JP5552020B2 - 動力工具 - Google Patents

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本発明は、原動機(例えばモータやエンジン)によって工具を駆動する動力工具に関する。
特許文献1に、モータを原動機とする電動工具が開示されている。この電動工具は、工具とモータの間に設けられたギヤボックスを備えている。ギヤボックスは、複数の歯車によって、モータ軸と工具軸を互いに連結している。
特開2010−142929号公報
ギヤボックスでは、各々の歯車が、他の歯車と噛み合いながら回転する。互いに噛み合う二つの歯車(駆動側歯車と従動側歯車)では、理論上、作用線における速度が互いに等しくなる。この状態では、二つの歯車の歯面が、接触と離間をスムーズに繰り返す。しかしながら、実際の歯車には形状誤差が生じており、二つの歯車の歯面が離間と接触を繰り返すことがある。この場合、二つの歯車が接触する際に、振動や騒音が発生してしまう。
上記した問題は、ギヤボックスのような歯車伝達機構に限られず、チェーン伝達機構、自在継手、噛み合い式クラッチ、キー、セレーション、スプラインといった他の種類の動力伝達機構でも起こり得る。これらの動力伝達機構もまた、互いに係合する二つの部材(駆動側部材と従動側部材)を有しており、当該二つの部材が速度差を持って衝突したときに、振動や騒音を発生させてしまう。
本発明は、上記の実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、動力伝達機構において生じる振動や騒音を防止又は低減することである。
動力伝達機構の振動や騒音は、動力伝達機構の形状誤差に起因して周期的に発生する。従って、その周期性を予め把握しておけば、動力伝達機構が振動又は騒音を発生するタイミングに合わせて、原動機を制御することができる。この場合、動力伝達機構が振動又は騒音を発生するタイミングで、原動機の出力を一時的に低下させることが好ましい。それにより、動力伝達機構が発生する振動や騒音を、効果的に防止又は低減することができる。
上記した知見に基づき、動力工具は、工具と、工具を駆動する原動機と、工具と原動機の間に設けられている動力伝達機構と、動力伝達機構が振動又は騒音を発生する周期性を記憶可能であり、その周期性に応じて原動機を制御する制御手段を備えることが好ましい。この場合、制御手段は、動力伝達機構が振動又は騒音を発生するタイミングで、原動機の出力を一時的に低下させることがより好ましい。
実施例1のマルノコの外観図を示す。 実施例1のマルノコの機械的な構造を示す。 実施例1のマルノコの電気的な構造を示す。 実施例1のマルノコのコントローラが実行する処理を示すフローチャート。 工具軸の回転位置と測定された振動の関係を示すグラフであり、横軸θは工具軸の回転位置を示しており、縦軸Vibは振動が測定された回数を示している。 実施例2のマルノコの機械的な構成を示す図。 実施例2のマルノコの電気的な構成を示す図。 実施例2のマルノコのコントローラが実行する処理を示すフローチャート。 工具軸の回転位置と工具軸の角速度の関係を示すグラフであり、横軸θは工具軸の回転位置を示しており、縦軸dθ/dtは工具軸の角速度を示している。
本発明の一実施形態では、動力工具が、動力伝達機構の回転位置を検出する第1検出手段をさらに備えることが好ましい。この場合、制御手段は、動力伝達機構が振動又は騒音を発生する周期性を、当該回転軸の回転位置に対応付けて記憶し、第1検出手段によって検出された回転軸の回転位置に応じて、原動機を制御することが好ましい。この構成によると、動力工具の運転速度が変化する場合でも、動力伝達機構が振動又は騒音を発生する周期性に同期して、原動機を制御することができる。
上記した実施形態において、動力工具は、動力伝達機構の発生する振動又は騒音を検出する第2検出手段を、さらに備えることが好ましい。この場合、制御手段は、第1検出手段及び第2検出手段による検出結果を用いて、動力伝達機構が振動又は騒音を発生するときの前記回転軸の回転位置を特定し、記憶することが好ましい。この構成によると、ユーザが動力工具を使用する時に、制御手段が記憶する周期性のデータを更新することができる。
