JP5552080B2 - 充電スタンド - Google Patents

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Description

本発明は、自動車専用道路のサービスエリアや商業施設の駐車場、あるいは集合住宅の駐車場などに設置される充電スタンドに関する。
近年、二酸化炭素の排出量や石油(ガソリンや軽油など)の消費量を削減することができて地球環境に優しい自動車として、内燃機関(ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなど)と電動機(モータ)を併用して走行するハイブリッド自動車や電動機のみで走行する電気自動車が注目を集めている。また、ハイブリッド自動車の形態として、現在は走行中に二次電池を充電するものが主流であるが、商用交流電源(AC100ボルト又は200ボルト)を用いて駐車中に二次電池を充電し、初めに電動機で走行するとともに二次電池の残容量が低下したら内燃機関で走行するものも近く市販される予定である。なお、後者の形態の自動車はプラグインハイブリッド自動車と呼ばれている。
ところで、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車(以下では、これら2種類の自動車を合わせて「電気自動車」と呼ぶ。)が普及するためには、二次電池を充電するためのインフラを整備する必要がある。具体的には、自動車専用道路のサービスエリアや商業施設の駐車場、あるいは集合住宅の駐車場などの公共の場(パブリック・スペース)に不特定多数の人が利用可能な電源(コンセント)を多数設置しなければならない。ここで、屋外にコンセントを設置するものとして、下部が地中に埋設されたポール内にコンセントを配設し、住戸内(屋内)の住宅用分電盤から分岐された給電線を前記コンセントに接続してなるコンセント装置(電源ポールとも呼ばれる。)が従来より提供されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されている電源ポールは、円筒状のポールの上部に扉付きのケーシングが取り付けられ、2つのコンセントがケーシング内に収納されて構成されており、ケーシングの扉を開いた状態でケーシング内のコンセントに電源プラグが差込接続されるものである。なお、この電源ポールにおいては、扉が開いた状態のケーシング内に雨水が降り込んだときにコンセントの差込口内に雨水が浸入することを防ぐため、差込口が水平面よりも鉛直下方に向くようにケーシング内でコンセントが傾けて配設されている。
特開平10−223339号公報
ところで、上述のようなコンセント装置(電源ポール)を電気自動車用のコンセント装置(充電スタンド)として構成する場合、特許文献1に記載されている電源ポールでは、コンセントが収められているケーシングの開口に対してコンセントの差込口が水平方向においてほぼ正対しているため、コンセントの差込口にプラグを抜き差しするための十分なスペースをケーシング内に確保しようとすると、ケーシングの寸法(特に前後方向の奥行き寸法)を大きくしなければならない。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、コンセントの差込口にプラグを抜き差しするための十分なスペースを確保しつつスタンド本体の大型化を抑制することができる充電スタンドを提供することにある。
本発明の充電スタンドは、電気自動車を充電するための電源ケーブルのプラグが挿抜自在に差込接続される複数のコンセントと、前記コンセントを内部に収納するスタンド本体とを備え、当該スタンド本体前面には前記コンセントの差込口を前面側に臨ませる開口窓が設けられ、前記コンセントは、前記差込口に対する前記プラグの挿抜方向が水平方向及び鉛直方向において前記開口窓と斜めに交差するように前記スタンド本体内に配設され、前記複数のコンセントは、前記スタンド本体の内部に上下方向に並べて配設されることを特徴とする。
