり、本体固定部14は係合溝23を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、本体3と本体固定部14とが係合できればよい。例えば、本体3と本体固定部14の凹凸が逆転していても良い。即ち、本体3の係合部8を溝状にし、本体固定部14の係合溝23を突起状にしてもよい。
上記した実施形態では、チップ本体7の形状は、円形状であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、形状は限定されない。例えば、四角柱や五角柱などの形状でもよい。
上記した実施形態では、網状体10に合成樹脂製の網を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、網状体10に金属製の網を使用することもできる。また、網状体10の形状は円形でもよいし、四角形でもよい。
上記した実施形態では、網状体10は一律に同素材を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、部分的に異なる素材を用いてもよい。例えば、当接部21に合成樹脂製の網を用い、周辺部22に金属製の網を用いてもよい。
上記した実施形態では、中継芯20を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、中継芯20の代わりにチップ本体7を上下方向に長くして直接インキ吸蔵体19に接触させて用いてもよい。
上記した実施形態では、網状部10と側面保持部12を別個に設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、網状部10と側面保持部12をあらかじめ融着などで一体化させて用いてもよい。この場合、組立部品が少なく、よりスムーズに組み立てることができる。また、網状部10がずれる心配がなく、より強固に固定できる。
上記した実施形態では、網状部10にチップ本体7と側面保持部12の形状に合わせた加工は施していないが、本発明はこれに限定されるものではなく、網状部10にあらかじめチップ本体7と側面保持部12の形状に沿うように予備成形を行っていてもよい。
1 筆記具
3 本体(インキ保持部)
5 ペン先部材
6 先栓(側面保持部材)
7 チップ本体
10 網状体
11 止めリング(外装部材)
19 インキ吸蔵体
21 当接部
22 周辺部
30 筆記具

Claims (4)

  1. インキが充填されたインキ保持部と、ペン先部材とを有し、インキ保持部内のインキをペン先部材から導出して塗布する筆記具において、ペン先部材は複数の繊維で作られたチップ本体と、網状体とを有し、チップ本体の塗布側の部位が網状体で覆われており、
    チップ本体の側面を保持する側面保持部材と、チップ本体の先端が露出する先端開口を有し、側面保持部材の外側に装着される外装部材とを有し、網状体は、ペン先本体の先端部分と接する当接部と、当接部の周囲たる周辺部を有し、周辺部の一部又は全部が側面保持部材と外装部材との間に挟まれていることを特徴とする筆記具。
  2. ペン先部材は繊維をフェルト状にまとめたものであることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 網状体は、合成樹脂製の糸を素材とする編み物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記具。
  4. 筆記具の先端に取り付けられてインキを導出するペン先部材において、複数の繊維で作られたチップ本体と、網状体とを有し、チップ本体の塗布側の部位が網状体で覆われており、
    チップ本体の側面を保持する側面保持部材と、チップ本体の先端が露出する先端開口を有し、側面保持部材の外側に装着される外装部材とを有し、網状体は、ペン先本体の先端部分と接する当接部と、当接部の周囲たる周辺部を有し、周辺部の一部又は全部が側面保持部材と外装部材との間に挟まれていることを特徴とするペン先部材。
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