あるいは、上記した第2検出手段は、動力伝達機構に接続された回転軸の角速度、角加速度、トルクの少なくとも一つを検出するものであってもよい。この場合でも、制御手段は、第1検出手段及び第2検出手段による検出結果を用いて、動力伝達機構が振動又は騒音を発生するときの当該回転軸の回転位置を特定し、記憶することができる。
本発明の一実施形態では、動力伝達機構が、歯車伝達機構、チェーン伝達機構、自在継手、噛み合い式クラッチ、キー、セレーション、スプラインであることが好ましい。これらの動力伝達機構では、実質的に剛体である少なくとも二つの部材が、あそび(バックラッシュ)を設けて接続されており、振動や騒音が発生しやすい構造となっている。従って、本開示に係る技術を適用することで、有意な効果を得ることができる。
図1から5を参照して、実施例1のマルノコ10を説明する。図1に示すように、マルノコ10は、本体12と、鋸刃30と、電池パック22を備えている。鋸刃30は、ワーク(木材)を切断する工具である。電池パック22は、本体12へ電力を供給する電源であり、本体12へ着脱可能に取り付けられている。
本体12は、鋸刃30を駆動するモータ14、モータ14を起動するためのトリガスイッチ16、ユーザが把持するためのグリップ18、鋸刃30を保持している工具軸20を備えている。モータ14は、直流モータであり、電池パック22からの電力によって作動する。このように、本実施例のマルノコ10は、直流電源方式の電動工具である。ただし、本実施例で説明する技術は、交流電源方式の電動工具(マルノコに限られない)にも適用することもできる。
図2に示すように、マルノコ10は、歯車伝達機構40を備えている。歯車伝達機構40は、モータ14と工具軸20の間に設けられている。歯車伝達機構40は、駆動歯車42と従動歯車44を備えている。駆動歯車42と従動歯車44は、それぞれインボリュート歯車であり、互いに噛み合っている。駆動歯車42は、モータ14のモータ軸14aに形成されており、従動歯車44は、工具軸20に固定されている。図2では、駆動歯車42と従動歯車44のそれぞれに一つの歯のみが図示されているが、実際の駆動歯車42と従動歯車44には、周方向に沿って等間隔に配置された複数の歯が設けられている。なお、従動歯車44は、駆動歯車42よりも大型であり、駆動歯車42よりも多くの歯を有している。歯車伝達機構40は、動力伝達機構の一種であり、複数の歯車42、44によってモータ軸14aと工具軸20を互いに連結する。
図2に示すように、マルノコ10は、第1センサ52と第2センサ54を備えている。第1センサ52は、工具軸20の回転位置を検出するセンサである。本実施例の第1センサ52は、一例ではあるが、ロータリエンコーダを用いて構成されている。第2センサ54は、振動を検出するセンサ(加速度センサ)であり、歯車伝達機構40のケーシング46に固定されている。第2センサ54は、歯車伝達機構40が発生する振動を検出する。
図3を参照して、マルノコ10の回路構成について説明する。図3に示すように、マルノコ10は、FET(電界効果トランジスタ)56と、シャント抵抗58と、コントローラ50を備えている。FET56及びシャント抵抗58は、電池パック22とモータ14の間に設けられている。コントローラ50は、FET56のゲートに接続されており、FET56を制御することができる。コントローラ50は、FET56を制御することによって、モータ14の動作を制御する。ここで、コントローラ50は、FET56を単にオンオフするだけでなく、FET56をPMW(パルス幅変調)制御することができる。
シャント抵抗58は、モータ14に流れる電流を測定する素子である。シャント抵抗58は、モータ14に対して直列に接続されており、モータ14に流れる電流に応じた電圧を出力する。シャント抵抗58の出力電圧は、コントローラ50へ入力される。コントローラ50は、シャント抵抗58の出力電圧が所定のしきい値を超える場合に、FET56をターンオフする。それにより、モータ14に過電流が流れることを防止する。
コントローラ50は、第1センサ52及び第2センサ54に接続されており、第1センサ52及び第2センサ54の出力信号を受信する。コントローラ50は、受信した第1センサ52の出力信号に基づいて、工具軸20の回転位置、角速度、角加速度といった物理量を算出することができる。また、コントローラ50は、第1センサ52及び第2センサ54の出力信号に基づいて、歯車伝達機構40で振動が発生したときの工具軸20の回転位置を特定し、記憶することができる。