この充電スタンドにおいて、前記スタンド本体に対して前記開口窓を塞ぐ閉位置と当該開口窓を開放する開位置との間で回動自在に設けられた扉を備え、当該扉の下端と前記開口窓の下端との間には前記コンセントに前記プラグが接続された前記電源ケーブルを前記スタンド本体の外に引き出すための引出口が設けられていることが好ましい。
この充電スタンドにおいて、前記スタンド本体内において、前記コンセントは前記開口窓に対して左右何れか一方のうちで前記差込口が向いている方と反対側に片寄って配設されることが好ましい。
この充電スタンドにおいて、前記スタンド本体前記コンセントが収納される複数の収納凹所が上下方向に並設されることが好ましい。
この充電スタンドにおいて、前記引出口は、当該引出口と前記差込口を結ぶ直線が水平方向において前記差込口の法線方向と交差するように設けられていることが好ましい。
この充電スタンドにおいて、前記スタンド本体内において前記差込口と対向する位置に反射鏡が設けられていることが好ましい。
この充電スタンドにおいて、前記スタンド本体内において前記差込口が露出する空間を照明する照明灯を備えることが好ましい。
本発明の充電スタンドは、コンセントの差込口にプラグを抜き差しするための十分なスペースを確保しつつスタンド本体の大型化を抑制することができるという効果がある。
本発明の実施形態1を示す正面図である。 同上を示し、図1のX−X’線断面矢視図である。 同上を示し、図1のY−Y’線断面矢視図である。 同上の前方から見た外観斜視図である。 同上の右側面図である。 同上の背面図である。 同上の底面図である。 同上におけるコンセントユニットを示し、前方から見た斜視図である。 同上におけるコンセントユニットを示し、後方から見た斜視図である。 同上の一部省略した前方から見た分解斜視図である。 同上の一部省略した後方から見た分解斜視図である。 同上の背板を外した状態の一部省略した背面図である。 同上におけるコンセントユニットを示し、(a)は斜視図、(b)は照明光の反射を説明する説明図である。 本発明の実施形態2におけるコンセントユニットの斜視図である。 同上の一部省略した斜視図である。 同上におけるコンセントユニットの要部を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
本実施形態の充電スタンドは、図1並びに図2に示すように電気自動車を駐車する地面に立設されるスタンド本体1と、電気自動車を充電するための電源ケーブル(以下、充電ケーブルと呼ぶ。)100のプラグ110が差込口20aに挿抜自在に差込接続されるコンセント20とを備えている。
スタンド本体1は、長尺の矩形板状に形成された3枚の金属板(左側板2,右側板3,背板4)を組み立てることで前面並びに天面、底面がそれぞれ開口した角筒状に形成され、扁平な箱形のカバー5によって天面の開口が閉塞されている。左側板2並びに右側板3の内側面には、矩形板状の金属板からなり左右方向(水平方向)の略中央部が上下方向(鉛直方向)に沿って階段状に折曲された取付板6が背板4と並行するようにして取着されている(図2及び図3参照)。すなわち、スタンド本体1の内部が取付板6によって前後に区分けされており、後述するコンセントユニット10が取付板6の前方の空間に収納され、後述する漏電遮断器200や給電用の電源ケーブル(図示せず)が取付板6の後方の空間に収納(配線)される。なお、取付板6にはコンセントユニット10や漏電遮断器200を取り付けるための複数のねじ孔6aが上下方向及び左右方向に沿って等間隔に貫設されている。
また、スタンド本体1前面における最上部及び最下部には矩形板状の上パネル7A及び下パネル7Bが取り付けられている。そして、スタンド本体1内において上パネル7Aの下端から下パネル7Bの上端までの前方空間に、コンセントユニット10をそれぞれ収納するための4つの収納空所8が上下方向に並設されている。
コンセントユニット10は、図8に示すように前面に開口窓11aを有する箱形の筐体11と、筐体11内に保持されるコンセントブロック12と、開口窓11aを塞ぐ閉位置(図4参照)と開口窓11aを開放する開位置の間で水平方向に回動自在である扉13と、筐体11の上部に被せられた合成樹脂材料製のユニットカバー16とを具備している。筐体11は、図9に示すように背板11bの左右方向略中央部が上下方向(鉛直方向)に沿って階段状に折曲されており、開口窓11aから背板11bまでの奥行きが大きい側(左側)の隅にコンセントブロック12が配設されている。
コンセントブロック12は、矩形箱状の器体20b前面に差込口20aが設けられたコンセント20と、コンセント20の前端部が嵌合する嵌合孔21aを有してコンセント20が後方から取り付けられる板状のコンセントパネル21とを具備している。コンセントパネル21は略六角形形状に形成されており、上端に対して下端が後方に位置するとともに左端に対して右端が後方に位置するように、筐体11内における左側の隅に取り付けられている。そして、筐体11の内壁面とコンセントパネル21に囲まれた空間にコンセント20が収納され、コンセントパネル21の嵌合孔21aを通してコンセント20の差込口20aが筐体11の内部空間に露出する。なお、コンセント20は従来周知のものであって、差込口20aから差し込まれるプラグ110の接触子(栓刃)を受ける刃受(図示せず)や刃受を外部の電線と接続するための端子(図示せず)が絶縁材料製の器体20bに収納されて構成されている。
而して、上端に対して下端が後方に位置するとともに左端に対して右端が後方に位置するようにコンセントパネル21が筐体11内に取り付けられているので、コンセントパネル21に取り付けられたコンセント20は、差込口20aに対するプラグ110の挿抜方向が水平方向及び鉛直方向において開口窓11aと斜めに交差する、言い換えると差込口20aの向き(コンセント20前面の法線方向)が開口窓11aの向き(開口窓11aの開口面の法線方向)に対して右斜め下方向に傾くように配設されることになる(図1参照)。
ここで、図9に示すように筐体11の背面には端子台22が取り付けられている。この端子台22は、一方の接続端子が背板11bを貫通する貫通孔(図示せず)を通してコンセント20の端子と接続される(実際には、後述するインターロック装置23を介して接続される)とともに、後述するように漏電遮断器200の2次側端子に接続された電線が他方の接続端子に接続される。つまり、コンセント20が筐体11の内壁面とコンセントパネル21に囲まれた空間に収納されるので、筐体11の外側に端子台22を取り付け、端子台22を介してコンセント20の端子と外部の電線を接続することで接続作業が容易になるものである。
扉13は扁平な矩形箱状に形成されており、図8に示すように上下一対のヒンジ部14によって左側端部が筐体11の前面側左端部に軸支されている。また、扉13の背面側にはロック装置15が取着されており、扉13の前面にロック装置15の鍵孔部15aが露出している(図1参照)。なお、扉13の下端部分が水平方向に切り欠かれており、扉13が閉位置にあるときに扉13の下端と筐体11の前面側下端との間から充電ケーブル100を引き出すための隙間(引出口)が空くようになっている(図1参照)。
また、コンセントユニット10にはインターロック装置23が設けられており、このインターロック装置23によって、扉13が閉位置にないときはコンセント20への通電がオフされ、扉13が閉位置にあるときにだけコンセント20への通電がオンされるようになっている。このようなインターロック装置23は従来周知であって、水平方向に回動する扉13の背面に設けられているコ字形の駆動片13aによって押駆動されるアクチュエータ23aを有しており、扉13が閉位置にあるときにアクチュエータ23aが駆動片13aに押駆動されてコンセント20への給電路を閉成し、扉13が閉位置にないときはアクチュエータ23aが駆動片13aに押駆動されないことでコンセント20への給電路を開成している。
上述のように構成されるコンセントユニット10は、前面側からスタンド本体1内の収納空所8内に収納され、取付板6に対して筐体11がねじ止めされることでスタンド本体1に固定される。上述したようにスタンド本体1内には同一寸法の4つの収納空所8が上下方向に並設されており、これら4つの収納空所8の何れにもコンセントユニット10を収納することができる。ここで、取付板6には各収納空所8毎に矩形の窓孔6bが貫設されており、コンセントユニット10が収納空所8内に収納された状態で、筐体11の背面に取り付けられている端子台22が窓孔6bに挿通されて取付板6の後方空間(配線空間9)に露出する(図10〜図12参照)。但し、本実施形態では4つの収納空所8の全てにコンセントユニット10を収納した場合を例示しているが、必ずしも4つの収納空所8全てにコンセントユニット10を収納する必要は無く、少なくとも1つのコンセントユニット10を何れか1つの収納空所8に収納していればよい。