以下、図4に示すフローチャートに沿って、コントローラ50が実行する処理を順に説明する。ユーザがトリガスイッチ16をオンすると(ステップS10)、コントローラ50はFET56をターンオンする(ステップS12)。それにより、電池パック22がモータ14へ電気的に接続され、モータ14が鋸刃30の駆動を開始する。ここで、コントローラ50は、トリガスイッチ16の操作量に応じて、FET56をPWM制御することができる。モータ14が鋸刃30を駆動している間、第1センサ52は工具軸20の回転位置を検出し、第2センサ54は歯車伝達機構40が発生する振動を検出する。
コントローラ50は、第1センサ52及び第2センサ54の出力信号を、所定時間に亘って受信する(ステップS14)。この所定時間は、工具軸20が少なくとも一回転する時間であればよいが、本実施例では、工具軸20が複数回転する時間に設定されている。両センサ52、54の出力信号を用いると、歯車伝達機構40が振動を発生したときの、工具軸20の回転位置を特定することができる。本実施例のコントローラ50は、工具軸20が複数回転する間、両センサ52、54の出力信号を受信し、工具軸20の回転位置毎に、振動が検出された回数を積算する。それにより、図5のグラフに示されるようなデータが得られる。このデータから、工具軸20が特定の回転位置θ1、θ2にあるときに、歯車伝達機構40が振動を繰り返し発生していることがわかる。
歯車伝達機構40が周期的に振動を発生するのは、歯車伝達機構40の駆動歯車42又は従動歯車44に、寸法誤差が存在するためである。例えば、駆動歯車42の複数の歯のなかに、設計形状よりも歯厚の大きな異形歯が存在すると仮定する。この場合、駆動歯車42の異形歯が従動歯車44に接触した時点で、従動歯車44の角速度は急に上昇する。その結果、駆動歯車42と従動歯車44の間には、作用線上において加速度差が生じ、駆動歯車42と従動歯車44の歯面が互いに離間する。その後、駆動歯車42と従動歯車44は再び接触し、その時に振動や騒音を発生する。このような事象は、駆動歯車42が一回転する度に繰り返され、大きな振動や騒音となってユーザに不快感を与える。従動歯車44に異形歯が存在する場合も同様であり、この場合は、従動歯車44が一回転する度に、振動や騒音が発生する。
上記した問題を回避するために、本実施例のマルノコ10では、歯車伝達機構40が振動や騒音を発生するタイミングで、モータ14への電力供給が制限されるように構成されている。具体的には、コントローラ50が、前述した工具軸20の回転位置θと振動の検出回数Vibを示すデータ(図5参照)に基づいて、振動が繰り返し発生する工具軸20の回転位置θ1、θ2を特定し、記憶する(ステップS16)。その後、コントローラ50は、第1センサ52の出力信号を受信し(ステップS18)、検出された工具軸20の回転位置が記憶している回転位置θ1、θ2に一致する時に(ステップS20でYES)、FET56のデューティ比(オンする期間の割合)を一時的に低下させる(ステップS22)。それにより、駆動歯車42と従動歯車44の間に生じる速度差が抑制され、駆動歯車42と従動歯車44の接触による振動や騒音が防止又は低減される。
上記したステップS22の処理においてデューティ比を低下させる時間は、マルノコ10の構成に応じて適宜決定し、コントローラ50にプログラムしておくことができる。また、コントローラ50が、マルノコ10の運転速度(例えば工具軸20の回転速度)に応じて、当該時間を調整可能であることも好ましい。この場合、コントローラ50は、マルノコ10の運転速度が速いときほど、当該時間を短くすることが好ましい。
コントローラ50は、ユーザがトリガスイッチ16をオフ操作するまで、上述したモータ14の制御を継続する(ステップS18〜ステップS24)。そして、ユーザがトリガスイッチ16をオフ操作すると(ステップS24でYES)、コントローラ50はFET56をターンオフし(ステップS26)、モータ14の駆動を停止する。
以上のように、本実施例のマルノコ10は、工具軸20の回転位置と歯車伝達機構40が発生する振動を監視することによって、歯車伝達機構40が振動を発生するタイミングを事前に把握することができる。それにより、マルノコ10は、歯車伝達機構40が振動を発生するタイミングでモータ14への電力供給を制限し、歯車伝達機構40が発生する振動や騒音を防止又は抑制することができる。なお、本実施例のマルノコ10は、駆動歯車42や従動歯車44の形状誤差による騒音や振動だけでなく、モータ軸14a、工具軸20、鋸刃30の形状誤差や組付誤差に起因する振動や騒音についても、同様に防止又は低減することができる。
本実施例では、第1センサ52が工具軸20の回転位置を検出するように構成されているが、第1センサ52は、モータ軸14a又は他の回転軸の回転位置を検出するものであってもよい。工具軸20とモータ軸14aは、歯車伝達機構40に接続された回転軸であるので、工具軸20とモータ軸14aの回転位置はいずれも、歯車伝達機構40の回転位置を示すものといえる。
本実施例では、第2センサ54が歯車伝達機構40の発生する振動を検出するように構成されているが、第2センサ54は、歯車伝達機構40の発生する音を検出するものであってもよい。基本的に、歯車伝達機構40が振動を発生した際に、歯車伝達機構40は音を発生する、あるいは、歯車伝達機構40の発生する音が変化する。従って、歯車伝達機構40の発生する音を監視すれば、歯車伝達機構40が振動又は騒音を発生するタイミングに合わせて、モータ14を適切に制御することができる。
本実施例で説明した振動や騒音が発生するメカニズムは、歯車伝達機構40に限られず、チェーン伝達機構、自在継手、噛み合い式クラッチ、キー、セレーション、スプラインといった他の種類の動力伝達機構でも起こり得る。これらの動力伝達機構もまた、互いに係合する二つの部材(駆動側部材と従動側部材)を有しており、それらの部材に形状誤差が生じていると、振動や騒音が周期的に発生することになる。そのことから、本実施例で説明した技術は、それらの動力伝達機構を有する動力工具にも同様に適用することができる。
図6から図9を参照して、実施例2のマルノコ110を説明する。図6、図7に示すように、本実施例のマルノコ110は、実施例1のマルノコ10と比較して、第2センサ54を具備しない点で相違する。即ち、本実施例のマルノコ110は、工具軸20の回転位置のみを監視して、モータ14を制御するように構成されている。
以下、図8に示すフローチャートに沿って、本実施例のコントローラ50が実行する処理を順に説明する。最初に、ユーザがトリガスイッチ16をオンすると(ステップS110)、コントローラ50はFET56をターンオンする(ステップS112)。それにより、電池パック22がモータ14へ電気的に接続され、モータ14が鋸刃30の駆動を開始する。モータ14が鋸刃30を駆動している間、工具軸20の回転位置は第1センサ52によって検出される。
コントローラ50は、第1センサ52の出力信号を、所定時間に亘って受信する(ステップS114)。この所定時間は、工具軸20が少なくとも一回転する時間であればよいが、本実施例では、工具軸20が複数回転する時間に設定されている。コントローラ50は、第1センサ52の出力信号から、工具軸20の回転位置毎にその角速度を算出する。それにより、図9のグラフに示されるようなデータが得られる。このデータから、工具軸20が特定の回転位置θ1、θ2にあるときに、工具軸20の角速度が一時的に変動することがわかる。工具軸20の角速度が一時的に変動するのは、駆動歯車42と従動歯車44の歯面が一時的に離間したためであり、このとき、歯車伝達機構40は振動や騒音を発生してしまう。
そこで、本実施例のコントローラ50は、上述した工具軸20の回転位置と角速度の関係を示すデータ(図9参照)に基づいて、工具軸20の角速度が変動する回転位置θ1、θ2を特定し、記憶する(ステップS116)。その後、コントローラ50は、第1センサ52の出力信号を受信し(ステップS118)、検出された工具軸20の回転位置が記憶している回転位置θ1、θ2に一致する時に(ステップS120でYES)、FET56のデューティ比(オンする期間の割合)を一時的に低下させる(ステップS122)。それにより、駆動歯車42と従動歯車44の間に生じる速度差が抑制され、駆動歯車42と従動歯車44の接触による振動や騒音が防止又は低減される。