漏電遮断器200は、図2及び図12に示すように取付板6の前方に突出している側(図12では左側)の背面に取り付けられて配線空間9に配置されている。この配線空間9には商用交流電源から交流電力を供給するための電力ケーブル(図示せず)がスタンド本体1底面のケーブル入線口1aより入線されて立ち上げ配線される(図7参照)。そして、配線空間9に配線された電力ケーブルが漏電遮断器200の1次側に接続されるとともに、漏電遮断器200の2次側が図示しない電線により端子台22の一方の接続端子に接続され、端子台22の他方の接続端子からインターロック装置23を介してコンセント20の端子と接続される。なお、上述した配線作業はスタンド本体1の背板4を外すだけで容易に行うことができる。
次に、本実施形態の充電スタンドの使用手順について説明する。まず、扉13を開き、充電ケーブル100のプラグ110の接触子を差込口20aに差し込むことでコンセント20にプラグ110を差込接続する。このとき、差込口20aの向きが開口窓11aの向きに対して右斜め下方向に傾くように配設されているので、筐体11内においてプラグ110の挿抜に必要なスペース(空間)が十分に確保できてプラグ110の差込作業が容易に行える。さらに、雨天時においても開口窓11aを通して筐体11内に降り込む雨水が差込口20aにかかり難くい。ここで、コンセントユニット10を筐体11内で右側に寄せて配置し、差込口20aの向きが開口窓11aの向きに対して左斜め下方向に傾くようにコンセント20を配設しても同様の効果を奏する。ただし、本実施形態のように差込口20aが筐体11内の左側の位置から右斜め下方向に傾くようにコンセント20を配設する方が、一般的に多いと考えられる右利きの人にはプラグ110を差し込みやすくなるという利点がある。
プラグ110をコンセント20に差込接続した後に扉13を閉め、図示しない鍵を用いてロック装置15を施錠する。ここで、特許文献1に記載されている電源ポールのように、コンセントが収められているケーシングの開口に対してコンセントの差込口が水平方向においてほぼ正対している場合、コンセントにプラグを差込接続した電源ケーブルの引き出し位置とコンセントの差込口の位置とが水平方向においてほぼ同じ位置となる。そのため、複数のコンセントを鉛直方向で並設したときに、垂れ下がった電源ケーブルと下段のコンセントの差込口とが前方から見て重なってしまうため、下段のコンセントに別の電源ケーブルのプラグを差込接続する作業が困難になるという問題がある。これに対して本実施形態では、差込口20aの向きが開口窓11aの向きに対して右斜め下方向に傾くように各コンセント20がスタンド本体1内(コンセントユニット10内)に配設されているので、上段のコンセント20にプラグ110が差込接続されて開口窓11aから垂れ下がった充電ケーブル100と下段のコンセント20の差込口20aとが前方から見て重ならなず、下段のコンセント20に別の充電ケーブル100のプラグ110を差込接続する作業が容易になるものである。
さらに、図1に示すようにスタンド本体1の外周面(本実施形態では右側面)に複数(3つ)のケーブル保持具(保持体)40が取り付けられている。ケーブル保持具40は、図3及び図4に示すように帯板状の金属板を断面形状が略コ字形の樋状に曲げ加工してなり、長手方向を上下方向に合わせるとともに溝が後方を向くようにしてスタンド本体1の右側板3における上から2〜4段目の収納空所8の近傍にねじ止めされている。
而して、開口窓11a(引出口)を通してスタンド本体1の外(前方)に引き出された充電ケーブル100を溝に嵌め込むことでケーブル保持具40に保持させれば、上段のコンセント20にプラグ110が接続された充電ケーブル100が邪魔にならずに下段のコンセントユニット10の扉13を開閉することができる。また、充電ケーブル100が不用意に引っ張られた場合においてもケーブル保持具40が充電ケーブル100を保持していることでプラグ110にかかる張力を緩和し、コンセント20の差込口20aからプラグ110が抜けてしまうことを防止できる。ここで、3つのケーブル保持具40が上下方向に沿ってスタンド本体1の前後にずれた位置に配置されているため、ケーブル保持具40に保持された複数の充電ケーブル100が互いに邪魔にならないものである。さらに、本実施形態では、相対的に下方にあるケーブル保持具40が、相対的に上方にあるケーブル保持具40よりもスタンド本体1の前寄りの位置に配置されているため、相対的に下方にあるケーブル保持具40が、相対的に上方にあるケーブル保持具40に保持された充電ケーブル100よりもスタンド本体1の前寄りに位置することとなるので(図5参照)、相対的に下方にあるケーブル保持具40に充電ケーブル100を保持させる際、相対的に上方にあるケーブル保持具40に保持された充電ケーブル100が邪魔にならないという利点がある。
一方、電気自動車の充電が終了すれば、ロック装置15を解錠して扉13を開き、プラグ110をコンセント20の差込口20aから引き抜く。ここで、扉13が開いているときはインターロック装置23によってコンセント20への通電がオフされているため、プラグ110をコンセント20の差込口20aに抜き差しする際の感電事故を防ぐことができる。
上述のように本実施形態によれば、差込口20aに対するプラグ110の挿抜方向が水平方向及び鉛直方向において開口窓11aと斜めに交差するようにコンセント20がスタンド本体1内(コンセントユニット10の筐体11内)に配設されているので、コンセント20の差込口20aにプラグ110を抜き差しするための十分なスペースを確保しつつスタンド本体1の大型化を抑制することができる。しかも、スタンド本体1内において、コンセント20が開口窓11aに対して左右何れか一方のうちで差込口20aが向いている方と反対側(本実施形態では左側)に片寄って配設されているので、スタンド本体1の大型化を抑えつつコンセント20の差込口20aにプラグ110を抜き差しするためのスペースをさらに広くとることができるという利点がある。また、鉛直方向に沿ってスタンド本体1内に複数のコンセント20が並設される場合においては、差込口20aに対するプラグ110の挿抜方向が水平方向及び鉛直方向において開口窓11aと斜めに交差していることにより、上段のコンセント20にプラグ110が差込接続されて開口窓11aから垂れ下がった充電ケーブル100と下段のコンセント20の差込口20aとが前方から見て重ならなず、下段のコンセント20に別の充電ケーブル100のプラグ110を差込接続する作業が容易になるという利点がある。さらに、開口窓11aを開閉自在に塞ぐ扉13を設け、扉13の下端と開口窓11aの下端との間にコンセント20にプラグ110が接続された充電ケーブル100をスタンド本体1の外に引き出すための引出口が設けられているので、扉13で塞ぐことによって開口窓11aからの雨水の浸入が防止できるとともに引出口が設けられていることでプラグ110をコンセント20に差込接続した状態でも扉13を閉じることができて防水性が向上するという利点がある。
ところで、本実施形態では差込口20aが右斜め下方向に傾いているため、開口窓11aを下方から覗き込まないと差込口20aを直接目視できない場合が有る。そこで、差込口20aと対向する筐体11の内底面に反射鏡を設ければ、反射鏡に映った差込口20aを開口窓11aの上方から目視することができ、プラグ110の接触子を差込口20aに差し込む際の作業性を向上することができる。
また、夜間においては開口窓11aの内側が暗くなるので、例えば、図13(a)(b)に示すように筐体11の内天面に照明灯Laを設置し、この照明灯Laで筐体11内を照明しても構わない。このとき、筐体11の内底面だけでなく内側面や内背面にも反射鏡を設ければ、照明光Laから放射される光(図13(a)(b)における実線の矢印参照)が反射鏡(内底面や内側面及び内背面)に反射することで開口窓11aの内側の空間を効率よく照明することができる。
(実施形態2)