コントローラ50は、ユーザがトリガスイッチ16をオフ操作するまで、上述したモータ14の制御を継続する(ステップS118〜ステップS124)。そして、ユーザがトリガスイッチ16をオフ操作すると(ステップS124でYES)、コントローラ50はFET56をターンオフし(ステップS126)、モータ14の駆動を停止する。
以上のように、本実施例のマルノコ110は、工具軸20の回転位置のみを監視することによって、歯車伝達機構40が振動を発生するタイミングを事前に把握することができる。それにより、マルノコ110は、歯車伝達機構40が振動を発生するタイミングでモータ14への電力供給を制限し、歯車伝達機構40が発生する振動や騒音を防止又は抑制することができる。
ここで、歯車伝達機構40が振動を発生するタイミングでは、工具軸20の角速度だけでなく、歯車伝達機構40に接続された回転軸(工具軸20、モータ軸14a)の角速度、角加速度、トルクといった他の物理量も有意に変動する。従って、それらの物理量を監視することによっても、歯車伝達機構40が振動を発生するタイミングを特定することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、本実施例の技術は、モータ14を原動機とする電動工具だけでなく、エンジンを原動機とする動力工具にも適用することができる。この場合、歯車伝達機構40が振動を発生するタイミングで、エンジンへの燃料供給を減少させればよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的な有用性を持つものである。
10:マルノコ
12:本体
14:モータ
14a:モータ軸
16:トリガスイッチ
18:グリップ
20:工具軸
22:電池パック
30:鋸刃
40:歯車伝達機構
42:歯車伝達機構の駆動歯車
44:歯車伝達機構の従動歯車
46:ケーシング
50:コントローラ
52:第1センサ
54:第2センサ
56:FET

Claims (5)

  1. 工具と、
    工具を駆動する原動機と、
    工具と原動機の間に設けられている動力伝達機構と、
    動力伝達機構が振動又は騒音を発生する周期性を記憶可能であり、その周期性に応じて原動機を制御する制御手段と、
    動力伝達機構に接続された回転軸の回転位置を検出する第1検出手段と、
    を備え
    制御手段は、動力伝達機構が振動又は騒音を発生する周期性を、当該回転軸の回転位置に対応付けて記憶するとともに、第1検出手段によって検出された回転軸の回転位置に応じて、原動機を制御することを特徴とする動力工具。
  2. 制御手段は、動力伝達機構が振動又は騒音を発生するタイミングで、原動機の出力を一時的に低下させることを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
  3. 動力伝達機構が発生する振動又は騒音を検出する第2検出手段をさらに備え、
    制御手段は、第1検出手段及び第2検出手段による検出結果を用いて、動力伝達機構が振動又は騒音を発生するときの前記回転軸の回転位置を特定し、記憶することを特徴とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の動力工具。
  4. 動力伝達機構に接続された回転軸の角速度、角加速度、トルクの少なくとも一つを検出する第2検出手段を備え、
    制御手段は、第1検出手段及び第2検出手段による検出結果を用いて、動力伝達機構が振動又は騒音を発生するときの当該回転軸の回転位置を特定し、記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の動力工具。
  5. 動力伝達機構は、歯車伝達機構、チェーン伝達機構、自在継手、噛み合い式クラッチ、キー、セレーション、スプラインのいずれかであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の動力工具。
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