本実施形態は開口窓11aを塞ぐ扉13の構造に特徴がある。したがって、扉13以外の構成については実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略する。
実施形態1では扉13の下端部分が左右両端まで全て切り欠かれていた。これに対して、本実施形態では扉13の下端部分における自由端側(正面から見て右側)の角部のみが部分的に切り欠かれており、この切り欠かれた部分が電源ケーブル(充電ケーブル100)の引出口18となっている(図14及び図15参照)。
すなわち、コンセント20に差込接続されたプラグ110の充電ケーブル100が、水平面内において真っ直ぐに引出口から引き出された場合、この充電ケーブル100が引っ張られたとき、特にケーブル保持具40から扉13までの間の部分が引っ張られたときにプラグ110に張力が掛かってコンセント20の差込口20aから抜けたり、あるいは充電ケーブル100とプラグ110との接続部分が劣化する虞がある。
これに対して本実施形態では、図16に示すように引出口18と差込口20aを結ぶ直線(図16における破線イ)が水平方向において差込口20aの法線方向(図16における一点破線ロ)と交差するように、引出口18が右端に寄せて設けられている。このため、コンセントユニット10の筐体11内で充電ケーブル100が湾曲し(図16参照)、充電ケーブル100の張力が扉13の引出口18の部分にかかることになるから、実施形態1と比較してプラグ110にかかる張力を緩和し、コンセント20の差込口20aからプラグ110が抜けたり、充電ケーブル100とプラグ110との接続部分が劣化してしまうことを防止できる。
なお、扉13における引出口18の周縁部分に弾性を有するブッシング(図示せず)を設ければ、充電ケーブル100の外皮(シース)が引出口18の周縁部分で傷付くことなどを防ぐことができる。
1 スタンド本体
10 コンセントユニット
11 筐体
11a 開口窓
20 コンセント
20a 差込口

Claims (7)

  1. 電気自動車を充電するための電源ケーブルのプラグが挿抜自在に差込接続される複数のコンセントと、前記コンセントを内部に収納するスタンド本体とを備え、当該スタンド本体前面には前記コンセントの差込口を前面側に臨ませる開口窓が設けられ、前記コンセントは、前記差込口に対する前記プラグの挿抜方向が水平方向及び鉛直方向において前記開口窓と斜めに交差するように前記スタンド本体内に配設され、前記複数のコンセントは、前記スタンド本体の内部に上下方向に並べて配設されることを特徴とする充電スタンド。
  2. 前記スタンド本体に対して前記開口窓を塞ぐ閉位置と当該開口窓を開放する開位置との間で回動自在に設けられた扉を備え、当該扉の下端と前記開口窓の下端との間には前記コンセントに前記プラグが接続された前記電源ケーブルを前記スタンド本体の外に引き出すための引出口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の充電スタンド。
  3. 前記スタンド本体内において、前記コンセントは前記開口窓に対して左右何れか一方のうちで前記差込口が向いている方と反対側に片寄って配設されることを特徴とする請求項1又は2記載の充電スタンド。
  4. 前記スタンド本体前記コンセントが収納される複数の収納凹所が上下方向に並設されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の充電スタンド。
  5. 前記引出口は、当該引出口と前記差込口を結ぶ直線が水平方向において前記差込口の法線方向と交差するように設けられていることを特徴とする請求項2記載の充電スタンド。
  6. 前記スタンド本体内において前記差込口と対向する位置に反射鏡が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の充電スタンド。
  7. 前記スタンド本体内において前記差込口が露出する空間を照明する照明灯を備えたことを特徴とする請求項6記載の充電スタンド。
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